JP2009023237A - 感熱記録材料およびその製造方法 - Google Patents

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Masashi Kumota
将史 雲田
Yasuhiro Kadota
康寛 門田
Kunihiko Haneda
邦彦 羽田
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Abstract

【課題】支持体が合成紙又は合成樹脂フィルムであって、支持体と感熱発色層との間に中空樹脂粒子含有アンダーコート層を設けた感熱記録材料で使用したときに、感熱記録材料を浸水した場合でもアンダーコート層の成分が水に溶出することなく、特にそのような状況において機械的強度が加わった場合でも剥離が生じる惧れがなく、且つ、低エネルギー印加による印字可能な感熱記録材料を提供すること。
【解決手段】合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上にアンダーコート層と感熱発色層とを有する感熱記録材料において、
前記アンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いて得られた感熱記録材料を主たる構成にする。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐水結着性および感熱発色感度に優れた感熱記録材料およびその製造方法に関する。
近年、情報の多様化やニーズの拡大に伴い、情報記録分野において各種の情報記録材料が研究・開発され実用化されている。このような情報記録材料の中でも、感熱記録材料は、
(1)加熱プロセスのみによる簡易な画像などの情報の記録が可能であること、
(2)必要な装置のメカニズムが簡単でコンパクト化も容易であり、取扱い易く安価であること、などの利点を有することから、以下のような分野で使用されている。
情報処理分野(卓上計算機、コンピューター等のアウトプット)、医療計測用レコーダー分野、低並びに高速ファクシミリ分野、自動券売機分野(乗車券、入場券等)、感熱複写分野、POSシステムのラベル分野、タブ分野等。
最近の社会的ニーズに対応するため、感熱記録分野においても記録装置の小型化、高速化が益々求められ、さらに感熱記録材料自体にも、小型化、高速化に伴う印字エネルギーの低下に対応して高感度化が望まれている。
上記高感度化の要求を満足するため、たとえば特許文献1〜10には、支持体と感熱発色層との間に中空樹脂粒子含有アンダーコート層を設けた感熱記録材料が提案され、低エネルギーでの高感度化を可能としている。
ところで、感熱記録材料は、紙などの支持体上に加熱によって発色反応を起こす発色成分含有層(感熱発色層)を設けている。このような感熱記録材料は、記録紙としての寸法安定性、物理強度および水に不溶などの観点から、支持体として合成紙または合成樹脂フィルムが使用されている。使用される合成紙などのフィルムベースは、紙ベース(紙基材)に比べこのベース上に設けられる層形成のために使用される層形成液の染み込みがない。そのため、ベース基材との結合力が生じないか極めて結合力に乏しく、仮に結合力を有していても結着性あるいは結合力の乏しさ故に、剥がれ等のおきる惧れがある。特に感熱記録材料が水に濡れた場合にはベース基材と感熱発色層との界面への水の浸透しやすさから、感熱発色層などに含まれる水溶性成分が溶出し、さらに、この濡れた感熱記録材料に機械的強度が加わった場合には容易に剥離をおこしてしまう。その結果、情報を表示するための印字記録部が剥がれてしまい、たとえば感熱記録材料をバーコード情報媒体として用いた場合、バーコード読み取り機による読み取り不良などの障害を発生する。また、不良が発生した感熱記録材料により、他の感熱記録材料が、剥離等したり、不良が発生した感熱記録材料の情報読み取りに使用した読取機の不良等による他の感熱記録材料の更なる故障を発生する惧れがある。
このため、上記したような合成紙基材と感熱発色層との結着性を高めるため、たとえば特許文献11〜14には、合成紙基材と感熱発色層との間にスチレン−ブタジエン系共重合体、アクリル系樹脂を主成分とするアンダーコート層を設けた感熱記録体を用いた発明が知られている。
上記した文献では、合成紙又は合成樹脂フィルム基材との感熱発色層の結着力が向上するように、中空フィラーが用いられたアンダーコート層を用いている。これによって、高感度化、記録紙としての寸法安定性、物理強度、さらに水に不溶あるいは難水溶性などに優れるとされている。しかしながらこのような発明においても、印字エネルギーの低下に対応した高感度化が不足している。
また、このような感熱記録材料における上記問題点は、浸水時(水接触時)の際に機械的強度が加わった際の剥離など、問題の発生が増大化するなど、依然として十分に解決されていないのが実情である。
また、これら問題点を解決するため、アンダーコート層の主成分のスチレン−ブタジエン系共重合体、又は、アクリル樹脂系共重合体の使用量を増やすと、結着性の問題は多少改善されるが、これらの樹脂使用により低エネルギーでの高感度化の問題はむしろ悪化する傾向にあることとなり、依然として解決すべき課題が存在している。
特開平1−113282 特開平4−241987 特開平5−309939 特開平8−238843 特開平3−147888 特開平2−214688 特開平6−247051 特開平5−309939 特開2003−080846 特開平6−278367 特開2001−138636 特開平11−208119 特開平9−076636 特開平4−119881
本発明の目的は、支持体が合成紙又は合成樹脂フィルムであって、支持体と感熱発色層との間に中空樹脂粒子含有アンダーコート層を設けた感熱記録材料で使用したときに、感熱記録材料を浸水した場合でもアンダーコート層の成分が水に溶出することなく、特にそのような状況において機械的強度が加わった場合でも剥離が生じる惧れがなく、且つ、低エネルギー印加による印字可能な感熱記録材料を提供することにある。
具体的には、本発明は以下の点にある。
(1)合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上にアンダーコート層と感熱発色層とを有する感熱記録材料において、
前記アンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いて形成されたことを特徴とする。
(2)前記(1)に記載の感熱記録材料において、前記アクリル樹脂はアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルを用いたことを特徴とする。
(3)前記(1)又は(2)に記載の感熱記録材料において、前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルのガラス転移点が100℃以下であることを特徴とする。
(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記載の感熱記録材料において、前記アクリル樹脂は、酸価が10〜300mgKOH/gの前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルを用いたことを特徴とする。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載の感熱記録材料において、前記金属錯体の添加量が前記アクリル樹脂に対し、固形分換算で3〜40重量%であることを特徴とする。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の感熱記録材料において、前記中空粒子の中空率が50〜98%であることを特徴とする。
(7)前記(1)〜(6)のいずれかにに記載の感熱記録材料において、前記中空粒子の最大粒子径D100が2.0μm以上、20.0μm以下であることを特徴とする。
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の感熱記録材料において、前記中空粒子の添加量が前記アクリル樹脂に対し、固形分換算で30〜90重量%であることを特徴とする。
(9)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の感熱記録材料において、前記アンダーコート層の坪量が0.5〜5g/m2であることを特徴とする。
(10)前記(1)〜(9)のいずれかに記載の感熱記録材料において、さらに感熱発色層上に保護層を有することを特徴とする。
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載の感熱記録材料の製造方法であって、
前記アンダーコート層は酸価が10〜300mgKOH/gの前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルと、中空率が50〜98%である中空粒子と、金属錯体とを含む塗布液を調製し、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上に塗布して形成することを特徴とする。
本発明の感熱記録材料は、支持体が合成紙又は合成樹脂フィルムである支持体と感熱発色層との間に、特定の樹脂及び金属錯体を用いた中空樹脂粒子含有アンダーコート層が設けられているため、この感熱記録材料は支持体と剥離することなく、たとえ水と接触した場合でも前記したアンダーコート層の成分が水に溶出しないので、この水接触時に機械的応力が負荷された場合でも、支持体と剥離することなく、且つ、低エネルギー印加においても高感度を有する。
本発明の感熱記録材料は、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上にアンダーコート層と感熱発色層とを有している。好ましくはさらに、前記感熱発色層上に保護層を有し、これらの層が支持体上に、この順番に積層されている。
〈支持体〉
本発明に使用される支持体は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、PET、PBTなどのポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネートなどの合成樹脂を挙げることができる。また、本発明でいう合成樹脂には、セルロースアセテートのような半合成樹脂を含む。また、上記した合成樹脂の複合した紙状あるいはフィルム状のもの、さらに金属箔、ポリエチレン等のラミネート紙、あるいはフィルム等を単独で、或は組み合わせて合成紙あるいはフィルムを支持体として用いることも出来る。
〈アンダーコート層〉
本発明の感熱記録材料に使用されるアンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いて形成される。
このようなアクリル樹脂と架橋剤として金属錯体を使用することによって耐水性を向上させるだけではなく、高感度の発現機能(発色機能)と、中空粒子との化学的相互作用により、結着強度を十分に発現することができる。
本発明の感熱記録材料は、アンダーコート層中に重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、架橋剤として金属錯体とを用いてアンダーコート層を設けている。これにより、耐水結着性、結着性、感度が改善される。
(アクリル樹脂)
前記アクリル樹脂は、Tg(架橋後のガラス転移点)が100℃以下で、好ましくは95℃以下で、さらに好ましくは90℃以下である。Tgが100℃以下のものが塗布時の成膜性がよく、結着性を十分に改善することができるので好ましい。耐水結着性をさらに改善するために、前記アクリル樹脂はアクリルエマルジョンあるいは水溶性アクリル(樹脂)を用いて得られたアクリル樹脂が好ましい。さらにこのようなアクリルエマルジョンあるいは水溶性アクリル(樹脂)と、ポリビニルアルコールまたはその変性体を加えることもできる。
これは、架橋前には若干親水的であるが、架橋後は疎水的になり、しかもガラス転移点が低いのでゴム弾性を有することとなるので機械的応力が印加された場合でもその応力を緩和する方向に感熱記録材料を導くので好ましい。また、このアクリルエマルジョン樹脂あるいは水溶性アクリルの酸価はたとえば10〜300mgKOH/g、好ましくは20〜280mgKOH/g、さらに好ましくは30〜200mgKOH/gであるものが好ましい。前記酸価が、10mgKOH/g未満であると架橋剤との反応効率が悪く、前記目的を達成することが困難となる。酸価が高すぎると、感熱記録材料が浸水した場合にアンダーコート層よりアクリル樹脂成分が水に溶出し、アンダーコート層が支持体から剥がれ易くなるため、酸価は300mgKOH/g以下が好ましい。このように、本発明で使用されるアクリル樹脂としてその架橋前が特定の酸価を有するアクリルエマルジョンは、適度に架橋して支持体と接着力を得ながら、同時に耐水性の点からも好ましい。このようなアクリルエマルジョンに用いられる樹脂としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなどのアクリル酸エステル成分を主体とし、これとメタクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等の共重合物などの樹脂がエマルジョン化されたアクリルエマルジョンが挙げられる。このアクリルエマルジョンが架橋されたアクリル樹脂を用いた本発明の感熱記録材料は、疎水的な基の働きにより耐水的に作用をするとともに、親水的な基の働きにより接着力とを発揮し、さらにゴム弾性を有してもいるので、得られる感熱記録媒体は、機械的強度を適度に有していると共に、耐水性を有し、感熱記録材料を構成する各層間での剥離が起きにくいものが得られる。
なお、前記のガラス転移点(Tg)は、セイコー電子工業(株)製の装置DSC20、SSC/580を用いて、ASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)により測定することができる。また、前記の酸価は、JIS K0070に記載された方法に準拠して測定を行うことができる。但しサンプルが溶解しない場合は、溶媒にジオキサン又はTHF等の溶媒を用いる。
(金属錯体)
本発明の感熱記録材料は、アンダーコート層中に重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いてアンダーコート層を設けることにより、耐水結着性、結着性、感度が改善され、さらに耐水結着性を改善するため、架橋剤としての前記金属錯体の添加量をアクリルエマルジョン樹脂の固形分に対して、5〜30重量%添加することが好ましい。この添加量が5重量%未満では、アクリル樹脂との架橋構造が十分に形成されず、感熱記録紙が浸水した場合に、アクリル樹脂成分が水に溶出しアンダーコート層が支持体から剥がれやすい。また、30重量%より多くなると、アクリル樹脂との架橋速度が向上し、エマルジョンとしての液安定性が悪くなる。
本発明の感熱記録材料に使用される金属錯体は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、当該金属錯体とを用い、得られた感熱記録材料の接着力、耐水性が上がるようなものであり、具体的には、炭酸ジルコニウムカリウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、亜鉛錯体などを挙げることができる。なお亜鉛錯体として具体的にはBASFジャパン社製の商品名ジョンキュア90が挙げられる。
(中空粒子)
本発明の感熱記録材料は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いてアンダーコート層を設けることにより、耐水結着性、結着性、感度が改善され、前記中空粒子の中空率を50〜80%であるものを用いると、高感度な感熱記録材料が得られるので好ましい。
ここで、重合体からなる中空粒子の中空率は、中空粒子に占める空隙の体積であり、これを百分率(%)で表すことができる。
中空率={[空隙の体積]/[中空粒子の体積]}×100(%)
本発明において、重合体からなる中空粒子は適度な熱伝達効果を有しまた弾力性を有することから、サーマルヘッドからの熱エネルギーを効率良く活用し、発色感度の向上をもたらす。材料の感度の点から、重合体からなる中空粒子の中空率は50%以上であり、好ましくは75〜98%の範囲である。中空率が50%未満では断熱効果が少ない。特に中空率が98%を超えると、中空粒子の強度が劣り、アンダーコート層の強度が低下する傾向がある。
また、結着性を改善するために、中空粒子の最大粒子径D100が10.0μm以下であることが好ましい。尚、最大粒子径D100は、任意の中空率にすることが難しいなど、生産上の問題から2μm以上であることが好ましいものとなる。中空粒子の粒径は、堀場製作所製の粒径分布測定装置LA−920を用いて測定したメジアン値による径を言う。メジアン径は50容積%頻度の粒径を指し、これをD50と記す。また最大粒子径は分布の最大粒子径であり、D100と記す。
このような本発明で用いる架橋構造を有する重合体からなる中空粒子は、熱可塑性樹脂を殻とし、内部に空気その他の気体を含有している。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエンあるいはそれらの共重合体や、塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主体とする共重合体樹脂が好ましい。この熱可塑性樹脂としては、特に塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主体とする共重合体樹脂が好ましい。
感度、結着性をさらに改善するために、前記中空粒子の添加量は、アクリル樹脂(固形分)に対し40〜80重量%添加することが好ましい。添加量が40重量%未満では、低エネルギー印字での発色濃度が十分得られず、高感度の感熱記録材料とはなり得ない。また、80重量%を超えると、アンダーコート層の強度が十分得られず、機械的強度が加わった場合に剥離する惧れがある。
感度、結着性の改善をさらに達成するために、アンダーコート層の乾燥付着量(坪量)は、1〜4g/m2であることが好ましい。前記付着量が1g/m2未満では、アンダーコート層の厚さが低いため断熱効果を十分に発揮せずその結果、低エネルギー印字での発色濃度が十分得られず、高感度の感熱記録材料と、なり得ない。また、4g/m2より多くなると、十分な結着性が得られない。
本発明の感熱記録材料の前記アンダーコート層には、必要に応じて、従来公知の水溶性高分子、耐水化剤充填剤、界面活性剤、熱可塑性物質および、その他の助剤を含有させることができる。
本発明の感熱記録材料に使用されるアンダーコート層は、酸価が40〜190のアクリルエマルジョンと、前記アクリルエマルジョンの固形分に対して中空率が60〜98%である重合体からなる中空粒子40〜80重量%と、金属錯体5〜30重量%とを含んでいる塗工液を用いて公知の塗装法により層状に形成することができる。なおアンダーコート層として架橋されたアンダーコート層の形成後は、金属錯体は、錯体の状態でも、架橋樹脂と何らかの結合をしているような状態であっても、その他の状態であってもよい。すなわち、どのような状態であるかに関わらず、これらが一体となったアンダーコート層を有する本発明の感熱記録材料は、後述する耐水結着性、結着性および感度倍率が同時にバランスよく満たされているのであれば、どのような状態であるかを問わない。従来のものでは耐水結着性と結着性を良くしたとしても、感度倍率を同時にバランスよく保つような感熱記録材料を本発明によって、得られている。
〈感熱発色層〉
次に本発明の感熱記録材料に使用される感熱発色層を以下に説明する。
本発明の感熱記録材料に使用される感熱発色層にはロイコ染料および顕色剤が用いられる。用いられるロイコ染料は、単独で使用してもよく、又、2種以上混合して使用してもよい。
このようなロイコ染料としては、この種の感熱材料に使用されているものが任意に使用される。例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリド、3−シクロへキシルアミノ−6−クロルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7,3−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3’−フルオルトリメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム)}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−N−メチル−N−n−アミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロへキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6’−クロロ−8’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロルフェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチルフェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロへキシルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾフルオラン、3−N−メチル−3−イソプロピル−8−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン等が挙げられる。
本発明で用いられる顕色剤としては、前記ロイコ染料に対して加熱時に反応してこれを発色させる種々の電子受容性物資が適用され、その具体例を示すと、以下に示すようなフェノール性物質、有機または無機酸性物質あるいはそれらエステルや塩などが挙げられる。
没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロへキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、1,1’−イノプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジメチルフェノール)、4,4−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4,4’−シクロへキシリデンビスフェノール、4,4’−シクロへキシリデンビス(2−メチルフェノール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、3,5−キシレノール、チモール、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシアセトフェノン、ノボラック型フェノール樹脂、2,2’−チオビス(4,6−ジクロロフェノール)、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert−オクチルカテコール、2,2’−メチルンビス(4−クロロフェノール)、2,2’−メチルンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2,−ジヒドロキシジフェニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−o−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オクチル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−クロロジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸スズ、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホウ酸、チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフェノール誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸m−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3,5−ジオキサへプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3−オキサヘプタン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−tert−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェノキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(m−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−( o−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホンなどが挙げられる。
本発明の感熱記録材料に使用される感熱発色層には、前記ロイコ染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、水溶性高分子、水性エマルジョン樹脂、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を単独で使用したり、併用することができる。
この場合、フィラーとしては、例えば、炭酸カリウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカリウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ、また熱可融性物質としては、例えば、高級脂肪酸又はそのエステル、アミドもしくは金属塩の他、各種ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、安息香酸フェニルエステル、高級直鎖グリコール、3,4−エポキシ−ヘキサヒドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、p−ベンジルビフェニル、その他の熱可融性有機化合物の50〜200℃程度の融点を持つものが挙げられる。
〈帯電防止層〉
本発明の感熱記録材料においては、必要に応じて、支持体の裏面側(感熱発色層側とは反対の面側)に、帯電防止層を設けることができる。帯電防止層には、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば水溶性高分子及び/又は水性エマルジョン樹脂、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用することができる。この場合、フィラーとしては、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。
〈保護層〉
本発明の感熱記録材料は、サーマルヘッド等とのマッチング性向上や、記録画像保存性をより高める等の目的により、感熱発色層の上に保護層を設けることも可能であり、非常に好ましい。この場合、保護層を構成する樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、澱粉及びその誘導体、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸及びその誘導体、スチレン/アクリル酸共重合体及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリルアミド及びそれらの誘導体、スチレン/アクリル酸/アクリルアミド共重合体、アミノ基変性ポリビニルアルコール、エポキシ変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、水性ポリエステル、水性ポリウルタン、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等の水溶性樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル酸エステル系(共)重合体、スチレン/アクリル系共重合体、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの共重合体が挙げられるが、中でも水溶性樹脂が好ましい。
前記保護層には、上記の樹脂の他に、従来用いられている補助添加成分、例えばフィラー、界面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)、圧力発色防止剤等を併用することができ、更には耐水化剤を含有させることもできる。この場合、フィラー及び熱可融性物質の具体例としては、前記感熱保護層の開示において例示されたものと同様のものが挙げられる。
〈感熱記録材料の作成〉
本発明の感熱記録材料は、例えば前記した各層を形成するための層形成用塗液を用い、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体に塗布し、乾燥等することによって製造される。特に前記したアンダーコート層は、アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルと、重合体からなる中空粒子と、金属錯体と、PVAおよびその変性体の乳化剤とを混合して調製した塗布液を用いて得られる。変性体としては、たとえば酢酸ビニル基で変性されたPVA(ポリビニルアルコール/酢酸ビニル)などをあげることができ、またその側鎖にスルフォン基(−SO3)によりさらに変性していてもよい。
次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下において示す部及び%はいずれも重量基準である。
〔実施例1〕
(1)アンダーコート層塗布液の調製:
アクリルエマルジョン樹脂 21部
(BASFジャパン社製:ジョンクリル7641、固形分49%、酸価60mgKOH/g、Tg86℃)
中空粒子 21部
(中空率90%、最大粒子径(D100)9.8μm、固形分33%)
炭酸ジルコニウムカリウム 3部
(日本軽金属社製:ジルメル1000、固形分20%)
ポリビニルアルコール 6部
(クラレ社製:クラレポバールPVA-117、固形分16%)
変性ポリビニルアルコール 5部
(日本合成化学工業社製:ゴーセランL-3266、固形分30%)
上記各液を攪拌混合して、アンダーコート層形成液(A液)を調製した。
(2)感熱発色層塗布液の調製:
〔B液〕
2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 40部
変性ポリビニルアルコール 36部
(日本合成化学工業社製:ゴーセランL-3266)
水 24部
〔C液〕
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンモノアリルエーテル 20部
シリカ 16部
水 64部
上記の混合物の各液を磁性ボールミル中で二日間粉砕して、〔B液〕および〔C液〕を調製した。次に〔B液〕を14部、〔C液〕を61部、変性ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製:D-700VH、固形分18%)を8部、水17部を混合攪拌し、感熱発色層液(D液)を調整した。
(3)保護層塗布液の調整:
水酸化アルミニウム 10部
変性ポリビニルアルコール 56部
(日本酢ビ・ポバール社製:D-700VH、固形分18%)
アジピン酸ジヒドラジド 20部
(日本ヒドラジン工業社製:ADH、固形分10%)
水 14部
上記した保護層塗布液を混合攪拌し、保護層液(E液)を調整した。
次に厚み100μmのポリプロピレンフィルム(NanYa Plastics社製:PL−100)の表面に、アンダーコート層、感熱発色層、保護層を、各層の乾燥後の塗布量が、3.0g/m2、3.6g/m2、3.0g/m2となるように塗布して乾燥し、本発明の感熱記録材料を得た。更にその表面平滑度が500〜800秒になるよう、層表面をカレンダー掛けし、感熱記録材料を得た。
〔実施例2〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、水溶性アクリル樹脂(BASFジャパン社製:PDX−6102B、固形分24.5%、酸価65mgKOH/g、Tg19℃)42部を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例3〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:PDX-7236、固形分40%、酸価38mgKOH/g、Tg9℃)26部を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例4〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:PDX-7630A、固形分32%、酸価200mgKOH/g、Tg53℃)32部を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例5〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)25部を用い、及び、架橋剤である炭酸ジルコニウムカリウム(固形分20%)の添加量を2部に変えた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例6〕
実施例5において、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)の添加量を21部に変え、及び、架橋剤である炭酸ジルコニウムカリウム(固形分20%)の添加量を17部に変えた以外は実施例5と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例7〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、造膜温度5℃以下、Tg0℃)24部を用い、及び、中空粒子の中空率を50%(ロームアンドハース:ローベイクHP-91、最大粒子径5.2μm、固形分27%)にした以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例8〕
実施例7において、中空粒子の最大粒子径を15μm(中空率89%、固形分40%)にした以外は実施例7と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例9〕
実施例8において、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、造膜温度5℃以下、Tg0℃)の添加量を30部に変え、及び、中空粒子として中空率が90%であり、最大粒子径D100が9.8μmであり、固形分が33%である中空粒子を用い、この中空粒子の添加量を10部にした以外は実施例8と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例10〕
実施例9において、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、造膜温度5℃以下、Tg0℃)の添加量を22部に変え、及び、中空粒子の添加量を25部にした以外は実施例9と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例11〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)24部を用い、及び、アンダーコート層の付着量を0.5g/m2に変えた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例12〕
実施例11において、アンダーコート層の付着量を5.0g/m2に変えた以外は実施例11と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例13〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)24部を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔実施例14〕
実施例13において、架橋剤である炭酸ジルコニウムカリウム(日本軽金属社製:ジルメル1000、固形分20%)3部を、亜鉛錯体(BASFジャパン社製:ジョンキュア90、固形分24.5%)3部に変えた以外は実施例13と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
〔比較例1〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg:0℃)39部を用い、及び、架橋剤、中空粒子を添加していない以外は実施例1と同様にして、比較の感熱記録材料を得た。
〔比較例2〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂21部に代えて、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)25部を用い、及び、架橋剤を添加していない以外は実施例1と同様にして、比較の感熱記録材料を得た。
〔比較例3〕
比較例2において、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)の添加量を24部に変え、及び、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジド(日本ヒドラジン工業社製:ADH、固形分10%)6部を添加した以外は比較例2と同様にして、比較の感熱記録材料を得た。
〔比較例4〕
実施例1において、アクリルエマルジョン樹脂(BASFジャパン社製:ジョンクリル711、固形分42%、酸価100mgKOH/g、Tg0℃)の添加量を37部に変え、及び、中空粒子を添加していない以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
以上、実施例1〜14、比較例1〜4の作製条件をまとめると、表1のようになる。
Figure 2009023237
次に前記で得られた各感熱記録材料に対し、以下に示す確認及び試験を行い、評価を実施した。
(1)耐水結着性:各感熱記録材料を、室温の水中へ1時間浸漬させた後、感熱記録表面を指で30回強く擦り、剥離状態を目視により判定する。
◎・・・アンダーコート層からの剥がれ無
○・・・アンダーコート層からの剥がれ殆ど無し
△・・・アンダーコート層からの剥がれ有り(抵抗有り)
×・・・アンダーコート層からの剥がれ有り(抵抗無し)
(2)結着性:各感熱記録材料の表面にセロテープ(登録商標)を貼付/剥離し塗工層の剥がれの有無を目視によって判定する。
◎・・・90℃の方向に高速で剥離した場合にアンダーコート層の剥離無
○・・・90℃の方向に低速で剥離した場合にアンダーコート層の剥離無
△・・・180℃の方向に低速で剥離した場合にアンダーコート層の剥離無
×・・・180℃の方向に低速で剥離した場合にアンダーコート層の剥離有
(3)感度倍率:得られた各感熱記録材料を松下電子部品(株)製の薄膜ヘッドを用いて改造したリコー社製感熱記録装置(印字実験装置)を用い、ヘッド電力0.45W/ドット、1ライン記録時間20msec/L(20msec/ライン)、走査密度8×385ドット/mmの条件下に、1msec毎にパルス幅0.0〜0.7msecに可変させて印字し、印字濃度をマクベス濃度計RD−914を用いて測定し、濃度が1.0となるパルス幅を計算により求めた。感度倍率は比較例1を基準として感度倍率=(測定したサンプルのパルス幅)/(比較例1のパルス幅)として計算した。その感度倍率の値が大きいほど感度(熱応答性)が良好である。
4)液安定性:各アンダーコート液を調合し、24時間後の液の安定性を目視により判定する。
○・・・アンダーコート液の増粘無し
△・・・アンダーコート液の増粘有り
以上の確認、試験を行い、その結果を表2に示す。
Figure 2009023237
表1〜2に示すように、実施例1〜14と比較例2との感熱記録材料の耐水結着性と結着性とを比較すると、比較例2に示す感熱記録材料では耐水性に劣り(×と表記)、しかも結着性に関してもあまり90°における低速での剥離で問題ある材料となっている。これは、金属錯体の有る(実施例1〜14)と無し(比較例2参照)とによる、アンダーコート層と基材との接着性および耐水性に問題があることがわかる。これに対し、実施例1〜14に示す本発明の感熱記録材料では、このような耐水結着性および結着性の両方が向上していることが判る。
同様に、実施例1〜14と比較例1との感熱記録材料の耐水結着性と結着性とを比較すると、比較例2に加えてさらに、感度倍率も低下している。これは、金属錯体および中空粒子が無い状態では、耐水性、結着性のみでなく、感度倍率の点からも悪いことが判る。
また比較例3は、架橋剤として金属錯体をアジピン酸ジヒドラジドに代えた感熱記録材料である。その結果、比較例1と同様に感度倍率は比較例1に対して2割上がっているものの、耐水結着性および結着性に関し、本発明の感熱記録材料とは大きく劣っていることが判る。
また比較例4は中空粒子が無い場合の感熱記録材料であり、このような感熱記録材料では、表1に示すように、耐水結着性および結着性の点で感熱記録材料の有する条件を満たすものの、感度倍率が1.00と低く、高速度高感度な書き込み条件を満たしていない。このように、本発明の感熱記録材料に用いるアンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、架橋剤として金属錯体とから得られたものが好ましい。
また耐水結着性が優れている実施例は、実施例1、4および実施例6〜9、11〜14であり、これらは、アクリル樹脂のTgには影響されず、アンダーコート層の乾燥重量(坪量)には影響されず、金属錯体を換えてもよいことが判る。ただし、中空粒子のアクリル樹脂に対する添加量に関しては90%程度(実施例10)を越えずに、金属錯体の量も強く関係していることが分かる。たとえば、アクリル樹脂がアクリルエマルジョンを用いて得られることが好ましい。また金属錯体の添加量が前記アクリル樹脂に対し5〜30重量%であることが好ましい。
また結着性が優れている実施例は、実施例2、3、6、7、9、11、13および14であり、アクリル樹脂の原料としてはアクリルエマルジョンでも水溶性アクリルでもよく、金属錯体を代えてもよいといえる。これを外れる実施例1などから、アクリル樹脂のガラス転移点Tgが好ましくは60℃以下、さらに好ましくは19℃以下であること。また、原料のエマルジョンまたは水溶性アクリルの酸価は、200未満、たとえば酸価数が40〜190であるものを用いることが好ましいこと。また金属錯体の添加量がアクリル樹脂添加量に対し3重量%を越すこと、例えば5重量%以上であることが好ましいこと(実施例5との比較)。また中空粒子の最大粒子径D100が15μmより小さいことが好ましく、例えば10.0μm以下であることが好ましいこと(実施例8との比較)。また中空粒子のアクリル樹脂に対する添加量が90重量%を越えないことが好ましく、好ましくは80重量%であること(実施例10との比較)。またアンダーコート層の坪量(乾燥重量(g/m2))としては、5.0未満が好ましいこと(実施例12との比較)などが言える。
また感度倍率に関して、1.2以上の実施例は、1〜6、8、10、12〜14であり、中空粒子の中空率が50%を越えたほうが好ましく(実施例7との比較)、たとえば60重量%以上であること(中空率の上限値は強度などから求まる98重量%が選ばれる)。アクリル樹脂に対する中空粒子の添加量が好ましくは30重量%を越え(実施例9との比較)、好ましくは40重量%であること(アクリル樹脂に対する中空粒子の添加量の上限値は他の性能が落ちないたとえば80重量%が選ばれる)。またアンダーコート層の坪量(乾燥重量(g/m2))は0.5g/m2を越えることが好ましいこと(実施例11との比較)、たとえば1g/m2以上であること(アンダーコート層の坪量の上限値は他の性能が落ちないたとえば4g/m2以下が選ばれる)。
また耐水結着性または結着性の一方が◎で他方が○以上であり、感度倍率が1.2以上でしかも液安定性に優れた実施例は、1〜4、8、12〜14であり、これらの共通性はアクリル樹脂の原料はアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルであること。そのTgは90℃以下であること。その酸価も38mgKOH/g以下でもよく、200mgKOH/gまではよく、それを越えても良いと思われること。金属錯体のアクリル樹脂に対する添加量が3重量%を越え、40重量%未満であることが好ましく、たとえば5〜30重量%が好ましいこと。
また耐水結着性が◎で、結着性が◎で、感度倍率が1.2以上でしかも液安定性に優れた実施例は、実施例13および14であり、アクリル樹脂の原料として、アクリルエマルジョンが用いられていることが好ましいと言える。特に、実施例13および14は、耐水結着性、結着性および感度倍率を同時に満たしており、それらがそれぞれ、高耐水結着性、高結着性および高感度を有しているので、特に好ましい。
これらの解析を基に、本発明は好ましい解決手段として、以下の手段を挙げることができる。
(1)本発明の感熱記録材料は、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上にアンダーコート層と感熱発色層とを有する感熱記録材料において、前記アンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体と、からなることを特徴とする、
(2)前記(1)において、前記アクリル樹脂のガラス転移点Tgが100℃以下、好ましくは90℃以下、さらに好ましくは60℃以下であること、
(3)前記(1)または(2)において、アクリル樹脂がアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルを用いて得られること、好ましくはアクリルエマルジョンを用いて得られること、
(4)前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記アクリル樹脂は酸価が10〜300mgKOH/gであること、好ましくは38〜200mgKOH/gであること。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかにおいて、固形分換算で、金属錯体は前記アクリル樹脂に対して3〜40重量%であること、好ましくは3〜8重量%であること。
(6)前記(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記中空粒子の中空率が50〜98%であること、好ましくは60〜98%であること、
(7)前記(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記中空粒子の最大粒子径D100が2.0μm以上、20.0μm以下、好ましくは2.0μm以上、10.0μm以下であること、
(8)前記(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記中空粒子の添加量が前記アクリル樹脂に対し、20〜95重量%であること、好ましくは30〜90重量%、より好ましくは40〜80重量%であること、
(9)前記(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記アンダーコート層の坪量が0.5〜5g/m2であること、好ましくは1〜4g/m2であること、
(10)前記(1)〜(9)のいずれかにおいて、さらに感熱発色層上に保護層を有すること、
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載の感熱記録材料の製造方法であって、前記アンダーコート層を、酸価が10〜300mgKOH/gの前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルと、中空率が50〜98%である中空粒子と、金属錯体とを含む塗布液を調製し、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上に塗布して得ること。
前記した感熱記録材料の製造方法で使用されるアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルは、酸価が10〜300mgKOH/g、あるいは40〜190mgKOH/gであってもよく、このあのアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルと、中空率が50〜98%である中空粒子と、金属錯体とを含む塗布液を調製し、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上に塗布して得られる。

Claims (11)

  1. 合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上にアンダーコート層と感熱発色層とを有する感熱記録材料において、
    前記アンダーコート層は、重合体からなる中空粒子と、アクリル樹脂と、金属錯体とを用いて形成されたことを特徴とする感熱記録材料。
  2. 前記アクリル樹脂はアクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルを用いたことを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルのガラス転移点が100℃以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の感熱記録材料。
  4. 前記アクリル樹脂は、酸価が10〜300mgKOH/gの前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルを用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
  5. 前記金属錯体の添加量が前記アクリル樹脂に対し、固形分換算で3〜40重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感熱記録材料。
  6. 前記中空粒子の中空率が50〜98%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱記録材料。
  7. 前記中空粒子の最大粒子径D100が2.0μm以上、20.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の感熱記録材料。
  8. 前記中空粒子の添加量が前記アクリル樹脂に対し、固形分換算で30〜90重量%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の感熱記録材料。
  9. 前記アンダーコート層の坪量が0.5〜5g/m2であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の感熱記録材料。
  10. 前記感熱発色層上に、さらに保護層を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の感熱記録材料。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の感熱記録材料の製造方法であって、
    前記アンダーコート層は酸価が10〜300mgKOH/gの前記アクリルエマルジョンまたは水溶性アクリルと、中空率が50〜98%である中空粒子と、金属錯体とを含む塗布液を調製し、合成紙又は合成樹脂フィルム支持体上に塗布して形成することを特徴とする感熱記録材料の製造方法。
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