JP2009040681A - 単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ - Google Patents

単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ Download PDF

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Abstract

【課題】ウェーハの表面近傍にデヌードゾーンが十分確保されていると共に、ウェーハのバルク領域内で十分なゲッタリング効果が得られるように制御された欠陥分布をもつシリコンウェーハを提供する。
【解決手段】シリコンウェーハは、半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で酸素析出物の濃度プロファイルが凹状となるように制御された酸素析出物分布をもつ。
【選択図】図10

Description

本発明は制御された欠陥分布をもつシリコンウェーハ、その製造工程及びこれらウェーハの形成のための単結晶シリコンインゴットの製造のためのチョクラルスキープーラ(引き上げ機)に係り、より詳細には、ウェーハ内でゲッタリング場所としての役目をする酸素析出物の核生成中心の分布を制御する熱処理工程及びこれを行うためのウェーハの用意工程に関する。
半導体素子を製作するための出発物質である単結晶シリコンは、一般的に、チョクラルスキー(Czochralski;CZ)法と呼ばれる結晶成長法により、円筒状のインゴットに形成される。インゴット状の単結晶シリコンは切断、エッチング、洗浄及びポリシングなどのウェーハリング工程を通じてウェーハとして製作される。前記チョクラルスキー法は、シリコン溶融物内に単結晶のシード結晶を接触させた後にゆっくり引き上げながら結晶成長を行うことである。シリコン溶融物は石英製の坩堝内に入れられているため、その中には各種の不純物、特に酸素が入っている。シリコン溶融物の温度では酸素が、溶融物の温度に該当するシリコン内の酸素の溶解度と固相化したシリコン内での酸素の実分離係数によって決定される濃度に達するまで、結晶格子内に浸透する。このように結晶成長中にシリコンインゴットに浸透した酸素の濃度は、後続する集積回路の製作時の典型的な温度で、この温度に該当する固相シリコン内の酸素溶解度よりもはるかに大きい。一方、結晶が成長され、かつ冷却されるにつれて、結晶内の酸素の溶解度は急に下がり、その結果、冷却されたインゴット内には酸素が過飽和され、これらはD−ディフェクトと呼ばれるボイド状の結晶欠陥をインゴット内に形成させる。
このようなD−ディフェクトは、インゴットの切断、ポリシング、洗浄などのウェーハリング過程を経ながらウェーハの表面に{111}面をもったピット状のCOP(Crystal Originated Precipitate)を引き起こる。また、これらは後続する集積回路素子の製作中に繰り返し行われる洗浄及び酸化工程などによって段々大きくなり、しかも、その数も急増する。図1は、従来のMOSトランジスタの断面を示した図である。これを参照すれば、ウェーハ表面のCOPが半導体素子のアクティブ領域、例えば、シリコン基板10の表面近傍に形成されたソース領域12とドレイン領域14との間のチャンネル領域内に存在すると、ゲート電極18とシリコン基板10との間を電気的に絶縁させるゲート絶縁膜16が崩れ、これに加えて、メモリ素子でのリフレッシュ特性も劣化する。また、このようなウェーハ表面のCOPが半導体素子のアクティブ領域を分離するフィールド酸化膜内に存在すると、イオン注入工程時に注入される不純物イオンがフィールド酸化膜の下部のバルク領域まで浸透し、その結果、チャンネルリングによる素子分離の不良が引き起こされる。
一方、後続する熱処理によりウェーハのバルク領域(図1の10a)に形成される酸素析出物はリーク電流源として作用するが、後続する半導体素子の製作中に好ましくない金属汚染物をトラップできるイントリンシックゲッタリングサイトとしても作用する。したがって、インゴット内に酸素濃度が十分高ければ、イントリンシックゲッタリングサイトである酸素析出物の量が多くなって、ゲッタリング性能が高くなるが、その一方、酸素濃度が十分でなければ、酸素析出物が形成されず、ゲッタリング性能が無くなる。このため、ウェーハのバルク領域内には適正量の酸素析出物が分布されるように調節する必要がある。
一方、従来の一般的な方法によりインゴット成長され、かつウェーハリングされたウェーハはウェーハの前面から背面に至るまで、酸素析出物が全体的に分布されている。特に、半導体素子の活性領域が形成されるウェーハの前面から一定の深さ(図1の10b)に至るまでは酸素に関わる欠陥、すなわち、ボイド、COP、ディスロケーション、積層欠陥、酸素析出物などが存在しないデヌードゾーン10b層が確保されなければならない。しかし、従来の方法により製造されたウェーハは、酸素析出物がその表面近傍まで分布され、これがリーク電流源として作用するという問題がある。
したがって、ウェーハの表面近傍に十分なデヌードゾーンを確保しながら、ウェーハのバルク領域にイントリンシックゲッタリングを形成するために、従来より、高酸素濃度、例えば、初期酸素濃度が13ppma(parts per million atom)以上であるウェーハを低温−高温−低温で熱処理を長時間行うことにより、ウェーハのバルク領域内に酸素析出物を形成させ、かつ、ウェーハの表面近傍の酸素析出物を分解させてきれいなデヌードゾーンを確保する技術が用いられてきた。図2は、このような従来の技術により熱処理された半導体ウェーハに対して、その前面から背面に至る酸素析出物の濃度プロファイルを示したグラフである。
図2によれば、従来の技術によりバルク領域でのイントリンシックゲッタリングの形成、及びウェーハ表面近傍での十分なデヌードゾーンの確保が両立できる。しかし、高温で長時間の熱処理工程をさらに行うため、ウェーハ特性の劣化、例えば、焼き付けずれ(slipage)や焼結ひずみ(warpage)が起こり、しかも、コストが上がる。また、この場合には、バルク領域内で酸素析出物によりトラップされていた金属汚染物、特に鉄(Fe)などが後続工程によりウェーハの表面のデヌードゾーンの方に再びリリースされ、これがリーク源として作用するという問題点がある。
図3は、特許文献1の図1Aに開示された従来の他の方法により形成された酸素析出物の濃度プロファイルを抜粋して示したグラフである。すなわち、図3は、窒素雰囲気下で急速熱処理(RTA)工程を行い、次いで熱処理を行うことにより形成された酸素析出物のウェーハ深さによる濃度プロファイルを示したものである。しかし、この方法は、図3から明らかなように、ウェーハの表面からデヌードゾーンがほとんど確保できず、しかも、バルク領域内で酸素析出物がほとんど存在しないため、十分なゲッタリング効果が得られない。
米国特許第5、401、669号公報
本発明の目的は、ウェ
ーハの表面近傍にデヌードゾーンが十分確保されていると共に、ウェーハのバルク領域内で十分なゲッタリング効果が得られるように制御された欠陥分布をもつシリコンウェーハを提供することである。
本発明の他の目的は、ウェーハの表面近傍にデヌードゾーンが十分確保されていると共に、ウェーハのバルク領域内で十分なゲッタリング効果が得られるように欠陥分布を制御できるシリコンウェーハの製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、本発明によるシリコンウェーハを製造するために、急速冷却が可能な単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラを提供することである。
本発明の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラは、密封体と、
シリコン溶融物を貯蔵する前記密封体内の坩堝と、
前記坩堝に隣接されている前記密封体内のシードホルダーと、
前記坩堝を取り囲む前記密封体内のヒーターと、
垂直である内部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジングと離隔されると共に垂直である外部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に上向き傾斜した熱遮断ハウジング蓋体及び前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に下向き傾斜した熱遮断ハウジング底を含むリング状の熱遮断ハウジングと、
前記坩堝内に前記熱遮断ハウジングを支持するように配列された支持部材と、を含んでなることにより上記課題を解決した。
本発明は、前記リング状の熱遮断ハウジング内には、熱を吸収できる熱吸収物質が満たされることができる。
本発明は、前記密封体の上側から下向き延在されて前記シードホルダがその内部に引き上げできるように形成された円筒状の冷却ジャケットをさらに具備することができる。
本発明は、前記熱遮断ハウジングの熱遮断ハウジング蓋体と前記冷却ジャケットとの間に、引き上げられるインゴットの周りを取り囲む熱遮断板がさらに具備されることができる。
本発明は、前記シードホルダを前記坩堝から引き上げることにより前記シリコン溶融物から単結晶シリコンインゴットを引き上げる手段をさらに含み、前記単結晶シリコンインゴットはインゴット軸及び円筒状の縁部を有し、前記シリコン溶融物及び前記インゴットがインゴット−溶融物境界によって区切られ、前記インゴット−溶融物境界でのインゴット軸の温度からインゴット軸の温度がインゴットの成長段階に該当する温度に至るまで前記インゴットの冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上になるように前記熱遮断ハウジング底の傾斜角、前記インゴットから内部熱遮断ハウジング壁までの距離、前記坩堝から外部熱遮断ハウジング壁までの距離及び前記熱遮断板の配列が選択されたことができる。
本発明は、前記熱遮断ハウジングは、カーボンフェライトよりなることができる。
本発明に関係する第1の発明である制御された酸素析出物分布をもつシリコンウェーハは、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、
記急速熱処理段階後に後続する熱処理とによって、
半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で酸素析出物の濃度プロファイルが凹状とされたことにより上記課題を解決した。
この発明は、半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で酸素析出物の濃度プロファイルが凹状であり、
前記デヌードゾーンの深さは、ウェーハの表面から10μm〜40μmの範囲に確保されることを特徴とする制御されたことにより上記課題を解決した。
この発明は、半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で酸素析出物の濃度プロファイルが凹状であり、
前記第1ピーク及び第2ピークの深さは、ウェーハの表面から100μm程度とされることにより上記課題を解決した。
この発明は、半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で酸素析出物の濃度プロファイルが凹状であり、
前記第1ピーク及び第2ピークにおける酸素析出物の濃度が、前記バルク領域における酸素析出物の濃度の4倍以上とされることにより上記課題を解決した。
この発明は、前記酸素析出物の濃度プロファイルが、シリコンウェーハの中心を軸として対称であることができる。
この発明は、前記デヌードゾーンの深さは、ウェーハの表面から20μm〜40μmの範囲に確保されることができる。
この発明は、前記デヌードゾーンの深さは、ウェーハの表面から30μmの近傍まで確保されることができる。
この発明は、前記第1ピーク及び第2ピークでの酸素析出物の濃度は、少なくとも1×10/cm 以上であることができる。
この発明は、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域での酸素析出物の濃度は、少なくとも1×10 /cm 以上であることができる。
この発明は、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域でのみ、COPがさらに存在することができる。
この発明に関係する第2の発明であるシリコンウェーハの製造方法は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊をインゴットの軸方向に沿ってベーカンシ−リッチ領域内に制限できるように十分低いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することにより上記課題を解決した。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
ベーカンシ集塊を含むその中央のベーカンシ−リッチ領域と、インタスティシャル点欠陥は含むが、ベーカンシ集塊及びインタスティシャル集塊はない前記ベーカンシ−リッチ領域とウェーハ縁部との間の無欠陥領域をもつセミ−パーフェクトウェーハを生産するインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することにより上記課題を解決した。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊を防止できるように十分低いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することにより上記課題を解決した。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
点欠陥は含むがインタスティシャル集塊及びベーカンシ集塊の無いパーフェクトウェーハを生産するインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することにより上記課題を解決した。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊の形成無しにベーカンシ集塊がインゴットの半径方向に沿って全体的に形成できるように十分高いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することにより上記課題を解決した。
この発明は、前記インゴットを引き上げた後、シリコンウェーハ内に形成されるベーカンシ集塊の大きさを0.2μm以下に形成することができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げた後、シリコンウェーハ内に形成されるベーカンシ集塊の大きさを好ましくは0.2μm以下に形成することができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げる段階において、インゴットの成長段階の温度範囲内でのインゴットの中心軸の冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上であることができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げる段階において、インゴットの引き上げ速度は、0.5〜1.0mm/分の範囲内であることができる。
本発明に関係する第3の発明であるシリコンウェーハの製造方法は、チョクラルスキープーラを用いてインゴットを形成する結晶成長工程と、
該結晶成長工程後になされ、このインゴットをウェーハ状に切断する切断工程と、
該切断工程の次になされ、切断された各ウェーハを角取り、表面をエッチングするエッチング工程と、
該エッチング工程の次におこなわれ、前記ウェーハ表面に対する第1洗浄工程と、
該第1洗浄工程の後になされるドナーキーリング工程と、
該ドナーキーリング工程の次になされ、半導体素子が形成されるウェーハの前面をポリシングするポリシング工程と、第2洗浄工程と、
該第2洗浄工程の後になされるウェーハのパッケージング工程とを有し、
前記ドナーキーリング段階における熱処理が、前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、該急速熱処理に後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、これにより発生する前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域で核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階とされてなることにより上記課題を解決した。
この発明は、前記混合ガスは、窒素ガス+アルゴンガスであることができる。
この発明は、前記混合ガスは、窒素ガス+水素ガスであることができる。
この発明は、前記急速熱処理段階は、少なくとも30℃/秒以上の急速冷却を含むことができる。
この発明は、前記急速熱処理段階は、少なくとも1150℃以上の温度で行われることができる。
この発明は、前記急速熱処理段階は、少なくとも5秒以上行われることができる。
この発明は、前記急速熱処理段階は、少なくとも1150℃以上の温度で30秒以上行われることができる。
この発明は、前記急速熱処理段階は、1250℃以上の温度で10秒以上行われることができる。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前述した前記急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊をインゴットの軸方向に沿ってベーカンシ−リッチ領域内に制限できるように十分低いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することができる。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前述した前記急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
ベーカンシ集塊を含むその中央のベーカンシ−リッチ領域と、インタスティシャル点欠陥は含むが、ベーカンシ集塊及びインタスティシャル集塊はない前記ベーカンシ−リッチ領域とウェーハ縁部との間の無欠陥領域をもつセミ−パーフェクトウェーハを生産するインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することができる。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前述した前記急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊を防止できるように十分低いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することができる。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前述した前記急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
点欠陥は含むがインタスティシャル集塊及びベーカンシ集塊の無いパーフェクトウェーハを生産するインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することができる。
この発明は、シリコンウェーハを用意する段階と、
前述した前記急速熱処理段階と、を具備し、
前記シリコンウェーハを用意する段階は、
インタスティシャル集塊の形成無しにベーカンシ集塊がインゴットの半径方向に沿って全体的に形成できるように十分高いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物からインゴットを引き上げる段階と、
前記インゴットを半径方向に切断する段階と、を具備することができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げた後、シリコンウェーハ内に形成されるベーカンシ集塊の大きさを0.2μm以下に形成することができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げた後、シリコンウェーハ内に形成されるベーカンシ集塊の大きさを好ましくは0.2μm以下に形成することができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げる段階において、インゴットの成長段階の温度範囲内でのインゴットの中心軸の冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上であることができる。
この発明は、前記インゴットを引き上げる段階において、インゴットの引き上げ速度は、0.5〜1.0mm/分の範囲内であることができる。
この発明に関係する第4の発明である単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラは、密封体と、
シリコン溶融物を貯蔵する前記密封体内の坩堝と、
前記坩堝に隣接されている前記密封体内のシードホルダーと、
前記坩堝を取り囲む前記密封体内のヒーターと、
垂直である内部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジングと離隔されると共に垂直である外部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に上向き傾斜した熱遮断ハウジング蓋体及び前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に下向き傾斜した熱遮断ハウジング底を含むリング状の熱遮断ハウジングと、
前記坩堝内に前記熱遮断ハウジングを支持するように配列された支持部材と、を含んでなることにより上記課題を解決した。
この発明は、前記リング状の熱遮断ハウジング内には、熱を吸収できる熱吸収物質が満たされることができる。
この発明は、前記密封体の上側から下向き延在されて前記シードホルダがその内部に引き上げできるように形成された円筒状の冷却ジャケットをさらに具備することができる。
この発明は、前記熱遮断ハウジングの熱遮断ハウジング蓋体と前記冷却ジャケットとの間に、引き上げられるインゴットの周りを取り囲む熱遮断板がさらに具備されることができる。
この発明は、前記シードホルダを前記坩堝から引き上げることにより前記シリコン溶融物から単結晶シリコンインゴットを引き上げる手段をさらに含み、前記単結晶シリコンインゴットはインゴット軸及び円筒状の縁部を有し、前記シリコン溶融物及び前記インゴットがインゴット−溶融物境界によって区切られ、前記インゴット−溶融物境界でのインゴット軸の温度からインゴット軸の温度がインゴットの成長段階に該当する温度に至るまで前記インゴットの冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上になるように前記熱遮断ハウジング底の傾斜角、前記インゴットから内部熱遮断ハウジング壁までの距離、前記坩堝から外部熱遮断ハウジング壁までの距離及び前記熱遮断板の配列が選択されたことができる。
この発明は、前記熱遮断ハウジングは、カーボンフェライトよりなることができる。
前記本発明の目的を達成するために、本発明の第1態様によるシリコンウェーハは、イントリンシックゲッタリングサイトである酸素析出物が一定した垂直的な分布をもつ。すなわち、半導体素子のアクティブ領域が形成されるシリコンウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルがウェーハの前面及び背面から各々所定深さで第1ピーク及び第2ピークを示す。前記ウェーハの前面及び背面の表面から各々前記第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成される。前記第1ピーク及び第2ピーク間のウェーハのバルク領域内での酸素析出物の濃度プロファイルは、凹状である。
好ましくは、前記酸素析出物の濃度プロファイルがシリコンウェーハの中心を軸として対称であり、前記デヌードゾーンの深さは、半導体素子の活性領域が十分形成できるように、ウェーハの表面から20μm〜40μmの範囲に確保される。前記デヌードゾーンには酸素に関わる結晶欠陥が存在せず、前記バルク領域内には酸素析出物のほかに、一定サイズ及び濃度をもつボイド状のD−ディフェクトがさらに存在できる。
また、前記第1ピーク及び第2ピークでの酸素析出物の濃度は少なくとも1×10 /cm 以上に、かつ、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域での酸素析出物の濃度は少なくとも1×10 /cm以上に保つことが、金属汚染物のゲッタリングの点から有利である。
また、前記目的を達成するために、本発明の第2態様によるシリコンウェーハは、後続する熱処理により、前記第1態様の酸素析出物の濃度プロファイルを得させる酸素析出物の核生成中心、例えば、ベーカンシの濃度プロファイルが、酸素析出物の濃度プロファイルと類似するように、シリコンウェーハの前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示す。前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前のベーカンシ濃度プロファイルは臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域でのベーカンシの濃度プロファイルは、凹状である。
また、前記本発明の目的を達成するために、本発明によれば、シリコンウェーハを用意する段階と、前記ウェーハをウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びインタースチシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で急速熱処理を行い、後続する熱処理中に酸素析出物が成長する場所としての役目をする核生成中心を発生させ、前記ウェーハの前面から背面までの前記核生成中心の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前に臨界値以下に維持され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域での核生成中心の濃度プロファイルを凹状にする急速熱処理段階と、を具備したことを特徴とするシリコンウェーハの製造方法が提供される。
前記急速熱処理段階後には、半導体素子の製作段階で後続する熱処理段階により前記ウェーハの前面から背面までの酸素析出物の濃度プロファイルが、前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前にデヌードゾーンが形成され、前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域での酸素析出物の濃度プロファイルが凹状である。
前記混合ガスとしては、窒素ガス+アルゴンガスまたは窒素ガス+水素ガスを使用し、前記混合ガスの混合比及び流量、急速熱処理段階での温度上昇率、熱処理温度、熱処理時間、及び温度下降率などを調節して、前記酸素析出物の第1ピーク及び第2ピークのピーク値及び前記バルク領域の濃度値、または前記デヌードゾーンの深さなどを制御できる。
一方、前記本発明の急速熱処理段階が適用される前記シリコンウェーハは、インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊をインゴットの軸方向に沿ってベーカンシ−リッチ領域内に制限できるように十分低いインゴットの引き上げプロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物から引き上げられたインゴットから提供できる。
前記本発明の急速熱処理段階が適用される他のシリコンウェーハは、インタスティシャル集塊を防止できるように十分高いが、ベーカンシ集塊を防止できるように十分低いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物から引き上げられたシリコンインゴットからも提供できる。
前記本発明の急速熱処理段階が適用されるさらに他のシリコンウェーハは、インタスティシャル集塊の形成無しにベーカンシ集塊がインゴットの半径方向に沿って全体的に形成されるように十分高いインゴットの引き上げ速度プロファイルでホットゾーン炉内のシリコン溶融物から引き上げられたインゴットからも提供できる。
さらに、前記本発明の目的を達成するために、本発明によれば、密封体と、シリコン溶融物を貯蔵する前記密封体内の坩堝と、前記坩堝に隣接されている前記密封体内のシードホルダーと、前記坩堝を取り囲む前記密封体内のヒーターと、垂直である内部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジングと離隔されると共に垂直である外部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に上向き傾斜した熱遮断ハウジング蓋体及び前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に下向き傾斜した熱遮断ハウジング底を含むリング状の熱遮断ハウジングと、前記坩堝内に前記熱遮断ハウジングを支持するように配列された支持部材と、を含む単結晶シリコンインゴットを成長させるためのチョクラルスキープーラが提供される。
前記シードホルダを前記坩堝から引き上げることにより前記シリコン溶融物から単結晶シリコンインゴットを引き上げる手段をさらに含んで、前記単結晶シリコンインゴットはインゴット軸及び円筒状の縁部を有し、前記シリコン溶融物及び前記インゴットがインゴット−溶融物境界によって区切られ、前記インゴット−溶融物境界でのインゴット軸の温度からインゴット軸の温度がインゴットの成長段階に該当する温度に至るまで前記インゴットの冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上になるように前記熱遮断ハウジング底の傾斜角、前記インゴットから内部熱遮断ハウジング壁までの距離、前記坩堝から外部熱遮断ハウジング壁までの距離及び前記熱遮断板の配列が選択できる。
本発明によれば、ウェーハの表面でインタスティシャル注入効果をもつガス及びベーカンシ注入効果をもつガスを適宜に混合したガス雰囲気下で急速熱処理を行うことにより、表面から一定の深さでピーク値をもつ二重ピークの酸素析出物核生成中心を形成できるので、後続する熱処理により安定した酸素析出物の濃度プロファイルを確保できる。
また、本発明によれば、ウェーハの表面でインタスティシャル注入効果をもつガス雰囲気下で急速熱処理を行うので、たとえウェーハがボイド状のD−ディフェクトを含んでいるとしても、デヌードゾーンの深さまではD−ディフェクトの分解が起こり、その結果、きれいな半導体素子の活性領域を確保できる。
また、本発明のチョクラルスキープーラによれば、インゴットを急速冷却できるので、インゴット形成時に生じうるボイドを小さくできる。そのため、本発明の急速熱処理を行うと、ウェーハ内のバルク領域では所定サイズのボイドが存在するが、デヌードゾーンにはこれらのボイドが分解できる。
本発明によれば、ウェーハの表面近傍にデヌードゾーンが十分確保されていると共に、ウェーハのバルク領域内で十分なゲッタリング効果が得られるように酸素析出物が分布されたシリコンウェーハを形成できる。
さらに、ウェーハの表面近傍にデヌードゾーンが十分確保されていると共に、ウェーハのバルク領域内で十分なゲッタリング効果が得られるように欠陥分布を自由に制御できる。加えて、本発明のプーラを使用すると、成長されるインゴットの急速冷却が可能なので、インゴット内のボイドを小さくできる。
本発明を望ましい実施形態を例にとって詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的な思想範囲内であれば、当分野における通常の知識を有した者にとって各種の変形が可能である。
また、以下の実施形態は本発明を思想を単に例示的に示したものに過ぎず、本発明の思想内で各種の変形例が可能である。特に、急速熱処理工程の温度、時間、冷却速度、ガスの混合比などを多様に設定でき、ウェーハの用意段階でも各種のプーラの構造が可能である。
以下、添付した図面に基づき、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。発明の思想がより集中しているシリコンウェーハ製品と、シリコンウェーハの製造工程のうち急速熱処理過程及びその後続熱処理による結果物に対する”ウェーハに対する熱処理段階”と、本発明の適用対象となるウェーハの用意段階及び装置に対する”ウェーハの用意段階”に分けて順次的に説明する。
[ウェーハに対する熱処理]
図4は、本発明の一実施形態によって形成しようとするシリコンウェーハに対する酸素析出物の濃度プロファイルを概略的に示した図である。図2及び図3に示したように、本発明によれば、従来の技術により形成されたシリコンウェーハ内の酸素析出物の濃度プロファイルと比較して、ウェーハの前面及び背面から一定の深さに達するデヌードゾーンが十分確保されており、各デヌードゾーンとバルク領域との境界で最大のピーク値をもつ二重ピークが形成される。また、二重ピーク間のバルク領域内での酸素析出物の濃度が金属汚染物質のゲッタリング効果を十分発揮できる程度に存在する。
図5は、本発明の一実施形態によって行われるRTA工程のタイムチャートである。本発明が適用されるRTA装備としては、通常の商業化したものが使用でき、以下、RTA装備内での急速熱処理過程について調べてみる。先ず、本発明の適用対象となるシリコンウェーハを、例えば、700℃程度に保たれるRTA装備に搬入させて待機させる(I)。次に、RTA装備内の温度を、例えば、1250℃まで50℃/分の速度で急上昇させる(II)。次に、1250℃の温度を一定時間、例えば10秒間維持する(III)。次に、温度を待機状態の温度まで、33℃/分の速度で急冷させる(IV)。次に、ウェーハを搬出する(V)。図5のような急速熱処理を行うことにより、制御された分布をもつ酸素析出物核生成中心が得られ、その一方、図11の説明で述べたように、 ウェーハの表面に存在するボイドまたはCOPの分解効果が得られる。
図5に示した温度条件は本発明の一実施形態を例示的に示したものであるが、後述するように、本発明では、急速熱処理の雰囲気ガスの種類、雰囲気ガスの流量、雰囲気ガスの混合比、急速熱処理段階までの温度上昇率、急速熱処理段階でのアニーリング温度及びアニーリング時間、急速熱処理段階からの温度下降率(すなわち、冷却速度)などが重要な要因として作用する。本発明での急速熱処理は、少なくとも1150℃以上の温度で、少なくとも5秒以上行われる。例えば、1150℃では少なくとも約30秒間熱処理を行い、1250℃では少なくとも約5秒間ないし10秒間熱処理を行う。一方、冷却速度は少なくとも30℃/秒以上である。
本発明の急速熱処理を行うためのガスとしては、基本的に、急速熱処理中にガス雰囲気下に露出されるウェーハの表面でベーカンシ注入効果をもつガス及びウェーハの表面でインタスティシャルシリコン注入効果をもつガスを一定の割合で混合した混合ガスが使用できる。この実施形態では、ベーカンシ注入効果をもつガスの代表例として窒素ガスが使用され、インタスティシャルシリコン注入効果をもつガスの代表例としてアルゴンガス及び水素ガスが使用される。
図6は、窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後のベーカンシシリコン及びインタスティシャルシリコンの点欠陥の濃度プロファイルを示した図であり、図7は、アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の点欠陥の濃度プロファイルを示した図である。そして図8は、水素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の点欠陥の濃度プロファイルを示した図である。
図6ないし図8において、丸数字の1は不活性ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後のベーカンシ点欠陥の濃度プロファイルであり、丸数字の2は各該当ガス条件下で図5のRTA工程を行った後のインタスティシャル点欠陥の濃度プロファイルであり、丸数字の3は各該当ガス条件下で図5のRTA工程を行った後のベーカンシ点欠陥の濃度プロファイルである。
不活性ガス雰囲気下でRTA工程を行った後のベーカンシ点欠陥の濃度がウェーハの前面及び背面では低く、ウェーハのバルク領域近傍では盛り上がっていることが分かる。一般的に、不活性ガス雰囲気下で、温度を図5の(a)までを急上昇させると、ウェーハ内に点欠陥として存在するベーカンシの温度に該当する平衡濃度が上がる。このとき、ウェーハのバルク領域ではベーカンシの移動度が低いため、ベーカンシ濃度は平衡濃度よりも低く維持される。これに対し、ウェーハの表面領域ではベーカンシの移動が活発なため、平衡濃度にほとんど同じく維持される。逆に、インタスティシャルシリコンは温度が急上昇しながらベーカンシ濃度が上がり、これと共に、フレンケル再結合によってその温度に該当する平衡濃度が下がる。このとき、ウェーハのバルク領域に存在するインタスティシャルはベーカンシと同様に移動度が低いため、平衡濃度よりも高く維持されるが、ウェーハの表面ではベーカンシと同様に、平衡濃度に近い。
次に、(a)での温度が図5の(b)に達するまで一定時間保たれると、ベーカンシ及びインタスティシャルの両方が平衡濃度に保たれるように拡散が起こる。次に、この温度を(c)まで急冷させると、拡散係数の大きいインタスティシャル点欠陥は下がった温度に該当する新しい平衡濃度に同じくなるが、拡散係数の小さいベーカンシの場合、ウェーハ内に過飽和される。このとき、ウェーハのバルク領域では過飽和度が大きいのに対し、ウェーハの表面近傍ではベーカンシの移動度が大きいため、直ちに、下がった温度に該当する新しい平衡濃度に近くなる。
このため、図6ないし図8に示したように、不活性ガス雰囲気下で図5の急速熱処理を行った後のベーカンシ濃度プロファイルが盛り上がった形状となる。
一方、図6に示したように、窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行うと、ウェーハのバルク領域まで深く浸透した窒素ガス及びベーカンシシリコンが再結合して体積の小さい窒化シリコン(Si )を形成するため、ベーカンシの濃度は下がる。これに対し、ウェーハの表面近傍ではベーカンシ注入効果が起こり、ベーカンシの濃度は上がる。このため、不活性ガス雰囲気下でのベーカンシ濃度プロファイルが、丸数字の1とは逆の形状となる。
これに対し、図7及び図8に示したように、アルゴンガスまたは水素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行うと、インタスティシャルシリコン注入効果によりウェーハの全体に渡ってベーカンシの濃度が下がり、特に、ウェーハの表面近傍ではインタスティシャルシリコン注入効果によってベーカンシシリコン及びインタスティシャルシリコンの再結合が急激に起こり、ベーカンシ濃度が該当温度での平衡濃度である特定の臨界値に維持される。
一方、本発明の実施形態は、窒素ガス及びアルゴンガス、または窒素ガス及び水素ガスの混合ガスの雰囲気下で図5のRTA工程を行うものであるため、図6と図7、及び図6と図8のベーカンシ濃度プロファイルを組み合わせると、これらの混合ガス雰囲気下でのベーカンシ濃度プロファイルが分かる。このような混合ガス雰囲気下でのベーカンシ濃度プロファイルは、図9に示したように、シリコンウェーハの前面及び背面から所定深さで各々第1ピーク及び第2ピークを示し、前記前面及び背面から各々第1ピーク及び第2ピークに達する前には特定の臨界値、すなわち、該当温度での平衡濃度以下に維持されることが分かる。前記第1ピーク及び第2ピーク間のバルク領域でのベーカンシの濃度プロファイルは、盛り上がった形状となる。
ここで、図9のようなベーカンシ濃度プロファイルとなるのは、ベーカンシシリコン注入効果をもつガス及びインタスティシャルシリコン注入効果をもつガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程が行われるからである。窒素ガス下でのベーカンシシリコン注入効果によるベーカンシシリコンの濃度プロファイル及びアルゴンガスまたは水素ガス下でのインタスティシャルシリコン注入効果によるインタスティシャルシリコンの濃度プロファイルを対数目盛で比較してみると、ウェーハの前面及び背面からバルク領域までのベーカンシシリコン濃度プロファイルが、インタスティシャルシリコン濃度プロファイルよりも険しくない。しかし、これがウェーハの表面から一定深さ以上では険しくなる。したがって、ウェーハの前面及び背面から一定深さ以内の表面近傍はデヌードゾーンが形成される所であって、ここではインタスティシャルシリコンがいずれもベーカンシシリコンと再結合してベーカンシシリコンは特定の臨界値、すなわち、該当温度の平衡濃度以下に維持される。これが、デヌードゾーンから外れながらベーカンシシリコンの濃度が平衡濃度値以上に急激に増加してから、ベーカンシシリコンの濃度値とインタスティシャルシリコンの濃度値との差が最大となる位置、すなわち、前記ベーカンシシリコン濃度プロファイルが、インタスティシャルシリコン濃度プロファイルよりも険しくなる所でピーク(第1ピーク及び第2ピーク)を形成する。次に、バルク領域にいくほどベーカンシシリコンの濃度が次第に減り、その結果、第1ピーク及び第2ピーク間のベーカンシシリコンの濃度プロファイルは盛り上がった形状となる。
一方、ウェーハ内のベーカンシ点欠陥は、後続する半導体素子の製作中に繰り返し行われる熱処理によって酸素析出物として形成させる。すなわち、ベーカンシ点欠陥は後続する熱処理によって形成される酸素析出物の核生成中心となる。したがって、ベーカンシ濃度が高い場合には、形成される酸素析出物の濃度も高くなる。このため、ウェーハ内のベーカンシ濃度プロファイルを通じて酸素析出物の濃度プロファイルの形状も容易に類推できる。
ベーカンシ濃度と酸素析出物との間には下記のような関係がある。
Si(シリコン基板)+xO +yVSi ⇔SiO (酸素析出物)+Si (インタスティシャルシリコン)+σ
ここで、ベーカンシシリコンVSi の濃度及び初期酸素濃度O が高ければ反応は右側に進行され、その結果、酸素析出物の濃度が上がる。また、ここで、σは定数である。
一方、本発明の実施形態では、図5のRTA工程が終わった後に熱処理を行い、酸素析出物の形成状態を測定した。ここで、熱処理は、一般的に、半導体素子の製造中に繰り返し行われる熱処理工程を念頭に置き、酸素析出物が形成される範囲の条件と類似にして設定した。この実施形態では、比較のために、図5のRTA工程を行った後に、全てのウェーハに対して800℃の温度で4時間、1600℃の温度で16時間、窒素雰囲気下で熱処理を行った。
本発明に使用される混合ガスの影響を調べるために、図5のRTA工程中に使用される混合ガスの流量及び混合比を変えてみた。図9は、窒素ガス及びアルゴン混合ガスの雰囲気下で混合比を変えながら図5のRTA工程を行った後のベーカンシ濃度プロファイルを示した概略図であり、図31はアルゴン及び窒素混合ガスの流量によるピークでの酸素析出物の濃度変化を示したグラフであり、図32は、アルゴン及び窒素混合ガスの混合比によるピークでの酸素析出物の濃度変化を示したグラフである。
図9において、(a)は窒素ガス及びアルゴンガスの混合比が7:3である場合を、(b)はそれが5:5である場合を、そして(c)は(a)とは逆に、3:7である場合をそれぞれ表わす。ここで、窒素ガスの混合比が大きくなるにつれて、ベーカンシ濃度プロファイルのピークは次第にウェーハの表面の方に移動され、また、ピークでの濃度値も大きくなることが分かる。これに対し、窒素ガスの混合比が大きくなるにつれて、後続する熱処理によって酸素析出物が形成されないデヌードゾーンも急減することが分かる。
図31は、図5のRTA工程と同一の条件、すなわち、温度上昇率50℃/秒、アニーリング温度1250℃、アニーリング時間10秒、温度下降率33℃/秒の条件下で、アルゴン及び窒素混合ガスの流量を1/1、2/2、3/3、4/4及び5/5リットル/分に変えながらRTA工程を行い、次に、窒素雰囲気下での熱処理を800℃で4時間、1600℃で16時間行った後のピークでの酸素析出物の濃度を測定して示したものである。ここで、混合ガスの流量が大きくなるにつれて、酸素析出物の濃度が高くなることが分かる。
また、図32は、図31のRTA工程と同一の条件下で、アルゴン/窒素ガスの混合比を3/1、2.5/1.5、2/2、1.5/2.5、1/3リットル/分に変えながらRTA工程を行い、次に、窒素ガス雰囲気下で、800℃で4時間、1600℃で16時間熱処理を行った後のピークでの酸素析出物の濃度を測定して示したものである。ここで、同一の混合ガスの流量(4リットル/分)において、窒素ガスの混合比が大きくなるにつれて、酸素析出物の濃度が高くなることが分かる。
この発明では、RTA工程の工程条件、すなわち、混合ガスの割合及び流量、温度上昇率、アニーリング温度及び時間、温度下降率を多様に調節でき、このとき、ベーカンシ濃度プロファイルでのピークの位置、ピークでのベーカンシ濃度値の大きさ、バルク領域でのベーカンシ濃度値、デヌードゾーンの大きさなどが考慮される。
図33は、本発明の一実施形態に従い、温度上昇率を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。比較のために、他の工程条件を一定にした。すなわち、窒素ガス及びアルゴンガスの混合比を5:5に、急速熱処理のアニーリング温度は1250℃に、アニーリング時間は10秒に、そして温度下降率は33℃/秒に設定した。また、後続熱処理は、前述したように、全てのウェーハに対して800℃で4時間、1600℃で16時間、窒素雰囲気下で行った。その結果を下記表1に示す。
図33及び表1から明らかなように、ピークでの酸素析出物の濃度は、温度上昇率に大きく影響されない。
図34は、本発明の一実施形態に従い熱処理時間を変えながら図5のRTA工程を行った後、ピークでの酸素析出物の濃度変化を測定して示したグラフである。比較のために、他の工程条件を一定にした。すなわち、窒素ガス及びアルゴンガスの混合比を5:5に、温度上昇率は50℃/秒に、急速熱処理のアニーリング温度は1250℃に、そして温度下降率は33℃/秒に設定した。また、後続熱処理は、前述したように、全てのウェーハに対して800℃で4時間、1600℃で16時間、窒素雰囲気下で行った。その結果を下記表2に示す。
図34及び表2から明らかなように、ピークでの酸素析出物の濃度はアニーリング時間に大きく影響されない。また、ピークでの酸素析出物の濃度を少なくとも10 /cm にするためには、本発明のアニーリング時間を少なくとも5秒間以上行わなければならない。
図35は、本発明の一実施形態に従い熱処理温度を変えながら図5のRTA工程を行った後、ピークでの酸素析出物の濃度変化を測定して示したグラフである。比較のために、他の工程条件を一定にした。すなわち、窒素ガス及びアルゴンガスの混合比を5:5に、温度上昇率は50℃/秒に、急速熱処理のアニーリング時間は10℃に、そして温度下降率は33℃/秒に設定した。また、後続熱処理は、前述したように、全てのウェーハに対して800℃で4時間、1600℃で16時間、窒素雰囲気下で行った。その結果を下記表2に示す。
図35及び表3から明らかなように、ピークでの酸素析出物の濃度はアニーリング温度に大きく影響されない。また、ピークでの酸素析出物の濃度を少なくとも10 /cm にするためには、本発明のアニーリング温度を少なくとも1250℃にしなければならない。しかし、アニーリング温度及びアニーリング時間は酸素析出物の濃度と密接な関係にある。図34の結果を考慮するとき、同一の酸素析出物の濃度を得るためには、アニーリング温度が高ければアニーリング時間は相対的に短くでき、逆に、アニーリング温度が低ければアニーリング時間は相対的に長くできる。
図36は、本発明の一実施形態に従い温度下降率を変えながら図5のRTA工程を行った後、ピークでの酸素析出物の濃度変化を測定して示したグラフである。比較のため、他の工程条件を一定にした。すなわち、窒素ガス及びアルゴンガスの混合比を5:5に、温度上昇率は50℃/秒に、急速熱処理のアニーリング温度は1250℃に、そしてアニーリング時間は10秒に設定した。また、後続熱処理は、前述したように、全てのウェーハに対して800℃で4時間、1600℃で16時間、窒素雰囲気下で行った。その結果を下記表4に示す。
図36及び表4から明らかなように、ピークでの酸素析出物の濃度は、温度下降率に大きく影響されない。また、温度下降率が大きくなるにつれて、ピークでの酸素析出物の濃度が少し増大することが分かる。
図10は、本発明の一実施形態に従いRTA工程を行った後に熱処理を行い、このときの酸素析出物の濃度プロファイルを示したものである。図10において、丸数字の1は窒素ガス雰囲気、丸数字の2は窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気、丸数字の3は窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気、丸数字の4はアルゴンガス雰囲気、丸数字の5は水素ガス雰囲気下で各々図5のRTA工程を行い、次に熱処理を行って形成された酸素析出物の濃度プロファイルである。
比較のために、急速熱処理は1250℃の温度で10秒間行ったし、後続する熱処理は、前述したように、全てのウェーハに対して800℃で4時間、1600℃で16時間、窒素雰囲気下で行った。その結果を下記表5に示す。
図11は、アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行うに従い、シリコンウェーハの表面近傍でのCOPの分解過程を説明するための図である。一般的に、チョクラルスキー法によるインゴット成長時に形成されるCOPは、割れた8面体のボイド状であり、ボイド20の内壁側にはシリコン酸化膜22が形成されている。アルゴンガスまたは水素ガスなど、図5のRTA工程中にウェーハの表面にインタスティシャルシリコン注入効果をもつガスの雰囲気下では、表面近傍のCOPが分解される現象が起こる。
分解のメカニズムについてもう少し詳しく説明すると、インゴット成長時にインゴット内に含まれる初期酸素濃度O は、冷却が進むに従い、その冷却温度での溶解度以上に過泡化される。したがって、ウェーハにおいても、初期酸素濃度は一定の濃度の溶解度線(図11のS)以上に過泡化されるが、ウェーハの表面では、ウェーハ表面への拡散によって初期酸素濃度が溶解度線(図11のS)以下になる。このため、ウェーハのバルク領域では過泡化された初期酸素がボイド20内に供給されてシリコン酸化膜22を形成するのに対し、ウェーハの表面近傍(すなわち、溶解度線と初期酸素の濃度線との交差点″T″以下の深さ)では初期酸素の濃度が溶解度線以下になるため、ボイド20内のシリコン酸化膜20から酸素が離脱されると共に、インタスティシャルシリコン注入効果によりボイドにシリコンが供給されながらボイドが次第に小さくなり、結局、それが消滅する。
このようなCOPの分解効果により、後述するように、本発明による急速熱処理過程の適用対象となるウェーハの範囲がさらに広くなる。また、このようなCOPの分解は、表5に示したように、アルゴンガスに比べて水素ガスの方がより効果的である。
図12ないし図16は、図10の各場合に対して図5のRTA工程を行い、次に熱処理工程を行って形成された酸素析出物の分布を示した写真である。特に、図12は窒素ガスを使用した場合であり、図13はアルゴンガスを使用した場合であり、図14は水素ガスを使用した場合であり、図15は窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガスを使用した場合であり、図16は窒素ガス及び水素ガスの混合ガスを使用した場合である。また、各図において、左側はウェーハの前面であり、右側はウェーハの背面である。
図17ないし図21は、図10の各場合に対して図5のRTA工程を行い、次に熱処理を行って形成された、酸素析出物の存在しないウェーハ前面近傍のデヌードゾーンの深さを示した写真である。特に、図17は窒素ガスを使用した場合であり、図18はアルゴンガスを使用した場合であり、図19は水素ガスを使用した場合であり、図20は窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガスを使用した場合であり、図21は窒素ガス及び水素ガスの混合ガスを使用した場合である。表5から明らかなように、窒素ガスを使用した場合には、デヌードゾーンがほとんど確保されない。
図22Aないし図24Bは、アズ−グロウン(as-grown)状態のCOPの形状及び図5のRTA工程を行った後の変化された形状を各々示した図である。特に、図22A及び図22Bは窒素ガス雰囲気下でRTA工程を行った場合であり、図23A及び図23Bは、窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気下でRTA工程を行った場合であり、図24A及び図24Bは、窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下でRTA工程を行った場合である。表5から明らかなように、窒素雰囲気下ではCOPの分解が起こらないのに対し、アルゴンガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下ではCOPの分解がよく起こる。特に、水素ガスの雰囲気下では、COPが完全に分解されることが分かる。したがって、アズ−グロウン状態でCOPを小さくすれば、図5の急速熱処理中にCOPが完全に分解されることが分かる。
[ウェーハの用意]
本発明は、シリコンウェーハに対して図5の急速熱処理を行うことにより、後続する熱処理によって形成される酸素析出物の分布を制御することに係り、以下では、このような本発明の急速熱処理を行える段階と、その適用対象となるウェーハの用意について説明する。
図25は、本発明の一実施形態によりシリコンウェーハを用意する工程を示した工程手順図であって、特に、結晶成長(S10)後の一般的なウェーハリング過程を示したものである。一般的な半導体ウェーハリング方法は、1986年ウルフ(S.Wolf)及びタウバー(R.N.Tauber)氏により作成されたテキストブック"Silicon Processingfor the VLSI Era,Volume 1,Process Technology"の1章の1〜35頁に詳細に開示されている。図25を参照し、半導体ウェーハのウェーハリング過程を簡単に調べてみると、チョクラルスキープーラを用いてインゴットを形成する結晶成長工程(S10)後に、このインゴットをウェーハ状に切断する切断工程(S12)がなされる。次に、切断された各インゴットを角取りしたり、あるいは表面をエッチングするエッチング工程(S14)がなされる。次に、表面に対する第1洗浄工程(S16)が行われた後にドナーキーリング工程(S18)がなされる。次に、半導体素子が形成されるウェーハの前面をポリシングするポリシング工程(S20)及び第2洗浄工程(S22)がなされ、最後に、ウェーハのパッケージング工程(S24)がなされる。
本発明の図5のRTA工程は、ドナーキーリング段階(S18)で行われる。もちろん、本発明の熱処理段階を別途に行っても良いが、コストの節減の点から、ドナーキーリング段階で行うことが好ましい。一般的に、ドナーキーリングとは、シリコンインゴット中に含まれた酸素が後続する半導体素子の製造中にイオンの形で存在してイオン注入された不純物に対しドナーとして働くことがあるため、これを防止すべく、ウェーハリング中に予め熱処理を行って酸素析出物にする過程を言う。これは、通常、RTA装備を用い、700℃で30秒間行われる。
図27は、前記結晶成長工程(S10)がなされる装置として、従来のチョクラルスキープーラを示した概略図である。これを参照すれば、チョクラルスキープーラ100は、炉、結晶引き上げメカニズム、環境制御器及びコンピュータを利用した制御システムを含む。前記チョクラルスキープーラは、一般的に、ホットゾーンとも呼ばれる。また、このホットゾーンは、ヒーター104、石英製の坩堝106、黒鉛製のサセプタ108及び示したように第1方向112に回転する回転軸110を含む。
冷却などの外部冷却手段により、ジャケットまたは冷却ポート132の冷却がなされる。熱遮断体114が付加的な熱分布を提供する。また、加熱パック102が熱吸収物質116により充填され、かつ、付加的な熱分布を提供する。
前記結晶引き上げメカニズムは、示したように、第1方向112の反対方向である第2方向122に回転自在な結晶引き上げ軸120を含む。前記結晶引き上げ軸120は、その端部に、結晶ホルダ120aを含む。前記結晶ホルダ120aはシード結晶124をホールドし、坩堝106内の溶融物126から引き上げられてインゴット128を形成する。
前記環境制御システムは、チャンバ密封体130、冷却ジャケット132及び図示しない他の流動制御器及び真空排気システムを含む。コンピュータを利用した制御システムは、前記ヒーター、プーラ及び他の電気的及び機械的な要素を制御するために用いられる。
単結晶シリコンインゴットを成長させるために、前記シード結晶124はシリコン溶融物126と接触し、かつ、軸方向(上側)に向けて次第に引き上げられる。単結晶シリコンとしての前記シリコン溶融物126の冷却及び固相化は、インゴット128と溶融物126との境界131で起こる。図27に示したように、前記境界131は、前記溶融物126に対して盛り上がっている。
一方、本発明による急速熱処理工程を利用し、図4でのように制御された酸素析出物の濃度プロファイルが得られるシリコンウェーハは、大きく3種類に大別できる。すなわち、ウェーハの半径方向の全体に渡ってインタスティシャル集塊及びベーカンシ集塊が形成されない無欠陥のパーフェクトウェーハ、ベーカンシ集塊がウェーハの中心部から一定の半径内のベーカンシ−リッチ領域にのみ形成されており、ベーカンシ領域の外側にはインタスティシャル集塊及びベーカンシ集塊が存在しないセミパーフェクトウェーハ、ウェーハの全体に渡ってインタスティシャル集塊は存在せず、ベーカンシ集塊だけが存在するウェーハである。しかし、本発明の適用対象となるウェーハは必ずしもこれに限定されるとは限らず、本発明の原理が適用できるものなら、いずれも適用対象になる。すなわち、本発明は、前述したように、所定のシリコンウェーハに対して図5のRTA工程を行い、次に熱処理を行って図4のような酸素析出物の濃度プロファイルを得ることである。また、COPが、ウェーハのバルク領域内には存在するが、デヌードゾーンには存在しないシリコンウェーハを具現することでもある。
シリコンウェーハでの欠陥を防止するために、結晶成長時に高純度のインゴットを製作するための各種多様な研究がなされてきている。特に、シード結晶の引き上げ速度及びホットゾーン構造での温度勾配を制御する技術はよく知られている。ヴォロンコフ(Voronkov)による”The Mechanizm ofSwirl Defects Formation inSilicon ”[Journal of Crystal Growth,Vol.59,1982,pp.625−643]には、インゴットの引き上げ速度(V)及びインゴット−溶融物の接触面での温度勾配(G)の制御に関する技術が開示されている。この技術を適用した、本発明者により1996年11月25日から29日にかけて開かれたシリコン物質に対する向上された科学技術に対する第2次国際シンポジウム(SecondInternational Symposium onAdvanced Science and Technology of Silicon Material)で発表された論文”Effect of CrystalDefects on Device Characteristics”によれば、Gに対するVの比(以下、V/Gと称する)が臨界点以上であればベーカンシ−リッチ領域が形成され、臨界点以下であればインタスティシャル−リッチ領域が形成される。
図26は、シリコンインゴットでの相対的な点欠陥分布及びV/Gの関係を示した概念図である。これを参照すれば、インゴット成長時にV/Gが臨界点(V/G )以上のときにはベーカンシ−リッチ領域が形成され、臨界ベーカンシ濃度(Cv )以上のときにはベーカンシ集塊が形成される。そして臨界インタスティシャル濃度(CI )以上のときにはインタスティシャル集塊が形成される。また、図26において、(V/G) はインタスティシャルシリコンと関わったリングであるB−バンドの境界を表わし、(V/G) はO.S.FリングであるP−バンドの境界を表わす。
本発明の適用対象となるウェーハは、インゴット成長時にV/Gが前記B−バンド及びP−バンド間に存在する無欠陥のパーフェクトウェーハ、前記P−バンドを含むセミパーフェクトウェーハ及び臨界ベーカンシ濃度に該当する(V/G) 以上でベーカンシ集塊がウェーハの全体に渡って形成されるウェーハなどである。
一方、本発明の適用対象となるウェーハのパーフェクトウェーハ及びセミパーフェクトウェーハに関しては、本発明者により出願された米国特許第08/989,591号及びそれに対するCIP出願である第09/320,210号及び第09/320,102号に開示されている。また、これは出願書と共に結合される参証とし、それについての詳細な説明は省略する。
図28は、本発明者により発明されて前記CIP出願に開示されたチョクラルスキープーラを示した概略図であって、図27と比較し、熱遮断体214を改良したものである。図28を参照すれば、チョクラルスキープーラ200は、炉、結晶引き上げメカニズム、環境制御器及びコンピュータを利用した制御システムを含む。また、前記ホットゾーン炉は、ヒーター204、坩堝206、サセプタ208及び図示したように、第1方向212に回転する回転軸210を含む。冷却ジャケット232及び熱遮断体214が付加的な熱分布を提供する。また、加熱パック202が熱吸収物質216により充填されて付加的な熱分布を提供する。
前記結晶引き上げメカニズムは、示されたように、第1方向212の反対方向である第2方向222に回転自在な結晶引き上げ軸220を含む。前記結晶引き上げ軸220は、その端部に、結晶ホルダ220aを含む。前記結晶ホルダ220aはシード結晶224をホールドしており、坩堝206内の溶融物226から引き上げられてインゴット228を形成する。
前記環境制御システムは、チャンバ密封体230、冷却ジャケット232及び図示しない他の流動制御器及び真空排気システムを含む。コンピュータを利用した制御システムは前記ヒーター、プーラ及び他の電気的及び機械的な要素を制御するために用いられる。単結晶シリコンインゴットを成長させるために、前記シード結晶224はシリコン溶融物226と接触し、軸方向(上側)に次第に引き上げられる。単結晶シリコンとしての前記シリコン溶融物226の冷却及び固相化は、インゴット228及び溶融物226間の境界231で起こる。これは、図27と比較して熱遮断ハウジング234をさらに含んで、より精度良いV/Gの調節が可能である。
図29は、本発明の一実施形態に従い改良されたチョクラルスキープーラを示した概略図であり、図30は、その改良された要部を示したものである。ここで、図28と同一の構成要素については、その説明を省略する。すなわち、その改良は、図30に示したように、熱遮断ハウジング300の形状が変わったことと、熱遮断弁360がさらに設けられたことである。前記熱遮断ハウジング300は、90°だけ回転された台形であって、垂直した内部熱遮断ハウジング壁310及び外部熱遮断ハウジング壁330、前記内部熱遮断ハウジング壁310及び外部熱遮断ハウジング壁330間を連結すると共に、外側方向に上向き傾斜した熱遮断ハウジング蓋部340及び前記内部熱遮断ハウジング壁310及び外部熱遮断ハウジング壁330間を連結すると共に、外側方向に下向き傾斜した熱遮断ハウジング底320を含むリング状をしている。
前記リング状の熱遮断ハウジング300内には、熱を吸収できる熱吸収物質が満たされ、この熱遮断ハウジング300はカーボンフェライト製である。
前記熱遮断ハウジング300の熱遮断ハウジング蓋部340及び前記冷却ジャケット232の間に、前記引き上げられるインゴットを取り囲む熱遮断板360が設けられ、この熱遮断ハウジング300は、支持部材350により加熱パック202の上側に固定される。
図29に示したチョクラルスキープーラの構造は、基本的に、成長されるインゴットの冷却速度を高めることができる。一般的に、結晶成長されたインゴット内にあるボイドの大きさは、シリコン溶融物とインゴットとの接触面で形成される初期ベーカンシ濃度の平方根に比例するが、インゴットの冷却速度の平方根には反比例する。一方、図11で述べたように、インゴット内に存在するボイドを一定の大きさ以下に形成すると、たとえ、結晶成長時にインゴット内にボイドが形成されるとしても、本発明の急速熱処理工程によりデヌードゾーンにはボイドが存在しない。
したがって、この本発明の目的に応じてインゴット内に形成されるボイドを小さくするためには、インゴットの冷却速度は上げる必要がある。一方、インゴットの冷却速度が高くなると、引き上げられるインゴットの中心軸に沿って温度勾配(Gc)が大きくなり、所定の欠陥分布をもつようにV/Gを一定値にする場合、インゴットの引き上げ速度も高くなる。
本発明では、インゴット軸の温度が、前記インゴット−溶融物境界でのインゴット軸の温度からインゴットの成長段階に該当する一定の温度に達するまで、前記インゴットの冷却速度が少なくても1.4°k/分以上になるように、前記熱遮断ハウジング300の内部熱遮断ハウジング壁310及び外部熱遮断ハウジング壁330の長さ”a”及び”c”、熱遮断ハウジング蓋部340の傾斜角β、熱遮断ハウジング底320の傾斜角α、前記インゴット228から内部熱遮断ハウジング壁310までの距離”d”、前記坩堝206から外部熱遮断ハウジング壁330までの距離”f”、前記内部熱遮断ハウジング壁310から外部熱遮断ハウジング壁330までの距離”e”及び前記熱遮断弁360の配列が選択される。
図29のプーラでは、成長されるインゴットの冷却速度が大きいために引き上げ速度を極めて大きく、例えば、約0.50mm/分〜1.00mm/分にでき、その結果、インゴットの生産性が向上される。加えて、図28で製作されるパーフェクトウェーハやセミパーフェクトウェーハのためのインゴット成長時の工程マージンもさらに大きく確保できる。
シリコンウェーハの表面近傍に形成される従来のMOSトランジスタの構造を示した断面図である。 従来のシリコンウェーハに対する酸素析出物の濃度プロファイルを示した図である。 従来の他のシリコンウェーハに対する酸素析出物の濃度プロファイルを示した図である。 本発明の一実施形態によるシリコンウェーハに対する酸素析出物の濃度プロファイルを概略的に示した図である。 本発明の一実施形態により行われるRTA工程のタイムチャートである。 窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の点欠陥の濃度プロファイルを示した図である。 アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の点欠陥の濃度プロファイルを示した図である。 水素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の点欠陥の濃度プロファイルを示した図である。 窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気下で、混合比を変えながら図5のRTA工程を行った後のベーカンシ濃度プロファイルを示した図である。 本発明によるRTA工程を行った後、後続熱処理による酸素析出物の濃度プロファイルを示した図である。 アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行うに従い、シリコンウェーハの表面近傍でのCOPの分解過程を説明するための図である。 窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成された酸素析出物の分布を示した写真である。 アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理によって形成された酸素析出物の分布を示した写真である。 水素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成された酸素析出物の分布を示した写真である。 窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成された酸素析出物の分布を示した写真である。 窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成された酸素析出物の分布を示した写真である。 窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成されたデヌードゾーンの深さを示した写真である。 アルゴンガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成されたデヌードゾーンの深さを示した写真である。 水素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成されたデヌードゾーンの深さを示した写真である。 窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後後続熱処理により形成されたデヌードゾーンの深さを示した写真である。 窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後、後続熱処理により形成されたデヌードゾーンの深さを示した写真である。 図22Aは、アズ−グロウン状態のCOPの形状を示した写真であり、図22Bは、これを窒素ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の変化された形状を示した写真である。 図23Aは、アズ−グロウン状態のCOPの形状を示した写真であり、図23Bは、これを窒素ガス及びアルゴンガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の変化された形状を示した写真である。 図24Aは、アズ−グロウン状態のCOPの形状を示した写真であり、図24Bは、これを窒素ガス及び水素ガスの混合ガス雰囲気下で図5のRTA工程を行った後の変化された形状を示した写真である。 本発明の一実施形態による工程過程を示した工程手順図である。 シリコンインゴットでの相対的な点欠陥分布及びV/Gの関係を示した概念図である。 従来のチョクラルスキープーラを示した概略図である。 本願発明者により発明された従来のチョクラルスキープーラを示した概略図である。 本発明の一実施形態によって改良されたチョクラルスキープーラを示した概略図である。 図29のチョクラルスキープーラの要部を示した図である。 本発明の一実施形態により窒素ガス及びアルゴンガスの流量を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。 本発明の一実施形態により窒素ガス及びアルゴンガスの混合比を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。 本発明の一実施形態により温度上昇率を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。 本発明の一実施形態により熱処理時間を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。 本発明の一実施形態により熱処理温度を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。 本発明の一実施形態により温度下降率を変えながら図5のRTA工程を行った後のピークでの酸素析出物の濃度変化を測定したグラフである。
符号の説明
10 シリコン基板
10a バルク領域
10b デヌードゾーン
12 ソース領域
14 ドレイン領域
16 ゲート絶縁膜
18 ゲート電極
20 ボイド
22 シリコン酸化膜
100、200 チョクラルスキープーラ
102、202 加熱パック
104、204 ヒーター
106、206 坩堝
108、208 サセプタ
110、210 回転軸
112、212 第1方向
114、214 熱遮断体
116、216 熱吸収物質
120、220 結晶引き上げ軸
120a、220a 結晶ホルダ
122、222 第2方向
124、224 シード結晶
126、226 溶融物
128、228 インゴット
130、230 チャンバ密封体
131、231 インゴット−溶融物境界
132、232 冷却ジャケット
234、300 熱遮断ハウジング
310 内部熱遮断ハウジング壁
320 熱遮断ハウジング底
330 外部熱遮断ハウジング壁
340 熱遮断ハウジング蓋部
350 支持部材
360 熱遮断弁

Claims (6)

  1. 密封体と、
    シリコン溶融物を貯蔵する前記密封体内の坩堝と、
    前記坩堝に隣接されている前記密封体内のシードホルダーと、
    前記坩堝を取り囲む前記密封体内のヒーターと、
    垂直である内部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジングと離隔されると共に垂直である外部熱遮断ハウジング壁、前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に上向き傾斜した熱遮断ハウジング蓋体及び前記内部熱遮断ハウジング壁と外部熱遮断ハウジング壁との間を連結すると共に、外側方向に下向き傾斜した熱遮断ハウジング底を含むリング状の熱遮断ハウジングと、
    前記坩堝内に前記熱遮断ハウジングを支持するように配列された支持部材と、を含んでなることを特徴とする単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
  2. 前記リング状の熱遮断ハウジング内には、熱を吸収できる熱吸収物質が満たされることを特徴とする請求項1に記載の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
  3. 前記密封体の上側から下向き延在されて前記シードホルダがその内部に引き上げできるように形成された円筒状の冷却ジャケットをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
  4. 前記熱遮断ハウジングの熱遮断ハウジング蓋体と前記冷却ジャケットとの間に、引き上げられるインゴットの周りを取り囲む熱遮断板がさらに具備されることを特徴とする請求項3に記載の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
  5. 前記シードホルダを前記坩堝から引き上げることにより前記シリコン溶融物から単結晶シリコンインゴットを引き上げる手段をさらに含み、前記単結晶シリコンインゴットはインゴット軸及び円筒状の縁部を有し、前記シリコン溶融物及び前記インゴットがインゴット−溶融物境界によって区切られ、前記インゴット−溶融物境界でのインゴット軸の温度からインゴット軸の温度がインゴットの成長段階に該当する温度に至るまで前記インゴットの冷却速度が少なくとも1.4°K/分以上になるように前記熱遮断ハウジング底の傾斜角、前記インゴットから内部熱遮断ハウジング壁までの距離、前記坩堝から外部熱遮断ハウジング壁までの距離及び前記熱遮断板の配列が選択されたことを特徴とする請求項4に記載の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
  6. 前記熱遮断ハウジングは、カーボンフェライトよりなることを特徴とする請求項1に記載の単結晶シリコンインゴットを製造するためのチョクラルスキープーラ。
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