JP2004018215A - フラット・パネル・ディスプレイ用熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

フラット・パネル・ディスプレイ用熱処理装置及び熱処理方法 Download PDF

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Hiroyuki Iwai
岩井 裕之
Katsunobu Miyagi
宮城 勝伸
Hideki Wakai
若井 秀樹
Kazuji Aoki
青木 一二
Mitsuru Ushijima
牛島 満
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Abstract

【課題】TFT用熱処理装置においてフットプリントおよびメンテナンス性を改善し、スループットを向上させること。
【解決手段】この熱処理装置は、大別して3つのセクション、つまりカセットステーション10、ローダ/アンローダ部12および熱処理ユニット群14に分割される。熱処理ユニット群14は、X方向に直線状に延びる熱処理ユニット22をたとえば2段×2列のレイアウトで多段かつ並列に配置している。各熱処理ユニット22は、3つのモジュールつまりプロセス・モジュール(P/M)24、トランスファ・モジュール(T/M)26およびロードロック・モジュール(LL/M)28をゲート機構30,32を挟んでX方向一列に接続している。トランスファ・モジュール(T/M)26内には両隣のモジュール(P/M)24,(LL/M)28に出入り可能な基板搬送装置が設けられている。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス基板に熱処理を施すためのTFT製造プロセス用の熱処理装置および方法に係わり、特に大型基板(フラット・パネル・ディスプレイ:以下FPDという)の熱処理に好適な装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、TFT(Thin Film Transistor)の製造プロセスでは、酸化、拡散、アニール、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)等の工程で熱処理が用いられている。従来のTFT用熱処理装置は、概してクラスタ型の処理システムに組み込まれる。クラスタ型システムは、中心部にトランスファ・チャンバを配置し、このトランスファ・チャンバの周りにロードロック・チャンバや所望のプロセス・チャンバを放射状に配置する。TFT用熱処理装置は、そのようなプロセス・チャンバの一部または全部として1台または複数台設けられる。トランスファ・チャンバ内には、周りの各チャンバに出入り可能に構成された旋回可能かつ伸縮可能な搬送アームを有する搬送装置が設けられる。該搬送アームの基板支持部またはエンド・エフェクタは、アルミニウムやカーボン材で構成されている。被処理基板つまりガラス基板は、トランスファ・チャンバを経由してチャンバ間を搬送される。熱処理装置では、基板に熱エネルギーが付与されて、所定の熱処理が行われる。
【0003】
加熱炉または反応管を用いて熱処理を行う従来のTFT用熱処理装置では、ガラス基板へのダメージを防止するため、基板を低温状態の炉にローディングし、ローディング後に炉内の温度を所望の加熱温度まで除除に上げていく方法が常用されている。また、加熱温度が比較的高いときは、別に設けた予備加熱室で基板を適当な中間温度まで加熱してから高温状態の炉にローディングする方法も行われている。
【0004】
また、ホットプレートを用いる熱処理装置では、本出願人により特開平1−209722号公報および特開平2−3910号公報で開示されるように、熱処理後に被処理基板を効果的に冷却すべく、基板を発熱体またはホットプレートから離間させて棒状体により支持する方法が行われている。
【0005】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、クラスタ型システムは、スループットとフットプリントの面で大きな制限がある。つまり、クラスタ型システムでは、プロセスチャンバの設置台数は4〜5台が限度である。トランスファ・チャンバの平面形状を高次の多角形にして(たとえば8角形以上にして)プロセス・チャンバの増設を図ることも可能であるが、トランスファ・チャンバの大面積化または大径化を伴ない、システムの設置面積が著しく増すばかりか、基板搬送の機構や動作が煩雑化・低効率化し、実用的ではない。また、プロセス・チャンバが放射状に分散配置されるため、メンテナンスが不便である。
【0006】
また、クラスタ型システムでは、トランスファ・チャンバ内の搬送装置が1台で全てのチャンバにおける基板搬入出動作を司るため、基板投入速度またはレートが低いだけでなく、搬送装置の故障の際にはシステム内の全てのプロセスを停止させなければならないという欠点もある。
【0007】
また、加熱炉を用いる上記のような従来のTFT用熱処理装置は、基板の温度を常温から設定温度まで加熱するに際して、炉内の昇温に長い時間を要したり、予備加熱に特別の加熱機構や搬送動作を必要としており、いろいろと効率性が低かった。また、急速加熱のプロセスを実施するのが難しかった。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、フットプリントおよびメンテナンス性を改善するTFT用熱処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の別の目的は、スループットを向上させるTFT用熱処理装置および熱処理方法を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、高温プロセスまたは急速熱処理に用いて好適なTFT用熱処理装置および熱処理方法を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、ガラス基板の大型化に有利に対応できるTFT用熱処理装置および熱処理方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のTFT用熱処理装置は、密閉可能な処理室内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理部と、前記処理部で前記処理を受ける前または受けた後の前記基板を一時的に留め置くためのロードロック室と、前記処理部の処理室と前記ロードロック室との間で両室にそれぞれ第1および第2のゲート機構を介して隣接し、前記基板の搬入または搬出のため両室に出入り可能な第1の搬送手段を設けた搬送室とを有し、前記処理部、前記搬送室および前記ロードロック室を水平方向にほぼ直線的に配置して1つの処理ユニットとし、前記処理ユニットを鉛直方向に複数多段に配置してなる構成とした。
【0013】
本発明のTFT用熱処理装置では、処理部、搬送室およびロードロック室を第1および第2のゲート機構を介して直線的に連結してなるライン状の処理ユニットを複数多段に配置する構成により、機能的な分散化と空間的な集積化を同時に実現することができる。
【0014】
本発明のTFT用熱処理装置において、一層の集約化を図るため、好ましくは、処理ユニットを水平方向に複数平行に並べて配置してなる構成としてよい。
【0015】
また、装置全体のスループットを向上させるための好ましい一態様として、基板を出し入れ可能に収納するカセットを所定の位置に置いておくステーションと、このステーション上のカセットと各々の処理ユニットにおけるロードロック室との間で基板を搬送するための第2の搬送手段とを有する構成としてよい。
【0016】
また、処理部の好ましい一態様として、処理室に所望のガスを導入するためのガス導入口と室内のガスを排気するための排気口とを有する構成としてもよい。また、基板を短時間で熱処理するための急速加熱手段を設けてもよい。この場合、好ましくは、急速加熱手段が、基板の被処理面全体にほぼ垂直に放射熱を与えるための放熱手段を有してよい。
【0017】
また、基板に対するダメージを防止するための好ましい一態様として、処理部が処理室内に基板をほぼ水平な姿勢で載置して支持するための支持部材を有し、この支持部材が基板と接触するために基板に対して相対的に滑動可能な滑動部材を有する構成としてもよい。
【0018】
また、基板に対するダメージを防止するための好ましい一態様として、第1の搬送手段が基板をほぼ水平な姿勢で支持するための高耐熱性材からなる搬送アームと、基板と接触するために搬送アームに固定取付された石英からなる接触部材とを有してよい。
【0019】
また、ロードロック室の好ましい一態様として、処理を受ける前の基板を留め置くための第1の室と処理の済んだ基板を留め置くための第2の室とを上下多段に配置してなる構成としてよい。この場合、第2の室内で基板を強制的に冷却するための冷却機構を有してよい。
【0020】
本発明の第2のTFT用熱処理装置は、密閉可能な空間内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理室と、この処理室内で基板をほぼ水平な姿勢で載せて支持するための支持部材とを具備し、この支持部材が基板と接触するために基板に対して相対的に滑動可能な滑動部材を有する。
【0021】
上記第1および第2のTFT用熱処理装置において、好ましくは、滑動部材が石英あるいは遷移金属からなるものでよい。また、滑動部材が一定位置で任意の方向に回転自在に支持された球体であってよい。
【0022】
本発明の第3のTFT用熱処理装置は、密閉可能な空間内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理室と、前記処理室に隣接して前記処理室に出入り可能に設けられ、基板をほぼ水平な姿勢で支持するための高耐熱性材からなる搬送アームと、基板と接触するために前記搬送アームに固定取付された石英からなる接触部材とを有する搬送手段とを有する。
【0023】
上記第1および第2のTFT用熱処理装置において、好ましくは、上記高耐熱性材が炭化ケイ素(SiC)またはアルミナ(Al2O3)であってよい。
【0024】
本発明の第1の熱処理方法は、本発明の熱処理装置を用いてガラス基板に所定の熱処理を施すための熱処理方法であって、前記処理部の処理室および前記搬送室の室内に酸素濃度の制御された所望の雰囲気を形成する第1のステップと、前記ロードロック室の前記搬送室とは反対側に設けられる第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記基板を前記ロードロック室に搬入する第2のステップと、前記基板の搬入後に前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第3のステップと、前記ロードロック室と前記搬送室との間の前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記ロードロック室から搬出する第4のステップと、前記搬送室と前記処理部との間の前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記処理部の処理室に搬入する第5のステップと、前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記熱処理を実行する第6のステップと、前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記処理部から搬出する第7のステップと、前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記ロードロック室に搬入する第8のステップと、前記基板の前記ロードロック室への搬入後に前記第2のゲート機構を開状態から閉状態に切り換える第9のステップと、前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室より前記基板を搬出する第10のステップとを有する。
【0025】
また、本発明の第2の熱処理方法は、本発明の熱処理装置を用いてガラス基板に前記熱処理を施すための熱処理方法であって、前記処理部の処理室および前記搬送室の室内に酸素濃度の制御された所望の雰囲気を形成する第1のステップと、前記ロードロック室の前記搬送室とは反対側に設けられる第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で第1の基板を前記ロードロック室の第1の室に搬入する第2のステップと、前記第1の基板の搬入後に前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第3のステップと、前記ロードロック室と前記搬送室との間の前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記ロードロック室の第1の室から搬出する第4のステップと、前記搬送室と前記処理部との間の前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記処理部の処理室に搬入する第5のステップと、前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で第2の基板を前記ロードロック室の第1の室に搬入する第6のステップと、前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記第1の基板に対する前記熱処理を実行する第7のステップと、前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第8のステップと、前記第1の基板に対する前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構および前記第2のゲート機構をそれぞれ開状態にする第9のステップと、前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記処理部から搬出して前記ロードロック室の第2の室に搬入する第10のステップと、前記第1の搬送手段により前記第2の基板を前記ロードロック室の第1の室から搬出して前記処理部の処理室に搬入する第11のステップと、前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室の第2の室より前記第1の基板を搬出する第12のステップと、前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記第2の基板に対する前記熱処理を実行する第13のステップと、前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第14のステップと、前記第2の基板に対する前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構および前記第2のゲート機構をそれぞれ開状態にする第15のステップと、前記第1の搬送手段により前記第2の基板を前記処理部から搬出して前記ロードロック室の第2の室に搬入する第16のステップと、前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室の第2の室より前記第2の基板を搬出する第17のステップとを有する。
【0026】
好ましくは、前記第6のステップを前記第5のステップの最中に行ってよい。また、前記第8のステップを前記第7のステップの最中に行ってよい。また、前記第12のステップを前記第11のステップの最中に行ってよい。また、前記第14のステップを前記第13のステップの最中に行ってよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1および図2に本発明の一実施形態によるTFT用熱処理装置の全体構成を示す。図1は装置の略側面図、図2は略平面図である。
【0028】
このTFT用熱処理装置は、TFT等の製造プロセスにおいて酸化、拡散、アニール、熱CVD等の熱処理を急速加熱方式で行う大型基板対応装置として構成されており、クリーンルームに設置される。
【0029】
この熱処理装置は、大別して3つのセクション、つまりカセットステーション10、ローダ/アンローダ部12および熱処理ユニット群14に分割される。
【0030】
カセットステーション10には水平方向たとえば図示のY方向に延在するカセット載置台16が設けられ、このカセット載置台16の上にカセット(またはキャリア)CRが1個または複数個並べて載置される。カセットCRは、被処理基板としてガラス基板Gを垂直方向に所定の間隔を空けて水平姿勢で複数多段に収容し、一側面の開口から任意に出し入れできるように構成されている。ガラス基板Gの基板サイズは、たとえば730mm×920mmであってよい。たとえばAGV(Automatic Guided Vehicle)またはRGV(Rail Guided Vehicle)等の無人搬送車(図示せず)がカセットステーション10にアクセスして、処理前の基板Gを収容するカセットCRを所定のカセット載置台16にセットし、あるいは処理済みの基板Gを収容するカセットCRを所定のカセット載置台16から搬出するようになっている。
【0031】
ローダ/アンローダ部12は、カセットステーション10と熱処理ユニット群14との間で基板Gを1枚ずつ搬送するための基板搬送機構18を備えている。この基板搬送機構18は、カセットステーション10のカセット配列方向(Y方向)に沿って移動可能な搬送体19と、この搬送体19に搭載され鉛直方向(Z方向)、旋回方向(θ方向)およびY方向と直交する水平方向(X方向)に移動可能なピンセット20とを有している。ピンセット20は、所望のカセットCRに所望の高さ位置で正面からアクセスして、カセットCR内の該当の基板収納位置から1枚の基板Gを取り出し、または該当の基板収納位置に1枚の基板Gを挿し込みできるようになっている。
【0032】
熱処理ユニット群14は、X方向に直線状に延びる熱処理ユニット22をたとえば2段×2列のレイアウトで多段かつ並列に配置している。各熱処理ユニット22は、3つのモジュールつまりプロセス・モジュール(P/M)24、トランスファ・モジュール(T/M)26およびロードロック・モジュール(LL/M)28をゲート機構30,32を挟んでX方向一列に接続している。
【0033】
より詳細には、プロセス・モジュール(P/M)24の基板搬入出口は、シャッタ30を介してトランスファ・モジュール(T/M)26の一方の基板搬入出口と接続される。トランスファ・モジュール(T/M)26の他方(反対側)の基板搬入出口は、ゲートバルブ32を介してロードロック・モジュール(LL/M)28の一方の基板搬入出口と接続される。ロードロック・モジュール(LL/M)28の他方(反対側)の基板搬入出口は、ゲートバルブ32を介してローダ/アンローダ部12に臨んでいる。
【0034】
トランスファ・モジュール(T/M)26はボックス形状の搬送室であり、図1に示すように、基板搬送装置35を設けている。この基板搬送装置35は、旋回可能かつ昇降可能なベース部36と、このベース部36上で前後に進退または伸縮可能な搬送アーム38とを有している。搬送アーム38は、基板Gを載せて支持するための左右一対のアーム部38a,38b(図9,図10)を有し、開状態のシャッタ30を通ってプロセス・モジュール(P/M)24の室内に出入りできるとともに、開状態のゲートバルブ32を通ってロードロック・モジュール(LL/M)28の室内にも出入りできるようになっている。
【0035】
熱処理ユニット22を構成する各モジュール(P/M)24、(T/M)26、(LL/M)28はフレーム構造のラック39に着脱可能に取り付けられている。このラック39は、一列単位で上下各段の熱処理ユニット22,22に共有される。図示の例は2段式のラック構造であるが、熱処理ユニット22を3段積む場合は3段式のラック構造を用いる。ラック39の側面は開口しているので、この開口部から各モジュールや各ゲート機構のメンテナンス等を行うことができる。このため、Y方向における熱処理ユニット22の列間スペースは、人(メンテナンス作業員)が入れるほどの間隔があれば充分である。
【0036】
図1に示すように、ラック39には、プロセス・モジュール(P/M)24をX方向に案内するためのレール部材40も取り付けられている。プロセス・モジュール(P/M)24の下面には、レール部材40上で転動可能な足車42が取り付けられている。ローダ/アンローダ部12からみてラック39の反対側の側面には、たとえば蝶番式に垂直位置(実線で示す位置)と水平位置(鎖線で示す位置)との間で開閉移動可能なモジュール搬送台44が取り付けられている。このモジュール搬送台44は、定常時は垂直位置または姿勢でラック39に納まり、プロセス・モジュール(P/M)24の取り外しまたは装着の際にはラック39から外に水平に突き出た姿勢となる。そして、モジュール搬送台44は水平姿勢にて昇降駆動部(図示せず)により昇降移動可能であり、各段のユニットにおけるレール部材40の高さ位置に合わせられるようになっている。こうして、モジュール搬送台44の上を走らせるようにしてプロセス・モジュール(P/M)24を容易にラック39に出し入れすることができる。モジュール搬送台44の上面または内側面にラック39側のレール部材40と接続可能なレール部材(図示せず)を設ける構成も可能である。
【0037】
上記のようなラック39およびモジュール搬送台44の構成は、この実施形態と同様のモジュール組立て構造を採用する任意の熱処理ユニットないし熱処理装置に適用可能である。
【0038】
各熱処理ユニット22において、各モジュール(P/M)24、(T/M)26、(LL/M)28の室内は、酸素濃度の制御された不活性ガスの雰囲気を形成できるようになっている。
【0039】
図3に、モジュール内の雰囲気を制御するためのガス供給排気システムの一例を示す。このシステムでは、窒素(N2)ガス供給部46が不活性ガスとして窒素(N2)ガスをプロセス・モジュール(P/M)24およびロードロック・モジュール(LL/M)28に供給し、排気部48,50がトランスファ・モジュール(T/M)26およびロードロック・モジュール(LL/M)28より排気するようにしている。トランスファ・モジュール(T/M)26への窒素ガスの供給およびプロセス・モジュール(P/M)24の排気は、シャッタ30を開状態にして両モジュールの室内を連通させることで対応(実現)できる。トランスファ・モジュール(T/M)26には室内の酸素(O2)濃度を検出するためのO2センサ(図示せず)が設けられ、該O2センサの出力信号に基づいてO2濃度検出部52がトランスファ・モジュール(T/M)26ないしプロセス・モジュール(P/M)24の室内のO2濃度値を求める。窒素(N2)ガス供給部46は、O2濃度検出部52で求められたO2濃度値をフィードバックして窒素ガスの供給流量を制御する。
【0040】
なお、プロセス・モジュール(P/M)24に専用の排気口やO2センサを設けたり、トランスファ・モジュール(T/M)26に専用の窒素ガス導入口を設ける構成ももちろん可能である。また、ロードロック・モジュール(LL/M)28にO2センサを設けて個別のO2濃度制御を行うことも可能である。また、プロセス・モジュール(P/M)24には処理内容に応じて任意のプロセスガスを供給することができる。
【0041】
次に、図4〜図8につきプロセス・モジュール(P/M)24の構成および機能を詳細に説明する。プロセス・モジュール(P/M)24は急速加熱用の熱処理部として構成されており、直方体形状の箱型ハウジング50を有し、図4および図5に示すように、このハウジング50に反応管52および抵抗加熱ヒータ54を内蔵している。
【0042】
反応管52はたとえば石英からなり、扁平な略六面体形状に形成され、熱処理室を形成する。反応管52の前端部(基板出入り口)はハウジング50の外に出てシャッタ30に気密に接続されている。反応管52の後背面にはガス供給管51が接続されており、後背面から所定の間隔を空けて垂直面の隔壁53が形成されている。ガス供給管51の他端は窒素ガス供給部46(図3)に接続されてよい。隔壁53には複数の通気孔53aが形成されており、ガス供給管51より導入されたN2ガスは隔壁53の通気孔53aを通り抜けて反応管52の室内に拡散する。この構成例では、反応管52の前端部(基板出入り口)が排気口を兼ねており、シャッタ30を開状態にして反応管52内のガスを隣のトランスファ・モジュール(T/M)26側に排気することができる。
【0043】
抵抗加熱ヒータ54は、反応管52の上面、下面、左右両側面にそれぞれ隣接して対向する面状の上面抵抗加熱部56、下面抵抗加熱部58、左側面抵抗加熱部60および右側面抵抗加熱部62を有している。各面状抵抗加熱部56〜62は、ジュール熱により放射熱を発生して、反応管52内の基板Gを加熱する。各面状抵抗加熱部66〜62の放熱面の前には、たとえば高純度炭化ケイ素(SiC)からなる均熱板または熱拡散板64が設けられている。各面状抵抗加熱部56〜62の側面および背面は、たとえばセラミックからなる断熱部材66で囲まれている。ハウジング50はたとえばステンレス鋼からなる。
【0044】
各面状抵抗加熱部56〜62は、図示省略するが、たとえばセラミックからなる芯棒(コア)にたとえば二ケイ化モリブデン(MoSi2)からなる抵抗発熱線や、鉄(Fe)とクロム(Cr)とアルミニウム(Al)の合金線であるカンタル(商品名)線等の抵抗発熱線を一定のピッチまたはリードで巻き付けたコイル状の抵抗発熱素子を平面状(二次元方向)に多数配列してなるものでよい。
【0045】
上面抵抗加熱部56および下面抵抗加熱部58は、基板Gに均一に垂直方向の放射熱を与えるように長手方向(X方向)でゾーン分割してもよい。たとえば、チャンバ入口側から見て前後方向(X方向)にフロントゾーン、ミドルゾーンおよびリアゾーンの3つのゾーンに分割し、各ゾーン別に独立した通電制御を行うようにしてもよい。
【0046】
図6に、抵抗加熱ヒータ54の通電制御系統の構成例を示す。この構成例では、上面抵抗加熱部56および下面抵抗加熱部58には共通の温調用スイッチング回路たとえばSSR(ソリッド・ステート・リレー)68が充てられ、左側面抵抗加熱部60および右側面抵抗加熱部62にはそれぞれ個別のSSR70,72が充てられる。各SSRは、制御回路74の制御の下でスイッチング(オン・オフ)動作して、交流電源76からの電力を各抵抗加熱部に供給する。制御回路74は、各抵抗加熱部(56,58)、60,62の発熱温度(制御量)を反応管52に取り付けた熱電対TCa,TCb,TCcを通してフィードバックし、各設定値に一致するように各SSR68,70,72をオン・オフ制御する。基板加熱温度を高温域たとえば200゜C〜900゜C、好ましくは650゜C〜700゜Cの範囲内に設定するときは、反応管52内に基板Gを搬入する前だけでなく搬入後も加熱温度を高温域の設定値に維持するようにフィードバック制御を行ってよい。また、上記のように上面抵抗加熱部56および下面抵抗加熱部58をゾーン分割する場合は、ゾーン毎に個別のSSRを通じて発熱温度の制御を行ってよい。一方で、制御回路74は、メインコントローラ(図示せず)と抵抗加熱ヒータ56の通電制御に関係する所要の信号またはデータをやりとりする。
【0047】
図4および図5において、反応管52内の底面には、長手方向(X方向)に延びる突条の支持部80が幅方向(Y方向)に適当な間隔を空けて複数本たとえば2本固定されている。これらの突条支持部80は、高耐熱性材たとえば石英、SiCまたはAl2O3からなる。各突条支持部80には長手方向に所定のピッチで基板支持ピン82が複数本(図示の例では7本)植設または立設されている。
【0048】
各基板支持ピン82は、図7に明示するように、基板Gと接触するために基板Gに対して相対的に滑動可能な球体84と、この球体84を半球状の凹面にて任意の方向に滑動または回転可能に保持する保持部(砲金)86とを有する。球体84の材質は石英である。保持部86の材質は、石英でもよいが、球体84の円滑な回転移動を保証するうえでは異種の高耐熱性材(熱伝導率の低い材質)たとえばSiCまたはAl2O3であってよい。
【0049】
このように、この実施形態のプロセス・モジュール(P/M)24では、反応管52内の底部に、基板Gに対して相対的に任意の方向に滑動可能な球体84を有する複数本の基板支持ピン82を所定のレイアウトで離散的に固定配置し、これらの基板支持ピン82に基板Gをほぼ水平な姿勢で載置する。この実施形態の急速加熱処理に際しては、基板Gが予備加熱無しに常温状態でプロセス・モジュール(P/M)24の反応管52に搬入され、基板支持ピン82の上に載置される。反応管52の中は最初から設定加熱温度下(たとえば650゜C〜700゜C)にあるため、常温状態でローディングされた基板Gは大きな熱的ショックないしストレスを受け、急激に膨張変形する。このとき、基板支持ピン82に載置されている基板Gは、球体84の滑動作用により支障なく膨張変形することができ、基板支持ピン82との接触部位付近にダメージを受けなくて済む。また、球体84は石英で構成されているため、高温下で安定しており、コンタミネーションの問題もない。
【0050】
なお、石英に代えて、球体84の材質を遷移金属、好ましくは4族の遷移金属またはその合金としても同様の効果が得られ、特に好ましい材質はZr(ジルコニウム)またはZrO2またはZrを含む合金である。
【0051】
図8に、基板支持ピン82の一変形例を示す。この変形例では、円柱体84’で滑動体を構成し、保持部86’の滑動保持面を半円筒状の凹面に形成している。かかる構成の支持ピンによれば、円柱体84’の回転可能な一方向(たとえば長手方向)において基板を相対的に滑動可能に支持することができる。
【0052】
図9および図10に、トランスファ・モジュール(T/M)26に設けられる基板搬送装置35の構成を示す。この基板搬送装置35では、搬送アーム38の両アーム部38a,38bの上面つまり基板載置面に基板Gと接触するための支持ピン88を所定の間隔を置いて多数取付し、各支持ピン88を石英で構成している。また、両アーム部38a,38bの先端に基板Gの長手方向の位置ずれを防止するためのストッパピン90を取付し、このストッパピン90も石英で構成している。アーム部基端側にも同様のストッパピン(図示せず)を設けてもよい。また、両アーム部38a,38bを高耐熱性材たとえばSiCまたはAl2O3で構成している。図示の構成例では、アーム部38a,38bを中空管に形成し、アーム部上面に穿孔した取付穴92に支持ピン88およびストッパピン90の胴部を差し込んで固定している。アーム部38a,38bを中実体で構成することも可能である。支持ピン88の頭部は彎曲した頂面を有し、たとえば半球体に形成されてよい。また、ストッパピン90は彎曲した側面を有し、たとえば円柱体に形成されてよい。
【0053】
この基板搬送装置35において、隣のプロセス・モジュール(P/M)24に基板Gを搬入/搬出する際には、ベース部36上で搬送アーム38が前後方向に進退または伸縮してプロセス・モジュール(P/M)24の反応管52に出入りする。上記のように、両アーム部38a,38b自体が高耐熱性つまり熱伝導率の低い材質(SiCまたはAl2O3)で構成され、基板Gと直接接触する支持ピン88およびストッパピン90がより一層の高耐熱性材である石英で構成されている。このため、搬入時には常温状態の基板Gを反応管52内の高温雰囲気中に急激に挿入することになり、搬出時には常温状態のアーム部38a,38bで高温状態の基板Gを受け取ることになるが、搬送アーム38側から基板Gの接触部位に与える熱的影響を可及的に小さくすることができる。
【0054】
図1および図2において、ロードロック・モジュール(LL/M)28の室内には、図示省略するが、基板Gを載置して留め置くための、たとえば複数本の支持ピンからなる基板載置部が設けられている。これらの支持ピンも、熱伝導率の低い材質、好ましくは石英で構成されてよい。好適な一態様として、ロードロック・モジュール(LL/M)28を上下多段たとえば2段の室に分割し、たとえば下段の室を基板搬入用に充て、上段の室を基板搬出用に充てることができる。基板搬出側の室(上段室)には水冷または空冷式の冷却機構(図示せず)を設けてもよい。このような多段室構成により、ロードロック・モジュール(LL/M)28内に複数枚の基板Gを同時に留め置くことができる。
【0055】
次に、図11および図12につき、この実施形態の各熱処理ユニット22における全体の動作手順を説明する。なお、以下に説明する手順はメインコントローラまたはシステムコントローラによって制御される。
【0056】
図11には、ロードロック・モジュール(LL/M)28を一室構成とした場合の手順を示す。処理の前提として、カセットステーション10(L/M)には未処理の基板Gを収納するカセットCRがセットされる。また、各熱処理ユニット22において、プロセス・モジュール(P/M)24とトランスファ・モジュール(T/M)26の室内は、上記のようなガス供給排気システム(図3)により所定の酸素濃度雰囲気に維持されている。
【0057】
ローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18は、カセットステーション10(L/M)上のカセットCRから1枚の未処理基板Gを取り出すと、ピンセット20を約180゜旋回させてから、該当の熱処理ユニット22の前まで移動してくる。この基板搬送動作にタイミングを合わせて、該熱処理ユニット22においてゲートバルブ34(GV1)が開状態となり(ステップS1)、基板搬送機構18は大気空間の下で基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28に搬入する(ステップS2)。搬入後に、ゲートバルブ34(GV1)が閉じて、ロードロック・モジュール(LL/M)28は密閉される(ステップS3)。次いで、ロードロック・モジュール(LL/M)28内の大気ガスはガス供給排気システム(図3)によりN2ガスで置換される(ステップS4)。N2置換の完了後にゲートバルブ32(GV2)が開状態となる(ステップS5)。
【0058】
こうして、ロードロック・モジュール(LL/M)28とトランスファ・モジュール(T/M)26とが開状態のゲートバルブ32(GV2)を介して連通する。この状態の下で、トランスファ・モジュール(T/M)26側の基板搬送装置35が基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28からプロセス・モジュール(P/M)24へ搬送する(ステップS6)。より詳細には、基板搬送装置35の搬送アーム38が、先ずロードロック・モジュール(LL/M)28の室内に入って基板載置台から基板Gを受け取り、次にトランスファ・モジュール(T/M)26に後退してからベース部36と一体に約180゜旋回する。この間に、シャッタ30(SH)が開いて(ステップS7)、トランスファ・モジュール(T/M)26とプロセス・モジュール(P/M)24も連通する。これにより、基板搬送装置35の搬送アーム38は、プロセス・モジュール(P/M)24の反応管52の中に進入して、基板Gを基板支持ピン82の上に速やかにローディングすることができる。
【0059】
プロセス・モジュール(P/M)24への基板Gの搬入が済むと、シャッタ30(SH)が閉まる(ステップS8)。こうして、プロセス・モジュール(P/M)24において、それまで常温状態であった基板Gに対して所定の加熱温度(たとえば650゜C〜700゜C)で急速加熱処理(PROCESS)が行われる(ステップS9)。
【0060】
所定の処理時間が経過すると、シャッタ30(SH)が開く(ステップS10)。そうすると、外で待機していたトランスファ・モジュール(T/M)26側の基板搬送装置35が、搬送アーム38を反応管52の中に入れて処理済みの基板Gを引き取って搬出し、次いで旋回移動してから、ロードロック・モジュール(LL/M)28へ搬入する(ステップS11)。なお、基板Gが反応管52から搬出された直後に、シャッタ30(SH)が閉じる(ステップS12)。
【0061】
上記のようにしてロードロック・モジュール(LL/M)28に処理済みの基板Gが搬入されると、直後にゲートバルブ32(GV2)が閉じる(ステップS13)。これによって、トランスファ・モジュール(T/M)26からロードロック・モジュール(LL/M)28が遮断される。基板Gは、基板搬送装置35による搬送の間に温度を相当下げるが、ロードロック・モジュール(LL/M)28内の停留によってさらに温度を下げる。そして、所定時間後にゲートバルブ34(GV1)が開く(ステップS14)。外ではローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18が待機しており、開状態のゲートバルブ34(GV1)を通して大気空間の下でロードロック・モジュール(LL/M)28から処理済みの基板Gを取り出し、カセットステーション10(L/M)上の該当カセットCRへ移送する(ステップS15)。
【0062】
後続の未処理基板Gに対しても同じ処理時間をかけて上記のステップS1〜S15を繰り返す。なお、図11には各ステップの所要時間(一例)も示している。
【0063】
図12には、ロードロック・モジュール(LL/M)28を多段室に構成した場合の手順を示す。この場合は、上記したようにロードロック・モジュール(LL/M)28に処理済み基板Gと未処理基板Gとを同時に留め置いたり、あるいは効率よく入れ替えすることができるため、相前後する2枚の基板G,Gに対する工程を時間的に多重化して、スループットを一層高めることができる。
【0064】
詳細には、図12に示すように、先行の未処理基板Gについてロードロック・モジュール(LL/M)28からプロセス・モジュール(P/M)24への搬送を行っている間に、ゲートバルブ32(GV2)を閉じてからゲートバルブ34(GV1)を開けて、後続の未処理基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28に搬入することができる。
【0065】
そして、プロセス・モジュール(P/M)24で先行の基板Gに対する熱処理を行っている間に、後続の基板Gについてロードロック・モジュール(LL/M)28の室内をN2ガスの雰囲気に置換することができる。
【0066】
先行の基板Gが熱処理後にプロセス・モジュール(P/M)24からロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側の室(上段室)に搬送される時、後続の基板Gは搬入側の室(下段室)で待機しておくことができる。
【0067】
そして、トランスファ・モジュール(T/M)26の基板搬送装置35は、先行の処理済み基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側の室(上段室)に搬入すると、それと入れ替わりに搬入側の室(下段室)から後続の未処理基板Gを逆行程でプロセス・モジュール(P/M)24へ搬送することができる。
【0068】
こうして後続の未処理基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28よりプロセス・モジュール(P/M)24へ搬送する間に、ゲートバルブ32(GV2)を閉じてからゲートバルブ34(GV1)を開けて、先行の処理済み基板Gをロードロック・モジュール(LL/M)28から搬出することができる。
【0069】
なお、プロセス・モジュール(P/M)24で後続の基板Gに対する熱処理を行っている間に、ロードロック・モジュール(LL/M)28側ではゲートバルブ34(GV1)を閉めて室内をN2ガスの雰囲気に置換しておいてよい。熱処理の終了後は、ゲートバルブ32(GV2)およびシャッタ30(SH)を開けて処理済みの基板Gをプロセス・モジュール(P/M)24からロードロック・モジュール(LL/M)28に搬送し、次いでゲートバルブ32(GV2)を閉めてから所定時間後にゲートバルブ34(GV1)を開けて基板Gを外へ搬出してよい。
【0070】
図12の手順は、要するに、下記のステップ1〜17を含んでいる。
【0071】
ステップ1: プロセス・モジュール(P/M)24の反応室52およびトランスファ・モジュール(T/M)26の室内に酸素濃度の制御されたN2ガス雰囲気を形成する。
【0072】
ステップ2: ゲートバルブ34(GV1)を開状態にして大気空間の下でローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18により未処理の第1の基板G1をロードロック・モジュール(LL/M)28の搬入側室(下段室)に搬入する。
【0073】
ステップ3: 該第1の基板G1の搬入後にゲートバルブ34(GV1)を閉状態にしてロードロック・モジュール(LL/M)28内の大気ガスをN2ガスで置換する。
【0074】
ステップ4: ゲートバルブ32(GV2)を開状態にしてトランスファ・モジュール(T/M)26の基板搬送装置35により第1の基板G1をロードロック・モジュール(LL/M)28の搬入側室(下段室)から搬出する。
【0075】
ステップ5: シャッタ30(SH)を開状態にして基板搬送装置35によって第1の基板G1をプロセス・モジュール(P/M)24の反応室52に搬入する。
【0076】
ステップ6: ゲートバルブ32(GV2)を閉状態にし、次いでゲートバルブ34(GV1)を開状態にして大気空間の下でローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18により未処理の第2の基板G2をロードロック・モジュール(LL/M)28内の搬入側室(下段室)に搬入する。このステップ6は、上記ステップ5の最中に行うことが可能である。
【0077】
ステップ7: シャッタ30(SH)を閉状態にしてプロセス・モジュール(P/M)24において第1の基板G1に対する熱処理を実行する。
【0078】
ステップ8: ゲートバルブ34(GV1)を閉状態にしてロードロック・モジュール(LL/M)28内の大気ガスをN2ガスで置換する。このステップ8は、上記ステップ7の最中に行うことができる。
【0079】
ステップ9: 第1の基板G1に対する熱処理の終了後にシャッタ30(SH)およびゲートバルブ32(GV2)を相次いで開状態にする。
【0080】
ステップ10: 基板搬送装置35によりプロセス・モジュール(P/M)24から処理済みの第1の基板G1を搬出してロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側室(上段室)に搬入する。
【0081】
ステップ11: 基板搬送装置35により未処理の第2の基板G2をロードロック・モジュール(LL/M)28の搬入側室(下段室)から搬出してプロセス・モジュール(P/M)24の反応室52に搬入する。
【0082】
ステップ12: ゲートバルブ32(GV2)を閉状態にし、次いでゲートバルブ34(GV1)を開状態にして大気空間の下でローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18により処理済みの第1の基板G1をロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側室(上段室)から搬出する。このステップ12は、上記ステップ11の最中に行うことができる。
【0083】
ステップ13: シャッタ30(SH)を閉状態にしてプロセス・モジュール(P/M)24において第2の基板G2に対する熱処理を実行する。
【0084】
ステップ14: ゲートバルブ34(GV1)を閉状態にしてロードロック・モジュール(LL/M)28内の大気ガスをN2ガスで置換する。このステップ14は、上記ステップ13の最中に行うこができる。
【0085】
ステップ15: 第2の基板G2に対する熱処理の終了後にシャッタ30(SH)およびゲートバルブ32(GV2)を相次いで開状態にする。
【0086】
ステップ16: トランスファ・モジュール(T/M)26の基板搬送装置35基板搬送装置35によりプロセス・モジュール(P/M)24から処理済みの第2の基板G1を搬出してロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側室(上段室)に搬入する。
【0087】
ステップ17: ゲートバルブ32(GV2)を閉状態にし、次いでゲートバルブ34(GV1)を開状態にして大気空間の下でローダ/アンローダ部12の基板搬送機構18により処理済みの第2の基板G2をロードロック・モジュール(LL/M)28の搬出側室(上段室)から搬出する。
【0088】
図11および図12に示すような動作は各熱処理ユニット22毎に独立して行われる。この実施形態では、4台の熱処理ユニット22を併設しているため、ローダ/アンローダ部12が各ユニット22に等しい時間間隔でアクセスできるようにユニット間で1/4タクトずつタイミングをずらして、それら4台の熱処理ユニット22を同時稼動させることができる。仮に、1台または数台の熱処理ユニット22が障害を起こして動作を停止しても、残りの熱処理ユニット22およびローダ/アンローダ部12は何等影響を受けることなく継続して運転できるため、装置全体のスループット低下を最小限に食い止めることができる。
【0089】
また、この実施形態のTFT用熱処理装置は、プロセス・モジュール(P/M)24、トランスファ・モジュール(T/M)26およびロードロック・モジュール(LL/M)28をゲート機構30,32を介して直線的に連結してなるライン状の熱処理ユニット22を多段かつ並列配置して機能的な分散化と空間的な集積化を同時に実現している。たとえば、上記の構成例では4台の熱処理ユニット22を2段×2列のレイアウトで配置したが、6台の場合は3段×2列の配置構成とすることができる。このことにより、フットプリントの改善だけでなく、ローダ/アンローダ部12の負担を軽減させ、基板搬送効率ないしスループットの大なる向上を図ることができる。また、空間的な集積化によりメンテナンスに便利であり、メンテナンスコストも低減できる。
【0090】
上記した実施形態のプロセス・モジュール(P/M)24は処理室に反応管52を用いたが、本発明の処理部は他の方式も可能であり、たとえばホットプレートを用いて熱処理を行う方式も可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のTFT用熱処理装置によれば、装置のフットプリントおよびメンテナンス性を大きく改善することができる。
【0092】
また、本発明のTFT用熱処理装置または熱処理方法によれば、スループットの向上を図れるとともに、高温プロセスまたは急速熱処理に良好に適用可能であり、大型基板に有利に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるTFT用熱処理装置の全体構成を示す略側面図である。
【図2】実施形態によるTFT用熱処理装置の全体構成を示す略平面図である。
【図3】実施形態におけるモジュール内の雰囲気を制御するためのガス供給排気システムの一例を示すブロック図である。
【図4】実施形態におけるプロセス・モジュールの内部構成を示す略縦断面図である。
【図5】実施形態におけるプロセス・モジュールの内部構成を示す略横断面図である。
【図6】実施形態のプロセス・モジュールに設けられる抵抗加熱ヒータの通電制御部の回路構成を示す図である。
【図7】実施形態のプロセス・モジュールに設けられる基板支持ピンの構成を示す斜視図である。
【図8】実施形態における基板支持ピンの一変形例を示す斜視図である。
【図9】実施形態のトランスファ・モジュールに設けられる基板搬送装置の構成を示す略側面図である。
【図10】実施形態における基板搬送装置の要部の構成を示す図である。
【図11】実施形態の各熱処理ユニットにおける全体の動作手順を説明する図である。
【図12】実施形態の各熱処理ユニットにおける全体体の動作手順を説明する図である。
【符号の説明】
10  カセットステーション
12  ローダ/アンローダ部
14  処理ユニット群
18  基板搬送機構
24  プロセス・モジュール
26  トランスファ・モジュール
28  ロードロック・モジュール
30  シャッタ
32  ゲートバルブ
34  ゲートバルブ
35  基板搬送装置
38  搬送アーム
52  反応管
54  抵抗加熱ヒータ
82  基板支持ピン
84  球体(滑動体)
86  保持部
88  支持ピン

Claims (24)

  1. 密閉可能な処理室内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理部と、
    前記処理部で前記処理を受ける前または受けた後の前記基板を一時的に留め置くためのロードロック室と、
    前記処理部の処理室と前記ロードロック室との間で両室にそれぞれ第1および第2のゲート機構を介して隣接し、前記基板の搬入または搬出のため両室に出入り可能な第1の搬送手段を設けた搬送室と
    を有し、前記処理部、前記搬送室および前記ロードロック室を水平方向にほぼ直線的に配置して1つの処理ユニットとし、前記処理ユニットを鉛直方向に複数多段に配置してなるTFT用熱処理装置。
  2. 前記処理ユニットを水平方向に複数平行に並べて配置してなる請求項1に記載のTFT用熱処理装置。
  3. 前記基板を出し入れ可能に収納するカセットを所定の位置に置いておくステーションと、
    前記ステーション上の前記カセットと各々の前記処理ユニットにおける前記ロードロック室との間で前記基板を搬送するための第2の搬送手段と
    を有する請求項1または2に記載のTFT用熱処理装置。
  4. 前記処理部が、前記処理室に所望のガスを導入するためのガス導入口と室内のガスを排気するための排気口とを有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  5. 前記処理部が、前記基板を短時間で熱処理するための急速加熱手段を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  6. 前記急速加熱手段が、前記基板の被処理面全体にほぼ垂直に放射熱を与えるための放熱手段を有する請求項5に記載のTFT用熱処理装置。
  7. 前記処理部が前記処理室内に前記基板をほぼ水平な姿勢で載置して支持するための支持部材を有し、前記支持部材が前記基板と接触するために前記基板に対して相対的に滑動可能な滑動部材を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  8. 前記第1の搬送手段が、前記基板をほぼ水平な姿勢で支持するための高耐熱性材からなる搬送アームと、前記基板と接触するために前記搬送アームに固定取付された石英からなる接触部材とを有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  9. 前記ロードロック室が、前記処理を受ける前の前記基板を留め置くための第1の室と前記処理の済んだ前記基板を留め置くための第2の室とを上下多段に配置してなる請求項1〜8のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  10. 前記第2の室内で前記基板を強制的に冷却するための冷却機構を有する請求項9に記載のTFT用熱処理装置。
  11. 密閉可能な空間内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理室と、
    前記処理室内で前記基板をほぼ水平な姿勢で載せて支持するための支持部材とを具備し、前記支持部材が前記基板と接触するために前記基板に対して相対的に滑動可能な滑動部材を有するTFT用熱処理装置。
  12. 前記滑動部材が石英からなる請求項7または11に記載のTFT用熱処理装置。
  13. 前記滑動部材が遷移金属からなる請求項7または11に記載のTFT用熱処理装置。
  14. 前記滑動部材が一定位置で任意の方向に回転自在に支持された球体である請求項7,11,12または13のいずれか一項に記載のTFT用熱処理装置。
  15. 密閉可能な空間内でガラス基板に所定の熱処理を施すための処理室と、
    前記処理室に隣接して前記処理室に出入り可能に設けられ、前記基板をほぼ水平な姿勢で支持するための高耐熱性材からなる搬送アームと、前記基板と接触するために前記搬送アームに固定取付された石英からなる接触部材とを有する搬送手段と
    を有するTFT用熱処理装置。
  16. 前記高耐熱性材が炭化ケイ素(SiC)またはアルミナ(Al2O3)である請求項8または15に記載のTFT用熱処理装置。
  17. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱処理装置を用いてガラス基板に所定の熱処理を施すための熱処理方法であって、
    前記処理部の処理室および前記搬送室の室内に酸素濃度の制御された所望の雰囲気を形成する第1のステップと、
    前記ロードロック室の前記搬送室とは反対側に設けられる第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記基板を前記ロードロック室に搬入する第2のステップと、
    前記基板の搬入後に前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第3のステップと、
    前記ロードロック室と前記搬送室との間の前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記ロードロック室から搬出する第4のステップと、
    前記搬送室と前記処理部との間の前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記処理部の処理室に搬入する第5のステップと、
    前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記熱処理を実行する第6のステップと、
    前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記処理部から搬出する第7のステップと、
    前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記基板を前記ロードロック室に搬入する第8のステップと、
    前記基板の前記ロードロック室への搬入後に前記第2のゲート機構を開状態から閉状態に切り換える第9のステップと、
    前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室より前記基板を搬出する第10のステップと
    を有する熱処理方法。
  18. 前記第6のステップは、前記処理室内で前記基板を予備加熱無しに650゜C〜700゜Cの温度で急速加熱する請求項17に記載の熱処理方法。
  19. 前記第8のステップの最中に前記第1のゲート機構を開状態から閉状態に切り換える請求項16または17に記載の熱処理方法。
  20. 請求項10または11に記載の熱処理装置を用いてガラス基板に前記熱処理を施すための熱処理方法であって、
    前記処理部の処理室および前記搬送室の室内に酸素濃度の制御された所望の雰囲気を形成する第1のステップと、
    前記ロードロック室の前記搬送室とは反対側に設けられる第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で第1の基板を前記ロードロック室の第1の室に搬入する第2のステップと、
    前記第1の基板の搬入後に前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第3のステップと、
    前記ロードロック室と前記搬送室との間の前記第2のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記ロードロック室の第1の室から搬出する第4のステップと、
    前記搬送室と前記処理部との間の前記第1のゲート機構を開状態にして前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記処理部の処理室に搬入する第5のステップと、
    前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で第2の基板を前記ロードロック室の第1の室に搬入する第6のステップと、
    前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記第1の基板に対する前記熱処理を実行する第7のステップと、
    前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第8のステップと、
    前記第1の基板に対する前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構および前記第2のゲート機構をそれぞれ開状態にする第9のステップと、
    前記第1の搬送手段により前記第1の基板を前記処理部から搬出して前記ロードロック室の第2の室に搬入する第10のステップと、
    前記第1の搬送手段により前記第2の基板を前記ロードロック室の第1の室から搬出して前記処理部の処理室に搬入する第11のステップと、
    前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室の第2の室より前記第1の基板を搬出する第12のステップと、
    前記第1のゲート機構を閉状態にして前記処理部において前記第2の基板に対する前記熱処理を実行する第13のステップと、
    前記第3のゲート機構を閉状態にして前記ロードロック室内の大気ガスを不活性ガスで置換する第14のステップと、
    前記第2の基板に対する前記熱処理の終了後に前記第1のゲート機構および前記第2のゲート機構をそれぞれ開状態にする第15のステップと、
    前記第1の搬送手段により前記第2の基板を前記処理部から搬出して前記ロードロック室の第2の室に搬入する第16のステップと、
    前記第2のゲート機構を閉状態にし、次いで前記第3のゲート機構を開状態にして大気空間の下で前記ロードロック室の第2の室より前記第2の基板を搬出する第17のステップと
    を有する熱処理方法。
  21. 前記第6のステップを前記第5のステップの最中に行う請求項20に記載の熱処理方法。
  22. 前記第8のステップを前記第7のステップの最中に行う請求項20または21に記載の熱処理方法。
  23. 前記第12のステップを前記第11のステップの最中に行う請求項20〜22のいずれか一項に記載の熱処理方法。
  24. 前記第14のステップを前記第13のステップの最中に行う請求項20〜23のいずれか一項に記載の熱処理方法。
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