JP4741758B2 - 磁気メモリ装置の読み出し回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性メモリ装置の読み出し回路に関し、特に、磁気抵抗素子を用いたメモリセルを有する磁気メモリ装置に適した読み出し回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
強磁性体などの磁性体において、その磁化の方向や磁化の有無などによってその電気抵抗が変化する磁気抵抗効果が知られており、そのときの電気抵抗値の変化率を磁気抵抗比(MR比;Magneto-Resistance Ratio)という。磁気抵抗比が大きい材料としては、巨大磁気抵抗(GMR;Giant Magneto-Rsistance)材料や超巨大磁気抵抗(CMR;Colossal Magneto-Resistance)材料があり、これらは一般に、金属、合金、複合酸化物などである。例えば、Fe,Ni,Co,Gd,Tbおよびこれらの合金や、LaXSr1-XMnO9,LaXCa1-XMnO9などの複合酸化物などの材料がある。また一般に、強磁性体は、外部から印加された磁場によってその強磁性体内に発生した磁化が外部磁場を取り除いた後にも残留する(これを残留磁化という)、という特性を有している。
【0003】
そこで、磁気抵抗材料として強磁性体を用いてその強磁性体の残留磁化を利用すれば、磁化方向や磁化の有無により電気抵抗値を選択して情報を記憶する不揮発性メモリを構成することができる。このような不揮発性メモリは、磁気メモリ(MRAM(磁気ランダムアクセスメモリ);Magnetic Random Access Memory)と呼ばれている。
【0004】
近年、開発が進められているMRAMの多くは、巨大磁気抵抗材料の強磁性体の残留磁化で情報を記憶しており、磁化方向の違いによって生じる電気抵抗値の変化を検出することにより、記憶した情報を読み出す方式を採用している。また、書込み用配線に電流を流して誘起される磁場により強磁性体メモリセルの磁化方向を変化させることで、メモリセルに情報を書き込み、また、その情報を書き換えることができる。
【0005】
MRAMのメモリセルとしては、トンネル絶縁膜(トンネル電流が流れる程度の厚さの電気絶縁膜)を2つの強磁性体層で挟んだ構造をもつトンネル磁気抵抗素子(TMR;Tunnel Magneto-Resistance、あるいはMTJ;Magnetic Tunnel Junction)が、高い磁気抵抗変化率(MR比)を備えており、もっとも実用化に近いデバイスとして期待されている。このようなメモリセルとして、従来、2つの面内磁化膜の間にトンネル絶縁膜を挟み込んだ構成のものが検討されていた。しかしながら、面内磁化膜を使用したメモリセルの場合、メモリセルの微小化に伴って、MR比が低下し、必要な書き込み電流が増加し、また、動作点(メモリセルの磁気特性を示すヒステリシスループ)の移動が起こるなどの、解決すべき課題があることが分かっている。これに対し、本願出願人は、特開平11−213650号公報において、2枚の垂直磁化膜の間にトンネル絶縁膜である非磁性層を挟み込んだ構成のものを提案した。垂直磁化膜を使用することにより、メモリセルを微小化した場合であっても、MR比の低下や書き込み電流の増加が抑えられ、また、ヒステリシスループにおけるシフトも抑えられ、優れた特性を有するメモリセルが得られるようになる。
【0006】
図3は、MRAMのメモリセルアレイの構成の一例を示す回路図である。
【0007】
1個のメモリセルは、可変抵抗として表現された磁気抵抗素子(メモリ素子)11と、磁気抵抗素子11に一端が接続するスイッチ素子12とを備えている。スイッチ素子12は、典型的にはMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)電界効果トランジスタによって構成されており、その他端は接地されている。このようなメモリセルが複数個、2次元にマトリクス状に配置することにより、メモリセルアレイを構成している。ここで図示横方向の並びを行、縦方向の並びを列と呼ぶことにすると、図示したものでは、メモリセルアレイにおける3行×3列分の領域が示されている。各行ごとに行方向に延びるビット線BL1〜BL3が設けられ、各列ごとに列方向に延びるワード線WL1〜WL3が設けられている。各メモリセルにおいて、磁気抵抗素子11の一端は対応する行のビット線に接続し、スイッチ素子12のゲートは対応する列のワード線に接続する。
【0008】
図示破線で示すのは、各メモリセルへのデータの書き込みを行うための書き込み線WWL1〜WWL3であり、この書き込み線は、列ごとに設けられている。図示した例では書き込み線WWL1〜WWL3は列の他端で折り返す構成となっており、列ごとに設けられた書き込み回路13により、所定の書き込み電流が流されるようになっている。各書き込み回路13には、電源回路14から、書き込み電流を生成するための電流が供給される。
【0009】
図4は、メモリセルの構成の一例を示す断面図である。図では、列方向に並ぶ2個のメモリセルが示されている。
【0010】
半導体基板30上に素子分離領域31が形成されるとともに、スイッチ素子12のドレイン領域32及びソース領域33が設けられ、ドレイン領域32及びソース領域33に挟まれた領域において、ゲート絶縁膜34を介して、スイッチ素子12のゲート電極を兼ねるワード線35(図3におけるワード線WL1〜WL3に対応)が形成されている。図示した例では、2個のスイッチ素子12がソース領域33を兼用する形態となっており、このようなスイッチ素子12を覆うように、層間絶縁膜36,37,38がこの順で設けられている。層間絶縁膜38は、特に薄く形成されている。ソース領域33は、プラグ39を介して、層間絶縁膜36上に形成された接地線40に接続し、ドレイン領域32は、プラグ41を介して、層間絶縁膜38上に形成された磁気抵抗素子11に下面に接続している。磁気抵抗素子11は、図示した例では、特開平11−213650号公報に記載されたような、2層の垂直磁化膜の間に非磁性層であるトンネル絶縁膜を挟持した構成のものである。また、層間絶縁膜38の下には、層間絶縁膜37に彫り込まれるように、書き込み線42(図3における書き込み線WWL1〜WWL3に対応)が形成されている。隣接する磁気抵抗素子11間の領域を埋めるように層間絶縁膜43が形成されており、磁気抵抗素子11の上面は、層間絶縁膜43上に形成されて図示左右方向に延びるビット線44(図3におけるビット線BL1〜BL3に対応)に接続している。さらに、層間絶縁膜43やビット線44を覆うように、保護膜を兼ねる層間絶縁膜45が形成されている。
【0011】
図3に示したメモリセルアレイにおけるメモリセルへのデータの書き込みは、データを書き込もうとするメモリセル(選択されたメモリセル)が属する列の書き込み線に、書き込み値(“0”または“1”)に応じた極性の書き込み電流を流して書き込み磁界を発生するとともに、そのメモリセルが属する行のビット線にアシスト電流を流してアシスト磁界を発生させ、書き込み磁界とアシスト磁界との和磁界によって、選択されたメモリセルのみにデータが書き込まれるようにしている。選択された行のビット線にアシスト電流を流すために、各ビット線の一端には、電源回路14とそのビット線を接続するためのスイッチ素子15が設けられ、他端には、その他端でビット線を接地するためのスイッチ素子16が設けられている。スイッチ素子15,16は、典型的には、MOS電界効果トランジスタによって構成される。
【0012】
このようなメモリセルアレイにおいて、各ビット線の一端には、読み出し回路20が設けられている。読み出し回路20は、ワード線WL1〜WL3によって選択された列のメモリセルからそのメモリセルに書き込まれたデータを読み出すものである。具体的には、スイッチ素子15,16の全てをオフ状態とし、ワード線によって特定の列のスイッチ素子12をオン状態とし、読み出し回路20側から対象とするメモリセルの磁気抵抗素子11の抵抗値を読み出し、その結果に基づいて“0”及び“1”のいずれが記録されているかを判定する。この場合、磁気抵抗素子11の抵抗値の絶対値を測定するのではなく、たとえば読み出し回路20内に参照セルを設け、その参照セルと磁気抵抗素子11の抵抗との大小を比較して“0”及び“1”のいずれであるかを判定する。参照セルには、磁気抵抗素子11において記録値が“0”のときの抵抗値と記録値が“1”であるときの抵抗値との中間となる抵抗値が設定されるようにする。そして、参照セルと磁気抵抗素子11の双方に所定電流を流し、そのときに参照セル及び磁気抵抗素子11の双方の両端に発生する電圧を検出し、両者の電圧を比較することによって、参照セルの抵抗値の方が大きいか、磁気抵抗素子11の抵抗値の方が大きいかを判定し、磁気抵抗素子11に記録されたデータを判別する。
【0013】
そのような読み出し回路として、例えば、米国特許第6205073号明細書に記載されたものがある。この読み出し回路では、参照セルを流れる電流を電圧値に変換し、また、磁気抵抗素子11を流れる電流を電圧値に変換し、両方の電圧値の大小をコンパレータで判別することにより、磁気抵抗素子11に記録されたデータを読み出すようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の読み出し回路では、電流−電圧(I−V)変換を参照セル側及び磁気抵抗素子側の両方で行っているので回路規模が大きくなりがちであるとともに、複数のメモリセルから順次データを読み込むときの読み出しタイミングによって電流のオンオフが頻繁に生じる構成となっているため、回路動作の高速化が難しいという課題がある。
【0015】
そこで本発明の目的は、磁気抵抗素子をメモリ素子として用いる磁気メモリ装置に適し、回路規模を小さくでき、かつ、高速での読み出しが可能な読み出し回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁気メモリ装置の読み出し回路は、磁気抵抗素子を有するメモリセルを備えた磁気メモリ装置において、メモリセルに記録された情報を読み出す読み出し回路であって、参照セルと、参照セルに電流を供給する第1の定電流源と、第1の定電流源と同一の電流値であって磁気抵抗素子に電流を供給する第2の定電流源と、参照セルに所定の電圧を印加するとともに、第1の定電流源から参照セルに分流した残りの電流が流れる第1の電圧印加手段と、磁気抵抗素子に対して上記の所定の電圧を印加するとともに、第2の定電流源から磁気抵抗素子に分流した残りの電流が流れる第2の電圧印加手段と、第1の電圧印加手段を流れる電流と第2の電圧印加手段を流れる電流との差電流に応じて電圧を発生する検出手段と、を有する。
【0017】
換言すれば、本発明は、磁気抵抗素子を有するメモリセルに記録された情報を読み出す磁気メモリ装置の読み出し回路において、参照セルと選択されたメモリセルの磁気抵抗素子とに同じ電流値の定電流を供給するための第1及び第2の定電流源と、参照セルに流れる電流と前記第1の定電流源から供給される定電流との差電流が流れる第1の回路と、前記選択されたメモリセルの磁気抵抗素子を流れる電流と前記第2の定電流源から供給される定電流との差電流が流れる第2の回路と、前記第1の回路に一つの電流供給端子が接続され、前記第2の回路に別の電流供給端子が接続された電流ミラー回路と、を具備し、前記第1及び第2の回路に流れる電流の差電流を検出することにより情報を読み出すことを特徴とする磁気メモリ装置の読み出し回路である。
【0018】
すなわち本発明の読み出し回路では、定電流源の電流Iから参照セルを流れる電流(参照電流)IREFを除いた電流IREF’(=I−IREF)と、同じく電流Iから磁気抵抗素子を流れる電流(セル電流)IMTJを除いた電流IMTJ’(=I−IMTJ)とを生成し、電流IREF’とIMTJ’との差電流を検出してこれを電流−電圧変換し、変換された電圧に基づいて磁気抵抗素子(メモリ素子)に記録されたデータを判別する。
【0019】
このような構成によれば、参照電流側及びセル電流側の両方で電流−電圧変換を行う従来の構成に比べ、回路規模を小さくすることができる。また、メモリセル側での読み出しサイクルにより磁気抵抗素子に電流が流れないタイミングであっても読み出し回路には電流が流れ続けることとなり、回路内に寄生容量があったとしてもその充放電が起こりにくいので寄生容量の影響を軽減することができ、さらには、各トランジスタの動作電流が大きくは変化しないので、高速動作を達成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形態の読み出し回路の構成を示す回路図である。ここでは、図3に示した構成においてメモリセルアレイの1行分のメモリセルからビット線44を介してデータを読み出す読み出し回路20として、本実施の形態の読み出し回路を説明する。
【0021】
この読み出し回路には、参照セル50が設けられている。参照セル50は、磁気抵抗素子11において記録値が“0”のときの抵抗値と記録値が“1”であるときの抵抗値との中間となる抵抗値を有するものである。例えば、メモリセルの各磁気抵抗素子11と同一プロセスで参照用の磁気抵抗素子を4個形成し、このうち2個を直列に接続して一方に“1”を他方に“0”を記録し、残りの2個も直列に接続して一方に“1”を他方に“0”を記録し、このように直列接続されたものを相互に並列に接続することによって、ここで使用できる参照セル50を得ることができる。
【0022】
参照セル50の一端と電源Vccとの間には電流Iを与える定電流源51が設けられている。また、参照セル50のこの一端には、NチャネルMOS電界効果トランジスタ52のドレインと、第1の演算増幅器(差動増幅器)53の非反転入力端子が接続している。参照セル50の他端は接地している。Nチャネルトランジスタ52のソースも接地されている。第1の演算増幅器53の反転入力端子には所定のバイアス電圧Vbiasが印加され、この第1の演算増幅器53の出力は、Nチャネルトランジスタ52のゲートともう1つのNチャネルMOS電界効果トランジスタ54のゲートとに供給されている。Nチャネルトランジスタ54は、Nチャネルトランジスタ52と同一の電気的特性のものであって、ソースが接地され、ドレインはPチャネルMOS電界効果トランジスタ55のドレインに接続している。Pチャネルトランジスタ55のソースは、電源Vccに接続している。
【0023】
ところで、メモリセルアレイのビット線44には、複数のメモリセルが接続しており、各メモリセルにおいて、磁気抵抗素子11の一端がビット線44に接続し、磁気抵抗素子11の他端とスイッチ素子12の一端が相互に接続し、スイッチ素子12の他端が接地されている。
【0024】
この実施の形態において、磁気抵抗素子11としては、2層の強磁性体層間に非磁性層を挟み込んだものであって、強磁性体層における磁化の方向に応じて二値の情報を記録し、記録された情報に応じて電気抵抗値が変化するものが使用される。特に、非磁性層がトンネル絶縁膜であるものが好ましく使用される。各強磁性体層は、面内磁化膜であってもよいが、垂直磁化膜であることが好ましい。
【0025】
上述したようなビット線44と電源Vccとの間には、定電流源51と同じ電流Iを与えるもう1つの定電流源56が設けられている。ビット線44と定電流源56との接続点には、さらに、NチャネルMOS電界効果トランジスタ57のドレインと、第2の演算増幅器(差動増幅器)58の非反転入力端子が接続している。Nチャネルトランジスタ57のソースは接地されている。第2の演算増幅器58の反転入力端子には、第1の演算増幅器53に供給されたものと同一のバイアス電圧Vbiasが印加され、この第2の演算増幅器58の出力は、Nチャネルトランジスタ57のゲートともう1つのNチャネルMOS電界効果トランジスタ59のゲートとに供給されている。Nチャネルトランジスタ59は、Nチャネルトランジスタ57と同一の電気的特性のものであって、ソースが接地され、ドレインはPチャネルMOS電界効果トランジスタ60のドレインに接続している。Pチャネルトランジスタ60は、Pチャネルトランジスタ55と同一の特性のものであって、そのソースは電源Vccに接続している。
【0026】
さらにこの読み出し回路には、第3の演算増幅器(差動増幅器)61が設けられている。この第3の演算増幅器(差動増幅器)61は必要に応じて設けられるものである。第3の演算増幅器61の非反転入力端子はNチャネルトランジスタ54のドレインに接続し、反転入力端子には、第1及び第2の演算増幅器53,58に供給されているものと同一のバイアス電圧Vbiasが印加されている。第3の演算増幅器61の出力は、Pチャネルトランジスタ55及び60のゲートに印加されている。Pチャネルトランジスタ60のドレインから、出力端子62が引き出されている。
【0027】
次に、この読み出し回路の動作を説明する。ここで、ビット線44につながるメモリセルのうち1つのメモリセルにおいてスイッチ素子12がオン状態となり、そのオン状態のメモリセルの磁気抵抗素子11に記録されたデータを読み出すものとする。そこで、その磁気抵抗素子11を流れるセル電流をIMTJと表し、参照セル50を流れる参照電流をIREFと表すことにする。また、参照セル50の抵抗値をRREFで表し、磁気抵抗素子11の抵抗値をRMTJと表す。
【0028】
第1の演算増幅器53の反転入力端子にバイアス電圧Vbiasが印加され、この演算増幅器53の出力がNチャネルトランジスタ52のゲートに供給されることにより、参照セル50の両端には、バイアス電圧Vbiasが印加されることとなる。また、定電流源51は、電流Iを流し続ける。その結果、参照セル50を流れる電流IREFは、
IREF=Vbias/RREF
で表される。また、Nチャネルトランジスタ52のドレイン電流は(I−IREF)となる。ここで第3の演算増幅器61の反転入力端子にバイアス電圧Vbiasが印加されていることにより、Nチャネルトランジスタ54のドレイン電圧もVbiasとなる。Nチャネルトランジスタ52と同じゲート−ソース間電圧が印加され、同じドレイン電圧となっていることから、Nチャネルトランジスタ54のドレイン電流も(I−IREF)となる。したがって、Pチャネルトランジスタ55のドレイン電流も(I−IREF)となる。
【0029】
同様に、第2の演算増幅器58の反転入力端子にバイアス電圧Vbiasが印加され、この演算増幅器58の出力がNチャネルトランジスタ57のゲートに供給されることにより、選択された磁気抵抗素子11の両端には、バイアス電圧Vbiasが印加されることとなる。また、定電流源56は、電流Iを流し続ける。その結果、磁気抵抗素子11を流れる電流IMTJは、
IMTJ=Vbias/RMTJ
で表される。また、Nチャネルトランジスタ57のドレイン電流は(I−IMTJ)となる。
【0030】
Nチャネルトランジスタ59のドレイン電流をIMTJ’、Pチャネルトランジスタ60のドレイン電流をIREF’とする。Nチャネルトランジスタ57及び59のゲート−ソース間電圧が等しいことから、Nチャネルトランジスタ59のドレイン電流IMTJ’は、ドレイン電圧が充分なものであることを前提として、Nチャネルトランジスタ57のドレイン電流すなわち(I−IMTJ)になろうとする。同様に、Pチャネルトランジスタ55及び60のゲート−ソース間電圧が等しいことから、Pチャネルトランジスタ60のドレイン電流IREF’は、ドレイン電圧が充分なものであることを前提として、Pチャネルトランジスタ55のドレイン電流すなわち(I−IREF)になろうとする。一般に、
I−IREF≠I−IMTJ
であるから、適切な抵抗を介して出力端子62を適切な電圧源を接続した場合には、電流(I−IREF)と電流(I−IMTJ)との差電流(IMTJ−IREF)が出力端子62に流れることになる。この場合の差電流は、参照電流IREFとセル電流IMTJとの大小関係に応じて、流れる方向が反転するものである。ここでは、このような差電流を出力端子62から取り出すことはせずに、出力端子62をハイインピーダンスで受けてその電位を測ることとする。すると、差電流に相当する電流は出力端子62を流れることはできず、その代わり、参照電流IREFとセル電流IMTJのどちらが大きいかに応じて、出力端子62の電位は、電源電圧Vccに近い電位か接地電位に近い電位かのいずれかとなる。具体的には、参照電流IREFの方がセル電流IMTJより大きい場合(参照セル50の抵抗値RREFの方が磁気抵抗素子11の抵抗値RMTJより小さい場合)に、出力端子62の電位は高いほうの電位、すなわち電源電圧Vccに近いほうの電位となる。したがって、図1に示す回路によれば、出力端子62の電位をモニタすることによって、メモリセルアレイ中の選択されたメモリセルの磁気抵抗素子11に記録された二値のデータを電圧信号として読み出すことができる。
【0031】
図1に示した回路は、参照電流とセル電流との差電流の極性に応じた電圧値が得られるようになっており、参照電流とセル電流の双方について電流−電圧変換を行う場合に比べて回路規模を小さくすることができる。特に、この回路構成では、精密な電圧比較を行うためのコンパレータが不要となっている。
【0032】
また、メモリセルアレイ側での読み出しサイクルを考えると、ビット線44に接続する全てのメモリセルが非選択状態となり、セル電流IMTJが流れないタイミングが存在する。本実施の形態の回路の場合、定電流源51,52から電流Iを常時流す構成であり、セル電流IMTJが流れないタイミングであっても、各トランジスタ52,54,55,57,59,60には電流が流れ続けることとなる。したがって、回路内に寄生容量があったとしてもその充放電が起こりにくいので寄生容量の影響を軽減することができ、さらには、各トランジスタの動作電流が大きくは変化しないので、高速動作を達成することができる。
【0033】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明した。本発明の読み出し回路は、面内磁化膜を用いた磁気抵抗素子をメモリ素子として用いる磁気メモリ装置にも、垂直磁化膜を用いた磁気抵抗素子をメモリ素子として用いる磁気メモリ装置にも、等しく適用できるものである。
【0034】
読み出し回路内のトランジスタ52,54,55,57,59,60として、MOS電界効果トランジスタを用いた構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の電界効果型トランジスタや、バイポーラトランジスタを用いた場合にも適用できる。上述した実施形態では、トランジスタ52,54,57,59の導電型とトランジスタ55,60の導電型とを逆にし、いわゆるCMOS(相補性MOS)プロセスに適合した構成とした。トランジスタの導電型と電位関係を逆にして上記実施形態の回路と等価な回路を構成することもできる。
【0035】
また、図1に示す回路において、参照セル50とメモリセルの位置を入れ替えることも可能である。すなわち、図2に示すように、定電流源51とトランジスタ52との接続点にビット線44を接続して定電流源51から磁気抵抗素子11にセル電流IMTJが流れるようにし、定電流源56とトランジスタ57との接続点に参照セル50を接続して定電流源56から参照セル50に参照電流IREFが流れるようにしてもよい。図2に示した回路では、電流IMTJ’(=I−IMTJ)はトランジスタ60を流れようとし、参照電流IREF’(=I−IREF)はトランジスタ59を流れようとする。この回路も、図1の回路と同様に動作するが、参照セル50の抵抗値RREFと磁気抵抗素子11の抵抗値RMTJの大小関係と、出力端子62に現れる電圧の大小関係との関係が、図1に示す回路の場合とは逆になっている。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、定電流源の電流から参照電流を除いた電流と同じく定電流源の電流からセル電流を除いた電流との差電流に基づいた電圧出力を得られるようにすることにより、従来の読み出し回路より回路規模を小さくすることができるともに、読み出しサイクル中のタイミングによらずに読み出し回路中に電流を流し続けることができるため、高速動作を達成することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の読み出し回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の別の実施の形態の読み出し回路の構成を示す回路図である。
【図3】MRAMのメモリセルアレイの構成の一例を示す回路図である。
【図4】メモリセルの構成の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 磁気抵抗素子
12,15,16 スイッチ素子
13 書き込み回路
14 電源回路
20 読み出し回路
30 半導体基板
31 素子分離領域
32 ドレイン領域
33 ソース領域
34 ゲート絶縁膜
35,WL1〜WL3 ワード線
36〜38,43,45 層間絶縁膜
39,41 プラグ
40 接地線
42,WWL1〜WWL3 書き込み線
44,BL1〜BL3 ビット線
50 参照セル
51,56 定電流源
52,54,57,59 NチャネルMOS電界効果トランジスタ
53,58,61 演算増幅器
55,60 PチャネルMOS電界効果トランジスタ
62 出力端子
Claims (10)
- 磁気抵抗素子を有するメモリセルに記録された情報を読み出す磁気メモリ装置の読み出し回路であって、
参照セルと、
前記参照セルに電流を供給する第1の定電流源と、
前記第1の定電流源と同一の電流値であって前記磁気抵抗素子に電流を供給する第2の定電流源と、
前記参照セルに所定の電圧を印加するとともに、前記第1の定電流源から前記参照セルに分流した残りの電流が流れる第1の電圧印加手段と、
前記磁気抵抗素子に対して前記所定の電圧を印加するとともに、前記第2の定電流源から前記磁気抵抗素子に分流した残りの電流が流れる第2の電圧印加手段と、
前記第1の電圧印加手段を流れる電流と前記第2の電圧印加手段を流れる電流との差電流に応じて電圧を発生する検出手段と、
を有する磁気メモリ装置の読み出し回路。 - 前記第1の電圧印加手段は、
前記第1の定電流源に接続するドレインを有する第1のトランジスタと、
所定のバイアス電圧が印加される反転入力端子と前記第1のトランジスタのドレインに接続する非反転入力端子と前記第1のトランジスタのゲートに接続する出力端子とを有する第1の演算増幅器と、を含み、
前記第2の電圧印加手段は、
前記第2の定電流源に接続するドレインを有する第2のトランジスタと、
前記所定のバイアス電圧が印加される反転入力端子と前記第2のトランジスタのドレインに接続する非反転入力端子と前記第2のトランジスタのゲートに接続する出力端子とを有する第2の演算増幅器と、を含む、
請求項1に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。 - 前記第1及び第2のトランジスタのソースが接地されている請求項2に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。
- 前記検出手段は、
接地されたソースと前記第1のトランジスタのゲートに接続したゲートとを有する第3のトランジスタと、
接地されたソースと前記第2のトランジスタのゲートに接続したゲートとを有する第4のトランジスタと、
を有する、請求項3に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。 - 前記検出手段は、
電源に接続するソースを有する第5のトランジスタと、
前記第5のトランジスタのドレインに接続する非反転入力端子と前記所定のバイアス電圧が印加される反転入力端子と前記第5のトランジスタのゲートに接続する出力端子とを有する第3の演算増幅器と、
前記電源に接続するソースと前記第5のトランジスタのゲートに接続するゲートを有する第6のトランジスタと、をさらに有し、
前記第5及び第6のトランジスタの一方のドレインが前記第3のトランジスタのドレインに接続し、前記第5及び第6のトランジスタの他方のドレインが前記第4のトランジスタのドレインに接続する、請求項4に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。 - 前記磁気メモリ装置は、ビット線と、複数のメモリセルとを備え、
前記各メモリセルごとに、前記磁気抵抗素子と当該メモリセルを選択するためのスイッチ素子とが、一端が前記ビット線に接続し他端が接地するように、直列に設けられ、
前記第2の定電流源からの電流は、前記ビット線を介して、選択されたメモリセルの磁気抵抗素子に流れる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。 - 前記磁気抵抗素子は、2層の強磁性体層間に非磁性層を挟み込んだものであり、前記強磁性体層における磁化の方向に応じて二値の情報を記録し、記録された情報に応じて電気抵抗値が変化するものである、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。
- 前記非磁性層がトンネル絶縁膜である請求項7に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。
- 前記各強磁性体層が垂直磁化膜である請求項7または8に記載の磁気メモリ装置の読み出し回路。
- 磁気抵抗素子を有するメモリセルに記録された情報を読み出す磁気メモリ装置の読み出し回路において、
参照セルと選択されたメモリセルの磁気抵抗素子とに同じ電流値の定電流を供給するための第1及び第2の定電流源と、
参照セルに流れる電流と前記第1の定電流源から供給される定電流との差電流が流れる第1の回路と、
前記選択されたメモリセルの磁気抵抗素子を流れる電流と前記第2の定電流源から供給される定電流との差電流が流れる第2の回路と、
前記第1の回路に一つの電流供給端子が接続され、前記第2の回路に別の電流供給端子が接続された電流ミラー回路と、
を具備し、
前記第1及び第2の回路に流れる電流の差電流を検出することにより情報を読み出すことを特徴とする磁気メモリ装置の読み出し回路。
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