JP2008235498A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図る。
【解決手段】互いに種類が異なる複数の容量素子を半導体基板1上に積み重ねて配置して並列に接続する。これらの容量素子は、同じ平面領域に配置し、平面寸法をほぼ同じにする。下側の容量素子は、半導体基板1に設けたn型半導体領域4と、n型半導体領域4上に絶縁膜5を介して設けた上部電極6とを両電極とするMOS型の容量素子C1とすることができる。容量素子C1の上部に配線M2〜M6の櫛型のパターンにより形成したMIM型の容量素子を配置し、これを容量素子C1と並列に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、容量素子を有する半導体装置に適用して有効な技術に関する。
半導体基板上に、MISFETやキャパシタなどを形成し、各素子間を配線で結線することで種々の半導体装置が製造される。
特開2006−49486号公報(特許文献1)には、シリコン基板上に第1の金属膜、第1の絶縁膜および第1の電極からなる第1のMIM容量と、第2の金属膜、第2の絶縁膜および第2の電極からなる第2のMIM容量とが形成され、これらのMIM容量を並列に接続する技術が記載されている。
特開2006−128164号公報(特許文献2)には、第1の方向に延在する第1電極の配線と、第1の方向に延在する第2電極の配線とが交互に配置された第1の層と、第2の方向に延在する第1電極の配線と、第2の方向に延在する第2電極の配線とが交互に配置された第2の層とが交互に積層され、第1電極と第2電極との間でキャパシタを形成する技術が記載されている。
特開2006−186156号公報(特許文献3)には、電磁ノイズの発生源である、入出力セルの間に電源間容量素子形成領域を配置し、当該電源間容量素子形成領域に、MISFET素子を形成し、当該MISFET素子のゲート電極、ゲート絶縁膜及び半導体基板で構成されるゲート容量素子を電源間容量素子として用いる技術が記載されている。
特開2005−72233号公報(特許文献4)には、2層のポリシリコン層と、それらの間に挟まれた絶縁膜とから成る容量素子の直上に、導体線の線間容量を利用した容量素子を前者の容量素子と電気的に絶縁して設ける技術が記載されている。
特開2006−49486号公報 特開2006−128164号公報 特開2006−186156号公報 特開2005−72233号公報
本発明者の検討によれば、次のことが分かった。
近年、半導体装置の小面積化(平面寸法の縮小)が要求されてきている。半導体装置の小面積化を図るには、半導体基板上に形成する各素子の寸法を小さくすることが有効である。
一方、容量素子は、絶縁膜(誘電体膜)を挟んで対向する電極により形成できるが、容量値は電極面積に比例する。このため、容量素子の大容量化を図る場合、その容量素子の面積を大きくすることが一般的である。しかしながら、これは、その容量素子形成領域の面積を大きくしてしまうことから、半導体装置の面積を大きくしてしまう。このため、小さな平面領域に大きな容量値の容量素子を形成できるようにし、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図ることが望まれる。
本発明の目的は、容量素子を有する半導体装置を小面積化できる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図ることができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、互いに種類が異なる複数の容量素子を半導体基板上に積み重ねて配置して並列に接続したものである。
また、本発明は、互いに特性が異なる複数の容量素子を半導体基板上に積み重ねて配置して並列に接続したものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
容量素子を有する半導体装置を小面積化することができる。
また、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図ることができる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見易くするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態1)
本実施の形態の半導体装置を図面を参照して説明する。本実施の形態の半導体装置は、容量素子を有する半導体装置である。
図1は、本実施の形態の半導体装置の要部回路図であり、図2〜図4は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、図5〜図10は、本実施の形態の半導体装置の要部平面図である。
図1には、図2〜図10に示される半導体装置のキャパシタ形成領域に形成された回路(等価回路)が示されている。また、図2〜図4には、半導体装置のキャパシタ形成領域の断面図が示されており、絶縁膜33および配線M6よりも上層の構造は、図示を省略している。また、図5〜図10には、半導体装置の同じ平面領域(ここではキャパシタ形成領域)の異なる層が示されている。図5には、上部電極6、n型半導体領域7、コンタクトホール12(12a,12b)および配線M1の平面レイアウトが示されている。図6には、第2層配線である配線M2の平面レイアウトが示され、図7には、第3層配線である配線M3の平面レイアウトが示され、図8は、第4層配線である配線M4の平面レイアウトが示され、図9には、第5層配線である配線M5の平面レイアウトが示され、図10には、第6層配線である配線M6の平面レイアウトが示されている。図6〜図10は、いずれも平面図であるが、図面を見やすくするために、配線M2,M3,M4,M5,M6にハッチングを付してある。また、図5〜図10のA−A線の断面が図2に対応し、図5〜図10のB−B線の断面が図3に対応し、図5〜図10のC−C線の断面が図4に対応する。
本実施の形態の半導体装置は、図1の回路図からも分かるように、異なる種類の容量素子C1と容量素子C2を並列に接続することで、トータルとして大容量の容量素子を形成している。そして、この互いに種類が異なる複数の容量素子C1,C2を、半導体基板1上の同じ平面領域(ここでは図2〜図10に示されるキャパシタ形成領域)の異なる層にに積み重ねて配置して並列に接続している。
本実施形態の半導体装置の具体的な構成を図2〜図10を参照して説明する。
図2〜図4に示されるように、本実施の形態の半導体装置を構成する半導体基板1は、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなる。本実施の形態の半導体装置を形成する半導体基板1は、容量素子C1,C2が形成されたキャパシタ形成領域を有しており、図2〜図10には、このキャパシタ形成領域の断面図または平面図が示されている。
図2〜図4に示されるように、半導体基板1の主面には素子分離領域2が形成されている。素子分離領域2は素子分離溝に埋め込まれた絶縁体(例えば酸化シリコン)などからなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより形成することができる。
キャパシタ形成領域を含む半導体基板1の主面に、ウエル領域(p型ウエル領域)3が形成されている。ウエル領域3は、例えば不純物(p型不純物)を半導体基板1にイオン注入することなどによって形成することができる。
キャパシタ形成領域において、半導体基板1の主面に容量素子C1が形成されている。容量素子C1は、キャパシタ形成領域におけるウエル領域3の表層部分に形成されたn型半導体領域(不純物拡散層)4と、n型半導体領域4上に形成された絶縁膜5と、絶縁膜5上に形成された上部電極(上部電極膜、導電体膜、導電体膜パターン)6と、上部電極6の両側のウエル領域3内に形成されたn型半導体領域(不純物拡散層)7とにより形成されており、いわゆるMOS型容量素子である。
MOS型容量素子とは、MISFETのチャネル領域、ゲート絶縁膜およびゲート電極をそれぞれMOS型容量素子の下部電極、容量絶縁膜および上部電極とするものであり、チャネル領域に相当する部分に高濃度不純物拡散層(ここではn型半導体領域4)を設けてこれを下部電極とする。なお、MOS型容量素子と呼ぶ場合にも、容量絶縁膜(ここでは絶縁膜5)は酸化膜に限定されず、酸化膜以外の絶縁膜を容量絶縁膜(ここでは絶縁膜5)に用いることもできる。従って、MOS型容量素子は、半導体基板1の一部(ここでは半導体基板1に不純物を導入して形成されたn型半導体領域4)を下部電極とし、半導体基板1上(n型半導体領域4上)に絶縁膜(ここでは絶縁膜5)を介して形成された導体層(ここでは上部電極6)を上部電極とする容量素子とみなすことができる。
n型半導体領域4は、例えば、絶縁膜5形成前に、リン(P)またはヒ素(As)などのn型の不純物を半導体基板1にイオン注入することなどによって形成することができる。
絶縁膜5は、半導体基板1の主面に(すなわちn型半導体領域4の上面に)形成されており、例えば薄い酸化シリコン膜などからなり、熱酸化法などによって形成することができる。この絶縁膜5は、MISFET用のゲート絶縁膜を形成する際に一緒(同時)に形成され、MISFET(キャパシタ形成領域外の領域に形成されている)のゲート絶縁膜と同層の絶縁膜からなる。
上部電極6は、キャパシタ形成領域の絶縁膜5上に形成されており、パターニングされた導電体膜(導体層)からなり、好ましくはシリコン膜(より好ましくは不純物が導入されて低抵抗率とされたシリコン膜)からなる。従って、n型半導体領域4と上部電極6とは、間に絶縁膜5を介して対向している。上部電極6は、絶縁膜5の形成後に、半導体基板1の全面上に多結晶シリコン膜(ドープトポリシリコン膜)などからなる導電体膜を形成し、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いてこの導電体膜をパターニングすることで、形成することができる。また、上部電極6用の導電体膜をパターニングする際に、パターニングされた導電体膜からなるゲート電極をMISFET形成予定領域に形成することができる。従って、キャパシタ形成領域の上部電極6は、MISFETのゲート電極を形成する際に一緒(同時)に形成され、MISFETのゲート電極と同層の導電体膜からなる。
n型半導体領域7は、ウエル領域3内に、上部電極6に対して自己整合で形成されており、n型半導体領域4に隣接している。n型半導体領域7は、上部電極6の両側の領域(ウエル領域3)にリン(P)などのn型の不純物をイオン注入することなどによって、形成することができる。また、n型半導体領域7を形成する際には、図示しないMISFET形成予定領域のゲート電極の両側の領域にもイオン注入して、ソース・ドレイン用の半導体領域(図示せず)を形成することができる。従って、キャパシタ形成領域のn型半導体領域7は、MISFETのソース・ドレイン領域用の半導体領域を形成する際に一緒(同時)に形成され、MISFETのソース・ドレイン用の半導体領域(不純物拡散層)と同層の半導体領域からなる。図5には、上部電極6およびn型半導体領域7の平面レイアウトが示されており、上部電極6の両側にn型半導体領域7が形成されている。なお、図5では、n型半導体領域4は、上部電極6に隠れて図示されていないが、n型半導体領域7の間でかつ上部電極6の下に形成されている。
従って、キャパシタ形成領域において、これらn型半導体領域4、絶縁膜5、上部電極6およびn型半導体領域7により、容量素子C1が形成され、容量素子C1は、MISFETとほぼ同じ工程で形成することができる。
n型半導体領域4が容量素子C1の一方の電極(下部電極)として機能し、上部電極6が容量素子C1の他方の電極(上部電極)として機能し、絶縁膜5が容量素子C1の容量絶縁膜(誘電体膜)として機能する。n型半導体領域4は、MISFETであればチャネル領域として作用するが、容量素子C1の下部電極として機能させるために、n型半導体領域4には、通常のMISFETのチャネル領域よりも高濃度にn型不純物が導入されている。また、n型半導体領域7は、容量素子C1の下部電極(ここではn型半導体領域4)の引き出し部(コンタクト部)として機能する。
また、図示はしないけれども、上部電極6の側壁上に側壁絶縁膜を形成することもできる。また、図示はしないけれども、サリサイドプロセスなどにより、上部電極6およびn型半導体領域7の上部に金属シリサイド層を形成することもできる。金属シリサイド層を形成しておけば、上部電極6およびn型半導体領域7とプラグ13との間のコンタクト抵抗などを低減できる。
半導体基板1上に、上部電極6を覆うように、絶縁膜(層間絶縁膜)11が形成されている。絶縁膜11は、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜との積層膜、あるいは酸化シリコン膜の単体膜などにより形成されている。
絶縁膜11には、コンタクトホール(開口部、孔、貫通孔)12が形成されており、コンタクトホール12内には、タングステン(W)膜を主体とする導電膜などからなるプラグ(導体部、接続用導体部)13が形成されて埋め込まれている。
キャパシタ形成領域において、コンタクトホール12およびそれを埋めるプラグ13は、n型半導体領域7の上部と、上部電極6の上部とに形成されている。
コンタクトホール12のうちのコンタクトホール12aは、n型半導体領域7の上部に形成されて、その底部でn型半導体領域7が露出され、コンタクトホール12のうちのコンタクトホール12bは、上部電極6の上部に形成されて、その底部で上部電極6が露出される。従って、プラグ13のうち、コンタクトホール12a内に埋め込まれたプラグ13aは、その底部がn型半導体領域7に接して電気的に接続され、プラグ13のうち、コンタクトホール12b内に埋め込まれたプラグ13bは、その底部が上部電極6に接して電気的に接続される。
プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上には、第1層配線(最下層配線、配線層)として配線M1が形成されている。配線M1は、例えば、プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上にタングステン膜などの導電体膜を形成し、この導電体膜をフォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いてパターニングすることなどにより、形成することができる。配線M1は、キャパシタ形成領域において、図5に示されるようなパターンを有している。配線M1は主としてタングステンのような金属(金属材料、金属的な電導を示す材料)で形成されている。
絶縁膜11上に配線M1を覆うように、絶縁膜(層間絶縁膜)14が形成されている。絶縁膜14には、スルーホール(開口部、孔、貫通孔)15が形成されており、スルーホール15内には、プラグ(導体部)16が形成されて埋め込まれている。プラグ16は、その底部で配線M1と接して電気的に接続されている。
プラグ16が埋め込まれた絶縁膜14上には、絶縁膜(層間絶縁膜)17が形成されており、この絶縁膜17には配線溝とこの配線溝に埋め込まれた配線M2が形成されている。配線M2は、ダマシン(Damascene)技術(ここではシングルダマシン技術)を用いて形成することができ、銅を主成分とする銅配線とすることができる。配線M2は、配線M1よりも1つ上層の第2層配線(配線層)である。配線M2は、キャパシタ形成領域において、図6に示されるようなパターンを有している。
配線M2が埋め込まれた絶縁膜17上には、絶縁膜(層間絶縁膜)18が形成されている。絶縁膜18には、スルーホール(開口部、孔、貫通孔)19が形成されており、スルーホール19内には、プラグ(導体部、接続用導体部)20が形成されて埋め込まれている。プラグ20は、その底部で配線M2と接して電気的に接続されている。
プラグ20が埋め込まれた絶縁膜18上には、絶縁膜(層間絶縁膜)21が形成されており、この絶縁膜21には配線溝とこの配線溝に埋め込まれた配線M3が形成されている。配線M3は、配線M2よりも1つ上層の第3層配線(配線層)である。配線M3は、キャパシタ形成領域において、図7に示されるようなパターンを有している。配線M3は、ダマシン技術(ここではシングルダマシン技術)を用いて形成することができ、銅を主成分とする銅配線とすることができる。デュアルダマシン(Dual-Damascene)技術を用いて配線M3を形成することもでき、この場合、配線M3とプラグ20が一体的に形成される。
絶縁膜18、スルーホール19、プラグ20、絶縁膜21および配線M3と同様の絶縁膜22、スルーホール23、プラグ24、絶縁膜25および配線M4が、配線M3が埋め込まれた絶縁膜21上に同様にして形成されている。更に、絶縁膜18、スルーホール19、プラグ20、絶縁膜21および配線M3と同様の絶縁膜26、スルーホール27、プラグ28、絶縁膜29および配線M5が、配線M4が埋め込まれた絶縁膜25上に同様にして形成されている。更に、絶縁膜18、スルーホール19、プラグ20、絶縁膜21および配線M3と同様の絶縁膜30、スルーホール31、プラグ32、絶縁膜33および配線M6が、配線M5が埋め込まれた絶縁膜29上に同様にして形成されている。
配線M4は、配線M3よりも1つ上層の第4層配線(配線層)であり、配線M5は、配線M4よりも1つ上層の第5層配線(配線層)であり、配線M6は、配線M5よりも1つ上層の第6層配線(配線層)である。配線M4、配線M5および配線M6は、キャパシタ形成領域において、それぞれ図8、図9および図10に示されるようなパターンを有している。配線M4,M5,M6は、ダマシン技術(ここではシングルダマシン技術)を用いて形成することができ、それぞれ絶縁膜25,29,33に形成された配線溝内に埋め込まれている。デュアルダマシン技術を用いて配線M4,M5,M6を形成することもでき、この場合、配線M4とプラグ24が一体的に形成され、配線M5とプラグ28が一体的に形成され、配線M6とプラグ32が一体的に形成される。配線M2〜M6で、シングルダマシンとデュアルダマシンを使い分けてもよい。配線M2〜M6は主として銅のような金属(金属材料、金属的な電導を示す材料)で形成されている。配線M2〜M6は、本実施の形態のようにダマシン法で形成した埋め込み配線であればより好ましいが、他の形態として、配線M2〜M6を、導体膜(金属膜)のパターニングにより形成した配線(例えばアルミニウム配線)とすることもできる。
配線M6が埋め込まれた絶縁膜33上に、必要に応じて更に上層の絶縁膜、配線層、ボンディングパッドおよび最上層の保護膜などが形成されるが、ここではその図示および説明は省略する。
図6〜図10からもわかるように、キャパシタ形成領域における配線M2と配線M4と配線M6の平面レイアウト(平面パターン形状)は互いに同じであり、かつ、キャパシタ形成領域における配線M3と配線5の平面レイアウト(平面パターン形状)は互いに同じである。すなわち、キャパシタ形成領域では、2種類のレイアウトの配線(配線M2,M4,M6と配線M3,M5)が交互に積み重なって第2層配線〜第6層配線が形成されている。
図6、図8および図10に示されるように、配線M2,M4,M6は、キャパシタ形成領域において、X方向に延在する複数の配線部(電極部、導体部)MD1,MD2と、Y方向に延在して配線部MD1の端部を連結する配線部(連結部、導体部)MC1と、Y方向に延在して配線部MD2の端部を連結する配線部(連結部、導体部)MC2とを備えている。Y方向に延在する配線部MC1と配線部MC2との間で、X方向に延在する配線部MD1と配線部MD2とがY方向に所定の間隔(好ましくは等間隔)で交互に並んでいる。なお、X方向とY方向とは、互いに交差する方向であり、好ましくは直交する方向である。また、配線部MD1,MD2の配線幅(Y方向の幅または寸法)は、互いに同じであることが好ましい。
各配線部MD1は、一方の端部側(図6、図8および図10では左側端部)が配線部MC1に接続され、かつ他方の端部側(図6、図8および図10では右側端部)は、配線部MC2から離間している。各配線部MD2は、一方の端部側(図6、図8および図10では左側端部)は配線部MC1から離間され、かつ他方の端部側(図6、図8および図10では右側端部)が、配線部MC2に接続されている。
従って、各配線M2,M4,M6において、複数の配線部MD1とそれらを連結する配線部MC1とは、一体的に形成されて櫛型形状の金属パターン(導体パターン、配線パターン、メタルパターン)MP1を形成しており、かつ、複数の配線部MD2とそれらを連結する配線部MC2とは、一体的に形成されて櫛型形状の金属パターン(導体パターン、配線パターン、メタルパターン)MP2を形成している。そして、各配線M2,M4,M6において、配線部MD1,MC1からなる金属パターンMP1と、配線部MD2,MC2からなる金属パターンMP2とは、間に絶縁膜(配線M2の場合は絶縁膜17、配線M4の場合は絶縁膜25、配線M6の場合は絶縁膜33に対応)を介在して対向している。
また、キャパシタ形成領域における配線M2と配線M4と配線M6の平面レイアウトは同じであるので、配線M2と配線M4と配線M6の配線部MD1同士、配線M2と配線M4と配線M6の配線部MD2同士、配線M2と配線M4と配線M6の配線部MC1同士、および配線M2と配線M4と配線M6の配線部MC2同士は、それぞれ平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)配置されている。すなわち、配線M2からなる金属パターンMP1と配線M4からなる金属パターンMP1と配線M6からなる金属パターンMP1とは、形成された層は違うが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置されている。また、配線M2からなる金属パターンMP2と配線M4からなる金属パターンMP2と配線M6からなる金属パターンMP2とは、形成された層は違うが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)配置されている。なお、「平面的に重なる」とは、半導体基板1の主面に垂直な方向から半導体基板1の主面を見たときに重なることを意味する。
図7および図9に示されるように、配線M3,M5は、キャパシタ形成領域において、X方向に延在する複数の配線部(電極部、導体部)MD3,MD4と、Y方向に延在して配線部MD4の端部を連結する配線部(連結部、導体部)MC3と、Y方向に延在して配線部MD3の端部を連結する配線部(連結部、導体部)MC4とを備えている。Y方向に延在する配線部MC3と配線部MC4との間で、X方向に延在する配線部MD3と配線部MD4とがY方向に所定の間隔(好ましくは等間隔)で交互に並んでいる。配線部MD3,MD4の配線幅は、互いに同じであることが好ましい。また、配線部MD1〜MD4の配線幅(Y方向の幅または寸法)は、互いに同じであることがより好ましく、これにより、容量素子C2の容量値を、効率的に大きくすることができる。
各配線部MD3は、一方の端部側(図7および図9では左側端部)が配線部MC3から離間され、かつ他方の端部側(図7および図9では右側端部)は、配線部MC4に接続されている。各配線部MD4は、一方の端部側(図7および図9では左側端部)が配線部MC3に接続され、かつ他方の端部側(図7および図9では右側端部)は、配線部MC4から離間されている。
従って、各配線M3,M5において、複数の配線部MD3とそれらを連結する配線部MC4とは、一体的に形成されて櫛型形状の金属パターン(導体パターン、配線パターン、メタルパターン)MP4を形成しており、かつ、複数の配線部MD4とそれらを連結する配線部MC3とは、一体的に形成されて櫛型形状の金属パターン(導体パターン、配線パターン、メタルパターン)MP3を形成している。そして、各配線M3,M5において、配線部MD3,MC4からなる金属パターンMP4と、配線部MD4,MC3からなる金属パターンMP3とは、間に絶縁膜(配線M3の場合は絶縁膜21、配線M5の場合は絶縁膜29)を介在して対向している。
また、キャパシタ形成領域における配線M3と配線M5の平面レイアウトは同じであるので、配線M3と配線M5の配線部MD3同士、配線M3と配線M5の配線部MD4同士、配線M3と配線M5の配線部MC3同士、および配線M3と配線M5の配線部MC4同士は、それぞれ平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)配置されている。すなわち、配線M3からなる金属パターンMP3と配線M5からなる金属パターンMP3とは、形成された層は違うが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置されている。また、配線M3からなる金属パターンMP4と配線M5からなる金属パターンMP4とは、形成された層は違うが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置されている。
そして、配線M3,M5の金属パターンMP4の配線部MD3と、配線M2,M4,M6の金属パターンMP1の配線部MD1とは、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成され、かつ、配線M3,M5の金属パターンMP3の配線部MD4と、配線M2,M4,M6の金属パターンMP2の配線部MD2とは、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成されている。また、配線M3,M5の金属パターンMP3の配線部MC3と、配線M2,M4,M6の金属パターンMP1の配線部MC1とは、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成され、かつ、配線M3,M5の金属パターンMP4の配線部MC4と、配線M2,M4,M6の金属パターンMP2の配線部MC2とは、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成されている。
但し、配線M2,M4,M6の配線部MD1は配線部MC1に接続されかつ配線部MC2とは接続されていないのに対して、配線部MD1と平面的に同じ(重なる)位置に配置された配線M3,M5の配線部MD3は、配線部MC1と同じ平面位置の配線部MC3ではなく配線部MC4に接続され、かつ配線部MC3とは接続されていない。また、配線M2,M4,M6の配線部MD2は配線部MC2に接続されかつ配線部MC1とは接続されていないのに対して、配線部MD2と平面的に同じ(重なる)位置に配置された配線M3,M5の配線部MD4は、配線部MC2と同じ平面位置の配線部MC4ではなく配線部MC3に接続され、かつ配線部MC4とは接続されていない。
図3および図6〜図10からも分かるように、配線M2〜M6の配線部MC1,MC3に重なる位置に、スルーホール19,23,27,31およびそれを埋めるプラグ20,24,28,32が配置されて、それらを介して配線M2〜M6の配線部MC1,MC3同士が電気的に接続されている。すなわち、配線M2の配線部MC1と、配線M3の配線部MC3とが、両者間のスルーホール19内を埋めるプラグ20を介して電気的に接続され、配線M3の配線部MC3と配線M4の配線部MC1とが、両者間のスルーホール23内を埋めるプラグ24を介して電気的に接続されている。そして、配線M4の配線部MC1と配線M5の配線部MC3とが、両者間のスルーホール27内を埋めるプラグ28を介して電気的に接続され、配線M5の配線部MC3と配線M6の配線部MC1とが、両者間のスルーホール31内を埋めるプラグ32を介して電気的に接続されている。
また、図4および図6〜図10からも分かるように、配線M2〜M6の配線部MC2,MC4に重なる位置に、スルーホール19,23,27,31およびそれを埋めるプラグ20,24,28,32が配置されて、それらを介して配線M2〜M6の配線部MC2,MC4同士が電気的に接続されている。すなわち、配線M2の配線部MC2と、配線M3の配線部MC4とが、両者間のスルーホール19内を埋めるプラグ20を介して電気的に接続され、配線M3の配線部MC4と配線M4の配線部MC2とが、両者間のスルーホール23内を埋めるプラグ24を介して電気的に接続されている。そして、配線M4の配線部MC2と配線M5の配線部MC4とが、両者間のスルーホール27内を埋めるプラグ28を介して電気的に接続され、配線M5の配線部MC4と配線M6の配線部MC2とが、両者間のスルーホール31内を埋めるプラグ32を介して電気的に接続されている。
従って、配線M2の配線部MD1,MC1からなる金属パターンMP1と、配線M3の配線部MD4,MC3からなる金属パターンMP3と、配線M4の配線部MD1,MC1からなる金属パターンMP1と、配線M5の配線部MD4,MC3からなる金属パターンMP3と、配線M6の配線部MD1,MC1からなる金属パターンMP1とが電気的に接続されて、容量素子C2の第1電極(一方の電極)となる。また、配線M2の配線部MD2,MC2からなる金属パターンMP2と、配線M3の配線部MD3,MC4からなる金属パターンMP4と、配線M4の配線部MD2,MC2からなる金属パターンMP2と、配線M5の配線部MD3,MC4からなる金属パターンMP4と、配線M6の配線部MD2,MC2からなる金属パターンMP2とが電気的に接続されて、容量素子C2の第2電極(他方の電極)となる。そして、前記第1電極と前記第2電極の間の絶縁膜が、容量素子C2の容量絶縁膜(誘電体膜)となる。これら配線M2〜M6の金属パターンMP1〜MP4(前記第1電極および前記第2電極)と、金属パターンMP1〜MP4間の絶縁膜とにより、MIM(Metal Insulator Metal)型の容量素子C2が形成されている。
容量素子C2の総容量は、以下の第1〜第13容量の総和である。すなわち、配線M2の金属パターンMP1と金属パターンMP2との間に形成された第1容量。配線M3の金属パターンMP3と金属パターンMP4との間に形成された第2容量。配線M4の金属パターンMP1と金属パターンMP2との間に形成された第3容量。配線M5の金属パターンMP3と金属パターンMP4との間に形成された第4容量。配線M6の金属パターンMP1と金属パターンMP2との間に形成された第5容量。配線M2の金属パターンMP1と配線M3の金属パターンMP4との間に形成された第6容量。配線M2の金属パターンMP2と配線M3の金属パターンMP3との間に形成された第7容量。配線M3の金属パターンMP3と配線M4の金属パターンMP2との間に形成された第8容量。配線M3の金属パターンMP4と配線M4の金属パターンMP1との間に形成された第9容量。配線M4の金属パターンMP1と配線M5の金属パターンMP4との間に形成された第10容量。配線M4の金属パターンMP2と配線M5の金属パターンMP3との間に形成された第11容量。配線M5の金属パターンMP3と配線M6の金属パターンMP2との間に形成された第12容量。配線M5の金属パターンMP4と配線M6の金属パターンMP1との間に形成された第13容量。容量素子C2の総容量を、上記第1〜第13容量の総和とすることができるので、容量素子C2を大容量化することができる。
容量素子C2の総容量を構成する上記第1〜第13容量のうち、第1〜第5容量は、同層の金属パターン間(ここでは金属パターンMP1,MP2間および金属パターンMP3,MP4間)の容量である。従って、容量素子C2は、同層の金属パターン間(ここでは金属パターンMP1,MP2間および金属パターンMP3,MP4間)の容量を利用した容量素子とみなすことができる。また、容量素子C2は、配線パターン(ここではM2〜M6の金属パターンMP1〜MP4)のフリンジ容量を利用した容量素子とみなすこともできる。一方、後述する実施の形態3で説明する容量素子C3は、同層の金属パターン間の容量を利用せず、上下2層の金属電極間の容量のみを利用した容量素子であり、本実施の形態で用いた容量素子C2とは種類が異なっている。また、容量素子C2は、MOS型容量素子である容量素子C1とも種類が異なる容量素子であり、また、後述する実施の形態5,6で説明するPIP型の容量素子C4とも種類が異なる容量素子である。
このように、容量素子C2は、同層に形成された金属パターンMP1(第1金属パターン)と金属パターンMP2(第2金属パターン)との間の容量を利用した容量素子であり、同層に形成された金属パターンMP3(第1金属パターン)と金属パターンMP4(第2金属パターン)との間の容量を利用した容量素子である。パターン形状については、上述したように、金属パターンMP1(第1金属パターン)は、X方向(第1方向)に延在する複数の配線部MD1(第1導体部)が、X方向に交差するY方向(第2方向)に延在する配線部MC1(第1連結部)で連結された櫛型のパターン形状を有している。また、金属パターンMP2(第2金属パターン)は、X方向(第1方向)に延在しかつ複数の配線部MD1(第1導体部)の間にそれぞれ配置された複数の配線部MD2(第2導体部)が、Y方向(第2方向)に延在する配線部MC2(第2連結部)で連結された櫛型のパターン形状を有している。また、金属パターンMP3(第1金属パターン)は、X方向(第1方向)に延在する複数の配線部MD4(第1導体部)が、Y方向(第2方向)に延在する配線部MC3(第1連結部)で連結された櫛型のパターン形状を有している。また、金属パターンMP4(第2金属パターン)は、X方向(第1方向)に延在しかつ複数の配線部MD4(第1導体部)の間にそれぞれ配置された複数の配線部MD3(第2導体部)が、Y方向(第2方向)に延在する配線部MC4(第2連結部)で連結された櫛型のパターン形状を有している。金属パターンMP1〜MP4をこのようなパターン形状とすることで、容量素子C2の面積(平面寸法)当たりの容量値を効率的に大きくすることができる。また、各配線M2〜M6の金属パターンMP1〜MP4の配線部MD1〜MD4の配線幅(Y方向の幅)は、各配線M2〜M6の最小配線幅と同じであることがより好ましく、これにより、容量素子C2の面積(平面寸法)当たりの容量値を更に効率的に大きくすることができる。
容量素子C2を形成する金属パターンMP1〜MP4は、半導体基板1上に形成された配線層(ここでは配線M2〜M6)または配線層のパターンにより形成されており、配線層(ここではM2〜M6)は主として銅またはアルミニウムのような金属(金属材料、金属的な電導を示す材料)で形成されているので、金属パターンMP1,MP2,MP3,MP4は、金属的な電導を示す導体パターンである。
なお、本実施の形態では、半導体基板1上に複数の配線層(ここでは配線M1〜M6)が形成され、このうち配線M2〜M6に容量素子C2を形成する金属パターンMP1〜MP4が形成されている場合について説明したが、容量素子C2を構成する金属パターンが形成される配線の層数はこれに限定されず、複数の配線層の1層以上に容量素子C2を構成する金属パターンを形成すればよい。容量素子C2を構成する金属パターンを1層の配線層のみに形成する場合は、その配線層に、金属パターンMP1,MP2を形成すればよく、この場合、容量素子C2は、同層の金属パターンMP1,MP2間の容量のみを利用して形成された容量素子となる。容量素子C2を構成する金属パターンを2層以上の配線層に形成する場合は、その2層以上の配線層に金属パターンMP1,MP2と金属パターンMP3,MP4とを交互に積み重ねて配置すればよい。このことは、以下の実施の形態2〜7でも同様である。
但し、半導体基板1上に形成された複数の配線層のうち、2層以上の配線層に、容量素子C2を構成する金属パターンMP1〜MP4を形成すれば、容量素子C2をより効率的に大容量化できる。この場合、容量素子C2の総容量は、同層の金属パターン間(同層の金属パターンMP1,MP2間および同層の金属パターンMP3,MP4間)の容量(本実施の形態では上記第1〜第5容量に対応)に、更に、異なる層の金属パターン間(1層異なる金属パターンMP1,MP4間、および1層異なる金属パターンMP2,MP3間)の容量(本実施の形態では上記第6〜第13容量に対応)を加えたものとなる。従って、本実施の形態のように、半導体基板1上に形成された複数の配線層のうち2層以上に容量素子C2を形成する金属パターンMP1〜MP4を形成した場合には、容量素子C2は、同層の金属パターン間の容量と、異なる層の金属パターン間の容量とを利用して形成された容量素子となる。
また、本実施の形態の半導体装置では、上記のように、キャパシタ形成領域において、n型半導体領域4、絶縁膜5、上部電極6およびn型半導体領域7により、MOS型の容量素子C1が形成されている。そして、図3〜図5に示されるように、配線M1は、Y方向に延在する配線部M1aおよび配線部M1bを有しており、配線M1の配線部M1aは、コンタクトホール12a内に埋め込まれたプラグ13aを介して、n型半導体領域7に電気的に接続され、配線M1の配線部M1bは、コンタクトホール12b内に埋め込まれたプラグ13bを介して、上部電極6に電気的に接続されている。なお、上部電極6は配線M1の配線部M1bの直下にも延在しているので、配線M1の配線部M1bと上部電極6との間をプラグ13bで接続できる。また、配線M1の配線部M1aは、少なくとも一部がn型半導体領域7と平面的に重なっているので、その重なり領域において、n型半導体領域7と配線M1の配線部M1aとの間をプラグ13aで接続できる。
配線M1の配線部M1aは、Y方向に延在し、配線M2,M4,M6の配線部MC1および配線M3,M5の配線部MC3と平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成され、配線M1の配線部M1bは、Y方向に延在し、配線M2,M4,M6の配線部MC2および配線M3,M5の配線部MC4と平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ平面寸法で)形成されている。そして、配線M2の配線部MC1および配線M1の配線部M1aに重なる位置に、スルーホール15およびそれを埋めるプラグ16が配置されており、このプラグ16を介して、配線M2の配線部MC1と配線M1の配線部M1aとが、電気的に接続されている。また、配線M2の配線部MC2および配線M1の配線部M1bに重なる位置に、スルーホール15およびそれを埋めるプラグ16が配置されており、このプラグ16を介して、配線M2の配線部MC2と配線M1の配線部M1bとが、電気的に接続されている。
従って、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)が、プラグ16、配線M1の配線部M1a、プラグ13aおよびn型半導体領域7を介して、容量素子C1の下部電極(n型半導体領域4)に電気的に接続されている。また、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる第2電極)が、プラグ16、配線M1の配線部M1bおよびプラグ13bを介して、容量素子C1の上部電極(上部電極6)に電気的に接続されている。このため、図1にも示されるように、容量素子C1と容量素子C2とは、並列に接続されている。容量素子C1,C2を並列に接続した回路は、配線M1〜M6およびそれよりも上層の配線層のうちの一層または複数層の配線(図示せず)などによって、必要に応じて半導体装置内の他の領域に形成された素子あるいはボンディングパッドなどと電気的に接続されている。
このように、本実施の形態の半導体装置では、半導体基板1の主面にMOS型容量素子である容量素子C1を形成し、容量素子C1を形成したのと同じ平面領域でかつ容量素子C1よりも上層に、容量素子C1とは異なる種類の容量素子C2を配置し、それら容量素子C1,C2を並列に接続している。すなわち、互いに種類が異なる複数の容量素子C1,C2が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。
容量素子の大容量化を図る場合、一般にその容量素子の面積を大きくすることが考えられる。例えば、MOS型容量素子の大容量化を図る場合、半導体基板上に絶縁膜を介して形成する上部電極の面積を大きくすることで、半導体基板領域と、上部電極と、それらの間の絶縁膜により形成されるMOS型容量素子の容量値を大きくすることができる。しかしながら、容量素子の面積を大きくすれば、半導体装置の大面積化を招き、半導体装置の小面積化(平面寸法の縮小)の流れに逆行してしまう。
そこで、本実施の形態では、容量素子の大容量化を図るに際して、その容量素子の面積を大きくするのではなく、異なる種類の容量素子(ここでは容量素子C1と容量素子C2)を形成してこれらを並列に接続することで、トータルとして大容量の容量素子を形成する。そして、この並列接続した異なる種類の容量素子(ここでは容量素子C1,C2)を、半導体基板1上に積み重ねて配置し、同じ平面領域の異なる層に配置することで、容量素子C1,C2を配置するのに要する平面領域の面積を少なくする。
本実施の形態とは異なり、容量素子C1と容量素子C2とを異なる平面領域に形成してそれらを並列に接続した場合、容量素子C1,C2を配置するのに要する平面領域の面積が大きくなるだけでなく、容量素子C1と容量素子C2とを並列に接続するための配線の引き回しが長くなり、寄生抵抗成分が増大してしまう。この寄生抵抗成分の増大は、容量素子を用いて形成すべき回路特性を低下させてしまう可能性がある。
それに対して本実施の形態では、容量素子C2と容量素子C1とを同じ平面領域に上下に積み重ねて配置してそれらを並列に接続しているので、小さな平面領域に大きな容量の容量素子(並列接続された容量素子C1,C2からなる容量素子)を形成できるとともに、容量素子C1と容量素子C2とを並列に接続するための配線の引き回しが短くて済み、寄生抵抗成分を小さくすることができる。例えば、配線M1の配線部M1a,M1bおよびそれに接続するプラグ13a,13b,16などを介して、容量素子C1と容量素子C2を並列に接続することができる。
本実施の形態では、複数の容量素子C1,C2を半導体基板1上に積み重ねて配置して並列に接続することで、同じ平面領域に形成できるトータルの容量値を大きくすることができ、容量素子を有する半導体装置を小面積化することができる。また、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図ることができる。また、寄生抵抗成分を低減できるので、容量素子C1と容量素子C2とを並列に接続して形成した回路の特性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置された複数の配線部(配線M1の配線部M1aおよび配線M2〜M6の配線部MC1,MC3と、配線M1の配線部M1bおよび配線M2〜M6の配線部MC2,MC4)を利用して、複数の容量素子C1,C2が接続されている。具体的には、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1a、配線M2の配線部MC1、配線M3の配線部MC3、配線M4の配線部MC1、配線M5の配線部MC3および配線M6の配線部MC1を平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C1,C2の一方の電極同士を電気的に接続している。更に、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1b、配線M2の配線部MC2、配線M3の配線部MC4、配線M4の配線部MC2、配線M5の配線部MC4および配線M6の配線部MC2を平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C1,C2の他方の電極同士を電気的に接続している。これにより、複数の容量素子C1,C2が並列に接続される。このようにすることで、複数の容量素子C1,C2を効率よく並列接続することができ、並列に接続するための配線の引き回しをより短くすることができ、寄生抵抗成分をより小さくすることができ、容量素子C1,C2を並列に接続して形成した回路の特性をより向上させることができる。
また、本実施の形態では、並列に接続した複数の容量素子C1,C2のうち最も下側に配置する容量素子C1をMOS型容量素子とすることで、半導体基板1の主面上に形成する配線構造よりも下層に容量素子C1を設けることができる。そして、容量素子C2を、比較的下層の配線層(ここでは配線M2〜M6)を用いて形成したMIM型の容量素子とすることで、容量素子C1と同じ平面領域でかつ容量素子C1よりも上層に容量素子C2を設けることができる。このため、同じ平面領域の異なる層に異なる種類の容量素子C1,C2を配置することが容易に実現できる。
図11は、容量素子C1のようなMOS型容量素子単独のC−V(容量−電圧)特性の一例を示すグラフである。図12は、容量素子C2のような櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子単独のC−V特性の一例を示すグラフである。図13は、本実施の形態の半導体装置のように、容量素子C1のようなMOS型容量素子と、容量素子C2のような櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子とを並列接続した構成の回路のC−V特性の一例を示すグラフである。図11〜図13のグラフの横軸は、容量素子の電極間に印加された電圧に対応し、図11〜図13のグラフの縦軸は、容量値に対応する。なお、図11〜図13の縦軸は、単位は任意単位(arb. unit:arbitrary unit)であるが、スケール(目盛りの間隔)は図11〜図13で同じであり、異なる容量値の領域が図11〜図13の縦軸に示されている。また、図14は、図11〜図13のC−V特性の電圧係数(VC1,VC2)を示す表である。図11〜図13のC−V特性のグラフは、係数a,bを用いて、次式で近似できる。
C=b×V+a×V+VC0
ここで、式中のCは図11〜図13の縦軸に対応する容量値、式中のVは図11〜図13の横軸に対応する電圧値である。VC0は電圧ゼロのときの容量値である。
上記の式を変形すると、下記の式が得られる。
C=(1+a/VC0×V+b/VC0×V)×VC0
ここで、VC1=a/VC0、VC2=b/VC0として表すと、
C=(1+VC1×V+VC2×V)×VC0
ここで、上記VC1は、電圧の一次係数(電圧Vの一乗の係数)、上記VC2は、電圧の二次係数(電圧Vの二乗の係数)に相当する。
容量素子C1のようなMOS型容量素子は、容量絶縁膜(ここでは絶縁膜5)の膜厚を薄くできることから、比較的小さい面積で大容量の容量素子を実現できるという利点を有しているが、図11および図14にも示されるように、容量値の電圧依存性が大きい(C−V特性がフラットでない)。このため、MOS型容量素子単独では、バイアス電圧値に依存しない容量を実現しにくい。
一方、容量素子C2のような櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子は、MOS型容量素子に比べて、図12および図14にも示されるように、容量値の電圧依存性が小さい。更に、MOS型容量素子である容量素子C1は、図11に示されるように、C−V特性(のグラフ)が上に凸状となり、櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子である容量素子C2は、図12に示されるように、C−V特性(のグラフ)が下に凸状となり、両者はC−V特性(容量の電圧依存性)の向きが異なる。これは、図14の表からも分かるように、MOS型容量素子である容量素子C1のC−V特性(図11に対応)の電圧の2次係数(上記VC2に対応)が負(すなわちVC2<0)であり、櫛型配線パターンを用いたMIM型の容量素子C2のC−V特性(図12に対応)の電圧の2次係数(上記VC2に対応)が正(すなわちVC2>0)であるためである。このように、容量素子C1と容量素子C2とは、互いに種類が異なるが、特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)も異なる容量素子である。
本実施の形態の半導体装置では、容量素子C1のようなMOS型容量素子上に、容量素子C1とは異なる特性(C−V特性)を有する容量素子C2(櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子)を積み重ねて配置してそれらを並列に接続している。すなわち、半導体基板1のキャパシタ形成領域において、互いに特性(C−V特性)が異なる複数の容量素子C1,C2が、半導体基板1上に積み重ねて配置され、並列に接続されている。これにより、本実施の形態では、MOS型容量素子単独の場合に比べて、トータルの容量を大きくできるだけでなく、図13および図14にも示されるように、容量値の電圧依存性が小さくなり(すなわちC−V特性がフラットになり)、大容量でかつバイアス電圧値に依存しない容量素子を実現することができる。特に、図14からも分かるように、MOS型容量素子単独の場合(図14の表における「図11のC−V特性」の欄に対応)に比べて、本実施の形態の場合(図14の表における「図13のC−V特性」の欄に対応)、電圧の二次係数である上記VC2を改善することができる(すなわちVC2の絶対値が小さくなる)。従って、本実施の形態では、半導体装置に占めるキャパシタ形成領域の平面寸法(面積)当たりの容量値を大きくできるとともに、容量値がバイアス電圧値に依存しにくくなるので、容量素子を用いた回路の特性を向上することができる。また、トータルで大容量でかつ平坦なC−V特性(電圧依存性が小さいC−V特性)を有する容量素子(並列接続された容量素子C1,C2からなる容量素子)を実現することができる。
また、本実施の形態では、同じ平面領域(の異なる層)に積み重ねて配置して並列接続する複数の容量素子のうち最下層の容量素子を、MOS型容量素子である容量素子C1にしているので、半導体基板1の他の領域(MISFET形成領域)に形成するMISFETとほぼ同じ工程で容量素子C1を形成することができ、半導体装置の製造工程数を低減することができる。従って、本実施の形態および以下の実施の形態で容量素子C1を用いている場合は、半導体基板1の他の領域(容量素子C1が形成されたキャパシタ形成領域以外の領域)にMISFETが形成されている半導体装置に適用すれば、より有効である。
また、容量素子C1,C2と後述の実施の形態で説明する容量素子C3,C4のうち、平面寸法が同じ場合に最も容量値が大きくなるのは、容量絶縁膜を最も薄くしやすい容量素子C1である。このため、本実施の形態のように、積み重ねて配置して並列接続する複数の容量素子のうち最下層の容量素子をMOS型容量素子である容量素子C1にすれば、小さなキャパシタ形成領域に、より大きな容量値の容量素子を形成できる。
(実施の形態2)
図15は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、図16は、本実施の形態の半導体装置の要部平面図である。図15は、上記実施の形態1の図2に対応するものであり、図16は、上記実施の形態1の図6に対応するものである。従って、図16のA−A線の断面が図15に対応する。
本実施の形態では、キャパシタ形成領域において、容量素子C2を形成する配線M2〜M6(すなわち上記実施の形態1で説明した金属パターンMP1,MP2,MP3,MP4)を囲むように、図15に示されるように、配線M2〜M6からなるシールド用の配線部MGを設けている。
図16には、キャパシタ形成領域の配線M2のレイアウトが示されており、配線M2の金属パターンMP1,MP2を平面的に囲むように、配線M2からなる配線部MGが設けられているが、配線M3〜M6でも同様に、配線部MGが設けられている。
すなわち配線M3の金属パターンMP3,MP4を囲むように、配線M3からなる配線部MGが設けられ、配線M4の金属パターンMP1,MP2を平面的に囲むように、配線M4からなる配線部MGが設けられ、配線M5の金属パターンMP3,MP4を囲むように、配線M5からなる配線部MGが設けられ、配線M6の金属パターンMP1,MP2を平面的に囲むように、配線M6からなる配線部MGが設けられている。配線M2〜M6の各配線部MG同士は、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に形成されており、プラグ20,24,28,32を介して互いに電気的に接続されている。配線部MGは、固定電位(好ましくは接地電位またはグランド電位)に接続されている。
本実施の形態では、上記実施の形態1で得られた効果に加えて、更に、配線部MGを設けたことにより、容量素子C2を電磁気的にシールドすることができる。これにより、容量素子C1,C2を並列に接続した回路の特性をより向上させることができる。また、以下の実施の形態3〜6においても、本実施の形態と同様の配線部MGを設けることができ、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図17は、本実施の形態の半導体装置の要部回路図であり、図18および図19は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、図20および図21は、本実施の形態の半導体装置の要部平面図である。
図17は、上記実施の形態1の図1に対応するものであり、図18〜図21に示される半導体装置のキャパシタ形成領域に形成された回路(等価回路)が示されている。また、図18および図19は、半導体装置のキャパシタ形成領域の断面図が示されており、図18は上記実施の形態1の図2に対応するものである。図20および図21は、上記実施の形態1の図5〜図10と同じ平面位置(キャパシタ形成領域)が示されているが、図20には、第7層配線である配線M7の平面レイアウトが示され、平面図であるが、図面を見やすくするために、配線M7にハッチングを付してある。図21には、容量素子C3の下部電極43および上部電極49と配線M7の平面レイアウトが示されている。図20および図21のA−A線の断面が図18に対応し、D−D線の断面が図19に対応する。また、本実施の形態においても、n型半導体領域4、上部電極6、n型半導体領域7、コンタクトホール12(12a,12b)および配線M1〜M6の平面レイアウトは上記実施の形態1の図5〜図10と同様なので、ここではその図示は省略する。
本実施の形態の半導体装置は、配線M6が埋め込まれた絶縁膜33およびそれよりも下の構造は、上記実施の形態1の半導体装置と同様であるので、ここではその説明は省略し、配線M6が埋め込まれた絶縁膜33よりも上の構造について説明する。
本実施の形態では、図18および図19に示されるように、配線M6が埋め込まれた絶縁膜33上には、絶縁膜(層間絶縁膜)34が形成されている。絶縁膜34には、スルーホール(開口部、孔、貫通孔)35が形成されており、スルーホール35内には、プラグ(導体部、接続用導体部)36が形成されて埋め込まれている。プラグ36は、その底部で配線M6と接して電気的に接続されている。
プラグ36が埋め込まれた絶縁膜34上には、絶縁膜(層間絶縁膜)37が形成されており、この絶縁膜37には配線溝とこの配線溝に埋め込まれた配線M7が形成されている。配線M7は、配線M6よりも1つ上層の第7層配線(配線層)である。配線M7は、キャパシタ形成領域において、図20に示されるようなパターンを有している。配線M7は、ダマシン技術(ここではシングルダマシン技術)を用いて形成することができ、銅を主成分とする銅配線とすることができる。デュアルダマシン技術を用いて配線M7を形成することもでき、この場合、配線M7とプラグ36が一体的に形成される。また、配線M7と配線M6との間の寄生容量を小さくするために、絶縁膜34の膜厚を、絶縁膜18,22,26,30の各膜厚よりも厚くすることがより好ましい。
配線M7は主として銅のような金属(金属材料、金属的な電導を示す材料)で形成されている。配線M7は、本実施の形態のようにダマシン法で形成した埋め込み配線であればより好ましいが、他の形態として、配線M7を、導体膜(金属膜)のパターニングにより形成した配線(例えばアルミニウム配線)とすることもできる。
配線M7が埋め込まれた絶縁膜37上には、絶縁膜(層間絶縁膜)38が形成されている。絶縁膜38には、スルーホール(開口部、孔、貫通孔)39が形成されており、スルーホール39内にはプラグ(導体部、接続用導体部)40が形成されて埋め込まれている。プラグ40は、その底部で配線M7と接して電気的に接続されている。
プラグ40が埋め込まれた絶縁膜38上には、絶縁膜(層間絶縁膜)41が形成されている。絶縁膜41には、下部電極用開口部42が形成されており、この下部電極用開口部42内には、容量素子C3用の下部電極(金属電極、下部金属電極)43が形成されて埋め込まれている。下部電極43は、その底部でプラグ40と接して電気的に接続されている。
また、絶縁膜38,41にスルーホール(開口部、孔、貫通孔)44が形成されており、スルーホール44内にはプラグ(導体部、接続用導体部)45が形成されて埋め込まれている。プラグ45は、その底部で配線M7と接して電気的に接続されている。
例えば、下部電極用開口部42およびスルーホール44を形成してから、これらを埋めるようにタングステンなどからなる導体膜を形成し、絶縁膜41上の導体膜をCMP法またはエッチバック法などによって除去することで、下部電極43およびプラグ45を形成することができる。また、下部電極43はシングルダマシン技術を用いて形成できるが、他の形態として、デュアルダマシン技術を用いて下部電極43を形成することもでき、この場合、下部電極43とプラグ40が一体的に形成される。また、下部電極43およびプラグ45を同じ工程で形成すれば、製造工程数を低減できるのでより好ましいが、下部電極43とプラグ45とを別々の工程で形成することもできる。
下部電極43上を含む絶縁膜41上に絶縁膜46が形成され、絶縁膜46上に導体膜47が形成され、導体膜47上に導体膜48が形成されている。導体膜47および導体膜48により、容量素子C3用の上部電極(金属電極、上部金属電極)49が構成される。
絶縁膜46は、パターニングされた絶縁膜からなり、例えば窒化シリコン膜などからなる。導体膜47は、パターニングされた導体膜からなり、例えばチタン、窒化チタン、タングステンまたは窒化タングステンなどからなる。導体膜48は、パターニングされた導体膜からなり、例えばアルミニウムを主成分とする導体膜(アルミニウム膜またはアルミニウム合金膜)からなる。また、導体膜48を、主導体膜と、その主導体膜の上面、下面あるいは上下両面に設けたバリア導体膜との積層膜とすることもできる。導体膜48の前記主導体膜としては、例えばアルミニウムを主成分とする主導体膜を用いることができ、導体膜48の前記バリア導体膜としては、例えばチタン膜、窒化チタン膜またはそれらの積層膜を用いることができる。
後で絶縁膜46および導体膜47となる積層膜を、下部電極43上を含む絶縁膜41の全面上に形成してから、この積層膜をパターニングし、その後、絶縁膜46および導体膜47の積層膜上を含む絶縁膜41の全面上に、後で導体膜48となる導体膜を形成してから、この導体膜をパターニングすることで、絶縁膜46および導体膜47,48を形成することができる。
導体膜47,48からなる上部電極49と、下部電極43と、下部電極43および上部電極49間の絶縁膜46とにより、キャパシタ形成領域にMIM(Metal insulator Metal)型の容量素子C3が形成される。下部電極43および上部電極49は、金属(金属材料、金属的な電導を示す材料)からなる金属電極である。下部電極43が、容量素子C3の一方の電極(下部電極)となり、上部電極49が、容量素子C3の他方の電極(上部電極)となり、下部電極43と上部電極49の間に位置する絶縁膜46が、容量素子C3の容量絶縁膜(誘電体膜)となる。絶縁膜46および上部電極49は、図21からも分かるように、平面的に下部電極43を内包する(含む)ように形成されている。また、導体膜47を形成しておけば、パターニング時の絶縁膜46へのダメージを防止できるのでより好ましいが、導体膜47の形成を省略することもできる。導体膜47の形成を省略した場合には、導体膜48は絶縁膜46の上面に接するように形成され、この導体膜48が上部電極49となる。
容量素子C3は、絶縁膜を介して上下に配置された上部金属電極(金属の上部電極、ここでは上部電極49)と下部金属電極(金属の下部電極、ここでは下部電極43)との間の容量を利用した容量素子である。すなわち、容量素子C3は、下部金属電極(下部電極43)とその下部金属電極上の上部金属電極(ここでは上部電極49)との間の容量を利用した容量素子であり、容量素子C2と異なり、同層の金属パターン間の容量は利用していない容量素子である。このため、容量素子C3は、容量素子C2とは種類が異なる容量素子である。また、容量素子C3は、MOS型容量素子である容量素子C1とも種類が異なる容量素子であり、また、後述する実施の形態5,6で説明するPIP型の容量素子C4とも種類が異なる容量素子である。
また、絶縁膜41上には、上部電極49を覆うように、最上層の保護膜としての絶縁膜(表面保護膜)50が形成されている。
導体膜48は、ボンディングパッド形成用の導体膜(後述する導体膜48a)と同層の導体膜を用いて形成されている。図22は、本実施の形態の半導体装置の他の領域の要部断面図であり、ボンディングパッド形成領域が示されている。なお、図22では、絶縁膜41よりも下の構造の図示を省略している。
図22に示されるように、絶縁膜50には、ボンディングパッド用の開口部51が形成されており、開口部51から導体膜48aの一部が露出されて、ボンディングパッド(パッド電極)52が形成されている。
ボンディングパッド用の導体膜48aと上部電極49用の導体膜48とは、同層の金属膜(導体膜)であり、一緒(同時)に形成される。すなわち、絶縁膜41上に導体膜48,48a用の同じ金属膜(導体膜)を形成し、この金属膜(導体膜)をパターニングすることで、ボンディングパッド用の導体膜48aと、上部電極49用の導体膜48とを、一緒(同時)に形成することができる。また、ボンディングパッド52へのワイヤボンディングを容易にするために、開口部51から露出する導体膜48a上にめっき膜などを形成することもできる。また、ボンディングパッド52上に、バンプ電極を形成することもできる。
このように、容量素子C3の上部電極49は、半導体装置のボンディングパッド電極(ここではボンディングパッド52)用の金属層(ここでは導体膜48a)と同層の金属層(ここでは導体膜48)を利用して形成されている。
図20に示されるように、キャパシタ形成領域において、配線M7は、配線M1の配線部M1aと配線M2,M4,M6の配線部MC1と配線M3,M5の配線部MC3とに対して平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ寸法で)形成された配線部M7aを有している。更に、キャパシタ形成領域において、配線M7は、M1の配線部M1bと配線M2,M4,M6の配線部MC2と配線M3,M5の配線部MC4とに対して平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に(好ましくは同じ寸法で)形成された配線部M7bを有している。更に、キャパシタ形成領域において、配線M7は、容量素子C3の下部電極43の下に延在する配線部M7cを有しており、配線部M7cは配線部M7aに接続(連結)されて、配線部M7aと配線部M7cとが一体的に形成されたパターンとなっている。
配線M7と下部電極43は層が異なり、配線M7よりも上層に下部電極43が配置されているが、平面的に見ると(半導体基板1の主面に平行な平面で見ると)、図21に示されるように、配線M7の配線部7aと配線部7bの間に下部電極43が配置されている。そして、下部電極43は、容量素子C2を形成する配線M2〜M6の金属パターンMP1〜MP4の配線幅(配線部MD1〜MD4のY方向の幅または寸法)よりも大きな寸法(辺)を有するパターン(大面積パターン)とされている。下部電極43の平面形状が、X方向およびY方向に平行な辺を有する四角形状であれば、配線M7の配線部7aと配線部7bの間に下部電極43を効率的に配置でき、容量素子C3の容量値を大きくできるので、より好ましい。また、容量素子C3の上部電極49は、平面的に下部電極43を内包する(含む)更に大面積のパターン(下部電極43よりも大面積のパターン)とされている。また、配線M7の配線部M7bの直上には、上部電極49は延在しているが、下部電極43は延在していないようにし、配線M7の配線部M7bと上部電極49との間をプラグ45で接続できるようにしている。
下部電極43および配線M7の配線部M7cに平面的に重なる位置にスルーホール39およびそれを埋めるプラグ40が配置され、このプラグ40を介して、容量素子C3の下部電極43が配線M7の配線部M7cに電気的に接続されている。そして、配線M7の配線部M7aおよび配線M6の配線部MC1に平面的に重なる位置に配置されたスルーホール35およびそれを埋めるプラグ36が配置され、このプラグ36を介して、配線M7の配線部M7aが配線M6の配線部MC1に電気的に接続されている。従って、容量素子C3の下部電極43は、プラグ40、配線M7の配線部M7c,M7aおよびプラグ36を介して、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)と電気的に接続され、更に容量素子C1の下部電極(n型半導体領域4)とも電気的に接続されている。
上部電極49および配線M7の配線部M7bに平面的に重なる位置にスルーホール44およびそれを埋めるプラグ45が配置され、このプラグ45を介して、容量素子C3の上部電極49が配線M7の配線部M7bに電気的に接続されている。そして、配線M7の配線部M7bおよび配線M6の配線部MC2に平面的に重なる位置に配置されたスルーホール35およびそれを埋めるプラグ36が配置され、このプラグ36を介して、配線M7の配線部M7bが配線M6の配線部MC2に電気的に接続されている。従って、容量素子C3の上部電極49は、プラグ45、配線M7の配線部M7bおよびプラグ36を介して、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる第2電極)と電気的に接続され、更に容量素子C1の上部電極(上部電極6)とも電気的に接続されている。
従って、図17にも示されるように、容量素子C1と容量素子C2と容量素子C3とは、並列に接続されている。また、容量素子C1,C2,C3を並列に接続した回路は、配線M1〜M7のうちの一層または複数層の配線(図示せず)などによって、必要に応じて半導体装置内の他の領域に形成された素子あるいはボンディングパッドなどと電気的に接続されている。
上記実施の形態1では、キャパシタ形成領域において、半導体基板1の主面に容量素子C1を形成し、容量素子C1の上方(直上)に、容量素子C1とは異なる種類の容量素子である容量素子C2を形成し、容量素子C1と容量素子C2とを並列に接続していた。本実施の形態では、キャパシタ形成領域において、半導体基板1の主面に容量素子C1を形成し、容量素子C1の上方に、容量素子C1とは異なる種類の容量素子である容量素子C2を形成し、更に容量素子C2の上方(直上)に容量素子C1,C2とは異なる種類の容量素子である容量素子C3を形成し、容量素子C1と容量素子C2と容量素子C3とを並列に接続している。すなわち、本実施の形態では、互いに種類が異なる複数の容量素子C1,C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。従って、複数の容量素子C1,C2,C3は同じ平面領域の異なる層に配置されている。また、容量素子C1と容量素子C2と容量素子C3とは、互いに種類が異なるが、特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)も異なる容量素子である。このため、本実施の形態では、互いに特性が異なる複数の容量素子C1,C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。
本実施の形態では、容量素子C1,C2に加えて、更に容量素子C3を容量素子C1,C2上に配置し、これら容量素子C1,C2,C3を並列に接続しているので、上記実施の形態1で得られる効果に加え、更に大容量の容量素子(並列接続された容量素子C1,C2,C3からなる容量素子)を小さな平面領域に形成することができる。このため、容量素子を有する半導体装置の小面積化に極めて有利となる。また、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立に極めて有利となる。
また、本実施の形態では、半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる位置に配置された複数の配線部(配線M1の配線部M1a、配線M2〜M6の配線部MC1,MC3および配線M7の配線部M7aと、配線M1の配線部M1b、配線M2〜M6の配線部MC2,MC4および配線M7の配線部M7b)を利用して、複数の容量素子C1,C2,C3が接続されている。具体的には、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1a、配線M2の配線部MC1、配線M3の配線部MC3、配線M4の配線部MC1、配線M5の配線部MC3、配線M6の配線部MC1および配線M7の配線部M7aを平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C1,C2,C3の一方の電極同士を電気的に接続している。更に、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1b、配線M2の配線部MC2、配線M3の配線部MC4、配線M4の配線部MC2、配線M5の配線部MC4、配線M6の配線部MC2および配線M7の配線部M7bを平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C1,C2,C3の他方の電極同士を接続している。これにより、複数の容量素子C1,C2,C3が並列に接続される。このようにすることで、複数の容量素子C1,C2,C3を効率よく並列接続することができ、並列に接続するための配線の引き回しをより短くすることができ、寄生抵抗成分をより小さくすることができ、容量素子C1,C2,C3を並列に接続して形成した回路の特性をより向上させることができる。
(実施の形態4)
図23は、本実施の形態の半導体装置の要部回路図であり、上記実施の形態3の図18に対応するものである。図24および図25は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、上記実施の形態3の図18および図19にそれぞれ対応するものである。
上記実施の形態3では、キャパシタ形成領域に容量素子C1,C2,C3を形成していたが、本実施の形態では、容量素子C1の形成を省略し、キャパシタ形成領域に容量素子C2,C3を形成している。
本実施の形態では、図24および図25に示されるように、キャパシタ形成領域全体で、半導体基板1に素子分離領域2が形成されている。そして、キャパシタ形成領域において、上記実施の形態3で形成していたn型半導体領域4、絶縁膜5、上部電極6、n型半導体領域7、コンタクトホール12a,12bおよびプラグ13a,13bは(不要なら配線部M1a,M1bも)、本実施の形態では、その形成を省略する。本実施の形態の半導体装置の他の構成は、上記実施の形態3の半導体装置とほぼ同様であるので、ここではその詳しい説明は省略する。
本実施の形態では、互いに種類が異なる複数の容量素子C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。また、容量素子C2と容量素子C3とは、互いに種類が異なるが、特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)も異なる容量素子である。このため、本実施の形態では、互いに特性が異なる複数の容量素子C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。
本実施の形態では、同じ平面領域(の異なる層)に複数の容量素子C2,C3を積み重ねて配置して並列接続することにより、小さな平面領域に大容量の容量素子(並列接続された容量素子C2,C3からなる容量素子)を形成することができる。このため、容量素子を有する半導体装置を小面積化することができる。また、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立を図ることができる。
また、上記容量素子C1および後述の実施の形態5,6で説明する容量素子C4に比べると、金属パターンで形成した容量素子C2,C3は、C−V特性がフラットに近く(容量値の電圧依存性が小さく)、電気特性が良好である。本実施の形態は、複数の容量素子C2,C3を積み重ねて並列に接続することで、小さな平面領域に大容量の容量素子を形成するとともに、容量値の電圧依存性を小さくしやすい容量素子C2,C3だけを用いることで、容量値がバイアス電圧値に依存しにくくなり、容量素子を用いた回路の特性を最も向上させることができる。従って、トータルで大容量でかつ最も平坦なC−V特性(電圧依存性が小さいC−V特性)を有する容量素子(並列接続された容量素子C2,C3からなる容量素子)を実現することができる。
また、キャパシタ形成領域において、配線M2〜M6(の金属パターンMP1〜MP4)で形成される容量素子C2の下には、干渉を考慮すると、MISFETなどのトランジスタ素子は形成しないことが好ましい。しかしながら、容量素子C2の下にMISFETなどのトランジスタ素子を設ける場合は、そのトランジスタ素子と容量素子C2の間に配線M1の大面積パターンを設けて、トランジスタ素子を容量素子C2からシールドすることが好ましい。
(実施の形態5)
上記実施の形態1では、キャパシタ形成領域において、容量素子C1,C2を形成していたが、本実施の形態では、MOS型の容量素子C1の代わりにPIP型の容量素子C4を形成する。
図26は、本実施の形態の半導体装置の要部回路図であり、図27および図28は、本実施の形態の半導体装置の要部断面図であり、図29は、本実施の形態の半導体装置の要部平面図である。
図26は、上記実施の形態1の図1に対応するものであり、図27〜図29に示される半導体装置のキャパシタ形成領域に形成された回路(等価回路)が示されている。また、図27および図28は、半導体装置のキャパシタ形成領域の断面図が示されており、図27は上記実施の形態1の図2に対応するものである。図29は、上記実施の形態1の図5〜図10と同じ平面位置(キャパシタ形成領域)が示されているが、図29には、容量素子C4の下部電極61および上部電極63と配線M1の平面レイアウトが示されている。図29のA−A線の断面が図27に対応し、D−D線の断面が図28に対応する。従って、図28は、上記実施の形態3の図19に相当する断面が示されている。また、本実施の形態においても、配線M2〜M6の平面レイアウトは上記実施の形態1の図6〜図10と同様であるので、ここではその図示は省略する。
本実施の形態の半導体装置は、配線M1および絶縁膜14とそれよりも上層の構造は、上記実施の形態1の半導体装置と同様であるので、ここではその説明は省略し、配線M1(および絶縁膜14)よりも下の構造について説明する。
本実施の形態の半導体装置では、図27〜図28に示されるように、キャパシタ形成領域全体で、半導体基板1に素子分離領域2が形成されている。キャパシタ形成領域の素子分離領域2上には、下部電極(下部電極膜、導電体膜、導電体膜パターン)61が形成されている。下部電極61は、好ましくは多結晶シリコン膜(ドープトポリシリコン膜)のようなシリコン膜(パターニングされたシリコン膜)からなる。下部電極61を構成する多結晶シリコン膜は、不純物が導入されて低抵抗率とされている。下部電極61は、例えば、不純物が導入された低抵抗率の多結晶シリコン膜(ドープトポリシリコン膜)を半導体基板1の主面全面上に形成し、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法を用いてこの多結晶シリコン膜をパターニングすることで、形成できる。
下部電極61上には、絶縁膜62を介して上部電極63が形成されている。絶縁膜62は、例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜からなる。上部電極63は、好ましくは多結晶シリコン膜(ドープトポリシリコン膜)のようなシリコン膜(パターニングされたシリコン膜)からなる。上部電極63を構成する多結晶シリコン膜は、不純物が導入されて低抵抗率とされている。例えば、半導体基板1の主面上に下部電極61を覆うように絶縁膜62用の絶縁膜と上部電極63用の多結晶シリコン膜(ドープトポリシリコン膜)の積層膜を形成し、この積層膜をパターニングすることで、下部電極61上に、絶縁膜62および絶縁膜62上の上部電極63を形成することができる。
下部電極61、絶縁膜62および上部電極63により、容量素子(PIP型容量素子)C4が形成される。下部電極61が容量素子C4の一方の電極として機能し、上部電極63が容量素子C4の他方の電極として機能し、絶縁膜62が容量素子C4の容量絶縁膜(誘電体膜)として機能する。なお、上部電極63は、下部電極61の全面上に形成されているのではなく、下部電極61の少なくとも一部は、上部電極63で覆われていない状態となっている。
容量素子C4は、いわゆるPIP(Polysilicon Insulator Polysilicon)型容量素子である。ここでPIP型容量素子とは、2層のポリシリコン層(ここでは下部電極61および上部電極63)と、それらの間に挟まれた絶縁膜(ここでは絶縁膜62)とからなる容量素子(ポリシリコン容量素子)である。従って、PIP型容量素子は、半導体基板1上に形成された第1多結晶シリコン層(ここでは下部電極61)を下部電極とし、その第1多結晶シリコン層(下部電極61)上に絶縁膜(ここでは絶縁膜62)を介して形成された第2多結晶シリコン層(ここでは上部電極63)を上部電極とする容量素子とみなすことができる。
また、必要に応じて、下部電極61および上部電極63の側壁上に側壁絶縁膜(図示せず)を形成することができ、また、サリサイドプロセスなどにより、下部電極61および上部電極63(を構成する多結晶シリコン膜)の上部に金属シリサイド層(図示せず)を形成することもできる。金属シリサイド層を形成しておけば、下部電極61および上部電極63と後で形成するプラグ13との間のコンタクト抵抗などを低減できる。
半導体基板1上に、下部電極61、絶縁膜62および上部電極63の積層体を覆うように、絶縁膜(層間絶縁膜)11が形成されている。絶縁膜11には、コンタクトホール12が形成されており、コンタクトホール12内には、プラグ13が形成されて埋め込まれている。
本実施の形態では、キャパシタ形成領域において、コンタクトホール12およびそれを埋めるプラグ13は、上部電極63の上部と、下部電極61のうちの上部電極63で覆われていない部分の上部とに形成されている。
コンタクトホール12のうちのコンタクトホール12cは、下部電極61のうちの上部電極63で覆われていない部分の上部に形成されて、その底部で下部電極61が露出され、コンタクトホール12のうちのコンタクトホール12dは、上部電極63の上部に形成されて、その底部で上部電極63が露出される。従って、プラグ13のうち、コンタクトホール12c内に埋め込まれたプラグ13cは、その底部が下部電極61に接して電気的に接続され、プラグ13のうち、コンタクトホール12d内に埋め込まれたプラグ13dは、その底部が上部電極63に接して電気的に接続されている。
プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上には、上記実施の形態1と同様の構造が形成されている。すなわち、配線M1〜M6、絶縁膜14,17,18,21,22,25,26,29,30,33、スルーホール15,19,23,27,31およびプラグ16,20,24,28,32が上記実施の形態1と同様に形成されている。
本実施の形態の半導体装置は、絶縁膜11の上面よりも上の構造(配線M1〜M6を含む)は、上記実施の形態1の半導体装置とほぼ同様である。このため、本実施の形態においても、キャパシタ形成領域における配線M1〜M6(の配線部M1a,M1bおよび金属パターンMP1,MP2,MP3,MP4)のパターンは、上記実施の形態1(上記図5〜図10)と同様である。従って、上記実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、配線M1の配線部M1aおよび配線M2〜M6の配線部MC1,MC3は、Y方向に延在して平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に形成され、配線M1の配線部M1bおよび配線M2〜M6の配線部MC2,MC4は、Y方向に延在して平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に形成されている。
そして、本実施の形態では、図27〜図29に示されるように、下部電極61および配線M1の配線部M1aに平面的に重なる位置にコンタクトホール12cおよびそれを埋めるプラグ13cが配置され、このプラグ13cを介して、容量素子C4の下部電極61が配線M1の配線部M1aに電気的に接続されている。また、上部電極63および配線M1の配線部M1bに平面的に重なる位置にコンタクトホール12dおよびそれを埋めるプラグ13dが配置され、このプラグ13dを介して容量素子C4の上部電極63が配線M1の配線部M1bに電気的に接続されている。なお、上部電極63は配線M1の配線部M1bの直下にも延在しているので、配線M1の配線部M1bと上部電極63との間をプラグ13dで接続できる。また、配線M1の配線部M1aは、下部電極61のうちの上部電極63で覆われていない領域の直上にも延在しているので、下部電極61と配線M1の配線部M1aとの間をプラグ13cで接続できる。
従って、本実施の形態では、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)は、プラグ16を介して、配線M1の配線部M1aに電気的に接続され、更に、プラグ13cを介して、容量素子C4の下部電極61に電気的に接続されている。また、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる第2電極)は、プラグ16を介して、配線M1の配線部M1bに電気的に接続され、更にプラグ13dを介して、容量素子C4の上部電極63に電気的に接続されている。このため、図26にも示されるように、容量素子C2と容量素子C4とは、並列に接続されている。容量素子C2,C4を並列に接続した回路は、配線M1〜M6およびそれよりも上層の配線層のうちの一層または複数層の配線(図示せず)などによって、必要に応じて半導体装置内の他の領域に形成された素子あるいはボンディングパッドなどと電気的に接続されている。
このように、本実施の形態では、互いに種類が異なる複数の容量素子C4,C2が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。従って、同じ平面領域の異なる層に、容量素子C4,C2が配置さている。また、容量素子C4と容量素子C2とは、互いに種類が異なるが、特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)も異なる容量素子である。このため、本実施の形態では、互いに特性が異なる複数の容量素子C4,C2が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。
本実施の形態においても、上記実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。但し、容量素子C1と容量素子C4では、平面寸法が同じ場合に容量値をより大きくできるのは、容量絶縁膜を薄くしやすいMOS型容量素子の容量素子C1である。このため、キャパシタ形成領域の面積当たりの容量値を大きくするには、容量素子C1を用いた上記実施の形態1の方が有利であり、半導体装置の小面積化を優先する場合は上記実施の形態1を用いることが好ましい。一方、容量素子C1と容量素子C4では、電気特性(C−V特性)は容量素子C4の方が良好である(容量素子C1よりも容量素子C4の方が、C−V特性がフラットに近く、容量値の電圧依存性が小さい)。このため、電気特性を優先する場合は、容量素子C4を用いた本実施の形態の方が有利である。本実施の形態では、複数の容量素子C4,C2を積み重ねて並列に接続することで、小さな平面領域に大容量の容量素子を形成するだけでなく、MOS型容量素子に比べて容量値の電圧依存性を小さくしやすいPIP型容量素子である容量素子C4を用いることで、容量値がバイアス電圧値に依存しにくくなるので、容量素子を用いた回路の特性をより向上することができる。従って、トータルで大容量でかつ平坦なC−V特性(電圧依存性が小さいC−V特性)を有する容量素子(並列接続された容量素子C4,C2からなる容量素子)を実現することができる。
また、本実施の形態においても、半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる位置に配置された複数の配線部(配線M1の配線部M1aおよび配線M2〜M6の配線部MC1,MC3と、配線M1の配線部M1bおよび配線M2〜M6の配線部MC2,MC4)を利用して、複数の容量素子C4,C2が接続されている。具体的には、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1a、配線M2の配線部MC1、配線M3の配線部MC3、配線M4の配線部MC1、配線M5の配線部MC3および配線M6の配線部MC1を平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C4,C2の一方の電極同士を電気的に接続している。更に、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1b、配線M2の配線部MC2、配線M3の配線部MC4、配線M4の配線部MC2、配線M5の配線部MC4および配線M6の配線部MC2を平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C4,C2の他方の電極同士を電気的に接続している。これにより、複数の容量素子C4,C2が並列に接続される。このようにすることで、複数の容量素子C4,C2を効率よく並列接続することができ、並列に接続するための配線の引き回しをより短くすることができ、寄生抵抗成分をより小さくすることができ、容量素子C4,C2を並列に接続して形成した回路の特性をより向上させることができる。
(実施の形態6)
図30は、本実施の形態の半導体装置の要部回路図であり、上記実施の形態3の図17に対応するものである。図31および図32は、本実施の形態である半導体装置の要部断面図であり、上記実施の形態3の図18および図19にそれぞれ対応するものである。
上記実施の形態3では、キャパシタ形成領域において、容量素子C1,C2,C3を形成していたのに対して、本実施の形態は、容量素子C1の代わりに、上記実施の形態5と同様のPIP型の容量素子C4を形成したものに対応する。
すなわち、本実施の形態の半導体装置は、図31および図32からも分かるように、絶縁膜33および配線M6とそれよりも下の構造は、上記実施の形態5の半導体装置と同様であり、絶縁膜33および配線M6の上に、上記実施の形態3の絶縁膜33および配線M6よりも上の構造を形成(配置)したものである。
本実施の形態では、上記実施の形態5と同様に、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)は、プラグ16、配線M1の配線部M1aおよびプラグ13cを介して、容量素子C4の下部電極61に電気的に接続されている。また、本実施の形態では、上記実施の形態5と同様に、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる第2電極)は、プラグ16、配線M1の配線部M1bおよびプラグ13dを介して、容量素子C4の上部電極63に電気的に接続されている。更に、本実施の形態では、上記実施の形態3,4と同様に、容量素子C3の下部電極43は、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)に電気的に接続されている。また、本実施の形態では、上記実施の形態3,4と同様に、容量素子C3の上部電極49は、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる)と電気的に接続されている。
従って、本実施の形態では、容量素子C3の下部電極43と、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)と、容量素子C4の下部電極61とは互いに電気的に接続されている。そして、容量素子C3の上部電極49と、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる)と、容量素子C4の上部電極63は互いに電気的に接続されている。このため、図30にも示されるように、容量素子C4と容量素子C2と容量素子C3とは、並列に接続されている。容量素子C2,C3,C4を並列に接続した回路は、配線M1〜M7のうちの一層または複数層の配線(図示せず)などによって、必要に応じて半導体装置内の他の領域に形成された素子あるいはボンディングパッドなどと電気的に接続されている。
このように、本実施の形態では、互いに種類が異なる複数の容量素子C4,C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。従って、容量素子C4,C2,C3は同じ平面領域の異なる層に配置されている。また、容量素子C4と容量素子C2と容量素子C3とは、互いに種類が異なるが、特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)も異なる容量素子である。このため、本実施の形態では、互いに特性が異なる複数の容量素子C4,C2,C3が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。
本実施の形態では、容量素子C4,C2に加えて、更に容量素子C3を容量素子C4,C2上に配置し、これら容量素子C4,C2,C3を並列に接続しているので、上記実施の形態5で得られる効果に加え、更に大容量の容量素子(並列接続された容量素子C2,C3,C4からなる容量素子)を小さな平面領域に形成することができる。このため、容量素子を有する半導体装置の小面積化に極めて有利となる。また、容量素子の大容量化と半導体装置の小面積化の両立に極めて有利となる。
また、本実施の形態においても、半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる位置に配置された複数の配線部(配線M1の配線部M1a、配線M2〜M6の配線部MC1,MC3および配線M7の配線部M7aと、配線M1の配線部M1b、配線M2〜M6の配線部MC2,MC4および配線M7の配線部M7b)を利用して、複数の容量素子C4,C2,C3が接続されている。具体的には、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1a、配線M2の配線部MC1、配線M3の配線部MC3、配線M4の配線部MC1、配線M5の配線部MC3、配線M6の配線部MC1および配線M7の配線部M7aを平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C4,C2,C3の一方の電極同士を電気的に接続している。更に、互いに異なる層に形成された配線M1の配線部M1b、配線M2の配線部MC2、配線M3の配線部MC4、配線M4の配線部MC2、配線M5の配線部MC4、配線M6の配線部MC2および配線M7の配線部M7bを平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に配置し、これらを利用して容量素子C4,C2,C3の他方の電極同士を接続している。これにより、複数の容量素子C4,C2,C3が並列に接続される。このようにすることで、複数の容量素子C4,C2,C3を効率よく並列接続することができ、並列に接続するための配線の引き回しをより短くすることができ、寄生抵抗成分をより小さくすることができ、容量素子C4,C2,C3を並列に接続して形成した回路の特性をより向上させることができる。
(実施の形態7)
これまで説明した実施の形態1〜6では、互いに種類が異なる複数の容量素子(上記実施の形態1,2では容量素子C1,C2、上記実施の形態3では容量素子C1,C2,C3、上記実施の形態4では容量素子C2,C3、上記実施の形態5では容量素子C4,C2、上記実施の形態6では容量素子C4,C2,C3に対応)が、半導体基板1上に積み重ねられて配置され、並列に接続されている。また、それら容量素子C1〜C4は、互いに種類が異なる容量素子であるが、互いに特性(C−V特性、すなわち容量の電圧依存性)が異なる容量素子でもある。
積み重ねられて並列に接続された複数の容量素子は、MOS型容量素子(容量素子C1に対応)またはPIP型容量素子(容量素子C4に対応)からなる第1種類の容量素子と、同層の金属パターン間の容量を利用した第2種類の容量素子(容量素子C2に対応)と、下部金属電極とその下部金属電極上の上部金属電極との間の容量を利用した第3種類の容量素子(容量素子C3に対応)とのうち、少なくとも2種類の容量素子を含んでいる。上記実施の形態1〜6では、それらの様々なバリエーションが示されている。第1〜第3種類の容量素子は同じ平面領域の異なる層に配置されるものであるが、上記実施の形態1〜6から明らかなように、前記第1種類の容量素子(容量素子C1または容量素子C4)は前記第2種類の容量素子(容量素子C2)よりも下層に配置され、前記第3種類の容量素子(容量素子C3)は前記第2種類の容量素子(容量素子C2)よりも上層に配置される。
そして、半導体基板1上に積み重ねられて配置され並列に接続された複数の容量素子(上記実施の形態1,2では容量素子C1,C2、上記実施の形態3では容量素子C1,C2,C3、上記実施の形態4では容量素子C2,C3、上記実施の形態5では容量素子C4,C2、上記実施の形態6では容量素子C4,C2,C3に対応)は、同じ平面領域の異なる層に配置されているが、平面寸法が同じ(ほぼ同じ)であることがより好ましい。本実施の形態では、上記実施の形態1〜6で説明した容量素子C1〜C4のパターンの好ましい設計法について説明する。
図33〜図36は、同じ領域(キャパシタ形成領域)の異なる層の平面図が示されている。図33には、キャパシタ形成領域における配線M7、下部電極43および上部電極49の平面レイアウトが示され、図34には、配線M2,M4、M6の平面レイアウトが示され、図35には、配線M3,M5の平面レイアウトが示され、図36には、上部電極6、n型半導体領域71および配線M1の平面レイアウトが示されている。図33〜図36は、平面図であるが、図面を見易くするために、配線M1〜M7にハッチングを付してある。また、図33では、下部電極43を点線で、上部電極49を二点鎖線で示してある。また、図36では、上部電極6を点線で、n型半導体領域71を二点鎖線で示してある。なお、図36に示されるn型半導体領域71は、上記n型半導体領域4とn型半導体領域7とを合わせたものであり、n型半導体領域71のうち、上部電極6の下に位置する部分が上記n型半導体領域4に対応し、上部電極6が重なっていない部分が上記n型半導体領域7に対応する。
上記実施の形態3で説明したように、容量素子C3の下部電極43はダマシン技術を用いて形成できるが、下部電極43の平面寸法が大きくなり過ぎると、下部電極43形成時のCMP工程でディッシングの問題が発生する可能性がある。このため、容量素子C3を形成するキャパシタ形成領域の面積を大きくして、容量素子C3の容量値を大きくする場合、図33に示されるように、下部電極43を複数に分割する(換言すれば下部電極43を複数設ける)ことが、より好ましく、これにより、下部電極43形成時にディッシングが生じるのを防止できる。
分割して複数となった各下部電極43は、上記実施の形態3で説明したのと同様に、各下部電極43の下に延在する配線M7の配線部M7cと、上記プラグ40を介して電気的に接続されている。本実施の形態では、図33に示されるように、各下部電極43の下に延在する配線部M7cは、配線M7の配線部M7aと一体的に形成されて、電気的に接続されている。このため、複数の下部電極43は、上記プラグ40および配線部M7cを介して互いに電気的に接続され、更に配線部M7aに電気的に接続されている。
上部電極49は、パターニングにより形成できるので、ディッシングの問題を生じないため、一体的な大面積のパターンとすることができる。このため、図33に示されるように、複数の下部電極43全体を覆うように、上部電極49が形成される。図33では図示されていないが、容量絶縁膜(上記絶縁膜46)も、複数の下部電極43全体を覆い、かつ上部電極49の下に形成されている。このように、複数の下部電極43と、複数の下部電極43上に容量絶縁膜(上記絶縁膜46)を介して形成された上部電極49とによって、容量素子C3が形成される。
図33では、下部電極43をX方向に5行、Y方向に2列の合計10個の下部電極43と1つの上部電極49とで容量素子C3を形成した場合を図示しているが、これに限定されず、下部電極43の数は、必要に応じて変更可能である
図33のように下部電極43を複数設けた場合も、上記実施の形態3で説明したように、容量素子C3の複数の下部電極43と、容量素子C2の第1電極(配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP3からなる第1電極)とが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に形成された配線M2〜M6の配線部MC1,MC3および配線M7の配線部M7aと、それらの間を接続するプラグを介して電気的に接続される。また、上記実施の形態3で説明したように、容量素子C3の複数の上部電極49と、容量素子C2の第2電極(配線M2〜M6の金属パターンMP2,MP4からなる第2電極)とが、平面的に重なる(好ましくは同じ)位置に形成された配線M2〜M6の配線部MC2,MC4および配線M7の配線部M7bと、それらの間を接続するプラグを介して電気的に接続される。
このため、図33〜図35に示されるように、容量素子C3の平面寸法と、容量素子C2の平面寸法を合わせることが好ましく、これにより、容量素子C2,C3の容量を大きくできるとともに、容量素子C2と容量素子C3の並列接続が容易になり、配線の引き回しを低減でき、上記配線M2〜M6の配線部MC1〜MC4および配線M7の配線部M7a,M7bを介した容量素子C2,C3間の接続が容易になる。また、容量素子C2,C3を形成するのに必要な平面領域(半導体基板1の主面に占める面積)の最小化や、容量値の最大化を図ることができる。
例えば、図33のようにY方向に下部電極43を多く配置して、容量素子C3のX方向の寸法L3が長くなった場合、図34および図35に示されるように、容量素子C2のX方向の寸法L2も同じように長くし、両者(L2とL3)をほぼ同じにすることが好ましい。配線M2〜M6の金属パターンMP1〜MP4のX方向の寸法に対する設計の自由度は高いので、X方向の下部電極43の寸法や下部電極43の配列数によって決まる容量素子C3のX方向の寸法L3に応じて、配線M2〜M6の金属パターンMP1〜MP2のX方向の寸法(配線部MD1〜MD4のX方向の長さ)を設計し、それによって、容量素子C3のX方向の寸法L3と容量素子C2のX方向の寸法L2をほぼ同じにすることができる。
また、同様に、図33〜図35に示されるように、容量素子C2のY方向の寸法W2と容量素子C3のY方向の寸法W3を、ほぼ同じにすることが好ましい。しかしながら、配線M2,M4,M6の配線部MD1,MD2のY方向のピッチおよび配線M3,M5の配線部MD3,MD4のY方向のピッチ)は、フォトリソグラフィなどによって規定され、設計変更の自由度が少ない。このため、配線M2,M4,M6の配線部MD1,MD2のY方向のピッチ(すなわち配線M3,M5の配線部MD3,MD4のY方向のピッチ)と配線M2,M4,M6の配線部MD1,MD2の本数(すなわち配線M3,M5の配線部MD3,MD4の本数)を設計し、それによって、容量素子C3のY方向の寸法W3と容量素子C2のY方向の寸法W2をほぼ同じにすることができる。
これにより、レイアウトの容易性を確保するとともに、デッドスペースをなくし、より高密度な(すなわち単位平面領域当たりの容量値が大きい)容量素子C2,C3を形成できる。
また、上記図33のように容量素子C3を構成する下部電極43を複数設けた場合だけでなく、上記実施の形態3の上記図21のように容量素子C3を構成する下部電極43を一つにした場合にも、容量素子C3の平面寸法(L3,W3に相当する容量素子C3のX方向およびY方向の寸法)と、容量素子C2の平面寸法(L2,W2に相当する容量素子C2のX方向およびY方向の寸法)を合わせることが好ましい。
また、容量素子C1を設ける場合には、容量素子C2の平面寸法と容量素子C1の平面寸法を合わせることが好ましく、これにより、容量素子C2と容量素子C1の並列接続が容易になり、配線の引き回しを低減でき、上記配線M2〜M6の配線部MC1〜MC4および配線M1の配線部M1a,M1bを介した容量素子C1,C2間の接続が容易になる。また、容量素子C1,C2を形成するのに必要な平面領域(半導体基板1の主面に占める面積)の最小化や、容量値の最大化を図ることができる。
また、配線M2〜M7の金属パターンMP1〜MP4に比べて容量素子C1のパターン(上部電極6やn型半導体領域7のパターン)の方が設計の自由度は高い。このため、容量素子C1を設ける場合、容量素子C2のX方向の寸法L2およびY方向の寸法W2に応じて、MOS型容量素子である容量素子C1のパターンを生成(設計)し、それによって、図34〜図36に示されるように、容量素子C2のX方向の寸法L2と容量素子C1のX方向の寸法L1をほぼ同じにすることができ、容量素子C2のY方向の寸法W2と容量素子C1のY方向の寸法W1をほぼ同じにすることができる。これにより、レイアウトの容易性を確保するとともに、デッドスペースをなくし、より高密度な(すなわち単位平面領域当たりの容量値が大きい)容量素子C1,C2を形成できる。
また、容量素子C1,C2,C3を形成する場合は、容量素子C3の平面寸法と、容量素子C2の平面寸法と、容量素子C1の平面寸法を合わせることが好ましい。すなわち、図33〜図36に示されるように、容量素子C1,C2,C3のX方向の寸法L1,L2,L3をほぼ同じにし、容量素子C1,C2,C3のY方向の寸法W1,W2,W3をほぼ同じにすることが好ましい。これにより、容量素子C1,C2,C3の並列接続が容易になり、配線の引き回しを低減でき、上記配線M7の配線部M7a,M7b、配線M2〜M6の配線部MC1〜MC4および配線M1の配線部M1a,M1bを介した容量素子C1,C2,C3間の接続が容易になる。また、容量素子C1,C2,C3を形成するのに必要な平面領域(半導体基板1の主面に占める面積)の最小化や、容量値の最大化を図ることができる。
また、上記実施の形態5,6のように容量素子C1の代わりに容量素子C4を設ける場合は、容量素子C4の平面寸法を容量素子C2の平面寸法に合わせることが好ましい。すなわち、容量素子C4のX方向の寸法を容量素子C2のX方向の寸法L2とほぼ同じにし、容量素子C4のY方向の寸法を容量素子C2のY方向の寸法W2とほぼ同じにすることが好ましい。これにより、容量素子C4と容量素子C2の並列接続が容易になり、配線の引き回しを低減でき、上記配線M1の配線部M1a,M1bおよび配線M2〜M6の配線部MC1〜MC4を介した容量素子C2,C4間の接続が容易になる。また、容量素子C2,C4(または容量素子C2,C3,C4)を形成するのに必要な平面領域(半導体基板1の主面に占める面積)の最小化や、容量値の最大化を図ることができる。
なお、容量素子C1のX方向の寸法(上記L1に相当)は、概ね上部電極6のX方向の寸法に相当する。また、容量素子C1のY方向の寸法(上記W1に相当)は、概ね上部電極6にn型半導体領域7を足した領域のY方向の寸法(すなわちn型半導体領域71のY方向の寸法)に相当する。また、容量素子C2のX方向およびY方向の寸法(上記L2,W2に相当)は、概ね配線M2〜M6の金属パターンMP1,MP2,MP3,MP4が占める平面領域(あるいは金属パターンMP1,MP2,MP3,MP4および配線部MGが占める平面領域)のX方向およびY方向の寸法にそれぞれ相当する。また、容量素子C3のX方向およびY方向の寸法(上記L3,W3に相当)は、概ね上部電極49のX方向およびY方向の寸法にそれぞれ相当する。また、容量素子C4のX方向およびY方向の寸法は、概ね下部電極61のX方向およびY方向の寸法にそれぞれ相当する。また、容量素子C1〜C4は、X方向の寸法(上記L1〜L3などに相当)同士が概ね同じで、かつ、Y方向の寸法(上記W1〜W3などに相当)同士が概ね同じであれば、平面寸法がほぼ同じとみなすことができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、容量素子を有する半導体装置に適用して有効である。
本発明の実施の形態1の半導体装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置の要部平面図である。 MOS型容量素子単独のC−V特性の一例を示すグラフである。 櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子単独のC−V特性の一例を示すグラフである。 MOS型容量素子と、櫛型配線パターンを用いたMIM型容量素子とを並列接続した構成の回路のC−V特性の一例を示すグラフである。 図11〜図13のC−V特性の電圧係数を示す表である。 本発明の実施の形態2の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態2の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態6の半導体装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態6の半導体装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態6の半導体装置の要部断面図である。 キャパシタ形成領域の平面図である。 キャパシタ形成領域の平面図である。 キャパシタ形成領域の平面図である。 キャパシタ形成領域の平面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 ウエル領域
4 n型半導体領域
5 絶縁膜
6 上部電極
7 n型半導体領域
11,14,17,18,21,22,25,26,29,30,33,34,37,38,41,46,50 絶縁膜
12,12a,12b,12c,12d コンタクトホール
13,13a,13b,13c,13d プラグ
15,19,23,27,31,35,39,44 スルーホール
16,20,24,28,32,36,40,45 プラグ
42 下部電極用開口部
43 下部電極
47,48 導体膜
49 上部電極
51 開口部
52 ボンディングパッド
C1,C2,C3,C4 容量素子
M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7 配線
M1a,M1b,M7a,M7b,M7c 配線部
MC1,MC2,MC3,MC4 配線部
MD1,MD2,MD3,MD4 配線部
MP1,MP2,MP3,MP4 金属パターン
L1,L2,L3、W1,W2,W3 寸法

Claims (20)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に積み重ねられて配置された、互いに種類が異なる複数の容量素子と、
    を有し、
    前記複数の容量素子が並列に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記複数の容量素子は、同じ平面領域の異なる層に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    MOS型容量素子またはPIP型容量素子からなる第1種類の容量素子と、同層の金属パターン間の容量を利用した第2種類の容量素子と、下部金属電極と前記下部金属電極上の上部金属電極との間の容量を利用した第3種類の容量素子とのうち、少なくとも2種類の容量素子を前記複数の容量素子が含んでいることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1種類の容量素子は前記第2種類の容量素子よりも下層に配置され、前記第3種類の容量素子は前記第2種類の容量素子よりも上層に配置されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記MOS型容量素子は、前記半導体基板の一部を下部電極とし、前記半導体基板上に第1絶縁膜を介して形成された導体層を上部電極とする容量素子であり、
    前記PIP型容量素子は、前記半導体基板上に形成された第1多結晶シリコン層を下部電極とし、前記第1多結晶シリコン層上に第2絶縁膜を介して形成された第2多結晶シリコン層を上部電極とする容量素子であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第3種類の容量素子は、前記下部金属電極と前記上部金属電極との間の容量を利用するが、同層の金属パターン間の容量は利用していない容量素子であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6記載の半導体装置において、
    前記第3種類の容量素子の前記上部金属電極が、前記半導体装置のボンディングパッド電極用の金属層と同層の金属層を利用して形成されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第2種類の容量素子は、同層に形成された第1金属パターンおよび第2金属パターン間の容量を利用した容量素子であり、
    前記第1金属パターンは、第1方向に延在する複数の第1導体部が、前記第1方向に交差する第2方向に延在する第1連結部で連結されたパターン形状を有し、
    前記第2金属パターンは、前記第1方向に延在しかつ前記複数の第1導体部の間にそれぞれ配置された複数の第2導体部が、前記第2方向に延在する第2連結部で連結されたパターン形状を有していることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第2種類の容量素子を形成する前記金属パターンは、前記半導体基板上に形成された配線層により形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上に形成された複数の配線層を有し、
    前記第2種類の容量素子を形成する前記金属パターンは、前記複数の配線層の1層以上に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項9記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上に形成された複数の配線層を有し、
    前記第2種類の容量素子を形成する前記金属パターンは、前記複数の配線層のうちの2層以上に形成されており、
    同層の前記金属パターン間の容量と、異なる層の前記金属パターン間の容量とを利用して前記第2種類の容量素子が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる位置に配置された複数の配線部を有し、
    前記複数の容量素子が、前記複数の配線部を利用して接続されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記複数の容量素子は、平面寸法がほぼ同じであることを特徴とする半導体装置。
  14. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に積み重ねられて配置された、互いに特性が異なる複数の容量素子と、
    を有し、
    前記複数の容量素子が並列に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記複数の容量素子は、同じ平面領域の異なる層に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記複数の容量素子は、平面寸法がほぼ同じであることを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項14記載の半導体装置において、
    MOS型容量素子またはPIP型容量素子からなる第1種類の容量素子と、同層の金属パターン間の容量を利用した第2種類の容量素子と、下部金属電極と前記下部金属電極上の上部金属電極との間の容量を利用した第3種類の容量素子とのうち、少なくとも2種類の容量素子を前記複数の容量素子が含んでいることを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記第1種類の容量素子は前記第2種類の容量素子よりも下層に配置され、前記第3種類の容量素子は前記第2種類の容量素子よりも上層に配置されることを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記第3種類の容量素子は、前記下部金属電極と前記上部金属電極との間の容量を利用するが、同層の金属パターン間の容量は利用していない容量素子であることを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記半導体基板上に形成された、互いに異なる層でかつ平面的に重なる位置に配置された複数の配線部を有し、
    前記複数の容量素子が、前記複数の配線部を利用して接続されていることを特徴とする半導体装置。
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