JPH03287816A - ポリウレタン弾性繊維の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維の製造方法

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JPH03287816A
JPH03287816A JP8556490A JP8556490A JPH03287816A JP H03287816 A JPH03287816 A JP H03287816A JP 8556490 A JP8556490 A JP 8556490A JP 8556490 A JP8556490 A JP 8556490A JP H03287816 A JPH03287816 A JP H03287816A
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JP
Japan
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polyurethane
group
diisocyanate
polyurethane elastic
molecular
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JP8556490A
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English (en)
Inventor
Yoshinuki Maeda
前田 佳貫
Nobuhiko Yokota
横田 宣彦
Akihiro Uehata
章裕 上畠
Koji Hirai
広治 平井
Sadao Yamashita
節生 山下
Yukiatsu Furumiya
行淳 古宮
Kazuo Yamazaki
和男 山崎
Osamu Takemura
武村 治
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリウレタン弾性糸(スパンデックス)の製造
方法に関するものであり、さらに詳しくは、特に伸長回
復性の優れた、溶融紡糸法によるポリウレタン弾性糸の
製造方法に関するものである。
[従来の技術] ポリウレタン弾性糸は従来より主として乾式紡糸により
生産されており一部が湿式であり、溶融紡糸法によって
は極く一部が生産されているに過ぎない。これは溶融紡
糸法の技術が確立されていない為伸長回復性や伸度がや
や劣り、特に耐熱性に劣る為に、ナイロンやポリエステ
ル、綿等と組合せて布帛とした場合の熱処理に於て、十
分な熱処理が出来ないという重大な欠点を有する故と言
える。
この欠点を改良する方法として、ポリイソシアネート化
合物を過剰に用いて合成されたポリウレタン弾性体を紡
糸したり、ポリウレタン弾性体の溶融時に、高分子量ポ
リイソシアネート化合物を添加混合して紡糸し、架橋を
導入して伸長回復性や耐熱性を向上さける提案かなされ
ている。しかし、前者の場合にはポリウレタン弾性体の
合成時にゲルの発生が激しく、紡糸に適したものを得る
のが極tて困難であり、後者の場合には、ポリウレタン
弾性体の溶融特性としてウレタン結合の一部分の熱解離
により、NGO基とOH基が生成する上に、さらにポリ
イソシアネート化合物を添加混合する為に、糸条として
紡糸し捲き取った際に極めて膠着し易く、油剤等によっ
てもこれを防止するのが困難なものであった。
また、特公昭58−46573号公報には単に架橋即ち
アロハネート結合により耐熱性を向上さUoる技術につ
いて記載されているが、この技術では膠着を防止し得す
、又アロハネート結合は約150°Cて解離してしまう
ものであり、ナイロンやポリエステルで要求される18
0℃前後の熱処理温度に対しては不十分なものであった
特公昭60−44405号公報には、熱可塑性ポリウレ
タンとポリ有機シロキサンの混合物にポリイソシアネー
ト化合物を添加することにより耐熱性、膠着防止性を有
したポリウレタン弾性糸を製造する方法が開示されてい
る。
しかしこの方法はポリ有機シロキサン特に変性ポリシロ
キサンを前もって添加しておくために熱劣化や熱変性を
受ける事、また少量のポリ有機ンロキサン類を添加する
為に、混合斑を生じたり、工業的に計量するのに困難で
、設備コストがかかる等、の点で不十分であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は弾性回復性、耐熱性、膠着防止性に優れたポリ
ウレタン弾性糸の製造方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、熱可塑性ポリウレタン弾性体を溶融紡糸する
に際し、溶融したポリウレタン弾性体に、ジイソシアネ
ート化合物とポリ有機シロキサン又はその変性物の混合
物を添加混練後紡糸する事を特徴とするポリウレタン弾
性繊維の製造方法である。
この結果、伸長回復性か良好でありかつ、ポリ有機ノロ
キサンを内に添加する事により、膠着性を著しく改善す
る事か可能となる。
本発明に用いる熱可塑性ポリウレタン弾性体は、公知の
セグメント化ポリウレタン弾性体を包含するものであり
、溶融紡糸可能なしのは用いることが可能である。特に
合成方法にはよらず、溶液重合等で合成しても良く、塊
状重合、連続重合等、任意の方法を選択することか可能
であるか、製造コストからは連続重合が好ましく、いわ
ゆるプレポリマー法、ワンショット法のしつれも適用可
能である。
本発明に用い得る熱可塑性ポリウレタン弾性体には、大
きく分けてポリエーテル系、ポリエステル系(ポリカー
ボネート系を含む)の2つに分類されるが、溶融時の耐
熱性や耐光堅牢性の良好な後者かより好ましい。
本発明に用いる熱可塑性ポリウレタン弾性体の合成に用
いられる高分子ジオールとしては分子量1000〜35
00のジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシポリカ
ーボネート、ノヒドロキシポリエーテル等が挙げられる
その中では、高分子ジオールがメチル分岐を1つ有する
炭素数6〜10のジオールを必須成分として合成される
分+ 111000〜3500、より好ましくは分子量
1500〜2300のポリエステルジオール、ポリカー
ボネートジオールあるいはポリエステルカーボネートジ
オールから選ばれる少くとも1種以上の高分子ジオール
からなり、該高分子ジオールが下記(1)、(I[)式
を満足するポリウレタン弾性体が耐熱水性、耐カビ性、
低温伸長回復性、耐光性等の点で特に好ましい。
6≦全炭素数/(エステル結合数十カーボネート結合数
)≦9  ・・・(1)0015≦メチン基散/全炭素
数≦0.09             ・・・(n)
(全炭素数;高分子ジオール中のエステル結合、カーボ
ネート結合に含まれる炭素を除いた炭素の合計数) 具体的には、公刊ill、300〜3.[100のポリ
−3−メチル−15−ペンタンアジペート、ポリ−3−
メチル−1,5−ペンタンセバケートやジフェニルカー
ボネートと1.9−ノナンジオール/2−メチル−18
−オクタンジオールから合成されるポリカーボネートジ
オールやこれらの共重合体等が挙げられる。これらは混
合して用いても良い。
これらの高分子ジオールの製造に用いられるメチル分岐
を1つ有する炭素数6〜10のジオールの例としては、
3−メチル−1,5−ベンタンジオールや2−メチル−
1,8−オクタンジオールなどが好ましい例としてあげ
られ、ジカルボン酸としては、アゼライン酸やセバシン
酸が好ましい例として例示できる。
本発明に用いられるポリウレタン弾性体のハードセグメ
ントは、例えばP、P’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以下MDIと略記)や、テトラメチレンジイソ
シアネート等分子量500以下の低分子のジイソシアネ
ートと1.4−ブタンジオール(以下BDと略記) 、
1.4−ビス(β−ヒドロキンエトキシ)ベンゼン(以
下BHEBと略記)、エチレングリコール、プロピレン
グリコール等分子160〜160程度の低分子ジオール
(鎖伸長剤)こより形成されるが1VIDIとBD及び
/又はB)(EBより形成されるらのが好ましく用し)
られる。
本発明に用いる熱可塑性ポリウレタンは該ポリウレタン
製造に用いる高分子ジオールと鎖伸長鎖の「OH基」と
低分子ジイソアネートのrNC○基」のモル比R−[N
CO基]/[OH基]によらず熱可塑性を有するものか
使用可能である。
しながら、R< 0.95の場合には、添加混練するジ
イソシアネート化合物のモル数(量)を多量にしなけれ
ばならず、その為に可塑化効果が大きくなり溶融粘度が
大幅に低下し、紡糸性の低下や膠着を生起する為に好ま
しくない。それ故にR≧095か好ましく、より好まし
くはR≧0.97である。
一方Rが1より大きな場合、樹脂の合成から保存の間、
水分を排除すれば、等モルのOH基とNCO基はウレタ
ン結合を形成し、過剰のNGO基はウレタン結合と反応
架橋し、約150℃で熱解離するアロハネート結合を形
成して安定化する。しかしながら、アロハネート結合の
形成には比較的長時間を要する為に、Rかそのままジイ
ソシアネート化合物の溶融時の添加混練を実施仕ずとも
十分な程に大きくなると、該反応の完結は事実上不可能
となるが、また、樹脂製造工程やその後の保存管理に於
て完全に水分を排除するのは工業上不可能に近い為に、
結果として大過剰に存在するNCO基の一部が水と反応
し、脱炭酸して、アミノ基となり、これが残っているN
GO基として反応してウレア結合を生成し、この結合が
多量に発生すると部分的に非熱可塑性になり製糸時のゲ
ルやフイツンユアイを生成する原因となってしまうので
ある。もちろん上述のトラブルを生じないレベルのウレ
ア結合の存在は可能であり、製糸後は、さらにその許容
範囲は拡大する。従って、RはR< 1.02の範囲と
し、十分な水分管理を実施するのが好ましいのである。
本発明に用いられるポリ有機ノロキサンまたはその変性
物(以下ポリ有機ノロキサンと述べる)は粘度が1ボイ
ズ以上3,000ポイズ以下のものが好ましく用いられ
る。
ポリ有機シロキサンとしてはポリジメチルシロキサン、
ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキ
サン等が挙げられる。
ポリ有機シロキサンの変性物としては、アルキル変性物
、アルコール変性物、エーテル変性物が挙げられる。好
ましくは膠着防止効果の点でポリジメチルシロキサン、
特にそのエーテル変性物であるエチレンオキサイドおよ
び/またはプロピレンオキサイド変性のものが好ましい
これらのポリ有機シロキサン類は、内添され紡糸される
際に糸条の表面付近に集中する。これにより膠着性を低
減させる事が可能となるのであるが、これの添加量は0
.05vt%以上が膠着防止に必要であるが、一方3.
Owt%・・を越えると、可塑剤としての効果が著しく
なり、糸条形成や工程性上好ましくない。最も好ましい
のは0.1vt%以上1.5vt%以下である。従って
ポリウレタン弾性体に対して相対的に極く微量を添加す
る事となり、均一な高精度の添加混練の為には、ジイソ
シアネート化合物と混合して添加するのか好ましい。
また、ポリシロキサン化合物類は、熱変性を受++i<
、Iにエーテル変性ポリシロキサンはその傾向が著しい
。従って、より熱履歴の少くなる紡糸時の添加混練が好
ましいのである。また、ジイソシアネート化合物に対す
る増粘効果を有するために、添加時の計量性か高められ
るため、低分子量のジイソシアネート化合物を用いるこ
とが出来る。よって得られるポリウレタン弾性繊維を構
成するポリウレタンの窒素含有率を自由に制御出来る。
本発明に用いられるジイソシアネート化合物としては、
低分子ジイソシアネートそのもの又は低分子ジイソシア
ネートと高分子ジオールの反応物が用いられる。このジ
イソシアネート化合物の分子It(数平均)は任意に選
択可能であるが、あまりに分子量が大きくなると、必要
な過剰量のNCO基を糸条に導入する為には多量のジイ
ソシアネート化合物の添加が必要となり、ポリウレタン
弾性体の可塑化が進み過ぎ、紡糸性等の工程性を低下さ
せ、膠着性を増すため好ましくない結果となる。従って
ジイソシアネート化合物の数平均分子量は3500以下
、好ましくは2700以下であり、さらに好ましくは4
00以下、最も好ましいのは低分子ジイソシアネートそ
のものを用いる事である。ここでいう分子量とは、末端
定量による数平均分子量をいう。
ジイソシアネート化合物として高分子ジオールと低分子
ジイソシアネートとの反応物を用いる場合には、用いる
熱可塑性ポリウレタン弾性体の合成に用いられた高分子
ジオールを用いる事が好ましく、その分子量も当該高分
子ジオールの分子量の±30%以内、好ましくは±2o
%以内の分子量のものを用いるのが好ましい。これは、
異種高分子ジオールを用いた場合、その特性の違いから
弾性糸としての特性の低下を生じ易く、同種であっても
分子量差が大きすぎると、セグメント化ポリウレタンの
特徴である相分離に悪影響を及ぼす場合があるからであ
る。低分子ジイソシアネートについても、用いる熱可塑
性ポリウレタン弾性体の合成に用いられた低分子ジイソ
シアネートか好ましい。
本発明に於ては、ポリ有機シロキサンとジイソシアネー
ト化合物は混合して用い、添加される必要があるがこの
混合物に、例えば酸化チタン等の艶消剤や紫外線吸収剤
や酸化防止剤などの添加剤、染顔料などの着色剤を混合
して添加する事も可能である。
本発明に於てのポリ有機シロキサンとジイソシアネート
化合物の混合物の粘度を高おるために、得ようとする弾
性糸の特性を損わない範囲で、増粘斉jの併用が可能で
ある。この場合、用いる熱可塑性ポリウレタンの屈折率
に近いものか、透明性を損わない為に好ましい。この様
な添加剤(増粘剤)の例として微粒子シリカ粉末をあげ
ることが出来る。この例としては日本アエロジル社の微
粒シリカ粉(例えばMOX−80,R−972)などを
あげることができる。このシリカ微粒末には膠着の防止
効果をも有する。
本発明に於ての該添加剤は、製糸工程で添加される。そ
の方法は例えば混練部を有する単軸押出機やこれとスタ
チックミキサーとの組合せ、二軸押出機等の静的又は動
的混練機能を存する紡糸装置に於て、そのラインと途中
又は最初から添加される。又、ライン途中や紡糸ノズル
部分にフィルター機構を設け、濾過すると供に分散混練
機能を付加することも有効である。このフィルターには
、ステンレス不織布や焼結金属粉(アルミナや酸化ジル
コニウム等に代表されるもの)を用いたいわゆるサンド
フィルターが例示出来る。
本発明に於て、ジイソシアネート化合物の添加量は、用
いるポリウレタン樹脂の組成によって若干異る。しかし
ながら本発明の目的を達成するには、熱可塑性ポリウレ
タン弾性体の構造に用いられる高分子ジオールと鎖伸長
剤の「OH基」と、熱可塑性ポリウレタンの製造に用い
られる有機ジイソシアネートの「NCO基」と溶融した
熱可塑性ポリウレタンに加えるジイソシアネート化合物
の「NCO基」の合計の「NCO基」との比R= [N
CO基]/[OH基]が1.02〜1.15とすること
が好ましい。
1(< 1.02では十分な弾性回復率が得られなくな
ってしまう場合がある。
またR > 1.15となる様に添加すると、樹脂の可
塑化が進み、活性なNGO基の量が多くなり過ぎて、製
糸困難となり、捲き取れたとしても、ボビン上で激しく
膠着し、解舒不能となってしまう場合がある。最も好ま
しい範囲は、1.025≦R≦1.10である。
さらに本発明者らは、より好ましいポリウレタン弾性糸
を得る条件について研究した結果、耐熱性と伸度及び伸
長回復性のバランスから本発明により得られるポリウレ
タン弾性糸を構成するポリウレタン弾性体の窒素含有率
か、2.5wt%以上4.Ov’t%であることが好ま
しく 2.8wt%以上3.5wt%以下である事がよ
り好ましい事を見出した。
即ち窒素含有率が2.5wt%を下回ると伸度は良好と
なるが、耐熱性が劣り、特にナイロンやポリエステルと
併用した場合には、特にその染色加工工程に於て150
℃以上の高温になる工程を一般に通るが、その温度に耐
えられなくなってしまう。
また塑性変形を生し易くなり高伸長時の伸長弾性回復性
に劣るものとなってしまう。
一方、窒素含有率が4.0wt%を越えると耐熱性よ良
好となるが伸度か低下してしまい、弾性糸の用途に不適
格なものとなってしまうのである。
本発明により弾性糸を得ようとする場合、水分の管理が
重要である。熱可塑性ポリウレタン樹月旨のうち特にポ
リエステル系のものを用いる場合には、溶融時に加水分
解を生じ、分子量の低下を起して目的とする性能が得ら
れなくなってしまうからである。従って溶融前の水分率
を1100pp以下より好ましくは30ppm以下とす
る事により良い結果が得られる。もちろん樹脂の合成か
ら紡糸までを一貫して行う重合直結紡糸に於ても水分の
侵入を防止する事が重要である。さらにNCO基は、水
と反応して脱炭酸し、NH1基に変化してしまう為に樹
脂の構成から紡糸、^ging (後述する)までの水
分管理か重要である。
本発明によるポリウレタン弾性糸を得るに当り、紡糸以
後の工程について説明する。
熱可塑性ポリウレタンの特性として熱溶融時には、ウレ
タン結合の一部がNC○基とOf(基に部分的に解離し
、紡糸工程において固化した直後は、直ちに再結合計す
、一定の時間を要する。また本発明に於ては、ジイソシ
アネート化合物を過剰に添加するか、これらは、一部は
、紡糸工程において失活したNCO基のNH3基に変化
しfコしのと反応してウレア結合を形成し、NCO基を
再生するが、残余はウレタン結合と反応してアロハネー
ト結合して架橋構造を形成したり、紡糸後侵入した水分
と反応して一部NH7基と変化したものと反応してウレ
ア結合を形成したり、ウレア結合と結合してヒュレット
結合(架橋)を形成する。この再結合、鎖伸長架橋形成
により、強度、伸度、伸長回復性に優れた弾性繊維が得
られるのである。
これらの反応を完結させる為に、紡糸された弾性糸は^
ging処理が必須である。Aging条件は、組成や
目的により任意に定める事か可能であるが、90℃〜1
8℃の温度範囲が好ましく、湿度は導入したIIco基
の過剰量によって定まるが、少い程低湿にする必要があ
る。90℃より高くなると膠着を生起し易く、18℃未
満では反応に時間かかかり過ぎる為であり、NGO基の
過剰量が少い場合Aging中に侵入した水分によりN
CO基がNF2基に変化し過ぎると結合反応が起きなく
なってしまうからである。
逆に、NGO基の過剰量が大きい場合には、温湿度を適
当に管理する事により、ウレタン結合より強固であるウ
レア結合やビユレット結合による架橋を導入して耐熱性
を高める方法も有効である。
例えばR= 1.12とし、30℃81%RHで7日間
以上Agingする方法である。
以下実施例よりさらに詳しく説明する。
強伸度測定 JISL−1013に従って測定した。
参考例−1 (ポリエステルジオールの合成) 3−メチル−1,5−ベンタンジオール(MP Dと略
記)とアゼライン酸(AZと略g己)のモル比1.3+
1の混合物を窒素雰囲気下、220℃1.0kg/am
’−Gにて生成する水を留去しつつエステル化反応を行
い、エステル化率が98%になったとき、除々に減圧し
てlmmHg以下として重合反応を行い、分子量1,5
00のポリエステルジオールを得た。以下同様にして、
表−1に示す7種のポリエステルジオールを得た。
参考例−2 (ポリカーボネートジオールの合成) 2−メチル−1,8−オクタンジオール(MODと略記
)と1.9−ノナンジオール(NDと略記)の1/1モ
ル比の混合物1730gとジフェニルカーボネート(D
PCと略記) 2140gの混合物を200℃で生成す
るフェノールを留去し、220℃まで昇温しで反応を進
抄、さらに5mmHgまで除々に減圧してフェノールを
完全に留去しポリカーボネートジオールを得た。同様に
合成反応を行い、表−2に示すポリカーボネートジオー
ル3種を得た。
表−1ポリエステルジオール AZ:アゼライン酸 ND  :1.9−ノナンジオール MOD : 2−メチル−1,8−オクタンノオール実
施例−1,比較例−1 ポリエステルジオールaと1.4−ブタンジオールから
なり30℃に加熱された混合物と50”Cに加熱した4
、4°−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD I
 )とを、表−3に示す組成となる様に定量ポンプで連
続重合機(二輪スクリュー押出機)に供給し、重合温度
(中間ノリンダー温度)230℃として重合を行い、ス
トラット状に押し出してカットし、直ちに露点温度−2
0’Cの乾燥空気を用い、80℃にて乾燥してペレット
を得た。
このベレットを806C24時間真空乾燥し、重量式計
量フィーダー付の2軸スクリユ一押出機付紡糸機により
紡糸を実施したがこのときポリエステルジオールλと、
MDIのモル比かI17の組成て反応させた添加剤とエ
チレンオキサイド変性ポリジメチルシロキサン(200
0cst)とを混合した添加剤を押出機途中でギアポン
プにより押し込み添加した場合を実施例−1,添加しな
い場合を比較例−1とする。紡糸温度は215°C1紡
糸速度は600m/minて油剤にはジメチルノリコン
を用い、70d−2fのポリウレタン弾性糸を得1こ。
得られた原糸を80℃24hr低温度で熱処理し、特性
を評価した結果、表=1に示す様に添加剤を加えfコ場
合極めて良好な結果が得られた。
また解舒性についても同様な結果であった。
実施例−2 実施例−1と同様にして表−3に示す組成のポリウレタ
ン樹脂を得、同様にして実施例−1と同組成のジイソシ
アネート化合物と変性ポリジメチルシロキサンの混合物
を添加混練紡糸し同様に60”C40hrのAging
をしたところ解舒性も良く、糸物性も表−3に示す様に
良好なものであった。
実施例−3 実施例−1と同様にして表−3に示す組成のポリウレタ
ン樹脂を得た。さらに実施例−1と同様にしてMDIと
ポリエステルジオールeのモル比2.2:1の反応物と
、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド−1/1
変性ポリジメチルシロキサンの混合物を添加混練紡糸し
、70d−2fのポリウレタン弾性糸を得た。これを4
09C70%RHで7日間Ag i ng したところ
、解舒性の良い糸物性の良いものであった。これを表−
3に示す。
実施例−4 ポリカーボネートジオール−qをソフトセグントとする
ポリウレタン樹脂を実施例−1と同様にとて合成し、ポ
リカーボネートジオールPとMDIのl;20の反応物
をジイソシアネート化合物として用いること以外は実施
例−1と同様にしてポリウレタン弾性糸を得たが表−3
に示す様に良好な結果であった。
実施例−5 ポリカーボネートジオールrをソフトセグメントとする
ポリウレタン樹脂と、ポリカーボネートジオールrとM
DIのモル比的3.4の反応物を用いる以外は実施例−
1と同様にしてポリウレタン弾性糸を得たところ、良好
な物性を示していた。
実施例−6 実施例−3のポリウレタン樹脂を用いMDIとポリカー
ボネートジオールqとのモル比5:1の反応物とエチレ
ンオキサイド/プロピレンオキサイド変性ポリジメチル
シロキサンの混合物を添加混練して実施例−1と同様に
紡糸して、80℃24時間低湿下においてAgingL
、70d−2fのポリウレタン弾性糸を得たが表−3に
示す様に添加したジイソシアネートを形成する高分子ジ
オールが主体となるポリウレタン樹脂を構成するものと
異種の為、やや性能的に劣るものであった。
実施例−7 ポリエステルジオールaをソフトセグメントとする表−
3に示すポリ、ウレタン樹脂とボリエステルノオールー
aとMDIの1 : 12.5の反応物を用い、実施例
−1と同様にして添加混練し紡糸したところ、樹脂が固
く、糸掛けの8昌な糸であった。
この捲き取った糸を60℃−24hr低湿度下Agin
g処理したところ、強度はあるが伸度はやや低いもので
あったか耐熱性は良好てあった。この結果を表=3に示
す。
実施例−8 実施例−1と添加するジイソシアネート化合物を、ポリ
エステルジオールCとMDIのモル比■4の反応物を用
いる以外は同様にして表−3に示す結果を得たが異種ポ
リエステルジオール使用の為、強度と伸長回復性にやや
劣るものであったが低性能は良好であった。
比較例2 実施例−1と添加するエチレン変性ポリジメチルシロキ
サンをポリウレタンの合成時に添加し、ジイソシアネー
ト化合物を押出機途中で添加する以外同様に紡糸を試み
たが、ジイソンアネート供給ノズルか閉塞し、安定な紡
糸か出来なかった。
比較例−3 実施例−1と、添加するエチレン変性ポリジメチルシロ
キサンをポリウレタン樹脂の合成時に添加し添加するジ
イソシアネート化合物を高分子ジオールbとMDIのモ
ル比が122の寧且成て反応させたものを用いる以外同
様にしてポリウレタン弾性糸を得たが、合成から溶融紡
糸の間にエチレン変性ポリツメチルノロキサンが変性又
は分解した為か、紡糸性不良で膠着性にやや劣るもので
あった。
比較例−4 実施例−3とジイソノアネート化合物と、変性ポリジメ
チルシロキサンを混合せずに、別々に計量かつ同時に添
加し、混練紡糸する以外同様にして紡糸したところ紡糸
調子がやや不良であった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性ポリウレタン弾性体を溶融紡糸するに際
    し、溶融したポリウレタン弾性体に、ジイソシアネート
    化合物とポリ有機シロキサン又はその変性物の混合物を
    添加混練後紡糸する事を特徴とするポリウレタン弾性繊
    維の製造方法。
  2. (2)熱可塑性ポリウレタン弾性体が、該ポリウレタン
    弾性体の製造に用いられる高分子ジオールと鎖伸長剤の
    「OH基」と低分子ジイソシアネートの「NCO基」の
    モル比R=[NCO基]/[OH基]が0.95≦R<
    1.02として合成された熱可塑性ポリウレタン弾性体
    である請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維の製造方
    法。
  3. (3)ポリ有機シロキサンがポリジメチルシロキサンで
    ある請求項1または2に記載のポリウレタン弾性繊維の
    製造方法。
  4. (4)ポリ有機シロキサンの変性物がエーテル変性ポリ
    ジメチルシロキサンである請求項1または2に記載のポ
    リウレタン弾性繊維の製造方法。
  5. (5)熱可塑性ポリウレタン弾性体の製造に用いられる
    高分子ジオールと鎖伸長剤の「OH基」と、熱可塑性ポ
    リウレタンの製造に用いられる低分子ジイソシアネート
    の「NCO基」と溶融した熱可塑性ポリウレタン弾性体
    に加えるジイソシアネート化合物「NCO基」の合計の
    ΓNCO基」との比R=[NCO基]/[OH基]が1
    .02〜1.15となる範囲にジイソシアネート化合物
    を添加する請求項1〜4のいずれかに記載のポリウレタ
    ン弾性繊維の製造方法。
  6. (6)得られるポリウレタン弾性繊維を構成するポリウ
    レタンの窒素含有率が2.5〜4.0重量%である請求
    項1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維の製
    造方法。
  7. (7)ジイソシアネート化合物が熱可塑性ポリウレタン
    弾性体の製造に用いられた高分子ジオールと同一組成の
    高分子ジオールと、同一の低分子ジイソシアネートが少
    なくとも一部反応した反応物である請求項1〜6のいず
    れかに記載のポリウレタン弾性繊維の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001207334A (ja) * 2000-01-27 2001-08-03 Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd 制電性に優れる弾性繊維
JP2008095240A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Nisshinbo Ind Inc 熱融着性弾性繊維及びその製造方法並びに該弾性繊維を用いた織編物

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JP2008095240A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Nisshinbo Ind Inc 熱融着性弾性繊維及びその製造方法並びに該弾性繊維を用いた織編物

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