JP2008262188A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像効率がよく、ガサツキ、濃淡ムラ及び白抜けを抑制できる現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置10は、現像スリーブ14、磁石15及びドクターブレード16を備える。現像スリーブ14は、現像領域Aへ2成分現像剤Gを搬送する。磁石15は現像スリーブ14の内部に非回転に配置される。ドクターブレード16は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側に配置される。ドクターブレード16は磁性ブレード161を含む。回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さは0.2mm以上0.4mm以下である。現像スリーブ14上において、回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の中心が対向する位置から、規制極151の磁力が最大となる位置Bまでの距離をL(mm)とし、現像スリーブ14の直径をD(mm)としたとき、磁性ブレード161は、0≦L/D≦0.044の関係が成立する範囲内に配置される。
【選択図】図3
【解決手段】現像装置10は、現像スリーブ14、磁石15及びドクターブレード16を備える。現像スリーブ14は、現像領域Aへ2成分現像剤Gを搬送する。磁石15は現像スリーブ14の内部に非回転に配置される。ドクターブレード16は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側に配置される。ドクターブレード16は磁性ブレード161を含む。回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さは0.2mm以上0.4mm以下である。現像スリーブ14上において、回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の中心が対向する位置から、規制極151の磁力が最大となる位置Bまでの距離をL(mm)とし、現像スリーブ14の直径をD(mm)としたとき、磁性ブレード161は、0≦L/D≦0.044の関係が成立する範囲内に配置される。
【選択図】図3
Description
この発明は、2成分現像剤を用いた電子写真方式の画像形成処理において静電潜像を可視像化する現像装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成プロセスでは、一様な電位に帯電した静電潜像担持体が画像情報に応じた光で露光されて、静電潜像担持体上に静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置によって可視像化される。静電潜像を現像する構成として、磁性1成分現像剤又は非磁性1成分現像剤を用いる1成分現像方式と、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を用いる2成分現像方式とがある。
2成分現像方式では、キャリアと呼ばれる磁性粒子とトナーとが撹拌されて互いに摩擦帯電することによってキャリアの表面にトナーが担持される。磁石を内包する現像剤担持体の表面には、トナーを担持したキャリアが、穂と呼ばれる突起形状に形成される。穂中のトナーが現像剤担持体上から静電潜像担持体上の静電潜像へ移動することで、静電潜像が現像される(例えば、特許文献1参照。)。
2成分現像方式は、1成分現像方式に比べると装置が若干複雑になるが、トナーの電位設定が比較的容易であり、高速対応性および安定性に優れるので、多用されている。
2成分現像方式において現像剤担持体上での2成分現像剤の層厚を規制する構成として、非磁性ブレードを用いる方式の他に磁性ブレード(磁性部材)を用いる方式が知られている。
特許第3305138号公報
しかし、磁性ブレードを用いる方式では、現像された画像の反射濃度が0.3以下のハーフトーン領域において、特に写真画像等の低濃度領域において、ガサツキが発生しやすい。
また、(2成分)現像剤の搬送方向に沿う方向において磁性ブレードが厚い(例えば厚さ1.0mm)場合、現像剤担持体上で穂立ちした現像剤が太く且つ短くなり、穂の中ほどからの現像剤の静電潜像担持体への移動が妨げられ、高濃度領域を印刷した際に、画像に濃度ムラや白抜けが生じやすい。さらに、穂立ちした現像剤の先端が、磁性ブレードから離れるまでにかかる時間が長くなることで穂が寝てしまい、現像効率が悪化する。
この発明の目的は、現像効率がよく、ガサツキ、濃淡ムラ及び白抜けを抑制できる現像装置を提供することにある。
この発明の現像装置は、2成分現像剤を用いた電子写真方式の画像形成処理において静電潜像を可視像化する現像装置であって、現像剤担持体、磁石、及び、現像剤規制部材を備える。現像剤担持体は、2成分現像剤を担持しながら回転し、静電潜像担持体と対向する現像領域へ2成分現像剤を搬送する。磁石は、現像剤担持体の内部に固定的に配置されている。現像剤規制部材は、現像剤担持体の回転方向において現像領域より上流側で、現像剤担持体に間隙を設けて対向配置されている。現像剤規制部材は少なくとも磁性部材を含む。磁性部材の回転方向に沿う方向の厚さは0.2mm以上0.4mm以下である。現像剤担持体上において、磁性部材の回転方向に沿う方向の中心が対向する位置から、位置に配置された磁極の磁力が最大となる位置まで、の距離をL(mm)とし、現像体担持体の直径をD(mm)としたとき、磁性部材は、0≦L/D≦0.044の関係が成立する範囲内に配置されている。
この構成では、現像剤として2成分現像剤が用いられる。回転方向に沿う方向の磁性部材の厚さが0.4mm以下にされるので、現像剤担持体上に現像剤が、細く且つ現像剤担持体の半径方向に長く、穂立ちする。このため、現像剤担持体上における現像剤の密度が小さくなる。これによって、静電潜像を可視像化する際、穂の中ほどの現像剤が静電潜像担持体へ移動しやすくなる。また、磁性部材を厚さ0.2mm未満に製造することは現在の技術では困難であり、厚さ0.2mm以上において精度よく形成される。さらに、現像剤担持体上における現像剤の密度が小さくなるので、所定量の現像剤を搬送するためには現像剤担持体と現像剤規制部材との間隙を大きくすることとなり、現像剤と現像剤規制部材との過度の摩擦が抑えられる。また、L/Dの値が0以上0.044以下の範囲内となる位置に磁性部材が配置されていれば、磁性部材に対向する位置の磁極の磁力の影響が、磁性部材に十分に及ぶ。このため、現像剤担持体上に現像剤が細長く穂立ちする。
上述の構成において、この発明の現像装置は、現像剤担持体の回転方向に沿う方向の磁性部材の厚さと現像剤担持体の半径方向に沿う方向の磁性部材の高さとを乗じて算出される磁性部材の断面積は、1.0mm2以上2.1mm2以下であり、磁性部材の透磁率は、300以上495以下であってもよい。磁性部材の断面積が1.0mm2以上2.1mm2以下で、且つ、透磁率が300以上495以下である場合に、現像剤の穂立ちの高さが良好になる。断面積が2.1mm2を超える場合、又は、透磁率が495を超える場合は、細長く穂立ちした現像剤の先端が、磁性部材から離れるまでにかかる時間が長くなることによって寝てしまい、現像効率が悪化する。一方、断面積が1.0mm2未満の場合、又は、透磁率が300未満の場合は、現像剤の穂が細長い状態に形成されず、現像効率が悪化する。
また、磁性部材は、ニッケル成分の割合が1%以下であるステンレスで構成されていてもよい。ニッケル成分の割合が1%を超えると、磁性部材の透磁率が低くなりすぎ、現像剤の穂が太く、短くなり、現像効率が悪化する。また、この場合、磁性部材と現像剤担持体との間隔を狭めなければ、現像効率を上昇させることが困難になるが、間隔を狭めると現像剤が劣化して、現像剤の流動性の低下が起こる。これに対して、磁性部材のニッケル成分の割合が1%以下であれば、現像剤の流動性、現像剤担持体のフィルミングの抑止効果、及び、現像剤の穂立ちの高さが、ともに良好となり、現像効率が向上する。
さらに、磁性部材は、エッチング処理によって形成されていてもよい。磁性部材がエッチング処理によって形成された場合、切断面に歪みやバリが生じることがなく、磁性部材の位置が高精度に調整される。このため、現像剤の搬送不良が防がれ、画像の濃度ムラや白抜けが防止される。
また、磁性部材は、回転方向の上流側に配置される面及び下流側に配置される面の両面からエッチング処理されることで形成されていてもよい。磁性部材が両面からエッチング処理されることで、処理面が傾斜しないので、一旦形成された現像剤の細長い穂が折れることが抑えられる。したがって、一方の面のみからエッチング処理する場合より両面からエッチング処理した場合の方が、現像効率がより向上する。
さらに、現像剤担持体の表面粗さは、5μm以上12μm以下であってもよい。現像剤担持体の表面粗さが5μm未満である場合は、初期から現像剤の搬送不良が起こりやすく、印刷した際の画像に濃度ムラや白抜けが生じやすくなる。逆に表面粗さが12μmを超える場合は、現像剤が劣化しやすくなり、現像剤の流動性が悪化する。現像剤担持体の表面粗さが5μm以上12μm以下である場合に、現像剤の穂が均一に形成される。
また、現像剤担持体は、非磁性のステンレス製であってもよい。非磁性のステンレス製の現像剤担持体は、例えばアルミニウム製の現像剤担持体に比べて、熱伝導率が低い。このため、非磁性のステンレス製の現像剤担持体は、画像形成装置の本体からの熱などの影響を受けにくく、熱せられにくいので、現像剤担持体のフィルミングの抑止効果が良好となる。
さらに、現像剤担持体は、現像領域において、下方から上方へ2成分現像剤を搬送するように構成されていてもよい。現像剤担持体が下方から上方へ現像剤を搬送するように構成することで、下部に溜まっている現像剤を現像領域へ搬送することが可能となり、搬送不良が起こりにくくなる。
この発明の画像形成装置は、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、上述のいずれかの構成の現像装置であって静電潜像担持体に担持された静電潜像を可視像化する現像装置と、を備える。
この発明によれば、回転方向に沿う方向の磁性部材の厚さが0.4mm以下にされるので、現像剤担持体上に現像剤が、細く且つ現像剤担持体の半径方向に長く、穂立ちする。このため、現像剤担持体上における現像剤の密度が小さくなる。これらによって、静電潜像を可視像化する際、穂の中ほどの現像剤が静電潜像担持体へ移動しやすくなり、現像効率を向上させることができる。したがって、ガサツキ、濃淡ムラ及び白抜けを抑制することができる。
また、磁性部材を厚さ0.2mm未満に製造することは現在の技術では困難であり、厚さ0.2mm以上において精度よく形成され、現像効率が向上する。
さらに、現像剤担持体上における現像剤の密度が小さくなるので、所定量の現像剤を搬送するためには現像剤担持体と現像剤規制部材との間隙を大きくすることとなり、現像剤と現像剤規制部材との過度の摩擦が抑えられる。このため、現像剤の劣化が抑えられ、現像剤の流動性の低下を抑制することができる。
また、L/Dの値が0以上0.044以下の範囲内となる位置に磁性部材が配置されていれば、磁性部材に対向する位置の磁極の磁力の影響を、磁性部材が十分に受けることができる。このため、現像剤担持体上に現像剤を細長く穂立ちさせることができ、現像剤担持体上における現像剤の層厚を、精度よく規制することができる。
以下に、この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係る現像装置10を備えた画像形成装置1の一部の構成を示す断面図である。
画像形成装置1は、現像剤としてトナー及び磁性粒子であるキャリアを含む2成分現像剤を用いる2成分現像方式を採用している。画像形成装置1は、感光体ドラム2、帯電器3、露光装置4、現像装置10、転写器5、クリーニング装置6、除電器7、定着装置8、及び、電源9を備えている。
感光体ドラム2は、この発明の静電潜像担持体に相当し、図1において時計方向に回転する。帯電器3、露光装置4、現像装置10、転写器5、クリーニング装置6、及び、除電器7は、感光体ドラム2の回転方向に沿って、この順に配置されている。
記録媒体の一例である用紙Pは、感光体ドラム2と転写器5との間を、図1において右方向へ搬送される。定着装置8は、用紙の搬送方向において転写器5の下流側に配置されている。
感光体ドラム2は、ドラム状の基材2A、及び、基材2Aの外周面上に薄膜状に形成された光導電層2Bを有している。基材として、アルミニウム等の金属が用いられる。光導電層2Bとして、有機光半導体(OPC:Organic Photo-Conductor)やアモルファスシリコン(a−Si)等が用いられる。
帯電器3は、感光体ドラム2の外周面を一様に帯電させる。帯電器3として、タングステンワイヤ等の帯電線、金属製のシールド板、グリット板からなるコロナ帯電器や帯電ローラ、又は、帯電ブラシ等が用いられる。
露光装置4は、画像情報に応じて感光体ドラム2の外周面上に光を照射することで、静電潜像を形成する。露光装置4として、レーザ又はLED(Light Emitting Diode)等が用いられる。
現像装置10は、感光体ドラム2と現像装置10との間に形成される現像電界によって、トナーを感光体ドラム2の外周面上に供給することで、静電潜像を可視像化してトナー像にする。現像装置10は、図示しないバイアス電源を備えている。
転写器5は、電源9から負荷される転写バイアスによって、トナー像を用紙P上に転写する。転写器5として、転写ローラ、帯電ブラシ、又は、コロナ帯電器等が用いられる。
定着装置8は、用紙P上に転写されたトナーを用紙Pに熱圧着することで、トナー像を用紙Pに定着させる。
クリーニング装置6は、トナー像が用紙Pに転写された後の感光体ドラム2の外周面上に残留したトナーを除去する。クリーニング装置6は、例えばクリーニングブレードを有している。
除電器7は、トナーが除去された後の感光体ドラム2の外周面の電荷を除去する。
除電器7で電荷を除去された感光体ドラム2の外周面は、再び帯電器3によって一様に帯電され、感光体ドラム2の外周面には露光装置4によって静電潜像が形成され、静電潜像は現像装置10によってトナー像にされ、トナー像は転写器5によって用紙Pに転写されて定着装置8によって用紙Pに定着する。感光体ドラム2の外周面上に残留したトナーはクリーニング装置6によって除去され、感光体ドラム2の外周面は除電器7によって除電される。このような画像形成プロセスが、必要に応じて繰り返される。
図2は、現像装置10の概略の構成を示す断面図である。
現像装置10は、ハウジング11、攪拌搬送ローラ12,13、現像スリーブ14、磁石15、及び、ドクターブレード16を備えている。現像スリーブ14はこの発明の現像剤担持体に相当する。ドクターブレード16はこの発明の現像剤規制部材に相当する。
上述のように、この発明では、現像剤Gとして、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤が用いられている。現像剤は、ハウジング11内に収容されている。例えば、トナーの粒径は6.2μmであり、キャリアの粒径は50μmである。
攪拌搬送ローラ12,13は、ハウジング11内に収容されており、現像剤Gを、攪拌するとともに現像スリーブ14へ搬送する。この際、キャリアとトナーとが攪拌搬送ローラ12,13によって撹拌されて互いに摩擦帯電することによって、キャリアの表面にトナーが担持される。そして、キャリアの表面にトナーが担持された状態で、現像スリーブ14へ搬送される。
現像スリーブ14は、一部がハウジング11の外部に露出するとともに感光体ドラム2の外周面に対向するように、ハウジング11内に回転自在に配置されている。現像スリーブ14は、磁性を有しないステンレス製である。現像スリーブ14の素材として、例えば、SUS302、SUS303、SUS304、SUS304Cu、SUS304L、SUS304N1、SUS304J3、SUS305、SUS305J1、SUS309S、SUS310S、SUS316、SUS316L、SUS316N、SUS316Ti、SUS316J1、SUS316F、SUS317、SUS317F、SUS321、又は、SUS347が用いられる。
現像スリーブ14の外周面は、サンドブラスト加工を施されている。現像スリーブ14の外周面の十点平均表面粗さは、5μm以上12μm以下の範囲内にされている。
現像装置10は、現像スリーブ14のハウジング11から露出している部分が下方から上方へ回転する汲み上げ現像方式を採用しており、感光体ドラム2の外周面とこれに対向する現像スリーブ14の外周面とは、同一方向に回転する。現像スリーブ14が下方から上方へ現像剤Gを搬送するように構成したことで、下部に十分に溜まっている現像剤Gを現像領域Aへ搬送することが可能となり、搬送不良が起こりにくくなる。
磁石15は、複数の磁極を有し、現像スリーブ14の内部に固定的に配置されている。
ドクターブレード16は、現像スリーブ14の回転方向において、現像スリーブ14と感光体ドラム2とが対向する現像領域Aより上流側に配置されている。ドクターブレード16は、現像スリーブ14の外周面上に担持される現像剤Gの層厚を規制する。
図3は、現像装置10の一部の構成を示す断面図である。
この実施形態では、磁石15は、ドクターブレード16に対向する位置の規制極151(S極。例えば、832ガウス。)、現像領域Aに対向する位置の主極152(N極。例えば、1149ガウス。)の他に、S極、N極、N極、S極、及び、N極を有しており、これらの磁極は現像スリーブ14の回転方向に沿ってこの順に配置されている。
ドクターブレード16は、磁性ブレード161及び非磁性ブレード162からなり、磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において非磁性ブレード162より上流側に配置されている。磁性ブレード161と非磁性ブレード162とは、互いの間の隙間が例えば100μm以下となるように密着した状態で、固定用板金17に、ネジ18又はリベット等で固定されている。固定用板金17は、ハウジング11に固定されている。磁性ブレード161及び非磁性ブレード162は、直接、ハウジング11に固定されていてもよい。
磁性ブレード161は、ニッケル成分の割合が1%以下であるステンレスで構成されている。磁性ブレード161の透磁率は、500以下である。磁性ブレード161の素材として、例えば、SUS403、SUS410、SUS410S、SUS416、SUS420J1、SUS420F、SUS410L、SUS430、SUS430F、SUS434が用いられる。
非磁性ブレード162は、磁性を有しない金属製であれば特に素材を限定されない。非磁性ブレード162の素材として、例えば、SUS302、SUS303、SUS304、SUS304Cu、SUS304L、SUS304N1、SUS304J3、SUS305、SUS305J1、SUS309S、SUS310S、SUS316、SUS316L、SUS316N、SUS316Ti、SUS316J1、SUS316F、SUS317、SUS317F、SUS321、SUS347等のステンレスや、アルミニウム、又は、銅が用いられる。
図4は、磁性ブレード161の構成を示す斜視図である。
現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さは0.2mm以上0.4mm以下の範囲内にされる。現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さと、現像スリーブ14の半径方向に沿う方向の磁性ブレード161の高さと、を乗じて算出される磁性ブレード161の断面積は、1.0mm2以上2.1mm2以下であり、磁性ブレード161の透磁率は、300以上495以下である。
また、磁性ブレード161の幅(現像スリーブ14の回転方向に沿う方向に直交する方向の長さであって、図3において紙面に直交する方向の長さ)は、300mmである。
図5は、磁性ブレード161の製造工程を示すフローチャートである。
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向の上流側に配置される第1面及び下流側に配置される第2面の両面から、エッチング処理されることで形成されている。
まず、エッチング処理の前工程として、第1面及び第2面の両面について、脱脂処理(S1)、及び、エッチング処理しない部分の保護処理が行われ(S2)、第1面のエッチング処理が施される(S3)。次に、磁性ブレード161が裏返されて(S4)、第2面についてもエッチング処理が施される(S5)。この際、一方の面からのエッチング処理のみで形成される場合に要する時間の半分の時間で、磁性ブレード161は第1面から第2面へ裏返される。
エッチング処理の後工程として、水洗(S6)、保護剤の除去処理(S7)、水洗(S8)、及び、乾燥処理(S9)が施される。エッチング処理では、処理剤として、例えば、塩化鉄(III)水溶液、希塩酸、希硫酸、又は、希硝酸が用いられる。
図6は、磁性ブレード161の位置を示す断面図である。
現像スリーブ14上において、現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の中心が対向する位置から、この位置に配置された磁極(規制極151)の磁力が最大となる位置Bまで、の直線距離をL(mm)とし、現像スリーブ14の直径をD(mm)としたとき、磁性ブレード161は、
0≦L/D≦0.044
の関係が成立する範囲内に配置される。
0≦L/D≦0.044
の関係が成立する範囲内に配置される。
この実施形態では、現像スリーブ14の直径Dは18mmであり、距離Lは0.79mmに設定されている。この際、現像スリーブ14の中心Cを基準として、位置Bから現像スリーブ14の回転方向に沿う方向に最大5度傾斜した位置までの範囲内に、磁性ブレード161の中心が対向するように磁性ブレード161が配置されている。
次に、以下のように複数の実施例と比較例とを用いて実験を行った。
(実施例1)
まず、磁性ブレード161の作成について説明する。厚さ0.2mm、ニッケル成分の割合が1%以下で透磁率475のSUS430板に対して、脱脂剤(商品名:HFEハヤクリンDS−255、サンハヤト(株)社製)を用いて、脱脂処理を行った。その後、エッチング保護剤(商品名:フラックスH−10F、サンハヤト(株)社製)を用いて、エッチング処理しない部分を保護し、エッチング液(商品名:エッチング処理液H−20L、サンハヤト(株)社製)に5分間浸した後、裏返してさらに5分間浸した。水洗した後、保護剤除去剤(商品名:フラックス除去剤H−1000P、サンハヤト(株)社製)で、エッチング保護剤を除去した後、再度水洗し、乾燥させ、厚さ0.2mm、高さ10mmの磁性ブレードを作成した。
まず、磁性ブレード161の作成について説明する。厚さ0.2mm、ニッケル成分の割合が1%以下で透磁率475のSUS430板に対して、脱脂剤(商品名:HFEハヤクリンDS−255、サンハヤト(株)社製)を用いて、脱脂処理を行った。その後、エッチング保護剤(商品名:フラックスH−10F、サンハヤト(株)社製)を用いて、エッチング処理しない部分を保護し、エッチング液(商品名:エッチング処理液H−20L、サンハヤト(株)社製)に5分間浸した後、裏返してさらに5分間浸した。水洗した後、保護剤除去剤(商品名:フラックス除去剤H−1000P、サンハヤト(株)社製)で、エッチング保護剤を除去した後、再度水洗し、乾燥させ、厚さ0.2mm、高さ10mmの磁性ブレードを作成した。
次に、現像スリーブ14のサンドブラスト処理について説明する。表面処理装置(商品名:FDO−S2、(株)フチオカ社製)を用いて、ガラスビーズ(商品名:ガラスビーズ(FGB)、粒子範囲:53μm〜62μm、(株)不二製作所社製)で、60rpmで回転している直径18mmの現像スリーブ素管に5分間、サンドブラスト処理することによって、十点平均表面粗さが8μmの現像スリーブを作成した。
さらに、ドクターブレード16の位置について説明する。現像スリーブ14上において、現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の中心が対向する位置から、この位置に配置された磁極(規制極151)の磁力が最大となる位置Bまで、の直線距離をL(mm)とし、現像スリーブ14の直径をD(mm)としたとき、L/D=0(L=0、規制極151の磁力の最大位置Bから0°の位置)となる位置に磁性ブレード161が配置されるように、ドクターブレード16を配置した。
(実施例2)
磁性ブレード161が、厚さ0.3mm、高さ7mmであることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.3mm、高さ7mmであることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例3)
磁性ブレード161が、厚さ0.3mm、高さ7mmで、ニッケル成分の割合が1%以下で透磁率300のSUS420板で形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.3mm、高さ7mmで、ニッケル成分の割合が1%以下で透磁率300のSUS420板で形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例4)
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ5mmで、透磁率495であることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ5mmで、透磁率495であることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例5)
サンドブラスト処理時間を3分とすることによって十点平均表面粗さが5μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
サンドブラスト処理時間を3分とすることによって十点平均表面粗さが5μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例6)
サンドブラスト処理時間を8分とすることによって十点平均表面粗さが12μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
サンドブラスト処理時間を8分とすることによって十点平均表面粗さが12μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例7)
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmであることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmであることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例8)
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側でL/D=0.044(L=0.79(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ5°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側でL/D=0.044(L=0.79(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ5°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
(実施例9)
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより下流側でL/D=0.044(L=0.79(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ5°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより下流側でL/D=0.044(L=0.79(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ5°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例1)
ドクターブレード16が、非磁性ブレード162(厚さ1.0mm、高さ15mm)を有する一方、磁性ブレード161を有しないことを除いて、実施例1と同様である。
ドクターブレード16が、非磁性ブレード162(厚さ1.0mm、高さ15mm)を有する一方、磁性ブレード161を有しないことを除いて、実施例1と同様である。
(比較例2)
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ11mmであることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ11mmであることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例3)
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmで、プレス成型によって形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmで、プレス成型によって形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例4)
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ4mmであることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ4mmであることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例5)
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ10mmで、透磁率500であることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ10mmで、透磁率500であることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例6)
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ10mmで、透磁率295であることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.2mm、高さ10mmで、透磁率295であることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例7)
現像スリーブ14の素材としてアルミニウムが用いられていることを除いて、実施例1と同様である。
現像スリーブ14の素材としてアルミニウムが用いられていることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例8)
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側でL/D=0.052(L=0.942(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ6°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより上流側でL/D=0.052(L=0.942(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ6°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例9)
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより下流側でL/D=0.052(L=0.942(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ6°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161は、現像スリーブ14の回転方向において現像領域Aより下流側でL/D=0.052(L=0.942(mm)。規制極151の最大磁力の位置Bより上流側へ6°傾斜)となる位置に配置されていることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例10)
磁性ブレード161が、厚さ0.5mm、高さ4mmであることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.5mm、高さ4mmであることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例11)
十点平均表面粗さが4μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
十点平均表面粗さが4μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例12)
十点平均表面粗さが13μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
十点平均表面粗さが13μmにされた現像スリーブ14を用いることを除いて、実施例1と同様である。
(比較例13)
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmで、ニッケル成分の割合が3%で透磁率275のSUS630板で形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
磁性ブレード161が、厚さ0.4mm、高さ5mmで、ニッケル成分の割合が3%で透磁率275のSUS630板で形成されていることを除いて、実施例1と同様である。
実施例1〜9及び比較例1〜13のそれぞれの現像装置を、以下のようにして評価した。
(現像剤の搬送量)
外部空転機を用いて、現像スリーブ14を400rpmで3分間回転させた後、単位面積当たりの現像剤Gの重さを測定した。
外部空転機を用いて、現像スリーブ14を400rpmで3分間回転させた後、単位面積当たりの現像剤Gの重さを測定した。
(感光体ドラム2上のトナー付着量)
複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、全面ベタ画像を5枚連続印刷し、1枚目排出時にジャムを発生させ、感光体ドラム2上のトナーを吸引することで、単位面積当たりの感光体ドラム2上のトナー付着量を測定した。
複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、全面ベタ画像を5枚連続印刷し、1枚目排出時にジャムを発生させ、感光体ドラム2上のトナーを吸引することで、単位面積当たりの感光体ドラム2上のトナー付着量を測定した。
(現像剤Gの流動性評価)
複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、十分に現像剤Gに負荷がかかるように、印刷面積5%の画像を10000枚連続印刷した後、流動性測定装置(商品名:振動移送式流動性測定装置、株式会社エトワス製)によって現像剤Gの流動性を測定した。
複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、十分に現像剤Gに負荷がかかるように、印刷面積5%の画像を10000枚連続印刷した後、流動性測定装置(商品名:振動移送式流動性測定装置、株式会社エトワス製)によって現像剤Gの流動性を測定した。
この時、2gの現像剤Gを用いて、電圧60V、振動数137Hzで、流出開始時間を測定し、未使用の現像剤Gの移送時間は5分未満であったことから、5分未満のものを◎、5分以上7分未満のものを○、7分以上10分未満のものを△、10分以上のものを×とした。
(現像スリーブ14上の現像剤のフィルミングの評価)
表面粗さ測定器(商品名:Surfcorder SE3500、(株)小坂研究所製)を用いて、初期の現像スリーブ14の十点平均表面粗さRz1を測定し、複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、印刷面積5%の画像を10000枚連続印刷した後、現像スリーブ14の十点平均表面粗さRz2を測定した。
表面粗さ測定器(商品名:Surfcorder SE3500、(株)小坂研究所製)を用いて、初期の現像スリーブ14の十点平均表面粗さRz1を測定し、複写機(商品名:MX−7000N、シャープ(株)製)において、印刷面積5%の画像を10000枚連続印刷した後、現像スリーブ14の十点平均表面粗さRz2を測定した。
この時、JIS B 0601−1994法を用い、測定倍率1000倍、測定速度0.5mm/s、カットオフ0.8mm、レベリング処理:直線(全域)、評価長さ4.0mm、予備長さ0.8mmで測定し、表面粗さRz1と表面粗さRz2との差が、1.0μm以上の場合に搬送不良が起こり始めるため、0.5μm未満のものを◎、0.5μm以上1.0μm未満のものを○、1.0μm以上1.5μm未満のものを△、1.5μm以上のものを×とした。
(現像剤Gの穂立ちの高さの評価)
顕微鏡(商品名:DIGITAL MICROSCOPE VHX−200、(株)キーエンス製)を用いて、50倍で観察し、現像剤Gの穂立ちの高さを測定した。
顕微鏡(商品名:DIGITAL MICROSCOPE VHX−200、(株)キーエンス製)を用いて、50倍で観察し、現像剤Gの穂立ちの高さを測定した。
現像剤Gの穂立ちの高さが1.2mm以上の場合、感光体ドラム2への付着量は多くなり、良好なベタ画像が得られ、逆に、現像剤Gの穂立ちの高さが1.0mm未満の場合のベタ画像は、薄くかすれた画像になり、濃淡ムラや白抜けが発生することから、現像剤Gの穂立ちの高さが1.2mm以上のものを◎、1.1mm以上1.2mm未満のものを○、1.0mm以上1.1mm未満のものを△、1.0mm未満のものを×とした。
図7は、実施例1〜9のそれぞれの現像装置についての評価を示している。図8は、比較例1〜13のそれぞれの現像装置についての評価を示している。
磁性ブレード161を厚さ0.2mm未満に製造することは現在の技術では困難であり、厚さ0.2mm以上にすることで精度よく形成され、現像効率が向上する。
実施例1,7〜9と比較例8〜10とを比較して分かるように、現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さが0.2mm以上0.4mm以下であり、且つ、L/Dが0以上0.044以下であるとき、現像剤Gの流動性、現像スリーブ14のフィルミングの抑止効果、及び、現像剤Gの穂立ちの高さが、ともに良好であった。
現像スリーブ14の回転方向に沿う方向の磁性ブレード161の厚さが0.4mm以下であるとき、図9(A)に示すように、現像スリーブ14上に現像剤Gが、細く、且つ、現像スリーブ14の半径方向に長く、穂立ちし、現像スリーブ14上における現像剤Gの密度が小さくなる。これによって、静電潜像を可視像化する際、図9(B)に示すような磁性ブレードの厚さが0.4mmを超える場合と比べて、穂の中ほどの現像剤Gが感光体ドラム2へ移動しやすくなり、現像効率が向上する。したがって、ガサツキ、濃淡ムラ及び白抜けが抑制される。
また、現像スリーブ14上における現像剤Gの密度が小さくなるので、所定量の現像剤Gを搬送するためには現像スリーブ14とドクターブレード16との間隙を大きくすることとなり、現像剤Gとドクターブレード16との過度の摩擦が抑えられる。このため、現像剤Gの劣化が抑えられ、現像剤Gの流動性の低下が抑制される。
さらに、L/Dの値が0以上0.044以下の範囲内となる位置に磁性ブレード161が配置されることで、磁性ブレード161に対向する位置の磁極(規制極151)の磁力の影響を、磁性ブレード161が十分に受けることができる。このため、現像スリーブ14上に現像剤Gを細長く穂立ちし、現像スリーブ14上における現像剤Gの層厚が、精度よく規制される。
実施例1〜4と比較例2,4〜6とを比較して分かるように、磁性ブレード161の厚さ方向と高さ方向とを含む断面の断面積が1.0mm2以上2.1mm2以下で、且つ、透磁率が300以上495以下である場合に、現像剤Gの穂立ちの高さが良好であった。
断面積が2.1mm2を超える場合(比較例2参照)、又は、透磁率が495を超える場合(比較例5参照)は、細長く穂立ちした現像剤Gの先端が、磁性ブレード161から離れるまでにかかる時間が長くなることによって寝てしまい、現像効率が悪化する。一方、断面積が1.0mm2未満の場合(比較例4参照)、又は、透磁率が300未満の場合(比較例6参照)は、現像剤Gの穂が細長い状態に形成されず、現像効率が悪化する。
実施例7と比較例13とを比較して分かるように、磁性ブレード161は、ニッケル成分の割合が1%以下であるステンレスで形成されている場合に、ニッケル成分の割合が1%を超える(比較例13では3%)ステンレスで形成されている場合より、現像スリーブ14のフィルミングの抑止効果、及び、現像剤Gの穂立ちの高さが、ともに良好であった。
ニッケル成分の割合が1%を超えると、磁性ブレード161の透磁率が低くなりすぎ、現像剤Gの穂が太く、短くなり、現像効率が悪化する。また、この場合、磁性ブレード161と現像スリーブ14との間隔を狭めなければ、現像効率を上昇させることが困難になるが、間隔を狭めると現像剤Gが劣化して、現像剤Gの流動性の低下が起こる。これに対して、磁性ブレード161のニッケル成分の割合が1%以下であれば、現像剤Gの流動性、現像スリーブ14のフィルミングの抑止効果、及び、現像剤Gの穂立ちの高さが、ともに良好となり、現像効率が向上する。
実施例7と比較例3とを比較して分かるように、磁性ブレード161は両面からのエッチング処理によって形成された場合に、プレス成型による場合より、現像スリーブ14のフィルミングの抑止効果、及び、現像剤Gの穂立ちの高さが、ともに良好であった。
磁性ブレード161が薄いので、磁性ブレード161がプレス成型によって形成された場合は、切断面に歪みやバリが生じ、磁性ブレード161の位置を精密に調整することが困難となる。また、磁性ブレード161の先端にバリがあるために、現像剤Gの部分的な搬送不良が起こりやすく、印刷した際の画像に濃度ムラや白抜けが生じやすくなる。これに対して、本発明のように磁性ブレード161がエッチング処理によって形成された場合、切断面に歪みやバリが生じることがなく、磁性ブレード161の位置を精密に調整することが可能となる。このため、現像剤Gの搬送不良が防がれ、画像の濃度ムラや白抜けが防止される。
また、磁性ブレード161を両面からエッチング処理することによって、処理面が傾斜しないので、一旦形成された現像剤の細長い穂が折れることが抑えられる。したがって、一方の面からのみエッチング処理する場合より両面からエッチング処理した場合の方が、現像効率がより向上する。
実施例5,6と比較例11,12とを比較して分かるように、現像スリーブ14の十点平均表面粗さが5μm以上12μm以下である場合に、現像剤Gの穂が均一に形成される。十点平均表面粗さが5μm未満である場合は、初期から現像剤Gの搬送不良が起こりやすく、印刷した際の画像に濃度ムラや白抜けが生じやすくなる。逆に十点平均表面粗さが12μmを超える場合は、現像剤Gが劣化しやすくなり、現像剤Gの流動性が悪化する。
実施例1と比較例7とを比較して分かるように、現像スリーブ14が非磁性のステンレス製である場合に、アルミニウム製である場合より、現像スリーブ14のフィルミングの抑止効果が良好であった。
従来から用いられているアルミニウム製の現像スリーブに比べて、非磁性のステンレス製の現像スリーブ14は熱伝導率が低い。このため、非磁性のステンレス製の現像スリーブ14は、画像形成装置1の本体からの熱などの影響を受けにくく、熱せられにくいので、現像剤Gのフィルミングが抑制される。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
2 感光体ドラム(静電潜像担持体)
3 帯電器
4 露光装置
5 転写器
6 クリーニング装置
7 除電器
8 定着装置
9 電源
10 現像装置
11 ハウジング
12,13 攪拌搬送ローラ
14 現像スリーブ(現像剤担持体)
15 磁石
16 ドクターブレード(現像剤規制部材)
17 固定用板金
18 ネジ
151 規制極
152 主極
161 磁性ブレード(磁性部材)
162 非磁性ブレード
A 現像領域
D 直径
G 現像剤
L 距離
P 用紙
2 感光体ドラム(静電潜像担持体)
3 帯電器
4 露光装置
5 転写器
6 クリーニング装置
7 除電器
8 定着装置
9 電源
10 現像装置
11 ハウジング
12,13 攪拌搬送ローラ
14 現像スリーブ(現像剤担持体)
15 磁石
16 ドクターブレード(現像剤規制部材)
17 固定用板金
18 ネジ
151 規制極
152 主極
161 磁性ブレード(磁性部材)
162 非磁性ブレード
A 現像領域
D 直径
G 現像剤
L 距離
P 用紙
Claims (9)
- 2成分現像剤を用いた電子写真方式の画像形成処理において静電潜像を可視像化する現像装置であって、
2成分現像剤を担持しながら回転し、静電潜像担持体と対向する現像領域へ2成分現像剤を搬送する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の内部に固定的に配置された磁石と、
前記現像剤担持体の回転方向において前記現像領域より上流側で、前記現像剤担持体に間隙を設けて対向配置された現像剤規制部材と、を備え、
前記現像剤規制部材は少なくとも磁性部材を含み、前記磁性部材の前記回転方向に沿う方向の厚さは0.2mm以上0.4mm以下であり、
前記現像剤担持体上において、前記磁性部材の前記回転方向に沿う方向の中心が対向する位置から、前記位置に配置された磁極の磁力が最大となる位置まで、の距離をL(mm)とし、前記現像体担持体の直径をD(mm)としたとき、
前記磁性部材は、
0≦L/D≦0.044
の関係が成立する範囲内に配置されていることを特徴とする現像装置。 - 前記回転方向に沿う方向の前記磁性部材の厚さと前記現像剤担持体の半径方向に沿う方向の前記磁性部材の高さとを乗じて算出される前記磁性部材の断面積は、1.0mm2以上2.1mm2以下であり、
前記磁性部材の透磁率は、300以上495以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 前記磁性部材は、ニッケル成分の割合が1%以下であるステンレスで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記磁性部材は、エッチング処理によって形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記磁性部材は、前記回転方向の上流側に配置される面及び下流側に配置される面の両面からエッチング処理されることで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体の表面粗さは、5μm以上12μm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体は、非磁性のステンレス製であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体は、前記現像領域において、下方から上方へ2成分現像剤を搬送するように構成されていることを特徴とする1から7のいずれかに記載の現像装置。
- 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
請求項1から8のいずれかに記載の現像装置であって、前記静電潜像担持体に担持された静電潜像を可視像化する現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2012133031A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
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