JP2006243491A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーセーブモード使用時に、トナー寿命よりも先にドラム寿命に達することを防止する。
【解決手段】 複数のトナーセーブモードを持ち、あるドラム使用時点でトナーの残量が所定の値よりも多ければ、よりトナー消費量の多いセーブモードに切替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザービームプリンタ、複写機やファクシミリ、又はこれらを組み合わせたマルチファンクションプリンタ等の電子写真方式による電子写真画像形成装置に関する。
ホストコンピュータから送られる画像信号に基づいて画像を形成する画像形成装置には、電子写真方式、インクジェット方式、感熱方式等様々な方式の装置がある。これらの中で電子写真方式の画像形成装置は、高速、高画質、静粛性等の利点から近年大いに普及している。
<画像形成プロセスについて>
図7は、従来の電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の一例を示す構成概略図である。
この画像形成装置111は、プロセスカートリッジ110を着脱自在として備えている。感光ドラム101を矢印方向(時計方向)に回転駆動し、その表面を帯電バイアスが印加された帯電ローラ102で均一に帯電した後、レーザー露光装置103によって入力画像信号に応じた画像露光Lを行い、静電潜像を形成する。この静電潜像は、トナー104aを表面に薄層担持した現像装置105の現像スリーブ106によりトナー像104bとして現像される。感光ドラム101上に形成されたトナー像104bは、感光ドラム101と転写ローラ107間の転写ニップ部Nに搬送される用紙などの転写材Pに、転写バイアスが印加された転写ローラ107によって転写される。
即ち、転写ニップ部Nにて感光ドラム101に接する転写ローラ107には、トナーと逆極性の転写バイアスが印加され、転写材Pのトナー像が形成されていない背面側からトナーと逆極性の電荷が付与されることにより、感光ドラム101上のトナー像104bが転写材P表面に転写される。
転写材Pは転写されたトナー像104cを保持し定着装置108に搬送され、この定着装置108でトナー像を転写材P表面に熱定着した後、外部に排出される。また、上記転写後に感光ドラム101上に残留している転写残トナー104dは、クリーニングブレード109で除去されて回収される。これら一連の画像形成プロセスの内、感光ドラム101、帯電ローラ102、現像装置105、現像スリーブ106、クリーニングブレード109を一体的に包含してプロセスカートリッジ110としている。
このようなレーザー露光方式による画像形成装置111は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等の外部情報処理機器(不図示)から送られた画像データをビットマップデータに展開し、ビットマップデータに基づいてレーザーON/OFF信号を生成して、レーザー駆動回路(不図示)へと入力する。これによって半導体レーザーダイオードを駆動して発光させることで画像露光Lを行い、入力した画像データに対応したレーザー露光によって静電潜像を形成し画像形成を行っている。
<プロセスカートリッジについて>
電子写真方式の画像形成装置の各構成部品は、画像形成を行う度に磨耗若しくは消耗していく為、一定量の画像形成を行った後にメンテナンスを行う必要がある。特に感光ドラムは画像形成を行う毎に、表面がクリーニングブレードと摺擦し磨耗する。又、現像剤も画像形成によって消費されていく為、他の部品に比べ消耗の度合いも大きく、交換の頻度は高くなる。
そこで、これら消耗品の交換を出来るだけ容易に行う為に、感光ドラムユニットと現像剤カートリッジを独立に交換可能に構成した方式や、前述のように感光ドラム、帯電ローラ、現像装置、現像スリーブ、クリーニングブレード等をコンパクトに一体化したプロセスカートリッジ方式を採る場合が多い。前者は主に複写機等で用いられており、感光ドラムが寿命に達した場合は感光ドラムユニットのみ、現像剤が無くなった場合は現像剤カートリッジのみ交換する。各々の寿命は各寿命検知手段によって画像形成装置の表示パネル等によって警告を発するなどしてユーザーに知らしめる。この方法によれば感光ドラム、現像剤を各々独立に交換することが出来、経済的である。しかし、現像剤カートリッジを交換する際にはユーザーが現像剤に触れないように慎重に作業する必要がある。
一方、後者のプロセスカートリッジ方式では、現像剤が無くなった場合にプロセスカートリッジごと交換する為、扱いが容易であるという長所を有する。近年、レーザービームプリンタをはじめとする小型の画像形成装置を中心に広く普及している。又、予め現像剤と感光ドラムの寿命がほぼ等しくなるように設計しておくことで現像剤も感光ドラムも各々寿命に達するまで無駄にすることが無く、非常に経済的である。
現像剤プリント一枚当りの消費量は印字率によってほぼ一定に決まる。従って、予め一枚あたりの感光ドラムの削れ量と現像剤の消費量を見込んで、プロセスカートリッジの寿命にあった感光ドラム膜厚、充填される現像剤量を決定しておけば良い。双方の寿命が等しければ資源的、経済的に無駄が無いのは云うまでも無い。
<セーブモードについて>
プロセスカートリッジには所定容量のトナーが搭載されており、トナー量に応じて印字可能枚数は決定される。しかし、近年画像形成装置の用途が多様化し、ユーザーが必ずしも高品位な画像を必要としない場合がある。例えば、文章、レイアウトの校正等を行う場合には、印字された文字が読め、大まかな配置が分かる程度の画質で良く、特に高品位な画質は必要としない。この場合に高品位な画像を出力すると現像剤が無駄となってしまい、経済的にデメリットである。
そこで、通常の高品位な画像を出力する印字モードと、トナー等の現像剤の消費量を少なくする現像剤節約モード(トナーセーブモード)を備えているものが多く製品化されており、ユーザーがそれらを任意に選択して使用が可能となっている。
特に、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の複数の機能が複合的に一体化した、所謂マルチファンクションプリンタ等ではユーザーの目的、用途によって画像の質よりも現像剤の消費量を抑えたトナーセーブモードを用い、使用可能プリント枚数を増やすことがある。
これらの方法として、現像コントラストを変えて濃度を制御するものや、レーザー露光の主走査方向のドットを間引き、トナーの消費量を抑えるものが知られている。例えば特許文献1にはライン画像のエッジ部を検出してレーザー露光信号を補正し、トナー消費量を減らす方法が開示されている。又、特許文献2にはユーザーが画像濃度調整、ライン幅調整の目的で濃度調整値を変えた場合にレーザー露光信号を補正し、トナー消費量を減らす方法が開示されている。
このトナーセーブモードによりユーザーは自在に印字品位を調整出来、現像剤の消費を節約することが容易に可能となった。ユーザーは状況に応じて必要最低限の画質を満足しつつ、ランニングコストを低く抑える事が出来るようになった。
又、これらのトナーセーブモードを用いた場合、現像装置のトナーが現像装置へと搬送されても感光ドラムへと飛翔しない為、消費されないトナーが増加し、現像装置内の熱や機械的ストレスによってトナーが劣化してしまい、現像性が低下する、又、現像剤の消費が少なくなり、感光ドラムの寿命が先に達してしまうことがあった。これを回避する為、セーブモード時のプリント枚数によってトナーセーブモードから標準のモードに復帰させたり(特許文献3)、ユーザーにモードを選択させる方法(特許文献4)が開示されている。
又、トナーセーブモード時に帯電バイアスを制御することにより、感光ドラムの磨耗を低減し、長寿命化を図る方法(特許文献5)が開示されている。
特開平9−085993 特開2002−244370 特開平9−185208 特開2002−189386 特開平9−015942
しかしながら、トナーセーブモードを使用しトナーの消費量を抑制させてプリントを多く重ねると、トナーが十分に余っていても感光ドラムの損耗は通常の印字モードと変わらない為、感光ドラムが寿命に達し、画像不良を引き起こしたり、プロセスカートリッジの交換を余儀無くされる、という状況が起こる可能性があった。又、感光ドラムの磨耗を低減させるようにしても、プリントする印字率によっては現像剤が残ってしまい、感光ドラムが先に寿命に達してしまう可能性があった。この場合、ユーザーが必要以上に画像品質を劣化させたトナーセーブモードを使い続けることとなってしまう。
又、トナーセーブモードが自動的に切替わる場合、本来のユーザーの意図に反して標準消費モードが選択されてしまう。
本発明は係る問題点に鑑みて為されたものであり、トナーセーブモードを選択した場合に、よりプロセスカートリッジの寿命に適したセーブモードを選択し、プロセスカートリッジが寿命に達した時点での現像剤残量を極力抑え、より経済的な画像形成装置、プロセスカートリッジを提供することにある。
本発明の画像形成装置は、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データを濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、を特徴とする。
又、本発明の画像形成装置は、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、を特徴とする。
又、本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データを濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する現像モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、前記現像剤の消費量が前記像担持体の寿命に合わせた前記現像モードに切替えること、を特徴とする。
又、本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、を特徴とする。
これによってトナーセーブモードを選択した場合に、よりプロセスカートリッジの寿命に適したセーブモードを選択し、プロセスカートリッジが寿命に達した時点での現像剤残量を極力抑え、より経済的な画像形成装置、プロセスカートリッジを提供することが出来る。
以上説明したように本発明によれば、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データを補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、前記現像剤の消費量が前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えることで、現像剤を極力無駄にせず、経済的な画像形成装置を提供することが可能となった。
又、本発明によれば、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えることで、現像剤を極力無駄にせず、経済的な画像形成装置を提供することが可能となった。
又、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データを濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する現像モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、前記現像剤の消費量が前記像担持体の寿命に合わせた前記現像モードに切替えることで、現像剤を極力無駄にせず、経済的なプロセスカートリッジを提供することが可能となった。
又、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する現像モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、前記現像剤の消費量が前記像担持体の寿命に合わせた前記現像モードに切替えることで、現像剤を極力無駄にせず、経済的なプロセスカートリッジを提供することが可能となった。
又、本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えることで、現像剤を極力無駄にせず、経済的なプロセスカートリッジを提供することが可能となった。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明に於ける第1の実施例について説明する。
<画像形成装置及び画像形成プロセス説明>
図3は本実施例の画像形成装置の概略機構を示す模式断面図である。電子写真技術を利用した画像形成装置13は、像担持体としての感光ドラム1を備えている。感光ドラム1の周囲には感光ドラム1の回転方向に沿って順に、帯電ローラ2、現像装置3、転写ローラ4、クリーニングブレード5が配設されており、帯電ローラ2と現像装置3間の上方には露光装置6が配設されている。感光ドラム1と転写ローラ4間に形成される転写ニップNの転写材搬送方向の下流側には、定着装置7が配設されている。そしてこれらの内、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置3、クリーニングブレード5が一体的に包含され、画像形成装置13本体に着脱自在なプロセスカートリッジ14を形成している。画像情報は外部の入力装置(不図示)より入力され、ユーザーは任意に印字モード切替手段26によって通常の印字モード、又はトナーセーブモードを選択する。
感光ドラム1は、本実施の形態では直径30mmの負帯電の有機感光ドラムで、アルミニウム製のドラム基体上にOPC感光層を有しており、画像形成装置13側に設けられた駆動手段(不図示)により所定の周速150mm/sec.(プロセススピード)で矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その回転過程において接触する帯電ローラ2により負極性の一様な帯電を受ける。
帯電手段としての帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定の押圧力で当接して従動回転し、帯電バイアス電源8から印加される帯電バイアスによって感光ドラム1を所定の極性、電位に均一に帯電する。帯電ローラ2は直径6mmの芯金周面に厚さ3mmのウレタンゴム、EPDM等に導電性のカーボンを分散させた弾性層を有し、その表面に接着部材を介さずに100〜500μmのエピクロルヒドリンゴム等の高抵抗の表層を被覆して構成されており、外形12mm、長手方向の長さ250mmのローラ形状とした。帯電バイアスとしては帯電ローラ2が十分に放電するAC電圧Vppに、ドラム上暗部電位Vdに相当するDC電圧Vdcを重畳印加する。AC電圧波形としては正弦波を用いている。帯電バイアスの交流AC成分は、感光ドラム1、帯電ローラ2間に常に一定の電流が流れるような定電流制御を行っている。感光ドラム1膜厚の使用による変化に伴い、帯電ローラ2と感光ドラム1の間の負荷は変動する為、一定のAC電圧Vppを印加する定電圧制御を行う場合、感光ドラム1、帯電ローラ2間に流れる電流値は感光ドラム1の使用量によって変化する。本実施例においては定電流値を1200μAとし、この時常温常湿環境下において均一で良好な帯電が得られた。
露光装置6は、パーソナルコンピュータ(不図示)等から入力される画像情報をビデオコントローラ27によって時系列電気デジタル画像信号に対応して変調されたレーザー光(露光ビーム)をレーザー出力部(不図示)から出力し、帯電された感光ドラム1表面を走査露光Lすることにより、画像情報に対応した静電潜像を形成する。
現像装置3は、開口部に感光ドラム1表面と対向し配接され、所定の間隔を保持して回転自在な現像スリーブ9、現像剤としてのトナー10、トナーを攪拌する回転自在な攪拌部材11、現像スリーブ9上のトナーを摩擦帯電する為の現像ブレード12を備えている。攪拌部材11によって現像スリーブ9へと搬送され、トナー10は現像スリーブ9に取り込まれ、その際にトナー10は現像ブレード12によって層厚を規制され、同時に摩擦によって帯電され現像領域に送られる。現像領域において感光ドラム1上の静電潜像にトナー10を付着させてトナー像として顕像化する。現像スリーブ9中には、磁極N・Sが交互に複数個形成されたマグネットローラ(不図示)が現像スリーブ9に対して不動に配設されている。マグネットローラは回転動作を行わず、常に一定の位置に保持され、同じ磁極の方向に保たれる。現像ブレード12はトナー10に現像に必要な電荷を与え、現像スリーブ9上のトナーの層厚規制をする。トナー10には1成分磁性現像剤を用い、反転現像を行う。尚、トナーは1成分磁性現像剤を用いたが、これに限られたものではない。現像スリーブ9からは不図示の電源から直流と交流を重畳印加した現像バイアスにより、現像領域内に送られたトナーは感光ドラム1上に飛翔する。ここで、現像に必要の十分な電荷を持たないトナーは現像スリーブ9に留まったままか、あるいは感光ドラム1上に飛翔してもマグネットローラの磁力及び現像バイアスの交流引き戻し成分によって現像スリーブ9上に引き戻される。一方、十分な電荷を持ったトナー10は静電潜像を可視トナー像化する。
転写手段としての転写ローラ4は、感光ドラム1表面に所定の押圧力で接触して転写ニップ部Nを形成し、転写バイアス電源(不図示)から印加される転写バイアスにより、感光ドラム1と転写ローラ4間の転写ニップ部Nにて感光ドラム1表面のトナー像を用紙などの転写材Pに転写する。
定着装置7は、内部にハロゲンヒータ(不図示)を備えた加熱ローラと加圧ローラを有しており、定着ローラと加圧ローラ間の定着ニップにて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱、溶融、加圧して熱定着させ、永久画像とする。定着が終了した転写材P上の永久画像は、画像形成装置13外へと排出される。
クリーニング手段としてのクリーニングブレード5は、本実施例では、ウレタンゴム製の注型タイプのものを用いており、感光ドラム1に対する当接圧は40〜50gf/cmで、感光ドラム1の回転方向と逆の方向から圧接している。感光ドラム1上に転写されずに残留したトナーはクリーニングブレード5によってクリーニングされ、感光ドラム1は再度画像形成に供される。
<現像剤残量検知及び感光ドラム寿命検知>
次に、図4及び図5を用いて本実施例に使用されるトナー残量検知機構の一例を説明する。
プロセスカートリッジ14には、現像装置3内に現像剤残量検知の為のプレートアンテナ板金(以下PAと略記する)15と、PA板金16の2枚の平行板金がプロセスカートリッジ内の長手方向に伸び、互いが対向するように固定配設されている。
現像バイアスには電源17から直流と交流成分を重畳した現像バイアスが印加され、トナーを感光ドラム1へと飛翔させる。PA16には現像バイアスと同一の電源17から残量検出バイアスを印加する。その際にPA15に誘起される電流値を測定し、現像剤残量検知回路18によってPA15,16間、又はPA15、現像スリーブ9間の静電容量を測定する事が出来る。
トナー残量は、トナー残量が多い場合には現像装置3内に十分にトナーが充填されている状態であるので、PA15,16間の静電容量を測定する事により検知し、トナー残量が少ない場合には現像装置3内にはトナーが少なく、現像スリーブ9近傍にある程度なので、PA15、現像スリーブ9間の静電容量を測定する事により検知する事が出来る。PAの位置や枚数を変えるこことで、より細かく精度の良い残量検知も可能である。
PA16は画像形成装置13の現像剤残量検知機構における、検出電圧が入力される入力電極部材であり、PA15はPA16、又は現像スリーブ9との間に存在する現像剤量(トナー残量)に応じた静電容量を画像形成装置13に出力する出力電極部材として機能するのである。
2枚の電極部材である板金間の静電容量Cは、板金の面積S、距離d、2枚の板金間の比誘電率Kεと以下の式(1)の関係にある。
C=Kε×S/d ・・・(1)
比誘電率Kεは板金間のトナーの量に応じて変化する値である。板金間でのトナーの割合が多いとKεは大きくなり、少ないとKεは小さくなる事からトナー残量と静電容量が関係付けられ、比誘電率Kεよりトナー残量を換算する。
本実施例で用いた構成としては、PA15及びPA16に面積S=15cmの非磁性のSUS板を用いた。現像スリーブ5とPA15の距離が2mm、PA15とPA16の距離は50mmである。これによって逐次トナーの残量を検知し、ユーザーにその旨を警告することが出来るのである。
像剤残量検知回路は図5に示すように、PA15からの電流量を検出する電流量検出部20と、検出された電流量に対して所定の演算処理を行う事によって上記の(1)式より静電容量をトナー残量に換算する演算制御部23と、トナー残量検出の結果を記憶する記憶手段24と、トナー残量を例えば百分率表示に換算して画像形成装置本体に表示する表示手段25と、から構成されている。
次に、図4及び図5を用いて本実施例に使用される感光ドラム寿命検知機構の一例を説明する。
感光ドラム1表面は帯電ローラ2からAC+DC帯電、特にACの成分を受けることによって表面が劣化し、クリーニングブレード5による磨耗が促進される。従って感光ドラム1の磨耗は、感光ドラム駆動時間積算値t1、帯電ACバイアス印加時間積算値t2によって決まる。各々の駆動によって感光ドラムの削れる量は異なるので、それぞれを重み付けした係数A,B、感光ドラムの膜厚、帯電ローラの特性等による固有の定数αを合わせる事で感光ドラム1の使用量を算出できる。即ち下記の演算式から演算する。
T=A×t1+B×t2+α ・・・(2)
本実施例において、感光ドラムの削れ量について、駆動時間と帯電ACバイアス印加時間の寄与から、A=1、B=4とした。
それぞれの時間は、1枚あたり間欠プリント時t1=10sec.、t2=5sec.、連続プリント時t1=t2=2.5sec.であった。感光ドラムが寿命に達するのに最も短いのは全て1枚間欠プリントの場合で、最も長いのは全て連続プリントの場合となる。
これらの値と、感光ドラムの膜厚、各プリントでの駆動時間、帯電バイアスの印加時間から、感光ドラムが寿命に達するTの値は算出できる。この値をT0とし、逐次算出したTの値と比較することで間欠プリント何枚分の使用量、又残りの使用可能枚数も算出出来るのである。
感光ドラム寿命検知回路は図5に示すように、感光ドラム1から駆動時間を検知する感光ドラム駆動時間検出部21と、帯電ローラ2に印加された帯電ACバイアス印加時間を検知する帯電ACバイアス検知部22と、所定の演算処理を行う事によって上記の(2)式より感光ドラム使用量を感光ドラム使用率に換算する演算制御部23と、感光ドラム使用率を記憶するする記憶手段24と、感光ドラム使用率を画像形成装置本体に表示する表示手段25と、から構成されている。
<画像処理、トナーセーブモード>
次にトナーセーブモード時の画像形成について説明する。
トナーセーブモード時の画像形成プロセスは、静電潜像の形成方法が通常モードと比べ異なっている。ユーザーが印字モード切替手段26によりトナーセーブモードを選択した場合、ビデオコントローラ27は以下のような操作を行う。
ユーザーから画像形成装置に送信された画像情報から得られた多値の時系列的電気デジタル信号をD/D変換によって補正する。即ち、通常モードの場合はD/D変換によって補正を行わず、画像データを保持する。一方、トナーセーブモードの場合は全体にグレー濃度が小さくなる方向に補正をする。その後、補正した画像濃度データに応じてパターンディザ法、誤差拡散法、ハーフトーンスクリーン法等のハーフトーン2値化処理、又は三角波を用いたPWM処理によってレーザーを駆動する。
本実施例においては、D/D変換時のグレー濃度を通常モードでは100%(補正を行わない)として、トナーセーブモードでは80%(セーブモード1)、60%(セーブモード2)の2つを行った。これにより、2値化処理した場合はレーザー露光部の間引き方、又PWM処理をした場合はレーザー露光の点灯時間を変えることが出来、トナー像を薄く形成できる。これによってトナーの消費量は通常モードを100%として、ほぼセーブモード1で80%、セーブモード2で60%となった。
又、本実施例のこれらトナーセーブモード時の画像形成によると、通常モードよりもハーフトーンの精細さ、ライン、文字画像のシャープさ等の画質が劣るものの、原稿の校正等を行うには何ら不都合の無い画像を得ることが出来た。
<複数のセーブモード、セーブモードの切替>
このような処理によって、セーブモードでは通常モードよりも薄いトナー像を形成し、トナーの消費量を少なくする。本実施例のように複数のトナーセーブモードを有する場合、レーザーのドットの間引き方を変えることでトナーの消費量を制御することが出来るのである。
本実施例では、所定のタイミングで感光ドラム寿命検知とトナー残量検知の値によってトナーセーブモードを切替える。トナーは通常モードのA4用紙4%印字率のプリントで6000枚で寿命を迎えるように充填しており、これをプロセスカートリッジの寿命としている。これに対し感光ドラムは、この1,5倍、即ち間欠1枚プリント9000枚で寿命を迎えるように設定した。標準モード4%印字でプリントを続けた場合6000枚でトナーが消費され寿命となり、感光ドラムは十分に余裕を持っている。トナー消費量80%のセーブモード1を用い続けた場合4%印字で7500枚、60%のセーブモード2を用い続けた場合4%印字で10000枚迄プリント可能である。セーブモード1では感光ドラム寿命9000枚を超えることは無いが、セーブモード2を常時使い続けた場合、感光ドラム寿命の9000枚を超えてしまう。特に連続プリントが多ければ感光ドラムの寿命に達するのもプリント枚数9000枚を超えるが、間欠プリントが多い場合には感光ドラムの削れ量は多くなり、トナーの余る状態が起き易くなる。
又、トナーセーブモードを用いる場合は文章、レイアウトの校正、マルチファンクションプリンタのファクシミリ機能を主たる目的として使用することが多く、印字率が4%を下回ることも多い。この場合は更にトナー寿命が延びることとなり、感光ドラムの寿命が先に達してしまうことが十分にあり得る。
本実施例では感光ドラムが先に寿命を迎えるような場合にセーブモードを切替える。つまり、感光ドラムの使用量がプロセスカートリッジ寿命、即ち通常モードのA4用紙4%印字率のプリントでのトナー寿命の70%に達した時点で、トナーの消費量が70%に満たない、即ちトナー残量が30%よりも多い場合にそれまでのセーブモードよりも、より消費量の多いセーブモードに切替える。
印字モードの変更について、図1のフローチャートを用いて詳細に説明する。画像形成装置駆動中、適宜印字モード切替え判断を開始する(ステップ1)。ユーザーがトナーセーブモードを選択してプリントを行っているかを検出する(ステップ2)。セーブモードでは無く標準モードを使用している場合、ドラム使用量を前述の方法に従って検知し(ステップ3)、続いて前述の方法に従ってトナー残量を検知する(ステップ4)。標準モード使用時は印字モードに変更を加えず、標準モードを保持し(ステップ5)、印字モード切替判断を終了する。一方、トナーセーブモード使用時にもドラム使用量を検知し(ステップ6)、これによってその時までの積算した感光ドラム使用量を算出し、プロセスカートリッジ寿命6000枚の所定割合、本実施例では70%にドラム使用量が達しているかどうかを判断する(ステップ7)。この場合間欠プリント4200枚相当以上であればYES、それよりも小さい場合NOと判断し、NOであった場合は印字モードを保持する(ステップ5)。一方、YESであった場合はトナー残量検知を行い(ステップ8)、トナー残量が所定割合、本実施例では30%以上であった場合YES、30%以下の残量であればNOと判断する(ステップ9)。NOであった場合は印字モードを保持する(ステップ5)。一方、YESであった場合は印字モードを変更する(ステップ10)。以上で印字モード切替判断を終了する(ステップ11)。
印字モードの変更としては、60%のトナーセーブモード2を用いている場合、セーブモード1に切替える。80%のセーブモード1を用いている場合標準モードに切替える。セーブモード2を感光ドラム使用量70%到達時、即ち間欠1枚4200枚プリントを4%印字で常時使用した場合、トナーの消費量は2520枚相当であり十分に残量がある。この時点でセーブモード1に切替えれば、残りのプリント可能枚数は、3480枚を80%のトナー量で使用するので4350枚となり、トータルで7830枚プリント後にトナー寿命となり、感光ドラムが先に寿命を迎えることが無くなる。80%のセーブモード1を4%印字で常時用いた場合にはトータルのプリント枚数は7500枚で問題ないが、印字率が4%を下回るものが多い場合は同様のことが起きる。この場合も印字モードを標準モードとすることで、感光ドラムの寿命がトナーよりも先に来ることをなくすのである。
又、このトナーセーブモードの切替え時に、表示手段にその旨をユーザーに警告しても良い。更に、ユーザーがモードを切替えるか否かを任意に選択するようにすればユーザビリティを向上させることが出来る。
以上説明したように、本実施例の方法を用いれば、極力トナーを無駄に余らすこと無く、経済的にプロセスカートリッジを使用することが可能となった。又、ユーザーが過度に画像品質が低下するセーブモードを用いることが無く、プロセスカートリッジの寿命に応じたセーブモードを選択出来るようになるのである。
本発明に於ける第2の実施例について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、セーブモードをより多くの段階で持たせ、切替えのタイミングを増やすことでトナーの無駄を更に無くす点にある。
その他、画像形成装置の構成、画像形成方法、及び感光ドラム寿命検知、トナー残量検知については実施例1と同様であるので省略し、セーブモードの切替えについて図2を用いて説明する。
寿命は実施例1と同様に、トナーは通常モードのA4用紙4%印字率のプリントで6000枚、これをプロセスカートリッジの寿命とし、感光ドラムは間欠1枚プリント9000枚で寿命を迎えるように設定した。
印字モードは以下の表1に示すように通常モードに加え、4つのトナーセーブモードを設定している。それぞれの印字可能枚数はA4用紙4%印字率のプリントの場合である。
Figure 2006243491
これらをユーザーが任意に選択出来るようにすることで、よりユーザーの用途、目的に合致した画像品質を選ぶことが出来る。
印字モード切替判断は実施例1ではプロセスカートリッジ寿命に対して所定の割合で行ったが、本実施例では感光ドラムの寿命に対しての所定割合で判断を行う。感光ドラム使用量が感光ドラム寿命の50%以降、本実施例では4500枚以降10%毎に図2のフローチャートに従って切替判断を行う。50%時にトナー残量が50%よりも多ければ、セーブモードをよりトナーの消費が多い方向へ切替える。これを50%以降10%毎に行うことで、より細かく印字モードを切替え、感光ドラムとトナーを無駄に余らせないようにするのである。
切替える印字モードの決定は残りの感光ドラム寿命、トナー寿命から決定する。例えば感光ドラム寿命の70%、間欠6300枚相当の時、感光ドラムの残りプリント可能枚数は2700枚である。この時にトナー残量が50%であった場合、トナーとしての残りプリント可能枚数は3000枚である。従って、2700/3000=0.9から、90%のトナー消費量モードであれば、丁度感光ドラムとトナーが同時に寿命となる。この時点でセーブモード1を選択すればよいのである。
以上説明したように、トナーセーブモードを複数持ち、印字モード切替判断を複数回行うことで、より無駄なトナーを余らせること無くプロセスカートリッジを使用することが可能となる。
本発明に於ける第3の実施例について説明する。
本実施例ではトナー残量検知をPAによるものに加え、画素信号積算方式を用い、それまでのプリント平均印字率を適宜求め、トナーの使用履歴に応じたトナーモードを選択する。
画像形成装置の構成、画像形成方法、及び感光ドラム寿命検知、PAによるトナー残量検知については実施例1と同様であるので省略し、画素信号積算によるプリント平均印字率検知、及びトナーセーブモードの選択について説明する。
寿命は実施例1と同様に、トナーは通常モードのA4用紙4%印字率のプリントで6000枚、これをプロセスカートリッジの寿命とし、感光ドラムは間欠1枚プリント9000枚で寿命を迎えるように設定した。
本実施例に於ける、画素信号積算による平均印字率検知について説明する。プリント1ページ当りの画像信号のドット数を計数し、1ドット当りのトナー消費量を予め定めておき、これをドット数に乗じて1ページ当りの消費量を求める。これを積算していき、トナーの残量を検知するものである。プリント枚数情報も合わせれば、積算された平均印字率も算出することが出来る。記録紙がA4の用紙(210×297mm)である場合、画像形成可能領域は200×287mmであり、ドットで換算すると4724×6800ドット=32123200ドット(総ドット数)である。
ここで、トナー消費量を求める為のフローを図6を用いて説明する。ホストコンピュータからプリント出力するデータが電気信号として画像信号処理部28に送られてくる。画像信号処理部28でこのデータを1走査ライン毎のビデオ信号に変換し、ビデオ信号に応じたレーザーの駆動信号を生成し、レーザーのON/OFF信号を制御して感光ドラムに照射する。ビデオ信号がレーザー発光をさせる信号となった時、水平同期信号(BD信号)が走査ラインの先頭に来る。BD信号から一定時間後にビデオ信号が来るので、ビデオ信号の開始位置はBD信号を検知することにより分かる。ドット数計数手段29において、その時に使用しているプリントモードによってドット数に重み付けを行う。即ち、標準モードで4%の印字率でプリントを行った場合、A4用紙1枚の4%のドット数が計上されるが、表1に於けるトナーセーブモード4(トナー消費率60%)を用いた場合、4×60%=2.4%として計上する。このように重み付けを行った各ページのドットの数を計数し、ドット数記憶メモリ30へ送る。ここで1ページ毎のドット数を記憶する。このドット数を加算手段31において積算し、積算ドット数記憶メモリ32において積算されたドット数を記憶する。ここで、プリント枚数計数手段33からそれまでのプリント枚数と積算ドット数とを合わせて、平均印字率を算出し、平均印字率記憶メモリ34で平均印字率を記憶する。尚、上述した各記憶メモリは図5の記憶手段と兼ねても何ら問題はない。
上記の手段によって、ある時点までの積算ドット数、平均印字率を求めることが可能となり、トナーの使用履歴を判断することが出来る。トナーを感光ドラムの寿命である9000枚で丁度消費するようにプリントする場合、平均印字率は2.66・・・%となる。
ドラム使用率が所定の割合に達した時点で平均印字率を参照する。この時、平均印字率が2.66%を下回っていた場合、トナー消費の多い方向のトナーセーブモードへと変更する。2.66%を上回っていた場合はその時点でのトナーセーブモードを保持する。例えば、全てのプリントをトナーセーブモード4(トナー消費率60%)で4%印字した場合、換算した平均印字率は2.4%となり、2.66%を下回る。従って、セーブモードをよりトナー消費の多い方向のトナーセーブモードへと変更する。
これらをユーザーが任意に選択出来るようにすることで、よりユーザーの用途、目的に合致した画像品質を選ぶことも出来る。
どのセーブモードを選択するかは、以下のようにして行う。ドラム使用量N枚相当の時点で処理を行ったとする。換算した平均印字率を算出すると、その印字率でのトナーとしての残りプリント可能枚数Mは、
M=6000×(4%/平均印字率%)−N
として算出できる。一方、感光ドラムの残りプリント可能枚数Dは、
D=9000−N
である。換算した平均印字率が2.66%を下回っている場合、M>Nとなり、感光ドラム寿命時にトナーが残ってしまう。感光ドラムの残りプリント可能枚数Dに合わせてトナー消費量を調整するには、トナー消費量をM/D倍にすれば良い。
例えば、感光ドラム使用量が感光ドラム寿命の50%の4500枚時点で換算した平均印字率を参照する。全て標準モードに於ける4%相当のプリントを、1〜1125枚までセーブモード3(トナー消費率70%)、1125〜4500枚までセーブモード4(トナー消費率60%)を使用した場合、平均印字率を換算すると、セーブモード3で1125枚、セーブモード4で3375枚それぞれプリントしているので、
((4×0.7×1125)+(4×0.6×3375))/4500
=2.5%
となり、2.66%を下回る。
この場合2.5%印字率での残りプリント可能枚数Mは、
M=6000×(4%/2.5%)−4500=5100枚
となり、感光ドラムの残りプリント可能枚数Dは、
D=9000−4500=4500枚
である。従って、M/D=5100/4500=1.13・・・倍のトナー消費量、即ち60%×1.13=67.8%よりもトナー消費比率を大きくすれば感光ドラム寿命時に、トナーを余らせることが無い。この場合は表1に示した70%のトナーセーブモード3へと変更させれば良い。
この場合は、全てのプリントを4%印字率でプリントした場合を仮定したが、様々なセーブモード、又特に低印字率のプリントが多かった場合はM>Nとなるので、M/Dの値を参照してセーブモードを切替えればよい。
以上説明したセーブモードによって換算した平均印字率を画素信号積算方式によって求める処理を、PAによるトナー残量検知が開始されるまで行う。上記の説明では感光ドラム寿命の50%の時点で行ったが、適宜これを行えば、より正確なセーブモードの切替が可能となる。
PAでのトナー残量検知は、トナー残量30%程度から精度良く検知されるので、その後は実施例1の方法でトナーセーブモードを選択する。画素信号積算方式では、トナー消費量の誤差、トナーの劣化による誤差、感光ドラムの感度変化等によって誤差が生じ、それが積算されていく為に平均印字率からだけではトナー残量検知が精度を欠いてしまう可能性がある。そこで、直接静電容量を測定し、トナー残量を測定するPA方式によってトナー残量を検知し、トナーセーブモードの変更を行うのである。
これによってトナーを極力無駄に余らすこと無く、経済的にプロセスカートリッジを使用することが可能となる。更にトナー消費量が少なく、低印字率のプリントが多い場合には、現像装置の現像スリーブによりトナーが現像部に搬送されても感光ドラムへ飛翔しないトナーが増え、そのトナーが現像装置内を循環し、熱や機械的ストレスを受けて次第にトナーが劣化してしまうことがある。この場合にも、トナーセーブモードを変更し、トナー消費量の多い濃度の濃い方向へトナーセーブモードを変更することで現像性の低下も補うことが出来るのである。又、このトナーセーブモード変更時に、表示手段にその旨をユーザーに警告しても良い。更に、ユーザーが変更を行うか否かを選択するようにすればユーザビリティを向上させることが出来る。
(他の実施例)
第1乃至3の実施例の場合に於いて、画像形成装置は単色の画像を形成する場合のみならず、現像手段を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像、或いはフルカラー等)を形成する、画像形成装置においても適用する事ができる。
又、感光ドラム寿命検知手段として、感光ドラムの膜厚検知、電流値を検知して静電容量を算出する方法等でも問題ない。トナー残量検知手段としても、各種センサーによる残量検知、画素信号のドットをカウントしていく方法等でも問題ない。
又、現像方法としても、本実施例の1成分磁性トナーを用いたジャンピング現像のみならず、公知の2成分磁気ブラシ現像法等種々の現像法を用いる事が可能である。
又、電子写真感光体としては、本実施例の感光ドラムに限定される事無く、例えば光導電体のものを用いても良い。例えば、アモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体等が含まれる。又、感光体を搭載する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体及びシート状等が含まれる。尚、一般的にはドラム状又はベルト状のものが用いられており、例えばドラム状の感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着又は塗工等を行ったものである。
又、感光ドラムのクリーニング手段としては、本実施例のブレード形状の他に、ファーブラシ、磁気ブラシ等を用いて構成しても良い。
更に、実施例中においては画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トナーと感光ドラムを用い、双方が一体的に包含されたプロセスカートリッジを用いていれば良い。例えば電子写真複写機、ファクシミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成装置に使用することも可能な事は云うまでも無い。
実施例1に係る印字モード切替判断を示すフローチャート 実施例2に係る印字モード切替判断を示すフローチャート 実施例1、2に係る画像形成装置の断面概略図 実施例1、2に係るプロセスカートリッジの断面概略図 実施例1、2に係る感光ドラム寿命検知回路及びトナー残量検知回路の概略図 従来の画像形成装置の断面概略図 従来の電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の一例を示す構成概略図
符号の説明
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 現像装置
4 転写ローラ
5 クリーニングブレード
6 露光装置
7 定着装置
8 帯電バイアス電源
9 現像スリーブ
10 現像剤(トナー)
11 現像剤攪拌棒
12 現像ブレード
13 画像形成装置
14 プロセスカートリッジ
15 PA1(入力側電極部材)
16 PA2(出力側電極部材)
17 現像バイアス電源
18 現像剤残量検知回路
19 感光ドラム寿命検知回路
20 電流量検知部
21 感光ドラム駆動検知部
22 帯電ACバイアス検知部
23 演算制御部
24 記憶手段
25 表示手段
26 印字モード切替手段
27 ビデオコントローラ
28 画像信号処理部
29 ドット数計数手段
30 ドット数記憶メモリ
31 加算手段
32 積算ドット数記憶メモリ
33 プリント枚数計数手段
34 平均印字率記憶メモリ
N 転写ニップ
P 転写材
L 走査露光

Claims (10)

  1. 入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、
    少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、
    前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、
    前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、
    前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、
    前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、
    前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置において、
    少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱自在として備え、
    前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、
    前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、
    前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、
    前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、
    前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 前記現像剤印字率履歴は、
    前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段と、印字した枚数を計数する検知手段の少なくとも2つから算出することを特徴とする、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤印字率履歴は、
    前記画像データの画素信号ドット数を計上する検知手段と、印字した枚数を計数する検知手段の少なくとも2つから算出することを特徴とする、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像モードを切替える時点で、使用者にその内容を警告する警告表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至4に記載の画像形成装置。
  6. 少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、
    前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する現像モードを複数有し、
    前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、
    前記現像剤残量の検知結果が所定の値を超えている場合、
    前記現像剤の消費量が前記像担持体の寿命に合わせた前記現像モードに切替えること、
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 少なくとも静電潜像を保持する為の像担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部と、を一体的に包含し、入力された画像データに基づいて所定の記録媒体上に可視画像を形成する画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジにおいて、
    前記像担持体の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記現像剤収容部の現像剤印字率履歴に関する情報を検知する検知手段の少なくとも2つの検知手段を備え、
    前記画像データの濃度を補正することによって前記現像剤の消費量を抑制する画像形成モードを複数有し、
    前記像担持体寿命検知手段の検知結果が所定の値に達した時点において、
    前記現像剤印字率履歴の検知結果に応じて、
    前記現像剤の消費量を前記像担持体の寿命に合わせた前記画像形成モードに切替えること、
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 前記現像剤印字率履歴は、
    前記現像剤収容部の現像剤残量を逐次検知する検知手段と、印字した枚数を計数する検知手段の少なくとも2つから算出することを特徴とする、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤印字率履歴は、
    前記画像データの画素信号ドット数を計上する検知手段と、印字した枚数を計数する検知手段の少なくとも2つから算出することを特徴とする、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像モードを切替える時点で、使用者にその内容を警告する警告表示手段を有することを特徴とする請求項6乃至9に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016105144A (ja) * 2014-12-01 2016-06-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
JP2019034562A (ja) * 2018-11-12 2019-03-07 キヤノン株式会社 画像処理システム、画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム

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