JP2003107620A - 熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2003107620A
JP2003107620A JP2001296654A JP2001296654A JP2003107620A JP 2003107620 A JP2003107620 A JP 2003107620A JP 2001296654 A JP2001296654 A JP 2001296654A JP 2001296654 A JP2001296654 A JP 2001296654A JP 2003107620 A JP2003107620 A JP 2003107620A
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Akihisa Nakajima
彰久 中島
Eiichi Ueda
栄一 上田
Chiaki Nagaike
千秋 長池
Shinichi Okamura
真一 岡村
Yuji Hosoi
勇治 細井
Ikuo Kurachi
育夫 倉地
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Konica Minolta Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像時の自動現像機の汚れ及び熱現像後の
感光層と支持体の接着強度劣化が改良され、保存性が改
良された熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料を提供す
る。 【解決手段】 ポリビニルブチラールを製造する際に使
用する酸触媒を、200ppm以下になるまで除去した
ポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特徴
とする熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機銀塩を含有す
る熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料に用いられるポリ
ビニルブチラール並びに熱現像用ハロゲン化銀写真感光
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から広範囲に用いられているハロゲ
ン化銀感光材料は、その優れた写真特性により、より広
範囲かつ高品質な素材として画像形成分野に利用されて
いるが、画像を形成するために現像、定着、水洗、乾燥
というプロセスが必要であり、しかも処理工程が湿式で
あるため、作業が煩雑であるという欠点があった。その
為、現像工程を熱処理で行う熱現像用ハロゲン化銀写真
感光材料が開発、実用化され、近年医用業界を中心に急
速に普及してきている。
【0003】かかる技術として、例えば、米国特許第
3,152,904号、同3,487,075号、及び
D.モーガン(Morgan)による「ドライシルバー
写真材料(Dry Silver Photograp
hic Materials)」(Handbook
of Imaging Materials,Marc
el Dekker,Inc.第48頁,1991)等
に記載されているように、支持体上に有機銀塩、感光性
ハロゲン化銀粒子及び還元剤を有する銀塩光熱写真ドラ
イイメージング材料が知られている。この銀塩光熱写真
ドライイメージング材料(熱現像用ハロゲン化銀写真感
光材料)では溶液系処理薬品を一切使用しないため、よ
り簡便なシステムをユーザーに提供することができる。
【0004】ところが、このような熱現像用ハロゲン化
銀写真感光材料は、100℃から150℃にフィルムを
加熱し現像処理を行うため、加熱時の性能安定性が新た
な課題となった。例えば、125℃で30秒フィルムを
加熱することにより現像を行う熱現像用ハロゲン化銀写
真感光材料では、感光材料に用いられるプラスチックフ
ィルムと感光層、下引き層との熱膨張の違いにより、熱
現像後感光層がひび割れたり、感光層と支持体との接着
強度が低下したりするという問題が発生した。又、現像
時加えられる熱のため、現像反応で発生する有機酸がバ
インダー中を拡散し、感光材料の表面にオイル状に析出
し、自動現像機を汚すという課題が発生した。
【0005】更に又、熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
料は、感光層中に現像主薬を同時に含有するため、生保
存性及び画像形成後の保存性が劣化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を鑑
みなされたものであり、その目的は、熱現像時の自動現
像機の汚れ及び熱現像後の感光層と支持体の接着強度劣
化が改良され、保存性が改良された熱現像用ハロゲン化
銀写真感光材料(熱現像感光材料ともいう)を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
行った結果、上記課題はバインダーであるポリビニルブ
チラールを製造する際に使用する酸触媒を、200pp
m以下になるまで除去することで解決できることを見出
した。即ち、本発明の上記目的は、以下の構成によって
達成された。
【0008】1.ポリビニルブチラールを製造する際に
使用する酸触媒を、200ppm以下になるまで除去し
たポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特
徴とする熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】2.塩素イオン含有量が200ppm以下
のポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特
徴とする前記1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0010】3.硝酸イオン含有量が200ppm以下
のポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特
徴とする前記1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0011】4.硫酸イオン含有量が200ppm以下
のポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特
徴とする前記1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0012】本発明を更に詳しく説明する。本発明で使
用されるポリビニルブチラールは、ポリビニルアルコー
ルをブチラール化することで得られる。ポリビニルアル
コールをブチラール化するには水媒法、溶媒法、均一系
法の方法など酸触媒を使用する方法が知られている。
【0013】(1)水媒法:ポリビニルアルコールを熱
水に溶解し、得られた水溶液を20℃以下の比較的低温
に、保持しておいて、これに酸触媒を添加し、攪拌しな
がらブチルアルデヒドを添加し、ブチラール化反応を進
行させ、次いで反応温度を上げて40℃以上の高温にて
熟成し、反応を完結させ、その後、中和、水洗、脱水及
び乾燥を行う方法である。
【0014】(2)溶媒法:ポリビニルアルコール粉末
をメタノールなどの溶媒に懸濁させて酸触媒の存在下、
ブチルアルデヒドを添加し、ブチラール化反応を開始す
る。ブチラール化の進行とともに、反応物は溶媒に溶解
し、その後は均一系で反応を進める。反応完結後、中和
し、水を添加し、析出させ、その後水洗、脱水及び乾燥
を行う方法である。
【0015】(3)均一系法:ポリビニルアルコール水
溶液に酸触媒の存在下、ブチルアルデヒドを添加してブ
チラール化反応を開始し、沈殿生成前に、水に相溶性の
あるポリビニルブチラールの溶媒を添加し、沈殿の析出
を防止しながら、終始均一系で反応を進める。反応完結
後、中和し、水を添加し、析出させ、その後水洗、脱水
及び乾燥を行う方法である。
【0016】いずれの方法においても最終段階において
水洗、脱水及び乾燥が行われており、本願はこの水洗、
脱水により、ポリビニルブチラール中の残留酸触媒を2
00ppm以下にすることで、感材性能に影響のないバ
インダーを提供することにある。
【0017】ポリビニルブチラールの原料であるポリビ
ニルアルコールとしては、特に制限はなく市販のものを
用いる事ができ、酢酸ビニルなどの脂肪酸ビニルエステ
ルの重合体、共重合体を完全にあるいは部分的にケン化
した平均重合度200〜4000程度のものを使用する
ことができる。
【0018】反応に用いられる酸触媒としては、塩酸、
硝酸、硫酸などの中から一種類以上のものが使用され、
一般に反応液のpHが2以下になるような量が加えられ
る。
【0019】反応器としては、一般に攪拌機を備えた槽
型反応器や、管状のループ型反応器と攪拌機を備えた槽
型反応器を繋げた反応器が用いられる。
【0020】反応温度は一般に0〜95℃であるが、通
常ブチルアルデヒドが添加される際の温度は、0〜15
℃付近に調節され、その後ブチルアルデヒドの反応率を
高め反応を熟成させるために55℃以上に昇温され、数
時間維持される。これにより、樹脂のブチラール化度
は、平均で55〜75モル%に制御される。なお、ブチ
ルアルデヒドと共にホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ドその他のアルデヒドをブチルアルデヒドと併用するこ
ともできる。
【0021】反応・熟成終了後、反応液に含まれる酸性
触媒の中和が行われる。これは苛性ソーダや重曹の水溶
液を攪拌下に添加することにより行われるが、一般にス
ラリーのpHが7〜9になるように添加量が調整され
る。
【0022】中和に続いて行われる予備脱水は樹脂と母
液を分離し、スラリー中の水溶解成分である中和塩、
酸、アルカリ、アルデヒドを大まかに除去するために行
われる。予備脱水は通常の固液分離法である、加圧ろ
過、遠心ろ過などで実施される。
【0023】予備脱水後の洗浄・脱水は樹脂の表面・空
隙に残留している水溶解成分をさらに十分除去すること
を目的とする操作であるが、第一段階として行われる洗
浄・脱水はスラリー中の液の置換を主目的とし、三菱化
工機社製サイホンピラー型遠心ろ過機、または水平ベル
トフィルターを用いた連続式等の方法により、中和スラ
リーから予備脱水を含めて好適に実施される。前者の装
置を用いる場合は、スラリー給液、一次振切り、洗浄水
給液、二次振切り、脱水ケーキ掻取り、サイホン部封液
の各操作の順に供給速度、回転速度などのパラメーター
を該ポリビニルブチラールスラリーの性質に応じ調節す
ることにより、自動的に実施される。また後者の場合
は、移動式水平ベルトへのスラリー供給速度、ろ過減圧
度、洗浄水供給速度を調節することにより実施され、特
定のメーカーの機器によらない。
【0024】この際、温度は室温〜40℃の温度範囲で
行うことは脱水が効率がよく、含水量の少ない一次洗浄
スラリーが獲得できる。上記の洗浄・脱水のみでは、樹
脂の空隙に残留している水溶解成分、特に中和塩は十分
に除去されないので、これに続き温水を用いて樹脂を膨
潤させて洗浄する必要があり、50℃以上の温水による
洗浄を行う。
【0025】さらにこの温水洗浄においては、スラリー
のpHをアルカリ側に制御することにより、乾燥後のポ
リビニルブチラールを若干アルカリ性に保ち、その加工
時の安定性が増し、ひいては接着性、黄色度などの性能
が安定したものとなる。この場合、制御するpH範囲は
11〜12が適当である。
【0026】この温水洗浄は攪拌機を装備した洗浄槽に
よりバッチ式に、あるいは常温洗浄後のスラリー後を連
続供給し、一定滞留時間の後にオーバーフローさせる半
連続式のいずれの方法でも実施できる。
【0027】温水洗浄後のスラリーは、次工程の乾燥に
供給するために脱水操作が行われるが、この操作は40
℃以下の洗浄・脱水と同様に、サイホンピラー型遠心ろ
過器、または水平ベルトフィルターを用いた連続式の方
法等により好適に実施される。温度は一次洗浄・脱水と
同様に40℃以下が好適である。
【0028】このようにして得られたポリビニルブチラ
ール中に含有される塩素イオン量もしくは、硝酸イオン
量、もしくは硫酸イオン量が200ppm以下、好まし
くは100ppm以下のものである。
【0029】これらの酸イオン量は、得られたポリビニ
ルブチラールを、水蒸気を含む酸素気流中で完全燃焼さ
せ、発生した酸のガスを、アルカリ水溶液中でトラップ
し、トラップされた酸イオンを定量する事で測定する。
詳細は、実施例中で説明する。
【0030】こうして、本発明の熱現像用ハロゲン化銀
写真感光材料(熱現像感光材料)用変性ポリビニルアセ
タール樹脂が得られる。このような変性ポリビニルアセ
タール樹脂を用いて熱現像感光材料を製造することによ
り、熱現像前後の熱現像感光層と支持体との接着強度が
低下するというような欠点が改良され、又、現像反応で
発生する有機酸等が感光材料の表面にオイル状に析出
し、自動現像機を汚すという様な欠点も改良される。更
に、熱現像感光材料の保存性も改良される。
【0031】熱現像感光材料は、バインダー以外公知の
技術で製造できる。以下に、熱現像感光材料のバインダ
ー以外の公知技術について説明する。
【0032】本発明の熱現像感光材料は、通常は支持体
上に少なくとも1層の感光層及び該感光層に隣接する層
を設けた少なくとも2層から構成されて、また感光層の
反対側には必要に応じて適宜バックコート層(BC
層)、保護層等が設けられている。上記熱現像感光材料
の感光層中には、分光増感色素で増感されてもよい感光
性ハロゲン化銀粒子が含まれ、さらに感光層またはその
隣接層には銀源となる有機銀塩、銀塩を現像して銀画像
を形成するための還元剤が含有される。熱現像感光材料
の感光層やその隣接層には、熱現像の場を提供する高分
子結合剤、親水性結合剤や疎水性結合剤、或いはラテッ
クスが含有される。上記の熱現像感光材料において、必
要によりイラジエーション防止またはハレーション防止
のための染料を含有するAI層またはBC層が設けられ
る。また、上記の熱現像感光材料の感光層には、必要に
より銀画像の色調を整える色調剤を含有させることがで
きる。
【0033】本発明において、有機銀塩は還元可能な銀
源であり、有機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特にこの中
でも長鎖の(炭素数10〜30、好ましくは15〜2
5)脂肪族カルボン酸及び含窒素複素環化合物の銀塩が
好ましい。配位子が銀イオンに対する総安定度常数とし
て4.0〜10.0の値をもつようなリサーチ・ディス
クロージャー(以降、単にRDと略す)第17029及
び第29963に記載された有機又は無機の錯体も好ま
しい。これら好適な銀塩の例としては以下のものが挙げ
られる。
【0034】有機酸の銀塩、例えば、没食子酸、蓚酸、
ベヘン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸等の銀塩。銀のカルボキシアルキルチオ
尿素塩、例えば、1−(3−カルボキシプロピル)チオ
尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメ
チルチオ尿素等の銀塩、アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀塩乃至錯
体、例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、ブチルアルデヒド等)とヒドロキシ置換酸
類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸)の反応生成物の銀塩乃至錯体、チオン類
の銀塩又は錯体、例えば、3−(2−カルボキシエチ
ル)−4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チ
オン、及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2
−チオン等の銀塩乃至錯体、イミダゾール、ピラゾー
ル、ウラゾール、1,2,4−チアゾール及び1H−テ
トラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,
4−トリアゾール及びベンズトリアゾールから選択され
る窒素酸と銀との錯体または塩、サッカリン、5−クロ
ロサリチルアルドキシム等の銀塩、及びメルカプチド類
の銀塩。これらの中、好ましい銀塩としてはベヘン酸
銀、アラキジン酸銀及びステアリン酸銀があげられる。
【0035】本発明において用いることのできる感光性
ハロゲン化銀粒子について説明する。なお、本発明にお
ける感光性ハロゲン化銀粒子とは、ハロゲン化銀結晶の
固有の性質として本来的に、又は、人為的に物理化学的
な方法により、可視光ないし赤外光を吸収し得て、かつ
可視光ないし赤外光を吸収したときに当該ハロゲン化銀
結晶内及び/又は結晶表面において物理化学的変化が起
こり得るように処理製造されたハロゲン化銀結晶粒子を
いう。
【0036】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子自体
は、P.Glafkides著Chimie et P
hysique Photographique(Pa
ulMontel社刊、1967年)、G.F.Duf
fin著 Photographic Emulsio
n Chemistry(The Focal Pre
ss刊、1966年)、V.L.Zelikman e
t al著Making and Coating P
hotographic Emulsion(The
Focal Press刊、1964年)等に記載され
た方法を用いてハロゲン化銀粒子乳剤として調製するこ
とができる。即ち、酸性法、中性法、アンモニア法等の
いずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形成としては、片側混合法、同時混合法、それ
らの組合せ等のいずれを用いてもよいが、上記方法の中
でも形成条件をコントロールしつつハロゲン化銀粒子を
調製する所謂コントロールドダブルジェット法が好まし
い。ハロゲン組成としては特に制限はなく、塩化銀、塩
臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化銀のいず
れであってもよい。
【0037】本発明で用いることのできるハロゲン化銀
は、画像形成後の白濁を低く抑えるため、及び良好な画
質を得るために平均粒子サイズが小さい方が好ましく、
平均粒子サイズが0.2μm以下、より好ましくは0.
01μm〜0.17μm、特に0.02μm〜0.14
μmが好ましい。ここでいう粒子サイズとは、ハロゲン
化銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆる正常晶である
場合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さをいう。また、
ハロゲン化銀粒子が平板状粒子である場合には主表面の
投影面積と同面積の円像に換算したときの直径をいう。
【0038】ハロゲン化銀粒子の形状としては立方体、
八面体、14面体粒子、平板状粒子、球状粒子、棒状粒
子、ジャガイモ状粒子などを挙げることができるが、こ
れらの中、特に、立方体、八面体、14面体、平板状ハ
ロゲン化銀粒子が好ましい。
【0039】平板状ハロゲン化銀粒子を用いる場合の平
均アスペクト比は好ましくは1.5以上100以下、よ
り好ましくは2以上50以下がよい。これらは米国特許
第5,264,337号、同第5,314,798号、
同第5,320,958号等に記載されており、容易に
目的の平板状粒子を得ることができる。更に、ハロゲン
化銀粒子のコーナーが丸まった粒子も好ましく用いるこ
とができる。
【0040】本発明の熱現像感光材料に内蔵させるに好
適な還元剤の例は、米国特許第3,770,448号、
同第3,773,512号、同第3,593,863
号、及びRD第17029及び第29963に記載され
ており、公知の還元剤の中から適宜選択して使用するこ
とが出来るが、有機銀塩に脂肪族カルボン酸銀塩を使用
する場合には、2個以上のフェノール基がアルキレン基
又は硫黄によって連結されたポリフェノール類、特にフ
ェノール基のヒドロキシ置換位置に隣接した位置の少な
くとも一つにアルキル基(例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等)又は
アシル基(例えばアセチル基、プロピオニル基等)が置
換したフェノール基の2個以上がアルキレン基又は硫黄
によって連結されたビスフェノール類が好ましい。
【0041】還元剤としては、上述のように、主に、ビ
スフェノール類やスルホンアミドフェノール類のような
プロトンをもった還元剤が用いられているので、これら
の水素を引き抜くことができる活性種を発生することに
より還元剤を不活性化できる化合物が含有されているこ
とが好ましい。好適には、無色の光酸化性物質として、
露光時にフリーラジカルを反応活性種として生成可能な
化合物が好ましい。
【0042】従ってこれらの機能を有する化合物であれ
ばいかなる化合物でもよいが、複数の原子からなる有機
フリーラジカルが好ましい。かかる機能を有しかつ熱現
像感光材料に格別の弊害を生じることのない化合物であ
ればいかなる構造をもった化合物でもよい。
【0043】又、これらのフリーラジカルを発生する化
合物としては発生するフリーラジカルに、これが還元剤
と反応し不活性化するに充分な時間接触できる位の安定
性をもたせるために炭素環式、又は複素環式の芳香族基
を有するものが好ましい。
【0044】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に
は、化学増感を施すことができる。例えば、特願平12
−057004号明細書及び特願平12−061942
号明細書に開示されている方法等により、硫黄などのカ
ルコゲンを放出する化合物や金イオンなどの貴金属イオ
ンを放出する貴金属化合物で化学増感中心(化学増感
核)を形成付与できる。本発明においては、カルコゲン
原子を含有する有機増感剤により化学増感されているの
が好ましい。これらカルコゲン原子を含有する有機増感
剤はハロゲン化銀へ吸着可能な基と不安定カルコゲン原
子部位を有する化合物であることが好ましい。
【0045】これらの有機増感剤としては、特開昭60
−150046号、特開平4−109240号、特開平
11−218874号等の明細書に開示されている種々
の構造を有する有機増感剤を用いることができるが、そ
れらのうちカルコゲン原子が炭素原子又はリン原子と二
重結合で結ばれている構造を有する化合物の少なくとも
1種であることが好ましい。
【0046】又、上記の増感法の他、還元増感法等も用
いることが出来、還元増感の貝体的な化合物としてはア
スコルビン酸、2酸化チオ尿素、塩化第1スズ、ヒドラ
ジン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミン
化合物等を用いることができる。また、乳剤のpHを7
以上またはpAgを8.3以下に保持して熟成すること
により還元増感することができる。
【0047】本発明で用いることのできる感光性ハロゲ
ン化銀粒子には、分光増感色素を吸着させ分光増感を施
すことが好ましい。分光増感色素としてシアニン色素、
メロシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コン
プレックスメロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、オキソノール色
素、ヘミオキソノール色素等を用いることができる。例
えば特開昭63−159841号、同60−14033
5号、同63−231437号、同63−259651
号、同63−304242号、同63−15245号、
米国特許第4,639,414号、同第4,740,4
55号、同第4,741,966号、同第4,751,
175号、同第4,835,096号に記載された増感
色素が使用できる。本発明に使用される有用な増感色素
は例えばRD第17643 IV−A項(1978年12
月p.23)、同第18431 X項(1978年8月
p.437)に記載もしくは引用された文献に記載され
ている。特に各種レーザイメージャーやスキャナーの光
源の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を用い
るのが好ましく、例えば、特開平9−34078号、同
9−54409号、同9−80679号記載の化合物が
好ましく用いられる。
【0048】本発明の熱現像感光材料に用いられるハロ
ゲン化銀粒子、あるいは有機銀塩粒子を含有する乳剤
は、増感色素とともに、それ自身分光増感作用をもたな
い色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質であっ
て、強色増感効果を発現する物質を乳剤中に含ませ、こ
れによりハロゲン化銀粒子が強色増感されていてもよ
い。有用な増感色素、強色増感を示す色素の組合せおよ
び強色増感を示す物質はRD第17643(1978年
12月発行)第23頁 IVのJ項、あるいは特公平9−
25500号、特公昭43−4933号、特開昭59−
19032号、同59−192242号、特開平5−3
41432号等に記載されているものを用いることがで
きる。本発明においては、上記の強色増感剤の他に、特
願平12−070296号明細書に開示されている一般
式(1)で表される化合物と大環状化合物を強色増感剤
として使用できる。
【0049】本発明においては省銀化剤を用いる事が出
来る。ここでいう省銀化剤とは、一定の銀画像濃度を得
るために必要な銀量を低減化し得る化合物をいう。この
低減化する機能の作用機構は種々考えられるが、現像銀
の被覆力を向上させる機能を有する化合物が好ましい。
ここで、現像銀の被覆力とは、銀の単位量当たりの光学
濃度をいう。省銀化剤としては、ヒドラジン誘導体化合
物、ビニル化合物、4級オニウム化合物等が好ましい例
として挙げられる。
【0050】本発明においては、又、膜付きや、現像ム
ラのみならず、保存時のカブリ抑制や、現像後のプリン
トアウト銀の生成を抑制する効果のために、架橋剤を用
いることがある。本発明で用いられる架橋剤としては、
従来写真感光材料用として使用されている種々の架橋
剤、例えば、特開昭50−96216号に記載されてい
るアルデヒド系、エポキシ系、エチレンイミン系、ビニ
ルスルホン系、スルホン酸エステル系、アクリロイル
系、カルボジイミド系、シラン化合物系架橋剤を用いう
るが、好ましいのはイソシアネート系化合物、シラン化
合物、エポキシ化合物又は酸無水物である。
【0051】本発明に用いられる好適な色調剤の例は、
RD第17029号、米国特許第4,123,282
号、同第3,994,732号、同第3,846,13
6号および同第4,021,249号明細書に開示され
ており、例えば、次のものがある。イミド類(例えば、
スクシンイミド、フタルイミド、ナフタルイミド、N−
ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミド);メルカプタン
類(例えば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル);フタラジノン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩
(例えば、フタラジノン、4−(1−ナフチル)フタラ
ジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメチルオ
キシフタラジノン、及び2,3−ジヒドロ−1,4−フ
タラジンジオン);フタラジンとフタル酸類(例えば、
フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及
びテトラクロロフタル酸)の組み合わせ;フタラジンと
マレイン酸無水物、及びフタル酸、2,3−ナフタレン
ジカルボン酸又はo−フェニレン酸誘導体及びその無水
物(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニト
ロフタル酸及びテトラクロロフタル酸無水物)から選択
される少なくとも1つの化合物との組合せ等が挙げられ
る。特に好ましい色調剤としてはフタラジノン又はフタ
ラジンとフタル酸類、フタル酸無水物類の組合せであ
る。
【0052】本発明においては、感光材料の表面層(感
光層側、又支持体をはさみ感光層の反対側に非感光層を
設けた場合にも)に、現像前の取り扱いや熱現像後の画
像の傷つき防止のためマット剤を含有することが好まし
く、バインダーに対し、質量比で0.1〜30%含有す
ることが好ましい。本発明において用いられるマット剤
の材質は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例え
ば、無機物としては、スイス特許第330,158号等
に記載のシリカ、仏国特許第1,296,995号等に
記載のガラス粉、英国特許第1,173,181号等に
記載のアルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸
塩等をマット剤として用いることができる。有機物とし
ては、米国特許第2,322,037号等に記載の澱
粉、ベルギー特許第625,451号や英国特許第98
1,198号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−
3643号等に記載のポリビニルアルコール、スイス特
許第330,158号等に記載のポリスチレン或いはポ
リメタアクリレート、米国特許第3,079,257号
等に記載のポリアクリロニトリル、米国特許第3,02
2,169号等に記載されたポリカーボネートの様な有
機マット剤を用いることができる。
【0053】本発明においては帯電性を改良するため
に、金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導
電性化合物を構成層中に含ませることができる。これら
はいずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引
層、バッキング層、感光性層と下引層の間の層などに含
まれる。本発明においては米国特許第5,244,77
3号カラム14〜20に記載された導電性化合物が好ま
しく用いられる。
【0054】本発明の熱現像感光材料は、支持体上に少
なくとも1層の感光層を有している。支持体の上に感光
層のみを形成してもよいが、感光層の上に少なくとも一
層の非感光層を形成するのが好ましい。例えば感光層の
上には保護層が、感光層を保護する目的で、又支持体の
反対の面には感光材料間の、或いは感光材料ロールにお
いてくっつきを防止する為に、バックコート層が設けら
れるのが好ましい。
【0055】本発明の熱現像感光材料においては、感光
層を透過する光の量または波長分布を制御するために感
光層と同じ側または反対の側にフィルター層を形成する
か、感光層に染料又は顔料を含有させることが好まし
い。
【0056】本発明の熱現像感光材料に用いられる支持
体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ポリエチレン、ポリビニルアセター
ル、セルロースエステル、セルローストリアセテート、
ニトロセルロース、ポリエチレンナフタレート等のプラ
スチックフィルム、ガラス、紙、アルミニウム板等の金
属板などが用いられる。
【0057】本発明においては、感光材料の感色性に応
じて種々の波長領域の光を吸収する公知の化合物が使用
できる。例えば、本発明に係る光熱写真材料を赤外光に
よる画像記録材料とする場合には、特開2001−83
655号明細書に開示されているようなチオピリリウム
核を有するスクアリリウム染料(チオピリリウムスクア
リリウム染料)及びピリリウム核を有するスクアリリウ
ム染料(ピリリウムスクアリリウム染料)、又スクアリ
リウム染料に類似したチオピリリウムクロコニウム染
料、又はピリリウムクロコニウム染料を使用することが
好ましい。
【0058】本発明の熱現像感光材料は、上述した各構
成層の素材を溶媒に溶解又は分散させた塗布液を作り、
それら塗布液を複数同時に重層塗布した後、乾燥処理を
行って形成されることが好ましい。ここで「複数同時に
重層塗布」とは、各構成層(例えば感光層、保護層)の
塗布液を作製し、これを支持体へ塗布する際に各層個別
に塗布、乾燥の繰り返しをするのではなく、同時に重層
塗布を行い、乾燥する工程も同時に行える状態で各構成
層を形成しうることを意味する。即ち、下層中の全溶剤
の残存量が70質量%以下となる前に、上層を設けるこ
とである。各構成層を複数同時に重層塗布する方法には
特に制限はなく、例えばバーコーター法、カーテンコー
ト法、浸漬法、エアーナイフ法、ホッパー塗布法、エク
ストリュージョン塗布法などの公知の方法を用いること
ができる。これらのうちより好ましくはエクストリュー
ジョン塗布法と呼ばれる前計量タイプの塗布方式であ
る。該エクストリュージョン塗布法はスライド塗布方式
のようにスライド面での揮発がないため、精密塗布、有
機溶剤塗布に適している。この塗布方法は感光層を有す
る側について述べたが、バックコート層を設ける際、下
引きとともに塗布する場合についても同様である。
【0059】本発明において、現像条件は使用する機
器、装置、或いは手段に依存して変化するが、像様に露
光した熱現像感光材料を加熱現像することにより、情報
定着せしめることが特徴である。露光後に得られた潜像
は、中程度の高温(例えば、約80〜200℃、好まし
くは約100〜200℃)で十分な時間(一般には約1
秒〜約2分間)、熱現像感光材料を加熱することにより
現像することができる。加熱温度が80℃以下では短時
間に十分な画像濃度が得られず、又200℃以上ではバ
インダーが溶融し、ローラーへの転写など、画像そのも
のだけでなく搬送性や、現像機等へも悪影響を及ぼす。
加熱することで有機銀塩(酸化剤として機能する)と還
元剤との間の酸化還元反応により銀画像を生成する。こ
の反応過程は、外部からの水等の処理液の一切の供給な
しに進行する。
【0060】本発明の支持体を用いた熱現像感光材料の
露光は、該感光材料に付与した感色性に対し適切な光源
を用いることが望ましい。例えば、該感光材料を赤外光
に感じ得るものとした場合は、赤外光域ならば如何なる
光源にも適用可能であるが、レーザパワーがハイパワー
である事や、感光材料を透明にできる等の点から、赤外
半導体レーザ(780nm、820nm)がより好まし
く用いられる。
【0061】本発明において、露光はレーザ走査露光に
より行うことが好ましいが、その露光方法には種々の方
法が採用できる。例えば、第1の好ましい方法として、
感光材料の露光面と走査レーザ光のなす角が実質的に垂
直になることがないレーザ走査露光機を用いる方法が挙
げられる。
【0062】ここで、「実質的に垂直になることがな
い」とはレーザ走査中に最も垂直に近い角度として好ま
しくは55度以上88度以下、より好ましくは60度以
上86度以下、更に好ましくは65度以上84度以下、
最も好ましくは70度以上82度以下であることをい
う。
【0063】また、第2の方法として、本発明における
露光は縦マルチである走査レーザ光を発するレーザ走査
露光機を用いて行うことも好ましい。縦単一モードの走
査レーザ光に比べて干渉縞様のムラの発生等の画質劣化
が減少する。
【0064】更に、第3の態様としては、2本以上のレ
ーザを用いて、走査露光により画像を形成することも好
ましい。
【0065】このような複数本のレーザを利用した画像
記録方法としては、高解像度化、高速化の要求から1回
の走査で複数ラインずつ画像を書き込むレーザプリンタ
やデジタル複写機の画像書込み手段で使用されている技
術であり、例えば特開昭60−166916号公報等に
より知られている。これは、光源ユニットから放射され
たレーザ光をポリゴンミラーで偏向走査し、fθレンズ
等を介して感光体上に結像する方法であり、これはレー
ザイメージャーなどと原理的に同じレーザ走査光学装置
である。なお、上述した各画像記録方法において、走査
露光に用いるレーザとしては、一般によく知られてお
り、ルビーレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザ等の固
体レーザ;He−Neレーザ、Arイオンレーザ、Kr
イオンレーザ、CO2レーザ、COレーザ、He−Cd
レーザ、N2レーザ、エキシマーレーザ等の気体レー
ザ;InGaPレーザ、AlGaAsレーザ、GaAs
Pレーザ、InGaAsレーザ、InAsPレーザ、C
dSnP2レーザ、GaSbレーザ等の半導体レーザ;
化学レーザ、色素レーザ等を用途に併せて適時選択して
使用できるが、これらの中でもメンテナンスや光源の大
きさの問題から、波長が600〜1200nmの半導体
レーザを用いるのが好ましい。なお、レーザイメージャ
ーやレーザイメージセッタで使用されるレーザにおい
て、熱現像感光材料を走査するときの該材料露光面での
ビームスポット径は、一般に短軸径として5〜75μ
m、長軸径として5〜100μmの範囲であり、レーザ
光走査速度は熱現像感光材料固有のレーザ発振波長にお
ける感度とレーザパワーによって、感光材料毎に最適な
値に設定することができる。
【0066】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は、下記実施例のみに限定されるも
のではない。
【0067】残留酸触媒の定量 塩素イオン量、硝酸イオン量、硫酸イオン量の測定は、
下記の方法で行った。前処理(パイロハイドロリシス
法):ポリビニルブチラール試料約0.3gを磁性ボー
トに秤取り、1250℃に加熱した管状電気炉内の石英
管に徐々に挿入し、水蒸気を通過した酸素ガス(0.5
L/分)を挿入して加熱した。発生したガスを吸収液
(2.25mM Na2CO3/2.8mM NaHCO
3)に吸収させる(約30分)。吸収液を100mlの
定溶とし、イオンクロマトグラフ(DONEX社製DX
−500)で測定した。空試験は、磁性ボートのみを用
いて同様に操作した。
【0068】なお、塩素イオン量、硝酸イオン量、硫酸
イオン量は、濃度がわかっている塩化ナトリウム、硝酸
ナトリウム、硫酸ナトリウムの水溶液を希釈、検量線を
作成して、定量した。
【0069】製造例1 温度調節及び攪拌装置をそなえた反応容器中で900k
gの純水中に撹拌しながら平均重合度1700、ケン化
度98.5モル%のポリビニルアルコール100kgを
ゆっくりと加えた。その後、加熱溶解した。溶解が終了
した後、攪拌を継続しながらこの水溶液を10℃まで冷
却し、これに10モル/リットル塩酸60kgを加え
た。次いで、ブチルアルデヒド57kgを30分間で温
度を10〜15℃に調節しながら連続的に添加混合し
た。添加開始15分後に反応液中にポリビニルブチラー
ル粒子が析出した。その後反応系を攪拌しながら55℃
に昇温、3時間保持した。反応終了後、水酸化ナトリウ
ム水溶液を添加して該系をpH9に調整したのち、40
℃まで冷却した。この中和スラリーの固形分濃度は約1
2%であった。
【0070】この中和スラリーをサイホンピラー型遠心
ろ過機に連続的に供給し、40℃の水をスラリーの2倍
質量供給し、100000m/sec2の遠心力を掛け
て、洗浄・脱水を実施した。これにより得られた脱水ケ
ーキ中の水分は28%であった。
【0071】次に脱水ケーキを温度調節、攪拌機および
pH計を備えた洗浄槽に導入し、70℃に調節された温
水を加え、固形分濃度が8%、温度65℃のスラリーを
形成するとともに、苛性ソーダ水溶液を添加し、pHを
11.4に調節した。このスラリーを温度とpHを維持
したまま、1時間混合攪拌した。
【0072】ついで、スラリーを40℃まで冷却し、連
続的にサイホンピラー型遠心ろ過器に供給し、1000
0m/sec2の遠心力を掛けて、脱水を実施した。こ
の脱水ケーキの水分は26%であった。更に脱水ケーキ
を気流乾燥機を用いて乾燥し、水分0.9%のポリビニ
ルブチラールを得た。この樹脂中に含まれる塩素の量は
53ppmだった。
【0073】反応に用いる酸触媒を変えたり、遠心分離
機の遠心力を変え、脱水ケーキの水分量を変えること
で、表記載のポリビニルブチラールを合成し、熱現像用
ハロゲン化銀写真感光材料を作製し、評価を行った。
【0074】〈熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料の作
製〉厚さ175μmで青色濃度0.175に着色され
た、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上に
12W/m2・分の出力となるようにコロナ放電を施し
た後、下記下引塗布液1を乾燥膜厚が9μmとなるよう
に塗布した後、140℃(露点温度:12℃)の乾燥風
で10秒間かけて乾燥させ、下引層1を形成した。
【0075】 (下引塗布液1) 純水 911ml 化合物−1の30%水溶液 73.0ml トラックスH−45 5.78ml (日本油脂(株)製アニオン界面活性剤:固形分2%に調整) アンモニア水(有効成分0.5%) 9.9ml 硬膜剤(C−6:有効成分20%) 2.02ml 次いで、上記下引層1に7W/m2・分の出力となるよ
うにコロナ放電を施した後、その上に下記下引塗布液2
を、乾燥膜厚が9μmとなるよう塗布した後、140℃
(露点温度:12℃)の乾燥風で10秒間掛けて乾燥さ
せて下引層2を形成し、次いで、123℃の乾燥ゾーン
を2分間かけて搬送して、絶縁体粒子を含有する下引層
2を設けた。
【0076】
【化1】
【0077】 (下引塗布液2) 純水 905ml 化合物−2の30%水溶液 59.29ml トラックスH−45 5.78ml (日本油脂(株)製アニオン界面活性剤:固形分2%に調整) 絶縁体粒子:サイリシア350(富士シリシア化学製)を超音波分散した溶液 (固形分濃度1%) 33.56ml
【0078】
【化2】
【0079】上記下引塗布液2は、下記の条件にて超音
波分散を行った後、塗布に使用した。
【0080】分散条件:周波数=25kHz、出力=1
00W、振動子外形寸法=64φ×300mm、分散時
間=20分 次いで、上記下引層2とは、プラスチックフィルムを挟
んで反対側に、バック層面側の下引加工を、上記と同様
の方法で行った。
【0081】《熱現像感光材料の作製》上記作製したプ
ラスチックフィルムの試料を用いて、以下に示す方法で
調製した各構成層を順次塗布した。
【0082】(バック面側の塗布)メチルエチルケトン
(MEK)830gを攪拌しながら、セルロースアセテ
ートブチレート(EastmanChemical社、
CAB381−20)84.2gおよびポリエステル樹
脂(Bostic社、VitelPE2200B)4.
5gを添加し溶解した。次に、溶解した液に0.30g
の赤外染料−1を添加し、さらにメタノール43.2g
に溶解したF系活性剤(旭硝子社、サーフロンKH4
0)4.5gとF系活性剤(大日本インク社、メガファ
ッグF120K)2.3gを添加して溶解するまで十分
に攪拌を行った。最後に、メチルエチルケトンに1質量
%の濃度でディゾルバ型ホモジナイザにて分散したシリ
カ(W.R.Grace社、シロイド64X6000)
を75g添加し攪拌してバック面側の塗布液を調製し
た。
【0083】
【化3】
【0084】このように調製したバック面塗布液を、前
記作製した各プラスチックフィルムの下引層2上に、乾
燥膜厚が3.5μmになるように押し出しコーターにて
塗布、乾燥を行った。乾燥温度100℃、露点温度10
℃の乾燥風を用いて5分間かけて乾燥した。
【0085】 (感光層面側の塗布) 〔感光性ハロゲン化銀乳剤Aの調製〕 〈溶液A1〉 フェニルカルバモイル化ゼラチン 88.3g 化合物(A)(10%メタノール水溶液) 10ml 臭化カリウム 0.32g 水で5429mlに仕上げる 〈溶液B1〉 0.67mol/L硝酸銀水溶液 2635ml 〈溶液C1〉 臭化カリウム 51.55g 沃化カリウム 1.47g 水で660mlに仕上げる 〈溶液D1〉 臭化カリウム 154.9g 沃化カリウム 4.41g 塩化イリジウム(1%溶液) 0.93ml 水で1982mlに仕上げる 〈溶液E1〉 0.4mol/L臭化カリウム水溶液 下記銀電位制御量 〈溶液F1〉 水酸化カリウム 0.71g 水で20mlに仕上げる 〈溶液G1〉 56%酢酸水溶液 18.0ml 〈溶液H1〉 無水炭酸ナトリウム 1.72g 水で151mlに仕上げる 化合物(A): HO(CH2CH2O)n−(CH(CH3)CH2O)17
−(CH2CH2O)mH(m+n=5〜7) 特公昭58−58288号に示される混合攪拌機を用い
て溶液A1に溶液B1の1/4量及び溶液C1の全量を
温度45℃、pAg8.09に制御しながら、同時混合
法により4分45秒を要して添加し、核形成を行った。
1分後、溶液F1の全量を添加した。この間pAgの調
整を溶液E1を用いて適宜行った。6分間経過後、溶液
B1の3/4量及び溶液D1の全量を、温度45℃、p
Ag8.09に制御しながら、同時混合法により14分
15秒かけて添加した。5分間攪拌した後、40℃に降
温し、溶液G1を全量添加し、ハロゲン化銀乳剤を沈降
させた。沈降部分2000mlを残して上澄み液を取り
除き、水を10リットル加え、攪拌後、再度ハロゲン化
銀乳剤を沈降させた。沈降部分1500mlを残し、上
澄み液を取り除き、更に水を10リットル加え、攪拌
後、ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分1500
mlを残し、上澄み液を取り除いた後、溶液H1を加
え、60℃に昇温し、更に120分攪拌した。最後にp
Hが5.8になるように調整し、銀量1モル当たり11
61gになるように水を添加し、感光性ハロゲン化銀乳
剤Aを得た。
【0086】この乳剤は、平均粒子サイズ0.058μ
m、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比率9
2%の単分散立方体沃臭化銀粒子であった。
【0087】〔粉末有機銀塩Aの調製〕4720mlの
純水にベヘン酸130.8g、アラキジン酸67.7
g、ステアリン酸43.6g、パルミチン酸2.3gを
80℃で溶解した。次に1.5モル/Lの水酸化ナトリ
ウム水溶液540.2mlを添加し濃硝酸6.9mlを
加えた後、55℃に冷却して脂肪酸ナトリウム溶液を得
た。上記の脂肪酸ナトリウム溶液の温度を55℃に保っ
たまま、45.3gの上記の感光性ハロゲン化銀乳剤A
と純水450mlを添加し5分間攪拌した。
【0088】次に1モル/Lの硝酸銀溶液702.6m
lを2分間かけて添加し、10分間攪拌し有機銀塩分散
物を得た。その後、得られた有機銀塩分散物を水洗容器
に移し、脱イオン水を加えて攪拌後、静置させて有機銀
塩分散物を浮上分離させ、下方の水溶性塩類を除去し
た。その後、排水の電導度が2μS/cmになるまで脱
イオン水による水洗、排水を繰り返し、遠心脱水を実施
した後、得られたケーキ状の有機銀塩を、気流式乾燥機
フラッシュジェットドライヤー(株式会社セイシン企業
製)を用いて、窒素ガス雰囲気及び乾燥機入り口熱風温
度の運転条件により含水率が0.1%になるまで乾燥し
て有機銀塩の乾燥済み粉末有機銀塩Aを得た。なお、有
機銀塩組成物の含水率測定には赤外線水分計を使用し
た。
【0089】〔予備分散液Aの調製〕表1に記載したブ
チラール樹脂14.57gをメチルエチルケトン145
7gに溶解し、VMA−GETZMANN社製ディゾル
バDISPERMAT CA−40M型にて攪拌しなが
ら粉末有機銀塩A500gを徐々に添加して十分に混合
することにより予備分散液Aを調製した。
【0090】〔感光性乳剤分散液1の調製〕予備分散液
Aをポンプを用いてミル内滞留時間が1.5分間となる
ように、0.5mm径のジルコニアビーズ(東レ(株)
製トレセラム)を内容積の80%充填したメディア型分
散機DISPERMAT SL−C12EX型(VMA
−GETZMANN社製)に供給し、ミル周速8m/s
にて分散を行なうことにより感光性乳剤分散液1を調製
した。
【0091】〔安定剤液の調製〕1.0gの安定剤−
1、0.31gの酢酸カリウムをメタノール4.97g
に溶解し安定剤液を調製した。
【0092】〔赤外増感色素液Aの調製〕19.2mg
の赤外増感色素1、1.488gの2−クロロ−安息香
酸、2.779gの安定剤−2および365mgの5−
メチル−2−メルカプトベンズイミダゾールを31.3
mlのMEKに暗所にて溶解し赤外増感色素液Aを調製
した。
【0093】
【化4】
【0094】〔添加液aの調製〕現像剤としての1,1
−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
−2−メチルプロパンを27.98gと1.54gの4
−メチルフタル酸、0.48gの前記赤外染料−1をM
EK110gに溶解し添加液aとした。
【0095】〔添加液bの調製〕3.56gのカブリ防
止剤−2、3.43gのフタラジンをMEK40.9g
に溶解し添加液bとした。
【0096】
【化5】
【0097】〔感光層塗布液の調製〕不活性気体雰囲気
下(窒素97%)において、前記感光性乳剤分散液1
(50g)およびMEK15.11gを攪拌しながら2
1℃に保温し、化学増感剤S−5(0.5%メタノール
溶液)1000μlを加え、2分後にカブリ防止剤−1
(10%メタノール溶液)390μlを加え、1時間攪
拌した。さらに臭化カルシウム(10%メタノール溶
液)494μlを添加して10分撹拌した後に上記の化
学増感剤S−5の1/20モル相当の金増感剤Au−5
を添加し、更に20分攪拌した。続いて、安定剤液16
7mlを添加して10分間攪拌した後、1.32gの前
記赤外増感色素液Aを添加して1時間攪拌した。その
後、温度を13℃まで降温しさらに30分攪拌した。1
3℃に保温したまま、表1記載の前記予備分散液Aの調
製に用いた樹脂13.31gを添加して30分攪拌した
後、テトラクロロフタル酸(9.4質量%MEK溶液)
1.084gを添加して15分間攪拌した。さらに攪拌
を続けながら、12.43gの添加液a、1.6mlの
DesmodurN3300/モーベイ社製の脂肪族イ
ソシアネート(10%MEK溶液)、4.27gの添加
液bを順次添加し攪拌することにより感光層塗布液を得
た。
【0098】
【化6】
【0099】〔マット剤分散液の調製〕セルロースアセ
テートブチレート(Eastman Chemical
社、7.5gのCAB171−15)をMEK(メチル
エチルケトン)42.5gに溶解し、その中に、炭酸カ
ルシウム(Speciality Minerals
社、Super−Pflex200)5gを添加し、デ
ィゾルバ型ホモジナイザにて8000rpmで30mi
n分散しマット剤分散液を調製した。
【0100】〔表面保護層塗布液の調製〕MEK(メチ
ルエチルケトン)865gを攪拌しながら、セルロース
アセテートブチレート(Eastman Chemic
al社、CAB171−15)を96g、ポリメチルメ
タクリル酸(ローム&ハース社、パラロイドA−21)
を4.5g、ビニルスルホン化合物(VSC)(1,3
−ジビニルスルホニル−2−ヒドロキシプロパン)を
1.5g、ベンズトリアゾールを1.0g、F系活性剤
(旭硝子社、サーフロンKH40)を1.0g、添加し
溶解した。次に上記マット剤分散液30gを添加して攪
拌し、表面保護層塗布液を調製した。
【0101】〔感光層面側塗布〕前記感光層塗布液と表
面保護層塗布液をエクストルージョン型押し出しコータ
ーを用いて、前記作製した各プラスチックフィルムの下
引層2の上に、同時に重層塗布することにより感光材料
を作製した。塗布は、感光層は塗布銀量1.9g/
2、表面保護層は乾燥膜厚で2.5μmになる様にし
て行った。その後、乾燥温度75℃、露点温度10℃の
乾燥風を用いて、10分間乾燥を行い、熱現像感光材料
を作製した。表1に示す様に各樹脂を変化させ熱現像感
光材料試料1〜10とした。
【0102】《熱現像感光材料試料の評価》以上のよう
にして作製した試料を下記に示す様に評価した。
【0103】(露光及び熱現像処理)上記作製した各試
料を、25℃、55%RHの環境下で3日間保存した
後、感光層面側から、高周波重畳にて波長800nm〜
820nmの縦マルチモード化された半導体レーザを露
光源とした露光機によりレーザ走査により濃度1.0に
なるように露光を与えた。この際に、各試料の露光面と
露光レーザ光の角度を75度として画像を形成した。
【0104】その後、ヒートドラムを有する自動現像機
を用いて感光材料の保護層とドラム表面が接触するよう
にして、110℃で15秒熱現像処理した。その際、露
光及び現像は25℃、55%RHに調湿した部屋で行っ
た。
【0105】(膜付きの評価)上記の様に露光、現像し
た各試料を、25℃、55%RHの環境下で3日間放置
した後、試料の感光層面側に、かみそりの刃で、支持体
に対して45度の角度で支持体にまで到達するまでのキ
ズを格子状に付け、その上に粘着テープ(セロハン粘着
テープ)を圧着した後、該テープを支持体に対して45
度の角度で急速に剥離した。この時、貼り付けたテープ
面積に対し、テープと一緒に剥離せずに残った感光層の
面積比率を測定し、下記に示す基準に則り膜付きの評価
を行った。
【0106】5:100%の部分が剥離せず残っている 4:90%以上〜100%未満の部分が剥離せず残って
いる 3:80%以上〜90%未満の部分が剥離せず残ってい
る 2:50%以上〜80%未満の部分が剥離せず残ってい
る 1:50%未満の部分しか残っていない。
【0107】(生保存性の評価)得られた感光材料を、
25℃、55%RHの環境下で30日間保存した後、感
光層面側から、高周波重畳にて波長800nm〜820
nmの縦マルチモード化された半導体レーザを露光源と
した露光機によりレーザ走査により濃度1.0になるよ
うに露光を与えた。3日保存試料に対する30日保存試
料の濃度1.0を与えるレーザ露光のエネルギー量の逆
数の対数差を求め、生保存性の尺度とした。すなわちこ
の感度差が小さい試料ほど、生保存性が優れている。結
果を表1に示す。
【0108】(画像保存性の評価)写真性能の評価と同
様に25℃、55%RHの環境下で3日間保存した後同
様に露光・現像処理をした感光材料を更に25℃、55
%で7日間蛍光灯下に放置し、色調を観察し下記基準に
基づき評価した。これも表1に示した。
【0109】5:全く問題ない色調 4:実技上問題の無い色調 3:僅かに黄色味を帯びているが、問題ない色調 2:不快な色調であり、問題となる可能性がある色調 1:明らかに顕著な変化が認められ、実技上問題となる
色調。
【0110】
【表1】
【0111】表1から明らかなように、本発明の試料
は、比較試料に比べて優れた性能を示す。
【0112】
【発明の効果】熱現像後でも感光層と支持体の接着強度
劣化がなく、保存性が向上する熱現像用ハロゲン化銀写
真感光材料が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 真一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 細井 勇治 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 倉地 育夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H123 AB00 AB01 AB03 AB18 AB23 AB25 BA00 BA14 BB00 BB25 CB00 CB03 4J002 AD012 BE061 CF002 DD086 DF037 DJ016 GS00 4J100 AD02P AF15P CA01 HA43 HA56 HA61 HC19 HE12 JA37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルブチラールを製造する際に使
    用する酸触媒を、200ppm以下になるまで除去した
    ポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特徴
    とする熱現像用ハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 塩素イオン含有量が200ppm以下の
    ポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特徴
    とする請求項1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 硝酸イオン含有量が200ppm以下の
    ポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特徴
    とする請求項1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
    料。
  4. 【請求項4】 硫酸イオン含有量が200ppm以下の
    ポリビニルブチラールをバインダーに用いることを特徴
    とする請求項1記載の熱現像用ハロゲン化銀写真感光材
    料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030959A (ja) * 2004-06-16 2006-02-02 Sekisui Chem Co Ltd 熱現像性感光材料用ポリビニルアセタール樹脂及び熱現像性感光材料
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JP2008519871A (ja) * 2004-11-11 2008-06-12 ワッカー ポリマー システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 低い剪断減粘性ポリビニルアセタール

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