JP2008294180A - リード線付き電子部品、及び該リード線付き電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】はんだ付けに要するはんだの絶対量を低減し、機械的強度の優れたリード線付き電子部品とその製造方法を実現する。
【解決手段】略直方体形状に形成された部品本体2の両端部に一対の端子電極3a、3bが被覆形成され、またリード線5a、5bが端子電極3a、3bのそれぞれの端面に接続されている。このようなリード線付き電子部品において、はんだ6a、6bの端子電極3a、3bに対する被覆率が面積比で30〜80%となるように、端子電極3a、3bの一部がはんだ6a、6bで被覆されている。このリード線付き電子部品は、クリームはんだを使用したリフロー加熱処理によって製造される。
【選択図】図2

Description

本発明はリード線付き電子部品、及び該リード線付き電子部品の製造方法に関し、より詳しくは、積層セラミックコンデンサ等の各種電子部品の両端面にリード線が接続されたリード線付き電子部品とその製造方法に関する。
今日、積層セラミックコンデンサ等の電子部品にリード線が接続されたリード線付き電子部品は、各種電子機器に広く使用されている。
上記リード線付き電子部品は、略直方体形状に形成された部品本体の両端部に一対の端子電極を設けて電子部品を構成し、リード線を前記端子電極のそれぞれの端面にはんだ付けし、これにより端子電極とリード線とを電気的に接続している。
ところで、この種のリード線付き電子部品では、リード線は、所謂フローはんだ付け方式で端子電極と接続するのが一般的である。
図8はフローはんだ付け方式の概略を模式的に示した図である。
キャリアテープ101で保持された一対のリード線102a、102b間に電子部品103を挟持させ、電子部品103が下方となるようにして該電子部品103をはんだ液104に浸漬させ、加熱固化させてリード線102a、102bを端子電極105a、105bに接続させている。
しかしながら、上記フローはんだ付け方式では、電子部品103をはんだ液104に浸漬させているため、リード線102a、102bと電子部品103との間の隅部106a、106bにはんだ溜まりが形成され、該隅部106a、106bに大量のはんだ液104が付着する。そして、はんだ液104を加熱固化させると、該はんだが凝縮することから収縮応力が生じる。この収縮応力は端子電極105a、105bを部品本体107から引き剥がす力として作用し、その結果、部品本体107にクラックが発生したり端子電極105a、105bと部品本体107との界面が剥離するおそれがある。
そこで、従来より、図9に示すように、リード線の形状を工夫したラジアルリード型積層セラミック電子部品が提案されている(特許文献1)。
この特許文献1では、リード線110a、110bが、端子電極105a、105bと接しない支持軸部108a、108bと、端子電極105a、105bと密着しているはんだ付け軸部109a、109bとを有し、支持軸部108a、108bがはんだ付け軸部109a、109bから端子電極105a、105bと離間する方向の外方に曲るように形成されている。さらに、リード線110a、110bは、はんだ付け軸部109a、109bが平坦面に面出しされると共に、支持軸部108a、108bとの境には前記平坦面の下縁として段差111a、111bが設けられている。そして、フローはんだ付け方式により端子電極105a、105bの全表面がはんだ112a、112bにより被覆されている。
このようにリード線110a、110bの支持軸部108a、108bをはんだ付け軸部109a、109bから外方に曲げることにより、リード線110a、110bと電子部品103との間に形成される隅部113a、113bには必要以上に多くのはんだが付着するのを回避することができる。そして、これによりはんだを加熱固化しても収縮応力を小さく抑えることができ、その結果、部品本体107にクラックが発生したり端子電極105a、105bと部品本体107との界面が剥離するのを抑制することが可能となる。
特開2003−68563号公報
しかしながら、上記特許文献1は、リード線の形状を工夫しているものの、フローはんだ付け方式を採用しているため、図8と同様、電子部品103の全表面がはんだ液と接触する。そして、はんだは金属部分のみに付着し、セラミック等の非金属部分には付着しないことから、はんだ液は端子電極105a、105bの全体を覆うように付着する。そして、はんだ液を加熱固化させると、はんだ収縮が不可避的に起こるため、リード線を矢印xで示す軸方向に引っ張ると、はんだの被覆端部(矢印yで示す。)に応力が負荷される。このため、端子電極105a、105bと部品本体107との界面の剥離や部品本体107のクラックの発生を完全には阻止することができない。
このようにフローはんだ方式を採用した場合は、いずれにしてもはんだ112a、112bは端子電極105a、105bの全体を被覆してしまうため、矢印yで示す部分に応力が負荷され、このためクラックの発生や端子電極105a、105bと部品本体107との界面剥離等、素子の破壊を招くおそれがある。
また、特許文献1ではリード線110a、110bに段差111a、111bを設けるなどして形状を工夫しているが、大量多品種の電子部品に対し、端子電極105a、105bの平坦面下縁とリード線110a、110bの段差111a、111bとを常に整合させるようにリード線110a、110bと電子部品103とを配するのは、生産技術的にも高度な技術を要し、また部品間の寸法誤差等を考慮すると設計的にも困難を伴う。そして、これらが所望位置に配されなかった場合は、却って隅部113a、113bに付着するはんだが増量し、製品歩留まりの低下を招くおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、はんだ付けに要するはんだの絶対量を低減し、機械的強度の優れたリード線付き電子部品、及び該リード線付き電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るリード線付き電子部品は、略直方体形状に形成された部品本体の両端部に一対の端子電極が被覆形成されると共に、リード線が前記端子電極のそれぞれの端面に接続されたリード線付き電子部品において、リフロー加熱処理によって前記端面の全表面を含む前記端子電極の一部がはんだで被覆されて前記リード線が前記端子電極に接続されると共に、前記はんだの前記端子電極に対する被覆率が面積比で30〜80%であることを特徴としている。
また、本発明のリード線付き電子部品は、前記はんだがクリームはんだであることを特徴としている。
また、本発明に係るリード線付き電子部品の製造方法は、略直方体形状に形成された部品本体の両端部に一対の端子電極が被覆形成された電子部品を設け、該端子電極のそれぞれの端面にリード線をはんだ付けし、前記端子電極と前記リード線とを接続したリード線付き電子部品の製造方法において、前記はんだにクリームはんだを使用し、一対の前記リード線の先端領域に前記クリームはんだを付着させた後、前記端子電極が前記クリームはんだと接触するように前記一対のリード線間に前記電子部品を挟持させ、その後、リフロー加熱処理を行い、前記端子電極に対するはんだ被覆率が面積比で30〜80%となるように前記端子電極の一部を前記はんだで被覆することを特徴としている。
上記リード線付き電子部品によれば、リフロー加熱処理によって前記端面の全表面を含む前記端子電極の一部がはんだで被覆されて前記リード線が前記端子電極に接続されると共に、前記はんだの前記端子電極に対する被覆率が面積比で30〜80%であるので、はんだが端子電極の全表面を覆うことはなく、被覆されるはんだの絶対量は低減される。そして、はんだの被覆端部は、常に端子電極の端面と略平行直線上であって端子電極の中間位置となる。したがって、はんだの加熱固化によってはんだには収縮応力が生じるものの、リード線が軸方向に引っ張られても、応力ははんだの被覆端部に負荷され、端子電極の被覆端部に負荷されるのを回避することができる。そしてこれにより、端子電極と部品本体との界面が剥離したり部品本体にクラックが発生するのを防止でき、機械的強度の向上を図ることができる。
また、上記リード線付き電子部品の製造方法によれば、はんだにクリームはんだを使用し、一対の前記リード線の先端領域に前記クリームはんだを付着させた後、前記端子電極が前記クリームはんだと接触するように前記一対のリード線間に前記電子部品を挟持させ、その後、リフロー加熱処理を行い、前記端子電極に対するはんだ被覆率が面積比で30〜80%となるように前記端子電極の一部を前記はんだで被覆するので、リード線の形状に加工を加えることなく機械的強度の向上を容易に図ることができる。
すなわち、特許文献1のような煩雑なリード線加工を要することもなく、低コスト且つ高効率で信頼性の優れたリード線付き電子部品を容易に製造することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
図1は本発明に供される電子部品としてのセラミックコンデンサの一実施の形態を示す一部破断正面図である。
この積層型セラミックコンデンサ1は、略直方体形状に形成されたセラミック材料を主成分とする部品本体2と、該部品本体2の両端部に焼付処理等によって形成されたAgやCu等の導電性材料からなる端子電極3a、3bとを備えている。
前記端子電極3a、3bは、部品本体2の端面2a、稜線部2bの一部、及び部品本体2の四側面を覆うように形成され、前記端面2a近傍であって該端面2aと略平行直線上に被覆端部10a、10bが形成されている。
尚、部品本体2は、端子電極3aに電気的に接続される内部電極4aと端子電極3bに電気的に接続される内部電極4bとが互い違いとなるように、多数の内部電極4a、4bを埋設してなる。
図2は、本発明に係るリード線付き電子部品の一実施の形態を示す正面図である。
該リード線付き電子部品は、積層型セラミックコンデンサ1の端子電極3a、3bとリード線5a、5bとがはんだ6a、6bを介して電気的に接続されると共に、端子電極3a、3bの全表面がはんだ6a、6bで被覆されないように、はんだ6a、6bは、端子電極3a、3bの被覆端部10a、10bよりも端面側、すなわち部品本体2aの端面と略平行直線上であって該端子電極3a、3bの中間位置(以下、単に「中間位置」という。)にはんだ被覆端部11a、11bが形成されている。
具体的には、前記はんだ6a、6bはクリームはんだからなり、リフロー加熱処理により、端子電極3a、3bの全表面に対するはんだ6a、6bの被覆率(以下、「はんだ被覆率」という。)が面積比で30〜80%となるように、端子電極3a、3bの中間位置にはんだ被覆端部11a、11bが形成されている。
このようにはんだ被覆率を面積比で30〜80%としたのは以下の理由による。
クリームはんだを使用したリフロー加熱処理では、リード線5a、5bと端子電極3a、3bとの接続箇所を含む端子電極3a、3bの所望領域にはんだ6a、6bを塗布した後、加熱処理することになる。したがって、はんだ被覆率は、はんだ6a、6bの塗布量やリフロー加熱処理の処理条件によって制御することができる。
したがって、はんだ6a、6bが端子電極3a、3bの全表面を覆わないようにすることができ、これにより、界面剥離やクラックの発生等を回避することができ、機械的強度を向上させることが可能となる。
図3は、図2のA部拡大図であって、リード線5bを軸方向に引っ張った場合にはんだ6bに負荷される応力の作用状態を示している。
リフロー加熱処理を行った場合であっても、加熱後固化すると、はんだ6bは収縮する。そして、リード線5bを矢印Xで示す軸方向に引っ張った場合、応力は、矢印Yで示すはんだ被覆端部11bに集中する。つまり、フローはんだ付け方式のように、はんだが端子電極全体を覆っておらず、はんだ被覆端部11bが端子電極3a、3bの中間位置にあるため、リード線5bを矢印Xで示す軸方向に引っ張っても、応力は矢印Yで示すはんだ被覆端部11bに負荷され、その結果、端子電極3bと部品本体2との界面が剥離したり、部品本体2にクラックが発生するのを回避することができ、機械的強度を向上させることができる。
そして、このような所期の効果を得るためには、はんだ被覆率を面積比で80%以下とする必要がある。これは、はんだ被覆率が面積比で80%を超えると、はんだ被覆端部11a、11bが端子電極3a、3bの被覆端部10a、10bに接近しすぎるため、上述した界面剥離やクラックが発生して機械的強度の向上を図れなくなるおそれがあるからである。
一方、はんだ被覆率が30%未満になると、はんだ被覆率が小さすぎるため、リード線5a、5bを軸方向に引っ張ると、前記リード線5a、5bが端子電極3a、3bから容易に引き剥がされてしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態では、はんだ被覆率を面積比で30〜80%に設定している。
そして、このようにはんだ被覆率を面積比で30〜80%にとすることにより、設計的にも生産技術的にも困難を伴うリード線5a、5bの形状加工を行うことなく機械的強度の向上を図ることができる。
図4は、上記リード線付き電子部品の製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図である。
すなわち、図4(a)に示すように、リード線5a、5bの先端にクリームはんだ7a、7bを塗布して該クリームはんだ7a、7bをリード線5a、5bに付着させる。次いで、図4(b)に示すように、クリームはんだ7a、7bを付着させたリード線5a、5b間に積層型セラミックコンデンサ1を挟み込む。そしてその後、リフロー加熱処理を行ってクリームはんだ7a、7bを溶融させる。すると、図4(c)に示すように、加熱固化したはんだ6a、6bは、はんだ被覆率が30〜80%となるように端子電極3a、3bの一部を被覆し、これによりリード線付き電子部品が製造される。
尚、上述したようにはんだ被覆率は、クリームはんだ7a、7bの塗布量やリフロー加熱処理の処理条件によって容易に制御することができる。
このように本実施の形態では、リード線5a、5bの先端にクリームはんだ7a、7bを塗布して付着させ、その後リフロー加熱処理を行って端子電極3a、3bに対するはんだ被覆率が面積比で30〜80%となるように端子電極3a、3bの一部をはんだ6a、6bで被覆するので、被覆されるはんだの絶対量も低減される。そして、リード線5a、5bに煩雑な形状加工を施すこともなく、機械的強度の向上を容易に図ることができ、これにより低コスト且つ高効率で信頼性の優れたリード線付き電子部品を製造することができる。
図5はリード線付き電子部品の製造方法の第2の実施の形態を示す製造工程図である。
本第2の実施の形態では、まず、固形はんだを溶融させた溶融はんだを用意する。そしてリード線5a、5bの先端を斜めにして該リード線5a、5bを前記溶融はんだに浸漬させ、図5(a)に示すように、予備はんだ8a、8bをリード線5a、5bに付着させる。そしてその後は、上記第1の実施の形態と同様、図5(b)に示すように、積層型セラミックコンデンサ1を予備はんだ8a、8bが付着したリード線5a、5b間に挟み込み、その後リフロー加熱処理を行って予備はんだ8a、8bを溶融させる。すると、図5(c)に示すように、加熱固化したはんだ6a、6bははんだ被覆率が30〜80%となるように端子電極3a、3bの一部を被覆し、これによりリード線付き電子部品が製造される。
このように固形はんだを溶融させた溶融はんだにリード線5a、5bを浸漬させてリード線5a、5bに予備はんだ8a、8bを付着させた場合であっても、予備はんだの付着量やリフロー加熱処理の処理条件によってはんだ被覆率を容易に制御することができ、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態では電子部品として積層型セラミックコンデンサを例示したが、端子電極の端面にリード線を接続させる電子部品であれば、同様に適用できるのはいうまでもなく、積層型圧電部品等、他のチップ型電子部品にも適用することができる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
電子部品として、長さL:3.2mm、幅:1.6mm、厚み1.6mm、端子電極の端面からの距離e:0.3〜0.8mmの積層セラミックコンデンサを10個用意し(図6参照)、また、20本のリード線を用意した。
次いで、各リード線の先端にクリームハンダを塗布し、エアヒーターで乾燥させながら積層セラミックコンデンサの幅寸法程度までクリームはんだを伸ばした。
そして、上記積層型セラミックコンデンサを一対のリード線間に挿入し、リフロー加熱処理を行ってクリームはんだを溶融させた。そして、はんだ被覆率が面積比で30〜80%となるように制御した試料番号1〜10の実施例試料を作製した。尚、はんだ被覆端部は、端面からの距離が0.2〜0.6mmとなるように調整した。
一方、上記積層型セラミックコンデンサと同一形状の積層型セラミックコンデンサを使用し(試料数:10個)、フローはんだ付けを行って試料番号1〜10の比較例試料を作製した。すなわち、キャリアテープで保持された一対のリード線間に積層型セラミックコンデンサを挟持させてはんだ槽に浸漬し、加熱固化して試料番号1〜10の比較例試料を作製した。
次に、実施例及び比較例の各試料について、引張試験を行い、引張強度を測定した。すなわち、各試料の一方のリード線を固定し、他方のリード線を25mm/sの一定速度で引っ張り、リード線が端子電極から引き剥がされたときの強度を測定した。
表1はその測定結果を示している。
Figure 2008294180
この表1から明らかなように、比較例試料では、引張強度は5.6N〜7.9Nであり、平均値も6.7Nと低いことが分かった。
これに対し実施例試料の引張強度は、9.9N〜11.3Nであり、平均値も10.6Nと比較例試料に比べて格段に高く、機械的強度が大幅に向上することが分かった。
また、標準偏差も、比較例試料が0.84であるのに対し、実施例試料では0.54であり、したがって実施例試料は比較例試料に比べてバラツキも少なく、高品質で高信頼性を有するリード線付き電子部品を高効率で得られることが分かった。
電子部品として、〔実施例1〕と同様の積層型セラミックコンデンサを使用し、はんだ被覆率の異なる試料番号11〜20の試料を作製した。具体的には、リフロー加熱処理を施してはんだ被覆率が10%以下、10%超30%未満、30%以上80%以下、80%超100%未満の試料をそれぞれ作製し、フロー加熱処理を施してはんだ被覆率が100%の試料を作製した。
次に、これら試料番号11〜20の各試料について、〔実施例1〕と同様の方法で、引張強度を測定した。
表2はその測定結果である。
Figure 2008294180
この表2から明らかなようにはんだ被覆率が30%未満に低下すると、引張強度が平均値で7.2〜8.6Nと低くなり、機械的強度が低下している。また標準偏差も1.09〜1.29と大きく、バラツキも大きい。
一方、はんだ被覆率が80%超に高くなった場合も、引張強度が平均値で6.7〜9.8Nと低くなり、機械的強度が低下している。また標準偏差も0.84と大きく、バラツキも大きい。
これに対しはんだ被覆率が30〜80%の場合は、引張強度は9.9N〜11.3Nであり、平均値も10.6Nと高く、標準偏差も0.54と小さく、バラツキが生じるのを抑制できることが分かった。
図7は、はんだ被覆率(%)と引張強度(N)との関係を示す図である。図中、横軸がはんだ被覆率(%)、縦軸が引張強度(N)を示し、◆印は表2の平均値をプロットしたものである。尚、はんだ被覆率は、「A」が10%以下、「B」が10%超30%未満、「C」が30%以上80%以下、「D」が80%超100%未満、「E」が100%である。
この図7からも明らかなように、はんだ被覆率と引張強度との関係は、山型曲線を有し、はんだ被覆率が面積比で30〜80%のときに、引張強度が大きく、良好な機械的強度を有するリード線付き電子部品が得られることが分かる。
本発明に使用される電子部品としてのセラミックコンデンサの一部破断正面図である。 本発明に係るリード線付き電子部品の一実施の形態を示す正面図である。 図2のA部拡大図である。 本発明に係るリード線付き電子部品の製造方法の第1の実施の形態を示す製造工程図である。 本発明に係るリード線付き電子部品の製造方法の第2の実施の形態を示す製造工程図である。 本発明の実施例に使用した積層型セラミックコンデンサの寸法形状を説明するための図である。 はんだ被覆率と引張強度との関係を示す図である。 フローはんだ付け方式を説明するための図である。 特許文献1に記載されたラジアルリード型積層セラミック電子部品の正面図である。
符号の説明
1 積層型セラミックコンデンサ(電子部品)
2 部品本体
3a、3b 端子電極
5a、5b リード線
6a、6b はんだ
7a、7b クリームはんだ

Claims (3)

  1. 略直方体形状に形成された部品本体の両端部に一対の端子電極が被覆形成されると共に、リード線が前記端子電極のそれぞれの端面に接続されたリード線付き電子部品において、
    リフロー加熱処理によって前記端面の全表面を含む前記端子電極の一部がはんだで被覆されて前記リード線が前記端子電極に接続されると共に、前記はんだの前記端子電極に対する被覆率が面積比で30〜80%であることを特徴とするリード線付き電子部品。
  2. 前記はんだは、クリームはんだであることを特徴とする請求項1記載のリード線付き電子部品。
  3. 略直方体形状に形成された部品本体の両端部に一対の端子電極が被覆形成された電子部品を設け、該端子電極のそれぞれの端面にリード線をはんだ付けし、前記端子電極と前記リード線とを接続したリード線付き電子部品の製造方法において、
    前記はんだにクリームはんだを使用し、一対の前記リード線の先端領域に前記クリームはんだを付着させた後、前記端子電極が前記クリームはんだと接触するように前記一対のリード線間に前記電子部品を挟持させ、その後、リフロー加熱処理を行い、前記端子電極に対するはんだ被覆率が面積比で30〜80%となるように前記端子電極の一部を前記はんだで被覆することを特徴とするリード線付き電子部品の製造方法。
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