JP2002367366A - 磁性体メモリ及びその駆動方法 - Google Patents

磁性体メモリ及びその駆動方法

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JP2002367366A
JP2002367366A JP2002091977A JP2002091977A JP2002367366A JP 2002367366 A JP2002367366 A JP 2002367366A JP 2002091977 A JP2002091977 A JP 2002091977A JP 2002091977 A JP2002091977 A JP 2002091977A JP 2002367366 A JP2002367366 A JP 2002367366A
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memory
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Fumihiro Inui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報を高速に読み出し可能な磁性体メモリ及
びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 複数の可変抵抗器Rがマトリックス状に
配置されている。複数のスイッチTが複数の可変抵抗器
Rにそれぞれ接続されている。ビット線BLがマトリク
スの行毎に配置されている。可変抵抗器Rの一方の端子
がビット線BLに接続され、他方の端子がスイッチTに
接続されている。同一のビット線に接続されたうちのい
ずれか1つのスイッチTが常にオンされ、ビット線BL
の電圧の変動が抑制される。可変抵抗器Rには所定の電
圧が印加され、可変抵抗器Rを流れる電流によって可変
抵抗器Rに書き込まれている情報が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記憶する磁
性体メモリ及びその駆動方法に関する。特に、本発明
は、強磁性体を用いた不揮発性メモリ及びその駆動方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、強磁性体は外部から印加された
磁場によって強磁性体内に発生した磁化が外部磁場を取
り除いた後にも残留する(これを残留磁化という)とい
う特性を有している。また、強磁性体は磁化の方向や磁
化の有無などによってその電気抵抗が変化する。これは
磁気抵抗効果と呼ばれており、そのときの電気抵抗値の
変化率を磁気抵抗比(Magneto−Resista
nce Ratio;MR比)という。磁気抵抗比が大
きい材料としては巨大磁気抵抗(GMR;Giant
Magneto−Rsistance)材料や超巨大磁
気抵抗(CMR;Colossal Magneto−
Resistance)材料があり、金属、合金、複合
酸化物などからなる。例えば、Fe、Ni、Co、G
d、Tbなどの遷移金属、希土類金属およびこれらの合
金や、LaXSr1-XMnO9、LaXCa1-XMnO9など
の複合酸化物などの材料がある。磁気抵抗材料の残留磁
化を利用して、磁化方向の違いや磁化の有無により電気
抵抗値が選択され、情報を記憶する不揮発性メモリを構
成することができる。このような不揮発性メモリは磁気
メモリ(MRAM;Magnetic Random
Access Memory)と呼ばれている。
【0003】近年、開発が進められているMRAMの多
くは、巨大磁気抵抗材料の強磁性体の残留磁化で情報を
記憶する強磁性体メモリセルを構成し、磁化方向の違い
によって生じる電気抵抗値の変化を電圧に変換して、記
憶した情報を読み出す方式を採用している。また、書込
み用配線に電流を流して誘起される磁場により強磁性体
メモリセルの磁化方向を変化させることで、メモリセル
に情報を書き込み、また、その情報を書き換えることが
できる。
【0004】MRAMのセル構造やその駆動方法は、
R.E.Scheuerlein(1998 Pro
c. of Int NonVolatile Mem
oryConf. P47)に示されている。
【0005】そこでは、互いに交差した1対の書き込み
線および1対の読み出し線を配したものや、互いに交差
した1対の配線で書き込み線と読み出し線を兼ねた巨大
磁気抵抗薄膜を含むメモリセルと、これに直列に接続さ
れたダイオードからなるもの(マトリックス型)が提案
されている。
【0006】これら従来のMRAMは、マトリックス状
に配置されたメモリセルから情報を読み出す際、対象と
なるメモリセルが接続されたビット線を読み出し動作に
適した電圧レベル(以後、ターゲット電圧Vtとす
る。)まで充電して、メモリセルを構成する可変抵抗器
の両端にターゲット電圧Vt印加することによって、可
変抵抗器に流れる信号電流を取り出す駆動方法が用いら
れている。
【0007】日本応用磁気学会 第117回研究会資料
(2000.12/22)P15Fig.8にて報告の
あったMR比のバイアス電圧(ターゲット電圧Vt)依
存性によれば、MR比のバイアス依存性が大きい。ま
た、バイアス電圧を上げていくとMR比を維持すること
が難しい。そのため、MRAMの読出し動作では、10
0〜300mV程度のターゲット電圧Vtを精度良く供
給することが重要であることがわかっている。
【0008】図10は、従来のMRAMの読出し動作を
説明するための説明図である。ここでは、読出し対象の
メモリセルが既に選択されているものとして選択スイッ
チを図示していない。
【0009】図10を参照すると、可変抵抗器Rと、タ
ーゲット電圧Vtを供給する電界効果型トランジスタT
bのみが示されている。図10によれば、電界効果型ト
ランジスタTbのゲート端子にはバイアス電圧Vbが供
給されており、ゲートソース間電圧Vgsに従ってソー
ス端子電圧、すなわちターゲット電圧Vt(=Vb−V
gs)が与えられている。
【0010】信号電流Isigは、ターゲット電圧Vt
に従って可変抵抗器Rを流れ、電界効果型トランジスタ
Tbのソース端子からドレイン端子にゲイン1倍で伝達
される。具体的には、ターゲット電圧Vtは、図11の
信号電流Isig対ターゲット電圧Vt特性に示すよう
に、可変抵抗器RのI−V特性曲線111と電界効果型
トランジスタVtのI−V特性曲線112の交点113
における電圧値として決定される。
【0011】図11の特性曲線から判るように、電界効
果トランジスタTbの負荷として接続された可変抵抗器
Rの負荷量が大きく変動すると、ターゲット電圧Vtを
所定の電圧に維持できない。特に、そこに接続されたい
ずれのメモリセルも選択されていない不定の状態のビッ
ト線の負荷量は、選択されているときと大きく異なり、
ビット線の電圧レベルはターゲット電圧Vtと大きく異
なる。
【0012】ここで、従来の磁性体メモリの一例として
磁気メモリの回路構成例について説明する。図12は、
ワード線とセンス線とが交差しており、その各交差部分
に複数のメモリセルがそれぞれ並べられたメモリアレイ
を有する従来の磁気メモリ回路を簡単化した図である。
【0013】図12に示された磁気メモリ回路は、メモ
リアレイ20、デコーダ40およびコンパレータ60を
有している。メモリアレイ20は、第1アレイ部分20
aと第2アレイ部分20bとに論理的に分割され、図中
ではそれぞれが点線枠により示されている。デコーダ4
0は、横並びデコーダ40aおよび縦並びデコーダ40
bからなり、横並びデコーダ40Aおよび縦並びデコー
ダ40Bは、アドレスバス70にそれぞれ結合されてい
る。
【0014】ワード線21〜24、31〜34は、横並
びスイッチング回路41を介して、横並びデコーダ40
aに結合されている。センス線25〜27、35〜37
は、縦並びスイッチング回路51を介して、縦並びデコ
ーダ40bに結合されている。
【0015】ワード線21〜24、31〜34とセンス
線25〜27、35〜37との交差部分にメモリセルが
位置付けられる。例えば、第1メモリアレイ部分20a
内にあるメモリセル29は、ワード線21とセンス線2
5との交差部分に位置付けられる。ワード線21および
センス線25を選択することにより、メモリセル29を
起動することができる。それにより、メモリセル29か
らのデータの読出し、およびメモリセル2へのデータの
書き込みプロセスが実行される。センス線25〜27の
出力線28と、センス線35〜37の出力線38はそれ
ぞれコンパレータ60の正、負の出力に接続されてい
る。又、従来の磁気メモリの読出し方法は、任意のメモ
リセルをランダムに選択して磁化により記録された情報
(磁化情報)を読み出すものであった。
【0016】図13は、従来の磁気メモリから任意のメ
モリセルを選択して情報を連続して読み出した場合の動
作を説明したタイミングチャートである。図13を参照
すると、任意のメモリセルから連続して情報を読出した
場合の、ビット線BLの電圧VBL、信号電流Isig、
ビット線から見た負荷RBLの波形が示されている。
【0017】図13に示されたとおり従来の磁気メモリ
の読み出し方法は、任意のビット線BLおよびメモリセ
ルが選択されると、選択されたビット線BLの電圧VBL
が時間tc(充電時間)を経てターゲット電圧Vtまで
充電されてから読み出していた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気メモリでは、磁化情報の読出し時において、磁化情
報を読み出すメモリセルを選択するたびに、それに接続
されたビット線をターゲット電圧Vtまで充電する必要
があった。すなわち、従来の磁気メモリでは、ビット線
を充電するために要する時間によって、磁化情報の高速
な読み出しが阻害されていた。
【0019】本発明は上述の問題に鑑みて発明されたも
ので、その目的は、情報を高速に読み出し可能な磁性体
メモリ及びその駆動方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明は以下のような手段を開示する。
【0021】(1)本発明の磁性体メモリは、マトリッ
クス状にメモリ素子として配置された複数の可変抵抗器
と、前記マトリクスの行毎に配置され、同一の行に属す
る前記可変抵抗器の一方の端子にそれぞれ接続された複
数のビット線と、前記ビット線に流れる電流によって前
記可変抵抗器の電気抵抗値を検出する読出し回路と、前
記メモリ素子とは別に前記ビット線に設けられた負荷素
子を有することを特徴とする。
【0022】又、それぞれの部分は以下のように設計さ
れるとより良い。
【0023】前記負荷素子が、前記可変抵抗器と同様な
構造の抵抗器、前記可変抵抗器と異なる構造の抵抗器、
電流源若しくはダイオード、またはそれらの組み合わせ
である。
【0024】前記可変抵抗器が、磁気抵抗素子である。
【0025】前記磁気抵抗素子が、膜面に対して主とし
て垂直に磁化される。
【0026】前記磁気抵抗素子が、膜面に対して主とし
て水平に磁化される。
【0027】前記可変抵抗器に対応してそれぞれ接続さ
れた複数のスイッチを更に有する。
【0028】前記スイッチが、電界効果型トランジス
タ、バイポーラトランジスタ、薄膜トランジスタ若しく
はダイオード、またはそれらの組み合わせである。
【0029】本発明の磁性体メモリによれば、同一のビ
ット線に接続された可変抵抗器の選択が切り替えられて
も、負荷素子がビット線に接続されていることにより、
ビット線の負荷の変動が抑制されるので、可変抵抗器の
選択を切り替える毎に、ビット線の電圧を設定するため
の充電が短時間ですむ。
【0030】(2)又、本発明の磁性体メモリの駆動方
法は、マトリックス状に配置された複数の可変抵抗器
と、前記複数の可変抵抗器にそれぞれ接続された複数の
スイッチと、前記マトリクスの行毎に配置された複数の
ビット線を備え、前記可変抵抗器は一方の端子が前記ビ
ット線に接続され、他方の端子が前記スイッチに接続さ
れた、磁性体メモリの駆動方法において、前記ビット線
の電圧の変動を抑制するステップと、前記可変抵抗器に
所定の電圧を印加するステップと、前記可変抵抗器を流
れる電流によって前記可変抵抗器に書き込まれている情
報を検出するステップと、を有することを特徴とする。
【0031】又、それぞれの部分は以下のように設計さ
れるとより良い。
【0032】前記ビット線の電圧の変動を抑制するステ
ップは、同一の前記ビット線に接続された前記複数のス
イッチのうちのいずれか1つが常にオンされている。
【0033】前記ビット線の電圧の変動を抑制するステ
ップは、同一の前記ビット線に接続された前記複数の可
変抵抗器のうち少なくとも1つが常に選択されている。
【0034】前記ビット線の電圧の変動を抑制するステ
ップは、前記ビット線毎に設けられた負荷素子に電流を
流している。
【0035】本発明の磁性体メモリの駆動方法によれ
ば、ビット線の電圧の変動を抑えながら、各可変抵抗器
に蓄積された情報を次々と読み出すので、可変抵抗器の
選択を切り替える毎に、ビット線の電圧を設定するため
の充電が短時間ですみ、高速で情報を読み出すことがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の可変抵抗器を有
する磁性体メモリ及びその駆動方法を提供するためのも
のである。なお、複数の可変抵抗器を有するメモリとし
て本明細書においては強磁性体メモリをその一例として
用いて説明する。又、ここで用いられる可変抵抗器と
は、強磁性体の磁化の方向を選択することで電気抵抗値
が選択可能なものである。
【0037】この種の可変抵抗器の磁気抵抗素子として
は、例えばトンネル絶縁膜を2つの強磁性層で挟んだ構
造を持つ、トンネル磁気抵抗素子(MTJ;Magne
tic Tunnel Junction, TMR;
Tunnel Magneto−Resistance
cell)がある。これは、磁気抵抗比を大きくする
ことが可能なため、最近注目を集めている素子である。
【0038】TMR素子のように2層の強磁性体を有す
る可変抵抗器は、一方の強磁性体と他方の強磁性体の磁
化の向きが同一方向(以下、平行と称す)の場合、電気
抵抗値が小さい。また、2層の磁化の向きが反対方向
(以下、反平行と称す)の場合、可変抵抗器の電気抵抗
値は大きい。TMR素子は、この磁化の向きの違いによ
り2つの状態が表現された情報(磁化情報)を記録し、
維持することができる。
【0039】したがって、この種の可変抵抗器は、不揮
発性メモリのメモリセルとして利用することができる。
【0040】可変抵抗器を用いた不揮発性メモリである
強磁性体メモリでは、メモリセルが基板上にマトリック
ス状に配置される。強磁性体メモリでは、任意の位置の
メモリセルの、記録層として機能する強磁性体に、平行
または反平行の磁化情報を記録する(書き込む)。その
ために、可変抵抗器の近傍を通るように交差した複数の
配線が設けられており、交差する1組の配線(書き込み
線とビット線)に書き込み電流が流れることで、交差点
付近で強め合うように磁場を誘起し、可変抵抗器に磁化
情報が書き込まれる。
【0041】また、書き込まれた磁化情報を強磁性メモ
リから読み出すに際しては、基板上に配置されたメモリ
セルの中からメモリセルを選択し、そのメモリセルの可
変抵抗器の磁化の状態が平行であるか反平行であるかを
出力する(読み出す)必要がある。
【0042】そのために、強磁性体メモリでは、例え
ば、ビット線がマトリックスの行方向に配置され、1つ
の行に属するメモリセルの可変抵抗器の一方の端子とそ
の行のビット線が接続されている。また、その可変抵抗
器の他方の端子と接地点との間には選択スイッチが配置
されている。
【0043】そして、ビット線および選択スイッチを制
御して可変抵抗器の両端にターゲット電圧Vtを印加す
ることで、可変抵抗器に電流を流し、その電気抵抗値か
ら可変抵抗器の状態が平行であるか反平行であるかを磁
化情報として読み出す。
【0044】それでは、本発明の実施の形態について図
面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)まず、本発明の第1の実施形態につ
いて説明する。
【0045】図1は、本発明の第1の実施形態の強磁性
体メモリの構成を示す回路構成図である。
【0046】図1において、T11、12、13、2
1、22、23、31、32、33はスイッチとしての
電界効果型トランジスタ(FET)、R11、12、1
3、21、22、23、31、32、33は可変抵抗器
としてのTMR素子、WL1、2、3は書き込み線、B
L1、2、3はビット線、SL1、2、3はメモリセル
選択線、Ts1、2、3はスイッチング素子としての電
界効果型トランジスタ、90は負荷抵抗Rr、電界効果
型トランジスタTb、電圧源Vb、Vref及びセンス
アンプSAである。
【0047】ビット線BL1、2、3は互いに平行に配
置されていると好適である。さらに、書き込み線WL
1、2、3も互いに平行であると好適であり、ビット線
BL1、2、3と書き込み線WL1、2、3は交差して
配置されている。尚、メモリセル選択線SL1、2、3
及び書き込み線は、互いに平行であり、書き込み線WL
1、2、3に平行に配置されている。
【0048】各電界効果型トランジスタT11、12、
13、21、22、23、31、32、33は、それぞ
れに対応するTMR素子R11、12、13、21、2
2、23、31、32、33と対をなしてメモリセルを
構成している。又、9個の各メモリセルは、ビット線B
L1、2、3と、書き込み線WL1、2、3、4及びメ
モリセル選択線との各交点付近に、3×3のマトリクス
状に配置されている。
【0049】各電界効果型トランジスタT11、12、
13、21、22、23、31、32、33のドレイン
は、それぞれと対をなすTMR素子R11、12、1
3、21、22、23、31、32、33の一方の端子
と接続されている。また、各電界効果型トランジスタT
11、12、13、21、22、23、31、32、3
3のソースは接地されている。TMR素子R11、R1
2、R13の他方の端子はビット線BL1に接続されて
いる。同様に、TMR素子R21、R22、R23の他
方の端子はビット線BL2に接続され、TMR素子R3
1、R32、R33の他方の端子はビット線BL3に接
続されている。また、電界効果型トランジスタT11、
T21、T31のゲートはメモリセル選択線SL1に接
続されている。同様に、電界効果型トランジスタT1
2、T22、T32のゲートはメモリセル選択線SL2
に接続され、電界効果型トランジスタT13、T23、
T33のゲートはメモリセル選択線SL3に接続されて
いる。
【0050】ビット線BL1は電界効果型トランジスタ
Ts1のソースに接続され、ビット線BL2は電界効果
型トランジスタTs2のソースに接続され、ビット線B
L3は電界効果型トランジスタTs3のソースに接続さ
れている。
【0051】各ビット線が接続された電界効果型トラン
ジスタTs1、Ts2、Ts3のドレインは共通接続さ
れ電界効果型トランジスタTbのソースに接続されてい
る。負荷抵抗Rrの一方の端子は、電源電圧にプルアッ
プされており、他方の端子は電界効果型トランジスタT
bのドレイン及びセンスアンプSAの一方の入力端子に
接続されている。電界効果型トランジスタTbのゲート
には電圧源Vbにより電圧が印可されている。センスア
ンプSAの他方の入力端子には電圧源Vrefにより電
圧が印可されている。
【0052】電界効果型トランジスタT11、21、3
1は対応するTMR素子R11、21、31を選択する
ためのスイッチである。メモリセル選択線SL1が選択
されると、これらの電界効果型トランジスタT11、2
1、31がオンしてTMR素子R11、21、31の一
方の端子が接地される。
【0053】同様に、メモリセル選択線SL2が選択さ
れると、TMR素子R12、22、32の一方の端子が
接地され、メモリセル選択線SL3が選択されると、T
MR素子R13、23、33の一方の端子が接地され
る。
【0054】電界効果型トランジスタTs1、2、3は
選択されると、それぞれに対応するビット線BL1、
2、3にターゲット電圧Vtを供給する。
【0055】例えば、TMR素子R11が選択される場
合、電界効果型トランジスタTs1と電界効果型トラン
ジスタT11がオンし、ビット線BL1にターゲット電
圧Vtが供給される。TMR素子R11の両端にはター
ゲット電圧Vtにほぼ等しい電圧が印加されるので、読
出し回路90にはTMR素子R11の電気抵抗値に従っ
た信号電流が出力される。
【0056】電界効果型トランジスタTbは、TMR素
子を負荷とするゲート接地回路を構成しており、バイア
ス電圧Vbに従った電圧(ターゲット電圧Vt)をビッ
ト線に供給し、得られた信号電流をドレインより負荷抵
抗Rrに出力する。
【0057】負荷抵抗Rrは、電界効果型トランジスタ
Tbのドレインから入力した信号電流を電圧に変換す
る。
【0058】センスアンプSAは、2つの入力端子の入
力電圧レベルを比較し、その結果より“1”または
“0”の情報を出力する。本実施形態では、負荷抵抗R
rを用いて読み出した信号電圧を参照電圧Vrefと比
較する。
【0059】本実施形態の強磁性体メモリへの情報の書
き込みは、所望のビット線および書込み線の両方に電流
を流すことで行われる。また、本実施形態の強磁性体メ
モリからの情報の読み出しは、選択するビット線の電界
効果トランジスタ(例えば、Ts1、Ts2など)をオ
ンし、そのときに読み出された信号電圧をセンスアンプ
SAで参照電圧Vrefと比較することで行われる。こ
のとき、参照電圧は、図1のように電圧源により供給さ
れる所定の電圧を用いてもよく、また、参照電圧発生用
のダミーセルにより発生する電圧を用いてもよく、ま
た、読み出そうとするセルの状態を反転させてなる電圧
を入力してもよい。
【0060】図2は、本実施形態の強磁性体メモリに搭
載された可変抵抗素子の構造を示した模式図である。図
3は、磁性体の磁化特性を示すグラフであって、外部磁
場Hと磁化Mの関係を示した図である。
【0061】図2において、16は強磁性体層、17は
トンネル絶縁膜である。
【0062】一般に、強磁性体は、磁化が容易な方向
(磁化容易軸方向)に外部磁場Hが印加されると内部に
分極(磁化)Mが発生する。磁化Mと外部磁場Hとの関
係は、図3に示すようなヒステリシス曲線を描く。磁化
が反転する境界にあたる外部磁場、即ちM−H曲線がH
軸と交わる点の外部磁場を保磁力Hcという。
【0063】強磁性体は、磁化容易軸方向の外部磁場
と、磁化容易軸と異なる方向の外部磁場とが合わせて印
加されると、磁化容易軸方向の外部磁場が単独で印加さ
れた場合に比べて保磁力Hcが小さくなるという性質を
有する。その場合、強磁性体は本来の保磁力Hcより弱
い外部磁場で磁化が反転するようになる。
【0064】図2に示した通り、TMR素子は、保磁力
の大きなハード層と保磁力の小さなソフト層の2つの強
磁性体層16と、トンネル絶縁層17とを有している。
そして、TMR素子は、2つの強磁性体層16でトンネ
ル絶縁層17を挟んだ構造である。また、TMR素子
は、ハード層とソフト層の磁化方向が同一方向(平行)
であるか、反対方向(反平行)であるかによって、電気
抵抗値が異なる。この現象は、いわゆる磁気抵抗効果の
一種であり、電気抵抗値の変動幅は大きい場合で40%
以上になることもある。
【0065】図2(a)は、強磁性体層の磁化が膜面に
対して平行に発生する(水平磁化型)TMR素子を示
し、図2(b)は、磁化が膜面に対して垂直方向に発生
する(垂直磁化型)TMR素子を示している。何れの場
合も、配線に流れた電流によって誘起された磁場によっ
て強磁性体層の磁化が反転する。
【0066】磁化を反転させようとするTMR素子に
は、書き込み線に流した電流により誘起された磁化容易
軸方向の外部磁場と、ビット線に流した電流により誘起
された磁化容易軸方向と異なる方向の外部磁場とが合わ
せて印加される。
【0067】TMR素子のハード層およびソフト層の強
磁性体層16には、例えば、金属材料や合金などが用い
られ、トンネル絶縁膜17にはAl23のような酸化物
絶縁材料が用いられることが多い。
【0068】TMR素子はハード層とソフト層の磁化が
反平行のとき電気抵抗値が大きく、平行のとき電気抵抗
値が小さい。
【0069】図4は、本発明におけるメモリ素子のセル
構造の一例として水平磁化型メモリセルのを示した模式
的断面図である。
【0070】図4に示した水平磁化型メモリセルにおい
て、1はp型半導体基板、2及び3はn型拡散領域、4
はゲート絶縁膜、5はゲート電極、6及び7はコンタク
トプラグ、8は接地線、9は書き込み線、10はローカ
ル配線、11は下部電極、12はTMR素子、13はビ
ット線、14は保護絶縁膜である。
【0071】p型半導体基板1上にはn型拡散領域2と
同様にn型拡散領域3とゲート絶縁膜4とゲート電極5
とからなる電界効果型トランジスタが構成されている。
15はこの電界効果型トランジスタを隣接する素子から
素子分離する領域分離領域である。
【0072】また、強磁性体の磁化方向を選択すること
により電気抵抗値が選択可能な可変抵抗器としてのTM
R素子12は、その一方の端子には、ローカル配線10
及びコンタクトプラグ6を介してn型拡散領域3が接続
されている。TMR素子12の他方の端子はビット線1
3に結合されている。
【0073】尚、n型拡散領域2は、コンタクトプラグ
7を介して接地線8に接続されている。
【0074】又、書き込み線9は、ビット線13に交差
して配置されている。
【0075】又、書き込み操作時、書き込み線9及びビ
ット線13に電流が流れ、それにより誘起された外部磁
場によってTMR素子12の強磁性体の磁化方向が変化
する。
【0076】図4に示すように、水平磁化型メモリセル
では、書き込み電流により誘起される磁場がTMR素子
12の膜面に対して水平となるように、書き込み線9は
TMR素子12の下に配置されている。
【0077】本実施形態ではp型半導体基板1とn型拡
散領域2及び3を例にあげたが、当然それぞれが反対導
電型で構成されても良い。
【0078】図5は、本発明におけるメモリ素子のセル
構造の別の例として垂直磁化型メモリセルを示した模式
的断面図である。
【0079】図5に示すように、垂直磁化型メモリセル
では、書き込み電流により誘起される磁場がTMR素子
12の膜面に対してほぼ垂直となるように、書き込み線
9はTMR素子12の横に配置されている。
【0080】ここで強磁性体メモリの読み出し動作につ
いて、図1に示した3×3ビットの強磁性体メモリの場
合を一例として説明する。尚、ここでは、メモリ素子と
して図5に示されるメモリ素子を用い、図1に示された
TMR素子R11、R12、R13を連続して読み出す
場合の動作について説明する。
【0081】先ず、電界効果型トランジスタTs1をオ
ンしてビット線BL1を選択し、メモリセル選択線SL
1により電界効果型トランジスタT11をオンしてTM
R素子R11の両端にバイアス電圧Vbに従った電圧
(ターゲット電圧Vt)を供給する。なお、ビット線B
L1の電圧は電界効果型トランジスタTs1がオンする
以前は不定状態であり、その電圧がターゲット電圧Vt
に到達するまでには、ビット線BL1を充電するなどの
ために所定の時間を要とする。
【0082】その後、TMR素子R11に流れる信号電
流は、電界効果型トランジスタTs1を介して、読出し
回路90に伝達される。その信号電流は、負荷抵抗Rr
で電圧に変換されてセンスアンプSAの一方の入力端子
に入力される。センスアンプSAは、一方の入力端子に
入力された電圧を、他方の入力端子の参照電圧Vref
と比較して“0”または“1”の情報を出力する。
【0083】次に、電界効果型トランジスタT11をオ
フすると同時に、電界効果型トランジスタT12をオン
する。なお、この時点では、まだ、電界効果型トランジ
スタTs1がオンの状態にあり、ビット線BL1が選択
されたままである。
【0084】このときのビット線BL1の電圧は、ビッ
ト線BL1上に接続されたTMR素子R11、121、
13のうちのいずれかひとつが選択された状態であり、
ビット線BL1の負荷が大きく変化することはなく、タ
ーゲット電圧Vtは維持されている。そのため、電界効
果型トランジスタT12をオンしてTMR素子R12を
選択するに際して、ビット線BL1の電圧をターゲット
電圧Vtに設定するための時間が不要である。電界効果
型トランジスタT12がオンするとすぐに、TMR素子
R12に流れる信号電流を電界効果型トランジスタTs
1を介して、読出し回路90に伝達することができる。
【0085】次に、電界効果型トランジスタT12をオ
フすると同時に、電界効果型トランジスタT13をオン
する。この場合も、上述したのと同様に、ビット線BL
1の電圧はターゲット電圧Vtに維持されるので、すぐ
にTMR素子R13に流れる信号電流を電界効果型トラ
ンジスタTs1を介して読出し回路90に伝達すること
ができる。
【0086】本実施形態の強磁性体メモリの読出し方法
によれば、同一ビット線に接続されたTMR素子のうち
いずれかひとつのTMR素子が必ず選択されているよう
に、連続して選択し、その情報を読み出すため、TMR
素子を選択する毎に、ビット線の電圧を設定するための
時間が必要なく、高速な読出し動作が可能である。
【0087】以上説明したように、本実施形態の強磁性
体メモリによれば、従来のメモリでは達成困難であった
課題を容易な構造、駆動方法によって実現することがで
きる。
【0088】なお、本実施形態では、スイッチング素子
として電界効果型トランジスタを用いた場合を例示した
が、バイポーラトランジスタ、薄膜トランジスタ若しく
はダイオード、またはそれらの組み合わせであってもよ
い。
【0089】それでは、ここでは本実施形態の強磁性体
メモリを具体的に説明する。
【0090】図6は本実施形態の磁性体メモリであって
各メモリセルに情報が書き込まれた回路構成図である。
【0091】尚、図1のものと同じ構成である。
【0092】又、既に前述した符号については説明は省
略する。
【0093】具体的にTMR素子R11、R12、R1
3の情報を連続して読み出す場合の動作について説明す
るに、本実施形態では、TMR素子R11、R12、R
13には“1”、“0”、“1”の情報が書き込まれて
いるとする。また、メモリセル選択線SL1、2、3
は、その順番に、常にいずれか一つが選択されているよ
うに動作している。
【0094】尚、TMR素子に書き込まれている情報は
適宜決まり得るものであって本実施形態には限定されな
い。又、メモリセル選択線の選択される順番は適宜決ま
り得るものであるので本実施形態に限定されない。
【0095】先ず、電界効果型トランジスタTs1をオ
ンしてビット線BL1を選択し、メモリセル選択線SL
1をオンしてTMR素子R11の両端にバイアス電圧V
bに従った電圧(ターゲット電圧Vt)を供給する。こ
のとき信号電流I1が読出し回路90を流れる。
【0096】次に、電界効果型トランジスタT11をオ
フすると同時に、電界効果型トランジスタT12をオン
する。このとき信号電流I2が読出し回路90を流れ
る。
【0097】最後に、電界効果型トランジスタT12を
オフすると同時に、電界効果型トランジスタT13をオ
ンする。このとき信号電流I3が読出し回路90を流れ
る。
【0098】TMR素子R11、12、13には
“1”、“0”、“1”がそれぞれ書きこまれているた
め、信号電流I1、2、3の電流値はI1=I3<I2
の関係である。
【0099】図7は、本実施形態の読み出し動作を示し
たタイミングチャートである。
【0100】上述した読出し動作におけるビット線BL
1の電圧VBL1、信号電流Isig、ビット線から見た
負荷RBL1の変化を示している。
【0101】図7を参照して本実施形態の動作について
更に説明する。
【0102】本実施形態においては、同一ビット線に接
続されたメモリセルの情報を連続して読み出す読出し動
作の間、同一ビット線上の少なくとも1つのメモリセル
が常に選択されていることが特徴である。したがって、
ビット線の負荷の変動量は、TMR素子のMR比により
生じる電気抵抗値の変化だけである。そのため、ビット
線の電圧はほぼ一定に維持されている。本動作では、ビ
ット線を充電するための期間が必要とされないため、情
報を読み出した結果の電流が高速で出力されることが図
7から判る。
【0103】尚、常に選択されるメモリセルは常に同じ
メモリセルであっても良い。その場合は、そのメモリセ
ルは磁気情報が書き込まれないダミーセルとする。尚、
ダミーセルを設ける場合は同じ列に配された複数のメモ
リセルをダミーセルとすると、ダミーセルをオンさせる
ためのメモリセル選択線は1つでよいので駆動が容易と
なり好適である。
【0104】以上説明した通り、本実施形態の強磁性体
メモリにおいて、同一ビット線上の複数の可変抵抗器を
順次、連続して選択することにより、それら可変抵抗器
から信号を読み出す際に、読み出し動作開始前もしくは
読み出し動作中にビット線の電圧レベルの変動を抑制し
た、或はビット線に接続された可変抵抗器を含めた負荷
量の変動を抑制することができる。
【0105】読み出し動作中に同一ビット線上の複数の
可変抵抗器を順次、連続して選択し、かつ、いずれかひ
とつの可変抵抗器を常に選択しているような駆動方法が
とられる。常に同一ビット線上の少なくとも1つの可変
抵抗器が選択されていれば、ビット線の負荷量が可変抵
抗器の電気抵抗値であるため、電圧レベルの変動は小さ
く抑えられる。
【0106】ビット線の電圧レベルの変動が抑制され、
読み出し動作中のビット線の電圧レベルがターゲット電
圧Vtに維持されるため、ビット線をターゲット電圧V
tまで充電するための時間が短縮され、磁性体メモリの
情報を高速に読み出すことができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
【0107】図8は本発明の第2実施形態の強磁性体メ
モリの回路構成を示した回路構成図である。
【0108】図8において、Rd1、Rd2及びRd3
はメモリセルと異なる負荷素子である。なお、ここで
は、既に前述された符号についての説明は省略する。
【0109】本発明の第2の実施形態は、負荷量の変動
を抑制する手段として、読み出し開始前もしくは読み出
し動作中に負荷量の変動を抑制する負荷素子であるダミ
ー負荷をビット線に接続したことを特徴とする。選択さ
れたビット線の負荷は、ダミー負荷と可変抵抗器の合成
負荷、或はダミー負荷単独の負荷のいずれかであるた
め、負荷量の変動を抑制することができる。
【0110】ダミー負荷を設け、同一ビット線に接続さ
れたTMR素子の情報を連続して読み出せば、ビット線
の負荷量の変動が抑制され、読み出し動作中のビット線
の電圧レベルがターゲット電圧Vtに維持されるため、
ビット線をターゲット電圧Vtまで充電するための時間
が短縮される。
【0111】なお、本実施形態ではダミー負荷として抵
抗器を想定したが、これに代えて可変抵抗器と同様な構
造の抵抗器、可変抵抗器と異なる構造の抵抗器、電流源
若しくはダイオード、またはそれらの組み合わせであっ
てもよい。
【0112】又、第2の実施形態においては、メモリセ
ル選択線SL1、2、3が一定の間隔で連続して選択さ
れる。すなわち、各メモリセルの読出しの間に、いずれ
のメモリセル選択線もオンしていない期間があるという
点で、第1の実施形態と異なる。
【0113】具体的に説明するに、先ず、電界効果型ト
ランジスタTs1をオンしてビット線BL1を選択し、
電界効果型トランジスタT11をオンしてTMR素子R
11の両端にバイアス電圧Vbに従った電圧(ターゲッ
ト電圧Vt)を供給する。このとき読出し回路90を流
れる信号電流は、TMR素子R11を流れる信号電流I
4と、ダミー負荷Rd1を流れる信号電流Idの合成電
流である。
【0114】次に、電界効果型トランジスタT11をオ
フする。このとき読出し回路90を流れる信号電流はダ
ミー負荷Rd1を流れる信号電流Idのみである。
【0115】このように、電界効果型トランジスタT1
1、12、13がオンしているときの信号電流はそれぞ
れに対応するTMR素子R11、12、13を流れる信
号電流I4、5、6と、ダミー負荷Rd1を流れる信号
電流Idの合成電流である。また、電界効果型トランジ
スタT11、12、13のいずれもオンしていないとき
の信号電流は、ダミー負荷Rd1を流れる信号電流Id
のみである。
【0116】図9は、本発明の第2の実施形態の動作を
表したタイミングチャートである。上述した読出し動作
におけるビット線BL1の電圧VBL1、信号電流Isi
g、ビット線から見た負荷RBL1の変化を示している。
【0117】図9を参照して更に具体例の動作に説明す
るに、ダミー負荷Rd1がビット線上に接続されている
ため、同一ビット線に接続されたメモリセルの情報を連
続して読み出す読出し動作において、いずれのメモリセ
ルも選択されていないときでも、ビット線BL1の負荷
の変動はダミー負荷Rd1によって抑制される。そのた
め、ビット線BL1の電圧はほぼ一定に維持され、ビッ
ト線を充電するための時間(充電時間)tcが短縮され
るので、情報を読出した結果の電流が高速で出力される
ことが図9から判る。
【0118】本実施形態の強磁性体メモリによれば、負
荷素子Rd1、Rd2、Rd3によりビット線BL1、
BL2、BL3の負荷の変動がそれぞれ抑制されるの
で、可変抵抗器R11〜R33を選択する毎に、ビット
線の電圧を設定するための時間が短縮され、高速な読出
し動作が可能である。
【0119】なお、本発明の第1の実施形態と第2の実
施形態とが併用されれば、更に効果的である。
【0120】
【発明の効果】本発明の磁性体メモリによれば、同一の
ビット線に接続された可変抵抗器の選択が切り替えられ
ても、負荷素子がビット線に接続されていることによ
り、ビット線の負荷の変動が抑制されるので、可変抵抗
器の選択を切り替える毎に、ビット線の電圧を設定する
ための充電が短時間ですみ、高速な読み出し動作が可能
である。
【0121】本発明の磁性体メモリの駆動方法によれ
ば、ビット線の電圧の変動を抑えながら、各可変抵抗器
に蓄積された情報を読み出すので、可変抵抗器の選択を
切り替える毎に、ビット線の電圧を設定するための充電
が短時間ですみ、高速で情報を読み出すことができる。
【0122】また、常に、同一ビット線上のいずれか1
つのスイッチがオンされていれば、そのスイッチに接続
されている可変抵抗器が選択される。常に、同一ビット
線上の少なくとも1つの可変抵抗器が選択されていれ
ば、電圧レベルの変動が抑制され、高速に情報を読み出
すことができる。
【0123】また、ビット線毎に設けられた負荷素子に
電流を流しておけば、ビット線の電圧変動が抑制され、
高速に情報を読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の強磁性体メモリの構
成を示す回路構成図である。
【図2】本実施形態の強磁性体メモリに搭載された可変
抵抗素子の構造を示す模式図である。
【図3】磁性体の磁化特性を示すグラフである。
【図4】メモリ素子のセル構造の一例として水平磁化型
メモリセルを示した模式的断面図である。
【図5】メモリ素子のセル構造の別の例として垂直磁化
型メモリセルを示した模式的断面図である。
【図6】本実施形態の磁性体メモリであって各メモリセ
ルに情報が書き込まれた回路構成図である。
【図7】本実施形態の読み出し動作を示したタイミング
チャートである。
【図8】本発明の第2実施形態の強磁性体メモリの回路
構成を示した回路構成図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の動作を表したタイミ
ングチャートである。
【図10】従来のMRAMの読出し動作を説明するため
の説明図である。
【図11】図10に示した回路ブロック図のターゲット
電圧Vtを説明するための信号電流Isig対ターゲッ
ト電圧Vt特性を示すグラフである。
【図12】ワードラインおよびセンスラインの交差部分
に複数のメモリセルが並べられるメモリアレイを有する
従来の磁気メモリ回路を簡単化した図である。
【図13】従来の方法により、任意のメモリセルから情
報を連続して読み出した場合の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1 p型半導体基板 2,3 n型拡散領域 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 コンタクトプラグ 7 コンタクトプラグ 8 接地線 9 書き込み線 10 ローカル配線 11 下部電極 12 TMR素子 13 ビット線 14 保護絶縁膜 15 素子分離領域 16 強磁性体層 17 トンネル絶縁膜 90 読出し回路 R11〜14,R21〜24,R31〜34 TMR
素子 T11〜13,T21〜23,T31〜33,Tb1〜
Tb3、Ts1〜Ts3 電界効果型トランジスタ SA センスアンプ Rd1〜Rd3 ダミー負荷 Rr 負荷抵抗 Tb 電界効果型トランジスタ Vb,Vref 電圧源 BL1〜BL3 ビット線 SL1〜SL3 センスアンプ選択線 WL1〜WL3 書き込み線 I1〜I3 信号電流 Id 信号電流 tc 充電時間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状にメモリ素子として配置
    された複数の可変抵抗器と、 前記マトリクスの行毎に配置され、同一の行に属する前
    記可変抵抗器の一方の端子にそれぞれ接続された複数の
    ビット線と、 前記ビット線に流れる電流によって前記可変抵抗器の電
    気抵抗値を検出する読出し回路と、 前記メモリ素子とは別に前記ビット線に設けられた負荷
    素子を有することを特徴とする磁性体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記負荷素子は、前記可変抵抗器と同様
    な構造の抵抗器、前記可変抵抗器と異なる構造の抵抗
    器、電流源或いはダイオード、またはそれらの組み合わ
    せであることを特徴とする請求項1記載の磁性体メモ
    リ。
  3. 【請求項3】 前記可変抵抗器は、磁気抵抗素子である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁性体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗素子は、膜面に対して主と
    して垂直に磁化することを特徴とする請求項3記載の磁
    性体メモリ。
  5. 【請求項5】 前記磁気抵抗素子は、膜面に対して主と
    して水平に磁化することを特徴とする請求項3記載の磁
    性体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記可変抵抗器に対応してそれぞれ接続
    された複数のスイッチを有することを特徴とする請求項
    1記載の磁性体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記スイッチは、電界効果型トランジス
    タ、バイポーラトランジスタ、薄膜トランジスタ若しく
    はダイオード、またはそれらの組み合わせであることを
    特徴とする、請求項6記載の磁性体メモリ。
  8. 【請求項8】 マトリックス状に配置された複数の可変
    抵抗器と、前記複数の可変抵抗器にそれぞれ接続された
    複数のスイッチと、前記マトリクスの行毎に配置された
    複数のビット線を備え、前記可変抵抗器は一方の端子が
    前記ビット線に接続され、他方の端子が前記スイッチに
    接続された、磁性体メモリの駆動方法において、 前記ビット線の電圧の変動を抑制するステップと、 前記可変抵抗器に所定の電圧を印加するステップと、 前記可変抵抗器を流れる電流によって前記可変抵抗器に
    書き込まれている情報を検出するステップと、を有する
    ことを特徴とする磁性体メモリの駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記ビット線の電圧の変動を抑制するス
    テップは、同一の前記ビット線に接続された前記複数の
    スイッチのうちのいずれか1つが常にオンされているこ
    とを特徴とする請求項8記載の磁性体メモリの駆動方
    法。
  10. 【請求項10】 前記ビット線の電圧の変動を抑制する
    ステップは、同一の前記ビット線に接続された前記複数
    の可変抵抗器のうち少なくとも1つが常に選択されてい
    ることを特徴とする請求項8記載の磁性体メモリの駆動
    方法。
  11. 【請求項11】 前記ビット線の電圧の変動を抑制する
    ステップは、前記ビット線毎に設けられた負荷素子に電
    流を流していることを特徴とする請求項8記載の磁性体
    メモリの駆動方法。
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