JP2007094201A - 現像剤規制部材、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤規制部材、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】径が小さい現像スリーブのような現像剤担持体を用いてもトナーの電荷付与能力を確保でき、良好な現像剤薄層形成を行うことのできる現像剤規制部材、並びに、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体43上の現像剤層厚を規制する板状の現像剤規制部材45において、現像剤担持体43と当接した当接部45aよりも現像剤担持体の回転方向上流側に位置して、現像剤担持体43に当接していない自由端部45bを備えている。当接部45aのうち最も自由端部45bに近い当接端45c2から、自由端部45bの当接端45c2とは反対の先端縁45dまでの現像剤担持体43に対向した自由端部内側面のうち少なくとも一部は、当接端45c2を通る現像剤担持体43に対する接線101よりも現像剤担持体側にある。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真を用いた複写機、レーザビームプリンタ等に用いられる現像装置において現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材に関する。更に、本発明は、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
近年の製品の小型化・低価格化に伴い、装置を形成する部品も小型化が進んできている。他方、高画質化の要求もあり、静電潜像に忠実に移動する、より真球に近い形状のトナーが用いられるようになりつつある。
例えば、広く実用されている電子写真方式を採用する画像形成装置やプロセスカートリッジ等に用いられている現像装置は、帯電・露光を行うことによって感光ドラム上に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像を得る現像を行う。その後、感光ドラム上の可視像を紙等の記録材に転移させる転写が行われ、その後記録材上に転写された可視像を固着させる定着が行われる。
ところで、上述の画像形成装置では、長期間の使用により感光ドラムが摩耗したり、トナーがなくなったりすると、これらを新しいものに交換したり、補給したりする必要がある。最近ではユーザがこれらのメンテナンスを容易に行えるよう、画像形成装置の一部又は全部を一体化して別筐体のプロセスカートリッジとした製品が実用されている。
これにより、プロセスカートリッジは画像形成装置本体に対して着脱自在とされ、ユーザはプロセスカートリッジを交換するだけでメンテナンスが行える。
また、小型・低価格の製品ではトナー/キャリアの混合比の制御が不要な一成分現像方式が主流である。図10に、斯かる方式の現像装置4の一例を示す。
本例にて現像装置4は、現像剤としてのトナー40を収容したトナー容器41を有している。トナー容器41には、磁界発生手段であるマグネットロール46を内蔵した現像剤担持体としての現像スリーブ43が配設されている。また、トナー容器41には、現像スリーブ43と当接する現像剤規制部材としての現像ブレード45が配置されている。
現像ブレード45は、現像スリーブ43上に供給、担持されたトナー40の層厚を規制する。また、現像ブレード45は、トナー40との摩擦により、トナー40に電荷を与え、そのトナー40を現像スリーブ43上に薄く均一に塗布する。
現像スリーブ43は、トナー40を感光ドラム2と現像スリーブ43とが対向した現像領域Aに搬送し、該現像領域Aにおいてトナー40を感光ドラム2表面に形成された静電潜像に移動・付着させて現像を行う。これにより、感光ドラム2上に可視像、即ち、トナー像が形成される。トナー40は、撹拌部材42によって現像スリーブ43に供給される。
現像ブレード45としては、図2に示すように、ウレタンゴムなどの弾性材からなる薄板状の現像ブレード45が知られている(例えば特許文献1参照)。現像ブレード45は、上述のように、現像スリーブ43に当接して、トナーに電荷を与えつつ、現像スリーブ上に均一なトナー薄層を形成する。
特公昭63−16736号公報
ところが、小型化のために現像スリーブ43の径を小さくすると、トナー規制部へのトナー流入量が多くなり、トナーへの電荷付与能力が不足気味となり、十分に電荷を付与されていないトナーがトナー規制部を通過してしまう。
加えてトナーがより真球に近くなると、粒径・荷電量分布をシャープにすることが比較的容易で均一かつ安定した画像形成が可能となる反面、トナーの滑り性が高まり、トナー規制部をすり抜けやすくなる。このため、真球に近いトナーを使用するとトナー規制部で十分に電荷を付与することが難しくなる。
このような電荷が十分に付与されていないトナーが現像スリーブ上に担持されて現像に供されると、現像領域でトナーが感光ドラム上に形成された静電潜像に忠実に移動せず、濃度むらや地肌汚れが起きやすくなってしまう。この現象は、小径現像スリーブと真球に近いトナーを組み合わせることでより顕著となる。
本発明の目的は、径が小さい現像スリーブのような現像剤担持体を用いてもトナーの電荷付与能力を確保でき、良好な現像剤薄層形成を行うことのできる現像剤規制部材を提供することである。又、本発明の目的は、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
また、現像剤担持体として小径の現像スリーブ、及び、現像剤として円形度0.97以上の磁性球形トナーを用いる場合がある。本発明の目的は、このような場合でも現像剤層厚規制部での現像剤すり抜けによる現像剤の電荷むらを改善し、均一で安定した電荷を有する現像剤薄層を形成できる現像剤規制部材を提供することである。また、本発明の目的は、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像剤規制部材、並びに、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の第一の態様によれば、所定の一方向に回転する現像剤担持体に対してカウンターにて当接し、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する板状の現像剤規制部材において、
前記現像剤担持体と当接した当接部よりも前記現像剤担持体の回転方向上流側に位置して、前記現像剤担持体に当接していない自由端部を備え、
前記当接部のうち最も前記自由端部に近い当接端から、前記自由端部の前記当接端とは反対の先端縁までの前記現像剤担持体に対向した自由端部内側面のうち少なくとも一部は、前記当接端を通る前記現像剤担持体に対する接線よりも前記現像剤担持体側にあることを特徴とする現像剤規制部材が提供される。
本発明の他の態様によれば、複数の磁極を有し内部に固定された磁界発生手段を内包し所定の方向に回転しつつ磁性現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し前記現像剤担持体上に担持された磁性現像剤の量を規制する上記構成の現像剤規制部材と、を備えたことを特徴とする現像装置が提供される。
本発明の他の態様によると、少なくとも、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像を行う上記構成の現像装置とが一体化され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジが提供される。
本発明の他の態様によると、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像を行う上記構成の現像装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によると、上記構成のプロセスカートリッジが着脱可能とされたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像剤担持体として例えば小径の現像スリーブを用いても現像剤のすり抜けがなく、良好な現像剤薄層形成を行うことができる。特に、現像剤として、小径現像スリーブでは十分な電荷付与が難しかった円形度が0.97以上の磁性球形トナーを使用した場合においても、良好なトナー薄層形成を行うことができる。
従って、本発明によれば、安定して高画質を得ることができる。
以下、本発明に係る現像剤規制部材、並びに、斯かる現像剤規制部材を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例である電子写真方式のレーザビームプリンタの概略構成を示す。
(全体構成)
図1に示す本実施例の画像形成装置1は、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)2を備えている。感光ドラム2の周囲には感光ドラム2の回転方向に沿って順に、帯電手段としての帯電ローラ3、現像手段としての現像装置4、転写手段としての転写ローラ7、及び、クリーニング手段としてのクリーニングブレード5が配設されている。
帯電ローラ3と現像装置4間の上方には、露光手段としての露光装置6が配設されている。
また、感光ドラム2と転写ローラ7間に形成される転写ニップNの転写材搬送方向の下流側には、定着手段としての定着装置8が配設されている。
本実施例では、感光ドラム2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5が一体的に包含され、画像形成装置本体1Aに着脱自在なプロセスカートリッジ9を形成している。現像剤切れ、感光ドラム摩耗などによりプロセスカートリッジ9が寿命となった場合には、ユーザ自身がプロセスカートリッジを交換すれば良く、メンテナンスが容易であるというメリットがある。
感光ドラム2は、アルミニウム製のドラム基体上にOPC感光層を有している。感光ドラム2は、画像形成装置本体1A側に設けられた駆動手段(不図示)により所定の周速で矢印方向(時計方向)に回転駆動される。そして、感光ドラム2は、その回転過程において接触する帯電ローラ3により負極性の一様な帯電を受ける。
帯電ローラ3は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2を所定の極性、電位に均一に帯電する。帯電バイアスとしては、帯電ローラ3が十分に放電するAC電圧Vppに、感光ドラム上暗部電位Vdに相当するDC電圧Vdcを重畳印加する。帯電バイアスの交流AC成分は、感光ドラム2、帯電ローラ3間に常に一定の電流が流れるような定電流制御を行っている。
パーソナルコンピュータ(不図示)等から入力される画像情報は、ビデオコントローラ(不図示)によって時系列電気デジタル画像信号とされる。露光装置6は、この画像信号に対応して変調されたレーザ光(露光ビーム)をレーザ出力部(不図示)から出力する。この露光ビームは、帯電された感光ドラム2表面に走査露光Lされ、感光ドラム2に画像情報に対応した静電潜像を形成する。
現像装置4は、現像剤40を収容した現像剤容器41を備えている。現像剤容器41には、その開口部に、感光ドラム2表面と対向し、かつ、所定の間隔を保持して回転自在な現像剤担持体43が配置されている。本実施例では、現像剤担持体43は、現像スリーブとされ、内部に磁極N、Sが交互に複数個形成された磁界発生手段としてのマグネットローラ46が現像スリーブ43に対して不動に配設されている。マグネットローラ46は、回転動作を行わず、常に一定の位置に保持され、同じ磁極の方向に保たれる。磁極の配置構成は図示するものに限定されるものではない。
また、現像剤容器41内には、現像剤40を攪拌する矢印の方向に回転自在な攪拌部材42を有する。又、現像剤容器41内には、現像スリーブ43上の現像剤40を摩擦帯電し、現像剤40に現像に必要な電荷を与え、現像スリーブ43上の現像剤の層厚規制をする現像剤規制手段44が配置される。現像剤規制手段44は、現像剤規制部材としての現像ブレード45を備え、現像ブレード45は、支持部材50にて、その一端が現像剤容器41などに固定されている。
本実施例にて、現像剤40としては、絶縁性磁性1成分現像剤を用いた。現像剤、即ち、トナー40としての帯電特性は負帯電性である。又、反転現像を行うものとする。
尚、本実施例では、現像剤40としては、上記1成分磁性トナーに限られるものではない。
攪拌部材42は、厚さ100μmのPPSシートを用い、約3秒で一回転する。トナー9は、この攪拌部材42によって現像スリーブ43へと搬送され、現像スリーブ43に取り込まれる。その際にトナー40は、現像ブレード45によって層厚を規制され、同時に摩擦によって帯電され現像領域に送られる。現像領域Aにおいて感光ドラム2上の静電潜像にトナー40を付着させてトナー像として顕像化する。
現像スリーブ43には、不図示の電源から直流DCと交流ACを重畳印加した現像バイアスが印加され、現像領域内に送られたトナーは、現像スリーブ43から感光ドラム2上に飛翔する。現像バイアスは、DC電圧をVdc=−500Vとして、AC電圧のVppはVpp=1500Vで、周波数2500Hzの矩形波を用いた。
転写手段としての転写ローラ7は、感光ドラム2表面に所定の押圧力で接触して転写ニップ部Nを形成する。そして、転写バイアス電源(不図示)から印加される転写バイアスにより、感光ドラム2と転写ローラ7間の転写ニップ部Nにて感光ドラム2表面のトナー像を用紙などの転写材Pに転写する。
定着装置8は、内部にハロゲンヒータ(不図示)を備えた加熱ローラ8aと加圧ローラ8bを有している。そして、加熱ローラ8aと加圧ローラ8b間の定着ニップHにて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱、溶融、加圧して熱定着させ、永久画像とする。定着が終了した転写材P上の永久画像は、画像形成装置1外へと排出される。
クリーニングブレード5は、感光ドラム2上に転写されずに残留したトナーをクリーニングし、感光ドラム2は再度画像形成に供される。
次に、本発明の特徴を成す現像ブレード45について説明する。
(現像ブレード)
図2は、従来から実用されている均一な厚みを持つ弾性ブレードとされる現像ブレード45による、トナー規制の様子を表している。現像ブレード45は、現像スリーブ43の回転方向に対してカウンターにて当接されている。
つまり、現像ブレード45は、その一端が支持部材50により固定され、他端は現像スリーブ43の方へと延在し、その一部が当接している。現像ブレード45が現像スリーブ43に当接した後の現像ブレード45の自由端部先端縁、即ち、自由端45dは、現像スリーブ43の回転方向上流側に位置するように配置される。
従って、マグネットローラ46の磁力によって現像スリーブ43上に担持された磁性トナー40は、矢印Zで表される現像スリーブ43の回転によって、現像ブレード45と現像スリーブ43とで形成される略くさび形の取り込み空間47に搬送される。
近年の装置の小型化、低価格化に伴い、現像スリーブの43の径も小さくなる傾向にあるが、本発明者は検討の結果、この現像スリーブ43の径とトナー規制との間には密接な関係があることを見出した。以下に詳細に説明する。
上述の取り込み空間47の断面形状は、現像スリーブ43の径によって変化する。
図3にて、現像スリーブ43に対してカウンターにて当接している現像ブレード、即ち、弾性ブレード45は、現像スリーブ43に対して当接部(規制部)45aにて当接している。即ち、当接部45aは、現像スリーブ43の回転方向下流側の当接開始点45c1から、現像スリーブ43の回転方向上流側の当接終了点45c2までの長さ(W)にて延在している。又、更に、弾性ブレード45は、この当接部45aから、現像スリーブ43の回転方向上流側へとブレード先端縁45dまで長さ(L)にて自由端部45bが延在している。
なお、上述のように、トナー規制は、回転する現像スリーブ43に弾性ブレード45を当接させて行うため、図3に示すように、その当接部45aは、ある程度の当接幅Wを持っている。この当接幅Wのうちで先端縁45dに近い側の当接終了点45c2を「当接端45c2」と呼ぶこととする。
図3に示すように、弾性ブレード45の当接端45c2から弾性ブレード45の自由端45dまでの長さLが同じであるとき、現像スリーブ43の径(Da)が大きい現像スリーブ43Aを使用した場合には、その取り込み空間47の入り口の幅はaである。一方、現像スリーブ43の径(Db)が小さい現像スリーブ43Bの取り込み空間47の入り口の幅はbである。
このことから分かるように、現像スリーブ43の径が小さいほど取り込み空間47の入り口が大きくなる。
この理由は、弾性ブレード45の当接端45c2から自由端45dまでは、現像スリーブ43の径にかかわらず当接端45c2を通る接線上にある。これに対し、現像スリーブ43の表面は、弾性ブレード45の当接端45c2から自由端45dに行くにつれて離れていくが、その離れ方は現像スリーブ43の径が小さいほど急激であるためである。
上述のように、現像スリーブ43の径が小さいほどトナーが取り込み空間47に流入するトナー量が増えるため、当接部(規制部)45aを通過するトナーは適切な電荷を持っていないものの割合が多くなってしまう。つまり、現像スリーブ43の径が小さいとトナーの規制が難しくなる。
更に、高画質化を目的としてより真球に近い形状のトナーが用いられるようになりつつある。このような真球に近い形状のトナーは、流動性も高く、現像スリーブ43の回転によって移動するトナーの量は、トナーの流動性が低い場合に比べて増加する。そのために、取り込み空間47に押し込まれるトナー量も増える。従って、多量のトナーが取り込み空間47に押し込まれると、取り込み空間47内の圧力が上がる。この圧力は、弾性材からなる現像ブレード45を現像スリーブ43から遠ざける方向に持ち上げる力となって働く。その結果、規制部を通過するトナー量が増えてしまう。
しかし、一方で取り込み空間47における電荷付与能力と密接な関係を持つ現像スリーブ43及び現像ブレード45と、トナー40との接触面積が増えるわけではないため、増大したトナー量に対する電荷付与能力が不足気味となってしまう。
その結果、規制部45aを通過し現像に供されるトナー40は、適切な電荷を持っていないものの割合が多くなり、画質の低下を招くおそれがある。以下、この現象をトナーの「すり抜け」と呼ぶこととする。
ここで、図4を参照して、本実施例の現像装置4に用いられる現像剤規制部材について説明する。
現像剤規制手段44を構成する本実施例の現像剤規制部材である現像ブレード45は、ウレタンゴムからなる弾性ブレードとされる。弾性ブレード45は、その一端が支持部材50により現像剤容器41などとされる現像装置本体に固定・支持される。つまり、弾性ブレード45は、前記支持部材50に一端を固定され、もう一方は自由端45dとなっている。
また、弾性ブレード45は、図3にて説明した従来例と同様に、幅Wとされる当接部(規制部)45aにて現像スリーブ43に当接している。即ち、弾性ブレード45は、その一面に位置する当接開始点45c1、及び、当接終了点、即ち、当接端45c2で現像スリーブ43と接している。これにより、トナーを担持した現像スリーブ43が回転することによって、現像スリーブ43上にトナー40の薄層が形成される。
なお、弾性ブレード45の、前記支持部材50から当接端45c2までの部分の厚みtは0.5mm〜2mm、当接端45c2から自由端45dまでの自由端部45bの長さLは0.2mm〜3mmである。
また、現像スリーブ43の表面粗さRa(算術平均粗さ)は0.5μm〜2.0μm、弾性ブレード45bの現像スリーブ43に対する当接圧は15〜45g/cmがそれぞれ好適な範囲である。
本実施例では、前記支持部材50から当接端45c2までの部分の厚みtは1mm、当接端45c2から自由端45dまでの距離Lは2mmである。また、現像スリーブ43の表面粗さRa(算術平均粗さ)は1.0μm、弾性ブレード45の現像スリーブ43に対する当接圧は30g/cmである。
本発明の特徴は、上述の弾性ブレード45の形状にある。
つまり、弾性ブレード45の、当接端45c2と自由端45dとの間で現像スリーブ43と対向する側の形状は、該当接端45c2で現像スリーブ43と共通接線101を持ち、かつ、上述の当接端45c2を通る仮想円100の弧の一部である。以下、この仮想円100の半径を「弾性ブレード45の曲率半径R」と定義し、この弾性ブレード45を備えた現像ブレードを「改良型」現像ブレードと呼ぶことにする。また、従来から実用されている、弾性ブレード45の厚みが均一な現像ブレードを「従来型」と呼ぶこととする。
(改良型現像ブレード)
改良型現像ブレード45は、現像スリーブ43の半径rが一定のとき、弾性ブレード45の曲率半径Rが小さいほどトナー取り込み空間47の入り口が狭くなるが、物理的な弾性ブレード45の曲率半径Rの下限値は現像スリーブ43の半径rである。それは、次の理由からである。
つまり、弾性ブレード45の曲率半径Rが現像スリーブ43の半径rよりも小さいと当接端45c2に加えてもう1カ所自由端45dでも現像ブレード45が現像スリーブ43と当接してしまう。そのために、トナー取り込み空間47がなくなってしまうからである。
但し、弾性ブレード45の曲率半径Rが現像スリーブ43の半径rより大きい場合でも、rとRの差が僅かだとトナー取り込み空間47の入り口が必要以上に狭くなる。そのために、トナー規制後に現像スリーブ43に上に担持されるトナー量が少なくなり過ぎてしまい十分な画像濃度が得られなくなる。
また、弾性ブレード45の曲率半径Rの上限値は、規制部においてトナーに適切な電荷付与が行えるか否かで決まるが、その具体的な値は使用する現像スリーブ43の径によっても変わってくる。
表1は、現像スリーブ43の径rと改良型現像ブレード45の曲率半径Rを順次変えて、当接端45c2を通過した後の現像スリーブ43上の、トナーの単位重量あたりの帯電量(以下、Q/Mと略す)が1μC/g以下のトナーの割合を表している。測定にはE−spartアナライザ(ホソカワミクロン社製)を使用した。トナーには円形度が0.97のトナーを用いた。
本実施例における円形度は、粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法として用いたものである。本実施例では東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて粒子形状の測定を行い、円形度を下記式(1)により求め、測定された全粒子の円形度の総和を測定された全粒子数で除した値を「円形度」と定義する。
円形度=L0/L (1)
L0: 粒子像と同じ投影面積を持つ円の周囲長
L: 粒子の投影像の周囲長
Figure 2007094201
従来型現像ブレードに対する取り込み空間47の入り口の大きさは、概ね現像スリーブ43の半径rの逆数1/rに比例する。
同様に、改良型の現像ブレードによって取り込み空間47の入り口が狭まる量は現像ブレードの曲率半径Rの逆数1/Rに比例する。
従って、表1の1/r−1/Rは取り込み空間47の入り口の大きさを表すパラメータと見なすことができ、1/r−1/Rの値が大きいほど、取り込み空間47の入り口が大きいことを意味する。
表1から、1/r−1/Rの値で「0.100」から「0.125」の範囲がトナーの電荷付与能力を確保しつつ、トナー濃度との両立を図れる領域である。
1/r−1/Rの値の上限は、取り込み空間47に流入したトナーに十分な電荷付与が行えるか否かで決まり、下限は適切な画像濃度が得られるだけのトナー取り込み量があるかどうかで決まる。
図5(a)、(b)、(c)は、Rの値によって取り込み空間47の大きさが変わる様子を表している。ここで、R1>R2>R3、w1>w2>w3である。
図5(a)は、取り込み空間47の入り口w1が広すぎる例、図5(b)は取り込み空間47の入り口の大きさw2が適正な例、図5(c)は取り込み空間47の入り口w3が狭すぎる例である。
つまり、半径rが小さい現像スリーブ43を用いても、適切なRを持った現像剤規制部材である現像ブレード45と組み合わせることにより、円形度が高いトナーを用いた場合でも良好な画像を得ることができる。
(比較例)
表2は、弾性ブレード45の厚みが均一な従来型の現像ブレードによる、当接端45c2を通過した後の現像スリーブ43上の、Q/Mが1μC/g以下のトナーの割合を表している。なお、トナーには円形度が0.95、0.96、0.97の3種類のトナーを用いた。
Figure 2007094201
表2から、従来型の現像ブレードを用いた場合、円形度が0.97のトナーでは現像スリーブ半径rが8mm以上ないと濃度むらや地肌汚れが発生することが確認できた。一方、円形度が0.96以下のトナーでは現像スリーブ半径rが5mmと細くても濃度むらや地肌汚れは発生しない。円形度が低いトナーは流動性も低く、取り込み空間47に流入してくるトナー量が減るために、取り込み空間47の入り口の大きさが同じでも規制部で適切な電荷が付与できると考えられる。
(変形実施例)
本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の主旨を変えない範囲で変形実施が可能である。図6〜図8は、それらの一例を示したものである。
図6は、現像ブレード45Aの当接端45c2から自由端45dまでの形状が円弧の一部ではなく直線の組み合わせとなっている例である。
また、図7は、現像ブレード45Bの当接端45c2から自由端45dまでの形状が円弧の一部ではあるがその曲率半径が一定ではない場合の例である。
更に、図8は、現像スリーブ43に面した現像ブレード45Cの当接端45c2から自由端45dまでの形状は上述の図4に示す実施例と同じだが、現像ブレード45Cの反対面の形状が異なる例である。
これらの変形実施例の場合でも、例えば、現像ブレード45Aは、当接端45c2で現像スリーブ43と共通接線101を有している。従って、当接端45c2と自由端45dを通る仮想円100を描き、仮想円100の半径を現像ブレード45Aの曲率半径Rと見立てて上述の発明を適用することにより、上述の実施例と同様の効果が得られる。
以上説明したように、円形度が0.97以上の球形トナーと、径が10mm以上、14mm以下の現像スリーブ43とを用いる。又、現像スリーブ43との当接端45c2から先端縁45dまでの現像スリーブと対向した面が、現像スリーブ43の半径Rよりも大きい曲率半径を持つ現像ブレードを用いる。そして、前記現像ブレード45の曲率半径を前記現像スリーブ半径の逆数から前記現像ブレードの曲率半径の逆数を引いた値が0.100以上0.125以下となるような値とする。これにより、トナーの電荷付与能力が十分あり、良好なトナー薄層形成が行える現像剤規制部材を提供できる。また、該現像剤規制部材を組み込むことで、安定して高画質を得ることができる現像装置及び画像形成装置を提供できる。
なお、本実施例では円形度が0.97のトナーを使用した場合について説明したが、円形度が0.97以上ではトナーの流動性に大きな変化はないため、上述の説明は円形度0.97以上のトナーに対して適用できる。
他の実施例
実施例1では、本発明に係る現像装置4は、感光ドラム2、帯電ローラ3、クリーニングブレード5と共にプロセスカートリッジとしてユニット化し、画像形成装置本体に対して着脱自在であるとして説明した。
しかしながら、図9に示すように、装置本体に対し着脱可能なカートリッジとして、現像装置(現像カートリッジ)が単独で装置本体に対し着脱可能とされている場合にも、本発明は等しく適用可能である。この場合、現像カートリッジの構成は、上記実施例におけるプロセスカートリッジ9から、感光ドラム2、帯電ローラ3、クリーニング装置5を除いたものに相当する。
ここで、現像装置4は、実施例1で説明したものと同様であり、同じ構成及び機能をなす部材には同じ参照番号を付し、詳しい説明は実施例1を援用する。
本実施例の現像装置も、実施例1と同様の作用効果を達成し得る。
また、現像装置4は、画像形成装置本体に固定配置し、現像剤補給装置から現像剤の補給が可能な構成とすることも可能である。
更に、上記実施例においては、画像形成装置は単色の画像を形成するものであるとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
現像手段(現像装置)を複数有し、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像、或いはフルカラー等)を形成する画像形成装置においても、本発明は等しく適用することができる。
更に、上記実施例においては、画像形成装置としてレーザビームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、プロセスカートリッジ若しくは現像カートリッジといった装置本体に対して着脱可能なカートリッジを用いた、複写機、ファクシミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成装置に適用することも可能である。
本発明を適用し得る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。 従来の現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 従来の現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 本発明の一実施例に係る現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 本発明の現像剤規制規制部材の形状による取り込み空間の大きさの変化を説明する説明図である。 本発明の他の実施例に係る現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 本発明の他の実施例に係る現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 本発明の他の実施例に係る現像剤規制部材の作用を説明するための説明図である。 本発明を適用し得る現像装置の一実施例を示す概略構成図である。 従来の画像形成装置の要部を示す概略構成図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 感光ドラム(像担持体)
3 帯電ローラ(帯電手段)
4 現像装置
9 プロセスカートリッジ
40 トナー(現像剤)
41 現像剤容器
43 現像スリーブ(現像剤担持体)
44 現像剤規制手段
45 現像ブレード(現像剤層厚規制部材)
45b 自由端部
45c2 当接端
45d 自由端
47 トナー取り込み空間
100 仮想円
101 共通接線

Claims (10)

  1. 所定の一方向に回転する現像剤担持体に対してカウンターにて当接し、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する板状の現像剤規制部材において、
    前記現像剤担持体と当接した当接部よりも前記現像剤担持体の回転方向上流側に位置して、前記現像剤担持体に当接していない自由端部を備え、
    前記当接部のうち最も前記自由端部に近い当接端から、前記自由端部の前記当接端とは反対の先端縁までの前記現像剤担持体に対向した自由端部内側面のうち少なくとも一部は、前記当接端を通る前記現像剤担持体に対する接線よりも前記現像剤担持体側にあることを特徴とする現像剤規制部材。
  2. 前記自由端部内側面と前記接線との距離は、前記当接端から前記先端縁に行くにつれて単調増加することを特徴とする請求項1に記載の現像剤規制部材。
  3. 前記先端縁を通り前記当接端で前記現像剤担持体と共通接線を持つ仮想円の半径をR(mm)、前記現像剤担持体の半径をr(mm)としたとき、1/r−1/Rの値が0.100以上、0.125以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤規制部材。
  4. 前記仮想円の半径Rの値は、前記現像剤担持体の半径rの値よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の現像剤規制部材。
  5. 複数の磁極を有し内部に固定された磁界発生手段を内包し所定の方向に回転しつつ磁性現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し前記現像剤担持体上に担持された磁性現像剤の量を規制する請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像剤規制部材と、を備えたことを特徴とする現像装置。
  6. 前記磁性現像剤は、
    円形度a=L0/L(但し、Lは粒子の投影像の周囲長を示し、L0は粒子像と同じ投影面積を持つ円の周囲長を示す)
    により求められる円形度が0.97以上であることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記現像剤担持体の半径rは5mm以上、7mm以下であることを特徴とする請求項5又は6に記載の現像装置。
  8. 少なくとも、像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像を行う請求項5〜7のいずれかの項に記載の現像装置とが一体化され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供給して現像を行う請求項5〜7のいずれかの項に記載の現像装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8に記載のプロセスカートリッジが着脱可能とされたことを特徴とする画像形成装置。
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