JP2020120017A - ミリメートル波周波数バンドのためのスタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイ - Google Patents

ミリメートル波周波数バンドのためのスタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイ Download PDF

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Abstract

【課題】ミリメートル波周波数バンドのためのスタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイを提供する。【解決手段】スタッガード型レイヤ構造を有するキャパシタアレイは、複数のキャパシタユニットを含む。複数のキャパシタユニットの夫々は、第1スロットを有して形成される複数の奇数レイヤと、第1スロットにおいて形成される第1ビアと、第1ビアと複数の奇数レイヤとを接続するよう構成される複数の第1接続部と、第2スロットを有して形成される複数の偶数レイヤと、第2スロットにおいて形成される第2ビアと、第2ビアと複数の偶数レイヤとを接続するよう構成される複数の第2接続部とを有し、複数の奇数レイヤのうちの1つが、スタッガード型レイヤ構造を形成するよう前記複数の偶数レイヤのうちの1つと隣接する。【選択図】図1

Description

本発明は、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイに関係があり、より具体的には、ミリメートル波周波数バンドのためのスタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイに関係がある。
大部分の、従来のマルチレイヤキャパシタは、セラミック誘電体材料などにより形成されている。そのようなマルチレイヤキャパシタは、複数のキャパシタユニットを形成するように、複数の積層された誘電体層と、誘電体層が積層される方向において交互に配置された、相互に対向する第1内部電極の複数の対及び相互に対向する第2内部電極の複数の対とを備え、第1内部電極及び第2内部電極の対が誘電体層を介して対置するキャパシタを含む。
そのようなマルチレイヤキャパシタを組み込むマクロ処理ユニットのために使用される、電力供給線を含む高周波回路において(例えば、5GHzから160GHzまでのミリメートル波周波数バンド)、マルチレイヤキャパシタ及びマクロ処理ユニットは両方とも、同じCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)プロセスのための設計ルール(例えば、金属密度ルール)に従うべきである。
従って、ミリメートル波周波数バンドのための、CMOSプロセスに適応された、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタユニット及びアレイの設計方法は、業界において話題になっている。
従って、本発明の目的は、ミリメートル波周波数バンドのためのスタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイを提供することである。
本発明は、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタユニットであって、複数の奇数レイヤであり、該複数の奇数レイヤの夫々が第1スロットを有して形成され、当該複数の奇数レイヤのうちの他の1つと隣接しない、前記複数の奇数レイヤと、前記第1スロットにおいて形成される第1ビアと、前記複数の奇数レイヤに対応し、前記第1スロットにおいて形成され、前記第1ビアと前記複数の奇数レイヤとを接続するよう構成される複数の第1接続部と、複数の偶数レイヤであり、該複数の偶数レイヤの夫々が第2スロットを有して形成され、当該複数の偶数レイヤのうちの他の1つと隣接しない、前記複数の偶数レイヤと、前記第2スロットにおいて形成される第2ビアと、前記複数の偶数レイヤに対応し、前記第2スロットにおいて形成され、前記第2ビアと前記複数の偶数レイヤとを接続するよう構成される複数の第2接続部とを有し、前記複数の奇数レイヤのうちの1つは、スタッガード型レイヤ構造を形成するよう前記複数の偶数レイヤのうちの1つと隣接する、前記キャパシタアレイを開示する。
スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタユニットは、金属密度のための設計ルールを満足する密度セルはもちろん電源トレースとしても利用されるようCMOSプロセスのために適用される。複数の当該キャパシタユニットが、アライメント、非アライメント、オーバーラップ、及び非オーバーラップ設計のうちの少なくとも1つに適応されたキャパシタアレイであるよう結合及び配置されてよい。更に、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイは、バイパスキャパシタ設計のための広いバンド幅、滑らか且つ低いインピーダンス、及び低い導電損失の特性を提供し、ミリメートル波周波数バンドのための電源トレースに適する。
本発明のそれら及び他の目的は、様々な図及び図面において表される好適な実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後で疑いなく当業者に明らかになるだろう。
本発明の実施形態に従うキャパシタユニットの等方図を表す。 図1におけるキャパシタユニットの上面図を表す。 図1におけるキャパシタユニット10の断面図を表す。 図1におけるキャパシタユニット10の奇数レイヤの上面図である。 図1におけるキャパシタユニット10の偶数レイヤの上面図である。 図1におけるキャパシタユニット10の奇数レイヤの断面図である。 図1におけるキャパシタユニット10の偶数レイヤの断面図である。 本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイの上面図を表す。 本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイの上面図を表す。 本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイの上面図を表す。 本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイの上面図を表す。 本発明の実施形態に従うキャパシタアレイの等方図である。 キャパシタアレイの周波数に対するシミュレーションされたインピーダンスの図である。 キャパシタアレイの周波数に対するシミュレーションされたキャパシタンスの図である。 本発明の実施形態に従う分布バイパスキャパシタアレイの等方図である。 図10Aにおける分布バイパスキャパシタアレイの等価回路を有する送信器である。 本発明の実施形態に従う集中バイパスキャパシタアレイの等方図である。 図11Aにおける集中バイパスキャパシタアレイの等価回路を有する送信器である。 分布バイパスキャパシタアレイ及び集中バイパスキャパシタアレイの周波数に対するシミュレーションされたインピーダンスの図である。 分布バイパスキャパシタアレイ及び集中バイパスキャパシタアレイの周波数に対するシミュレーションされた分離の図である。 CMOSプロセス送信回路の導電損失及び対応する等価回路を表す。 平行板モデルのためのキャパシタの等価回路を表す。 スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタユニットの等価回路を表す。
図1は、本発明の実施形態に従うキャパシタユニット10の等方図を表す。キャパシタユニット10は、奇数レイヤ101、偶数レイヤ102、ビアV1及びV2、並びに接続部103及び104を含む。キャパシタユニット10は、ミリメートル波周波数バンド、例えば、5〜160GHz周波数バンドで動作する送信器において利用されてよい。奇数レイヤ101、偶数レイヤ102、ビアV1及びV2、並びに接続部103及び104は、金属から作られる。
図1に示されるように、キャパシタユニット10は、長方形トポロジにより奇数レイヤ101及び偶数レイヤ102を有するスタッガード構造により形成される。サブキャパシタは、奇数レイヤ101のうちの1つを偶数レイヤ102のうちの隣接する1つと結合することによって形成され得る。
図2Aは、図1におけるキャパシタユニット10の上面図を表す。長方形トポロジを有する奇数レイヤ101及び偶数レイヤ102は、キャパシタアレイ構造のための設計ルールに従うよう、スロット105を有して形成される。例えば、キャパシタアレイ構造の全体の幅は、広すぎてはならず、あるいは、キャパシタアレイ構造の全体の金属密度は、高すぎてはならない。
図2Bは、図1におけるキャパシタユニット10の断面図を表す。ビアV1及びV2並びに接続部103及び104は、スロット105の内側に形成される。接続部103は、ビアV1と奇数レイヤ101とを接続するよう構成され、接続部104は、ビアV2と偶数レイヤ102とを接続するよう構成される。
そのような構造には、キャパシタユニット10と他の金属要素との間の接続の高い柔軟性がある。例えば、キャパシタユニット10は、長方形トポロジのいずれかの辺、及び奇数レイヤ101のいずれか1つ、偶数レイヤ102のいずれか1つを通じて他の金属要素へ接続し得る。
図3Aは、図1におけるキャパシタユニット10の奇数レイヤの上面図であり、ビアV1が、接続部103を通じて奇数レイヤ101を接続するよう構成されている。図3Bは、図1におけるキャパシタユニット10の偶数レイヤの上面図であり、ビアV2が、接続部104を通じて偶数レイヤ102を接続するよう構成されている。
図4Aは、図1におけるキャパシタユニットの奇数レイヤの断面図であり、ビアV1が、第1、第3、第5及び第7のレイヤを、それらが同じ電位を有することを確かにするように接続するよう構成されている。図4Bは、図1におけるキャパシタユニットの偶数レイヤの断面図であり、ビアV2が、第2、第4及び第6のレイヤを、それらが同じ電位を有することを確かにするように接続するよう構成されている。この実施形態では、キャパシタユニット10には全部で7つの層があるが、これは制限されない。本発明において、キャパシタアレイのスタッガード構造は、少なくとも4つの層のために適用される。換言すれば、複数の奇数レイヤの第1の数及び複数の偶数レイヤの第2の数は、1よりも大きい整数である。
複数のキャパシタユニット10が、m×nマトリクスのキャパシタアレイを形成するよう配置され結合されてよく、m及びnはゼロよりも大きい整数である。例えば、図5は、本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイ50の上面図を表す。
キャパシタアレイ50は、4つのキャパシタユニット501、502、503及び504を含む。キャパシタユニット501は、キャパシタユニット502及び503と隣接して、キャパシタユニット504とは隣接せずに、形成される。第1方向(例えば、X方向)に沿ったキャパシタユニット501の2つの水平エッジは、キャパシタアレイ502の2つの水平エッジとアライメントされ、第2方向(例えば、Y方向)に沿ったキャパシタユニット501の2つの垂直エッジは、キャパシタユニット503の2つの垂直エッジとアライメントされる。第1方向及び第2方向によって形成される面(例えば、XY平面)上へのキャパシタユニット501、502、503及び504の投影は、重なり合わない。
図6は、本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイ60の上面図を表す。キャパシタアレイ60は、4つのキャパシタユニット601、602、603及び604を含む。キャパシタユニット601は、キャパシタユニット602及び603と隣接して、キャパシタユニット604とは隣接せずに、形成される。第1方向(例えば、X方向)に沿ったキャパシタユニット601の2つの水平エッジは、キャパシタアレイ602の2つの水平エッジ並びにキャパシタユニット603及び604の1つの水平エッジとアライメントされ、第2方向(例えば、Y方向)に沿ったキャパシタユニット601の2つの垂直エッジは、キャパシタユニット603及び604のいずれの垂直エッジともアライメントされない。XY平面上へのキャパシタユニット601、602、603及び604の投影は、重なり合わない。
図7は、本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイ70の上面図を表す。キャパシタアレイ70は、4つのキャパシタユニット701、702、703及び704を含む。キャパシタユニット701は、キャパシタユニット702と隣接して形成される。第1方向(例えば、X方向)に沿ったキャパシタユニット701の2つの水平エッジは、キャパシタアレイ702の2つの水平エッジとアライメントされ、第2方向(例えば、Y方向)に沿ったキャパシタユニット701の2つの垂直エッジは、キャパシタユニット703の2つの垂直エッジとアライメントされる。XY平面上へのキャパシタユニット701の投影は、キャパシタユニット703の投影と重なり合い、キャパシタユニット701の投影は、XY平面上へのキャパシタユニット702及び704の投影とは重なり合わない。
図8は、本発明の実施形態に従う2×2キャパシタアレイ80の上面図を表す。キャパシタアレイ80は、4つのキャパシタユニット801、802、803及び804を含む。キャパシタユニット801は、キャパシタユニット802と隣接して形成される。第1方向(例えば、X方向)に沿ったキャパシタユニット801の2つの水平エッジは、キャパシタアレイ802の2つの水平エッジとアライメントされ、第2方向(例えば、Y方向)に沿ったキャパシタユニット801の2つの垂直エッジは、キャパシタユニット803及び804のいずれの垂直エッジともアライメントされない。XY平面上へのキャパシタユニット801の投影は、キャパシタユニット803の投影と重なり合い、キャパシタユニット801の投影は、XY平面上へのキャパシタユニット802及び804の投影とは重なり合わない。
キャパシタユニットのサイズは、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)プロセスのための設計ルール(例えば、金属幅、間隔、及び密度ルール)に従って決定され得る点に留意されたい。例えば、奇数及び偶数レイヤ並びに接続部のトレースの幅は、金属幅ルールに従って決定されてよく、奇数及び偶数レイヤにおいて形成されるスロットの面積は、CMOSプロセスのための金属間隔及び密度ルールに従って決定されてよい。
平行板モデルのキャパシタンスCは、C=ε・(A/d)の関数として表される。このとき、Aは、2つの平行板の面積であり、dは、2つの平行板の間の距離であり、εは、2つの平行板の間の誘電体の誘電率である。
キャパシタンスCのインピーダンスZは、Z=(1/(ω・C))・((Q+1)/Q)の関数として表される。このとき、ωは、角周波数であり、Qは、品質係数である。然るに、同じ距離及び変化する周波数の下で、分布バイパスキャパシタのインピーダンスは、集中バイパスキャパシタのインピーダンスよりも滑らかに変化する。
具体的に、図9Aは、本発明の実施形態に従うキャパシタアレイ90の等方図である。キャパシタアレイ90は、56×56μmの面積を有して、7×7個のキャパシタユニットを含む。図9Bは、キャパシタアレイ90の周波数に対するシミュレーションされたインピーダンスの図である。図9Bから分かるように、キャパシタアレイ90は、バイパスキャパシタ設計のための広いバンド幅及び低い(且つ滑らかな)インピーダンスの特性を備える。図9Cは、キャパシタアレイ90の周波数に対するシミュレーションされたキャパシタンスの図である。図9Cから分かるように、100MHzについてのシミュレーションされたキャパシタンスは、5.4pFである。
図10Aは、本発明の実施形態に従う分布バイパスキャパシタアレイ100の等方図である。キャパシタアレイ100は、14×3=42個のキャパシタユニットを含む。図10Bは、図10Aにおける分布バイパスキャパシタアレイ100の等価回路を有する送信器である。図10Bから分かるように、1×3個のキャパシタユニットを含むキャパシタサブアレイはサブキャパシタによって表されてよく、2つの回路の間には並列に接続された14個のサブキャパシタが存在する。この実施形態では、キャパシタサブアレイの一端は電源Vbiasと、2つの回路(又は無線周波数信号)の間とに結合されており、キャパシタサブアレイの他端は、接地へ結合されている。2つの回路の間の距離は112μm(マイクロメートル)である。
図11Aは、本発明の実施形態に従う集中バイパスキャパシタアレイ110の等方図である。キャパシタアレイ110は、3×7×2=42個のキャパシタユニットを含み、3×7=21個のキャパシタユニットを含む2つのキャパシタサブアレイと、21個のキャパシタユニットを備えた2つのキャパシタサブアレイを接続する50オームの伝送線路とが存在する。図11Bは、図11Aにおける集中バイパスキャパシタアレイ110の等価回路を有する送信器である。図11Bから分かるように、3×7=21個のキャパシタユニットを含む1つのキャパシタサブアレイはサブキャパシタによって表されてよく、2つの回路の間には並列に接続された2つのサブキャパシタが存在する。この実施形態では、キャパシタサブアレイの一端は、電源Vbiasと、2つの回路(又は無線周波数信号)の間とに結合されており、キャパシタサブアレイの他端は、接地へ結合されている。2つの回路の間の距離は112μm(マイクロメートル)である。
図12Aは、分布バイパスキャパシタアレイ100及び集中バイパスキャパシタアレイ110の周波数に対するシミュレーションされたインピーダンスの図である。図12Bは、分布バイパスキャパシタアレイ100及び集中バイパスキャパシタアレイ110の周波数に対するシミュレーションされた分離の図である。図12A及び12Bにおいて、分布バイパスキャパシタアレイ100についてのインピーダンス及び分離曲線は、細線により表されており、集中バイパスキャパシタアレイ110についてのインピーダンス及ぶ分離曲線は、太線により表されている。
分布バイパスキャパシタアレイ100及び集中バイパスキャパシタアレイ110の両方ともが全部で42個のキャパシタユニットを含み、それらの距離は112μmである点に留意されたい。図12Aから分かるように、集中バイパスキャパシタアレイ110のインピーダンスは、伝送線路共振により26GHzで増大する。一方、分布バイパスキャパシタアレイ100のインピーダンスは、更なる共振なしで滑らかであり、このことは、バイパスキャパシタ設計のためのより安定した特性を提供する。図12Bから分かるように、集中バイパスキャパシタアレイ110の分離は、伝送線路共振により24GHzで低下する。一方、分布バイパスキャパシタアレイ100の分離は、更なる共振なしで滑らかであり、このことは、バイパスキャパシタ設計のためのより安定した特性を提供する。
図1乃至図12の実施形態を要約すれば、
(i)CMOSプロセスを用いる場合に、キャパシタユニットは、金属密度のための設計ルールを満足するよう密度セルはもちろん電源トレースとして利用されてよく;
(ii)複数のキャパシタユニットが、アライメント及び非オーバーラップ設計のために、図5に示されるようなキャパシタアレイ50であるよう結合及び配置されてよく;
(iii)複数のキャパシタユニットが、非アライメント及びオーバーラップ設計のために、図6乃至図8に示されるようなキャパシタアレイ60、70及び80であるよう結合及び配置されてよく;
(iv)キャパシタユニットは、ミリメートル波バンドのための電源トレースのために利用されてよく、奇数(又は偶数)レイヤが接地へ結合され、残りの(偶数又は奇数)レイヤが電源(及び回路)へ結合され、キャパシタユニットが、滑らかな且つ安定したバイパスキャパシタ設計を提供するよう、広いバンド幅及び低いインピーダンスの特性を持ったインピーダンスを有するバイパスキャパシタとして動作し;
(v)集中バイパスキャパシタアレイの伝送線路は、電圧降下(又は、V=IRについては、IR降下)を引き起こす共振及び導電損失をもたらし、分布バイパスキャパシタアレイは、導電損失及び共振による電圧降下を解決し得る。
図13は、CMOSプロセス送信回路の導電損失及び対応する等価回路を表す。薄膜金属CMOSプロセスの場合に、導電損失は、電源供給線路及び戻り電流ルートを考慮に入れるべきである。従って、導電損失の等価回路は、電源供給線路についての給電抵抗Rfeed−inと、戻り電流ルートについての帰還抵抗Rfeed−outとを含む。
図14Aは、平行板モデルのためのキャパシタの等価回路を表す。導電損失を考えると、給電抵抗Rが帰還抵抗Rに等しいと仮定して、全体の抵抗は2×Rである。
図14Bは、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタユニットの等価回路を表す。導電損失を考えると、給電抵抗が4つの並列な給電抵抗R/4に等しく(例えば、キャパシタユニットには4つの奇数レイヤが存在する。)、帰還抵抗が3つの並列な給電抵抗R/3に等しい(例えば、キャパシタユニットには3つの偶数レイヤが存在する。)と仮定して、全体の抵抗はR/4+R/3=(7/12)×Rである。
図14A及び図14Bから分かるように、本発明のキャパシタユニットの全抵抗は、平行板モデルのためのキャパシタの全抵抗よりも小さく、すなわち、(7/12)×Rは2×Rよりも小さく、導電損失による電圧降下(IR降下)を改善する。
総括すると、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイは、金属密度のための設計ルールを満足する密度セルはもちろん電源トレースとしても利用されるようCMOSプロセスのために適用される。複数のキャパシタユニットが、アライメント、非アライメント、オーバーラップ、及び非オーバーラップ設計のうちの少なくとも1つに適応されたキャパシタアレイであるよう結合及び配置されてよい。更に、スタッガード型レイヤ構造を備えたキャパシタアレイは、バイパスキャパシタ設計のための広いバンド幅、滑らか且つ低いインピーダンス、及び低い導電損失の特性を提供し、ミリメートル波周波数バンドのための電源トレースに適する。
当業者は、デバイス及び方法の多数の変更及び代替が、本発明の教示を保ちながら行われ得ると容易に気付くだろう。然るに、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ制限されると解釈されるべきである。
10,501〜504、601〜604、701〜704、801〜804 キャパシタユニット
50,60、70、80、90、100、110 キャパシタアレイ
101 奇数レイヤ
102 偶数レイヤ
103,104 接続部
V1,V2 ビア

Claims (9)

  1. キャパシタアレイのための、スタッガード型レイヤ構造を有するキャパシタユニットであって、
    複数の奇数レイヤであり、該複数の奇数レイヤの夫々が第1スロットを有して形成され、当該複数の奇数レイヤのうちの他の1つと隣接しない、前記複数の奇数レイヤと、
    前記第1スロットにおいて形成される第1ビアと、
    前記複数の奇数レイヤに対応し、前記第1スロットにおいて形成され、前記第1ビアと前記複数の奇数レイヤとを接続するよう構成される複数の第1接続部と、
    複数の偶数レイヤであり、該複数の偶数レイヤの夫々が第2スロットを有して形成され、当該複数の偶数レイヤのうちの他の1つと隣接しない、前記複数の偶数レイヤと、
    前記第2スロットにおいて形成される第2ビアと、
    前記複数の偶数レイヤに対応し、前記第2スロットにおいて形成され、前記第2ビアと前記複数の偶数レイヤとを接続するよう構成される複数の第2接続部と
    を有し、
    前記複数の奇数レイヤのうちの1つは、スタッガード型レイヤ構造を形成するよう前記複数の偶数レイヤのうちの1つと隣接する、
    キャパシタユニット。
  2. 前記複数の奇数レイヤ、前記第1スロット、前記複数の偶数レイヤ、前記第2スロットは、長方形トポロジにより形成される、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  3. 前記複数の奇数レイヤの第1の数及び前記複数の偶数レイヤの第2の数は、1よりも大きい整数である、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  4. 複数の当該キャパシタユニットが配置され、m×nマトリクスの前記キャパシタアレイを形成するよう結合され、m及びnはゼロよりも大きい整数である、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  5. 前記キャパシタアレイは、
    第1キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第2キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第3キャパシタユニットと、
    前記第2キャパシタユニット及び前記第3キャパシタユニットと結合され隣接し、前記第1キャパシタユニットとは隣接しない第4キャパシタユニットと
    を有し、
    第1方向に沿った前記第1キャパシタユニットの水平エッジは、前記第2キャパシタユニットの水平エッジとアライメントされ、第2方向に沿った前記第1キャパシタユニットの垂直エッジは、前記第3キャパシタユニットの垂直エッジとアライメントされ、
    前記第1方向及び前記第2方向によって形成される面上への前記第1キャパシタユニット、前記第2キャパシタユニット、前記第3キャパシタユニット及び前記第4キャパシタユニットの投影は、重なり合わない、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  6. 前記キャパシタアレイは、
    第1キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第2キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第3キャパシタユニットと、
    前記第2キャパシタユニット及び前記第3キャパシタユニットと結合され隣接し、前記第1キャパシタユニットとは隣接しない第4キャパシタユニットと
    を有し、
    第1方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの水平エッジは、前記第2キャパシタユニットの2つの水平エッジ、前記第3キャパシタユニットの1つの水平エッジ、及び前記第4キャパシタユニットの1つの水平エッジとアライメントされ、
    第2方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの垂直エッジは、前記第3キャパシタユニット及び前記第4キャパシタユニットのいずれの垂直エッジともアライメントされず、
    前記第1方向及び前記第2方向によって形成される面上への前記第1キャパシタユニット、前記第2キャパシタユニット、前記第3キャパシタユニット及び前記第4キャパシタユニットの投影は、重なり合わない、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  7. 前記キャパシタアレイは、
    第1キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第2キャパシタユニットと、
    第3キャパシタユニットと、
    前記第3キャパシタユニットと結合され隣接する第4キャパシタユニットと
    を有し、
    第1方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの水平エッジは、前記第2キャパシタユニットの2つの水平エッジとアライメントされ、第2方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの垂直エッジは、前記第3キャパシタユニットの2つの垂直エッジとアライメントされ、
    前記第1方向及び前記第2方向によって形成される面上への前記第1キャパシタユニットの投影は、前記第3キャパシタユニットの投影と重なり合い、前記第1キャパシタユニットの前記投影は、前記面上への前記第2キャパシタユニット及び前記第4キャパシタユニットの投影とは重なり合わない、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  8. 前記キャパシタアレイは、
    第1キャパシタユニットと、
    前記第1キャパシタユニットと結合され隣接する第2キャパシタユニットと、
    第3キャパシタユニットと、
    前記第3キャパシタユニットと結合され隣接する第4キャパシタユニットと
    を有し、
    第1方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの水平エッジは、前記第2キャパシタユニットの2つの水平エッジとアライメントされ、
    第2方向に沿った前記第1キャパシタユニットの2つの垂直エッジは、前記第3キャパシタユニットのいずれの垂直エッジともアライメントされず、
    前記第1方向及び前記第2方向によって形成される面上への前記第1キャパシタユニットの投影は、前記第3キャパシタユニットの投影と重なり合い、前記第1キャパシタユニットの前記投影は、前記面上への前記第2キャパシタユニット及び前記第4キャパシタユニットの投影とは重なり合わない、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
  9. 前記複数の奇数レイヤは、電源及び無線周波数信号へ接続され、前記複数の偶数レイヤは、接地へ接続される、
    請求項1に記載のキャパシタユニット。
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