JP2008519871A5 - - Google Patents

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本発明の他の対象は、ビニルアルコール単位50モル%以上を有する部分的に鹸化されたまたは完全に鹸化されたビニルエステルポリマーを、場合により水和物、半エステルまたは完全エステルの形の1種以上のアルデヒドでアセタール化することにより低い剪断減粘性ポリビニルアセタールを製造する方法であり、アセタール化の最初の1〜10分の間全アルデヒドの量に対して0〜60質量%のアルデヒド部分を装入し、1〜30分の間予め反応させ、引き続き残りの部分を少なくとも20分にわたって連続的に供給することを特徴とする。
有利にアルデヒド成分もしくは半アセタールまたは完全アセタール成分を、それぞれアルデヒドもしくは水和物、半アセタールまたは完全アセタールの全量に対して0.1〜60質量%、特に1〜50質量%、特に有利に3〜30質量%の量でアセタール化の最初の1〜0分にわたって装入し、1〜30分にわたって予め反応させ、その際pH値を0〜5に調節する。有利にアルデヒド装入物の添加の時間は1〜5分である。残りの部分を引き続き少なくとも20分にわたって連続的に配量し、その際1より大きいpH値が好ましい。これは有利に20〜120分の時間にわたり行う。
特に有利な方法において、まずポリビニルアルコールの水溶液に1種以上のアルデヒド、もしくはその水和物、半アセタールまたは完全アセタールを、有利に沈殿温度より高い温度で添加する。アルデヒドの量はそれぞれアルデヒドもしくはその水和物、半アセタールまたは完全アセタールの全量に対して0.1〜60質量%、有利に1〜50質量%、特に3〜30質量%である。触媒、例えば塩酸または硝酸を使用して0〜5のpH値に調節し、アルデヒドを長い時間(30分まで)ポリビニルアルコールと予め反応させることができる。引き続き沈殿温度で少なくとも20分にわたって供給される残りのアルデヒド量の添加によりポリビニルアセタールの沈殿を行う。沈殿のために、場合により他の触媒を添加することができ、pH値は有利に1以上である。これに前記処理方法を続ける。
低い剪断減粘性ポリビニルアセタールは更に結合剤として水ベースまたは有機溶剤ベース塗料に、例えば結合剤として、缶詰の内側被覆に有利に使用される。低い剪断減粘性ポリビニルアセタールの他の使用分野は腐食保護剤への結合剤としての使用である。更に低い剪断減粘性ポリビニルアセタールはセラミック工業に結合剤として、特にセラミック生素地の結合剤として適している。射出成形(粉末注入成形)でのセラミック粉末および金属粉末の結合剤としての使用も記載できる。
例1
6リットルガラス反応器中に、蒸留水1200mlおよび2種の完全に鹸化された、市販されたポリビニルアルコールの混合物(Clariant Mowiol4−98(20%)およびClariant Mowiol6−98(80%)の混合物、粘度5.4mPas(DIN53015、ヘプラーによる方法、4%水溶液))の10.0%水溶液2400mlを装入した。この装入物の測定されたpH値は5.4であった。約35%硝酸の添加により、pH値を4.2に調節した。攪拌下に10℃に冷却し、この温度でブチルアルデヒド21.7gを5分にわたって添加した。ブチルアルデヒドを10℃でポリビニルアルコール混合物と10分間で予め反応させ、これにより有効な結合が行われた。引き続き2.7℃に冷却し、35%硝酸500mlを添加した。その際内部温度が7℃に上昇した。1℃(沈殿温度)に更に冷却後、引き続き40分の時間にわたってブチルアルデヒド194.8gを供給した。その際ポリビニルブチラールが沈殿した。1℃で更に40分の反応時間の後に3.5時間の時間にわたり温度が26℃に上昇し、この温度を更に2.5時間維持した。その後生成物を濾別し、濾液が中性に反応するまで蒸留水で洗浄した。引き続きまず真空中、22℃、引き続き35℃で少なくとも98%の固形分まで乾燥した。
例3
6リットルガラス反応器中に、蒸留水1200mlおよび2種の完全に鹸化された、市販されたポリビニルアルコールの混合物(Clariant Mowiol4−98(30%)およびClariant Mowiol6−98(70%)の混合物、粘度5.2mPas(DIN53015、ヘプラーによる方法、4%水溶液))の10.0%水溶液2400mlを装入した。この装入物の測定されたpH値は5.6であった。約35%硝酸の添加により、pH値を3.5に調節した。攪拌下に10℃に冷却し、この温度でブチルアルデヒド36.9gを5分にわたって添加した。ブチルアルデヒドを10℃でポリビニルアルコール混合物と10分間予め反応させ、これにより有効な結合が行われた。引き続き2.7℃に冷却し、35%硝酸500mlを添加した。その際内部温度が7℃に上昇した。1℃(沈殿温度)に更に冷却後、引き続き50分の時間にわたってブチルアルデヒド147.6gを供給した。その際ポリビニルブチラールが沈殿した。1℃で更に40分の反応時間の後に3.5時間の時間にわたり温度が26℃に上昇し、この温度を更に2.5時間維持した。その後生成物を濾別し、濾液が中性に反応するまで蒸留水で洗浄した。引き続きまず真空中、22℃、引き続き35℃で少なくとも98%の固形分まで乾燥した。
例4
6リットルガラス反応器中に、蒸留水2715mlおよびタイプ03/20、粘度3.4mPas(DIN53015、ヘプラーによる方法、4%水溶液)の完全に鹸化されたポリビニルアルコールの20.0%水溶液1172mlを装入した。この装入物の測定されたpH値は5.5であった。約35%硝酸の添加により、pH値を3.5に調節した。攪拌下に10℃に冷却し、この温度でブチルアルデヒド30.1gを5分にわたって添加した。ブチルアルデヒドを10℃でポリビニルアルコールと10分間予め反応させ、これにより有効な結合が行われた。引き続き2.7℃に冷却し、35%硝酸500mlを添加した。その際内部温度が7℃に上昇した。−2℃(沈殿温度)に更に冷却後、引き続き35分の時間にわたってブチルアルデヒド170.4gを供給した。その際ポリビニルブチラールが沈殿した。−2℃で更に40分の反応時間の後に3.5時間の時間にわたり温度が26℃に上昇し、この温度を更に2.5時間維持した。その後生成物を濾別し、濾液が中性に反応するまで蒸留水で洗浄した。引き続きまず真空中、22℃、引き続き35℃で少なくとも98%の固形分まで乾燥した。
このために、ポリビニルアセタール1g±0.001gを、ピリジン24mlおよび4−ジメチルアミノピリジン0.14gに50℃で2時間にわたって溶解した。25℃に冷却した溶液をピリジンおよび無水酢酸(87/13容量部)からなる混合物10mlと混合し、1時間激しく混合した。その後ピリジン/水(5/1容量部)からなる混合物30mlを添加し、更に1時間振り出した。引き続きメタノール0.5NKOHを使用してpH7に滴定した。
3.ポリビニルアルコール溶液の粘度の測定
エダクトとして使用される部分的または完全に鹸化された固体樹脂の粘度の測定をポリビニルアセタールの動的粘度の測定と同様に行った。4%水溶液のみを使用した。
使用技術的試験
a)ポリビニルアセタールを有する有機溶液(メチルエチルケトン中30%溶液)の製造
ポリビニルアセタール75gを、23℃で、容積500mlを有する密閉可能なガラス容器中でメチルエチルケトン(MEK)175gに溶解し、ディスソルバー(機械的撹拌機、300rpm)を使用して少なくとも15分間集中的に攪拌して入れた。引き続き容器を閉鎖し、磁気撹拌機を使用して更に3時間45分攪拌した。その4時間後、ポリビニルアセタールを完全におよび均一にMEKに溶解した。引き続き溶液をレオロジーにより特性化した(b)参照)。
b)溶液粘度の測定
(a)により製造した)MEK中のポリビニルアセタールの30%溶液を、20℃で球−平板測定装置(CP4/40)を有するボーリンレオメーター(Bohlin Rheometer)CVO120HRを使用して測定した。蒸発を避けるために、測定装置に溶剤トラップを取り付けた。測定のために、溶液約4gを約1.5分にわたって測定装置に入れた。その1.5分後に、溶液を90秒間、10s−1の一定の剪断速度で連続的に予め剪断した。その後60秒待機し、引き続き、0.3s−1の剪断速度で開始し、500s−1の剪断速度で終了する予め調節した測定プログラムを開始し、その後再び剪断速度0.3s−1に戻した。0.3s−1〜500s−1のこの剪断速度の範囲内で、粘度に関して40個の測定点をプロットし、その際このためにそれぞれの相当する剪断速度を短時間一定に保持した(一定の速度試験)。剪断速度1s−1および100s−1での粘度を評価した。

Claims (8)

  1. 50モル%以上のビニルアルコール単位を有する部分的に鹸化されたまたは完全に鹸化されたビニルエステルポリマーを、場合により水和物、半アセタールまたは完全アセタールの形の1種以上のアルデヒドでアセタール化することにより、剪断速度範囲1〜100s−1でのメチルエチルケトン中の30質量%溶液中の溶液粘度(球−平板測定装置で20℃で測定した)が最大10%だけ変動する、低い剪断減粘性ポリビニルアセタールを製造する方法において、アセタール化の最初の1〜10分にわたって全アルデヒドの量に対して0.1〜60質量%のアルデヒド部分を装入し、1〜30分にわたって予め反応させ、引き続き残りの部分を少なくとも20分にわたって連続的に供給することを特徴とする剪断減粘性ポリビニルアセタールを製造する方法。
  2. 1〜15個の炭素原子を有する脂肪族および芳香族アルデヒドを有する群からの1種以上のアルデヒドによりアセタール化する請求項1記載の方法。
  3. アセタール化の最初の1〜5分にわたってアルデヒド部分を装入する請求項1または2記載の方法。
  4. 印刷インキへの結合剤としての請求項1から3までのいずれか1項記載の方法により得られた生成物の使用。
  5. 塗料および腐食保護剤への結合剤としての請求項1から3までのいずれか1項記載の方法により得られた生成物の使用。
  6. セラミック生素地、セラミック粉末および金属粉末の結合剤としての請求項1から3までのいずれか1項記載の方法により得られた生成物の使用。
  7. 写真フィルムの結合剤としての請求項1から3までのいずれか1項記載の方法により得られた生成物の使用。
  8. フォトサーモグラフィー材料の結合剤としての請求項1から3までのいずれか1項記載の方法により得られた生成物の使用。
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