JP2008230474A - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなくエアバッグをスムーズに展開させる。
【解決手段】エアバッグ20はセンタピラーガーニッシュ36に設けたガイド壁部(第1エアバッグガイド手段)36Mに沿って車室内側方向へ展開するようになっている。また、センタピラーガーニッシュ36の取付部36Kがクリップ48によってセンタピラーインナパネル38の上部38Bに固定されており、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aの車室内側への変形を抑制すると共に、センタピラーガーニッシュ36に取付けたエアバッグガイド(第2エアバッグガイド手段)62の上部62Dが車室内側方向へ変形(展開)して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の側面衝突時またはロールオーバー時に、インフレータからガスを噴出させ、このガスによってピラー部からルーフサイド部に沿ってエアバッグをカーテン状に展開させるカーテンエアバッグ装置に関する。
近年、自動車の乗員保護補助装置として、側面衝突時またはロールオーバー時に、ルーフサイド部の下方へカーテン状にエアバッグを展開させるカーテンエアバッグが搭載されるようになってきた。また、自動車の座席に着座した乗員の頭部と車体側部との間に展開して乗員の頭部を保護できるカーテンエアバッグ装置が既に公知技術となっている。
ここで、下記特許文献1、2には、この種のカーテンエアバッグ装置が開示されている。簡単に説明すると、これらのカーテンエアバッグ装置では、エアバッグの折り畳み方によって、エアバッグが展開する際にエアバッグを車室内側方向に向かって展開させることでBピラーガーニッシュの上端部への引っ掛かりを防止している。
特許第3329277号公報 特表2005−510390号公報
しかしながら、カーテンエアバッグ装置において、エアバッグの折り畳み形状を、エアバッグ展開時にエアバッグがBピラーガーニッシュやCピラーガーニッシュ(以下、単にピラーガーニッシュという)の上端部に引っ掛かり難いように車室側面から離間する方向へ展開する形状とすると、車室側面に沿った下方側から開放するAピラーガーニッシュにエアバッグが引っ掛かり易くなり、乗員の頭部外側に展開し難くなると共にエアバッグの展開完了時間が遅くなる。
一方、エアバッグの折り畳み形状を、エアバッグ展開時にエアバッグがAピラーガーニッシュに引っ掛かり難い車室側面に沿った下方へ展開する形状とすると、エアバッグがピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かり易くなる。この対策として、ルーフサイドレールにジャンプ台を設定したり、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することで、エアバッグがピラーガーニッシュの上端部に引っ掛かり難くすることが考えられる。ところが、ルーフサイドレールにジャンプ台を設定する場合には、展開するエアバッグを車室内側へ誘導する展開誘導布等をジャンプ台に設ける必要があり、格納状態のエアバッグが嵩張る。また、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定すると、成形天井の形状が複雑になり、成形天井の作成効率が悪く、意匠上の制約も大きくなる。
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなくエアバッグをスムーズに展開させることができるカーテンエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、前記ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置するピラーガーニッシュと、該ピラーガーニッシュの上端部に設けられ、展開する前記エアバッグを車室内側へ案内する第1エアバッグガイド手段と、前記ピラーガーニッシュの上部に取付けられ、前記エアバッグの展開力によって前記第1エアバッグガイド手段と前記ピラーガーニッシュの上端との間に亘って配置される第2エアバッグガイド手段と、を有することを特徴とする。
エアバッグがピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開する際に、エアバッグはピラーガーニッシュの上端部に設けられた第1エアバッグガイド手段によって車室内側へ案内される。また、ピラーガーニッシュの上部に取付けられた第2エアバッグガイド手段が、エアバッグの展開力によって第1エアバッグガイド手段とピラーガーニッシュの上端との間に亘って配置される。このため、エアバッグがピラーガーニッシュの上端部に接触または引っ掛からないようになる。この結果、エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなく、エアバッグがスムーズに展開する。
請求項2記載の本発明は請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置において、前記第2エアバッグガイド手段は前記第1エアバッグガイド手段へ取付けられていることを特徴とする。
第2エアバッグガイド手段が第1エアバッグガイド手段へ取付けられているため、第2エアバッグガイド手段の第1エアバッグガイド手段に対する位置決めが容易である。
請求項3記載の本発明は請求項1、2の何れか1項に記載のカーテンエアバッグ装置において、第2エアバッグガイド手段は前記エアバッグの展開力によって前記ピラーガーニッシュの上端部を覆う位置へ変形する軟質材からなることを特徴とする。
エアバッグが展開する際に、エアバッグの展開力によって軟質材からなる第2エアバッグガイド手段がピラーガーニッシュの上端部を覆う位置に容易に変形する。このため、簡単な構成でエアバッグ展開時にピラーガーニッシュの上端部を覆うことができる。
請求項4記載の本発明は請求項3に記載のカーテンエアバッグ装置において、前記第2エアバッグガイド手段に設けられ前記ピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持すると共に、前記エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して前記天井材の縁部の保持を解除する天井材保持部を有することを特徴とする。
第2エアバッグガイド手段に設けられピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持する天井材保持部が、エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して天井材の縁部の保持を解除する。このため、天井材が車室内側へ迅速に展開すると共に、エアバッグのピラーガーニッシュの上端部への引っ掛かりも抑制できる。
請求項5記載の本発明は請求項4に記載のカーテンエアバッグ装置において、前記天井材保持部が前記ピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側が前記ピラーガーニッシュの表皮で覆われていることを特徴とする。
天井材保持部がピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側がピラーガーニッシュの表皮で覆われているため、天井材保持部が容易に変形すると共にピラーガーニッシュの外観品質が向上する。
請求項6記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、前記ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置するピラーガーニッシュと、前記ピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持すると共に、前記エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して前記天井材の縁部の保持を解除する天井材保持手段と、を有することを特徴とする。
エアバッグがピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開する際に、ピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持する天井材保持手段が、エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して天井材の縁部の保持を解除する。このため、天井材が車室内側へ迅速に展開すると共に、エアバッグのピラーガーニッシュの上端部への引っ掛かりを抑制できる。このため、エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなく、エアバッグがスムーズに展開する。
請求項7記載の本発明は請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置において、前記天井材保持手段が前記ピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側が前記ピラーガーニッシュの表皮で覆われていることを特徴とする。
天井材保持手段がピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側がピラーガーニッシュの表皮で覆われているため、天井材保持部が容易に変形すると共にピラーガーニッシュの外観品質が向上する。
請求項1記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなく、エアバッグをスムーズに展開させることができる。
請求項2記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、第2エアバッグガイド手段の第1エアバッグガイド手段に対する位置決めが容易にできる。
請求項3記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、簡単な構成でエアバッグ展開時にピラーガーニッシュの上端部を覆うことができる。
請求項4記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、天井材を車室内側へ迅速に展開できる。
請求項5記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、天井材保持部が容易に変形すると共にピラーガーニッシュの外観品質を向上できる。
請求項6記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、エアバッグの折り畳み形状に影響されることなく、また、格納状態のエアバッグが嵩張ることなく、且つ、ピラーガーニッシュの上端部を下方へ設定することなく、エアバッグをスムーズに展開させることができる。
請求項7記載の本発明のカーテンエアバッグ装置は、天井材保持部が容易に変形すると共にピラーガーニッシュの外観品質を向上できる。
本発明のカーテンエアバッグ装置の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅方向内側を示す。
図5には本発明のカーテンエアバッグ装置が適用された車室側部が車室内側から見た側面図で示されている。
図5に示される如く、本実施形態のカーテンエアバッグ装置10は、フロントピラー(Aピラー)12、センタピラー(Bピラー)14及びクォータピラー(Cピラー)16間に亘りルーフサイドレール18に沿って折り畳み状態で配設されたエアバッグ20と、エアバッグ20の長手方向の後端に配置及び接続されて側面衝突時に(又は側面衝突時及びロールオーバー時に)作動してガスを噴出する略円柱形状のインフレータ22と、を含んで構成されている。
エアバッグ20の上縁部には適宜間隔で取付片24が形成されており、これらの取付片24がルーフサイドレール18の図5では図示されていないルーフサイドレールインナパネルにボルト及びウエルドナットで締結固定されることにより、エアバッグ20がボディー側に固定されている。
なお、図示を省略したが、折り畳まれたエアバッグ20は破断容易なラップ材による部分的なラッピング、テープ状の面ファスナーを用いた部分的な仮止め等によって、折り畳み状態で形状保持されている。
また、エアバッグ20は、前席に着座した乗員の頭部の側方にて膨張展開する前側膨張部20Aと、後席に着座した乗員の頭部の側方にて膨張展開する後側膨張部20Bと、を備えている。さらに、エアバッグ20を膨張展開させるインフレータ22は、図示しないブラケットによってクォータピラー16のクォータピラーインナパネルにボルト及びウエルドナットで締結固定されている。また、エアバッグ20の後端部20Cにインフレータ22のガス噴出部22Aが接続されている。
なお、インフレータ22は、コンソールボックス下方等に配設された図示しないエアバッグECU(制御手段)に接続されており、センタピラー14の下部等に配設された図示しない側面衝突検知センサ(手段)又はエアバッグECU内等に配設された図示しないロールオーバー検知センサ(手段)によって側面衝突状態又はロールオーバー状態が検知された場合に通電されて作動してガスを発生するようになっている。
図1には、図5における1−1断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図1に示される如く、カーテンエアバッグ装置10のエアバッグ20は、天井材としてのルーフヘッドライニング34の端末部34Aによって車室内側が覆われている。すなわち、ルーフヘッドライニング34の車両幅方向の端末部34Aは一般部34Bから車両下方側へ屈曲垂下されており、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの外側に長尺状に折り畳まれたエアバッグ20が格納されている。また、格納状態(組付後の状態)では、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの端縁にセンタピラーガーニッシュ36の上端部(上縁)36Aが車室内側から重ねられた状態で配置されている。
また、センタピラーガーニッシュ36の上端部(上縁)36Aは、格納状態にあるエアバッグ20の展開方向側部20Dよりも下方で、且つエアバッグ20の展開方向(図1の矢印Y方向)に位置している。
センタピラー14は車室内側に配置されるセンタピラーインナパネル38と、このセンタピラーインナパネル38とで閉断面構造を形成するサイメンアウタ40のセンタピラー部40Aと、を主要部として構成されている。また、サイメンアウタ40のルーフサイドレール部40Bの車室内側にルーフサイドレール18が車両前後方向に沿って延在されている。
ルーフサイドレール18はルーフサイドレール18の車室内側部を構成するルーフサイドレールインナパネル41と、ルーフサイドレール18の車室外側部を構成するルーフサイドレールアウタパネル43とで車両前後方向に延びる閉断面構造となっており、ルーフサイドレールインナパネル41の下部41Aの車室内側面にセンタピラーインナパネル38の上端部38Aがスポット溶接等によって固定されている。
また、ルーフサイドレール18の上部に形成された結合フランジ18Aの上面には、サイメンアウタ40におけるルーフサイドレール部40Bの車幅方向内側縁部40Cを挟んで、ルーフパネル45の車幅方向外側縁部45Aが結合されている。
センタピラーインナパネル38の車室内側には、センタピラーガーニッシュ36が車両上下方向に沿って設けられている。なお、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36が樹脂製で構成されているが、センタピラーガーニッシュ36は樹脂製の基材と、この基材の車室内側の面を覆う表皮とによって構成してもよい。
図4には本発明のカーテンエアバッグ装置の要部が車室斜め前方内側から見た斜視図で示されている。
図4に示される如く、センタピラーガーニッシュ36は、平断面形状が略コ字状に形成されており、車室内側面に沿った主壁部36Bと、主壁部36Bの前縁から車両幅方向外側へ屈曲された前壁部36Cと、主壁部36Bの後縁から車両幅方向外側へ屈曲された後壁部36Dと、を含んで構成されている。
主壁部36Bの上部となる上端近傍における車両前後方向中央部には取付壁部36Eが一体形成されている。
図1に示される如く、センタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eは平板状とされており、主壁部36Bから車幅方向外側上方に向かって延びている。取付壁部36Eの上端36Fからは車幅内側上方に向かって上壁部36Gが主壁部36Bと略平行に形成されていると共に、取付壁部36Eの上端36Fからは傾斜壁部36Hが車幅外側下方に向かって形成されている。また、傾斜壁部36Hの下端36Jには車幅外側下方へ向って取付部36Kが形成されている。
センタピラーガーニッシュ36の取付部36Kには取付孔42が車両前後方向に所定の間隔で形成されており、センタピラーインナパネル38の上部38Bには取付孔44が車両前後方向に所定の間隔で形成されている。また、センタピラーガーニッシュ36の取付孔42とセンタピラーインナパネル38の取付孔44には、車室内側方向から車室外側方向に向かってクリップ48が挿通されており、センタピラーガーニッシュ36の取付部36Kは、クリップ48によってセンタピラーインナパネル38の上部38Bに固定されている。
一方、センタピラーガーニッシュ36の上壁部36Gの上端36Lからは、車室外側斜め上方へ向かって第1エアバッグガイド手段としてのガイド壁部36Mが形成されており、ガイド壁部36Mの車室内側にエアバッグ20が配置されている。なお、エアバッグ20とガイド壁部36Mとは接触していも離間していてもよい。また、ガイド壁部36Mの上端部の車室外側には、ルーフサイドレールインナパネル41が接近しており、エアバッグ展開時にガイド壁部36Mがルーフサイドレールインナパネル41に当接することで、ガイド壁部36Mの車室外側方向への変形を抑制できるようになっている。
また、ガイド壁部36Mは、車幅外側上方から車室内側下方に向かって延設されており、展開するエアバッグ20を車室内側へ案内するようになっている。
第1エアバッグガイド手段としてのガイド壁部36Mの根元部となるセンタピラーガーニッシュ36の上壁部36Gの車室内側面には、第2エアバッグガイド手段としてのエアバッグガイド62の下部62Aが、超音波溶接や熱かしめによって固定(固定部P)されている。即ち、エアバッグガイド62がガイド壁部36Mの根元部へ取付けられており、エアバッグガイド62のガイド壁部36Mに対する位置決めが容易にできるようになっている。
また、エアバッグガイド62は軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成されている。
なお、軟質材とは、組付性を損なうことない所定の剛性を確保し且つエアバッグ展開時にエアバッグ20の展開力によってセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う位置に容易に変形する材料である。また、容易に変形するとは、エアバッグ20の展開速度を実質的に(展開性能に影響を与える程度に)低下させることなく変形することである。
なお、エアバッグガイド62の上部62Dは、格納状態のエアバッグ20の車室内側部に達しており、エアバッグガイド62の車両上下方向の長さは、図2に示される如く、車室内側へ変形した場合に、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う長さに設定されている。また、エアバッグ20とエアバッグガイド62の上部62Dとは接触していも離間していてもよい。
図4に示される如く、エアバッグガイド62の前端62Bはセンタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eの前端36Nと同じ位置になっており、エアバッグガイド62の後端62Cはセンタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eの後端36Pと同じ位置になっている。また、エアバッグガイド62の前端62Bはセンタピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両後方側に位置しており、エアバッグガイド62の後端62Cはセンタピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両前方側に位置している。
図5に示される如く、センタピラーガーニッシュ36の上部にはシートベルトアジャスター50が設けられており、シートベルトアジャスター50によって、シートベルト52のショルダアンカー54が、車両上下方向へ移動可能となっている。また、センタピラーガーニッシュ36の主壁部36Bの車室外側面には、シートベルトアジャスター50のスライドプレート56が設けられている。
図4に示される如く、スライドプレート56は、車両上下方向を長手方向とする帯状の板材で構成されており、上端56Aがセンタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eの下方近傍に位置している。また、スライドプレート56はセンタピラーガーニッシュ36に対して車両上方(図4の矢印A方向)と車両下方(図4の矢印B方向)とへ移動可能となっていると共に、車両上方の最高位置へ移動した場合にも、スライドプレート56の上端56Aはセンタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eに干渉しないようになっている。
図2には本発明のカーテンエアバッグ装置におけるエアバッグの展開初期の状態が図1に対応する断面図で示されている。
図2に示される如く、エアバッグ20はインフレータ22からガスが供給されることで、ロール状に折り畳まれた状態から展開を開始する。この際、エアバッグ20の展開力によって、エアバッグガイド62の上部62Dが車室内側方向(図2の矢印C方向)へ変形(展開)するようになっている。
従って、エアバッグ20の展開時に、エアバッグガイド62の上部62Dが車室内側(図2の矢印C方向)へ変形して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うようになっている。
また、エアバッグ20が展開する際には、エアバッグ20の展開力によってルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向(図2の矢印D方向)へ押し開くようになっている。このとき、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aにセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aが車室内側から重ねられた状態で配置されているため、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aも車室内側へ押圧されて変形しようとするが、センタピラーガーニッシュ36の取付部36Kがクリップ48によってセンタピラーインナパネル38の上部38Bに固定されているので、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aが車室内側方向へ移動するのを阻止するようになっている。
このため、エアバッグ20がセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aに接触または引っ掛からないようになっている。この結果、エアバッグ20の車室内側方向への展開が確実に行われなかったり、展開タイミングが遅れる等の不具合を防止できるようになっている。
図3には、図5における3−3断面線に沿った拡大断面図が示されている。
図3に示される如く、フロントピラー(Aピラー)12は車室内側部を構成するフロントピラーインナパネル70と、車室外側部を構成すると共にフロントピラーインナパネル70とで閉断面構造を形成するサイメンアウタ40のフロントピラー部40Bと、前記閉断面構造内に配置されるフロントピラーリインホースメント72とを主要部として構成されている。
フロントピラーインナパネル70の車室内側にはフロントピラーガーニッシュ74が設けられている。なお、本実施形態では、フロントピラーガーニッシュ74が樹脂製で構成されているが、フロントピラーガーニッシュ74は樹脂製の基材と、この基材の車室内側の面を覆う表皮とによって構成してもよい。
また、エアバッグ20が展開する際には、エアバッグ20の展開力によってフロントピラーガーニッシュ74の下端部74Aがウエザストリップ76から外れ、図3に二点鎖線で示すように車室内側方向(図3の矢印E方向)へ押し開くようになっている。このとき、エアバッグ20は、車両斜め外側下方(図3の矢印F方向)へ向かって展開するように外ロール巻(図3に示すようにエアバッグ20の上部において車室内側から車室外側に向う巻き方向)されている。このため、エアバッグ20は、フロントピラーガーニッシュ74の下端部74Aに引っ掛からずにフロントサイドドア13(図5参照)の車室内側面に沿って車両下方側へ向かってスムーズに展開するようになっている。
なお、エアバッグ20はフロントピラー(Aピラー)12、センタピラー(Bピラー)14及びクォータピラー(Cピラー)16間に亘り外ロール巻きで折り畳まれている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、側面衝突またはロールオーバーがセンサによって検出されると、インフレータ22が作動して、インフレータ22から所定量のガスが噴出される。これにより、エアバッグ20が展開し始め、展開したエアバッグ20は、図2に示される如く、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aを押し開きながら、ルーフサイドレール18の下方に車両後方側から車両前方側へ向かってカーテン状に膨張展開する。
また、図3に二点鎖線で示される如く、展開したエアバッグ20は、フロントピラーガーニッシュ74を車室内側方向(図3の矢印E方向)へ押し開き、フロントピラー12の下方に車両後方側から車両前方側へ向かってカーテン状に膨張展開する。
このとき、エアバッグ20は、車両斜め外側下方(図3の矢印F方向)へ向かって展開するように外ロール巻されているため、フロントピラーガーニッシュ74の下端部74Aに引っ掛からずにフロントサイドドア13(図5参照)の車室内側面に沿って車室内へスムーズに展開することができる。
また、図2に示される如く、センタピラー14の上方においては、エアバッグ20はセンタピラーガーニッシュ36の上端部に一体成形したガイド壁部36Mに沿って車室内側方向(図2の矢印Y方向)へ展開する。
一方、エアバッグ20の展開力がルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向(図2の矢印D方向)へ押し開くが、この際、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aにセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aが車室内側から重ねられた状態で配置されているため、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aも車室内側へ押圧されて変形しようとする。
このとき、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36の取付部36Kがクリップ48によってセンタピラーインナパネル38の上部38Bに固定されており、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aの車室内側への変形を抑制すると共に、センタピラーガーニッシュ36の上端部に取付けられたエアバッグガイド62の上部62Dが車室内側方向(図2の矢印C方向)へ変形(展開)して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う。
このため、エアバッグ20がセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aに接触または引っ掛からない。この結果、エアバッグ20の車室内側方向への展開が確実に行われなかったり、展開タイミングが遅れる等の不具合を防止できる。
即ち、本実施形態では、エアバッグ20の折り畳み形状(外ロール巻)に影響されることなく、エアバッグガイド62の上部62Dが車室内側方向(図2の矢印C方向)へ変形(展開)して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うことで、格納状態のエアバッグ20が嵩張ることなく、且つ、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを下方へ設定することなく、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aにおいても、エアバッグ20をよりスムーズに展開させることができる。
また、本実施形態では、エアバッグガイド62がガイド壁部36Mの根元部へ取付けられており、エアバッグガイド62のガイド壁部36Mに対する位置決めが容易である。
また、本実施形態では、エアバッグガイド62をTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成したため、エアバッグ20が展開する際に、エアバッグ20の展開力によってエアバッグガイド62がセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う位置に容易に変形する。このため、簡単な構成でセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うことができる。
また、本実施形態では、エアバッグ20がセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aに引っ掛からないようにするために、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを車両下方側に設定する必要がない。このため、スライドプレート56が車両上方の最高位置へ移動した場合にも、スライドプレート56の上端56Aがセンタピラーガーニッシュ36の取付壁部36Eに干渉することがない。
さらに、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを車両下方側に設定する必要がないため、ルーフヘッドライニング34の形状が複雑になることがない。この結果、ルーフヘッドライニング34の作成効率が良く、ルーフヘッドライニング34の意匠上の制約も少ない。
次に、本発明のカーテンエアバッグ装置の第2実施形態を図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
図6には本実施形態のカーテンエアバッグ装置が図1に対応する断面図で示されている。
図6に示される如く、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36の主壁部36Bの上端近傍における車両前後方向中央部に、車室外側に向って取付座部36Qが形成されており、取付座部36Qの頂部が取付部36Kとなっている。
なお、スライドプレート56は車両上方の最高位置へ移動した場合にも、スライドプレート56の上端56Aはセンタピラーガーニッシュ36の取付座部36Qに干渉しないようになっている。
取付座部36Qの上壁部36Rの上面に、軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成されたエアバッグガイド80の下端部80Aが、一体成形や接着によって取付けられている。また、エアバッグガイド80の下端部80Aから車室内側上方に延びる縦壁部80Bが形成されており、縦壁部80Bの上端からは、車室外側斜め上方へ向かって第1エアバッグガイド手段としてのガイド壁部80Cが形成されている。なお、ガイド壁部80Cの車室内側にエアバッグ20が配置されており、エアバッグ20とガイド壁部80Cとは接触していも離間していてもよい。
エアバッグガイド80の縦壁部80Bの上端からは、車室内側斜め上方へ向かって第2エアバッグガイド手段としての引っ掛かり抑制部80Dが形成されており、引っ掛かり抑制部80Dは、格納状態のエアバッグ20の車室内側部に達している。また、引っ掛かり抑制部80Dの車両上下方向の長さは、図6に二点鎖線で示される如く、車室内側へ変形した場合に、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う長さに設定されている。また、エアバッグ20とエアバッグガイド80の引っ掛かり抑制部80Dとは接触していも離間していてもよい。
さらに、ガイド壁部80Cの車室外側面には、ガイド壁部80Cから下端部80Aに亘ってリブ80Eが形成されており、リブ80Eは車両前後方向に所定の間隔で複数形成されている。このため、これらのリブ80Eによって、エアバッグ展開時にガイド壁部80Cが変形しないようになっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様に、エアバッグ20の折り畳み形状(外ロール巻)に影響されることなく、エアバッグガイド80の引っ掛かり抑制部80Dが車室内側方向(図6の矢印C方向)へ変形(展開)して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うことで、格納状態のエアバッグ20が嵩張ることなく、且つ、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを下方へ設定することなく、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aにおいても、エアバッグ20をよりスムーズに展開させることができる。
また、本実施形態では、ガイド壁部80Cと引っ掛かり抑制部80Dとを備えたエアバッグガイド80を、センタピラーガーニッシュ36と別体とすることが可能になるため、従来のセンタピラーガーニッシュ36にエアバッグガイド80を後付けすることが可能になる。
次に、本発明のカーテンエアバッグ装置の第3実施形態を図7及び図8に従って説明する。
なお、第2実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
図7には本実施形態のカーテンエアバッグ装置が図1に対応する断面図で示されており、図8には本発明のカーテンエアバッグ装置の要部が車室斜め前方内側から見た斜視図で示されている。
図7及び図8に示される如く、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36が樹脂製の基材82と、この基材82の車室内側の面を覆う表皮84とによって構成されている。
図7に示される如く、センタピラーガーニッシュ36の主壁部36Bにおける基材82の上端部82Aの車室外側面には、軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成されたエアバッグガイド80の下端部80Aが、超音波溶接や熱かしめ等によって取付けられている(取付点P2)。
より具体的に説明すると、軟質材で構成されたエアバッグガイド80における引っ掛かり抑制部80Dの下部には天井材保持部としての天井材保持部80Fが一体成形されている。天井材保持部80Fは引っ掛かり抑制部80Dの車室内側に、基材82の上端部82Aの上面から車両上方へ向けて延びており、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを形成している。また、天井材保持部80Fの車室内側面には表皮84が被されており、表皮84の上端部84Aは、天井材保持部80Fの車室外側に折り返されている。
さらに、エアバッグガイド80の天井材保持部80Fと表皮84の上端部84Aとが、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの端縁に車室内側から重ねられた状態で配置されている。
従って、本実施形態では、エアバッグ20の展開力によってルーフヘッドライニング34の端末部34Aが車室内側方向(図7の矢印D方向)へ押し開く際に、エアバッグガイド80の天井材保持部80Fが、表皮84とともに図7に二点鎖線で示すように容易に車室内側方向へ変形する。このため、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aが車室内側へ迅速に展開できる。
即ち、本実施形態では、第2実施形態と同様に、エアバッグ20の折り畳み形状(外ロール巻)に影響されることなく、エアバッグガイド80の引っ掛かり抑制部80Dが車室内側方向(図7の矢印C方向)へ変形(展開)して、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆うことで、格納状態のエアバッグ20が嵩張ることなく、且つ、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを下方へ設定することなく、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aにおいても、エアバッグ20をよりスムーズに展開させることができる。
さらに、エアバッグ展開時にエアバッグガイド80の天井材保持部80Fが図7に二点鎖線で示すように車室内側へ展開するため、エアバッグ展開時にルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向(図7の矢印D方向)へ迅速に開くことができる。
また、本実施形態では、天井材保持部80Fがセンタピラーガーニッシュ36の表皮84で覆われているため、センタピラーガーニッシュ36の外観品質を向上できる。
なお、天井材保持部80Fをセンタピラーガーニッシュ36の表皮84で覆わない構成も可能である。
次に、本発明のカーテンエアバッグ装置の第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
図9には本実施形態のカーテンエアバッグ装置が図1に対応する断面図で示されており、図10には本発明のカーテンエアバッグ装置の要部が車室斜め前方内側から見た斜視図で示されている。
図9及び図10に示される如く、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36が樹脂製の基材82と、この基材82の車室内側の面を覆う表皮84とによって構成されている。
図9に示される如く、センタピラーガーニッシュ36の基材82の上端部82Aには、車両上方へ延びる天井材保持手段としての天井材保持部材90が超音波溶接や熱かしめに等によって取付けられている(取付点P2)。また、天井材保持部材90は軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成されている。
より具体的に説明すると、天井材保持部材90は下部90Aが基材82の上端部82Aの車室外側面に重合されており、天井材保持部材90の上部90Bがセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを形成している。また、天井材保持部材90の上部90Bの車室内側面には、表皮84が被されており、表皮84の上端部84Aは、天井材保持部材90の車室外側に折り返されている。さらに、天井材保持部材90の上部90Bと表皮84の上端部84Aとが、ルーフヘッドライニング34の端末部34Aの端縁に車室内側から重ねられた状態で配置されている。
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、エアバッグ展開時に、エアバッグ20の展開力によって天井材保持部材90の上部90Bが図9に二点鎖線で示すように車室内側へ展開する。このため、エアバッグ展開時にルーフヘッドライニング34の端末部34Aを車室内側方向(図9の矢印D方向)へ迅速に開くことができる。この結果、エアバッグ20の折り畳み形状(外ロール巻)に影響されることなく、格納状態のエアバッグ20が嵩張ることなく、且つ、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを下方へ設定することなく、センタピラーガーニッシュ36の上端部36Aにおいても、エアバッグ20をよりスムーズに展開させることができる。
また、本実施形態では、天井材保持部材90の上部90Bがセンタピラーガーニッシュ36の表皮84で覆われているため、センタピラーガーニッシュ36の外観品質を向上できる。
なお、天井材保持部材90の上部90Bをセンタピラーガーニッシュ36の表皮84で覆わない構成も可能である。
また、本実施形態では、天井材保持部材90を軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成したが、軟質樹脂材料に代えて、組付性を損なうことない所定の剛性を確保し且つエアバッグ展開時にエアバッグ20の展開力によって車室内側へ容易に変形する材料であれば他の軟質材であってもよい。
また、天井材保持部材90は組付性を損なうことない所定の剛性を確保し且つエアバッグ展開時にエアバッグ20の展開力によって車室内側へ容易に変形する変形容易部であればよいため、切り込みや薄肉等によって脆弱部とした構成でもよく、回転機構やスライド機構によって、車室内側へ容易に変形する構成としてもよい。
また、本実施形態では、センタピラーガーニッシュ36にガイド壁部36Mを一体成形したが、これに代えて、展開するエアバッグ20を車室内側方向へ案内する金属等からなるエアバッグガイド部材(ジャンプ台)をルーフサイドレール18等に設けた構成に、本実施形態の天井材保持部材90を適用した構成としてもよい。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、エアバッグ20を外ロール折りに折り畳む構成としたが、エアバッグ20の折り畳み方は外ロール折りに限定されず他の折り畳み方としてもよい。
また、上記各実施形態では、エアバッグガイド62、80を軟質材としてのTPO(サーモポリオレフィン)等の軟質樹脂材料で構成したが、軟質樹脂材料に代えて、組付性を損なうことない所定の剛性を確保し且つエアバッグ展開時にエアバッグ20の展開力によってセンタピラーガーニッシュ36の上端部36Aを覆う位置に容易に変形する材料であれば、薄板とされた金属等の他の軟質材であってもよい。
また、エアバッグガイド62、80のエアバッグ20との摺動面にシボ加工等を施し、展開するエアバッグ20との摩擦抵抗を低減する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、エアバッグガイド62の前端62Bをセンタピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両後方側にし、エアバッグガイド62の後端62Cをセンタピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両前方側にしているが、これに代えて、エアバッグガイド62の前端62Bをセンタピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両前方側にしたり、エアバッグガイド62の後端62Cをセンタピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両後方側にした構成としてもよい。
また、ガイド壁部36Mの前端をセンタピラーガーニッシュ36の前壁部36Cの上端より車両前方側にしたり、ガイド壁部36Mの後端をセンタピラーガーニッシュ36の後壁部36Dの上端より車両後方側にした構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、インフレータ22がエアバッグ20の前後方向後端部に配置されるタイプを採用しているが、インフレータ22がエアバッグ20の前後方向前端部や前後方向中央部等の他の位置に配置される構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、センタピラー14に対して本発明を適用したが、これに限らず、クォータピラー等の他のピラーに対して本発明を適用してもよい。
図5の1−1断面線に沿った拡大断面図である。 エアバッグの展開開始状態を示す図1に対応する断面図である。 図5の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の要部を示す車両斜め前方内側から斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るカーテンエアバッグ装置が適用された車室側部を示す車室内側から見た側面図である。 本発明の第2実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の要部を示す車両斜め前方内側から斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るカーテンエアバッグ装置を示す図1に対応する断面図である。 本発明の第4実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の要部を示す車両斜め前方内側から斜視図である。
符号の説明
10 カーテンエアバッグ装置
12 フロントピラー
14 センタピラー
16 クォータピラー
18 ルーフサイドレール
20 エアバッグ
22 インフレータ
34 ルーフヘッドライニング(天井材)
36 センタピラーガーニッシュ
36A センタピラーガーニッシュの上端部
36B センタピラーガーニッシュの主壁部
36E センタピラーガーニッシュの取付壁部
36M センタピラーガーニッシュのガイド壁部(第1エアバッグガイド手段)
62 エアバッグガイド(第2エアバッグガイド手段)
80 エアバッグガイド
80C エアバッグガイドのガイド壁部(第1エアバッグガイド手段)
80D エアバッグガイドの引っ掛かり抑制部(第2エアバッグガイド手段)
80F エアバッグガイドの天井材保持部(天井材保持部)
82 センタピラーガーニッシュの基材
84 センタピラーガーニッシュの表皮
90 天井材保持部材(天井材保持手段)

Claims (7)

  1. ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、
    前記ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置するピラーガーニッシュと、
    該ピラーガーニッシュの上端部に設けられ、展開する前記エアバッグを車室内側へ案内する第1エアバッグガイド手段と、
    前記ピラーガーニッシュの上部に取付けられ、前記エアバッグの展開力によって前記第1エアバッグガイド手段と前記ピラーガーニッシュの上端との間に渡って配置される第2エアバッグガイド手段と、
    を有することを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 前記第2エアバッグガイド手段は前記第1エアバッグガイド手段へ取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  3. 前記第2エアバッグガイド手段は前記エアバッグの展開力によって前記ピラーガーニッシュの上端部を覆う位置へ変形する軟質材からなることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記第2エアバッグガイド手段に設けられ前記ピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持すると共に、前記エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して前記天井材の縁部の保持を解除する天井材保持部を有することを特徴とする請求項3に記載のカーテンエアバッグ装置。
  5. 前記天井材保持部が前記ピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側が前記ピラーガーニッシュの表皮で覆われていることを特徴とする請求項4に記載のカーテンエアバッグ装置。
  6. ピラーとルーフサイドとに亘ってカーテン状に展開するエアバッグと、
    前記ピラーの車室内側部を構成し、その上端部が格納状態にある前記エアバッグの展開方向側部よりも下方で、前記エアバッグの展開方向に位置するピラーガーニッシュと、
    前記ピラーガーニッシュの上端部を構成して天井材の縁部を保持すると共に、前記エアバッグの展開力によって車室内側へ変形して前記天井材の縁部の保持を解除する天井材保持手段と、
    を有することを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  7. 前記天井材保持手段が前記ピラーガーニッシュよりも軟質材からなり、その車室内側が前記ピラーガーニッシュの表皮で覆われていることを特徴とする請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置。
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