JP2003037107A - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP2003037107A
JP2003037107A JP2001224520A JP2001224520A JP2003037107A JP 2003037107 A JP2003037107 A JP 2003037107A JP 2001224520 A JP2001224520 A JP 2001224520A JP 2001224520 A JP2001224520 A JP 2001224520A JP 2003037107 A JP2003037107 A JP 2003037107A
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Katsumi Ishii
勝美 石井
Nobuaki Takahashi
伸明 高橋
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段に配置された複数の処理室内で複数の被
処理基板に所定の処理を同時に施す枚葉方式において被
処理基板配置管理のフレキシビリティや搬送効率を向上
させ、スループットの改善をはかること。 【解決手段】 この熱処理装置において、ロードロック
・モジュール14は、未処理の半導体ウエハWを一時的
に留め置くための上下2段のロードロック室(28H,
28L)と,処理済の半導体ウエハWを一時的に留め置
くための上下2段のロードロック室(30H,30L)
とを左右に並置している。トランスファ・モジュール1
6内の搬送アーム42は、上下一対のピンセット44
H,44Lで2枚の半導体ウエハW,Wを多段に支持し
てロードロック・モジュール14とプロセス・モジュー
ル18との間で搬送動作を行う。プロセス・モジュール
18では、2つのプロセスチャンバ54H,54Lが上
下2段に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
LCD(液晶表示ディスプレイ)等の製造プロセスにお
いて密閉可能な処理室内で所定の処理ガスを用いて被処
理基板(半導体ウエハ、LCD基板等)に所定の処理を
施すための処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の処理装置では、処理
室の前後またはその一方にロードロック室等の真空室ま
たは不活性ガス雰囲気室を設けることにより、処理室を
大気中に開放することなく被処理基板の処理室への搬入
または処理室からの搬出を行えるようにしている。特
に、マルチチャンバ方式においては、密閉可能な搬送室
の周りに複数の処理室またはプロセスチャンバを配置
し、この搬送室を通って各プロセスチャンバへ任意に被
処理基板を搬入/搬出できるようになっている。一般
に、マルチチャンバ方式では、チャンバの1つにクーリ
ングチャンバを充て、処理済みの被処理基板を該クーリ
ングチャンバで所定温度まで冷やしてから、カセット
(基板搬送容器)を収容または配置しているロードロッ
ク室またはカセットステーションへ搬送室を通って搬送
するようにしている。
【0003】また、従来より、複数の被処理基板に枚葉
式の処理を同時に施すために、複数のプロセスチャンバ
を多段に配置し、それらのプロセスチャンバに複数の被
処理基板を同時または並列に出し入れする装置構成も知
られている。従来のこの種の処理装置では、カセットと
処理室との間で複数の被処理基板を搬送アームに多段に
載せて並列搬送する搬送形態が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにカセット
と処理室との間で複数の被処理基板を始終同時に並列搬
送する従来の装置構成では、ロードロック室またはカセ
ットステーション側で複数の被処理基板を常に一定の基
板収納位置間隔でカセットより取り出し、またはカセッ
トへ挿入しなければならず、カセットにおける基板の出
し入れや基板収納管理の面で自由度が制限されるという
問題がある。また、処理済の被処理基板を冷却専用の特
別なクーリングチャンバで所定温度たとえば常温まで冷
やしてからカセットへ戻す方式であるため、クーリング
チャンバの分の装置コストおよびフットプリントの割増
を伴なうだけでなく、クーリングチャンバに基板を出し
入れする操作の煩雑性のためにスループットが低下する
といった問題もある。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、多段に配置された複数の処理室内で
複数の被処理基板に所定の処理を同時に施す枚葉方式に
おいて被処理基板配置管理のフレキシビリティや搬送効
率を向上させ、スループットの改善をはかる処理装置お
よび処理方法を提供することを目的とする。
【0006】本発明の別の目的は、処理後の被処理基板
を所定温度に冷却するための専用のチャンバまたはステ
ージを不要にして、コストダウン、フットプリントの減
少およびスループットの向上を実現する処理装置および
処理方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、急速熱処理をより短
時間で効率的に行えるようにした処理装置および処理方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の処理装置は、複数の被処理基板を基板搬
送容器に収納して置いておくためのステーションと、密
閉可能な室内で前記被処理基板に所定の処理ガスを用い
て所定の処理を施すための処理室を複数多段に設けてな
る処理部と、前記ステーションと前記処理部との間で前
記被処理基板を複数多段に配置した状態で一時的に留め
置くための基板多段配置部と、前記ステーションと前記
基板多段配置部との間で前記被処理基板を1枚ずつ搬送
するための第1の搬送手段と、前記基板多段配置部と前
記処理部との間で前記被処理基板を複数多段に支持した
状態で同時に搬送するための第2の搬送手段とを有する
構成とした。
【0009】上記の構成において、第1の搬送手段は、
ステーションに対して被処理基板を一時に1枚単位で搬
入出すればよいため、任意の基板搬送容器内の任意の基
板収納位置をアクセス先に選択することが可能であり、
基板搬送容器内のウエハ収納位置間隔が比較的狭くても
ウエハの取り出しおよび挿し込みを迅速かつ正確に行う
ことができる。また、第1の搬送手段は、基板多段配置
部に対しても被処理基板を一時に1枚単位で搬入出すれ
ばよいため、各段の基板配置部に対して時分割的にフレ
キシブルなタイミングでアクセスして被処理基板の搬入
出を行うことができる。一方で、第2の搬送手段は、基
板多段配置部と処理部との間で未処理または処理済の被
処理基板を複数多段に支持して搬送することにより、複
数の被処理基板に同時的な枚葉処理を効率的かつ正確に
受けさせることができる。
【0010】本発明の処理装置の好ましい一態様は、処
理部の各々の処理室内に被処理基板を熱処理するための
熱処理手段を設けて熱処理装置であり、さらには該熱処
理手段を急速加熱手段で構成して急速熱処理装置とする
のも好ましい。
【0011】急速熱処理装置として構成する場合、好ま
しい態様として、該急速加熱手段が被処理基板の被処理
面全体にほぼ垂直に放射熱を与えるための放熱手段を有
してよく、該放熱手段がジュール熱を発生する抵抗発熱
体を有してよい。また、好ましくは、各々の処理室内に
被処理基板を搬入してから搬出するまでの間当該被処理
基板に対する加熱温度をほぼ一定に維持する温度制御手
段を有する構成としてよい。
【0012】また、被処理基板を所定の向きに合わせる
ためのアライメント手段を第1の搬送手段によりアクセ
ス可能な位置に設ける構成も可能である。この場合、ア
ライメント手段は、被処理基板を1枚単位で位置合わせ
する構成であってもよい。
【0013】本発明の処理装置における基板多段配置部
の好ましい一態様は、被処理基板を1枚ずつ収容する複
数のロードロック室を有する構成である。この場合、基
板多段配置部の全てのロードロック室に結合され、かつ
処理部の全ての処理室に結合される搬送室内に第2の搬
送手段を設ける構成としてよい。
【0014】より好ましくは、基板多段配置部が、処理
部で処理を受ける前の被処理基板を複数多段に配置した
状態で一時的に留め置くための未処理基板多段配置部
と、処理部で処理を受けた後の被処理基板を複数多段に
配置した状態で一時的に留め置くための処理済基板多段
配置部とを含む構成であってよい。かかる構成によれ
ば、未処理基板搬送操作と処理済基板搬送操作とを並列
的または同時的に行って、スループットを向上させるこ
とができる。
【0015】また、好ましくは、処理済基板多段配置部
が被処理基板を所定温度まで冷却するための冷却機構を
有する構成としてよい。かかる構成においては、処理済
の被処理基板を処理済基板多段配置部に留め置きながら
所定温度まで冷却することが可能であり、特別な占有ス
ペースを必要とする専用のクーリングチャンバを不要に
することができる。
【0016】本発明の処理方法は、未処理の複数の被処
理基板を所定のステーションに待機させておく第1のス
テップと、未処理の複数の前記被処理基板を前記ステー
ションから多段に設定された複数の基板置場へ別々に搬
送する第2のステップと、前記多段の基板置場で処理前
の複数の前記被処理基板を一時的に留め置く第3のステ
ップと、前記多段の基板置場から処理前の複数の前記被
処理基板を多段に配置された複数の処理室に同時に搬送
する第4のステップと、前記複数の処理室内でそれぞれ
前記複数の被処理基板に所定の処理ガスを用いて所定の
処理を同時に施す第5のステップと、前記複数の処理室
から前記複数の被処理基板を同時に取り出して前記多段
の基板置場へ搬送する第6のステップと、前記多段の基
板置場で処理済の前記複数の被処理基板を一時的に留め
置く第7のステップと、処理済の複数の前記被処理基板
を前記多段の基板置場から前記ステーション別々に搬送
する第8のステップとを有する。
【0017】本発明の処理方法でも、好ましい一態様は
第5のステップにおいて複数の処理室内で被処理基板を
同時に熱処理する工程であり、さらに好ましい態様はこ
の熱処理を被処理基板を短時間で熱処理する工程であ
る。
【0018】また、好ましい一態様は、第6のステップ
において、各々の処理室内に被処理基板を搬入してから
搬出するまでの間処理室内の被処理基板に対する加熱温
度をほぼ一定に維持する工程としてよい。
【0019】また、好ましい一態様として、多段の基板
置場を複数組設け、処理前の一組の被処理基板を第1組
の多段の基板置場に留め置く一方で、処理後の別の組の
被処理基板を第2組の多段の基板置場に留め置く工程と
してよい。この場合、複数の処理済の被処理基板を第2
組の多段の基板置場で所定温度に冷却することにより、
第2組の多段の基板置場にクーリングチャンバまたはス
テージを兼用させることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0021】図1および図2に本発明の一実施形態によ
る処理装置の全体構成を示す。この処理装置は、半導体
デバイスやLCD等の製造プロセスにおいて酸化、拡
散、アニール、熱CVD(Chemical Vapor Depositio
n)等の熱処理を急速加熱方式で行う熱処理装置として
構成されている。
【0022】この熱処理装置は、5つのセクション、つ
まりカセットステーション10、ローダ/アンローダ部
12、ロードロック・モジュール14、トランスファ・
モジュール16およびプロセス・モジュール18を有し
ている。
【0023】カセットステーション10には1つまたは
複数のカセット載置台20が水平方向たとえばY方向に
並べて設けられ、各カセット載置台20の上にカセット
(またはキャリア)CRが1個載置される。カセットC
Rは、被処理基板たとえば半導体ウエハWを垂直方向に
所定の間隔を空けて水平姿勢で複数多段に収容し、一側
面の開口から任意に出し入れできるように構成されてい
る。たとえばAGV(Automatic Guided Vehicle)また
はRGV(Rail Guided Vehicle)等の無人搬送車(図
示せず)がカセットステーション10にアクセスして、
処理前の半導体ウエハWを収容するカセットCRを所定
のカセット載置台20にセットし、あるいは処理済の半
導体ウエハWを収容するカセットCRを所定のカセット
載置台20から搬出するようになっている。
【0024】ローダ/アンローダ部12は、カセットス
テーション10とロードロック・モジュール14との間
で半導体ウエハWを1枚ずつ搬送するためのウエハ搬送
機構22を備えている。このウエハ搬送機構22は、カ
セットステーション10のカセット配列方向(Y方向)
に沿って移動可能な搬送体24と、この搬送体24に搭
載されZ方向、θ方向およびX方向に移動可能な搬送ア
ーム26とを有している。搬送アーム26は、所望のカ
セットCRに所望の高さ位置で正面からアクセスして、
カセットCR内の該当のウエハ収納位置から1枚の半導
体ウエハWを取り出し、または該当のウエハ収納位置に
1枚の半導体ウエハWを挿し込みできるようになってい
る。
【0025】ロードロック・モジュール14は、鉛直方
向で上下に多段配置された複数たとえば一対のロードロ
ック室を左右に2組(28H,28L),(30H,3
0L)設けている。より詳細には、ローダ/アンローダ
部12側から見て左方に上下に多段配置された一対のロ
ードロック室28H,28Lは未処理の半導体ウエハW
を一時的に留め置くための未処理基板多段配置部を構成
し、右方に上下に多段配置された一対のロードロック室
30H,30Lは処理済の半導体ウエハWを一時的に留
め置くための処理済基板多段配置部を構成する。この実
施形態において、処理済基板多段配置部のロードロック
室30H,30Lは、処理済の半導体ウエハWを所定温
度まで冷却するためのクーリングチャンバまたはステー
ジを兼ねている。
【0026】各ロードロック室28H,28L,30
H,30Lの室内には複数本たとえば3本の支持ピン3
2からなるウエハ載置部が設けられている。また、各ロ
ードロック室に真空ポンプ(図示せず)や不活性ガス供
給部(図示せず)が接続されており、室内空間を真空ま
たは不活性ガス雰囲気にすることも可能となっている。
さらに、クーリングチャンバとして機能する処理済基板
多段配置部のロードロック室30H,30Lには、たと
えば水冷または空冷式の冷却機構(図示せず)を設けて
もよい。
【0027】未処理基板多段配置部のロードロック室2
8H,28Lにおいては、ローダ/アンローダ部12と
向き合う側面に設けられた開閉扉34付きの開口が入口
(ウエハ搬入口)を形成し、トランスファ・モジュール
16とゲートバルブ36を介して連結される開口が出口
(ウエハ搬出口)を形成している。ローダ/アンローダ
部12のウエハ搬送機構22は、開閉扉34が開いてい
るロードロック室28H,28L内に未処理の半導体ウ
エハWを1枚ずつ別々のタイミングで搬入するようにな
っている。
【0028】処理済基板多段配置部のロードロック室3
0H,30Lにおいては、ローダ/アンローダ部12と
向き合う側面に設けられた開閉扉34付きの開口が出口
(ウエハ搬出口)を形成し、トランスファ・モジュール
16にゲートバルブ36を介して連結される開口が入口
(ウエハ搬入口)を形成している。ローダ/アンローダ
部12のウエハ搬送機構22は、開閉扉34が開いてい
るロードロック室30H,30Lから処理済の半導体ウ
エハWを1枚ずつ別々のタイミングで搬出するようにな
っている。
【0029】ロードロック室28H,28L,30H,
30Lに隣接して、ローダ/アンローダ部12のウエハ
搬送機構22によりアクセス可能なアライメントユニッ
ト38が設けられている。このアライメントユニット3
8の中には、半導体ウエハWのノッチまたはオリフラを
所定の向きに合わせるためのアライメント機構(図示せ
ず)が設けられている。
【0030】トランスファ・モジュール16は、上面お
よび下面が閉塞された円筒状の搬送室40を有し、この
搬送室40の中に回転可能かつ進退または伸縮可能な搬
送アーム42を設けている。この搬送アーム42は、所
定の高さ位置で水平に平行移動する上下2段または一対
のピンセット44H,44Lを有しており、2枚の半導
体ウエハW,Wを両ピンセット44H,44Lで上下2
段に保持して並列的に同時搬送するようになっている。
搬送アーム42を駆動するための駆動源を収容する機械
室46は搬送室40の下に設けられている。
【0031】搬送室40の側面には、ロードロック室2
8H,28L,30H,30Lにそれぞれゲートバルブ
36を介して連結するための開口と、後述するプロセス
・モジュール18の各プロセスチャンバ54H,54L
にゲートバルブ52を介して連結するための開口が形成
されている。
【0032】搬送室40は好ましくは密閉可能に構成さ
れてよく、さらには真空ポンプ(図示せず)や不活性ガ
ス供給部(図示せず)に接続され、室内空間を真空また
は不活性ガス雰囲気にすることも可能となっている。
【0033】図3、図4および図5に、搬送室40内に
設けられる搬送アーム42のピンセット44(44H,
44L)の構成を示す。
【0034】ピンセット44は、水平方向に延在するY
字状のベース部46と、このベース部46の一対の先端
部より前方へ水平かつ平行に延びる一対の管状アーム部
48,48と、両アーム部48,48の中間部ないし先
端部にて適当な間隔を置いて内側に向ってほぼ水平に突
出するウエハ保持用の複数のつめ部50とで構成され
る。このピンセット44の各部(46,48,50)は
高耐熱性の材質たとえば石英ガラスからなっている。
【0035】各つめ部50は、板厚dがたとえば0.8
mm程度の板片からなり、板面を垂直にしてアーム部4
8に溶接されている。各つめ部50の上端面は基端部か
ら先端部に向って幾らか凸面状の丸みをもって下降傾斜
し、この丸みをもった傾斜面の中腹にコンタクト部50
aが設定されている。図4および図5に示すように、各
つめ部50のコンタクト部50aにほぼ線接触で半導体
ウエハWの周縁部が水平に載るようになっている。
【0036】搬送アーム42は、半導体ウエハWをピン
セット44の両アーム部48,48の間に支持して搬送
する。その際、半導体ウエハWはウエハ周縁部つまり周
辺部除外領域にてつめ部50と接触する。このことによ
り、後述するプロセス・モジュール18でたとえば10
00゜C以上の高温急速熱処理を受けた直後の半導体ウ
エハWを搬送アーム42によって搬出しても該ウエハW
にスリップ等の結晶欠陥が発生し難くなっている。
【0037】プロセス・モジュール18において、各プ
ロセスチャンバ54(54H,54L)は急速加熱用の
熱処理部として構成されており、たとえば直方体形状の
箱型ハウジング56を有し、このハウジング56に後述
する反応管58および抵抗加熱ヒータ60を内蔵してい
る。この反応管58は石英で構成されている。
【0038】図6および図7に、プロセスチャンバ54
における抵抗加熱ヒータ60の構成を模式的に示す。こ
の実施形態の抵抗加熱ヒータ60は、扁平な略六面体形
状に形成された反応管58の上面、下面、左右両側面に
それぞれ隣接して対向する面状の上面抵抗加熱部62、
下面抵抗加熱部64、左側面抵抗加熱部66および右側
面抵抗加熱部68を有している。各面状抵抗加熱部62
〜68は、ジュール熱により放射熱を発生して、反応管
58内の半導体ウエハWを加熱する。なお、各面状抵抗
加熱部62〜68の放熱面の前にたとえば高純度炭化ケ
イ素(SiC)からなる均熱板または熱拡散板(図示せ
ず)を設ける構成も可能である。
【0039】上面抵抗加熱部62および下面抵抗加熱部
64の各々はチャンバ入口側から見て前後方向(X方
向)に複数のゾーンたとえばフロントゾーン62a,6
4a、ミドルゾーン62b,64bおよびリアゾーン6
2c,64cの3つのゾーンに分割されており、各ゾー
ン別に独立した通電制御が行われるようになっている。
これら3つのゾーンの中、ミドルゾーン62b,64b
が反応管58内に収容される半導体ウエハWのほぼ全域
をカバーし、フロントゾーン62a,64aおよびリア
ゾーン62c,64cが半導体ウエハWの前後周辺部を
カバーするようにゾーン設定がなされている。左側面抵
抗加熱部66および右側面抵抗加熱部68はそれぞれ単
一のサイドゾーンとして機能する。
【0040】かかる構成においては、反応管58内の半
導体ウエハWに対して、上面抵抗加熱部62および下面
抵抗加熱部64のミドルゾーン62b,64bがウエハ
全面にほぼ垂直に放射熱を与える。しかし、ミドルゾー
ン62b,64bだけの加熱では、半導体ウエハWの中
心部よりも周辺部の方で相対的に温度が低くなりやす
く、ウエハ全体にわたって均一な温度分布を得るのが難
しい。
【0041】この実施形態では、上面抵抗加熱部62お
よび下面抵抗加熱部64のフロントゾーン62a,64
aおよびリアゾーン62c,64cによって前後方向
(X方向)のウエハ周辺部への放射熱を補強するととも
に、左側面抵抗加熱部66および右側面抵抗加熱部68
によって左右横方向(Y方向)のウエハ周辺部への放射
熱を補強することにより、ミドルゾーン62b,64b
だけの加熱による温度分布の不均一性を効果的に補正
し、ウエハ全体にわたって均一な温度分布を得ることが
できる。
【0042】特に、左側面抵抗加熱部66および右側面
抵抗加熱部68は、半導体ウエハWのウエハ面と直交す
る面状の抵抗加熱部として左右両側に設けられるため、
必要最小限の占有スペースで足り、プロセスチャンバ5
4の大型化を伴なうことなく高精度な温度均一性を実現
することが可能であり、半導体ウエハの大口径化に有利
に対応することができる。
【0043】図8および図9に一実施例による抵抗加熱
ヒータ60の具体的な構成を示す。この実施例では、た
とえばステンレス鋼からなるハウジング56と抵抗加熱
ヒータ60の各面状抵抗加熱部62,64,66,68
との間にたとえばセラミックからなる断熱部材70を挿
んでいる。各面状抵抗加熱部62,64,66,68
は、たとえばセラミックからなる芯棒(コア)にたとえ
ば二ケイ化モリブデン(MoSi2)からなる抵抗発熱線
や、鉄(Fe)とクロム(Cr)とアルミニウム(Al)
の合金線であるカンタル(商品名)線等の抵抗発熱線を
一定のピッチまたはリードで巻き付けたコイル状の抵抗
発熱素子PEを平面状(二次元方向)に多数配列してな
るものである。
【0044】より詳細には、上面抵抗加熱部62および
下面抵抗加熱部64では、各々の抵抗発熱素子REを左
右横方向(Y方向)に延在するように設け、前後方向
(X方向)に抵抗発熱素子REを複数本並べて敷き詰め
ている。また、左側面抵抗加熱部66および右側面抵抗
加熱部68では、各々の抵抗発熱素子REを前後方向
(X方向)に上面抵抗加熱部62および下面抵抗加熱部
64の端から端まで延在するように設け、縦方向(Z方
向)に抵抗発熱素子REを上面抵抗加熱部62と下面抵
抗加熱部64との隙間を埋めるように複数本並べて敷き
詰めている。
【0045】各ゾーン62a,62b,62c,64
a,64b,64c,66,68内では全ての抵抗発熱
素子REが電気的に直列に接続されてよい。異なるゾー
ン間では、基本的には電気的に分離または並列接続され
てよい。もっとも、上面抵抗加熱部62および下面抵抗
加熱部64のそれぞれ相対向するフロントゾーン62
a,64a、ミドルゾーン62b,64bおよびリアゾ
ーン62c,64c同士を電気的に直列接続する構成と
してもよい。また、左右のサイドゾーンとして相対向す
る左側面抵抗加熱部66および右側面抵抗加熱部68の
間でも、相互に直列接続して共通の通電制御を行っても
よいが、好ましくは左右の空間的偏差を補正できるよう
に両者(66,68)を電気的に分離または並列接続し
て各々独立した通電制御を行ってよい。
【0046】独立した通電制御が行われるゾーン毎に、
発熱温度を温度制御回路へフィードバックするための温
度センサたとえば熱電対TCが取り付けられる。この実
施例では、フロントゾーン(62a,64a)、ミドル
ゾーン(62b,64b)およびリアゾーン(62c,
64c)にそれぞれ熱電対TCa,TCb,TCcが取り
付けられ、左右のサイドゾーン66,68にそれぞれ熱
電対TCL,TCRが取り付けられる。
【0047】図8および図9において、トランスファ・
チャンバ40側から見てハウジング56の前面には、半
導体ウエハWを出し入れするための口(開口)56aが
形成されている。また、ハウジング56の背面には、後
述する反応管58に接続される処理ガス供給管88およ
び排気管90(図11〜図13)をそれぞれ通すための
貫通孔56b,56cと、反応管58に取付される熱電
対TCd,TCe,TCf,TCg(図11、図13、図1
4)をそれぞれ通すための貫通孔56d,56eとが形
成されている。
【0048】図10に、抵抗加熱ヒータ60の通電制御
系統の構成例を示す。この実施例では、フロントゾーン
(62a,64a)、ミドルゾーン(62b,64
b)、リアゾーン(62c,64c)、左サイドゾーン
66および右サイドゾーン68毎に別個の温調用スイッ
チング回路たとえばSSR(ソリッド・ステート・リレ
ー)72a,72b,72c,74,76が充てられ
る。各SSRは、制御回路78の制御の下でスイッチン
グ(オン・オフ)動作して、交流電源80からの電力を
各ゾーンに供給する。制御回路78は、各ゾーン(62
a,64a)、(62b,64b)、(62c,64
c)、66、68の発熱温度(制御量)を各熱電対TC
a,TCb,TCc,TCL,TCRを通じてフィードバッ
クし、各設定値に一致するように各SSR72a,72
b,72c,74,76をオン・オフ制御する。一方
で、制御回路78は、メインコントローラ(図示せず)
と抵抗加熱ヒータ60の通電制御に関係する所要の信号
またはデータをやりとりする。
【0049】図11〜図14に一実施例における反応管
58の構成を示す。この反応管58は全体が高耐熱性の
材質たとえば石英からなり、扁平な略直方体形状に形成
されているが、より正確には垂直方向に延在する左右両
側壁部58c,58dの間で上部外側壁部58aおよび
下部外側壁部58bがそれぞれアーチ状に形成されてい
る。つまり、上部外側壁部58aは上に弧を描くような
アーチ状に形成され、下部外側壁部58bは下に弧を描
くようなアーチ状に形成されている。上部外側壁部58
aおよび下部外側壁部58bの内側には左右両側壁部5
8c,58dの間で水平方向に面状に延在する上部内側
壁部58eおよび下部内側壁部58fがそれぞれ天井部
および床板部として形成されている。これら天井部58
eおよび床板部58fと左右両側壁部58c,58fd
で扁平な直方体形状の処理空間または処理室82が形成
されている。左右両側壁部58c,58dの両端部には
脚部83が設けられている。
【0050】上部外側壁部58aおよび下部外側壁部5
8bと天井部58eおよび床板部58fとの間に形成さ
れる空間84,86は、それぞれ処理ガスまたは排気ガ
スに対してバッファ室として機能する。上部バッファ室
84には、反応管背面に形成されたガス導入口を介して
たとえば石英管からなる処理ガス供給管88が接続され
る。下部バッファ室86には、反応管背面に形成された
排気口を介してたとえば石英管からなる排気管90が接
続される。処理ガス供給管88は処理ガス供給部(図示
せず)に通じており、排気管90は排気ダクトまたは真
空ポンプ(図示せず)に通じている。
【0051】天井部58eおよび床板部58fにはそれ
ぞれ処理ガスおよび排気ガスを通すための1つまたは複
数の通気孔またはスリットが形成される。図示の構成例
では、天井部58eの反応管背面寄りの端部つまり処理
ガス供給管88の出口付近の部位に左右横方向(Y方
向)に延在するスリット92が形成され、床板部58f
の反応管前面開口つまりウエハ出し入れ口96付近の部
位に左右横方向(Y方向)に延在するスリット94が形
成されている。
【0052】かかるガス流通機構において、処理ガス供
給管88より供給される処理ガスは、先ず上部バッファ
室84に導入された後、反応管背面側の上部スリット9
2から処理室82へ導入され、処理室82内ではウエハ
出し入れ口96側へ向って流れる。処理室82内の排気
ガスは、ウエハ出し入れ口96側の下部スリット94か
ら下部バッファ室86へ引き込まれた後、反応管背面側
の排気口を通って排気管90へ排出されるようになって
いる。
【0053】なお、一変形例として、図15に示すよう
に、天井部58eおよび床板部58fにおいてそれぞれ
処理ガスおよび排気ガスを通すための通気孔92’,9
4’を広く分散させて多数形成する構成も可能である。
このような多孔板構造によれば、上部バッファ室84よ
り処理室82内の半導体ウエハWに向けて処理ガスをシ
ャワー状に均一に降り注ぐことが可能であり、さらには
処理室82内の排気ガスを床板部58fの全域を通じて
均一かつ速やかに排出することができる。
【0054】処理室82において、床板部58fには、
半導体ウエハWをほぼ水平に支持するためのたとえば石
英からなる複数本たとえば3本の突状支持部98が離散
的に所定位置に設けられている。上記搬送室40内の搬
送アーム42は、ウエハ搬入出口96からピンセット4
4を処理室82に挿入して、未処理の半導体ウエハWを
突状支持部98の上に載置するか、あるいは処理済の半
導体ウエハWを突状支持部98から引き取るようになっ
ている。
【0055】上部バッファ室84および/または下部バ
ッファ室86には、処理室82の室内温度を近似値とし
て測定するための温度センサを取り付けることができ
る。この実施例では、下部バッファ室86において反応
管背面側から長短2本の石英管100,102を挿し込
んで床板部58fの下面にたとえば溶接で取付し、これ
らの石英管100,102に1本または複数本の熱電対
TCd〜TCgを挿入している。
【0056】より詳細には、左右横方向の中心線から少
しずらした位置(つまりガス管88,90を避けた位
置)で石英管100を反応管背面から前部付近までX方
向に延在させ、その管の中に長さの異なる3本の熱電対
TCd,TCe,TCfを挿入している。これら3本の熱
電対TCd,TCe,TCfの感温部(測温接点)は、上
記抵抗加熱ヒータ60におけるフロントゾーン(62
a,64a)、ミドルゾーン(62b,64b)、リア
ゾーン(62c,64c)のエリアにそれぞれ位置し、
前後方向(X方向)において3つのゾーンから受ける放
射熱の影響をそれぞれモニタするために用いられる。
【0057】また、処理室82の左側または右側端部位
置で石英管102を反応管背面から中心部付近までX方
向に延在させ、その管の中に1本の熱電対TCgを挿入
している。この熱電対TCgは,横方向(Y方向)のウ
エハ周辺部付近でサイドゾーン(この例では左サイドゾ
ーン66)から受ける放射熱の影響をモニタするために
用いられる。なお、反対側のサイドゾーン(右サイドゾ
ーン68)から受ける放射熱の影響をモニタするための
熱電対を追加してもよい。
【0058】各熱電対TCd,TCe,TCf,TCgの出
力信号はたとえばメインコントローラに与えられ、必要
に応じてメインコントローラから抵抗加熱ヒータ60の
制御回路78にフィードバック信号または補正信号とし
て与えられてよい。
【0059】この実施例の反応管58では、上記のよう
に扁平な略六面体構造において、上部外側壁部58aお
よび下部外側壁部58bを左右両側壁部58c,58d
の間でアーチ型に形成するとともに、上部外側壁部58
aおよび下部外側壁部58bの内側に左右両側壁部58
c,58dの間で上部外側壁部(天井部)58e,下部
外側壁部(床板部)58fを水平方向に延在する面状の
梁部として形成しているため、管の上面および下面が2
重構造となっており、たとえば反応管58の中を減圧す
る際に管の内外の圧力差で応力が発生しても破損するお
それはない。
【0060】図16および図17に、この実施形態にお
いて反応管58のウエハ搬入出口96に設けられるゲー
トバルブ52の構成を示す。図16に示すように、この
ゲートバルブ52は、反応管58のウエハ搬入出口96
を閉塞・開口するための板状の弁体110と、この弁体
110をロッド状の支持軸または駆動軸112を介して
閉塞位置(図16の(C))と退避位置(図16の(A))と
の間で駆動する駆動部114とを有する。ウエハ搬入出
口96と対向する弁体110の内側面にはシール部材た
とえばOリング116が取付されており、閉塞状態(図
16の(C))ではOリング116が反応管58の前端面
59を弁座としてこれに加圧接触して密着することによ
りウエハ搬入出口96が気密に閉塞されるようになって
いる。駆動部114は、たとえばエアシリンダやカム機
構等を有し、弁体110をウエハ搬入出口96付近では
反応管58の軸(長手)方向に移動させ、ウエハ搬入出
口96から離れた場所では鉛直方向に昇降移動させるよ
うになっている。
【0061】図17に、一実施例によるゲートバルブ5
2の弁体110の構成を示す。このゲートバルブ52の
弁体110は、駆動軸112に結合される板状のベース
または背板120と、このベース120の内側面に枠状
の保持部材またはリテーナ122を介して固定される板
状の内側蓋部118とを有する。ベース120およびリ
テーナ122は熱伝導率の高い材質たとえばSUSから
なり、内側蓋部118は石英からなる。
【0062】内側蓋部118の外周面は底面(ベース)
側から上面側に向って先細りになるテーパ面に形成さ
れ、これと対応してリテーナ122の内周面が内側蓋部
118の外周面と平行に対向する逆テーパ面に形成され
ている。内側蓋部118のテーパ状外周面にリテーナ1
22の逆テーパ状内周面が密着して被さることで、内側
蓋部118はベース120に押し付けられるようにして
固定される。リテーナ122はボルト128によってベ
ース120に固定される。
【0063】ベース120はボルト126によって駆動
軸112に結合される。ベース120の内部には冷却媒
体としてたとえば冷却水を通す通路120aが設けられ
ている。この通路120aには配管(図示せず)を介し
て冷却水供給部(図示せず)からの冷却水が循環供給さ
れるようになっている。
【0064】内側蓋部118とベース120およびリテ
ーナ122との間には高耐熱性および熱反射率の高い材
質たとえば四フッ化エチレンからなる好ましくは白色の
シート124が挿入されている。内側蓋部118の上面
(内側面)周縁部にはOリング116を収容するための
切欠き溝118aが形成されている。Oリング116
は、内側蓋部118の上面(内側面)よりも一部突出し
た状態でこの溝118aとリテーナ122との間に保持
される。Oリング116の色は輻射熱に対して反射率の
高い色、好ましくは白色ないし灰色が好ましい。
【0065】上記の構成において、弁体110がウエハ
搬入出口96を閉塞している間は、反応管58の内部が
たとえば1100゜C程度の高温に加熱されるととも
に、腐食性ガスを含む各種プロセスガスが流れる。この
実施例では、反応管58の内部と直接向き合う弁体11
0の内側蓋部118が石英で構成されるため、反応管5
8側からの高温雰囲気や各種プロセスガスに対する耐性
に優れ、反応管58内で高温処理される半導体ウエハW
に対して各種汚染を生じることなく、ウエハ搬入出口9
6を安全に密閉することができる。
【0066】また、Oリング116は、上記のように非
黒色系の色(好ましくは白色ないし灰色)を帯びている
ので、それ自体の耐熱性が向上している。さらに、Oリ
ング116を外周側から保持するリテーナ122がOリ
ング116付近の熱をベース120側へ効率良く放熱す
る。また、内側蓋部118も冷却ジャケット型のベース
120を背にしてOリング116に対し効果的な冷却な
いし放熱作用を奏する。かかる冷却機構により、Oリン
グ116は反応管58側からの高温雰囲気の中で溶融す
ることなく、シーリング機能を安定に維持することがで
きる。
【0067】シート124は、反応管58側からの輻射
熱を効率良く反射して弁体の温度上昇を抑制する。ま
た、シート124は、ベース120と内側蓋部(石英)
118との間の直接接触を避けることにより、直接接触
による内側蓋部(石英)118の強度低下を防ぐという
作用も奏する。
【0068】次に、この実施形態の処理装置における全
体的な動作を説明する。一例として、プロセス・モジュ
ール18の両プロセスチャンバ54H,54Lにおいて
は、高温たとえば1150゜Cで酸化、拡散等の急速加
熱処理を行うものとする。なお、以下に説明する装置全
体の動作はメインコトローラまたはシステムコントロー
ラによって制御される。
【0069】カセットステーション10には、未処理の
半導体ウエハWを収納し、または収納可能なカセットC
Rが搬入され、搬入されたカセットCRはいずれかのカ
セット載置台20の上に載置される。ローダ/アンロー
ダ部12のウエハ搬送機構22は、カセットステーショ
ン10に搬入されている任意のカセットCR内の任意の
カセット収納位置にアクセスして、そのカセット収納位
置から未処理の半導体ウエハWを取り出すことができ
る。
【0070】ローダ/アンローダ部12のウエハ搬送機
構22は、カセットステーション10より未処理の半導
体ウエハWをほぼ水平に1枚取り出すと、搬送アーム2
6を約180゜旋回させてから、アライメントユニット
38の前に移動して、該半導体ウエハWをアライメント
ユニット38に搬入する。アライメントユニット38内
で該半導体ウエハWはノッチまたはオリフラ合わせとセ
ンタリングを受ける。
【0071】ウエハ搬送機構22は、位置合わせを終え
た半導体ウエハWをアライメントユニット38から搬出
し、次いで未処理基板多段配置部のロードロック室28
H,28Lの前までY方向に移動し、搬送アーム26を
搬入先であるロードロック室28H,28Lの片方たと
えばロードロック室28Hの高さ位置に昇降移動させ
る。ロードロック室28Hは、ウエハ搬入口の開閉扉3
4を開けた状態でウエハ搬送機構22を迎える。ウエハ
搬送機構22は、搬送アーム26を前進または伸張させ
てロードロック室28H内に入れ、室内の支持ピン32
に半導体ウエハWを所定の向きで移載する。
【0072】しかる後、ウエハ搬送機構22は、カセッ
トステーション10へ戻り、上記と同様の手順および動
作で、未処理の別の半導体ウエハWを任意のカセットC
R内の任意のウエハ収納位置から取り出してきて、今度
は他方のロードロック室28Lに搬入する。こうして、
両ロードロック室28H,28Lには2枚の未処理半導
体ウエハW,Wが別々のタイミングで搬入され、そこで
両半導体ウエハW,Wは水平姿勢で上下2段に配置され
た状態で留め置かれる。なお、各ロードロック室28
H,28Lにおいては、半導体ウエハWの搬入完了後に
搬入口側の扉34が閉じて、必要に応じて室内を減圧し
たり、あるいは不活性ガス雰囲気に置換してもよい。
【0073】一方、プロセス・モジュール18では、各
プロセスチャンバ54H,54Lにおいて上記抵抗加熱
ヒータ60により加熱炉内の温度、より正確には反応管
58内の温度を設定温度(1150゜C)に維持するた
めの温度制御が行われる。
【0074】上記のようにして未処理基板多段配置部の
ロードロック室28H,28L内に2枚の半導体ウエハ
Wが上下2段に収容配置されると、またはそれに先立っ
て、トランスファ・モジュール16の搬送室40内で搬
送アーム42が移動動作して両ピンセット44H,44
Lをそれぞれロードロック室28H,28Lの前に附け
る。そして、両ロードロック室28H,28Lの搬出口
側のゲートバルブ36,36が開くと、搬送アーム42
は、両ピンセット44H,44Lを前進または伸張させ
て両ロードロック室28H,28L内に挿入し、支持ピ
ン32,32から半導体ウエハW,Wを上下2段配置状
態のまま取り出す。次いで、両ピンセット44H,44
Lで半導体ウエハW,Wを上下2段に支持した状態で所
定角度旋回して、プロセス・モジュール18の両プロセ
スチャンバ54H,54Lの前にそれぞれ両ピンセット
44H,44Lを附けて待機する。
【0075】そして、両プロセスチャンバ54H,54
Lの手前で両ゲートバルブ54,54が同時に開くと、
搬送アーム42は間を置かず即座に両プロセスチャンバ
54H,54L内に未処理の半導体ウエハW,Wを同時
に搬入する。より詳細には、両ピンセット44H,44
Lを両プロセスチャンバ54H,54Lの反応室58,
58内に挿入し、それぞれの突状支持部98,98に未
処理の半導体ウエハWを移載したなら、すばやく両ピン
セット44H,44Lを引いて両プロセスチャンバ54
H,54Lからそれぞれ退出させる。この直後に両ゲー
トバルブ54,55が閉じる。
【0076】両プロセスチャンバ54H,54Lにおい
て、両反応室58,58内にそれぞれ搬入された未処理
の半導体ウエハW,Wはそのまま直ちに設定温度(11
50゜C)下に置かれて高温の急速熱処理を受ける。な
お、搬入のタイミングに合わせて、たとえば搬入直後
に、両反応室58,58への処理内容に応じた所定の処
理ガスの供給を開始してよい。
【0077】ところで、上記のようにして未処理基板多
段配置部のロードロック室28H,28Lより未処理の
半導体ウエハWが上下2段の状態で搬送室40側へ搬出
されると、両ロードロック室28H,28Lは空にな
る。すると、ローダ/アンローダ部12のウエハ搬送機
構22が適当なタイミングを見計らい、上記と同様の手
順および動作で、カセットステーション10の所望のカ
セットCRから2枚の未処理の波導体ウエハW,Wを1
枚ずつ別々に両ロードロック室28H,28Lに搬入し
ておく。
【0078】両プロセスチャンバ54H,54Lにおい
ては、上記のようにして未処理の半導体ウエハW,Wが
搬入された時点から予め設定した処理時間が経過する
と、ウエハ出し入れ口側で両ゲートバルブ54,54が
同時に開く。この時、トランスファ・モジュール16側
の搬送アーム42は両プロセスチャンバ54H,54L
4の前で待機している。したがって、熱処理終了直後に
両ゲートバルブ54,54が同時に開くと、搬送アーム
42は間を置かず即座に両プロセスチャンバ54H,5
4Lから高温状態の半導体ウエハW,Wを同時に搬出す
る。より詳細には、両ピンセット44H,44Lを両プ
ロセスチャンバ54H,54Lの反応室58,58内に
挿入し、それぞれの突状支持部98,98から処理済の
半導体ウエハW,Wを取ったなら、すばやく両ピンセッ
ト44H,44Lを引いて両プロセスチャンバ54H,
54Lからそれぞれ退出させる。この直後に両ゲートバ
ルブ54,55は閉じてよい。
【0079】各プロセスチャンバ54から処理済の半導
体ウエハWを搬出するに際して、搬送アーム42は比較
的低い温度たとえば常温で高温状態の半導体ウエハWと
接触する。この実施形態では、上記のように搬送アーム
42はピンセット44の両アーム部48,48に取り付
けたつめ部50にて半導体ウエハWの周辺部除外領域と
線接触で接触するので、該半導体ウエハWにスリップ等
の結晶欠陥を招くおそれはない。
【0080】トランスファ・モジュール16において、
搬送アーム42は、上記のようにして両プロセスチャン
バ54H,54Lから高温急速熱処理を施された直後の
両半導体ウエハW,Wを搬出すると、それらの半導体ウ
エハW,Wを両ピンセット44H,44Lで上下2段に
支持した状態で所定角度旋回して、処理済基板多段配置
部のロードロック室つまりクーリングチャンバ30H,
30L側へ附ける。この時、両クーリングチャンバ30
H,30Lのウエハ搬入口側で両ゲートバルブ52,5
2が開いた状態になっていてよい。
【0081】したがって、搬送アーム42は、すみやか
に両ピンセット44H,44Lを両クーリングチャンバ
30H,30Lの中に挿入し、両チャンバ30H,30
L内の支持ピン32の上に処理直後でまだ高温状態の両
半導体ウエハW,Wを載置することができる。そして、
両ピンセット44H,44Lがクーリングチャンバ30
H,30Lから退出すると、両ゲートバルブ52,52
が閉じる。
【0082】こうして、両プロセスチャンバ54H,5
4Lで同時に高温急速熱処理を施された両半導体ウエハ
W,Wは、搬送室40とカセットステーション10との
間の処理済ウエハ搬送経路の途中に設置された両クーリ
ングチャンバ30H,30Lの中で同時に所定温度たと
えば常温までそれぞれ冷却される。
【0083】そして、両クーリングチャンバ30H,3
0Lの中で処理済の両半導体ウエハW,Wが所定温度ま
で冷却された後に、ローダ/アンローダ部12のウエハ
搬送機構22が両クーリングチャンバ30H,30Lに
ウエハ搬出口側からアクセスし、処理済の両半導体ウエ
ハW,Wを1つずつ別々に搬出する。
【0084】ウエハ搬送機構22は、各クーリングチャ
ンバ30H,30Lより処理済の半導体ウエハWを1枚
単位で取り出すと、搬送アーム26を約180゜旋回さ
せてから、カセットステーション10の所望のカセット
CRの前に移動し、該カセットCRの任意のウエハ収納
位置に該処理済の半導体ウエハWを挿し込む。必要に応
じて、カセットCRに収納する前にアライメントユニッ
ト38で処理済の半導体ウエハWのアライメントを行っ
てもよい。
【0085】一方、トランスファ・モジュール16にお
いて、搬送アーム42は、上記のようにして処理済の両
半導体ウエハW,Wを両クーリングチャンバ30H,3
0Lに搬入し終えると、好ましくはその直後に、両ピン
セット44H,44Lを空にした状態(無負荷状態)で
所定角度旋回して、未処理基板多段配置部の両ロードロ
ック室28H,28L側へ附けてよい。この時点で、両
ロードロック室28H,28L内には新たな未処理の半
導体ウエハW,Wが上下2段に配置されている。したが
って、両ゲートバルブ36,36が開くと、上記と同様
にして、搬送アーム42は両半導体ウエハW,Wを上下
2段状態のまま両ロードロック室28H,28Lから両
ピンセット44H,44Lに載せて搬出し、次いで両プ
ロセスチャンバ54H,54Lへ搬入する。
【0086】以後も、上記と同様にして、カセットステ
ーション10とロードロック・モジュール14との間で
はローダ/アンローダ部12を介して未処理または処理
済の半導体ウエハWを1枚ずつ搬送し、ロードロック・
モジュール14とプロセス・モジュール18との間では
トランスファ・モジュール16を介して未処理または処
理済の半導体ウエハWを上下2段で一対ずつ搬送する。
【0087】この実施形態の処理装置において、ローダ
/アンローダ部12のウエハ搬送機構22は、カセット
ステーション10に対して半導体ウエハWを一時に1枚
単位で搬入出すればよいため、任意のカセットCR内の
任意のウエハ収納位置をアクセス先に選択することが可
能であり、カセットCR内のウエハ収納位置間隔が比較
的狭くてもウエハの取り出しおよび挿し込みを迅速かつ
正確に行うことができる。また、アライメントユニット
38をウエハ1枚分のアライメント機構で構成できるた
め、ユニット38を小型化できるうえ、ウエハ搬送機構
22からも迅速にアクセスしやすいという利点がある。
もっとも、複数枚の半導体ウエハWを多段で同時に位置
合わせするアライメント機構をアライメントユニット3
8に設ける構成も可能である。
【0088】また、ウエハ搬送機構22は、ロードロッ
ク・モジュール14に対しても半導体ウエハWを一時に
1枚単位で搬入出すればよいため、各ロードロック室に
対して時分割的にフレキシブルなタイミングでアクセス
してウエハWの搬入出を行うことができる。
【0089】一方、トランスファ・モジュール16の搬
送アーム42は、プロセス・モジュール18に直結され
た搬送室40内で未処理または処理済の半導体ウエハW
を上下に複数多段に支持して搬送することにより、複数
の半導体ウエハWに同時的な枚葉処理を効率的かつ正確
に受けさせることができる。
【0090】特に、この実施形態では、プロセス・モジ
ュール18において上下2段の両プロセス・チャンバ5
4H,54Lの反応室58,58内を熱処理用の高温に
維持しておいて、上下2段型の一対のピンセット44
H,44Lを用いて未処理または処理済の2枚の半導体
ウエハW,Wを同時に搬入または搬出するため、高温急
速加熱処理において半導体ウエハの被処理面をより高速
に昇温し、より高速に除温することができる。
【0091】さらに、この処理装置では、ロードロック
・モジュール14に、未処理の半導体ウエハWを複数多
段に配置して留め置くためのロードロック室28H,2
8Lと、処理済の半導体ウエハWを複数多段に配置して
留め置くためのロードロック室30H,30Lとを並列
に設置している。かかる構成によって、未処理基板搬送
操作と処理済基板搬送操作とを並列的または同時的に行
って、スループットを向上させることができる。
【0092】そして、処理済基板多段配置部の両ロード
ロック室30H,30Lをクーリングチャンバとして使
用し、両プロセスチャンバ54H,54Lで高温急速熱
処理を施された両半導体ウエハW,Wを搬送室40とカ
セットステーション10との間の処理済ウエハ搬送経路
の途中に設置された両クーリングチャンバ30H,30
Lの中に留め置きながら所定温度まで冷却するようにし
ている。このことにより、特別な占有スペースを必要と
する専用のクーリングチャンバは不要となっており、装
置コストの低減やフットプリントの縮小を実現すること
ができる。
【0093】上記した実施形態では、プロセス・モジュ
ール18において両プロセスチャンバ54H,54Lを
急速熱処理用のチャンバとして構成した。しかし、他の
処理チャンバとして構成することも可能であり、たとえ
ばプラズマ処理やエッチング処理用の処理室として構成
してもよい。
【0094】本発明の処理方法は常圧のプロセス、減圧
プロセス、真空プロセスのいずれにも適用することがで
きる。被処理基板としては、半導体ウエハに限らず、L
CD基板、ガラス基板、CD基板、フォトマスク、プリ
ント基板等も可能である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数多段に配置された処理室内で複数の被処理基板に所
定の処理を同時に施す枚葉方式において被処理基板配置
管理のフレキシビリティや搬送効率を向上させ、スルー
プットの改善をはかることができる。また、処理後の被
処理基板を所定温度に冷却するための専用のチャンバま
たはステージを不要にして、コストダウン、フットプリ
ントの減少およびスループットの向上を実現することが
できる。さらには、急速熱処理をより短時間で効率的に
行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における処理装置の全体構
成を示す一部断面略側面図である。
【図2】実施形態による処理装置の全体構成を示す略平
面図である。
【図3】実施形態のトランスファ・モジュールにおける
搬送アームのピンセットの構成を示す平面図である。
【図4】実施形態における搬送アームのピンセットの要
部の構成を示す部分斜視図である。
【図5】実施形態における搬送アームのピンセットのつ
め部の構成を示す部分拡大側面図である。
【図6】実施形態のプロセス・チャンバにおける抵抗加
熱ヒータの構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図7】実施形態における抵抗加熱ヒータの構成(組立
体)を模式的に示す斜視図である。
【図8】実施形態における抵抗加熱ヒータの具体的構成
を示す縦断平面図である。
【図9】実施形態における抵抗加熱ヒータの具体的構成
を示す横断平面図である。
【図10】実施形態における抵抗加熱ヒータの通電制御
部の回路構成を示す図である。
【図11】実施形態のプロセス・チャンバにおける反応
管の構成を示す平面図である。
【図12】実施形態における反応管の構成を示す縦断面
図である。
【図13】実施形態における反応管の構成を示す背面図
である。
【図14】実施形態における反応管の構成を示す横断面
図である。
【図15】実施形態の一変形例による反応管の構成を示
す横断面図である。
【図16】実施形態におけるゲートバルブの構成を示す
一部断面側面図である。
【図17】実施形態におけるゲートバルブの要部の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カセットステーション 12 ローダ/アンローダ 14 ロードロック・モジュール 16 トランスファ・モジュール 18 プロセス・モジュール 22 ウエハ搬送機構 28H,28L ロードロック室(未処理基板多段配
置部) 30H,30L ロードロック室(処理済基板多段配
置部) 32 支持ピン 34 開閉蓋 36 ゲートバルブ 40 搬送室 42 搬送アーム 44H,44L ピンセット 52 ゲートバルブ 54(54H,54L) プロセスチャンバ 58 反応管 60 抵抗加熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 FA01 FA02 FA07 FA11 FA12 FA15 GA04 GA06 GA45 GA48 GA50 HA37 HA38 JA19 JA46 JA51 MA02 MA03 MA09 MA28 NA04 NA09 PA02 PA04 PA11 5F045 AA06 AB32 AD15 AF01 BB08 DP03 DQ10 DQ14 EB03 EB09 EJ01 EK07 EK22 EK24 EM10 EN04 GB05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被処理基板を基板搬送容器に収納
    して置いておくためのステーションと、 密閉可能な室内で前記被処理基板に所定の処理ガスを用
    いて所定の処理を施すための処理室を複数多段に設けて
    なる処理部と、 前記ステーションと前記処理部との間で前記被処理基板
    を複数多段に配置した状態で一時的に留め置くための基
    板多段配置部と、 前記ステーションと前記基板多段配置部との間で前記被
    処理基板を1枚ずつ搬送するための第1の搬送手段と、 前記基板多段配置部と前記処理部との間で前記被処理基
    板を複数多段に支持した状態で同時に搬送するための第
    2の搬送手段とを有する処理装置。
  2. 【請求項2】 前記基板搬送容器が、前記被処理基板を
    複数多段に収容し、一側面の開口から出し入れ可能な容
    器である請求項1に記載の処理装置。
  3. 【請求項3】 各々の前記処理室内に前記被処理基板を
    熱処理するための熱処理手段が設けられる請求項1また
    は2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記熱処理手段が、前記被処理基板を短
    時間で熱処理するための急速加熱手段を含む請求項3に
    記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記急速加熱手段が、前記被処理基板の
    被処理面全体にほぼ垂直に放射熱を与えるための放熱手
    段を有する請求項4に記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記放熱手段が、ジュール熱を発生する
    抵抗発熱体を有する請求項5に記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 各々の前記処理室内に前記被処理基板を
    搬入してから搬出するまでの間前記被処理基板に対する
    加熱温度をほぼ一定に維持する温度制御手段を有する請
    求項5または6に記載の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の搬送手段によりアクセス可能
    な位置に配置され、前記被処理基板を所定の向きに合わ
    せるアライメント手段を有する請求項1〜7のいずれか
    に記載の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記基板多段配置部が、前記被処理基板
    を1枚ずつ収容する複数のロードロック室を有する請求
    項1〜8のいずれかに記載の処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の搬送手段が、前記基板多段
    配置部の全ての前記ロードロック室に結合され、かつ前
    記処理部の全ての前記処理室に結合される搬送室内に設
    けられる請求項9に記載の処理装置。
  11. 【請求項11】 前記基板多段配置部が、前記処理部で
    処理を受ける前の前記被処理基板を複数多段に配置した
    状態で一時的に留め置くための未処理基板多段配置部
    と、前記処理部で処理を受けた後の前記被処理基板を複
    数多段に配置した状態で一時的に留め置くための処理済
    基板多段配置部とを含む請求項1〜10のいずれかに記
    載の処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理済基板多段配置部が、前記被
    処理基板を所定温度まで冷却するための冷却機構を有す
    る請求項11に記載の処理装置。
  13. 【請求項13】 複数の未処理の被処理基板を所定のス
    テーションに待機させておく第1のステップと、 複数の未処理の被処理基板を前記ステーションから多段
    に設定された複数の基板置場へ別々に搬送する第2のス
    テップと、 前記多段の基板置場で複数の未処理の被処理基板を一時
    的に留め置く第3のステップと、 前記多段の基板置場から複数の未処理の被処理基板を多
    段に配置された複数の処理室に同時に搬送する第4のス
    テップと、 前記複数の処理室内でそれぞれ前記複数の被処理基板に
    所定の処理ガスを用いて所定の処理を同時に施す第5の
    ステップと、 前記複数の処理室から複数の処理済の被処理基板を同時
    に取り出して前記多段の基板置場へ搬送する第6のステ
    ップと、 前記多段の基板置場で複数の処理済の被処理基板を一時
    的に留め置く第7のステップと、 複数の処理済の被処理基板を前記多段の基板置場から前
    記ステーションへ別々に搬送する第8のステップとを有
    する処理方法。
  14. 【請求項14】 前記第5のステップにおいて、前記複
    数の処理室内で前記被処理基板を同時に熱処理する請求
    項13に記載の処理方法。
  15. 【請求項15】 前記熱処理が、前記被処理基板を短時
    間で熱処理する急速加熱処理である請求項14に記載の
    処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第6のステップにおいて、各々の
    前記処理室内に前記被処理基板を搬入してから搬出する
    までの間前記処理室内の前記被処理基板に対する加熱温
    度をほぼ一定に維持する請求項13〜15のいずれかに
    記載の処理方法。
  17. 【請求項17】 前記多段の基板置場を複数組設け、処
    理前の一組の被処理基板を第1組の前記多段の基板置場
    に留め置く一方で、処理後の別の組の被処理基板を第2
    組の前記多段の基板置場に留め置く請求項13〜16の
    いずれかに記載の処理方法。
  18. 【請求項18】 複数の処理済の前記被処理基板を前記
    第2組の多段の基板置場で所定温度に冷却する請求項1
    7に記載の処理方法。
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