JP2009023644A - 特に自動車用の電気加熱装置 - Google Patents

Abstract

【課題】特に自動車用の補助的加熱手段としての使用に適した電気加熱装置を提供する。
【解決手段】加熱ブロック１１を形成するために組み立てられるいくつかの加熱要素１２と、加熱要素１２を制御し、加熱ブロック１１と共に構造ユニットを形成する制御手段４と、制御手段４と加熱ブロック１１との間に延在する接触要素および／または冷却要素１８，３７とを含む、特に自動車用の追加加熱装置としての電気加熱装置に関する。上記電気加熱装置は、容易な製造性と、制御手段４に対する加熱ブロック１１の良好な気密性とに関しさらに開発される。本電気加熱装置では、制御手段４は制御手段支持体に保持され、制御手段支持体と加熱ブロック１１を収容する加熱ブロック筐体１との間には、そこから接触要素および／または冷却要素１８，３７が突出するとともに制御手段支持体と加熱ブロック筐体１との間でクランプすることにより封止される封止要素が設けられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、特に自動車における補助的電気加熱装置として使用するのに適した、空気を加熱するための電気加熱装置に関する。

自動車、特に、燃料消費が最適化されたエンジンを有する自動車における使用に関して、電気加熱装置が、車室および／またはエンジンを温めるために使用される。補助的電気加熱は、特に、内燃エンジンがまだ十分な熱エネルギーを供給しない間のエンジンの起動後に必要となる。燃料消費が最適化された内燃エンジンでも、原理的に補助的電気加熱装置を使用する必要がある。

しかしながら、このような加熱装置の使用は、自動車の分野に限定されず、例えば、家庭内設備（ルームエアコン）、工業プラント等の分野における他の複数の応用にも適する。

自動車用の電気加熱装置は、欧州特許出願公開第３９５０９８Ａ１号明細書から公知である。この明細書に記載された加熱装置は、加熱ブロックに組み立てられるいくつかの加熱要素を含む。加熱ブロックは、加熱要素を制御するための制御手段と共に、共通のフレーム内に保持される。こうして、制御手段は、フレーム内に保持された加熱ブロックと共に、構造ユニットを形成する。制御手段は、それぞれにヒートシンクが設けられた電子スイッチを備えた電力用エレクトロニクス装置を含む。制御手段は、加熱される空気流の一部が、制御手段、特には電子スイッチを冷やすための冷却要素に向かって流れるように配置される。

電子スイッチ、特に、加熱要素に供給される電流を制御するパワートランジスタの形態の電子スイッチは、プリント回路基板の一面上に直接搭載される。パワートランジスタの熱損失により発生した熱を放散するために、冷却要素はプリント回路基板の反対側に設けられる。直接パワートランジスタと接触するこのような冷却要素は、パワートランジスタの熱損失による熱を簡単なやり方で十分な量放散することができる。

上述の従来技術では、ベース部から突き出た冷却フィンまたはフィンガをそれぞれ有するＵ字型のヒートシンクが使用される。ピンがヒートシンクの底部側に設けられる。該ピンは、パワートランジスタと接触するようにプリント回路基板に挿入することができる。しかしながら、この発明の意味するところの冷却要素は、熱伝導によりパワートランジスタからの熱を放散するとともに、そのまわりを流れる空気に熱伝達により熱を効果的に放射するのに適した任意の部品であってよい。この目的を達するために、冷却要素は、電気加熱装置により加熱される空気、すなわち電気加熱装置に通じるチャネル内を流れる空気に晒される。しかしながら、流入する空気と共に直接導入されるか、あるいは流入した空気から凝結された湿気がチャネル内に集まることを排除することはできない。

したがって、本発明は、電気加熱装置を容易に製造することができ、侵入する湿気から電気加熱装置の制御手段を確実に保護することができるように、冒頭で述べたタイプの電気加熱装置をさらに発展させることを目的とする。

この目的を達成するために、本発明は請求項１の特徴を有する電気加熱装置を提供する。これは、制御手段が制御手段支持体で保持されるという点と、制御手段支持体と加熱ブロックを収容する加熱ブロック筐体との間には、接点要素または冷却要素が貫通して突出するとともに制御手段支持体と加熱ブロック筐体との間でクランプされることにより封止される封止要素が設けられるという点で、一般的な従来技術と異なる。

本発明による電気加熱装置では、構造ユニットは、制御手段支持体が加熱ブロック筐体に接続されるように設けられる。電子スイッチの冷却をもたらす冷却要素と、加熱ブロックへの電流の供給を引き受ける接点要素は、制御手段支持体と加熱ブロック筐体との間に延在する。接点要素または冷却要素は、それぞれ、少なくとも一つの封止要素を貫通して突き出る。封止要素の気密性は、制御手段支持体と加熱ブロック筐体との間に封止要素がクランプされることにより与えられる。これにより、まず、ストレスなく封止要素を取付けることが可能となり、そして、制御手段と加熱ブロックの構造ユニットが生成されるまでに、すなわち制御手段支持体が加熱ブロック筐体に接続されるときに、それぞれの封止要素をクランプして気密接触を実現することが可能となる。したがって、本発明による電気加熱装置は、制御手段の確実な封止なしで済ます必要がなく、簡単なやり方で製造することができる。

本発明による電気加熱装置は、冷却要素または冷却要素群が、それぞれ電子スイッチ（例えばパワートランジスタ）との接続のためにプリント回路基板を貫通し、電子スイッチから見て外方に向く底面側でプリント回路基板上に突き出る、ピンまたは平板状の固体として具現される。これにより、本発明による電気加熱装置は、特に簡単に製造することができ、したがって、経済的に製造することができる。封止要素を有する接触領域では、接点要素または接点要素群だけでなく冷却要素または冷却要素群においても、円筒状と異なりしたがって簡単な形状の封止要素の封止面または接触面を設けることができる。このような実施態様は、特に、接点要素または冷却要素それぞれの内側周面に対する封止要素の半径方向クランプに関して好ましい。あるいは、制御手段支持体および／または加熱ブロック筐体は、接点要素または冷却要素用の通路を囲む封止要素用の円錐状の取付部をそれぞれ含んでよい。一方では、通路の内側周面で他方では接点要素または冷却要素の外側周面で封止要素の気密接触を行うために、封止要素は、加熱ブロック筐体と制御手段支持体との間に、好ましくは軸方向、すなわち冷却器または接点要素それぞれの縦方向に、固定される。加熱ブロック筐体と制御手段支持体から成る構造ユニットが完成されると、接点要素または冷却要素それぞれが突き出る封止要素は、これら要素の縦方向に圧縮され、半径方向の気密接触をもたらす。

上述のタイプの電気加熱装置には、いくつかの電子スイッチを設けることができる。また、個々の加熱要素を供給する通常３つ以上の接点要素が設けられ、該接点要素は、制御手段支持体が配置される前面側で加熱ブロック筐体上に事実上突き出る。可能な限り簡単な電気加熱装置の組立に関し、本発明のさらに好ましい実施態様によると、一体型の封止ユニットを形成するために、封止要素を互いに接続することが提案される。この一体型の封止ユニットは、例えば、加熱ブロック筐体上に突き出る接点要素上に封止ユニットが移動されるように、組立中に予め固定することができる。このようにして、制御手段支持体が加熱ブロック筐体に接続されると、加熱ブロック筐体における冷却要素用の封止要素もまた、該冷却要素の位置に対応する所定位置に配置することができる。封止ユニットは、耐熱性熱可塑性エラストマーから射出成形部品として製造することができる。このような射出成形部品はまた、例えば制御手段支持体または加熱ブロック筐体またはその半分の筐体を製造するために使用される射出鋳型内への挿入物として、挿入することができる。このようにして、加熱装置の製造のための接合工程を低減することができる。

しかしながら、封止ユニットが別々に取付けられる挿入物として具現された場合、ベース部により封止要素を互いに接続することが好ましい。気密性を増すためには、このベース部を、加熱ブロック筐体と制御手段支持体との間の通路の端部で密封状態でクランプすることが好ましいであろう。これにより、封止要素自体によりもたらされるであろう既存の半径方向の密着性に加えて、封止要素に対し直角に作用する気密性が作られる。可能な限り高いクランプ力を発生するためには、封止要素用の取付部を囲む突出するカラーを、筐体側に設けることがさらに好ましい。可能な限り簡単な加熱ブロック筐体の実施態様に関しては、同じ理由で、封止要素用の円錐状の取付部もまた含まなければならない制御手段支持体にこの突出するカラーを設けることがここでは好ましい。

気密性を改良するためには、本発明のさらに好ましい実施態様によると、いくつかの気密接触面を接点要素または冷却要素に対して縦方向に順々に配置した状態で、封止要素をこれら接点要素または冷却要素のそれぞれと一体化することが提案される。これら気密接触面は、互いに円錐状に段を付けて配置されることが好ましく、そしてこれらは順々に配置される封止ビードにより予め用意されることが好ましい。後者の好ましい実施態様では、封止ビードは、接点要素または冷却要素の縦方向にそれぞれ離間されて配置される。それぞれの封止ビードを互いに接続する封止要素の材料は、接点要素または冷却要素の縦方向に、個々の封止ビード間に互いの一定可動性を許容する一種のフィルムヒンジをそれぞれ形成することが好ましい。これにより、接点要素または冷却要素、通路、または円錐状取付部における個々の気密接触面の気密接触をそれぞれ促進する。

電気加熱装置の組立中に封止要素または封止ユニットを精密に固定するためには、本発明のさらに好ましい実施態様によると、加熱ブロック筐体に形成した窓開口を覆うクロスウェブを、加熱ブロック筐体に設けることが提案される。該クロスウェブは、封止要素のベース部の接触面を形成することにより、まず気密性を改善する。この目的を達するために、クロスウェブは、実際は、ベース部用の実質的に平面の接触表面を形成する。しかしながら、クロスウェブは、ベース部に形成された心合わせ突出部を受け入れる、本発明のさらに好ましい実施態様による心合わせ取付部をさらに含む。これらの心合わせ突出部は、封止要素から見て外方に向くベース部の底面側に配置されることが好ましい。この底面側は平面接触表面上に配置される。これにより、心合わせ突出部により、電気加熱装置の組立中の接点要素または冷却要素の挿入に有利な封止ユニットの精密な位置決めが、さらにもたらされる。この目的を達するために、心合わせ突出部は、冷却器用の通路および／または接点要素を囲むことが好ましい。

制御手段と加熱ブロック間の構造ユニットは、加熱ブロック筐体が制御手段支持体から成る制御手段筐体に接続されるように、作成されることが好ましい。制御手段筐体は、加熱装置の供給と制御のためのインタフェースを少なくとも一つ含む、筐体蓋を有する。制御手段筐体は、そこから実質的に直角に突き出る冷却要素を有するプリント回路基板と、電子スイッチとをさらに囲む。制御手段筐体は、特には、制御手段の一定の機械的保護をもたらす。この制御手段筐体が液体に対し制御手段を封止することは不可欠ではない。制御手段筐体は、特には、恐らく制御手段または完全な加熱装置の固定だけでなく、電気加熱装置の電気接続にも使用される。

しかしながら、構造ユニットを容易に製造するためには、制御手段筐体内に収容されるとともに接点要素または冷却要素の縦方向に重ね合わされて互いに電気的に接続される部品を、押圧することが好ましい。この目的を達するために、筐体蓋は、プリント回路基板だけでなくインタフェースの少なくとも一つに電気的に接続されるとともに、プリント回路基板上に配置される接触ロッドを含むことが好ましい。このことは接触ロッドがプリント回路基板の平面に対し実質的に直角に延在することを意味する。プリント回路基板は、接点要素と協働する柔軟な舌片部をさらに含む。これらの柔軟な舌片部は、プリント回路基板のストリップ導体に電気的に接続され、そして柔軟な舌片部に接触状態にある接点要素がプリント回路基板に安全に電気的に接続されるようにその寸法が決められる。この接続は、通常、接点要素が制御手段支持体における窪んだ通路に導入されるともたらされる。ここでは、プリント回路基板に堅固に取付けられた冷却要素は、加熱ブロック筐体（好ましくはクロスウェブ）における窪んだ通路を貫通して突き出る。この導入移動の最後に、封止要素は、制御手段支持体と加熱ブロック筐体間でクランプされる。

こうして作成された構造ユニットは、好ましくは、制御手段支持体または制御手段筐体それぞれが加熱ブロック筐体にロックされるように固定される。

本発明のさらに有利な実施態様は従属請求項に記載される。

本発明について、添付図面に関連する実施態様を参照し、以下に説明する。

図１において、透視分解図は、本発明による電気加熱装置の実施形態の図であり、実質的に側面図の形で示される。必要要素として、同図は、制御手段筐体２だけでなく、加熱ブロック筐体１も含む。封止ユニット３は、２つの筐体、つまり加熱ブロック筐体１と制御手段筐体２の間に設けられる。制御手段筐体２は、制御手段４を囲む。

加熱ブロック筐体１は、実質的に同一の２つのフレーム半部分１０ａ、１０ｂから成る。フレーム半部分１０ａ、１０ｂは、この場合、射出成形されたプラスチック部品として具現され、その表面には補強用グリッド構造が具現される。複数の多層化または積層化された加熱要素１２から成る加熱ブロック１１は、２つのフレーム半部分１０ａ、１０ｂのグリッド構造間に配置される。加熱要素１２のそれぞれは、図１による表現では、補強用グリッドの縦方向支柱の背後で覆われる一つまたはいくつかの抵抗加熱要素と、それに隣接して配置されるラジエータ１３（この場合、蛇行するやり方で折り重ねられたシートメタルストリップにより形成される）とから成る。抵抗加熱要素におけるラジエータ１３は、いわゆるＰＴＣ要素により形成されることが好ましく、このラジエータ１３の良好な熱伝達と接触とを考慮して、平らなシートメタルストリップがＰＴＣ要素と加熱要素１２のラジエータ１３との間に配置される。

加熱要素１２の加熱ブロック１１は２つのフレーム半部分１０ａ、１０ｂにより形成されるフレーム１０内に保持される。この目的を達するために、フレーム１０は、長方形の縦方向スパー１４ａ、１４ｂと、それに直角に延在する横方向スパー１５ａ、１５ｂから成る。

図１の上部の横方向スパー１５ａと加熱ブロック１１との間には、図示の実施形態では、窓開口１６が設けられる。隣接する窓開口１６を分離する縦方向ウェブ１７は、ラジエータ１３と、接触スタッド１８を形成するために外側に続く抵抗加熱要素との間に配置された、シートメタルストリップの自由端部を囲む。接触スタッド１８は、図１のフレーム１０の上端部上に突き出る。

制御手段筐体２は、制御手段支持体２０から成る下側筐体部２１と、その上に配置された筐体蓋２２とを備えた、実質的に二分割の構造を有する。下側筐体部２１は、実質的に槽状の構造を有し、自動車のシャーシに電気加熱装置を組み立てるための取付けフランジ２３を、それぞれの前面側に含む。下側筐体部２１の底面は、制御手段筐体２の内側側面に面したその表面が完全に平らな、制御手段支持体２０を形成する。制御手段支持体２０は、制御手段支持体２０の長手方向に円形の通路２４ｂと順々に交互になるように配置された、いくつかの溝付きの第１の通路２４ａを有する。

矩形断面を有する第１の通路２４ａは、制御手段筐体２に向かって先細りになるやり方で、制御手段支持体２０の縦方向と横断方向とに形成される。円形の断面領域を有する第２の通路２４ｂは、同じ方向に先細りになるように形成される。制御手段筐体の内部から見て外方に向いた制御手段支持体２０の底面側には、その断面形状が通路２４ａ、２４ｂの形状に対応する第１および第２のカラー２５ａ、２５ｂを配置する。これらのカラー２５ａ、２５ｂは先細りの取付部２６ａ、２６ｂの内部側壁の主要部を形成する。制御手段支持体２０は、底面側に開き、前面側の加熱ブロック筐体１の端部が内部に嵌入するように具現された、二重溝２７に隣接する。

筐体蓋２２は、プラグ接点（電気制御接点）２９を受けるプラグ取付部２８を形成する。筐体蓋２２は、さらに、電源プラグ取付部３１ａ、３１ｂを形成する垂直壁により互いにシールドされた２つの電源供給インタフェース３０ａ、３０ｂを含む。電源供給インタフェース３０ｂは、制御手段支持体２０に面する前面側にいくつかの接点３３を含む電導性シートメタルにより形成される接触ロッド３２に電気的に接続される。同様に、プラグ接点２９は、接触ロッド３２の背後で覆われるように設けられた別の制御接触ロッドと互いに電気的に接続される。該制御接触ロッドはまたその前面側に接触ピンを具現化する。

制御手段４は、下側筐体部２１と筐体蓋２２との間に配置されるとともに、その上面には、４つの複動式の柔軟な舌片部３５と４つのパワートランジスタ３６が縦方向に交互になるやり方で互いに接触して配置された、プリント回路基板３４を含む。パワートランジスタ３６は、プリント回路基板３４内の窪んだ開口部を貫通して導かれプリント回路基板３４の底面側で突き出る、円筒状の冷却要素３７に接続される。円筒状の冷却要素３７は、第２の通路２４ｂとそれに対応して具現化された取付部２６ｂとに整合される。

封止ユニット３は、この場合のＥＰＯＭでは、例えば射出成形または鋳造により一個の部品として耐熱弾性材で形成されており、帯状のベース部４０を含む。第１および第２の封止要素４１ａ、４１ｂは、制御手段筐体２に面するベース部の上部面上に突き出る。これに対応し、ベース部４０の底面側は心合わせ突出部４２ａ、４２ｂを含む。封止要素４１ａ、４１ｂのそれぞれは、冷却要素３７または接触スタッド１８の縦方向に順々に配置された、第１および第２の２つの封止ビード４３ａ、４３ｂから成る。第１の封止ビード４３ａは、接触スタッド１８に対応して具現化された凹部を有する矩形ベースを含み、第２の封止ビード４３ｂは、冷却要素３７に対応して具現化された円形のベース形状から成る。ベース部４０に隣接して配置された下部封止ビード４３'は、その上に配置された封止ビード４３”より大きな寸法を有する。封止ビード４３のそれぞれは、その外周面に外側気密接触面４４を形成する。外側気密接触面４４は、封止ビード４３ａ、４３ｂの階段状配置により、それぞれの封止要素４１ａ、４１ｂ（図３参照）により形成された外側封止面の円錐状形態をもたらす。それぞれの封止ビード４３ａ、４３ｂの内側周面は、実質的に一定であり、したがって、ビード４３ａ、４３ｂにより形成される内側気密接触面４５は、円筒状の伸長部を有する。

添付図面に示される実施形態を組み立てるために、例えば、加熱ブロック筐体１および制御手段筐体２は、加熱要素と制御要素をその中に収容した状態で、最初に完全に作成される。３つの必要要素、すなわち加熱ブロック筐体１、制御手段筐体２、封止ユニット３を結合するために、封止ユニット３は、例えば、加熱ブロック側で予め組み立てられる。この目的を達するために、第１の封止要素４１ａは、ベース部４０が図２に示すクロスウェブ４６上に静止するまで、接触スタッド１８上で移動される。クロスウェブ４６は、上部側の窓開口１６を覆い、窓開口１６に至る冷却要素３７用の通路４８だけでなく、心合わせ突出部４２ａ、４２ｂ用の窪んだ心合わせ取付部４７ａ、４７ｂを有する。次に、予め組立てられた制御手段筐体２は、構造ユニットを形成するために加熱ブロック筐体１に接続される。この目的を達するために、冷却要素３７は、加熱ブロック筐体１の上端が内部の二重溝２７内に受け入れられるまで、封止要素４１ｂと整合するように、関連する封止要素４１ｂに挿入される。この移動動中に、それぞれの封止要素４１ａ、４１ｂは、それぞれの関連する取付部２６ａ、２６ｂに入り、円錐状形態により心合わせされ、そして最終的に、ベース部４０がクロスウェブ４６との接触により封止ユニット３を固定すると、半径方向に圧縮される。同時に、接触スタッド１８の自由端部は、通路２４ａを介して制御手段筐体２の内部へ、そして複動式の柔軟な舌片部３５の間に移動され、これにより柔軟な舌片部３５と接触スタッド１８との間の電気接点が生成される。

この導入移動の最後に、導入移動につれて増加する半径方向圧力が蓄積されて封止要素４１ａ、４１ｂに作用し、該封止要素４１ａ、４１ｂは、一方では取付部２６の内側周面と、他方では接触スタッド１８または冷却要素３７の外側周面と、それぞれ気密接触する。示された実施形態では、さらに、カラー２５ａ、２５ｂの高さは、カラー２５ａ、２５ｂが前面側のベース部４０に接触するように選択されるという特殊性があり、こうして、該封止要素は、クロスウェブ４６とカラー２５の前面側との間に封止されるように、冷却要素３７または接触スタッド１８の縦方向にクランプされる。

このようにして作成された構造ユニットでは、プラグ接点２９は、制御接触ロッドによりプリント回路基板３４に接触しており、その対応するストリップ導体は、パワートランジスタ３６に接続される。接触ピン３３は、パワートランジスタ３６に至るプリント回路基板３４に設けられた接点に接触し、該接点は柔軟な舌片部３５に、したがってパワートランジスタ３６のスイッチング特性によっては接触スタッド１８に、適用することができる。グラウンド用の電源供給インタフェース３０ａは、制御手段筐体の二重溝２７の領域に形成される電気ストリップ導体により、加熱ブロック筐体１に電気的に接続される。冷却要素３７は、その前方端部と共にそれぞれの窓開口１６内に配置される。

加熱ブロック筐体１と制御手段筐体２間の接続は、様々なやり方、特には溶接または固着により固定することができる。制御手段筐体２の下側筐体部２１と筐体蓋２２、および２つのフレーム半部分１０ａ、１０ｂは、射出成形により製造することができるので、添付図に示される実施形態は電気加熱装置の安価な製造に特に適する。封止ユニット３は、この筐体とは別に製造される挿入物として、組立中に筐体１、２に接続される。

図２に示される実施形態は、窓開口１６内に、冷却要素の前方端部に狭持される溝付き熱伝導板４９が設けられるという点でのみ、図１に示されるものと異なる。

本発明による電気加熱装置の実施形態の透視分解図を示す。 図１と比較し修正された実施形態の組み立てられた状態の縦断面を示す。 加熱ブロック筐体と制御手段筐体との間の相界面における図２に示す縦断面の拡大した詳細を示す。

符号の説明

１ 加熱ブロック筐体
２ 制御手段筐体
３ 封止ユニット
４ 制御手段
１０ フレーム
１０ａ、１０ｂ フレーム半部分
１１ 加熱ブロック
１２ 加熱要素
１３ ラジエータ
１４ａ、１４ｂ 縦方向スパー
１５ａ、１５ｂ 横方向スパー
１６ 窓開口
１７ 縦方向ウェブ
１８ 接触スタッド
２０ 制御手段支持体
２１ 下側筐体部
２２ 筐体蓋
２３ 取付けフランジ
２４ａ、２４ｂ 通路
２５ａ、２５ｂ カラー
２６ａ、２６ｂ 取付部
２７ 二重溝
２８ プラグ取付部
２９ プラグ接点
３０ａ、３０ｂ 電源供給インタフェース
３１ａ、３１ｂ 電源プラグ取付部
３２ 接触ロッド
３３ 接触ピン
３４ プリント回路基板
３５ 柔軟な舌片部
３６ パワートランジスタ
３７ 冷却要素
４０ ベース部
４１ａ、４１ｂ 封止要素
４２ａ、４２ｂ 心合わせ突出部
４３ａ、４３ｂ 封止ビード
４３' 下部封止ビード
４３” 上部封止ビード
４４ 外側気密接触面
４５ 内側気密接触面
４６ クロスウェブ
４７ａ、４７ｂ 心合わせ取付部
４８ 通路
４９ 熱伝導板

Claims (17)

1. 加熱ブロック（１１）を形成するために組み立てられるいくつかの加熱要素（１２）と、前記加熱要素（１２）を制御し、前記加熱ブロック（１１）と共に構造ユニットを形成する制御手段（４）と、前記制御手段（４）と前記加熱ブロック（１１）との間に延在する接触要素および／または冷却要素（１８；３７）とを備えた、特に自動車用の補助的加熱装置としての電気加熱装置であって、
   前記制御手段（４）は制御手段支持体（２０）に保持され、前記制御手段支持体（２０）と前記加熱ブロック（１１）を収容する加熱ブロック筐体（１）との間には、前記接触要素および／または前記冷却要素（１８；３７）が貫通して突出するとともに前記制御手段支持体（２０）と前記加熱ブロック筐体（１）との間でクランプされることにより封止される封止要素（４１）が設けられる、ことを特徴とする電気加熱装置。
2. 前記封止要素（４１）は、半径方向クランプにより、前記接点要素または冷却要素（１８；３７）の周面にそれぞれ接触することを特徴とする、請求項１に記載の電気加熱装置。
3. 前記制御手段支持体（２０）および／または前記加熱ブロック筐体（１）は、前記接点要素または冷却要素（１８；３７）用の通路（２４）をそれぞれ囲む前記封止要素（４１）用の円錐状取付部（２６）を含み、前記封止要素（４１）は、前記取付部（２６）の内側周面と、前記接点要素または冷却要素（１８；３７）の外側周面のそれぞれにおいて気密接触するために、前記加熱ブロック筐体（１）と前記制御手段支持体（２０）との間に固定されることを特徴とする、請求項１ないし請求項２のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
4. 前記封止要素（４１）は一体型の封止ユニット（３）を形成するために互いに接続されることを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
5. 前記封止要素（４１）はベース部（４０）により互いに接続されることを特徴とする、請求項４に記載の電気加熱装置。
6. 前記ベース部（４０）は、前記加熱ブロック筐体（１）と前記制御手段支持体（２０）との間の前記通路（２４）の端部で気密状態でクランプされることを特徴とする、請求項５に記載の電気加熱装置。
7. 前記円錐状の取付部（２６）は突出するカラー（２５）により囲まれることを特徴とする、請求項１ないし請求項６のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
8. 前記封止要素（４１）は、互いに円錐状の段となるように配置された前記接触要素および／または前記冷却要素（１８；３７）の縦方向に順々に配置されたいくつかの気密接触面（４４）を形成することを特徴とする、請求項１ないし請求項７のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
9. 前記気密接触面（４４）は、順々に配置された封止ビード（４３）により形成されることを特徴とする、請求項８に記載の電気加熱装置。
10. 前記加熱ブロック筐体（１）は、前記ベース部の接触面を形成するクロスウェブ（４６）により覆われた前記加熱ブロック筐体（１）の側面に、前記加熱ブロック（１１）と前記制御ユニット（４）との間に前記冷却要素用の窓開口（１６）を形成することを特徴とする、請求項１ないし請求項９のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
11. 前記クロスウェブ（４６）は前記ベース部（４０）用の実質的に平面の接触面を形成することを特徴とする、請求項１０に記載の電気加熱装置。
12. 前記クロスウェブ（４６）は、前記ベース部（４０）において具現化された心合わせ突出部（４２）が受け入れられる心合わせ台（４７）を形成することを特徴とする、請求項１０または請求項１１に記載の電気加熱装置。
13. 前記心合わせ台（４７）は前記冷却要素および／または接点要素（１８；３７）用の前記通路（４８）を囲むことを特徴とする、請求項１２に記載の電気加熱装置。
14. 前記制御手段支持体（２０）は、前記加熱装置の供給と制御用のための少なくとも一つのインタフェース（２９；３１）を含む筐体蓋（２２）を含む制御手段筐体（２）の一部であり、電子スイッチ（３６）において実質的にそこから直角に突出する冷却要素（３１）を有するプリント回路基板（３４）を囲み、前記加熱ブロック筐体（１）に接続されることを特徴とする、請求項１ないし請求項１３のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
15. 前記筐体蓋（２２）は、前記プリント回路基板（３４）および前記インタフェース（３０ｂ）の少なくとも一つに電気的に接続されるとともに前記プリント回路基板（３４）上に配置される接触ロッド（３２）を含み、前記プリント回路基板（３４）は、前記接点要素（１８）と協働する柔軟な舌片部（３５）を含み、前記制御手段筐体（２）は、前記封止要素（４１）をクランプする一方で、前記通路（２４）内に前記冷却要素および／または接点要素（１８；３７）を導入することにより前記加熱ブロック筐体（１）に取付けられることを特徴とする、請求項１４に記載の電気加熱装置。
16. 前記制御手段支持体（２０）は前記加熱ブロック筐体（１）と共にロックされることを特徴とする、請求項１ないし請求項１５のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
17. 前記封止要素（４１）は、耐熱弾性材、特にはＥＰＯＭまたはシリコンで形成されることを特徴とする、請求項１ないし請求項１６のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
    

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