JP2008522818A - 金属触媒の沈降速度、沈降密度の制御の改善および凝集剤の使用による性能の改善 - Google Patents

金属触媒の沈降速度、沈降密度の制御の改善および凝集剤の使用による性能の改善 Download PDF

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Abstract

触媒を凝集剤で処理することによる、触媒または触媒の前駆体の懸濁液および沈降特性の調節方法

Description

本発明は、触媒が最適な沈降速度および望ましい沈降密度を呈する、有機化合物の変換に際する金属触媒の使用に関する。触媒の沈降速度およびその最終的な沈降密度は、多数の有機化合物の変換に用いるこれらの触媒の使用に関与するきわめて重要な因子である。これらの変換の例としては、水素化、水化、脱水素化、還元的アミノ化、還元的アルキル化、重合、酸化、水素化分解反応および他の広く知られている反応が挙げられる。金属触媒を用いる多くの方法は、その触媒と反応混合物との分離方法として沈降分離を用いるため、触媒の沈降速度は総合的な反応プロセス時間においてきわめて重要であり、この場合は、沈降速度が迅速であるのが最も望ましい。場合によっては、沈降速度を遅くするのがよいこともある。こうした例としては、濾過によって反応混合物から触媒を分離する場合が挙げられる。この場合、触媒が沈降してきわめて高密度の触媒層を形成してしまい、そこから濾過物を引き出すのが困難になる場合は特に、濾過物の大半がフィルターを通過するまで、触媒は懸濁したままであるのが有益である。
触媒の沈降密度も、使用する工程手法にふさわしい触媒を選択する場合に考慮しなければならない重要な因子である。その工程においてその触媒を懸濁液に戻して再びスラリーにすることが重要になる場合は、低密度で緩く形成される触媒層が望まれる。隙間の量が著明な、緩く形成された触媒層というものは、反応媒質が触媒層全体に自由に浸透することを可能にし、それによってこの液体が触媒粒子をより容易に反応媒質へと運ぶことを可能にする。これによって再スラリー化の時間が短縮されるだけでなく、撹拌機のモーターにかかる電荷が少なくなるため、撹拌機のメンテナンスを節約し、最も効率よく反応を行うのに必要な望ましい懸濁液を得るためのエネルギー量を節約することができる。また、緩く形成された触媒層というものは、触媒を反応混合物から分離するのに用いられる技術が、反応媒質が触媒層を出来るだけスムーズに流れることを必要とする場合でも望まれる。この例としては、個体の触媒から反応媒質を濾過する場合が挙げられる。また、緩く形成された触媒層は、パーコレーションまたは洗浄液を洗浄対象の触媒層を通して流して容易に洗浄できる。このため、触媒層の密度を触媒の調製中に制御できれば、産生時間が早くなり、触媒をよりよく洗浄できる。
場合によっては、高密度のより詰まった触媒層が望ましいこともある。感水反応を実施する場合は水を出来るだけ除去することが常に必要である。これは通常、触媒を水混和性有機溶媒で洗い流すことによって実施される。この洗い流しは、触媒を沈降させ、上澄みの水溶液をデカントし(通常は上澄みの溶液を沈降した触媒から吸い上げることによって実施する)、新しい水混和性溶媒を添加した後、懸濁液を攪拌して沈降を待ち、上澄みの水溶液をもう1回デカントすることによって行う。触媒中の水の量は、沈降させるたびに徐々に少なくしていき、デカンテーションと洗浄を反復して、非混和性の溶媒が必要である場合は、この一連の操作をあと数回反復して水混和性の溶液を望ましい溶液に替える必要がある。この一連の操作では、沈殿およびデカントのサイクルのたびに望ましくない溶液をできるだけ除去できるように、隙間を出来るだけなくした詰まった触媒層がきわめて望ましい。通常、沈降密度の高い詰まった沈降触媒は、沈降中に凝集しない傾向があり、このたび沈降時間には時間がかかる。しかし、本発明の適用により、より速い沈降時間で沈降中に凝集するが、沈降密度の高い詰まった触媒層の利点は維持するような触媒を得るために、触媒の沈降および密度の特性を制御することが可能になる。
また、液体である原料に対しては室温を若干上回る温度(望ましくは>50℃、ただし低温で融解する原料も場合によっては使用できる)でおよび個体である原料に対しては室温で触媒を包埋する場合、詰まった沈降触媒層を形成する速く沈降する触媒が望ましい。この技術は通常、脂肪ニトリルを脂肪アミンに水素化するのに用いるRaney型触媒を包埋する脂肪アミンに用いられる。これらの包埋触媒は、まず触媒を沈降させ、触媒の上澄み液を吸い上げ、真空中で加熱することによって残留水の大半を除去して、溶解包埋剤(好適な脂肪アミンなど)を添加し、包埋剤と触媒の混合物をホモジナイズし、液体混合物を冷却したコンベヤー上で小滴状の固形包埋塊に打錠する(pastilation)ことから製造される。詰まった層を形成する迅速に沈降する触媒を有することで、この過程を早く行うことができ、吸い上げによってより大量の水を除去できるので高温での排出量を少なくすることができる。高温での真空中の水の除去は、吸い上げよりも遅くコストもかかるため、適切な凝集剤を使用すれば、より商業的に競合力の高い触媒包埋方法が実施できるようになる。
沈降速度および沈降金属触媒層の密度は、電荷/粒径比によって決定される。電荷/粒径比が高い場合、粒子は互いに反発しあうため、凝集物を形成することなく沈降するため、隙間の占める割合が低くなる傾向にある。これにより、上記のような使用ができる高密度の詰まった層が得られる。電荷/粒径比がきわめて低い場合は、金属粒子は合着しあって速く沈降する隙間の多い凝集物を形成し、それによって低密度の緩い触媒層が得られる。このため、電荷/粒径比を調節することによって、金属触媒粒子の沈降を制御することができるのである。これは、電荷量および/または触媒の粒径を変化させることによって達成することができる。触媒の粒径を変更することは有用ではあるが、あまりにも大きな金属触媒粒子は活性が低くなり(孔系の外側の活性金属面の濃度が低くなるため)、触媒粒子が小さすぎれば、反応溶媒からの触媒の分離が困難になり、水素化などという反応時に全体的な物質移動の可能性が高まるといった欠点は必ず生じる。こうした物質移動は、触媒を迅速に不活化し、反応による望ましい収率がきわめて急激に低下する。ただし、本明細書に記載する調節剤による粒径の使用は、本明細書に記載の発明の一部である。
また、粒子の電荷を変更することによって、電荷/粒径比を調節することもできる。これは、帯電した物質を触媒に添加することにより、帯電した表面を形成するか、帯電した表面を中和するかのいずれかによって行うことができる。この種の調整剤は活性表面積を遮断し、触媒の活性を低下させる傾向にあるが、テンプレート効果を形成するために、望ましい反応収率が得られないこともある。本発明は、金属触媒の粒径の作用とともに凝集剤の添加による驚くべき作用を使用することによって、金属触媒層の沈降速度および沈降密度の両方を制御する。
凝集剤の設計も、沈殿中に形成され、結果的に沈降した触媒層に存在する触媒凝集物のサイズおよび隙間の容量を制御する。凝集剤は触媒粒子を引き付け、その帯電中心のネットワークに入れて、凝集物のテンプレートとして働く。触媒粒子と凝集剤との相互作用は、この可溶性ポリマー(土台のポリアクリルアミド中の陰イオンのアクリル酸塩または四級アミン陽イオンモノマーなど)における帯電の種類および粒子数によって左右され、凝集物中における隙間は、凝集剤のイオン性の種類、凝集剤中の帯電したモノマーの種類、ポリマーストランド毎の帯電モノマー数、凝集剤の分子量および最も可能性がある、各凝集物の形成に関与する凝集剤のストランド数によって左右される。これらの因子を制御することにより、触媒が沈降して触媒層を形成する時の全体的な沈降および圧密特性を決定することができる。これらの特性は、触媒粒子周辺のイオン環境および、反応物と触媒表面との相互作用の最適化を介して触媒を処理する凝集剤の使用がさらに利益をもたらすそれに対応する凝集物をも決定する。これは、反応対象となる一部のイオン相互作用を介して反応が加速する場合に特に有用である。一つの例としては、分極したカルボニル化合物がそれに対応するアルコールへとより迅速に水素化することが挙げられる。触媒粒子および凝集物の周辺の特に凝集剤が形成したイオン環境は、触媒の活性および選択性を改善するイオン添加物の有効性も高める。この例として挙げられるのは、NaOH、LiOH、アンモニアなどの塩基の添加によって、ニトリル類から一級アミン類への水素化の活性および選択性が改善され、これらの塩基添加物の有効性が、凝集物によって提供される触媒粒子周辺のイオン環境によって改善されることである。反応物と触媒との相互作用を凝集剤の使用によって最適化する別の例としては、プロキラルな不飽和部分のエンチオ選択的水素化であり、そのなかで凝集剤はある分子の一つの面が別の面へと吸収されるのを妨げ、その結果として反応混合物中の鏡像異性体が強化されることである。この点に関して、本技術は、反応物および/または添加物と触媒との相互作用を最良の結果のために最適化することのできる固定触媒層でも用いることができる。
本発明で用いる望ましい凝集剤はポリアクリルアミドである。ポリアクリルアミドは、非イオン性、陽イオン性または陰イオン性のいずれであってもよく、これらすべての種類を本発明で用いることができる。帯電ポリアクリルアミドは、アクリルアミドと帯電コモノマーとの共重合によって生成され、望ましい種類および強さの電荷が産生される。陰イオン性ポリアクリルアミドは、アクリル酸塩(アクリル酸ナトリウムなどであるがこれに限定されない)を陰性に帯電したモノマーとして用いることによって産生することができ、陽イオン性ポリアクリルアミドは、容易に重合できる不飽和四級アミン類で産生することができる。多くの種類の陰性および陽性に帯電したモノマーが、上述の帯電ポリアクリルアミドの生成に利用可能であるが、本発明は上述のものに限定されるわけではない。これらの凝集剤は一般に、その電荷およびポリアクリルアミド中に存在する帯電モノマーの量によって決定される電荷とその強さに従って分類される。凝集剤は世界中で利用可能で、多数の種々の名前で市販されている。本発明で使用している凝集剤はDegussa社bleach and water business unitのPraestol(登録商標)製品シリーズであるが、本発明はその商標名に関係なくすべての他の凝集剤にも適用される。ポリアクリルアミド以外の凝集剤(ポリアクリル酸ならびにアクリルアミドまたはアクリルポリマーに基づかない他の凝集剤など)も、本発明の適用範囲内である。
これらの可溶性凝集剤は、粉末として、あらかじめ溶解させた溶液として、またはエマルジョンとして、触媒処理溶液に添加することができる。また、凝集剤は、粉末として、あらかじめ溶解させた溶液として、またはエマルジョンとして、触媒懸濁液に溶解することができ、一定量の処理触媒をより大量の触媒懸濁液に添加することによって、より大量な触媒懸濁液の沈降特性を調節することができる。また、他の原料の懸濁液を処理し、他の原料の懸濁液を触媒懸濁液に添加することによって、触媒懸濁液の沈降特性を調節することもできる。
望ましい凝集剤の種類、電荷の強さおよび量は、上述の考えうるすべての特性を、沈降速度および沈降密度の両方を規定した同じ沈降条件下で、同じサンプルサイズの一連の金属触媒試料を対象に試験することによって、決定することができる。凝集剤の最適化に用いる実験の一種としては、すべての触媒試料を同じサイズの容器で凝集剤を添加して同じ条件下で攪拌した後、攪拌速度を任意に変更して撹拌機が停止する前に凝集物が完成するようにし、沈降速度および沈降密度を測定するという改変容器試験が挙げられる。この方法は、口径を測定したより薄い容器の使用によって改善することができ、混合は処理触媒を入れたこの容器を振盪することによってより迅速に達成することができる。混合の停止から一定時間後に測定した触媒の沈殿量および処理触媒の沈降速度および、沈降密度をそれぞれ決定するのに用いることのできる、あらかじめ重量測定したこの沈降触媒の全体量を測定するというこうした試験には、目盛り付きシリンダーが理想的である。改変撹拌機、振盪、プランジャー混合、真空濾過、濾過、篩過、毛細管吸水、プランジャー圧迫および他の当業界で既知の方法で、沈降速度、沈降密度および/または懸濁液の溶液の除去速度を測定して望ましい凝集剤とその量を決定する実験が挙げられる。
初回水硬度、懸濁液のpH、混合力学といった因子および他の重要なパラメータは、上述の一連の実験を介して最適化することができる。
適切な凝集剤、その量およびその添加条件を発見した後、処理金属触媒の試験を行ってそれが望ましいレベルの活性を保つことを確認する。場合によっては、凝集剤は、触媒・反応物および/または添加剤との相互作用の促進を介して、触媒の性能を改善することがある(上記参照)。こうした場合にも、本技術は固定した触媒層を改善するのに用いることができる。また、元素周期表の1A、2a、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上との触媒を促進するのに凝集剤を利用することができることが明らかになっている。こうした場合、凝集剤は促進元素の前駆体の添加前、添加中および/または添加後に触媒へ添加することができ、依然として同じ望ましい作用を有する。また、固定した触媒層のためにも、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上との触媒を促進するのに凝集剤を利用することができる。
こうした処理により改善することができる触媒の種類には、金属粉末触媒、メタルブラック触媒(catalytic metal black)、金属ホウ水素化物、Raney型金属触媒、Ushibara型金属触媒およびその他の非担持金属触媒が含まれる。上述の触媒の前駆体は凝集剤で処理して、よりよく分散し、触媒調製溶媒を促進し相互作用するようにすることができる。金属粉末触媒は、機械的製粉法または化学的方法のいずれかで製造することができる。メタルブラック触媒は、水素、ホルムアルデヒド、ギ酸、ギ酸ナトリウム、ヒドラジンまたは他のしかるべき還元剤の水溶液でその金属塩を還元することによって製造される。金属ホウ水素化物は、ホウ水素化ナトリウムまたはホウ水素化カリウムの水溶液でその金属塩を還元することによって製造される。Ushibara触媒は、亜鉛とともに金属塩(ほとんどの場合ニッケル)を沈殿させた後、酸または塩基のいずれかで浸出処理を行い、活性を有する骨格型のUshibara触媒を得ることによって調製する。本発明に包含される触媒には、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上が含まれる。
活性化金属触媒は、化学および化学工学の分野ではRaney型触媒、スポンジおよび/または骨格触媒とも呼ばれる。これらの粉末触媒は、触媒活性金属を有する合金から調製され、本明細書ではアルカリ類に溶けるさらなる合金化合物とともに触媒金属と呼ぶ。触媒金属としては主としてニッケル、コバルト、銅または鉄が使用される。潜在的な触媒金属には、周期表でVIII及びIB群の金属が含まれる。一般にアルミニウムはアルカリ類に溶ける合金構成要素として用いられるが、特に亜鉛およびケイ素またはこれらの混合物の単独またはアルミニウムとの併用をはじめとして、他の構成要素を用いることができる。
いわゆるRaney型合金は一般に造塊方法で調製される。この方法において、触媒金属および例えばアルミニウムの混合物を最初に融解し、テンプレートの中に注入する。製造スケールでの典型的な合金バッチは、テンプレートにつき約10〜100kgである。DE 21 59 736に従い、2時間以下の冷却時間を採った。これは約0.2kg/秒の平均冷却速度に相当する。これとは対照的に、迅速な冷却法を適用する方法(例えば噴霧方法)では、102〜106kg/秒またはそれ以上が達成される。この冷却速度は、特に粒径および冷却媒質によって影響を受ける(Materials Science and Technology,R.W.Chan,P.Haasen,E.J.Kramer,Vol.15,Processing of Metals and Alloys,1991,VCH−Verlag Weinheim,pages 57 − 110参照)。この種の方法は、Raney型合金粉末を調製するためにEP0437788B1で用いられる。この方法においては、その融点以上の5〜500℃で融解した合金を噴霧し、水および/またはガスを用いて冷却した。本発明は、緩徐に、中等度におよび迅速に冷却した合金から調製した触媒に適用することができる。冷却媒質は水、空気および不活ガス(Ar、He、N2およびその他)を含むがこれらに限定されず、こうした冷却媒質は、合金の製造にも用いることができ、この合金を苛性溶液で活性化して望ましい沈降および密度特性を有するように改変した触媒を生成することができる。
Raney型触媒を調製するには、調製中に望ましい粉末に製造されていない場合は、Raney型合金を最初に細かな粉末にする。その後、アルミニウムを部分的に(場合によっては全部)、苛性ソーダ溶液(KOHといった他の塩基も好適である)などのアルカリ類での抽出によって除去して、合金粉末を活性化する。アルミニウムを抽出した後の残りの触媒粉末は、高比表面積(BET)が5〜150m2/gと高く、活性水素に富む。この活性化触媒粉末は自燃性で、水または有機溶媒に溶かして保存する。
また、本発明は、その沈降および密度特性がその電荷/粒径比に影響される担持型の粉末触媒も含む。
上述の触媒はすべて、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上により促進されることができる。望ましい促進のための元素は、元素周期表のIIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA及びVA群のものである。
Raney型触媒では、1つ以上のこれらの促進のための元素を、浸出前に前駆体の合金にその元素を最初に添加するか、その元素を触媒の活性化の最中またはその後に吸収させることにより、触媒に組み込むことができる。上述の元素の組み合わせによる促進は、1つ以上の元素を合金に添加するか、同じ合金のその他の1つ以上の元素を合金を苛性溶液で浸出する最中またはその後に添加する技術の組み合わせによって達成することができる。
また、本発明は、上述の元素を用いた上述の触媒の促進の改善のためのこれらの凝集剤の使用にも関する。
これらの種類の触媒およびその促進型のさらなる詳細については、R.L.Augustine,「Heterogeneous catalysis for the synthetic chemist」、Marcel Dekker,NYを参照されたい。
触媒の沈降および密度特性を改善するための凝集剤の添加は、触媒の調製中、触媒の洗浄中、触媒の使用中および触媒のリサイクリング中に行うことができる。Raney型触媒の場合、凝集剤は、本触媒の製造中の活性化前、活性化手順中および/または洗浄手順中に合金に加えることができる。凝集剤は水中のRaney型合金の懸濁を改善するため、合金を活性化溶媒にスラリーとして添加する場合は、合金懸濁液を活性化反応器に注入する前に、凝集剤を添加するほうが有益である。上述のとおり、触媒またはその前駆体に1つ以上の促進剤を添加する作用を強めるために凝集剤を用いることができる。また、凝集剤は最終触媒に添加することもできる。凝集剤は、ドラム中で攪拌された触媒の懸濁液中に使用前に迅速に添加することができる。また、凝集剤は反応の開始時、反応中または反応終了時に反応混合物に入れて、触媒の適切な沈降挙動および沈降密度特性を確実にすることができる。本発明の別の実施形態では、反応が終了した後に反応混合物に凝集剤を添加して、触媒とこの反応溶媒との分離を望みどおりに行えるようにする。触媒が微粉であるという問題があるのであれば、凝集剤を使用すれば、これらの微粉からなる凝集物の形成がされやすくなり、沈降速度も速くなる。場合によっては、触媒からできるだけ多くの微粉を取り除くことが推奨される。これは、触媒を最初に沈降させ、沈降した触媒の上澄み液を沈殿物タンクに吸い上げて、この微粉の懸濁液中に凝集剤を添加することによって迅速に行える。凝集剤が微粉の沈殿を助けるため、懸濁液からの除去が行える。また、凝集剤は触媒のリサイクリング中に触媒に添加することもできる。最適化した凝集物の触媒への添加は、触媒の製造、使用およびリサイクリングの期間中に起こる上述の時点のあらゆる組み合わせまたはすべてで実施することができる。
発明の開示
本発明の上記およびその他の目的は、1つ以上の凝集剤を金属触媒およびその前駆体に添加して、その沈降および密度特性を最適化することによって実現される。こうした処理によって改善することのできる触媒の種類には、金属粉末触媒、メタルブラック触媒、金属ホウ水素化物、Raney型金属触媒、Ushibara型金属触媒およびその他の非担持金属触媒が含まれる。担持触媒およびその前駆体の沈降および密度特性も、特にこれらの特性が触媒の電荷/粒径特性に左右される場合は、本発明によって改善することができる。本発明に包含される触媒には、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上が含まれる。また、本発明には、凝集剤の添加を介して上述の元素でドープ処理した触媒が含まれる。凝集剤の適用は、これらの触媒およびその前駆体の調製、洗浄、使用およびリサイクリングの期間中に実施することができる。Raney型触媒の場合、合金の活性化前、触媒への合金の活性化中、触媒の洗浄中、触媒の促進中、触媒の使用中、触媒の使用後濾過中、触媒のリサイクリング中、これらの時間枠のいくつかの最中および/またはこれらの時間枠すべての最中に、最適化された凝集剤を添加することができる。本発明はすべての種類の凝集剤を包含する。望ましい凝集剤の1種は、中性、陰イオン性および陽イオン性のポリアクリルアミドを主成分とするものである。凝集剤は、顆粒、エマルジョン、水溶液、非油性分散液または他のあらゆる通常用いられる型として使用することができる。凝集剤は、粉末、あらかじめ溶解した溶液、エマルジョン、改変したい触媒懸濁液に添加される処理触媒懸濁液の一部および/または触媒懸濁液に添加できる別の原料の処理懸濁液の一部として触媒懸濁液に添加することができる。Degussa社のPraestol(登録商標)製品は下記の実施例で使用されているが、本発明は他の業者の凝集剤すべてをも包含する。また、これらの凝集剤は、上述の触媒の元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上による促進の改善にも用いることができる。
本明細書で記載する凝集剤は、触媒の沈降密度および沈降速度を最適化するのに用いられる。触媒上の水溶液を別の溶媒と交換する必要がある場合は、低容量の層を形成する迅速に沈降する触媒がきわめて有益である。これは、触媒を脂肪アミンといった原料に包埋する必要がある場合は特に有益である。本明細書で使用する凝集剤は、触媒粒子の凝集物における隙間のサイズ、種類および量を設計するためにも用いることができる。凝集剤の特性により、触媒と反応物および反応添加物との相互作用を制御し、反応がより効率で選択的に行われるようにすることもできる。また、凝集剤はプロキラルな不飽和分子の一つの面を他の面に比して優先的に水素化し、その結果として反応混合物中の鏡像異性体選択性を高める。固定した触媒層は必ずしも沈降特性の改善を必要としないが、本発明は固定触媒層との凝集剤の使用を、上述の元素でのドープ処理の改善および、望ましい反応中に固定触媒層と反応物および反応添加物との相互作用を改善して固定触媒層の性能を高める(活性、選択性、鏡像異性体選択性およびその他の改善)という点において包含する。
実施例1
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.14g/mlであった場合の、平均粒径が28μm以下のRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表1に示す。
第1表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.14g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が28μm以下の実施例1のRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例2
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.90g/mlであった場合の、平均粒径が28μm以下のRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本実施例で用いる触媒を、著明量のミネラルおよび陽イオンを含むきわめて硬度の高い水で調製した。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表2に示す。
第2表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.90g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が28μm以下の実施例2のRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例3
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.67g/mlであった場合の、平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表3に示す。
第3表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.67g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が53μm以下の実施例3のRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例4
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.43g/mlであった場合の、平均粒径が43μm以下のRaney−Cu触媒と凝集剤との処理
湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表4に示す。
第4表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.43g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が43μm以下の実施例4のRaney−Cu触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例5
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.60g/mlであった場合の、平均粒径が38μm以下のRaney−Co触媒と凝集剤との処理
湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表5に示す。
第5表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.60g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が38μm以下の実施例5のRaney−Cu触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例6
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.54g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がドープした元素を含む場合の、平均粒径が53μm以下のFeでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理は、約11%以下のFeを含む、FeでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施し、Feはすでにあらかじめ活性化した合金に存在していた。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表6に示す。
第6表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.54g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が53μm以下の実施例6のFeでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例7
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.60g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がドープした元素を含む場合の、平均粒径が33μm以下のFeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理は、FeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施し、CrおよびFeは、Cr:Fe重量比5:1であらかじめ活性化した合金に存在していた。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集物を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表7に示す。
第7表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.60g/mlであった場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が33μm以下の実施例7のCrおよびFeでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例8
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.74g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がドープした元素を含み、触媒がその調製の洗浄段階中に凝集剤で前処理された場合の、平均粒径が33μm以下のFeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理は、FeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施し、CrおよびFeは、Cr:Fe重量比5:1であらかじめ活性化した合金に存在していた。本実施例の触媒と実施例7の触媒の唯一の差は、本触媒がその調整中の最終洗浄段階で凝集剤Praestol(登録商標)2515で洗浄されたという点である。最終洗浄段階で、本触媒100gを0.05wt.%のPraestol(登録商標)2515溶液3mlで処理した。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表8に示す。
第8表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.74g/mlであり、触媒がすでにその調製中に凝集剤Praestol(登録商標)2515で処理された場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が33μm以下の実施例8のCrおよびFeでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例9
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.45g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がドープした元素を含む場合の、平均粒径が33μm以下のFeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理は、FeおよびCrでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施し、CrおよびFeは、Cr:Fe重量比1以下:1であらかじめ活性化した合金に存在していた。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表9に示す。
第9表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.45g/mlである場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が33μm以下の実施例9のCrおよびFeでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例10
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.13g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がMoを含む場合の、平均粒径が33μm以下のMoでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理は、Moでドープした、Raney−Ni触媒を用いて実施し、Moはあらかじめ活性化した合金に存在していた。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表10に示す。
第10表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.13g/mlであり、あらかじめ活性化した合金がMoを含む場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が33μm以下の実施例10のMoでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例11
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が2.11g/mlであり、触媒を活性化後にドープした場合の、平均粒径が53μm以下のMoでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理はMoでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施したもので、触媒は最初に活性化した後、モリブデン酸ナトリウム塩で濃度2%Moまでドープした。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表11に示す。
第11表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が2.11g/mlであり、触媒を活性化後にドープした場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が53μm以下の実施例11のMoでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例12
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が2.05g/mlであり、触媒を活性化後にドープした場合の、平均粒径が53μm以下のMoでドープしたRaney−Ni触媒と凝集剤との処理
本処理はMoでドープしたRaney−Ni触媒を用いて実施したもので、触媒は最初に活性化した後、モリブデン酸アンモニウム塩で濃度2.5%Moまでドープした。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表12に示す。
第12表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が2.05g/mlであり、触媒を活性化後にドープした場合の、凝集剤で処理した、平均粒径が53μm以下の実施例12のMoでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例13
MoO3で活性化した平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒のMoドープを改善するための凝集剤の使用
非ドープの湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液およびMoO3を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。触媒に添加したMoO3の量は、触媒中のMoが1wt.%になるのに十分なものであった。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるか、また上澄み液が溶解したMoを含んでいるかどうかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表13に示す。
第13表
Moドープ手順が凝集剤の使用によって介助される、平均粒径が53μm以下の実施例13のMoでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例14
MoO3で活性化した平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒のMoドープを改善するための凝集剤の使用
湿潤Raney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)をMoO3 13.5g、0.05wt.% Praestol(登録商標)806 BC凝集剤溶液220mlおよび十分量の水と混合し、合計容量を800mlとした。その後、この混合物を1時間攪拌し、沈殿触媒の上の上澄み液が含むMoが0 ppmであることを確認した。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。この目盛り付きシリンダーに蒸留水を入れて容量を100mlとし、ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒は沈降の速い凝集物となり、目盛り付きシリンダーの最終量は32mlで、この触媒ケーキの沈降密度は1.25g/mlであった。沈降から15分後、触媒上の上澄み液は清澄で、Moを含まなかった。この触媒を本明細書の試料14と呼ぶ。
実施例15
MoO3で活性化した平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒のMoドープを改善するための凝集剤の使用
Raney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を十分量の水中で攪拌し、この懸濁液の合計容量を800mlとした。その合間に、50%NaOH溶液4mlを水80mlに添加し、MoO3 13.5gをこの溶液に溶解した。触媒懸濁液を5分間攪拌した後、上述のMo溶液を10分かけて均等に触媒へ添加し、その後、0.05wt.% Praestol(登録商標)806 BC凝集剤溶液110mlを添加し、この溶液をさらに30分間攪拌した。さらに0.05wt.% Praestol(登録商標)806 BC凝集剤溶液110mlを触媒懸濁液に添加し、このスラリーをさらに5時間攪拌した後、沈殿触媒の上の上澄み液が含むMoが0 ppmであることを確認した。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。この目盛り付きシリンダーに蒸留水を入れて容量を100mlとし、ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を観察し測定した。触媒は沈降の速い凝集物となり、目盛り付きシリンダーの最終量は30mlで、この触媒ケーキの沈降密度は1.33g/mlであった。沈降から15分後、触媒上の上澄み液は清澄で、Moを含まなかった。この触媒を本明細書の試料15と呼ぶ。
実施例16
ホルムアルデヒドで改変した平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒の懸濁および沈降特性を改善するための凝集剤の使用
平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を水1Lと混合し、攪拌して均質な懸濁液を形成した。その合間に、工業銘柄37%ホルムアルデヒド水溶液105mlを、5%NaOH水溶液225mlと混合した。このホルムアルデヒド/NaOH溶液を20分かけて触媒スラリーに均等に添加し、さらに1時間攪拌した。その後、触媒を沈降させ、上澄み液が含むNiおよびホルムアルデヒドがそれぞれ0 ppmであることを確認した。この触媒の蒸留水1Lを用いた洗浄を2回行った。触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表14に示す。
第14表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が1.90g/mlである場合の、ホルムアルデヒドで処理した、平均粒径が53μm以下の実施例16のRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例17
ホルムアルデヒドで改変した平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒の懸濁および沈降特性を改善するための凝集剤の使用
平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を800mlのスラリーの一部として攪拌して、均質な懸濁液を形成した。工業銘柄37%ホルムアルデヒド水溶液を正確に112.5ml計り、5分かけて触媒スラリーに均等に添加し、さらに1時間攪拌した。その後、触媒を沈降させ、凝集剤で処理するための試料を採取した。触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表15に示す。
第15表
湿潤触媒ケーキの当初の沈降密度が2.11g/mlである場合の、ホルムアルデヒドで処理した、平均粒径が53μm以下の実施例17のRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例18
平均粒径が53μm以下である場合の、ホルムアルデヒド改変Raney−Ni触媒の懸濁および沈降特性を改善するための凝集剤の使用
平均粒径が53μm以下のRaney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を800mlのスラリーの一部として攪拌して、均質な懸濁液を形成した。工業銘柄37%ホルムアルデヒド水溶液を正確に112.5ml計り、5分かけて触媒スラリーに均等に添加し、さらに1時間攪拌した。その後、触媒を沈降させ、凝集剤で処理するための試料を採取した。触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液および10wt.%NaOH水溶液2mlを添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表16に示す。
第16表
平均粒径が53m以下である場合の、実施例18のホルムアルデヒドで処理したRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例19
平均粒径が28μm以下である場合の、Moで促進した使用済みRaney−Ni触媒の懸濁および沈降特性を改善するための凝集剤の使用
1.2%Moでドープした活性化したNi触媒を、糖の加水分解産物の水素化方法のバッチで50回以上リサイクルした。この湿潤使用済み触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。蒸留水で目盛り付きシリンダーを80mlまで満たし、望ましい量である0.05 wt.%の凝集剤溶液を添加して、蒸留水を用いて合計容量が100mlになるようにした。ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒が凝集物を形成しながら沈降するかどうかを記録し、相対沈降速度を観察し、最終的な触媒層の沈降容量を記録した。沈降から15分後の懸濁液の上澄み液が濁っているか澄んでいるかにも留意した。試験対象となるすべての種類の凝集剤添加に対してこの手順を繰り返し、凝集剤を触媒に添加しない場合の対照試料も調製した。凝集剤の種類、その量および対応するこの種の触媒の沈降特性を表17に示す。
第17表
平均粒径が28μm以下である場合の、実施例19の使用済みのMoでドープしたRaney−Ni触媒の沈降特性
Figure 2008522818
*Degussa社のPraestol(登録商標)凝集剤
実施例20
触媒の平均粒径が28μm以下である場合の、使用済みのMoで促進したRaney−Ni触媒と50wt.%ソルビトール水溶液との5wt.%懸濁液の沈降特性を改善するための凝集剤の使用
1.2%Moでドープした活性化したNi触媒を、糖の加水分解産物の水素化方法のバッチで50回以上リサイクルした。この触媒を用いて、この触媒と50wt.%ソルビトール水溶液との5wt.%懸濁液を2つ調製した。各懸濁液は、湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を50wt.%ソルビトール溶液430gに添加して調製した。1つの懸濁液は添加剤を全く含まず、これを対照として使用したのに対し、もう1つは0.05wt.% 806 BC陽イオン性Praestol(登録商標)溶液10mlで処理した。いずれの触媒懸濁液も室温で攪拌して、均質なスラリーを形成し、攪拌を両方同時に停止した。806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は迅速に沈降し、上澄み液は清澄となったが、806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含まない触媒スラリーは沈降が緩徐で、清澄な上澄み液は得られなかった。その後、これらの2つの懸濁液を60℃まで加熱し、均質に攪拌し、攪拌を両方同時に停止した。この高温において806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は、凝集剤を含まない懸濁液に比して、迅速に沈降し、より清澄な上澄み液が得られた。
実施例21
触媒の平均粒径が28μm以下である場合の、使用済みのMoで促進したRaney−Ni触媒と50wt.%グルコース水溶液との5wt.%懸濁液の沈降特性を改善するための凝集剤の使用
1.2%Moでドープした活性化したNi触媒を、糖の加水分解産物の水素化方法のバッチで50回以上リサイクルした。この触媒を用いて、この触媒と50wt.%グルコース水溶液との5wt.%懸濁液を2つ調製した。各懸濁液は、湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を50wt.%グルコース溶液430gに添加して調製した。1つの懸濁液は添加剤を全く含まず、これを対照として使用したのに対し、もう1つは0.10wt.% 806 BC陽イオン性Praestol(登録商標)溶液5mlで処理した。いずれの触媒懸濁液も室温で攪拌して、均質なスラリーを形成し、攪拌を両方同時に停止した。806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は迅速に沈降し、30分後に上澄み液は清澄となったが、806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含まない触媒スラリーは沈降が緩徐で、清澄な上澄み液は得られなかった。その後、これらの2つの懸濁液を60℃まで加熱し、均質に攪拌し、攪拌を両方同時に停止した。この高温において806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は、凝集剤を含まない懸濁液に比して、迅速に沈降し、より清澄な上澄み液が得られた。
実施例22
触媒の平均粒径が28μm以下である場合の、Moで促進した新鮮なRaney−Ni触媒と50wt.%ソルビトール水溶液との5wt.%懸濁液の沈降特性を改善するための凝集剤の使用
これらの試験は、1.2%Moでドープした、新鮮な市販の活性化Ni触媒で実施した。この触媒を用いて、この触媒と50wt.%ソルビトール水溶液との5wt.%懸濁液を2つ調製した。各懸濁液は、湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を50wt.%ソルビトール溶液430gに添加して調製した。1つの懸濁液は添加剤を全く含まず、これを対照として使用したのに対し、もう1つは0.05wt.% 806 BC陽イオン性Praestol(登録商標)溶液10mlで処理した。いずれの触媒懸濁液も室温で攪拌して、均質なスラリーを形成し、攪拌を両方同時に停止した。806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は迅速に沈降し、上澄み液は清澄となったが、806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含まない触媒スラリーは沈降が緩徐で、清澄な上澄み液を得るのに時間がかかった。その後、これらの2つの懸濁液を60℃まで加熱し、均質に攪拌し、攪拌を両方同時に停止した。この高温において806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は、凝集剤を含まない懸濁液に比して、迅速に沈降し、より清澄な上澄み液がはるかに早くに得られた。
実施例23
触媒の平均粒径が28μm以下である場合の、Moで促進した新鮮なRaney−Ni触媒と50wt.%グルコース水溶液との5wt.%懸濁液の沈降特性を改善するための凝集剤の使用
これらの試験は、1.2%Moでドープした、新鮮な市販の活性化Ni触媒で実施した。この触媒を用いて、この触媒と50wt.%グルコース水溶液との5wt.%懸濁液を3つ調製した。各懸濁液は、湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を50wt.%グルコース溶液430gに添加して調製した。1つ目の懸濁液は添加剤を全く含まず、これを対照として使用し、2つ目は0.10wt.% 806 BC陽イオン性Praestol(登録商標)溶液5mlで処理し、3つ目は0.10wt.% 2515陰イオン性Praestol(登録商標)溶液5mlで処理した。この3つの触媒懸濁液すべてを室温で攪拌して、均質なスラリーを形成し、攪拌を3つ同時に停止した。806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は迅速に沈降し、15分以内に上澄み液は清澄となった。2515陰イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液も迅速に沈降し、15分以内に上澄み液は清澄となった。しかし、凝集剤を添加していない触媒スラリーは緩徐に沈降し、清澄な上澄み液を得るのにより時間がかかった。これらの懸濁液を60℃まで加熱し、均質に攪拌し、攪拌を3つ同時に停止した。この高温において806 BC 陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液は、迅速に沈降し、15分以内に上澄み液は清澄となった。2515陽イオン性Praestol(登録商標)を含む触媒懸濁液も60℃で迅速に沈降し、15分以内に上澄み液は清澄となった。しかし、室温での実験と同様に、60℃での凝集剤を添加していない触媒スラリーは緩徐に沈降し、凝集剤を添加した懸濁液に比して、清澄な上澄み液を得るのに時間がかかった。
実施例24
触媒の平均粒径が53μm以下である場合の、Moで促進した新鮮なRaney−Ni触媒の沈降特性を改善するための凝集剤の使用
MoでドープしたRaney−Ni触媒100g(乾燥重量で58.75g)を十分量の水中で攪拌し、この懸濁液の合計容量を200mlとした。その後、0.05wt.% Praestol(登録商標) 2515溶液7.5mlを触媒懸濁液に添加し、30分間攪拌した。結果得られた湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。この目盛り付きシリンダーに蒸留水を入れて容量を100mlとし、ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を観察し測定した。触媒は沈降の速い凝集物となり、目盛り付きシリンダーの最終量は35mlで、この触媒ケーキの沈降密度は1.14g/mlであった。沈降から15分後、触媒上の上澄み液は清澄であった。この触媒を本明細書の試料24と呼ぶ。
実施例25
Raney−Ni触媒のジステアリルアミンへの包埋を改善するための凝集剤の使用
Raney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を800mlのスラリーの一部として攪拌して、均質な懸濁液を形成した。その後、0.05wt.% Praestol(登録商標) 852 BC 212.5mlを触媒懸濁液に添加し、10分間攪拌した。凝集剤による処理を行う前の、沈降した湿潤触媒ケーキの密度は1.05g/mlであり、処理後、沈降した湿潤触媒ケーキの密度は1.65g/mlに上昇した。密度は上昇したが、凝集剤で処理した触媒は、沈降中に凝集挙動を示し、それにより未処理の触媒よりも沈降が迅速になった。この処理した触媒は最初に沈降させ、その後上澄み液を吸引によって除去した。残った湿潤触媒を真空下で加熱して、残存する水分をできるだけ除去し、溶解したジエステアリルアミンを添加し、混合物を均質化し、この均質の混合物を冷却した表面上で打錠して、二級アミン中の改変触媒の包埋小滴を形成した。包埋塊中の触媒の最終濃度は60wt.%であった。元の触媒に比して、本発明の凝集剤で処理した触媒は沈降が速いために包埋がはるかに速く、沈降した場合の触媒層のサイズははるかに小さく、吸い上げることのできた水の量がはるかに多く、真空下で除去しなければならない水の量がはるかに少なかったことを示した。吸い上げは蒸発よりもはるかに迅速でエネルギーも必要としないため、凝集剤で処理した触媒は包埋迅速なだけではなく、コストもかからない。凝集剤で処理した触媒も凝集物を形成するため、触媒包埋バッチ全体の均質性が改善されるという意味から、均質化方法も優れていた。
実施例26
ホルムアルデヒドで処理したRaney−Ni触媒のモノステアリルアミンへの包埋を改善するための凝集剤の使用
Raney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を800mlのスラリーの一部として攪拌して、均質な懸濁液を形成した。工業銘柄37%ホルムアルデヒド水溶液を正確に112.5ml計り、5分かけて触媒スラリーに均等に添加し、さらに1時間攪拌した。その後、0.05wt.% Praestol(登録商標) 852 BC 250mlを触媒懸濁液に添加し、10分間攪拌した。凝集剤による処理を行う前、ホルムアルデヒドで改変した触媒はきわめて緩徐に沈降し、凝集物を形成しないまま沈降し、沈降した湿潤触媒ケーキの密度は1.90g/mlであった。凝集剤での処理後、ホルムアルデヒド改変触媒は迅速に沈降し、凝集物を形成しながら沈降し、沈降した湿潤触媒ケーキの密度は1.81g/mlであった。このホルムアルデヒドで改変し凝集剤で処理した触媒は、沈降中に凝集挙動を示し、そのため凝集剤で処理しなかった触媒よりも迅速に沈降することができた。この処理した触媒は最初に沈降させ、その後上澄み液を吸引によって除去した。残った湿潤触媒を真空下で加熱して、残存する水分をできるだけ除去し、溶解したモノステアリルアミンを添加し、混合物を均質化し、この均質の混合物を冷却した表面上で打錠して、一級アミン中の改変触媒の包埋小滴を形成した。包埋塊中の触媒の最終濃度は60wt.%であった。元の触媒に比して、本発明の凝集剤で処理した触媒は沈降が速いために包埋がはるかに速く、沈降した場合の触媒層のサイズは、この特別な凝集剤の処理の前後で実質的に同じであり、吸い上げることのできた水の量および真空下で除去しなければならなかった水の量がいずれの例でも同じであったことを示した。凝集剤で処理した触媒も凝集物を形成したため、触媒包埋バッチ全体の均質性が改善されるという意味から、均質化方法も優れていた。ホルムアルデヒドで改変しなかった触媒に比して、本発明の触媒はアンモニアの生成量がはるかに少なく、包埋方法および保存中に一級脂肪アミンをより多く留めた。このため、本発明によれば、きわめて優れた沈降特性を有するRaney−Ni触媒を迅速に包埋することができ、一級アミンは問題を引き起こすアンモニアを発生させる二級アミンに変換されない。この方法は、二級および一級アミンの両方でのホルムアルデヒドで改変したRaney型触媒のすべてを包埋するのにも使用することができる。
実施例27
Raney−Ni/Al合金のNaOHによる活性化の改善のための凝集剤の使用
20wt.% NaOH水溶液9kgを0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC溶液250mlと混合し、95℃まで加熱した。その後この加熱混合物に53%Ni/47%Al合金880gを1時間かけて添加し、このスラリーをさらに30分間この温度で攪拌した。この新鮮に活性化した触媒は凝集挙動を示し、活性化溶液のデカンテーションが速くなり、引き続く洗浄段階では、通常に活性化した触媒に比して沈降挙動に優れ、上澄み液がより清澄な触媒を得ることができた。
実施例28
新鮮に活性化したRaney−Ni触媒の洗浄の改善のための凝集剤の使用
20wt.% NaOH水溶液9kgを95℃まで加熱し、53%Ni/47%Al合金880gを1時間かけてこの加熱混合物に添加した。このスラリーをこの温度でさらに30分攪拌した。この新鮮に活性化した触媒を沈降させ、上澄みのアルミン酸ナトリウム/苛性溶液を吸い上げによって除去した。その合間に、水1Lを0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC溶液250mlと混合し、この溶液を新鮮に活性化しデカントした触媒に添加した。この触媒を希釈凝集剤溶液中で30分間攪拌し、沈降させた。この触媒は凝集挙動を示したため、きわめて速く沈降し、通常に活性化した触媒に比して洗浄段階が速く、上澄み液もより清澄であった。
実施例29
Raney−Ni/Al合金の活性化および結果得られた新鮮に活性化したRaney−Ni触媒の洗浄の改善のための凝集剤の使用
20wt.% NaOH水溶液9kgを95℃まで加熱し、53%Ni/47%Al合金880gを1時間かけてこの加熱混合物に添加した。このスラリーをこの温度でさらに20分攪拌した後、0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC溶液250mlを添加し、このスラリーをさらに10分間攪拌して、懸濁液を静置して冷却した。この新鮮に活性化した触媒を沈降させ、上澄みのアルミン酸ナトリウム/苛性溶液を吸い上げによって除去した。この触媒は凝集挙動を示したため、きわめて速く沈降し、これにより、通常に活性化した触媒に比して、活性化溶液のデカンテーションおよび触媒の洗浄段階が速くなり、上澄み液もより清澄となった。
実施例30
Raney−Ni/Al合金と水の懸濁液の汲み出しの改善のための凝集剤の使用
合金を活性化溶液に水懸濁液として添加することは時に有益であり、この場合、この懸濁液の沈降特性が確認されており、容易に汲み出しできることが重要である。53%Ni/47%Al合金880gを10分かけて、0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC溶液250mlを水750mlに添加して調製した水溶液に添加した。結果得られた懸濁液は沈降後容易に再びスラリーにすることができ、合金懸濁液タンクから活性化容器へと容易に汲み上げることができ、汲み上げ速度に関係なく、ポンプ内での合金の詰まりや懸濁液の不均質性といった問題も生じなかった。この合金懸濁液を1時間かけて、20wt.% NaOH水溶液9kgを含む活性化反応器に汲み上げて、95℃まで加熱した。このスラリーをこの温度でさらに30分攪拌した。この新鮮に活性化した触媒を沈降させ、上澄みのアルミン酸ナトリウム/苛性溶液を吸い上げによって除去した。その後、水1Lを添加し、触媒とともに10分間攪拌した後、沈降させてこの洗浄溶液を吸い上げられるようにした。この洗浄段階をさらに2回反復した。この触媒は凝集挙動を示したため、きわめて速く沈降し、これにより、通常に活性化した触媒に比して、触媒の洗浄段階が速くなり、上澄み液もより清澄となった。
実施例31
平均粒径が53μm以下である場合の、MoO3による活性化Raney−Ni触媒のMoドープ処理の改善のための凝集剤の使用
湿潤Raney−Ni触媒850g(乾燥重量で500g)を0.05wt.% Praestol(登録商標)806 BC凝集剤溶液220mlおよび十分量の水と混合し、合計容量を800mlとした。その後、この混合物を30分間攪拌し、その後MoO3 13.5gをこのスラリーに添加して、さらに30分間攪拌した。沈殿触媒の上の上澄み液が含むMoが0 ppmであることを確認した。湿潤触媒ケーキ40g(乾燥重量で23.5g)を計量し、目盛り付きシリンダーに入れた。この目盛り付きシリンダーに蒸留水を入れて容量を100mlとし、ストッパーを目盛り付きシリンダーの上部にはめ込み、1分間激しく振盪して、触媒の沈降特性を記録し測定した。触媒は沈降の速い凝集物となり、目盛り付きシリンダーの最終量は29mlで、この触媒ケーキの沈降密度は1.38g/mlであった。沈降から15分後、触媒上の上澄み液は清澄で、Moを含まなかった。この触媒を本明細書の試料31と呼ぶ。
比較実施例1
活性化後にMoでドープしたRaney−Ni触媒
活性化後にMoで1.2wt.%までドープ処理し(モリブデン酸アンモニウム化合物を介する)、平均粒径が53μmであるRaney−Ni触媒を用いて、本発明に従って改変した触媒と比較した。この触媒を本明細書の試料CE1と呼ぶ。
適用実施例1:スラリー相のニトロベンゼンの水素化
2000rpmで回転する撹拌機を導入するバブルを備えたバッフルガラス反応器でニトロベンゼンの水素化を実施し、大気圧および25℃で9.1%ニトロベンゼンエタノール溶液110ml中で触媒1.5g(乾燥重量)を処理した。これらの試験の結果を表18に示す。
第18表
適用実施例1に記載の本発明の触媒に対するニトロベンゼンの水素化の結果
Figure 2008522818
適用実施例2:ブチロニトリルの水素化
2000rpmで回転する撹拌機を導入するバブルを備えたバッフルガラス反応器でブチロニトリルの水素化を実施し、大気圧および50℃で、蒸留水20ml、50wt.% NaOH 0.5ml、メタノール100mlおよびブチロニトリル10mlを含む溶液中で触媒6g(乾燥重量)を処理した。これらの試験の結果を表19に示す。
第19表
適用実施例2に記載の本発明の触媒に対するブチロニトリルの水素化の結果
Figure 2008522818
適用実施例3:スラリー相のフルクトースの水素化
40%フルクトース水溶液500gを1Lのオートクレーブ中で50バールで処理し、フルクトースを水素化した。反応温度100℃および2.4wt.%触媒を、本明細書で用いられるRaney−Ni触媒に対して用いた。オートクレーブには最初に触媒およびフルクトース溶液を入れ、窒素で3回のパージおよび水素5バールでの4回のパージを行った。その後反応器を45バールまで加圧し、1015rpmで攪拌を開始して、反応混合物を室温から望ましい最終的な反応温度まで加熱した。反応混合物が加熱されると、水蒸気の増加による圧力が形成され、最初の水素消費により一度この圧力が急落すると、水素圧を50バールに調節して反応を持続させた。反応が進行するにつれて試料を採取し、これらをHPLCで解析した。これらの試験の結果を表20に示す。
第20表
適用実施例3に記載の本発明の触媒に対するフルクトースのスラリー相の水素化の結果
Figure 2008522818
適用実施例4:スラリー相のアジポニトリルの水素化
スラリー相のアジポニトリルの水素化を、1Lのスチールオートクレーブで、触媒3g(乾燥重量)、アジポニトリル86.4g、エタノール314g、30wt.% NaOH溶液2mlおよび水20gで実施した。反応器を窒素で3回、水素で3回パージした後、オートクレーブを25バールまで加圧し、2000rpmで攪拌した後、温度を室温から75℃まで約60分かけて上昇させた。反応が開始したら、反応圧力を25バールに一定に維持した。反応混合物からGC解析のための試料を、反応時間0、15、30および45分に採取した。反応が停止した後、反応混合物を触媒から分離してGCで解析した。結果を表21に示す。反応の後、凝集剤で処理した触媒すべてで沈降挙動の改善が認められた。凝集剤で処理した触媒が、凝集剤で処理しなかった触媒に比して性能に優れていることも興味深い。可逆性の毒物として働く、強度な吸収力を有するシッフ塩基の回避に起因するアジポニトリルからヘキサメチレンジアミンへの水素化においては、NaOHおよびその他の塩基の添加が、これらの触媒の選択性および活性を促進することが知られている(さらなる詳細については、D.J.Ostgard,M.Berweiler,S.Roeder and P.Panster,"Catalysts of OrganiCreactions",D.G.Morrell editor,Marcel Dekker,Inc.,New York,2002,273−294を参照されたい)。驚くべきことに、凝集剤の存在は本反応系の効率性をさらに高めた。このため、本技術は反応物と固定触媒層の触媒表面との相互作用をも改善するのに用いることができると考えられる。
第21表
適用実施例4に記載の本発明の触媒に対するスラリー相のアジポニトリルの水素化の結果
Figure 2008522818
* HMI=シクロヘキサメチレンイミン、HMDA=ヘキサメチレンジアミン、ACN=アミノカプロニトリル、ADN=アジポニトリル
実施例32
CrおよびFeで促進したRaney−Ni中空球固定触媒層の産生およびその凝集剤による処理
特許文献(Ostgardらによる米国特許6747180号、Ostgardらによる米国特許6649799号、Ostgardらによる米国特許6573213号およびOstgardらによる米国特許6486366号)に従って、CrおよびFeで促進したNi/Al合金およびNi接合剤の懸濁液を含む水性ポリビニルアルコールを、スタイロフォームの球の流動床に噴霧することによって、活性化Raney−Ni中空球を製造した。この噴霧は2段階で実施した。含漬後、コーティングしたスタイロフォームの球を最初に乾燥し、750℃でか焼してスタイロフォームを焼き切り、金属シェルを安定化させた。次に、合金でできたこの中空球を20〜30%苛性溶液で1.5〜2時間、80〜100℃で活性化させた。触媒を洗浄し、軽度の苛性水溶液(pH10.5以下)中で保存した。活性化したCrおよびFeでドープ処理したNi中空球100mlを、攪拌した水溶液400ml中に浸漬したバスケットに入れた。その後、この溶液に0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC凝集剤溶液50mlを添加し、さらに1時間攪拌し、結果得られた活性化中空球を、結果得られた処理溶液の一部の中で保存した。この触媒を本明細書の試料32と呼ぶ。
実施例33
CrおよびFeで促進したRaney−Ni中空球固定触媒層の産生
特許文献(Ostgardらによる米国特許6747180号、Ostgardらによる米国特許6649799号、Ostgardらによる米国特許6573213号およびOstgardらによる米国特許6486366号)に従って、CrおよびFeで促進したNi/Al合金およびNi接合剤の懸濁液を含む水性ポリビニルアルコールを、スタイロフォームの球の流動床に噴霧することによって、活性化Raney−Ni中空球を製造した。この噴霧は2段階で実施した。含漬後、コーティングしたスタイロフォームの球を最初に乾燥し、750℃でか焼してスタイロフォームを焼き切り、金属シェルを安定化させた。次に、合金でできたこの中空球を20〜30%苛性溶液で1.5〜2時間、80〜100℃で活性化させた。触媒を洗浄し、軽度の苛性水溶液(pH10.5以下)中で保存した。この触媒を本明細書の試料33と呼ぶ。
適用実施例5:固定触媒層に対する細流床のアジポニトリルの水素化
水で保護された活性化中空球40mlを、最初に窒素でパージし、次に水素でパージしたチューブ反応器に入れ、触媒を水素下で乾燥した。この水素化は、メタノール用液中の20wt.%アジポニトリルとともに、65バール、113℃、LHSV値0.26および1.03/hで細流床にて実施した。また、反応物は反応供給1LにつきNaOH1.9gを含んだ。表22はこれらの試験の結果を示す。これらの結果は、スラリー相で実施した適用実施例4の結果を裏付けるものである。
第22表
適用実施例5に記載のRaney−Ni固定触媒層に対する細流床のアジポニトリルの水素化の結果
Figure 2008522818
LHSVは液空間速度(h−1)である。
HMDA=ヘキサメチレンジアミン
ACN=アミノカプロニトリル
適用実施例6:供給中の凝集物を含む固定触媒層に対する細流床のアジポニトリルの水素化
水で保護された活性化中空球40mlを、最初に窒素でパージし、次に水素でパージしたチューブ反応器に入れ、触媒を水素下で乾燥した。この水素化は、メタノール用液中の20wt.%アジポニトリルとともに、65バール、113℃、LHSV値0.26および1.03/h−1で細流床にて実施した。また、反応物は反応供給1LにつきNaOH1.9gおよび0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC凝集剤溶液2mlを含んだ。表23はこれらの試験の結果を示す。
第23表
適用実施例6に記載のRaney−Ni固定触媒層に対する細流床のアジポニトリルの水素化の結果
Figure 2008522818
実施例34
Moを含むRaney−Ni中空球固定触媒層の促進のための凝集剤の使用
特許文献(Ostgardらによる米国特許6747180号、Ostgardらによる米国特許6649799号、Ostgardらによる米国特許6573213号およびOstgardらによる米国特許6486366号)に従って−Ni/Al合金およびNi接合剤の懸濁液を含む水性ポリビニルアルコールを、スタイロフォームの球の流動床に噴霧することによって、活性化Raney−Ni中空球を製造した。この噴霧は2段階で実施した。含漬後、コーティングしたスタイロフォームの球を最初に乾燥し、750℃でか焼してスタイロフォームを焼き切り、金属シェルを安定化させた。次に、合金でできたこの中空球を20〜30%苛性溶液で1.5〜2時間、80〜100℃で活性化させた。触媒を洗浄し、軽度の苛性水溶液(pH10.5以下)中で保存した。活性化したNi中空球100mlを、攪拌した水溶液400ml中に浸漬したバスケットに入れた。その後、この溶液に0.05wt.% Praestol(登録商標) 806 BC凝集剤溶液50mlおよびMoO3 2.7gを添加し、さらに1時間攪拌した。撹拌後、この処理溶液は0ppmのMoを含むことが確認され、Moすべてが触媒の表面に成功裏に吸着したことが明らかになった。この触媒を本明細書の試料34と呼ぶ。

Claims (69)

  1. 撹拌後の沈降速度、沈降中の凝集物形成の程度、沈降触媒の沈降密度、粒子凝集物内の隙間容量の量および種類、凝集物のサイズ、沈降触媒上の上澄み液の外観および内容、触媒を凝集剤で処理することによって沈降触媒が再懸濁することのできる速度といった、触媒または触媒の前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  2. 触媒の最適な産生のための、請求項1に記載の触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  3. その水懸濁液を活性化反応器に最適に導入するための、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型合金の懸濁および沈降特性の調節方法。
  4. 合金の活性化の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒活性化懸濁液の懸濁および沈降特性の調節方法。
  5. 触媒の洗浄の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒洗浄懸濁液の懸濁および沈降特性の調節方法。
  6. 最終の洗浄方法の終了時における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  7. 本触媒のドラムへの、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  8. 触媒反応の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  9. 触媒反応後の触媒の洗浄段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  10. 触媒反応後および再利用前の触媒の洗浄段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加によるRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  11. カーボン蒸着段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加による、触媒を処理溶液中で保存しなければならない場合に、温度0〜150℃で、時間は一瞬の接触から24時間以上、1つ以上の溶媒の存在下で、液相で触媒と接触させることによって、金属表面と強力に相互作用する、ホルムアルデヒド、ギ酸金属塩、一酸化炭素、二酸化炭素、アルデヒド類、ケトン類、アミド類(ホルムアミドなど)、カルボン酸、カルボン酸塩および有機分子といった原料を用いてカーボン含有残分の蒸着を介して改変された触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  12. カーボン蒸着段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加による、触媒を処理溶液中で保存しなければならない場合に、温度0〜150℃で、時間は一瞬の接触から24時間以上、1つ以上の溶媒の存在下で、液相で触媒と接触させることによって、金属表面と強力に相互作用する、ホルムアルデヒド、ギ酸金属塩、一酸化炭素、二酸化炭素、アルデヒド類、ケトン類、アミド類(ホルムアミドなど)、カルボン酸、カルボン酸塩および有機分子といった原料を用いて1つ以上のテンプレートの存在下でのカーボン含有残分の蒸着を介して改変された触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  13. カーボン蒸着段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加による、触媒を処理溶液中で保存しなければならない場合に、温度0〜150℃で、時間は一瞬の接触から24時間以上、1つ以上の溶媒の存在下で、液相で触媒と接触させることによって、金属表面と強力に相互作用する、ホルムアルデヒド、ギ酸金属塩、一酸化炭素、二酸化炭素、アルデヒド類、ケトン類、アミド類(ホルムアミドなど)、カルボン酸、カルボン酸塩および有機分子といった原料を用いて1つ以上の塩基の存在下でのカーボン含有残分の蒸着を介して改変されたRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  14. カーボン蒸着段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加による、触媒を処理溶液中で保存しなければならない場合に、温度0〜150℃で、時間は一瞬の接触から24時間以上、1つ以上の溶媒の存在下で、液相中の、ホルムアルデヒドおよびギ酸ナトリウムといった原料を用いてカーボン含有残分の蒸着を介して改変されたRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  15. カーボン蒸着段階の開始時、終了時および/または最中における、請求項1に記載の凝集剤の添加による、触媒を処理溶液中で保存しなければならない場合に、温度0〜150℃で、時間は一瞬の接触から24時間以上、1つ以上の溶媒および塩基の存在下で、液相中の、ホルムアルデヒドおよびギ酸ナトリウムといった原料を用いて1つ以上の塩基の存在下でのカーボン含有残分の蒸着を介して改変されたRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  16. 凝集剤が共吸着剤の存在下で添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  17. 凝集剤がキラルテンプレートの存在下で添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  18. ポリアクリルアミドが凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  19. 陽イオン性ポリアクリルアミドが凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  20. 陰イオン性ポリアクリルアミドが凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  21. 中性のポリアクリルアミドが凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  22. ポリアクリル酸および/またはその誘導体が凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  23. 1つ以上のキラル中心を有するポリアクリルアミドまたはポリアクリル酸の誘導体が凝集剤として使用される、請求項1に記載の触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  24. 凝集剤が触媒スラリーに粉末として添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  25. 凝集剤が触媒スラリーにあらかじめ溶解した溶液として添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  26. 凝集剤が触媒スラリーにエマルジョンとして添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  27. 凝集剤が触媒、触媒前駆体または異なる原料の前処理された懸濁液の一部として添加される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  28. 触媒が金属粉末触媒、メタルブラック触媒、ホウ化水素、Raney型触媒、Ushibara触媒およびその他の非担持金属触媒である、請求項1に記載の触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  29. 前駆体が金属粉末触媒、メタルブラック触媒、金属ホウ水素化物、Raney型触媒、Ushibara触媒およびその他の非担持金属触媒の前駆体である、請求項1に記載の触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  30. 触媒の沈降特性が触媒の電荷/粒径比に左右される、請求項1に記載の担持触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  31. 触媒前駆体の沈降特性が触媒の電荷/粒径比に左右される、請求項1に記載の担持触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  32. 請求項1に記載のRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  33. 請求項1に記載のRaney型合金の懸濁および沈降特性の調節方法。
  34. 触媒または触媒前駆体が元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上からなる、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  35. 触媒または触媒前駆体が元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上からなり、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  36. 触媒または触媒前駆体が元素周期表のIVB、VB、VIB、VIIB、VIIIおよびIBの元素1つ以上からなり、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載の触媒または触媒前駆体の懸濁および沈降特性の調節方法。
  37. Raney型触媒が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなり、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載のRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  38. Raney型触媒が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなり、元素周期表のVIB、VIIB、VIIIおよびIBの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載のRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  39. Raney型触媒が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなる、請求項1に記載のRaney型触媒の懸濁および沈降特性の調節方法。
  40. Raney型合金が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上と合金を形成するAlからなり、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載のRaney型合金の懸濁および沈降特性の調節方法。
  41. Raney型合金が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上と合金を形成するAlからなり、元素周期表のVIB、VIIB、VIIIおよびIBの元素1つ以上でドープ処理される、請求項1に記載のRaney型合金の懸濁および沈降特性の調節方法。
  42. Raney型合金が元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上と合金を形成するAlからなる、請求項1に記載のRaney型合金の懸濁および沈降特性の調節方法。
  43. 凝集剤に介助された、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上での触媒および触媒前駆体のドープ処理方法。
  44. 凝集剤に介助された、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上での、請求項28から42までのいずれか1項による触媒および触媒前駆体のドープ処理方法。
  45. 凝集剤に介助された、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VA及びVIAの元素1つ以上での、請求項28から42までのいずれか1項による触媒のドープ処理方法。
  46. 凝集剤に介助された、元素周期表のVIB、VIIB、VIIIおよびIBの元素1つ以上での、請求項28から42までのいずれか1項による触媒のドープ処理方法。
  47. 凝集剤に介助された、元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなるRaney型触媒の、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上でのRaney型触媒のドープ処理方法。
  48. 凝集剤に介助された、元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなる固定層Raney型触媒の、元素周期表の1A、2A、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB、VIII、IB、IIB、IIIA、IVA、VAおよびVIAの元素1つ以上でのドープ処理方法。
  49. 凝集剤に介助された、元素周期表のVIII及びIBの元素1つ以上からなるRaney型触媒の、元素周期表のVIB、VIIB、VIIIおよびIBの元素1つ以上でのドープ処理方法。
  50. 触媒が請求項1から49までのいずれか1項による触媒の固定層である、請求項1から49までのいずれか1項記載の凝集剤の適用を介した反応物と触媒との界面の改善方法。
  51. 触媒が請求項1から49までのいずれか1項による触媒の固定層である、請求項1から49までのいずれか1項記載の凝集剤の適用を介した、反応添加物と触媒との界面の改善方法。
  52. 請求項1から49までのいずれか1項による触媒および触媒系の脂肪アミンまたはポリエチレングリコールへの包埋法。
  53. 請求項1から49までのいずれか1項による触媒および触媒系のモノステアリルアミン、ジステアリルアミン、獣脂アミンまたはポリエチレングリコールへの包埋法。
  54. 請求項1から53までのいずれか1項により製造される触媒および触媒系。
  55. 有機化合物の変換のための請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  56. 不飽和化合物の水素化のための請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  57. プロキラル不飽和化合物の鏡像選択的な水素化の改善のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  58. 有機化合物中のニトロ基の水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  59. 有機化合物中のニトリル基の水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  60. 糖からポリオール類への水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  61. フルクトースからマンニトールへの鏡像選択的な水素化の改善のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  62. 有機化合物中のカルボニル基の水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  63. ジニトリル類の水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  64. アジポニトリルの水素化のための、請求項1から53までのいずれか1項による触媒および触媒系の使用。
  65. 触媒の産生廃棄物の流れからの触媒の微粉を迅速かつ清澄に沈殿させるための凝集剤の使用。
  66. 触媒反応の廃棄物の流れからの触媒の微粉を迅速かつ清澄に沈殿させるための凝集剤の使用。
  67. 触媒と反応物とのより有効な相互作用のための凝集剤の使用。
  68. 触媒と反応添加物とのより有効な相互作用のための凝集剤の使用。
  69. 触媒、反応物および反応添加物との間のより有効な相互作用のための凝集剤の使用。
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