JP2008544009A - イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン - Google Patents

イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン Download PDF

Info

Publication number
JP2008544009A
JP2008544009A JP2008516317A JP2008516317A JP2008544009A JP 2008544009 A JP2008544009 A JP 2008544009A JP 2008516317 A JP2008516317 A JP 2008516317A JP 2008516317 A JP2008516317 A JP 2008516317A JP 2008544009 A JP2008544009 A JP 2008544009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic polyurethane
isocyanate
extruder
tpu
thermoplastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008516317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5015917B2 (ja
Inventor
シュテフェン ヘンツェ オリヴァー
シュタインベルガー ロルフ
クレヒ リューディガー
ポールマン ノルベルト
ベックマン クリスティアン
ドゥーヴェンホルスト イェルン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2008544009A publication Critical patent/JP2008544009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5015917B2 publication Critical patent/JP5015917B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/83Chemically modified polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/29Compounds containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B11/00Making preforms
    • B29B11/06Making preforms by moulding the material
    • B29B11/10Extrusion moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/04Particle-shaped
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/919Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling using a bath, e.g. extruding into an open bath to coagulate or cool the material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の全質量に対して、熱可塑性ポリウレタン中に溶解したイソシアネートを20質量%から70質量%の間で含有する熱可塑性ポリウレタン(i)。

Description

本発明は、イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の全質量に対して、熱可塑性ポリウレタン中に溶解したイソシアネートを20質量%から70質量%の間で、有利には25質量から70質量%の間で、とりわけ有利には30質量%から60質量%の間で、殊に35質量%から60質量%の間で、殊に有利には40質量%から60質量%の間で、殊にとりわけ有利には45質量%〜55質量%の間で含有する熱可塑性ポリウレタン(i)、ならびにイソシアネートを含有するこの熱可塑性ポリウレタン(i)の製造法に関し、その際、有利には熱可塑性ポリウレタンは溶融され、引き続き溶融物中にイソシアネートが有利には均一に混入される。そのうえ本発明は、ポリウレタンの製造法に関し、その際、製造はイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)の存在において実施される。さらに本発明は、熱可塑性ポリウレタンとイソシアネートとの例えば押出機中での反応法に関し、その際、イソシアネートとして、イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)が使用される。そのうえ本発明は、熱可塑性ポリウレタンの射出成形法に関し、その際、熱可塑性ポリウレタンはイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタンと一緒に射出成形される。
以下でTPUとも略される熱可塑性ポリウレタンの製造は一般的に公知である。
TPUは部分結晶性の材料であり、かつ熱可塑性エラストマーの類に属する。ポリウレタン−エラストマーに特徴的なのは、高分子のセグメント構造である。これらのセグメントの異なる凝集エネルギー密度に基づき、理想的なケースにおいて、結晶の"硬質"領域と非結晶の"軟質"領域とへの相分離が生じる。その結果生じる2相構造がTPUの特性プロフィールを決定する。熱可塑性ポリウレタンは多岐にわたる適用分野を持つプラスチックである。そうしてTPUは、例えば自動車産業において、例えばダッシュボードスキンにおいて、フィルムにおいて、ケーブル被覆において、レジャー産業において、付着面(Absatzflecke)として、スポーツシューズにおける機能エレメントおよびデザインエレメントとして、硬質−軟質の組み合わせにおける軟質成分として、およびさらに他の多岐にわたる分野で使用される。
TPUの特性プロフィールの改善のために、TPUに架橋を導入することが文献から公知であり、それによって強度が高められ、耐熱性が改善され、引張永久歪および圧縮永久歪が軽減され、全ての種類の媒体に対する安定性、弾性力およびクリープ挙動が改善される。
架橋するための方法として、特にUV架橋または電子線架橋、シロキサン基を介した架橋および溶融されたTPUへのイソシアネートの添加による架橋の形成が公知である。イソシアネート基を有する化合物との、有利には溶融された状態におけるTPUの反応はプレポリマー架橋とも呼ばれ、かつ一般的にUS4261946、US4347338、DE−A4115508、DE−A4412329、EP−A922719、GB2347933、US6142189、EP−A1158011から公知である。プレポリマー架橋が可能であるということに関するこの一般的な知識があるにも関わらず、この方法はこれまで実際には成果を収めることができなかった。このための理由は、特に装置による困難な実施形態にある。イソシアネート基を有する液状のまたは粘稠性の化合物との、通常は顆粒として存在するTPUの出来る限り均一な混合によって実際には著しく困難な状況が生じる。他方で、イソシアネート基を有する化合物とのTPUの反応も困難な化学的課題を与える。それというのも、ジイソシアネートとの溶融されたTPUの混合によって熱可塑性ポリウレタンの分子量の分解が起こりえ、またその一方でトリイソシアネートおよびポリイソシアネートの混合により、熱可塑性ポリウレタンが架橋するにいたるまで分子量増加が押出機中で生じうるからである。両方のケースにおいて、ポリウレタンの確実な処理は困難となりかつ妨げられる。他方において、最終生成物中での出来る限り際立った架橋が求められる。
本発明の課題は、非常に良好なプロセス信頼性、例えば溶融安定性にて、出来る限り際立った架橋が達成されうるように化学的な成分を最適化するという点にあった。加えて成分は、殊に射出成形において使用可能であり、かつ架橋することができる製品へと結びつくべきである。
これらの課題は、冒頭で示された濃縮物、すなわち高い濃度でイソシアネートを含有する本発明によるTPU(i)を用いてイソシアネートの計量供給を実施することによって解決することができた。
本発明は、殊に本質的に簡素化されたイソシアネートの取り扱いによって従来技術とは区別される。冒頭で示された大部分の工程において液状のイソシアネートが取り扱われる一方で、本発明に従って、イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)を用いて固体が計量供給されうる。固体の計量供給は、まさに射出成形のためにとりわけ重要である。そのうえまさに2成分射出成形において他の熱可塑性プラスチックへの熱可塑性ポリウレタンの付着が濃縮物(i)の使用によって、それ単独でまたはさらに他の熱可塑性ポリウレタンと一緒に、おそらく遊離イソシアネート基によって明らかに改善されえた。
殊に固体の濃縮物(i)は、イソシアネートの揮発性が明らかに減少するという利点を提供する。意想外にも、23%のNCO含量およびDIN53018に従って測定された650mPasの粘度を有するMDIをベースとするプレポリマー50質量%を含有するTPUは一方では流動性が良好であり、他方では揮発性MDIを検出することができないということが確認された。加えて本発明によるTPU(i)中のイソシアネートは安定しており、すなわち該イソシアネートはほとんど反応しないかまたは全く反応せず、それにより予想に反して十分に貯蔵安定性である。
従ってイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)は、濃縮物と同じように使用されかつ処理されうる。従来技術においては、熱可塑性ポリウレタンへのイソシアネートの計量供給が、最終生成物への処理および架橋の直前に行われる一方で、本発明に従って、明らかに遅い時点になって初めてさらに他の熱可塑性ポリウレタンと一緒に最終生成物へと処理することができる安定した濃縮物(i)が製造される。それゆえ本発明の工程において、本発明による濃縮物、すなわちイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と、イソシアネートを本発明による量で含有しない"標準"熱可塑性ポリウレタンとの間で区別がなされる。その際、本発明の工程において濃縮物は(i)の符号がつけられる。
本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)において、イソシアネートはTPU中、殊に熱可塑性ポリウレタンの軟質相に溶解して存在する。TPUとのイソシアネートの反応およびそれによるTPUの分解または架橋は、殊に混入に際しての温度を十分低く選択することによって回避されうる。通常、TPUの分子量は、イソシアネートの本発明による混入に際して変化しないかまたは非常にわずかにしか変化しない。他方で有利なのは、TPU中でのイソシアネートの出来る限り高い濃度を出来る限り素早く達成することができるようにするために熱可塑性ポリウレタンがイソシアネートの混入に際して溶融して存在することである。有利には、イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)は処理されるまで40℃より小さい温度で貯蔵される。
加えて、本発明による濃縮物、すなわちイソシアネートを含有するTPU(i)は、架橋されるべきTPUへの添加に際して外部ポリマーが供給されないという利点を有する。従って、架橋されるべきTPUにイソシアネートを含有する同じTPU(i)が加えられる。従って、配合の変更による、すなわち外部ポリマーの添加による大幅な調整と同様、混合物が回避されうる。
とりわけ有利には、本発明によるTPU、すなわちイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)は、5%より大きい、有利には8%より大きい、とりわけ有利には10%から40%の間のNCO含量を有する。
その際、NCO含量はイソシアネートおよびアロファネートからの合計として測定される。このために試料はアミンを含有するジメチルホルムアミド中に溶解され、かつ4時間、80℃で保たれる。未反応の過剰のアミンは酸で逆滴定される。
個別的に以下に従って出発する:
イソシアネート含量についてテストされるべき試料を秤量する。秤量量(Einwaage)を、予想されたイソシアネート基の含量に合わせ、かつ(±0.001g)で正確に量る。
どの分析に関しても、秤量量を用いない、しかしながらそれ以外の点では完全に等しい空試験を三重反復試験(Dreifachbestimmung)として実施する。
ジ−n−ヘキシルアミン溶液2000ml(ジ−n−ヘキシルアミン8.8(±0.01)gをDMFで補充し溶液2000mlを得る)を、Dosimat 665(ビュレットアタッチメント20mlを有するDosimat Methrom 665)を用いて広口容器(PP(青)、DINねじ GL45からのスクリューキャップを有するSchott社の実験容器250ml)に計量供給する。次いで、さらにDMF100mlをディスペンセット(Dispensette)によって、および引き続き秤量した試料を付け加えた。広口容器をしっかりと閉じ、引き続き得られた固体の試料を、磁気攪拌子(磁気攪拌子、三角形の、l=55mm)によって、しっかりと閉じられた容器中で油浴中で80℃にて磁気攪拌機により溶解した。
3つの全てのケースにおいて試料をその後室温に冷却し、次いで滴定してよい。
冷却した溶液に指示液3滴(ブロモフェノールブルー、DMF中で1%)を添加する。次いで、溶液をブタノール−1中の塩酸0.1N(ブタノール−1を用いて1lへとTitrisolのアンプル0.1モル/l塩酸の内容物を補充することによって製造)でDosimat 665(装着されたビュレット5mlを有するDosimat Methrom 665)を用いて逆滴定する。着色が明るい緑から帯黄−帯緑−黄色に変わった場合に終点に達する。酸消費量は"A"として計算に入れられる。
3つの空試験の消費された酸量の平均値は"B"として計算に入れられる。
両方の分析値は別々に計算される。
%記載における全体のイソシアネート含量の計算(NCOとして計算されるイソシアネート基およびアロファネート基からの合計):
E=g記載における試料の秤量量(±0.001g)
B=ml記載における空試験での酸消費量(平均値)
A=ml記載における分析に際しての酸消費量
% NCO=(B−A)×0.42/E
二重反復試験の平均値は、TPU試料(i)のNCO含量である。
本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)中のイソシアネートとして、一般的に公知のイソシアネート、例えば一般的に2個のイソシアネート基を有する脂肪族の、脂環式のおよび/または芳香族のイソシアネートが存在してよい。比較的高い官能性のイソシアネート、例えばポリマーMDIまたは変性されたイソシアネート、例えばビウレット基を含有する、2〜10個のイソシアネート基を有するイソシアネート、有利には2〜8個の、とりわけ有利には3個のイソシアネート基を有するイソシアヌレート、および/または2〜10個のイソシアネート基を有するプレポリマー、すなわちイソシアネートと、イソシアネートに対して反応性の化合物、一般的にアルコールとの反応に従って得られるイソシアネートも考慮の対象となる。
従って、例えばトリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−および/またはオクタメチレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタメチレン−ジイソシアネート−1,5、2−エチル−ブチレン−ジイソシアネート−1,4、ペンタメチレン−ジイソシアネート−1,5、ブチレン−ジイソシアネート−1,4、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロン−ジイソシアネート、IPDI)、1,4−および/または1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、1,4−シクロヘキサン−ジイソシアネート、1−メチル−2,4−および/または−2,6−シクロヘキサン−ジイソシアネートおよび/または4,4'−、2,4'−および2,2'−ジシクロヘキシルメタン−ジイソシアネート、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、2,4−および/または2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)、3,3'−ジメチル−ジフェニル−ジイソシアネート、1,2−ジフェニルエタンジイソシアネートおよび/またはフェニレンジイソシアネートが考慮に入れられる。
有利には、MDI、カルボジイミドで変性された2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)および/または2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)をベースとするプレポリマー、トリイソシアネートまたはポリイソシアネート、とりわけビウレットまたは記載されたイソシアネートのイソシアヌレート、とりわけ20%から25%の間のNCO含量および2500mPasから4000mPasの間の23℃での粘度および/またはジイソシアネートおよびトリイソシアネートの混合物、有利には(iia)脂肪族イソシアネートをベースとする少なくとも3個の、有利には3個のイソシアネート基を含有する化合物、有利にはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)および/または1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロン−ジイソシアネート、IPDI)、とりわけ有利にはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、および(iib)芳香族イソシアネートをベースとする2個のイソシアネート基を有する化合物、有利には2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、とりわけ有利には4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートを含有する混合物(ii)が使用される。有利には(iia)として、3個のイソシアネート基を有するイソシアヌレート、有利にはHDIをベースとするイソシアヌレート、すなわち3つのHDIがイソシアヌレート構造を形成しかつ3個の遊離イソシアネート基が存在する三量体化されたHDIが使用される。とりわけ有利には(iia)として、20%から25%の間の、有利には21.5%から22.5%の間のNCO含量および2500mPasから4000mPasの間の23℃での粘度を有するイソシアヌレートが使用される。有利には(iib)として、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カルボジイミドで変性されたMDIおよび/またはMDIをベースとするプレポリマーが使用される。(iib)としてとりわけ有利なのは、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)をベースとするプレポリマー、アルカンジオール、有利には60g/モルから400g/モルの間の分子量を有するジプロピレングリコールおよびポリエーテルジオール、有利には500g/モルから4000g/モルの間の分子量を有するポリプロピレングリコールエーテルである。(iib)としてとりわけ有利なのは、500mPasから800mPasの間の、有利には550mPasから770mPasからの間の25℃での粘度および20%から25%の間の、有利には22.4%から23.4%の間のNCO含量を有するプレポリマーである。有利には(iia)および(iib)は、1:1から1:10の間の、有利には1:3から1:4の間の(iia):(iib)の質量比で使用される。
イソシアネートとしてとりわけ有利なのは、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カルボジイミドで変性された2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)をベースとするプレポリマー、有利には20から25%の間のNCO含量およびDIN53018に従って測定された500〜1000mPasの間の25℃での粘度を有するプレポリマー、ビウレット−および/またはイソシアヌレート基を有するイソシアネート、とりわけ有利には20%から25%の間のNCO含量およびDIN EN ISO 3219に従って測定された2500mPasから4000mPasの間の23℃での粘度を有する、殊にヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)をベースとするイソシアヌレートである。
殊に有利なのは、カルボジイミドで変性された、とりわけ有利には25質量%から33質量%の間の、殊に29.5質量パーセントのイソシアネート含量を有する4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、例えばLupranat(R)MM 103(BASF Aktiengesellschaft)、有利には400から600g/モルの間の、殊にM=450g/モルの分子量を有する、有利には20から28質量%の間の、殊に23質量%のイソシアネート含量を有する、エチレンオキシド/プロピレンオキシドをベースとするプレポリマー、例えばLupranat(R)MP 102(BASF Aktiengesellschaft)、および/または有利には20から28質量%の間の、殊に23質量%のイソシアネート含量を有する三量体化されたヘキサメチレンジイソシアネート、例えばBasonat(R)HI 100(BASF Aktiengesellschaft)である。
イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の製造のために、一般的に公知の熱可塑性ポリウレタン、例えば脂肪族のまたは芳香族の出発物質をベースとする熱可塑性ポリウレタンを使用してよい。その中にイソシアネートが導入され、引き続きイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)となる熱可塑性ポリウレタンは、一般的に公知の硬度を有しうる。しかし、濃縮物(i)を製造するための出発材料として有利なのは殊に、80Aから60Dの間の、とりわけ有利には85Aから95Aの間の、殊に90Aから95Aの間のショア硬度を有する熱可塑性ポリウレタンである。イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)を製造するためのこれらの有利な硬度範囲における熱可塑性ポリウレタンは、2つの観点に関して最適化される:一方では、イソシアネートは主として軟質相中で溶解され、そのためTPUは多くのイソシアネートをTPU中に溶解するために可能な限り軟質であるべきである。他方では、TPUは混入後に十分な流動性を有するべきである。これはTPUが十分に硬質であるということによって達成され、それにより硬質相はイソシアネートの混入後に十分に素早く結晶化しうる。
イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)は、有利には、0.05mmから10mmの間の、有利には1mmから5mmの間の平均粒径を有する、有利には顆粒の形で存在してよい。
イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)の製造は、熱可塑性ポリウレタンを溶融し、引き続き熱可塑性ポリウレタン溶融物中にイソシアネートを有利には均一に混入する形で行われうる。その際、有利には、結果生じる熱可塑性ポリウレタン溶融物(i)は120℃から160℃の間の温度を有するべきである。とりわけ有利には、熱可塑性ポリウレタンは170℃から280℃の間の、有利には170から240℃の間の温度で溶融し、引き続きこの溶融物中にイソシアネートを20から80℃の間の温度で混ぜ、そうして結果生じる混合物は160℃より小さい温度を、有利には120℃から160℃の間の温度を有する。160℃より小さい目標温度でのこのような処理は、この温度の場合、ジイソシアネートの添加による熱可塑性ポリウレタンの分解またはトリ−またはポリイソシアネートの供給による熱可塑性ポリウレタンの架橋が回避されうるという利点を提供する。
有利には、イソシアネートは押出機を用いて熱可塑性ポリウレタン中に混入されえ、有利には二軸押出機を用いて混入されうる。
有利には、押出機から得られる生成物、すなわちイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)を押出機のダイからの排出直後に水浴中で冷却してよく、得られたストランドを引き続き、例えば一般的に公知の方法によって造粒してよい。
有利には代替的に、押出機から得られる生成物、すなわちイソシアネートを含有するTPU溶融物(i)を多孔ダイ(Mehrlochduese)を通して押出機から直接、水浴中に圧出してよく、引き続き回転ナイフで細分してよい(水中造粒)。その際、TPUの溶融物(i)は、有利には多孔ダイを通して圧出され、かつ回転ナイフで、有利には水中で細分される。
冒頭で示されているように、本発明はまたポリウレタン、例えば、場合により尿素および/またはイソシアヌレート基を含有してよい、架橋されたまたは熱可塑性の、密度の高いまたは細胞様の、硬質の、半硬質のまたは軟質のポリウレタンの製造法にも関し、その際、製造は本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)の存在において実施される。その際、イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)はイソシアネート濃縮物として、いわばただ一つのまたは付加的なイソシアネート成分として、場合により通常のさらに他のイソシアネートに加えて使用される。ポリウレタン、例えば、場合により尿素および/またはイソシアヌレート基を含有してよい、架橋されたまたは熱可塑性の、密度の高いまたは細胞様の、硬質の、半硬質のまたは軟質のポリウレタンの製造は、一般的に公知でありかつ多岐にわたって記載されている。通常、ポリウレタンの製造法は(a)イソシアネートと(b)イソシアネートに対して反応性の化合物との反応によって、有利には(a)イソシアネートと(b)イソシアネートに対して反応性の水素原子を有する化合物との反応によって、有利には触媒(d)、(f)物理的および/または化学的な発泡剤および場合により(e)添加剤の存在において行われ、かつ一般的に公知である。本発明による方法は、イソシアネート(a)としてイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)を使用するという点で、記載されたようなこれらの公知の方法とは区別される。
冒頭で記載されたように、殊に本発明はまた熱可塑性ポリウレタンとイソシアネートとの反応法にも関し、その際、イソシアネートとして、イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)が使用される。この方法の場合、従って2つの異なる熱可塑性ポリウレタンが使用される:一方では、通常、造粒された形でまたはすでに溶融された形で存在し、かつイソシアネートの添加によって架橋されるべき熱可塑性ポリウレタン、および他方では、イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)、すなわち架橋されるべきTPUに計量供給されるイソシアネート濃縮物が使用される。
イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の熱可塑性ポリウレタンへの添加による過剰のイソシアネート基によって、これらのイソシアネート基が、TPUと熱可塑性ポリウレタン(i)の混合中および/または混合後に成分の低温のまたは有利には高温の、とりわけ有利には溶融された状態において、ポリイソシアネート重付加生成物の改善された特性につながる、例えばウレタン−、アロファネート−、ウレトジオン−、および/またはイソシアヌレート構造ならびに場合により尿素−およびビウレット結合の形における架橋を形成することが達成される。場合により架橋の形成は、この目的のために一般的に公知である触媒、例えばアルカリ金属酢酸塩および/またはアルカリ金属ギ酸塩の添加によって促進されうる。そのうえ架橋は、イソシアネートに対して反応性の遊離基、例えば線状のTPUポリマーのヒドロキシル基または第1級アミノ基または第2級アミノ基、殊にヒドロキシル基を介して行われる。これらの反応性基はすでにTPUの顆粒中に存在してよく、それらはまたしかし押出機中でTPUの溶融物中で、例えばポリマーストランドの熱解離によって処理条件下で、またはイソシアネートが富化した材料の貯蔵または焼きなまし(Tempern)に際しても発生する。
有利には、その際、熱可塑性ポリウレタン100質量部当たり1から70質量部の間の、有利には5から60質量部の間の、とりわけ有利には10から50質量部の間のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)が使用される。少量の濃縮物の計量供給でもすでに、TPUバッチの組成における変動を少量のイソシアネートの添加によって調整するために有効である。
有利には濃縮物(i)は、有利には造粒された熱可塑性ポリウレタン、すなわち濃縮物(i)によってイソシアネート基が供給されるべき熱可塑性ポリウレタンを、有利には造粒された熱可塑性ポリウレタン(i)、すなわちイソシアネートを含有する濃縮物と一緒に押出機中に導入しかつ溶融しかつ有利には溶融された状態で混合する形で熱可塑性ポリウレタンに計量供給される。
代替的にまた可能であるのは、熱可塑性ポリウレタンを押出機中に導入し、溶融し、引き続き濃縮物(i)を、有利には顆粒として溶融物に供給することである。
その際、造粒された熱可塑性ポリウレタンは熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に、有利には供給補助装置(Einzugshilfe)によって押出機中に導入される。その際、押出機は有利にはバリアスクリュー(Barriereschnecke)を有する。
TPUおよびイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)が押出機に供給される、押出機におけるまたは射出成形装置における供給補助装置の有利な使用によって、固体のTPU顆粒を一緒にまたは分離して、有利にはイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に押出機または射出成形装置中に素早くかつ確実に供給することが可能になる。とりわけ有利には、熱可塑性ポリウレタン(i)は熱可塑性ポリウレタンと一緒に供給補助装置によって押出機にまたは射出成形装置に導入され、すなわち同じ供給補助装置がTPUおよび熱可塑性ポリウレタン(i)のために用いられる。
押出機は、例えばTPUの押出のために一般的に公知である一般的に公知の押出機、例えば単軸押出機または有利には二軸押出機、とりわけ有利には供給補助装置を有する、殊に溝付き供給補助装置(genutete Einzugshilfe)を有する単軸押出機であってよい。これらのとりわけ有利な実施形態は、TPUとイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)とのとりわけ効果的なおよび経済的な十分な混合および反応をもたらす。
押出機のための供給補助装置は、押出の分野において当業者に一般的に公知であり
かつ多岐にわたって記載されている。有利には、供給補助装置は溝付き供給帯域のことである。溝付き供給補助装置、溝付きバレル押出機(Nutbuchsenextruder)または記載された溝付き供給帯域を有する押出機は、押出機技術の分野において当業者に一般的に公知でありかつ多岐にわたって記載されており、例えば"Der Extruder im Extrusionsprozess - Grundlage fuer Qualitaet und Wirtschaftlichkeit", VDI - Verlag GmbH, Duesseldorf, 1989, ISBN 3-18-234141-3, 第13頁〜第27頁中に記載されている。溝付き供給帯域に特徴的なのは、押出機の供給帯域中におけるスクリューの縦伸びに通常ほぼ平行して存在する、通常、運搬方向において供給帯域の末端に向けて円錐形に漸減するシリンダー壁中の縦溝が存在することである。
有利には、溝はTPUの平均粒径の10%から90%の間にある深さを有し、すなわち溝の深さは、造粒されたTPUの平均粒径より明らかに小さい。とりわけ有利には、溝は1mmから8mmの間の、有利には2mmから5mmの間の深さを有する。溝付き供給帯域は、有利にはスクリュー径の2倍から4倍の間の長さを有する。有利には、溝付き供給帯域は4から32の間の、とりわけ有利には4から16の間の溝を有し、これらは有利には平行にまたは螺旋形に、有利には押出機の縦軸に平行に走る。
スクリューとして一般的に公知のスクリュー、例えば3帯域のまたは5帯域のスクリューを使用してよい。特別な利点は本発明による方法において、バリアスクリューを有する押出機が使用される場合に生じる。バリアスクリューは押出において一般的に公知であり、例えば"Der Extruder im Extrusionsprozess - Grundlage fuer Qualitaet und Wirtschaftlichkeit", VDI - Verlag GmbH, Duesseldorf, 1989, ISBN 3-18-234141-3, 第107頁〜第125頁, 第139頁〜第143頁から公知である。
押出機中または射出成形装置中、有利には押出機中の溶融物の温度は、通常150℃から240℃の間に、有利には180℃から230℃の間にある。
押出機中のTPUの滞留時間は、有利には120sから600sの間にある。
本発明の対象は、そのうえ熱可塑性ポリウレタンの射出成形法であり、その際、濃縮物(i)によってイソシアネートが供給され、かつ通常これらのイソシアネート基によって射出成形後に架橋されるべき熱可塑性ポリウレタンは、イソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に射出成形される。本発明による濃縮物、すなわちイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)は、まさに射出成形に関して固体計量供給の特別な利点を有する。固体の濃縮物(i)によって、液状のイソシアネートが回避されうる。それにも関わらず濃縮物(i)によってイソシアネート基の高い含量が、射出成形された成形体に導入されうる。遊離イソシアネート基のこの含量は、引き続き所望されるように架橋のために利用されうる。
さらにとりわけ有利なのは、2成分射出成形において熱可塑性ポリウレタンがイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に1成分として射出成形されかつ、有利にはさらに他の熱可塑性プラスチックに有利には付着した形で噴射される熱可塑性ポリウレタンの射出成形法である。
熱可塑性プラスチックの射出成形は一般的に公知でありかつ、殊に熱可塑性ポリウレタンに関するものも多岐にわたって記載されている。そうして、2成分(2−K−)射出成形の原則はSimon Amesoeder et al., Kunststoffe 9/2003, 第124頁〜第129頁中の図2に示されている。
熱可塑性ポリウレタンの射出成形に際しての温度は、その際、有利には140℃から250℃の間に、とりわけ有利には160℃から230℃の間にある。有利には、TPUは出来る限り緩やかな条件下で処理される。温度は硬度に応じて調整してよい。可塑化に際しての周速度は有利には0.2m/s以下であり、動圧は有利には30から200barの間にある。噴射速度は、せん断応力を低く保つために有利には出来る限り小さい。冷却時間は有利には十分長く選択されるべきであり、その際、保持圧力は、有利には噴射圧力の30から80%の間にある。金型は、有利には30℃から70℃の間に温度調整される。金型ノズル(Anguss)は、有利には構造部材の最も強い箇所に選択される。面全体への噴射に際して、噴射点カスケード(Anspritzpunkte-Kaskade)が使用されうる。
さらに他の熱可塑性プラスチック、有利には硬質の熱可塑性プラスチックとして、TPUと一緒に、一般的に公知のさらに他の熱可塑性プラスチック、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ABSが使用されうる。有利にはまず成形体は、硬質の熱可塑性プラスチックから射出成形によって製造され、該成形体に引き続き濃縮物(i)を含有する熱可塑性ポリウレタンが噴射される。
本発明に従って得られる射出成形品、殊に2成分射出成形から得られる、有利には熱可塑性ポリウレタンを含有し、さらに他の熱可塑性プラスチックと付着して結び付いた製品は、それらが遊離イソシアネート基によって架橋されうるという特別な利点を有する。さらに本発明によるポリウレタンは、濃縮物(i)によって供給されたイソシアネートによって、熱可塑性ポリウレタンと一緒に2成分射出成形において使用されるさらに他の一般的に公知の熱可塑性プラスチックにとりわけ良好に付着する。
本発明による方法生成物、すなわちイソシアネートを有する熱可塑性ポリウレタン(i)を含有するTPUは、一般的に公知の方法に従って、例えば射出成形によってまたは、全ての種類の成形体、ローラー、靴底、自動車における内張り、チューブ、ケーブルプラグ、蛇腹、牽引ケーブル、ワイパーブレード、ケーブル被覆、ガスケット、ベルトまたは減衰エレメント、フィルムまたは繊維を得るための押出によって処理されうる。フィルム、成形体または繊維の製造に際しての処理温度は、有利には150℃〜230℃、とりわけ有利には180℃〜220℃である。所望されたフィルム、成形体および/または繊維を得るための混合物の処理は、有利には本発明によるポリウレタン(i)とのTPUの混合直後または混合中に行われる。それというのも、フィルム、成形体または繊維を得るためのポリイソシアネート重付加生成物の熱可塑性処理は、有利には架橋の形成前および/または形成中に実施されるからである。
押出、射出成形または溶融紡糸からの方法生成物、例えば成形体、フィルムまたは繊維を、通常少なくとも2時間、有利には12〜48時間の継続時間において、例えば20℃〜100℃の温度で引き続き焼きなまし/貯蔵することによって、アロファネート−、ウレトジオン−および/またはイソシアヌレート架橋、場合によっては尿素結合およびビウレットも加水分解によって、過剰に存在するイソシアネート基によってポリイソシアネート重付加生成物中に形成されうる。これらの架橋は、温度安定性および負荷によるヒステリシス挙動に関する生成物の非常に有利な特性につながる。
とりわけ有利なのはさらに、有利には透明の、有利には印刷されたフィルムの製造法であり、その際、熱可塑性ポリウレタンは、イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に押出される。TPUをベースとするフィルムの製造は一般的に公知でありかつ多岐にわたって記載されている。
とりわけ有利なのは、これらの本発明によるフィルムを有するスキー(Skier)、殊にスキー装飾のための支持体(Traeger)としてのものである。これらの有利な透明なフィルムは裏面に印刷され、引き続きスキー支持体と接着される。その際、TPUフィルムの利点は、とりわけ良好な耐摩耗性、低温屈曲性および高い透明性である。そのように製造されたスキーは、もはや後処理される必要はない。
本発明によるフィルムの特別な利点は、殊に印刷されたフィルムの場合に示される。その際、様々な印刷技術が使用されうる:熱昇華印刷、スクリーン印刷およびデジタル印刷、その際、熱昇華印刷はこれまでTPUフィルムに関して可能ではなかった。昇華性染料は印刷後さらにマトリックス中に流展し、かつ印刷は非常に素早く不鮮明となる。イソシアネートを含有するTPU濃縮物(i)のTPUへの添加、従ってTPUフィルム中へのイソシアネート基の混入によって、フィルム中での印刷染料の移染ひいては不鮮明な印刷像が防止されうる。この利点、すなわち染料の移染の効果的な防止は、殊にアミン染料の使用に際して効果を発揮する。
染料(ドナー層)のための考えられうる接着物質として、例えば以下のものが公知である:澱粉、セルロース、寒天、多孔性材料、加水分解されたPVC−PVAまたはPVA(EP0531579B1もしくはUS6063842)。染料として、例えばアントラキノン染料、モノアゾ−およびアゾメチン染料(有利にはアミノ、アルコキシ、オキサリル、ハロゲンおよびシアノ基を有する)、アミノキノンに酸化されるジフェニルアミンのようなロイコ塩基(ロイコ塩基=一般的にレドックス系)が使用されうる。紙/支持体フィルムをベースとする考えられうる接着剤は、例えばZnO、CaCO、ポリビニルアルコール、セルロース、金属塩、金属硫化物、TiOまたはSiOであり、その際、これはコントラストを改善するための白色顔料としても、もしくはまた材料を不透明にするための充填剤としても用いられる。
従って本発明の対象はまた、その目に見える表面が、有利には少なくとも部分的に透明な、印刷された、有利にはアミン染料を用いて、有利には熱昇華印刷によって印刷された、イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタンをベースとするフィルム、有利にはイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)を含有する熱可塑性ポリウレタンを有するスキーである。
本発明によるTPU(i)の製造のためのみならず、また架橋のための、すなわちイソシアネートを含有する本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)と混合するためのTPUとして、一般的に公知のTPUが使用されうる。TPUは本発明による方法において、通常の形で、例えば顆粒またはペレット、有利には顆粒として使用されうる。TPUは一般的に公知でありかつ多岐にわたって記載されている。
TPUの製造法は一般的に公知である。例えば熱可塑性ポリウレタンは、(a)イソシアネートと(b)500〜10000の分子量を有するイソシアネートに対して反応性の化合物および場合により、(c)50〜499の分子量を有する鎖延長剤との、場合により(d)触媒および/または(e)通常の助剤の存在における反応によって製造されうる。
以下で、例によって出発成分および有利なTPUの製造法が示される。TPUの製造に際して通常使用される成分(a)、(b)、(c)ならびに場合により(d)および/または(e)は、以下で例によって記載される:
a)有機イソシアネート(a)として、一般的に公知の芳香族の、脂肪族の、脂環式のおよび/または芳香脂肪族のイソシアネート、有利にはジイソシアネートが使用されえ、例えば2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、2,4−および/または2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−ジフェニルジイソシアネート、1,2−ジフェニルエタンジイソシアネートおよび/またはフェニレンジイソシアネート、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−および/またはオクタメチレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタメチレン−ジイソシアネート−1,5、2−エチル−ブチレン−ジイソシアネート−1,4、ペンタメチレン−ジイソシアネート−1,5、ブチレン−ジイソシアネート−1,4、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロン−ジイソシアネート、IPDI)、1,4−および/または1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、1,4−シクロヘキサン−ジイソシアネート、1−メチル−2,4−および/または−2,6−シクロヘキサン−ジイソシアネートおよび/または4,4'−、2,4'−および2,2'−ジシクロヘキシルメタン−ジイソシアネート、有利には2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、2,4−および/または2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび/またはIPDI、殊に4,4'−MDIおよび/またはヘキサメチレンジイソシアネートが使用されうる。
b)イソシアネートに対して反応性の化合物(b)として、一般的に公知のイソシアネートに対して反応性の化合物が使用されえ、例えば、通常"ポリオール"という概念でもまとめられる、500〜12000g/モルの、有利には600〜6000、殊に800〜4000の分子量、および有利には1.8〜2.3の、有利には1.9〜2.2、殊に2の平均官能度を有する、ポリエステロール、ポリエーテロールおよび/またはポリカーボネートジオールが使用されうる。
c)鎖延長剤(c)として、50〜499の分子量を有する一般的に公知の脂肪族の、芳香脂肪族の、芳香族のおよび/または脂環式の化合物、有利には2官能性化合物が使用されえ、例えばアルキレン基中にC原子2〜10個を有するジアミンおよび/またはアルカンジオール、殊にブタンジオール−1,4、ヘキサンジオール−1,6および/または炭素原子3〜8個を有するジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−、オクタ−、ノナ−および/またはデカアルキレングリコール、有利には相応するオリゴ−および/またはポリプロピレングリコールが使用されえ、その際、鎖延長剤の混合物も使用されうる。
d)ジイソシアネート(a)のNCO含量と、構造成分(b)および(c)のヒドロキシル基との間の反応を促進する適切な触媒は、従来技術に従って公知のかつ通常の第3級アミン、例えばトリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N'−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)−エタノール、ジアザビシクロ−(2,2,2)−オクタン等、ならびに殊に有機金属化合物、例えばチタン酸エステル、鉄化合物、例えば鉄(III)アセチルアセトネート、錫化合物、例えば二酢酸錫、錫ジオクトエート、錫ジラウレートまたは脂肪族カルボン酸の錫ジアルキル塩、例えばジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート等である。通常、触媒はポリヒドロキシル化合物(b)100質量部当たり0.00001〜0.1質量部の量で使用される。
e)触媒(d)の他に、構造成分(a)〜(c)に通常の助剤(e)も添加してよい。例えば挙げられるのは、表面活性物質、難燃剤、核形成剤、酸化安定剤、滑剤および離型剤、染料および顔料、例えば加水分解、光、熱または変色に対する安定剤、無機充填剤および/または有機充填剤、補強材および可塑剤である。加水分解防止剤として、有利にはオリゴマーのおよび/またはポリマーの脂肪族のまたは芳香族のカルボジイミドが使用される。本発明によるTPUを老化から安定させるために、有利にはTPUに安定剤が添加される。本発明の意味における安定剤は、プラスチックまたはプラスチック混合物を有害な環境影響から保護する添加剤である。例は、第1級酸化防止剤および第2級酸化防止剤、立体障害アミン光安定剤、UV吸収剤、加水分解防止剤、消光剤および難燃剤である。商業的な安定剤のための例は、Plastics Additive Handbook, 5th Edition, H, Zweifel, ed., Hanser Publishers, Muenchen, 2001([1]), 第98頁〜第136頁中に示されている。本発明によるTPUがその使用中、熱酸化による損傷にさらされる場合、酸化防止剤を添加してよい。有利にはフェノール系酸化防止剤が使用される。フェノール系酸化防止剤のための例は、Plastics Additive Handbook, 5th edition, H, Zweifel, ed., Hanser Publishers, Muenchen, 2001, 第98頁〜第107頁および第116頁〜第121頁中に示されている。有利なのは、その分子量が700g/モルより大きいフェノール系酸化防止剤である。有利には使用されるフェノール系酸化防止剤のための一例は、ペンタエリトリチル−テトラキス(3−(3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)(Irganox(R)1010)である。一般的にフェノール系酸化防止剤は、そのつどTPUの全質量に対して0.1から5質量%の間の、有利には0.1から2質量%の間の、殊に0.5から1.5質量%の間の濃度で使用される。有利には、TPUは付加的にUV吸収剤で安定化される。UV吸収剤は、高エネルギーUV光を吸収しかつエネルギーを散逸させる分子である。工業技術において用いられる通常のUV吸収剤は、例えばケイ皮酸エステル、ジフェニルシアノアクリレート、ホルムアミジン、ベンジリデンマロネート、ジアリールブタジエン、トリアジンならびにベンゾトリアゾールの類に属する。商業的なUV吸収剤のための例は、Plastics Additive Handbook, 5th edition, H, Zweifel, ed., Hanser Publishers, Muenchen, 2001, 第116頁〜第122頁中に見られる。有利な一実施態様においてUV吸収剤は、300g/モルより大きい、殊に390g/モルより大きい数平均分子量を有する。有利に使用されるUV吸収剤はさらに、5000g/モルを上回らない、とりわけ有利には2000g/モルを上回らない分子量を有する。UV吸収剤としてとりわけ適しているのはベンゾトリアゾールの類である。とりわけ適切なベンゾトリアゾールのための例は、Tinuvin(R)213、Tinuvin(R)328、Tinuvin(R)571、ならびにTinuvin(R)384およびEversorb(R)82の類である。有利にはUV吸収剤は、TPU全組成物に対して0.01から5質量%の間の量で計量供給され、とりわけ有利には0.1から2.0質量%の間で、殊に0.2〜0.5質量%の間で、そのつどTPUの全質量に対して計量供給される。しばしば、酸化防止剤およびUV吸収剤に基づく上記のUV安定化は、UV線の有害な影響から本発明によるTPUの良好な安定性を保証するためには依然として十分ではない。この場合、成分(e)に、有利には酸化防止剤およびUV吸収剤に加えて、さらに立体障害アミン光安定剤(HALS)を本発明によるTPUに添加してよい。HALS化合物の活性は、ポリマーの酸化の機構に干渉するニトロキシルラジカルを形成するその能力に基づく。HALSは、高効率UV安定剤として大部分のポリマーに適用される。HALS化合物は一般的に公知でありかつ商業的に得られる。商業的に得られるHALS安定剤のための例は、Plastics Additive Handbook, 5th edition, H, Zweifel, Hanser Publishers, Muenchen, 2001, 第123頁〜第136頁中に見られる。有利には立体障害アミン光安定剤として、数平均分子量が500g/モルより大きい立体障害アミン光安定剤が用いられる。有利なHALS化合物の分子量はさらに、有利には10000g/モルを上回らず、とりわけ有利には5000g/モルを上回るべきではない。とりわけ有利な立体障害アミン光安定剤は、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)セバケート(Tinuvin(R)765、Ciba Spezialitaetenchemie AG)および、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸(Tinuvin(R)622)とからの縮合生成物である。生成物のチタン含量が<150ppm、有利には<50ppm、殊に有利には<10ppmである場合、殊に有利なのは1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸(Tinuvin(R)622)とからの縮合生成物である。有利にはHALS化合物は、そのつどTPUの全質量に対して0.01から5質量%の間の、とりわけ有利には0.1から1質量%の間の、殊に0.15から0.3質量%の間の濃度で使用される。とりわけ有利なUV安定剤は、フェノール系安定剤、ベンゾトリアゾールおよびHALS化合物からの混合物を上記の有利な量で含有する。
上で記載された助剤および添加物質に関するさらに詳細な記述は、専門文献、例えばPlastics Additive Handbook, 5th edition, H, Zweifel, ed., Hanser Publishers, Muenchen, 2001から読み取ることができる。この出版物に記載された全ての分子量は単位[g/モル]を有する。
TPUの硬度を調整するために、構造成分(b)および(c)は比較的幅広いモル比において変化させてよい。10:1〜1:10の、殊に1:1〜1:4の成分(b)対全体として使用されるべき鎖延長剤のモル比が適していることが実証されており、その際、TPUの硬度は(c)の含量の増大とともに上昇する。
反応は通常の特性値にて行われ、有利には950から1050の間の特性値にて、とりわけ有利には970から1010の間の、殊に980から995の間の特性値にて行われる。特性値は、全体として反応に際して使用される成分(a)のイソシアネート基対成分(b)および(c)のイソシアネートに対して反応性の基、すなわち活性水素のモル比によって定義される。1000の特性値の場合、成分(a)のイソシアネート基1個当たり成分(b)および(c)の1個の活性水素原子、すなわちイソシアネートに対して反応性の1個の官能基が存在する。1000を超える特性値の場合、より多くのイソシアネート基がOH基として存在する。TPUの製造は、公知の方法に従って連続的に、例えば反応押出機またはワンショットによるベルト法(Bandverfahren nach one-shot)またはプレポリマー法によって、または非連続的に公知のプレポリマー法に従って行われうる。これらの方法の場合、反応する成分(a)、(b)および場合により(c)、(d)および/または(e)を連続してまたは互いに同時に混合してよく、その際、反応は即座に開始される。押出機法に際して、構造成分(a)、(b)ならびに場合により(c)、(d)および/または(e)は個々にまたは混合物として押出機中に導入され、例えば100℃〜280℃の、有利には140℃〜250℃の温度で反応させられ、得られたTPUは押出され、冷却されかつ造粒される。
そのとりわけ良好な付着に基づきWO03/014179に従うTPUは、濃縮物(i)の製造のためにも、また濃縮物(i)と混合するためにも有利には適している。例にいたるまでの以下の記載は、これらのとりわけ有利なTPUに適用される。
有利には、これらのとりわけ有利なTPUは、(a)イソシアネートと150℃より大きい融点を有する(b1)ポリエステルジオール、そのつど150℃より小さい融点および501〜8000g/モルの分子量を有する(b2)ポリエーテルジオールおよび/またはポリエステルジオールならびに場合により、62g/モル〜500g/モルの分子量を有する(c)ジオールとの反応によって得られる。その際、とりわけ有利なのは、62g/モル〜500g/モルの分子量を有するジオール(c)対成分(b2)のモル比が0.2より小さく、とりわけ有利には0.1〜0.01である熱可塑性ポリウレタンである。とりわけ有利なのは、有利には1000g/モル〜5000g/モルの分子量を有するポリエステルジオール(b1)が以下の構造単位(I)
Figure 2008544009
を有する熱可塑性ポリウレタンであり、式中、R1、R2、R3およびXに関して以下の意味:
R1:炭素原子2〜15個を有する炭素骨格、有利には炭素原子2〜15個を有するアルキレン基および/または炭素原子6〜15個、とりわけ有利には炭素原子6〜12個を有する2価の芳香族基、
R2:炭素原子2〜8個、有利には2〜6個、とりわけ有利には炭素原子2〜4個を有する、場合によって分岐鎖のアルキレン基、殊に−CH−CH−および/または−CH−CH−CH−CH−、
R3:炭素原子2〜8個、有利には2〜6個、とりわけ有利には炭素原子2〜4個を有する、場合によって分岐鎖のアルキレン基、殊に−CH−CH−および/または−CH−CH−CH−CH−、
X:5〜30の範囲からの整数を有する。冒頭で示された有利な融点および/または有利な分子量は、この有利な実施態様の場合、示された構造単位(I)に適用される。
"融点"という表現は、この文献中では加熱曲線の溶融ピークの最大点と理解されるべきであり、それは市販のDSC装置(例えばDSC 7/Perkin−Elmer社)を用いて測定した。
この文献中に記載される分子量は、数平均分子量を[g/モル]において示す。
有利には、これらのとりわけ有利な熱可塑性ポリウレタンは、第1の工程(I)において有利には高分子の、有利には部分結晶性の熱可塑性ポリエステルをジオール(c)と反応させ、引き続きさらに他の反応(II)において150℃より大きい融点を有する(b1)ポリエステルジオールならびに場合により(c)ジオールを含有する(I)からの反応生成物を、そのつど150℃より小さい融点および501g〜8000g/モルを有する(b2)ポリエーテルジオールおよび/またはポリエステルジオールならびに場合により、62〜500g/モルの分子量を有するさらに他の(c)ジオールと(a)イソシアネートと一緒に、場合により(d)触媒および/または(e)助剤の存在において反応させることによって製造されうる。
有利には、反応(II)に際して、62g/モル〜500g/モルの分子量を有するジオール(c)対成分(b2)のモル比は0.2より小さく、有利には0.1〜0.01である。
工程(I)によって硬質相が、工程(I)において使用されるポリエステルによって最終生成物のために提供される一方で、工程(II)における成分(b2)の使用によって軟質相が構造される。有利な技術的な教示は、結晶性に優れた顕著な硬質相構造を有するポリエステルを有利には反応押出器中で溶融し、かつ低分子ジオールによってまず分解し遊離ヒドロキシル末端基を有する比較的短いポリエステルを得るという点にある。この場合、ポリエステルの本来の高い結晶化傾向は保持されかつ引き続き、急激に進行する反応に際して、高い引張強度、低い摩耗値および、高いおよび狭い溶融範囲ゆえに高い熱変形安定性および低い永久圧縮歪としての有利な特性を有するTPUを得るために利用されうる。それゆえ有利な方法に従って、有利には高分子の、部分結晶性の熱可塑性ポリエステルは低分子ジオール(c)によって適切な条件下で短い反応時間において分解され、素早く結晶化するポリエステルジオール(b1)が得られ、それらは次いでまた他のポリエステルジオールおよび/またはポリエーテルジオールおよびジイソシアネートと一緒に高分子ポリマー鎖中に組み込まれる。
その際、使用される熱可塑性ポリエステルは、すなわち(I)とジオール(c)との反応前に、有利には15000g/モル〜40000g/モルの分子量、ならびに有利には160℃より大きい、とりわけ有利には170℃〜260℃の融点を有する。
出発生成物として、すなわち、工程(I)において有利には溶融された状態で、とりわけ有利には230℃〜280℃の温度にて、有利には0.1分〜4分の、とりわけ有利には0.3分〜1分の継続時間においてジオール(c)と反応させられるポリエステルとして、一般的に公知の、有利には高分子の、有利には部分結晶性の熱可塑性ポリエステルを、例えば造粒された形で使用してよい。適切なポリエステルは、脂肪族の、脂環式の、芳香脂肪族のおよび/または芳香族のジカルボン酸、例えば乳酸および/またはテレフタル酸ならびに脂肪族の、脂環式の、芳香脂肪族のおよび/または芳香族のジアルコール、例えばエタンジオール−1,2、ブタンジオール−1,4および/またはヘキサンジオール−1,6をベースとする。
とりわけ有利には以下のものがポリエステルとして使用される:ポリ−L−乳酸および/またはポリアルキレンテレフタレート、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、殊にポリブチレンテレフタレート。
記載された出発物質からのこれらのエステルの製造は、当業者に公知でありかつ多岐にわたって記載されている。適切なポリエステルはさらに商業的に得られる。
有利には熱可塑性ポリエステルは、180℃〜270℃の温度で溶融される。有利には(I)とジオール(c)との反応は、230℃〜280℃の、有利には240℃〜280℃の温度で実施される。
ジオール(c)として、工程(I)において熱可塑性ポリエステルとの反応のためにおよび場合により工程(II)において、62〜500g/モルの分子量を有する一般的に公知のジオール、例えば後ろの箇所で記載される、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、有利にはブタン−1,4−ジオールおよび/またはエタン−1,2−ジオールが使用されうる。
工程(I)における熱可塑性ポリエステル対ジオール(c)の質量比は、通常100:1〜100:10、有利には100:1.5〜100:8.0である。
反応工程(I)におけるジオール(c)との熱可塑性ポリエステルの反応は、有利には通常の触媒、例えば後ろの箇所で記載される触媒の存在において実施される。有利には、この反応のために金属をベースとする触媒が使用される。有利には工程(I)における反応は、ジオール(c)の質量に対して触媒0.1〜2質量%の存在において実施される。このような触媒の存在における反応は、反応を、提供される短い滞留時間において反応器中で、例えば反応押出機中で実施することができるようにするために有利である。
触媒として、例えばこの反応工程(I)のために以下のものが考慮の対象となる:テトラブチルオルトチタネートおよび/または錫(II)ジオクトエート、有利には錫ジオクトエート。
有利には(I)からの反応生成物としてのポリエステルジオール(b1)は、1000g/モル〜5000g/モルの分子量を有する。(I)からの反応生成物としてのポリエステルジオールの融点は、有利には150℃〜260℃、殊に165℃〜245℃であり、すなわち工程(I)におけるジオール(c)との熱可塑性ポリエステルの反応生成物は、引き続く工程(II)において使用される記載された融点を有する化合物を含有する。
工程(I)におけるジオール(c)との熱可塑性ポリエステルの反応によって、ポリエステルのポリマー鎖はジオール(c)によってエステル交換反応によって開裂する。それゆえ熱可塑性ポリエステルの反応生成物は遊離ヒドロキシル末端基を有しかつ、有利にはさらに他の工程(II)において実際の生成物、TPUに後処理される。
工程(II)における工程(I)からの反応生成物の反応は、a)イソシアネート(a)ならびにそのつど150℃より小さい融点および501〜8000g/モルの分子量を有する(b2)ポリエーテルジオールおよび/またはポリエステルジオールならびに場合により、62〜500の分子量を有するさらに他のジオール(c)、(d)触媒および/または(e)助剤を(I)からの反応生成物へ添加することによって行われる。反応生成物とイソシアネートとの反応は、工程(I)において生じたヒドロキシル末端基を介して行われる。有利には工程(II)における反応は、190℃〜250℃の温度にて、有利には0.5〜5分の、とりわけ有利には0.5〜2分の継続時間において、有利には反応押出機中で、とりわけ有利には、その中で工程(I)も実施された同じ反応押出機中で行われる。例えば工程(I)の反応は通常の反応押出機の第1のバレル内で行われえ、かつ後続する箇所、すなわち後続するバレルにて、成分(a)および(b2)の添加後に工程(II)の相応する反応が実施されうる。例えば、反応押出機の長さの最初の30〜50%を工程(I)のために用いてよく、かつ残りの50〜70%を工程(II)のために使用してよい。
有利には工程(II)における反応は、イソシアネートに対して反応性の基と比較してイソシアネート基が過剰である場合に行われる。有利には、反応(II)においてイソシアネート基対ヒドロキシル基の比は1:1〜1.2:1、とりわけ有利には1.02:1〜1.2:1である。
有利には、反応(I)および(II)は一般的に公知の反応押出機中で実施される。このような反応押出機は、例えばWerner & Pfleidererの会社刊行物またはDE−A2302564の中に記載されている。
有利には、有利な方法は、反応押出機の第1のバレル内に少なくとも1つの熱可塑性ポリエステル、例えばポリブチレンテレフタレートを計量供給しかつ有利には、180℃から270℃の間の、有利には240℃から270℃の間の温度で溶融し、後続するバレル内にジオール(c)、例えばブタンジオール、および有利にはエステル交換触媒を添加し、240℃から280℃の間の温度でポリエステルをジオール(c)によって分解し、ヒドロキシル末端基および1000から5000g/モルの間の分子量を有するポリエステルオリゴマーを得て、後続するバレル内でイソシアネート(a)および501〜8000g/モルの分子量を有する(b2)イソシアネートに対して反応性の化合物ならびに場合により、62〜500の分子量を有する(c)ジオール、(d)触媒および/または(e)助剤を計量供給しかつ、引き続き190℃〜250℃の温度で、有利な熱可塑性ポリウレタンへの構造を行うように実施される。
有利には、工程(II)において、(I)の反応生成物中に含有された62〜500の分子量を有する(c)ジオールを除いては、62〜500の分子量を有する(c)ジオールは供給されない。
反応押出機は、熱可塑性ポリエステルが溶融される領域中に、有利にはニュートラルのおよび/または後方に搬送するニーディングブロックおよび逆送り搬送エレメント(Rueckfoerderelemente)を有し、ならびに熱可塑性ポリエステルがジオールと反応させられる領域中には、有利にはスクリュー混合エレメント、歯付きワッシャおよび/または歯付き混合エレメントを逆送り搬送エレメントとの組み合わせにおいて有する。
反応押出機の他に、明澄な溶融物は通常、歯車ポンプによって水中造粒装置に供給されかつ造粒される。
とりわけ有利な熱可塑性ポリウレタンは、急激に硬化しかつ部分結晶性のポリエステル硬質相によって微かに不透明〜白色不透明な成形体を形成する光学的に明澄な単相の溶融物を指す。急激な硬化挙動は、熱可塑性ポリウレタンのための公知の配合および製造法に比して決定的に有利である。急激な硬化挙動が非常に顕著であるので、ショアA硬度50〜60を有する生成物ですら射出成形において35sより小さいサイクルタイムで処理可能である。押出においても、例えばインフレーションフィルム製造に際して、フィルムまたはチューブの癒着またはブロッキングのようなTPUに典型的などんな問題も生じない。
最終生成物、すなわち熱可塑性ポリウレタン中における熱可塑性ポリエステルの割合は、有利には5〜75質量%である。とりわけ有利には、有利な熱可塑性ポリウレタンは、(I)からの反応生成物10〜70質量%、(b2)10〜80質量%および(a)10〜20質量%を含有する混合物の反応の生成物であり、その際、質量記載値は、(a)、(b2)、(d)、(e)および(I)からの反応生成物を含有する混合物の全質量に対するものである。
有利な熱可塑性ポリウレタンは、有利には、ショア45A〜ショア78D、とりわけ有利には50A〜75Dの硬度を有する。
有利には、有利な熱可塑性ポリウレタンは以下の構造単位(II):
Figure 2008544009
を有し、式中、R1、R2、R3およびXに関して以下の意味:
R1:炭素原子2〜15個を有する炭素骨格、有利には炭素原子2〜15個を有するアルキレン基および/または炭素原子6〜15個を有する芳香族基、
R2:炭素原子2〜8個、有利には2〜6個、とりわけ有利には炭素原子2〜4個を有する、場合によって分岐鎖のアルキレン基、殊に−CH2−CH2−および/または−CH2−CH2−CH2−CH2−、
R3:ジイソシアネートとの反応のために、(b2)としてそのつど501g/モルから8000g/モルの間の分子量を有するポリエーテルジオールおよび/またはポリエステルジオールの使用によってまたは炭素原子2〜12個を有するアルカンジオールの使用によってもたらされる基、
X:5〜30の範囲からの整数、
n、m:5〜20の範囲からの整数
を有する。
基R1は使用されるイソシアネートによって定義され、基R2は(I)中での熱可塑性ポリエステルとジオール(c)との反応生成物によって、および基R3は出発成分(b2)および場合により(c)によってTPUの製造において定義される。

後で記載される例において、以下のイソシアネートおよび熱可塑性ポリウレタン(TPU)を使用した:
イソシアネート:
Lupranat(R)MM 103: カルボジイミドで変性された4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI);NCO含量:29.5質量%
Lupranat(R)MP 102: MDI、ジプロピレングリコールおよび分子量450を有するエチレンオキシド/プロピレンオキシドをベースとするポリエーテルジオールをベースとするプレポリマー;NCO含量:23.0質量%
Basonat(R)H 100:三量体化されたヘキサメチレンジイソシアネート;NCO含量:22.0質量%
熱可塑性ポリウレタン(TPU):
Elastollan(R)C 78 A、C 80 A、C 85 A: MDI、鎖延長剤としてのブタンジオール−1,4および分子量2000を有するポリエステルジオール (ブタンジオール−ヘキサンジオール−アジピン酸−コポリエステル)をベースとするポリエステル−ポリウレタン。
Elastollan(R)1195A、1154D、1174D: MDI、鎖延長剤としてのブタンジオール−1,4および分子量1000を有するポリテトラメチレングリコールをベースとするポリエーテル−ポリウレタン。
Elastollan(R)C 85 A、15 HPM: MDI、ブタンジオール−1,4、Elastollan(R)Cタイプの場合と同じポリエステルジオールおよび硬質相としてのポリブチレンテレフタレート−セグメントをベースとする硬質相変性ポリエステル−ポリウレタン。
例1
請求項1に記載のポリウレタン(i)、10のバレルに分割された35Dのプロセスセクション長さ(Verfahrensteillaenge)を有するBerstorff社のZE 40 A型の二軸押出機を使用した。スクリューエレメント装置は、バレル2内にTPU顆粒のための溶融ユニットとして2つの後方に搬送するニーディングブロックを有していた。バレル3は、TPU溶融物への液状のイソシアネートの添加の機能を有していた。バレル3,6および7は、通常の搬送エレメントに加えて鋸歯状板ブロックの形における混合エレメントを有していた。
バレル温度をまず全て210℃に設定し、かつ15.0kg/hでElastollan(R)C 85 Aの顆粒を連続的に重量計量供給によってバレル1内に添加した。その後、5.0kg/hでLupranat(R)MM 103を歯車ポンプおよびバレル3内への重量計量供給によって連続的にTPU溶融物中に導入し、かつ後続するバレル内で集中的に混合した。Lupranat(R)MM 103の添加後、バレル4から全ての他のバレル温度を150℃に下げた。押出機ダイヘッドから排出される光学的に明澄な溶融ストランドが150〜160℃の温度に達した後、それらを水浴中で冷却し、抽水装置を介して付着水を除去し、かつ通常の方法において造粒した。その結果、硬質の、結晶性に優れかつ粘稠性でない顆粒が生じ、後乾燥することなく使用することができた(濃縮物No.1)。
例2:
同じ押出機構造および同じ運転方式により、12.0kg/hでElastollan C 85 Aを、Lupranat(R)MP 102 80%とBasonat(R)H 100 20%からの液状のイソシアネート混合物8.0kg/hとで混合しかつ造粒した(濃縮物No.2)。
Figure 2008544009
分析によって測定された低下したNCO含量は、0.05〜0.15質量%の規定量で顆粒に留まる水が、NCO基との反応によってNCO含量の低下をもたらすということから説明される。
例3:
請求項1記載の本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)の製造のために、12のバレルに分割された48Dのプロセスセクション長さを有するWerner & Pfleiderer社のZSK 58型の二軸押出機を使用した。押出機からの溶融物の搬出を、加熱された歯車ポンプを用いて行い、造粒は通常の水中造粒装置(UWG)を用いて行った。スクリューエレメント装置は、例1に記載された装置と合致していた。
全体のバレル温度をまず210℃に設定しかつ、75.0kg/hでElastollan(R)C 85 Aを連続的に重量測定によりバレル1内に計量供給し、溶融し、同様に210℃に加熱された歯車ポンプを介して押出機から搬出しかつ、押出されたEC 85 A−材料の分子量の測定のためにUWG中で造粒した。
その後、TPU溶融物を得るのにLupranat(R)MP 102 75.0kgを連続的に重量測定によりバレル5内に添加し、混合しかつ温度を低下させることなく搬出した。水中造粒は、極めて低い溶融粘度ゆえに可能ではなかった。しかしながら、分子量低下を測定するために試料を採取した(濃縮物 No.3)。
引き続き、バレル5の後のバレル温度および歯車ポンプの温度を140℃に低下させた。排出される光学的に明澄な溶融物が同様に140〜145℃の温度に達した後に、問題のない水中造粒が可能であった。発生する顆粒から、遠心分離機中で表面的に付着する水を分離しかつ、さらに乾燥することなく収集した(濃縮物 No.4)。
Figure 2008544009
分子量Mnを、通常の方法において、溶剤/溶出剤としてのジメチルホルムミドを用いて測定されるゲル浸透クロマトグラフィーおよび狭い分布のポリメチルメタクリレートを用いた質量校正によって測定した。
例4:
Elastollan(R)C 80 A 10の顆粒を、濃縮物No.1および濃縮物No.4の顆粒と混ぜ、これらの顆粒混合物を射出成形において通常の方法において検板へと処理し、該検板を20時間、100℃で焼きなましを行い、かつ機械的な特性を測定した。
このようなイソシアネートが富化した濃縮物の貯蔵安定性を調べるために、濃縮物No.4の4ヶ月の貯蔵期間後にElastollan(R)C 80 A 10を用いた比較可能な一連の混合を実施した。
結果は表3に記載されている。
Figure 2008544009
イソシアネート濃縮物の添加による機械的な特性の変化は、引張伸びの減少、殊に100℃での永久圧縮歪の値の低下、VICAT(ビカット) A 120に従って測定された熱変形安定性の増加に関する。
これらの効果は、イソシアネートの添加によるElastollan(R)C 85 A 10の架橋に基づく。
さらに、濃縮物No.4および4ヶ月の貯蔵後の濃縮物No.4の効果を比較したところ、本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)は適切に貯蔵された場合、作用損失なしに維持できることがわかった。
例5:
Elastollan(R)C 80 A 15 HPMの顆粒を、例4に記載されたのと同じ方法において濃縮物No.4と混ぜ、処理しかつ試験した。
Figure 2008544009
結果から、硬質相変性TPUへの添加に際しての本発明によるポリウレタン(i)の作用の仕方が、Elastollan(R)Cタイプに従った構造を有するTPUを使用した場合の効果と比較可能であることがわかる。
例6:
例3に従って得られた濃縮物No.4を、溝付き供給帯域、32Dのプロセスセクション長さおよびバリア混合部スクリュー(Barriere-Mischteilschnecke)を有する押出機中でElastollan(R)1195AとElastollan(R)1154Dとの顆粒混合物として計量供給し、溶融し、混ぜかつチューブとして押出した。平らな表面を有する押出物が得られた。
架橋度の測定のためにElastollan(R)1195Aおよび1154Dを、濃縮物No.4の添加なしに同じ方法で押出した。押出物の約4gをジメチルホルムアミド50ml中で14時間のあいだ攪拌し、引き続き可溶性の割合を測定した。
Figure 2008544009
例7:
Elastollan(R)1174Dを、通常の方法において射出成形において板へと処理した。次いでこれらの板を2分間、180℃で熱転写カラーフィルム(アミン含有)を用いて印刷しかつ再び冷却した。引き続きそうして製造された板を3日間、80℃で貯蔵した。これらの板の断面から、光学顕微鏡を用いて約800μmの色の拡散を測定した。印刷像は熱貯蔵後に不明瞭になっていた。
例8:
例3に従って得られた濃縮物No.4 5%を添加したElastollan(R)1174Dを、同様に顆粒混合物として射出成形において板へと処理し、熱転写カラーフィルムを用いて印刷し、かつ例7に記載されたのと同じ方法において3日間、80℃で貯蔵した。
これらの板の断面から、光学顕微鏡を用いて約300μmの色の拡散を測定した。印刷像は熱貯蔵後にもはっきりと見え、かつ消えなかった。
例9:
2成分射出成形機において、Ultramid(R)B3、BASF社のポリアミド 6を4×65×130mmの寸法を有する板に形作り、引き続き同じ大きさの2つの板が断面積4×130mmで互いに結合するように、Elastollan(R)C 78 A 10を軟質成分としてこの硬質のUltramid(R)B3の板に噴射した。これらの板からテストバーS1をDIN53504に従って、境界面がちょうどS1バーの中間に来るようにフライス盤で切削した。
引張強度、すなわちUltramid(R)B3とElastollan(R)C 78 A 10との間の付着強度を、次いでDIN53504に従って試験した。
同じ処理方法をまた、Ultramid(R)B3へ噴射するための軟質成分としてElastollan(R)C78 A 10および濃縮物No.4からの顆粒混合物のために実施した。
Figure 2008544009
結果から見て取れるように、硬質のポリアミド 6と軟質のTPUとからの複合体の付着強度は本発明による熱可塑性ポリウレタン(i)の添加によって改善することができる。似たような向上は、硬質成分としてポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ABSプラスチック等が用いられる場合に達成することができる。

Claims (21)

  1. イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の全質量に対して、熱可塑性ポリウレタン中に溶解したイソシアネートを20質量%から70質量%の間で含有する熱可塑性ポリウレタン(i)。
  2. イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)のNCO含量が5%より大きいことを特徴とする、請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン(i)。
  3. イソシアネートとして、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カルボジイミドで変性された2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,2'−、2,4'−および/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)をベースとするプレポリマー、ビウレット基および/またはイソシアヌレート基を有するイソシアネートが熱可塑性ポリウレタン(i)中に存在することを特徴とする、請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン(i)。
  4. イソシアネートとして、カルボジイミドで変性された4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、エチレンオキシド/プロピレンオキシドをベースとするプレポリマーおよび/または三量体化されたヘキサメチレンジイソシアネートが熱可塑性ポリウレタン(i)中に存在することを特徴とする、請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン(i)。
  5. その中にイソシアネートが溶解される熱可塑性ポリウレタンが、イソシアネートの混入前に80Aから60Dの間のショア硬度を有することを特徴とする、請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン(i)。
  6. 熱可塑性ポリウレタン(i)が顆粒の形で存在することを特徴とする、請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン(i)。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の製造法において、熱可塑性ポリウレタンを溶融し、引き続き溶融物中にイソシアネートを混入することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)の製造法。
  8. 熱可塑性ポリウレタンを170℃から240℃の間の温度で溶融し、引き続きこの溶融物中にイソシアネートを20℃から80℃の間の温度で混合し、そうして結果生じる混合物が120℃から160℃の間の温度を有することを特徴とする、請求項7記載の方法。
  9. イソシアネートを押出機によって熱可塑性ポリウレタン中に混入することを特徴とする、請求項7記載の方法。
  10. イソシアネートを二軸押出機によって熱可塑性ポリウレタン中に混入することを特徴とする、請求項9記載の方法。
  11. 押出機から得られる生成物、すなわちイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)を、押出機のダイからの排出直後に水浴中で冷却しかつ、得られたストランドを引き続き造粒することを特徴とする、請求項9記載の方法。
  12. 押出機から得られる生成物、すなわちイソシアネートを含有するTPU溶融物(i)を、多孔ダイを通して押出機から直接に水浴中に圧出し、引き続き回転ナイフで細分することを特徴とする、請求項9記載の方法。
  13. 製造を請求項1から6までのいずれか1項記載の熱可塑性ポリウレタン(i)の存在において実施することを特徴とする、(a)イソシアネートと(b)イソシアネートに対して反応性の化合物との反応によるポリウレタンの製造法。
  14. 熱可塑性ポリウレタンとイソシアネートとの反応法において、イソシアネートとして請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタンを使用することを特徴とする、熱可塑性ポリウレタンとイソシアネートとの反応法。
  15. 熱可塑性ポリウレタン100質量部当たり1質量部から70質量部の間の請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)を使用することを特徴とする、請求項14記載の方法。
  16. 熱可塑性ポリウレタン(i)を熱可塑性ポリウレタンと一緒に押出機中に導入しかつ溶融することを特徴とする、請求項14記載の方法。
  17. 熱可塑性ポリウレタンの射出成形法において、熱可塑性ポリウレタンを請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に射出成形することを特徴とする、熱可塑性ポリウレタンの射出成形法。
  18. 2成分射出成形において、熱可塑性ポリウレタンを請求項1から6までのいずれか1項記載のイソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン(i)と一緒に1成分として射出成形することを特徴とする、請求項17記載の熱可塑性ポリウレタンの射出成形法。
  19. 請求項17または18記載の方法によって得られる射出成形品。
  20. 請求項14から16までのいずれか1項記載の方法によって得られる押出品。
  21. 請求項14から16までのいずれか1項記載の方法によって得られるフィルム。
JP2008516317A 2005-06-16 2006-06-14 イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン Active JP5015917B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102005028056.0 2005-06-16
DE102005028056A DE102005028056A1 (de) 2005-06-16 2005-06-16 Thermoplastisches Polyurethan enthaltend Isocyanat
PCT/EP2006/063232 WO2006134138A1 (de) 2005-06-16 2006-06-14 Thermoplastisches polyurethan enthaltend isocyanat

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008544009A true JP2008544009A (ja) 2008-12-04
JP5015917B2 JP5015917B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=36754074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008516317A Active JP5015917B2 (ja) 2005-06-16 2006-06-14 イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン

Country Status (9)

Country Link
US (2) US20080207846A1 (ja)
EP (1) EP1904566B1 (ja)
JP (1) JP5015917B2 (ja)
KR (1) KR101460372B1 (ja)
CN (1) CN101198648B (ja)
BR (1) BRPI0612033B1 (ja)
DE (1) DE102005028056A1 (ja)
ES (1) ES2602402T3 (ja)
WO (1) WO2006134138A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012530826A (ja) * 2009-06-23 2012-12-06 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 軟質熱可塑性ポリウレタンからなるポリウレタン
JP2013129759A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi Cable Ltd 架橋樹脂組成物、これを用いた電線およびケーブル
JP2016523296A (ja) * 2013-06-14 2016-08-08 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電導性熱可塑性ポリウレタンから製造される加熱可能な成形品
JP2016201220A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 住友電気工業株式会社 電線及びその製造方法、並びに多芯ケーブル及びその製造方法
JP2018012326A (ja) * 2016-05-24 2018-01-25 アディダス アーゲー 靴底の製造方法、靴底、靴および予め製造されたtpu物品
JP2019106391A (ja) * 2019-04-02 2019-06-27 住友電気工業株式会社 電線及びその製造方法、並びに多芯ケーブル及びその製造方法
JP2019521017A (ja) * 2016-06-28 2019-07-25 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド 親水性熱可塑性ポリウレタン組成物から作製される物品
US10639861B2 (en) 2016-05-24 2020-05-05 Adidas Ag Sole mold for manufacturing a sole
US10645992B2 (en) 2015-02-05 2020-05-12 Adidas Ag Method for the manufacture of a plastic component, plastic component, and shoe
US10723048B2 (en) 2017-04-05 2020-07-28 Adidas Ag Method for a post process treatment for manufacturing at least a part of a molded sporting good
US10730259B2 (en) 2016-12-01 2020-08-04 Adidas Ag Method for the manufacture of a plastic component, plastic component, and shoe
US11135797B2 (en) 2013-02-13 2021-10-05 Adidas Ag Methods for manufacturing cushioning elements for sports apparel
US11938697B2 (en) 2016-05-24 2024-03-26 Adidas Ag Method and apparatus for automatically manufacturing shoe soles

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105601980A (zh) 2006-01-18 2016-05-25 巴斯夫欧洲公司 基于热塑性聚氨酯的泡沫
EP2139934B1 (de) * 2007-03-27 2014-05-21 Basf Se Verfahren zur umsetzung von thermoplastischen polyurethanen mit isocyanatgruppen aufweisenden verbindungen
FR2919873B1 (fr) * 2007-08-07 2009-11-20 Setup Performance Matiere thermoplastique postreticulable apres transformation et articles moules stables a tres haute temperature obtenus apres transformation
DE102007051115B3 (de) * 2007-10-24 2009-06-04 Raschig Gmbh Verfahren zur Herstellung rieselfähiger Additive und nach diesem Verfahren hergestellte Additive
WO2009103765A1 (de) * 2008-02-21 2009-08-27 Basf Se Halogenfrei flammgeschütztes tpu
ATE516327T1 (de) * 2008-10-15 2011-07-15 Evonik Degussa Gmbh Prozesshilfsmittel für thermoplastische polyurethane
EP2243618B1 (de) * 2009-04-22 2012-10-31 Nordenia Deutschland Gronau GmbH Verfahren zur Herstellung einer thermoplastischen Folie mit einer dreidimensional strukturierten Oberfläche
TWI591221B (zh) * 2009-06-25 2017-07-11 盧伯利索先進材料有限公司 熔紡彈性纖維及包含其之織物與衣物
US8696494B1 (en) 2010-02-25 2014-04-15 Callaway Golf Company Method for treating thermoplastic polyurethane golf ball covers
EP2374731A1 (en) 2010-04-07 2011-10-12 Altachem N.V. High performance valve
EP2377898B1 (en) * 2010-04-13 2012-12-12 Evonik Degussa GmbH Processing aid for thermoplastic polyurethanes
JP6193119B2 (ja) * 2011-03-31 2017-09-06 ニッタ株式会社 高耐久性を有する熱可塑性樹脂組成物
US20140110907A1 (en) * 2012-10-24 2014-04-24 Hubner Gmbh Bellows for a passage between two pivotally connected vehicles or of an aircraft passenger bridge or stairway
CN103804890B (zh) 2014-02-18 2016-01-27 山东美瑞新材料有限公司 一种挤出发泡热塑性聚氨酯弹性体粒子及其制备方法
CN114933691A (zh) * 2014-05-13 2022-08-23 巴斯夫欧洲公司 具有热塑性聚氨酯和低碱值的制品
TWI730948B (zh) * 2014-12-08 2021-06-21 芬蘭商拜耳股份有限公司 新穎的熱塑性聚胺甲酸酯,彼等材料於製造子宮內系統之t-框架之用途及由此等材料製成之t-框架
CN104387562B (zh) * 2014-12-19 2017-05-17 山东一诺威聚氨酯股份有限公司 聚氨酯弹性体代木材料及其制备方法
GB2542638A (en) 2015-09-28 2017-03-29 Adiens Ltd An adjustable fluid-filled lens assembly and method for assembling the same
CN108473651B (zh) * 2015-12-22 2022-01-25 巴斯夫欧洲公司 Tpu收缩材料
CN107523920B (zh) * 2016-06-21 2021-03-23 顺益材料股份有限公司 复合强化织物及其制法
CN106738590B (zh) * 2016-12-16 2023-01-17 浙江海峰自动化设备有限公司 一种用于pu材料的浇注头外套
US11060215B2 (en) 2017-01-26 2021-07-13 Bright Cheers International Limited Reinforced composite fabric and method for preparing the same
US20180312623A1 (en) * 2017-04-28 2018-11-01 Liang Wang Polyurethane Elastomer with High Ultimate Elongation
TWI818046B (zh) * 2018-07-16 2023-10-11 德商科思創德意志股份有限公司 施加含有游離nco基團的可熔性聚合物材料的方法
US11635637B1 (en) 2019-05-16 2023-04-25 Meta Platforms Technologies, Llc Fluid lens with low energy membrane adjustment
US11561415B1 (en) 2019-05-16 2023-01-24 Meta Platforms Technologies, Llc Moving guide actuation of fluid lenses
US11867927B1 (en) 2019-05-16 2024-01-09 Meta Platforms Technologies, Llc Modified membranes for fluid lenses
US11719960B1 (en) 2019-05-16 2023-08-08 Meta Platforms Technologies, Llc Gravity sag compensation in fluid-filled lenses
US11333803B2 (en) 2019-05-16 2022-05-17 Facebook Technologies, Llc Fluid lens with low energy membrane adjustment
US11506825B1 (en) 2019-10-24 2022-11-22 Meta Platforms, Inc. Elastomer based flexures for fluid lenses
US11703616B2 (en) 2019-11-05 2023-07-18 Meta Platforms Technologies, Llc Fluid lens with low gas content fluid
TWI725785B (zh) * 2020-03-19 2021-04-21 碩正科技股份有限公司 半導體晶圓保護片
JP2021191813A (ja) * 2020-06-05 2021-12-16 住友ゴム工業株式会社 タイヤ及び熱可塑性エラストマー複合体
US20230250220A1 (en) 2020-07-10 2023-08-10 Basf Se Process for preparing a crosslinked thermoplastic polyurethane and articles thereof
US11740391B1 (en) 2020-12-31 2023-08-29 Meta Platforms Technologies, Llc Fluid lens operational feedback using sensor signal
WO2023012248A1 (en) 2021-08-05 2023-02-09 Basf Se Thermoplastic polyurethane and articles thereof
CN115926240A (zh) * 2022-07-25 2023-04-07 万华化学集团股份有限公司 一种高支撑性热塑性聚氨酯发泡材料及其制备方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03203642A (ja) * 1989-12-29 1991-09-05 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 複合材料及びその製造方法
JPH06206963A (ja) * 1992-11-16 1994-07-26 Bayer Ag プレポリマーをモノマーと部分的に混合することによるポリウレタンプレポリマーの転換の連続的制御方法
JPH079439A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 光学用ポリカーボネート樹脂造粒法
JP2000159922A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Chisso Corp 予備発泡粒子の製造方法
JP2000351826A (ja) * 1999-05-26 2000-12-19 Bayer Ag 軟化特性が改良されている、熱可塑的に加工可能なポリウレタンの連続製造法
JP2003073445A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ゴルフボールカバー又はインナー用熱可塑性ポリウレタン樹脂、及びそれを用いたゴルフボール
JP2003190331A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Bridgestone Sports Co Ltd スリーピースソリッドゴルフボール
JP2004331732A (ja) * 2003-05-01 2004-11-25 Sano:Kk 熱硬化性粉体塗料用原料マスターバッチ及びその製造方法、該マスターバッチを用いた熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに該熱硬化性粉体塗料を塗装して得られた塗装物品
JP2005506416A (ja) * 2001-10-26 2005-03-03 ノベオン・アイピー・ホールディングズ・コーポレイション 純粋なまたはブレンドされた、熱可塑性、熱硬化性のグラフト化ポリウレタン、および架橋後に得られる熱硬化ポリウレタン

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2432148A (en) * 1943-02-10 1947-12-09 Ici Ltd Curing of diisocyanate-modified polyester
US3362036A (en) * 1965-10-22 1968-01-09 Hampshire Mfg Corp Footwear and adhesive means therefor
CH615384A5 (ja) * 1978-12-07 1980-01-31 Buss Ag
DE2854386A1 (de) * 1978-12-16 1980-07-03 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von thermoplastischen chemiewerkstoffen
JPS582063B2 (ja) * 1980-05-29 1983-01-13 大日精化工業株式会社 熱硬化性ポリウレタン成形品の製造法
CH666899A5 (de) * 1986-05-09 1988-08-31 Sika Ag Reaktiver schmelzklebstoff.
DE3930838A1 (de) * 1989-09-15 1991-03-28 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von tpu-enthaltenden chemiewerkstoffen
DE4115508A1 (de) 1991-05-11 1992-11-12 Inst Technologie Der Polymere Verfahren zur herstellung von hochmolekularen thermoplastisch verarbeitbaren polyurethanelastomeren mit verbesserter hydrolysebestaendigkeit und verbesserter verschleissfestigkeit
JP2576716B2 (ja) * 1991-05-24 1997-01-29 豊田合成株式会社 ステアリングホイールパッド
IT1264880B1 (it) * 1993-06-24 1996-10-17 Tema Srl Poliuretani termoplastici, elastici, gommosi, aventi durezza shore a inferiore a 80
DE4412329A1 (de) 1994-04-11 1995-10-12 Bayer Ag Verfahren zur thermoplastischen Verarbeitung von Polyurethanen und/oder Polyurethanharnstoffen unter Zugabe von Polyisocyanaten
US5993972A (en) * 1996-08-26 1999-11-30 Tyndale Plains-Hunter, Ltd. Hydrophilic and hydrophobic polyether polyurethanes and uses therefor
US5863466A (en) * 1997-02-06 1999-01-26 Mor; Ebrahim Electrostatic dissipative composition
DE19754601A1 (de) 1997-12-10 1999-06-24 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisocyanat-Polyadditionsprodukten
DE19812160C1 (de) * 1998-03-20 1999-07-08 Bayer Ag Formkörper aus wirkstoffhaltigen thermoplastischen Polyurethanen
US6258310B1 (en) 1999-03-18 2001-07-10 Basf Corporation Cross-linking thermoplastic polyurethane
FR2794759B1 (fr) * 1999-06-08 2002-07-12 Gemoplast Procede de fabrication d'un polyurethanne thermodurcissable apres transformation a partir d'un polyurethanne thermoplastique, et polyurethanne thermodurci apres transformation susceptible d'etre obtenu par ledit procede
US6142189A (en) * 1999-07-15 2000-11-07 Dayco Products, Inc. Method for manufacturing a high performance crosslinked thermoplastic hose and a high performance crosslinked thermoplastic hose produced thereby
DE10025932A1 (de) 2000-05-26 2001-12-06 Freudenberg Carl Fa Polyurethan-Formkörper
EP1195395A1 (de) * 2000-10-06 2002-04-10 Bayer Ag Thermoplastisch verarbeitbare Polyurethanelastomere mit verbesserter Eigenfarbe
US6723433B2 (en) * 2001-03-02 2004-04-20 3M Innovative Properties Company Printable film and coating composition exhibiting stain resistance
DE10120567A1 (de) * 2001-04-26 2002-11-07 Benecke Kaliko Ag Sinterfähige Formmasse, ein daraus hergestellter Formkörper sowie dessen Verwendung
DE10122437A1 (de) * 2001-05-09 2002-11-28 Henkel Kgaa Schmelzklebstoff in Form eines Granulates
JP2002336378A (ja) * 2001-05-17 2002-11-26 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボール
KR100441686B1 (ko) * 2001-11-21 2004-07-27 에스케이케미칼주식회사 폴리옥시메틸렌 복합수지 조성물 및 이로부터 성형된 제품
US6777466B2 (en) * 2002-02-08 2004-08-17 Noveon Ip Holdings Corp. Flame retardant thermoplastic polyurethane containing melamine cyanurate
WO2005044891A1 (ja) 2003-11-11 2005-05-19 Ube Industries, Ltd. 結晶性ポリエステルポリオール及び溶融接着剤
US7008333B2 (en) * 2004-06-25 2006-03-07 Bridgestone Sports Co., Ltd. Golf ball
US7727085B2 (en) 2007-02-13 2010-06-01 Bridgestone Sports Co., Ltd. Solid golf ball

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03203642A (ja) * 1989-12-29 1991-09-05 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 複合材料及びその製造方法
JPH06206963A (ja) * 1992-11-16 1994-07-26 Bayer Ag プレポリマーをモノマーと部分的に混合することによるポリウレタンプレポリマーの転換の連続的制御方法
JPH079439A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 光学用ポリカーボネート樹脂造粒法
JP2000159922A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Chisso Corp 予備発泡粒子の製造方法
JP2000351826A (ja) * 1999-05-26 2000-12-19 Bayer Ag 軟化特性が改良されている、熱可塑的に加工可能なポリウレタンの連続製造法
JP2003073445A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ゴルフボールカバー又はインナー用熱可塑性ポリウレタン樹脂、及びそれを用いたゴルフボール
JP2005506416A (ja) * 2001-10-26 2005-03-03 ノベオン・アイピー・ホールディングズ・コーポレイション 純粋なまたはブレンドされた、熱可塑性、熱硬化性のグラフト化ポリウレタン、および架橋後に得られる熱硬化ポリウレタン
JP2003190331A (ja) * 2001-12-28 2003-07-08 Bridgestone Sports Co Ltd スリーピースソリッドゴルフボール
JP2004331732A (ja) * 2003-05-01 2004-11-25 Sano:Kk 熱硬化性粉体塗料用原料マスターバッチ及びその製造方法、該マスターバッチを用いた熱硬化性粉体塗料及びその製造方法、並びに該熱硬化性粉体塗料を塗装して得られた塗装物品

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012530826A (ja) * 2009-06-23 2012-12-06 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 軟質熱可塑性ポリウレタンからなるポリウレタン
JP2013129759A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi Cable Ltd 架橋樹脂組成物、これを用いた電線およびケーブル
US11945184B2 (en) 2013-02-13 2024-04-02 Adidas Ag Methods for manufacturing cushioning elements for sports apparel
US11135797B2 (en) 2013-02-13 2021-10-05 Adidas Ag Methods for manufacturing cushioning elements for sports apparel
JP2019167546A (ja) * 2013-06-14 2019-10-03 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電導性熱可塑性ポリウレタンから製造される加熱可能な成形品
JP2016523296A (ja) * 2013-06-14 2016-08-08 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電導性熱可塑性ポリウレタンから製造される加熱可能な成形品
US11470913B2 (en) 2015-02-05 2022-10-18 Adidas Ag Plastic component and shoe
US10645992B2 (en) 2015-02-05 2020-05-12 Adidas Ag Method for the manufacture of a plastic component, plastic component, and shoe
US10290397B2 (en) 2015-04-08 2019-05-14 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Electric wire and method for producing the same, and multi-core cable and method for producing the same
JP2016201220A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 住友電気工業株式会社 電線及びその製造方法、並びに多芯ケーブル及びその製造方法
US11938697B2 (en) 2016-05-24 2024-03-26 Adidas Ag Method and apparatus for automatically manufacturing shoe soles
US11964445B2 (en) 2016-05-24 2024-04-23 Adidas Ag Method for the manufacture of a shoe sole, shoe sole, and shoe with pre-manufactured TPU article
US10639861B2 (en) 2016-05-24 2020-05-05 Adidas Ag Sole mold for manufacturing a sole
US10974476B2 (en) 2016-05-24 2021-04-13 Adidas Ag Sole mold for manufacturing a sole
US11407191B2 (en) 2016-05-24 2022-08-09 Adidas Ag Method for the manufacture of a shoe sole, shoe sole, and shoe with pre-manufactured TPU article
JP2018012326A (ja) * 2016-05-24 2018-01-25 アディダス アーゲー 靴底の製造方法、靴底、靴および予め製造されたtpu物品
JP2019521017A (ja) * 2016-06-28 2019-07-25 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド 親水性熱可塑性ポリウレタン組成物から作製される物品
JP7014740B2 (ja) 2016-06-28 2022-02-01 ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド 親水性熱可塑性ポリウレタン組成物から作製される物品
US10730259B2 (en) 2016-12-01 2020-08-04 Adidas Ag Method for the manufacture of a plastic component, plastic component, and shoe
US11504928B2 (en) 2016-12-01 2022-11-22 Adidas Ag Method for the manufacture of a plastic component, plastic component, midsole and shoe
US10723048B2 (en) 2017-04-05 2020-07-28 Adidas Ag Method for a post process treatment for manufacturing at least a part of a molded sporting good
JP2019106391A (ja) * 2019-04-02 2019-06-27 住友電気工業株式会社 電線及びその製造方法、並びに多芯ケーブル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0612033B1 (pt) 2017-02-07
WO2006134138A1 (de) 2006-12-21
DE102005028056A1 (de) 2006-12-21
BRPI0612033A2 (pt) 2012-08-28
US20110193256A1 (en) 2011-08-11
ES2602402T3 (es) 2017-02-21
US20080207846A1 (en) 2008-08-28
US8318868B2 (en) 2012-11-27
KR20080024186A (ko) 2008-03-17
JP5015917B2 (ja) 2012-09-05
CN101198648B (zh) 2011-08-17
EP1904566B1 (de) 2016-08-10
EP1904566A1 (de) 2008-04-02
KR101460372B1 (ko) 2014-11-19
CN101198648A (zh) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015917B2 (ja) イソシアネートを含有する熱可塑性ポリウレタン
US8680213B2 (en) Thermoplastic polyurethanes
US8859692B2 (en) Process for reacting thermoplastic polyurethanes with compounds having isocyanate groups
US5545707A (en) Multistage process for producing thermoplastic polyurethane elastomers
JP5771146B2 (ja) 改善された晶出挙動を有するポリエステルジオール系ポリウレタン
JP5908897B2 (ja) ポリラクチド(pla)と熱可塑性ポリウレタン(tpu)のブレンドの製造プロセス
US6538075B1 (en) Thermoplastic polyurethane
JP2013527266A (ja) 熱可塑性ポリウレタンでのホットメルト接着
CN108699207B (zh) 制备二嵌段共聚物的方法
US20110245449A1 (en) Melt adhesives containing thermoplastic polyurethanes
EP2445968A2 (de) Polyurethan auf der basis weichen thermoplastischen polyurethans
JP2018528318A (ja) 熱可塑性ポリウレタン
JPH0134539B2 (ja)
KR20210112357A (ko) 경질 상 개질된 열가소성 폴리우레탄
JPH03287816A (ja) ポリウレタン弾性繊維の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100726

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120306

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5015917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250