JPH05343312A - 半導体基板用熱処理装置 - Google Patents

半導体基板用熱処理装置

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JPH05343312A
JPH05343312A JP4176025A JP17602592A JPH05343312A JP H05343312 A JPH05343312 A JP H05343312A JP 4176025 A JP4176025 A JP 4176025A JP 17602592 A JP17602592 A JP 17602592A JP H05343312 A JPH05343312 A JP H05343312A
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JP
Japan
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heat treatment
semiconductor substrate
temperature
gas
treatment tank
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Application number
JP4176025A
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English (en)
Inventor
Kazunari Miyoshi
一功 三好
Kimikichi Deguchi
公吉 出口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱処理時の温度制御を高精度に行う。 【構成】 半導体基板2を収容する加熱室19を有しか
つプロキシミティ制御用ピン4で半導体基板2を支承す
る熱処理槽1を備える。加熱室19の上部に恒温窒素ガ
スを供給する恒温ガス供給装置11を備える。前記加熱
室19の下部からガスを吸引して排出する排気装置15
とを備えた。半導体基板2は恒温窒素ガスに晒されるか
ら、恒温窒素ガスによって加熱室19内が換気されると
共に半導体基板2が加熱される。したがって、加熱室1
9を換気してパーティクルを排出しつつ加熱室19内の
温度制御を高精度に行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジストが塗布された
半導体基板を電子線,X線,紫外線等のエネルギー線に
よって露光する以前や露光後などで加熱する際に使用す
る半導体基板用熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI等の加工寸法はサブミクロ
ンからクォータミクロンへと微細化が進み、リソグラフ
ィー工程でX線,電子線および紫外線等を露光させると
きに使用するレジスト材料は、現像時の膨潤等によって
解像性劣化の問題が少なく、かつ高感度であるノボラッ
ク樹脂を母材とする化学増幅系レジストが用いられる。
【0003】この化学増幅系レジストは、エネルギー線
によって発生した酸を触媒として次工程のポスト・エッ
クスポージャー・ベーク(以下、単にPEBという)に
よりネガ型レジストでは架橋反応、ポジ型レジストでは
分解反応が増幅されるために、極めて高い感度を有す
る。すなわち、化学増幅系レジストはレジスト塗布後の
プリベーク、エネルギー線の選択的照射後のPEBによ
って感度,解像性等が大きく変動する。なお、化学増幅
系レジストでない従来型レジストはエネルギー線で露光
することによって直接架橋や分解を起こすために、露光
後のPEBは必要はない。
【0004】従来、上記プリベーク、PEB等の熱処理
は自動塗布装置に設備されたホットプレート型半導体基
板用熱処理槽、あるいは手動用の箱型半導体基板用熱処
理槽が使用されていた。前記ホットプレート型の半導体
基板用熱処理槽はレジスト塗布後に連続して熱処理を行
えるために作業性,量産性に優れている。箱型半導体基
板用熱処理槽は多量の半導体基板を一括処理でき、窒素
ガス等のガス導入装置や、熱処理によってレジストから
発生したパーティクルをフィルタ等で除去する設備を容
易に設けることができるなどの特徴がある。
【0005】しかし、ホットプレート型は熱処理によっ
て発生したパーティクルを強制的にダクトから吸引した
り、窒素ガス等のガスを導入して除去しようとすると、
槽内温度が低下して温度精度が低下してしまう。これ
は、ホットプレート型半導体基板用熱処理槽が前記箱型
半導体基板用熱処理槽と比較して熱容量が小さく外部温
度の影響を受け易いことに起因する。さらに、温度精度
を向上するために密閉構造とすると、パーティクルが半
導体基板の表面および裏面に再付着し、歩留りが低下す
る。また、箱型半導体基板用熱処理槽は上述したように
手動で使用するために作業性,量産性が低いという問題
があった。本発明は、上述したホットプレート型半導体
基板用熱処理槽の改良に関する。
【0006】ここで、従来のホットプレート型半導体基
板用熱処理槽を図5によって説明する。図5は従来のホ
ットプレート型半導体基板用熱処理槽の概略構成を示す
断面図で、同図は半導体基板が熱処理槽内部に設置され
て熱処理されている状態を示す。
【0007】図5において、1は半導体基板2を熱処理
する熱処理槽で、この熱処理槽1内の底部には、熱処理
槽1内の温度を高めて半導体基板2を加熱するための加
熱体3が設置されている。この加熱体3上に半導体基板
2を支承するプロキシミティ制御用のピン4が立設され
ている。通常はこの種の熱処理槽は半導体基板2を出し
入れする部分(図示せず)が開放されているが、熱処理
槽1内の温度が外部温度に影響されて変化することを防
いで温度制御を高精度で行うことができるように、図5
に示す熱処理槽1は半導体基板2を出し入れする部分が
密閉されるような構造とされている。
【0008】そして、この熱処理槽1は、ロボット搬送
等の手段(図示せず)を介して半導体基板2が出し入れ
されるように構成されている。
【0009】前記プロキシミティ制御用ピン4は、半導
体基板2を加熱体3から離間させて支承するように構成
されている。半導体基板2と加熱体3との間隔を所定の
間隔とすることによって、加熱体3の面内温度ばらつき
の影響を低減し、半導体基板2の面内温度分布を均一化
することができる。
【0010】5は熱処理槽1内に窒素ガス等を供給する
ガス供給ダクト、6は熱処理槽1内のガスを排出するた
めのガス排出ダクトである。前記ガス供給ダクト5は熱
処理槽1の上部に開口し、不図示のガス供給装置に連通
されている。また、ガス排出ダクト6は熱処理槽1の下
部に開口し、不図示のガス吸引装置に連通されている。
【0011】次に、このように構成された従来の熱処理
槽1を使用してレジスト塗布後の半導体基板2に熱処理
を施す手順について説明する。
【0012】レジストが塗布された半導体基板2は、ロ
ボット搬送等の手段によって熱処理槽1内に自動搬送さ
れてプロキシミティ制御用のピン4上に設置され、その
状態で予め定めた時間だけ加熱される。このとき、熱処
理槽1内の温度は、加熱体3によって所定の温度になる
ように制御される。
【0013】熱処理中はガス供給ダクト5から窒素ガス
を熱処理槽1内に供給すると共に、ガス排出ダクト6か
ら熱処理槽1内のガスを吸引する。このようにすること
で、熱処理槽1内にレジストから生じるパーティクルが
窒素ガスと共に熱処理槽1内から強制的に吸引排気され
る。
【0014】熱処理が終了した後は、半導体基板2は熱
処理槽1から搬出されて露光装置等へ移載される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成さ
れた熱処理槽1では、熱処理中に槽内が密閉状態となる
ことに起因して槽内に生じたパーティクルが半導体基板
1の表面および裏面に再付着して歩留りが低下するのを
防ぐために、槽内を窒素ガスを用いて換気していたが、
その窒素ガスを熱処理槽1内に導入することが問題であ
った。
【0016】すなわち、窒素ガスを熱処理槽1中に導入
することで熱処理槽1内部の温度が不安定となり、温度
制御を高精度に行うことができなくなってしまう。
【0017】熱処理槽1内の温度を高精度に制御できな
いと、図6に示すようにレジストの感度にばらつきを生
じてしまう。図6は化学増幅系ネガ型レジストにShiply
社製のSAL601・ER7を用いた場合のPEB温度とSOR露
光に対するレジスト感度との関係を示すグラフである。
同図においてレジスト感度はレジスト残膜特性から得ら
れる残膜50%(D50)となるSOR露光量(蓄積電流
×露光時間)で示した。また、PEB時間は2分間一定
とした。
【0018】図2から明らかなように、化学増幅系レジ
ストはPEB温度によって感度が大きく変動する。PE
B温度によって感度が大きく変動すると、形成したパタ
ーンの寸法も変動してしまい、高精度なパターン形成が
困難であった。0.5ミクロン以下領域の微細パターン
を±5%の精度で形成するには、PEB温度を100±
0.3℃以下に制御する必要がある。
【0019】しかし、図5に示したような従来のホット
プレート型半導体基板用熱処理槽では、温度制御が高々
100±0.8℃出あり、高精度なパターン形成が困難
であった。
【0020】本発明の目的は、従来のプリベークおよび
PEB等の半導体基板の熱処理工程での温度精度が低
く、またパーティクル除去性などが低い問題点を解決
し、作業性,量産性が高く、しかも、温度精度とパーテ
ィクル除去性の高い半導体基板用熱処理装置を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体基板
用熱処理装置は、レジストが塗布された半導体基板を収
容する加熱室が形成されかつ前記半導体基板の下面を加
熱室底面から離間させた状態で支承する支承部材を備え
た熱処理槽と、前記加熱室の上部に連通され加熱室内換
気用ガスを熱処理温度に加熱して加熱室内に供給する恒
温ガス供給装置と、前記加熱室の下部に連通され加熱室
内のガスを吸引して排出する排気装置とを備えたもので
ある。
【0022】
【作用】半導体基板は換気用ガスに晒されるから、換気
用ガスによって加熱室内が換気されると共に半導体基板
が加熱される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る半導体基板
用熱処理装置の概略構成を示す正面断面図、図2は同じ
く側面断面図である。これらの図において前記図5で説
明したものと同一もしくは同等部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。
【0024】これらの図において、11は熱処理槽1内
にガス供給ダクト5を介して換気用ガスとしての窒素ガ
スを供給するための恒温ガス供給装置である。この恒温
ガス供給装置11は、フィルタ12を介して窒素ガス供
給源13に連通されており、その窒素ガス供給源13か
ら供給された窒素ガスを所定温度に加熱して熱処理槽1
内に供給するように構成されている。14はこの恒温ガ
ス供給装置11と熱処理槽1との間に介装された自動開
閉バルブである。
【0025】15は熱処理槽1内のガスをガス排出ダク
ト6を介して吸引排気するための排気装置である。この
排気装置15と熱処理槽1との間には自動開閉バルブ1
6が介装されている。
【0026】17は前記恒温ガス供給装置11から供給
された恒温窒素ガスが半導体基板2の上面全面にわたっ
て略均一に当たるようにするための仕切板で、この仕切
板17は熱処理槽1内を上下に2分するように熱処理槽
1に支持固定されている。そして、この仕切板17には
恒温窒素ガスが流される微細孔17aが多数穿設されて
いる。すなわち、熱処理槽1内の上部に導入された恒温
窒素ガスをこの仕切板17の微細孔17aに通すことに
よって、その恒温窒素ガスは半導体基板2の上面に全面
にわたって略均一の流量と流速をもって当たるようにな
る。
【0027】18は前記仕切板17と共に熱処理槽1内
に加熱室19を形成する側壁で、この側壁18の下部に
は加熱室内外を連通するガス流出用複数微細孔18aが
穿設されている。この複数微細孔18aの開口高さは、
加熱室19内に設置された状態の半導体基板2の表面よ
り下側とされている。
【0028】20は熱処理槽1の半導体基板出し入れ口
を塞ぐための蓋で、この蓋20は熱処理槽1に枢支され
て開閉自在に設けられており、半導体基板2の搬出入時
のみに自動的に開くように構成されている。そして、こ
の蓋20の下方となる部分には、蓋20が開いたときに
加熱室19内の恒温窒素ガスや加熱室開口付近の外気を
吸引する吸引ダクト21が配設されている。
【0029】この吸引ダクト21は上方(加熱室開口
側)へ向けて開口する吸引口21aが穿設されており、
自動開閉バルブ22を介して排気装置15に連通されて
いる。本実施例の熱処理装置では、前記蓋20が閉じて
いるときには前記自動開閉バルブ16が開かれると共に
この吸引ダクト21側の自動開閉バルブ22が閉じら
れ、蓋20が開くと、自動開閉バルブ16が閉じられる
と共に自動開閉バルブ22が開かれるように構成されて
いる。
【0030】すなわち、蓋20が閉じているときには排
気装置15によって熱処理槽1内のガスが吸引排気され
ることになり、蓋20が開くと、加熱室開口側のガス
(加熱室19内のガスや外気)が排気装置15によって
吸引排気されることになる。
【0031】23は加熱室19内の温度を熱処理温度に
制御するための制御装置で、この制御装置23は、加熱
室19内の温度を検出する温度センサ24と、プロキシ
ミティ制御用ピン4に内蔵された温度センサ(図示せ
ず)とによって検出された温度に基づいて加熱体3や恒
温ガス供給装置11での加熱温度や排気装置15での吸
引排気量を制御するように構成されている。なお、温度
センサ24は検出部が熱処理槽1の外壁および側壁18
を貫通して加熱室19内に臨んでいる。
【0032】すなわち、温度センサ24およびプロキシ
ミティ制御用ピン4内の温度センサによって加熱室19
内の温度を検出し、その加熱室内温度が予め定めた熱処
理温度になるように、加熱体3および恒温ガス供給装置
11での加熱温度と、排気装置15での吸引排気量とを
制御して微調整することになる。
【0033】なお、本実施例では、半導体基板2として
6インチシリコンウエハを使用し、その半導体基板2上
にShiply社製化学増幅系レジスト材料SAL601・ER7を1.
5μmの膜厚となるように塗布した。さらに、半導体基
板2を支承するプロキシミティ制御用ピン4の長さは、
半導体基板2を設置した状態で半導体基板2と加熱体3
との間隔が100μmとなるように設定した。
【0034】次に、このように構成された半導体基板用
熱処理装置の動作について説明する。レジストが塗布さ
れた半導体基板2は、従来と同様にしてロボット搬送等
の手段によって熱処理槽1内部の加熱室19に自動的に
搬送され、プロキシミティ制御用ピン4上に設置され
る。そして、半導体基板2は加熱室19内で所定時間加
熱される。なお、熱処理を行うときには蓋20が閉じら
れ、それと共に吸引ダクト21側の自動開閉バルブ22
も制御装置23によって閉動作される。また、ガス供給
ダクト5に設けられた自動開閉バルブ14は常時開いた
状態とされる。
【0035】熱処理中は、自動開閉バルブ14,16が
制御装置23によって開動作され、恒温ガス供給装置1
1から恒温窒素ガスが熱処理槽1内に供給されると共
に、排気装置15によって熱処理槽1内のガスが強制的
に吸引排気される。すなわち、ガス供給ダクト5から熱
処理槽1内に供給された恒温窒素ガスは、仕切板17の
微細孔17aを通過して加熱室19内に流され、半導体
基板2の上面全面にわたって略均一な流量と流速をもっ
て吹きかけられることになる。そして、熱処理によって
半導体基板2のレジスト面から生じたパーティクルは前
記恒温窒素ガスによってトラップされ、このパーティク
ルを含有する窒素ガスが側壁18の複数微細孔18aお
よびガス排出ダクト6,自動開閉バルブ16を介して排
気装置15に吸引される。
【0036】熱処理は、加熱体3の熱と、恒温ガス供給
装置11から仕切板17を介して加熱室19内に導入さ
れる恒温窒素ガスの熱を熱源として行われる。そして、
熱処理中は、温度センサ24やプロキシミティ制御用ピ
ン4内の温度センサによって検出される温度が予め定め
た熱処理温度となるように、制御装置23が加熱体3お
よび恒温ガス供給装置11での加熱温度と、排気装置1
5での吸引排気量とを制御する。
【0037】熱処理が終了した後は、半導体基板2は熱
処理槽1から搬出されて露光装置等へ移載される。この
とき、蓋20が開かれると、制御装置23によって排気
経路中の自動開閉バルブ16が閉動作されると共に、吸
引ダクト21側の自動開閉バルブ22が開かれる。この
ようにすると、吸引ダクト21の吸引口21aに熱処理
槽開口部のガスが吸引されるようになる。すなわち、熱
処理槽1内のパーティクルを含んだ窒素ガスが開口部か
ら流出して外部が汚染されるのを防ぐことができると共
に、外部空気が開口部から熱処理槽1内に流入すること
を防ぐことができる。
【0038】したがって、上述したように構成された半
導体基板用熱処理装置によれば、半導体基板2は換気用
ガスとしての恒温窒素ガスに晒されるから、その恒温窒
素ガスによって加熱室19内が換気されると共に半導体
基板2が加熱される。そのため、加熱室19内の温度を
高精度に制御できるようになる。
【0039】本実施例に示した熱処理槽1を使用したと
ころ、半導体基板2の表面での温度精度が100±0.
3℃以下で半導体基板2を高精度に熱処理することがで
き、半導体基板2の表面および裏面にパーティクルが再
付着してパターン形成の歩留りが低下するなどの問題は
皆無であった。
【0040】なお、本実施例では、恒温ガス種に窒素ガ
スを用いた例を示したが、熱伝導率の高いヘリウムや、
アルゴン,酸素,空気,水素等のガスを使用しても本実
施例と同様の効果が得られる。
【0041】また、前記実施例では熱処理を行うときの
熱源として恒温窒素ガスの熱と加熱体3の熱を用いた例
を示したが、図3に示すように恒温窒素ガスの熱のみに
よって熱処理を行うようにすることもできる。
【0042】図3は換気用ガスによって熱処理を行う半
導体基板用熱処理装置の他の実施例を示す正面断面図
で、同図において前記図1および図2で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0043】図3に示す熱処理槽1は、加熱体を備えて
いない点を除けば図1および図2に示した熱処理槽と同
等の構成とされている。また、半導体基板2を加熱室1
9内に搬入するときの蓋20,自動開閉バルブ14,1
6,22等の操作も前記実施例と同様に行った。そし
て、プリベークおよびPEBを行うときには、恒温ガス
供給装置11から熱処理槽1に供給される恒温窒素ガス
の温度,供給量と、排気装置15での吸引排気量とによ
って加熱室19内の温度を制御した。
【0044】本実施例で使用したプロキシミティ制御用
ピン4は、半導体基板2を設置した状態で半導体基板2
と加熱室底面との間隔が5mmとなるようその長さが設定
されている。すなわち、このようにプロキシミティ制御
用ピンを長く設定すると、恒温窒素ガスを半導体基板2
の上面側と下面側とに略均等に流すことができるように
なり、半導体基板2の面内温度分布を均一化することが
できるようになる。
【0045】このように構成された熱処理装置では、熱
処理槽1内の温度が主に恒温窒素ガスの温度によって決
まるため、温度制御をきわめて容易に行うことができ
る。本実施例の熱処理槽1で半導体基板2のプリベー
ク,PEBを行ったところ、半導体基板面内および半導
体基板間の温度精度を105±0.3℃以下とし、半導
体基板面内および半導体基板間の感度変動を±5%以下
にすることができた。また、熱処理後に半導体基板2の
表面および裏面に付着した0.3μm以上のパーティク
ル数は10個以下であった。
【0046】また、上述した各実施例では恒温ガス供給
装置に自ら熱源を備えたものを使用した例を示したが、
図4に示すように熱処理槽下部に設けられた加熱体の熱
を利用するようにすることもできる。
【0047】図4は加熱体によって換気用ガスを加熱す
る半導体基板用熱処理装置の他の実施例を示す正面断面
図である。同図において前記図1および図2で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。
【0048】図4に示す熱処理槽1は、加熱体上にガス
熱交換器が設置されている以外は図1および図2に示し
た熱処理槽と同等の構成とされている。また、半導体基
板2およびレジスト種等も図1および図2で示した実施
例と同様のものを使用した。さらに、半導体基板2を加
熱室19内に搬入するときの蓋20,自動開閉バルブ1
4,16,22等の操作も前記実施例と同様に行った。
【0049】図4において、符号31は換気ガスを加熱
体3の熱を利用して加熱するためのガス熱交換器であ
る。このガス熱交換器31は加熱体3上に配置されてお
り、ガス流入側は自動開閉バルブ14およびフィルタ1
2を介して不図示の窒素ガス供給源に連通され、ガス流
出側は熱処理槽1内の仕切板17上方空間に開口してい
る。
【0050】図4に示した熱処理槽1では、ガス熱交換
器31を窒素ガスが通って熱処理槽1へ流れ込むとき
に、加熱体3の熱によって窒素ガスが加熱されることに
なる。すなわち、この実施例では、ガス熱交換器31お
よび加熱体3によって恒温ガス供給装置が構成されるこ
とになる。そして、加熱された恒温窒素ガスが仕切板1
7の微細孔17aを通過して加熱室19内に流され、半
導体基板2の上面全面にわたって略均一な流量と流速を
もって吹きかけられることになる。
【0051】このように構成された熱処理槽1によれ
ば、加熱体3と窒素ガスとは常に同一温度となり熱処理
時の温度制御が容易になる。
【0052】本実施例で示した熱処理槽1を使用したと
ころ、プリベーク時の半導体基板25枚の面内および半
導体基板間の温度変動量は何れも105±0.3℃以下
であった。そして、パターンを形成するために以下のよ
うに各種処理を行った。
【0053】プリベーク後の露光はSOR光をエネルギ
線に用いて行った。このときの半導体基板2とX線用マ
スクとの距離は30μm、露光量は3500mA・se
c(蓄積電流×露光時間)とした。露光後、SOR露光
した半導体基板2を前記プリベークと同様に本実施例の
半導体基板用熱処理装置で105℃、2分間PEBし
た。半導体基板25枚の面内および半導体基板間の温度
変動量は何れもプリベークと同様に105±0.3℃以
下であった。現像は、0.27Nのテトラメチルアンモ
ニュウムハイドロオキサイドで10分間処理を行い、現
像後のリンスは純水で1分間行った。
【0054】以上の方法でパターン形成した結果、半導
体基板面内でのパターン寸法変動が0.2±0.02μ
m以下であった。これは、本実施例の熱処理装置でプリ
ベークおよびPEBを実施したために半導体基板面内お
よび半導体基板間の温度精度を105±0.3℃以下に
でき、半導体基板面内および半導体基板間の感度変動が
低減したためである。
【0055】また、上述した熱処理装置で処理した半導
体基板2の表面および裏面に付着した0.3μm以上の
パーティクル数は10個以下であった。なお、本実施例
では、ガス熱交換器31の加熱体3上部に設置したが、
加熱体3の周辺部に配置してもよく、加熱体3と混在さ
せてもよい。そのようにしても本実施例と同等の効果が
得られる。
【0056】さらに、実施例では恒温窒素ガスが半導体
基板2の表面に均一の流量と流速で当たるようにガス流
入用複数微細孔17aを用いたが、その微細孔17aの
代わりにフィルターを使用しても同様の効果が期待でき
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
基板用熱処理装置は、レジストが塗布された半導体基板
を収容する加熱室が形成されかつ前記半導体基板の下面
を加熱室底面から離間させた状態で支承する支承部材を
備えた熱処理槽と、前記加熱室の上部に連通され加熱室
内換気用ガスを熱処理温度に加熱して加熱室内に供給す
る恒温ガス供給装置と、前記加熱室の下部に連通され加
熱室内のガスを吸引して排出する排気装置とを備えたた
め、半導体基板は換気用ガスに晒されるから、換気用ガ
スによって加熱室内が換気されると共に半導体基板が加
熱される。
【0058】したがって、加熱室を換気してパーティク
ルを排出しつつ加熱室内の温度制御を高精度に行えるよ
うになるので、化学増幅系レジストを用いてパターンを
形成するに当たり寸法誤差を可及的少なく抑えることが
できるようになった。
【0059】本発明に係る半導体基板用熱処理装置を使
用すると、熱処理時の温度精度が半導体基板面内および
半導体基板間で従来の100±0.8℃と比較して10
0±0.3℃となり2倍程度向上した。その結果、化学
増幅系レジストを用いてパターンを形成するに当たり寸
法誤差を±0.02μm以下とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体基板用熱処理装置の概略構
成を示す正面断面図である。
【図2】本発明に係る半導体基板用熱処理装置の概略構
成を示す側面断面図である。
【図3】換気用ガスによって熱処理を行う半導体基板用
熱処理装置の他の実施例を示す正面断面図である。
【図4】加熱体によって換気用ガスを加熱する半導体基
板用熱処理装置の他の実施例を示す正面断面図である。
【図5】従来のホットプレート型半導体基板用熱処理槽
の概略構成を示す断面図である。
【図6】PEB温度とSOR露光に対するレジスト感度
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 熱処理槽 2 半導体基板 3 加熱体 11 恒温ガス供給装置 15 排気装置 17 仕切板 18 側壁 19 加熱室 23 制御装置 24 温度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布された半導体基板を収容
    する加熱室が形成されかつ前記半導体基板の下面を加熱
    室底面から離間させた状態で支承する支承部材を備えた
    熱処理槽と、前記加熱室の上部に連通され加熱室内換気
    用ガスを熱処理温度に加熱して加熱室内に供給する恒温
    ガス供給装置と、前記加熱室の下部に連通され加熱室内
    のガスを吸引して排出する排気装置とを備えたことを特
    徴とする半導体基板用熱処理装置。
JP4176025A 1992-06-11 1992-06-11 半導体基板用熱処理装置 Pending JPH05343312A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109652A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Fujitsu Ltd レジスト熱処理装置及びレジスト熱処理方法
JP2008166659A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置
JP2011066318A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置

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