〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の出力システムは、
出力データに基づいて出力を行う第1ネットワークデバイスおよび第2ネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスが前記出力を行う出力システムであって、
前記デバイス利用装置は、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記第1ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを提供する出力データ提供手段とを有し、
前記第1ネットワークデバイスは、出力要求情報記憶手段と、前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存手段と、認証情報を取得する第1認証情報取得手段と、前記第1認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する第1出力データ認証取得手段と、前記第1出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う第1出力手段と、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を提供する出力要求情報提供手段とを有し、
前記第2ネットワークデバイスは、前記認証情報を取得する第2認証情報取得手段と、前記第1ネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得する出力要求情報取得手段と、前記第2認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する第2出力データ認証取得手段と、前記第2出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う第2出力手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、第1ネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
第1ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報保存手段により、受信した出力要求情報が出力要求情報記憶手段に保存される。
まず、ユーザは、第1ネットワークデバイスに出力を行わせたい場合は、第1認証情報取得手段に認証情報を与える。
第1ネットワークデバイスでは、第1認証情報取得手段により認証情報が取得されると、第1出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。その結果、出力データの利用適格があると判定されると、第1出力データ認証取得手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データが第1ネットワークデバイスに提供される。
第1ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、第1出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
一方、ユーザは、第1ネットワークデバイスではなく第2ネットワークデバイスに出力を行わせたい場合は、第2認証情報取得手段に認証情報を与える。
第2ネットワークデバイスでは、出力要求情報取得手段により、第1ネットワークデバイスから出力要求情報が取得される。そして、第2認証情報取得手段により認証情報が取得されると、第2出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。その結果、出力データの利用適格があると判定されると、第2出力データ認証取得手段により、取得された出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データが第2ネットワークデバイスに提供される。
第2ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、第2出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
これにより、デバイス利用装置から出力要求情報を送信した後であっても、第1ネットワークデバイスおよび第2ネットワークデバイスのいずれでも出力を行うことができるので、出力先となるネットワークデバイスを変更する自由度を向上することができるという効果が得られる。
また、ネットワークデバイスは、出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて出力データを取得することができるので、出力データは、サーバ等の特定の取得先ではなく任意の取得先に蓄積することができる。したがって、サーバ等の特定の装置を設けなくてもすむので、従来に比して、システム構成を簡素化することができるという効果も得られる。また、特定の装置に出力データが集中することがないので、従来に比して、出力が行われない可能性を低減することができるという効果も得られる。
ここで、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とは、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスの両方を利用可能なデバイス利用装置のことである。以下、形態37の出力方法において同じである。
また、認証を得た前記ネットワークデバイスとは、第1のネットワークデバイス及び第2のネットワークデバイスのうち認証を得た方のネットワークデバイスのことである。以下、形態37の出力方法において同じである。
また、認証情報取得手段は、認証情報を取得するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、入力装置等から認証情報を入力するようになっていてもよいし、外部の装置等から認証情報を獲得または受信するようになっていてもよいし、記憶装置や記憶媒体等から認証情報を読み取るようになっていてもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、形態9および15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力データ認証取得手段は、少なくとも認証情報に基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、認証情報にのみ基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていてもよいし、認証情報および他の情報に基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていてもよい。後者の場合、他の情報は、ネットワークデバイスにあらかじめ登録しておいてもよいし、デバイス利用装置、他のネットワークデバイスその他の装置から受信したものを利用してもよい。また、利用適格の判定そのものを、他のネットワークデバイスその他の装置において行い、出力データ認証取得手段は、その判定結果を取得して、当該取得した判定結果に基づき利用適格があるか否かを判定するようにしても良い。また、このような判定処理において利用適格があると判定されることが認証を得ることと等しくなる。以下、形態9および15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力要求情報取得手段は、出力要求情報を取得するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、認証情報を取得する前に出力要求情報を取得するようになっていてもよいし、認証情報を取得した後に出力要求情報を取得するようになっていてもよい。以下、形態15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力手段は、出力データに基づいて出力を行うようになっていればどのような構成であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷手段、表示データに基づいて表示を行う表示手段、または音声データに基づいて音声を出力する音出力手段が含まれる。表示手段としては、例えば、プロジェクタやLCDが該当する。以下、形態9および15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力手段は、他のネットワークデバイスに出力データそのものを出力する構成になっていても良く、このような構成には、例えば、印刷データをネットワークプリンタ等のネットワーク接続された印刷デバイスに出力したり、表示データをネットワーク接続されたプロジェクタやLCD等の表示デバイスに出力したり、音声データをネットワーク接続された音響デバイスに出力したりする構成などが含まれる。以下、形態9および15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力要求情報送信手段は、第1ネットワークデバイスに出力要求情報を送信するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信するようになっていてもよいし、第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイスその他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信するようになっていてもよい。以下、形態21のデバイス利用装置において同じである。
また、出力データ提供手段は、ネットワークデバイスに出力要求情報を提供するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、デバイス利用装置とネットワークデバイスとがLAN(無線LANも含む)、WAN、インターネット等のネットワークを介して接続されている場合は、出力要求情報は、デバイス利用装置から、前記ネットワークを介してネットワークデバイスに送信されることで提供され、例えば、デバイス利用装置とネットワークデバイスとがUSBケーブル等のケーブルを介して直接接続されている場合は、出力要求情報は、デバイス利用装置から、ケーブルを介してネットワークデバイスに伝送されることで提供される。以下、形態21のデバイス利用装置において同じである。
また、出力データ記憶手段は、出力データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、出力データをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、出力データをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって出力データを記憶するようになっていてもよい。以下、形態21のデバイス利用装置において同じである。
また、出力要求情報提供手段は、第2ネットワークデバイスに出力要求情報を提供するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとがLAN(無線LANも含む)、WAN、インターネット等のネットワークを介して接続されている場合は、出力要求情報は、第1ネットワークデバイスから、前記ネットワークを介して第2ネットワークデバイスに送信されることで提供され、例えば、第1ネットワークデバイスと第2ネットワークデバイスとがUSBケーブル等のケーブルを介して直接接続されている場合は、出力要求情報は、第1ネットワークデバイスから、ケーブルを介して第2ネットワークデバイスに伝送されることで提供される。以下、形態9および15のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力要求情報記憶手段は、出力要求情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、出力要求情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、出力要求情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって出力要求情報を記憶するようになっていてもよい。以下、形態9のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態2〕 さらに、形態2の出力システムは、形態1の出力システムにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記第1出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記第1認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっており、
前記第2出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる識別情報および前記第2認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1ネットワークデバイスでは、第1出力データ認証取得手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および取得された認証情報に含まれる識別情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。
また、第2ネットワークデバイスでは、第2出力データ認証取得手段により、取得された出力要求情報に含まれる識別情報および取得された認証情報に含まれる識別情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。
これにより、出力要求情報に含まれる識別情報に基づいて認証が行われるので、ユーザごと、デバイス利用装置ごと、または出力データごとに認証情報を異ならせることができる。したがって、セキュリティを向上することができるという効果が得られる。
〔形態3〕 さらに、形態3の出力システムは、形態1および2のいずれか1の出力システムにおいて、
前記第2ネットワークデバイスは、前記出力要求情報の取得先を登録した取得先情報を記憶する取得先情報記憶手段を有し、
前記出力要求情報取得手段は、前記取得先情報に取得先として登録されている第1ネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、第2ネットワークデバイスでは、出力要求情報取得手段により、取得先情報に取得先として登録されている第1ネットワークデバイスから出力要求情報が取得される。
これにより、ブロードキャストやマルチキャストにより第1ネットワークデバイスを検索して出力要求情報を取得する構成に比して、ネットワークのトラフィック量を低減することができるという効果が得られる。
ここで、取得先情報記憶手段は、取得先情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、取得先情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、取得先情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって取得先情報を記憶するようになっていてもよいし、また、外部に記憶された取得先情報を参照して一時的に保持するだけでもよい。以下、形態17のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態4〕 さらに、形態4の出力システムは、形態3の出力システムにおいて、
前記取得先情報は、前記出力要求情報の取得先および取得手順を対応付けて登録しており、
前記出力要求情報取得手段は、前記取得先情報に基づいて、前記第1ネットワークデバイスから、当該第1ネットワークデバイスに対応する取得手順に従って前記出力要求情報を取得するようになっており、
前記出力要求情報提供手段は、前記第1ネットワークデバイスに設定された取得手順に従って前記出力要求情報を提供するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、第2ネットワークデバイスでは、出力要求情報取得手段により、取得先情報に基づいて、第1ネットワークデバイスから、その第1ネットワークデバイスに対応する取得手順に従って出力要求情報が取得される。
第1ネットワークデバイスでは、出力要求情報提供手段により、自己に設定された取得手順に従って出力要求情報が提供される。
これにより、第1ネットワークデバイスからは、その第1ネットワークデバイスに設定された取得手順に従わなければ出力要求情報を取得することができないので、不正アクセス等により第1ネットワークデバイスから出力要求情報が盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティを向上することができるという効果が得られる。
〔形態5〕 さらに、形態5の出力システムは、形態4の出力システムにおいて、
前記第1ネットワークデバイスは、前記取得手順を示す取得手順情報を記憶する取得手順情報記憶手段と、前記取得手順を決定する取得手順決定手段と、前記取得手順決定手段で決定した取得手順に基づいて前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報を更新する取得手順情報更新手段とを有し、
前記出力要求情報提供手段は、前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報に基づいて、前記取得手順決定手段で決定した取得手順を示す取得手順情報を含む出力要求情報を提供するようになっており、
前記第2ネットワークデバイスは、前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて前記取得先情報の取得手順を更新する取得先情報更新手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、第1ネットワークデバイスでは、取得手順決定手段により、取得手順が決定され、出力要求情報提供手段により、取得手順情報記憶手段の取得手順情報に基づいて、決定された取得手順を示す取得手順情報を含む出力要求情報が提供される。そして、取得手順情報更新手段により、決定された取得手順に基づいて取得手順情報記憶手段の取得手順情報が更新される。
第2ネットワークデバイスでは、出力要求情報が取得されると、取得先情報更新手段により、取得された出力要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて取得先情報の取得手順が更新される。
これにより、出力要求情報を取得するたびに取得手順が変更されるので、不正アクセス等により第1ネットワークデバイスから出力要求情報が盗取される可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
ここで、取得手順情報記憶手段は、取得手順情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、取得手順情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、取得手順情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって取得手順情報を記憶するようになっていてもよい。以下、形態12のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態6〕 さらに、形態6の出力システムは、形態1ないし5のいずれか1の出力システムにおいて、
前記第1ネットワークデバイスは、前記出力要求情報の提供先を登録した提供先情報を記憶する提供先情報記憶手段を有し、
前記出力要求情報提供手段は、取得要求のあった第2ネットワークデバイスが前記提供先情報に提供先として登録されていると判定したときは、当該第2ネットワークデバイスに前記出力要求情報を提供するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、第1ネットワークデバイスでは、取得要求のあった第2ネットワークデバイスが提供先情報に提供先として登録されていると判定されると、出力要求情報提供手段により、その第2ネットワークデバイスに出力要求情報が提供される。
これにより、第1ネットワークデバイスでは、提供先情報に登録されている第2ネットワークデバイスに対してのみ出力要求情報が提供されるので、不正アクセス等により第1ネットワークデバイスから出力要求情報が盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティを向上することができるという効果が得られる。
ここで、提供先情報記憶手段は、提供先情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、提供先情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、提供先情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって提供先情報を記憶するようになっていてもよい。以下、形態13のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態7〕 さらに、形態7の出力システムは、形態1ないし6のいずれか1の出力システムにおいて、
前記デバイス利用装置は、前記出力要求情報の送信先と前記出力データの提供先が異なるときは、前記出力要求情報の送信先となった第1ネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信手段を有し、
前記第1ネットワークデバイスは、前記削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報の送信先と出力データの提供先が異なるときは、削除命令送信手段により、出力要求情報の送信先となった第1ネットワークデバイスに削除命令が送信される。
第1ネットワークデバイスでは、削除命令を受信すると、出力要求情報削除手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報が削除される。
これにより、第2ネットワークデバイスで出力が完了した後に第1ネットワークデバイスで出力が要求されても、第1ネットワークデバイスには出力要求情報が存在しないので、第1ネットワークデバイスが出力データの取得を誤って試みる可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔形態8〕 さらに、形態8の出力システムは、形態1ないし6のいずれか1の出力システムにおいて、
前記第2ネットワークデバイスは、前記出力要求情報を取得した第1ネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信手段を有し、
前記第1ネットワークデバイスは、前記削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、第2ネットワークデバイスでは、削除命令送信手段により、出力要求情報を取得した第1ネットワークデバイスに削除命令が送信される。
第1ネットワークデバイスでは、削除命令を受信すると、出力要求情報削除手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報が削除される。
これにより、第2ネットワークデバイスで出力が完了した後に第1ネットワークデバイスで出力が要求されても、第1ネットワークデバイスには出力要求情報が存在しないので、第1ネットワークデバイスが出力データの取得を誤って試みる可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔形態9〕 一方、上記目的を達成するために、形態9のネットワークデバイスは、
出力データに基づいて出力を行うネットワークデバイスであって、
出力要求情報記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段と、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を提供する出力要求情報提供手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態1の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態1の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態10〕 さらに、形態10のネットワークデバイスは、形態9のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態2の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態2の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態12〕 さらに、形態12のネットワークデバイスは、形態11のネットワークデバイスにおいて、
前記取得手順を示す取得手順情報を記憶する取得手順情報記憶手段と、前記取得手順を決定する取得手順決定手段と、前記取得手順決定手段で決定した取得手順に基づいて前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報を更新する取得手順情報更新手段とを備え、
前記出力要求情報提供手段は、前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報に基づいて、前記取得手順決定手段で決定した取得手順を示す取得手順情報を含む出力要求情報を提供するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態5の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態5の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態11〕 さらに、形態11のネットワークデバイスは、形態9および10のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報提供手段は、自己に設定された取得手順に従って前記出力要求情報を提供するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態4の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態4の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態13〕 さらに、形態13のネットワークデバイスは、形態9、10および12のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報の提供先を登録した提供先情報を記憶する提供先情報記憶手段を備え、
前記出力要求情報提供手段は、取得要求のあったネットワークデバイスが前記提供先情報に提供先として登録されていると判定したときは、当該ネットワークデバイスに前記出力要求情報を提供するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態6の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態6の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態14〕 さらに、形態14のネットワークデバイスは、形態9、10、12および13のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態7または形態8の出力システムにおける第1ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態7または形態8の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態15〕 さらに、形態15のネットワークデバイスは、
出力データに基づいて出力を行うネットワークデバイスであって、
認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を他のネットワークデバイスから取得する出力要求情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態1の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態1の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態16〕 さらに、形態16のネットワークデバイスは、形態15のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態2の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態2の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態17〕 さらに、形態17のネットワークデバイスは、形態15および16のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報の取得先を登録した取得先情報を記憶する取得先情報記憶手段を備え、
前記出力要求情報取得手段は、前記取得先情報に取得先として登録されているネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態3の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態3の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態18〕 さらに、形態18のネットワークデバイスは、形態17のネットワークデバイスにおいて、
前記取得先情報は、前記出力要求情報の取得先および取得手順を対応付けて登録しており、
前記出力要求情報取得手段は、前記取得先情報に基づいて、前記他のネットワークデバイスから、当該他のネットワークデバイスに対応する取得手順に従って前記出力要求情報を取得するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態4の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態4の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態19〕 さらに、形態19のネットワークデバイスは、形態18のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報取得手段で取得した出力要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて前記取得先情報の取得手順を更新する取得先情報更新手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態5の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態5の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態20〕 さらに、形態20のネットワークデバイスは、形態15ないし19のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報を取得したネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態8の出力システムにおける第2ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態8の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態21〕 一方、上記目的を達成するために、形態21のデバイス利用装置は、
ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置であって、
出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを提供する出力データ提供手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態1の出力システムにおけるデバイス利用装置と同等の作用が得られる。したがって、形態1の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態22〕 さらに、形態22のデバイス利用装置は、形態21のデバイス利用装置において、
前記出力要求情報の送信先と前記出力データの提供先が異なるときは、前記出力要求情報の送信先となったネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態7の出力システムにおけるデバイス利用装置と同等の作用が得られる。したがって、形態7の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態23〕 一方、上記目的を達成するために、形態23の出力制御プログラムは、
出力データに基づいて出力を行う出力制御プログラムであって、
前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存ステップと、認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップと、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を提供する出力要求情報提供ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態9のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、認証情報取得ステップは、認証情報を取得すればどのような形態であってもよく、例えば、入力装置等から認証情報を入力してもよいし、外部の装置等から認証情報を獲得または受信してもよいし、記憶装置や記憶媒体等から認証情報を読み取ってもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、形態29の出力制御プログラム、および形態37の出力方法において同じである。
また、出力データ認証取得ステップは、少なくとも認証情報に基づいて出力データの利用適格を判定すればどのような形態であってもよく、例えば、認証情報にのみ基づいて出力データの利用適格を判定してもよいし、認証情報および他の情報に基づいて出力データの利用適格を判定してもよい。後者の場合、他の情報は、ネットワークデバイスにあらかじめ登録しておいてもよいし、デバイス利用装置、他のネットワークデバイスその他の装置から受信したものを利用してもよい。以下、形態29の出力制御プログラム、および形態37の出力方法において同じである。
また、出力ステップは、出力データに基づいて出力を行えばどのような形態であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップ、表示データに基づいて表示を行う表示ステップ、または音声データに基づいて音声を出力する音出力ステップが含まれる。表示ステップとしては、例えば、プロジェクタやLCDにより表示を行うことが該当する。以下、形態29の出力制御プログラム、および形態37の出力方法において同じである。
〔形態24〕 さらに、形態24の出力制御プログラムは、形態23の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態10のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態25〕 さらに、形態25の出力制御プログラムは、形態23および24のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報提供ステップは、自己に設定された取得手順に従って前記出力要求情報を提供することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態11のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態26〕 さらに、形態26の出力制御プログラムは、形態25の出力制御プログラムにおいて、
前記取得手順を決定する取得手順決定ステップと、前記取得手順決定ステップで決定した取得手順に基づいて、前記取得手順を示す取得手順情報を記憶する取得手順情報記憶手段の取得手順情報を更新する取得手順情報更新ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力要求情報提供ステップは、前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報に基づいて、前記取得手順決定ステップで決定した取得手順を示す取得手順情報を含む出力要求情報を提供することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態12のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態27〕 さらに、形態27の出力制御プログラムは、形態23、24および26のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報提供ステップは、取得要求のあったネットワークデバイスが、前記出力要求情報の提供先を登録した提供先情報に提供先として登録されていると判定したときは、当該ネットワークデバイスに前記出力要求情報を提供することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態13のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態28〕 さらに、形態28の出力制御プログラムは、形態23、24、26および27のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態14のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態29〕 さらに、形態29の出力制御プログラムは、
出力データに基づいて出力を行う出力制御プログラムであって、
認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を他のネットワークデバイスから取得する出力要求情報取得ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態15のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、出力要求情報取得ステップは、出力要求情報を取得すればどのような形態であってもよく、例えば、認証情報を取得する前に出力要求情報を取得してもよいし、認証情報を取得した後に出力要求情報を取得してもよい。以下、形態37の出力方法において同じである。
〔形態30〕 さらに、形態30の出力制御プログラムは、形態29の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態16のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態31〕 さらに、形態31の出力制御プログラムは、形態29および30のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報取得ステップは、前記出力要求情報の取得先を登録した取得先情報に取得先として登録されているネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態17のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態32〕 さらに、形態32の出力制御プログラムは、形態31の出力制御プログラムにおいて、
前記取得先情報は、前記出力要求情報の取得先および取得手順を対応付けて登録しており、
前記出力要求情報取得ステップは、前記取得先情報に基づいて、前記他のネットワークデバイスから、当該他のネットワークデバイスに対応する取得手順に従って前記出力要求情報を取得することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態18のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態33〕 さらに、形態33の出力制御プログラムは、形態32の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて前記取得先情報の取得手順を更新する取得先情報更新ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態19のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態34〕 さらに、形態34の出力制御プログラムは、形態29ないし33のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報を取得したネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態20のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態35〕 一方、上記目的を達成するために、形態35の出力要求プログラムは、
ネットワークデバイスを利用する出力要求プログラムであって、
出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを提供する出力データ提供ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態21のデバイス利用装置と同等の作用および効果が得られる。
ここで、出力要求情報送信ステップは、ネットワークデバイスに出力要求情報を送信すればどのような形態であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信してもよいし、ネットワークデバイスその他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信してもよい。以下、形態37の出力方法において同じである。
〔形態36〕 さらに、形態36の出力要求プログラムは、形態35の出力要求プログラムにおいて、
前記出力要求情報の送信先と前記出力データの提供先が異なるときは、前記出力要求情報の送信先となったネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態22のデバイス利用装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態37〕 一方、上記目的を達成するために、形態37の出力方法は、
出力データに基づいて出力を行う第1ネットワークデバイスおよび第2ネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスで前記出力を行う出力方法であって、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記第1ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを提供する出力データ提供ステップとを含み、
前記第1ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存ステップと、認証情報を取得する第1認証情報取得ステップと、前記第1認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する第1出力データ認証取得ステップと、前記第1出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う第1出力ステップと、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を提供する出力要求情報提供ステップとを含み、
前記第2ネットワークデバイスに対しては、
前記認証情報を取得する第2認証情報取得ステップと、前記第1ネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得する出力要求情報取得ステップと、前記第2認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する第2出力データ認証取得ステップと、前記第2出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う第2出力ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態1の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態38〕 さらに、形態38の出力方法は、形態37の出力方法において、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記第1出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記第1認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定し、
前記第2出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる識別情報および前記第2認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定することを特徴とする。
これにより、形態2の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態39〕 さらに、形態39の出力方法は、形態37および38のいずれか1の出力方法において、
前記出力要求情報取得ステップは、前記出力要求情報の取得先を登録した取得先情報に取得先として登録されている第1ネットワークデバイスから前記出力要求情報を取得することを特徴とする。
これにより、形態3の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態40〕 さらに、形態40の出力方法は、形態39の出力方法において、
前記取得先情報は、前記出力要求情報の取得先および取得手順を対応付けて登録しており、
前記出力要求情報取得ステップは、前記取得先情報に基づいて、前記第1ネットワークデバイスから、当該第1ネットワークデバイスに対応する取得手順に従って前記出力要求情報を取得し、
前記出力要求情報提供ステップは、前記第1ネットワークデバイスに設定された取得手順に従って前記出力要求情報を提供することを特徴とする。
これにより、形態4の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態41〕 さらに、形態41の出力方法は、形態40の出力方法において、
前記第1ネットワークデバイスに対しては、
前記取得手順を決定する取得手順決定ステップと、前記取得手順決定ステップで決定した取得手順に基づいて、前記取得手順を示す取得手順情報を記憶する取得手順情報記憶手段の取得手順情報を更新する取得手順情報更新ステップとを含み、
前記出力要求情報提供ステップは、前記取得手順情報記憶手段の取得手順情報に基づいて、前記取得手順決定ステップで決定した取得手順を示す取得手順情報を含む出力要求情報を提供し、
前記第2ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報取得ステップで取得した出力要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて前記取得先情報の取得手順を更新する取得先情報更新ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態5の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態42〕 さらに、形態42の出力方法は、形態37ないし41のいずれか1の出力方法において、
前記出力要求情報提供ステップは、取得要求のあった第2ネットワークデバイスが、前記出力要求情報の提供先を登録した提供先情報に提供先として登録されていると判定したときは、当該第2ネットワークデバイスに前記出力要求情報を提供することを特徴とする。
これにより、形態6の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態43〕 さらに、形態43の出力方法は、形態37ないし42のいずれか1の出力方法において、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記出力要求情報の送信先と前記出力データの提供先が異なるときは、前記出力要求情報の送信先となった第1ネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信ステップを含み、
前記第1ネットワークデバイスに対しては、
前記削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態7の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態44〕 さらに、形態44の出力方法は、形態37ないし42のいずれか1の出力方法において、
前記第2ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を取得した第1ネットワークデバイスに削除命令を送信する削除命令送信ステップを含み、
前記第1ネットワークデバイスに対しては、
前記削除命令に応じて前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報を削除する出力要求情報削除ステップを含むことを特徴とする。
これにより、形態8の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態45〕 一方、上記目的を達成するために、形態45の出力システムは、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスが前記出力を行う出力システムであって、
前記デバイス利用装置は、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを有し、
前記ネットワークデバイスは、出力要求情報記憶手段と、前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、複数のネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
各ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報保存手段により、受信した出力要求情報が出力要求情報記憶手段に保存される。
まず、ユーザは、いずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与える。
ネットワークデバイスでは、認証情報取得手段により認証情報が取得されると、出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。その結果、出力データの利用適格があると判定されると、出力データ認証取得手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データがネットワークデバイスに提供される。
ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
一方、ユーザは、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与えれば、同様に出力が行われる。
これにより、デバイス利用装置から出力要求情報を送信した後であっても任意のネットワークデバイスで出力を行うことができるので、出力先となるネットワークデバイスを変更する自由度を向上することができるという効果が得られる。
また、ネットワークデバイスでは、出力要求情報に基づいて出力データを出力時に取得するので、不正アクセス等によりネットワークデバイスから出力データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、従来に比して、セキュリティを向上することができるという効果も得られる。
また、複数のネットワークデバイスに出力要求情報を送信するので、いずれかのネットワークデバイスが動作不能となっても、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行うことができる。したがって、出力を行えない可能性を低減することができるという効果も得られる。
ここで、認証情報取得手段は、認証情報を取得するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、入力装置等から認証情報を入力するようになっていてもよいし、外部の装置等から認証情報を獲得または受信するようになっていてもよいし、記憶装置や記憶媒体等から認証情報を読み出すようになっていてもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、形態47、52および53の出力システム、並びに形態57および63のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力データ認証取得手段は、少なくとも認証情報に基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、認証情報にのみ基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていてもよいし、認証情報および他の情報に基づいて出力データの利用適格を判定するようになっていてもよい。後者の場合、他の情報は、ネットワークデバイスにあらかじめ登録しておいてもよいし、デバイス利用装置、他のネットワークデバイスその他の装置から受信したものを利用してもよい。以下、形態47、52および53の出力システム、並びに形態57および63のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力手段は、出力データに基づいて出力を行うようになっていればどのような構成であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷手段、表示データに基づいて表示を行う表示手段、または音声データに基づいて音声を出力する音出力手段が含まれる。表示手段としては、例えば、プロジェクタやLCDが該当する。以下、形態47、52および53の出力システム、並びに形態57および63のネットワークデバイスにおいて同じである。
また、出力要求情報送信手段は、ネットワークデバイスに出力要求情報を送信するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信するようになっていてもよいし、ネットワークデバイスその他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信するようになっていてもよい。以下、形態47、52および53の出力システム、並びに形態66および68のデバイス利用装置において同じである。
また、出力データ記憶手段は、出力データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、出力データをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、出力データをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって出力データを記憶するようになっていてもよい。以下、形態47、52および53の出力システム、並びに形態66および68のデバイス利用装置において同じである。
また、出力要求情報記憶手段は、出力要求情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、出力要求情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、出力要求情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって出力要求情報を記憶するようになっていてもよい。以下、形態47の出力システム、および形態57のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態46〕 さらに、形態46の出力システムは、形態45の出力システムにおいて、
前記デバイス利用装置は、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段を有し、
前記出力要求情報送信手段は、前記送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
これにより、デバイス利用装置では、送信先情報に登録されているネットワークデバイスに対してのみ出力要求情報が送信されるので、想定していないネットワークデバイスに出力要求情報を送信してしまう可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
ここで、送信先情報記憶手段は、送信先情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、送信先情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、送信先情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって送信先情報を記憶するようになっていてもよいし、外部に記憶された送信先情報を参照して一時的に保持するだけでもよい。以下、形態48の出力システム、形態59のネットワークデバイス、および形態67のデバイス利用装置において同じである。
〔形態47〕 さらに、形態47の出力システムは、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスが前記出力を行う出力システムであって、
前記デバイス利用装置は、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスのうち代表となる代表ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを有し、
前記ネットワークデバイスは、出力要求情報記憶手段と、前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有し、
前記代表ネットワークデバイスは、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を自己以外の他の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、代表ネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
代表ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報保存手段により、受信した出力要求情報が出力要求情報記憶手段に保存される。また、出力要求情報転送手段により、受信した出力要求情報が自己以外の他のネットワークデバイスに送信される。
他の各ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報保存手段により、受信した出力要求情報が出力要求情報記憶手段に保存される。
まず、ユーザは、代表ネットワークデバイスを含むいずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与える。
ネットワークデバイスでは、認証情報取得手段により認証情報が取得されると、出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。その結果、出力データの利用適格があると判定されると、出力データ認証取得手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データがネットワークデバイスに提供される。
ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
一方、ユーザは、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与えれば、同様に出力が行われる。
これにより、デバイス利用装置から出力要求情報を送信した後であっても任意のネットワークデバイスで出力を行うことができるので、出力先となるネットワークデバイスを変更する自由度を向上することができるという効果が得られる。
また、ネットワークデバイスでは、出力要求情報に基づいて出力データを出力時に取得するので、不正アクセス等によりネットワークデバイスから出力データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、従来に比して、セキュリティを向上することができるという効果も得られる。
また、デバイス利用装置では、代表ネットワークデバイスに出力要求情報を送信すればよいので、代表ネットワークデバイス以外のネットワークデバイスの存在を認識していなくてもそれらネットワークデバイスを利用することができるという効果も得られる。
ここで、出力要求情報転送手段は、自己以外の他のネットワークデバイスに出力要求情報を送信するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信するようになっていてもよいし、他のネットワークデバイス、デバイス利用装置その他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信するようになっていてもよい。以下、形態53の出力システム、並びに形態58および64のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態48〕 さらに、形態48の出力システムは、形態47の出力システムにおいて、
前記代表ネットワークデバイスは、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段を有し、
前記出力要求情報転送手段は、前記送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、代表ネットワークデバイスでは、出力要求情報転送手段により、送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
これにより、代表ネットワークデバイスでは、送信先情報に登録されているネットワークデバイスに対してのみ出力要求情報が送信されるので、想定していないネットワークデバイスに出力要求情報を送信してしまう可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
〔形態49〕 さらに、形態49の出力システムは、形態45ないし48のいずれか1の出力システムにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、ネットワークデバイスでは、出力データ認証取得手段により、出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および取得された認証情報に含まれる識別情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。
これにより、出力要求情報に含まれる識別情報に基づいて認証が行われるので、ユーザごと、デバイス利用装置ごと、または出力データごとに認証情報を異ならせることができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
ここで、ユーザを識別する識別情報としては、例えば、ユーザ識別子、ユーザ名、ユーザID、ユーザが割り当てたワンタイム識別子が含まれる。この識別情報を含めれば、利用適格の認証を行えるほか、出力要求を行ったユーザの出力データを特定することができる。以下、形態60のネットワークデバイス、形態72の出力制御プログラム、および形態85の出力方法において同じである。
また、デバイス利用装置を識別する識別情報としては、例えば、デバイス利用装置のアドレス情報(IPアドレス等)、デバイス識別子、名称、デバイスID、デバイス利用装置やサーバ等が割り当てたワンタイム識別子が含まれる。この識別情報を含めれば、利用適格の認証を行えるほか、出力データの取得先を特定することができる。以下、形態60のネットワークデバイス、形態72の出力制御プログラム、および形態85の出力方法において同じである。
また、出力データを識別する識別情報としては、例えば、データ識別子、ジョブ識別子、データ名、ジョブ名、データID、ジョブID、デバイス利用装置やサーバ等が割り当てたワンタイム識別子が含まれる。この識別情報を含めれば、利用適格の認証を行えるほか、同一のユーザが複数の出力要求を行った場合に、各出力データを特定することができる。以下、形態60のネットワークデバイス、形態72の出力制御プログラム、および形態85の出力方法において同じである。
〔形態50〕 さらに、形態50の出力システムは、形態45ないし49のいずれか1の出力システムにおいて、
前記ネットワークデバイスは、他の前記ネットワークデバイスの出力処理の進捗状態を示すステータス情報を取得するステータス情報取得手段と、自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視手段と、前記出力要求情報を削除する出力要求情報削除手段とを有し、
前記出力要求情報削除手段は、前記ステータス情報取得手段で取得したステータス情報および前記出力処理監視手段の監視結果に基づいて自己を含むいずれかの前記ネットワークデバイスで前記出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段から削除するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、ネットワークデバイスでは、ステータス情報取得手段により、他のネットワークデバイスの出力処理の進捗状態を示すステータス情報が取得され、出力処理監視手段により、自己の出力処理の進捗状態が監視される。そして、出力要求情報削除手段により、取得されたステータス情報および出力処理監視手段の監視結果に基づいて自己を含むいずれかのネットワークデバイスで出力処理が完了したと判定されると、その出力処理に対応する出力要求情報が出力要求情報記憶手段から削除される。
これにより、出力処理が完了するまではネットワークデバイスで出力要求情報が保持されるので、出力処理中のネットワークデバイスが動作不能となっても、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行うことができる。したがって、出力を行えない可能性を低減することができるという効果が得られる。
また、出力処理が完了した後はネットワークデバイスから出力要求情報が削除されるので、不正アクセス等によりネットワークデバイスから出力要求情報が盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果も得られる。
ここで、ステータス情報取得手段は、ステータス情報を取得するようになっていればどのような構成であってもよく、ステータス情報は、例えば、ネットワークデバイス、デバイス利用装置その他の装置から取得することができる。ネットワークデバイス以外から取得する場合は、例えば、ネットワークデバイスのステータス情報を取得先の装置に保存しておけばよい。以下、形態61のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態51〕 さらに、形態51の出力システムは、形態45ないし49のいずれか1の出力システムにおいて、
前記ネットワークデバイスは、自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視手段と、前記出力データを削除する出力データ削除手段とを有し、
前記出力データ削除手段は、前記出力処理監視手段の監視結果に基づいて所定単位の出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力データのうち当該出力処理が完了した部分を削除するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、ネットワークデバイスでは、出力処理監視手段により、自己の出力処理の進捗状態が監視される。そして、出力データ削除手段により、出力処理監視手段の監視結果に基づいて所定単位の出力処理が完了したと判定されると、その出力処理に対応する出力データのうち出力処理が完了した部分が削除される。
これにより、ネットワークデバイスでは、所定単位の出力処理が完了するたびに出力データのうち出力処理が完了した部分が削除されるので、不正アクセス等によりネットワークデバイスから出力データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができるという効果が得られる。
ここで、所定単位の出力処理が完了したとの判定は、例えば、所定データ量の出力処理が完了したこと、所定時間の出力処理が完了したこと、または出力データに対して複数の出力処理を行う場合に各出力処理が完了したことを判定することにより行うことができる。以下、形態62のネットワークデバイス、形態74の出力制御プログラム、および形態87の出力方法において同じである。
〔形態52〕 さらに、形態52の出力システムは、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスが前記出力を行う出力システムであって、
前記デバイス利用装置は、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記複数のネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを有し、
前記ネットワークデバイスは、前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認手段で確認した取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、複数のネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
まず、ユーザは、いずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与える。
ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信し、認証情報取得手段により認証情報が取得されると、出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。また、取得先情報確認手段により、取得先情報が確認される。判定の結果、出力データの利用適格があると判定されると、出力データ認証取得手段により、確認された取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データがネットワークデバイスに提供される。
ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
一方、ユーザは、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与えれば、同様に出力が行われる。
これにより、形態45の出力システムと同等の効果が得られる。
ここで、取得先情報確認手段は、取得先情報を確認するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、入力装置等から取得先情報を入力するようになっていてもよいし、外部の装置等から取得先情報を獲得または受信するようになっていてもよい。また、例えば、記憶装置や記憶媒体等から取得先情報を読み出すようになっていてもよいし、出力要求情報、認証情報その他の情報に含まれる取得先情報を参照するようになっていてもよい。したがって、確認には、少なくとも入力、獲得、受信、読出および参照が含まれる。以下、形態53の出力システム、および形態63のネットワークデバイスにおいて同じである。
〔形態53〕 さらに、形態53の出力システムは、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスが前記出力を行う出力システムであって、
前記デバイス利用装置は、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記複数のネットワークデバイスのうち代表となる代表ネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを有し、
前記ネットワークデバイスは、前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認手段で確認した取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを有し、
前記代表ネットワークデバイスは、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を自己以外の他の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送手段を有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、代表ネットワークデバイスに出力要求情報が送信される。
代表ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報転送手段により、受信した出力要求情報が自己以外の他のネットワークデバイスに送信される。
まず、ユーザは、いずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与える。
ネットワークデバイスでは、出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信し、認証情報取得手段により認証情報が取得されると、出力データ認証取得手段により、取得された認証情報に基づいて出力データの利用適格が判定される。また、取得先情報確認手段により、取得先情報が確認される。判定の結果、出力データの利用適格があると判定されると、出力データ認証取得手段により、確認された取得先情報に基づいて、デバイス利用装置から出力データが取得される。
デバイス利用装置では、出力データ提供手段により、出力データ記憶手段の出力データがネットワークデバイスに提供される。
ネットワークデバイスでは、出力データが取得されると、出力手段により、取得された出力データに基づいて出力が行われる。
一方、ユーザは、他のいずれかのネットワークデバイスで出力を行いたい場合は、そのネットワークデバイスの認証情報取得手段に対して認証情報を与えれば、同様に出力が行われる。
これにより、形態47の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態54〕 さらに、形態54の出力システムは、形態52および53のいずれか1の出力システムにおいて、
前記認証情報は、前記取得先情報を含み、
前記取得先情報確認手段は、前記認証情報取得手段で取得した認証情報から前記取得先情報を取得するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、ネットワークデバイスでは、認証情報取得手段により認証情報が取得されると、取得先情報確認手段により、取得された認証情報から取得先情報が取得される。
〔形態55〕 さらに、形態55の出力システムは、形態45および52のいずれか1の出力システムにおいて、
前記出力要求情報を中継する出力要求情報中継装置を通信可能に接続し、
前記出力要求情報送信手段は、前記出力要求情報中継装置に前記出力要求情報を送信するようになっており、
前記出力要求情報中継装置は、前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信手段と、前記第2出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、出力要求情報中継装置に出力要求情報が送信される。
出力要求情報中継装置では、第2出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、出力要求情報転送手段により、受信した出力要求情報が複数のネットワークデバイスに送信される。
〔形態56〕 さらに、形態56の出力システムは、形態47および53のいずれか1の出力システムにおいて、
前記出力要求情報を中継する出力要求情報中継装置を通信可能に接続し、
前記出力要求情報送信手段は、前記出力要求情報中継装置に前記出力要求情報を送信するようになっており、
前記出力要求情報中継装置は、前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信手段と、前記第2出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記代表ネットワークデバイスに送信する第2出力要求情報転送手段とを有することを特徴とする。
このような構成であれば、デバイス利用装置では、出力要求情報送信手段により、出力要求情報中継装置に出力要求情報が送信される。
出力要求情報中継装置では、第2出力要求情報受信手段により出力要求情報を受信すると、第2出力要求情報転送手段により、受信した出力要求情報が代表ネットワークデバイスに送信される。
〔形態57〕 一方、上記目的を達成するために、形態57のネットワークデバイスは、
出力データに基づいて出力を行うネットワークデバイスであって、
出力要求情報記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態45または47の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態45または47の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態58〕 さらに、形態58のネットワークデバイスは、形態57のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を自己以外の他のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態47の出力システムにおける代表ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態47の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態59〕 さらに、形態59のネットワークデバイスは、形態58のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段を備え、
前記出力要求情報転送手段は、前記送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態48の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態48の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態60〕 さらに、形態60のネットワークデバイスは、形態57ないし59のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得手段は、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得手段で取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態49の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態49の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態61〕 さらに、形態61のネットワークデバイスは、形態57ないし60のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
他のネットワークデバイスの出力処理の進捗状態を示すステータス情報を取得するステータス情報取得手段と、自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視手段と、前記出力要求情報を削除する出力要求情報削除手段とを備え、
前記出力要求情報削除手段は、前記ステータス情報取得手段で取得したステータス情報および前記出力処理監視手段の監視結果に基づいて自己を含むいずれかのネットワークデバイスで前記出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段から削除するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態50の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態50の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態62〕 さらに、形態62のネットワークデバイスは、形態57ないし60のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視手段と、前記出力データを削除する出力データ削除手段とを備え、
前記出力データ削除手段は、前記出力処理監視手段の監視結果に基づいて所定単位の出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力データのうち当該出力処理が完了した部分を削除するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態51の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態51の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態63〕 さらに、形態63のネットワークデバイスは、
出力データに基づいて出力を行うネットワークデバイスであって、
出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認手段と、前記認証情報取得手段で取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認手段で確認した取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得手段と、前記出力データ認証取得手段で取得した出力データに基づいて出力を行う出力手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態52または53の出力システムにおけるネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態52または53の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態64〕 さらに、形態64のネットワークデバイスは、形態63のネットワークデバイスにおいて、
前記出力要求情報受信手段で受信した出力要求情報を自己以外の他のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送手段を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態53の出力システムにおける代表ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態53の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態65〕 さらに、形態65のネットワークデバイスは、形態63および64のいずれか1のネットワークデバイスにおいて、
前記認証情報は、前記取得先情報を含み、
前記取得先情報確認手段は、前記認証情報取得手段で取得した認証情報から前記取得先情報を取得するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態54の出力システムにおける代表ネットワークデバイスと同等の作用が得られる。したがって、形態54の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態66〕 一方、上記目的を達成するために、形態66のデバイス利用装置は、
ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置であって、
出力データを記憶する出力データ記憶手段と、前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を複数の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態45または47の出力システムにおけるデバイス利用装置と同等の作用が得られる。したがって、形態45または47の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態67〕 さらに、形態67のデバイス利用装置は、形態66のデバイス利用装置において、
前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段を備え、
前記出力要求情報送信手段は、前記送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信するようになっていることを特徴とする。
このような構成であれば、形態46の出力システムにおけるデバイス利用装置と同等の作用が得られる。したがって、形態46の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態68〕 さらに、形態68のデバイス利用装置は、
ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置であって、
出力データを記憶する出力データ記憶手段と、複数の前記ネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信手段と、前記出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、形態52の出力システムにおけるデバイス利用装置と同等の作用が得られる。したがって、形態52の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態69〕 一方、上記目的を達成するために、形態69の出力制御プログラムは、
出力データに基づいて出力を行う出力制御プログラムであって、
前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存ステップと、認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態57のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、認証情報取得ステップは、認証情報を取得すればどのような形態であってもよく、例えば、入力装置等から認証情報を入力してもよいし、外部の装置等から認証情報を獲得または受信してもよいし、記憶装置や記憶媒体等から認証情報を読み出してもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、形態75の出力制御プログラム、並びに形態81、83、88および89の出力方法において同じである。
また、出力データ認証取得ステップは、少なくとも認証情報に基づいて出力データの利用適格を判定すればどのような形態であってもよく、例えば、認証情報にのみ基づいて出力データの利用適格を判定してもよいし、認証情報および他の情報に基づいて出力データの利用適格を判定してもよい。後者の場合、他の情報は、ネットワークデバイスにあらかじめ登録しておいてもよいし、デバイス利用装置、他のネットワークデバイスその他の装置から受信したものを利用してもよい。以下、形態75の出力制御プログラム、並びに形態81、83、88および89の出力方法において同じである。
また、出力ステップは、出力データに基づいて出力を行えばどのような形態であってもよく、これには、例えば、印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップ、表示データに基づいて表示を行う表示ステップ、または音声データに基づいて音声を出力する音出力ステップが含まれる。表示ステップとしては、例えば、プロジェクタやLCDにより表示を行うことが該当する。以下、形態75の出力制御プログラム、並びに形態81、83、88および89の出力方法において同じである。
〔形態70〕 さらに、形態70の出力制御プログラムは、形態69の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己以外の他のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明14のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、出力要求情報転送ステップは、自己以外の他のネットワークデバイスに出力要求情報を送信すればどのような形態であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信してもよいし、他のネットワークデバイス、デバイス利用装置その他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信してもよい。以下、形態76の出力制御プログラム、および形態83の出力方法において同じである。
〔形態71〕 さらに、形態71の出力制御プログラムは、形態70の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報転送ステップは、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態59のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態72〕 さらに、形態72の出力制御プログラムは、形態69ないし71のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態60のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態73〕 さらに、形態73の出力制御プログラムは、形態69ないし72のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
他のネットワークデバイスの出力処理の進捗状態を示すステータス情報を取得するステータス情報取得ステップと、自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視ステップと、前記出力要求情報を削除する出力要求情報削除ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力要求情報削除ステップは、前記ステータス情報取得ステップで取得したステータス情報および前記出力処理監視ステップの監視結果に基づいて自己を含むいずれかのネットワークデバイスで前記出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段から削除することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態61のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、ステータス情報取得ステップは、ステータス情報を取得すればどのような形態であってもよく、ステータス情報は、例えば、ネットワークデバイス、デバイス利用装置その他の装置から取得することができる。ネットワークデバイス以外から取得する場合は、例えば、ネットワークデバイスのステータス情報を取得先の装置に保存しておけばよい。以下、形態86の出力方法において同じである。
〔形態74〕 さらに、形態74の出力制御プログラムは、形態69ないし72のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視ステップと、前記出力データを削除する出力データ削除ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記出力データ削除ステップは、前記出力処理監視ステップの監視結果に基づいて所定単位の出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力データのうち当該出力処理が完了した部分を削除することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態62のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態75〕 さらに、形態75の出力制御プログラムは、
出力データに基づいて出力を行う出力制御プログラムであって、
出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認ステップで確認した取得先情報に基づいてデバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態63のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
ここで、取得先情報確認ステップは、取得先情報を確認すればどのような形態であってもよく、例えば、入力装置等から取得先情報を入力してもよいし、外部の装置等から取得先情報を獲得または受信してもよい。また、例えば、記憶装置や記憶媒体等から取得先情報を読み出してもよいし、出力要求情報、認証情報その他の情報に含まれる取得先情報を参照してもよい。したがって、確認には、少なくとも入力、獲得、受信、読出および参照が含まれる。以下、形態76の出力制御プログラムにおいて同じである。
〔形態76〕 さらに、形態76の出力制御プログラムは、形態75の出力制御プログラムにおいて、
前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己以外の他のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送ステップからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態64のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態77〕 さらに、形態77の出力制御プログラムは、形態75および76のいずれか1の出力制御プログラムにおいて、
前記認証情報は、前記取得先情報を含み、
前記取得先情報確認ステップは、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報から前記取得先情報を取得することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態65のネットワークデバイスと同等の作用および効果が得られる。
〔形態78〕 一方、上記目的を達成するために、形態78の出力要求プログラムは、
ネットワークデバイスを利用する出力要求プログラムであって、
出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を複数の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態66のデバイス利用装置と同等の作用および効果が得られる。
ここで、出力要求情報送信ステップは、ネットワークデバイスに出力要求情報を送信すればどのような形態であってもよく、例えば、出力要求情報を能動的に送信してもよいし、ネットワークデバイスその他の装置からの要求に応じて出力要求情報を送信してもよい。以下、形態80の出力要求プログラム、並びに形態81、83および88の出力方法において同じである。
〔形態79〕 さらに、形態79の出力要求プログラムは、形態78の出力要求プログラムにおいて、
前記出力要求情報送信ステップは、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信することを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態67のデバイス利用装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態80〕 さらに、形態80の出力要求プログラムは、
ネットワークデバイスを利用する出力要求プログラムであって、
複数の前記ネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態68のデバイス利用装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態81〕 一方、上記目的を達成するために、形態81の出力方法は、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスで前記出力を行う出力方法であって、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとを含み、
前記ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、前記出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を出力要求情報記憶手段に保存する出力要求情報保存ステップと、認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態45の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態82〕 さらに、形態82の出力方法は、形態81の出力方法において、
前記出力要求情報送信ステップは、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信することを特徴とする。
これにより、形態46の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態83〕 さらに、形態83の出力方法は、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスで前記出力を行う出力方法であって、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記出力データの取得先に関する取得先情報を含む出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスのうち代表となる代表ネットワークデバイスに送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとを含み、
前記代表ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する第1出力要求情報受信ステップと、前記第1出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己の出力要求情報記憶手段に保存する第1出力要求情報保存ステップと、前記第1出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己以外の他の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送ステップとを含み、
前記他のネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信ステップと、前記第2出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己の出力要求情報記憶手段に保存する第2出力要求情報保存ステップとを含み、
前記ネットワークデバイスに対しては、
認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態47の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態84〕 さらに、形態84の出力方法は、形態83の出力方法において、
前記出力要求情報転送ステップは、前記出力要求情報の送信先を登録した送信先情報に送信先として登録されているネットワークデバイスに前記出力要求情報を送信することを特徴とする。
これにより、形態48の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態85〕 さらに、形態85の出力方法は、形態81ないし84のいずれか1の出力方法において、
前記出力要求情報および前記認証情報は、ユーザを識別する識別情報、前記デバイス利用装置を識別する識別情報および前記出力データを識別する識別情報のうち少なくとも1つの識別情報を含み、
前記出力データ認証取得ステップは、前記出力要求情報記憶手段の出力要求情報に含まれる識別情報および前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に含まれる識別情報に基づいて前記出力データの利用適格を判定することを特徴とする。
これにより、形態49の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態86〕 さらに、形態86の出力方法は、形態81ないし85のいずれか1の出力方法において、
前記ネットワークデバイスに対しては、
他の前記ネットワークデバイスの出力処理の進捗状態を示すステータス情報を取得するステータス情報取得ステップと、自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視ステップと、前記出力要求情報を削除する出力要求情報削除ステップとを含み、
前記出力要求情報削除ステップは、前記ステータス情報取得ステップで取得したステータス情報および前記出力処理監視ステップの監視結果に基づいて自己を含むいずれかの前記ネットワークデバイスで前記出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力要求情報を前記出力要求情報記憶手段から削除することを特徴とする。
これにより、形態50の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態87〕 さらに、形態87の出力方法は、形態81ないし85のいずれか1の出力方法において、
前記ネットワークデバイスに対しては、
自己の出力処理の進捗状態を監視する出力処理監視ステップと、前記出力データを削除する出力データ削除ステップとを含み、
前記出力データ削除ステップは、前記出力処理監視ステップの監視結果に基づいて所定単位の出力処理が完了したと判定したときは、当該出力処理に対応する出力データのうち当該出力処理が完了した部分を削除することを特徴とする。
これにより、形態51の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態88〕 さらに、形態88の出力方法は、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスで前記出力を行う出力方法であって、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記複数のネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとを含み、
前記ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認ステップで確認した取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態52の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態89〕 さらに、形態89の出力方法は、
出力データに基づいて出力を行う複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスを利用するデバイス利用装置とを通信可能に接続し、認証を得て前記ネットワークデバイスで出力を行う出力方法であって、
前記デバイス利用装置に対しては、
前記複数のネットワークデバイスのうち代表となる代表ネットワークデバイスに出力要求情報を送信する出力要求情報送信ステップと、前記出力データを記憶する出力データ記憶手段の出力データを前記ネットワークデバイスに提供する出力データ提供ステップとを含み、
前記代表ネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する第1出力要求情報受信ステップと、前記第1出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を自己以外の他の前記ネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送ステップとを含み、
前記他のネットワークデバイスに対しては、
前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信ステップを含み、
前記ネットワークデバイスに対しては、
認証情報を取得する認証情報取得ステップと、前記出力データの取得先に関する取得先情報を確認する取得先情報確認ステップと、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報に基づいて前記出力データの利用適格があると判定したときは、前記取得先情報確認ステップで確認した取得先情報に基づいて前記デバイス利用装置から前記出力データを取得する出力データ認証取得ステップと、前記出力データ認証取得ステップで取得した出力データに基づいて出力を行う出力ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態53の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態90〕 さらに、形態90の出力方法は、形態88および89のいずれか1の出力方法において、
前記認証情報は、前記取得先情報を含み、
前記取得先情報確認ステップは、前記認証情報取得ステップで取得した認証情報から前記取得先情報を取得することを特徴とする。
これにより、形態54の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態91〕 さらに、形態91の出力方法は、形態81および88のいずれか1の出力方法において、
前記出力要求情報を中継する出力要求情報中継装置を通信可能に接続し、
前記出力要求情報送信ステップは、前記出力要求情報中継装置に前記出力要求情報を送信し、
前記出力要求情報中継装置に対しては、
前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信ステップと、前記第2出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を前記複数のネットワークデバイスに送信する出力要求情報転送ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態55の出力システムと同等の効果が得られる。
〔形態92〕 さらに、形態92の出力方法は、形態83および89のいずれか1の出力方法において、
前記出力要求情報を中継する出力要求情報中継装置を通信可能に接続し、
前記出力要求情報送信ステップは、前記出力要求情報中継装置に前記出力要求情報を送信し、
前記出力要求情報中継装置に対しては、
前記出力要求情報を受信する第2出力要求情報受信ステップと、前記第2出力要求情報受信ステップで受信した出力要求情報を前記代表ネットワークデバイスに送信する第2出力要求情報転送ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、形態56の出力システムと同等の効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図12は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法を、図1に示すように、認証カードを利用してネットワークプリンタ200で印刷を行う場合について適用したものである。
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図1を参照しながら説明する。
図1は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク199には、図1に示すように、ホスト端末100と、複数のネットワークプリンタ200と、各ネットワークプリンタ200に対応する複数のユーザ認証装置300とが接続されている。なお、発明の理解を容易にするため、ホスト端末100を1台しか図示していないが、実際には、多数のホスト端末100がネットワーク199に接続されている。
ホスト端末100は、印刷データ記憶部10と、印刷データを生成する印刷データ生成部11と、印刷データ生成部11で生成した印刷データを印刷データ記憶部10に保存する印刷データ保存部12とを有して構成されている。
ホスト端末100は、さらに、ホスト端末100のアドレス情報およびユーザ情報を含む印刷要求情報を印刷データの生成に伴って生成する印刷要求情報生成部13と、印刷要求情報生成部13で生成した印刷要求情報をネットワークプリンタ200に送信する印刷要求情報送信部14と、取得要求に応じて印刷データ記憶部10の印刷データを提供する印刷データ提供部15とを有して構成されている。
ネットワークプリンタ200は、印刷要求情報記憶部20と、印刷要求情報を受信する印刷要求情報受信部21と、印刷要求情報受信部21で受信した印刷要求情報を印刷要求情報記憶部20に保存する印刷要求情報保存部22とを有して構成されている。
ネットワークプリンタ200は、さらに、ユーザ情報を含む認証情報を印刷要求とともに受信する認証情報受信部23と、認証情報受信部23で受信した認証情報および印刷要求情報記憶部20の印刷要求情報に基づいて印刷データの利用適格があると判定したときは、ホスト端末100から印刷データを取得する印刷データ認証取得部24と、印刷データ認証取得部24で取得した印刷データに基づいて印刷を行うプリンタエンジン25とを有して構成されている。
印刷データ認証取得部24は、認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定し、印刷要求情報に含まれるアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
ネットワークプリンタ200は、さらに、印刷要求情報の提供先および取得手順を登録した提供先リストを記憶する提供先リスト記憶部26と、取得手順を決定する取得手順決定部27と、取得要求に応じて印刷要求情報記憶部20の印刷要求情報を提供する印刷要求情報提供部28と、取得手順決定部27で決定した取得手順に基づいて提供先リストの取得手順を更新する提供先リスト更新部29とを有して構成されている。
印刷要求情報提供部28は、提供先リストに基づいて、取得要求のあったネットワークプリンタ200が提供先として登録されていると判定したときは、その提供先に対応する取得手順に従って印刷要求情報を提供する。このとき、印刷要求情報には、取得手順決定部27で決定した取得手順を示す取得手順情報を含める。
ネットワークプリンタ200は、さらに、印刷要求情報の取得先および取得手順を登録した取得先リストを記憶する取得先リスト記憶部30と、認証情報の受信に伴って他のネットワークプリンタ200から印刷要求情報を取得する印刷要求情報取得部31と、印刷要求情報取得部31で取得した印刷要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて取得先リストの取得手順を更新する取得先リスト更新部32とを有して構成されている。
印刷要求情報取得部31は、印刷要求情報記憶部20に印刷要求情報が存在しないと判定したときは、取得先リストに取得先として登録されているネットワークプリンタ200からその取得先に対応する取得手順に従って印刷要求情報を取得する。
ユーザ認証装置300は、ネットワークプリンタ200に近接して設置されており、ICカード等からなる認証カードから認証情報を読み取るカードリーダ40と、カードリーダ40で読み取った認証情報を印刷要求とともにネットワークプリンタ200に送信する認証情報送信部41とを有して構成されている。
次に、ホスト端末100の構成を説明する。
図2は、ホスト端末100のハードウェア構成を示すブロック図である。
ホスト端末100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F58には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置60と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置62と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置64と、挿入された認証カードに認証情報を書き込むカードライタ66と、ネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置62は、印刷データ記憶部10を構成している。
CPU50は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3および図5のフローチャートに示す印刷要求情報送信処理および印刷データ提供処理をそれぞれ時分割で実行する。
初めに、印刷要求情報送信処理を図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は、印刷要求情報送信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報送信処理は、ネットワークプリンタ200に印刷要求情報を送信する処理であって、CPU50において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、文書作成アプリケーション等から印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷が要求されるまでステップS100で待機する。
ステップS102では、印刷データを生成し、ステップS104に移行して、ホスト端末100を現在利用しているユーザのユーザ情報を取得し、ステップS106に移行して、生成した印刷データを、取得したユーザ情報と対応付けて記憶装置62に保存し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、ホスト端末100のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスおよびユーザ情報を含む印刷要求情報を生成する。
図4は、印刷要求情報のデータ構造を示す図である。
印刷要求情報は、図4に示すように、ユーザ情報を格納したフィールド502と、ホスト端末100のIPアドレスを格納したフィールド504と、印刷日時を格納したフィールド506と、印刷設定を格納したフィールド508とを含んで構成されている。
図4の例では、ユーザ情報として「EPS」が、IPアドレスとして「192.168.1.5」がそれぞれ登録されている。これは、印刷データの利用適格があるユーザのユーザ情報が「EPS」であり、印刷データの取得先となるホスト端末100のIPアドレスが「192.168.1.5」であることを示している。
次いで、ステップS110に移行して、生成した印刷要求情報をいずれかのネットワークプリンタ200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ここで、印刷要求情報の送信先としては、例えば、複数のネットワークプリンタ200のなかからユーザにより選択されたもの、複数のネットワークプリンタ200のなかから通信負荷や処理負荷等に基づいて選択されたもの、プリンタドライバ等により設定されている規定のネットワークプリンタ200などが考えられる。
次に、印刷データ提供処理を図5を参照しながら詳細に説明する。
図5は、印刷データ提供処理を示すフローチャートである。
印刷データ提供処理は、印刷データの取得要求に応じてネットワークプリンタ200に印刷データを提供する処理であって、CPU50において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、印刷データの取得要求を受信したか否かを判定し、取得要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS152に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、取得要求を受信するまでステップS150で待機する。
ステップS152では、受信した取得要求からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と同一のユーザ情報に対応する印刷データを記憶装置62のなかから検索し、ステップS154に移行して、該当の印刷データを索出したか否かを判定し、該当の印刷データを索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS156に移行する。
ステップS156では、索出した印刷データを要求元のネットワークプリンタ200に送信し、ステップS158に移行して、該当の印刷データを記憶装置62から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS154で、該当の印刷データを索出しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ネットワークプリンタ200の構成を説明する。
図6は、ネットワークプリンタ200のハードウェア構成を示すブロック図である。
ネットワークプリンタ200は、図6に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU70と、所定領域にあらかじめCPU70の制御プログラム等を格納しているROM72と、ROM72等から読み出したデータやCPU70の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM74と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F78とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F78には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力および表示が可能なタッチパネル等からなる操作パネル80と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置82と、印刷ヘッド、ヘッド駆動部その他の印刷に必要な機構からなるプリンタエンジン25と、ネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置82は、印刷要求情報記憶部20、提供先リスト記憶部26および取得先リスト記憶部30を構成している。
図7は、提供先リスト400のデータ構造を示す図である。
提供先リスト400には、図7に示すように、印刷要求情報の各提供先ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ネットワークプリンタ200の名称を登録したフィールド402と、ネットワークプリンタ200のIPアドレスを登録したフィールド404と、ネットワークプリンタ200との通信に利用されるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のポート番号を登録したフィールド406と、印刷要求情報の暗号化に使用するための暗号鍵を登録したフィールド408とを含んで構成されている。
図7の例では、第1段目のレコードには、プリンタ名として「PRINTER_A」が、IPアドレスとして「192.168.1.11」が、ポート番号として「19053」が、暗号鍵として「A_TYPE」がそれぞれ登録されている。これは、プリンタ名が「PRINTER_A」でかつIPアドレスが「192.168.1.11」のネットワークプリンタ200からポート「19053」に対して印刷要求情報の取得要求があったときは、暗号鍵「A_TYPE」で印刷要求情報を暗号化してそのネットワークプリンタ200に提供することを示している。すなわち、提供先リスト400に登録されているネットワークプリンタ200のみが印刷要求情報を取得することができ、しかも登録されたネットワークプリンタ200であっても、指定のポート番号および対応の復号鍵を知らなければ印刷要求情報を取得することができない。
図8は、取得先リスト420のデータ構造を示す図である。
取得先リスト420には、図8に示すように、印刷要求情報の各取得先ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ネットワークプリンタ200の名称を登録したフィールド422と、ネットワークプリンタ200のIPアドレスを登録したフィールド424と、ネットワークプリンタ200との通信に利用されるTCP/IPのポート番号を登録したフィールド426と、印刷要求情報の復号化に使用するための復号鍵を登録したフィールド428とを含んで構成されている。
図8の例では、第1段目のレコードには、プリンタ名として「PRINTER_A」が、IPアドレスとして「192.168.1.11」が、ポート番号として「19053」が、復号鍵として「A_TYPE」がそれぞれ登録されている。これは、プリンタ名が「PRINTER_A」でかつIPアドレスが「192.168.1.11」のネットワークプリンタ200から、ポート「19053」を介して印刷要求情報を取得することができ、取得した印刷要求情報を復号鍵「A_TYPE」で復号化することを示している。
図6に戻り、CPU70は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図9、図10および図11のフローチャートに示す印刷要求情報提供処理、印刷要求受付処理および印刷制御処理をそれぞれ時分割で実行する。
初めに、印刷要求情報提供処理を図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は、印刷要求情報提供処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報提供処理は、印刷要求情報の取得要求に応じてネットワークプリンタ200に印刷要求情報を提供する処理であって、CPU70において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、印刷要求情報の取得要求を受信したか否かを判定し、取得要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS202に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、取得要求を受信するまでステップS200で待機する。
ステップS202では、提供先リスト400に基づいて、受信した取得要求の要求元が設定提供先(提供先リスト400に登録されているいずれかのプリンタ名およびIPアドレスのネットワークプリンタ200をいう。以下、同じ。)であるか否かを判定し、受信した取得要求の要求元が設定提供先であると判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、提供先リスト400に基づいて、受信した取得要求が設定ポート(提供先リスト400に登録されているポート番号のうちステップS202で該当した設定提供先に対応するポート番号のポートをいう。以下、同じ。)に対するアクセスであるか否かを判定し、設定ポートに対するアクセスであると判定したとき(Yes)は、ステップS206に移行する。
ステップS206では、受信した取得要求からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と同一のユーザ情報を含む印刷要求情報を記憶装置82のなかから検索し、ステップS208に移行して、該当の印刷要求情報を索出したか否かを判定し、該当の印刷要求情報を索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行する。
ステップS210では、次回の通信に使用するためのポート番号、暗号鍵および復号鍵を生成し、ステップS212に移行して、要求元のネットワークプリンタ200に対応する暗号鍵を提供先リスト400から読み出し、ステップS214に移行する。
ステップS214では、生成したポート番号および復号鍵を示す取得手順情報を、索出した印刷要求情報に含め、読み出した暗号鍵によりその印刷要求情報を暗号化し、ステップS216に移行して、暗号化した印刷要求情報を要求元のネットワークプリンタ200に送信し、ステップS218に移行する。
ステップS218では、生成したポート番号および暗号鍵に基づいて、提供先リスト400に登録されているポート番号および暗号鍵のうち要求元のネットワークプリンタ200に対応するものを更新し、ステップS220に移行して、該当の印刷要求情報を記憶装置82から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS208で、該当の印刷要求情報を索出しないと判定したとき(No)、ステップS204で、受信した取得要求が設定ポートに対するアクセスでないと判定したとき(No)、およびステップS202で、受信した取得要求の要求元が設定提供先でないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、印刷要求情報受信処理を図10を参照しながら詳細に説明する。
図10は、印刷要求情報受信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報受信処理は、ホスト端末100から印刷要求情報を受信する処理であって、CPU70において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、印刷要求情報を受信したか否かを判定し、印刷要求情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS252に移行して、受信した印刷要求情報を記憶装置82に保存し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS250で、印刷要求情報を受信しないと判定したとき(No)は、印刷要求情報を受信するまでステップS250で待機する。
次に、印刷制御処理を図11を参照しながら詳細に説明する。
図11は、印刷制御処理を示すフローチャートである。
印刷制御処理は、ユーザ認証装置300からの印刷要求に応じて印刷を行う処理であって、CPU70において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷要求を受信するまでステップS300で待機する。
ステップS302では、ユーザ情報を含む認証情報を受信し、ステップS304に移行して、受信した認証情報からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と同一のユーザ情報を含む印刷要求情報を記憶装置82のなかから検索し、ステップS306に移行して、該当の印刷要求情報を索出したか否かを判定し、該当の印刷要求情報を索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS308に移行する。
ステップS308では、索出した印刷要求情報からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と、ステップS304で取得したユーザ情報とが一致しているか否かを判定し、それらユーザ情報が一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
ステップS310では、索出した印刷要求情報からIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに基づいて、ステップS304で取得したユーザ情報を含む印刷データの取得要求をホスト端末100に送信し、ステップS312に移行する。
ステップS312では、印刷データを受信したか否かを判定し、印刷データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS314に移行して、受信した印刷データに基づいてプリンタエンジン25により印刷を行い、ステップS316に移行して、該当の印刷要求情報を記憶装置82から削除し、ステップS304に移行する。
一方、ステップS312で、所定時間内に印刷データを受信しないと判定したとき(No)、およびステップS308で、ユーザ情報が一致しないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS318に移行して、エラーメッセージを操作パネル80に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS306で、該当の印刷要求情報を索出しないと判定したとき(No)は、ステップS320に移行して、他のネットワークプリンタ200から印刷要求情報を取得する印刷要求情報取得処理を実行し、ステップS322に移行して、印刷要求情報を取得できたか否かを判定し、印刷要求情報を取得できたと判定したとき(Yes)は、ステップS308に移行する。
一方、ステップS322で、印刷要求情報を取得できないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS320の印刷要求情報取得処理を図12を参照しながら詳細に説明する。
図12は、印刷要求情報提供処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報提供処理は、ステップS320において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS350に移行する。
ステップS350では、取得先リスト420の先頭のレコードからIPアドレスおよびポート番号を読み出し、ステップS352に移行する。
ステップS352では、読み出したIPアドレスおよびポート番号に基づいて、ステップS304で取得したユーザ情報を含む印刷要求情報の取得要求を他のネットワークプリンタ200に送信する。具体的には、読み出したIPアドレスのネットワークプリンタ200に対して、読み出したポート番号のポートを介して印刷要求情報の取得要求を送信する。
次いで、ステップS354に移行して、印刷要求情報を受信したか否かを判定し、印刷要求情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS356に移行して、取得先のネットワークプリンタ200に対応する復号鍵を取得先リスト420から読み出し、ステップS358に移行して、読み出した復号鍵により、受信した印刷要求情報を復号化し、ステップS360に移行する。
ステップS360では、復号化して得られた印刷要求情報から取得手順情報を取得し、ステップS362に移行して、復号化して得られた印刷要求情報(取得手順情報以外の部分。)を記憶装置82に保存し、ステップS364に移行する。
ステップS364では、取得した取得手順情報に基づいて、取得先リスト420に登録されているポート番号および復号鍵のうち取得先のネットワークプリンタ200に対応するものを更新し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS354で、印刷要求情報を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS366に移行して、取得先リスト420のすべての取得先についてステップS352,S354の処理が終了したか否かを判定し、すべての取得先について処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS368に移行して、取得先リスト420の次のレコードからIPアドレスおよびポート番号を読み出し、ステップS352に移行する。
一方、ステップS366で、取得先リスト420のすべての取得先についてステップS352,S354の処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ユーザは、ホスト端末100において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末100では、印刷が要求されると、ステップS102〜S106を経て、印刷データが生成され、ホスト端末100を現在利用しているユーザのユーザ情報が取得され、生成された印刷データがユーザ情報と対応付けられて記憶装置62に保存される。そして、ステップS108,S110を経て、ホスト端末100のIPアドレスおよびユーザ情報を含む印刷要求情報が生成され、生成された印刷要求情報がいずれかのネットワークプリンタ200(以下、ネットワークプリンタAという。)に送信される。
ネットワークプリンタAでは、印刷要求情報を受信すると、ステップS252を経て、受信した印刷要求情報が記憶装置82に保存される。
次に、ユーザは、ホスト端末100において、カードライタ66に認証カードを挿入し、カードライタ66により認証カードに認証情報を書き込む。なお、認証カードには、あらかじめ認証情報を書き込んでおいてもよく、この場合は、ホスト端末100にカードライタ66を設けなくてもよい。
以下、ネットワークプリンタAで印刷を行う場合と、ネットワークプリンタA以外のいずれかのネットワークプリンタ200(以下、ネットワークプリンタBという。)で印刷を行う場合の2つの場合を説明する。
初めに、ネットワークプリンタAで印刷を行う場合を説明する。
ユーザは、ネットワークプリンタAで印刷を行いたい場合は、ネットワークプリンタAのところまで赴き、近接のユーザ認証装置300のカードリーダ40に認証カードを挿入する。
ユーザ認証装置300では、カードリーダ40に認証カードが挿入されると、カードリーダ40により認証カードから認証情報が読み取られ、認証情報送信部41により、読み取られた認証情報が印刷要求とともにネットワークプリンタAに送信される。
ネットワークプリンタAでは、印刷要求とともに認証情報を受信すると、ステップS304を経て、受信した認証情報からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報を含む印刷要求情報が記憶装置82のなかから検索される。このとき、記憶装置82には該当の印刷要求情報が保存されているので、該当の印刷要求情報が索出され、ステップS308を経て、索出された印刷要求情報に含まれるユーザ情報と、受信した認証情報に含まれるユーザ情報とが一致しているか否かが判定される。その結果、それらユーザ情報が一致していると判定されると、ステップS310を経て、索出された印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいて、ユーザ情報を含む取得要求がホスト端末100に送信される。
ホスト端末100では、取得要求を受信すると、ステップS152を経て、受信した取得要求からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報に対応する印刷データが記憶装置62のなかから検索される。このとき、記憶装置62には該当の印刷データが保存されているので、該当の印刷データが索出され、ステップS156,S158を経て、索出された印刷データがネットワークプリンタAに送信され、該当の印刷データが削除される。
ネットワークプリンタAでは、印刷データを受信すると、ステップS314,S316を経て、受信した印刷データに基づいて印刷が行われ、該当の印刷要求情報が削除される。なお、同一のユーザが複数の印刷要求を発行している場合は、該当の印刷要求情報が索出されなくなるまで、ステップS304〜S316の処理が繰り返し実行される。
次に、ネットワークプリンタBで印刷を行う場合を説明する。ただし、ネットワークプリンタAの提供先リスト400にはネットワークプリンタBが、ネットワークプリンタBの取得先リスト420にはネットワークプリンタAがそれぞれ登録されているとする。
ユーザは、ネットワークプリンタAではなくネットワークプリンタBで印刷を行いたい場合は、ネットワークプリンタBのところまで赴き、近接のユーザ認証装置300のカードリーダ40に認証カードを挿入する。
ユーザ認証装置300では、カードリーダ40に認証カードが挿入されると、カードリーダ40により認証カードから認証情報が読み取られ、認証情報送信部41により、読み取られた認証情報が印刷要求とともにネットワークプリンタBに送信される。
ネットワークプリンタBでは、印刷要求とともに認証情報を受信すると、ステップS304を経て、受信した認証情報からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報を含む印刷要求情報が記憶装置82のなかから検索される。このとき、記憶装置82には該当の印刷要求情報が保存されていないので、ステップS350〜S354,S366,S368を繰り返し経て、ネットワークプリンタAのIPアドレスおよびポート番号が取得先リスト420から読み出され、読み出されたIPアドレスおよびポート番号に基づいて、ユーザ情報を含む取得要求がネットワークプリンタAに送信される。
ネットワークプリンタAでは、取得要求を受信すると、ステップS202を経て、提供先リスト400にネットワークプリンタBが登録されているので、設定提供先からのアクセスであると判定される。また、ステップS204を経て、ネットワークプリンタBからのアクセスが取得先リスト420の登録内容に基づくものであるので、設定ポートに対するアクセスであると判定される。そして、ステップS206を経て、受信した取得要求からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報を含む印刷要求情報が記憶装置82のなかから検索される。このとき、記憶装置82には該当の印刷要求情報が保存されているので、ステップS210〜S216を経て、次回の通信に使用するためのポート番号等が生成され、ネットワークプリンタBに対応する暗号鍵が提供先リスト400から読み出され、読み出された暗号鍵により取得手順情報を含む印刷要求情報が暗号化されてネットワークプリンタBに送信される。また、ステップS218,S220を経て、生成されたポート番号等に基づいて、提供先リスト400のポート番号および暗号鍵が更新され、該当の印刷要求情報が削除される。
ネットワークプリンタBでは、印刷要求情報を受信すると、ステップS356,S358を経て、ネットワークプリンタAに対応する復号鍵が取得先リスト420から読み出され、読み出された復号鍵により印刷要求情報が復号化される。そして、ステップS360〜S364を経て、復号化して得られた印刷要求情報が記憶装置82に保存され、印刷要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて、取得先リスト420のポート番号および復号鍵が更新される。
ネットワークプリンタBでは、印刷要求情報が取得されると、ステップS308を経て、取得された印刷要求情報に含まれるユーザ情報と、受信した認証情報に含まれるユーザ情報とが一致しているか否かが判定される。その結果、それらユーザ情報が一致していると判定されると、ステップS310を経て、取得された印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいて、ユーザ情報を含む取得要求がホスト端末100に送信される。
ホスト端末100では、取得要求を受信すると、ステップS152を経て、受信した取得要求からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報に対応する印刷データが記憶装置62のなかから検索される。このとき、記憶装置62には該当の印刷データが保存されているので、該当の印刷データが索出され、ステップS156,S158を経て、索出された印刷データがネットワークプリンタBに送信され、該当の印刷データが削除される。
ネットワークプリンタBでは、印刷データを受信すると、ステップS314,S316を経て、受信した印刷データに基づいて印刷が行われ、該当の印刷要求情報が削除される。なお、同一のユーザが複数の印刷要求を発行している場合は、印刷要求情報が取得できなくなるまで、ステップS304〜S316,S320,S322の処理が繰り返し実行される。
なお、不正な認証情報を記録した認証カードを利用した場合は、ネットワークプリンタA,Bでは、ステップS318を経て、エラーメッセージが表示される。
また、通信障害その他の原因により印刷データを受信できない場合は、ネットワークプリンタA,Bでは、ステップS318を経て、エラーメッセージが表示される。
また、不正アクセス等により設定ポート以外のポートに対して取得要求が送信された場合は、ネットワークプリンタAでは、そのアクセスが拒否される。
このようにして、本実施の形態では、ホスト端末100は、IPアドレスを含む印刷要求情報をネットワークプリンタ200に送信し、また、取得要求に応じて記憶装置62の印刷データを提供するようになっており、ネットワークプリンタ200は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報を記憶装置82に保存し、印刷要求とともに認証情報を受信したときは、受信した認証情報に基づいて印刷データの利用適格を判定し、利用適格があると判定したときは、印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいてホスト端末100から印刷データを取得し、取得した印刷データに基づいて印刷を行い、また、記憶装置82に印刷要求情報が存在しないときは、他のネットワークプリンタ200から印刷要求情報を取得し、また、取得要求に応じて記憶装置82の印刷要求情報を提供するようになっている。
これにより、ホスト端末100から印刷要求情報を送信した後であっても任意のネットワークプリンタ200で印刷を行うことができるので、印刷先となるネットワークプリンタ200を変更する自由度を向上することができる。
また、ネットワークプリンタ200は、印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいて印刷データを取得することができるので、印刷データは、プリンタサーバ等の特定の取得先ではなく任意のホスト端末100に蓄積することができる。したがって、プリンタサーバ等を設けなくてもすむので、従来に比して、システム構成を簡素化することができる。また、特定の装置に印刷データが集中することがないので、従来に比して、印刷が行われない可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、ホスト端末100は、IPアドレスおよびユーザ情報を含む印刷要求情報をネットワークプリンタ200に送信するようになっており、ネットワークプリンタ200は、ユーザ情報を含む認証情報を印刷要求とともに受信したときは、受信した認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定するようになっている。
これにより、印刷要求情報に含まれるユーザ情報に基づいて認証が行われるので、各ユーザごとに認証情報を異ならせることができる。したがって、セキュリティを向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ200は、取得先リスト420に取得先として登録されているネットワークプリンタ200から印刷要求情報を取得するようになっている。
これにより、ブロードキャストやマルチキャストによりネットワークプリンタ200を検索して印刷要求情報を取得する構成に比して、ネットワークのトラフィック量を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ200は、取得先リスト420に基づいて、取得先となるネットワークプリンタ200に対応する取得手順に従って印刷要求情報を取得し、また、提供先リスト400に基づいて、取得要求のあったネットワークプリンタ200に対応する取得手順に従って印刷要求情報を提供するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ200からは、所定の取得手順に従わなければ印刷要求情報を取得することができないので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ200から印刷要求情報が盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ200は、取得手順を決定し、決定した取得手順を示す取得手順情報を含む印刷要求情報を提供し、決定した取得手順に基づいて提供先リスト400の取得手順を更新し、また、取得した印刷要求情報に含まれる取得手順情報に基づいて取得先リスト420の取得手順を更新するようになっている。
これにより、印刷要求情報を取得するたびに取得手順が変更されるので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ200から印刷要求情報が盗取される可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ200は、取得要求のあったネットワークプリンタ200が提供先リスト400に提供先として登録されていると判定したときは、そのネットワークプリンタ200に印刷要求情報を提供するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ200では、提供先リスト400に登録されているネットワークプリンタ200に対してのみ印刷要求情報が提供されるので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ200から印刷要求情報が盗取される可能性をさらに低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
上記第1の実施の形態において、ホスト端末100は、形態1、2、9、10、15、16、21、23、24、29、30、37または38のデバイス利用装置に対応し、印刷データ記憶部10および記憶装置62は、形態1、21、35または37の出力データ記憶手段に対応している。また、印刷要求情報送信部14、I/F58およびステップS110は、形態1または21の出力要求情報送信手段に対応し、ステップS110は、形態35または37の出力要求情報送信ステップに対応し、印刷データ提供部15、I/F58およびステップS150〜S156は、形態1または21の出力データ提供手段に対応している。
また、上記第1の実施の形態において、ステップS150〜S156は、形態35または37の出力データ提供ステップに対応し、ネットワークプリンタ200は、形態1、3ないし6、37、39ないし41の第1ネットワークデバイス、形態1、3、5、6、37、41若しくは42の第2ネットワークデバイス、または形態1、9ないし13、15ないし19、21、27、29、31、32、35若しくは37のネットワークデバイスに対応している。また、印刷要求情報記憶部20および記憶装置82は、形態1、2、9、10、23、24、37または38の出力要求情報記憶手段に対応し、印刷要求情報受信部21、I/F78およびステップS250は、形態1または9の出力要求情報受信手段に対応している。
また、上記第1の実施の形態において、ステップS250は、形態23または37の出力要求情報受信ステップに対応し、印刷要求情報保存部22およびステップS252は、形態1または9の出力要求情報保存手段に対応し、ステップS252は、形態23または37の出力要求情報保存ステップに対応している。また、認証情報受信部23、I/F78およびステップS302は、形態1若しくは2の第1認証情報取得手段、形態1若しくは2の第2認証情報取得手段、または形態9、10、15若しくは16の認証情報取得手段に対応し、ステップS302は、形態37若しくは38の第1認証情報取得ステップ、形態37若しくは38の第2認証情報取得ステップ、または形態23、24、29若しくは30の認証情報取得ステップに対応している。
また、上記第1の実施の形態において、印刷データ認証取得部24、I/F78およびステップS304〜S312は、形態1若しくは2の第1出力データ認証取得手段、形態1若しくは2の第2出力データ認証取得手段、または形態9、10、15若しくは16の出力データ認証取得手段に対応している。また、ステップS304〜S312は、形態37若しくは38の第1出力データ認証取得ステップ、形態37若しくは38の第2出力データ認証取得ステップ、または形態23、24、29若しくは30の出力データ認証取得ステップに対応している。
また、上記第1の実施の形態において、プリンタエンジン25およびステップS314は、形態1の第1出力手段、形態1の第2出力手段、または形態9若しくは15の出力手段に対応し、ステップS314は、形態37の第1出力ステップ、形態37の第2出力ステップ、または形態23若しくは29の出力ステップに対応している。また、提供先リスト記憶部26および記憶装置82は、形態5、12、26若しくは41の取得手順情報記憶手段、または形態6若しくは13の提供先情報記憶手段に対応し、取得手順決定部27およびステップS210は、形態5または12の取得手順決定手段に対応している。
また、上記第1の実施の形態において、ステップS210は、形態26または41の取得手順決定ステップに対応し、印刷要求情報提供部28、I/F78およびステップS200〜S208,S212〜S216は、形態1、4ないし6、9、11ないし13の出力要求情報提供手段に対応している。また、ステップS200〜S208,S212〜S216は、形態23、25ないし27、37、40ないし42の出力要求情報提供ステップに対応し、提供先リスト更新部29およびステップS218は、形態5または12の取得手順情報更新手段に対応している。
また、上記第1の実施の形態において、ステップS218は、形態26または41の取得手順情報更新ステップに対応し、取得先リスト記憶部30および記憶装置82は、形態3または17の取得先情報記憶手段に対応し、印刷要求情報取得部31、I/F78およびステップS350〜S360,S366,S368は、形態1ないし5、15ないし19の出力要求情報取得手段に対応している。また、ステップS350〜S360,S366,S368は、形態29ないし33、37ないし41の出力要求情報取得ステップに対応し、取得先リスト更新部32およびステップS364は、形態5または19の取得先情報更新手段に対応し、ステップS364は、形態33または41の取得先情報更新ステップに対応している。
また、上記第1の実施の形態において、印刷データは、形態1、2、9、10、15、16、21、23、24、29、30、35、37または38の出力データに対応し、IPアドレスは、形態1、3ないし5、9、15、17ないし19、21、23、29、31ないし33、35、37、39ないし41の取得先情報に対応している。また、印刷要求情報は、形態1ないし6、9ないし13、15ないし19、21、23ないし27、29ないし33、35、37ないし42の出力要求情報に対応し、ユーザ情報は、形態2、10、16、24、30または38の識別情報に対応している。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図19ないし図32は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法を、図19に示すように、認証カードを利用してネットワークプリンタ700で印刷を行う場合について適用したものである。
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図19を参照しながら説明する。
図19は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク299には、図1に示すように、ホスト端末600と、複数のネットワークプリンタ700と、各ネットワークプリンタ700に対応する複数のユーザ認証装置800とが接続されている。なお、発明の理解を容易にするため、ホスト端末600を1台しか図示していないが、実際には、多数のホスト端末600がネットワーク299に接続されている。
ホスト端末600は、印刷データ記憶部110と、印刷データを生成する印刷データ生成部111と、印刷データ生成部111で生成した印刷データを印刷データ記憶部110に保存する印刷データ保存部112とを有して構成されている。
ホスト端末600は、さらに、ホスト端末600のアドレス情報およびユーザ情報を含む印刷要求情報を印刷データの生成に伴って生成する印刷要求情報生成部113と、印刷要求情報の送信先を登録した送信先リストを記憶する送信先リスト記憶部114と、送信先リストに送信先として登録されているネットワークプリンタ700に、印刷要求情報生成部113で生成した印刷要求情報を送信する印刷要求情報送信部115とを有して構成されている。
ホスト端末600は、さらに、取得要求に応じて印刷データ記憶部110の印刷データをネットワークプリンタ700に提供する印刷データ提供部116を有して構成されている。
ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報記憶部120と、印刷要求情報を受信する印刷要求情報受信部121と、印刷要求情報受信部121で受信した印刷要求情報を印刷要求情報記憶部120に保存する印刷要求情報保存部122とを有して構成されている。
ネットワークプリンタ700は、さらに、印刷データ記憶部123と、ユーザ情報を含む認証情報を印刷要求とともに受信する認証情報受信部124と、認証情報受信部124で受信した認証情報および印刷要求情報記憶部120の印刷要求情報に基づいて印刷データの利用適格があると判定したときは、ホスト端末600から印刷データを取得する印刷データ認証取得部125と、印刷データ認証取得部125で取得した印刷データを印刷データ記憶部123に保存する印刷データ保存部126と、印刷データ記憶部123の印刷データに基づいて印刷を行うプリンタエンジン127とを有して構成されている。
印刷データ認証取得部125は、認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定し、印刷要求情報に含まれるアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
ネットワークプリンタ700は、さらに、プリンタエンジン127の制御状態に基づいて自己の印刷処理の進捗状態を監視する印刷処理監視部128と、プリンタエンジン127の制御状態に基づいて自己の印刷処理の進捗状態を示すステータス情報を他のネットワークプリンタ700に送信するステータス情報送信部129と、ステータス情報を受信するステータス情報受信部130と、印刷要求情報を削除する印刷要求情報削除部131と、印刷データを削除する印刷データ削除部132とを有して構成されている。
印刷要求情報削除部131は、ステータス情報受信部130で受信したステータス情報および印刷処理監視部128の監視結果に基づいて自己を含むいずれかのネットワークプリンタ700で印刷処理が完了したと判定したときは、その印刷処理に対応する印刷要求情報を印刷要求情報記憶部120から削除する。
印刷データ削除部132は、印刷処理監視部128の監視結果に基づいて1ページの印刷処理が完了したと判定したときは、印刷データ記憶部123のその印刷処理に対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分を削除する。
ユーザ認証装置800は、ネットワークプリンタ700に近接して設置されており、ICカード等からなる認証カードから認証情報を読み取るカードリーダ140と、カードリーダ140で読み取った認証情報を印刷要求とともにネットワークプリンタ700に送信する認証情報送信部141とを有して構成されている。
次に、ホスト端末600の構成を説明する。
図20は、ホスト端末600のハードウェア構成を示すブロック図である。
ホスト端末600は、図20に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU150と、所定領域にあらかじめCPU150の制御プログラム等を格納しているROM152と、ROM152等から読み出したデータやCPU150の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM154と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F158とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス159で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F158には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置160と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置162と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置164と、挿入された認証カードに認証情報を書き込むカードライタ166と、ネットワーク299に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置162は、印刷データ記憶部110および送信先リスト記憶部114を構成している。
図21は、送信先リスト410のデータ構造を示す図である。
送信先リスト410には、図21に示すように、印刷要求情報の各送信先ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ネットワークプリンタ700の名称を登録したフィールド412と、ネットワークプリンタ700のIPアドレスを登録したフィールド414とを含んで構成されている。
図21の例では、第1段目のレコードには、プリンタ名として「PRINTER_A」が、IPアドレスとして「192.168.1.201」がそれぞれ登録されている。これは、プリンタ名が「PRINTER_A」でかつIPアドレスが「192.168.1.201」のネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信することを示している。
また、記憶装置162は、印刷ジョブを管理する印刷ジョブ管理テーブル430を記憶している。
図22は、印刷ジョブ管理テーブル430のデータ構造を示す図である。
印刷ジョブ管理テーブル430には、図22に示すように、各印刷ジョブごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、印刷ジョブに対して割り当てられるジョブIDを登録するフィールド432と、ユーザ情報を登録するフィールド434と、印刷処理が完了したページ数を登録するフィールド436と、印刷処理の進捗状態を登録するフィールド438とを含んで構成されている。
図22の例では、第1段目のレコードには、ジョブIDとして「000016」が、ユーザ情報として「BBB」が、処理済ページ数として「0/2」が、進捗状態として「印刷中」がそれぞれ登録されている。これは、印刷ジョブ000016(ジョブID「000016」が割り当てられた印刷ジョブをいう。以下、同様に略記する。)はユーザ情報「BBB」のユーザが印刷を要求したものであり、現在いずれかのネットワークプリンタ700で印刷処理中であることを示している。また、印刷ジョブ000016に係る印刷データが全2ページで構成されており、そのうち1ページも印刷処理が完了していないことを示している。進捗状態としては、その他に、「待機中」がある。「待機中」は、ネットワークプリンタ700で認証情報を受信するまで印刷ジョブの印刷処理を待機している状態を示す。
図20に戻り、CPU150は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM152の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図23、図25および図26のフローチャートに示す印刷要求情報送信処理、印刷データ提供処理およびステータス情報受信処理をそれぞれ時分割で実行する。
初めに、印刷要求情報送信処理を図23を参照しながら詳細に説明する。
図23は、印刷要求情報送信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報送信処理は、ネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信する処理であって、CPU150において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、文書作成アプリケーション等から印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷が要求されるまでステップS500で待機する。
ステップS502では、ジョブIDを発行するとともに印刷データを生成し、ステップS504に移行して、ホスト端末600を現在利用しているユーザのユーザ情報を取得し、ステップS506に移行する。
ステップS506では、生成した印刷データを、発行したジョブIDと対応付けて記憶装置162に保存するとともに、発行したジョブIDおよび取得したユーザ情報を含む新たなレコードを印刷ジョブ管理テーブル430に登録する。このとき、処理済ページ数を「0」に設定し、進捗状態を「待機中」に設定する。
次いで、ステップS508に移行して、ホスト端末600のIPアドレスを取得し、発行したジョブID、取得したユーザ情報およびIPアドレスを含む印刷要求情報を生成する。
図24は、印刷要求情報のデータ構造を示す図である。
印刷要求情報は、図24に示すように、ジョブIDを格納したフィールド512と、ユーザ情報を格納したフィールド514と、ホスト端末600のIPアドレスを格納したフィールド516と、印刷日時を格納したフィールド518と、印刷設定を格納したフィールド520とを含んで構成されている。
図24の例では、ジョブIDとして「000016」が、ユーザ情報として「BBB」が、IPアドレスとして「192.168.1.12」がそれぞれ登録されている。これは、印刷ジョブ000016に係る印刷データの利用適格があるユーザのユーザ情報が「BBB」であり、印刷データの取得先となるホスト端末600のIPアドレスが「192.168.1.12」であることを示している。
次いで、ステップS510に移行して、送信先リスト410を参照して、生成した印刷要求情報を設定送信先(送信先リスト410に登録されているプリンタ名およびIPアドレスのネットワークプリンタ700をいう。以下、同じ。)に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、印刷データ提供処理を図25を参照しながら詳細に説明する。
図25は、印刷データ提供処理を示すフローチャートである。
印刷データ提供処理は、印刷データの取得要求に応じてネットワークプリンタ700に印刷データを提供する処理であって、CPU150において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS550に移行する。
ステップS550では、印刷データの取得要求を受信したか否かを判定し、取得要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS552に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、取得要求を受信するまでステップS550で待機する。
ステップS552では、受信した取得要求からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル430を参照して、取得したジョブIDと同一のジョブIDに対応する印刷データを記憶装置162のなかから検索し、ステップS554に移行して、該当の印刷データを索出したか否かを判定し、該当の印刷データを索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS556に移行する。
ステップS556では、印刷ジョブ管理テーブル430を参照して、取得したジョブIDの印刷ジョブについて印刷処理の進捗状態が「印刷中」であるか否かを判定し、進捗状態が「印刷中」でないと判定したとき(No)は、ステップS558に移行して、索出した印刷データを要求元のネットワークプリンタ700に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS556で、進捗状態が「印刷中」であると判定したとき(Yes)、およびステップS554で、該当の印刷データを索出しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステータス情報受信処理を図26を参照しながら詳細に説明する。
図26は、ステータス情報受信処理を示すフローチャートである。
ステータス情報受信処理は、ネットワークプリンタ700からステータス情報を受信する処理であって、CPU150において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、ネットワークプリンタ700で印刷処理を開始したことを示す印刷開始通知を受信したか否かを判定し、印刷開始通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行して、受信した印刷開始通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル430において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「印刷中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS600で、印刷開始通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS604に移行して、ネットワークプリンタ700で1ページの印刷処理が完了したことを示すページ更新通知を受信したか否かを判定し、ページ更新通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS606に移行する。
ステップS606では、受信したページ更新通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル430において、取得したジョブIDに対応するレコードの処理済ページ数を「1」加算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS604で、ページ更新通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS608に移行して、ネットワークプリンタ700で印刷処理が中断したことを示す印刷中断通知を受信したか否かを判定し、印刷中断通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS610に移行する。
ステップS610では、受信した印刷中断通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル430において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「待機中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS608で、印刷中断通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS612に移行して、ネットワークプリンタ700で印刷処理が完了したことを示す印刷完了通知を受信したか否かを判定し、印刷完了通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行する。
ステップS614では、受信した印刷完了通知からジョブIDを取得し、取得したジョブIDに対応する印刷データを記憶装置162から削除するとともに、取得したジョブIDに対応するレコードを印刷ジョブ管理テーブル430から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS612で、印刷完了通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS600に移行する。
次に、ネットワークプリンタ700の構成を説明する。
図27は、ネットワークプリンタ700のハードウェア構成を示すブロック図である。
ネットワークプリンタ700は、図27に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU170と、所定領域にあらかじめCPU170の制御プログラム等を格納しているROM172と、ROM172等から読み出したデータやCPU170の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM174と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F178とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス179で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F178には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力および表示が可能なタッチパネル等からなる操作パネル180と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置182と、印刷ヘッド、ヘッド駆動部その他の印刷に必要な機構からなるプリンタエンジン127と、ネットワーク299に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置182は、印刷要求情報記憶部120および印刷データ記憶部123を構成するとともに、印刷ジョブを管理する印刷ジョブ管理テーブル440を記憶している。
図28は、印刷ジョブ管理テーブル440のデータ構造を示す図である。
印刷ジョブ管理テーブル440には、図28に示すように、各印刷ジョブごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ジョブIDを登録するフィールド442と、ホスト端末600のIPアドレスを登録するフィールド444と、ユーザ情報を登録するフィールド446と、印刷処理が完了したページ数を登録するフィールド448と、印刷処理の進捗状態を登録するフィールド450とを含んで構成されている。
図28の例では、第2段目のレコードには、ジョブIDとして「000016」が、IPアドレスとして「192.168.1.12」が、ユーザ情報として「BBB」が、処理済ページ数として「0/2」が、進捗状態として「印刷中」がそれぞれ登録されている。これは、図22の例の内容に加えて、IPアドレス「192.168.1.12」のホスト端末600から印刷ジョブ000016に係る印刷データを取得できることを示している。進捗状態としては、その他に、「待機中」および「監視中」がある。「待機中」は、認証情報を受信するまで印刷ジョブの印刷処理を待機している状態を示し、「監視中」は、他のネットワークプリンタ700で印刷ジョブが印刷処理される場合にその印刷ジョブの印刷処理を監視している状態を示す。
図27に戻り、CPU170は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、ROM172の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図29ないし図32のフローチャートに示す印刷要求情報受信処理、印刷制御処理、印刷状態監視処理およびステータス情報受信処理をそれぞれ時分割で実行する。
初めに、印刷要求情報受信処理を図29を参照しながら詳細に説明する。
図29は、印刷要求情報受信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報受信処理は、ホスト端末600から印刷要求情報を受信する処理であって、CPU170において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、印刷要求情報を受信したか否かを判定し、印刷要求情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS702に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷要求情報を受信するまでステップS700で待機する。
ステップS702では、受信した印刷要求情報からジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを取得し、取得したジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含む新たなレコードを印刷ジョブ管理テーブル440に登録する。このとき、処理済ページ数を「0」に設定し、進捗状態を「待機中」に設定する。
ステップS702の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、印刷制御処理を図30を参照しながら詳細に説明する。
図30は、印刷制御処理を示すフローチャートである。
印刷制御処理は、ユーザ認証装置800からの印刷要求に応じて印刷を行う処理であって、CPU170において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS750に移行する。
ステップS750では、印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS752に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷要求を受信するまでステップS750で待機する。
ステップS752では、ユーザ情報を含む認証情報を受信し、ステップS754に移行して、受信した認証情報からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と同一のユーザ情報を含むレコードを印刷ジョブ管理テーブル440のなかから検索し、ステップS756に移行して、該当のレコードを索出したか否かを判定し、該当のレコードを索出したと判定したとき(Yes)は、ステップS758に移行する。
ステップS758では、索出したレコードからユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報と、ステップS754で取得したユーザ情報とが一致しているか否かを判定し、それらユーザ情報が一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS760に移行する。
ステップS760では、索出したレコードからジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル440を参照して、取得したジョブIDの印刷ジョブについて印刷処理の進捗状態が「印刷中」または「監視中」であるか否かを判定し、進捗状態が「印刷中」および「監視中」のいずれでもないと判定したとき(No)は、ステップS762に移行する。
ステップS762では、索出したレコードからIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに基づいて、ステップS760で取得したジョブIDを含む印刷データの取得要求をホスト端末600に送信し、ステップS764に移行する。
ステップS764では、印刷データを受信したか否かを判定し、印刷データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS766に移行して、受信した印刷データを、ステップS760で取得したジョブIDと対応付けて記憶装置182に保存し、ステップS768に移行して、記憶装置182の印刷データに基づいてプリンタエンジン127により印刷を行い、ステップS754に移行する。
一方、ステップS764で、所定時間内に印刷データを受信しないと判定したとき(No)、ステップS760で、進捗状態が「印刷中」または「監視中」であると判定したとき(Yes)、ステップS758で、ユーザ情報が一致しないと判定したとき(No)、およびステップS756で、該当のレコードを索出しないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS770に移行して、エラーメッセージを操作パネル180に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、印刷状態監視処理を図31を参照しながら詳細に説明する。
図31は、印刷状態監視処理を示すフローチャートである。
印刷状態監視処理は、自己の印刷処理の進捗状態を監視する処理であって、CPU170において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、プリンタエンジン127で印刷処理を開始したか否かを判定し、印刷処理を開始したと判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行する。
ステップS802では、印刷処理を開始した印刷ジョブのジョブIDを取得し、取得したジョブIDを含む印刷開始通知をホスト端末600および他のすべてのネットワークプリンタ700に送信し、ステップS804に移行して、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「印刷中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS802で、印刷処理を開始しないと判定したとき(No)は、ステップS806に移行して、プリンタエンジン127で1ページの印刷処理が完了したか否かを判定し、1ページの印刷処理が完了したと判定したとき(Yes)は、ステップS808に移行する。
ステップS808では、1ページの印刷処理が完了した印刷ジョブのジョブIDを取得し、取得したジョブIDを含むページ更新通知をホスト端末600および他のすべてのネットワークプリンタ700に送信し、ステップS810に移行して、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの処理済ページ数を「1」加算し、ステップS812に移行して、取得したジョブIDに対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分を記憶装置182から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS806で、1ページの印刷処理が完了していないと判定したとき(No)は、ステップS814に移行して、プリンタエンジン127で印刷処理が中断したか否かを判定し、印刷処理が中断したと判定したとき(Yes)は、ステップS816に移行する。
ステップS816では、印刷処理が中断した印刷ジョブのジョブIDを取得し、取得したジョブIDを含む印刷中断通知をホスト端末600および他のすべてのネットワークプリンタ700に送信し、ステップS818に移行して、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「待機中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS814で、印刷処理が中断していないと判定したとき(No)は、ステップS820に移行して、プリンタエンジン127で印刷処理が完了したか否かを判定し、印刷処理が完了したと判定したとき(Yes)は、ステップS822に移行する。
ステップS822では、印刷処理を完了した印刷ジョブのジョブIDを取得し、取得したジョブIDを含む印刷完了通知をホスト端末600および他のすべてのネットワークプリンタ700に送信し、ステップS824に移行して、取得したジョブIDに対応する印刷データを記憶装置182から削除するとともに、取得したジョブIDに対応するレコードを印刷ジョブ管理テーブル440から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS820で、印刷処理を完了しないと判定したとき(No)は、ステップS800に移行する。
次に、ステータス情報受信処理を図32を参照しながら詳細に説明する。
図32は、ステータス情報受信処理を示すフローチャートである。
ステータス情報受信処理は、他のネットワークプリンタ700からステータス情報を受信する処理であって、CPU170において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS850に移行する。
ステップS850では、印刷開始通知を受信したか否かを判定し、印刷開始通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS852に移行して、受信した印刷開始通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「監視中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS850で、印刷開始通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS854に移行して、ページ更新通知を受信したか否かを判定し、ページ更新通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS856に移行する。
ステップS856では、受信したページ更新通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの処理済ページ数を「1」加算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS854で、ページ更新通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS858に移行して、印刷中断通知を受信したか否かを判定し、印刷中断通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS860に移行する。
ステップS860では、受信した印刷中断通知からジョブIDを取得し、印刷ジョブ管理テーブル440において、取得したジョブIDに対応するレコードの進捗状態を「待機中」に変更し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS858で、印刷中断通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS862に移行して、印刷完了通知を受信したか否かを判定し、印刷完了通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS864に移行する。
ステップS864では、受信した印刷完了通知からジョブIDを取得し、取得したジョブIDに対応する印刷データを記憶装置182から削除するとともに、取得したジョブIDに対応するレコードを印刷ジョブ管理テーブル440から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS862で、印刷完了通知を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS850に移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ユーザは、ホスト端末600において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末600では、印刷が要求されると、ステップS502,S504を経て、ジョブIDが発行されるとともに印刷データが生成され、ホスト端末600を現在利用しているユーザのユーザ情報が取得される。次いで、ステップS506を経て、生成された印刷データがジョブIDと対応付けられて記憶装置162に保存されるとともに、ジョブIDおよびユーザ情報を含む新たなレコードが印刷ジョブ管理テーブル430に登録される。そして、ステップS508,S510を経て、ジョブID、ホスト端末600のIPアドレス、ユーザ情報を含む印刷要求情報が生成され、生成された印刷要求情報が設定送信先に送信される。
ネットワークプリンタ700では、印刷要求情報を受信すると、ステップS702を経て、受信した印刷要求情報からジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスが取得され、取得されたジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含む新たなレコードが印刷ジョブ管理テーブル440に登録される。
次に、ユーザは、ホスト端末600において、カードライタ166に認証カードを挿入し、カードライタ166により認証カードに認証情報を書き込む。なお、認証カードには、あらかじめ認証情報を書き込んでおいてもよく、この場合は、ホスト端末600にカードライタ166を設けなくてもよい。
初めに、設定送信先のうちいずれかのネットワークプリンタ700(以下、ネットワークプリンタAという。)で印刷を行う場合を説明する。
ユーザは、ネットワークプリンタAで印刷を行いたい場合は、ネットワークプリンタAのところまで赴き、近接のユーザ認証装置800のカードリーダ140に認証カードを挿入する。
ユーザ認証装置800では、カードリーダ140に認証カードが挿入されると、カードリーダ140により認証カードから認証情報が読み取られ、認証情報送信部141により、読み取られた認証情報が印刷要求とともにネットワークプリンタAに送信される。
ネットワークプリンタAでは、印刷要求とともに認証情報を受信すると、ステップS754を経て、受信した認証情報からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報を含むレコードが印刷ジョブ管理テーブル440のなかから検索される。このとき、印刷ジョブ管理テーブル440には該当のレコードが登録されているので、該当のレコードが索出され、ステップS758を経て、索出されたレコードに含まれるユーザ情報と、受信した認証情報に含まれるユーザ情報とが一致しているか否かが判定される。その結果、それらユーザ情報が一致していると判定されると、ステップS760を経て、索出されたレコードに含まれるジョブIDの印刷ジョブについて進捗状態が「印刷中」または「監視中」であるか否かが判定される。このとき、その印刷ジョブについては「待機中」となっているので、ステップS762を経て、ジョブIDを含む取得要求がホスト端末600に送信される。
ホスト端末600では、取得要求を受信すると、ステップS552を経て、受信した取得要求からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDと同一のジョブIDに対応する印刷データが記憶装置162のなかから検索される。このとき、記憶装置162には該当の印刷データが保存されているので、該当の印刷データが索出され、ステップS556を経て、取得されたジョブIDの印刷ジョブについて進捗状態が「印刷中」であるか否かが判定される。このとき、その印刷ジョブについては「待機中」となっているので、ステップS558を経て、索出された印刷データがネットワークプリンタAに送信される。
ネットワークプリンタAでは、印刷データを受信すると、ステップS766,S768を経て、受信した印刷データがジョブIDと対応付けられて記憶装置182に保存され、記憶装置182の印刷データに基づいて印刷が開始される。印刷処理が開始されると、ステップS802を経て、印刷処理を開始した印刷ジョブのジョブIDが取得され、取得されたジョブIDを含む印刷開始通知が送信される。また、ステップS804を経て、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「印刷中」に変更される。
ホスト端末600では、印刷開始通知を受信すると、ステップS602を経て、受信した印刷開始通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「印刷中」に変更される。これにより、この印刷処理が中断または完了するまでは、取得要求を受信してもその印刷処理に対応する印刷データが提供されることはない。
他のネットワークプリンタ700では、印刷開始通知を受信すると、ステップS852を経て、受信した印刷開始通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「監視中」に変更される。これにより、この印刷処理が中断または完了するまでは、認証情報を受信してもその印刷処理が行われることはない。
ネットワークプリンタAでは、1ページの印刷処理が完了すると、ステップS808を経て、1ページの印刷処理が完了した印刷ジョブのジョブIDが取得され、取得されたジョブIDを含むページ更新通知が送信される。また、ステップS810,S812を経て、取得されたジョブIDに対応するレコードの処理済ページ数が加算され、取得されたジョブIDに対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分が削除される。
ホスト端末600および他のネットワークプリンタ700では、ページ更新通知を受信すると、ステップS606,S856を経て、受信したページ更新通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応するレコードの処理済ページ数が加算される。
ネットワークプリンタAでは、印刷処理が中断または完了するまでページ更新通知の送信および処理済ページ数の加算が行われる。そして、印刷処理が完了すると、ステップS822を経て、印刷処理を完了した印刷ジョブのジョブIDが取得され、取得されたジョブIDを含む印刷完了通知が送信される。また、ステップS824を経て、取得されたジョブIDに対応する印刷データが削除されるとともに、取得されたジョブIDに対応するレコードが印刷ジョブ管理テーブル440から削除される。
ホスト端末600および他のネットワークプリンタ700では、印刷完了通知を受信すると、ステップS614,S864を経て、受信した印刷完了通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応する印刷データが削除されるとともに、取得されたジョブIDに対応するレコードが印刷ジョブ管理テーブル430,440から削除される。
なお、ネットワークプリンタAでは、同一のユーザが複数の印刷要求を発行している場合は、該当のレコードが索出されなくなるまで、ステップS754〜S768の処理が繰り返し実行される。
次に、ネットワークプリンタAで印刷を中断し、設定送信先のうちネットワークプリンタA以外のいずれかのネットワークプリンタ700(以下、ネットワークプリンタBという。)で印刷を再開する場合を説明する。
ネットワークプリンタAでは、障害、トナー切れ、中断要求その他の原因により印刷処理が中断すると、ステップS816を経て、印刷処理が中断した印刷ジョブのジョブIDが取得され、取得されたジョブIDを含む印刷中断通知が送信される。また、ステップS818を経て、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「待機中」に変更される。
ホスト端末600では、印刷中断通知を受信すると、ステップS610を経て、受信した印刷中断通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「待機中」に変更される。これにより、この印刷処理について取得要求を受信すると、その印刷処理に対応する印刷データを再度提供できるようになる。
他のネットワークプリンタ700では、印刷中断通知を受信すると、ステップS860を経て、受信した印刷中断通知からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDに対応するレコードの進捗状態が「待機中」に変更される。これにより、この印刷処理について認証情報を受信すると、その印刷処理を再度行うことができるようになる。
次に、ユーザは、ネットワークプリンタBのところまで赴き、近接のユーザ認証装置800のカードリーダ140に認証カードを挿入する。
ユーザ認証装置800では、カードリーダ140に認証カードが挿入されると、カードリーダ140により認証カードから認証情報が読み取られ、認証情報送信部141により、読み取られた認証情報が印刷要求とともにネットワークプリンタBに送信される。
ネットワークプリンタBでは、印刷要求とともに認証情報を受信すると、ステップS754を経て、受信した認証情報からユーザ情報が取得され、取得されたユーザ情報と同一のユーザ情報を含むレコードが印刷ジョブ管理テーブル440のなかから検索される。このとき、印刷ジョブ管理テーブル440には該当のレコードが登録されているので、該当のレコードが索出され、ステップS758を経て、索出されたレコードに含まれるユーザ情報と、受信した認証情報に含まれるユーザ情報とが一致しているか否かが判定される。その結果、それらユーザ情報が一致していると判定されると、ステップS760を経て、索出されたレコードに含まれるジョブIDの印刷ジョブについて進捗状態が「印刷中」または「監視中」であるか否かが判定される。このとき、その印刷ジョブについては「待機中」となっているので、ステップS762を経て、ジョブIDを含む取得要求がホスト端末600に送信される。
ホスト端末600では、取得要求を受信すると、ステップS552を経て、受信した取得要求からジョブIDが取得され、取得されたジョブIDと同一のジョブIDに対応する印刷データが記憶装置162のなかから検索される。このとき、記憶装置162には該当の印刷データが保存されているので、該当の印刷データが索出され、ステップS556を経て、取得されたジョブIDの印刷ジョブについて進捗状態が「印刷中」であるか否かが判定される。このとき、その印刷ジョブについては「待機中」となっているので、ステップS558を経て、索出された印刷データがネットワークプリンタBに送信される。
ネットワークプリンタBでは、印刷データを受信すると、ステップS766,S768を経て、受信した印刷データがジョブIDと対応付けられて記憶装置182に保存され、記憶装置182の印刷データに基づいて印刷が行われる。このとき、印刷ジョブ管理テーブル440の処理済ページ数が参照され、ネットワークプリンタAで中断した箇所(印刷処理が完了したページの次のページ)から印刷が再開される。
なお、不正な認証情報を記録した認証カードを利用した場合は、ネットワークプリンタA,Bでは、ステップS770を経て、エラーメッセージが表示される。
また、通信障害その他の原因により印刷データを受信できない場合は、ネットワークプリンタA,Bでは、ステップS770を経て、エラーメッセージが表示される。
また、ネットワークプリンタAで印刷を中断し、ネットワークプリンタBで印刷を再開する場合を説明したが、ネットワークプリンタBで最初から印刷を行う場合については、ネットワークプリンタAで印刷する場合と同様の要領で印刷が行われる。
このようにして、本実施の形態では、ホスト端末600は、IPアドレスを含む印刷要求情報を複数のネットワークプリンタ700に送信し、また、取得要求に応じて記憶装置162の印刷データを提供するようになっており、ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報を記憶装置182に保存し、印刷要求とともに認証情報を受信したときは、受信した認証情報に基づいて印刷データの利用適格を判定し、利用適格があると判定したときは、印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいてホスト端末600から印刷データを取得し、取得した印刷データに基づいて印刷を行うようになっている。
これにより、ホスト端末600から印刷要求情報を送信した後であっても任意のネットワークプリンタ700で印刷を行うことができるので、印刷先となるネットワークプリンタ700を変更する自由度を向上することができる。
また、ネットワークプリンタ700では、印刷要求情報に基づいて印刷データを印刷時に取得するので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ700から印刷データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、従来に比して、セキュリティを向上することができる。
また、複数のネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信するので、いずれかのネットワークプリンタ700が動作不能となっても、他のいずれかのネットワークプリンタ700で印刷を行うことができる。したがって、印刷を行えない可能性を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、ホスト端末600は、送信先リスト410に送信先として登録されているネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信するようになっている。
これにより、ホスト端末600では、送信先リスト410に登録されているネットワークプリンタ700に対してのみ印刷要求情報が送信されるので、想定していないネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信してしまう可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ホスト端末600は、IPアドレスおよびユーザ情報を含む印刷要求情報をネットワークプリンタ700に送信するようになっており、ネットワークプリンタ700は、ユーザ情報を含む認証情報を印刷要求とともに受信したときは、受信した認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定するようになっている。
これにより、印刷要求情報に含まれるユーザ情報に基づいて認証が行われるので、各ユーザごとに認証情報を異ならせることができる。したがって、セキュリティを向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ700は、他のネットワークプリンタ700の印刷処理の進捗状態を示すステータス情報を受信し、自己の印刷処理の進捗状態を監視し、受信したステータス情報および監視結果に基づいて自己を含むいずれかのネットワークプリンタ700で印刷処理が完了したと判定したときは、その印刷処理に対応する印刷要求情報を削除するようになっている。
これにより、印刷処理が完了するまではネットワークプリンタ700で印刷要求情報が保持されるので、印刷処理中のネットワークプリンタ700が動作不能となっても、他のいずれかのネットワークプリンタ700で印刷を行うことができる。したがって、印刷を行えない可能性を低減することができる。
また、印刷処理が完了した後はネットワークプリンタ700から印刷要求情報が削除されるので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ700から印刷要求情報が盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
さらに、本実施の形態では、ネットワークプリンタ700は、自己の印刷処理の進捗状態を監視し、その監視結果に基づいて1ページの印刷処理が完了したと判定したときは、その印刷処理に対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分を削除するようになっている。
これにより、ネットワークプリンタ700では、1ページの印刷処理が完了するたびに印刷データのうち印刷処理が完了した部分が削除されるので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ700から印刷データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
上記第2の実施の形態において、ホスト端末600は、形態45、46、49、57、60、66、67、69、72、81または85のデバイス利用装置に対応し、印刷データ記憶部110、送信先リスト記憶部114および記憶装置162は、形態45、66、78若しくは81の出力データ記憶手段、または形態46若しくは67の送信先情報記憶手段に対応している。また、印刷要求情報送信部115、I/F158およびステップS510は、形態45、46、66または67の出力要求情報送信手段に対応し、ステップS510は、形態78、79、81または82の出力要求情報送信ステップに対応し、印刷データ提供部116、I/F158およびステップS550〜S558は、形態45または66の出力データ提供手段に対応している。
また、上記第2の実施の形態において、ステップS550〜S558は、形態78または81の出力データ提供ステップに対応し、ネットワークプリンタ700は、形態45、46、50、51、57、60ないし62、66、67、73、78、79、81、82、86または87のネットワークデバイスに対応している。また、印刷要求情報記憶部120および記憶装置182は、形態45、49、50、57、60、61、69、72、73、81、85または86の出力要求情報記憶手段に対応し、印刷要求情報受信部121、I/F178およびステップS700は、形態45または57の出力要求情報受信手段に対応している。
また、上記第2の実施の形態において、ステップS700は、形態69または81の出力要求情報受信ステップに対応し、印刷要求情報保存部122およびステップS702は、形態45または57の出力要求情報保存手段に対応し、ステップS702は、形態69または81の出力要求情報保存ステップに対応している。また、認証情報受信部124、I/F178およびステップS752は、形態45、49、57または60の認証情報取得手段に対応し、ステップS752は、形態69、72、81または85の認証情報取得ステップに対応し、印刷データ認証取得部125、I/F178およびステップS754〜S764は、形態45、49、57または60の出力データ認証取得手段に対応している。
また、上記第2の実施の形態において、ステップS754〜S764は、形態69、72、81または85の出力データ認証取得ステップに対応し、プリンタエンジン127およびステップS768は、形態45または57の出力手段に対応し、ステップS768は、形態69または81の出力ステップに対応している。また、印刷処理監視部128およびステップS800,S806,S814,S820は、形態50、51、61または62の出力処理監視手段に対応し、ステップS800,S806,S814,S820は、形態73、74、86または87の出力処理監視ステップに対応している。
また、上記第2の実施の形態において、ステータス情報受信部130、I/F178およびステップS850,S854,S858,S862は、形態50または61のステータス情報取得手段に対応し、ステップS850,S854,S858,S862は、形態73または86のステータス情報取得ステップに対応している。また、印刷要求情報削除部131およびステップS828,S864は、形態50または61の出力要求情報削除手段に対応し、ステップS828,S864は、形態73または86の出力要求情報削除ステップに対応し、印刷データ削除部132およびステップS812は、形態51または62の出力データ削除手段に対応している。
また、上記第2の実施の形態において、ステップS812は、形態74または87の出力データ削除ステップに対応し、印刷データは、形態45、49、51、57、60、62、66、69、72、74、78、81、85または87の出力データに対応し、IPアドレスは、形態45、57、66、69、78または81の取得先情報に対応している。また、印刷要求情報は、形態45、46、49、50、57、60、61、66、67、69、72、73、78、79、81、82、85または86の出力要求情報に対応し、ユーザ情報は、形態49、60、72または85の識別情報に対応し、送信先リスト410は、形態46、67、79または82の送信先情報に対応している。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図33および図34は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法の第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法を、図33に示すように、認証カードを利用してネットワークプリンタ700で印刷を行う場合について適用したものであり、上記第2の実施の形態と異なるのは、ホスト端末600ではなく代表ネットワークプリンタ750が印刷要求情報を複数のネットワークプリンタ700に送信する点にある。なお、以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本発明を適用するネットワークシステムの機能概要を図33を参照しながら説明する。
図33は、ネットワークシステムの機能概要を示す機能ブロック図である。
ネットワーク299には、図33に示すように、ホスト端末600と、複数のネットワークプリンタ700と、代表ネットワークプリンタ750と、各ネットワークプリンタ700および代表ネットワークプリンタ750に対応する複数のユーザ認証装置800とが接続されている。
ホスト端末600は、印刷データ記憶部110、印刷データ生成部111、印刷データ保存部112、印刷要求情報生成部113および印刷データ提供部116のほか、印刷要求情報生成部113で生成した印刷要求情報を代表ネットワークプリンタ750に送信する印刷要求情報送信部17を有して構成されている。
代表ネットワークプリンタ750は、印刷要求情報記憶部120、印刷要求情報受信部121、印刷要求情報保存部122、印刷データ記憶部123、認証情報受信部124、印刷データ認証取得部125、印刷データ保存部126、プリンタエンジン127、印刷処理監視部128、ステータス情報送信部129、ステータス情報受信部130、印刷要求情報削除部131および印刷データ削除部132を有して構成されている。
代表ネットワークプリンタ750は、さらに、送信先リスト410を記憶する送信先リスト記憶部33と、送信先リスト410に送信先として登録されているネットワークプリンタ700に、印刷要求情報受信部121で受信した印刷要求情報を送信する印刷要求情報転送部34とを有して構成されている。
次に、代表ネットワークプリンタ750の構成を説明する。
代表ネットワークプリンタ750は、ネットワークプリンタ700と同様に、CPU170、ROM172、RAM174およびI/F178をバス179で接続し、操作パネル180、記憶装置182、プリンタエンジン127およびネットワーク299に接続するための信号線をI/F178に接続して構成されている。
記憶装置182は、送信先リスト410を記憶している。
CPU170は、ROM172の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図30ないし図32のフローチャートに示す印刷制御処理、印刷状態監視処理およびステータス情報受信処理に加えて、図34フローチャートに示す印刷要求情報受信処理を実行する。
図34は、印刷要求情報受信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報受信処理は、CPU170において実行されると、図34に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、印刷要求情報を受信したか否かを判定し、印刷要求情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、印刷要求情報を受信するまでステップS500で待機する。
ステップS502では、受信した印刷要求情報からジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを取得し、取得したジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含む新たなレコードを印刷ジョブ管理テーブル440に登録する。このとき、処理済ページ数を「0」に設定し、進捗状態を「待機中」に設定する。
次いで、ステップS504に移行して、送信先リスト410を参照して、受信した印刷要求情報を設定送信先に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
ユーザは、ホスト端末600において、文書作成アプリケーション等を利用して印刷を要求する。
ホスト端末600では、印刷が要求されると、ステップS502,S504を経て、ジョブIDが発行されるとともに印刷データが生成され、ホスト端末600を現在利用しているユーザのユーザ情報が取得される。次いで、ステップS506を経て、生成された印刷データがジョブIDと対応付けられて記憶装置162に保存されるとともに、ジョブIDおよびユーザ情報を含む新たなレコードが印刷ジョブ管理テーブル430に登録される。そして、ステップS508,S510を経て、ジョブID、ホスト端末600のIPアドレス、ユーザ情報を含む印刷要求情報が生成され、生成された印刷要求情報が代表ネットワークプリンタ750に送信される。
代表ネットワークプリンタ750では、印刷要求情報を受信すると、ステップS502を経て、受信した印刷要求情報からジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスが取得され、取得されたジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含む新たなレコードが印刷ジョブ管理テーブル440に登録される。そして、ステップS504を経て、受信した印刷要求情報が設定送信先に送信される。
ネットワークプリンタ700では、印刷要求情報を受信すると、ステップS702を経て、受信した印刷要求情報からジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスが取得され、取得されたジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含む新たなレコードが印刷ジョブ管理テーブル440に登録される。
以下、ネットワークプリンタ700で印刷を行う場合、および代表ネットワークプリンタ750で印刷を行う場合については、上記第2の実施の形態と同様の要領で印刷が行われる。
このようにして、本実施の形態では、ホスト端末600は、IPアドレスを含む印刷要求情報を代表ネットワークプリンタ750に送信し、また、取得要求に応じて記憶装置162の印刷データを提供するようになっており、代表ネットワークプリンタ750は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報を記憶装置182に保存するとともに複数のネットワークプリンタ700に送信するようになっており、ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報を記憶装置182に保存し、印刷要求とともに認証情報を受信したときは、受信した認証情報に基づいて印刷データの利用適格を判定し、利用適格があると判定したときは、印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいてホスト端末600から印刷データを取得し、取得した印刷データに基づいて印刷を行うようになっている。
これにより、ホスト端末600から印刷要求情報を送信した後であっても任意のネットワークプリンタ700で印刷を行うことができるので、印刷先となるネットワークプリンタ700を変更する自由度を向上することができる。
また、ネットワークプリンタ700では、印刷要求情報に基づいて印刷データを印刷時に取得するので、不正アクセス等によりネットワークプリンタ700から印刷データが盗取される可能性を低減することができる。したがって、従来に比して、セキュリティを向上することができる。
また、ホスト端末600では、代表ネットワークプリンタ750に印刷要求情報を送信すればよいので、ネットワークプリンタ700の存在を認識していなくてもそれらネットワークプリンタ700を利用することができる。
さらに、本実施の形態では、代表ネットワークプリンタ750は、送信先リスト410に送信先として登録されているネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信するようになっている。
これにより、代表ネットワークプリンタ750では、送信先リスト410に登録されているネットワークプリンタ700に対してのみ印刷要求情報が送信されるので、想定していないネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信してしまう可能性を低減することができる。したがって、セキュリティをさらに向上することができる。
上記第3の実施の形態において、印刷データ記憶部110および記憶装置162は、形態47、66、78または83の出力データ記憶手段に対応し、印刷要求情報記憶部120、送信先リスト記憶部および記憶装置182は、形態47、49、50、60、61、72、73、83、85若しくは86の出力要求情報記憶手段、または形態48若しくは59の送信先情報記憶手段に対応している。また、代表ネットワークプリンタ750は、形態47、48または83の代表ネットワークデバイスに対応し、印刷要求情報転送部34、I/F178およびステップS504は、形態47、48、58または59の出力要求情報転送手段に対応し、ステップS504は、形態70、71、83または84の出力要求情報転送ステップに対応している。
なお、上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ200は、印刷要求情報の提供後または印刷完了後に印刷要求情報を削除するように構成したが、これに限らず、ホスト端末100からの削除命令に応じて印刷要求情報を削除するように構成することができる。
ホスト端末100は、図3および図5の印刷要求情報送信処理および印刷データ提供処理に代えて、図13および図14のフローチャートに示す印刷要求情報送信処理および印刷データ提供処理をそれぞれ時分割で実行する。
初めに、印刷要求情報送信処理を図13を参照しながら詳細に説明する。
図13は、印刷要求情報送信処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報送信処理は、CPU50において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS100に移行して、ステップS100〜S110の処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、印刷要求情報の送信先となったネットワークプリンタ200の識別子(例えば、プリンタ名、IPアドレス)およびステップS104で取得したユーザ情報を含む送信履歴情報を記憶装置62に登録し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、印刷データ提供処理を図14を参照しながら詳細に説明する。
図14は、印刷データ提供処理を示すフローチャートである。
印刷データ提供処理は、CPU50において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS150に移行して、ステップS150〜S158の処理を実行し、ステップS160に移行する。
ステップS160では、記憶装置62の送信履歴情報に基づいて、印刷要求情報の送信先と、印刷データの送信先とが異なるか否かを判定し、それら送信先が異なると判定したとき(Yes)は、ステップS162に移行する。具体的には、まず、ステップS152で取
得したユーザ情報と同一のユーザ情報を含む送信履歴情報を記憶装置82のなかから検索する。そして、該当の送信履歴情報を索出したときは、索出した送信履歴情報からネットワークプリンタ200の識別子を取得し、取得したネットワークプリンタ200の識別子と、ステップS156で印刷要求情報の送信先となったネットワークプリンタ200の識別子とが異なるか否かを判定し、それら識別子が異なると判定したときは、印刷要求情報の送信先と、印刷データの送信先とが異なると判定する。
ステップS162では、印刷要求情報の送信先となったネットワークプリンタ200にユーザ情報を含む削除命令を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS160で、印刷要求情報の送信先と、印刷データの送信先とが同一であると判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ネットワークプリンタ200は、図9、図10および図11の印刷要求情報提供処理、印刷要求受付処理および印刷制御処理に加えて、図15のフローチャートに示す印刷要求情報削除処理を時分割で実行する。
図15は、印刷要求情報削除処理を示すフローチャートである。
印刷要求情報削除処理は、CPU70において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、削除命令を受信したか否かを判定し、削除命令を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行して、削除命令からユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を含む印刷要求情報を記憶装置82から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS400で、削除命令を受信しないと判定したとき(No)は、削除命令を受信するまでステップS400で待機する。
これにより、ネットワークプリンタBで印刷が完了した後にネットワークプリンタAで印刷が要求されても、ネットワークプリンタAには印刷要求情報が存在しないので、ネットワークプリンタAが印刷データの取得を誤って試みる可能性を低減することができる。
この場合において、I/F58およびステップS162は、形態7または22の削除命令送信手段に対応し、ステップS162は、形態36または43の削除命令送信ステップに対応し、ステップS402は、形態7若しくは14の出力要求情報削除手段、または形態28若しくは43の出力要求情報削除ステップに対応している。
また、ホスト端末100が削除命令を送信する場合に限らず、ネットワークプリンタ200が削除命令を送信するように構成することもできる。この場合は、ステップS322で、印刷要求情報を取得できたと判定したとき(Yes)は、ステップS324に移行して、印刷要求情報を取得したネットワークプリンタ200に削除命令を送信し、ステップS308に移行する。
この場合において、I/F78およびステップS324は、形態8または20の削除命令送信手段に対応し、ステップS324は、形態34または44の削除命令送信ステップに対応し、ステップS402は、形態8若しくは14の出力要求情報削除手段、または形態28若しくは44の出力要求情報削除ステップに対応している。
また、上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ200は、ポート番号および復号鍵を示す取得手順情報を送受信するように構成したが、これに限らず、図16に示すように、取得手順の識別子およびポート番号を対応付けて登録した取得手順登録リストを各ネットワークプリンタ200の記憶装置82に保持させておき、取得手順の識別子を示す取得手順情報を送受信するように構成することができる。
図16は、取得手順登録リストのデータ構造を示す図である。
また、上記第1の実施の形態においては、印刷要求情報の取得手順としてポート番号および復号鍵を使用した通信を採用したが、これに限らず、パスワードその他の第三者が判別困難な取得手順を採用することもできる。
また、上記第1の実施の形態においては、暗号化方式については特に説明しなかったが、共通鍵暗号化方式、公開鍵暗号化方式その他の暗号化方式を利用することができる。
また、上記第1の実施の形態においては、提供先リスト400および取得先リスト420の提供先および取得先を更新することについて特に説明しなかったが、提供先リスト400および取得先リスト420の提供先および取得先を更新することもできる。
ネットワークプリンタ200は、図9、図10および図11の印刷要求情報提供処理、印刷要求受付処理および印刷制御処理に加えて、図17のフローチャートに示すリスト更新処理を時分割で実行する。
図17は、リスト更新処理を示すフローチャートである。
リスト更新処理は、CPU70において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS450に移行する。
ステップS450では、削除命令を受信したか否かを判定し、削除命令を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS452に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、削除命令を受信するまでステップS450で待機する。
図18は、削除命令のデータ構造を示す図である。
削除命令は、図18に示すように、提供先リスト400および取得先リスト420に新たなネットワークプリンタ200を登録すべき命令と、登録対象となるネットワークプリンタ200のプリンタ名、IPアドレス、ポート番号および暗号鍵(または復号鍵)とを含んで構成されている。
ステップS452では、受信した削除命令から、プリンタ名、IPアドレス、ポート番号および暗号鍵(または復号鍵)を取得し、取得したプリンタ名、IPアドレス、ポート番号および暗号鍵(または復号鍵)に基づいて、提供先リスト400および取得先リスト420に新たなレコードを登録し、ステップS454に移行する。
ステップS454では、提供先リスト400および取得先リスト420に基づいて、提供先および取得先として登録されている他のネットワークプリンタ200に削除命令を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
なお、図17のリスト更新処理は、提供先リスト400および取得先リスト420を同時に更新する処理であるが、これに限らず、提供先リスト400および取得先リスト420をそれぞれ独立に更新する処理とすることもできるし、いずれか一方のリストのみを更新する処理とすることもできる。
また、上記第1の実施の形態においては、提供先リスト400および取得先リスト420をそれぞれ別体に構成したが、これに限らず、それらを1つのリストとして構成することもできる。
また、上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ200は、受信した認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定するように構成したが、これに限らず、次のような認証方法を採用することもできる。
第1に、ホスト端末100の識別子(例えば、ホスト名、IPアドレス)を印刷要求情報および認証情報に含め、受信した認証情報に含まれる識別子と、印刷要求情報に含まれる識別子とを照合し、それら識別子が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
第2に、印刷データに対して割り当てられるジョブIDを印刷要求情報および認証情報に含め、受信した認証情報に含まれるジョブIDと、印刷要求情報に含まれるジョブIDとを照合し、それらジョブIDが一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
第3に、ネットワークプリンタ200の記憶装置82にあらかじめ認証情報を保持させておき、受信した認証情報と認証情報とを照合し、それら認証情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
また、上記第1の実施の形態において、ネットワークプリンタ200は、提供すべき印刷要求情報が記憶装置82に存在しないときは、応答しないように構成したが、これに限らず、印刷要求情報が存在しない旨の通知を応答するように構成することもできる。このことは、ホスト端末100が提供すべき印刷データを保持していない場合についても同じである。
また、上記第1の実施の形態においては、ホスト端末100とネットワークプリンタ200との通信を暗号化せずに行うように構成したが、これに限らず、ネットワークプリンタ200間で印刷要求情報を送受信する場合と同様に、暗号化して行うように構成することもできる。
また、上記第2および第3の実施の形態においては、プリントサーバを設けずに構成したが、これに限らず、プリントサーバを設けて構成することもできる。この場合、例えば、次の4つの構成を提案することができる。
まず、第1の構成を説明する。
図35は、プリントサーバ850が印刷要求情報を送信し、ホスト端末600から印刷データを取得する場合のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
ネットワーク299には、図35に示すように、ホスト端末600、プリントサーバ850および複数のネットワークプリンタ700が接続されている。
ホスト端末600は、印刷データを記憶装置162に保存するとともにプリントサーバ850に印刷要求情報を送信し、取得要求に応じて記憶装置162の印刷データをネットワークプリンタ700に提供する。
プリントサーバ850は、印刷要求情報を受信する印刷要求情報受信部と、印刷要求情報受信部で受信した印刷要求情報を複数のネットワークプリンタ700に送信する印刷要求情報転送部とを有する。
この場合において、プリントサーバ850は、形態55または91の出力要求情報中継装置に対応し、印刷要求情報受信部は、形態55の第2出力要求情報受信手段に対応し、印刷要求情報転送部は、形態55の出力要求情報転送手段に対応している。
次に、第2の構成を説明する。
図36は、代表ネットワークプリンタ750が印刷要求情報を送信し、ホスト端末600から印刷データを取得する場合のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
ネットワーク299には、図36に示すように、ホスト端末600、プリントサーバ850、代表ネットワークプリンタ750および複数のネットワークプリンタ700が接続されている。
ホスト端末600は、印刷データを記憶装置162に保存するとともにプリントサーバ850に印刷要求情報を送信し、取得要求に応じて記憶装置162の印刷データをネットワークプリンタ700に提供する。
プリントサーバ850は、印刷要求情報を受信する印刷要求情報受信部と、印刷要求情報受信部で受信した印刷要求情報を代表ネットワークプリンタ750に送信する印刷要求情報転送部とを有する。
この場合において、プリントサーバ850は、形態56または92の出力要求情報中継装置に対応し、印刷要求情報受信部は、形態56の第2出力要求情報受信手段に対応し、印刷要求情報転送部は、形態56の第2出力要求情報転送手段に対応している。
次に、第3の構成を説明する。
図37は、プリントサーバ850が印刷要求情報を送信し、プリントサーバ850から印刷データを取得する場合のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
ネットワーク299には、図37に示すように、ホスト端末600、プリントサーバ850および複数のネットワークプリンタ700が接続されている。
ホスト端末600は、印刷要求情報および印刷データをプリントサーバ850に送信する。
プリントサーバ850は、印刷要求情報および印刷データを受信したときは、受信した印刷データを記憶装置に保存するとともに受信した印刷要求情報を複数のネットワークプリンタ700に送信し、取得要求に応じて記憶装置の印刷データをネットワークプリンタ700に提供する。
次に、第4の構成を説明する。
図38は、代表ネットワークプリンタ750が印刷要求情報を送信し、プリントサーバ850から印刷データを取得する場合のネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
ネットワーク299には、図38に示すように、ホスト端末600、プリントサーバ850、代表ネットワークプリンタ750および複数のネットワークプリンタ700が接続されている。
ホスト端末600は、印刷要求情報および印刷データをプリントサーバ850に送信する。
プリントサーバ850は、印刷要求情報および印刷データを受信したときは、受信した印刷データを記憶装置に保存するとともに受信した印刷要求情報を代表ネットワークプリンタ750に送信し、取得要求に応じて記憶装置の印刷データをネットワークプリンタ700に提供する。
また、上記第1および第3の実施の形態において、ネットワークプリンタ700は、自己の印刷処理の進捗状態を監視し、その監視結果に基づいて1ページの印刷処理が完了したと判定したときは、その印刷処理に対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分を削除するように構成したが、これに限らず、ホスト端末600もこれと同様の機能を持たせて構成することができる。具体的には、ホスト端末600は、ネットワークプリンタ700の印刷処理の進捗状態を示すステータス情報を受信し、受信したステータス情報に基づいていずれかのネットワークプリンタ700で1ページの印刷処理が完了したと判定したときは、その印刷処理に対応する印刷データのうち印刷処理が完了した部分を削除する。
また、上記第1および第3の実施の形態において、ネットワークプリンタ700は、受信した認証情報に含まれるユーザ情報と、印刷要求情報に含まれるユーザ情報とを照合し、それらユーザ情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定するように構成したが、これに限らず、次のような認証方法を採用することもできる。
第1に、ホスト端末600の識別子(例えば、ホスト名、IPアドレス)を印刷要求情報および認証情報に含め、受信した認証情報に含まれる識別子と、印刷要求情報に含まれる識別子とを照合し、それら識別子が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
第2に、印刷データに対して割り当てられるジョブIDを印刷要求情報および認証情報に含め、受信した認証情報に含まれるジョブIDと、印刷要求情報に含まれるジョブIDとを照合し、それらジョブIDが一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
第3に、ネットワークプリンタ700の記憶装置182にあらかじめ認証情報を保持させておき、受信した認証情報と認証情報とを照合し、それら認証情報が一致していると判定したときは、印刷データの利用適格があると判定する。
また、上記第1および第3の実施の形態において、印刷要求情報には、ジョブID、ユーザ情報およびIPアドレスを含め、認証情報には、ユーザ情報を含めて構成したが、これに限らず、構成の違いに応じて次の11個のバリエーションを提案することができる。
(1−1)第2の実施の形態において、プリントサーバ850を設け、プリントサーバ850に印刷データを保持する構成の場合、印刷要求情報および認証情報には、ユーザ情報を含める。この場合、ホスト端末600は、プリントサーバ850に印刷要求情報を送信し、プリントサーバ850は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報に、印刷データ識別子(ジョブID等)、プリントサーバ850のアドレス情報(IPアドレス等)を含めてネットワークプリンタ700に送信してもよい。
(1−2)第3の実施の形態において、プリントサーバ850を設け、プリントサーバ850に印刷データを保持する構成の場合、印刷要求情報には、印刷データ識別子、ユーザ情報およびプリントサーバのアドレス情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。この場合、プリントサーバ850に代えて代表ネットワークプリンタ750が印刷要求情報を送信してもよい。
(2−1)第2の実施の形態において、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報およびホスト端末600のアドレス情報を含める。ネットワークプリンタ700は、受信した認証情報からアドレス情報を取得するアドレス情報取得部を有し、アドレス情報取得部で取得したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
この場合において、アドレス情報取得部は、形態52、54、63または65の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態52、54、63、65、75、77、88または90の取得先情報に対応している。
(2−2)第3の実施の形態において、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報およびホスト端末600のアドレス情報を含める。ネットワークプリンタ700は、受信した認証情報からアドレス情報を取得するアドレス情報取得部を有し、アドレス情報取得部で取得したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。この場合、プリントサーバ850を設け、代表ネットワークプリンタ750に代えてプリントサーバ850が印刷要求情報を送信してもよい。
この場合において、プリントサーバ850は、発明9または45の代表ネットワークデバイスに対応し、アドレス情報取得部は、形態53、54または65の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態53、54、65、77、89または90の取得先情報に対応している。
(3−1)第2の実施の形態において、ホスト端末600が1台であり、各ネットワークプリンタ700にホスト端末600のアドレス情報が設定されている場合、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。ネットワークプリンタ700は、設定されているアドレス情報を参照するアドレス情報参照部を有し、アドレス情報参照部で参照したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
この場合において、アドレス情報参照部は、形態52または63の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態52、63、75または88の取得先情報に対応している。(3−2)第3の実施の形態において、ホスト端末600が1台であり、各ネットワークプリンタ700にホスト端末600のアドレス情報が設定されている場合、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。ネットワークプリンタ700は、設定されているアドレス情報を参照するアドレス情報参照部を有し、アドレス情報参照部で参照したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。この場合、プリントサーバ850を設け、代表ネットワークプリンタ750に代えてプリントサーバ850が印刷要求情報を送信してもよい。
この場合において、プリントサーバ850は、形態53または89の代表ネットワークデバイスに対応し、アドレス情報参照部は、形態53の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態53または89の取得先情報に対応している。
(4−1)第2の実施の形態において、ユーザ情報およびホスト端末600のアドレス情報を対応付けて登録したアドレス情報登録テーブルを各ネットワークプリンタ700が保持している場合、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報または認証情報に含まれるユーザ情報をもとに、対応するアドレス情報をアドレス情報登録テーブルのなかから検索するアドレス情報検索部を有し、アドレス情報検索部で索出したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
この場合において、アドレス情報検索部は、形態52または63の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態52、63、75または88の取得先情報に対応している。(4−2)第3の実施の形態において、ユーザ情報およびホスト端末600のアドレス情報を対応付けて登録したアドレス情報登録テーブルを各ネットワークプリンタ700が保持している場合、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報または認証情報に含まれるユーザ情報をもとに、対応するアドレス情報をアドレス情報登録テーブルのなかから検索するアドレス情報検索部を有し、アドレス情報検索部で索出したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。この場合、プリントサーバ850を設け、代表ネットワークプリンタ750に代えてプリントサーバ850が印刷要求情報を送信してもよい。
この場合において、プリントサーバ850は、形態53または89の代表ネットワークデバイスに対応し、アドレス情報検索部は、形態53の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態53または89の取得先情報に対応している。
(5)第2の実施の形態において、印刷要求情報には、印刷データ識別子およびユーザ情報を含め、認証情報には、ユーザ情報を含める。ネットワークプリンタ700は、送信先が特定可能なプロトコル(TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等)により印刷要求情報を受信したときは、印刷要求情報の通信情報を解析してホスト端末600のアドレス情報を取得するアドレス情報解析部を有し、アドレス情報解析部で取得したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。
この場合において、アドレス情報解析部は、形態52または63の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態52、63、75または88の取得先情報に対応している。(6−1)第2の実施の形態において、プリントサーバ850を設け、プリントサーバ850に印刷データを保持する構成の場合、印刷要求情報および認証情報には、ユーザ情報を含める。ホスト端末600は、プリントサーバ850を介してネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信する。ネットワークプリンタ700は、送信先が特定可能なプロトコルにより印刷要求情報を受信したときは、印刷要求情報の通信情報を解析してプリントサーバ850のアドレス情報を取得するアドレス情報解析部を有し、アドレス情報解析部で取得したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。この場合、プリントサーバ850は、印刷要求情報を受信したときは、受信した印刷要求情報に印刷データ識別子を含めてネットワークプリンタ700に送信してもよい。
この場合において、アドレス情報解析部は、形態52または63の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態52、63、75または88の取得先情報に対応している。(6−2)第3の実施の形態において、プリントサーバ850を設け、プリントサーバ850に印刷データを保持する構成の場合、印刷要求情報および認証情報には、ユーザ情報を含める。ホスト端末600は、プリントサーバ850を介してネットワークプリンタ700に印刷要求情報を送信する。ネットワークプリンタ700は、送信先が特定可能なプロトコルにより印刷要求情報を受信したときは、印刷要求情報の通信情報を解析してプリントサーバ850のアドレス情報を取得するアドレス情報解析部を有し、アドレス情報解析部で取得したアドレス情報に基づいて印刷データを取得する。この場合、プリントサーバ850に代えて代表ネットワークプリンタ750が印刷要求情報を送信してもよい。
この場合において、プリントサーバ850は、形態53または89の代表ネットワークデバイスに対応し、アドレス情報検索部は、形態53の取得先情報確認手段に対応し、アドレス情報は、形態53または89の取得先情報に対応している。
なお、上記バリエーションにおいて、印刷データ識別子は必ずしも含める必要はない。また、印刷データ識別子を含める場合は、印刷データ識別子を認証に利用することもできる。
また、上記第2および第3の実施の形態において、ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報に含まれるIPアドレスに基づいて印刷データを取得するように構成したが、これに限らず、例えば、次の3つの方法で印刷データを取得することもできる。
第1に、ホスト端末600のログイン情報を保持するログイン管理サーバを設け、ネットワークプリンタ700は、印刷要求情報または認証情報に含まれるユーザ情報をもとに、ログイン管理サーバを参照してホスト端末600を特定する。これにより、ユーザ情報およびホスト端末600のアドレス情報を対応付けて登録したアドレス情報登録テーブルを管理者等が手書きで設定する必要がなくなる。DHCPのようにIPアドレスが動的に変化する環境であっても、ホスト端末600を特定することができる。
第2に、ユーザの所在地に応じてホスト端末600のアドレス情報を変更する。この場合、建物や部屋の入退室管理と連動してもよい。
第3に、日時に応じてホスト端末600のアドレス情報を変更する。例えば、週前半は居室A、週後半は居室Bに設置したホスト端末600を利用しているものとみなす。
また、上記第2および第3の実施の形態においては、ホスト端末600とネットワークプリンタ700との通信を暗号化せずに行うように構成したが、これに限らず、ネットワークプリンタ700間で印刷要求情報を送受信する場合と同様に、暗号化して行うように構成することもできる。
また、上記第2および第3の実施の形態において、ネットワークプリンタ700は、他のネットワークプリンタ700からのステータス情報を受信するように構成したが、これに限らず、他のネットワークプリンタ700に取得要求を送信してステータス情報を積極的に取得するように構成することもできる。
また、上記第3の実施の形態においては、代表ネットワークプリンタ750をネットワークプリンタ700とは別体に設けたが、これに限らず、ネットワークプリンタ700のいずれか1つに代表ネットワークプリンタ750と同等の機能を持たせて構成することもできる。
また、上記第1ないし第3の実施の形態においては、認証カードを利用して認証を行うように構成したが、これに限らず、ユーザの指紋情報を利用して認証を行うように構成することもできる。この場合、カードリーダ40,140に代えて指紋センサを設ければよい。もちろん、指の静脈や、網膜等のその他の生体情報を認証に用いることもできる。
また、上記第1ないし第3の実施の形態においては、ネットワークプリンタ200,700およびユーザ認証装置300,800をそれぞれ別体に構成したが、これに限らず、それらを一体の装置として構成することもできる。
また、上記第1ないし第3の実施の形態において、図3、図5、図9ないし図15、図17、図23、図25、図26、図29ないし図32および図34のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52,72,152,172にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54,74,154,174に読み込んで実行するようにしてもよい。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
また、上記第1ないし第3の実施の形態においては、本発明に係る出力システム、ネットワークデバイス、デバイス利用装置、出力制御プログラムおよび出力要求プログラム、並びに出力方法を、認証カードを利用してネットワークプリンタ200,700で印刷を行う場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。ネットワークプリンタ200,700に代えて、例えば、プロジェクタ、電子ペーパ、ホームゲートウェイ、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ネットワークストレージ、オーディオ機器、携帯電話、PHS(登録商標)(Personal Handyphone System)、ウォッチ型PDA、STB(Set Top Box)、POS(Point Of Sale)端末、FAX機、電話(IP電話等も含む。)、その他の出力装置に適用することができる。