JP2005115115A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 像担持体上へのキャリア付着を抑制する現像装置を提供すること。
【解決手段】 像担持体の潜像画像を2成分現像剤で可視像化するために磁気ブラシを現像剤担持体上に形成し、前記像担持体との間に現像ニップ領域を有する現像装置であって、前記現像剤担持体が非磁性の現像スリーブと当該現像スリーブ内に固定配置された複数の磁極とからなる現像装置において、前記現像スリーブ上における法線方向の磁気吸引力Frは現像ニップ領域出口近傍で、Fr≧0.13Nであることを特徴とする現像装置。
【選択図】 図5
【解決手段】 像担持体の潜像画像を2成分現像剤で可視像化するために磁気ブラシを現像剤担持体上に形成し、前記像担持体との間に現像ニップ領域を有する現像装置であって、前記現像剤担持体が非磁性の現像スリーブと当該現像スリーブ内に固定配置された複数の磁極とからなる現像装置において、前記現像スリーブ上における法線方向の磁気吸引力Frは現像ニップ領域出口近傍で、Fr≧0.13Nであることを特徴とする現像装置。
【選択図】 図5
Description
本発明は、電子写真方式の複写装置或いはプリンタなどの画像形成装置において用いられる現像装置に関する。
近年、電子写真方式を用いた画像形成装置において、高画質画像や装置の小型化の要求が高まっており、これらの要求に対応するために現像装置においては、トナーの小粒径化、キャリアの小粒径化、或いは、現像スリーブの小径化が行われるようになってきた。
小粒径トナーとしては、小粒径化が容易で、粒度分布、形状が均一な重合トナーが用いられるようになってきた。
しかしながら、細線再現性やベタ黒画像のハキメを防止するためにキャリアを小粒径化するとキャリアと現像スリーブとの吸引力が低下し、現像時にキャリアが像担持体である感光体に付着してしまうキャリア付着という問題が発生する。
キャリアが感光体に付着すると、転写抜け、黒ポチ等の画像不良、感光体表面の傷による画像不良、耐久性等の低下を招いてしまう。
また、キャリア付着を防ぎ、かつ、現像スリーブを小径化するためには磁力の高い磁石を用いなければならず、コスト高になってしまう。
そこで、小粒径のキャリアを用いても、或いは、スリーブを小径化してもキャリア付着が発生しない技術が要求されるようになってきた。
この様な要求に対して、以下のような技術が提案されている。
即ち、現像ニップ出口の合成磁束密度を65mT以上にすることによりキャリア付着を防止しようとするものである(例えば、特許文献1参照)。
また、主磁石の磁束密度の半値幅よりも現像ニップ下流側の補助磁石の磁束密度の半値幅を大きくすることによりキャリア付着を防止するものである(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−21969号公報
特開2003−43823号公報
しかしながら、キャリアを感光体に付着させないためにはキャリアをスリーブに吸引させる力(磁気吸引力)が必要である。この磁気吸引力の分布は、特許文献1の図2に示されるように必ずしも磁束密度の分布とは一致しない。このことは、磁束密度の値や分布を規定しても必ずしもキャリア付着が効果的に抑制されるとは限らないことを意味する。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成で、キャリア付着を抑制することが出来る現像装置を提供することにある。
本発明者らは、上述したキャリア付着は2成分現像剤(以下、現像剤という)が像担持体を摺擦する現像ニップ領域の出口近傍の磁気吸引力と相関があることに着目し、キャリア付着を防ぐには現像ニップ領域出口近傍の磁気吸引力を大きくする必要があるという知見を得て、本発明に至った。
即ち、本発明は、小粒径キャリアを用いても、現像ニップ領域出口近傍の磁気吸引力を規定することによりキャリア付着を防止できる現像装置を提供するものである。
具体的には現像スリーブの断面図である図1に示すように、本発明は、像担持体1に対向し、かつ、対向位置にて像担持体と同方向に回転する円筒状の非磁性の現像スリーブ22と、当該現像スリーブ22内に固定配置した複数の磁極からなる磁界発生手段23とを有する現像装置20であって、現像スリーブ22上における法線方向の磁気吸引力Frが現像ニップ領域NIPの出口近傍Eにおいて、Fr≧0.13Nであることを特徴とするものである。
なお、磁気吸引力Frはキャリアに対して現像スリーブ22の中心方向に作用する力である。
図2は磁気吸引力Frを横軸、像担持体1の非画像部の帯電電位と現像スリーブ22の現像バイアス電位との電位差を縦軸に取り、キャリア付着が発生し始める点(図の×印)をプロットしたものである。
例えば、磁気吸引力Frが0.1Nのときに、前記電位差が100Vでキャリア付着が発生し始め、それ以上前記電位差が大きくなるとキャリア付着が多くなることを示している。
図の×印は像担持体1上の非画像部におけるキャリア個数を計測し、0.001m2の面積の中に2個カウントされた点を示している。なお、カウントされる個数が3個以上あると画像不良と見なされる。
キャリア付着は前記電位差が大きいほど発生し易くなるが、図2から判るように、磁気吸引力Frを大きくすることによりキャリア付着が始まる前記電位差を大きくすることが出来る。
前記電位差が大きいほどトナーが像担持体1に付着するいわゆるトナーかぶりを押さえることが出来るので、磁気吸引力Frを大きくすることにより、トナーかぶりとキャリア付着の両方を押さえることが出来ることを示している。
トナーかぶりを押さえるためには前記電位差が100V〜150V必要であるが、図から判るように磁気吸引力Frは0.13N以上あればよいことが判る。
なお、磁気吸引力Frは下記のように表されるが、本発明では、図3に示す磁気吸引力測定装置を用いて磁気吸引力Frを測定した。
│Fr│=c×{Br(∂Br/∂r)+(Bθ/r)(∂Br/∂θ)}
c:キャリアの直径、透磁率に関係する係数
r:現像スリーブの法線方向の位置
Br:磁束密度の法線方向成分
Bθ:磁束密度の回転方向成分
∂r:現像スリーブの法線方向変化率
∂θ:現像スリーブの回転方向変化率
ここで、図3の磁気吸引測定装置について説明する。
c:キャリアの直径、透磁率に関係する係数
r:現像スリーブの法線方向の位置
Br:磁束密度の法線方向成分
Bθ:磁束密度の回転方向成分
∂r:現像スリーブの法線方向変化率
∂θ:現像スリーブの回転方向変化率
ここで、図3の磁気吸引測定装置について説明する。
図1における磁界発生手段23を被測定物である磁石ローラ30として水平状態になるように駆動部31と支持腕32に取り付ける。電子天秤33に、磁石ローラ30の回転軸に平行であり、磁石ローラ30の回転軸を通る垂線が中心となるように吸引部材40を保持した保持部材34を設定する。
磁性体である鉄の棒からなる吸収部材40は、図4(a)に示すように保持部材34に保持され、図4(b)に示すように高さ1±0.01mm、幅1±0.01mm、長さ35mm±0.5mmであり、底部の両側部に2×2mmの面取りを付けた比透磁率が5000μrの鉄材からなる棒である。磁石ローラ30と吸引部材40との間隔は、吸引ギャップ設定部35により設定される。
駆動部31で磁石ローラ30を回転させ、電子天秤33で磁石ローラ30の各回転位置における磁気吸引力Frを測定する。
測定結果はコントローラ36で演算されてレコーダ37において記録される。
本発明における磁気吸引力Frは、吸引ギャップ設定部35により現像スリーブ22(図1参照)の外周面から0.1mm離れた位置に相当する位置に、吸引部材40の図4における上面を設定したときの測定値である。
次に、本発明は、また、現像ニップ領域出口近傍Eにおける磁気吸引力Frを効率的に得るために、現像ニップ領域出口近傍Eにおいて磁気吸引力Frのプロフィルがピークを有するように構成したことを特徴とする。
具体的には、図1に示す磁界発生手段23のうち、像担持体1と対向する位置にある主磁極N1と、現像スリーブ22の回転方向に見て下流側に隣接する下流側磁極S2との位置関係を変えることにより、図5に示すように上記ピーク値が変化することに着目し、所望の磁気吸引力Frを得るよう構成した。
図5は、下流側磁極S2を主磁極N1に近づけていった場合の磁気吸引力Frのプロフィルの変化を示す説明図である。
実線は主磁極N1に対して下流側磁極S2が近い場合、点線は遠い場合の磁気吸引力Frのプロフィルである。
図から明らかなように、下流側磁極S2を主磁極N1に近づけると現像ニップ領域出口近傍Eにおいて磁気吸引力Frのプロフィルにピークが発生している。
この様に下流側磁極S2を主磁極N1に対して適切な位置に設定することにより現像ニップ領域出口近傍Eにおいて高い磁気吸引力Frを効率的に得られることが判った。
また、前記磁気吸引力Frのプロフィルは前記現像ニップ領域NIPの近傍で、前記現像スリーブ回転方向に見て前記ピークより上流側にピークを有し、上流側のピーク値をX、下流側(現像領域出口近傍E)のピーク値をYとしたとき、X≧0.9Yの関係を持たせることを特徴とする。この様に規定することにより上流側にも十分な磁気吸引力を持たせることが出来、安定した現像を行うことが判った。
なお、当然であるが、現像領域出口近傍Eに複数のピークがある場合は、最も大きいピーク値をYとする。同様に上流側についても最も大きいピーク値をXとする。また、上述の現像ニップ領域NIPの近傍とは現像ニップ領域NIPを含むものとする。
更に、図1において、前記現像スリーブ22上における前記主磁極N1の法線方向の磁束密度のピーク位置をA、前記下流側磁極S2の法線方向の磁束密度のピーク位置をB、前記現像スリーブの回転中心をOとしたときに、∠AOB<80°であることを特徴とする。この様に構成することにより
前記現像ニップ領域出口近傍Eに磁気吸引力Frのプロフィルがピークを有することが可能になる。
前記現像ニップ領域出口近傍Eに磁気吸引力Frのプロフィルがピークを有することが可能になる。
ここで、上述した知見は、現像スリーブ22の直径が10mm〜50mm、重量平均粒径が10μm〜80μmのフェライト粒子に樹脂コーティングしたキャリア、重量平均粒径が3μm〜10μmの非磁性の重合トナーを元に得た。
また、現像ニップ領域NIPは像担持体1と現像スリーブ22とを所定の位置に配置し現像動作を行い、その途中で動作を停止し像担持体1を取り出し、当該像担持体1に付着したトナーの円周方向の幅を測定することにより求めた。
請求項1の発明によれば、現像ニップ領域出口近傍で、現像スリーブ上における法線方向の磁気吸引力Frを、Fr≧0.13Nにすることにより、像担持体上へのキャリア付着を効果的に抑制できる。
請求項2の発明によれば、磁気吸引力Frのプロフィルが現像ニップ領域出口近傍でピークを有するように構成することにより、高い磁気吸引力を効率的に得ることが出来、キャリア付着を効果的に抑制できるとともに、主磁極、下流側磁極に低磁界の磁石を用いることが可能になり、現像スリーブの小径化や、コストダウンを図ることが出来る。
請求項3の発明によれば、磁気吸引力のプロフィルが現像ニップ領域及びその近傍において2つのピークを有し、これらのピーク値の関係を規定することにより現像動作を確実に行わせることが出来る。
請求項4の発明によれば、現像スリーブ上における主極の法線方向の磁束密度のピーク位置と、下流側磁極の法線方向の磁束密度のピーク位置とが現像スリーブの中心となす角度を規定することにより、現像ニップ領域出口近傍において、磁気吸引力のプロフィルがピークを有するように構成することが出来、キャリア付着を効果的に抑制できる。
請求項5の発明によれば、現像スリーブを小径化してキャリア付着のない現像装置が得られる。
請求項6の発明によれば、キャリアを小粒径化してキャリア付着のない現像装置が得られる。
請求項7の発明によれば、小粒径の重合トナーを用いてキャリア付着のない現像装置が得られる。
以下に本発明の現像装置の一例を図面を参照しながら説明する。
図6は本発明の実施の形態の一例である現像装置を搭載した画像形成装置の概略構成図である。
図の矢印の方向に回転する像担持体1に対して帯電装置2で帯電して一様な電位を形成し、露光装置3により像露光して、像担持体1上に潜像画像を形成する。
像担持体1は表面に負帯電系の有機感光体からなる表面層を有する光導電性ドラムである。
像担持体1上に形成された潜像画像は現像装置20により形成された磁気ブラシにより現像され可視化像(トナー像)を形成する。
現像装置20としては、非磁性トナーと磁性キャリアを含有する2成分現像剤を用い、接触現像を行う現像装置が用いられる。
現像装置20の現像スリーブ22には,DCバイアス、又は、DC+ACバイアスが印加される。
像担持体1上に形成されたトナー像は転写装置6により記録材Pに転写される。
トナー像が転写された記録材Pは分離装置7で像担持体1から分離され、定着装置9に搬送され、当該定着装置9によりトナー像が定着される。
記録材Pは、給紙装置(不図示)から1枚ずつ供給され、レジストローラ10により像担持体1と転写装置6間に搬送された後、搬送ベルト11、定着装置9、及び、排紙ローラ12で搬送され機外に排出される。
記録材Pが分離された後の像担持体1の表面は、クリーニング装置8によって残留トナーが除去される。
次に、現像装置20の構成について図7を用いて説明する。
図7は現像装置20の要部断面図である。
現像剤を担持、搬送する現像剤担持体21は非磁性の円筒体からなる現像スリーブ22と、当該現像スリーブ22内に固定配置された複数の磁極からなる磁界発生手段23とで形成されている。
磁界発生手段23の各磁極は、主磁極であるN1、及び、N1から図の時計方向に見てS1、N2、N3、S2(下流側磁極)の順に配設されている。
トナー補給口24から補給されたトナーは撹拌部材25により現像剤と撹拌される。キャリアとトナーが均一に混合された現像剤は搬送部材26により現像スリーブ22に供給され、現像スリーブ22上に担持される。現像スリーブ22上に担持された現像剤は棒状の規制部材27により現像剤量が一定量になるように規制され、磁界発生手段23の磁界の作用により現像スリーブ22上に担持されながら搬送される。
像担持体1は矢印で示す時計方向、現像スリーブ22は矢印で示す反時計方向に回転し、現像スリーブ22と像担持体1との間には、主として主磁極N1の作用により磁気ブラシBSが形成され、当該磁気ブラシBSの穂が像担持体1に接触して現像を行い像担持体上1の潜像画像を可視化する。
現像スリーブ22と像担持体1との間には、磁気ブラシBSの穂が像担持体1に接触している領域、即ち、現像ニップ領域NIPが形成される。
現像後の現像剤は下流側磁極S2、磁極N3により搬送され、磁極N3と磁極N2との反発磁界により現像スリーブ22上から離脱し、搬送部材26により搬送されて撹拌部28に環流される。
次に、本実施の形態の現像装置20の主たる作動条件について説明する。
(1)現像スリーブ22上における法線方向の磁気吸引力Frが現像ニップ領域出口近傍E(図1参照)で、0.13N以上である。
磁気吸引力Frは図3に示す磁気吸引力測定装置で測定される値である。
即ち、磁気吸引力Frは現像スリーブ22の表面から0.1mm離れた位置に高さ1mm×幅1mm×長さ35mmの直方体からなる比透磁率5000μrの鉄材を対向させたときに前記鉄材が吸引される力である。
磁気吸引力Frが0.13N未満の場合、像担持体1の非画像部の表面電位と現像バイアス電位との電位差が15OV以上になるとキャリア付着が発生してしまう。
(2)磁気吸引力Frのプロフィルが現像ニップ領域出口近傍Eにピークを有する。
上記ピークが形成されないと、現像ニップ領域出口近傍Eで高い磁気吸引力Frを得るのが困難になる。
(3)磁気吸引力Frが現像ニップ領域NIPの近傍で現像スリーブ22の回転方向に見て現像ニップ領域出口近傍Eのピークより上流側にもピークを有し、上流側のピーク値をX、下流側(現像領域出口近傍)のピーク値をYとしたときに、0.9Y≦Xの条件を満たすようにする。
(4)現像スリーブ22上における主磁極N1の法線方向の磁束密度のピーク位置A、下流側磁極S2の法線方向の磁束密度のピーク位置B、現像スリーブ22の回転中心Oとの間でなす角度∠AOBは80°より小さく、30°より大きくなるように設定する。
なお、∠AOBは60°以下であることが好ましい。
∠AOBが80°以上では現像ニップ領域出口近傍Eで磁気吸引力Frのプロフィルにピークが形成されないため、所望の磁気吸引力が得にくい。
∠AOBが30°以下では、現像スリーブ上22上の現像剤の搬送が正常に行われないことがある。
(5)現像スリーブ22は外径が10mm〜50mmである非磁性の円筒部材を用いる。
外径が10mmより小さいと、現像ニップ領域が狭くなり濃度の確保が困難になる場合があり、50mmを越えると装置が大型化してしまう。
(6)現像剤のキャリアは重量平均粒径が10μm〜80μmのフェライト粒子にシリコーン樹脂を被覆したものを用いる。
キャリアの重量平均粒径の測定は、湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「へロス(HELOS)」(シンパテック(SYMPATEC)社製)により測定したものである。
フェライト粒子としては、45emu/g〜70emu/gの飽和磁化を有するものが好ましい。
キャリア粒径が10μmより小さいと、キャリア粒子1個1個の磁化が弱くなりキャリア付着が発生しやすくなり、80μmを越えるとガサツキ、ハキメと称されるベタ画像部の画質低下が発生しやすくなる。
(7)現像剤のトナーは重量平均粒径が3μm〜10μmの重合法で製造された粒子を用いる。
重合トナーはトナー用バインダー樹脂の生成とトナー形状とがバインダー樹脂の原料モノマー又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理により形成されて得られるトナーを意味する。
より具体的には、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要によりその後行われる粒子同士の融着工程を経て得られる。重合トナーは、原料モノマー又はプレポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナーを製造することから、小粒径で、トナーの粒度分布及び形状の均一な球形トナーが得られる。
トナーの重量平均粒径は、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA−11」又は「コールターマルチサイダー」(何れもコールター社製)により測定したものである。
トナー粒径が3μmよりも小さいと、かぶりやトナー飛散が発生しやすくなり、10μmよりも大きいと、解像力が低下し低濃度部の表現性が低下することがある。
キャリア付着の有無を調べるため次の条件で画像形成実験を行った。
・像担持体:負帯電性OPC感光体
・現像スリーブ外径:25mm
・現像スリーブ回転数:390rpm
・現像スリーブ/像担持体周速比=2.24
・像担持体帯電電位:−700V
・現像バイアス電位:−550V
・キャリア:重量平均粒径80μm
・トナー:重量平均粒径6.5μm
更に、上記条件に加え、図8に示すように、主磁極N1に対する下流側磁極S2の角度を変化させた。
・現像スリーブ外径:25mm
・現像スリーブ回転数:390rpm
・現像スリーブ/像担持体周速比=2.24
・像担持体帯電電位:−700V
・現像バイアス電位:−550V
・キャリア:重量平均粒径80μm
・トナー:重量平均粒径6.5μm
更に、上記条件に加え、図8に示すように、主磁極N1に対する下流側磁極S2の角度を変化させた。
図8(a)は法線方向の磁束密度、(b)は磁気吸引力Frの変化を示している。
(イ)は主磁極N1と下流側磁極S2とのなす角度∠AOBが75°、(ロ)は100°における、法線方向の磁束密度、磁気吸引力のプロフィルである。
図から明らかなように、現像ニップ領域出口近傍Eにおいて磁気吸引力Frは、(イ)0.13N、(ロ)0.10Nである。
これらの条件の下に、キャリア付着の比較を行った結果、現像ニップ領域出口近傍Eの磁気吸引力Frが0.10Nではキャリア付着が発生したが、0.13Nではキャリア付着の発生がなかった。
なお、キャリア付着は像担持体上で、3個/0.001m2以上発生した場合を発生あり、2個/0.001m2以下を発生無しとした。
1 像担持体
2 帯電装置
3 露光装置
6 転写装置
7 分離装置
8 クリーニング装置
9 定着装置
10 レジストローラ
11 搬送ベルト
12 排紙ローラ
20 現像装置
21 現像剤担持体
22 現像スリーブ
23 磁界発生手段
24 トナー補給口
25 撹拌部材
26 搬送部材
27 規制部材
28 撹拌部
BS 磁気ブラシ
E 現像ニップ領域出口近傍
NIP 現像ニップ領域
2 帯電装置
3 露光装置
6 転写装置
7 分離装置
8 クリーニング装置
9 定着装置
10 レジストローラ
11 搬送ベルト
12 排紙ローラ
20 現像装置
21 現像剤担持体
22 現像スリーブ
23 磁界発生手段
24 トナー補給口
25 撹拌部材
26 搬送部材
27 規制部材
28 撹拌部
BS 磁気ブラシ
E 現像ニップ領域出口近傍
NIP 現像ニップ領域
Claims (7)
- 像担持体の潜像画像を2成分現像剤で可視像化するために磁気ブラシを現像剤担持体上に形成し、前記現像剤担持体と前記像担持体との間に現像ニップ領域を有する現像装置であって、前記現像剤担持体が非磁性の現像スリーブと当該現像スリーブ内に固定配置された複数の磁極とからなる現像装置において、前記現像スリーブ上における法線方向の磁気吸引力Frが現像ニップ領域出口近傍で、Fr≧0.13Nであることを特徴とする現像装置。
但し、前記磁気吸引力Frは前記現像スリーブ表面から0.1mm離れた位置に高さ1mm×幅1mm×長さ35mmの直方体からなる比透磁率5000μrの鉄材を対向させたときに前記鉄材が吸引される力である。 - 前記磁気吸引力Frのプロフィルは前記現像ニップ領域出口近傍にピークを有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記磁気吸引力Frは前記現像ニップ領域近傍で前記現像スリーブの回転方向に見て前記ピークより上流側にピークを有し、上流側のピーク値をX、下流側のピーク値をYとしたときに、0.9Y≦Xであることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記複数の磁極は、少なくとも前記像担持体と対向位置にある主磁極と、下流側に隣接する下流側磁極とを有し、前記現像スリーブ上における前記主磁極の法線方向の磁束密度のピーク位置をA、前記下流側磁極の法線方向の磁束密度のピーク位置をB、前記現像スリーブの回転中心をOとしたときに、∠AOB<80°であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像スリーブの直径が10mm〜50mmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像剤のキャリアの重量平均粒径が10μm〜80μmであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像剤のトナーの重量平均粒径が3μm〜10μmの重合トナーであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の現像装置。
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- 2003-10-09 JP JP2003350421A patent/JP2005115115A/ja active Pending
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