JP2009015949A - 磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小面積で低消費電力の読み出し回路を有する磁気ランダムアクセスメモリを提供する。
【解決手段】 第1、第2MR素子MRM、MRRは、低、高抵抗状態の定常状態を取り得る。第1MOSFETQn1は、一端を第1MR素子と接続され、ゲート端子に第1電位を印加される。第2MOSFETQn2は、一端を第2MR素子と接続される。センスアンプSAは、第1、第2MOSFETの各他端を流れる電流の差を増幅する。定電流回路Iは、低抵抗状態の第1MR素子を流れる電流と、高抵抗状態の第1MR素子を流れる電流との間の値を有する参照電流を出力する。第3MOSFETQn3は、一端において参照電流を供給され、一端をゲート端子と接続される。第1抵抗素子MRP1は、第3MOSFETの他端と接続され、第2MR素子と実質的に同じ抵抗値を有する。第2MOSFETのゲート端子には、第3MOSFETのゲート端子と同じ電位が印加される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気ランダムアクセスメモリに関し、例えば磁気ランダムアクセスメモリの読み出し回路構成に関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)は、高速アクセスが可能な不揮発性メモリである。MRAMは、磁気抵抗効果(MR)素子を利用して情報を記憶する。MR素子は、磁化の状態に応じて、例えば2つの異なる抵抗値を取る。読み出しは、MR素子の抵抗値を判別することによって行われる。よって、MR素子の抵抗値を精度良く検出する読出し方法が必要とされる。
読み出し方法の1つとして差動増幅方式がある。差動増幅方式では、情報記憶用のメモリセル内のMR素子の抵抗状態に応じた値の読み出し信号電流が、参照電流と比較され、2つの電流値の差を増幅する。参照信号は、相互に抵抗値の異なる複数の参照セル用MR素子を組み合わせることで、メモリセル用のMR素子の2つの抵抗値の中間の抵抗値を用いて、得る方法が知られている。しかし、この方法では1つの参照信号を生成するのに複数の参照セルを必要とする。このため、メモリセルアレイ内に配置される参照セルの数が多くなり、メモリセルのメモリセルアレイにおける占有率が低下する。
この問題を回避する技術として、1つの参照セルで参照信号を生成する方法が特許文献1に公開されている。この方法では、メモリセルに印加される読み出しバイアス電圧と、参照セルに印加される読み出しバイアス電圧と、を異ならせる。そして、参照セルを流れる参照電流の値が、セル用の磁気抵抗素子の2つの抵抗値のそれぞれにおける計2つの読み出し信号電流の中間になるように設定される。具体的には、メモリセルに印加されるバイアス電圧をVbias1、メモリセルの低い方の抵抗値をRmin、高い方の抵抗値Rmaxとして、参照セルに印加されるバイアス電圧を(Vbias1/2)(1+Rmin/Rmax)とする。そして、参照セルの抵抗値がRmaxに固定されることで、参照セルに流れる電流は、メモリセルの低抵抗状態と高抵抗状態に流れる各電流の中間の値となる。
さらに特許文献1には、参照バイアス電圧を生成する回路がFIG.3に公開されている。この回路はオペアンプと複数のダミーセルとを組み合わせて参照バイアス電圧を生成するものである。この参照電圧は参照セルに直接印加されるため、FIG.1に示されるようなオペアンプ35、45による負帰還を使用したクランプ回路が必要となる。
このクランプ回路は読み出し回路ごとに必要である。そして、読み出し回路は、データのアクセス単位であるメモリセルブロックごとに設けられる。このため、1つのメモリチップに対して、複数のこのようなクランプ回路を設ける必要がある。したがって、オペアンプが必要であるがために大きな面積を有するクランプ回路によって、MRAMの面積が占有され、結果、メモリセルを設けるのに利用できる領域の面積が低下する。
また、読出し時においては、複数の読出し回路が活性化され、すなわち複数のクランプ回路が活性化される。このため、動作時に貫通電流が必要なオペアンプにより、MRAMの消費電力が増大する原因となる。
米国特許第6,496,436号明細書
本発明は、小面積で低消費電力の読み出し回路を有する磁気ランダムアクセスメモリを提供しようとするものである。
本発明の一態様による磁気ランダムアクセスメモリは、(1)低抵抗状態と前記低抵抗状態よりも高い抵抗値を有する高抵抗状態との2つの定常状態を有する第1磁気抵抗効果素子と、(2)低抵抗状態と前記低抵抗状態よりも高い抵抗値を有する高抵抗状態との2つの定常状態のいずれか一方に固定された第2磁気抵抗効果素子と、(3)一端を前記第1磁気抵抗効果素子と接続され、ゲート端子に第1電位を印加された第1MOSFETと、(4)一端を前記第2磁気抵抗効果素子と接続された第2MOSFETと、(5)前記第1MOSFETの他端を流れる電流と前記第2MOSFETの他端を流れる電流との差を増幅するセンスアンプと、(6)低抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子を流れる電流と、高抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子を流れる電流と、の間の値を有する参照電流を出力する定電流回路と、(7)一端において前記参照電流を供給され、前記一端と接続されたゲート端子を有する第3MOSFETと、(8)前記第3MOSFETの他端と接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と実質的に同じ抵抗値を有する第1抵抗素子と、を具備し、前記第2MOSFETのゲート端子には、前記第3MOSFETのゲート端子と同じ電位が印加される、ことを特徴とする。
本発明によれば、本発明は、小面積で低消費電力の読み出し回路を有する磁気ランダムアクセスメモリを提供できる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す各実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1乃至図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。図1は、第1実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの主要部を概略的に示す回路図である。図1に示すように、メモリセルMCおよび参照セルRCが行列状に配置される。メモリセルMC、直列接続された磁気抵抗効果(MR)素子MRMと選択トランジスタTMとからなる。参照セルRCは、直列接続されたMR素子MRRと選択トランジスタTRとからなる。選択トランジスタTM、TRは、例えば、n型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)から構成される。
MR素子MRM、MRRは、内部の磁化状態に応じた少なくとも2つの定常状態を取り得る。より具体的には、MR素子MRM、MRRは、スピン偏極した電子の電子流(スピン偏極した電流)を、2つの端子の一端から他端、他端から一端に供給されることによって、低抵抗状態または高抵抗状態を取るように構成される。2つの抵抗状態の一方を“0”データ、他方を“1”データに対応させることによって、MR素子MRM、MRRは2値のデータを記憶できる。参照セルRCのMR素子MRRは、メモリセルMCのMR素子MRMと同じ工程で形成され、このため膜厚、材料等は同じである。しかしながら、MR素子MRRは内部の磁化状態が実質的に変化しないように構成される。
ここで、MR素子MRM、MRRについて図2を参照して説明する。図2は、MR素子MRM、MRRとして利用可能なMR素子MRの断面図である。MR素子MRは、最も典型的な例として、例えば、図2に示すように、少なくとも、順に積層された、強磁性材料からなる固定層103、非磁性材料からなる中間層102、強磁性材料からなる自由層(記録層)101を含んでいる。
自由層101および(または)固定層103は、複数のサブレイヤーからなる積層構造とすることも可能である。固定層103の磁化方向は固定される。これは、例えば、固定層103の、非磁性層と反対の面上に反強磁性層104を設けることにより行うことができる。
一方、自由層101の磁化方向に関しては、このような固着化機構を設けない。よって、自由層101の磁化方向は可変である。自由層101の磁化容易軸、および固定層103の磁化方向は、自由層101、中間層102、固定層103が相互に面する面に沿った方向を向いている。すなわち、MR素子MRは、いわゆる面内磁化を有する。
中間層102として非磁性金属、非磁性半導体、絶縁膜等を用いることができる。
さらに、自由層101の非磁性層102と反対の面上、反強磁性層104の固定層103と反対の面上には、それぞれ、電極105、106が設けられていても良い。
固定層103の磁化方向に反平行な方向を向いた自由層101の磁化を反転させて、固定層103の磁化方向に平行な方向に向けるには、固定層103から自由層101に向けて電子流を流す。逆に、固定層103の磁化方向に平行な方向を向いた自由層101の磁化を反転させて、固定層103の磁化方向に反平行な方向に向けるには、自由層101から固定層103に向けて電子流を流す。
自由層101、固定層103に用いる強磁性材料として、例えばCo、Fe、Ni、またはこれらを含む合金を用いることができる。反強磁性層104の材料としては、Fe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Pd−Mn、NiO、Fe23、磁性半導体などを用いることができる。
中間層102として非磁性金属を用いる場合には、Au、Cu、Cr、Zn、Ga、Nb、Mo、Ru、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Pt、Biのうちのいずれか、あるいは、これらのいずれか1種以上を含む合金を用いることができる。また、中間層102をトンネルバリア層として機能させる場合には、Al23、SiO2、MgO、AlNなどを用いることができる。
なお、MR素子MRは、図2に示すものの上下が反転した形であっても良い。また、自由層101、固定層103の磁化は、MR素子MRの各層を貫く方向に沿っていてもよい。すなわち、MR素子MRが、いわゆる垂直磁化を有していてもよい。
MRAMは、任意の1つのメモリセルMCのMR素子(セル用MR素子)MRMに、セル用MR素子MRMを低抵抗状態に設定する方向の電流と、高抵抗状態に設定する方向の電流とを供給することが可能に構成される。このような電流を流すことは、様々な構成によって実現可能であり、この構成によって本発明は限定されない。以下に、一例について説明する。
例えば、図1に示すように、任意の列(図1では例として第3列)が、参照セルRC用に割り当てられる。参照セルRCのMR素子MRRの自由層101は、磁化が反転しないように構成されており、例えば固定される。
メモリセルMC、参照セルRCの各一端(例えばMR素子側)は、それぞれビット線BM1、BR1と接続される。各ビット線BM1、BR1は、それぞれ、スイッチ回路SM1、SR1を介して周辺回路P1と接続される。周辺回路P1は、書き込み回路WCを含んでいる。
メモリセルMC、参照セルRCの各他端(例えば選択トランジスタ側)は、それぞれビット線BM2、BR2と接続される。各ビット線BM2、BR2は、それぞれ、スイッチ回路SM2、SR2を介して周辺回路P2と接続される。周辺回路P2は、書き込み回路WC、読み出し回路RCを含んでいる。
スイッチ回路SM1、SM2アクセス対象のメモリセルMCを特定するアドレス信号に応じた信号に従ってオン、オフする。また、スイッチ回路SR1、SR2は、読み出し時にオンされる。スイッチ回路SM1、SM2、SR1、SR2は、例えば、MOSFETによって構成される。そして、周辺回路P1、P2は、アクセス対象のメモリセルMCと接続されたビット線BM1、BM2と接続されたスイッチ回路SM1、SM2がオンとされることにより、アクセス対象のメモリセルMCと電気的に接続される。
書き込み回路WCは、電流ソース/シンク回路を含んでいる。電流ソース/シンク回路は、接続されたビット線BM1、BM2に電流を供給する機能と、接続されたビット線BM1、BM2から電流を引き抜く機能とを有する。
第n(nは自然数)行目の選択トランジスタTM、TRのゲート端子(電極)はワード線WLnと接続される。ワード線WLnは、ロウデコーダRDと接続される。ロウデコーダRDは、MRAMの外部から供給されたアドレス信号によって指定されるワード線WLnを活性化する。
読み出し回路RCは、後に詳述するように、読み出し電流を供給するための回路、センスアンプ等を含んでいる。読み出し電流の供給回路は、読み出し時に、セル用MR素子MRMが、その磁化の状態に応じて保持するデータを検出することが可能な程度の大きさの電流をMR素子MRMに供給する。センスアンプは、セル用MR素子MRMに電流を供給して抵抗状態を判定する。読み出し回路RCの具体的な構成および動作については後に詳述する。
図1の例では、書き込み回路WCが、メモリセルアレイの両端にそれぞれ配置される。しかしながら、この例に限られず、上記のように任意のメモリセルMCに双方向の電流を流すことが可能な構成であれば、書き込み回路WCはどのように実現されても構わない。例えば、1対の書き込み回路WCが、共にメモリセルアレイの上側または下側に配置されていても良い。
同様に、図1の例では、読み出し回路RCは、ビット線BM2、BR2の上端に接続されているが、この接続に限られない。セル用MR素子MRMに読み出し電流を流して、抵抗状態を判定することが可能な配置であれば、任意の形態で実現可能である。例えば、ビット線BM2、BR2の下端と接続されていても良いし、ビット線BM1、BR1と接続されていても良い。
あるメモリセルMCにデータを書き込む際、この書き込み対象のメモリセルMC内の選択トランジスタTMがオンされ、この書き込み対象のメモリセルMCを含むメモリセル列のビット線BM1、BM2と接続されたスイッチ回路SM1、SM2がオンとされる。そして、2つの書き込み回路WCのうちの書き込みデータに応じた一方が電流ソース回路として機能し、他方が電流シンク回路として機能する。この結果、書き込み電流が、書き込み回路WC相互間を、スイッチ回路SM1、ビット線BM1、書き込み対象のメモリセルMC、ビット線BM2、スイッチ回路SM2を介して流れる。
次に、図3を参照して、読み出し回路およびその動作について説明する。図3は、第1実施形態の読み出しに関する回路の構成を示している。より具体的には、図3は、ある1つのメモリセルMCについての読み出しに関与する要素を抽出して示しており、このメモリセルMCの読み出し時に用いられる1つの参照セルRCが共に示されている。なお、図3に関する選択トランジスタTM、TRは、読み出し時にはオンされるので、省略されている。
図3に示すように、読み出し回路RCは、センスアンプSA、クランプ用のn型MOSFET Qn1、Qn2、Vref生成回路REFを含んでいる。Vref生成回路REFは、定電流回路I、クランプ用のn型MOSFET Qn3、スイッチ回路S1、S2、レプリカ抵抗MRP1を含んでいる。Vref生成回路REFは、参照用MR素子MRRに供給される参照電流の値を制御する。
読み出し対象のメモリセルのMR素子MRMの一端は、スイッチ回路SM1を介して共通電位(接地電位)端と接続される。また、セル用MR素子MRMの他端は、スイッチ回路SM2を介してトランジスタQn1の一端と接続される。トランジスタQn1の他端は、センスアンプSAの第1入力端IN1と接続される。トランジスタQn1のゲート端子には、一定の電位Vclmpが印加される。トランジスタQn1は、ゲート端子の電圧によってソース端子の電圧を(ゲート電圧−閾値電圧)近傍に調整する機能を有する。セル用MR素子MRMに印加されるバイアス電圧は電位Vclmpの値によって決定される。
参照用メモリセルのMR素子MRRの一端は、スイッチ回路SR1を介して共通電位端と接続される。また、参照用MR素子MRRの他端は、スイッチ回路SR2を介してトランジスタQn2の一端と接続される。トランジスタQn2の他端は、センスアンプSAの第2入力端子IN2と接続される。トランジスタQn2は、ゲート端子の電圧によってソース端子の電圧を(ゲート電圧−閾値電圧)近傍に調整する機能を有する。センスアンプSAは、第1入力端子IN1を流れる読み出し電流Ireadと、第2入力端子IN2を流れる参照電流Irefとの比較の結果得られる電位差を増幅する。
参照用MR素子MRRの抵抗状態(自由層の磁化方向と固定層の磁化方向との関係)は低抵抗状態か高抵抗状態のどちらか一方に固定される。例えば、読み出し電流IreadがMR素子MRMを低抵抗状態へと変化させる方向に流れるように設定されている場合、参照用MR素子MRRを低抵抗状態に固定しておくことができる。これにより、参照電流Irefによって参照用MR素子MRRが高抵抗状態へと誤って反転することを防止できる。参照用MR素子MRRを流れる参照電流Irefは、読み出し電流Ireadと通常同じ方向に流れ、この方向の参照電流Irefによって参照用MR素子MRRが取る抵抗状態に固定されることになるからである。
センスアンプSAに入力される参照電流Irefは、参照用MR素子MRRを用いて生成される。そして、参照用MR素子MRRは、セル用MRMと同じ特性を有する。このため、センスアンプSAの第1、第2入力端子IN1、IN2は、同様の充電特性(同様のRC特性)を有する。逆に、参照電流Irefの生成にMR素子を使わないと、第1、第2入力端子IN1、IN2の充電時間に差が出る。これにより、センスアンプSAの高速動作が妨げられる。使用形態の要請からそれほどの高速動作が求められない、例えばNOR型フラッシュメモリ等においては、センスアンプの入力端子の充電特性の大きな差は、それほど問題ではない。しかしながら、MRAMのような、非常に高い速度での動作が求められる装置では、わずかな充電時間の違いも問題になる。そこで、上記のように、第1、第2入力端子IN1、IN2の充電特性を近くすることによって、センスアンプSAの高速動作が可能となる。
定電流回路Iは、所定の値の参照電流Irefを出力する。参照電流Irefは、低抵抗状態のセル用MR素子MRMを流れる電流の値と高抵抗状態のセル用MR素子MRMを流れる電流の値との中間の値を有する。定電流回路Iは、トランジスタQn3の一端と接続される。トランジスタQn3の一端はまた、自身のゲート端子と接続される。
トランジスタQn3は、トランジスタQn2と同じサイズ(ひいては同じ電流駆動能力)を有する。トランジスタQn3の他端は、スイッチ回路S1の一端と接続される。スイッチ回路S1は、例えばMOSFETから構成することができる。
スイッチ回路S1の他端は、レプリカ抵抗素子MRP1の一端と接続される。レプリカ抵抗素子MRP1の他端は、スイッチ回路S2を介して共通電位端と接続される。スイッチ回路S2は、例えばMOSFETから構成することができる。
レプリカ抵抗素子MRP1は、参照用MR素子MRRと同じ抵抗値を有する。この目的を達成するために、例えば、レプリカ抵抗素子MRP1は、MR素子から構成され、その抵抗状態を固定される。この例においては、レプリカMR素子MRP1は、レプリカMR素子MRP1を流れる参照電流Irefによって参照用MR素子MRRが取る抵抗状態に固定されることが好ましい。こうすることにより、定電流回路Iからの出力電流によって、レプリカMR素子MRP1への誤書込みが生じることを防止できる。例えば、レプリカ抵抗素子MRRは、低抵抗状態に固定される。
より具体的には、レプリカMR素子MRP1は、セル用MR素子MRM、参照用MR素子MRRと同じ特性を有し、参照用MR素子MRRと同じ抵抗状態に固定することができる。レプリカMR素子MRP1は、例えばセル用MR素子MRMや、参照用MR素子MRRと同じ工程で同時に同じ材料から作成され、さらに同じ形状、膜厚に作成され、例えば図2の構成を有する。よって、セル用MR素子MRMおよび参照用MR素子MRRと、レプリカMR素子MRPとは、原理的には同じ特性を有する。すなわち、製造工程上のばらつき等に起因する特性の差を考慮しなければ、2つのMR素子の、低抵抗状態および高抵抗状態における抵抗値は同じである。特性のばらつきを考慮しても、実質的に同じ抵抗値が発現する。
トランジスタQn2のゲート端子は、トランジスタQn3のゲート端子の電位Vrefと同じ電位となるように、直接、または回路を介して間接的に接続される。図3では、トランジスタQn2のゲート端子とトランジスタQn3のゲート端子とは、直接、接続される。
上記のように、トランジスタQn2、Qn3はサイズが同じであり、これらトランジスタQn2、Qn3の各ゲート端子には同じ電位Vrefが印加され、これらトランジスタQn2、Qn3の各ソース端子には同じ抵抗値を有する素子MRR、MRP1がそれぞれ接続される。このため、Vref生成回路REFは電流転送回路として機能し、センスアンプSAの第2入力端子IN2には、定電流回路Iが出力する参照電流Irefと同じ値の電流が流れる。
なお、Vref生成回路REFは、1つのMRAMチップに対して1つ設けられる。そして、1つのMRAMチップにおいて、複数の読み出し回路RCが設けられ、これら読み出し回路RCが、1つのVref生成回路REFを共用する。したがって、1つのトランジスタQn3のゲート端子が、複数のトランジスタQn2の各ゲート端子と接続される。そして、トランジスタQn2のゲート端子とトランジスタQn3のゲート端子とが直接接続される。直接接続されるため、何らかの回路を介して接続する場合と異なり、トランジスタQn2のゲート端子の電位とトランジスタQn3のゲート端子の電位とにばらつきが生じない。このため、複数のトランジスタQn2の各ゲート端子相互間の電位のばらつきも小さく、動作特性が均一になる利点を得られる。
一方、トランジスタQn3のゲート端子が、複数のトランジスタQn2の各ゲート端子と接続されるため、トランジスタQn2のゲート端子の電位の充電に時間を要する。しかしながら、この充電は、MRAMの電源投入時に行われ、その後の読み出し動作ごとに行なわれるわけではない。このため、充電に時間がかかるとしても、大きな問題は生じない。
以上述べたように、第1実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリによれば、参照用MR素子MRRと接続されるトランジスタQn2のゲート端子には、トランジスタQn2と同じサイズを有し且つ参照用MR素子MRRと同じ抵抗値を有するレプリカMR素子MRP1と接続されたトランジスタQn3のゲート端子およびソース端子の電位が印加される。このため、トランジスタQn3を流れる参照電流Irefと同じ値の電流を、トランジスタQn2と接続されたセンスアンプSAの入力端子に供給することができる。そして、このような動作を、オペアンプを用いずに簡単な回路で実現できるので、読み出し回路RCの面積の削減と読み出し動作時の消費電力の抑制とを達成できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、トランジスタQn2とトランジスタQn3との接続の仕方に関する。図4は、本発明の第2実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの主要部を概略的に示す回路図である。図4に示すように、読み出し回路RCにおいて、トランジスタQn3のゲート端子の電位は、ユニティゲインバッファを介して、トランジスタQn2のゲート端子に転送される。
具体的には、トランジスタQn3のゲート端子は、オペアンプOPの非反転入力端子と接続される。また、オペアンプOPの出力端子は、オペアンプOPの反転入力端子と接続されるとともに、トランジスタQn2のゲート端子と接続される。トランジスタQn2とトランジスタQN3とをこのように接続しても、トランジスタQn2のゲート端子とトランジスタQn3のゲート端子とを同じ電位とすることができる。その他の構成については、第1実施形態と同じである。
トランジスタQn2のゲート端子とトランジスタQN3のゲート端子とをオペアンプOPを介して接続すれば、トランジスタQn2のゲート端子の充電を、第1実施形態よりも速く行なうことができる。よって、第2実施形態は、読み出し回路RCが多い場合、したがってトランジスタQn2の数が多い場合に有効である。
本発明の第2実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリによれば、第1実施形態と同じくVref生成回路REFを用いて、定電流回路Iが出力する参照電流IrefがセンスアンプSAの第2入力端子IN2に供給される。このため、第1実施形態と同じ効果を得られる。
また、第2実施形態によれば、トランジスタQn3のゲート端子の電位は、オペアンプOPを用いて、トランジスタQn2のゲート端子に転送される。このため、トランジスタQn2のゲート端子の充電時間を短くできる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1、第2実施形態の定電流回路Iの具体例に関する。
図5は、本発明の第3実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの読み出し回路RCの主要部を概略的に示す回路図である。定電流回路Iは、図5に示す構成を有する。
図5に示すように、定電流回路Iにおいて、p型MOSFET Qp1、n型MOSFET Qn11、レプリカMR素子MRP2が直列接続される。そして、この直列接続構造が、電源電位端と共通電位端との間に接続される。トランジスタQp1のゲート端子は、トランジスタQp1のドレイン端子と接続される。トランジスタQn11のゲート端子にはクランプ電位Vclmpが供給される。
また、定電流回路Iにおいて、p型MOSFET Qp2、n型MOSFET Qn13、レプリカMR素子MRP3が直列接続される。そして、この直列接続構造が、電源電位端と共通電位(接地電位)端との間に接続される。トランジスタQp2のゲート端子は、トランジスタQp1のゲート端子およびトランジスタQp2のドレイン端子と接続される。トランジスタQn13のゲート端子にはクランプ電位Vclmpが供給される。
トランジスタQp1、Qp2のゲート端子は、p型MOSFET Qp3のゲート端子と接続される。トランジスタQp3の一端は、電源電位端と接続され、他端は定電流回路Iの出力端として機能するとともにトランジスタQn3の一端と接続される。
レプリカMR素子MRP2、MRP3は、セル用MR素子MRMと、原理的には同じ特性を有する。すなわち、製造工程上のばらつき等に起因する特性の差を考慮しなければ、レプリカMR素子MRP2、MRP3の低抵抗状態および高抵抗状態における抵抗値は、セル用MR素子MRMと同じである。特性のばらつきを考慮しても、実質的に同じ抵抗値が発現する。そして、レプリカMR素子MRP2、MRP3の各抵抗状態の一方が高抵抗状態に固定され、他方が低抵抗状態に固定される。
Vref生成回路REFは、スイッチ回路S1とレプリカMR素子MRP1との間にn型MOSFET Qn4が接続されることを除いて、第1実施形態(図3)と同じである。トランジスタQn4のゲート端子には、電源電位Vddが供給される。
これ以外の構成については、第1実施形態と同じである。なお、図5において、スイッチ回路SM1、SM2、SR1、SR2、S1、S2は、オンしている状態を示しているものとして省略されている。
なお、Vref生成回路REFの出力を第2実施形態のように、ユニティゲインバッファを介してトランジスタQn2のゲート端子に供給することももちろん可能である。この構成によれば、第2実施形態で述べた効果を得ることができる。
定電流回路Iは上記のような構成を有し、且つレプリカMR素子MRP2、MRP3は、一方が低抵抗状態、他方が高抵抗状態に固定される。このため、定電流回路Iの出力である参照電流Irefは、低抵抗状態のレプリカセル用MR素子を流れる電流と、高抵抗状態のレプリカセル用MR素子を流れる電流との平均値に等しい。なお、この平均値は、低抵抗状態のメモリセル用MR素子MRMを流れる電流の値と、高抵抗状態のメモリセル用MR素子MRMを流れる電流の値との平均の値と実質的に同じである。レプリカMR素子MRP2、MRP3とメモリセル用MR素子MRMとの特性が、上記のように、実質的に同じだからである。
第3実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリによれば、それぞれ高抵抗状態および低抵抗状態のレプリカMR素子MRP2、MRP3を用いて生成された参照電流Irefが、第1実施形態と同じくVref生成回路REFを用いてセンスアンプSAの第2入力端子IN2に転送される。このため、低抵抗状態のセル用MR素子MRMを流れる電流値と高抵抗状態のセル用MR素子MRMを流れる電流値との間の値を有する参照電流Irefを、簡便な回路を用いてセンスアンプSAに供給することができる。よって、読み出し回路の面積の削減と読み出し動作時の消費電力の抑制とを達成できる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、第1、第2実施形態の定電流回路Iの具体例に関する。
図6は、本発明の第4実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの読み出し回路RCの主要部を概略的に示す回路図である。定電流回路Iは、図6に示す構成を有する。
図6に示すように、定電流回路Iにおいて、p型MOSFET Qp4、n型MOSFET Qn15、2つのレプリカMR素子MRP4、MRP5が直列接続される。そして、この直列接続構造が、電源電位端と共通電位端との間に接続される。また、レプリカMR素子MRP4、MRP5と並列に、直列接続された2つのレプリカMR素子MRP6、MRP7が接続される。
トランジスタQp4のゲート端子は、トランジスタQp4のドレイン端子およびトランジスタQp3のゲート端子と接続される。トランジスタQn15のゲート端子にはクランプ電位Vclmpが供給される。
レプリカMR素子MRP4、MRP5、MRP6、MRP7は、メモリセル用MR素子MRMと、原理的には同じ特性を有する。すなわち、製造工程上のばらつき等に起因する特性の差を考慮しなければ、レプリカMR素子MRP4乃至MRP7の低抵抗状態および高抵抗状態における抵抗値は、セル用MR素子MRMと同じである。特性のばらつきを考慮しても、実質的に同じ抵抗値が発現する。レプリカMR素子MRP4、MRP5は、高抵抗状態に固定され、レプリカMR素子MRP6、MRP7は、低抵抗状態に固定される。
Vref生成回路REFの構成は、第3実施形態と同じである。また、上記した構成以外の構成については、第1実施形態と同じである。なお、図6において、スイッチ回路SM1、SM2、SR1、SR2、S1、S2は、オンしている状態を示すものとして省略されている。
なお、Vref生成回路REFの出力Vrefを第2実施形態のように、ユニティゲインバッファを介してトランジスタQn2のゲート端子に供給することももちろん可能である。この構成によれば、第2実施形態で述べた効果を得ることができる。
定電流回路Iは上記のような構成を有し、且つレプリカMR素子MRP4、MRP5は高抵抗状態に固定され、レプリカMR素子MRP6、MRP7は低抵抗状態に固定される。このため、定電流回路Iの出力である参照電流Irefは、低抵抗状態のレプリカセル用MR素子を流れる電流と、高抵抗状態のレプリカセル用MR素子を流れる電流との平均値に等しい。なお、この平均値は、低抵抗状態のセル用MR素子MRを流れる電流の値と、高抵抗状態のセル用MR素子MRMを流れる電流の値との平均の値と実質的に同じである。レプリカMR素子MRP4乃至MRP7とセル用MR素子MRMとの特性が、上記のように、実質的に同じだからである。
第4実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリによれば、それぞれ高抵抗状態のレプリカMR素子MRP4、5および低抵抗状態のレプリカMR素子MRP6、MRP7を用いて生成された参照電流Irefが、第1実施形態と同じくVref生成回路REFを用いてセンスアンプSAの第2入力端子IN2に転送される。このため、低抵抗状態のMR素子を流れる電流値と高抵抗状態のMR素子を流れる電流値との間の値を有する参照電流Irefを、簡便な回路を用いてセンスアンプSAに供給することができる。よって、読み出し回路の面積の削減と読み出し動作時の消費電力の抑制とを達成できる。
また、第4実施形態によれば、直列接続された高抵抗状態のレプリカMR素子MRP4、MRP5と、直列接続された低抵抗状態のレプリカMR素子MRP6、MRP7と、の並列構造を用いて参照電流Irefが生成される。このため、スタンバイ時の電流を抑制することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態は、第1乃至第4実施形態のセンスアンプSAの具体例に関する。
図7は、本発明の第5実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのセンスアンプSAの主要部を概略的に示す回路図である。図7に示すように、p型MOSFET Qp11、Qp12の各一端は、電源電位端と接続される。トランジスタQp11、Qp12の各ゲート端子同士は、相互に接続されるとともにp型MOSFET Qp13のゲート端子と接続される。トランジスタQp13のゲート端子には、また、制御信号SE1が供給される。トランジスタQp13の一端は、トランジスタQP11の他端と接続されるとともに、センスアンプSAの第1出力端OUTとして機能する。トランジスタQp13の他端は、トランジスタQP12の他端と接続されるとともに、センスアンプSAの第2出力端/OUTとして機能する。第1出力端OUTの電位と第2出力端/OUTとの電位は、相補の関係を有する。
電源電位端と共通電位端との間には、直列接続されたp型MOSFET Qp14、2つのn型MOSFET Qn21、Qn22が接続される。トランジスタQp14、Qn21の各ゲート端子は相互に接続されるとともに、第2出力端/OUTと接続される。トランジスタQp14とトランジスタQn21との接続ノードは、第1出力端OUTと接続される。
電源電位端と共通電位端との間には、直列接続されたp型MOSFET Qp15、2つのn型MOSFET Qn23、Qn24が接続される。トランジスタQp15、Qn23の各ゲート端子は相互に接続されるとともに、第1出力端OUTと接続される。トランジスタQp15とトランジスタQn23との接続ノードは、第2出力端/OUTと接続される。トランジスタQn24のゲート端子は、トランジスタQn22のゲート端子と接続されるとともに、制御信号SE2を供給される。
トランジスタQn21とトランジスタQn22との接続ノードは、第1入力端IN1として機能する。第1入力端IN1は、トランジスタQn1と接続される。トランジスタQn23とトランジスタQn24との接続ノードは、第2入力端IN2として機能する。第2入力端IN2は、トランジスタQn2と接続される。
第5実施形態に係るセンスアンプSAは、電流差動増幅型であり、以下に述べるように動作する。まず、動作に先立ち、第1、第2出力端OUT、/OUTが電源電位Vddへとプリチャージされる。そして、スイッチ回路SM1、SM2、SR1、SR2をオンすることによって、センスアンプSAにセル電流、参照電流が供給される。次に、制御信号SE1をローレベルとすることによってセンス動作が開始する。この結果、第1、第2出力端OUT、/OUTに、メモリセルの保持データに応じた電位が現れる。そして、適当な時間の経過後、制御信号SE2をハイレベルにすることによって、第1、第2出力端OUT、/OUTの電位が確定する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
第1実施形態に係るMRAMの主要部を概略的に示す回路図。 第1実施形態に適用可能なMR素子の断面図。 第1実施形態の読み出しに関する回路の構成を示す図。 第2実施形態に係るMRAMの主要部を概略的に示す回路図。 第3実施形態に係るMRAMの読み出し回路の主要部を概略的に示す回路図。 第4実施形態に係るMRAMの読み出し回路の主要部を概略的に示す回路図。 第5実施形態に係るMRAMのセンスアンプSAの主要部を概略的に示す回路図。
符号の説明
MRM…セル用MR素子、MRR…参照用MR素子、SM1、SM2、SR1、SR2、S1、S2…スイッチ回路、RC…読み出し回路、SA…センスアンプ、Qn1、Qn2、Qn3…MOSFET、I…定電流回路、S1、S2…スイッチ回路、MRP1…レプリカMR素子。

Claims (5)

  1. 低抵抗状態と前記低抵抗状態よりも高い抵抗値を有する高抵抗状態との2つの定常状態を有する第1磁気抵抗効果素子と、
    低抵抗状態と前記低抵抗状態よりも高い抵抗値を有する高抵抗状態との2つの定常状態のいずれか一方に固定された第2磁気抵抗効果素子と、
    一端を前記第1磁気抵抗効果素子と接続され、ゲート端子に第1電位を印加された第1MOSFETと、
    一端を前記第2磁気抵抗効果素子と接続された第2MOSFETと、
    前記第1MOSFETの他端を流れる電流と前記第2MOSFETの他端を流れる電流との差を増幅するセンスアンプと、
    低抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子を流れる電流と、高抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子を流れる電流と、の間の値を有する参照電流を出力する定電流回路と、
    一端において前記参照電流を供給され、前記一端と接続されたゲート端子を有する第3MOSFETと、
    前記第3MOSFETの他端と接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と実質的に同じ抵抗値を有する第1抵抗素子と、
    を具備し、
    前記第2MOSFETのゲート端子には、前記第3MOSFETのゲート端子と同じ電位が印加される、
    ことを特徴とする磁気ランダムアクセスメモリ。
  2. 非反転入力端を前記第3MOSFETの前記ゲート端子と接続され、出力端を自身の反転入力端および前記第2MOSFETの前記ゲート端子と接続されたオペアンプをさらに具備することを特徴とする請求項1の磁気ランダムアクセスメモリ。
  3. 前記定電流回路は、低抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子と同じ抵抗値を有する第2抵抗素子と、高抵抗状態の前記第1磁気抵抗効果素子と同じ抵抗値を有する第3抵抗素子と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  4. 前記定電流回路は、
    一端を電源電位端と接続され、他端を自身のゲート端子および前記第3MOSFETの前記一端と接続された第4MOSFETと、
    一端を前記電源電位端と接続され、他端を自身のゲート端子および前記第4MOSFETの前記ゲート端子と接続された第5MOSFETと、
    一端を前記電源電位端と接続され、他端を自身のゲート端子および前記第4MOSFETの前記ゲート端子と接続された第6MOSFETと、
    一端を前記第5MOSFETの前記他端と接続され、他端を前記第2抵抗素子と接続され、ゲート端子に前記第1電位を印加される第7MOSFETと、
    一端を前記第6MOSFETの前記他端と接続され、他端を前記第3抵抗素子と接続され、ゲート端子に前記第1電位を印加される第8MOSFETと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
  5. 前記第1磁気抵抗効果素子は、第1強磁性膜と、第2強磁性膜と、前記第1、第2強磁性膜間に設けられた第1非磁性膜と、を含み、
    前記第2磁気抵抗効果素子および前記第1乃至第3抵抗素子は、前記第1磁性膜と同じ特性を有する第3強磁性膜と、前記第2強磁性膜と同じ特性を有する第4協磁性膜と、前記第1非磁性膜と同じ特性を有し且つ前記第3、第4強磁性膜間に設けられた第2非磁性膜と、を含み、且つ抵抗状態を固定されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁気ランダムアクセスメモリ。
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