JP2008263063A - 加熱装置および基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】平板状のヒータ21と、ヒータ21の表面に立設された複数の基板支持ピン23とを有する基板加熱ユニット24と、複数の基板加熱ユニット24が上下方向に積層され、固定配置されてなる基板加熱部30と、基板加熱部30に隣接配置され、基板加熱部30に対して基板11を出し入れ可能であって、上下方向に昇降可能に構成された基板搬送ロボット50と、を備えている。
【選択図】図3
Description
また、基板を複数の基板支持ピンに載置するようにしたため、基板と第一ヒータとの間を基板搬送ロボットが移動できる。したがって、基板の受け渡しを確実に行うことができる効果がある。
このように構成することで、基板搬送ロボットが配置されている領域と基板加熱室との間を扉部材により遮蔽することができるため、メンテナンスをそれぞれの領域ごとに行うことができる。したがって、効率よくメンテナンスすることができる効果がある。
また、扉部材に熱反射部材を装着することで、基板加熱時に基板加熱室内を効率的に高温に保持することができるため、短時間で確実に基板を加熱することができる効果がある。
このように構成することで、基板が大型化しても、第一ヒータをそれに合わせて大型化する必要がなくなる。したがって、ヒータの自重による撓み量を抑制することができ、確実に基板を所望の温度に加熱することができる。結果として、基板の大型化に確実に対応することができる効果がある。
また、第一ヒータのメンテナンス時などに、基板加熱室から容易に出し入れすることができるため、効率よくメンテナンスすることができる効果がある。
このように構成することで、第一ヒータの撓みを抑制して、第一ヒータの破損を防止することができる効果がある。また、第一ヒータの周縁部のみを支持しているため、第一ヒータからの輻射熱を基板側に効率よく伝達させることができる効果がある。また、適正な大きさの小ヒータをフレーム部材で確実に載置することができるため、基板の大型化にも対応することができる効果がある。
このように構成することで、第一ヒータの周縁部における温度分布の落ち込みを抑止することができるため、基板全面を略均一に加熱することができる効果がある。
このように構成することで、第一ヒータの周縁部の温度分布の落ち込みをより確実に抑止することができるため、基板全面をより均一に加熱することができる効果がある。
このように構成することで、第一ヒータの周縁部で一番温度低下が生じやすい基板搬送ロボット側の温度を独立して制御することができるため、基板全面をより確実に均一に加熱することができる効果がある。
このように構成することで、第一ヒータおよび第二ヒータからの輻射熱の温度分布が平面視において略均一にすることができるため、基板全面を均一に加熱することができる効果がある。
このように構成することで、既存の基板搬送ロボットを利用して基板処理装置を構成することができるため、費用をかけずに実現することができる効果がある。また、基板処理装置の設置面積を増加させずに実現することができる効果がある。
また、第一ヒータを小ヒータをつなぎ合わせて構成することで、基板が大型化しても、第一ヒータをそれに合わせて大型化する必要がなくなる。したがって、ヒータの自重による撓み量を抑制することができ、確実に基板を所望の温度に加熱することができる。結果として、基板の大型化に確実に対応することができる。
図1は、本実施形態における成膜装置の概略構成図である。
図1に示すように、成膜装置(基板処理装置)1は、基板を別の装置から受け取り、成膜完了後の基板をさらに別の装置へと受け渡すためのロードロック室3と、基板を加熱するための基板加熱室5と、基板に薄膜を形成するための複数の成膜室7(本実施形態では4室)と、基板を搬送するための基板搬送ロボットが備えられた基板搬送室9とで構成されている。また、成膜装置1は、基板搬送室9を中心に、ロードロック室3、基板加熱室5および成膜室7が六角形の各辺に対応するように配置された枚葉クラスタ装置として構成されている。
成膜室7は、基板表面に成膜を行うための各種装置が備えられている。成膜室7は、4室設けられているため、基板一枚あたりのスループットを短縮することができる。
図2は、本実施形態における加熱装置の概略構成図(平面図)であり、図3は、加熱装置の概略構成図(側面図)である。
図2、図3に示すように、加熱装置10は、基板11を搬出入可能な開口部13が側面15に形成された基板加熱室5を備えている。基板加熱室5内には、基板11を加熱するためのヒータ(第一ヒータ)21と、基板11を載置するための基板支持ピン23とからなる基板加熱ユニット24が設けられている。基板加熱ユニット24は複数設けられており、基板加熱部30を構成している。
図4に示すように、ヒータ21は、カーボンからなる板状部材25を2枚重ね合わせ、その板状部材25同士の間にシースヒータ26が挟持されて構成されている。ヒータ21は、図示しない電源装置よりシースヒータ26に電圧を印加することで、加熱されるように構成されている。そして、加熱されたヒータ21からの輻射熱により基板11を加熱できるように構成されている。ヒータ21の上下方向の厚みは、ヒータ21の自重により撓みが生じない程度の厚みにすることで、ヒータ21の上下方向の設置枚数を多くすることができる。つまり、基板11の載置可能な枚数を増やすことができる。
図5に示すように、ヒータ21は、基板加熱室5内において、フレーム部材31に周縁部を支持されて配置されている。フレーム部材31は、例えばステンレスからなり略L字状に形成されている。また、小ヒータ21aにおける基板搬出入方向の手前側と奥側の周縁部を支持するようにフレーム部材31が設けられている。ヒータ21は、フレーム部材31に対して上方から載置して、支持されるように構成されている。フレーム部材31は、ヒータ21の荷重を支持可能な強度を有している。なお、フレーム部材31は、小ヒータ21aの全周を支持するように設けられていてもよい。
また、基板11は、基板支持ピン23上に載置される。基板支持ピン23は、ヒータ21の上面に複数取り付けられており、基板11を載置したときに、基板11の自重による撓みを最小限に抑制すべく適正な位置に取り付けられている。また、基板支持ピン23は、平面視において基板搬送ロボット50のロボットアーム51と干渉しない位置に設けられている。
図6に示すように、基板支持ピン23は、ヒータ21上に取り付けられた支柱27と、支柱27の上部に設けられたローラ28とを備えている。ローラ28は、その中心軸29を中心に回転可能に構成されている。このローラ28に基板11が載置されることにより、基板11が加熱により熱伸びする際に、基板11に傷が発生することを防止することができる。
図7に示すように、それぞれの基板支持ピン23は、ローラ28の回転方向が基板11の中心からそれぞれの基板支持ピン23へ指向する方向に沿うように配置されている。つまり、基板11が加熱されたときに、基板11の熱伸び方向に対応するように基板支持ピン23を配置する。さらに、基板11の中心に対応する位置の基板支持ピン23aはローラ28を設けず、固定されたピンとする。このように構成することで、基板11を加熱しても基板11の中心位置がずれなくなり、加熱が完了した基板11を搬出(搬送)する際に、位置合わせをすることなく、確実に基板11を搬出することができる。
次に、成膜装置1を用いて基板11に成膜する場合の作用について説明する。
上記構成の成膜装置1を用いて基板11の表面に薄膜を成膜するには、ロードロック室3へと搬送されてきた基板11を真空状態に保持し、基板搬送ロボット50にて基板11を基板搬送室9内へと取り出す。このとき、基板11はロボットアーム51に載置されている。
そして、図示しない搬送装置にて、成膜が完了した基板11をロードロック室3から取り出し、さらに別の装置(次工程)へと基板11を搬送する。
上述の成膜装置1を用いて基板11に成膜を施す場合について具体的に説明する。
基板加熱室5のヒータ21の温度を350℃に設定すると、基板11を320℃まで昇温させるのに300秒かかる。本実施形態の基板加熱室5においては、基板加熱ユニットを3段に設けたため、100秒ごとに異なる基板加熱ユニットに対して順に基板の出し入れを行う。この場合、基板加熱室5による基板11の1枚あたりのスループットは、100秒/枚となる。また、成膜室7でのプロセス時間は、400秒である。本実施形態においては、枚葉式の成膜室7を4室設けたため、100秒ごとに異なる成膜室7に対して順に基板の出し入れを行う。この場合、全ての成膜室7による基板1枚あたりのスループットは、100秒/枚となる。
したがって、本実施形態の成膜装置1を用いて基板11を成膜すると、100秒ごとに1枚の割合で基板11が成膜されることとなる。
また、基板11を複数の基板支持ピン23に載置するようにしたため、基板11とヒータ21との間を基板搬送ロボット50のロボットアーム51が移動できる。したがって、基板11の受け渡しを確実に行うことができる。
このように構成したため、基板搬送ロボット50が配置されている基板搬送室9と基板加熱室5との間をシャッタ45により遮蔽することができ、メンテナンスをそれぞれの室ごとに行うことができる。したがって、効率よくメンテナンスすることができる。
また、シャッタ45にリフレクタ35の機能を持たせることで、基板11の加熱時に基板加熱室5内を効率的に高温に保持することができ、短時間で確実に基板11を加熱することができる。
このように構成したため、基板11が大型化しても、ヒータ21をそれに合わせて大型化する必要がなくなる。したがって、ヒータの自重による撓み量を抑制することができ、確実に基板11を所望の温度に加熱することができる。結果として、基板11の大型化に確実に対応することができる。
また、ヒータ21のメンテナンス時などに、基板加熱室5から小ヒータ21aを容易に出し入れすることができるため、効率よくメンテナンスすることができる。
このように構成したため、ヒータ21の撓みを抑制して、ヒータ21の破損を防止することができる。また、ヒータ21の周縁部のみを支持しているため、ヒータ21からの輻射熱を基板11側に効率よく伝達させることができる。また、適正な大きさの小ヒータ21aをフレーム部材31で確実に載置することができるため、基板11の大型化にも対応することができる。
このように構成することで、ヒータ21の周縁部における温度分布の落ち込みを抑止することができるため、基板11全面を略均一に加熱することができる。
このように構成したため、ヒータ21の周縁部で一番温度低下が生じやすい基板搬送ロボット50側の温度を独立して制御することができるため、基板11全面をより確実に均一に加熱することができる。
このように構成したため、ヒータ21および第一補助ヒータ41aからの輻射熱の温度分布が平面視において略均一にすることができるため、基板11全面を均一に加熱することができる。
このように構成したため、既存の基板搬送ロボットを利用して成膜装置10を構成することができるため、費用をかけずに実現することができる。また、成膜装置10の設置面積を増加させずに実現することができる。
例えば、本実施形態において、排気口を搬送チャンバ側のみに形成した場合の説明をしたが、加熱装置側にも形成してもよい。
また、本実施形態において、加熱装置にシャッタを設けた場合の説明をしたが、シャッタを設けることなく、基板搬送ロボット側の開口部を常に開放してもよい。
また、本実施形態において、第一ヒータの周縁部に補助ヒータを設けた場合の説明をしたが、ヒータ機能を有さない伝熱体を第一ヒータに接続した状態で設けてもよい。
さらに、本実施形態において、一方向に回転可能なローラを有した基板支持ピンを採用した場合の説明をしたが、基板支持ピンの構造は上述の実施形態の構造に限られず、他の構造であってもよい。例えば、ローラの代わりに球体を用いた構造であってもよい。
Claims (9)
- 平板状の第一ヒータと、該第一ヒータの表面に立設された複数の基板支持ピンとを有する基板加熱ユニットと、
複数の前記基板加熱ユニットが上下方向に積層され、固定配置されてなる基板加熱部と、
該基板加熱部に隣接配置され、前記基板加熱部に対して基板を出し入れ可能であって、上下方向に昇降可能に構成された基板搬送ロボットと、を備えていることを特徴とする加熱装置。 - 前記基板加熱部が収容される基板加熱室と、
該基板加熱室における前記基板搬送ロボット側の壁面を開閉する扉部材と、
該扉部材の前記基板加熱部側の表面に装着された熱反射部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。 - 前記基板に対向するように配置された前記第一ヒータが、複数の小ヒータをつなぎ合わせて形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱装置。
- 前記第一ヒータは、該第一ヒータの周縁部に配置されたフレーム部材に支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加熱装置。
- 前記基板加熱部の側面が、伝熱体で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱装置。
- 前記伝熱体が、発熱体であることを特徴とする請求項5に記載の加熱装置。
- 前記第一ヒータの前記基板搬送ロボット側の周縁部に、第二ヒータが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱装置。
- 前記第二ヒータが、前記第一ヒータよりも高温に保持可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の加熱装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の加熱装置を有し、
基板搬送ロボットが収容される基板搬送室が設けられ、
該基板搬送室には、基板への処理を行う基板処理室が接続され、
前記基板搬送ロボットは、基板加熱室と前記基板処理室との間で前記基板を搬送しうるように構成されていることを特徴とする基板処理装置。
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