JP2011129781A - ラジアルリード電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンデンサの配線基板実装後にリード線の脚部を折り曲げても、外装樹脂が割れたり剥離することがなく、電子機器の低背化が可能なラジアルリード電子部品を提供すること。
【解決手段】 電子部品2の素子本体を構成する平板状の基板4と、基板4の表裏面にそれぞれ形成される電極膜6と、電極膜6に電気的に接続される接続部8aと、接続部8aから外方へ延びるリード脚部8fとをそれぞれ有する2本のリード線8と、リード線8の接続部8aが接続された基板4の周囲とリード脚部8fの一部を覆う外装樹脂12とを有し、外装樹脂12は内層12aと、内層12aの外側に位置する外層12bとを有し、リード脚部8fの長手方向に沿って、外層12bがリード脚部8fまたは内層12aに接触する外層端部12btと、リード脚部8fの長手方向に沿って、内層12aがリード脚部に接触する内層端部12a1tとの距離の差が0.05〜0.5mmであることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、リード線を有するラジアルリード電子部品に関する。
素子本体の両面にリード線を接続し、リード線が接続された素子本体を外装樹脂で覆うコンデンサなどのラジアルリード電子部品が知られている(特許文献1)。
近年、液晶ディスプレイなどの電子機器の薄型化に伴い、コンデンサ等が実装される配線基板スペースを薄くする必要性がある(低背化)。これに伴い、コンデンサを配線基板へ実装した後に、コンデンサを押すなどしてリード線の脚部を折り曲げて、低背化に対応する工夫がなされてきた。
しかしながら、従来のコンデンサは、電子部品の基板実装後にリード線を折り曲げて低背化を図る場合に、リード線を覆っている外装樹脂に応力が生じ、樹脂が割れたり、剥離することがある。外装樹脂の破片が配線基板上に散乱すると、配線基板のハンダ付けの際に悪影響を及ぼし、製品の品質にばらつきが生じる虞があった。
特開平05−347323号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、コンデンサの配線基板実装後にリード線の脚部を折り曲げても、外装樹脂が割れたり剥離することがなく、電子機器の低背化が可能なラジアルリード電子部品を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るラジアルリード電子部品は、
電子部品の素子本体を構成する平板状の基板と、
前記基板の表裏面にそれぞれ形成される電極膜と、
前記電極膜に電気的に接続される接続部と、前記接続部から外方へ延びるリード脚部とをそれぞれ有する2本のリード線と、
前記リード線の前記接続部が接続された前記基板の周囲と前記リード脚部の一部を覆う外装樹脂とを有し、
前記外装樹脂は内層と、前記内層の外側に位置する外層とを有し、
前記リード脚部の長手方向に沿って、前記外層が前記リード脚部または前記内層に接触する外層端部と、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記内層が前記リード脚部に接触する内層端部との距離の差が0.05〜0.5mmである。
本発明では、外層端部と内層端部との間の距離が0.05mm以上となるように、外層と内層とを設けることで、外層端部付近における外装樹脂の厚さがなめらかに変化し、急に変化することがなくなる。また、薄い層が何層も形成されると剥離しやすいが、本発明では、外層端部と内層端部を同じ位置に設定しないので、一層あたりの膜厚を厚くすることができる。そのため、電子部品を配線基板に実装した後でリード脚部を折り曲げる際に、外層端部および内層端部付近における外装樹脂が割れたり剥離することがない。
なお、従来技術のように、外層端部と内層端部とが一致している場合には、外層端部付近における外装樹脂の被覆厚さの変化が大きいと共に、一層あたりの膜厚が薄くなってしまう。そのため、電子部品を配線基板に実装した後でリード脚部を折り曲げる際に、外装樹脂が割れたり剥離することがある。
また、外層端部と内層端部との間の距離を0.5mm以下にすることで、外層端部付近における外装樹脂の構造が強くなる。したがって、外装樹脂の割れや剥離を防止することができる。外層端部と内層端部との間に距離があり過ぎる場合には、一層の外層(または内層)で被う距離が長くなるので、外装樹脂の構造が弱い。したがって、電子部品を配線基板に実装した後でリード脚部を折り曲げる際に、外装樹脂が割れたり剥離しやすい。
また、本発明の外装樹脂では、リード脚部を折り曲げても、外装樹脂が割れたり剥離することがないので、配線基板に外装樹脂の破片が飛び散ることなく、配線基板の品質を一定に保つことができる。
好ましくは、前記内層は、少なくとも第1内層と第2内層を有し、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第2内層が前記リード脚部に接触する第2内層端部は、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第1内層が前記リード脚部に接触する第1内層端部と、前記外層端部との間に位置し、前記外層端部と前記第1内層端部との距離の差が0.05〜0.5mmである。一層のみで厚膜の内層を形成することは困難なので、2層以上の内層とすることにより、一層あたりの内層の厚みを薄くでき、製造が容易となる。
また、第2内層端部は、第1内層端部に対して、リード脚部の長手方向外方に位置ずれしている。このために、外装樹脂が外層端部に至るまでの膜厚変化が緩やかになる。そのため、外層端部付近における外装樹脂の構造が強くなり、電子部品を配線基板に実装した後でリード脚部を折り曲げる際にリード脚部を曲げやすく、外装樹脂の割れや剥離を防ぐことができる。
好ましくは、前記外層樹脂はレーザ発色剤を含んでいる。外層樹脂がレーザ発色剤を含んでいることにより、レーザの照射によって電子部品の内容を外装樹脂表面に表示させることが容易になる。
前記内層は、少なくとも第1内層と第2内層を有し、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第1内層が前記リード脚部に接触する第1内層端部が、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第2内層が前記リード脚部に接触する第2内層端部と一致しても良い。
図1は、本発明の一実施形態に係るラジアルリード電子部品の正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は、リード線を折り曲げた後のラジアルリード電子部品の概略断面側面図である。 図4(A)は、図1のIVA部拡大図、図4(B)は、比較例におけるリード線を覆う外装樹脂の断面図である。 図5は、図4(A)のV部拡大図である。 図6(A)は、図4(A)のVIA−VIA断面図、図6(B)は、図4(B)のVIB−VIB断面図である。 図7は、本発明の電子部品の製造工程を示す側面図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る電子部品の外装樹脂の断面図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る電子部品の外装樹脂の断面図である。
第1実施形態
図1および図2に示すように、本発明に係るラジアルリード電子部品2は、セラミックコンデンサ3を構成する円盤状の素子本体4と、素子本体4の表裏面に形成される電極膜6と、一対のリード線8と、外装樹脂12とを有する。外装樹脂12は、後述する内層樹脂12aと外層樹脂12bによって構成される。
図1および図2に示す素子本体4は、セラミックコンデンサの素子本体であるが、コンデンサ以外に、バリスタ、インダクタ、抵抗器などの素子本体であっても良い。以下の説明では、素子本体4がセラミックコンデンサの素子本体であるとして説明する。
図1および図2に示すように、素子本体4のサイズは、特に限定されないが、厚みTが0.3〜2.0mm、直径Dが3〜7mmであることが好ましい。
図2に示す素子本体4を構成する誘電体磁器組成物は、特に限定されないが、たとえばチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、あるいはこれらの混合物などの誘電体セラミック材料で構成される。
上述した図2に示す素子本体4の表裏面に対し、たとえばスクリーン印刷により電極膜6が形成される。電極膜6は、必要に応じて焼き付けられる。電極膜6は、導電材で構成される。電極膜6に用いられる導電材としては、たとえば、Cu、Cu合金、Ag、Ag合金等が挙げられる。
図2に示すように、各リード線8には、それぞれ、電極膜6に対してハンダ10を介して接続される接続部8aが形成してある。ハンダ10としては、特に限定されないが、たとえばSn−Ag−Cu系ハンダで構成される。
接続部8aには、素子本体4の厚さ方向の中心線に平行なリード長手方向に実質的に延びるリード脚部8fが一体的に形成してある。リード脚部8fは、図2に示すように、第1連結部8b、脚部本体8c、第2連結部8d、基板挿入部8eを有する。
図2に示すように、リード脚部8fは、素子本体4の側面から見て、素子本体4の表裏面からそれぞれ所定角度αで折れ曲がり、接続部8aと脚部本体8cとを連結する第1連結部8bを有する。角度αは、30〜50度の範囲であることが好ましい。
接続部8aおよび第1連結部8bは、外装樹脂12で覆われており、リード線8同士の絶縁が確保されている。脚部本体8cは、素子本体4の厚さ方向の中心線に平行になっている。さらに、図2に示すように、リード脚部8fは、配線基板14へリード線8を挿入する基板挿入部8eを有し、脚部本体8cと基板挿入部8eとが、第2連結部8dにより連結されている。
それぞれの基板挿入部8eは、素子本体の側面から見て、素子本体4の厚み方向の中心線上に位置している。基板挿入部8eは、素子本体4の厚さ方向の中心線に平行になっている。それぞれの第2連結部8dは、脚部本体8cと基板挿入部8eとを連結するように折れ曲がっている。
図1に示すように、脚部本体8cは、素子本体4の表面から見て互いに平行であり、所定間隔Lを保っている。間隔Lは、7.5mm以上であることが好ましい。これにより、外装樹脂12で覆われていないリード線間の絶縁を確保することができる。素子本体4の基板直径Dと所定間隔Lとの関係は、D<Lであることが好ましい。
図1に示すように、それぞれの脚部本体8c、第2連結部8d、および基板挿入部8eは、素子本体4の表面から見て、同一線上に配置されている。第2連結部8d同士、および基板挿入部8e同士は、所定間隔Lで離れており、これらの間の絶縁を確保することができる。
図1および図2に示す各リード線8は、金属線などの導電性線材を加工することで形成され、リード脚部8fが断面円形となっている。リード線8の直径は、0.4〜0.6mmであることが好ましい。また、図2に示すリード線8の接続部8aは、図示しないが、平坦化されていることが好ましい。これにより、電極膜6とリード線8の接続部8aとの接続を良好にすることができる。
図1に示すように、それぞれの接続部8aは、素子本体4の表面から見て、素子本体4の中心点Pまたはその近くにおいて、角度θで交差している。角度θは、180度より小さく90度以上で、100〜130度の範囲であることが好ましい。角度θが上記の範囲にあることにより、ラジアルリード電子部品2を基板実装後にリード脚部8fを曲げた時に、樹脂割れが発生してしまうことを防止できると共に、リード線8の接続部8aによる素子本体4のクリッピング性能を確保することができる。
図1および図2に示すように、外装樹脂12は、リード線8の接続部8aが接続されたコンデンサ3の周囲と、リード脚部8fの一部(接続部8aおよび第1連結部8b)を覆っている。外装樹脂12のリード脚部8f外方の先端部付近の構成(図1に示すIVA部)について、以下に詳述する。
図4(A)には、図1のIVA部拡大図を示す。また、図5には、図4(A)のV部拡大図を示す。図5に示すように、外装樹脂12は、リード脚部8fの外方に向かって徐々に膜厚が薄くなるように、リード脚部8fを被っている。外装樹脂12は、内層12aと、その外側に位置する外層12bと有している。内層12aはさらに、内側から順に、第1内層12a1、第2内層12a2、第3内層12a3を層状に有している。
具体的には、第1内層12a1は、リード脚部8fを最も内側の層で被っている。第1内層12a1は、リード脚部8fの長手方向に沿って、第1内層12a1がリード脚部8fに接触する第1内層端部12a1tを有している。
図5に示すように、第2内層12a2は、所定の膜厚で第1内層12a1の外側から第1内層12a1を被っている。第2内層12a2がリード脚部8fに接触する第2内層端部12a2tは、第1内層端部12a1tからリード脚部8fの長手方向外方へ位置ずれしている。
第3内層12a3は、所定の膜厚で第2層12a2の外側から第2内層12a2を被っている。第3内層12a3がリード脚部8fに接触する第3内層端部12a3tは、第2内層端部12a2tからリード脚部8fの長手方向外方へ位置ずれしている。
外層樹脂12bは、所定の膜厚で第3層12a3の外側から第3内層12a3を被っている。外層樹脂12bがリード脚部8fに接触する外層端部12btは、第3内層端部12a3tからリード脚部8fの長手方向外方へ位置ずれしている。すなわち、第2内層端部12a2t、第3内層端部12a3t、外層端部12btはそれぞれ、リード脚部8fの長手方向に沿って第1内層端部12a1tに対して位置ずれしている。
なお、内層12aは1〜3層で構成されることが好ましく、さらに好ましくは、内層12aは2〜3層である。また、内層12aは4層以上で構成されても良い。なお、外層12bは1層で構成されることが好ましい。
また、内層12aおよび外装12bの材質としては、特に限定されないが、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリマー樹脂などが好ましい。内層と外装の主たる樹脂材は同じでも異なっても良いが、外装12bには、金属酸化物などのレーザ発色剤が含有されていることが好ましい。これにより、レーザが当てられた外装樹脂12の表面のみ変色する。レーザ発色剤の材質としては、Cu、Pbなどの金属酸化物が用いられる。図2に示す表示面20に対し、レーザでマーキングを行うことで、表示面20に、電子部品2の内容などが表示される。また、内層12aは、レーザ発色剤を含まないほうが好ましい。これにより、内層12aの寿命特性を上げることができる。
図5に示すように、外層端部12btと第1内層端部12a1tとの間に距離Δtが生じ、各層がリード脚部8fに接触する端部(12a1t〜12a3t,12bt)が位置ずれするように、第1内層端部12a1t〜第3内層端部12a3t、外層端部12btが形成してある。第1内層端部12a1tから外層端部12btの間に形成される第2内層端部12a2t、第3内層端部12a3tも、それぞれ位置ずれして配置される。距離Δtは、0.05〜0.5mmの範囲であることが好ましい。さらに好ましくは、距離Δtは、0.05〜0.4mmの範囲である。
距離Δtが小さすぎると、ラジアルリード電子部品2を基板実装後にリード脚部8fを曲げた時に樹脂割れが発生してしまう傾向にある。距離Δtが大きすぎても、ラジアルリード電子部品2を基板実装後にリード脚部8fを曲げた時に樹脂割れが発生してしまう傾向にある。
図2は、上述したリード線8の基板挿入部8eを配線基板14へ挿入した状態を示す。本実施形態では、基板挿入部8eを配線基板14へ挿入した後に、図3に示すようにリード線8のリード脚部8fを折り曲げて低背化を行う。図3に示すように、リード脚部8fを折り曲げた時に、リード脚部8fが略90度の角度で折れ曲がる。
図7に、本実施形態に係る電子部品2の外装樹脂形成方法について示す。まず、キャリアテープ31等により固定してあるリード線8が接続された電子部品2を所定温度に加熱する。所定温度とは、特に限定されないが、好ましくは、120〜180℃である。キャリアテープ31を移動させて、余熱の残る状態で、電子部品2を予め準備された樹脂粉末または樹脂溶液30に対し、図7に示すように、所定の深さで浸漬させる。
浸漬された電子部品2には、樹脂粉末または樹脂溶液30が、所定の厚みで電子部品2の表面に付着し、まず第1内層12a1が形成される。次に、第2内層12a2、第3内層12a3、外装12bの順に、これら各層の形成に適した浸漬深さで、段階的に浸漬深さを異ならせて、外装樹脂12の各層を形成する。なお、余熱温度を上げると、一回当たりの塗装厚みを厚く形成することができる。所定の深さで樹脂粉末または樹脂溶液30に浸漬することにより、第1内層12a1の第1内層端部12a1t、第2内層12a2の第2内層端部12a2tの位置を制御することができる。
本実施形態では、外層端部12btと第1内層端部12a1tとの間の距離が0.05mm以上となるように、外層12bと内層12aとを設けることで、外層端部12bt付近における外装樹脂12の厚さがなめらかに変化し、急に変化することがなくなる。また、薄い層が何層も形成されると剥離しやすいが、本実施形態では、図4(A)および図6(A)に示すように、外層端部12btと各内層端部12a1t〜12a3tを同じ位置に設定しないので、一層あたりの膜厚T12を厚くすることができる。そのため、電子部品2を配線基板14に実装した後でリード脚部8fを折り曲げる際に、外層端部12btおよび各内層端部12a1t〜12a3t付近における外装樹脂12が割れたり剥離することがない。
なお、図4(B)および図6(B)に示すように、従来技術では、外層端部15btと各内層端部15a1t〜15a3tとが一致しているため、外層端部15bt付近における外装樹脂15の被覆厚さの変化が大きいと共に、一層あたりの膜厚T15が薄くなってしまう。そのため、電子部品2を配線基板14に実装した後でリード脚部8fを折り曲げる際に、外装樹脂15が割れたり剥離することがある。
また、本発明の外装樹脂12では、図4(A)および図6(A)に示すように、外層端部12btと第1内層端部12a1tとの間の距離を0.5mm以下にすることで、外層端部12bt付近における外装樹脂12の構造が強くなる。したがって、外装樹脂12の割れや剥離を防止することができる。なお、外層端部12btと第1内層端部12a1tとの間に距離があり過ぎる場合には、一層の外層12b(または内層12a)で被う距離が長くなるので、外装樹脂の構造が弱い。したがって、電子部品2を配線基板に実装した後でリード脚部を折り曲げる際に、外装樹脂12が割れたり剥離しやすい。
また、本実施形態の外装樹脂12では、リード脚部8fを折り曲げても、外装樹脂12が割れたり剥離することがないので、配線基板14に外装樹脂12の破片が飛び散ることなく、配線基板14の品質を一定に保つことができる。
また、本実施形成では、第2内層端部12a2tは、第1内層端部12a1tに対して、リード脚部8fの長手方向外方に位置ずれしている。このために、外装樹脂12が外層端部12btに至るまでの膜厚変化が緩やかになる。そのため、外層端部12bt付近における外装樹脂12の構造が強くなり、外装樹脂12の割れや剥離を防ぐことができる。
また、外層12bがレーザ発色剤を含んでいることにより、レーザの照射によって電子部品2の内容を外装樹脂12の表面に表示させることが容易になる。
第2実施形態
本実施形態は、以下に示す以外は、図1〜図7に示す第1実施形態と同様なので、重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態では、内層12aを構成する第1内層12a1〜第3内層12a3において、第1内層端部12a1t〜第3内層端部12a3tが一致するように、内層12aを形成する。外層端部12btと第1内層端部12a1tとの距離Δtは、0.05〜0.5mmであることが好ましい。
第3実施形態
本実施形態は、以下に示す以外は、図1〜図7に示す第1実施形態と同様なので、重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態では、内層樹脂12aと外層樹脂12bとを有し、外層12bの外層端部12btが第3内層12a3の表面に接触している。また、少なくとも第3内層12a3は、外層端部12btよりも、リード脚部8fの外方にはみ出して形成されている。第3内層12a3がリード脚部に接触する第3内層端部12a3tと外層端部12btとは、所定の距離Δtで位置ずれしている。距離Δtは、0.05〜0.5mmであることが好ましい。
なお、上述した実施形態では、セラミックコンデンサ3の素子本体4の形状を、素子本体4の表面から見て円形として説明を行ったが、多角形でもよい。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例
図5に示す第1内層端部12a1tから外層端部12btまでの距離Δtを異ならせて、図1に示す電子部品2を製造した。この電子部品2について、基板実装曲げ試験を行い、外装樹脂12の割れ易さの評価を行った。表1にその結果を示す。
Figure 2011129781
表1に示す実験データから、距離Δtは0.05〜0.5mmの範囲において、基板実装曲げ試験の良好な結果が得られることが確認された。
2…電子部品
4…素子本体
6…電極膜
8…リード線
8a…接続部
8f…リード脚部
12…外装樹脂
12a…内層
12a1…第1内層
12a1t…第1内層端部
12a2…第2内層
12a3…第3内層
12b…外層
12bt…外層端部
14…配線基板

Claims (4)

  1. 電子部品の素子本体を構成する平板状の基板と、
    前記基板の表裏面にそれぞれ形成される電極膜と、
    前記電極膜に電気的に接続される接続部と、前記接続部から外方へ延びるリード脚部とをそれぞれ有する2本のリード線と、
    前記リード線の前記接続部が接続された前記基板の周囲と前記リード脚部の一部を覆う外装樹脂とを有し、
    前記外装樹脂は内層と、前記内層の外側に位置する外層とを有し、
    前記リード脚部の長手方向に沿って、前記外層が前記リード脚部または前記内層に接触する外層端部と、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記内層が前記リード脚部に接触する内層端部との距離の差が0.05〜0.5mmであることを特徴とするラジアルリード電子部品。
  2. 前記内層は、少なくとも第1内層と第2内層を有し、
    前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第2内層が前記リード脚部に接触する第2内層端部は、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第1内層が前記リード脚部に接触する第1内層端部と、前記外層端部との間に位置し、
    前記外層端部と前記第1内層端部との距離の差が0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項1に記載のラジアルリード電子部品。
  3. 前記内層は、少なくとも第1内層と第2内層を有し、
    前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第1内層が前記リード脚部に接触する第1内層端部が、前記リード脚部の長手方向に沿って、前記第2内層が前記リード脚部に接触する第2内層端部と一致することを特徴とする請求項1に記載のラジアルリード電子部品。
  4. 前記外層樹脂はレーザ発色剤を含んでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラジアルリード電子部品。
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