JP2008501764A - 4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体 - Google Patents

4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体 Download PDF

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ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン
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Abstract

本発明は一般式(I)を有する4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、またはその薬学的に許容できる塩に関する。本発明はまた、骨粗鬆症のような骨疾患、アテローム性動脈硬化症、慢性関節リウマチ、多発性硬化症および神経因性疼痛といった炎症および免疫障害の治療のための薬剤の調製に使用される前記誘導体を含む医薬組成物およびその使用に関する。

Description

本発明は、4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、これらを含む医薬組成物、及びアテローム性動脈硬化症のようなカテプシンKおよびカテプシンSに関連した疾患、骨粗鬆症のような骨疾患、慢性関節リウマチおよび多発性硬化症といった炎症および免疫障害、神経因性疼痛といった慢性疼痛の治療のための薬剤の調製における4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル−誘導体の使用に関する。
システインプロテアーゼはペプチダーゼ類を代表するもので、酵素の触媒部位でのシステイン残基の存在により特徴づけられ、またこれらのプロテアーゼはタンパク質の通常分解および処理と関係している。多くの病理学的障害または疾患は、発現過多または活性化増強といったシステインプロテアーゼの異常活性の結果である。システインカテプシン(例えばカテプシンB,K,L,S,V,F)は、炎症、慢性関節リウマチ、骨関節炎、骨粗鬆症、腫瘍、冠状動脈疾患、アテローム性動脈硬化症、自己免疫疾患および伝染病を含むさまざまな障害に関係するリソソーム酵素群である。
カテプシンKは、強いコラーゲン分解性とエラスターゼおよびゼラチナーゼ活性(Brommeら、J. Biol. Chem. 271, 2126−2132, 1996)を有し、主に破骨細胞に発現する(Bromme and Okamoto, Biol. Chem. Hopp−Seyler, 376, 379−384, 1995)。カテプシンKは、コラーゲンタイプI、II(Kaffienahら、 Biochem. J. 331, 727−732, 1998)、ゼラチン、オステオポンチンおよびオステオネクチン等の主要な骨マトリクスタンパク質および通常の骨成長および再形成のために必要な細胞外マトリクス代謝に関与する骨マトリクスタンパク質を開裂する(Bossardら、J. Biol. Chem. 271, 12517−12524, 1996)。カテプシンKの阻害は、破骨細胞媒介性の骨吸収の減少をもたらす。カテプシンK阻害剤は、したがって、骨粗鬆症といったヒトの疾患状態の治療のための新規な治療薬の代表的なものである。
Sukhovaら(J. Clin. Invest. 102, 576−583, 1998)はそれ以降、進行中のヒトの動脈硬化性プラークへ移行し蓄積する細胞(大食細胞)もまた、強力なエラスターゼカテプシンKおよびSを合成することを実証した。特にこの種のプラークの線維性被膜でのマトリクス分解は、アテローム性動脈硬化症病変の不安定化における重要な過程であることを実証した。したがって、病変の線維性被膜に構造的完全性を与える細胞外マトリクス構成要素コラーゲンおよびエラスチンの代謝は、動脈硬化性プラークの破裂の結果である冠状動脈血栓症といったアテローム性動脈硬化症の臨床発現に決定的に影響することが可能である。破裂しやすいプラーク部位でのカテプシンKおよび/またはSの阻害は、従ってこの種の事象を予防する効果的な手段の代表的なものである。カテプシンKと同様に、カテプシンSもまた強力なエラスチン分解作用(Arch. Biochem. Biophys., 299, 334−339, 1992;J. Biol. Chem., 267, 7258−7262, 1992)およびコラーゲン分解作用(Biochem. J., 256, 433−440, 1998)を有する。病変したヒトの動脈は、カテプシンKおよびSの両方を過剰発現し、また、システインプロテアーゼの最も多量の内因性阻害剤であるシスタチンCの逆欠乏を呈する(J. Clin. Invest. 102, 576−583, 1998; J. Clin. Invest. 104, 1191−1197, 1999)。Sukhovaら(J. Clin. Invest., 111, 897−906, 2003)は、カテプシンSの欠乏がアテローム性動脈硬化を緩和することを、LDL受容体が不足しているマウスを使って実証している。Brommeら(Biochem. Biophys. Research Comm. 312, 1019−1024, 2003)も、カテプシンKおよびSの両方ともがHDL3および脂質のないapoA−Iをインビトロで分解することができることを実証した。このことは更に、アテローム性動脈硬化症の治療標的としてのカテプシンKおよびSを示唆している。
カテプシンSは、ヒトおよびマウスの抗原提示細胞の不変鎖処理に関係している重要な酵素であることが示されている(J. Clin. Invest. 110, 361−369, 2002)。この不変鎖処理は、MHCクラスII機能を制御し、炎症および自己免疫疾患に関係する。Saegusaら(J. Clin. Invest. 110, 361−369, 2002)は、その後、インビボでのカテプシンSの阻害は、自己抗原提示および臓器特異的な自己免疫状態の発達を変えることを実証した。
国際特許出願公開WO03/020287においてもまた、カテプシンSのmRNAが慢性疼痛の動物のモデルにおいて上昇し、またカテプシンS阻害剤の投与が、これらの動物の機械的痛覚過敏を好転させることが開示されている。
4−アミノ−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体は、カテプシンKおよび/またはSの阻害剤として、国際特許出願公開WO03/020278(Novartis Pharma GMBH)に開示され、更に、構造的に関連した4−アミノ−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体が、国際特許出願公開WO04/000819(ASTRAZENECA AB)においてカテプシンS阻害剤として近頃開示された。また、ピロロ−ピリミジンも同様に、国際特許出願公開WO03/020721(Novartis Pharma GMBH)および国際特許出願公開WO04/000843(ASTRAZENECA AB)において、カテプシンKおよび/またはS阻害剤として、同様に開示されている。
下記一般式Iを有する4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、
Figure 2008501764
式中、
Rは、(C1−6)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)、(C1−6)アルキルオキシ(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、(C3−6)シクロアルキル、CO(C1−6)アルキル、S(C1−6)アルキル、SO(C1−6)アルキル、SO(C1−6)アルキル、SONH(C1−8)アルキル、SONH、NHCO(C1−8)アルキルおよびCOHから独立して選択される1〜3個の任意の置換基を表し;または、隣位の2個の置換基Rが一緒になって、OCHO、OCHCHOまたはCHCHOを表わし;
は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
は(C2−6)アルキルであって、OH、(C1−4)アルキルオキシ、(C6−10)アリールオキシ、(C6−10)アリール(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲン、NR、COHまたはCONRで場合により置換され;
およびRは独立して、H、(C1−8)アルキル[場合により1個以上のハロゲン、(C1−4)アルキルオキシ、または(C6−10)アリールオキシで置換されている]、(C3−8)シクロアルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4〜8員の飽和複素環で置換される(C1−4)アルキル、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4〜8員の飽和複素環、(C6−10)アリール、(C2−9)ヘテロアリール[場合によりハロゲン、CF(C1−4)アルキル、および(C1−4)アルキルオキシから選択される1〜3の置換基で置換されている]、(C6−10)アリール(C1−4)アルキル、または(C2−9)ヘテロアリール(C1−4)アルキルであり;
または、
およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4〜8員の飽和複素環を形成し、1個以上のハロゲンまたはCONRで場合により置換され、O、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を場合により含み;または、
は、Hまたは(C1−4)アルキルであり;またRは、CONR、COOR10、NR、R、NRCOR、またはNRCONR10で置換される(C1−4)アルキルであって;
は、H、(C1−4)アルキル[場合により(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリールまたは(C2−5)ヘテロアリールで置換された]、(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリール、または(C2−5)ヘテロアリールであり;
およびRは独立して、H、(C1−4)アルキルまたはO、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4〜8員の飽和複素環であり;または、
およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4〜8員の飽和複素環を形成し、場合により1個以上のハロゲンで置換され、O、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を場合により含み;
およびRは独立して、Hまたは(C1−4)アルキルであり;または、
およびRは、これらが結合している原子と一緒になって4〜8員の飽和複素環を形成し、場合によりO、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を含み:
10は、Hまたは(C1−4)アルキルであり;
または、その薬学的に許容できる塩は、カテプシンKおよびカテプシンSの阻害剤であり、したがって、カテプシンKおよびカテプシンSに関連した疾患、例えば、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症のような骨疾患、慢性関節リウマチおよび多発性硬化症といった炎症および免疫障害、神経因性疼痛のような慢性疼痛の治療のための薬剤の調製に使用されることが可能であることが見出された。
本発明の更なる態様は、下記一般式Iを有する4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体。
Figure 2008501764
式中、
Rは、(C1−6)アルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、(C1−6)アルキルオキシ[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、シアノおよびハロゲンから選択される1〜3個の任意の置換基を表し;
は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
は(C2−6)アルキルであって、場合によりOH(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲン、またはNRで置換され;
およびRは独立して、H、(C1−8)アルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、(C3−8)シクロアルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4〜8員の飽和複素環、(C6−10)アリール、(C2−9)ヘテロアリール(C6−10)アリール(C1−4)アルキル、または(C2−9)ヘテロアリール−(C1−4)アルキルであり;または
およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4〜8員の飽和複素環を形成し、場合により1個以上のハロゲンで置換され、場合によりO、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を更に含み;
は、H、(C1−4)アルキル[場合により(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリールまたは(C2−5)ヘテロアリールで置換される]、(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリール、または(C2−5)ヘテロアリールであり;または、その薬学的に許容できる塩である。
式Iの定義で使用されている用語「(C1−6)アルキル」は、ヘキシル、ペンチル、3−メチル−ブチル、ブチル、イソブチル、第3ブチル、プロピル、イソプロピル、エチルおよびメチルといった1〜6個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を意味する。
用語「(C2−6)アルキル」は、同様にヘキシル、ペンチル、3−メチル−ブチル、ブチル、イソブチル、第3ブチル、プロピル、イソプロピル、およびエチルといった2〜6個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を意味する。式I中のRの定義において使用される好適な(C2−6)アルキルは、n−プロピルである。
用語「(C1−4)アルキル」は、ブチル、イソブチル、第3ブチル、プロピル、イソプロピル、エチルおよびメチルといった1〜4個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を意味する。
用語「(C1−8)アルキル」は、オクチル、ヘプチル、ヘキシル、ペンチル、3−メチル−ブチル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチルおよびメチルといった1〜8個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を意味する。
用語「(C3−6)シクロアルキル」は、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチルおよびシクロプロピルといった3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
用語「(C3−8)シクロアルキル」は、同様にシクロオクチル、シクロヘプチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチルおよびシクロプロピルといった3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
用語「(C6−10)アリール」は、例えばフェニルおよびナフチルといった6〜10個の炭素原子を有する芳香族基に由来する遊離基を意味する。
用語「(C6−10)アリール(C1−4)アルキル」は、例えばベンジル基の様に、(C6−10)アリール基で置換される(C1−4)アルキル基を意味する。
用語「(C2−9)ヘテロアリール」は、窒素、酸素またはイオウから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5または6員の芳香族環基を意味し、5または6員を有する(ヘテロ)芳香環を融合することができる。この種のヘテロアリール基の例は、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、オキサジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリルなどである。好適なヘテロアリール基は、2−ピリジルおよび3−ピリジルである。
用語「(C2−5)ヘテロアリール」は、窒素、酸素またはイオウから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5または6員環の芳香族基を意味する。この種のヘテロアリール基の例は、ピリジル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリミジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、オキサジアゾリルなどである。好適なヘテロアリール基は、2−ピリジルおよび3−ピリジルである。
用語「(C2−9)ヘテロアリール(C1−4)アルキル」は、例えばピリジン−4−イルメチル基といった(C2−9)ヘテロアリール基で置換される(C1−4)アルキル基を意味する。
式Iの定義で使用されるRおよびR、および/またはRおよびR、および/またはRおよびRは、これらが結合している窒素と一緒になって、例えばアゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたは1H−アゼピンといった4〜8員の飽和複素環を形成することができる。この種の環は、モルホリン、チオモルホリン、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン、ピペラジン、ホモピペラジン、イミダゾリジンまたはテトラヒドロチアゾール環といった環を形成するために、O、SまたはNRから選択される1個以上の追加的なヘテロ原子を含むことができる。ここでハロゲンとは、F、Cl、BrまたはIを意味する。ハロゲンがアルキル基の置換基である場合、Fが好適である。好適なハロゲンで置換されたアルキル基は、トリフルオロメチルである。
本発明において式Iで表される4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体が好ましく、、式中、Rは、OH、(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲンまたはNRで置換された(C2−6)アルキルである。
更に好ましくは、Rが、NRと3位で置換されるプロピルである化合物である。
より好ましくは、式中、4−フェニル基がメタ位のトリフルオロメチル置換基を含む、式Iの誘導体である。
本発明の特に好適な4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体は、以下の通りである:
−4−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(1−エチル−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3−シクロヘキシルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−{3−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
−4−(3−イソプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(カルバモイルメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(カルボキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(2−ジメチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(2−アセチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−{3−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3,4ジメチルフェニル)−6−[3−(メチルカルバモイルメチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(2−アセチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−{3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−(3−シクロプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
−4−[3−(1−(s)メチル−2−メトキシエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(1−(S)カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル。
−4−[3−(1−(R)カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(1−エチル−1−メチルプロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(1−メチル−シクロプロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(1−カルバモイル−1−メチル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
−4−[3−(2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
またはその薬学的に許容できる塩。
本発明の更なる態様では、薬学的に許容できる助剤を含む混合物中において、一般式Iを有する4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体またはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物を提供する。
一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体は、スキーム1にて図示するように、式(II)を有するアセトフェノン誘導体(式中、Rは前記に定義される意味を有する。)と、式R’−OC(O)Rのエステル(式中、R’は(C1−6)アルキル基は表し、またRは前記に定義したとおりである。)との縮合により、式(III)の1,3−ジオン誘導体を形成することにより調製できる。場合により、基Rは、式(IV)を有する2−アルキル−1,3−ジオン誘導体を提供するために、例えば炭酸カリウムといった塩基、およびTHFまたはアセトンといった加熱された適切な溶媒の存在下での1,3−ジオン誘導体のアルキル化によって導入することができる。加熱されたエタノールといった適切な溶媒中の、濃縮した塩酸水溶液といった酸の存在下での1,3−ジオン(IV)の尿素による環化は、式(V)の2−ヒドロキシ−4−フェニル−ピリミジン誘導体を生成する。加熱下での式(V)の化合物のPOClによる処理は、式(VI)の2−クロロ−4−フェニル−ピリミジン誘導体を提供し、それを、例えばジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリジノンのような溶媒中で第一銅によるシアン化またマイクロ波加熱の助けを借りたシアン化により、一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体を提供する。シアン化工程は、また、例えばジメチルホルムアミド、ジメトキシエタンまたはN−メチルピロリジノンのような適切な溶媒中でテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムといった遷移金属触媒をもちいて、試薬としてのシアン化亜鉛を使用して実施できる。
Figure 2008501764
別法として、スキーム2にて図示するように、式(IV)の1,3−ジオン誘導体は、例えばイソプロパノールのような適切な溶媒およびトリエチルアミンといった適切な塩基中で、S−メチル・イソチオウリニウム・ヨウ化物で処理し、式(VII)の2−メチルスルファニル−4−フェニル−ピリミジン誘導体が得られる。例えばメタノール、水、クロロホルムまたはそれらの混合物といった適切な溶媒中でのモノ過硫酸カリウム(オキソン)またはm−クロロ過安息香酸(MCPBA)による式VIIの誘導体の酸化は、式(VIII)の2−メタンスルホニル−4−フェニル−ピリミジン誘導体を与え、その後、例えばジメチルスルホキシドといった適切な溶媒中でのシアン化ナトリウムによる処理により、一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体を生じる。
Figure 2008501764
また別の方法において、スキーム3にて図示するように、式(IX)のβ−keto−エステル誘導体(式中、Rは前記に定義される意味する)は、ナトリウムメトキシドの存在下でチオ尿素と縮合して、式(X)の2−メルカプト−4−ヒドロキシ−ピリミジン誘導体を生じ、この誘導体を、例えば水酸化カリウムのような塩基の存在下でヨウ化メチルでS−メチル化して、式(XI)の2−メチルスルファニル−4−ヒドロキシ−ピリミジン誘導体を供与する。POClによる式XIの化合物の処理は、式(XII)の2−メチルスルファニル−4−クロロピリミジン誘導体を生じ、MCPBAによる酸化は、式(XIII)の2−メタンスルホニル−4−クロロピリミジン誘導体を供与する。
Figure 2008501764
遷移金属触媒を用いるフェニル・ボロン酸によるXIIIのカップリングは、式(VII)の2−メタンスルホニル−4−フェニル−ピリミジン誘導体を生じ、その誘導体はついで、例えばジメチルスルホキシドといった適切な溶媒中でのシアン化ナトリウムによる処理によって、一般の式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体へと変換することができる。
別法では、スキーム4において示すように、ピリミジン部分の4位において、フェニル基を導入するために、式XIII(スキーム3を参照)を有する化合物は、ヘキサメチルビススタンナンと反応して、式(XIV)の2−メタンスルホニル−4−トリメチルスタンニル−ピリミジン誘導体を生じることができ、この誘導体がジメチルスルホキシド中でシアン化ナトリウムと反応し、式(XV)の2−シアノ−4−トリメチルスタンニル−ピリミジン誘導体を生成する。遷移金属触媒を用いるハロゲン化アリールによる式XVの化合物のスティルカップリングは、一般の文献にて説明されるように、一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体を与える。
Figure 2008501764
一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体(式中、RはNRで置換される(C2−6)アルキル基を表す)はRが3−OH−プロピル置換基を表す本発明の化合物についてスキーム5で図示するように、対応するアルコール誘導体から出発して都合よく調製できる。
デス・マーチン・ペルヨージナンによる式(I)のアルコール誘導体の酸化、または、他の酸化手順を用いる酸化は、式(XVI)のアルデヒド誘導体を与え、この誘導体は続いて、還元アミノ化条件下で式HNRのアミンと縮合し、本発明の前記4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体を生成する。
Figure 2008501764
一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体(式中、Rは(C2−6)カルボン酸アルキル、またはカルボキシアミドを表す)はRが3−OH−プロピル置換基を表す本発明の化合物についてスキーム6で図示するように、対応するアルコール誘導体から出発して都合よく調製できる。触媒としてのTEMPOの存在下において低塩化ナトリウムおよび亜塩素酸ナトリウムによる、式(I)の関連するアルコール誘導体の酸化によって、対応する酸(XVIII)を生じる。例えばEDCl、PyBOP、HBTU等といったさまざまなカップリング試薬を用いた、第一または第二アミンによるこの酸のカップリングは、生成物として対応するカルボキシアミド(XIX)として与えた。
Figure 2008501764
別法において、スキーム7で図示するように、ピリミジン部分に4位のフェニル基を導入するために、式XV(スキーム4を参照)を有する化合物をヨウ素処理して、式(XX)の2−シアノ−4−ヨード−ピリミジン誘導体を得た。ついで、遷移金属触媒を使用してアリールボロン酸、または関連する他のアリール金属による、式XXの化合物のスティルまたはスズキまたはネギシ型のカップリングは、一般の文献にて説明されるように、一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体を与える。
Figure 2008501764
別法において、スキーム8で図示するように、ピリミジン部分の6および4位にRおよびフェニル基をそれぞれ導入するために、遷移金属を触媒として用いて、ハロゲン化アリールによる化合物XXIのカップリング、ついでベンジル基の脱保護によって、Rが3−ヒドロキシプロピルである一般式Iの化合物を与え、更に、ピリミジン環の6および4位の多様なRおよびフェニルを有する化合物を生成するためにスキーム5に準じて更に誘導体化することができる。
Figure 2008501764
化合物XXIは、スキーム9で図示するように合成できる4−ベンゾキシプロピル(XXIV)としてのRを有するβ−ケトン・エステルを用いて、スキーム3およびスキーム4に準じて合成することができる。塩基としてのDMAPを用いるイソプロペニル・クロロ炭酸塩の存在下での、4−ベンゾキシ酪酸のMeldrum酸との反応は、アシル化されたMeldrum酸誘導体を与え、その誘導体はついで、酸でアシストされたエタノール分解によってXXIVに変換された。または、化合物XXIVは、また、アルキル化剤として3つのベンゾキシエチル臭化物(XXVI)を用いる、十分に記述された二価の陰イオンの化学によってエチルまたはアセト酢酸メチル(XXV)から合成することができる。
一般式Iの4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体の調製において、R基が塩基性アミン窒素原子(NRまたはNRの形のいずれか)を含み、例えば酸に不安定なt−ブチルオキシカルボニル(Boc)基保護基によって、この種の窒素が一時的に保護される。合成の間、一時的に保護される官能基のための他の適切な保護基は、例えば、Wuts、 P.G.M. およびGreene, T.W.:Protective Groups in Organic Synthesis, Third Edition, Wiley, New York, 1999.といった従来技術において周知である。
Figure 2008501764
遊離塩基の形であることができる本発明の化合物は、、薬学的に許容できる塩の形で反応混合物から分離することができる。また、薬学的に許容できる塩は、例えば、ただし必ずしもこれらに限定されないが、塩化水素、臭化水素、沃化水素、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸およびアスコルビン酸といった有機または無機の酸で式Iの遊離塩基を処理することによって得ることができる。
本発明の化合物は、水和の形態を含む、溶媒和および非溶媒和の形態で存在できる。一般に、溶媒和の形態は、非溶媒和の形態と同等で、本発明の範囲内に包含することを意図する。
本発明の化合物はアモルファス形態として存在することができるが、また、複数の結晶形であってもよい。一般に、全ての物理的な形態は、本発明によって考察される使用に対して等価であり、本発明の範囲内に包含することを意図する。
本発明の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体およびそれらの塩は、1つ以上の側鎖R、R−R10にキラリティの中心を含むことができ、したがって、純粋なエナンチオマーとして、またはエナンチオマーの混合物として、またはジアステレオマーを含む混合物として得られることができる。
純粋な立体異性体が得られる不斉合成の方法は公知技術であり、例えば、キラル誘導またはキラル中間体から出発する合成、エナンチオマー選択性の酵素変換、キラル媒体上のクロマトグラフィを使用した立体異性体またはエナンチオマーの分離がある。
この種の方法は、例えば、Chirality in Industry(A. N. Collins 編, G. N. Sheldrake and J. Crosby, 1992;John Wiley)に記載されている。
本発明の化合物は、ヒトのカテプシンKおよびカテプシンSの阻害剤であって、したがって、本発明の更なる態様において治療に使用でき、特に骨粗鬆症、アテローム性動脈硬化症および関連のカテプシンKおよびカテプシンSに依存する疾患、例えば炎症および慢性関節リウマチのような免疫疾患、神経因性疼痛のような慢性疼痛、更にはページェット病、変形性関節症、溶骨性骨癌および転移性の骨疾患といった異常な骨吸収に関連した疾患の治療のための薬剤の調製に使用可能である。
本発明の化合物は、経腸的または非経口的にに投与でき、また、ヒトに対して好ましくは1日の投与量がヒトの体重1kgあたり0.001−100mgであり、好ましくは体重1kgあたり0.01−10mgである。本化合物は、薬学的に適切な助剤と混合され、例えばGennaroら, Remington’s Pharmaceutical Sciences, (20th ed., Lippincott Williams & Wilkins, 2000, 特にPart 5:Pharmaceutical Manufacturingを参照)に記載されるように、例えばピル、錠剤のような固体製剤ユニットに圧縮するか、またはカプセルまたは坐薬に加工することができる。本化合物はまた、薬学的に適切な液体を用いて、例えば注射用製剤として、溶液、懸濁液、乳液の形で、または例えば鼻腔内噴霧の使用のためのスプレーとして適用されることができる。例えば錠剤のような投薬ユニットを作るためには、充填剤、着色剤、ポリマーの結合剤などのような従来の添加剤の使用が考えられる。一般に、活性化合物の機能を妨げない薬学的に許容できるあらゆる添加物が使用可能である。
組成物と共に投与可能な適切なキャリアは、適切な分量において使用される乳糖、デンプン、セルロース誘導体などまたは、それらの混合物を含む。
本発明を、更に以下の実施例で説明する。
方法
一般の化学的手順である。
全ての試薬は、一般の商業的供給源から購入したか商業的供給源を使用して文献手順に従って合成した。
プロトンNMR(HのNMR)は、内部標準物質TMSを参照してBruker社製DPX−400型のスペクトロメータで得られた。質量スペクトルは、Shimadzu社製LC−8A(HPLC)PE Sciex API 150EX LCMSに記録された。分析的逆相LCMS解析を、勾配条件(90%の水/0.1%のギ酸から90%のアセトニトリル/0.1%のギ酸)の下、LUNA C18カラム(5μ;30x4.6mm)で、4ml/分の流速で、実施した。
略語
ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、トリエチルアミン(TEA)、広い部分(br)、シングレット(s)、ダブレット(d)、トリプレット(t)、トリフルオロ酢酸(TFA)、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl(EDCl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMPO)。
(実施例1)
4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
Figure 2008501764
A:3−ヒドロキシ−1(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサ−2−エン−1−オン
エーテル(40mL)中にナトリウムアミド(0.78g)を含む撹拌懸濁液に、窒素下で、3−トリフルオロアセトフェノン(1.52mL)を添加した。混合物を5分間撹拌し、その後、酪酸エチル(1.32のmL)をゆっくり加えた。結果として生じる混合物は、還流下で終夜加熱した後、室温にまで冷却し、水(20mL)でクエンチングした。エーテル層を除去し、HCl(5M)で水溶液を酸性化し、続いてエーテル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(20mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて油状の粗生成物を得た。フラッシュシリカクロマトグラフィで、3−ヒドロキシ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサ−2−エン−1−オン)を油状物(0.74g)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.12(s,1H)、8.06(d,1H)、7.77(d,1H)7.59(t,1H)、6.19(s,1H)、3.88(br s,1H)2.44(t,2H)、1.69−1.79(m,2H)、1.01(t,3H)
B:6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オン
3−ヒドロキシ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサ−2−エン−1−オン(259mg)、尿素(90mg)、HCl(5M、0.15mL)およびエタノール(5mL)の撹拌混合物を、還流下で16時間加熱した。更に尿素(60mg)およびHCl(5M、0.15mL)を加え、還流下で24時間加熱し続けた。混合物を冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)の混合物に溶解し、有機層を分離して、更に、飽和炭酸ナトリウム溶液(20mL)続いて水(20mL)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて、6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オン(204mg)を茶色固体として得た。MS m/z 283.0(M+1),100%。
C:2−クロロ−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン
6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オン(204mg)およびオキシ塩化リン(3mL)の混合物を撹拌し、還流下で72時間加熱し、その後冷却して、氷/エーテル(20mL)の混合物に注入した。エーテル層を、分離して、飽和した炭酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発させて、2−クロロ−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジンを暗褐色油状物(239mg)として得た。MS m/z 301.3(M+1),100%。
D:4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)中に2−クロロ−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン(50mg)を含む溶液に、銅(I)シアン化物(60mg)を添加した。懸濁液は、マイクロ波で200℃にて20分間加熱し、その後、酢酸エチル(10mL)とアンモニア水(5mL)の混合物に注入した。有機層を分離し、水(10mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。分取HPLCによって、標記化合物4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを茶色ゴム状物(4.1mg)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.27−8.37(m,2H)、7.82(d,H)、7.34(1s,H)、7.68(t,1H)、2.88(t,2H)、1.78−1.91(m,2H)、1.03(t,3H)。MS m/z 292.0(M+1),100%。
(実施例2)
5−メチル−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
Figure 2008501764
A:2−メチル−1(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサン−1,3−ジオン
アセトン(7mL)中に炭酸カリウム(596mg)を含む撹拌懸濁液に、3−ヒドロキシ−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサ−2−エン−1−オン(190mg)、続いてヨウ化メチル(0.45mL)を添加した。混合物を還流下で6時間加熱し、室温にまで冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。結果として生じる油を、酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(3x20mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて油状の粗生成物を得た。フラッシュシリカ・クロマトグラフィで、2−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサン−1,3−ジオンを油状物(102mg)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.14(s,1H)、8.06(d、1H)、7.77(d,1H)、7.56(t,1H)、4.41(q,1H)、2.29−2.48(m,2H)、1.46−1.55(m,2H)、1.40(d,3H)、0.78(t,3H)
B:5−メチル−6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オン
2−メチル−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ヘキサン−1,3−ジオン(102mg)、尿素(45mg)、HCl(5M、0.10mL)およびエタノール(4mL)の撹拌混合物を還流下で16時間加熱した。更に尿素(30mg)およびHCl(5M、0.10mL)を添加し、還流下で24時間加熱し続けた。混合物を冷却して、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(10mL)と水(10mL)の混合物に溶解し、有機層を分離して、更に、飽和炭酸ナトリウム(10mL)溶液、続いて水(10mL)で洗浄した。酢酸エチル抽出物は、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて、5−メチル−6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オンを黄色油状物(64mg)として得た。
MS m/z 297.4(M+1),100%。
C:2−クロロ−5−メチル−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン
5−メチル−6−プロピル−4−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1H−ピリミジン−2−オン(64mg)およびオキシ塩化リン(3mL)の混合物を撹拌して、還流下で24時間加熱し、その後冷却して、氷/エーテル(20mL)の混合物へ注入した。
エーテル層を分離し、飽和炭酸ナトリウム溶液(10mL)および水(10mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて、2−クロロ−5−メチル−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジンを油状物(64mg)として得た。
MS m/z 315.0(M+1),100%。
D:5−メチル−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジメチルホルムアミド(1mL)中に2−クロロ−5−メチル−4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン(50mg)を含む溶液に、亜鉛(II)シアン化物(16mg)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(16mg)を添加した。懸濁液をマイクロ波で150℃にて5分間加熱した。次いで酢酸エチル(50mL)に注入して、水(2x10mL)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発した。分取HPLCによって、5−メチル4−プロピル−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを黄色ゴム状物(11mg)として得た。H NMR(CDCl):δ 7.63−7.81(m,4H)、2.87(t,2H)、2.39(s,3H)、1.80−1.90(m,2H)、1.07(t,3H)。MS m/z 306.4(M+1),100%。
(実施例3)
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1−(3’−トリフルオロフェニル)−ヘキサン
0℃のジエチルエーテル(1L)中に水素化ナトリウム(パラフィン油中60%、20g)を含む撹拌懸濁液に、エタノール(1ml)を添加した。次いで、上記混合物にガンマ−ブチロラクトン(18g)を添加し、続いてジエチルエーテル溶液(100ml)と3’−トリフルオロメチルアセトフェノン(38g)を30分間かけて滴下した。混合物を室温で72時間撹拌した。エタノール(20ml)を添加して過剰水素化ナトリウムを除去し、続いて塩化アンモニウム水溶液(300mlの水中20g)を添加した。有機層を分離し、希塩酸(500ml、0.1N)、続いて水(2x200ml)で、洗浄した。次いで、エーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣は、ガソリンおよび酢酸エチル(1:1)を溶離液として用いて、シリカゲルカラムで精製し1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1−(3’−トリフルオロフェニル)−ヘキサン(32g)を得た。H NMR(CDCl):δ 8.1(s,1H)、8.04(d,1H)、7.76(d,1H)、7.55(dd,1H)、6.2(s,1H)、3.74(t,2H)、2.61(t,2H)、1.97(m,2H)。MS m/z 275(M+1),100%。
B:2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン
イソプロパノール(30ml)中に1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1−(3’−トリフルオロフェニル)−ヘキサン(32g)を含む溶液に、S−メチルイソチオウランヨウ化物塩(34g)を添加した。混合物を110℃で4時間加熱した。室温まで冷却した後、トリエチルアミン(45ml)およびメタノール(50ml)を添加した、その後、混合物を85℃の油浴で還流下で6時間加熱した。減圧下で溶媒およびトリエチルアミンを除去した後、残渣を酢酸エチル(500ml)および水(500ml)に入れた。その後、有機層を分離し、希塩酸(500ml、0.1N)、続いて水(2x300ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣は、ガソリンおよび酢酸エチル(1:1)を溶離液として用いて、シリカゲルカラムで精製し2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン(18g)を得た。H NMR(CDCl):δ 8.3(s,1H)8.25(d,1H)、7.76(d,1H)、7.58(dd,1H)、7.28(s,1H)、3.74(t,2H)、2.92(t,2H)、2.65(s,3H)、2.03(m,2H):MS m/z 329 (M+1),100%.
C:2−メタンスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン
メタノールと水(10:1、200ml)の混合溶媒中に2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)ピリミジン(7.8g)を含む溶液に、オキソン(34g)を添加した。次いで、混合物を室温で3時間撹拌し、その後酢酸エチル(500ml)で希釈した。混合物を、水(3x500ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去し、2−メタンスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン(8.9g)を粗生成物として得、この粗組成物を精製せずに次工程にそのまま使用した。H NMR(CDCl):δ8.3−8.4(m,2H)、7.8−7.87(m,2H)、7.68(dd,1H)、3.77(t,2H)、3.43(s,3H)、3.10(t,2H)、2.10(m,2H)。
D:4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジメチルスルホキシド(5mL)中に2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロ−メチルフェニル)ピリミジン(200mg)を含む撹拌溶液に、シアン化ナトリウム(27mg)を添加した。混合物を室温で45分間撹拌し、次いで酢酸エチル(50mL)に注入して、水(2x50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発し、分取HPLCを用いて精製した。4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルをゴム状物(78mg)として単離した。H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H)、8.32(d,1H)、7.83(d,1H)、7.80(s,1H)、7.69(t,1H)、3.77(t,2H)、3.05(t,2H)、2.07−2.13(m,2H)。MS m/z 308.3(M+1),100%。
(実施例4a)
4−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジクロロメタン(5mL)中に4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(104mg)を添加し、結果として生じる懸濁液(50mg)を室温で45分間撹拌した。混合物を水(3x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発し、4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを茶色の固体(70mg)として得た。MS m/z 306.1(M+1),100%。
B:4−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
アセトニトリル(0.5mL)中にマクロポーラスシアノホウ化水素(102mg,2.35mmol/g)を含む懸濁液に、ピペリジン(19μL)、酢酸(0.1mL)および、アセトニトリル(0.5mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(49mg)を含む溶液を添加した。混合物を、マイクロ波で150℃にて10分間加熱し、Vacmaster社製のマルチ濾過装置を用いたフリット管で濾過し、分取HPLCによって精製した。4−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを透明なゴム状物(12mg)として単離した。
H NMR(CDCl):δ8.34(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.68(t,1H),2.93(t,2H),2.32−2.44(m,5H),1.97−2.05(m,2H),1.49−1.60(m,4H),1.37−1.45(m,2H),1.23−1.38(m,1H)。MS m/z 375.3(M+1),85%。
上記の手順を更に適用し、適切なアミン誘導体を用いて、以下の化合物を調製した:
4b: 4−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.28−8.34(m,2H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.69(t,1H),3.68(t,4H),2.96(t,2H),2.38−2.48(m,6H),1.98−2.07(m,2H)。MS m/z 377.4(M+1),100%。
4c:4−[3−(4,4−ジフロロ−ピペリジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31−8.33(m,2H),7.83(d,1H),7.76(s,1H),7.69(t,1H),2.95(t,2H),2.55(br t,4H),2.48(t,2H),1.92−2.05(m,6H)。MS m/z 411.3(M+1),100%。
4d: 4−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31−8.33(m,2H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.69(t,1H),2.94(t,2H),2.30−2.60(br m,10H),2.26(s,3H),1.98−2.05(m,2H)。MS m/z 390.1(M+1),100%。
4e: 4−(3−シクロヘキシルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31−8.34(m,2H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H),2.97(t,2H),2.71(t,2H),2.35−2.45(m,1H),1.92−2.03(m,2H),1.79−1.91(m,2H),1.65−1.77(m,2H),1.54−1.65(m,1H),0.96−1.32(m,5H)。MS m/z 389.3(M+1),100%。
4f: 4−(3−イソプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31−8.35(m,2H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H),2.98(t,2H),2.80(quin,1H),2.69(t,2H),1.95−2.02(m,2H),1.05(d,6H)。MS m/z 349.5 (M+1),83%。
4g: 4−[3−(ベンジル−メチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.33(s,1H),8.28(d,1H),7.82(d,1H),7.69(s,1H),7.67(t,1H),7.20−7.29(m,5H),3.49(s,2H),2.94(t,2H),2.40−2.50(br t,2H),2.23(s,3H),1.97−2.08(m,2H)。MS m/z 411.3(M+1),100%。
4h: 4−(3−イソブチルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.34(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H)(2.98(t,2H),2.69(t,2H),2.42(d,2H),1.95−2.05(m,2H),1.66−1.78(m,1H),0.91(d,6H)。MS m/z 363.3(M+1),98%。
4i: 4−{3−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.54(d,2H),8.34(s,1H),8.30(d,1H),7.83(d,1H),7.75(s,1H),7.68(t,1H),7.24−7.27(m,2H),3.82(s,2H),3.00(t,2H),2.73(t,2H),2.00−2.09(m,2H) 。MS m/z 398.0(M+1),100%。
4j: 4−(3−ピロリジン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.68(t,1H),2.97(t,2H),2.44−2.56(m,6H),2.00−2.07(m,2H),1.74−1.79(m,4H)。MS m/z 361.1(M+1),100%。
4k: 4−(3−アゼパン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.34(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H),2.94(t,2H),2.58−2.61(m,4H),2.53(t,2H),1.94−2.01(m,2H),1.54−1.67(m,8H)。MS m/z 389.3(M+1),100%。
4l: 4−[3−(アザシクロオクト−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.77(s,1H),7.68(t,1H),2.98(t,2H),2.48−2.58(m,6H),1.91−2.00(m,2H),1.51−1.72(m,10H)。MS m/z 403.5(M+1),100%。
4m: 4−(3−シクロペンチルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.36(s,1H),8.30(d,1H),7.81−7.84(m,2H),7.67(t,1H),3.48(br t,1H),3.08−3.20(br m,2H),3.04(t,2H),2.26−2.33(m,2H),2.00−2.13(m,2H),1.71−1.84(m,4H),1.57−1.68(m,2H)。MS m/z 375.3(M+1),100%。
4n: 4−(3−シクロヘプチルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.68(t,1H),2.97(t,2H),2.67(t,2H),2.58−2.64(m,1H),1.95−2.02(m,2H),1.24−1.84(m,12H)。MS m/z 403.5(M+1),100%。
4o: 4−[3−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H),2.97(t,2H),2.68(t,2H),2.43(d,2H),1.96−2.04(m,2H),0.85−1.77(m,11H)。MS m/z 403.5 (M+1),100%。
4p: 4−(3−tert−ブチルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.68(t,1H),2.99 (t,2H),2.66(t,2H),1.94−2.01(m,2H),1.11(s,9H)。MS m/z 363.3(M+1),100%。
4q: 4−[3−(2,2−ジメチル−プロピルアミノ)−プロピル)]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.34(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.68(t,1H),2.99 (t,2H),2.69(t,2H),2.34(s,2H),1.97−2.04(m,2H),0.90(s,9H)。MS m/z 377.5(M+1),100%。
4r: 4−[3−(1−(エチル−プロピルアミノ)−プロピル)]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.68(t,1H),2.99(t,2H),2.66(t,2H),2.33−2.39(quin,1H),1.95−2.02(m, 2H),1.35−1.47(m,4H),0.88(t,6H)。MS m/z 377.5(M+1),100%。
4s: 4−{3−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.34(s,1H),8.32(d,1H),7.82 (d,1H),7.77(s,1H),7.68(t,1H),2.87−2.95(m, 4H),2.51(t,2H),2.29−2.37(m,1H),2.25(s,6H),1.88−2.01(m,4H),1.53−1.70(m,4H)。MS m/z 418.3(M+1),58%。
4t: 4−[3−(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.24(s,1H),7.91(d,1H),7.79(t,1H),3.92(q,2H),3.21(t,2H),3.08(t,2H),2.21−2.29(m,2H)。MS m/z 389.1(M+1),58%。
4u: 4−[3−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.32−8.34(m,2H),7.82(d,1H),7.79(s,1H),7.69(t,1H),2.94(t,2H),2.68−2.71(m,4H),2.53−2.62(m,6H),2.34(s,3H),1.94−2.02(m,2H),1.76−1.82(m,2H)。MS m/z 404.5 (M+1),100%。
4v: 4−(3−[1,4]オキサゼパン−4−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.39(s,1H),8.31(d,1H),7.86 (s,1H),7.83(d,1H),7.68(t,1H),3.97(t,2H), 3.87(t,2H),2.07−3.77(m,12H)。MS m/z 391.1 (M+1),100%。
4w: 4−(3−フェニルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31(s,1H),8.26(d,1H),7.81(d,1H),7.72(s,1H),7.66(t,1H),7.16(t,2H),6.70(t,1H),6.60(d,2H),3.72(br s,1H),3.27(t,2H),3.03(t,2H),2.15−2.19(m,2H)。MS m/z 383.1(M+1),58%。
4x: 4−[3−(4−ピリジン−2−イル−ベンジルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.68(d,1H),8.34(s,1H),8.27(d,1H),7.94(d,2H),7.63−7.81(m,5H),7.41(d,2H),7.21−7.23(m,1H),3.86(s,2H),2.99(t,2H),2.74(t,2H),2.00−2.07(m,2H)。MS m/z 474.1(M+1),42%。
4y: 4−[3−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.47(d,1H),8.24(s,1H),7.90(d,1H),7.77(t,1H),7.21(t,2H),6.93(d,2H),6.83(t,1H),3.11−3.15(m,4H),2.99(t,2H),2.63−2.68(m,4H),2.53(t,2H),2.05−2.13(m,2H)。MS m/z 452.1(M+1),100%。
4z: 4−[3−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31−8.34(m,2H),7.82(d,1H),7.78(s,1H),7.67(t,1H),7.25−7.32(m,5H),3.48(s,2H),2.93(t,2H),2.38−2.55(m,10H),1.97−2.05(m,2H)。MS m/z 466.0(M+1),100%。
4a’: 4−[3−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.32(d,1H),8.18 (d,1H),7.82(d,1H),7.80(s,1H),7.68(t,1H),7.47(t,1H),6.60−6.65(m,2H),3.51−3.53(m,4H),2.98(t,2H),2.54−2.57(m,4H),2.48(t,2H),2.03−2.11(m,2H)。MS m/z 453.0(M+1),100%。
(実施例5a)
4−(3−イソプロピル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A: 2−メルカプト−6−プロピル−ピリミジン−4−オール
メタノール(150mL)に、ナトリウム(4.6g)を0℃で一部づつ加えた。混合物を溶解するまで室温で撹拌した。0℃で冷却した後、チオ尿素(11.0g)を一部づつ添加し、次いで混合物を溶解するまで撹拌した。メタノール(200mL)中のエチル・ブチリル酢酸(15.8g)を、0℃で30分間以上かけて滴下した。混合物を9時間還流し、その後、減圧の下で濃縮した。残渣を水に溶解した。酢酸でpH=6まで酸性化して1時間撹拌した後、混合物を濾過した。沈殿物を水およびイソプロパノールで連続して洗浄し、減圧下で乾燥して、2−メルカプト−6−プロピル−ピリミジン−4−オール(14.1)を白結晶(mp=220℃)として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:12.2(br. s, 2H);5.68(s,1H);2.32(t,J=7 Hz,2H);1.60−1.50(m,2H); 0.88(t,J=7 Hz,3H)。
B: 2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン−4−オール
メタノール(110mL)中に水酸化カリウム1Nを含む溶液を、メタノール(220mL)中に2−メルカプト−6−プロピル−ピリミジン−4−オール(17.0g)を含む懸濁液に0℃で滴下した。混合物を室温で15分間撹拌した。0℃まで冷却した後、ヨウ化メチル(6.8mL)を0℃で15分間以上かけて滴下した。混合物を室温で6時間撹拌した後、濾過した。最初の沈殿物をメタノール、水、イソプロパノールで連続して洗浄し、減圧下で乾燥した。濾液を減圧下で濃縮し、水で粉砕し、濾過した。第2の沈殿物をメタノール、水、イソプロパノールで連続して洗浄し、減圧下で乾燥した。両沈殿物を合わせて、2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン−4−オール(15.5g)を白結晶(mp=158℃)として得た。
H NMR(DMSO−d)δ:5.93(s,1H);2.47(s,3H);2.45−2.35(m, 2H);1.65− 1.55(m,2H);0.89(t,J=7 Hz,3H)。
C: 4−クロロ−2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン
オキシ塩化リン(160mL)中に2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン−4−オール(15.5g)を含む懸濁液を、6時間還流した。溶媒を減圧下で留去した。残渣をジクロロメタンで希釈して、氷に注入した。層を分離し、次いで、水溶液層を酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮し、4−クロロ−2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン(17.5g,100%)をオレンジの油状物をとして得た。
H NMR(CDCl)δ:6.85 (s,1H); 2.7−2.6(m,2H);2.57 (s,3H);1.8−1.7(m,2H);0.97(t,J=7 Hz,3H)。
D: 4−クロロ−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン
0℃のDCM(350mL)中に4−クロロ−2−メチルスルファニル−6−プロピル−ピリミジン(17.5g,84mmol)を含む溶液に、m−クロロ過安息香酸(65.0g,378mmol)を15分間かけて一部づつ添加した。
混合物を室温で24時間撹拌した後、濾過した。沈殿物を、少量のDCM、ピロ亜硫酸ナトリウムの水溶液、水で連続して洗浄し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で粉砕して濾過した後、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、4−クロロ−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン(18.3g,93%)をオフホワイトの固体(mp=73℃)として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.43(s,1H);3.37(s,3H);2.87 (t,J=7 Hz,2H);1.9− 1.7(m,2H);1.02(t,J=7 Hz, 3H)。
E: 4−(3−イソプロピル−フェニル)−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン
炭酸カリウム(0.850g,6mmol)、水(1ml)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.695g,0.6mmol)を、窒素雰囲気下で、ジメトキシエタン(40mL)中に4−クロロ−2−メタンスルホニル−6−プロピル・ピリミジン(1.17g,5mmol)および3−イソプロピル−フェニルホウ酸(0.984g,6mmol)を含む混合物に連続して添加した。混合物を減圧下で18時間還流して濃縮した。残渣を、酢酸エチルおよび水の間に分配した。水溶液層を酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/エチル・アセテート7/3)で精製して、ペンタン中で結晶化した黄色の油状物として得た。濾過後、4−(3−イソプロピル−フェニル)−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン(0.380g)をオフホワイトの固体(mp=82℃)として得た。
H NMR(CDCl)δ:8.0− 7.9(m,2H);7.71(s,1H); 7.5−7.4(m,2H);3.43(s,3H);3.1−3.0(m,1H); 2.95−2.85(m,2H);1.95−1.85(m,2H);1.32(d,J=7 Hz,6H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。 MS m/z: 319.1(M+1)。 HPLC(200−400nm):99.3%。
F: 4−(3−イソプロピル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
DMSO(2mL)中の4−(3−イソプロピル−フェニル)−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン(211mg)にシアン化ナトリウム(65mg,1.32mmol)を室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、ついで酢酸エチルおよび水の間で分割した。水溶液層を、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/エチル・アセテート7/3)で精製し、ペンタン中で結晶化したピンクの油状物として得た。濾過後、4−(3−イソプロピル−フェニル)−2−シアノ−6−プロピル−ピリミジン(164mg)をオフホワイトの固体(mp=64℃)として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.98(s,1H);7.90−7.85(m,1H); 7.71(s,1H);7.5− 7.4(m,2H);3.10−2.95(m,1H) ; 2.85−2.75(m,2H);1.90− 1.80(m,2H);1.32(d, J=7 Hz,6H);1.02(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z: 266.1 (M+1)。 HPLC(200−400nm):98.5%。
適切なボロン酸誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために、上記の手順を更に適用した:
5b: 4−フェニル−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.15−8.05(m,2H);7.71(s,1H); 7.60−7.45(m,3H);2.90−2.80(m,2H);1.90−1.80(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:224.1(M+1)。HPLC(200−400nm):97.1%。
5c: 4−(3−イソプロピル−6−メトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.01(s,1H);7.91(s,1H);7.35(d,J=8 Hz,1H);6.97(d,J=8 Hz,1H);3.90(s,3H); 3.1−2.9(m,1H);2.85−2.75(m,2H);1.85−1.75(m, 2H);1.28(d,J=7 Hz,6H);1.01(t,J=7 Hz,3H)。 MS m/z:296.2(M+1)。HPLC(200−400nm):98.3%。
5d: 4−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.05(d,J=8 Hz,1H);7.98(s,1H); 7.71(s,1H);7.58(t,J=8 Hz,1H);7.42(d,J=8 Hz, 1H);2.9−2.8(m,2H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:308.1(M+1)。HPLC(200−400nm):97.1%。
5e: 4−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.99(d,J=8 Hz,1H);7.95−7.90(m,1H);7.65(s,1H);7.15(t,J=8 Hz,1H);2.9−2.8(m,2H);2.37(s,3H);1.9−1.8(m,2H);1.02(t, J=7 Hz,3H)。MS m/z:256.1(M+1)。HPLC(200−400nm):97.1%。
5f: 4−(2,3−ジメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.40−7.35(m,1H);7.3−7.1(m, 3H);2.85−2.75(m,2H);2.35(s,3H);2.25(s,3H); 1.85−1.75(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。 MS m/z: 252.3( M+1)。HPLC(200−400nm):99.6%。
5g: 4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.21(d,J=8 Hz,1H);8.1−8.0(m, 1H);7.66(s,1H);7.35−7.20(m,1H);2.9−2.8(m, 2H);1.90−1.75(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:276/278(M+1)。HPLC(200−400nm):93.3%。
5h: 4−(3,5−ジクロロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.00(s,2H);7.68(s,1H);7.55(s,1H);2.9−2.8(m,2H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:292/294(M+1)。HPLC(200−400nm):93.7%。
5i: 4−(3−メチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.94(s,1H);7.88(d,J=8 Hz,1H); 7.71(s,1H);7.45−7.35(m,2H);2.9−2.8(m,2H); 2.47(s,3H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。 MS m/z:238.2(M+1)。HPLC(200−400nm):99.1%。
(実施例6a):
4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A: 2−メタンスルホニル−4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.48g,2.1mmol)およびヘキサメチルジスタンナン(20g,61.4mmol)を、窒素雰囲気下で、ジオキサン(240mL)中に4−クロロ−2−メタンスルホニル−6−プロピル−ピリミジン(12.8g,54.5mmol)、塩化リチウム(2.8g,66mmol)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(0.18g,0.82mmol)を含む混合物に連続して添加した。混合物を3時間還流した後、室温にまで冷却して濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液 シクロヘキサン/エチル・アセテート 8/2)で精製し、2−メタンスルホニル−4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン(9.5g,48%)を黄色の油状物として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.51(s,1H);3.39(s,3H);2.81 (t,J=7 Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.02(t,J=7 Hz, 3H);0.44(s,9H)。
B: 4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル
シアン化ナトリウム(0.63g,12.9mmol)を、DMSO(23mL)中の2−メタンスルホニル−4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン(2.34g,6.5mmol)に室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルおよび水の間に分配した。水溶液層を、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層をブラインによって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。
残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/エチル・アセテート 9/1)で精製して、4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(1.53g,76%)をオフホワイトの固体(mp=62℃)として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.47(s,1H);2.80−2.65(t,J=7 Hz,2H);1.8−1.7(m,2H);0.99(t,J=7 Hz,3H);0.41(s,9H)。
C: 4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(34mg,0.05mmol)を窒素雰囲気下で、ジメチルホルムアミド(3mL)中に4−プロピル−6−トリメチルスタンナニルピリミジン−2−カルボニトリル(155mg,0.50mmol)および3,5−ビス−トリフルオロメチルブロモベンゼン(0.10mL,0.58mmol)を含む混合物に添加した。混合物は、4時間還流した後、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチルおよび水の間に分配した。水溶液層を、酢酸エチルで二回抽出した。合わせた有機層を、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM)で精製して、ペンタン中で粉砕した。濾過後、4−(3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(63mg,35%)をオフホワイトの固体(mp=112℃)として得た。
H NMR(CDCl)δ:8.56(s,2H);8.07(s,1H);7.80 (s,1H);2.92(t,J=8 Hz,2H);1.95−1.85(m,2H); 1.05(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:360.3(M+1)。HPLC(200−400nm):99.4%.
適切な臭素−またはヨード−のフェニル誘導体を用いて、以下の化合物の調製を調整するために上記の手順を更に適用した:
6b: 4−(3−クロロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.10(s,1H);7.99(d,J=8 Hz,1H);7.69(s,1H);7.6−7.4(m,2H);2.86(t,J=7 Hz,2H);1.90−1.75(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z: 258/260(M+1)。HPLC(200−400nm):94.9%。
6c: 4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.23(s,1H);7.96(d,J=8 Hz,1H); 7.67(s,1H);7.62(d,J=8 Hz,1H);2.86(t,J=8 Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:292/294(M+1)。HPLC(200−400nm):99.3%。
6d: 4−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.42(s,1H);8.26(d,J=8 Hz,1H);7.75−7.65(m,2H);2.87(t,J=8 Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.04(t,J=7 Hz,3H)。 MS m/z:326/328(M+1)。 HPLC(200−400nm):98.9%。
6e: 4−(4−シアノ−3−メチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.10(s,1H);7.99(d,J=8 Hz,1H);7.77(d,J=8 Hz,1H);7.73(s,1H);2.88(t,J=8 Hz,2H);2.68(s,3H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:263.2(M+1)。HPLC(200−400nm):99.5%。
6f: 4−(3−クロロ−4−メチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.11(s,1H);7.91(d,J=8 Hz,1H);7.66(s,1H);7.39(d,J=8 Hz,1H);2.84(t,J=8 Hz,2H);2.47(s,3H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:272/274(M+1)。HPLC(200−400nm):99.3%。
6g: 4−(4−メチル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.33(s,1H);8.20(d,J=8 Hz,1H);7.71(s,1H);7.47(d,J=8 Hz,1H);2.86(t,J=7 Hz,2H);2.59(s,3H);1.90−1.75(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:306.1(M+1)。HPLC(200−400nm):97.8%。
6h: 4−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.4−8.3(m,2H);7.71(s,1H);7.39(t,J=9 Hz,1H);2.88(t,J=7 Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:310.1(M+1)。HPLC(200−400nm):94.0%。
6l: 4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.90(s,1H),7.82(d,J=7.6 Hz,1H),7.66(s,1H),7.27(d,J=7.6 Hz,1H),2.82(t, J=7.8 Hz,2H),2.37(s,3H),2.35(s,3H,),1.84(quint,2H),1.01(t,J=7.4 Hz,3H)。MS m/z:252(M+1)。HPLC(200−400nm):99.7 %。
6m: 4−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.79(d,2H),7.65(s,1H),7.34(t,J=7.8 Hz,1H),2.84(t,J=7.6 Hz,2H),2.37 (s,3H),1.83(m,2H),1.02(t,J=7.2 Hz,3H)。MS m/z:256(M+1)。HPLC(200−400nm):98.9%。
上記の手順は、DMFの代わりに1,2−ジクロロエタンを溶媒を還流している適切なブロモ−またはヨード−のフェニル誘導体を用いた以下の化合物調製のために修正された。
6n: 4−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.0−7.9(m,1H);7.86(d,J=8 Hz,1H);7.67(s,1H);7.6−7.5(m,1H);2.86(t,J=8 Hz,2H);1.95−1.80(m,2H);1.03(t,J=7 Hz,3H)。MS m/z:276/278(M+1)。 HPLC (200−400nm):97.6%。
6o: 4−(3−クロロ−4−シアノ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.28(s,1H);8.11(d,J=8 Hz,1H);7.85(d,J=8 Hz,1H);7.73(s,1H);2.89(t,J=7 Hz,2H);1.95−1.80(m,2H);1.03(t,J=7 Hz, 3H)。MS m/z:283/285(M+1)。HPLC(200−400nm):98.1%.
6r: 4−プロピル−6−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.81(m,2H),7.63(s,1H),2.87(t,J=7.6 Hz,2H),1.85(m,2H),1.03(t,J=8 Hz,3H)。MS m/z: 278 (M+1)。HPLC(200−400nm):98.6%。
(実施例7a)
4−[3−(ピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
ジクロロメタン(6mL)中に4−(3−オキソプロピル)−6−(トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(91mg)を含む溶液に、酢酸(36μL,2当量)続いて2−アミノピリジン(1.3当量)を添加した。溶液を室温で15分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(2当量)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。冷たい希釈した炭酸ナトリウム溶液を添加し、混合物を10分間撹拌して有機層を分離した。粗生成物を、ジクロロメタン:エタノール99:1で溶出する2gのシリカ・カラムで精製し、4−[3−(ピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを遊離塩基として得た。遊離塩基を次いでDCMに溶解し、HCl(エーテル中に1M)を加えた。その後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をDCMに再溶解し、ジエチルエーテルを加えることによって沈殿し、4−[3−(ピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを塩酸塩として得た。
H NMR(CDOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.28(s,1H),7.90(s,1H),7.89(t,1H),7.81(d,1H),7.79(t,1H),7.08(d,1H),6.89(t,1H),3.51(t, 2H),3.12(t,2H),2.31−2.20(m,2H).MS m/z 384.0(M+1).
適切なアミンを用いて、遊離塩基としてまたは対応する塩酸塩としての以下の化合物を調製するために上記の手順を更に適用した:
7b: 4−[3−(5−クロロピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.33(s,1H),8.28(d,1H),7.99(s,1H),7.84(d,1H),7.76(s,1H),7.68(t,1H), 7.33(d,1H),6.33(d,1H),4.47(br s,1H),3.48− 3.40(m,2H),3.01(t,2H),2.22−2.13(m,2H).MS m/z 418.1(M+1)
7c: 4−[3−(4−メチルピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31(s,1H),8.27(d,1H),7.91 (d,1H),7.82(d,1H),7.75(s,1H),7.66(t,1H), 6.38(d,1H),6.15(s,1H),4.42(br s,1H),3.47− 3.40(m,2H),3.03(t,2H),2.20−2.13(m,2H),2.19(s,3H).MS m/z 398.1(M+1)
7d: 4−[3−(1−メチルベンズイミダゾール−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.31(s,1H),8.16(d,1H),7.79(d,1H),7.78(s,1H),7.60(t,1H),7.41(d,1H), 7.09−7.02(m,1H),7.02−6.96(m,2H),4.38(br s, 1H),3.74−3−68(m,2H),3.43(s,3H),3.07(t,2H), 2.34−2.26(m,2H).MS m/z 437.1(M+1)
7e: 4−[3−(4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(dmso−d6):δ8.50(d,1H),8.49(s,1H),8.46(s,1H),8.14(d,1H),7.99(d,1H),7.84(t,1H),7.11(t,1H),6.64(d,1H),6.63(s,1H),3.43−3.36(m,2H),2.97(t,2H),2.12−2.04(m,2H).MS m/z 452.1(M+1)
7f: 4−[3−(イソキノリン−3−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.80(s,1H),8.30(s,1H),8.20(d,1H),7.79(d,1H),7.72(s,1H),7.71(d,1H), 7.60(t,1H),7.51(d,1H),7.46(t,1H),7.19(t, 1H),6.49(s,1H),4.66(br s,1H),3.48−3.42(m,2H),3.07(t,2H),2.29−2.22(m,2H).MS m/z 434.3(M+1)
7g: 4−[3−(3,5−ジフルオロピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.32(s,1H),8.30(d,1H),7.83(d,1H),7.79(d,1H),7.77(s,1H),7.68(t,1H), 7.05−6.97(m,1H),4.60(br s,1H),3.58(q,2H), 3.02(t,2H),2.24−2.16(m,2H).MS m/z 420.0(M+1)
7h: 4−[3−(1−メチル−トリフルオロエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.52(s,1H),8.50(d,1H),8.29(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),4.35−4.24(m, 1H),3.42−3.26(m,2H),3.12(t,2H),2.40−2.22 (m,2H),1.59(d,3H).MS m/z 403.1(M+1)
7i: 4−[3−(2−アミノ−2−オキソエチル−メチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.53(s,1H),8.50(d,1H),8.27(s,1H),7.91(d,1H),7.79(t,1H),4.01(s,2H), 3.37−3.31(m,2H),3.08(t,2H),2.98(s,3H),2.37−2.27(m,2H).MS m/z 378.3(M+1)
7j: 4−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチルアミノ−)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩(下の4sからの少量の生成物として単離した)
H NMR(CDOD):δ8.52(s,1H),8.49(d,1H),8.27(s,1H),7.91(d,1H),7.79(t,1H),4.03(s,2H), 3.85(s,3H),3.21(t,2H),3.09(t,2H),2.32−2.22(m,2H).MS m/z 379.1(M+1)
7k: 4−[3−(ピリミジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.50(s,1H),8.47(m,2H),8.24 (s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),6.85(t,1H), 3.59(t,2H),3.06(t,2H),2.21(p,2H). MS m/z 385.0(M+1).
7l: 4−[3−(6−メトキシ−ピリミジン−4−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.37(s,1H),8.27(s,1H),7.91(d,1H),7.79(t,1H),6.10(br s,1H),4.06(s,3H),3.63(br s,2H),3.07(br s,2H),2.22(br s,2H).). MS m/z 415.0(M+1).
(実施例8a):
4−[3−(メチルカルバモイルメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
メタノール(1mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル))−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む溶液に、グリシンメチルアミド塩酸塩(41mg)および酢酸(12μL)を添加した。混合物を5分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(42mg)を添加し、室温で終夜撹拌し続けた。メタノールを真空内で除去し、結果として生じる残渣をDCM(20mL)に溶解し、飽和した炭酸水素ナトリウムおよび水(1:1,2x20mL)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発して粗生成物を油状物として得た。分取HPLCで精製し、4−[3−(メチルカルバモイルメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルのTFA塩を白固体(13mg)として得た。
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.24(s,1H),7.88(d,1H),7.80(t,1H),3.80(s,2H),3.15(t,2H),3.08(t,2H),2.75(s,3H),2.22(m,2H).MS m/z 378.4(M+1),100%.
適切なアミン誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために上記の手順を更に適用した:
8b:4−[3−(2−ジメチルカルバモイル−ピロリジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.28(s,1H),7.91(d,1H),7.80(m,1H),4.65(t,1H),3.88(m,1H),3.31(m,2H),3.22(m,1H),3.08(m,5H),3.01(s,3H),2.68(m,1H),2.22(m,3H),2.24(m,2H).MS m/z 432.4(M+1),100%.
8c:4−[3−(カルバモイルメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.28(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),3.85(s,2H),3.18(t,2H),3.08(t,2H),2.26(m,2H).MS m/z 364.3(M+1),100%.
(実施例9a)
4−(3−ピペラジン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
ジクロロメタン(1mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、tert−ブチル1−ピペラジンカルボン酸エステル(61mg)および酢酸(12μL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(42mg)を添加して終夜撹拌した。反応混合物を、ジクロロメタン(20mL)で希釈して、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水(1:1,2x20mL)で洗浄した。有機物を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して溶媒を減圧下で除去した。
結果として生じる残渣をジエチルエーテル(1mL)に溶解し、エーテル中のHClを添加して(2M,72μL)、反応液を終夜撹拌した。混合物をエーテル(10mL)で希釈し、飽和ナトリウム重炭酸塩および水(1:1,2x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して溶媒は減圧下で除去し、粗生成物を得た。分取HPLCで精製し、4−(3−ピペラジン−1−イル−プロピル)6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルのTFA塩を得た。
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.78(d,1H),3.56(m,4H),3.30(m,6H),3.08(t,2H),2.32(m,2H).MS m/z 376.4(M+1),100%.
以下の化合物もまた、同様の手順によって調製する:
9b:4−(3−[1,4]ジアゼパン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル・トリフルオロ酢酸塩
ジクロロメタン(1mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、tert−ブチル1−ホモピペラジンカルボン酸エステル(75μL)および酢酸(12μL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(42mg)を添加して終夜撹拌した。反応液をジクロロメタン(20mL)で希釈して、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水(1:1,2x20mL)で洗浄した。有機物を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して溶媒を減圧下で除去した。結果として生じる残渣をTHF(500μL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(100μL)を添加した。反応を室温で2時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去して粗生成物を得た。分取HPLCで精製して、4−(3−[1,4]ジアゼパン−1−イル−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルのTFA塩を得た。
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.91(d,1H),7.79(t,1H),3.78(m,2H),3.70(m,2H),3.59(m,2H),3.45(t,2H),3.38(t,2H),3.31(t,2H),2.32(m,4H).MS m/z 390.3(M+1),100%.
(実施例10a)
4−[3−(カルボキシメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
メタノール(1mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)(6−(3−トリフルオロメチルフェニル))−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、グリシン(25mg)、続いて水(100μL)および酢酸(12μL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌して、次いで固体に担持した水素化シアノホウ化ナトリウム(77mg,2.57mmol/g)を添加して終夜撹拌した。反応液を濾過し、減圧下で濾液を濃縮して粗生成物を得た。分取HPLCで精製し、4−[3−(カルボキシメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルのTFA塩を得た。
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),3.91(s,2H),3.17(t,2H),3.08(t,2H),2.28(m,2H).MS m/z 365.0(M+1),100%.
適当なアミン誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために、上記の手順を更に適用した:
10b:4−[3−(2−カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.47(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),3.32(t,2H),3.19(t,2H),3.09(t,2H),2.70(t,2H),2.27(m,2H).MS m/z 378.3(M+1),100%.
10c:4−[3−カルボキシメチル−メチル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),4.14(s,2H),3.38(t,2H),3.08(t,2H),3.02(s,3H),2.35(m,2H).MS m/z 378.8(M+1).
(実施例11a)
4−{3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
メタノール(1mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン(48μL)および酢酸(12μL)を添加した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで固体に担持した水素化シアノホウ素(77mg、257mmol/g)を添加して終夜撹拌した。反応液を濾過し、減圧下で濾液を濃縮して粗生成物を得た。分取HPLCで精製し、4−{3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルのTFA塩を得た。
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.75(m,1H),3.38(m,1H),3.19(m,5H),3.12(t,2H),2.96(s,3H),2.40(m,2H),2.27(t,2H),2.15(m,2H),2.05(m,1H),1.82(m,1H).MS m/z 418.3(M+1),100%.
適切なアミン誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために、上記の手順を更に適用した:
11b:4−[3−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),3.61(t,2H),3.50(m,6H),3.24(t,2H),3.10(t,2H),3.29(m,2H),2.13(m,4H).MS m/z 404.5(M+1),100%.
11c:4−{3−[(1−エチル−ピロリジン−2−イル−メチル)−アミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),3.82(m,1H),3.78(m,1H),3.68(m,1H),3.55(m,1H),3.45(m,1H),3.31(m,1H),3.27(t,2H),3.20(m,1H),3.11(t,2H),2.50(m,1H),2.31(m,2H),2.19(m,2H),2.05(m,1H),1.38(t,3H).MS m/z 418.1(M+1),100%.
11d:4−[3−(1−アザ−ビシクロ[2,2,2]オクト−3−イル−アミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),3.95(m,1H),3.86(m,1H),3.42(m,5H),3.25(t,2H),3.11(t,2H),2.57(m,1H),2.32(m,2H),2.20(m,2H),2.05(m,2H).MS m/z 416.1(M+1),100%.
11e:4−[3−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.80(t,1H),3.87(t,4H),3.45(t,2H),3.23(m,4H),3.10(t,6H),2.28(m,2H).MS m/z 420.1(M+1),100%.
11f:4−[3−(2−メトキシ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.24(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.66(t,2H),3.42(s,3H),3.25(t,2H),3.16(t,2H),3.08(t,2H),2.24(m,2H).MS m/z 365.0(M+1),100%.
11g:4−{3−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.53(m,2H),3.46(m,4H),3.24(m,2H),3.19(t,2H),3.08(t,2H),2.25(m,2H).MS m/z 419.0(M+1),100%.
11h:4−[3−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.28(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),3.54(s,4H),3.28(t,2H),3.12(t,2H),2.98(s,6H),2.30(m,2H).MS m/z 378.4(M+1),100%.
11i:4−[3−(2−アセチルアミノ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.51(t,2H),3.18(m,4H),3.08(t,2H),2.25(m,2H),1.99(s,3H).MS m/z 392.1(M+1),100%.
(実施例12):
4−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン
0℃のジエチルエーテル(1L)中に水素化ナトリウム(パラフィン油中に60%,20g)を含む撹拌懸濁液に、エタノール(1ml)を添加した。上記混合物に、ガンマ−ブチロラクトン(18g)を添加し、続いて3’,4’−ジメチルアセトフェノン(29.6g)ジエチルエーテル溶液(100ml)を30分間滴下した。混合物を室温で72時間撹拌した。エタノール(20ml)を添加して過剰水素化ナトリウムを除去し、続いて塩化アンモニウム(300mlの水の20g)の水溶液を添加した。有機層を分離して、希塩酸(0.1N,500ml)、続いて水(2x200ml)で洗浄した。その後、エーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をS−メチルイソチオウランヨウ化物塩(37g)と混合した。混合物を130℃で4時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物にトリエチルアミン(45ml)およびメタノール(50ml)を添加し、85℃の油浴で還流下で6時間加熱した。減圧下で溶媒およびトリエチルアミンを除去した後、残渣を酢酸エチル(500ml)および水(500ml)に入れた。その後、有機層を分離し、希塩酸(0.1N,500ml)、続いて水(2x300ml)で洗浄した。次に、有機層を乾燥し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を、ガソリンおよび酢酸エチル(1:1)を溶離液として用いて、シリカゲルのカラムで精製し、2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4ジメチルフェニル)ピリミジン(17.5g)を得た。
H NMR(CDCl):δ7.84(s,1H),7.80(d,1H),7.15−7.25(m,2H),3.72(t,2H),2.87(t,2H),2.63(s,3H),2.34(s,3H),2.32(s,3H),2.03(m,2H).
B:4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン−2−カルボニトリル
メタノールおよび水(10:1、110ml)の混合溶媒中に2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン(5.8g)を含む溶液に、オキソン(35g)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次に、酢酸エチル(500ml)で希釈した。混合物を水(3x500ml)で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で溶媒除去し、2−メタンスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジンを粗生成物として得た。ジメチルスルホキシド(50mL)中に上記の2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジンを含む撹拌溶液に、シアン化ナトリウム(2.9g)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次に酢酸エチル(300mL)に注入し、水(2x200mL)で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発して、上記残渣を、溶離液としてガソリン/EtOAc(1:1)を用いて、シリカゲル上にフラッシュクロマトグラフィーを行いし、4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)ピリミジン−2−カルボニトリルを生成物(4.8g)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.01(s,1H),7.96(s,1H),7.89(d,1H),7.25(d,1H),3.64(t,2H),2.93(t,2H),2.36(s,3H),2.34(s,3H),2.0(m,2H).MS m/z 268(M+1),100%.
(実施例13a)
4−(3,4−ジメチルフェニル−)−6−[3−(ピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
A:4−(3−オキソ−1−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジクロロメタン(100mL)中に4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(2.0g)を含む溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(4.2g)を添加し、結果として生じる懸濁液を室温で45分間撹拌した。混合物を、次いで水(3x100mL)で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発した。残渣を、ガソリン/EtOAc(2:1)を用いてシリカゲル上にフラッシュクロマトグラフィーを行い、4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを白固体(1.9g)として得た。
H NMR(CDCl):δ7.87(s,1H),7.8(d,1H),7.75(s, 1H),7.25(d,1H),3.16(t,2H),3.09(t,2H),2.36(s,3H),2.34(s,3H).MS m/z 266(M+1),100%.
B:4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(ピペリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
ジクロロメタン(6mL)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(91mg)を含む溶液に、酢酸(2当量)を添加し、ついで2−アミノピリジン(1.3当量)を添加した。溶液を室温で15分間撹拌し、次いで水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(2当量)を添加した後、該混合物を室温で18時間撹拌した。冷たい希釈した炭酸ナトリウム溶液を添加した後、混合物を10分間撹拌し、有機層を分離して溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をジクロロメタン:エタノール(99:1)で溶出する2gのシリカクロマトグラフィーで精製し、生成物を遊離塩基として得た。遊離塩基を、次いでDCMに溶解し、HCl(エーテル中の1M)を添加した。その後溶媒を減圧下で除去した。残渣をDCM中で再溶解し、ジエチルエーテルを加えることによって、4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(ピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩(60mg)の生成物が沈殿した。
H NMR(CDOD):δ8.09(s,1H),8.00(s,1H),7.95−7.86(m,2H),7.83(d,1H),7.32(d,1H),7.07(d,1H),6.88(t,1H),3.48(t,2H),3.05(t,2H),2.29−2.19(m,2H).MS m/z 344.1(M+1)
適切なアミンを使用して、いずれの遊離塩基もまたは対応する塩酸塩として以下の化合物を調製した。
13b:4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(4−メチルピリジン−2−イル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.08(s,1H),7.98(s,1H),7.92(d,1H),7.69(d,1H),7.31(d,1H),6.82(s,1H),6.74(d,1H),3.37(t,2H),3.04(t,2H),2.37(s,6H),2.35(s,3H),2.28−2.18(m,2H).MS m/z 358.0(M+1)
13c:4−[3−(2−ジメチルアミノ−1−メチルエチルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル二塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.13(s,1H),8.02(s,1H),7.95(d,1H),7.31(d,1H),3.95−3.80(m,1H),3.65−3.48(m,1H),3.25−3.15(m,2H),3.11−3.04(m,2H),2.98(s,6H),2.37(s,3H),2.35(s,3H),2.32−2.26(m,2H),1.50(d,3H).MS m/z 352.5(M+1)
13d:4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(1−エチルピロリジン−2−メチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル二塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.13(s,1H),8.02(s,1H),7.95(d,1H),7.32(d,1H),3.87−3.69(m,2H),3.68−3.50(m,2H),3.50−3.38(m,1H),3.27−3.21(m,2H),3.21−3.11(m,1H),3.13(t,2H),2.52−2.41(m,1H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.35−2.26(m,2H),2.24−2.10(m,2H),2.09−1.97(m,1H),1.41(t,3H).MS m/z 378.5(M+1)
13e:(S)−4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(キヌクリジニル−3−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.13(s,1H),8.02(s,1H),7.95(d,1H),7.31(d,1H),3.94−3.85(m,1H),3.85(t,1H),3.67−3.53(m,3H),3.46−3.31(m,2H),3.22(t,2H),3.07(t,2H),2.57(br s,1H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.36−2.26(m,3H),2.22−2.10(m,1H),2.10−1.99(m,2H).MS m/z 376.4(M+1)
13f:4−(3,4−ジメチルフェニル−)−6−[3−(プロプ−2−イル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ7.90(s,1H),7.82(d,1H),7.69(s,1H),7.28(d、1H),2.91(t,2H),2.84−2.77(m,1H),2.68(t,2H),2.37(s,3H),2.35(s,3H),2.02−1.93(m,2H),1.06(d,3H).MS m/z 309.4(M+1)
13g:4−(3,4−ジメチルフェニル−)−6−[3−(1−メチル−トリフルオロエチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.10(s,1H),8.01(s,1H),7.94(d,1H),7.32(d,1H),4.32−4.21(m,1H),3.39−3.33(m,2H),3.05(t,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.35−2.17(m,2H),1.57(d,6H).MS m/z 363.1(M+1)
13h:4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−{3−[2−(モルホリン−4−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリル二塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.06(s,1H),8.00(s,1H),7.92(d,1H),7.32(d,1H),3.69(t,4H),2.93(t,2H),2.75(t,2H),2.70(t,2H),2.52(t,2H),2.50−2.45(m,4H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.06−1.98(m,2H).MS m/z 380.4(M+1)
13i:4−{[3−(3−ジエチルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル]−プロピル}−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.11(s,1H),8.01(s,1H),7.94(d,1H),7.31(d,1H),3.9−2.9(m,13H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.33(m,2H),2.1−1.6(m,4H),1.27−1.05(m,6H).MS m/z 434.4(M+1).
13j:4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル二塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.14(d,d 1H),8.12(s,1H),8.10(d,1H),8.02(s,1H),7.95(d,1H),7.46(d,1H),7.32(d,1H),7.14(t,1H),4.42(br s,2H),3.80(br s,4H),3.38(d,d 2H),3.35(br s,2H),3.07(t,2H),2.40(m,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H).MS m/z 413.3(M+1
(実施例14a)
4−(3,4−ジメチル−フェニル−6−[3−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
アセトニトリル(1.5ml)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(36μl)、マクロポーラス水素化シアノホウ素(110mg,2.57mnnol/g)および酢酸(16μl)を添加し、結果として生じる懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、濾過して、分取HPLCで精製し、4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩を白い固体(10mg)として得た。
H NMR(MeOD):δ8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.92(d,1H),7.33(d,1H),3.55(s,1H),3.11(t,2H),3.02(t,2H),2.38(s,1H),2.36(s,1H),2.16−2.25(m,2H),1.34(s,6H).MS m/z 339.1(M+1),100%.
14b:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−[3,(2−メトキシ−エチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
MeOH(1.5ml)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(50mg)を含む撹拌溶液に、2−メトキシエチルアミン(26μl)を添加した。マクロポーラス水素化シアノホウ素(110mg,2.57mmol/g)および酢酸(16μl)を溶液へ添加した後、結果として生じる懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、濾過して、分取LCMSで精製し、4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−[3,(2−メトキシ−エチルアミノ)−プロピル)]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩を白い固体(8mg)として得た。
H NMR(MeOD):δ8.07(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.33(d,1H),3.64(t,2H),3.42(s,3H),3.24(t,2H),3.13(t,3H),3.01(t,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.16−2.26(m,2H). MS m/z 325.5(M+1),100%.
適切なアミン誘導体を用いて、上記の手順を更に適用し、以下の化合物を調製した:
14c:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[(ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(CDCl):δ8.62(d,1H),7.98(t,1H),7.90(s,1H),7.84(d,1H),7.75(s,1H),7.60(d,1H),7.52(m,1H),7.27(d,1H),4.48(s,2H),3.33(t,2H),3.07(t,2H),2.36(s,3H),2.35(s,3H),2.23−2.35(m,2H).MS m/z 358.0(M+1),100%.
14d:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[3−(1H−イミダゾール−4−イル)−プロピルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.81(s,1H),8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.93(d,1H),7.45(s,1H),7.30(d,1H),3.39(t,2H),3.18−3.22(m,4H),3.04(t,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.20−2.28(m,2H).MS m/z 361.0(M+1),100%.
14e:4−[3−(ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−イルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(CDCl):δ7.87(s,1H),7.82(d,1H),7.70(s,1H),7.52(m,1H),3.37−3.42(m,1H),3.01−3.09(m,2H),2.96(t,2H),2.54(s,1H),2.35(s,3H),2.33(s,3H),2.22−2.30(m,3H),1.93−2.04(m,1H),1.68−1.78(m,1H),1.53−1.60(m,2H),1.38−1.45(m,3H),1.26(d,1H).MS m/z 361.0(M+1),100%.
14f:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−プロピルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(CDCl):δ7.91(s,1H),7.84(d,1H),7.81(s,1H),7.27(d,1H),3.47−3.50(m,4H),3.12(m,2H),3.05(t,2H),2.98(m,2H),2.49(t,2H),2.36(s,3H),2.34(s,3H),2.29(m,2H),2.08−2.16(m,4H).MS m/z 392.3(M+1),100%.
14g:4−[3−(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(CDCl):δ7.91(s,1H),7.86(d,1H),7.78(s,1H),7.27(d,1H),3.92(m,4H),3.34(s,2H),3.14−3.18(m,6H),3.01(t,2H),2.37(s,3H),2.35(s,3H),2.30−2.35(m,2H),1.52(s,6H).MS m/z 408.1(M+1),100%.
14h:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[2−(1H−インドール−3−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.03(s,1H),7.99(s,1H),7.93(d,1H),7.58(d,1H),7.31−7.37(m,2H),7.19(s,1H),7.12(t,1H),7.04(t,1H),3.33−3.38(m,2H),3.14−3.21(m,4H),2.99(t,2H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.14−2.21(m,2H).MS m/z 411.0(M+1),100%.
14i:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−[3−(メチルカラモイルメチル−アミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.07(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.31(d,1H),3.73(s,1H),3.08(t,2H),3.01(t,2H),2.79(s,3H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.19(t,2H).MS m/z 338.5(M+1),100%.
14j:4−[3−(2−アセチルアミノ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.31(d,1H),3.50(t,2H),3.15(m,4H),3.01(t,2H),2.38(s,3H),2.35(s,3H),2.21(m,2H),1.99(s,3H).MS m/z 352.4(M+1),100%.
14k:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.33(d,1H),3.70−3.77(m,1H),3.33−3.41(m,1H),3.12−3.21(m,5H),3.04(t,2H),2.94(s,3H),2.38−2.43(m,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.20−2.28(m,2H),2.04−2.18(m,2H),1.93−2.04(m,1H),1.75−1.86(m,1H).MS m/z 378.5(M+1),100%.
14l:4−[3−(カルバモイルメチル−メチル−アミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.32(d,1H),4.00(br s,2H),3.24−3.30(m,2H),3.01(t,2H),2.98(t,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.23−2.30(m,2H).MS m/z 338.4(M+1),100%.
14m:4−[3−(ジメチルカルバモイルメチル−アミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(CDCl):δ7.89(s,1H),7.83(d,1H),7.76(s,1H),7.27(d,1H),4.00(s,2H),3.24(t,2H),3.03(m,2H),3.01(s,6H),2.36(s,3H),2.34(s,3H),2.23−2.35(m,2H).MS m/z 352.3(M+1),100%.
14n:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−{3−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.08(s,1H),8.00(s,1H),7.94(d,1H),7.33(d,1H),3.51−3.55(m,2H),3.43−3.48(m,4H),3.23(t,2H),3.17(t,2H),3.02(t,2H),2.38(s,3H),2.36(s,3H),2.17−2.27(m,2H).MS m/z 379.4(M+1),100%.
14o:4−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸塩:
H NMR(MeOD):δ8.07(s,1H),7.99(s,1H),7.93(d,1H),7.31(d,1H),3.24(t,2H),3.13−3.20(m,4H),3.03(t,2H),2.92(s,6H),2.37(s,3H),2.35(s,3H),2.20−2.28(m,2H),2.12−2.19(m,2H).MS m/z 352.4(M+1),100%.
(実施例15)
4−(3−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
アセトニトリル(15mL)中に4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(1.54g)を含む撹拌溶液に、pH6.5の0.2MのKHPO緩衝液(15mL)、続いてTEMPO(120mg)を添加した。混合物を45℃に加熱し、次に、NaClO(5mLのHO中1.26g)および5%のNaOCl(5mLのHO中0.25mL)の溶液を同時に1時間以上かけて添加した(最初の正確な量として各約1.5mLを添加)。5時間後、混合物を冷まし、4NのNaOHを添加してpH〜9.0に塩基性化し、その後続けて冷たい亜硫酸ナトリウム溶液を添加した。中性物質を、酢酸エチルを用いた抽出で除去した。水相を5NのHClの添加によってpH〜3.5に酸性化し、DCMで二度抽出して、(二相混合の物質不溶は、セライトで濾過して除去した)有機層を水、次いでブラインで洗浄した。溶媒の除去に続き、エーテルを用いて摩砕し、TEMPO残渣を含む白色沈殿および副生成物として2−カルボキサミド−ピリミジン誘導体が生じた。結果として生じる母液は、必要な酸、4−(3−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(370mg)を含む。
H NMR(CDCl):δ8.35(s,1H),8.31(d,1H),7.83(s,1H),7.83(d,1H),7.68(t,1H),3.22(t,2H),3.00(t,2H) MS m/z 322.1(M+1)
(実施例16a)
4−[3−(ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
DCM(6mL)中に4−(3−ヒドロキシ−3−オキソプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(64mg)を含む溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(30mg)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl(38mg)を添加した。溶液を、室温で15分間撹拌した後、ピペリジン(22mg)を添加した。18時間静置後、反応混合物をHCl(1M,2x5ml)、HO、続けてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒の除去後、微量のアセトン/エーテルからの結晶化によって、4−(3−ピペリジン−1−イル−3−オキソプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを白固体35mgとして得た。
H NMR(CDCl):δ8.37(s,1H),8.31(d,1H),7.91(s,1H),7.80(d,1H),7.66(t,1H),3.51(t,2H),3.46(t,2H),3.23(t,2H),2.95(t,2H),1.70−1.58(m,4H),1.56−1.48(m,2H).MS m/z 389.1(M+1)
HOBtおよびEDClの存在下において酸を適切なアミンにカプリングすることによって、以下の化合物を類似の方法で調製した。
16b:4−[3−(ホモピペラジン−1−イル)−3−オキソプロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル塩酸塩
H NMR(CDOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.28(s,1H),7.90(d,1H),7.78(t,1H),3.98−3.92および3.84−3.78(m,2H)(回転異性体),3.81−3.76および3.71−3.66(m,2H)(回転異性体),3.50−3.45および3.33−3.27(m,2H)(回転異性体),3.41−3.35および3.33−3.27(m,2H)(回転異性体),3.29−3.23(m,2H),3.07(t,2H),2.26−2.16および2.10−2.02(m,2H)(回転異性体).MS m/z 404.4(M+1)
16c:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−[2−(2−ピリジン−2−イル−エチルカルバモイル)−エチル]−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロメタンスルホン酸塩
H NMR(CDCl):δ8.62(d,1H),8.27(t,1H),7.88(s,1H),7.81(d,1H),7.62−7.78(m,4H),7.28(s,1H),3.70−3.80(m,2H),3.33(t,2H),3.04(t,2H),2.70(t,2H),2.34(d,6H).MS m/z 386.0(M+1),95%.
16d:4−(3,4−ジメチル−フェニル)−6−[2−(2−ピペリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−エチル]−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ7.90(s,1H),7.85(d,1H),7.78(s,1H),7.28(s,1H),3.29(t,2H),3.19(t,2H),2.75(t,2H),2.30−2.40(m,12H),1.52−1.60(m,4H),1.41−1.47(m,2H).MS m/z 392.1(M+1),100%.
(実施例17)
4−(3−tert−ブチル−フェニル)−6−(3−オキソ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
Figure 2008501764
A:1−(3−tert−ブチル−フェニル)−エタノン
室温のアセトニトリル(350ml)および水(150ml)中に1−tert−ブチル−3−エチルベンゼン(11.15)を含む撹拌溶液に、硫酸セリウム(6.05g)(III)および臭素酸バリウム(13.5g)を添加した。結果として生じる懸濁液を、還流下で16時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を濾過した。飽和水溶液チオ硫酸ナトリウム溶液を濾液に添加し、生成物をDCM(3x100ml)中に抽出した。合わせた有機物は、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して1−(3−tert−ブチル−フェニル)−エタノンを黄色の油状粗生成物(13.5g)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.00(s,1H),7.75(d,1H),7.61(d,1H),7.39(t,1H),2.61(s,3H),1.36(s,9H).
B:1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1−(3’−tert−ブチル−フェニル)−ヘキサン
0℃のエーテル(480ml)中にNaH(油中60%,7.66g)を含む撹拌懸濁液に、エタノール(479μL)、続けてy−ブチロラクトン(6.18ml)を添加した。
ついで、エーテル(80ml)中の1−(3−tert−ブチル−フェニル)−エタノン(13.5g)を滴下した。結果として生じる混合物を、室温にまで温め、72時間撹拌した。エタノール(10.5ml)を慎重に添加した後、塩化アンモニウム溶液(水250ml中10g)を添加し、エーテル層を分離して、ブライン(300ml)で洗浄し、MgSOで乾燥して、真空内で濃縮し、1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1(3’−tert−ブチル−フェニル)−ヘキサンを粗生成物(18.5g)として得た。この粗組成物の精製の必要はなく、次工程でそのまま使用した。
MS m/z 245.4(M+1),80%.
C:2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−tert−ブチル−メチル−フェニル)−ピリミジン
1,3−ジオキソ−6−ヒドロキシ−1(3’−tert−ブチル−フェニル)−ヘキサン(粗製生成物,18.5g)およびS−メチルイソチオウラン塩(30.7g)を110℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、メタノール(30ml)およびトリエチルアミン(26ml)を添加し、結果として生じる混合物を85℃で4時間加熱した。反応混合物を真空内で濃縮し、酢酸エチル(400ml)に取り込み、ついで、水(2x200ml)で洗浄し有機層をMgSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した後、残渣を、ガソリンおよび酢酸エチル(1:1)を溶離液として用いてシリカゲルカラムで精製しし、2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−tert−ブチル−メチル−フェニル)−ピリミジン(5.2g)を油状物として得た。
H NMR(CDCl):δ8.12(s,1H),7.86(d,1H),7.52(d,1H),7.40(t,1H),7.25(s,1H),3.75(t,2H),2.88(t,2H),2.64(s,3H),1.99−2.06(m,2H),1.38(s,9H).MS m/z 317.1(M+1),95%.
D:2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン
メタノールおよび水(122ml,10:1)の混合溶媒中に2−メチルスルファニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−tert−ブチル−フェニル)−ピリミジン(5.2g)を含む溶液に、オキソン(23.2g)を添加した。混合物を、室温で終夜撹拌した。水(200ml)で希釈した後、生成物を酢酸エチル(3x200ml)に抽出した。合わせた有機物を、ブライン(200ml)で洗浄して、MgSOで乾燥し、真空内で濃縮して、2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−tert−ブチル−メチル−フェニル)−ピリミジン(4.6g)を薄褐色固体として得た。この粗組成物精製せずに次工程でそのまま使用した。
H NMR(CDCl):δ8.12(s,1H),7.92(d,1H),7.73(s,1H),7.59(d,1H),7.45(t,1H),3.75(t,2H),3.43(s,3H),3.08(t,2H),2.08−2.16(m,2H),1.40(s,9H).MS m/z 349.4(M+1),95%.
E:4−(3−tert−ブチル−フェニル)−6−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
室温のDMSO(120ml)中に2−メチルスルホニル−4−(3−ヒドロキシプロピル)−6−(3−tert−ブチル−メチル−フェニル)−ピリミジン(4.6g)を含む撹拌溶液に、シアン化ナトリウム(647mg)を添加した。結果として生じる懸濁液を、室温で3時間撹拌した。酢酸エチル(200ml)を加えた後に、混合物を水(100mlx3)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥して、真空内で濃縮し、残渣を、溶離液としてガソリンおよびEtOAcを用いてシリカゲルカラムで精製して、4−(3−tert−ブチル−フェニル)−6−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(4.0g)を油状物として得た。
H NMR(CDCl):δ8.14(s,1H),7.89(d,1H),7.74(s,1H),7.60(d,1H),7.46(t,1H),3.76(t,2H),3.00(t,2H),2.05−2.13(m,2H),1.40(s,9H).MS m/z 296.0(M+1),95%.
F:4−(3−tert−ブチル−フェニル)−6−(3−オキソ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
デスマーチンペルヨージナン(679mg)を、DCM(5ml)中に4−(3−tert−ブチル−フェニル)−6−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピリミジン−カルボニトリル(394mg)を含む溶液に添加し、結果として生じる懸濁液を、室温で45分間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100ml)で希釈し、ついで水(2x100ml)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、真空内で濃縮した。残渣を、ガソリンおよび酢酸エチル(1:1)を溶離液として用いてシリカゲルカラムで精製し、4−(3−terf−ブチル−フェニル)−6−(3−オキソ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを淡黄色固体(266mg)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.13(s,1H),7.88(d,1H),7.79(s,1H),7.60(d,1H),7.46(t,1H),3.18(m,2H),3.11(m,2H),1.40(s,9H).MS m/z 294.0(M+1),95%.
(実施例18a)
4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:6−ベンジルオキシ−3−オキソ−ヘキサン酸エチルエステル
4−ベンジルオキシ酪酸(6.38mL)、Meldrumの酸(5.76g)およびジメチルアミノピリジン(9.77g)を、DCM(200mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。ジクロロメタン(100mL)中にイソプロペニルクロロ炭酸塩を含む溶液を滴状で添加し、0℃で2時間攪拌し続けた。次に、カリウム硫酸水素塩(200mLの10%水溶液)を添加し、有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発した。残渣を、エタノール(200mL)に溶解し、還流下で終夜加熱した。冷却後、溶媒を減圧下で蒸発して、結果として生じる油状物をフラッシュシリカカラムクロマトグラフィで精製した。6−ベンジルオキシ−3−オキソ−ヘキサン酸エチルエステルを、オレンジ油状物(8.53g)として単離した。
Figure 2008501764
H NMR(CDCl):δ7.26−7.35(m,5H),4.48(s,2H),4.18(q,2H),3.49(t,2H),3.44(s,2H),2.67(t,2H),1.90−1.97(m,2H),1.27(1,3H).MS m/z 287.0(M+1),100%.
B:6−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−2−メルカプト−ピリミジン−4−オール
0℃に冷却したメタノール(40mL)中にナトリウムメトキシド(3.48g)を含む撹拌懸濁液に、チオ尿素(3.56g)を添加した。それが溶けるまで混合物を撹拌し、6−ベンゾイルオキシ−3−オキソ−ヘキサン酸エチルエステル(メタノール20mL中の8.52g)をゆっくり加えた。溶液を還流下で終夜加熱した後、室温に冷やして、減圧下で濃縮した。残渣を、水(50mL)に溶解して、酢酸でpH6に酸性化し、1時間撹拌した。沈殿物を濾過して、水(2x20mL)およびイソプロパノール(2x20mL)で連続して洗浄し、その後乾燥して、6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メルカプト−ピリミジン−4−オールを白粉末(7.94g)として得た。
MS m/z 277.1(M+1),100%.
C:6−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−オール
6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メルカプト−ピリミジン−4−オール(7.94g)、水酸化カリウム(メタノール中の1N溶液32mL)およびヨウ化メチル(1.97mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。沈殿物を濾過し、メタノール(2x20mL)、イソプロパノール(2x20mL)および水(2x20mL)で連続して洗浄して、その後乾燥し、6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−オールを白粉末(7.0g)として得た。
MS m/z 291.0(M+1),100%.
D:トリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルエステル)
ジクロロメタン(5mL)中に6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−オール(200mg)およびトリエチルアミン(0.2mL)を含む溶液を0℃まで冷やし、トリフルオロ酢酸無水物(0.14mL)を添加し、その結果として生じる混合物を室温にまで温めた。2時間後、反応混合物を水(2x20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発した。フラッシュシリカカラムクロマトグラフィで精製し、トリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルエステル(160mg)を黄色油状物として得た。
H NMR(CDCl):δ7.30−7.40(m,5H),6.58(m,1H),4.49(s,2H),3.51(t,2H),2.88(t,2H),2.54(s,3H),2.04−2.10(m,2H).
E:トリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イルエステル
メタノール/水(8/2mL)中にトリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メチルスルファニルピリミジン−4−イルエステル(494mg)およびオキソン(419mg)を含む懸濁液を、室温で終夜撹拌した。メタノールを減圧下で蒸発して、結果として生じる懸濁液を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機画分を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発し、トリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニルピリミジン−4−イルエステル(135mg)を得た。
H NMR(CDCl):δ7.28−7.40(m,5H),7.15(m,1H),4.47(s,2H),3.54(t,2H),3.33(s,3H),3.11(t,2H),2.10−2.18(m,2H).MS m/z 477.0(M+1),100%.
F:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン
ジオキサン(100mL)中のトリフルオロ−酢酸6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニル−ピリミジン−4−イルエステル(13.5g)、ヘキサメチルジチン(11.8g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(O)(1.4g)、塩化リチウム(1.4g)、および2−6−ジ−tert−ブチルフェノール(150mg)の混合物を、N下において還流下で3時間加熱した。冷却後すぐに、懸濁液を濾過して、濾液を、減圧下で乾燥するまで蒸発した。フラッシュシリカクロマトグラフィで精製し、4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン(8.0g)を淡黄色油状物として得た。
H NMR(CDCl):δ7.47(s,1H),7.25−7.4(m,5H),4.5(s,2H),3.55(t,2H),3.35(s,3H),2.90(t,2H),2.06(m,2H),0.40(s,9H).
G:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジメチルスルホキシド(1mL)中に4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−2−メタンスルホニル−6−トリメチルスタンナニルピリミジン(200mg)およびシアン化ナトリウム(42mg)を含む溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(10mL)で希釈して、水(2x10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で蒸発した。フラッシュシリカクロマトグラフィで精製し、4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリルを黄色油状物(111mg)として得た。
H NMR(CDCl):δ7.45(s,1H)7.28−7.37(m,5H)4.50(s,2H)3.54(t,2H)2.84(t,2H)2.02−2.10(m,2H)0.39(s,9H)
H:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジメチルホルムアミド(5mL)中に4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(100mg)、トリフルオロメチルブロモベンゼン(36□L)、および1,1’−(ビストリフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(16mg)を含む溶液を、マイクロ波で150℃で5分間加熱した。結果として生じる懸濁液を、酢酸塩および水(20mL)で希釈し、有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発した。フラッシュシリカクロマトグラフィで精製し、4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルを黄色ゴム質(47mg)として得た。
H NMR(CDCl):δ8.31(s,1H),8.25(d,1H),7.82(d,1H),7.72(s,1H),7.67(t,1H),7.24−7.32(m,5H),4.49(s,2H),3.57(t,2H),3.02(t,2H),2.10−2.18(m,2H).MS m/z 398.1(M+1),100%.
適切なアリール臭化物誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために、上記の手順を更に適用した:
18b:4−(3−アミノ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ7.67(s,1H),7.59(s,1H),7.56(s,1H),7.24−7.35(m,5H),7.05(s,1H),4.49(s,2H),4.08(br s,2H),3.56(t,2H),3.00(t,2H),2.10−2.18(m,2H).MS m/z 413.3(M+1),100%.
18c:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−カルボキシ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.86(s,1H),8.55(s,1H),8.47(s,1H),7.76(s,1H),7.24−7.35(m,5H),4.43(s,2H),3.53(t,2H),3.00(t,2H),2.09−2.15(m,2H).MS m/z 440.3(M−H),100%.
(実施例19)
4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−メタンスルホニルアミノ−5−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:N−(3−ブロモ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−メタンスルホンアミド
ピリジン(2mL)中に3−アミノ−5−ブロモベンゾトリフルオリド(200mg)を含む溶液に、メタンスルホクロリド(115mg)および4−(ジメチル−アミノ)ピリジンの1つの結晶を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、酢酸エチル(50mL)で希釈して、HCl(50mL,2M)および飽和塩化ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、、溶媒を減圧の下で除去し、N−(3−ブロモ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−メタンスルホンアミド(264mg)を得た。
H NMR(MeOD);δ7.59(s,1H),7.58(s,1H),7.40(s,1H),7.00(s,1H),3.11(s,3H).MS m/z 318.9(M+1).
B:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−メタンスルホニルアミノ−5−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
N−(3−ブロモ−5−トリフルオロメチル−フェニル)メタンスルホンアミド(37mg)4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(40mg)、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(7mg)のDMF(1mL)溶液を、マイクロ波で180℃で5分間加熱した。混合物を、酢酸エチル(10mL)で希釈して、セライトで濾過した。濾液を、水(10mL)および飽和塩化ナトリウム溶液(10mL)で洗浄した。有機物を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、次いで溶媒を減圧下で除去して粗生成物を得た。HPLCで精製し、4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−(3−メタンスルホニルアミノ−5−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル)を得た。
H NMR(MeOD):δ8.10(s,1H),8.09(s,1H),7.74(s,1H),7.70(s,1H),7.29(m,5H),4.49(s,2H),3.58(t,2H),3.12(s,3H),3.06(t,2H),2.17(m,2H).MS m/z 491.1(M+1)100%.
(実施例20)
4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:3−ブロモ−N−メチル−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホンアミド
1,4−ジオキサン(1mL)中に3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)−ベンゼンスルホニルクロリド(200mg)を含む溶液に、メチルアミン(40%の水溶液,96mg)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌して、酢酸エチル(20mL)で希釈し、HCl(1M,2x20mL)で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、、次いで溶媒を減圧下で除去して、3−ブロモ−N−メチル−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホンアミド(181mg)を黄色固体として得た。
H NMR(MeOD):δ8.19(s,1H),8.05(s,1H),7.98(s,1H),4.58(m,1H),2.74(d,3H).MS m/z 319.8(M+1).
B:4−(3−ベンジルオキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
3−ブロモ−N−メチル−5−トリフルオロメチル−ベンゼンスルホンアミド(37mg)4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(40mg)、およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(7mg)のDMF(1ml)溶液を、マイクロ波で180℃で5分間加熱した。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(3x20mL)で洗浄した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥して濾過し、次いで溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を得た。分取HPLCで精製し、4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(16.5mg)を得た。
H NMR(MeOD):δ8.70(s,1H),8.54(s,1H),8.27(s,1H),7.82(s,1H),7.27(m,5H),4.78(m,1H),4.48(s,2H),3.59(t,2H),3.06(t,2H),2.75(d,3H),2.16(m,2H).MS m/z 491.1(M+1) 100%.
(実施例21)
4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
アセトニトリル(700μL)および水(300μL)中に4−(3−ベンゾイルオキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(14.4mg)を含む溶液に、硫酸セリウム(3mg)および臭素酸バリウム(6mg)を添加した。混合物を還流下で終夜加熱し、焼結ガラス漏斗で濾過して、残渣をDCM(10mL)で洗浄した。濾液は飽和チオ硫酸ナトリウム(10mL)で洗浄し、有機物を分離して硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した後に溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を得た。分取HPLCで精製し、4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(3.2mg)を得た。
H NMR(MeOD):δ8.89(s,1H),8.78(s,1H),8.31(s,1H),8.28(s,1H),3.66(t,2H),3.05(t,2H),2.61(s,3H),2.08(m,2H).MS m/z 401.1(M+1) 100%.
(実施例22)
4−(3−ジメチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
Figure 2008501764
A:4−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−(3−オキソ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
ジクロロメタン(5mL)中に4−(3−ヒドロキシ−プロピル)−6−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(235mg)およびデスマーティン試薬(299mg)を含む懸濁液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物をフラッシュシリカクロマトグラフィで精製し、4−(3−メチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−(3−オキソ−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリルをピンクの油状物(300mg)として得た。
MS m/z 399.0(M+1),100%.
このアルデヒドから、例7aで前述した還元アミノ化方法を用いて、以下の化合物を合成した。
B:4−(3−ジメチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl):δ8.75(s,1H),8.60(s,1H),8.28(s,1H),7.88(s,1H),2.98(t,2H),2.77(s,3H),2.35−2.50(br m,6H),2.02−2.08(m,2H),1.42−1.66(br m,6H).MS m/z 468.0(M+1),100%.
(実施例23)
4−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(34mg,0.05mmol)を、ジメチルホルムアミド(3mL)中に4−プロピル−6−トリメチルスタンナニルピリミジン−2−カルボニトリル(150mg,0.48mmol)および4−メトキシ−3−トリフルオロメチルブロモベンゼン(148mg,0.58mmol)を含む混合物に、窒素雰囲気下で添加した。混合物を80℃で5時間加熱し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水の間に分配した。水溶液層を酢酸エチルで二度抽出した。合わせた有機層を、減圧下で濃縮した。残渣は、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/DCM7/3)で精製し、固体を得た。、それをペンタン中で粉砕した。濾過後、4−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(18mg,11%)をオフホワイトの固体として得た。
H NMR(CDCl)δ:8.34(d,J=8Hz,1H);8.30(s,1H);7.65(s,1H);7.15(s,1H);4.01(s,3H);2.92(t,J=8Hz,2H);1.95−1.85(m,2H);1.05(t,J=7Hz,3H).
MS m/z:322.1(M+1)。
(実施例24)
4−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:1−tert−ブチル−4−メトキシ−3−ヨードベンゼン
H NMR(CDCl)δ:7.76(d,J=2Hz,1H);7.30(dd,J=8Hz,J’=2Hz,1H);6.74(d,J=8Hz,1H);3.83(s,3H);1.28(s,9H).
13C NMR(CDCl)δ:155.8,145.5,136.3,126.3,110.4,85.9,56.3,34.0,31.4.
B:4−(5−tert−ブチル−2−メトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:8.05(s,1H);7.99(s,1H);7.51(d,J=8Hz,1H);6.97(d,J=8Hz,1H);3.90(s,3H);2.81(t,J=8Hz,2H);1.85−1.75(m,2H);1.36(s,9H);1.01(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:310(M+1).
(実施例25)
4−(3−シクロプロピル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:3−ブロモ−1−シクロプロピル−ベンゼン
ヨウ素(0.335g,1.32mmol)、ジヨードメタン(4.3mL,53.0mmol)および3−ブロモスチレン(5g,26.4mmol)を、連続してトルエン(50mL)中に銅(7.5g,118.8mmol)を含む懸濁液に添加した。混合物を140時間還流した。次いで濾過して真空内で濃縮した。残渣を減圧下で蒸留し、3−ブロモ−1−シクロプロピルベンゼン(0.55g,10%)を無色の油状物として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.35−7.25(m,1H);7.25−7.20(m,1H);7.15−7.05(m,1H);7.05−6.95(m,1H);1.95−1.85(m,1H);1.05−0.95(m,2H);0.75−0.65(m,2H).
B:4−(3−シクロプロピル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl)δ:7.85−7.80(m,2H);7.68(s,1H);7.41(t,J=8Hz,1H);7.30−7.20(m,1H);2.84(t,J=8Hz,2H);2.05−2.95(m,1H);1.90−1.80(m,2H);1.10−0.95(m,5H);0.80−0.75(m,2H).
MS m/z; 264(M+1).HPLC(200−400nm):92.2%.
(実施例26a)
4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:4−ヨード−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
ヨウ素(1.64g,6.5mmol)を、室温で、THF(100mL)中に4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(2.0g,6.5mmol)を含む溶液に添加した。混合物を室温で2時間撹拌して、次いでチオ硫酸ナトリウム飽和溶液で希釈し、減圧下でTHFを除去した。水溶液層を、酢酸エチル(3x100ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮した。残渣はシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/エチルアセテート 5/5)で精製し、4−ヨード−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(1.28g,72%)を無色の油状物として得た。
H NMR(CDCl)δ:7.81(s,1H);2.71(t,J=8Hz,2H);1.8−1.7(m,2H);0.99(t,J=8Hz,3H).
13C NMR(CDCl) δ:172.0,143.7,134.2,129.2,114.7,38.8,21.8,13.7.
MS m/z; 274(M+1).
B:4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
窒素雰囲気下で、脱ガスされたトルエン中に4−ヨード−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(1mL,0.18mmol)を含む溶液(c=0.18M)、炭酸カリウム(0.225mL,0.45mmol)の水溶液(c=2M)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mg,0.09mmol)を、脱ガスしたトルエン中に3,4−ジメトキシフェネチルボロン酸(1ml,0.216mmol)を含む溶液(c=0.216M)に連続して添加した。混合物を105℃で4時間加熱し、次いで室温まで冷まして水(4mL)と混合した。有機層を減圧下で蒸発した。残渣を分取HPLC(HO+0.05%のTFA/CH3CN+0.05%TFA)で精製して、4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(28mg)を得た。
H NMR(CDCl) δ:7.75(s,1H);7.66(d,J=8Hz,1H);7.63(s,1H);6.97(d,J=8Hz,1H);4.02(s,3H);3.97(s,3H);2.82(t,J=8Hz,2H);1.85−1.75(m,2H);1.02(t,J=7Hz,3H).
MS m/z:284(M+1).
適切なボロン酸を用いて、以下の誘導体を合成するために、上記の手順を適用した:
26b:4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.1−8.0(m,1H);7.9−7.8(m,1H);7.58(s,1H);6.9−6.8(m,1H);4.7−4.6(m,2H);3.35−3.25(m,2H);2.85−2.70(m,2H);1.9−1.8(m,2H);1.00(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:266(M+1).
26c:4−(3−シアノ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.4−8.3(m,2H);7.86(d,J=8Hz,1H);7.73(s,1H);7.69(t,J=8Hz,1H);2.89(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.04(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:249(M+1).
26d:4−(3−クロロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.10(s,1H);7.99(d,J=8Hz,1H);7.67(s,1H);7.55−7.45(m,2H);2.86(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:258/260(M+1).
26e:4−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.03(d,J=8Hz,2H);7.53(s,1H);6.75(d,J=8Hz,2H);3.08(s,6H);2.76(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.00(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:267(M+1).
26f:4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:7.7−7.6(m,2H);7.58(s,1H);6.98(d,J=8Hz,1H);4.35−4.25(m,4H);2.80(t,J=8Hz,2H);1.85−1.75(m,2H);1.01(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:282(M+1).
26g:4−プロピル−6−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.23(d,J=8Hz,2H);7.80(d,J=8Hz,2H);7.75(s,1H);2.88(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.04(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:292(M+1).
26h:4−(2−メトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.07(d,J=8Hz,1H);8.02(s,1H);7.50−7.45(m,1H);7.15−7.10(m,1H);7.04(d,J=8Hz,1H);3.93(s,3H);2.82(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.02(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:254(M+1).
26i:4−プロピル−6−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:7.83(d,J=8Hz,1H);7.75−7.50(m,2H);7.54(d,J=8Hz,1H);7.49(s,1H);2.87(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.01(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:292(M+1).
26j:4−(3−アセチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.67(s,1H);8.37(d,J=8Hz,1H);8.14(d,J=8Hz,1H);7.80(s,1H);7.67(t,J=8Hz,1H);2.88(t,J=8Hz,2H);2.72(s,3H);1.9−1.8(m,2H);1.03(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:266(M+1)
26k:4−(4−イソプロピル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.04(d,J=8Hz,2H);7.67(s,1H);7.39(d,J=8Hz,2H);3.05−2.95(m,1H);2.83(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.30(s,3H);1.29(s,3H);1.02(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:266(M+1).
26l:4−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:7.68(d,J=8Hz,1H);7.62(s,1H);7.58(s,1H);6.94(d,J=8Hz,1H);6.08(s,2H);2.81(t,J=8Hz,2H);1.85−1.75(m,2H);1.01(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:268(M+1).
26m:4−(3−ニトロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.92(s,1H);8.53(d,J=8Hz,1H);8.43(d,J=8Hz,1H);7.81(s,1H);7.77(t,J=8Hz,1H);2.91(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.05(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:269(M+1).
26n:4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.21(d,J=8Hz,1H);8.1−8.0(m,1H);7.66(s,1H);7.35−7.20(m,1H);2.9−2.8(m,2H);1.90−1.75(m,2H);1.03(t,J=7Hz,3H).
MS m/z:266(M+1).
26o:4−(2,5−ジメトキシ−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.07(s,1H);7.66(d,J=3Hz,1H);7.05(dd,J=8Hz,J’=3Hz,1H);6.97(d,J=8Hz,1H);3.88(s,3H);3.87(s,3H);2.82(t,J=8Hz,2H);1.85−1.75(m,2H);1.02(t,J=7Hz,3H).
MS m/z:284(M+1).
(実施例27a)
4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
窒素雰囲気下で、脱ガスされたトルエン中に4−ヨード−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(1mL,0.18mmol)を含む溶液(c=0.18M)、炭酸カリウム(0.225mL,0.45mmol)の水溶液(c=2M)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mg,0.09mmol)を連続して、脱ガスされたトルエン中に2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(1ml,0.216mmol)を含む溶液(c=0.216M)に添加した。混合物を105℃で4時間加熱し、室温にまで冷まして水(4mL)と混合した。有機層を減圧下で蒸発した。残渣を分取HPLC(HO+0.05%TFA/CH3CN+0.05%TFA)で精製して、4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル(34mg,58%)を固体として得た。
H NMR(CDCl) δ:7.99(s,1H);7.78(s,1H);7.7−7.6(m,2H);2.89(t,J=8Hz,2H);1.90−1.80(m,2H);1.03(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:326/328(M+1).
適切なアリールボロン酸誘導体を用いて、以下の誘導体を合成するために上記の手順を適用した:
27b:4−(3−メタンスルホニル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(CDCl) δ:8.63(s,1H);8.48(d,J=8Hz,1H);8.14(d,J=8Hz,1H);7.80−7.75(m,2H);3.15(s,3H);2.89(t,J=8Hz,2H);1.9−1.8(m,2H);1.04(t,J=8Hz,3H).
MS m/z:308/310(M+1).
(実施例28)
4−(3−シクロペンチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
A:N,N−ジベンジル−3−シクロペンチル−アニリン
乾燥THF(25ml)中にブロモシクロペンタン(7.62g,51.1mmol)を含む溶液を、窒素下で、エーテル(3ml)中に削り屑状マグネシウム(1.24g,51mmol)を含む懸濁液に、内側の温度を45〜50℃に維持するような速度で滴下して加えた。(2、3滴の溶液を添加後、混合物をグリニャール試薬形成を始めるために約50℃に加熱した。)1.5時間後、グリニャール試薬を滴下漏斗にカニューレで挿入し、、25mlの乾燥THFで希釈し、窒素雰囲気下で乾燥THF(90ml)中に乾燥したZnBr(11.5g,51mmol)を含む冷たい(0℃)溶液に、30分かけて滴下した。15分後、反応混合物を−60℃まで冷却し、PdCl(dppf)(249mg,0.34mmol)を添加した(溶液は赤色に変化した)。乾燥THF(50ml)中に3−ブロモ−N,N−ジベンゼル−アニリン(6g,17mmol)を含む溶液を、35分かけてこの溶液に添加した。次いでドライアイス溶液を除去し、溶液を終夜かけて室温に温めた。3N HCl(70ml)の添加後、THFを減圧下で除去した。水溶液残渣を、AcOEt(3x70ml)で三回抽出した。合わせた有機層を、ブライン(50ml)、次いで飽和NaHCO溶液(50ml)で洗浄した。不溶解性の物質は濾過して除去し、溶液をブライン(50ml)で再び洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、標題化合物(5.8g)を得、この化合物を精製せずに次工程にそのまま使用した。
H NMR(CDCl) δ:7.28−7.32(4H,m),7.21−7.25(6H,m),7.08(1H,t,J=8Hz),6.60−6.64(2H,m),6.55(1H,dd,J1=8Hz,J2=2.4Hz),4.62(4H,s),2.85(1H,quint),1.90−2.00(2H,m),1.65−1.75(2H,m),1.5−1.65(2H,m),1.45−1.5(2H,m).
B:3−シクロペンチル−アニリン塩酸塩
N,N−ジベンゼル−3−シクロペンチル−アニリン(6.07g,17.03mmol)を、MeOH(80ml)、メトキシエタノール(20ml)、CHCl(20ml)および濃縮したHCl(1.63ml)の混合物中にて、10バール下において、Pd(OH)(600mg)で20時間水素添加した。触媒を濾過によって除去し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をCHClおよび水の間に分配した。ペレットのNaOHを添加して、pHを約10に設定した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥して減圧下で濃縮し、2.65gの目的のアニリンを得た。エーテル性HClで処理して塩酸塩を得た:2.38g、収量:71%.
HPLC:100%.
H NMR(CDOD) δ:7.44(1H,t,J=8Hz),7.38(H,d,J=8Hz),7.29(1H,s),7.21(1H,m),3.08(1H,quint),2.09−2.13(2H,m),1.83−1.86(2H,m),1.73−1.76(2H,m),1.60−1.63(2H,m).
C:1−シクロペンチル−3−ヨード−ベンゼン
水(10ml)中に亜硝酸ナトリウム(558mg,8.1mmol)を含む溶液を、6NのHCl(25ml)中に3−シクロペンチル−アニリン塩酸塩(1g,5.1mmol)を含む冷たい(5℃)溶液に5分かけて添加した。50分後、水(10ml)中にヨウ化カリウム(2.02g,12.2mmol)を含む溶液を、5分かけて添加した。混合物を、その後70℃で1時間加熱した。室温にまで冷却した後、6NのNaOHでpHを11以上に調製し、混合物をCHCl(3x100ml)で三回抽出した。合わせた有機層を、チオ硫酸ナトリウム(75ml)次いでブライン(75ml)で洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を減圧下で除去して、1.23gの粗製物質(HPLC:67%)を得、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン)で精製し、標題の化合物をを油状物としてとして得た:825mg、収量:60%。
H NMR(CDCl) δ:7.58(1H,m),7.50(1H,d,J=8Hz),7.19(1H,brd),7.00(1H,t,J=8Hz),2.92(1H,quint),2.03−2.07(2H,m),1.76−1.82(2H,m),1.65−1.70(2H,m),1.54−1.57(2H,m).
D:4−(3−シクロペンチル−フェニル)−6−プロピル−ピリミジン−2−カルボニトリル
乾式のDMF(3ml)中の、1−シクロペンチル−3−ヨード−ベンゼン(158mg,0.58mmol)、4−プロピル−6−トリメチルスタンナニル−ピリミジン−2−カルボニトリル(150mg,0.48mmol)およびPdCl(PPh(34mg,0.05mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で80℃に6時間加熱した。更に触媒(40mg,0.06mmol)を添加し、混合物を80℃で12時間加熱した。溶媒を減圧の下で除去し、残渣を水(5ml)およびAcOEt(5ml)の間に分配した。水溶液層をAcOEt(2x5ml)で二回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄して、MgSOで乾燥し、減圧下で濃縮して272mgの粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィ(溶離液:シクロヘキサン/AcOEt 95/5)で精製して標題の化合物:51mg、収量:36%、HPLC:98%を得た。
H NMR(CDCl) δ:7.99(1H,s),7.87(1H,dt,J=5Hz,J=2Hz),7.69(1H,s),7.44(2H,d,J=5Hz),3.10(1H,quint),2.84(2H,t,J=7.6Hz),2.12−2.15(2H,m),1.81−1.88(4H,m),1.60−1.76(4H,m),1.02(3H,t,J=7.2Hz).
MS m/z:292(M+1).
(実施例29a)
4−(3−シクロプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
メタノール(2ml)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(153mg)を含む溶液に、シクロプロピルアミン(140μL)、酢酸(0.12mL)および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(210mg)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌し、分取HPLCで精製して、4−(3−シクロプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルTFA塩を白色固体(70mg)として単離した。
H NMR(MeOD) :δ8.50(s,1H),8.47(d,1H),8.25(s,1H),7.90(d,1H),7.81(t,1H),3.28(t,2H),3.09(t,2H),2.80(m,1H),2.25(m,2H),0.85−1.05(m,4H).
MS m/z:347.4(M+1),30%.
29b:4−[3−(1−(s)−メチル−2−メトキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
メタノール(8ml)中に4−(3−オキソ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(610mg)を含む溶液に、1−(s)−メチル−2−メトキシエチルアミン(0.85mL)、酢酸(0.5mL)および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(0.82g)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。その後、炭酸水素ナトリウム水溶液(5%,50ml)で希釈した。混合物を酢酸エチル(50ml、更に3x20ml)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を濾過して減圧下で除去した。残渣は、溶離液としてDCM−MeOH(20:1)を用いてシリカゲルカラムで精製しし、4−[3−(1−(s)−メチル−2−メトキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル(250mg)を得た。上記の中性生成物をDCM中に溶解し、次いでHCl(エーテル中の1M,1ml)を添加して、濾過して4−[3−(1−(s)−メチル−2−メトキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルHCl塩(180mg)を回収した。
H NMR(MeOD):δ8.50(s,1H),8.48(d,1H),8.27(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.68(m,1H),3.48(m,2H),3.43(s,3H),3.17(m,2H),3.10(t,2H),2.25(m,2H),1.36(d,3H).
MS m/z 379.5(M+1),80%.
適切なアミン誘導体を用いて、以下の化合物を調製するために、上記の手順を更に適用した:
29c:4−[3−(1−(S)−カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.22(s,1H),7.88(d,1H),7.77(t,1H),3.29(m,1H),3.01(t,2H),2.70(t,2H),2.05(m,2H),1.32(d,3H).
MS m/z 377.9(M+1).100%.
29d:4−[3−(1−(R)−カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
H NMR(MeOD):δ8.51(s,1H),8.48(d,1H),8.22(s,1H),7.88(d,1H),7.77(t,1H),3.23(q,1H),3.00(t,2H),2.65(t,2H),2.05(m,2H),1.28(d,3H).
MS m/z 378.4(M+1),100%.
29e:4−[3−(1−エチル−1−メチル−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸(1:1)塩
H NMR(MeOD):δ8.54(s,1H),8.48(d,1H),8.24(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.12(m,4H),2.27(m,2H),1.76(m,4H),1.32(s,3H),0.99(t,6H).
MS m/z 391.3(M+1),100%.
29f:4−[3−(1−メチル−シクロプロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸(1:1)塩
H NMR(CDCl):δ9.13(bs,2H),8.36(s,1H),8.31(d,1H),7.83(s,1H),7.82(d,1H),7.68(t,1H),3.24(m,2H),3.04(t,2H),2.28(m,2H),1.50(s,3H),1.21(t,2H),0.74(t,2H).
MS m/z: 361.1(M+1),27%.
29g:4−[3−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;トリフルオロ酢酸(1:1)塩
H NMR(CDCl):δ9.04(bs,2H),8.34(s,1H),8.29(d,1H),7.84(s,1H),7.81(d,1H),7.66(t,1H),4.00(m,2H),3.22(m,4H),3.05(t,2H),2.34(m,2H).
MS m/z:351.3(M+1),20%.
29h:4−[3−(1−カルバモイル−1−メチル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル:
H NMR(MeOD):δ8.55(s,1H),8.48(d,1H),8.22(s,1H),7.90(d,1H),7.79(t,1H),3.03(t,2H),2.74(t,2H),2.02−2.12(m,2H),1.39(s,6H).
MS m/z 392.0 (M+1),100%.
29i:4−[3−(2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリルトリフルオロ酢酸(1:1)塩:
H NMR(MeOD):δ8.52(s,1H),8.48(d,1H),8.25(s,1H),7.91(d,1H),7.80(t,1H),4.12(t,1H),3.38−3.47(m,3H),3.20−3.27(m,1H),3.10(t,2H),2.60−2.68(m,1H),2.11−2.35(m,3H).
MS m/z 390.3(M+1),100%.
(実施例30):
アッセイ手順
カテプシンK活性
本発明の化合物の阻害活性を、次のように組み換えヒトカテプシンKの阻害をインビトロで測定することにより検証した:
384個のウエルのマイクロタイタプレートに、10%のジメチルスルホキシド(DMSO)を含むアッセイ緩衝液(100mMの酢酸ナトリウムpH5.5、5mMのEDTA、5mMのジチオスレイトール)中の試験化合物の100μM溶液の5μl、アッセイ緩衝液中の基質Z−Phe−Arg−AMC(ジペプチドNベンジルオキシカルボニル−Phe−Arg−OHの7−アミド−クマリン誘導体、Bachem社)の100μM溶液の10μl、および25μlのアッセイ緩衝液を添加した。アッセイ緩衝液中の、活性化組み換えヒトカテプシンKの1mg/l溶液の10μlを次いでウエルに添加し、10μMの最終的な阻害剤濃度を得た。
10分での酵素活性は390nM励起を使用して440nMで、解放されたアミノメチルクマリンの蛍光を測定することによって決定する。酵素活性の百分率は、阻害剤を含んでいない溶液と、この活性を比較して算出する。化合物は、ついで、活性化合物(IC50は、酵素活性の50%の阻害を生じる試験化合物の濃度である)のIC50値を決定するために線量効果曲線解析にかける。
本発明の化合物は代表的に、ヒトカテプシンKの阻害に対するpIC50値(IC50濃度の負の対数)が例えば実施例4hの化合物については、6好ましくは7を超える。さらに、最も好ましくはpIC50の値は実施例3、4a、4d、4e、4f、4g、4i4r4s4u4a’8a8c14j14nについて8を超える。
カテプシンS活性
本発明の化合物の阻害活性を、次のように組み換えヒトカテプシンSの阻害をインビトロで測定することにより検証した:
384個のウエルマイクロタイタプレートに、10%のジメチルスルホキシド(DMSO)を含むアッセイ緩衝液(100mMの酢酸ナトリウムpH5.5、5mMのEDTA、5mMのジチオスレイトール)中の試験化合物の100μM溶液の10μl、アッセイ緩衝液中の基質Z−Val−Val−Arg−AMC(トリペプチドN−ベンジルオキシカルボニル−Val−Val−Arg−OHの7−アミド−クマリン誘導体、Bachem社)の250μM溶液の20μl、および45μlのアッセイ緩衝液を添加した。アッセイ緩衝液中の、活性化組み換えヒトカテプシンSの2mg/l溶液の25μlを次いでウエルに添加し、10μMの最終的な阻害剤濃度を得た。酵素活性は、20分での、390nM励起を使用して440nMで、解放されたアミノメチルクマリンの蛍光を測定することによって決定される。パーセンテージ酵素活性は、阻害剤を含んでいない溶液との活性の比較によって算出する。化合物はついで、活性化合物(IC50は、酵素活性の50%の阻害を生じる試験化合物の濃度である)のIC50値を決定するために線量効果曲線解析にかける。

Claims (9)

  1. 一般式Iを有する4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、
    Figure 2008501764
    (式中、
    Rは、(C1−6)アルキル(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)、(C1−6)アルキルオキシ(場合により1個以上のハロゲンで置換されている)、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、(C3−6)シクロアルキル、CO(C1−6)アルキル、S(C1−6)アルキル、SO(C1−6)アルキル、SO(C1−6)アルキル、SONH(C1−8)アルキル、SONH、NHCO(C1−8)アルキルおよびCOHから独立して選択される1ないし3個の任意の置換基を表し;または、隣接した位置の2個の置換基Rが一緒になって、OCHO、OCHCHOまたはCHCHOを表し;
    は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
    は(C2−6)アルキルであって、OH、(C1−4)アルキルオキシ、(C6−10)アリールオキシ、(C6−10)アリール(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲン、NR、COHまたはCONRで場合により置換され;
    およびRは独立して、H、(C1−8)アルキル[場合により1個以上のハロゲン、(C1−4)アルキルオキシ、または(C6−10)アリールオキシで置換されている]、(C3−8)シクロアルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4ないし8員の飽和複素環で置換される(C1−4)アルキル、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4ないし8員の飽和複素環、(C6−10)アリール、(C2−9)ヘテロアリール[場合によりハロゲン、CF3、(C1−4)アルキル、および(C1−4)アルキルオキシから選択される1ないし3個の置換基で置換されている]、(C6−10)アリール(C1−4)アルキル、または(C2−9)ヘテロアリール(C1−4)アルキルであり;
    または、
    およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4ないし8員の飽和複素環を形成し、1個以上のハロゲンまたはCONRで場合により置換され、O、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を場合によりさらに含み;または、
    は、Hまたは(C1−4)アルキルであり;またRは、CONR、COOR10、NR、R、NRCOR、またはNRCONR10で置換される(C1−4)アルキルであり;
    は、H、(C1−4)アルキル[場合により(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリールまたは(C2−5)ヘテロアリールで置換された]、(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリール、または(C2−5)ヘテロアリールであり;
    およびRは独立して、H、(C1−4)アルキルまたはO、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4〜8員の飽和複素環であり;または、
    およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4ないし8員の飽和複素環を形成し、場合により1個以上のハロゲンで置換され、およびO、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を場合によりさらに含み;
    およびRは独立して、Hまたは(C1−4)アルキルであり;または、
    およびRは、これらが結合している原子と一緒になって4ないし8員の飽和複素環を形成し、場合によりO、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を含み:
    10は、Hまたは(C1−4)アルキルである。)
    またはその薬学的に許容できる塩。
  2. Rは、(C1−6)アルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、(C1−6)アルキルオキシ[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、シアノおよびハロゲンから選択される1ないし3個の任意の置換基を表し;
    は、Hまたは(C1−6)アルキルであり;
    は(C2−6)アルキルであって、場合によりOH、(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲン、またはNRで置換され;
    およびRは独立して、H、(C1−8)アルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、(C3−8)シクロアルキル[場合により1個以上のハロゲンで置換されている]、O、SおよびNRから選択されるヘテロ原子を含む4ないし8員の飽和複素環、(C6−10)アリール、(C2−9)ヘテロアリール、(C6−10)アリール(C1−4)アルキル、または(C2−9)ヘテロアリール(C1−4)アルキルであり;または
    およびRは、これらが結合している窒素と一緒になって4ないし8員の飽和複素環を形成し、場合により1個以上のハロゲンで置換され、また場合によりO、SおよびNRから選択される1個以上のヘテロ原子を更に含み;
    は、H、(C1−4)アルキル[場合により(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリールまたは(C2−5)ヘテロアリールで置換される]、(C3−8)シクロアルキル、(C6−10)アリール、または(C2−5)ヘテロアリールである;
    請求項1に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、またはその薬学的に許容できる塩。
  3. は、OH、(C1−4)アルキルオキシ、1個以上のハロゲンまたはNRで置換された(C2−6)アルキルである、請求項2に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体。
  4. が、3位でNRにより置換されるプロピルである、請求項2または3に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体。
  5. 4−フェニル基がメタ位のトリフルオロメチル置換基を含む、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体。
  6. −4−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −[3−(1−エチル−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−(3−シクロヘキシルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−{3−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−(3−イソプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(カルバモイルメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(カルボキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(2−ジメチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(2−アセチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−{3−[2−(2−オキソ−イミダゾリジン−1−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−(3,4ジメチルフェニル)−6−[3−(メチルカルバモイルメチルアミノ)−プロピル]−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(2−アセチルアミノエチルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3,4−ジメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−(3,4−ジメチルフェニル)−6−{3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチルアミノ]−プロピル}−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−(3−シクロプロピルアミノ−プロピル)−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル
    −4−[3−(1−(s)メチル−2−メトキシメチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(1−(S)カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル。
    −4−[3−(1−(R)カルバモイル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(1−エチル−1−メチル−プロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(1−メチル−シクロプロピルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(1−カルバモイル−1−メチル−エチルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    −4−[3−(2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イルアミノ)−プロピル]−6−(3−トリフルオロメチルフェニル)−ピリミジン−2−カルボニトリル;
    から選択される一般式(I)の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体、またはその薬学的に許容できる塩。
  7. 治療での使用のための、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体。
  8. カテプシンKおよびカテプシンSに関連した障害、例えば、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症のような骨疾患、慢性関節リウマチおよび多発性硬化症のような炎症および免疫障害、および神経因性疼痛のような慢性疼痛の治療のための薬剤の調製のための、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体の使用。
  9. 薬学的に許容できる助剤との混合物中の、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体またはその薬学的に許容できる塩を含む医薬組成物。
JP2007526313A 2004-06-11 2005-06-09 4−フェニル−ピリミジン−2−カルボニトリル誘導体 Pending JP2008501764A (ja)

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