JP2009028946A - 光学材料保護用積層体、これを用いたエレクトロルミネッセンス光学素子、及び電気泳動式表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】保護フィルムと積層一体化した、高透明でかつ、酸素、水蒸気等の高バリア性を有する光学材料保護用積層体であって、取り扱いが容易で加工適正が良く、特に、使用時の保護フィルム剥離によっても、そのバリア性が劣化しない表面基材を提供する。また、それを用いたエレクトロルミネッセンス発光素子及び電気泳動式表示パネルを提供する。
【解決手段】粘着層と粘着基材の複合形態で使用時に剥離・除去する保護フィルムと、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材を積層一体化した、透明でかつバリア性をもつ光学材料保護用積層体であって、表面基材が透明バリア層として透明基材上に蒸着された無機酸化物の透明蒸着層を含み、且つ、粘着層の剥離強度が表面基材に対して100mN/25mm以下であることを特徴とする光学材料保護用積層体。および、それを具備するエレクトロルミネッセンス発光素子及び電気泳動式表示パネル。
【選択図】図1

Description

本発明は、高透明でかつ、酸素、水蒸気等の高バリア性を有する、光学材料保護用積層体、及びこれを用いたエレクトロルミネッセンス表示素子(以下EL素子と略称する)、及び電気泳動式表示パネルに関し、特に、使用時剥離させる保護フィルムが一体化した光学材料保護用積層体、及びこれを用いたEL素子、及び電気泳動式表示パネルに関する。
表示体等の表面基材に用いられる透明プラスチック材料としては、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略称する)やポリエチレンナフタレート(以下PENと略称する)などのポリエステル系基材が知られていた。
また、表面基材に用いるプラスチック材料表面を、加工時の傷つきや汚れから保護するものとしては、ポリエチレン系基材層と、エチレン酢酸ビニル共重合体系またはエチレン−α−オレフィン共重合体系の粘着層からなる複合フィルムで、自己粘着性と可剥性を有する表面保護フィルムが知られていた。
しかし、上記したような既知の材料からなる表面基材や保護フィルムには、酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体に対するバリア性が十分ではなく、EL素子等の表示体の保護、保存性向上に対しては効果がなかった。
そのため、表面基材として比較的バリア性に優れるバリア性樹脂フィルム、例えば、塩化ビニリデン樹脂フィルム、ポリビニルアルコールとエチレンビニル共重合体フィルム、ポリアクリロニトリル等の樹脂フィルム、あるいは、これらの樹脂との積層フィルム等が主に用いられてきた。しかし、バリア性樹脂フィルムやそれらの積層フィルムは、温湿度依存性が大きく、高度なバリア性を維持できない問題や、さらに、塩化ビニリデンやポリアクリロニトリル等は廃棄・焼却の際に有害物質が発生する可能性があるなどの問題があった。
そこで、これらの欠点を克服した防湿性を有する透明プラスチチック材料として、例えば、特許文献3に記載されているような、酸化珪素、酸化アルミニュウム、酸化マグネシウム等の無機酸化物を、真空蒸着法やスパッタリング法等の形成手段により、プラスチックフィルム上に透明膜として成膜したバリア性積層フィルムが上市されている。また、本発明者も、特許文献1に記載する透明樹脂バリアフィルム層と熱接着性フィルム層からなる積層フィルム、及び特許文献2に記載する少なくとも2つの透明樹脂バリアフィルム層と粘着層からなる積層フィルムを提供している。
しかしながら、上記した無機酸化物の透明バリア膜を形成した表面基材と保護フィルム基材とを合わせた総厚が薄いと、表示体の積層組み立て時の取り扱いが困難であり、さらに、打ち抜き等の加工時に加わる種々の外力によって、バリア材へのダメージが引き起こされ、本来のバリア性能を発揮することができない問題があった。またさらに保護フィルムの粘着力が強いと、表示体の使用時に保護フィルムを剥離させたときに、バリア材に微小クラックの発生等のダメージを受け、本来のバリア性能を発揮することができない問題があった。
特開2005−224965号公報 WO2004/101276号公報 特公昭63−28017号公報
本発明は、上記背景技術で述べた従来技術の問題を解決する為になされたもので、保護フィルムと積層一体化した、高透明でかつ、酸素、水蒸気等の高バリア性を有する光学材料保護用積層体であって、取り扱いが容易で加工適正が良く、特に、使用時の保護フィルム剥離によっても、そのバリア性が劣化しない表面基材を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、高透明でかつ、酸素、水蒸気等の高バリア性を有する光学材料保護用積層体を用いたエレクトロルミネッセンス発光素子、及び電気泳動式表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は、粘着層と粘着基材の複合形態で使用時に剥離・除去する保護フィルムと、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材を積層一体化した、透明でかつバリア性をもつ光学材料保護用積層体であって、表面基材が透明バリア層として透明基材上に蒸着された無機酸化物の透明蒸着層を含み、且つ、粘着層の剥離強度が表面基材に対して100mN/25mm以下であることを特徴とする光学材料保護用積層体である。
また本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記無機酸化物は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする光学材料保護用積層体である。
また本発明の請求項3に係る発明は、粘着層がアクリル系粘着剤であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の光学材料保護用積層体である。
また本発明の請求項4に係る発明は、粘着基材層がポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学材料保護用積層体である。
また本発明の請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光学材料保護用積層体の表面基材背面側にもうけられた、透明電極層、エレクトロルミネッセンス発光層、及び該エレクトロルミネッセンス発光層上に設けられた誘電体層または絶縁層、及びその上に設けられた背面電極層を有する積層体を具備することを特徴とするエレクトロルミネッセンス発光素子である。
また本発明の請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の光学材料保護用積層体の表面基材背面側にもうけられた、透明電極層、該透明電極層上に設けられ電気泳動粒子及び電気泳動粒子を分散させる絶縁性流動体が含まれる電気泳動式表示層、及び該電気泳動式表示層上に設けられた背面電極を有する積層体を具備することを特徴とする電気泳動式表示パネルである。
また本発明の請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、前記該電気泳動式表示層には、前記電気泳動粒子を分散させた絶縁性流動体を封入したカプセルを有することを特徴とする電気泳動式表示パネルである。
本発明の光学材料保護用積層体は、保護フィルムと一体化した、高透明でかつ、酸素、水蒸気等の高バリア性を有する剛性のある光学材料保護用積層体であるため、取り扱いが容易で、表示体素子等加工適正が良い。また、特に、表示体使用時の保護フィルム剥離によって、そのバリア性が劣化しない表面基材を提供することができる。そのため、EL素子などの蛍光体の封止後に、外部から水分の浸入を防ぎ、蛍光体の水分による劣化や発光効率の低下がすくないEL素子が提供できる。
以下、本発明の光学材料保護用積層体を、一実施形態に基づいて以下説明する。図1は、本発明の光学材料保護用積層体の代表的な例を表す断面図である。
本発明の光学材料保護用積層体10は、粘着基材層4と粘着層3の複合形態で使用時に剥離・除去する保護フィルム30と、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材20を積層一体化したものであり、粘着層の剥離強度が表面基材に対して100mN/25mm以下であることを特徴とする光学材料保護用積層体である。
表面基材20は、バリア層2として、透明基材1上に蒸着された無機酸化物の透明蒸着層を含んでいる。透明基材1には、表示素子表面を構成するとともに無機酸化物の蒸着基材としての高透明性、耐熱性、機械的強度が求められる。透明基材1としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、オレフィン系のポリプロピレン(PP)樹脂や、ポリエチレン(PE)樹脂があげられる。また用途によっては、ポリイミドなどのエンジニアリングプラスチックフィルムが用いられる。その中でも、汎用的には加工性やコストの面で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)が最も好ましい。透明基材1の厚さは、好ましくは、9ないし50μmである。9μm未満であると、フィルム成形が困難となり、蒸着時の熱による収縮等で膜不良が発生する傾向がある。50μmを超えると、蒸着加工あるいは積層加工等の加工効率が低下する傾向がある。
透明基材上に蒸着される無機酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種、または、2種以上使用することができる。無機酸化物の透明蒸着層2の厚さは、5〜300nmの範囲が好ましく、さらに10〜150nmがバリア性の安定の面で好適である。
無機酸化物からなる透明蒸着層2をポリエステルフィルム等の透明基材1に形成する方法としては、通常の真空蒸着法を用いることができる。また、その他の薄膜形成方法であるスパッタリング法や、イオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などを用いることも可能である。また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガスなどを吹き込む反応蒸着を行うこともできる。なお、透明蒸着層のバリア性を強化するために、透明基材表面を蒸着直前にコーティング、又は低温プラズマ等の表面処理をする、あるいは、蒸着後に蒸着層の表面上にある種の有機物もしくは無機物をコーティングすることも可能である。
無機酸化物の透明蒸着層2を含む表面基材20のバリア性は、その水蒸気透過度が0〜50g/m2・day・40℃90%RHであることが好ましい。本発明では、特に、水蒸気透過度が1.0g/m2・day・40℃90%RH以下の低い領域すなわち高バリア性が求められる用途でその有効性が発揮される。なお、ここで用いられる水蒸気透過度は、JIS K7129B法に準じて、水蒸気透過率測定装置(モダンコントロール社製
PERMATRAN 3/31)を使用し、温度40℃、湿度90%RHの条件下で測定できる。
本発明に用いられる粘着層3は透明性に優れるものが使用される。粘着層3を構成する粘着材としては、例えばアクリル系、ゴム系、ウレタン系、ビニルエーテル系、シリコン系などがあげられる。用途に応じてエチレン−α−オレフィン共重合体やポリエステル系粘着剤などが用いられるが、特にアクリル系プレポリマー、もしくはアクリル系モノマー等を主成分とするアクリル系樹脂が透明性、耐光性、コスト等の点から好ましい。
アクリル系樹脂としては、アクリル基を含有するビニルモノマー、エポキシ基を有するビニルモノマー、アルコキシル基を有するビニルモノマー、エチレンオキシド基を有するビニルモノマー、アミノ基を有するビニルモノマー、アミド基を有するビニルモノマー、ハロゲン原子を有するビニルモノマー、リン酸基を有するビニルモノマー、スルホン酸基を有するビニルモノマー、シラン基を有するビニルモノマー、フェニル基を有するビニルモノマー、ベンジル基を有するビニルモノマー、テトラヒドロフルフリル基を有するビニルモノマー、その他共重合可能なモノマーを含有するものを任意の方法で重合したものを使用し得る。
上記アクリル系樹脂の物性調節のために、各種添加剤、例えばロジン等の天然樹脂、変性ロジン、ロジンおよび変性ロジンの誘導体、ポリテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体をはじめとする粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、および軟化剤等を必要に応じて添加できる。これらは必要に応じて2種以上併用して使用することもできる。また、耐光性を上げるために、ベンゾフェノン系あるいはベンゾトリアゾール系などの有機系紫外線吸収剤を添加することができる
保護フィルム30の粘着基材4としてはフィルム状のものであればかまわないが、汎用的にポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが、用途に応じてポリプロピレンやポリエチレンなどが用いられる。ただし、保護フィルムとしての機械的強度、耐熱性、寸法安定性、加工性や汎用性、コストを考えてポリエステル系フィルムの中でも、2軸方向に延伸処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの厚さ12μm〜75μmがもっとも好ましい。
粘着層3を形成する方法としては、粘着基材4または表面基材20のいずれかの積層面に粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着層3を形成し、他方の基材をラミネートして積層する。粘着剤の塗布装置としては、リバースロールコーター、ナイフコーター、バーコーター、リバースグラビアコーター、ダイコーター等が使用される。粘着剤の塗布量は、形成される粘着層3の厚さとして1〜30μmの範囲が好ましい。
それ自身表示素子の表面を構成する表面基材として、既に上市されている厚さ12μmの無機酸化物蒸着透明バリアフィルム(凸版印刷株式会社製 GX−P−F)を単独で使用する場合、表面基材には腰がなく、加工適性に欠けているためこのまま表示体形成や素子としての打ち抜き加工等を行うことは非常に困難である。また、無機酸化物の透明蒸着膜は、物理的な衝撃に弱く基材に比べて柔軟性に欠けているため、単独では基材のシワや伸縮などの変形に追従できずに微小クラック等が発生しそのバリア性能は低下してしまう。そこで、保護体を貼り付けることで加工性を向上させることのできる積層体として適用する。ここで、保護体は表面基材をキズなどの物理的衝撃から守ると共に、工程中の各種汚染から表面基材を守る等加工適性を付与する役割で使用されるが、使用時には剥離・除去されるものであり、資源・コスト面を考慮すると可能な限り薄い材料であることがもとめられる。
また、本発明の光学材料保護用積層体は積層時ならびに表示体加工時に、硬化収縮等で応力を発生させて無機酸化物の透明蒸着層にダメージを与えず、特に、保護フィルム剥離
時にバリア性を低下させないために、粘着層の表面基材と粘着基材の複合形態の保護フィルムと、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材を積層一体化した構成とする。使用時に剥離させる粘着基材層と粘着層の複合形態の保護フィルムと、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材との界面の剥離強度は、保護フィルムを180度剥離した時100mN/25mm以下であることが必要である。粘着力が強い場合は、表面基材フィルムが保護フィルムに引っ張られて、透明蒸着層に応力が加わり、無機酸化物の皮膜に微小クラックが発生し、結果としてバリア性が低下することになる。粘着強度の測定方法はJIS Z 0237に準じ、25mm巾の保護フィルムを180度剥離して、引っ張り試験機でその時の強度を測定する。
本発明の光学材料保護用積層体は、光学部品等に好適に使用し得る。本発明のエレクトロルミネッセンス発光素子の一例は、図2に示すように、光学材料保護用積層体10の表面基材20背面側にもうけられた、端子11に接続された例えば酸化インジウム錫からなる透明電極層5、透明電極層上に設けられたエレクトロルミネッセンス発光層6、及び該エレクトロルミネッセンス発光層上に設けられた図示しない誘電体層または絶縁層、及びその上に設けられた端子11に接続された例えば金属からなる背面電極層8を有する積層体を具備し、封止剤9によって封止した構成である。各電極層、絶縁層、誘電体層及びエレクトロルミネッセンス発光層は、周知の方法、例えば蒸着及びスッパタリング法等を用いて形成することができる。
さらに、本発明の電気泳動式表示パネルは、図3に示すように、光学材料保護用積層体10の表面基材20背面側にもうけられた、所定のパターンで形成された例えば酸化インジウム錫からなる画素電極50、図示しないスイッチング素子、画素電極上に設けられた電気泳動粒子及び電気泳動粒子を分散させる絶縁性流動体が含まれる電気泳動式表示層70、及び該電気泳動式表示層上に設けられた背面電極80を有する積層体を具備し、封止剤90によって封止した構成である。
また、本発明の電気泳動式表示パネルは、前記電気泳動式表示層70には、前記電気泳動粒子を分散させた絶縁性流動体を封入したマイクロカプセルを有するものである。マイクロカプセルは、被膜内に白色粒子、黒色粒子、及びこれらを分散する絶縁性溶液が封入されている。
以下に、本発明の具体的実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材を、水蒸気バリア性に優れる酸化アルミニュウムの透明蒸着フィルム(凸版印刷株式会社製 GX−P−F)12μmに固定して、保護フィルムの粘着力を変動させて、図4に示すように、疑似内容物13として100μmのPETフィルムを表面基材側に貼り付け、保護フィルム30を180度剥離させてから、表面基材すなわち、透明蒸着フィルムの水蒸気バリアを測定した。得られた結果を表1に示す。なお、GX−P−Fの単体の水蒸気バリアはカタログ値によれば0.05g/m2/day・40℃90%RHである。
Figure 2009028946
表1に示すように、本発明の積層体は、保護フィルム剥離後も水蒸気バリア性能が維持されていたが、比較例の粘着力が100mN/25mmを越えたものはバリア性が低下していた。
本発明の光学材料保護用積層体の一例を説明する断面図である。 本発明のエレクトロルミネッセンス発光素子の一例を模式的に説明する断面図である。 本発明の電気泳動式表示パネルの一例を模式的に説明する断面図である。 保護フィルムを180度剥離する状態を模式的に説明する断面図である。
符号の説明
1・・・透明基材 2・・・透明蒸着層 3・・・粘着層
4・・・粘着基材 10・・・光学材料保護用積層体 20・・・表面基材
30・・保護フィルム5、50・・・透明電極
6・・・エレクトロルミネッセンス発光層 7・・・表示領域
8、80・・・背面電極層 9、90・・・封止剤 11、12・・・端子
13・・・疑似内容物

Claims (7)

  1. 粘着層と粘着基材の複合形態で使用時に剥離・除去する保護フィルムと、バリア性を有しそれ自身表示素子の表面を構成する表面基材を積層一体化した、透明でかつバリア性をもつ光学材料保護用積層体であって、前記表面基材が透明バリア層として透明基材上に蒸着された無機酸化物の透明蒸着層を含み、且つ、前記粘着層の剥離強度が表面基材に対して100mN/25mm以下であることを特徴とする光学材料保護用積層体。
  2. 請求項1に記載の光学材料保護用積層体において、前記無機酸化物は、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする光学材料保護用積層体。
  3. 前記粘着層がアクリル系粘着剤であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の光学材料保護用積層体。
  4. 前記粘着基材層がポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学材料保護用積層体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学材料保護用積層体の表面基材背面側にもうけられた、透明電極層、エレクトロルミネッセンス発光層、及び該エレクトロルミネッセンス発光層上に設けられた誘電体層または絶縁層、及びその上に設けられた背面電極層を有する積層体を具備することを特徴とするエレクトロルミネッセンス発光素子。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学材料保護用積層体の表面基材背面側にもうけられた、透明電極層、該透明電極層上に設けられ電気泳動粒子及び電気泳動粒子を分散させる絶縁性流動体が含まれる電気泳動式表示層、及び該電気泳動式表示層上に設けられた背面電極を有する積層体を具備することを特徴とする電気泳動式表示パネル。
  7. 請求項6に記載の電気泳動式表示パネルにおいて、前記電気泳動式表示層には、電気泳動粒子を分散させた絶縁性流動体を封入したカプセルを有することを特徴とする電気泳動式表示パネル。
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