JP4800226B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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本発明は、基板の熱処理を行う熱処理装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えばレジスト液が塗布されたウェハを加熱する加熱処理(プリベーク)、露光後にウェハを加熱する加熱処理(露光後ベーク)、現像されたウェハを加熱する加熱処理(ポストベーク)等の複数の加熱処理が行われている。
上述の加熱処理は、通常熱処理装置で行われ、ウェハを高温の熱板上に載置することによって行われている。熱板は、通常水平の円盤状に形成されており、熱板の外周部を全周に亘り保持するサポートリング内に収容されている(特許文献1参照)。
ところで、例えばウェハ処理のレシピが変更され、ウェハの加熱温度が変更されると、熱板の設定温度が変更される。この場合、熱板のヒータの発熱量を変更することによって熱板の温度が変更されるが、単にヒータの発熱量を変更するだけでは、熱板が新しい設定温度に安定するまでに長時間を要する。特に、熱板は、通常サポートリングによって保持されているため、サポートリングの保有熱によって熱板の温度変化が遅くなっている。
かかる問題を改善するために、ノズルから熱板の裏面に所定温度の気体を吹き付けることが提案されている(特許文献1参照)。これにより、熱板の温度変更を促進できる。
特開2001−168022号公報
しかしながら、近年では、複数種類のレシピのウェハ処理をより短時間で効率的に行うことが求められている。この点から見れば、上述の熱処理装置では、熱板の温度変更時間がまだ長く、ウェハ処理のレシピの変更時に時間が掛かっている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、熱板などの熱処理板の温度変更時間をより短縮することをその目的とする。
上記目的を達成するために、基板の熱処理装置であって、基板を載置して熱処理する熱処理板と、前記熱処理板の下方に位置する底板と、前記熱処理板の外周と、前記熱処理板と前記底板との間の空間の外周を囲む外周壁と、を有し、前記熱処理板の裏面側には、前記熱処理板と前記底板と前記外周壁によって囲まれた温調室が形成され、前記外周壁の内部には、温度調節された気体が流通する気体通路が形成され、前記外周壁には、前記気体通路内の気体を前記温調室内に向けて供給する気体供給孔が形成され、前記底板の中央部には、前記温調室内の気体を排気する排気口が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、外周壁の気体通路に所定温度の気体を流すことにより、外周壁の温度を調整できる。熱処理板の温度変更時に、外周壁の温度を熱処理板の新しい設定温度に調整することにより、熱処理板の温度変更を促進できる。また、気体通路の気体を気体供給孔から温調室に供給し、排気口から排気することによって、熱処理板の裏面側の温調室において外周部から中心部に向かう気流が形成される。この気流によって熱処理板の熱交換を効率的に行うことができる。これらの結果、熱処理板の温度変更を短時間で行うことができる。
前記気体供給孔は、前記温調室内の前記熱処理板の裏面に向けて気体を供給してもよい。
前記温調室には、前記熱処理板の裏面に所定の温度の気体を供給するノズルが設けられていてもよい。
前記外周壁と前記熱処理板との間には、隙間が形成されていてもよい。
本発明によれば、熱処理板の温度変更時間が短縮されるので、複数種類のレシピの基板処理を効率的に行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる熱処理装置が搭載された塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり、図2は、塗布現像処理システム1の正面図であり、図3は、塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば外部から塗布現像処理システム1に対して複数枚のウェハWをカセット単位で搬入出するためのカセットステーション2と、フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置(図示せず)との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には、カセット載置台5が設けられ、当該カセット載置台5には、複数のカセットCをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置できる。カセットステーション2には、搬送路6上をX方向に沿って移動可能なウェハ搬送体7が設けられている。ウェハ搬送体7は、カセットCに収容されたウェハWの配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、カセットC内の複数枚のウェハWに対して選択的にアクセスできる。またウェハ搬送体7は、鉛直方向の軸周り(θ方向)に回転可能であり、後述する処理ステーション3の第3の処理装置群G3の各処理装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
処理ステーション3は、複数の処理装置が多段に配置された、例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には、カセットステーション2側からインターフェイスステーション4側に向けて第1の処理装置群G1と、第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には、カセットステーション2側からインターフェイスステーション4側に向けて第3の処理装置群G3、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には、第1の搬送装置10が設けられている。第1の搬送装置10は、第1の処理装置群G1、第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各装置に対し選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には、第2の搬送装置11が設けられている。第2の搬送装置11は、第2の処理装置群G2、第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各装置に対して選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には、ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置、例えばウェハW上にレジスト液を塗布するレジスト塗布装置20、21、22、露光処理時の光の反射を防止する反射防止膜を形成するボトムコーティング装置23、24が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には、液処理装置、例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には、各処理装置群G1、G2内の前記液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40、41がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には、ウェハWを温調板上に載置してウェハWの温度調節を行う温調装置60、ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61、温調装置62〜64及びウェハWを加熱処理する加熱処理装置65〜68が下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4では、例えば温調装置70、レジスト塗布処理後にウェハWを加熱処理するプリベーク装置71〜74及び現像処理後にウェハWを加熱処理するポストベーク装置75〜79が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5では、ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置、例えば温調装置80〜83、本実施の形態にかかる熱処理装置としての露光後ベーク装置84〜89が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置10のX方向正方向側には、複数の処理装置が配置されており、例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90、91が下から順に2段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置11のX方向正方向側には、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置92が配置されている。
インターフェイスステーション4には、例えば図1に示すようにX方向に延伸する搬送路100上を移動するウェハ搬送体101と、バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送体101は、Z方向に移動可能でかつθ方向にも回転可能であり、インターフェイスステーション4に隣接した図示しない露光装置と、バッファカセット102及び第5の処理装置群G5の各装置に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
次に、上述の露光後ベーク装置84〜89の構成について説明する。例えば露光後ベーク装置84は、図4に示すように装置本体を構成する筐体120を有する。筐体120内には、ウェハWを載置して加熱する熱処理板としての熱板130が設けられている。熱板130は、水平の略円盤形状を有している。熱板130には、給電により発熱するヒータ131が設けられている。ヒータ131は、例えば熱板130の裏面に印刷されている。
熱板130の表面には、複数のガイド部材132が設けられている。ガイド部材132は、断熱性の高い、例えばアルミナ(Al)により形成されている。ガイド部材132は、図5に示すようにウェハWの載置位置Pの外周に沿って複数個所に等間隔で設けられている。ガイド部材132の表面には、図6に示すように外側に向かって低くなる傾斜面が形成されており、ウェハWの外周部がガイド部材132の表面に乗り上げたときに、ウェハWをガイド部材132の傾斜面に沿って滑らせてウェハWを所定の載置位置Pに誘導できる。
図4に示すように熱板130の表面には、ウェハWが載置される複数の支持ピン133が設けられている。また熱板130には、後述する昇降ピン190が上下方向に通過する複数の貫通孔134が形成されている。
熱板130の下方には、底板140が設けられている。底板140は、水平の略円盤形状を有し、熱板130と所定距離離れた位置に熱板130に対向するように配置されている。底板140は、例えば高い剛性を有するアルミニウムによって形成されている。底板140の中央部には、例えば円形の排気口140aが形成されている。
底板140は、例えば筐体120の底面に立設された複数の底板支持棒150によって支持されている。底板140の表面には、略円柱状の複数の垂直支持棒151が設けられている。熱板130は、これらの垂直支持棒151の上部に水平に支持されている。垂直支持棒151は、例えば熱膨張率の低い、例えばステンレスによって形成されている。
垂直支持棒151は、図6に示すようにガイド部材132の下方に位置している。垂直支持棒151は、断熱部材152を介在して熱板130の裏面を支持している。断熱部材152は、断熱性の高いアルミナ(Al)によって形成されている。断熱部材152は、例えば下部に凹部152aを有し、垂直支持棒151の上部に形成された凸部151aに嵌合されている。また、断熱部材152は、上部に凸部152bを有し、熱板130の裏面に形成された凹部130aに嵌合されている。ガイド部材132、熱板130、断熱部材152及び垂直支持棒151は、これらを垂直方向に貫通するボルトなどの締結部材153によって締結されている。
図4に示すように熱板130の外周には、外周壁160が設けられている。外周壁160は、肉厚の略円筒形状を有し、熱板130の外周と、底板140と熱板130の間の空間の外周を囲むように形成されている。外周壁160は、底板140の外周部上に取り付けられている。外周壁160は、例えば熱伝導性の高い、アルミニウムにより形成され、熱板130を保温する機能を有する。熱板130の裏面側には、外周壁160、熱板130及び底板140によって囲まれた温調室Kが形成されている。外周壁160と熱板130との間には、狭小な隙間Dが形成され、外周壁160と熱板130が非接触になっている。
例えば外周壁160の内部には、気体通路160aが形成されている。気体通路160aは、例えば図7に示すように平面から見て円弧状に形成され、外周壁160に沿って複数個所に等間隔に形成されている。各気体通路160aは、例えば給気管161によって気体供給装置162に接続されている。例えば気体供給装置162には、気体の温度を調節する温度調節機能が設けられている。これにより、気体供給装置162から気体通路160a内に所定の温度に調整された気体を供給できる。なお、気体通路160aの形状は、外周壁160に沿ったリング状であってもよい。
外周壁160の各気体通路160aの内側には、温調室Kに連通する複数の気体供給孔160bが形成されている。図6に示すように気体供給孔160bは、例えば斜め上方に向けて形成され、気体通路160a内の気体を熱板130の裏面に向けて供給できる。図7に示すように気体供給孔160bは、平面から見て底板140の中心の排気口140aに向けられている。これにより、温調室K内には、外周壁160から排気口140aに向かう気流が形成される。
図4に示すように底板140の表面には、上方の熱板130の裏面に向けて気体を供給するノズル170が設けられている。ノズル170は、例えば2箇所の噴出孔を有し、斜め上方の2方向に気体を供給できる。例えばノズル170は、図7に示すように平面から見て底板140の周方向の相反する2方向に気体を供給できる。ノズル170は、同一円周上の複数箇所に等間隔で設けられている。ノズル170は、図示しない気体供給装置に接続されており、当該気体供給装置から所定の温度に調整された気体が供給される。
図4に示すように底板140と外周壁160は、例えば略円筒状の断熱壁180によって覆われている。断熱壁180は、例えば底板140や外周壁160との間に隙間ができるように配置され、断熱壁180の外側の雰囲気と、底板140や外周壁160との間の熱の授受を抑制している。
例えば熱板130の下方には、ウェハWを下方から支持して昇降するための昇降ピン190が設けられている。昇降ピン190は、例えば断熱壁180の下方に設けられた昇降駆動機構191により上下動できる。昇降ピン190は、熱板130の下方から上昇して貫通孔134を通過し、熱板130の上方に突出できる。
例えば熱板130の上方には、熱板130の表面を覆って処理室Sを形成する蓋体200が設けられている。蓋体200は、上下動自在で処理室Sを開閉できる。蓋体200の中央の天井面には、排気口200aが設けられており、処理室S内の雰囲気を排気できる。
なお、露光後ベーク装置85〜89の構成は、露光後ベーク装置84と同様であるので説明を省略する。
次に、以上のように構成された露光後ベーク装置84の動作を、塗布現像処理システム1全体で行われるウェハWの処理プロセスと共に説明する。
先ず、図1に示すウェハ搬送体7によって、カセット載置台5上のカセットC内から未処理のウェハWが一枚ずつ取り出され、処理ステーション3に順次搬送される。ウェハWは、処理ステーション3の第3の処理装置群G3に属する温調装置60に搬送され、所定温度に温度調節され、その後第1の搬送装置10によって例えばボトムコーティング装置23に搬送されて、反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第1の搬送装置10によって加熱処理装置65、温調装置70に順次搬送され、各装置において所定の処理が施される。その後ウェハWは、第1の搬送装置10によって例えばレジスト塗布装置20に搬送され、ウェハW上にレジスト液が塗布される。
レジスト液の塗布後、ウェハWは、第1の搬送装置10によって例えばプリベーク装置71に搬送され、プリベークが施された後、第2の搬送装置11によって周辺露光装置92、温調装置83に順次搬送され、各装置において所定の処理が施される。その後ウェハWは、インターフェイスステーション4のウェハ搬送体101によって露光装置に搬送される。露光処理の終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置101によって処理ステーション3に戻され、例えば図4に示す露光後ベーク装置84に搬送される。
露光後ベーク装置84において、ウェハWは、先ず予め上昇して待機していた昇降ピン190に受け渡される。その後蓋体200が下降し、処理室Sが形成される。その後、昇降ピン190が下降し、予め所定の設定温度に加熱されている熱板130上にウェハWが載置される。こうして、ウェハWが所定の設定温度で加熱される。所定時間経過後、昇降ピン190が上昇して、ウェハWが熱板130の上方に持ち上げられてウェハWの加熱が終了する。その後ウェハWは、昇降ピン190から第2の搬送装置11に受け渡され、露光後ベーク装置84から搬出される。
露光後ベークの終了後、ウェハWは、第2の搬送装置11によって例えば現像処理装置30に搬送され、ウェハW上のレジスト膜が現像される。その後ウェハWは、例えば第2の搬送装置11によってポストベーク装置75に搬送され、ポストベークが施され、その後、第1の搬送装置10によって温調装置62に搬送されて温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送体7によってカセットステーション2のカセットCに戻される。こうして塗布現像処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
次に、熱板130の設定温度の変更時における露光後ベーク装置84の動作について説明する。
図4に示す熱板130の温度設定が新しい設定温度Tに変更され、ヒータ131の発熱量が新しい設定温度Tに応じて変更される。このとき例えば気体供給装置162から外周壁160の気体通路160aに、新しい設定温度Tと同じ温度に調整された気体が供給される。この気体の供給により外周壁160が新しい設定温度Tに温度調整される。
また、気体通路160a内の気体は、気体供給孔160bから温調室Kに噴出される。当該気体は、温調室Kにおいて熱板130の裏面に衝突し、その後熱板130の中央側に流れる。気体は、熱板130の中央に到達した後、底板140の中央の排気口140aから排気される。このように、温調室K内には、熱板130の裏面の外周部から中心部に向かう一様な気流Aが形成される。また、ノズル170からも、例えば新しい設定温度Tと同じ温度に調整された気体が噴出される。当該気体は、熱板130の裏面の複数箇所に衝突し、その後前記気体供給孔160bからの気流Aにより温調室Kの中央側に流れ、排気口140aから排気される。これらの気体供給孔160bからの気流Aやノズル170からの気体
により、熱板130の温度変更が促進され、熱板130は、新しい設定温度Tに短時間で調整される。
熱板130が新しい設定温度Tに調整された後、気体供給孔160bやノズル170から温調室Kへの気体の供給が停止される。その後温調室K内は、新しい設定温度Tの雰囲気に維持され、その状態でウェハWの熱処理が行われる。
以上の実施の形態によれば、外周壁160により、熱板130の裏面側に温調室Kが形成され、外周壁160の内部には、気体通路160aと気体供給孔160bが形成され、底板140の中央には、排気口140aが形成されている。これにより、熱板130の設定温度の変更時に、外周壁160の内部の気体通路160aに新たな設定温度Tの気体を供給して、外周壁160の温度を新たな設定温度Tに温度調整できる。この結果、熱板130の温度変更が外周壁160の熱によって抑制されることがなく、熱板130の温度変更を促進できる。また、熱板130の設定温度の変更時に、気体通路160aの気体を気体供給孔160bから温調室Kに供給して、当該気体を排気口140aから排気できる。これにより、熱板130の裏面側に熱板130の外周部から中心部に向かう気流Aを形成でき、この気流Aによって熱板130の熱が効率的に運ばれるので、熱板130の温度変更速度を向上できる。以上のように処理室K内に形成される気流Aにより、熱板130の設定温度の変更時間を短縮することができる。また、上記気流Aにより、熱板130の裏面の全面の熱の交換が行われるので、熱板130の面内温度も安定させることができる。さらに、処理室K内に一箇所に向かう気流Aを形成することによって、底板140における排気口140aの開口面積を小さくすることができる。このため、外乱による処理室Kの温度や熱板130の温度への影響を低減し、熱板130の温度の安定性を向上できる。
また、気体供給孔160bは、熱板130の裏面に直接気体を吹き付けるので、熱板130の熱交換が効果的に行われ、熱板130の温度変更をさらに短縮きる。
温調室K内には、ノズル170が設けられているので、このノズル170からの気体の供給によっても熱板130の温度変更を促進させることができる。また、ノズル170は、熱板130の裏面の複数箇所に気体を供給するので、熱板130の裏面を斑なく温度変更することができる。
外周壁160と熱板130との間には、狭小な隙間Dが設けられているので、熱処理時には、外周壁160が熱板130を保温でき、また設定温度の変更時には、外周壁160の熱変形が熱板130に伝わって熱板130が歪むことが防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば以上の実施の形態では、処理室K内にノズル170が設けられていたが、ノズル170は、必ずしも必要なく、気体供給孔160bからのみ気体を供給してもよい。また、以上の実施の形態は、露光後ベーク装置84〜89に本発明を適用したものであったが、熱板を備えたプリベーク装置、ポストベーク装置、温調板を備えた温調装置、冷却板を備えた冷却装置などの他の熱処理装置に本発明を適用してもよい。また、本発明は、ウェハ以外の例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板の熱処理装置にも適用できる。
本発明は、熱処理板の温度変更を短時間で行う際に有用である。
塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の塗布現像処理システムの正面図である。 図1の塗布現像処理システムの背面図である。 露光後ベーク装置の構成の概略を示す縦断面図である。 熱板の構成の概略を示す平面図である。 熱板と垂直支持棒との締結部を示す縦断面図である。 外周壁の横断面図である。
符号の説明
1 塗布現像処理システム
84〜89 露光後ベーク装置
130 熱板
140 底板
140a 排気口
160 外周壁
160a 気体通路
160b 気体供給孔
170 ノズル
K 温調室
W ウェハ

Claims (4)

  1. 基板の熱処理装置であって、
    基板を載置して熱処理する熱処理板と、
    前記熱処理板の下方に位置する底板と、
    前記熱処理板の外周と、前記熱処理板と前記底板との間の空間の外周を囲む外周壁と、を有し、
    前記熱処理板の裏面側には、前記熱処理板と前記底板と前記外周壁によって囲まれた温調室が形成され、
    前記外周壁の内部には、温度調節された気体が流通する気体通路が形成され、
    前記外周壁には、前記気体通路内の気体を前記温調室内に向けて供給する気体供給孔が形成され、
    前記底板の中央部には、前記温調室内の気体を排気する排気口が形成されていることを特徴とする、熱処理装置。
  2. 前記気体供給孔は、前記温調室内の前記熱処理板の裏面に向けて気体を供給することを特徴とする、請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 前記温調室には、前記熱処理板の裏面に所定の温度の気体を供給するノズルが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱処理装置。
  4. 前記外周壁と前記熱処理板との間には、隙間が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の熱処理装置。
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