JP6666020B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真技術を用いた画像形成装置に関する。
電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置において、感光ドラムに作用するプロセス手段と感光ドラムとを一体的にカートリッジ化するプロセスカートリッジ方式が広く採用されている。プロセスカートリッジは画像形成装置の装置本体に着脱可能となっているため、画像形成装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができる。また、プロセスカートリッジ方式が採用されている画像形成装置には、プロセスカートリッジ内のトナー残量が少なくなった場合に、そのことをユーザーに報知するためのトナー残量取得手段が設けられていることが多い。
特許文献1に開示されている発明では、画像を構成する画素数(ピクセル数)に基づいてトナー消費量を取得している。このトナー消費量の取得方法は、一般的にピクセルカウント方式と呼ばれている。ピクセルカウント方式では、レーザーが露光されるピクセル数に、1ピクセル当たりのトナー消費量(以下、単位トナー消費量とする)を掛けることで、1つの画像において消費されるトナー量を取得する。そして、プロセスカートリッジ内に充填されたトナー量から消費されたトナー量を引くことでトナー残量を取得している。
ここで、負帯電された感光ドラム上に形成される集中電界によって、単位トナー消費量が変化してしまう場合がある。集中電界は、露光された明部電位と露光されない暗部電位との境界で発生し、負帯電されたトナーを引き寄せる電界である。この集中電界によって、現像ローラ上の領域であって感光ドラムの暗部電位領域に対向する領域に担持されるトナーが、感光ドラムの明部電位領域に引き寄せられてしまう。このため、感光ドラムの明部電位領域において、明部電位領域と暗部電位領域との境界近傍に余分にトナーが供給されてしまっていた。
そこで、特許文献2に開示される発明では、明部電位領域と暗部電位領域との境界近傍に余分に供給されるトナーの量を考慮して単位トナー消費量を補正している。補正された単位トナー消費量に、レーザーが露光されるピクセル数を掛けることによりトナー消費量を取得している。これにより、トナー残量を精度よく取得している。
しかしながら、特許文献2に開示される発明において、所定の印字率で印字し続けることなどでトナー残量が減少していくと、かぶりという現象が生じてしまう。かぶりとは、本来画像が形成されないはずの領域にトナーが付着してしまう現象である。かぶりが生じることによってトナー消費量が変化するため、単位トナー消費量からトナー消費量を求める場合には単位トナー消費量を変化させる必要がある。トナー残量の減少によるトナー消費量の変化は微小であるため、従来市販されている画像形成装置ではあまり問題にならない。しかし、プロセスカートリッジの寿命を延ばそうとした場合には、かぶりによるトナー消費量の変化が大きくなる。この場合、単位トナー消費量を変化させないと、トナー残量が画像形成を十分に行うことができない量であると報知される前に白抜け画像が発生してしまうおそれがある。
特開昭58−224363号公報 特開2006−276422号公報
そこで、本発明は、単位トナー消費量から現像剤の残量を取得する場合に、現像剤の残量の減少によって現像剤がより消費される場合であっても、消費される現像剤量を精度よく取得する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、
現像剤によって記録媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置であって、
像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
前記像担持体の表面に静電像を形成するために前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
前記像担持体の表面に形成された前記静電像に正規極性の現像剤を供給して現像剤像を形成するための前記現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記現像剤と前記現像剤担持体と、を備える現像容器と、
前記画像形成動作において、前記像担持体の表面に前記静電像が形成された領域である明部電位部におけるピクセル連続度を取得する取得部であって、前記露光ユニットによって前記像担持体の表面を露光する場合に一度に連続して前記像担持体の表面を露光する露光時間から前記ピクセル連続度を取得する取得部と、
前記ピクセル連続度に応じた前記明部電位部における1ピクセル当たりの前記現像剤の第1の消費量と、前記現像容器内の前記現像剤の残量に応じた、前記現像剤担持体に担持された前記正規極性とは逆極性を有する前記現像剤が前記正規極性に帯電された前記像担持体の表面に付着することで前記現像容器内から消費される前記現像剤の第2の消費量と、に基づいて算出された前記ピクセル連続度と前記残量とに応じた1ピクセル当たりの前記現像剤の第3の消費量を格納する格納部と、
前記画像形成動作における前記ピクセル連続度ごとの前記第3の消費量を積算することによって、前記画像形成動作において消費される現像剤量を算出する算出部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、単位トナー消費量から現像剤の残量を取得する場合おいて、現像剤の残量の減少によって現像剤がより消費される場合であっても、現像剤の残量を精度よく取得するために、消費される現像剤量を精度よく取得することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 実施例1に係る画像形成装置の模式図 単位面積当たりの現像剤量と露光時間との関係を示す図 感光ドラムの明部電位領域に供給された現像剤を示す図 実施例1と比較例1との現像剤残量の取得結果を比較する図 感光ドラムの暗部電位と耐久時間との関係を示す図 ピクセル連続度ごとの単位現像剤消費量と耐久時間との関係を示す図 実施例2と比較例2との現像剤残量の取得結果を比較する図
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
<画像形成装置の説明>
図1は、実施例1に係る画像形成装置の概略断面図である。実施例1の電子写真技術を利用した画像形成装置12は、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという。)1を備えている。
感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1の回転方向に、帯電手段としての帯電ローラ2と、露光手段としての露光装置6と、現像手段である現像装置3と、転写手段としての転写ローラ4とが順に配置されている。また、クリーニング手段としてのクリーニングブレード5aを備えたクリーニング装置5も配置されている。また、感光ドラム1と転写ローラ4との間である転写ニップ部Nよりも記録媒体の搬送方向下流側には定着装置7が配置
されている。
実施例1において、感光ドラム1は、直径30mmのアルミシリンダ外周面に抵抗層と下引き層と感光層と電荷輸送層とがディッピング塗工法によって順次塗布されることで形成される剛体である。なお、電荷輸送層の膜厚は20μmとなっている。また、感光ドラム1は、画像形成装置12の装置本体側に設けられた駆動手段(不図示)によって240mm/secの周速で回転駆動する。ここで、感光ドラム1の回転方向は、図1の矢印方向となる。
帯電手段としての帯電ローラ2は、ヒドリンゴムを基体とした基層とウレタンの表層とがΦ6の芯金の周囲に設けられることで構成される。アルミニウムのシリンダーに30rpmで回転しながら500g重で押し当てられるとともに、シリンダーに−200Vを印加した状態で、帯電ローラ2の体積抵抗は10Ωである。また、帯電ローラ2の硬度は、MD1硬度が57°であり、AskerC硬度が86°である。実施例1では、後述する帯電電圧印加手段15aから帯電ローラ2に印加される帯電バイアスはDC電圧が−1050Vであり、帯電バイアスは感光ドラム1上の暗部電位Vd(図4を参照)が−500Vとなるように帯電ローラに印加される。
露光装置6は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから入力される画像情報をビデオコントローラ(不図示)によって時系列電気デジタル画像信号に対応させて変調したレーザー(露光ビームL)をレーザー出力部(不図示)から出力する。露光ビームLは、帯電された感光ドラム1の表面を走査露光することによって、画像情報に対応した静電像を形成する。実施例1では、露光装置6は、4本のレーザーで感光ドラム1を順次走査しており、感光ドラム1上の明部電位V1が−100Vとなるように0.37μJ/cmの光量で露光ビームLを照射している。ここで、実施例1において、画像形成装置12によって形成される画像の解像度は600dpiであり、ピクセル連続度と露光回数は、ピクセルカウンタ17(情報取得部)(図2を参照)で閾値ごとにカウントされる。ピクセル連続度と露光回数の詳細については後述する。
現像装置3は、現像剤を収納する収納部としての現像容器3aと、現像剤を撹拌する撹拌部材10と、現像剤担持体としての現像ローラ8とを有する。ここで、現像ローラ8は、現像剤を担持するためのマグネットローラ8aと現像スリーブ8bとを有する。また、現像装置3は、現像ローラ8上の現像剤の層厚を規制するとともに現像剤を摩擦帯電する現像ブレード11を有する。現像容器3aに収納される現像剤としては、平均粒径7μmの磁性1成分トナーを用いる。本実施例では、現像剤として磁性1成分トナーを用いているが、これに限定されず、構成によっては非磁性や2成分でもよい。以下では、本実施形態のトナーを用いて説明する。なお、実施例1では、現像容器3aに収納されるトナー充填量は1500gとした。
撹拌部材10は、支持棒10aと撹拌シート10bとを有する。支持棒10aは、現像容器3aに両端部が支持されており、画像形成動作時には図1の矢印方向に回転する。なお、実施例1では、支持棒10aは約1秒で一回転する。撹拌シート10bは、厚さが100μmのPPSシートが用いられ、短手方向の一端が支持棒10aに溶着されている。なお、撹拌シート10bの長手方向の幅は200mmである。
現像スリーブ8bは、非磁性体であるアルミニウムのスリーブの表面に中抵抗の樹脂層が10μmコートされることで形成される。樹脂の体積抵抗は1〜10Ω程度となっている。また、現像ローラ8は、感光ドラム1に対向して、現像装置3の開口近傍に回転可能に支持されている。なお、現像ローラ8は、画像形成動作時には図1の矢印方向に駆動される。また、現像スリーブ8bには、画像形成装置12の装置本体に配置された現像電圧
印加手段15bが電気的に接続されており、所定のタイミングでバイアスが印加される。実施例1では、DC電圧をVdc=−400Vとし、AC電圧をVpp=1400Vとして、周波数2000Hzの矩形波を現像スリーブ8bに印加した。
磁界発生手段であるマグネットローラ8aは現像スリーブ8bの内部に設けられており、マグネットローラ8aは、磁極Nと磁極Sとが交互に複数配置されることで形成されている。なお、実施例1では、マグネットローラ8aには、磁極Aと磁極Bと磁極Cと磁極Dの4つ磁極が設けられている。磁極Aは、感光ドラム1に対向して配置され、静電像を現像する際に作用する。磁極Bは、現像ブレード11に対向にして配置され、現像ローラ8上のトナー量を調整する。また、磁極Cは、現像容器3a内のトナーを現像スリーブ8b上に供給するための磁極であり、磁極Dは、現像容器3aからトナーが漏れることを抑制する。また、磁極A〜Dは、回転動作を行わずに同じ位置に支持されている。
また、現像ブレード11は、支持板金にウレタンゴムブレードが接着されることで形成されている。現像ブレード11は、現像ローラ8に担持されたトナーの層厚を規制するとともにトナーを摩擦帯電するために、現像ローラ8に適切な当接圧で接触する。なお、実施例1では、現像ブレード11を30g/cmの線圧で現像ローラ8に当接させている。
また、支持板金に接着される部材は、必ずしもウレタンゴムブレードでなくてもよく、磁気カットや樹脂などのトナーを規制できる部材であればよい。
転写手段としての転写ローラ4は、感光ドラム1の表面に所定の押圧力で接触することで転写ニップ部Nを形成し、転写バイアス電源(不図示)から転写バイアスが印加される。この転写バイアスによって、転写ニップ部Nにおいて、感光ドラム1の表面に形成されたトナー像が用紙などの記録媒体Pに転写される。また、定着装置7は、内部にハロゲンヒータ(不図示)を備えた加熱ローラと加圧ローラとを有している。定着装置7は、定着ローラと加圧ローラ間のニップ部において、記録媒体Pを挟持搬送するとともに、記録媒体Pに転写されたトナー像を加熱・加圧することでトナー像を記録媒体Pに定着させる。そして、トナー像が定着された記録媒体Pは、その後、画像形成装置12の外部に排出される。
そして、感光ドラム1上のトナー像が記録媒体Pに転写された後は、クリーニング手段としてのクリーニングブレード5aが、感光ドラム1上に残留したトナーを除去する。また、帯電電圧印加手段15aは、帯電ローラ2に電気的に接続され、所望のタイミングで帯電ローラ2にバイアスを印加する。現像電圧印加手段15bは、現像ローラ8に電気的に接続され、所望のタイミングで現像ローラ8にバイアスを印加する。
ここで、実施例1では、感光ドラム1と帯電ローラ2と現像装置3とクリーニングブレード5aは、一体的にユニット化されることで、画像形成装置12の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ13を構成している。しかし、必ずしもこれに限定されることはなく、感光ドラム1と帯電ローラ2とクリーニングブレード5aはユニット化されていなくてもよい。例えば、感光ドラム1が装置本体側に固定されている形態もある。なお、画像形成動作によって消費されたトナー量を検知するトナー残量取得手段16の詳細については後述する。
<トナー残量取得手段>
図2は、実施例1に係る画像形成装置の模式図である。実施例1では、トナー残量取得手段16は、ピクセル残検方式によって現像装置3内のトナー残量を取得する。トナー残量取得手段16は、ピクセルカウンタ17と記憶手段18と演算部19とを有する。なお、現像装置3内のトナーが少なくなった状態でトナー残量をより精度よく取得するために、画像形成装置12には、アンテナなどの静電容量方式や光学方式トナー残量取得手段を
さらに設けてもよい。
(ピクセルカウンタ)
ピクセルカウンタ17は、画像形成装置12に入力された画像データに基づいてピクセル数(画素数)とピクセル連続度tとピクセル連続度tの回数とを取得する。露光装置を用いる画像形成装置であれば、ピクセル連続度tの回数は露光回数となる。ピクセル(画素)とは、画像データに基づいて形成されるデジタル画像を構成する単位である。また、ピクセル数とは、画像データに基づいて形成される画像を構成するピクセルの数のことをいう。また、ピクセル連続度とは、画像形成するピクセル数が連続して配置される度合いである。露光装置6を用いる場合は、露光装置が一度に連続して感光ドラム1を露光する時間と同じである。例えば、画像形成するピクセルが5個連続すればピクセル連続度は5になり、画像形成するピクセルが3個連続すればピクセル連続度は3になる。ピクセル連続度は、初期から一定のピクセル数まで1ピクセル単位で消費されるトナー量が異なる。その後、さらにピクセル連続度が大きくなると、1ピクセル当たりに消費されるトナー量に変化がなくなるので、単位トナー消費量を一定の値とみなすことができる。
露光回数は、露光装置6が一度に連続して感光ドラム1を露光した回数である。本実施例では、ピクセルカウンタ17は、露光回数を、表1にあるピクセル連続度t1〜t4ごとに取得する。ここで、ピクセルカウンタ17が取得したピクセル数とピクセル連続度と露光回数は、記憶手段18に記憶される。なお、本実施例において、画像形成装置12によって形成される画像のドット密度が600dpiである場合、1ピクセルの主走査方向幅は42μmとなる。
また、本実施例において、露光装置6は、1ピクセル内を分割して露光することができるPWM制御を行うことができる。そのため、本実施例では、ピクセル連続度tは、表1に示すように、ピクセル連続度t1〜t4の4つの領域に区別している。露光時間が2ピクセル分に対応する露光時間以下である場合のピクセル連続度をt1とし、露光時間が、2ピクセル分に対応する露光時間よりも大きく、3ピクセル分に対応する露光時間以下である場合のピクセル連続度をt2としている。
また、露光時間が、3ピクセル分に対応する露光時間よりも大きく、4ピクセル分に対応する露光時間以下である場合のピクセル連続度をt3とし、露光時間が4ピクセル分に対応する露光時間よりも大きい場合のピクセル連続度をt4としている。ここで、ピクセルカウンタ17は、1つの画像が形成される場合におけるピクセル連続度t1〜t4ごとのピクセル数についてもそれぞれカウントしている。

表1 ピクセル連続度と露光時間との対応関係を示す表

Figure 0006666020
なお、本実施例では、4本のレーザーで感光ドラム1を露光しているが、現像装置3内のトナー残量を取得するために用いられるレーザーの数は任意の数でよい。用いられるレーザーの数が多いほど、トナー残量の取得精度が上がるが、記憶手段18に記憶されるデータ容量が大きくなってしまう。そのため、本実施例では、4本のレーザーのうちの2本
のレーザーを用いてトナー残量の取得を行うことで、精度をあまり落とすことなくデータ容量を半減させている。また、本実施例のピクセル連続度は、露光装置6の主走査方向と副走査方向とに関わらず、露光装置6が一度に連続して感光ドラム1を露光する時間である。つまり、ピクセル連続度は、主走査方向のピクセルの連続数だけでなく、設定によっては3ピクセル×3ピクセルの正方形の中で画像形成されるピクセル数を用いてもよい。
(記憶手段)
記憶手段18は、プロセスカートリッジ13(図1を参照)に搭載され、メモリ20に、一画素(1ピクセル)におけるトナー消費量の推定量である単位トナー消費量とトナー残量Wとピクセル連続度との対応関係が示されたデータテーブルを格納する。ここで、単位トナー消費量は、ピクセル連続度とトナー残量とに応じて変化する。また、記憶手段18には、演算部19によって取得されたトナー残量Wが、次回のトナー残量取得に用いられるW0(前回のトナー残量の取得結果)として格納される。前回のトナー残量の取得結果W0とトナー残量の取得結果Wについての詳細は後述する。
(ピクセル連続度に応じて単位トナー消費量が変化する理由)
まず、ピクセル連続度に応じて単位トナー消費量が変化する理由を図3を用いて説明する。図3は、1ピクセル当たりの現像剤量と露光時間との関係を示す図である。図3において、横軸は、一度に連続して感光ドラム1を露光する時間(ピクセル連続度)であり、縦軸は、単位トナー消費量である。
図3における領域1〜3は、後述する図4における領域1〜3に対応する。図3に示すように、ピクセル連続度が異なると単位トナー消費量が異なっている。これは、上述したように集中電界が原因となっている。また、図4は、感光ドラムの明部電位領域に供給された現像剤を示す図である。図4では、感光ドラム1上の明部領域におけるトナー消費量をピクセル連続度ごとに模式的に示している。
図4における領域1〜3は、図3の領域1〜3におけるトナー消費量を示している。ここで、感光ドラム1の明部電位における適正なトナー消費量は、明部電位部の電位と現像ローラ8に印加される電位との差(以下、現像コントラストとする。)と、トナーが保持する電荷量とによって決定される。明部電位における適正なトナー消費量は、図4の領域3における[1]の範囲における量となる。
一方、明部電位部と暗部電位部との境界において、暗部電位部から明部電位部に向かって集中電界が形成される。このため、現像ローラ8における暗部電位部に対向する部分に担持されるトナーが、集中電界の作用によって感光ドラム1上の明部電位部に付着してしまう。これにより、図4の[2]に示した範囲において消費されるトナー量が増加してしまう。ただし、[1]の範囲が十分に大きければ、単位トナー消費量に対する[2]の範囲の影響は小さくなる。つまり、[1]の範囲が十分に大きい場合は[1]の範囲におけるトナー消費が支配的となるため、領域3における単位トナー消費量は、領域1と領域2における単位トナー消費量に対して少なくなる。
これに対して、領域2では、領域3に比べてピクセル連続度が小さく、集中電界の影響によってトナーが多く付着する領域が隣り合うため[1]の範囲が形成されなくなる。したがって、領域2において単位トナー消費量は最大となる。一方、領域1では、ピクセル連続度が短すぎるため[2]の範囲が重なってしまう。このため、領域1における単位トナー消費量は、領域2における他にトナー消費量よりも少なくなる。以上のように、ピクセル連続度に応じて単位トナー消費量は変化する。
(トナー残量に応じてトナー消費量が変わる理由)
次に、現像装置3内のトナー残量に応じてトナー消費量が変わる理由について説明する。現像装置3内のトナー残量が少なくなると、ピクセル連続度によらないで一定の割合でトナー消費量が増加する。これは、トナー残量が少なくなって正帯電トナーが増えることで、負帯電した感光ドラム1上の暗部電位やトナー像などに正帯電トナーが付着してしまうことによって生じる。この現像は一般的に「かぶり」と呼ばれている。この場合、現像時のトナーの正規帯電は負帯電であり、正帯電は正規帯電の極性と異なることが前提になる。現像時のトナーの正規帯電が正帯電であれば、逆の状態になったときにかぶりが生じる。
かぶりは、現像ローラ8に担持されたトナーが現像ブレード11によって圧力を受けながら摺擦されることで、現像ローラ8の表面にトナーの外添剤が埋め込まれてしまい、外添剤による帯電がされづらくなることで生じる。現像ブレード11を通過する前における現像ローラ8上のトナーの電荷密度分布は電荷0近傍に分布しており、現像ローラ8の表面には一定量の正帯電トナーが存在する。トナーが劣化していない状態では、正帯電トナーを含むほとんどのトナーを負帯電することができるためかぶりはあまり生じない。
しかし、上述したように、トナーが劣化することで帯電がされにくくなると、負帯電されない正帯電トナーが増加してしまうことでかぶりが生じてしまう。現像装置3内のトナーが現像ブレード11によって圧力を受けながら摺擦される機会は、トナー残量が減るに従い増えていく。そのため、トナー残量が減ってトナーが帯電されにくくなることでかぶりが悪化していき、その結果トナー消費量が多くなってしまう。
したがって、精度よくトナー消費量を取得するためには、トナー残量が減っていくに従って1ピクセル当たりのトナー消費量(単位トナー消費量)を大きく設定する必要がある。本実施例では、トナー残量の範囲をKとして、トナー残量の範囲Kにおけるピクセル連続度ごとの単位トナー消費量のデータテーブルは表2のように設定し、トナー残量の範囲Kは表3のように設定した。ここで、実施例1では、単位トナー消費量は、現像装置3内のトナー残量の減少に応じて徐々に大きくなるように設定されている。

表2 ピクセル連続度毎の単位トナー消費量

Figure 0006666020

表3 トナー残量の区分

Figure 0006666020
(トナー残量演算部)
演算部19は、単位トナー消費量とトナー残量Wとピクセル連続度との対応関係が示された表2のデータテーブルに基づいて現像装置3内のトナー残量を導出する。ここで、演算部19は、メモリ20などに格納されたプログラムをCPU(不図示)が実行することでトナー残量を導出する。また、本実施例では、演算部19は、画像形成装置12に搭載された機器の動作を制御する制御部としての役割も果たしている。具体的には、演算部19が、表2のデータテーブルとピクセル連続度とトナー残量とから、ピクセル連続度ごとの単位トナー消費量を取得している。
ここで、現像装置3内のトナー残量をW(画像形成動作後のトナー残量)とし、画像形成動作前のトナー残量をW0とする(現像装置が初期状態である場合にはW0は100%とする)。また、1つの画像が形成される場合におけるピクセル連続度ごとのピクセル数をLt1〜Lt4とする。例えば、画像形成可能領域が100ピクセル分あるものに対して、画像情報がピクセル連続度がt1である露光によって形成された画像領域が5ピクセル分の領域である場合にはLt1=5となる。そして、トナー残量がK1〜K3である場合におけるピクセル連続度ごとの単位トナー消費量をt1(K)〜t4(K)とする。本実施例では、例えば、トナー残量Kが100%≧K>50%であって、ピクセル連続度がt1である場合の単位トナー消費量は2.0×10−7となる。この場合に、トナー残量Wは以下の式から求められる。なお、演算部19は、メモリ20に格納されたプログラムを実行することで、現像装置3内のトナー残量を取得することができる。
式(1)では、1つの画像におけるピクセル連続度t1〜t4ごとのトナー消費量を求めて、そのピクセル連続度ごとのトナー消費量を積算することで、1つの画像を形成するために消費されるトナー消費量を取得している。そして、前回取得されたトナー残量W0から、1つの画像を形成するために消費されるトナー消費量を引くことで、現像装置3内のトナー残量を取得している。

W=W0−(t1(K)*Lt1+t2(K)*Lt2+t3(K)*Lt3+t4(K)*Lt4)
…(1)
(比較例1)
比較例1は、記憶手段18に格納されるデータテーブルが、ピクセル連続度と単位トナー消費量との対応関係のみを示している点で実施例1と異なる。つまり、比較例1では、トナー残量に応じて単位トナー消費量を変更させていない。比較例1におけるトナー残量は次の式(2)から求めることができる。Lt1〜Lt4の定義は実施例1と同様である。

W=W0−(t1*Lt1+t2*Lt2+t3*Lt3+t4*Lt4)…(2)
(評価方法1)
図5は、実施例1と比較例1との現像剤残量の取得結果を比較する図である。図5は、ISOパターンを印字してトナー残量を減らした場合における実施例1と比較例1とのトナー残量の取得結果を示している。図5において、横軸は、現像装置3内における実際のトナー残量であり、縦軸は、演算部19が取得したトナー残量の取得結果である。実線が実施例1の取得結果を示しており、破線が比較例1の取得結果を示している。
図5に示しように、実施例1では、現像装置3内のトナー残量を精度よく取得できていることが分かる。実施例1では、画像不良が生じない量のトナーが現像装置3内にないと判断されるまで、白抜け画像などの画像不良は発生しなかった。一方、比較例1では、トナー残量が半分程度(約50%)となるまでは画像形成の精度は良かったが、トナー残量が半分以下になるとトナー残量の取得結果は実際のトナー残量よりも多くなった。これは、上述したように、トナー残量が減少したことによってかぶりが発生してしまったためである。
比較例1では、実施例1と異なり、トナー残量の減少に応じて増加するかぶりによるトナー消費量が考慮されていないため、かぶりによるトナー消費量の増加によってトナー残量の取得結果が実際よりも多くなってしまう。そのため、比較例1では白抜け画像などの画像不良が発生してしまった。このように、実施例1では、白抜け画像などの画像不良の発生を抑制することで画像形成を良好に行うことができる。
以上のように、実施例1では、現像装置内の現像剤の残量とピクセル連続度とに応じて、一画素における現像剤消費量の推定量が設定されている。そして、この推定量に基づいて、画像を形成するために消費される現像剤量を取得している。これにより、一画素における現像剤消費量の推定量から画像形成によって消費される現像剤量を取得する場合において、現像装置内の現像剤の残量が減少した場合でも、精度よく現像剤の消費量を取得することができる。
また、実施例1では、現像装置内のおける現像剤の残量が所定の範囲ごとに大きく区分けされており、区分けされた範囲ごとに一画素における現像剤消費量の推定量が設定されている。仮に、一画素における現像剤消費量の推定量が所定の範囲ごとに細かく設定されている場合、記憶部に記憶される推定量の数が膨大になってしまう。この場合、記憶部の容量を多く確保しなければならないため画像形成装置のコストが上がってしまう。実施例1では、現像剤の残量が所定の範囲ごとに大きく区分けされていることで、画像形成装置のコストを下げることができる。
また、実施例1では、ピクセル連続度が所定の範囲ごとに大きく区分けされており、区分けされた範囲ごとに一画素における現像剤消費量の推定量が設定されている。仮に、一画素における現像剤消費量の推定量が所定の範囲ごとに細かく設定されている場合、記憶部に記憶される推定量の数が膨大になってしまう。この場合、記憶部の容量を多く確保しなければならないため画像形成装置のコストが上がってしまう。実施例1では、現像剤の残量が所定の範囲ごとに大きく区分けされていることで、画像形成装置のコストを下げることができる。
また、実施例1では、一画素における現像剤消費量の推定量は、同一の範囲におけるピクセル連続度において、現像装置内の現像剤の残量が減少するに従って増加するように設定されている。現像剤の残量が減少するに従ってかぶりによって現像剤が余分に消費されるため、推定量を増加させることで精度よく現像剤消費量を取得することができる。
(実施例2)
次に実施例2について説明する。実施例2は、プロセスカートリッジを長寿命化させた場合においても精度よくトナー残量を取得できる点で実施例1と異なる。ここで、実施例2において、実施例1と同一の機能を有する部分については同一の符号を付すことでその説明を省略する。
(プロセスカートリッジを長寿命化させる方法について)
プロセスカートリッジを長寿命化させる方法として、現像装置3内のトナー充填量を多
くする方法以外に、画像の品質を維持したままで単位トナー消費量を低くする方法がある。具体的には、実施例1において、ピクセル連続度がt1の場合における単位トナー消費量を、ピクセル連続度がt4の場合における単位トナー消費量に近づけることでプロセスカートリッジを長寿命化することができる。実施例2では、感光ドラム1における暗部電位の電位を下げることで明部電位と暗部電位との電位差を小さくし、集中電界による影響を小さくすることで図3の[2]の範囲に過剰にトナーが付着してしまうことを抑制している。これにより、トナー消費量を減少させ、プロセスカートリッジを高寿命化させている。
実施例2では、初期設定において、帯電電圧印加手段15aによって帯電ローラ2に印加される電圧を−950Vに設定し、感光ドラム1上の暗部電位を−400Vに設定した。また、現像電圧印加手段15bによって現像スリーブ8bに印加されるDC電圧を−300Vに設定した。実施例2では、トナー残量にかかわらず一定であった印加電圧(帯電ローラ2に印加される電圧)をトナー残量に応じて変化させた。これにより、感光ドラム1上の暗部電位が図6に示すように変化する。ここで、実施例2において、感光ドラム1上の暗部電位は、画像を形成するラインの幅や画像濃度などを適切に保つことができる電位となっている。図6において、横軸は、所定の印字率で画像形成動作を続けた時間(耐久時間)であり、縦軸は、感光ドラム1上における暗部電位である。
実施例2では、耐久時間が少ない場合は感光ドラム1における暗部電位を高く設定している。耐久時間が少ない場合は現像装置3内のトナー量が多いため、現像ローラ8に担持されるトナーを1回の摺擦で負帯電させても、負帯電したトナーがすぐに未帯電トナーと入れ替わってしまう。そのため、現像ローラ8に担持されるトナーの帯電量がすぐには大きくならない。耐久時間が少ない場合は、かぶりによるトナー消費量は少ないが、現像ローラ8上のトナーの負帯電量が低いため、電界によってトナーに作用する力が弱くなる。
ここで、電子写真技術が用いられる画像形成装置では、記録媒体Pに形成される画像は、複数の線状の画像(ライン画像)が集まることで形成される。耐久時間が少ない場合は、感光ドラム1における明部電位と現像ローラ8表面の電位との差(以下、現像コントラストとする。)が小さくなり、ライン画像の幅方向における端部近傍が現像されにくくなる。これにより、耐久時間が少ない場合はライン画像が細くなってしまう。このため、感光ドラム1における暗部電位を大きくすることで、暗部電位部が露光されることによって形成される明部電位部の電位も大きくなり、現像コントラストが大きくなる。これにより、現像ローラ8上のトナーに作用する電界が大きくなり、ライン画像が細くなることなく、感光ドラム1上の静電像が精度よく現像される。
また、実施例2では、耐久時間が少ない状態から、感光ドラム1における暗部電位を徐々に低くしている。耐久時間が増えることで現像装置3内のトナー残量が減ってくると、現像容器3a内における負帯電トナーの割合も徐々に増えてくる。そのため、現像ローラ8上のトナーの帯電量が大きくなり、その結果、ライン画像が現像されやすくなる。感光ドラム1上の暗部電位を低くして、現像コントラストが小さくなっても画像の品質を保つことができる。
さらに、実施例2では、耐久時間が十分に経過して、現像装置3内のトナー残量が少なくなった状態において、感光ドラム1の暗部電位を大きくしている。電子写真技術を用いた画像形成装置12では、帯電量が高いトナーから順番に感光ドラム1に供給され、感光ドラム1に供給されたトナーの電荷量と現像コントラストとが同じになるまで感光ドラム1にトナーが供給され続ける。
現像ローラ8上に担持されたトナーの帯電量が一定であるとすると、表面積が小さくて
軽い小粒径のトナーほど電界によって受ける力が大きくなるため、小粒径のトナーの方が優先的に感光ドラム1に供給される。なお、実施例2では、現像コントラストを下げても画像濃度が低下しすぎないように、トナーTに含有される磁性体の量を60%とした。これにより、現像コントラストが小さくなっても、記録媒体Pに形成される画像の濃度が低下しすぎない。
ここで、現像装置3内のトナー残量が少なくなってくると、現像装置3内において、小粒径トナーが少なくなり、大粒径トナーが多くなる。大粒径のトナーが感光ドラム1に供給されるようになると、トナー像を形成するトナー間の隙間が大きくなるため、記録媒体P上にトナー像が転写された場合に、トナー間の隙間から記録媒体Pが見えてしまう。そのため、実施例2では、現像装置3内のトナー残量が少なくなった場合に、感光ドラム1における暗部電位を大きくしている。これにより、現像コントラストが大きくなり、現像ローラ8上のトナーに作用する電界が大きくなることで、多くのトナーが感光ドラム1に対して供給され、トナー間の隙間から記録媒体Pが見えてしまうことを抑制することができる。
図7は、ピクセル連続度ごとの単位現像剤消費量と耐久時間との関係を示す図である。ここで、単位トナー消費量を求めるために、ピクセル連続度が同一である露光のみ(例えば、ピクセル連続度がt1である露光のみ)を用いて1つの画像を形成した。そして、1つの画像を形成するために実際に消費したトナー量を、画像が形成された領域を構成するピクセル数で割ることで図7の単位トナー消費量を求めた。ピクセル連続度がt1〜t4である場合それぞれについて単位トナー消費量を求めることで図7の実験結果を得ることができた。
ここで、図6において、耐久時間が0である場合の現像装置3内のトナー残量は100%であり、感光ドラム1の暗部電位が最小である場合のトナー残量は25%である。実施例2では、図6に示すように、トナー残量が100〜25%である場合は感光ドラム1上の暗部電位を一定の割合で減少させ、トナー残量が25%以下である場合は暗部電位を一定の割合で増加させている。その結果、ピクセル連続度ごとの単位トナー消費量は図7のようになった。
図7において、縦軸は単位トナー消費量であり、横軸は耐久時間である。また、図7では、実施例2におけるピクセル連続度t1´を▲で示し、ピクセル連続度t2´を●で示し、ピクセル連続度t3´を×で示し、ピクセル連続度t4´を■で示している。なお、実施例1と実施例2とにおいて、各ピクセル連続度の露光時間の範囲は同一である。つまり、ピクセル連続度について、t1´はt1と、t2´はt2と、t3´はt3と、t4´はt4と露光時間の範囲が同一である。
また、実施例1におけるピクセル連続度t1を実線で示し、実施例1におけるピクセル連続度t4を破線で示している。ここで、実施例2では、演算部19が制御部としての役割を果たしている。演算部19(制御部)が、メモリ20に格納されたコンピュータプログラムを実行し、帯電電圧印加手段15aの動作を制御することで、帯電ローラ2から感光ドラム1に印加される電圧を変化させている。
図7に示すように、実施例2におけるピクセル連続度t1´(▲)では、トナー残量が100〜25%である場合において、暗部電位を一定の割合で減少させることで、単位トナー消費量をほぼ一定の割合で減少させることができた。また、ピクセル連続度t1´では、トナー残量が25%以下である場合において、暗部電位を一定の割合で増加させたため、単位トナー消費量が一定の割合で増加している。しかしながら、実施例2におけるピクセル連続度t1´の単位トナー消費量は、実施例1のピクセル連続度t1(実線)より
も大幅に減少した。
ピクセル連続度t4´(■)における単位トナー消費量は、ピクセル連続度t4(破線)における単位トナー消費量よりも小さくなった。また、ピクセル連続度t4´では、トナー消費量に対する集中電界の影響が小さいため、ピクセル連続度t1´〜t3´よりも単位トナー消費量が小さくなっている。トナー残量が25%以下である場合においては、暗部電位を高くしたことで、ピクセル連続度t4´(■)の単位トナー消費量が増加している。しかし、トナー消費量に対する集中電界の影響が小さいため、ピクセル連続度t4´(■)の単位トナー消費量は、ピクセル連続度t1´〜t3´の単位トナー消費量よりも小さい。
また、図7に示すように、実施例2では、ピクセル連続度t2´(●)の単位トナー消費量は、トナー残量によらず、ピクセル連続度t1´とt3´とt4´の単位トナー消費量よりも大きくなっている。また、トナー残量によらず、ピクセル連続度t3´(×)の単位トナー消費量はピクセル連続度t1´とt4´の単位トナー消費量よりも大きく、ピクセル連続度t1´の単位トナー消費量はピクセル連続度t4´の単位トナー消費量よりも大きい。
以上のように、感光ドラム1の暗部電位を変化させることで、プロセスカートリッジを長寿命化した場合、ピクセル連続度t1´〜t4´ごとの単位トナー消費量はトナー残量に応じて変化する。実施例2では、精度よくトナー消費量を求めるために、ピクセル連続度ごとの単位トナー消費量を表4のように設定した。ここで、表4のように設定された単位トナー消費量は、ピクセル連続度(t1´〜t4´)と、トナー残量と、感光ドラム1の暗部電位とに基づいて設定される。
Z1〜Z5は、トナー残量の範囲であり、以下のように設定されている。また、式(3)において、トナー残量がZ1〜Z5である場合におけるピクセル連続度ごとの単位トナー消費量をt1´(Z)〜t5´(Z)とする。t1´(Z)〜t5´(Z)は、表4に基づいて決定される。例えば、トナー残量Kが100%≧K>80%であり、ピクセル連続度がt´1である場合において、単位トナー消費量t1´(Z)は2.05×10−7となる。そして、実施例1と同様に、1つの画像が形成される場合におけるピクセル連続度(t1´〜t4´)ごとのピクセル数をLt1〜Lt4とする。例えば、ピクセル連続度がt´1である露光によって形成された画像領域が3ピクセル分の領域である場合にはLt´1=3となる。また、式(3)において、現像装置3内のトナー残量をWとし、前回までのトナー残量をW0とする。なお、Zの範囲(Z1〜Z5)は、前回のトナー残量W0の取得結果に応じて決定される。

Z1:100%≧K>80%
Z2: 80%≧K>60%
Z3: 60%≧K>40%
Z4: 40%≧K>20%
Z5: 20%≧K≧ 0%

表4 トナー残量に対応したピクセル連続度毎の単位トナー消費量

Figure 0006666020

実施例2では、次に示す式(3)と表4とを用いてトナー残量を導出する。

W=W0−((t1´(Z)*Lt1+t2´(Z)*Lt2+t3´(Z)*Lt3+t4´(Z)*Lt4)…(3)
(評価方法2)
図8は、実施例2と比較例1との現像剤残量の取得結果を比較する図である。図8には、ISOパターンを印字し続けることでトナー残量を減らした場合における実施例2と比較例1のトナー残量の取得結果が示されている。図8において、横軸は、現像装置3内における実際のトナー残量であり、縦軸は、トナー残量の取得結果である。また、実線が、実施例2におけるトナー残量の取得結果を示しており、破線が、比較例1におけるトナー残量の取得結果を示している。なお、比較例1は、実施例1における比較例と同様である。
図8に示すように、実施例2では、現像装置3内のトナー残量を精度よく取得できていることが分かる。実施例2では、ピクセル連続度とトナー残量と暗部電位とに応じて単位トナー消費量を変化させることで、トナー残量が画像形成を十分に行うことができない量であると報知されるまで白抜け画像は発生しなかった。一方、比較例1では、単位トナー消費量をトナー残量に応じて変化させていないため、トナー残量が少なくなった状態において、トナー残量の取得結果と実際のトナー残量とにズレが生じてしまっている。そして、現像装置3内のトナー残量が0%である場合において、トナー残量の取得結果と実際のトナー残量とのズレが大きくなっている。比較例1におけるトナー残量の取得結果は、かぶりによるトナー消費量が考慮されていないため、かぶりによるトナー消費量の分だけ実際のトナー消費量とズレてしまっている。
以上のように、実施例2では、実施例1と同様に、一画素における現像剤消費量の推定量から画像形成によって消費される現像剤量を取得する場合において、現像装置内の現像剤の残量が減少した場合でも、精度よく現像剤の消費量を取得することができる。
また、実施例2では、像担持体の電位を変化させ、像担持体における暗部電位の電位を下げることで、明部電位と暗部電位との電位差を小さくしている。これにより、集中電界による影響を小さくし、集中電界によって余分に消費されていた現像剤量を減少させることができる。
なお、各実施例では、1つの画像を形成するために消費されるトナー量を求めているが、必ずしもこれに限れることはない。例えば、複数の同一画像を形成する印刷ジョブが入力された場合には、1つの画像を形成するために消費されるトナー量に形成される画像の数を掛けることで、1つの印刷ジョブにおけるトナー消費量を求めてもよい。
また、各実施例では、像担持体が露光されることによって像担持体に静電像が形成されているが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、像担持体内に設けられた電極によって像担持体表面の電位を変化させることで、像担持体に静電像を形成してもよい。
1…感光ドラム、3…現像装置、12…画像形成装置、17…ピクセルカウンタ、
19…演算部、P…記録媒体

Claims (6)

  1. 現像剤によって記録媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    前記像担持体の表面に静電像を形成するために前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
    前記像担持体の表面に形成された前記静電像に正規極性の現像剤を供給して現像剤像を形成するための前記現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤と前記現像剤担持体と、を備える現像容器と、
    前記画像形成動作において、前記像担持体の表面に前記静電像が形成された領域である明部電位部におけるピクセル連続度を取得する取得部であって、前記露光ユニットによって前記像担持体の表面を露光する場合に一度に連続して前記像担持体の表面を露光する露光時間から前記ピクセル連続度を取得する取得部と、
    前記ピクセル連続度に応じた前記明部電位部における1ピクセル当たりの前記現像剤の第1の消費量と、前記現像容器内の前記現像剤の残量に応じた、前記現像剤担持体に担持された前記正規極性とは逆極性を有する前記現像剤が前記正規極性に帯電された前記像担持体の表面に付着することで前記現像容器内から消費される前記現像剤の第2の消費量と、に基づいて算出された前記ピクセル連続度と前記残量とに応じた1ピクセル当たりの前記現像剤の第3の消費量を格納する格納部と、
    前記画像形成動作における前記ピクセル連続度ごとの前記第3の消費量を積算することによって、前記画像形成動作において消費される現像剤量を算出する算出部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第3の消費量は、前記現像容器内の前記現像剤の前記残量に基づいた複数の範囲ごとに設定されていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第3の消費量は、前記現像容器内の前記現像剤の前記残量が減少するに従って増加するように設定されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 記現像容器内の前記現像剤の前記残量に応じて、露光されていない状態における前記像担持体の表面電位が変化するように前記帯電手段を制御する制御部有し、
    前記第3の消費量は、前記表面電位に応じて設定されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記算出部は、前記画像形成動作前の前記現像容器内の前記現像剤の前記残量から、前記画像形成動作における画像情報に応じた前記第3の消費量の総和を引くことで、前記画像形成動作後における前記現像容器内の前記現像剤の前記残量を算出することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像剤は、磁性トナーであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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