JP2008505007A - 車両ステアリング装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】車両ステアリング装置(70)は、回転可能な入力シャフト(152)と、該入力シャフト(152)と長さ方向軸(254)を共有する、入力増幅シャフト(152)と、該入力増幅シャフト(152)と連通すると共に、前記入力シャフト(152)の回転に対して静止しているステータ(94)を更に有する、モータ(22)と、を備える。車両ステアリング装置(70)は、ステアリング装置(70)に可変比率ステアリングを提供する差動機構(42)を更に備える。差動機構(42)は、調和駆動差動機構(300)又は遊星ギアシステムである。一実施例では、外部波発生器(82)は調和駆動差動機構(300)のギア機構内で使用される。車両ステアリング装置(70)は、センサレスの同期装置を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、概して車両ステアリング装置に係り、より詳しくは、可変ステアリング比率を有する車両ステアリング装置に関する。
例えば、車やトラック等の自動車は、車両の移動方向を制御するためステアリングシステムを必要としている。ステアリングシステムは、1つ以上の組の道路車輪の制御を通して車両の移動方向を制御する。そのようなステアリングシステムは、一般に、機械式の操舵リンケージを介してハンドルから道路車輪へとドライバーの意図を伝達する。かくして、ドライバーによるハンドルの運動は、道路車輪の対応する運動を引き起こす。液圧及び/又は電動のアシストシステムは、一般に、そのような機械式システムと組み合わせて使用される。これらのアシストシステムは、機械式システムを作動させるため必要となるドライバーの労力を減少させる。
自動車のアクティブフロントステアリングシステムで使用されるもののような、アクティブステアリングを備えた車両ステアリングシステムにとっては、ハンドルの入力シャフトへの与えられた運動は、ハンドルの与えられた運動に必ずしも対応しない操舵可能な道路車輪の運動へと変換する例えば増幅モータを始めとする差動ステアリングアクチュエータから出力シャフトへの運動等の追加の運動によって増補することができる。その結果、差動ステアリングアクチュエータが不活性であるときには、操舵可能な道路車輪の運動は、従来のシステムにおけるように、関節でつながれた機械的結合に起因してハンドル運動に直接対応する。
「アクティブステアリング」という用語は、車両制御システムに関し、該システムは、フロントステアリング角度に加えられるか又は該角度から引かれる出力を発生し、該出力は、典型的には、車両のヨー及び/又は横方向加速度に応答する。アクティブフロント制御ステアリングは、様々な道路条件上の車両操縦安定性を改善する。安定制御は、絶えず、アクティブにすることができる。より速い車両速度に対しては、操舵の車両感度は、より小さくなり得る。より低い車両速度では、駐車案内の感度を増大させることができ、ドライバーの労力負荷を減少させることができる。かくして、幾つかの状況では、アクティブステアリング制御システムは、遷移的な操縦不安定性を訂正するため、平均的なドライバーよりも更に迅速かつ正確に反応することができる。加えて、アクティブステアリングは、車両の感触及び応答性を改善しつつ、ドライバーの披露を減少するため可変ステアリング比率も提供する。例えば、駐車状況で経験し得る速度のような非常に低い速度では、ハンドルの比較的小さい回転は、操舵可能な道路車輪に、増大したステアリング角度を提供するためアクティブステアリングシステムを使用して増補することができる。
アクティブフロントステアリング「AFS」は、典型的には、制御された比率変化又は位置増加を達成するため差動機構を使用する。これらの機構は、自動車のステアリングシステムにおける装備を困難にする特性を持っている。これらの特性には、入力から出力への遊び、地面に対する摩擦、並びに、差動装置を通した速度変化が含まれている。
米国特許番号6,199,654号は、ステアリングシャフトと接続された電動モータータを有し、よって電動モータアッセンブリがハンドルと一緒に回転する車両ステアリング装置を示している。電動モータ(ステータ)は、回転し、接続された電動モータにおけるステアリングシャフトの任意の角度に対して、電力用の螺旋ケーブルを有する。本装置の実施例の全てがステアリングシャフトと共に回転する電動モータのステータを備えるので、螺旋ケーブルは、本装置の適切な機能のため電気的な連続性を維持するように装備されている。完全な電動モータの回転は、大きい慣性力を持ち、螺旋ケーブルという更なるアッセンブリを有するが、ノイズ、摩擦、慣性及び耐久力を始めとする更なる問題を有する。
本明細書で開示されるものは、一例としての実施態様では、車両ステアリング装置であり、該車両ステアリング装置は、回転可能な入力シャフトと、該入力シャフトと長さ方向軸を共有する、入力増幅シャフトと、該入力増幅シャフトと連通するモータと、を備える。該モータは、モータステータを更に有し、該モータステータは入力シャフトの回転に対して静止している。
本明細書で開示されるものは、別の実施態様では、車両ステアリング装置であり、該車両ステアリング装置は、回転可能な入力シャフトと、モータと、該ステアリング装置に可変比率ステアリングを提供するための差動機構とを備える。該差動機構は、フレックススプライン、円形スプライン、及び、該フレックススプラインを取り囲む外部波発生器を備え、前記波発生器は、モータにより回転される。
本明細書で開示されるものは、更に別の実施態様では、車両ステアリング装置に可変比率ステアリングを提供する方法であり、該方法は、電子制御ユニットを提供し、前記車両ステアリング装置の入力シャフトの回転を検出し、該電子制御ユニットに第1の信号を送り、モータに第2の信号を送り、該モータはステータを有し、前記第2の信号は、前記モータと連通する入力増幅シャフトの回転を規定し、該入力増幅シャフトは前記入力シャフトと共通の長さ方向軸を共有し、前記入力増幅シャフトを前記第2の信号により決定されるように回転し、前記入力増幅シャフトは差動機構を回転させ、該差動機構は前記入力シャフトを前記車両ステアリング装置の出力シャフトに接続し、前記ステータを、前記入力シャフト及び前記出力シャフトに接続の回転に対して静止した状態に維持する、各工程を備える。
以下、添付図面を参照して本発明を例を用いて説明する。添付図面では、同様の構成要素は幾つかの図面において同様に附番されている。
一例としての実施例は、車両アクティブフロントステアリングシステムに関連し、制御ステアリングシステムは、例えば、トルク、位置、ヨー、横方向加速度及び車両速度の各センサ等のセンサを備えることができるが、これらの例に限定されるものではない。これらのセンサからの信号は、電子制御ユニット(「ECU」)に送ることができる。ECUは、信号を検出し、所望の効果を達成するため電動モータの位置を制御するように、入力信号を出力決定制御へと提供する。
図1は、車両の一例としてのステアリングシステム10を示している。ステアリングシステム10は、フロントハンドル操舵能力を有する自動車に備えることができる。ステアリングシステム10は、検出された入力パラメータに応答して操舵可能車輪の角度を機械的に調整することにより自動車のフロント操舵可能要素の操舵能力のアクティブ制御を提供するように構成することができる。そのようなアクティブ制御は、検出された入力パラメータから導き出された限界操縦状況の存在を補償し、一般に、自動車の操縦者により経験され得る制御から独立している。しばしば、検出された入力パラメータの大きさに応じて、ステアリングシステム10により取られた任意の補償作用は、操縦者によっては検出可能ではない。
ステアリングシステム10は、自動車が移動している間に道路車輪12(一つの車輪のみが図示されている)又は他の車両操舵可能要素(図示せず)の位置を変えることにより自動車(図示せず)の移動方向を変えることができる。ステアリングシステム10は、ハンドル14を、ハウジング19を通して延在し得るステアリングシャフト16に接続することができる。しかし、幾つかの実施例では、ハウジングは備えられていなくてもよく、他の実施例では異なる組の要素を収容してもよい。ステアリングシステム10は、ドライバーに、例えば道路車輪12等の操舵可能要素を操舵する際の援助を提供する。ステアリングシステム10は、例えば、電力援助又はドライバーの援助を提供する液圧パワーアシストステアリング装置を備えていてもよい。
ドライバーは、ハンドル14を回し、該ハンドルは、ステアリングシャフト16に機械的に接続される。ハンドル14の回転力は、ステアリングシャフト16に伝達され、該回転力は、幾つかの実施例では、ステアリングシャフト16に配置されているトルクセンサ20により検出され得る。トルクセンサ20は、ステアリングシャフト16上のトルクを測定し、信号44を、電子制御ユニット「ECU」であり得るコントローラ28に送る。トルクセンサ20がステアリングシステム10の実施例に備えられている場合、それは、「非従順型トルクセンサを備えたステアリングコラム」と題された米国特許番号6,655,493号に記載されている。非従順型トルクセンサであってもよい。その記載内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。トルクセンサ20に加えて、コントローラ28への検出された入力パラメータは、車両速度センサ(図示せず)からの車両速度信号46、横方向加速計(図示せず)からの横方向加速信号48、車両角度センサ(図示せず)からのハンドル角度信号50、ヨーレートセンサからのヨー角度速度信号52、位置センサ56からの位置信号54、並びに、トルク及び位置センサ20、56からのステアリングギア角度信号58を更に含み得るが、これらに限定されるものではない。トルクセンサ20及び位置センサ56が別個のセンサであり得るが、それらのセンサは、トルク及び位置の両方のセンサを備える結合モジュールに提供されていてもよい。複数のセンサを余分に設けていてもよい。更には、上述されたセンサの任意の組み合わせをシステム10内で用いてもよいことが理解されるべきである。信号44,46、48、50、52、54及び58又はそのような信号のサブセットの分析及び定量化によって、コントローラ28が、自動車の移動の直線方向に対して操舵可能要素12の角度を変えるように利用される出力信号を最終的に導き出すことを可能にする。
任意の一つの信号、又は、幾つかの信号の組み合わせ、又は、上述されたセンサからの信号の全ての受信後に、コントローラ28は、作動を開始するためモータ22に信号を送ることができる。モータ22は、幾つかの実施例では、シャフト16と同じ中心線及び長さ方向軸を有する。差動機構42と機械的連通状態にあり得るモータ22は、ステアリングシャフト16に回動の援助を提供することができる。差動機構42は、周転円機構であってもよく、該周転円機構には、調和駆動差動機構(応力波ギア機構としても知られている)、遊星ギアシステム、及び、サイクロイド駆動機構のような機構が含まれている。ステアリングシャフト16が回動するとき、ユニバーサルジョイント21を介して接続することができる中間シャフト部分33は、ギアハウジング35の下に配置されたピニオンギア(図示せず)を回転することができる。そのようなピニオンギア(図示せず)の回転は、ラック29を移動させ、タイロッド37を移動させる。タイロッド37が移動するとき、それは、ステアリングナックル部39を回動させ、該ステアリングナックル部は道路車輪12を操舵する。モータ22は、システムがアクティブでないときモータを係止するように、ブレーキ30と作動可能に連通し得る。なお、入力回転がドライバーのみからであるときには、モータブレーキ又は機械的な係止機構の代わりに、磁気レオロジー流体ストッパーを有することが可能となる。
特別の一例としてのステアリングシステム10が説明されたが、ステアリングシステム10で使用するための車両ステアリング装置の実施例は、部品及び特徴の異なる組み合わせ、及び/又は、部品及び特徴の異なる配列、又は、詳細には説明されていない追加の部品及び特徴を有するステアリングシステムで使用することもできることが理解されるべきである。即ち、ステアリングシステム10は、本明細書で記載された車両ステアリング装置の実施例を利用することができる、単に可能となるステアリングシステムの一例に過ぎない。
各々の実施例に関して更に説明されたように、本明細書で開示された車両ステアリング装置の一例としての実施例は、ステアリングシャフトに対して静止している電動モータ(ステータ)を備えていてもよく、この場合、ステータが位置を変えないので、螺旋ケーブルを必要としない。ロータは、コントローラが電力を提供するときに回転することができる。電動モータのロータは、アクティブフロントステアリング機能を達成するため、周転円差動機構に接続することができる。一実施例では、周転円差動機構は、波形発生器に接続されたモータのロータを備えた調和駆動機構であってもよい。
図2は、モータが波形発生器を回転させる調和駆動機構を用いる車両ステアリング装置70の一実施例を示している。波発生器は、外部ギアの内部であり得る周囲のフレックススプラインギアの直径方向に対向する部分を撓ませる卵形状の部材であってもよい。フレックススプラインギアの直径方向に対向する歯が外部ギアの歯と接触するとき、ギアのうち回転可能なギアは、ギアの回転可能ではないギアに対して回転する。フレックススプラインギアは、外部ギアよりも少ない歯(例えば、2より少ない歯)を持ち、それにより、波発生器が一回転する度に、フレックススプラインギア及び外部ギアは、外部ギアよりも少ない(例えば、2つの)、フレックススプラインが有する歯の数だけシフトすることができる。
図2に更に示されるように、ドライバーは、ハンドル14及びステアリングシャフト16を回転させ、装置70への入力を形成することができる。代わりに、全機構は、システムの機能を変化させること無く逆転させることができることが理解されるべきである。即ち、出力部80は、ハンドル14が、この場合には、シャフト80に配置された「入力部」であってもよい。この場合にも、ステアリングシャフト16は、システムのための出力部となる。かくして、本明細書に開示されたシステムは、モータが差動機構よりもハンドル14により近く配置されるシステムを備えることができる。いずれの実施例においても、シャフト16に取り付けられた差動機構は、ハウジング68内に収容されることができ、該ハウジングを通して、シャフト16の移動に対してハウジングが静止するように、シャフト16をベアリング66内に支持することができる。シャフト16がステアリングシャフトであり、よってシステムのための入力シャフトであるとき、シャフト16は、支持部72及び円形スプライン74を回転させることができる。円形スプライン74は、調和駆動差動機構の一部であってもよく、フレックススプライン75への入力回転を与えることができる。フレックススプライン76は、動的スプライン78と共に、出力(下側)シャフト80への出力回転を与えることができる。なお、フレックススプライン76は、少なくとも円形スプライン74及び動的スプライン78の両方と係合するのに十分に長い、装置70の長さ方向軸に沿って定義されるような長さを有する。円形スプリング74は、パンケーキ型の調和駆動(波発生器において2つのベアリングを有する)差動トランスミッションであってもよく、フレックススプライン76のハウジングと係合する内側歯を備えた剛性リングであってもよい。フレックススプライン76は、円形スプライン74よりも僅かに小さいピッチの直径で外部歯を備えた非剛性リングであってもよい。
調和駆動機構は、応力波ギア機構としても知られている。波発生器は、フレックススプラインに応力波を導入するからである。これらの実施例で使用される調和駆動機構は、より平坦な構成で調和駆動ギアの利点を提供し、よってよりコンパクトなサイズ及びより軽量な重量を提供するパンケーキ型セットであってもよい。調和駆動ギア機構の利点は、歯の係合パターンを含んでおり、スパーギアのための1つ又は2つの歯とは反対に、歯のうち約30%、又は、おそらく平坦ギアに関しては6つ以内の歯が、全時間を通して調和駆動ギア内で係合することができる。加えて、調和駆動ギアの歯は、歯の側面の両側で係合し、よって、バックラッシュがゼロの状態を提供する。バックラッシュは、歯の空間及び歯の幅の間の差異として定義され、調和駆動ギア機構に関しては0に等しい。
与えられた出力トルクを生成するため必要となる主要入力トルクは、実質的に1:1の比率である。実際には、フレックススプライン出力トルクは、因子(R+1)/(R)だけ入力トルクにおける僅かな増加を必要とし、その一方で円形スプライン出力は、因子(R)/(R+1)だけ入力トルクにおける僅かな減少を必要とする。よって、調和駆動差動機構のサイジングは、減少因子に対するものと同じであり、要求された出力トルクに基づいている。波発生器に必要とされるトリム入力又は保持トルクは、減少因子としての効率により乗算されたタビュレーティド比率の積によって除算された主要出力トルクに等しい。即ち、
主要出力トルク(lb・in)/(タビュレーティド比率)(効率)=トリムトルク(lb・in)
となる。
フレックススプライン76は、波発生器82を覆って嵌合され、波発生器82により弾性的に偏向される。動的スプライン78は、剛性リングであってもよく、フレックススプライン76と同じ内側歯数を持っていてもよい。本実施例では、動的スプライン78は、出力シャフト80とのその接続を通した支持部としても機能する。かくして、動的スプライン78は、フレックススプライン76から出力シャフト80へと出力を転移させるための一部品の一体支持部材とすることができる。動的スプライン78は、フレックススプライン76と一緒に回転され、出力部材として機能する。波発生器82は、楕円プロフィール上に嵌合された薄いレースベアリングアッセンブリであってもよく、制御入力部材としてみなすことができる。別の実施例では、波発生器を歪ませる2つ以上の遊星ローラーを備えた遊星キャリアを、楕円状の薄いレースベアリングアッセンブリの代わりに応力波を形成するために使用することができる。
波発生器82は、ステータ94及びモータケーシング96を更に備える、電動モータ86の中空ローラーシャフト84上に固定されてもよい。本実施例では、中空ローラーシャフト84は、入力増幅シャフトとみなすことができる。ロータシャフト84は、コントローラ28によりそうするように作動されるときシステムに追加の入力を提供することができるからである。中空ロータシャフト84を通過しているものは、出力(下側)シャフト80とすることができる。電動モータ86のモータケーシング96及びステータ94は、ステアリングシャフト16に対して、並びに、出力シャフト80及び車両ステアリング装置70の長さ方向軸98に対して静止している。電動モータ86は、コントローラ28からパワーを受け取り、ロータシャフト84は、追加の回転のため、正方向又は負方向のいずれかに、波発生器82と共に回転する。電動モータ86は、波発生器82を備えるのと同じシャフトに配置することができる。ロータが回転するとき、中空シャフト及び波発生器82が一緒に回転する。モータ及び波発生器の組み合わせは、ステアリングコラム又はピニオン領域に設けることができる。差動機構の比率は、これらに限定するものではないが、例えば、パッケージ、慣性、モータ速度、モータサイズ、ノイズ、及び、システム性能等の品質に基づいてシステムを最適化するために選択することができる。
電動モータ86の端部には、本システムが、入力シャフトのドライバーの回転が効率的な出力シャフト回転を生じさせるようにオフとなるとき、差動機構へとモータ入力を係止する機能を有する、モータ係止機構88を設けることができる。このモータ係止機構は、例えば、MRFストッパー、電磁クラッチ、ブレーキ、グリップ、又は、ソレノイドとすることができる。他の安全な要素も、これらの実施例の範囲内にある。電動モータ86のロータシャフト84は、モータケーシング96を、回転に対して静止した状態に維持するように示される、内部ベアリング90及び92を回転させることができる。モータケーシング96及びハウジング68は、一緒に連結することができ、必ずしも必要というわけではないが、ケーシング96及びハウジング68は、車両内の静止設備品に取り付けられていてもよい。
ここで図3を参照すると、車両ステアリング装置100の一実施例が示されている。車両ステアリング装置100は、図2の車両ステアリング装置に類似しているが、車両ステアリング装置100は、ベアリング102及び104を備えている。ベアリング102及び104は、モータ86に起因してドライバーにより感じられる摩擦を減少するため、中空ロータシャフト84と出力シャフト80との間に配置することができる。モータは、ギア比率に起因して、入力シャフトから出力シャフトへの1対1比率を達成するため、入力シャフトにおいて回転する必要がある。この条件では、内側ベアリングレース及び外側ベアリングレースは、同じ速度で移動しており、よって、これに伴うベアリング摩擦は最小となる。
また、車両ステアリング装置100は、フレックススプライン110及び動的スプライン112を備えた、接続支持部72及び106を備えていてもよい。接続支持部106は、動的スプライン112に取り付けられていてもよく、それにより、動的スプライン112からの出力が、接続支持部106へと伝達される。動的スプライン112が歯付き部材であるので、動的スプライン112のための別々の部材及び出力シャフト80に取り付けられる支持部を構成することがより簡単とすることができる。他の方法では、車両ステアリング装置100は、車両ステアリング装置70と類似の態様で機能することができ、それによって、ステアリングシャフト16が支持部72を回転させて、円形スプライン108、フレックススプライン110、動的スプライン112及び接続支持部106を回転させる。代替例として、ハンドル14が図2に関して上述されたようにシャフト80に配置されている場合には、シャフト80は、入力(ステアリング)シャフトとなり、シャフト16は出力シャフトとなり、構成要素の回転が逆転されることになる。シャフト16は、ベアリング116を介してハウジング114内に支持することができる。前述した実施例と同様に、上述された回転の全ては、モータケーシング96、ステータ94、及び差動機構を収容するハウジング114から独立に発生する。
図4は、比率が1:1となるように調和1:1差動トランスミッションを備えた一例としての車両ステアリング装置130を示している。支持部72は、第1の剛性スプライン132に接続され、該スプラインは、前述した実施例からの円形スプラインと同じ機能を奏する。第1の波発生器142は、第1の剛性スプライン132内に配置されている。第2の剛性スプライン134は、第1の波発生器142及び第2の波発生器140の両方を取り囲む。前述した実施例からの動的スプラインと同じ機能を奏する第3の剛性スプライン133は、第2の波発生器140のみを取り囲み、支持部106に接続され、出力シャフト80に接続される。一対のフレックススプラインは、第1のフレックススプラインが剛性ステアリングプラン132、134と波発生器142との間に配置され、第2のフレックススプラインが、剛性ステアリングプラン133、134と波発生器140との間に配置されるように、配置されていてもよい。よって、車両ステアリング装置130は、2つのパンケーキ型駆動機構を使用する。パンケーキ型の調和差動機構が本当に1:1ではないので、2つのパンケーキ型調和駆動機構を直列に配置し、一方が比率R/(R+1)を持ち、他方が比率(R+1)/Rをすることによって、当該比率は相殺し、真に1:1比率を備えたシステムをもたらすことができる。
モータシャフト84が静止した状態では、入力側のステアリングシャフト16と、出力側の出力シャフト80とは、1:1のギア比率で回転する。前述した実施例で説明したように、シャフト80がハンドル14に接続され、シャフト16が出力シャフトとして機能する場合にも同じことが成立する。入力及び出力の相対的な位相は、ロータシャフト84を回転させることにより動的に変更することができる。モータ86がそのような変更を実行するためコントローラ28から入力を受け取るとき、ロータシャフト84を回転することができる。よって、ロータシャフト84がこの車両ステアリング装置130のための入力増幅シャフトである。なお、モータ86は、モータケーシング96、及び、覆われたステータが、シャフト16並びにシャフト80の運動に対して静止するように設計される。同様に、調和差動トランスミッションを収容するハウジング136は、シャフト16が、ベアリング138を介してハウジング136内に回転可能に支持されている間に静止することもできる。ハウジング136は、モータケーシング96に動かないように取り付けることができる。ハウジング136及びモータケーシング96のいずれか一方又は両方は、車両内の固定手段に動かないように取り付けることができる。再び、モータ及びステータがステアリングシャフトに対して静止しているので、螺旋ケーブルの組み込みは、必ずしも必要とはならない。
図5は、差動機構として2つのステージ遊星ギアを有する車両ステアリング装置150を示している。ドライバーは、ハンドル14及び入力シャフト152を回転させることができる。入力シャフト152は、遊星ギア154及び156と係合している支持部174と一体結合されるか、又は、別々に製造されて最後に組み立てられてもよい。遊星ギア154は、中空シャフト158を回転させ、該シャフトは、太陽ギア160を回転させる。出力シャフト162は、太陽ギア160を介して遊星ギア156からの回転を受け取る。電動モータ166の中空ロータシャフト164は、追加の可変回転のため中空シャフト158に接続されている太陽ギア168を回転させる。よって、ロータシャフト164は、この車両ステアリング装置のための入力増幅シャフトとして機能する。ケーシング172は、ギア機構のための一体型ハウジングと、モータ166のためのモータケーシングとを備えていてもよい。代替例として、別個のギアハウジング及びモータケーシングを使用することができる。ケーシング172及び覆われたステータ170は、入力シャフト152の運動に対して静止したままであってもよい。また、ギア機構は、ケーシング172に取り付けられておらず、入力シャフト152の回転及び引き続くギア回転が、ケーシング172上にほとんど効果がない状態から全く効果がない状態にある間にケーシング172が静止したままであることを可能にしている。出力シャフト162が中空ロータシャフト164を通過し、よって、中空ロータシャフト164、ステータ170又はケーシング172に対して回転を出力しない。シャフト152が入力シャフトとして説明され、シャフト162が出力シャフトとして説明されたが、本実施例とは逆に、ハンドル14をシャフト162に取り付けることができ、シャフト152を出力シャフトとして機能させることができることが理解されるべきである。
図6は、可変ギアユニット190、車両ステアリング装置を示している。可変ギア比率を有する本実施例の差動機構は、遊星ギアを使用する差動機構を備える減速ユニットである。可変ギアユニット190は、ドライバーにより回動されたとき入力シャフト192を回転させることができるハンドル14を備えている。入力シャフト192は、シャフト部194と、カップ形状部分196と、を備えていてもよい。カップ形状部分196は、リングギア206に取り付けられていてもよい。遊星ギア204は、リングギア206と噛み合う部分と、ギア208と噛み合う部分とを有する。即ち、長さ方向軸214に沿って測定されたとき、遊星ギア204の第1の区分は、リングギア206とかみ合い、第1の区分とは、長さ方向軸に沿って顕著に異なる部分を占める第2の区分は、ギア208と噛み合う。リングギア206は、ギア208よりも少ない2つの歯を有する。リングギア206は、リングギア206の回転毎に2つ分の歯だけ遅延した状態で回転し、従って、減速ユニットとして作動する。ギア208は、支持部216に一体的に接続されてもよく、該支持部は出力シャフト218に接続される。ギア208、支持部216及び出力シャフト218が一体的に接続されているが、一対の構成要素又はこれらの構成要素が、図示と同じ配置で一緒に組み立てられる前に別々に製造されることも本実施例の範囲内にある。中空回転シャフト198が、モータ202のロータ200と共に回転することができる。よって、回転シャフト198は、ロータ200が回転するとき、車両ステアリング装置190のための入力増幅シャフトを形成する。回転シャフト198は、遊星ギア204に取り付けることができる。モータ202は、ケーシング210及びステータ212が、遊星ギア及びリングギア、並びに、入力シャフト192を含むギアシステムの回転によって影響を受けないままであるように、ギアシステムから取り外されるケーシング210を備えていてもよい。出力シャフト218は、中空回転シャフト198を通過し、よって、モータ202は、出力シャフト218と共に回転することを要求されない。図示されていないが、可変ギアユニット190は、ギア機構を収容するためのギアハウジングを更に備えていてもよい。ギアハウジングは、入力シャフト192の回転がギアハウジングの回転に変換されないように、入力シャフト192の回りに支持されてもよい。ギアハウジングは、モータケーシング210に取り付けられてもよく、ギアハウジング及びモータケーシング210のいずれか一方又は両方は、ステアリングシャフトと共に回転しない車両内の要素に動かないように取り付けられてもよい。更には、入力シャフト192が入力を受け取るためハンドル14に接続されるものとして説明されたが、ハンドル14は、シャフト192が出力シャフトとして機能することができるようにシャフト218に接続されてもよい。
図7は、差動機構が外部波発生器232を有する調和駆動差動機構を備えるところの、車両ステアリング装置230を示している。外部波発生器は、特定のステアリングシステムに依存して、オプションの設計及び包装の選択を提供する。外部波発生器の実施例によれば、入力シャフト及び出力シャフトの位置決めを、ステアリングシステムにおける一体化のため、有利により簡単にすることもできる。ドライバーは、ハンドル14、ステアリングシャフト234、支持部236、及び、フレックススプライン238を回転することができる。フレックススプライン238は、円形スプライン240に入力回転を与える調和駆動差動機構の一部であってもよい。なお、ステアリング装置230は、フレックススプライン238及び円形スプライン240が係合しないが、車両ステアリング装置230の異なる断面が、円形スプライン240の直径方向に対向する部分において、円形スプライン240と係合したフレックススプライン238を示していることが理解されるべきである。円形スプライン240は、出力(下側)シャフト80への出力回転を与えている。差動トランスミッションの円形スプライン240は、フレックススプライン238の歯と係合する外部歯2を備えて剛性である。フレックススプライン238は、円形スプライン240よりも僅かに大きいピッチ直径上に内部歯を備えた、非剛性リングであってもよい。フレックススプライン238は、波発生器232内に嵌合され、弾性的に偏向することができる。本実施例では、波発生器232は、支持部250と一体化されており、該支持部は、ロータ242の中空ロータシャフト252に接続されている。波発生器232は、内側楕円プロフィールへと嵌合する薄いレースベアリングアッセンブリであり、通常では、制御入力部材である。別の実施例では、波発生器を撓ませる2つ以上の遊星ローラーを備えた平坦キャリアを、楕円状の薄いレースベアリングアッセンブリの代わりに応力波を形成するため使用することができる。中空ロータシャフト252を通過しているものは、出力(下側)シャフト80である。電動モータ86、径方向の空気ギャップ装置は静止していてもよい。即ち、モータケーシング96及びステータ94は、入力シャフト234及び出力シャフト80が回転している間に静止したままであることができる。ギアハウジング260は、静止した状態のままであり、モータケーシング96に接続されてもよい。モータケーシング96及びギアハウジング260のうちいずれか一方又は両方は、ステアリングシャフトと共に回転しない車両内の構成要素に固定されてもよい。電動モータ86はコントローラ28(図1)からパワーを受け取り、電動モータ86のロータシャフト252は、追加の回転のため、正又は負の方向に波発生器232と共に回転する。よって、ロータシャフト252は、車両ステアリング装置230のための入力増幅装置として機能する。モータ86の端部には、システムが故障した場合に操舵を保護する機能を有する安全要素88が設けられていてもよい。この安全要素88は、例えば、磁気レオロジー流体(MRF)ストッパー、電磁クラッチ、ブレーキ、グリップ、ソレノイド、又は、他の適切な安全要素であってもよい。安全要素88は、システムが故障した場合に、モータ86のロータシャフト252の回転及び波発生器232を停止させる機能を有する。そのようなシステムの故障では、当該回転は、波発生器232を通したモータ86からの追加の入力回転無しに、入力シャフト234から出力シャフト80へと至る。電動モータ86のロータシャフト252は、ベアリング244及び246の内部で回転することができる。ベアリング248は、入力シャフト234及び出力シャフト80が、同じ中心線、即ち装置230の長さ方向軸254に沿って維持されることを確実にする。入力シャフト234の一部分256は、出力シャフト80に取り付けられたカップ形状部258内に着座していてもよいが、ベアリング248は、入力シャフト234からの回転が出力シャフト80に直接伝達されることを防止する。その代わりに、回転は、入力シャフト234から支持部236、フレックススプライン238、円形スプライン240及び最終的に出力シャフト80へと伝達される。可変回転が、モータ86により提供され、ロータシャフト252を回転させ、ひいては、波発生器232を回転させ、フレックススプライン238の回転を増加又は減少させ、よって、円形スプライン240及び出力シャフト80の回転に影響を与える。ロータシャフト252の回転量は、コントローラ28により規定される。再び、シャフト234が入力用のハンドル14に取り付けられるものとして説明されたが、ハンドル14は、シャフト80に取り付けられてもよく、それによりシャフト234がこの車両ステアリング装置の逆の態様の実施例において出力シャフトとして機能する。
図8は、車両ステアリング装置270を示している。図7と類似しているが、本実施例における入力シャフト274は、一部分256を備えておらず、出力シャフト280も、カップ形状部分258を備えておらず、よって、図7に示されるようにベアリング248を必要としない。安全要素272は、図7に記載される安全要素88に類似され得る。なお、モータケーシング96及びステータ94は、出力シャフト80と共に回転せず、中空ローラシャフト252は、波発生器232に回転を提供し、モータ86を回転させることなく該モータ86を通過する出力シャフト80の回転に影響を与える。モータケーシング96及びステータ94は、それらが入力要素の全てから独立しているので、入力シャフト274と共に回転しない。
図9は、車両ステアリング装置230及び270内で使用されるとき外部波発生器を使用して特別の差動調和駆動構成要素300を示している。主要入力回転は、図7及び図8に示されるように、入力シャフト234及び274等の入力シャフトから各々提供され、フレックススプライン(FS)302から与えられる。入力回転は、コントローラ28からの信号を受信したとき、モータ86及び外部波発生器(WG)304等の電動モータから提供されてもよい。その結果が、円形スプライン(CS)306に亘る出力シャフト80等の出力シャフトにおける可変回転である。図9から、フレックススプライン302が、直径方向に交差するライン312に沿って置かれている直径方向に対向する部分308、310において円形スプライン306と如何に接触し、その一方で直径方向に交差するライン318に沿って存在する円形スプライン306の一部分314、316に何ら接触されていないことを理解することができる。この例では、直径方向に交差するライン312及び318は、垂直である。しかし、フレックススプライン302が回転するとき、円形スプライン306の異なる部分がフレックススプライン302と接触することが更に理解されるべきである。
前述されたように、自動ステアリングシステムにおいてギア機構の設置を困難にする特徴には、入力から出力にかけての遊び、地面に対する摩擦、加えて、差動装置を通した速度変化が含まれている。本明細書で説明される一例としての実施例は、地面に対する摩擦を絶対的な最小値へと維持しつつ遊びを完全に無くすことができる。
一例としての実施例は、上記した問題を無くすため、次に説明するコンセプトを単独か又は組み合わせて使用する。「応力波ギア機構」又は「サイクロイド駆動機構」としても知られている調和装置等を予め実装すると共に効率を維持する、差動機構トレインのクラスの一つを使用することができる。例えば、図5及び図6に示されているシステム等のギアシステムを予め実装することもできるが、それらは、効率を減少させ得る。それらは、入力から出力にかけての摩擦の故に、効率の僅かな減少を受けるが、より強力なモータを単に追加することは、当該問題を解決することとなる。即ち、図5及び図6の実施例は何らかの摩擦を持ち得るが、入力から出力にかけての摩擦は、当該摩擦が入力から地面へのものではないため、ドライバーによっては経験されない。調和駆動装置及びサイクロイド駆動機構は、一般に、予め実装されており、低い摩擦を維持しつつ遊びもない。車両ステアリング装置へと折り畳められる差動機構の実施例は、前述された。また、外部波発生器の使用は、更に後述されるように、同期センサレス装置の装備のように、使用されてもよい。当該機構は、図10ないし図11に示されるように更に構成されてもよく、それにより、噛み合いの予備負荷に起因した摩擦は、入力から出力へと作用するが、地面へは作用しない。即ち、摩擦は、前記した実施例で以前に経験されるように、入力シャフト及びハウジングの間ではなく、入力シャフト及び出力シャフトの間に発生する。摩擦が入力シャフト及び出力シャフトの間にのみ発生する状態では、摩擦に関するドライバーへの感触は、少なくなる。
図10は、調和装置を使用し、かつ、フレックススプライン354への入力回転を提供するため回転することができる入力シャフト352を有する車両ステアリング装置350を示している。フレックススプライン354は、波発生器356を取り囲んでいてもよく、該波発生器は、出力シャフト360に接続された円形スプライン358内でフレックススプライン354を弾性的に撓ませることができる。車両ステアリング装置350は、アクチュエータロータ362及びアクチュエータステータ366を有するアクチュエータ364を更に備えることができる。本実施例では、ロータシャフト374は中空ではなく、図示のように波発生器356へと接続される。かくして、ロータシャフト374は、車両ステアリング装置350のための入力増幅シャフトとして機能する。アクチュエータ364は、電圧がブースト(圧力)の関数として制御される同期センサレス装置であってもよい。ブレーキロータ370及びブレーキステータ372を備えるブレーキ368を用いることもできる。ブレーキステータは、場を相殺するためコイルを実装した、永久磁石であってもよい。ステータ366及びその添付したモータハウジング(図示せず)は、入力シャフト352及び出力シャフト360の回転に関して静止しており、よって、ステータ366がステアリングシャフトと共に回転される場合には、大きな慣性力も螺旋ケーブルの組み込みも必要となったところ、完全なアクチュエータ364を回転させるための大きな慣性力は必要とされず、螺旋ケーブルの組み込みも必要とされない。シャフト352が入力シャフトとして説明され、シャフト360が出力シャフトとして説明されたが、逆の車両ステアリングシステムも、これらの実施例の範囲内にあり、出力シャフト360がステアリングシャフトとして機能し、シャフト352が出力シャフトとして機能することが理解されるべきである。
図10を更に参照すると、上述されたコンセプトを効果的に用いるため、アクチュエータ364のロータ362は、図示の機構の非磁性部分に亘って磁気的に連結される電動装置を用いて制御される。即ち、ステータ366及びロータ352の間の空気ギャップを通過するフレックススプライン354の一部分が、非磁性である。フレックススプライン354及び入力シャフト352へと接続されるその支持構造を形成する全要素は、非磁性材料から形成され、空気ギャップの間に配置された一部分のみが非磁性である必要があるので、円形スプライン358と係合するフレックススプライン354の一部分が磁性材料から作られてもよい。当該磁性部分は、フレックススプライン354を入力シャフト352へと接続する支持構造の一部分であってもよい。製造及び耐久性因子を、フレックススプライン354を形成するための材料を決定するとき考慮に入れることができる。本実施例では、センサレスの同期装置として当該装置を運転することが望ましい。これは、所望のロータ角度に応答してフラックスベクトルの角度を制御し、要求されたトルクの大きさに応答してフラックスベクトルの大きさを制御することによって達成することができる。要求されたトルクは、電動ステアリングシステムのトルクセンサ又は液圧ステアリングシステムの圧力センサによって測定されたときのステアリングトルクから推定することができる。例えば、ハンドル位置、ハンドル速度、車両速度及び位置増加速度等のパラメータを使用して要求されたトルクを推定する他の方法も存在している。
図11は、差動機構としてカップ式の調和駆動機構を使用した車両ステアリング装置400を示している。カップ式の調和駆動機構は、前述したパンケーキ型の調和駆動機構が備えているような動的スプラインを備えていない。また、フレックススプラインは、カップ式調和駆動差動機構において予め装備されている。車両ステアリング装置400は、入力シャフト408からフレックススプライン404への支持である支持部410に取り付けることができる入力シャフト408を備えている。支持部410及びフレックススプライン404は、「カップ」を形成する。前述した実施例で使用される径方向の空気ギャップ装置とは対照的に、車両ステアリング装置400は、波発生器及びロータの組み合わせ406と連係したステータ412を有する軸方向空気ギャップモータを備えている。車両ステアリング装置400の機構は、例えば図9に示されたように、フレックススプライン404内に円形スプライン(剛性ギア)402を配置し、波発生器406を外部に配置することによって、「逆転」回転させることができる。次に、ロータ406及びステータ412を備え得る中空シャフトモータ414を使用して、空気ギャップ内の介在材料を配置すること無く達成することができ、位置センサは、遠隔測定、ブラシ及び変換器のいずれの形態も要求すること無く、容易に実装される。円形スプライン402は、出力回転のため出力シャフト416に接続される。モータ414のロータは、波発生器及びロータの組み合わせ態様406への入力を提供し、よって、車両ステアリング装置400のための入力増幅シャフトとしても機能する。ステータ412及びその連係したハウジングは、入力シャフト408及び出力シャフト416の回転に対して静止したままである。シャフト408が入力シャフトとして説明され、シャフト416が出力シャフトとして説明されたが、システム400の逆の態様では、シャフト416が入力シャフトとして機能し、シャフト408が出力シャフトとして機能することもできることが理解されるべきである。
更には、図10又は図11のいずれかにおいて、戻り動作を防止するためブレーキを装備することもできる。車両ステアリング装置350、400では、アクティブ前述した実施例に関して説明されたような安全要素を、用いることができ、同様に、ハイブリッドステータを備えた永久磁石ロータは、電圧を断たれたときブレーキとして作用し、電圧を印加されたとき自由回転ハンドルとなる装置に装備するため使用される。
他の実施例では、車両ステアリングシステムは、デルファイステアリングから市販されているマグナステアTMステアリングシステム等、磁石アシスト液圧ステアリングシステムのピニオンにおいて、一体化されてもよい。マグナステアTMステアリングシステムは、ステアリングギア内に組み込まれた磁石装置の作動を通してステアリングギアにおいて可変のねじれ率を提供する。磁石装置内のコイルは、装置のねじれ率を調整する。駐車操作中には、操舵の労力は、ねじれ率をバルブから減算することによって減少される。車両速度が増大するとき、ねじれ率は、通り上における感触及び安定性を改善するように増大する。マグナステアTM磁気アシストステアリングは、高度な車両の旋回性を提供し、駐車動作及び通り上の動作の間で幅広い範囲の労力を提供する。マグナステアTMシステムは、磁気ねじれ率を電子的に調整することによって、可変労力の操舵を達成する。その結果生じた整列力は、コイル内の電流の極性に応じて、現存するねじれバー率への追加分又は減少分のいずれかとなる。
図12ないし図14では、磁気アシストステアリングシステムの特定の実施例が開示されているが、これらの実施例の車両ステアリングシステムは、先述された実施例に開示されたもののような、代替形式のステアリングシステムで用いることができる。また、図12ないし図14の実施例は、ピニオンに隣接して開示されたが、図12ないし図14の車両ステアリングシステムは、ステアリングシャフト、上側シャフト又は下側シャフトに沿った任意箇所に位置することができる。即ち、図示の特定の実施例の各々は、一つのモードの使用形態の一例にしか過ぎず、他のモードの使用形態も各実施例で可能である。
図12ないし図14に示された磁気アシストステアリングシステムは、電子制御ユニットからパワー供給された、電動モータを備えた調和駆動差動トランスミッションを備えていてもよい。係止機構は、可変の回転を係止するため利用することができ、よって、ドライバーからタイヤ道路へのステアリング比率を変えないままにすることができる。本システムは、車両内のより容易な設置のためのコンパクトな組み込みを持つことができる。磁気アシストステアリングシステムは、トーションバーのねじれ率への追加分又は減少分として機能し、液圧ステアリングシステムの感触を有効に変化させる電子制御式の磁気トルクを超える労力変化を提供することができる。可変ステアリング労力は、駐車操作の間には軽いステアリング労力を提供し、通り上での速度では、より正確な労力を提供する。
図12は、磁気アシストステアリング液圧ステアリングシステムと一体化されたアクティブフロントステアリングアクチュエータを示している。上述されたような代替システム内で用いることができる車両ステアリングシステム430内では、ドライバーは、ハンドル、ステアリングシャフト、中間シャフト(全てが図示されているわけではない)、上側シャフト432、T字バー434、及び、下側シャフト436を回転させることができる。T字バー434をねじることにより、ラック438を移動させるための液圧アシスト機構のためのバルブが開放される。下側シャフト436は、支持部442及びねじ444を覆う調和駆動機構のフレックススプライン440と接続されていてもよい。本実施例で使用される調和駆動機構は、平坦なパンケーキ型に対して、システムにほんの僅かに多い軸方向長さを追加し、動的スプラインが要求されないためより少ない部品の使用で済むカップ型式である。即ち、この場合には円形スプライン448であるカップ型式において、一つの剛性スプラインだけが必要とされる。波発生器446が静止しているとき、フレックススプライン440は、約1:1の比率で円形スプライン448を回転させる。円形スプライン448は、例えばコントローラ28等のECUからの入力信号に応じてラック438を左右に移動させる。円形スプライン448がピニオン450と接続された状態で示されている間に、車両ステアリングシステム430がステアリングシャフトや他の上側及び下側シャフトに沿った他の位置で使用可能であり、従って、図示されるようにピニオン450に直接接続される必要がないことが理解されるべきである。任意の適切な位置は、本実施例の範囲内にあり、特別の車両のためのパッケージング要求に基づいて選択することができる。
図1で提供されたセンサ等のセンサがECUに信号を送った場合、ECU、例えばコントローラ28は、電動モータ452をパワー供給し、該モータは、ギア454(遊び除去ギア456付き)及びギア歯を覆う波発生器446を回転させる。遊び除去ギア456が示されているが、遊びを除去するための他の装置及びシステムを代替手段として使用することもできる。特定の車両のための特定の実施例及びシステムの要求に応じて、調和駆動比率を最適化することができるように、ギア比率を最適に選択することができる。電動モータ452は、ステアリングシャフト、中間シャフト、上側シャフト432、T字バー434、及び、下側シャフト436の回転に対して静止している。モータ452は、ステアリングシャフト、中間シャフト、上側シャフト432、T字バー434、及び、下側シャフト436の回転に対して静止しているハウジング464に接続されていてもよい。モータが作動されたとき、波発生器446は、オーバーベアリング458、円形スプライン448の追加の回転を提供するためのフレックススプライン440及びよってピニオン450を回転させる。ピニオン450は、ハウジング464内で内部ベアリング460及び462を回転させることができる。下側シャフト436は、内部ベアリング466及び468を回転させることができる。波発生器446は、下側シャフト436を覆うオーバーベアリング470及び472を回転させることができる。
本システムが故障するか又はシステムがオフとなっている場合、係止機構474は、ギア454、電動モータ452及び波発生器446の回転を呈しさせることができる。任意の適切な係止機構を用いることができるが、係止機構474は、スプリング作動式プランジャー482を備えたソレノイドを備えていてもよい。スプリング作動式プランジャー482は、モータ452のロータシャフト476の長さ方向軸に平行であるソレノイドの長さ方向軸に従うことができる。ギア454は、少なくとも1つ又はそれ以上のディボット484を備えるように示されている。図12では、ソレノイドは、未係止位置で示されており、該未係止位置では、プランジャー482は、ギア454内のディボット484から解放され、かくして、ギア454の運動を可能にしている。係止位置では、プランジャー482は、ディボット484内に挿入され、かくして、ギア454が更なる回転することを係止する。ソレノイドは、未係止位置を呈するように電圧印加されてもよく、係止位置を呈するように停止されてもよい。ギア454、モータ452及び波発生器446の回転が停止されたとき、ドライバー入力から道路車輪への比率は変化されない。ギア454が説明されたが、代替実施例では、電動モータ452から波発生器446へと回転を伝達するためのギア454の代わりにベルトトランスミッションを利用することができる。波発生器446が車両ステアリングシステム430に入力回転を提供しているので、波発生器446は、車両ステアリングシステム430のための入力増幅シャフトとして形成されてもよい。波発生器446は、この場合には下側シャフト436である入力シャフトと同一直線上にある。
図12に示された実施例では、入力回転は、フレックススプライン440に亘って、ドライバーからもたらされる。追加の入力回転は、波発生器446に亘る。出力回転は、円形スプライン448を覆い、次式のように定義される。
cs =(nfs×R/(R+1))+nwg/(R+1)
車両ステアリング装置430は、前述した実施例におけるように逆転されてもよい。即ち、下側シャフト436がピニオンとして形成され、ピニオン450が入力シャフトとして形成されてもよく、それにより円形スプライン448への入力回転がフレックススプライン440へと伝達され、支持部442を覆う下側シャフト436へと回転を伝達させるようにしてもよい。そのような逆転実施例では、入力回転は、円形スプライン448を覆うドライバーからくる。第2の入力回転は、再び、波発生器446を覆うことになる。出力回転は、フレックススプラインを覆い、次式のように定義される。
fs =(ncs×(R+1)/R)+nwg/R
いずれの構成においても、モータハウジング及びモータ452のステータは、差動トランスミッションのためのハウジングが静止したままであるように、入力シャフトの回転に関して静止したままであり、よって、螺旋ケーブルは、これらの実施例に関しては必要とされない。
図13は、磁気ステアリングアシスト液圧ステアリングシステムと一体化されたアクティブフロントステアリングアクチュエータの別の実施例を示している。車両ステアリングシステム500は、ブラシレスの中空電動モータ502を備えていてもよい。ロータ504は、波発生器506に接続されてもよい。ブラシレス巻き線508は、ハウジング510、外側静止部材内にある。ワイヤ509は、ECUへの接続のために提供される。係止機構512は、変化しないステアリング比率に関して波発生器506を係止することができる。ECUが、係止機構512のパワーを供給して、波発生器506を係止解除し、電動モータ502のパワーを供給するとき、ロータ504は、波発生器506を回転し、追加の可変ステアリング回転を生成し、よって、ロータ504は、システム500のための入力増幅シャフトとなる。モータ502のステータ及びモータハウジング並びに差動トランスミッションのためのハウジングは、入力及び出力シャフトの回転の間に静止したままであり、よって、螺旋ケーブルは、この実施例に関しては必要とされない。システム500の他の全ての機構は、図12のシステム430に類似している。
図14は、図12に示されるシステム430に類似した磁気ステアリングアシスト液圧ステアリングシステムを備えたアクティブフロントステアリングアクチュエータを示している。車両ステアリングシステム530は、円形スプライン532を覆う入力回転を有する。フレックススプライン534は、ピニオン536と接続されてもよい。波発生器538は、ギア548と接続されていてもよい。追加の回転に関しては、ECUにより決定されたとき、電動モータ542は、ロータ544を介してギア540を回転させる。ギア540の回転は、ギア548を回転させ、システム530に追加の入力を提供するため波発生器538を回転させる。波発生器538は、システム530に追加の入力を提供し、従って、システム530のための入力増幅シャフトとしてみなすことができる。波発生器538は、入力シャフト、この場合にはシステム530の下側シャフト436と同一直線上にあってもよい。係止機構546は、前述された目的のため電動モータ542上に設けられてもよい。代替のパッケージング構成として、電動モータ542は、上方から下方へと反対方向に設置されてもよく、即ち、モータ542が差動トランスミッションハウジング550に隣接して配置され、ロータ544がラック438に向かう方向にモータ542から延在する。そのような実施例では、モータ542の長さ方向軸は、スペースを考慮するため、図14に示されたものよりもピニオン536の長さ方向軸から更に間隔を隔てられている必要がある。従って、そのような場合には、ベルトトランスミッションがギアトランスミッションを覆うのが好ましい。任意の場合には、パッケージング設計は、最終的に意図された用途に基づいて決定されてもよく、車両ステアリングシステム530の機能には影響を与えない。
図12及び図14は、入力シャフトとは同一直線上にはないが、該入力シャフトに平行であるロータシャフトを有するモータを備えた車両ステアリングシステムを実証しているが、これらの実施例は、これらのシステムの摩擦が入力シャフトと出力シャフトとの間の摩擦に事実上制限されるので、地面に対する摩擦を最小にする差動機構を有するアクティブフロントステアリングシステムになおも関連していることが理解されるべきである。これらのシステムは、モータハウジングと、入力シャフト及び出力シャフトの回転に対して静止しているモータのステータを全て備えている。更には、これらのシステムは、車両ステアリングシステムの入力シャフトと同一直線上にある入力増幅シャフトを依然として備えている。これらの実施例は、オフセットモータを備えているので、ギア、ベルト又はロータを入力増幅シャフトに接続するための他のトランスミッションを考慮に入れなければならないが、ロータのシャフトサイズを減少させることができ、システム全体のコストを減少させることができる。かくして、これらの実施例は、追加の設計及び車両ステアリングシステムのためのパッケージングオプションを提供する。
上述された実施例の特徴を利用する方法は、電子制御ユニットを提供し、車両ステアリング装置の入力シャフトの回転を検出して第1の信号を電子制御ユニットに送り、第2の信号をモータに送り、モータがモータケーシング及びステータを有することによって、車両ステアリング装置に可変比率ステアリングを提供する工程を備えることができる。第2の信号は、モータのロータシャフトの回転を規定し、入力増幅シャフトは、入力シャフトと共通の長さ方向軸を共有しており、第2の信号により決定されたときロータシャフトを回転させる。ロータシャフトは、可変ギア機構を回転させ、該可変ギア機構は、車両ステアリング装置の入力シャフトをその出力シャフトに接続しており、ステータを入力シャフト及び出力シャフトの回転に対して静止した状態に維持している。本方法は、上述された実施例の範囲内で、図面に記載されているように、他の要素の使用を更に含んでいる。
かくして、モータケーシング及びステータがステアリングシステムの入力シャフトと共に回転せず、よって、モータケーシング及びステータがステアリングシステムの入力シャフトと共に回転するシステムと比較したとき、ハンドルを回したとき遭遇する慣性力を減少させる、車両ステアリング装置のためのシステム及び方法が記載された。差動機構のハウジングは、ステアリングシャフトの回転に対して有利に固定されていてもよく、これによって、慣性力を更に減少させる。本実施例で用いられる静止電動モータは、螺旋ケーブルを必要とせず、よって、螺旋ケーブルの追加の組み立ての必要性を有利に無くすことができる。外部波発生器も、センサレスの同期装置の組み込みを有するものとして説明された。入力シャフトと同一直線上にある入力増幅シャフトを有することによって他の実施例の他の特徴及び利点を維持しつつオフセットモータを備える追加の実施例が説明された。これらの実施例は、入力シャフト及び出力シャフトが交換可能である状態で可逆であるように設計されているので、出力シャフトがトルクを提供するとき道路フィードバックがドライバーに伝達させられる。
本発明は、一例としての実施例を参照して説明されたが、本発明の範囲から逸脱すること無く、様々な変更をなし、均等物がその構成要素の代用となり得ることは、当業者によって理解されよう。例えば、「第1」及び「第2」等の用語は、2つの同様の構成要素の間を単に識別するために本明細書で使用されており、例えば、重要性又は位置等の順位を意味することを意図しているわけではない。更には、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく本発明の教えに特定の状況又は材料を採用するため多くの変形をなすことができる。従って、本発明は、本発明を実行するため考慮されるベストモードとして開示された特定の実施例に限定されるものではなく、本発明は、添付した請求の範囲内に属する全ての実施例を含むことが意図されている。
図1は、車両のステアリングシステムの概略的な斜視図である。 図2は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の一実施例の側断面図である。 図3は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図4は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図5は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図6は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図7は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図8は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図9は、図7及び図8のステアリングシステムで使用される、波形発生器、円形スプライン、撓みスプラインの断面図である。 図10は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図11は、図1のステアリングシステムで使用するための車両ステアリング装置の別の実施例の側断面図である。 図12は、車両ステアリング装置の別の代替実施例の側断面図である。 図13は、車両ステアリング装置の別の代替実施例の側断面図である。 図14は、車両ステアリング装置の別の代替実施例の側断面図である。

Claims (47)

  1. 車両ステアリング装置(70)であって、
    回転可能な入力シャフト(152)と、
    入力シャフト(152)と長さ方向軸(254)を共有する、入力増幅シャフト(152)と、
    前記入力増幅シャフト(152)と連通すると共に、モータステータ(94)を更に有する、モータ(22)と、
    を備え、
    前記モータステータ(94)は前記入力シャフト(152)の回転に対して静止している、車両ステアリング装置。
  2. 前記入力シャフト(152)は、ハンドル(14)に接続されたステアリングシャフト(16)である、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  3. 前記入力シャフト(152)は、前記車両ステアリング装置(70)の下側シャフトであり、前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)は、前記車両ステアリング装置(70)のピニオンである、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  4. 前記モータ(22)を収容するモータハウジング(68)を更に備え、前記モータハウジング(68)は、前記入力シャフト(152)の回転に対して静止している、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  5. 出力シャフト(80)を更に備え、該出力シャフト(80)は、カップ形状の部分(196)を備え、前記入力シャフト(152)の端部は、該入力シャフト(152)と前記出力シャフト(80)との間の長さ方向の整列を維持するため前記カップ形状部分(196)内に収容されている、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  6. 前記モータ(22)は、センサレスの同期装置である、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  7. 前記入力シャフト(152)に接続されたフレックススプライン(76)を有する調和駆動機構を更に備え、前記フレックススプライン(76)は、前記モータ(22)内の空気ギャップを通過する非磁性部分を備えている、請求項6に記載の車両ステアリング装置(70)。
  8. 前記入力増幅シャフトは、前記モータ(22)のロータシャフト(84)であり、前記ロータシャフト(84)は、前記フレックススプライン(76)内に配置された波発生器(84)への入力を提供する、請求項7に記載の車両ステアリング装置(70)。
  9. 前記フレックススプライン(76)と連通する円形スプライン(74)を更に備え、該円形スプライン(74)は出力シャフト(80)に接続されている、請求項7に記載の車両ステアリング装置(70)。
  10. 前記ステアリング装置(70)に可変比率ステアリングを提供するための差動機構(42)を更に備え、前記入力増幅シャフト(152)は、前記差動機構(42)に可変回転を提供する、請求項1に記載の車両ステアリング装置(70)。
  11. 前記差動機構(42)を取り囲むハウジング(18)を更に備え、該ハウジング(18)は前記入力シャフト(152)の回転に対して静止している、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  12. 前記ハウジング(18)内での前記入力シャフト(152)の回転を可能にするため、前記ハウジング(18)と前記入力シャフト(152)との間に配置されたベアリングを更に備えている、請求項11に記載の車両ステアリング装置(70)。
  13. 前記差動機構(42)に接続された出力シャフト(80)を更に備え、該出力シャフト(80)は、前記入力増幅シャフト(152)と同一直線上にある、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  14. 前記入力増幅シャフト(152)は、前記モータ(22)のロータシャフト(84)である、請求項13に記載の車両ステアリング装置(70)。
  15. 前記ロータシャフト(84)は中空であり、前記出力シャフト(80)は前記ロータシャフト(84)を同一直線上で通過する、請求項14に記載の車両ステアリング装置(70)。
  16. 前記ロータシャフト(84)と前記出力シャフト(80)との間に配置されたベアリングを更に備える、請求項15に記載の車両ステアリング装置(70)。
  17. 前記入力増幅シャフト(152)は、前記モータ(22)のロータシャフト(84)と連通する波発生器(82)である、請求項13に記載の車両ステアリング装置(70)。
  18. 前記ロータシャフト(84)の長さ方向軸(254)は、前記波発生器(82)の長さ方向軸(254)に平行である、請求項17に記載の車両ステアリング装置(70)。
  19. 前記ロータシャフト(84)と前記波発生器(82)との間でギアトランスミッションを更に備える、請求項17に記載の車両ステアリング装置(70)。
  20. 前記ロータシャフト(84)と前記波発生器(82)との間にベルトトランスミッションを更に備える、請求項17に記載の車両ステアリング装置(70)。
  21. 前記モータ(22)は、電子制御ユニットから入力信号を受け取る、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  22. 前記差動機構(42)は、円形スプライン(74)と、フレックススプライン(76)と、動的スプライン(78)と、を備え、前記入力シャフト(152)は前記円形スプライン(74)を回転させ、前記フレックススプライン(76)を回転させ、前記動的スプライン(78)を回転させ、前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)を回転させる、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  23. 前記差動機構(42)は、パンケーキ型の調和駆動機構(300)である、請求項22に記載の車両ステアリング装置(70)。
  24. 前記動的スプライン(78)を前記出力シャフト(80)に接続する支持部(72)を更に備える、請求項22に記載の車両ステアリング装置(70)。
  25. 前記入力シャフト(152)を前記円形スプライン(74)に接続する支持部(72)を更に備える、請求項22に記載の車両ステアリング装置(70)。
  26. 前記差動機構(42)は、前記フレックススプライン(76)内に波発生器(82)を更に備え、前記波発生器(82)は前記入力増幅シャフト(152)により回転される、請求項22に記載の車両ステアリング装置(70)。
  27. 前記差動機構(42)は、円形スプライン(74)と、フレックススプライン(76)と、動的スプライン(78)と、を備え、前記入力シャフト(152)は前記動的スプライン(78)を回転させ、前記フレックススプライン(76)を回転させ、前記フレックススプライン(76)を回転させ、前記円形スプライン(74)を回転させ、前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)を回転させる、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  28. 前記差動機構(42)は、調和型1:1差動トランスミッションを備える、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  29. 前記調和型1:1差動トランスミッションは、一対のパンケーキ型調和駆動機構(300)を備え、一方のパンケーキ型調和駆動機構(300)は、比率R/(R+1)を持ち、他方のパンケーキ型調和駆動機構(300)は、比率(R+1)/Rを持っている、請求項28に記載の車両ステアリング装置(70)。
  30. 前記差動機構(42)は、フレックススプライン(76)と、円形スプライン(74)と、前記フレックススプライン(76)を取り囲む外部波発生器(82)と、を備え、前記入力シャフト(152)は前記フレックススプライン(76)を回転させ、前記円形スプライン(74)を回転させ、前記波発生器(82)は前記入力増幅シャフト(192)により作動可能である、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  31. 前記円形スプライン(74)は、出力シャフト(80)に取り付けられ、該出力シャフト(80)は前記入力増幅シャフト(192)と同一直線上にある、請求項30に記載の車両ステアリング装置(70)。
  32. 前記入力増幅シャフト(192)は、前記モータ(22)のロータシャフト(84)であり、前記ロータシャフト(84)は中空であり、前記出力シャフト(80)は前記ロータシャフト(84)を同一直線上で通過する、請求項31に記載の車両ステアリング装置(70)。
  33. システムの故障の間に前記モータ(22)のロータの回転を停止させるための安全要素を更に備える、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  34. 前記安全要素は、磁気レオロジー流体ストッパー、電磁クラッチ、ブレーキ(30)、グリップ、及び、ソレノイドを含む組から選択される、請求項33に記載の車両ステアリング装置(70)。
  35. 前記安全要素は、前記ロータ(84)の長さ方向軸(254)に平行なスプリング作動式プランジャーを備え、該プランジャーは、前記安全要素(272)が前記ロータ(84)の回転を停止させるため電圧印加を断たれたとき延長し、前記安全要素(272)が前記ロータ(84)の回転を可能にするため電圧を印加されたとき収縮する、請求項33に記載の車両ステアリング装置(70)。
  36. 前記差動機構(42)は、遊星ギアシステムを備える、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  37. 前記入力増幅シャフト(152)は、前記遊星ギアシステムの第1の太陽ギアを回転させ、該第1の太陽ギア(18)は遊星ギアシステムの中空シャフト(84)に接続され、該遊星ギアシステム中空シャフトは第1の遊星ギアを第2の太陽ギアに接続し、該第2の太陽ギアは第2の遊星ギアに取り付けられ、前記第1の遊星ギア(204)及び前記第2の遊星ギアは前記入力シャフト(152)に接続され、前記第2の太陽ギアは前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)に接続されている、請求項36に記載の車両ステアリング装置(70)。
  38. 前記遊星ギアシステムは、遊星ギア(204)、リングギア(206)、及び、外部ギアを備え、前記遊星ギア(204)は前記リングギアの歯と噛み合う第1の組の歯と、前記外部ギアの歯と噛み合う第2の組の歯とを備え、前記リングギアは前記外部ギアよりも少ない歯を有し、前記リングギアは前記入力シャフト(152)に取り付けられ、前記外部ギアは前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)に取り付けられ、前記入力増幅シャフトは、可変回転のため前記遊星ギアに取り付けられている、請求項36に記載の車両ステアリング装置(70)。
  39. 前記差動機構(42)はカップ式の調和駆動機構である、請求項10に記載の車両ステアリング装置(70)。
  40. 前記モータ(22)は軸方向空気ギャップモータ(22)である、請求項39に記載の車両ステアリング装置(70)。
  41. 車両ステアリング装置(70)であって、
    回転可能な入力シャフト(152)と、
    モータ(22)と、
    前記ステアリング装置(70)に可変比率ステアリングを提供するための差動機構(42)であって、該差動機構(42)は、フレックススプライン(76)、円形スプライン(74)、及び、前記フレックススプライン(76)を取り囲む外部波発生器(82)を備え、前記波発生器(82)は、前記モータ(22)により回転される、前記差動機構(42)と、
    を備える、車両ステアリング装置(70)
  42. 前記波発生器(82)は前記モータ(22)のロータシャフト(84)に接続する支持部に取り付けられている、請求項41に記載の車両ステアリング装置(70)。
  43. 前記差動機構(42)からの入力部(152)を受け入れるための前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)を更に備え、該出力シャフト(80)は、前記入力シャフト(152)と前記出力シャフト(80)との間で長さ方向の整列を維持するため前記入力シャフト(152)の端部を受け入れるカップ形状部分(196)を備える、請求項41に記載の車両ステアリング装置(70)。
  44. 前記差動機構(42)を取り囲むハウジング(18)を更に備え、該ハウジングは、前記入力シャフト(152)の回転に対して静止している、請求項41に記載の車両ステアリング装置(70)。
  45. 前記ハウジング(18)に対する前記入力シャフト(152)の回転のため前記ハウジング(18)と前記入力シャフト(152)との間に配置されたベアリング(66)を更に備える、請求項44に記載の車両ステアリング装置(70)。
  46. 前記差動機構(42)からの入力部(152)を受け入れるための前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)を更に備え、前記モータ(22)は前記出力シャフト(80)を取り囲む中空ロータシャフト(84)を備え、該ロータシャフト(84)は前記波発生器(82)を作動するため配置されている、請求項41に記載の車両ステアリング装置(70)。
  47. 車両ステアリング装置(70)に可変比率ステアリングを提供する方法であって、
    電子制御ユニットを提供し、
    前記車両ステアリング装置(70)の入力シャフト(152)の回転を検出し、前記電子制御ユニットに第1の信号を送り、
    モータ(22)に第2の信号を送り、該モータ(22)はステータ(212)を有し、前記第2の信号は、前記モータ(22)と連通する入力増幅シャフト(152)の回転を規定し、該入力増幅シャフト(152)は前記入力シャフト(152)と共通の長さ方向軸(254)を共有し、
    前記入力増幅シャフト(152)を前記第2の信号により決定されるように回転し、前記入力増幅シャフト(152)は差動機構(42)を回転させ、該差動機構(42)は前記入力シャフト(152)を前記車両ステアリング装置(70)の出力シャフト(80)に接続し、
    前記ステータ(94)を、前記入力シャフト(152)及び前記出力シャフト(80)に回転に対して静止した状態に維持する、各工程を備える、方法。
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