JP4442630B2 - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の操舵制御装置に係り、更に詳細には操舵伝達比を変更する伝達比可変装置を備えた車両の操舵制御装置に係る。
自動車等の車両の操舵制御装置の一つとして、操舵伝達比を変更する伝達比可変装置を備えた操舵制御装置は既に知られている。この種の操舵制御装置は、一般に、回転可能に支持され且つステアリングホイールと相対回転不能に係合された入力軸と、回転可能に支持された出力軸と、出力軸の回転運動を操舵輪が舵角を変更する運動に変換する運動変換機構と、入力軸に対し相対的に出力軸を回転させることにより入力軸の回転運動量に対する出力軸の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置とを有している。
伝達比可変装置は従来種々の構成のものが提案されているが、電動モータ及び減速機構を備えた伝達比可変装置がよく知られている。電動モータはステータと、該ステータとの間の相互作用により発生するロータ駆動トルクによってステータに対し相対的に回転駆動されるロータとを有し、減速機構はロータの回転に伴って回転する回転体を含み、回転体が入力軸に対し第一の回転角度だけ相対回転すると出力軸が入力軸に対し第一の回転角度とは異なる第二の回転角度だけ相対回転すると共に回転体が前記入力軸に対し相対回転しないときには出力軸が入力軸に対し相対回転しないよう構成されている。
伝達比可変装置を制御するためには電動モータへ制御電流を供給する必要があるが、電動モータがステアリングコラムに内蔵されている構造の場合には、車体側より電動モータへ制御電流を供給するためのスパイラルケーブルが必要である。そのためスパイラルケーブルが不要であるよう、ステータが車両の車体に固定され、ステータに制御電流が供給される構造の伝達比可変装置も既に知られている。
また伝達比可変装置を備えた操舵制御装置に於いては、例えば本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1及び2に記載されている如く、伝達比可変装置が正常である場合には伝達比可変装置による伝達比の変更制御が確実に行われると共に、伝達比可変装置に異常が生じた場合には入力軸と出力軸との間に確実に回転運動及びトルクが伝達されるよう、入力軸及び出力軸の間の伝達比の変化を許容するロックオフ状態と、入力軸及び出力軸の間の伝達比の変化を阻止するロックオン状態とに切り替わるロック装置が設けられている。
特開2005−162124号公報 特開2005−14680号公報
伝達比可変装置の減速機構として、波動歯車機構(ストレイン・ウェーブ・ギヤリング機構)(例えば特開2005−14680号公報参照)がよく知られている。この機構は入力軸と一体に回転する第一のリング歯車部材と、出力軸と一体に回転する第二のリング歯車部材と、電動モータのロータと一体に回転する楕円形の回転体の周りに装着され回転体に対し相対的に回転可能な帯状の外歯歯車部材とを有し、外歯歯車部材は回転体の楕円の長径に対応する位置に於いて第一及び第二のリング歯車部材と噛合し、外歯歯車部材の歯数は第一及び第二のリング歯車部材の一方の歯数と同一であり且つ第一及び第二のリング歯車部材の他方の歯数と異なり、回転体が電動モータによって入力軸に対し相対的に回転駆動されることにより、伝達比が変化されるようになっている。
また上述の如き波動歯車機構を備えた操舵制御装置のロック装置は、一般に、ロックオン状態に於いては、ロータ及びステータの相対回転を阻止することによって回転体の回転を阻止することにより、入力軸及び出力軸の間の伝達比の変化を阻止するようになっている。ロック装置がロックオン状態にあるときには、回転体は回転せず、入力軸の回転に伴う第一のリング歯車部材の回転によって外歯歯車部材が回転体の周りに回転せしめられ、その外歯歯車部材の回転が第二のリング歯車部材を介して出力軸へ伝達されることにより、一定のギヤ比にて入力軸の回転運動及びトルクが出力軸へ伝達される。逆に出力軸の回転に伴う第二のリング歯車部材の回転によって外歯歯車部材が回転体の周りに回転せしめられ、その外歯歯車部材の回転が第一のリング歯車部材を介して入力軸へ伝達されることにより、一定のギヤ比にて出力軸の回転運動及びトルクが入力軸へ伝達される。
従って伝達比可変装置の電動モータのステータが車両の車体に固定された型式の操舵制御装置に於いて、異物の侵入等により外歯歯車部材が回転体に対し相対的に回転し得なくなると、ロック装置がロックオン状態に切り替えられロータ及び回転体の回転が阻止された場合には、外歯歯車部材は全く回転することができなくなり、入力軸及び出力軸の間にて回転運動及びトルクの伝達を行うことができなくなると共に、ステアリングホイールの回転操作及び操舵輪の転舵を行うことができなくなる。
かかる事態になることを回避するためには、外歯歯車部材が回転体に対し相対的に回転し得なくなった状況にてロック装置がロックオン状態に切り替えられても、回転体に高いトルクが作用するような場合には回転体の回転を許容する特殊な安全装置が必要であり、操舵制御装置の構造が複雑化したり、操舵制御装置が高コスト化したりすることが避けられない。
本発明は、伝達比可変装置が電動モータ及び波動歯車機構を有し、電動モータのステータが車両の車体に固定された従来の操舵制御装置に於けるロック装置に関する上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、構造を複雑化したり高コスト化したりする特殊な安全装置を要することなく、異物の侵入等により外歯歯車部材が回転体に対し相対的に回転し得なくなった状況に於いてロック装置がロックオン状態に切り替えられた場合にも、入力軸及び出力軸の間にて回転運動及びトルクの伝達を行うことができ、これによりステアリングホイールの回転操作及び操舵輪の転舵を行うことを可能にすることである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち回転可能に支持され且つステアリングホイールと相対回転不能に係合された入力軸と、回転可能に支持された出力軸と、前記出力軸の回転運動を操舵輪が舵角を変更する運動に変換する運動変換機構と、前記入力軸に対し相対的に前記出力軸を回転させることにより前記入力軸の回転運動量に対する前記出力軸の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を阻止するロックオン状態と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を許容するロックオフ状態とに切り替わるロック装置と、前記ロック装置に対する制御電流を制御することにより前記ロック装置を前記ロックオン状態と前記ロックオフ状態とに切り替える制御装置とを有し、前記伝達比可変装置は電動モータ及び減速機構を有し、前記電動モータはステータと、該ステータとの間の相互作用により発生するロータ駆動トルクによって前記ステータに対し相対的に回転駆動されるロータとを含み、前記減速機構は前記入力軸と一体に回転する第一のリング歯車部材と、前記出力軸と一体に回転する第二のリング歯車部材と、前記ロータと一体に回転する楕円形の回転体の周りに装着され前記回転体に対し相対的に回転可能な帯状の外歯歯車部材とを有し、前記外歯歯車部材は前記回転体の楕円の長径に対応する位置に於いて前記第一及び第二のリング歯車部材と噛合し、前記外歯歯車部材の歯数は前記第一及び第二のリング歯車部材の一方の歯数と同一であり且つ前記第一及び第二のリング歯車部材の他方の歯数と異なり、前記回転体が前記電動モータによって前記入力軸に対し相対的に回転駆動されることにより伝達比を変更するよう構成された車両の操舵制御装置に於いて、前記電動モータは前記ステアリングホイールと前記減速機構との間に配置され、前記ステータは前記車両の車体に固定され、前記ロック装置は前記ロックオン状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止し、前記ロックオフ状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを許容することを特徴とする車両の操舵制御装置、又は請求項2の構成、即ち回転可能に支持され且つステアリングホイールと相対回転不能に係合された入力軸と、回転可能に支持された出力軸と、前記出力軸の回転運動を操舵輪が舵角を変更する運動に変換する運動変換機構と、前記入力軸に対し相対的に前記出力軸を回転させることにより前記入力軸の回転運動量に対する前記出力軸の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を阻止するロックオン状態と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を許容するロックオフ状態とに切り替わるロック装置とを有し、前記伝達比可変装置は電動モータ及び減速機構を有し、前記電動モータはステータと、該ステータとの間の相互作用により発生するロータ駆動トルクによって前記ステータに対し相対的に回転駆動されるロータとを含み、前記減速機構は前記入力軸と一体に回転する第一のリング歯車部材と、前記出力軸と一体に回転する第二のリング歯車部材と、前記ロータと一体に回転する楕円形の回転体の周りに装着され前記回転体に対し相対的に回転可能な帯状の外歯歯車部材とを有し、前記外歯歯車部材は前記回転体の楕円の長径に対応する位置に於いて前記第一及び第二のリング歯車部材と噛合し、前記外歯歯車部材の歯数は前記第一及び第二のリング歯車部材の一方の歯数と同一であり且つ前記第一及び第二のリング歯車部材の他方の歯数と異なり、前記回転体が前記電動モータによって前記入力軸に対し相対的に回転駆動されることにより伝達比を変更するよう構成された車両の操舵制御装置に於いて、前記ステータは前記車両の車体に固定され、前記ロック装置は前記ロックオン状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止し、前記ロックオフ状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを許容し、前記ロック装置は係合部材と、前記係合部材を駆動するアクチュエータと、前記係合部材と係合することにより前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止する被係合部材とを有し、前記アクチュエータは前記入力軸及び前記ロータの一方により支持され、前記被係合部材は前記入力軸及び前記ロータの他方により支持されていることを特徴とする車両の操舵制御装置によって達成される。
上記請求項1及び2の構成によれば、電動モータのステータは車両の車体に固定されているが、ロック装置はロックオン状態に於いては入力軸及びロータが互いに他に対し相対回転することを阻止し、ロックオフ状態に於いては入力軸及びロータが互いに他に対し相対回転することを許容するので、ロックオン状態に於いては入力軸、ロータ、回転体は一体的に回転することができ、従って異物の侵入等により外歯歯車部材が回転体に対し相対的に回転し得なくなった状況に於いてロック装置がロックオン状態に切り替えられた場合にも、入力軸、ロータ、回転体と一体的に回転する外歯歯車部材と第二のリング歯車部材との間にて確実に回転運動及びトルクの伝達を行わせることができ、これにより入力軸及び出力軸の間にて回転運動及びトルクの伝達を確実に行うことができる。
また上記請求項1及び2の構成によれば、外歯歯車部材が回転体に対し相対的に回転し得なくなった状況にてロック装置がロックオン状態に切り替えられても、回転体に高いトルクが作用するような場合に回転体の回転を許容する特殊な安全装置は不要であるので、操舵制御装置の構造が複雑化したり、操舵制御装置が高コスト化したりすることを確実に回避することができる。
特に上記請求項1の構成によれば、電動モータはステアリングホイールと減速機構との間に配置されているので、ステアリングホイール若しくは入力軸に設けられた電装部品へ制御電流を供給するための手段とアクチュエータに対し制御電流を供給するための手段とを共用することができる。
また上記請求項2の構成によれば、アクチュエータによって係合部材を駆動し被係合部材と係合させることにより、ロック装置をロックオン状態に切り替え、アクチュエータによって係合部材を駆動し被係合部材との係合より離脱させることにより、ロック装置をロックオフ状態に切り替えることができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記ロック装置は係合部材と、前記係合部材を駆動するアクチュエータと、前記係合部材と係合することにより前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止する被係合部材とを有し、前記アクチュエータは前記入力軸及び前記ロータの一方により支持され、前記被係合部材は前記入力軸及び前記ロータの他方により支持されているよう構成される(請求項の構成)。
上記請求項の構成によれば、アクチュエータによって係合部材を駆動し被係合部材と係合させることにより、ロック装置をロックオン状態に切り替え、アクチュエータによって係合部材を駆動し被係合部材との係合より離脱させることにより、ロック装置をロックオフ状態に切り替えることができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2又は3の構成に於いて、前記アクチュエータは前記入力軸により支持され、内端が前記入力軸により支持されたスパイラルケーブルを経て前記車体の側より制御電流が供給されることにより作動するよう構成される(請求項の構成)。
上記請求項4の構成によれば、入力軸により支持されたアクチュエータに対し車体の側よりスパイラルケーブルを経て制御電流が供給されるので、入力軸の回転位置に拘らず車体の側よりアクチュエータに対し確実に制御電流を供給することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項の構成に於いて、前記ロック装置は前記ステアリングホイールと前記電動モータとの間に配置され、前記スパイラルケーブルは前記ステアリングホイール若しくは前記入力軸に設けられた電装部品へ制御電流を供給する機能を有するよう構成される(請求項の構成)。
上記請求項5の構成によれば、ステアリングホイール若しくは入力軸に設けられた電装部品へ制御電流を供給するためのスパイラルケーブルをアクチュエータに対し制御電流を供給するためのスパイラルケーブルとして共用することができ、これにより電装部品へ制御電流を供給するためのスパイラルケーブルとは別にアクチュエータに対し制御電流を供給するためのスパイラルケーブルが設けられる場合に比して、操舵制御装置の構造を簡略化し、操舵制御装置のコストを低減することができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至の何れかの構成に於いて、外歯歯車部材の歯数は第二のリング歯車部材の歯数と同一であり且つ第一のリング歯車部材の歯数と異なるよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様1の構成に於いて、外歯歯車部材及び第二のリング歯車部材の歯数は第一のリング歯車部材の歯数よりも多いよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2乃至又は上記好ましい態様1又は2の何れかの構成に於いて、アクチュエータは入力軸により支持され、被係合部材はロータにより支持されているよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至又は上記好ましい態様1乃至3の何れかの構成に於いて、ロック装置は不動の摩擦部材と可動の摩擦部材とを有し、それらの摩擦部材が互いに摩擦係合することによりロックオン状態になるよう構成される(好ましい態様4)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
[第一の実施例]
図1は本発明による車両の操舵制御装置の第一の実施例を示す概略構成図、図2は伝達比可変装置の波動歯車機構を回転軸線に垂直な切断面にて切断して示す断面図である。尚図2に於いては、簡略化の目的でハッチングは省略されている。
図1に於いて、10は操舵制御装置を全体的に示している。操舵制御装置10は、車両の運転者により操舵操作(回転操作)されるステアリングホイール12と、回転軸線14の周りに回転可能に支持された入力軸としてのアッパステアリングシャフト16と、回転軸線14の周りに回転可能に支持された出力軸としてのロアステアリングシャフト18と、必要に応じてアッパステアリングシャフト16に対し相対的にロアステアリングシャフト18を回転させることによりアッパステアリングシャフト16の回転運動量に対するロアステアリングシャフト18の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置20と、ロアステアリングシャフト18の回転運動を操舵輪である左右前輪22L及び22Rの舵角変更運動に変換する運動変換機構24とを含んでいる。
アッパステアリングシャフト16は上端にて図には示されていないトーションバーを介してステアリングホイール12に連結され、下端に回転軸線14に垂直に延在するディスク部16aを一体に有している。ロアステアリングシャフト18の上端には回転軸線14に垂直に延在するディスク部18aと、該ディスク部18aの外縁部より回転軸線14に整合して上方へ延在する円筒部18bとが一体に設けられている。ディスク部18a及び円筒部18bはディスク部16aより隔置され、これによりディスク部16aを回転軸線14の周りに回転可能に遊嵌状態にて受け入れている。
伝達比可変装置20は電動モータ26及び減速歯車機構27を有している。電動モータ26はステアリングホイール12とディスク部16aとの間にてアッパステアリングシャフト16の周りに配設されている。電動モータ26はブラシレスモータであり、複数の電磁コイルを備えたステータ28と、周方向に配列された複数の永久磁石を備えステータ28との間の電磁気的相互作用により発生するロータ駆動トルクによってステータ28に対し相対的に回転駆動されるロータ30とを有している。ステータ28は車両の車体32に固定され、車体32により支持されている。ロータ30はアッパステアリングシャフト16に対し相対的に回転軸線14の周りに回転可能にアッパステアリングシャフト16に遊嵌合する管状をなし、下端に回転軸線14に垂直に延在するディスク部30aを一体に有している。ディスク部30aは長径La及び短径Lbを有する楕円形をなし、ロータ30と一体に回転する回転体として機能する。
ディスク部16aの外縁部の上面には回転軸線14に整合する平歯の内歯34aを有するリング歯車部材34が固定されており、円筒部18bの上端部の内面には回転軸線14に整合する平歯の内歯36aを有するリング歯車部材36が固定されている。リング歯車部材34は円筒部18bより径方向内方に隔置され且つリング歯車部材36より回転軸線14に沿う方向に隔置されている。リング歯車部材34及び36は互いに同一のピッチ円直径を有しているが、図示の第一の実施例に於いてはそれぞれ100及び102の歯数を有している。
図2に示されている如く、ディスク部30aはリング歯車部材34及び36に径方向に対向する位置に位置し、ディスク部30aの外周には軸受38を介して平歯の外歯40aを有する帯状の外歯歯車部材40が配設されている。軸受38は可撓性を有するインナレース38a及びアウタレース38bとこれらの間に配設された複数のローラ38cとよりなり、インナレース38aはディスク部30aに対し相対回転しないようディスク部30aに圧入式に嵌合している。外歯歯車部材40は可撓性を有し、軸受38のアウタレース38bに対し相対回転しないようアウタレースに圧入式に嵌合し、これにより軸受38及び外歯歯車部材40は回転軸線14の位置を中心とする楕円形をなしている。図示の第一の実施例に於いては、外歯歯車部材40は102の歯数を有している。
また図2に示されている如く、外歯歯車部材40はリング歯車部材34及び36のピッチ円とディスク部30aの長径Laに整合する直線Lとが交差する二つの交点P1及びP2に於いてリング歯車部材34及び36と噛合するが、交点P1及びP2以外の領域に於いてリング歯車部材34及び36と噛合しないようになっている。アウタレース38b及び外歯歯車部材40は可撓性を有するので、ディスク部30aがディスク部16a及び円筒部18bに対し相対的に回転軸線14の周りに回転すると、それに伴って交点P1及びP2もディスク部30aの相対回転角度と同一の角度だけ回転軸線14の周りに回転変位する。
かくしてリング歯車部材34、36及び外歯歯車部材40はディスク部30a及び軸受38と共働して波動歯車機構(ストレイン・ウェーブ・ギヤリング機構)として減速歯車機構27を構成しており、ディスク部30a及び軸受38は波動歯車機構の所謂ウェーブジェネレータとして機能する。波動歯車機構の機能は当技術分野に於いてよく知られているが、以下にその概要を説明する。
ディスク部30aがその下方より見てディスク部16a及び円筒部18bに対し相対的に回転軸線14の周りに時計回り方向へ回転すると、その相対回転に伴って外歯歯車部材40とリング歯車部材34とが噛み合う位置が回転軸線14の周りに時計回り方向へ回転移動する。上述の如く外歯歯車部材40の歯数(102)はリング歯車部材34の歯数(100)よりも多い。従ってディスク部30aがリング歯車部材34に対し相対的に回転軸線14の周りに時計回り方向へ360°回転する間に、外歯歯車部材40はディスク部30aに対し相対回転することによりリング歯車部材34に対し二つの歯に相当する角度だけ反時計回り方向へ相対回転する。
またディスク部30aがリング歯車部材36に対し時計回り方向へ相対回転すると、その相対回転に伴って外歯歯車部材40とリング歯車部材36とが噛み合う位置が回転軸線14の周りに時計回り方向へ回転移動する。上述の如く外歯歯車部材40の歯数(102)はリング歯車部材36の歯数(102)と同一である。従ってディスク部30aがリング歯車部材36に対し相対的に回転軸線14の周りに360°回転しても、外歯歯車部材40はリング歯車部材36に対し相対回転しない。
従ってディスク部30aを一体に有するロータ30がアッパステアリングシャフト16に対し角度θだけ時計回り方向へ相対回転すると、360°に対しリング歯車部材36の二つの歯に相当する角度の比1/N(図示の第一の実施例に於いては、Nは51である)を角度θに乗じた角度θ/Nだけ、ロアステアリングシャフト18はアッパステアリングシャフト16に対し時計回り方向へ相対回転せしめられる。また同様にロータ30がアッパステアリングシャフト16に対し角度θだけ反時計回り方向へ相対回転すると、ロアステアリングシャフト18は角度θ/Nだけアッパステアリングシャフト16に対し反時計回り方向へ相対回転せしめられる。
かくして伝達比可変装置20は、電動モータ26及び減速歯車機構27によってロータ30をアッパステアリングシャフト16に対し相対回転させることによりロアステアリングシャフト18をアッパステアリングシャフト16に対し相対回転させ、これによりアッパステアリングシャフト16の回転運動量に対するロアステアリングシャフト18の回転運動量の比である伝達比を変更する。
尚、ロータ30がアッパステアリングシャフト16に対し相対回転しない(θ=0)場合には、ロアステアリングシャフト18はアッパステアリングシャフト16に対し相対回転しない。即ちロータ30、アッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18は互いに他に対し相対回転せず、これらのステアリングシャフトはあたかも一つのシャフトの如く回転する。
ロアステアリングシャフト18の回転運動は運動変換機構24により左右の前輪22L及び22Rの舵角を変更する運動に変換される。図示の第一の実施例に於ける運動変換機構24はラックアンドピニオン型の電動式パワーステアリング装置42を含み、パワーステアリング装置42は車両横方向に延在するラックバー44及びラックバー44のラック歯に係合するピニオンシャフト46を有している。
ラックバー44は電動モータ及び減速機を有するアクチュエータ48によって周知の如く軸線方向に付勢され、これにより運転者の操舵負担が軽減されるようになっている。ピニオンシャフト46にはユニバーサルジョイント50を介してロアステアリングシャフト18の下端が連結されており、ロアステアリングシャフト18の回転運動はユニバーサルジョイント50を介してピニオンシャフト46に同一の回転運動として伝達され、ピニオンシャフト46の回転運動はラックバー44の直線運動に変換される。尚アクチュエータ48はロアステアリングシャフト18又はピニオンシャフト46にアシストトルクを付与するようになっていてもよい。
ラックバー44の両端はボールジョイント52を介して左右のタイロッド54L及び54Rの内端に連結され、タイロッド54L及び54Rの外端は図には示されていないボールジョイントを介してそれぞれ左右の操舵輪22R及び22Lの図には示されていないナックルアームに連結され、これによりラックバー44の直線運動が周知の如く左右の前輪22L及び22Rのキングピン軸周りの揺動運動、即ち舵角変更運動に変換されるようになっている。
図1に示されている如く、ステアリングホイール12と伝達比可変装置20との間にはレバー式のロック装置56が設けられており、ロック装置56は必要に応じてアッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を阻止するようになっている。図示の第一の実施例に於いては、ロック装置56はロータ30の上端の外側に例えば圧入により固定された被係合部材としてのロックホルダ58と、アッパステアリングシャフト16に固定されたマウント60に取り付けられた電磁式のロックアクチュエータ62と、ロックアクチュエータ62により駆動される係合部材としてのロックレバー64とを有している。
ロックホルダ58の外周部には周方向に互いに隔置され且つ径方向外方へ開いた複数の凹部が設けられている。ロックレバー64は図には示されていない枢軸により枢動可能に支持され、先端がロックホルダ58の凹部に係合するロック位置と先端がロックホルダ58の凹部より離脱する非ロック位置とを取り得るようになっている。ロックアクチュエータ62はロックレバー64を駆動するソレノイドを含み、ソレノイドに制御電流が通電されていないときにはロックレバー64をロック位置に位置決めし、ソレノイドに制御電流が通電されているときにはロックレバー64を非ロック位置に位置決めするようになっている。
かくしてロック装置56は、ロックアクチュエータ62のソレノイドに対する制御電流が制御されることにより、アッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を阻止するロックオン状態と、アッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を許容するロックオフ状態とに切り替わるようになっている。ロック装置56がロックオン状態にあるときには、アッパステアリングシャフト16及びロータ30は互いに他に対し相対回転することができないので、リング歯車部材34及び外歯歯車部材40は一体的に回転する。リング歯車部材36及び外歯歯車部材40の歯数は同一であるので、これらの歯車部材は互いに他に対し同一の方向へ同一の角度回転し、従ってアッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18は相対回転することなく、あたかも一つのシャフトの如く回転する。
ステアリングホイール12とロック装置56との間にはそれ自身周知の構造を有するスパイラルケーブル装置66が設けられている。スパイラルケーブル装置66のケーブルの内端はアッパステアリングシャフト16に支持され、ケーブルの外端は車体32により支持されており、これによりスパイラルケーブル装置66はアッパステアリングシャフト16の回転位置に拘らず車体32の側よりロックアクチュエータ62へ制御電流を供給する。またスパイラルケーブル装置66はステアリングホイール12に設けられたエアバッグや各種スイッチ等の電装部品に対し必要な制御電流を供給する。
ステアリングホイール12とスパイラルケーブル装置66との間には操舵角センサ68が設けられており、操舵角センサ68は操舵角θsを検出し、スパイラルケーブル装置66を経て操舵角θsを示す信号を車体32に設けられた電子制御装置70へ供給する。操舵角センサ68はアブソリュート型のロータリエンコーダであり、車体32に対するアッパステアリングシャフト16の相対回転角度を操舵角θsとして検出する。
電動モータ26と波動歯車機構との間には回転角度センサ72が設けられている。回転角度センサ72はインクリメンタル型のロータリエンコーダであり、車体32に対するロータ30の相対回転角度θmの変化量である回転角度変化量Δθmを検出し、検出された回転角度変化量Δθmを示す信号を電子制御装置70へ出力するようになっている。回転角度センサ72は伝達比可変装置20の作動量、従ってアッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18の相対回転角度を検出するためのものであるので、回転角度センサ72に代えて或いは回転角度センサ72に加えてロアステアリングシャフト18の回転角度を検出する回転角度センサが設けられていてもよい。
電子制御装置70には、操舵角センサ68により検出された操舵角θsを示す信号及び回転角度センサ72により検出されたロータ30の回転角度変化量Δθmを示す信号に加えて、車両に搭載された車速センサ74より車速Vを示す信号が供給される。
電子制御装置70は、車速Vに基づき目標ステアリングギヤ比Rgtに対応するロータ30の目標回転角度変化量Δθmtを演算し、回転角度センサ72により検出される回転角度変化量Δθmが目標回転角度変化量Δθmtになるよう、伝達比可変装置20の電動モータ26を制御し、これによりステアリングギヤ比が目標ステアリングギヤ比になるようアッパステアリングシャフト16に対し相対的にロアステアリングシャフト18を回転させる。尚伝達比可変装置20の制御によるステアリングギヤ比や操舵輪の舵角の制御自体は本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
電子制御装置70は、CPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュータ及び駆動回路よりなっていてよい。また電子制御装置70の電源回路はリレーを有し、イグニッションスイッチが開成されても、暫くの間マイクロコンピュータ、駆動回路等へ電力を供給し得るようになっている。
電子制御装置70は、イグニッションスイッチが閉成されると、伝達比可変装置20の制御に先立ってロック装置56のロックアクチュエータ62のソレノイドに対する制御電流の通電を開始することによりロック装置56をロックオフ状態に切り替える。また電子制御装置70は、イグニッションスイッチが開成されると、伝達比可変装置20の制御を終了し、しかる後ロック装置56のロックアクチュエータ62のソレノイドに対する制御電流の通電を終了することによりロック装置56をロックオン状態に切り替える。
電子制御装置70は、伝達比の正常な制御を行うことができない異常が伝達比可変装置20等に生じているか否かを監視し、伝達比可変装置20等に異常が生じていると判定したときには、図には示されていない警報装置を作動させ、伝達比可変装置20の制御を終了すると共に、ロック装置56のロックアクチュエータ62のソレノイドに対する制御電流の通電を終了することによりロック装置56をロックオン状態に切り替える。尚異常が生じているか否かの判定自体は本発明の要旨をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の要領にて実行されてよい。
尚、図には示されていないが、ステアリングホイール12とスパイラルケーブル装置66との間にはトルクセンサが設けられており、スパイラルケーブル装置66はトルクセンサにも必要な電流を供給すると共に、トルクセンサにより検出された操舵トルクTsを示す信号をアシストトルク制御用電子制御装置へ供給する。アシストトルク制御用電子制御装置は操舵トルクTs及び車速Vに基づき目標アシストトルクTatを演算し、目標アシストトルクTatに基づきパワーステアリング装置42のアクチュエータ48を制御する。
上述の如く構成された第一の実施例に於いて、操舵制御装置10が正常であるときには、ロック装置56がロックオフ状態に維持された状態にて伝達比可変装置20が制御され、これによりステアリングギヤ比が目標ステアリングギヤ比になるよう、必要に応じてロアステアリングシャフト18が伝達比可変装置20によりアッパステアリングシャフト16に対し相対的に回転される。
これに対し操舵制御装置10が正常に作動することができない異常が発生したときには、伝達比可変装置20の制御が終了されると共に、ロック装置56がロックオン状態に切り替えられ、アッパステアリングシャフト16及びロータ30が一体的に回転する状態にもたらされる。従ってステアリングホイール12が回転操作されることによりアッパステアリングシャフト16及びロータ30が回転駆動されても、外歯歯車部材40はディスク部30aに対し相対回転することなくリング歯車部材34と共に一体的に回転し、外歯歯車部材40よりリング歯車部材36へ回転運動及びトルクが伝達されることにより、アッパステアリングシャフト16よりロアステアリングシャフト18へ回転運動及びトルクが伝達され、これらのシャフトは相対回転することなく一体的に回転する。
尚ロック装置56がロックオン状態にある状況に於いて、操舵輪である左右の前輪22L及び22Rに路面反力による転舵力が作用すると、その転舵力は運動変換機構24を経てロアステアリングシャフト18へ回転運動及びトルクとして伝達される。そしてそのロアステアリングシャフト18の回転運動及びトルクはステアリングホイール12が回転操作される場合とは逆の経路にてステアリングホイール12へ伝達される。
[第二の実施例]
図3は本発明による車両の操舵制御装置の第二の実施例を示す概略構成図である。尚図3に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この第二の実施例に於いては、ステアリングホイール12と伝達比可変装置20との間にはクラッチ式のロック装置56が設けられており、ロック装置56は上述の第一の実施例のロック装置56の場合と同様に、必要に応じてアッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を阻止するようになっている。図示の第二の実施例に於いては、ロック装置56はロータ30の上端に固定された被係合部材としての不動の摩擦部材80と、アッパステアリングシャフト16に固定された電磁式のロックアクチュエータ82と、ロックアクチュエータ82により駆動される係合部材としての可動の摩擦部材84とを有している。
摩擦部材80、ロックアクチュエータ82、摩擦部材84はそれぞれアッパステアリングシャフト16に嵌合する円環状をなし、ロックアクチュエータ82はアッパステアリングシャフト16に嵌合する管状のプランジャ86を介して摩擦部材84を回転軸線14に沿って往復動させるようになっている。ロックアクチュエータ82と摩擦部材84との間にはプランジャ86の周りに延在する状態にて圧縮コイルばね88が弾装されており、圧縮コイルばね88は摩擦部材84を摩擦部材80へ向けて付勢している。
摩擦部材84は圧縮コイルばね88のばね力によって摩擦部材80に対し押圧され摩擦部材80と一体的に摩擦係合するロック位置と、摩擦部材80より離脱する非ロック位置とを取り得るようになっている。ロックアクチュエータ82はプランジャ86を駆動するソレノイドを含み、ソレノイドに制御電流が通電されていないときには摩擦部材84をロック位置に位置決めし、ソレノイドに制御電流が通電されているときには摩擦部材84を非ロック位置に位置決めするようになっている。ロックアクチュエータ82のソレノイドへの制御電流の供給は車両の車体32の側よりスパイラルケーブル装置66を経て行われ、電子制御装置70により制御される。
かくしてロック装置56は、ロックアクチュエータ82のソレノイドに対する制御電流が制御されることにより、アッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を阻止するロックオン状態と、アッパステアリングシャフト16及びロータ30の互いに他に対する相対回転を許容するロックオフ状態とに切り替わるようになっている。ロック装置56がロックオン状態にあるときには、アッパステアリングシャフト16及びロータ30は互いに他に対し相対回転することができないので、リング歯車部材34及び外歯歯車部材40は一体的に回転する。リング歯車部材36及び外歯歯車部材40の歯数は同一であるので、これらの歯車部材は互いに他に対し同一の方向へ同一の角度回転し、従ってアッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18は相対回転することなく、あたかも一つのシャフトの如く回転する。
この第二の実施例のロック装置56以外の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されており、従って第二の実施例は上述の第一の実施例の場合と同様に作動する。
かくして上述の第一及び第二の実施例によれば、ロック装置56がロックオン状態にあるときには、ステアリングホイール12が回転操作されることによりアッパステアリングシャフト16及びロータ30が回転駆動されても、外歯歯車部材40はディスク部30aに対し相対回転することなくリング歯車部材34と共に一体的に回転するので、たとえ外歯歯車部材40とディスク部30aとの間に異物が侵入し、これらが互いに他に対し相対回転することできない状況にてロック装置56がロックオン状態に切り替えられたり、ロック装置56がロックオン状態にある状況にて外歯歯車部材40とディスク部30aとの間に異物が侵入し、これらが互いに他に対し相対回転することできなくなっても、アッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18をあたかも一つのシャフトの如く回転させることができ、これにより一定のステアリングギヤ比にて運転者が確実に操舵輪を転舵し得る状況を確保することができる。
上述の第一及び第二の実施例によれば、外歯歯車部材40とディスク部30aとの間に異物が侵入し、これらが互いに他に対し相対回転することできない状況にてロック装置56がロックオン状態に切り替えられたり、ロック装置56がロックオン状態にある状況にて外歯歯車部材40とディスク部30aとの間に異物が侵入し、これらが互いに他に対し相対回転することできなくなっても、アッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18の回転を可能にするための特殊な安全装置は不要であり、従って操舵制御装置10の構造が複雑化したり、操舵制御装置が高コスト化したりすることを確実に回避することができる。
特に上述の第一の実施例によれば、ロック装置56はレバー式のロック装置であるので、アッパステアリングシャフト16及びロータ30の間に強大な相対回転のトルクが作用しても、それらが互いに他に対し相対回転することを確実に防止することができ。
また上述の第二の実施例によれば、ロック装置56は摩擦クラッチ式のロック装置であるので、回転方向のガタツキを伴うことなくアッパステアリングシャフト16及びロータ30の間の相対回転を防止することができる。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、リング歯車部材36及び外歯歯車部材40の歯数は同一であり、リング歯車部材34の歯数はこれらよりも少ないので、ロック装置56がロックオン状態にある状況に於いて、アッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18をそれらが相対回転しないよう回転させることができる。
但しリング歯車部材34及び外歯歯車部材40の歯数が同一であり、リング歯車部材36の歯数がこれらとは異なる歯数であってもよい。しかしその場合には、ロック装置56がロックオン状態にある状況に於いて、アッパステアリングシャフト16又はロアステアリングシャフト18が回転されると、アッパステアリングシャフト16及びロアステアリングシャフト18はリング歯車部材36及び外歯歯車部材40の歯数比に対応するギヤ比にて互いに他に対し相対回転する。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、ロック装置56のロックアクチュエータ62、82はアッパステアリングシャフト16により支持されているが、ロックアクチュエータ62、82のソレノイドに対する制御電流の供給は車体32の側よりスパイラルケーブル装置66を経て行われるので、ロックアクチュエータ62、82のソレノイドに対し確実に制御電流を供給することができ、またスパイラルケーブル装置66はステアリングホイール12に設けられたエアバッグや各種スイッチ等の電装部品に対し必要な制御電流を供給するものであるので、ロックアクチュエータ62、82のソレノイドに対し制御電流を供給する専用のスパイラルケーブル装置を要することなく電装部品に対し必要な制御電流を供給するためのスパイラルケーブル装置66を有効に利用してロックアクチュエータ62、82のソレノイドに対し制御電流を供給することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、リング歯車部材34は100の歯数を有し、リング歯車部材36及び外歯歯車部材40は102の歯数を有しているが、リング歯車部材36及び外歯歯車部材40の歯数がリング歯車部材34及び36の一方の歯数と同一であり且つリング歯車部材34及び36の他方の歯数と異なっている限り、これらの歯車部材の歯数は任意の歯数であってよい。
また上述の各実施例に於いては、ロックアクチュエータ62、82のソレノイドに対する制御電流の供給は、ステアリングホイール12に設けられたエアバッグや各種スイッチ等の電装部品に対し必要な制御電流を供給するスパイラルケーブル装置66を経て行われるようになっているが、エアバッグや各種スイッチ等の電装部品に対し必要な制御電流を供給するスパイラルケーブル装置とは別のスパイラルケーブル装置を経て行われてもよい。
更に上述の各実施例に於いては、ロック装置56のロックアクチュエータ62、82はアッパステアリングシャフト16により支持され、被係合部材としてのロックホルダ58や不動の摩擦部材80はロータ30の上端に固定されているが、ロックアクチュエータ62、82がロータ30の上端により支持され、被係合部材としてのロックホルダ58や不動の摩擦部材80がアッパステアリングシャフト16に固定されてもよい。
本発明による車両の操舵制御装置の第一の実施例を示す概略構成図である。 伝達比可変装置の波動歯車機構を回転軸線に垂直な切断面にて切断して示す断面図である。 本発明による車両の操舵制御装置の第二の実施例を示す概略構成図である。
符号の説明
10…操舵制御装置、12…ステアリングホイール、16…アッパステアリングシャフト、18…ロアステアリングシャフト、20…伝達比可変装置、24…運動変換機構、26…電動モータ、27…減速機構、28…ステータ、30…ロータ、32…車体、34、36…リング歯車部材、40…外歯歯車部材、42…パワーステアリング装置、56…ロック装置、58…ロックホルダ、62…ロックアクチュエータ、64…ロックレバー、66…スパイラルケーブル装置、68…操舵角センサ、70…電子制御装置、72…回転角度センサ、74…車速センサ、80、84…摩擦部材、82…ロックアクチュエータ

Claims (5)

  1. 回転可能に支持され且つステアリングホイールと相対回転不能に係合された入力軸と、回転可能に支持された出力軸と、前記出力軸の回転運動を操舵輪が舵角を変更する運動に変換する運動変換機構と、前記入力軸に対し相対的に前記出力軸を回転させることにより前記入力軸の回転運動量に対する前記出力軸の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を阻止するロックオン状態と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を許容するロックオフ状態とに切り替わるロック装置と、前記ロック装置に対する制御電流を制御することにより前記ロック装置を前記ロックオン状態と前記ロックオフ状態とに切り替える制御装置とを有し、前記伝達比可変装置は電動モータ及び減速機構を有し、前記電動モータはステータと、該ステータとの間の相互作用により発生するロータ駆動トルクによって前記ステータに対し相対的に回転駆動されるロータとを含み、前記減速機構は前記入力軸と一体に回転する第一のリング歯車部材と、前記出力軸と一体に回転する第二のリング歯車部材と、前記ロータと一体に回転する楕円形の回転体の周りに装着され前記回転体に対し相対的に回転可能な帯状の外歯歯車部材とを有し、前記外歯歯車部材は前記回転体の楕円の長径に対応する位置に於いて前記第一及び第二のリング歯車部材と噛合し、前記外歯歯車部材の歯数は前記第一及び第二のリング歯車部材の一方の歯数と同一であり且つ前記第一及び第二のリング歯車部材の他方の歯数と異なり、前記回転体が前記電動モータによって前記入力軸に対し相対的に回転駆動されることにより伝達比を変更するよう構成された車両の操舵制御装置に於いて、
    前記電動モータは前記ステアリングホイールと前記減速機構との間に配置され、前記ステータは前記車両の車体に固定され、前記ロック装置は前記ロックオン状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止し、前記ロックオフ状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを許容することを特徴とする車両の操舵制御装置。
  2. 回転可能に支持され且つステアリングホイールと相対回転不能に係合された入力軸と、回転可能に支持された出力軸と、前記出力軸の回転運動を操舵輪が舵角を変更する運動に変換する運動変換機構と、前記入力軸に対し相対的に前記出力軸を回転させることにより前記入力軸の回転運動量に対する前記出力軸の回転運動量の比である伝達比を変更する伝達比可変装置と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を阻止するロックオン状態と、前記入力軸及び前記出力軸の間の伝達比の変化を許容するロックオフ状態とに切り替わるロック装置とを有し、前記伝達比可変装置は電動モータ及び減速機構を有し、前記電動モータはステータと、該ステータとの間の相互作用により発生するロータ駆動トルクによって前記ステータに対し相対的に回転駆動されるロータとを含み、前記減速機構は前記入力軸と一体に回転する第一のリング歯車部材と、前記出力軸と一体に回転する第二のリング歯車部材と、前記ロータと一体に回転する楕円形の回転体の周りに装着され前記回転体に対し相対的に回転可能な帯状の外歯歯車部材とを有し、前記外歯歯車部材は前記回転体の楕円の長径に対応する位置に於いて前記第一及び第二のリング歯車部材と噛合し、前記外歯歯車部材の歯数は前記第一及び第二のリング歯車部材の一方の歯数と同一であり且つ前記第一及び第二のリング歯車部材の他方の歯数と異なり、前記回転体が前記電動モータによって前記入力軸に対し相対的に回転駆動されることにより伝達比を変更するよう構成された車両の操舵制御装置に於いて、
    前記ステータは前記車両の車体に固定され、前記ロック装置は前記ロックオン状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止し、前記ロックオフ状態に於いては前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを許容し、前記ロック装置は係合部材と、前記係合部材を駆動するアクチュエータと、前記係合部材と係合することにより前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止する被係合部材とを有し、前記アクチュエータは前記入力軸及び前記ロータの一方により支持され、前記被係合部材は前記入力軸及び前記ロータの他方により支持されていることを特徴とする車両の操舵制御装置。
  3. 前記ロック装置は係合部材と、前記係合部材を駆動するアクチュエータと、前記係合部材と係合することにより前記入力軸及び前記ロータが互いに他に対し相対回転することを阻止する被係合部材とを有し、前記アクチュエータは前記入力軸及び前記ロータの一方により支持され、前記被係合部材は前記入力軸及び前記ロータの他方により支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の操舵制御装置。
  4. 前記アクチュエータは前記入力軸により支持され、内端が前記入力軸により支持されたスパイラルケーブルを経て前記車体の側より制御電流が供給されることにより作動することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の操舵制御装置。
  5. 記ロック装置は前記ステアリングホイールと前記電動モータとの間に配置され、前記スパイラルケーブルは前記ステアリングホイール若しくは前記入力軸に設けられた電装部品へ制御電流を供給する機能を有することを特徴とする請求項に記載の車両の操舵制御装置。
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