JP2001264921A - 感光性分散乳剤、その製造方法、該乳剤を含有する熱現像感光材料及び該熱現像感光材料を用いる画像形成方法 - Google Patents

感光性分散乳剤、その製造方法、該乳剤を含有する熱現像感光材料及び該熱現像感光材料を用いる画像形成方法

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JP2001264921A JP2000075867A JP2000075867A JP2001264921A JP 2001264921 A JP2001264921 A JP 2001264921A JP 2000075867 A JP2000075867 A JP 2000075867A JP 2000075867 A JP2000075867 A JP 2000075867A JP 2001264921 A JP2001264921 A JP 2001264921A
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photosensitive
dispersion
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JP2000075867A
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Keiko Maeda
景子 前田
Tetsuo Shima
徹男 嶋
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が高く、低かぶりである感光性分散乳
剤、その製造方法、該乳剤を含有する熱現像感光材料及
び該熱現像感光材料を用いる画像形成方法を提供する。 【解決手段】 有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、溶媒お
よびバインダーを混合分散する感光性分散乳剤の製造方
法において、第一分散工程および第二分散工程を経る分
散工程の第一分散工程前後に分散助剤を分割して添加す
ることを特徴とする感光性分散乳剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性分散乳剤、
その製造方法、該乳剤を含有する熱現像感光材料及び該
熱現像感光材料を用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から印刷製版や医療の分野では、画
像形成材料の湿式処理に伴う廃液が、作業性の上で問題
となっており、近年では環境保全、省スペースの観点か
らも処理廃液の減量が強く望まれている。そこで、レー
ザー・イメージセッターやレーザー・イメージャにより
効率的な露光が可能で、高解像度で鮮明な黒色画像を形
成することができる写真技術用途の光熱写真材料に関す
る技術が必要とされてきた。
【0003】このための技術として熱現像処理法を用い
て写真画像を形成する熱現像(写真)感光材料は、例え
ば米国特許第3,152,904号、同第3,457,
075号及びD.モーガン(Morgan)とB.シェ
リー(Shely)による「熱によって処理される銀シ
ステム(Thermally ProcessedSi
lver Systems)」(イメージング・プロセ
ッシーズ・アンド・マテリアルズ(Imaging P
rocesses and Materials) N
eblette 第8版、スタージ(Sturge)、
V.ウォールワース(Walworth)、A.シェッ
プ(Shepp)編集、第2頁、1969年)に開示さ
れている。
【0004】ところでこれらの熱現像感光材料は感光層
中に設置された感光性ハロゲン化銀粒子を光センサーと
し、有機銀塩を銀イオンの供給源とし、内蔵された還元
剤によって通常80〜140℃で熱現像することで画像
を形成させ、定着を行わないことが特徴である。そのた
め、ハロゲン化銀へのスムーズな銀イオン供給と光散乱
による透明感の低下防止を両立させるべく、感光層内で
適切に配置しやすく光散乱に悪影響の少ない有機銀塩粒
子形状の改良に多くの努力が払われてきた。
【0005】しかしながら、上記の目的に対し、分散機
等を用いて高いエネルギーで分散およびまたは粉砕する
などして単純に微粒化しようという試みに対しては、ハ
ロゲン化銀粒子や有機銀塩粒子の損傷によってかぶりが
上昇し、感度が低下するほか、画質が劣化するなどとい
う問題が発生するため、銀量を増加させることなく高い
光感度、画像濃度が得られ、かつかぶりも低下させる技
術が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
が高く、低かぶりである感光性分散乳剤、その製造方
法、該乳剤を含有する熱現像感光材料及び該熱現像感光
材料を用いる画像形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0008】1.有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、溶媒
およびバインダーを混合分散する感光性分散乳剤の製造
方法において、第一分散工程および第二分散工程を経る
分散工程の第一分散工程前後に分散助剤を分割して添加
することを特徴とする感光性分散乳剤の製造方法。
【0009】2.前記分散助剤の全添加量が全有機銀塩
の0.1質量%以上10質量%以下であり、かつ、分散
助剤の全添加量の1〜40質量%を第一分散工程前に添
加し、残りを第一分散工程後に添加することを特徴とす
る1に記載の感光性分散乳剤の製造方法。
【0010】3.感光性層のバインダーを分散助剤とし
て用いることを特徴とする1または2に記載の感光性分
散乳剤の製造方法。
【0011】4.前記有機銀塩が高速気流の熱風中で乾
燥された有機銀塩であることを特徴とする1〜3のいず
れか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
【0012】5.第一分散工程を行う際の分散系の温度
が10℃以上30℃以下であることを特徴とする1〜4
のいずれか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
【0013】6.第二分散工程を行う際の分散系の温度
が10℃以上40℃以下であることを特徴とする1〜5
のいずれか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
【0014】7.1〜6のいずれか1項記載の製造方法
により製造することを特徴とする感光性分散乳剤。
【0015】8.銀1gに対してジルコニウムを0.0
1〜0.5mg含有することを特徴とする7記載の感光
性分散乳剤。
【0016】9.7または8記載の感光性分散乳剤、還
元剤及びバインダーを含有する感光性層を有することを
特徴とする熱現像感光材料。
【0017】10.露光面と走査レーザー光のなす角度
が実質的に垂直になることがないレーザー走査露光機を
用いて9記載の熱現像感光材料を露光することを特徴と
する画像形成方法。
【0018】11.縦マルチである走査レーザー光を発
するレーザー走査露光機を用いて9記載の熱現像感光材
料を露光することを特徴とする10記載の画像形成方
法。
【0019】12.9記載の熱現像感光材料中に溶媒が
5〜1000mg/m2含有されていることを特徴とす
る10または11記載の画像形成方法。
【0020】13.9記載の熱現像感光材料の保護層と
加熱されたドラムを接触させて熱現像感光材料を現像す
ることを特徴とする10〜12のいずれか1項記載の画
像形成方法。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。請求項1
に係る本発明の感光性乳剤の製造方法とは、有機銀塩、
感光性ハロゲン化銀、溶媒およびバインダーを混合分散
する感光性分散乳剤の製造方法において、第一分散工程
および第二分散工程を経る分散工程の第一分散工程前後
に分散助剤を分割して添加することを特徴とするもので
ある。
【0022】本発明の第一分散工程とは、予備的に行う
分散工程であり、アンカー型、プロペラ型等の一般的攪
拌機や高速回転遠心放射型攪拌機(ディゾルバ)、高速
回転剪断型撹拌機(ホモミキサ)を使用することができ
る。
【0023】本発明の第二分散工程とは、第一分散工程
にて予備分散された液をさらに分散する工程であり、メ
ディア分散機または高圧ホモジナイザなどで分散粉砕す
ることが好ましい。
【0024】また、上記メディア分散機としては、ボー
ルミル、遊星ボールミル、振動ボールミルなどの転動ミ
ルや、媒体攪拌ミルであるビーズミル、アトライター、
その他バスケットミルなどを用いることが可能であり、
高圧ホモジナイザとしては壁、プラグなどに衝突するタ
イプ、液を複数に分けてから高速で液同士を衝突させる
タイプ、細いオリフィスを通過させるタイプなど様々な
タイプを用いることができる。
【0025】上記メディア分散機のメディアとして用い
られるセラミックスビーズのセラミックスとしては、例
えばAl23、BaTiO3、SrTiO3(チタン酸ス
トロンチウム)、MgO、ZrO、BeO、Cr23
SiO3、SiO2−Al23、Cr23−MgO、Mg
O−CaO、MgO−C、MgO−Al23(スピネ
ル)、SiC、TiO2、K2O、Na2O、BaO、P
bO、B23、BeAl24、Y3Al512、ZrO2
−Y23(立方晶ジルコニア)、3BeO−Al23
6SiO2(合成エメラルド)、C(合成ダイヤモン
ド)、SiO2−nH2O、窒化ケイ素、イットリウム安
定化ジルコニア、ジルコニア強化アルミナ等が好まし
い。分散時におけるビーズや分散機との摩擦による不純
物生成が少ない等の理由から、イットリウム安定化ジル
コニア(以下ジルコニアと略す)、ジルコニア強化アル
ミナが特に好ましく用いられる。
【0026】本発明に用いられる有機銀塩粒子を分散す
る際に用いられる装置類において、該有機銀塩粒子が接
触する部材の材質としてジルコニア、アルミナ、窒化珪
素、窒化ホウ素などのセラミックス類またはダイヤモン
ドを用いることが好ましく、中でも、ジルコニアを用い
ることが好ましい。
【0027】上記分散をおこなう際の分散助剤は有機溶
剤系で用いられる一般的な界面活性剤を用いることがで
きるが、好ましくは感光性層に用いられているバインダ
ーを分散助剤として用いることである。
【0028】更に、分散時の分散助剤の役割は非常に重
要であり、少なすぎると有機銀塩中に含有される有機酸
の溶解が起こり、見掛けの粘度が上昇するにもかかわら
ず液のつながりが劣化したり、多すぎると分散進行を阻
害するなど様々な影響を与える。我々は種々検討研究の
結果、以下に記載の方法によりかぶり上昇を抑えつつ、
高感度が得られ、画質のよい熱現像感光材料が得られる
ことを見出した。
【0029】本発明において、分散助剤の量は有機銀塩
質量の0.1〜10質量%添加することが好ましく、特
に好ましくは1〜5質量%である。分散液物性、具体的
には流動性の点から0.1質量%以上であることが好ま
しく、また写真性能、具体的には添加剤の吸収、反応性
等の点から10質量%以下であることが好ましい。
【0030】また、本発明において、第一分散工程前に
添加される分散助剤の量は、全分散助剤の量の1〜40
質量%が好ましく、より好ましくは1〜20質量%であ
り、特に好ましくは1〜10質量%である。分散進行性
および流動性の点から1質量%以上40質量%以下であ
ることが好ましい。
【0031】本発明において、第一分散工程を行う際の
分散系の温度は10〜30℃で行うことが好ましく(本
発明の請求項5の発明)、特に好ましくは10〜20℃
である。
【0032】本発明において、第二分散工程を行う際の
分散系の温度は10〜40℃で行うことが好ましく(本
発明の請求項6の発明)、特に好ましくは10〜25℃
である。
【0033】上記、第一分散工程を行う際の分散系の温
度、第二分散工程を行う際の分散系の温度のいずれにつ
いても、分散工程の温度が低すぎると、有機銀塩がほぐ
れにくくなるため本来の一次粒子が粉砕されてしまい、
かぶり上昇につながる。また分散温度が高すぎると、粘
度が上昇し、液の流動が劣化し分散機内で閉塞や滞留な
どがおこり過剰分散の状態になり、これもまたかぶりの
原因となる。
【0034】本発明において、分散手段の好ましい運転
条件としては、例えば高圧ホモジナイザを分散手段とし
て用いる場合には、300×9.8N/cm2〜1,0
00×9.8N/cm2、運転回数は2回以上が好まし
い運転条件として挙げられる。又、メディア分散機を分
散手段として用いる場合には、周速が6m/秒から13
m/秒が好ましい条件として挙げられる。
【0035】本発明において、感光性(分散)乳剤中に
銀1gに対してジルコニウムを0.01〜0.5mg含
有すること(本発明の請求項8の発明)が好ましい。
【0036】ビーズや部材の一部にジルコニアを使用し
た場合、分散時に削れて分散乳剤中に混入する。これが
写真性能上極めて有効であり高感度化、かつ低かぶり化
に寄与する。ジルコニアの破片を分散乳剤中に後添加し
たり、予備分散時にあらかじめ添加しておいてもよい。
具体的な方法としては特に限定されないが、一例として
ジルコニアビーズを充填したビーズミルにメチルエチル
ケトン(MEK)を循環させれば、高濃度のジルコニア
溶液を得る事ができる。これを好ましい時期に好ましい
濃度で添加してやればよい。
【0037】請求項4に係る本発明の高速気流の熱風中
で乾燥された有機銀塩とは、具体的には特願平10−2
95477号に記載の有機銀塩であり、乾燥後の水分率
は1質量%以下であることが好ましい。
【0038】本発明に用いられる有機銀塩について説明
する。本発明においては、単分散粒子であることがより
好ましく、この範囲にすることで濃度の高い画像が得ら
れる。上記記載の単分散とは、後に示す感光性ハロゲン
化銀の場合と同義であり、好ましくは単分散度が1〜3
0%である。
【0039】本発明に用いられる有機銀塩の平均粒径
(円相当径)は0.01μm〜0.8μmが好ましく、
更に好ましくは、0.05μm〜0.5μmである。
【0040】上記記載の平均粒径(円相当径)とは、電
子顕微鏡で観察される個々の粒子像と等しい面積を有す
る円の直径を表す。
【0041】また、本発明に用いられる有機銀塩は、ア
スペクト比3以上の平板状有機銀塩粒子を有し、且つ、
主平面方向から計測される該平板状有機銀塩粒子の針状
比率の平均が1.1以上、10.0未満であることが好
ましく、さらに好ましくは1.1以上5.0未満であ
る。
【0042】更に、本発明に用いられる有機銀塩は、ア
スペクト比3以上の平板状有機銀塩粒子が全有機銀塩の
60%以上であることが好ましい、更に好ましくは70
%以上であり、特に好ましくは80%以上である。
【0043】本発明において、アスペクト比3以上の平
板状粒子とは平均粒径と厚さの比、いわゆる下記式で表
されるアスペクト比(ARと略す)が3以上の粒子であ
る。
【0044】AR=平均粒径(μm)/厚さ(μm) 本発明に用いられる平板状有機銀塩粒子のアスペクト比
は、好ましくは、3〜20であり、さらに好ましくは3
〜10である。その理由としては、アスペクト比が低す
ぎると、有機銀塩粒子が最密化されやすくなるので、ま
たアスペクト比が高すぎる場合には、有機銀塩粒子同士
が重なりやすく、分散後もその重なりがほぐれないため
光散乱等が起きやすくなるので、その結果として感光材
料の透明感の低下をもたらしやすくなるため上記記載の
範囲が好ましい。
【0045】本発明においては、前記平板状有機銀塩粒
子は、最大面積を有する2枚のほぼ平行に相対する面
(主平面)の形状異方性が小さいほうが感光層中での充
填に適する意味で好ましく、具体的には、主平面方向か
ら計測される該粒子の針状比率の平均が1.1以上1
0.0未満が好ましく、さらに好ましくは1.1以上
5.0未満である。
【0046】本発明に用いられる有機銀塩は還元可能な
銀源であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及
びヘテロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好まし
くは15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸及び
含窒素複素環を有する複素環式カルボン酸等が好ましく
用いられる。また、配位子が、4.0〜10.0の銀イ
オンに対する総安定定数を有する有機または無機の銀塩
錯体も有用である。
【0047】好適な銀塩の例は、Research D
isclosure第17029及び29963に記載
されており、次のものがある:有機酸の銀塩(例えば、
没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、アラキジン酸、ステア
リン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカ
ルボキシアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カル
ボキシプロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロ
ピル)−3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドと
ヒドロキシ置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成
物の銀錯体(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド等)、ヒドロ
キシ置換芳香族カルボン酸類(例えば、サリチル酸、安
息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオ
ジサリチル酸));チオン類の銀塩または錯体(例え
ば、3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−チアゾリン−2−チオン、及び3−カルボキ
シメチル−4−チアゾリン−2−チオン);イミダゾー
ル、ピラゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾール
及び1H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチ
オ−1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾール
から選択される窒素酸と銀との錯体また塩;サッカリ
ン、5−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩;及びメ
ルカプチド類の銀塩。好ましい銀源はベヘン酸銀、アラ
キジン酸銀および/またはステアリン酸銀である。
【0048】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物と銀と
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法等が好ましく用いられ
る。また、特開平9−127643号に記載されている
様なコントロールドダブルジェット法を用いることも可
能である。
【0049】具体的には、有機酸にアルカリ金属塩(例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)を加えて
有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、ベヘン酸ナトリ
ウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を作製した後に、
前記ソープに硝酸銀を添加して有機銀塩の結晶を作製す
る。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよいが、
上記一連の反応工程は、適当な攪拌部材を用いて反応槽
内が均一になるように十分に攪拌しながら行う必要があ
る。
【0050】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
ついて説明する。本発明に用いられる感光性ハロゲン化
銀は光センサーとして機能する。
【0051】本発明においては、画像形成後の白濁を低
く抑えるため、及び良好な画質を得るために感光性ハロ
ゲン化銀の粒子の平均粒子サイズが小さい方が好まし
く、平均粒子サイズが0.1μm以下が好ましく、より
好ましくは0.01μm〜0.1μm、特に0.02μ
m〜0.08μmが好ましい。ここでいう粒子サイズと
は、電子顕微鏡で観察される個々の粒子像と等しい面積
を有する円の直径(円相当径)を指す。またハロゲン化
銀は単分散であることが好ましい。ここでいう単分散と
は、下記式で求められる単分散度が40%以下をいう。
更に好ましくは30%以下であり、特に好ましくは20
%以下となる粒子である。
【0052】単分散度={(粒径の標準偏差)/(粒径
の平均値)}×100 ハロゲン化銀粒子の形状については、特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。ミラー指数〔1
00〕面の比率は増感色素の吸着における〔111〕面
と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.Tan
i、J.Imaging Sci.29、165(19
85)により求めることができる。
【0053】またもう一つの好ましいハロゲン化銀の形
状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投影
面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みhμm
した場合のアスペクト比=r/hが3以上のものをい
う。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上50以
下である。また粒径は0.1μm以下であることが好ま
しく、さらに0.01μm〜0.08μmが好ましい。
これらは米国特許第5,264,337号、同第5,3
14,798号、同第5,320,958号等に記載さ
れており、容易に目的の平板状粒子を得ることができ
る。
【0054】ハロゲン組成としては特に制限はなく、塩
化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化
銀のいずれであってもよい。本発明に用いられる写真乳
剤は、P.Glafkides著Chimie et
Physique Photographique(P
aul Montel社刊、1967年)、G.F.D
uffin著 Photographic Emuls
ion Chemistry(The Focal P
ress刊、1966年)、V.L.Zelikman
et al著Making and Coating
Photographic Emulsion(Th
e Focal Press刊、1964年)等に記載
された方法を用いて調製することができる。即ち、酸性
法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また、
可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形成として
は、片側混合法、同時混合法、それらの組合せ等のいず
れを用いてもよい。
【0055】本発明に用いられるハロゲン化銀には、元
素周期表の6族から11族に属する金属のイオンを含有
することが好ましい。上記の金属としては、W、Fe、
Co、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Auが好ましく、中でも印刷製版用感光材料
に使用される場合はRh、Re、Ru、Ir、Osから
選ばれることが好ましい。
【0056】これらの金属のイオンは、金属錯体または
錯体イオンの形でハロゲン化銀に導入できる。これらの
金属錯体または金属錯体イオンとしては、下記一般式
(Z)で表される6配位金属錯体が好ましい。
【0057】一般式(Z) 〔ML6m 式中、Mは元素周期表の6〜11族の元素から選ばれる
遷移金属、Lは配位子、mは0、−、2−、3−または
4−を表す。Lで表される配位子の具体例としては、ハ
ロゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、シ
アン化物、シアナート、チオシアナート、セレノシアナ
ート、テルロシアナート、アジド及びアコの各配位子、
ニトロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好ましくは
アコ、ニトロシル及びチオニトロシル等である。アコ配
位子が存在する場合には、配位子の一つまたは二つを占
めることが好ましい。Lは同一でもよく、また異なって
いてもよい。
【0058】Mとして特に好ましい具体例は、ロジウム
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)及び
オスミウム(Os)である。
【0059】以下に遷移金属錯体イオンの具体例を示す
が、本発明はこれらに限定されない。
【0060】1:〔RhCl63- 2:〔RuCl63- 3:〔ReCl63- 4:〔RuBr63- 5:〔OsCl63- 6:〔CrCl64- 7:〔Ru(NO)Cl52- 8:〔RuBr4(H2O)〕2- 9:〔Ru(NO)(H2O)Cl4- 10:〔RhCl5(H2O)〕2- 11:〔Re(NO)Cl52- 12:〔Re(NO)(CN)52- 13:〔Re(NO)Cl(CN)42- 14:〔Rh(NO)2Cl4- 15:〔Rh(NO)(H2O)Cl4- 16:〔Ru(NO)(CN)52- 17:〔Fe(CN)63- 18:〔Rh(NS)Cl52- 19:〔Os(NO)Cl52- 20:〔Cr(NO)Cl52- 21:〔Re(NO)Cl5- 22:〔Os(NS)Cl4(TeCN)〕2- 23:〔Ru(NS)Cl52- 24:〔Re(NS)Cl4(SeCN)〕2- 25:〔Os(NS)Cl(SCN)42- 26:〔Ir(NO)Cl52- これらの金属のイオン、金属錯体または金属錯体イオン
は一種類でもよいし、同種の金属及び異種の金属を二種
以上併用してもよい。これらの金属のイオン、金属錯体
または金属錯体イオンの含有量としては、一般的にはハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×10-2モルが
適当であり、好ましくは1×10-8〜1×10-4モルで
ある。これらの金属のイオンまたは錯体イオンを提供す
る化合物は、ハロゲン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲ
ン化銀粒子中に組み込まれることが好ましく、ハロゲン
化銀粒子の調製、つまり核形成、成長、物理熟成、化学
増感の前後のどの段階で添加してもよいが、特に核形
成、成長、物理熟成の段階で添加するのが好ましく、更
には核形成、成長の段階で添加するのが好ましく、最も
好ましくは核形成の段階で添加する。添加に際しては、
数回に渡って分割して添加してもよく、ハロゲン化銀粒
子中に均一に含有させることもできるし、特開昭63−
29603号、特開平2−306236号、同3−16
7545号、同4−76534号、同6−110146
号、同5−273683号等に記載されている様に粒子
内に分布を持たせて含有させることもできる。
【0061】好ましくは粒子内部に分布をもたせること
ができる。これらの金属化合物は、水或いは適当な有機
溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコール
類、ケトン類、エステル類、アミド類等)に溶解して添
加することができるが、例えば金属化合物の粉末の水溶
液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶
解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液または水
溶性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩溶
液とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶液
として添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒子
を調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の水
溶液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀調
製時に予め金属のイオンまたは錯体イオンをドープして
ある別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法等
がある。
【0062】特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは
金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶
液を水溶性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。粒
子表面に添加する時には、粒子形成直後または物理熟成
時途中もしくは終了時または化学熟成時に必要量の金属
化合物の水溶液を反応容器に投入することもできる。
【0063】本発明においては、感光性ハロゲン化銀粒
子は粒子形成後に脱塩してもしなくてもよいが、脱塩を
施す場合、ヌードル法、フロキュレーション法等、当業
界で知られている方法の水洗により脱塩することができ
る。
【0064】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀粒
子は化学増感されていることが好ましい。好ましい化学
増感法としては当業界でよく知られているように硫黄増
感法、セレン増感法、テルル増感法を用いることができ
る。また金化合物や白金、パラジウム、イリジウム化合
物等の貴金属増感法や還元増感法が適用出来る。
【0065】硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法
に好ましく用いられる化合物としては公知の化合物を用
いることができるが、特開平7−128768号等に記
載の化合物を使用することができる。テルル増感剤とし
ては例えばジアシルテルリド類、ビス(オキシカルボニ
ル)テルリド類、ビス(カルバモイル)テルリド類、ジ
アシルテルリド類、ビス(オキシカルボニル)ジテルリ
ド類、ビス(カルバモイル)ジテルリド類、P=Te結
合を有する化合物、テルロカルボン酸塩類、Te−オル
ガニルテルロカルボン酸エステル類、ジ(ポリ)テルリ
ド類、テルリド類、テルロール類、テルロアセタール
類、テルロスルホナート類、P−Te結合を有する化合
物、含Teヘテロ環類、テルロカルボニル化合物、無機
テルル化合物、コロイド状テルルなどを用いることがで
きる。
【0066】貴金属増感法に好ましく用いられる化合物
としては例えば塩化金酸、カリウムクロロオーレート、
カリウムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナイ
ド、あるいは米国特許第2,448,060号、英国特
許第618,061号などに記載されている化合物を好
ましく用いることができる。
【0067】還元増感法に用いられる具体的な化合物と
してはアスコルビン酸、二酸化チオ尿素の他に例えば、
塩化第一スズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、ヒド
ラジン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミ
ン化合物等を用いることができる。また、乳剤のpHを
7以上またはpAgを8.3以下に保持して熟成するこ
とにより還元増感することができる。また、粒子形成中
に銀イオンのシングルアディション部分を導入すること
により還元増感することができる。
【0068】本発明の熱現像感光材料には還元剤が内蔵
されている。好適な還元剤の例は、米国特許第3,77
0,448号、同第3,773,512号、同第3,5
93,863号、及びResearch Disclo
sure第17029及び29963に記載されてお
り、次のものがある。アミノヒドロキシシクロアルケノ
ン化合物(例えば、2−ヒドロキシピペリジノ−2−シ
クロヘキセノン);還元剤の前駆体としてのアミノリダ
クトン類(reductones)エステル(例えば、
ピペリジノヘキソースリダクトンモノアセテート);N
−ヒドロキシ尿素誘導体(例えば、N−p−メチルフェ
ニル−N−ヒドロキシ尿素);アルデヒドまたはケトン
のヒドラゾン類(例えば、アントラセンアルデヒドフェ
ニルヒドラゾン);ホスファーアミドフェノール類;ホ
スファーアミドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類
(例えば、ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、
イソプロピルヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ
−フェニル)メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸
類(例えば、ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホ
ンアミドアニリン類(例えば、4−(N−メタンスルホ
ンアミド)アニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキ
ノン類(例えば、2−メチル−5−(1−フェニル−5
−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキ
ノキサリン類(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノキサリン);アミドオキシン類;アジン類(例え
ば、脂肪族カルボン酸アリールヒドラジド類とアスコル
ビン酸の組み合わせ);ポリヒドロキシベンゼンとヒド
ロキシルアミンの組み合わせ、リダクトン;ヒドラジ
ン;ヒドロキサム酸類;アジン類とスルホンアミドフェ
ノール類の組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導
体;ビス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベン
ゼン誘導体の組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホン
アミドフェノール還元剤;2−フェニルインダン−1,
3−ジオン等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類
(例えば、2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエト
キシ−1,4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類
(例えば、ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5
−メチルフェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m
−トリ)メシトール(mesitol)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
4,5−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチ
ル)フェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体
及び3−ピラゾリドン類。中でも、特に好ましい還元剤
はヒンダードフェノール類である。ヒンダードフェノー
ル類としては下記一般式(A)で表される化合物が挙げ
られる。
【0069】
【化1】
【0070】式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜
10のアルキル基(例えば、ブチル基、2,4,4−ト
リメチルペンチル基等)を表し、R′及びR″は、各
々、炭素原子数1〜5のアルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、t−ブチル基等)を表す。
【0071】一般式(A)で表される化合物の具体例を
以下に示す。ただし、本発明は、これらに限定されな
い。
【0072】
【化2】
【0073】
【化3】
【0074】前記一般式(A)で表される化合物を始め
とする還元剤の使用量は好ましくは銀1モル当り1×1
-2〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルである。
【0075】本発明の熱現像写真感光材料中にはかぶり
防止剤が含有されることが好ましい。最も有効なかぶり
防止剤として知られているものは水銀イオンである。感
光材料中にかぶり防止剤として水銀化合物を使用するこ
とについては、例えば米国特許第3,589,903号
に開示されている。しかし、水銀化合物の使用は、環境
的に好ましくない。
【0076】非水銀かぶり防止剤としては、例えば米国
特許第4,546,075号及び同第4,452,88
5号及び特開昭59−57234号に開示されている様
な、かぶり防止剤が好ましい。
【0077】特に好ましい非水銀かぶり防止剤は、米国
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3
水素またはハロゲン)で表される1以上の置換基を備え
たヘテロ環状化合物である。好適なかぶり防止剤の例と
しては、特開平9−288328号段落番号〔003
0〕〜〔0036〕に記載されている化合物等が好まし
く用いられる。またもう一つの好ましいかぶり防止剤の
例としては特開平9−90550号段落番号〔006
2〕〜〔0063〕に記載されている化合物である。さ
らにその他の好適なかぶり防止剤は米国特許第5,02
8,523号及び欧州特許第600,587号、同第6
05,981号、同第631,176号等に開示されて
いる化合物等を用いることが出来る。
【0078】本発明の熱現像感光材料には、現像後の銀
色調を改良する目的で色調剤を添加することが好まし
い。好適な色調剤の例はResearch Discl
osure第17029号に開示されており、次のもの
がある。
【0079】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチ
ル−2−ベンゾチアゾリニリデン(ベンゾチアゾリニリ
デン))−1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4
−オキサゾリジンジオン);フタラジノン、フタラジノ
ン誘導体またはこれらの誘導体の金属塩(例えば、4−
(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラジノ
ン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3
−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタラジノ
ンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−ク
ロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリウムま
たは8−メチルフタラジノン+p−トリスルホン酸ナト
リウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フタラ
ジン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水
物、及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸ま
たはo−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、
フタル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及
びテトラクロロフタル酸無水物)から選択される少なく
とも1つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン
類、ベンゾオキサジン、ナルトキサジン誘導体;ベンゾ
オキサジン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベン
ゾオキサジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不
斉−トリアジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリ
ミジン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、
3,6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4
H−2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。好
ましい色調剤としてはフタラゾンまたはフタラジンであ
る。
【0080】本発明の熱現像感光材料には、例えば特開
昭63−159841号、同60−140335号、同
63−231437号、同63−259651号、同6
3−304242号、同63−15245号、米国特許
第4,639,414号、同第4,740,455号、
同第4,741,966号、同第4,751,175
号、同第4,835,096号に記載された増感色素が
使用できる。
【0081】本発明に使用される有用な増感色素は例え
ばResearch Disclosure第1764
3IV−A項(1978年12月p.23)、同第184
31(1979年8月p.437)等に記載もしくは引
用された文献に記載されている。特に各種スキャナー光
源の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を有利
に選択することができる。例えば特開平9−34078
号、同9−54409号、同9−80679号に記載の
化合物が好ましく用いられる。
【0082】本発明には現像を抑制あるいは促進させ現
像を制御するため、分光増感効率を向上させるため、現
像前後の保存性を向上させるためなどにメルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでも良いが、Ar−SM、Ar
−S−S−Arで表されるものが好ましい。式中、Mは
水素原子またはアルカリ金属原子であり、Arは1個以
上の窒素、イオウ、酸素、セレニウムまたはテルリウム
原子を有する芳香環または縮合芳香環である。好ましく
は、複素芳香環はベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾ
ール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾオ
キサゾール、ナフトオキサゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ベンゾテルラゾール、イミダゾール、オキサゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テト
ラゾール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラ
ジン、ピリジン、プリン、キノリンまたはキナゾリノン
である。この複素芳香環は、例えば、ハロゲン(例え
ば、BrおよびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキ
シ、アルキル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましく
は1〜4個の炭素原子を有するもの)およびアルコキシ
(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個の
炭素原子を有するもの)からなる置換基群から選択され
るものを有してもよい。メルカプト置換複素芳香族化合
物としては、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−
メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2−メルカプト−5−メチルベンゾチアゾ
ール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2
−メルカプトキノリン、8−メルカプトプリン、2,
3,5,6−テトラクロロ−4−ピリジンチオール、4
−ヒドロキシ−2−メルカプトピリミジン、2−メルカ
プト−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられるが、
本発明はこれらに限定されない。
【0083】本発明においては、感光性層側にマット剤
を含有することが好ましく、熱現像後の画像の傷つき防
止のためには感光材料の表面にマット剤を配することが
好ましく、そのマット剤を乳剤層側の全バインダーに対
し、質量比で0.5〜30%含有することが好ましい。
【0084】本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属またはカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等
をマット剤として用いることができる。有機物として
は、米国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、
ベルギー特許第625,451号や英国特許第981,
198号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−36
43号等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第
330,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメ
タアクリレート、米国特許第3,079,257号等に
記載のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,
169号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マ
ット剤を用いることができる。
【0085】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0086】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に好ましくは40%以下であり、特に好まし
くは30%以下となるマット剤である。
【0087】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。 {(粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)}×100 本発明に用いられるマット剤は任意の構成層中に含むこ
とができるが、好ましくは感光性層以外の構成層であ
り、更に好ましくは支持体から見て最も外側の層であ
る。本発明に用いられるマット剤の添加方法は、予め塗
布液中に分散させて塗布する方法であってもよいし、塗
布液を塗布した後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴
霧する方法を用いてもよい。また複数の種類のマット剤
を添加する場合は、両方の方法を併用してもよい。
【0088】本発明においては帯電性を改良するために
金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導電性
化合物を構成層中に含ませることができる。これらはい
ずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バ
ッキング層、感光性層と下引の間の層などに含まれる。
本発明においては米国特許第5,244,773号カラ
ム14〜20に記載された導電性化合物が好ましく用い
られる。
【0089】各種の添加剤は感光性層、非感光性層、ま
たはその他の構成層のいずれに添加しても良い。本発明
の熱現像写真感光材料には上述した以外に例えば、界面
活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、被覆助剤等を用いても良い。これらの添加剤及び上
述したその他の添加剤はResearch Discl
osure第17029(1978年6月p.9〜1
5)に記載されている化合物を好ましく用いることがで
きる。
【0090】本発明の熱現像感光材料に好適なバインダ
ーは透明または半透明で、一般に無色であり、天然ポリ
マー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィル
ムを形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、
ポリ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル
酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コ
ポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン
−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエ
ン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビ
ニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポ
リ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹
脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、
ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、
セルロースエステル類、ポリ(アミド)類がある。親水
性でも非親水性でもよい。
【0091】また感光材料の表面を保護したり擦り傷を
防止するために、感光性層の外側に非感光性層を有する
ことができる。これらの非感光性層に用いられるバイン
ダーは感光性層に用いられるバインダーと同じ種類でも
異なった種類でもよい。
【0092】本発明においては、熱現像の速度を速める
ために感光性層のバインダー量が1.5〜10g/m2
であることが好ましい。さらに好ましくは1.7〜8g
/m2である。1.5g/m2未満では未露光部の濃度が
大幅に上昇し、使用に耐えない場合がある。
【0093】本発明に用いられる支持体は現像処理後の
画像の変形を防ぐためにプラスチックフィルム(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポ
リエチレンナフタレート)であることが好ましい。
【0094】中でも好ましい支持体としては、ポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと略す)及びシンジオ
タクチック構造を有するスチレン系重合体を含むプラス
チック(以下SPSと略す)の支持体が挙げられる。支
持体の厚みとしては50〜300μm程度、好ましくは
70〜180μmである。また熱処理したプラスチック
支持体を用いることもできる。採用するプラスチックと
しては、前記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱
処理とはこれらの支持体を製膜後、感光性層が塗布され
るまでの間に、支持体のガラス転移点より30℃以上高
い温度で、好ましくは35℃以上高い温度で、更に好ま
しくは40℃以上高い温度で加熱することがよい。
【0095】次に、本発明に用いられるプラスチックに
ついて説明する。PETはポリエステルの成分が全てポ
リエチレンテレフタレートからなるものであるが、ポリ
エチレンテレフタレート以外に、酸成分としてテレフタ
ル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、イソフタル
酸、ブチレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、アジピン酸等と、グリコール成分としてエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等との変性ポリエステ
ル成分が全ポリエステルの10モル%以下含まれたポリ
エステルであってもよい。
【0096】SPSは通常のポリスチレン(アタクチッ
クポリスチレン)と異なり立体的に規則性を有したポリ
スチレンである。SPSの規則的な立体規則性構造部分
をラセモ連鎖といい、2連鎖、3連鎖、5連鎖、あるい
はそれ以上と規則的な部分がより多くあることが好まし
く、本発明において、ラセモ連鎖は、2連鎖で85%以
上、3連鎖で75%以上、5連鎖で50%以上、それ以
上の連鎖で30%以上であることが好ましい。SPSの
重合は特開平3−131843号記載の方法に準じて行
うことが出来る。
【0097】本発明に用いられる支持体の製膜方法及び
下引製造方法は公知の方法を用いることができるが、好
ましくは、特開平9−50094号の段落〔0030〕
〜〔0070〕に記載された方法を用いることである。
【0098】本発明の熱現像感光材料は、熱現像処理に
て写真画像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀
塩)、感光性ハロゲン化銀、還元剤及び必要に応じて銀
の色調を抑制する色調剤を通常(有機)バインダーマト
リックス中に分散した状態で含有している熱現像感光材
料であることが好ましい。
【0099】本発明の熱現像感光材料は常温で安定であ
るが、露光後高温(例えば、80℃〜140℃)に加熱
することで現像される。加熱することで有機銀塩(酸化
剤として機能する)と還元剤との間の酸化還元反応を通
じて銀を生成する。この酸化還元反応は露光でハロゲン
化銀に発生した潜像の触媒作用によって促進される。露
光領域中の有機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画
像を提供し、これは非露光領域と対照をなし、画像の形
成がなされる。この反応過程は、外部から水等の処理液
を供給することなしで進行する。
【0100】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の感光性層を有している。支持体の上に感光
性層のみを形成しても良いが、感光性層の上に少なくと
も1層の非感光性層を形成することが好ましい。感光性
層に通過する光の量または波長分布を制御するために感
光性層と同じ側にフィルター染料層および/または反対
側にアンチハレーション染料層、いわゆるバッキング層
を形成しても良いし、感光性層に染料または顔料を含ま
せても良い。用いられる染料としては所望の波長範囲で
目的の吸収を有するものであればいかなる化合物でも良
いが、例えば特開昭59−6481号、同59−182
436号、米国特許第4,271,263号、同第4,
594,312号、欧州特許公開533,008号、同
652,473号、特開平2−216140号、同4−
348339号、同7−191432号、同7−301
890号等に記載の化合物が好ましく用いられる。
【0101】またこれらの非感光性層には前記のバイン
ダーやマット剤を含有することが好ましく、さらにポリ
シロキサン化合物やワックスや流動パラフィンのような
スベリ剤を含有してもよい。
【0102】感光性層は複数層にしても良く、また階調
の調節のため感度を高感層/低感層または低感層/高感
層にしても良い。
【0103】熱現像感光材料の好ましい総銀量は0.5
g/m2〜2.4g/m2であり、さらに好ましくは1.
0g/m2〜2.2g/m2である。
【0104】熱現像感光材料の詳細は前述のとおり例え
ば米国特許第3,152,904号、同第3,457,
075号、及びD.モーガン(Morgan)による
「ドライシルバー写真材料(Dry Silver P
hotographic Material)」やD.
モーガン(Morgan)とB.シェリー(Shel
y)による「熱によって処理される銀システム(The
rmally Processed SilverSy
stems)」(イメージング・プロセッシーズ・アン
ド・マテリアルズ(Imaging Processe
s and Materials)Neblette
第8版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワー
ス(Walworth)、A.シェップ(Shepp)
編集、第2頁、1969年)等に開示されている。その
中でも本発明においては、感光材料を80〜140℃で
熱現像することで画像を形成させ、定着を行わないこと
が特徴である。そのため、未露光部に残ったハロゲン化
銀や有機銀塩は除去されずにそのまま感光材料中に残
る。
【0105】本発明においては、熱現像処理した後の、
400nmにおける支持体を含んだ感光材料の光学透過
濃度が0.2以下であることが好ましい。光学透過濃度
の更に好ましい値は0.02以上0.2以下である。
0.02未満では感度が低く使用ができないことがあ
る。
【0106】本発明において溶媒としては、例えば、ケ
トン類としてアセトン、イソフォロン、エチルアミルケ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
が挙げられる。アルコール類としてメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルア
ルコール、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール等が挙げられる。グリコール類
としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール等が挙げられる。エーテルアルコール類
としてエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。エ
ーテル類としてエチルエーテル、ジオキサン、イソプロ
ピルエーテル等が挙げられる。エステル類として酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸イソプロピル等が
挙げられる。炭化水素類としてn−ペンタン、n−ヘキ
サン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等が挙げられる。塩化物類として塩化メ
チル、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロベンゼン
等が挙げられる。アミン類としてモノメチルアミン、ジ
メチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、トリエチルアミン等が挙げられる。その他として
水、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ニトロメタ
ン、ピリジン、トルイジン、テトラヒドロフラン、酢酸
等が挙げられる。ただし、これらに限定されるものでは
ない。また、これらの溶媒は、単独、または、数種類組
合わせて使用できる。
【0107】なお、感光材料中の上記溶媒の含有量は塗
布工程後の乾燥工程等における温度条件等の条件変化に
よって調製できる。また、当該溶媒の含有量は、下記に
示すようなガスクロマトグラフィーを用いた方法によっ
て測定できる。
【0108】本発明の熱現像感光材料中に含有される溶
媒の量は合計量で5〜1000mg/m2(本発明の請
求項12の発明)、好ましくは、10〜300mg/m
2であるように調製することが好ましい。当該含有量が
上記範囲においては、高感度でありながら、かぶり濃度
が低い感熱材料にすることができる。
【0109】本発明において、露光はレーザー走査露光
により行うことが好ましいが、感光材料の露光面と走査
レーザー光のなす角が実質的に垂直になることがないレ
ーザー走査露光機を用いること(本発明の請求項10の
発明)が好ましい。
【0110】ここで、「実質的に垂直になることがな
い」とはレーザー走査中に最も垂直に近い角度として好
ましくは55度以上88度以下、より好ましくは60度
以上86度以下、更に好ましくは65度以上84度以
下、最も好ましくは70度以上82度以下であることを
いう。
【0111】レーザー光が、感光材料に走査されるとき
の感光材料露光面でのビームスポット直径は、好ましく
は200μm以下、より好ましくは100μm以下であ
る。これは、スポット径が小さい方がレーザー入射角度
の垂直からのずらし角度を減らせる点で好ましい。な
お、ビームスポット直径の下限は10μmである。この
ようなレーザー走査露光を行うことにより干渉縞様のム
ラの発生等のような反射光に係る画質劣化を減じること
が出来る。
【0112】また、本発明に用いられる露光は縦マルチ
である走査レーザー光を発するレーザー走査露光機を用
いて行うこと(本発明の請求項11の発明)が好まし
い。縦単一モードの走査レーザー光に比べて干渉縞様の
ムラの発生等の画質劣化が減少する。縦マルチ化するに
は、合波による、戻り光を利用する、高周波重畳をかけ
る、などの方法がよい。なお、縦マルチとは、露光波長
が単一でないことを意味し、通常露光波長の分布が5n
m以上、好ましくは10nm以上になるとよい。露光波
長の分布の上限には特に制限はないが、通常60nm程
度である。
【0113】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0114】実施例1 (支持体の作製)濃度0.170(コニカ(株)製デン
シトメータPDA−65)に青色着色した、厚み175
μmのPETフィルムの両面に8W/m2・分のコロナ
放電処理を施した。
【0115】(バック面側塗布)メチルエチルケトン
(MEK)830gを攪拌しながら、セルロースアセテ
ートブチレート(EastmanChemical社、
CAB381−20)84.2gおよびポリエステル樹
脂(Bostic社、VitelPE2200B)4.
5gを添加し、溶解した。次に、溶解した液に、0.3
0gの赤外染料−1を添加し、さらにメタノール43.
2gに溶解したF系界面活性剤(旭硝子社、サーフロン
KH40)4.5gとF系界面活性剤(大日本インク
社、メガファッグF120K)2.3gを添加して、溶
解するまで十分に攪拌を行った。最後に、メチルエチル
ケトンに1質量%の濃度でディゾルバ型ホモジナイザに
て分散したシリカ(W.R.Grace社、シロイド6
4X6000)を75g添加、攪拌しバック面側用の塗
布液を調製した。
【0116】
【化4】
【0117】このように調製した、バック面塗布液を、
乾燥膜厚が3.5μになるように押し出しコーターにて
塗布、乾燥を行った。乾燥温度100℃、露天温度10
℃の乾燥風を用いて5分間かけて乾燥した。
【0118】 (感光性ハロゲン化銀乳剤Aの調製) A1 フェニルカルバモイル化ゼラチン 88.3g 化合物(A)(10%メタノール水溶液) 10ml 臭化カリウム 0.32g 水で5429mlに仕上げる B1 0.67mol/L硝酸銀水溶液 2635ml C1 臭化カリウム 51.55g 沃化カリウム 1.47g 水で660mlに仕上げる D1 臭化カリウム 154.9g 沃化カリウム 4.41g 塩化イリジウム(1%溶液) 0.93ml 水で1982mlに仕上げる E1 0.4mol/L臭化カリウム水溶液 下記銀電位制御量 F1 水酸化カリウム 0.71g 水で20mlに仕上げる G1 56%酢酸水溶液 18.0ml H1 無水炭酸ナトリウム 1.72g 水で151mlに仕上げる 化合物(A): HO(CH2CH2O)n−[CH(CH3)CH2O]17−(CH2CH2O)m H:(m+n=5〜7) 特公昭58−58288号に示される混合攪拌機を用い
て溶液(A1)に溶液(B1)の1/4量及び溶液(C
1)全量を温度45℃、pAg8.09に制御しなが
ら、同時混合法により4分45秒を要して添加し、核形
成を行った。1分後、溶液(F1)の全量を添加した。
6分間経過後、溶液(B1)の3/4量及び溶液(D
1)の全量を、温度45℃、pAg8.09に制御しな
がら、同時混合法により14分15秒かけて添加した。
5分間攪拌した後、40℃に降温し、溶液G1を全量添
加し、ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分200
0mlを残して上澄み液を取り除き、水を10L加え、
攪拌後、再度ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈降部分
1500mlを残し、上澄み液を取り除き、更に水を1
0L加え、攪拌後、ハロゲン化銀乳剤を沈降させた。沈
降部分1500mlを残し、上澄み液を取り除いた後、
溶液(H1)を加え、60℃に昇温し、更に120分攪
拌した。最後にpHが5.8になるように調整し、銀量
1モル当たり1161gになるように水を添加し、感光
性ハロゲン化銀乳剤Aを得た。
【0119】この乳剤は平均粒子サイズ0.058μ
m、粒子サイズの変動係数12%、〔100〕面比率9
2%の単分散立方体沃臭化銀粒子であった。
【0120】(粉末有機銀塩Aの調製)4720mlの
純水にベヘン酸130.8g、アラキジン酸67.7
g、ステアリン酸43.6g、パルミチン酸2.3gを
80℃で溶解した。次に1.5モル/Lの水酸化ナトリ
ウム水溶液540.2mlを添加し濃硝酸6.9mlを
加えた後、55℃に冷却して脂肪酸ナトリウム溶液を得
た。上記の脂肪酸ナトリウム溶液の温度を55℃に保っ
たまま、45.3gの上記の感光性ハロゲン化銀乳剤A
と純水450mlを添加し5分間攪拌した。
【0121】次に1モル/Lの硝酸銀溶液702.6m
lを2分間かけて添加し、10分間攪拌し有機銀塩分散
物を得た。その後、得られた有機銀塩分散物を水洗容器
に移し、脱イオン水を加えて攪拌後、静置させて有機銀
塩分散物を浮上分離させ、下方の水溶性塩類を除去し
た。その後、排水の電導度が2μS/cmになるまで脱
イオン水による水洗、排水を繰り返し、遠心脱水を実施
した後、気流式乾燥機フラッシュジェットドライヤー
(株式会社セイシン企業製)を用いて、乾燥機入口熱風
温度65℃の運転条件により含水率が0.1%になるま
で乾燥して粉末有機銀塩Aを得た。有機銀塩組成物の含
水率測定には赤外線水分計を使用した。
【0122】(粉末有機銀塩Bの調製)40℃にて質量
減がなくなるまで温風循環乾燥機にて乾燥を行う以外
は、粉末有機銀塩Aと全く同様にして粉末有機銀塩Bを
得た。
【0123】(感光性分散乳剤1〜8の調製) 《第一分散工程前》ポリビニルブチラール粉末(Mon
santo社製、Butvar B−79)の第一分散
工程前添加PVP量(表1記載)をメチルエチルケトン
1457gに溶解する。
【0124】《第一分散工程》上記溶液をVMA−GE
TZMANN社製ディゾルバDISPERMAT CA
−40M型にて攪拌しているところに、表1記載の温度
で、粉末有機銀塩AまたはB(表1記載)500gを徐
々に添加混合分散した。
【0125】《第一分散工程後》その後、表1記載の温
度で、ポリビニルブチラール粉末(Monsanto社
製、Butvar B−79)の第一分散工程後添加P
VP量(表1記載)を徐々に添加して十分に混合溶解分
散し、感光性分散乳剤1〜8を調製した。
【0126】《第二分散工程》 (感光性分散乳剤1′〜7′の調製)上記感光性分散乳
剤1〜7各々について、表1記載の温度で、ポンプを用
いてミル内滞留時間が1.0分間となるように、0.5
mmジルコニアビーズ(東レ製トレセラム)を内容積の
80%充填したメディア型分散機DISPERMATS
L−C12EX型(VMA−GETZMANN社製)に
供給し、ミル周速13m/sにて分散を行なうことによ
り感光性分散乳剤1′〜7′を調製した。
【0127】(感光性分散乳剤8′の調製)上記感光性
分散乳剤8について、表1記載の温度で、GM−2型圧
力式ホモジナイザ(エスエムテー社製)を用いて、2パ
ス分散することにより感光性分散乳剤8′を調製した。
尚、この際、1パス時の処理圧は280×9.8N/c
2であり、2パス時の処理圧は560×9.8N/c
2とした。
【0128】(安定剤液の調製)1.0gの安定剤1、
0.31gの酢酸カリウムをメタノール4.97gに溶
解し安定剤液を調製した。
【0129】(赤外増感色素液の調製)19.2mgの
赤外増感色素1、1.488gの2−クロロ−安息香
酸、2.779gの安定剤2および365mgの5−メ
チル−2−メルカプトベンズイミダゾールを31.3m
lのMEKに暗所にて溶解し赤外増感色素液を調製し
た。
【0130】(添加液aの調製)27.98gの現像剤
A−3、1.54gの4−メチルフタル酸、0.48g
の赤外染料−1をMEK110gに溶解し添加液aとし
た。
【0131】(添加液bの調製)3.56gのかぶり防
止剤2、3.43gのフタラジンをMEK40.9gに
溶解し添加液bとした。
【0132】(感光層塗布液の調製)上記感光性分散乳
剤1′〜8′(各50g)およびMEK15.11gを
攪拌しながら21℃に保温し、かぶり防止剤1(10%
メタノール溶液)390μlを加え、1時間攪拌した。
さらに臭化カルシウム(10%メタノール溶液)494
μlを添加して20分攪拌した。続いて、安定剤液16
7mgを添加して10分間攪拌した後、2.622gの
赤外増感色素液を添加して1時間攪拌した。その後、温
度を13℃まで降温してさらに30分攪拌した。13℃
に保温したまま、ポリビニルブチラール(Monsan
to社 Butvar B−79)13.31g(感光
材料4に関しては11.64g)を添加して30分攪拌
した後、テトラクロロフタル酸(9.4質量%MEK溶
液)1.084gを添加して15分間攪拌した。さらに
攪拌を続けながら、12.43gの添加液a、1.6m
lのDesmodurN3300/モーベイ社社製の脂
肪族イソシアネート(10%MEK溶液)、4.27g
の添加液bを順次添加し攪拌することにより感光層塗布
液1〜8を得た。
【0133】(マット剤分散液の調製)セルロースアセ
テートブチレート(Eastman Chemical
社、7.5gのCAB171−15)をMEK42.5
gに溶解し、その中に、炭酸カルシウム(Specia
lity Minerals社、Super−Pfle
x200)5gを添加し、ディゾルバ型ホモジナイザに
て8000rpmで30min分散しマット剤分散液を
調製した。
【0134】(表面保護層塗布液の調製)メチルエチル
ケトン865gを攪拌しながら、セルロースアセテート
ブチレート(Eastman Chemical社、C
AB171−15)96g、ポリメチルメタクリル酸
(ローム&ハース社、パラロイドA−21)4.5g、
ビニルスルホン化合物(HD−1)1.5g、ベンゾト
リアゾール1.0g、F系界面活性剤(旭硝子社、サー
フロンKH40)1.0gを添加し溶解した。次にマッ
ト剤分散液30gを添加して攪拌し、表面保護層塗布液
を調製した。
【0135】
【化5】
【0136】
【化6】
【0137】(感光層面側塗布)前記感光層塗布液1と
前記表面保護層塗布液を押し出しコーターを用いて同時
に重層塗布することにより感光材料1を作製した。塗布
は、感光層は塗布銀量1.9g/m2、表面保護層は乾
燥膜厚で2.5μmになる様にしておこなった。その
後、乾燥温度75℃、露点温度10℃の乾燥風を用い
て、10分間乾燥を行った。
【0138】次いで、感光性乳剤分散液1を用いる代わ
りに、上記記載の感光性乳剤分散液2〜8を各々用いる
以外は、感光材料1の作製と同様にして、感光材料2〜
8を作製した。
【0139】(露光及び現像処理)上記のように作製し
た感光材料の乳剤面側から、高周波重畳にて波長800
nm〜820nmの縦マルチモード化された半導体レー
ザーを露光源とした露光機によりレーザー走査による露
光を与えた。この際に、感光材料の露光面と露光レーザ
ー光の角度を75度として画像を形成した(なお、当該
角度を90度とした場合に比べムラが少なく、かつ予想
外に鮮鋭性等が良好な画像が得られた)。
【0140】その後、ヒートドラムを有する自動現像機
を用いて感光材料の保護層とドラム表面が接触するよう
にして、110℃で15秒熱現像処理した。その際、露
光及び現像は23℃、50%RHに調湿した部屋で行っ
た。得られた画像の評価を濃度計により行った。測定の
結果は、感度(未露光部分よりも1.0高い濃度を与え
る露光量の比の逆数)およびかぶりで評価し、感光材料
5の感度を100とする相対値で表1に示した。
【0141】(Zr(ジルコニウム)含有量の評価)フ
ィルム10×10cmを切り出し、感光層をMEKで剥
離した。マイクロダイジェストA300型マイクロウェ
ーブ式湿式分解装置(プロラボ社製)にて硫硝酸分解
し、誘導結合プラズマ質量分析装置PQ−Ω型ICP−
MS(VGエレメンタル社製)にて検量線法により分析
を行った。結果を表1に示す。
【0142】(フィルム中の溶媒含有量の測定)フィル
ム面積として46.3cm2を切り出し、これを5mm
程度に細かく刻んで専用バイエル瓶に収納しセプタムと
アルミキャップで密閉した後、ヒューレット・パッカー
ド社製ヘッドスペースサンプラーHP7694型にセッ
トした。
【0143】ヘッドスペースサンプラーと接続したガス
クロマトグラフィー(GC)は検出器として水素炎イオ
ン化検出器(FID)を装着した、ヒューレット・パッ
カード社製5971型を使用した。主な測定条件は下記
のとおりである。
【0144】 ヘッドスペースサンプラー加熱条件:120℃、20分 GC導入温度:150℃ カラム:J&W社製 DB−624 昇温:45℃、3分保持→100℃(8℃/分) 上記の測定条件を用いてガスクロマトグラムを得た。測
定対象溶媒はMEK、メタノールとし、左記溶媒の各々
ブタノールにて希釈された一定量を専用バイエル瓶に収
納した後、上記と同様に測定して得られたクロマトグラ
ムのピーク面積を用いて作製した検量線を使用してフィ
ルム中の溶媒含有量を得た。
【0145】
【表1】
【0146】なお、本実験で用いた感光材料試料が全て
溶媒含有量が実質的にほぼ同一とみなせる量であり、写
真性能に対する影響も実質的に相違が無い領域内の量で
あった。
【0147】表1から、本発明の試料は、十分な感度が
あり、かつ、かぶりが低い感光材料であることが明かで
ある。
【0148】
【発明の効果】本発明により、感度が高く、低かぶりで
ある感光性分散乳剤、その製造方法、該乳剤を含有する
熱現像感光材料及び該熱現像感光材料を用いる画像形成
方法を提供できる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、溶媒お
    よびバインダーを混合分散する感光性分散乳剤の製造方
    法において、第一分散工程および第二分散工程を経る分
    散工程の第一分散工程前後に分散助剤を分割して添加す
    ることを特徴とする感光性分散乳剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記分散助剤の全添加量が全有機銀塩の
    0.1質量%以上10質量%以下であり、かつ、分散助
    剤の全添加量の1〜40質量%を第一分散工程前に添加
    し、残りを第一分散工程後に添加することを特徴とする
    請求項1に記載の感光性分散乳剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 感光性層のバインダーを分散助剤として
    用いることを特徴とする請求項1または2に記載の感光
    性分散乳剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記有機銀塩が高速気流の熱風中で乾燥
    された有機銀塩であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 第一分散工程を行う際の分散系の温度が
    10℃以上30℃以下であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 第二分散工程を行う際の分散系の温度が
    10℃以上40℃以下であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項記載の感光性分散乳剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の製造
    方法により製造することを特徴とする感光性分散乳剤。
  8. 【請求項8】 銀1gに対してジルコニウムを0.01
    〜0.5mg含有することを特徴とする請求項7記載の
    感光性分散乳剤。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の感光性分散乳
    剤、還元剤及びバインダーを含有する感光性層を有する
    ことを特徴とする熱現像感光材料。
  10. 【請求項10】 露光面と走査レーザー光のなす角度が
    実質的に垂直になることがないレーザー走査露光機を用
    いて請求項9記載の熱現像感光材料を露光することを特
    徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 縦マルチである走査レーザー光を発す
    るレーザー走査露光機を用いて請求項9記載の熱現像感
    光材料を露光することを特徴とする請求項10記載の画
    像形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の熱現像感光材料中に溶
    媒が5〜1000mg/m2含有されていることを特徴
    とする請求項10または11記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の熱現像感光材料の保護
    層と加熱されたドラムを接触させて熱現像感光材料を現
    像することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1
    項記載の画像形成方法。
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