JP2008211619A - 復調特性測定装置、直交復調器、復調特性測定方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

復調特性測定装置、直交復調器、復調特性測定方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】直交復調器の復調特性の測定を行う。
【解決手段】(1)入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器26Iと、(2)入力信号と、直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器26Qと、を有する直交復調器20の復調特性を測定する復調特性測定装置30であって、入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の入力信号の周波数とローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換部302Iと、かかる状態で、Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換部302Qと、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力に基づき復調特性を取得するDCオフセット取得部310、ゲインバランス取得部318および直交度取得部324を備えた復調特性測定装置30。
【選択図】図1

Description

本発明は、直交復調器の復調特性の測定に関する。
従来より、直交復調器が知られている。また、直交復調器の校正を行うこともまた知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−333120号公報
本発明は、直交復調器の復調特性の測定を行うことを課題とする。
本発明にかかる復調特性測定装置は、入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定装置であって、前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換部と、前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換部と、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得部とを備えるように構成される。
本発明によれば、入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定装置が提供される。
上記のように構成された復調特性測定装置によれば、I信号用離散フーリエ変換部が、前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換する。Q信号用離散フーリエ変換部が、前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換する。復調特性取得部が、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力に基づき前記復調特性を取得する。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記復調特性取得部が、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分に基づき、前記直交復調器のDCオフセット特性を取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分をI0とし、前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分をQ0としたときに、前記復調特性取得部が、前記直交復調器のDCオフセット特性の同相成分をI0に基づき取得し、前記DCオフセット特性の直交成分をQ0に基づき取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記復調特性取得部が、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分に基づき、前記直交復調器のゲインバランス特性を取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をIre、虚部をIimとし、前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、前記復調特性取得部が、前記ゲインバランス特性を、(Ire2+Iim2)1/2と(Qre2+Qim2)1/2との比に基づき取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記復調特性取得部が、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分に基づき、前記直交復調器の直交度を取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をIre、虚部をIimとし、前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、前記復調特性取得部が、前記直交度を、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)とのなす角度に基づき取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記Nが4以上の自然数であり、前記復調特性取得部が、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分に基づき、前記直交復調器の歪み特性を取得するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる復調特性測定装置は、前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分の実部をIre、虚部をIimとし、前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、前記復調特性取得部が、同相成分の前記歪み特性を(Ire2+Iim2)1/2に基づき取得し、直交成分の前記歪み特性を(Qre2+Qim2)1/2に基づき取得するようにしてもよい。
本発明にかかる直交復調器は、入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、復調特性を調整する復調特性調整部と、を備え、前記復調特性調整部は、本発明にかかる復調特性測定装置における復調特性取得部により取得された前記復調特性に基づき、前記復調特性を調整するように構成される。
なお、本発明にかかる直交復調器は、前記復調特性調整部が、前記ローカル信号の位相と前記直交ローカル信号の位相との位相差を調整する位相差調整部と、前記I信号および前記Q信号の振幅を調整する振幅調整部と、前記I信号および前記Q信号の直流成分を調整する直流成分調整部と、のうちのいずれか一つ以上を有するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる直交復調器は、前記I信号および前記Q信号をデジタル化するA/D変換器を備え、前記復調特性調整部は、前記A/D変換器の出力を調整するようにしてもよい。
本発明にかかる直交復調器は、入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、前記I信号および前記Q信号の振幅を調整する振幅調整部と、を備え、本発明にかかる復調特性測定装置における復調特性取得部により取得された前記歪み特性が所定の値を超えている場合に、前記振幅調整部がそのゲインを低くするように構成される。
本発明は、入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定方法であって、前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程とを備えた復調特性測定方法である。
本発明は、入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記復調特性測定処理は、前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程と、を備えるプログラムである。
本発明は、入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記復調特性測定処理は、前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程と、を備える記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。復調特性測定システム1は、受信端子11、測定用信号源12、移相器14、スイッチ15、直交復調器20、復調特性測定装置30を備える。
受信端子11は、送信側(例えば、直交変調器)から送信されてきた送信信号を受ける端子である。
測定用信号源12は、直交復調器20の復調特性を測定するための測定用信号を生成する信号源である。
移相器14は、測定用信号源12が生成する測定用信号の位相を(360/N)度ずつ変化させて出力する。ただし、Nは3以上の自然数である。例えば、測定用信号の最初の位相を0度とした場合、N=8とすると、移相器14は、測定用信号の位相を0度、45度、90度、135度、180度、225度、270度、315度と、360/8=45度づつ変化させていく。よって、移相器14からは8個の測定用信号が出力され、8個の測定用信号は360/8=45度づつ異なっている。
スイッチ15は、受信端子11または移相器14を、直交復調器20に接続する。受信端子11を直交復調器20に接続した場合は、送信信号が直交復調器20に入力される。よって、直交復調器20が送信信号を復調することになる。移相器14を直交復調器20に接続した場合は、測定用信号が直交復調器20に入力される。この場合、直交復調器20の復調特性が、復調特性測定装置30により測定される。
復調特性測定システム1は、復調特性の測定を目的とする。そこで、スイッチ15により、移相器14を直交復調器20に接続することを前提として、説明をつづける。
ただし、送信側からの送信信号(受信端子11が受ける信号)を、移相器14からの出力(測定用信号)と同一にするのであれば、スイッチ15により、受信端子11を直交復調器20に接続しても復調特性の測定が可能である。よって、このような状態を前提としてもよい。
直交復調器20は、ローカル信号源22、同相移相器24I、直交移相器24Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qを備える。直交復調器20に入力され、同相乗算器26Iおよび直交乗算器26Qに与えられる信号を入力信号という。入力信号が測定用信号であるとして説明を続ける。
ローカル信号源22は、測定用信号源12が生成する測定用信号(入力信号)と同じ周波数の信号を生成する。
同相移相器24Iは、ローカル信号源22の出力の位相を所定の値だけ変更させて出力する。同相移相器24Iの出力をローカル信号という。
直交移相器24Qは、ローカル信号源22の出力の位相を所定の値だけ変更させて出力する。ただし、直交移相器24Qは、直交移相器24Qの出力の位相と同相移相器24Iの出力(ローカル信号)の位相とが90度異なるようにする。そこで、直交移相器24Qの出力を直交ローカル信号という。
同相乗算器26Iは、入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する。
直交乗算器26Qは、入力信号と直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する。
同相ローパスフィルタ27Iは、I信号から高周波ノイズをカットして出力する。同相ローパスフィルタ27Iの出力(高周波ノイズがカットされたI信号)をiとする。
直交ローパスフィルタ27Qは、Q信号から高周波ノイズをカットして出力する。直交ローパスフィルタ27Qの出力(高周波ノイズがカットされたQ信号)をqとする。
図2は、理想的な出力i(図2(a))、出力q(図2(b))を示す図である。ただし、入力信号として、移相器14(または受信端子11)からの8個の測定用信号を想定している。これら8個の測定用信号は360/8=45度(=π/4[rad])づつ異なっている。
直交復調器20の復調特性が理想的である場合、
i = Acosθ (1)
q = −Asinθ (2)
と表される。ただし、Aは入力信号を復調することにより得られる信号の振幅である。また、θ = θ0, θ1, θ2, θ3, θ4, θ5, θ6, θ7である。ただし、θn =θ0+nπ/4[rad]である(nは0から7までの自然数)。出力iを図2(a)に、出力qを図2(b)に示す。なお、出力i、qは、それぞれが8個の点として表される。図2においては、8個の点を補間した曲線も図示している。
しかし、直交復調器20の復調特性が理想的ではない場合は、出力i、qは下記のように表される。
i = Aicosθi+A0i (3)
q = −Aqsinθq+A0q (4)
と表される。ただし、Aiは同相乗算器26Iの出力の振幅、A0iは同相乗算器26Iの出力の直流成分である。また、θi = θ0i, θ1i, θ2i, θ3i, θ4i, θ5i, θ6i, θ7iである。ただし、θni =θ0i+nπ/4[rad]である(nは0から7までの自然数)。また、Aqは直交乗算器26Qの出力の振幅、A0qは直交乗算器26Qの出力の直流成分である。また、θq = θ0q, θ1q, θ2q, θ3q, θ4q, θ5q, θ6q, θ7qである。ただし、θnq =θ0q+nπ/4[rad]である(nは0から7までの自然数)。
このように、出力i、qは、実際には、振幅および直流成分が互いに異なるものである。しかも、実際には、出力i、qの位相差も正確に90度ではない。
復調特性測定装置30は、I信号用離散フーリエ変換部302I、Q信号用離散フーリエ変換部302Q、DCオフセット取得部(復調特性取得部)310、一次成分取得部312、同相成分パワー取得部314、直交成分パワー取得部316、ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318、内積取得部322、直交度取得部(復調特性取得部)324を備える。
I信号用離散フーリエ変換部302Iは、高周波ノイズがカットされたI信号(出力i)を離散フーリエ変換(DFT : Discrete Fourier Transform)する。例えば、出力iが8個の点として表される場合、I信号用離散フーリエ変換部302Iにより、0〜7次までの成分が得られる。
Q信号用離散フーリエ変換部302Qは、高周波ノイズがカットされたQ信号(出力q)を離散フーリエ変換(DFT : Discrete Fourier Transform)する。例えば、出力qが8個の点として表される場合、Q信号用離散フーリエ変換部302Qにより、0〜7次までの成分が得られる。
図3は、I信号用離散フーリエ変換部302IおよびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの1次の出力を示す図である。図3(a)が直交復調器20の復調特性が理想的である場合の1次の出力を示す。図3(b)が直交復調器20の復調特性が理想的ではない場合の1次の出力を示す。ただし、図3(b)においては、図示の便宜上、I信号およびQ信号の直流成分は0として1次の出力を図示している。
直交復調器20の復調特性が理想的な場合、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の0次の成分は0となる。1次の成分は実部がAcosθ0、虚部がAsinθ0の複素数(式(1)参照)(図3(a)参照)となる。Q信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の0次の成分は0となる。1次の成分は実部が−Asinθ0、虚部がAcosθ0の複素数(式(2)参照)(図3(a)参照)となる。
直交復調器20の復調特性が理想的ではない場合、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の0次の成分はA0iとなる。1次の成分は実部がAcosθ0i、虚部がAsinθ0iの複素数(式(3)参照)(図3(b)参照)となる。Q信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の0次の成分はA0qとなる。1次の成分は実部が−Asinθ0q、虚部がAcosθ0qの複素数(式(4)参照)(図3(b)参照)となる。
DCオフセット取得部(復調特性取得部)310は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の0次成分およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の0次成分に基づき、直交復調器20のDC(Direct Current:直流)オフセット特性を取得する。
具体的には、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の0次成分をI0とし、Q信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の0次成分をQ0としたときに、直交復調器20のDCオフセット特性の同相成分をI0とし、直交復調器20のDCオフセット特性の直交成分をQ0とする。
直交復調器20の復調特性が理想的な場合、I0 = Q0 = 0であるため、直交復調器20のDCオフセット特性の同相成分および直交成分は0となる。
直交復調器20の復調特性が理想的ではない場合、I0 = A0i 、Q0 = A0qであるため、直交復調器20のDCオフセット特性の同相成分はI0、直交復調器20のDCオフセット特性の直交成分はQ0となる。
一次成分取得部312は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の1次成分I1およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の1次成分Q1を取得する。ここで、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の1次成分I1の実部をIre、虚部をIimとする。Q信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の1次成分Q1の実部をQre、虚部をQimとする。
同相成分パワー取得部314は、一次成分取得部312からIreおよびIimを受け、I信号のパワーを(Ire2+Iim2)1/2として取得する。
直交成分パワー取得部316は、一次成分取得部312からQreおよびQimを受け、Q信号のパワーを(Qre2+Qim2)1/2として取得する。
ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の1次成分およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の1次成分に基づき、直交復調器20のゲインバランス特性を取得する。
具体的には、ゲインバランス取得部318が、ゲインバランス特性を、(Ire2+Iim2)1/2と(Qre2+Qim2)1/2との比として取得する。なお、ゲインバランス取得部318は、(Ire2+Iim2)1/2は同相成分パワー取得部314から受け、(Qre2+Qim2)1/2は直交成分パワー取得部316から受ける。
内積取得部322は、一次成分取得部312からIre、Iim、QreおよびQimを受け、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)との内積を取得する。この内積は、Ire・Qre+Iim・Qimとなる。
直交度取得部(復調特性取得部)324は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の1次成分およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の1次成分に基づき、直交復調器20の直交度を取得する。
具体的には、直交度取得部324が、直交度を、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)とのなす角度φに基づいて、直交度を取得する。ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)との内積 = Ai・Aqcosφ = Ire・Qre+Iim・Qimである。よって、
cosφ = (Ire・Qre+Iim・Qim)/(Ai・Aq) (5)
である。
ここで、φ = 90°+Δφとする。一般的な直交復調器20では、角度φはほぼ90°に等しいため、Δφが充分に小さい。よって、式(5)は、下記の式(6)のように変形できる。
−Δφ= (Ire・Qre+Iim・Qim)/(Ai・Aq) (6)
Ire・Qre+Iim・Qimは、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)との内積であり、直交度取得部324は内積取得部322からこの内積を取得する。Aiは(Ire2+Iim2)1/2であり、直交度取得部324は同相成分パワー取得部314からAiを取得する。Aqは(Qre2+Qim2)1/2であり、直交度取得部324は直交成分パワー取得部316からAqを取得する。
直交度取得部324は、取得したベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)との内積、AiおよびAqを、式(6)に代入してΔφを求める。そして、Δφを直交度とする。
次に第一の実施形態の動作を説明する。
まず、測定用信号源12が測定用信号を生成する。移相器14は、測定用信号源12が生成する測定用信号の位相を(360/N)度ずつ変化させて出力する(例えば、N=8)。ここで、スイッチ15により、移相器14を直交復調器20に接続する。すると、測定用信号が、直交復調器20に入力され、同相乗算器26Iおよび直交乗算器26Qに与えられる。
なお、送信側からの送信信号(受信端子11が受ける信号)を、移相器14からの出力(測定用信号)と同一にするのであれば、スイッチ15により、受信端子11を直交復調器20に接続してもよい。
ローカル信号源22の出力は、同相移相器24Iを介して、同相乗算器26Iに与えられる(ローカル信号)。ローカル信号源22の出力は、直交移相器24Qを介して、直交乗算器26Qに与えられる(直交ローカル信号)。
測定用信号(入力信号)とローカル信号とが同相乗算器26Iにより乗算される。乗算結果はI信号である。同相ローパスフィルタ27Iにより、I信号から高周波ノイズがカットされる(出力i)。
測定用信号(入力信号)と直交ローカル信号とが直交乗算器26Qにより乗算される。乗算結果はQ信号である。直交ローパスフィルタ27Qにより、Q信号から高周波ノイズがカットされる(出力q)。
出力iおよび出力qは、復調特性測定装置30に与えられる。
出力iはI信号用離散フーリエ変換部302Iにより離散フーリエ変換される。出力qはQ信号用離散フーリエ変換部302Qにより離散フーリエ変換される。N=8とした場合、I信号用離散フーリエ変換部302IおよびQ信号用離散フーリエ変換部302Qからは0〜7次までの成分が得られる。
DCオフセット取得部(復調特性取得部)310は、I信号用離散フーリエ変換部302IおよびQ信号用離散フーリエ変換部302Qから0次成分I0、Q0を取得する。I0が直交復調器20のDCオフセット特性の同相成分である。Q0が直交復調器20のDCオフセット特性の直交成分である。
一次成分取得部312は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の1次成分I1およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の1次成分Q1を取得する。
同相成分パワー取得部314は、一次成分取得部312からI1の実部Ire、虚部Iimを受け、I信号のパワーを(Ire2+Iim2)1/2として取得する。直交成分パワー取得部316は、一次成分取得部312からQ1の実部Qre、虚部Qimを受け、Q信号のパワーを(Qre2+Qim2)1/2として取得する。
ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318は、I信号のパワーを同相成分パワー取得部314から受け、Q信号のパワーを直交成分パワー取得部316から受ける。さらに、ゲインバランス取得部318はI信号のパワーとQ信号のパワーとの比をゲインバランスとして取得する。
内積取得部322は、一次成分取得部312からIre、Iim、QreおよびQimを受け、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)との内積を取得する。直交度取得部(復調特性取得部)324は、内積取得部322から内積を取得し、同相成分パワー取得部314からAi(=(Ire2+Iim2)1/2)を取得し、直交成分パワー取得部316からAq(=(Qre2+Qim2)1/2)を取得する。そして、直交度取得部324は、取得した内積、AiおよびAqに基づき、直交度Δφ(式(6)参照)を取得する。
第一の実施形態によれば、直交復調器20の復調特性(DCオフセット特性、ゲインバランス特性および直交度)の測定を行うことができる。
なお、Nを大きくすればするほど測定精度の向上を図ることができる。また、直交復調器20の復調特性を、離散フーリエ変換の結果から求めることができる。さらに、復調特性測定装置30の処理内容は基本的に四則演算だけなので高速な処理が可能である。
第二の実施形態
第二の実施形態は、第一の実施形態における直交復調器20に位相差調整部23I、23Q、振幅調整部28I、28Q、直流電源21I、21Q、加算器29I、29Q(これらが、復調特性調整部である)を加えて、復調特性を調整できるようにしたものである。
図4は、本発明の第二の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。復調特性測定システム1は、受信端子11、測定用信号源12、移相器14、スイッチ15、直交復調器20、復調特性測定装置30を備える。受信端子11、測定用信号源12、移相器14、スイッチ15および復調特性測定装置30は、第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
直交復調器20は、直流電源21I、21Q、ローカル信号源22、位相差調整部23I、23Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Q、振幅調整部28I、28Q、加算器29I、29Qを備える。ローカル信号源22、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
位相差調整部23I、23Qは、それぞれ同相移相器24I、直交移相器24Qと同様なものであるが、位相を変更する量が可変である。位相差調整部23Iの出力をローカル信号、位相差調整部23Qの出力を直交ローカル信号とする。位相差調整部23I、23Qは、ローカル信号の位相と直交ローカル信号の位相との位相差を調整する。すなわち、位相差調整部23I、23Qは、直交度取得部(復調特性取得部)324により取得された直交度(Δφ)に基づき直交度の調整を行う。例えば、位相差調整部23Iによる位相の変更量をΔφ増やす、または位相差調整部23Qによる位相の変更量をΔφ減らすといったことを行う。これにより、ローカル信号の位相と直交ローカル信号の位相との位相差を正確に90度とすることができる。
振幅調整部28I、28Qは、それぞれ同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qから、I信号、Q信号を受け、I信号、Q信号の振幅を調整する。振幅調整部28I、28Qは、例えば可変ゲインアンプである。振幅調整部28I、28Qは、ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318により取得されたゲインバランス特性に基づきゲインバランス特性の調整を行う。例えば、(Q信号のパワー)/(I信号のパワー)が1を超えている場合は、振幅調整部28Qのゲインを小さくするか、または振幅調整部28Iのゲインを大きくする。これにより、I信号のパワーとQ信号のパワーとを正確に等しくすることができる。
直流電源21I、21Qおよび加算器29I、29Qは、I信号、Q信号の直流成分を調整する。直流電源21I、21Qおよび加算器29I、29Qが直流成分調整部を構成する。
直流電源21I、21Qは、DCオフセット取得部(復調特性取得部)310により取得されたDCオフセット特性に基づきDCオフセット特性の調整を行う。例えば、直流電源21Iの電圧を−I0、直流電源21Qの電圧を−Q0とする。加算器29I、29Qは、それぞれ振幅調整部28I、28QからI信号、Q信号を受ける。さらに、加算器29I、29Qは、それぞれがI信号、Q信号に、直流電源21I、21Qの電圧を加える。加算器29I、29Qの出力が出力i、qとなる。これにより、I信号の直流成分とQ信号の直流成分とを0にすることができる。
次に第二の実施形態の動作を説明する。
まず、測定用信号源12が測定用信号を生成する。移相器14は、測定用信号源12が生成する測定用信号の位相を(360/N)度ずつ変化させて出力する(例えば、N=8)。ここで、スイッチ15により、移相器14を直交復調器20に接続する。すると、測定用信号が、直交復調器20に入力され、同相乗算器26Iおよび直交乗算器26Qに与えられる。これにより、復調特性測定装置30における直交度取得部324、ゲインバランス取得部318、DCオフセット取得部310により、直交復調器20の復調特性が測定される。ここまでは、第一の実施形態の動作と同様である。
次に、受信端子11を直交復調器20に接続する。すると、送信信号が直交復調器20に入力される。よって、直交復調器20が送信信号を復調することになる。
ローカル信号源22の出力は、位相差調整部23Iを介して、同相乗算器26Iに与えられる(ローカル信号)。ローカル信号源22の出力は、位相差調整部23Qを介して、直交乗算器26Qに与えられる(直交ローカル信号)。位相差調整部23I、23Qは、直交度取得部(復調特性取得部)324により取得された直交度(Δφ)に基づき直交度の調整を行う。これにより、ローカル信号と直交ローカル信号との位相が正確に90度異なるものとなる。
送信信号とローカル信号とが同相乗算器26Iにより乗算される。乗算結果はI信号である。同相ローパスフィルタ27Iにより、I信号から高周波ノイズがカットされる。
送信信号と直交ローカル信号とが直交乗算器26Qにより乗算される。乗算結果はQ信号である。直交ローパスフィルタ27Qにより、Q信号から高周波ノイズがカットされる。
振幅調整部28I、28Qは、それぞれ同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qから、I信号、Q信号を受け、I信号、Q信号の振幅を調整する。振幅の調整は、ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318により取得されたゲインバランス特性に基づき行われる。これにより、I信号の振幅(またはパワー)とQ信号の振幅(またはパワー)とが同一となる。
振幅調整部28I、28Qの出力に、直流電源21I、21Qの電圧(−I0、−Q0)が加算器29I、29Qにより加算される。これにより、I信号の直流成分とQ信号の直流成分とが0となる。
加算器29I、29Qの出力が、直交復調器20の出力i、q(復調信号)となる。復調信号は図示省略した後段回路に与えられ、所望の処理が施される。
第二の実施形態によれば、復調特性測定装置30における復調特性取得部(直交度取得部324、ゲインバランス取得部318、DCオフセット取得部310)により取得された復調特性に基づき、直交復調器20の復調特性を、復調特性調整部(位相差調整部23I、23Q、振幅調整部28I、28Q、直流電源21I、21Q、加算器29I、29Q)により調整することができる。これにより、正確な復調信号を得ることができる。
なお、直交復調器20は、調整を要する特性に応じて、位相差調整部23I、23Qと、振幅調整部28I、28Qと、直流成分調整部(直流電源21I、21Qおよび加算器29I、29Q)とのうちのいずれか一つ以上を備えていればよい。
第三の実施形態
第三の実施形態は、第一の実施形態における直交復調器20にA/D変換器42I、42Q、補正部44を加えて、復調特性を調整できるようにしたものである。
図5は、本発明の第三の実施形態にかかる直交復調器20の構成を示すブロック図である。第三の実施形態にかかる直交復調器20は、ローカル信号源22、同相移相器24I、直交移相器24Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Q、A/D変換器42I、42Q、補正部(復調特性調整部)44を備える。ローカル信号源22、同相移相器24I、直交移相器24Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
第三の実施形態にかかる直交復調器20は、下記のようにして生成される。
(1)第一の実施形態にかかる直交復調器20の復調特性の測定を復調特性測定装置30により行う。
(2)第一の実施形態にかかる直交復調器20から復調特性測定装置30を外す。
(3)第一の実施形態にかかる直交復調器20の同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qに、A/D変換器42I、42Qを介して補正部44を接続する。
A/D変換器42Iは、同相ローパスフィルタ27Iから出力されたI信号をデジタル化する。
A/D変換器42Qは、直交ローパスフィルタ27Qから出力されたQ信号をデジタル化する。
補正部(復調特性調整部)44は、A/D変換器42I、42Qの出力を調整する。補正部44には、復調特性測定装置30から復調特性(DCオフセット特性、ゲインバランス特性および直交度)が入力される。この復調特性に基づき、A/D変換器42I、42Qの出力を調整し、復調特性を理想的なものとする。例えば、デジタル化されたI信号およびデジタル化されたQ信号の位相が互いに90度異なるようにする、デジタル化されたI信号およびデジタル化されたQ信号のパワーが等しくなるようにする、デジタル化されたI信号およびデジタル化されたQ信号の直流成分を0とするといったことを行う。補正部44の出力は図示省略した後段回路に与えられ、所望の処理が施される。
次に、第三の実施形態の動作を説明する。
まず、測定用信号源12が測定用信号を生成する。移相器14は、測定用信号源12が生成する測定用信号の位相を(360/N)度ずつ変化させて出力する(例えば、N=8)。ここで、スイッチ15により、移相器14を直交復調器20に接続する。すると、測定用信号が、直交復調器20に入力され、同相乗算器26Iおよび直交乗算器26Qに与えられる。これにより、復調特性測定装置30における直交度取得部324、ゲインバランス取得部318、DCオフセット取得部310により、直交復調器20の復調特性が測定される。ここまでは、第一の実施形態の動作と同様である。
次に、受信端子11を直交復調器20に接続する。すると、送信信号が直交復調器20に入力される。よって、直交復調器20が送信信号を復調することになる。
ローカル信号源22の出力は、位相差調整部23Iを介して、同相乗算器26Iに与えられる(ローカル信号)。ローカル信号源22の出力は、位相差調整部23Qを介して、直交乗算器26Qに与えられる(直交ローカル信号)。
送信信号とローカル信号とが同相乗算器26Iにより乗算される。乗算結果はI信号である。同相ローパスフィルタ27Iにより、I信号から高周波ノイズがカットされる。
送信信号と直交ローカル信号とが直交乗算器26Qにより乗算される。乗算結果はQ信号である。直交ローパスフィルタ27Qにより、Q信号から高周波ノイズがカットされる。
高周波ノイズがカットされたI信号は、A/D変換器42Iによりデジタル化される。
高周波ノイズがカットされたQ信号は、A/D変換器42Qによりデジタル化される。
デジタル化されたI信号およびQ信号は、補正部44により復調特性が理想的なものとなるように補正される。
補正部44の出力が、直交復調器20の出力(復調信号)となる。復調信号は図示省略した後段回路に与えられ、所望の処理が施される。
第三の実施形態によれば、復調特性測定装置30における復調特性取得部(直交度取得部324、ゲインバランス取得部318、DCオフセット取得部310)により取得された復調特性に基づき、補正部44がデジタル処理を行うことで直交復調器20の復調特性を調整することができる。
なお、補正部44は、CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、補正部44の機能を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールすることによっても実現可能である。
第四の実施形態
第四の実施形態は、第一の実施形態における復調特性測定装置30に高次成分取得部332、同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334、直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336、ゲイン低減部338を付加し、第一の実施形態における直交復調器20に振幅調整部28I、28Qを付加し、歪みの抑制を可能としたものである。
図6は、本発明の第四の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。図6において、一次成分取得部312、同相成分パワー取得部314、直交成分パワー取得部316、ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318、内積取得部322、直交度取得部(復調特性取得部)324は図示省略している。
復調特性測定システム1は、受信端子11、測定用信号源12、移相器14、スイッチ15、直交復調器20、復調特性測定装置30を備える。受信端子11、測定用信号源12、移相器14およびスイッチ15は、第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
直交復調器20は、ローカル信号源22、同相移相器24I、直交移相器24Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Q、振幅調整部28I、28Qを備える。ローカル信号源22、同相移相器24I、直交移相器24Q、同相乗算器26I、直交乗算器26Q、同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qは第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
振幅調整部28I、28Qは、それぞれ同相ローパスフィルタ27I、直交ローパスフィルタ27Qから、I信号、Q信号を受け、I信号、Q信号の振幅を調整する。振幅調整部28I、28Qは、例えば可変ゲインアンプである。ただし、振幅調整部28I、28Qのゲインは復調特性測定装置30のゲイン低減部338により制御される。
復調特性測定装置30は、I信号用離散フーリエ変換部302I、Q信号用離散フーリエ変換部302Q、DCオフセット取得部310、一次成分取得部312、同相成分パワー取得部314、直交成分パワー取得部316、ゲインバランス取得部318、内積取得部322、直交度取得部324、高次成分取得部332、同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334、直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336、ゲイン低減部338を備える。
I信号用離散フーリエ変換部302I、Q信号用離散フーリエ変換部302Q、DCオフセット取得部310、一次成分取得部312、同相成分パワー取得部314、直交成分パワー取得部316、ゲインバランス取得部318、内積取得部322、直交度取得部324は第一の実施形態と同様であり説明を省略する。
高次成分取得部332は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の2次以上の成分およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の2次以上の成分を取得する。ただし、前記のNが4以上であることを要する。例えば、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の2次成分I2およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の2次成分Q2を取得する。
同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334は、高次成分取得部332により取得された2次以上の成分のI信号のパワーを取得する。例えば、2次成分I2の実部をIre、虚部をIimとした場合、I信号のパワーを(Ire2+Iim2)1/2として取得する。2次成分のI信号のパワーは、本来は、極めて小さな値となる。しかし、直交復調器20において飽和などが生じると、歪みが生じるため、2次成分のI信号(同相成分)のパワーが大きくなる。よって、2次成分のI信号のパワーの大きさが同相成分の歪み特性を示している。よって、同相成分パワー取得部334は、直交復調器20の同相成分の歪み特性を(Ire2+Iim2)1/2として取得している。
直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336は、高次成分取得部332により取得された2次以上の成分のQ信号のパワーを取得する。例えば、2次成分Q2の実部をQre、虚部をQimとした場合、Q信号のパワーを(Qre2+Qim2)1/2として取得する。2次成分のQ信号のパワーは、本来は、極めて小さな値となる。しかし、直交復調器20において飽和などが生じると、歪みが生じるため、2次成分のQ信号(直交成分)のパワーが大きくなる。よって、2次成分のQ信号のパワーの大きさが直交成分の歪み特性を示している。よって、直交成分パワー取得部336は、直交復調器20の直交成分の歪み特性を(Qre2+Qim2)1/2として取得している。
ゲイン低減部338は、同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334により取得された歪み特性が所定の値を超えている場合(すなわち、歪みを無視しえない場合)に振幅調整部28Iにそのゲインを低減させる。ゲインを低減することにより、同相成分の歪みを抑制することができる。
ゲイン低減部338は、直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336により取得された歪み特性が所定の値を超えている場合(すなわち、歪みを無視しえない場合)に振幅調整部28Qにそのゲインを低減させる。ゲインを低減することにより、直交成分の歪みを抑制することができる。
次に、第四の実施形態の動作を説明する。
まず、測定用信号源12が測定用信号を生成する。移相器14は、測定用信号源12が生成する測定用信号の位相を(360/N)度ずつ変化させて出力する(例えば、N=8)。ここで、スイッチ15により、移相器14を直交復調器20に接続する。すると、測定用信号が、直交復調器20に入力され、同相乗算器26Iおよび直交乗算器26Qに与えられる。
なお、送信側からの送信信号(受信端子11が受ける信号)を、移相器14からの出力(測定用信号)と同一にするのであれば、スイッチ15により、受信端子11を直交復調器20に接続してもよい。
ローカル信号源22の出力は、同相移相器24Iを介して、同相乗算器26Iに与えられる(ローカル信号)。ローカル信号源22の出力は、直交移相器24Qを介して、直交乗算器26Qに与えられる(直交ローカル信号)。
測定用信号(入力信号)とローカル信号とが同相乗算器26Iにより乗算される。乗算結果はI信号である。同相ローパスフィルタ27Iにより、I信号から高周波ノイズがカットされる。このI信号は振幅調整部28Iにより振幅が変更される(出力i)。
測定用信号(入力信号)と直交ローカル信号とが直交乗算器26Qにより乗算される。乗算結果はQ信号である。直交ローパスフィルタ27Qにより、Q信号から高周波ノイズがカットされる。このQ信号は振幅調整部28Qにより振幅が変更される(出力q)。
出力iおよび出力qは、復調特性測定装置30に与えられる。
出力iはI信号用離散フーリエ変換部302Iにより離散フーリエ変換される。出力qはQ信号用離散フーリエ変換部302Qにより離散フーリエ変換される。N=8とした場合、I信号用離散フーリエ変換部302IおよびQ信号用離散フーリエ変換部302Qからは0〜7次までの成分が得られる。
高次成分取得部332は、I信号用離散フーリエ変換部302Iの出力の2次成分I2およびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの出力の2次成分Q2を取得する。ただし、2次成分に限らず、2次以上の成分(例えば、3次成分)を取得すればよい。
同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334は、高次成分取得部332により取得された2次以上の成分のI信号のパワーを取得する。例えば、2次成分I2の実部をIre、虚部をIimとした場合、I信号のパワーを(Ire2+Iim2)1/2として取得する。2次成分のI信号のパワーの大きさが同相成分の歪み特性を示している。
直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336は、高次成分取得部332により取得された2次以上の成分のQ信号のパワーを取得する。例えば、2次成分Q2の実部をQre、虚部をQimとした場合、Q信号のパワーを(Qre2+Qim2)1/2として取得する。2次成分のQ信号のパワーの大きさが直交成分の歪み特性を示している。
ゲイン低減部338は、同相成分パワー取得部(復調特性取得部)334により取得された歪み特性が所定の値を超えている場合に振幅調整部28Iにそのゲインを低減させる。これにより、同相成分の歪みを抑制することができる。
また、ゲイン低減部338は、直交成分パワー取得部(復調特性取得部)336により取得された歪み特性が所定の値を超えている場合に振幅調整部28Qにそのゲインを低減させる。これにより、直交成分の歪みを抑制することができる。
ここで、受信端子11を直交復調器20に接続する。すると、送信信号が直交復調器20に入力される。よって、直交復調器20が送信信号を復調することになる。
ローカル信号源22の出力は、同相移相器24Iを介して、同相乗算器26Iに与えられる(ローカル信号)。ローカル信号源22の出力は、直交移相器24Qを介して、直交乗算器26Qに与えられる(直交ローカル信号)。
送信信号とローカル信号とが同相乗算器26Iにより乗算される。乗算結果はI信号である。同相ローパスフィルタ27Iにより、I信号から高周波ノイズがカットされる。
送信信号と直交ローカル信号とが直交乗算器26Qにより乗算される。乗算結果はQ信号である。直交ローパスフィルタ27Qにより、Q信号から高周波ノイズがカットされる。
高周波ノイズがカットされたI信号およびQ信号はそれぞれ、振幅調整部28I、28Qにより振幅が調整される。ここで、振幅調整部28I(28Q)のゲインが大きすぎる場合は、I信号(Q信号)に歪みが生じる。しかし、振幅調整部28I(28Q)のゲインが大きすぎるような場合が無いように、振幅調整部28I(28Q)のゲインが低減されているので、同相成分(I信号)および直交成分(Q信号)の歪みを抑制することができる。歪みが抑制されたI信号およびQ信号は、図示省略した後段回路に与えられ、所望の処理が施される。
第四の実施形態によれば、同相成分および直交成分の歪みを抑制することができる。
なお、単に歪みの抑制を行えればよいのであれば、DCオフセット取得部310、一次成分取得部312、同相成分パワー取得部314、直交成分パワー取得部316、ゲインバランス取得部(復調特性取得部)318、内積取得部322、直交度取得部(復調特性取得部)324を復調特性測定装置30が備えないようにすることも可能である。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分(例えば、復調特性測定装置30)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
本発明の第一の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。 理想的な出力i(図2(a))、出力q(図2(b))を示す図である。 I信号用離散フーリエ変換部302IおよびQ信号用離散フーリエ変換部302Qの1次の出力を示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。 本発明の第三の実施形態にかかる直交復調器20の構成を示すブロック図である。 本発明の第四の実施形態にかかる復調特性測定システム1の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 復調特性測定システム
11 受信端子
12 測定用信号源
14 移相器
15 スイッチ
20 直交復調器
21I、21Q 直流電源
22 ローカル信号源
23I、23Q 位相差調整部
24I 同相移相器
24Q 直交移相器
26I 同相乗算器
26Q 直交乗算器
27I 同相ローパスフィルタ
27Q 直交ローパスフィルタ
28I、28Q 振幅調整部
29I、29Q 加算器
30 復調特性測定装置
302I I信号用離散フーリエ変換部
302Q Q信号用離散フーリエ変換部
310 DCオフセット取得部(復調特性取得部)
312 一次成分取得部
314 同相成分パワー取得部
316 直交成分パワー取得部
318 ゲインバランス取得部(復調特性取得部)
322 内積取得部
324 直交度取得部(復調特性取得部)
332 高次成分取得部
334 同相成分パワー取得部(復調特性取得部)
336 直交成分パワー取得部(復調特性取得部)
338 ゲイン低減部
42I、42Q A/D変換器
44 補正部

Claims (16)

  1. 入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定装置であって、
    前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換部と、
    前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換部と、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得部と、
    を備えた復調特性測定装置。
  2. 請求項1に記載の復調特性測定装置であって、
    前記復調特性取得部が、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分に基づき、前記直交復調器のDCオフセット特性を取得する、
    復調特性測定装置。
  3. 請求項2に記載の復調特性測定装置であって、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分をI0とし、
    前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の0次成分をQ0としたときに、
    前記復調特性取得部が、前記直交復調器のDCオフセット特性の同相成分をI0に基づき取得し、前記DCオフセット特性の直交成分をQ0に基づき取得する、
    復調特性測定装置。
  4. 請求項1に記載の復調特性測定装置であって、
    前記復調特性取得部が、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分に基づき、前記直交復調器のゲインバランス特性を取得する、
    復調特性測定装置。
  5. 請求項4に記載の復調特性測定装置であって、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をIre、虚部をIimとし、
    前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、
    前記復調特性取得部が、前記ゲインバランス特性を、(Ire2+Iim2)1/2と(Qre2+Qim2)1/2との比に基づき取得する、
    復調特性測定装置。
  6. 請求項1に記載の復調特性測定装置であって、
    前記復調特性取得部が、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分に基づき、前記直交復調器の直交度を取得する、
    復調特性測定装置。
  7. 請求項6に記載の復調特性測定装置であって、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をIre、虚部をIimとし、
    前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の1次成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、
    前記復調特性取得部が、前記直交度を、ベクトル(Ire, Iim)とベクトル(Qre, Qim)とのなす角度に基づき取得する、
    復調特性測定装置。
  8. 請求項1に記載の復調特性測定装置であって、
    前記Nが4以上の自然数であり、
    前記復調特性取得部が、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分および前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分に基づき、前記直交復調器の歪み特性を取得する、
    復調特性測定装置。
  9. 請求項8に記載の復調特性測定装置であって、
    前記I信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分の実部をIre、虚部をIimとし、
    前記Q信号用離散フーリエ変換部の出力の2次以上の成分の実部をQre、虚部をQimとしたときに、
    前記復調特性取得部が、同相成分の前記歪み特性を(Ire2+Iim2)1/2に基づき取得し、直交成分の前記歪み特性を(Qre2+Qim2)1/2に基づき取得する、
    復調特性測定装置。
  10. 入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、
    前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、
    復調特性を調整する復調特性調整部と、
    を備えた直交復調器であって、
    前記復調特性調整部は、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の復調特性測定装置における復調特性取得部により取得された前記復調特性に基づき、前記復調特性を調整する
    直交復調器。
  11. 請求項10に記載の直交復調器であって、
    前記復調特性調整部は、
    前記ローカル信号の位相と前記直交ローカル信号の位相との位相差を調整する位相差調整部と、
    前記I信号および前記Q信号の振幅を調整する振幅調整部と、
    前記I信号および前記Q信号の直流成分を調整する直流成分調整部と、
    のうちのいずれか一つ以上を有する直交復調器。
  12. 請求項10に記載の直交復調器であって、
    前記I信号および前記Q信号をデジタル化するA/D変換器を備え、
    前記復調特性調整部は、前記A/D変換器の出力を調整する、
    直交復調器。
  13. 入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、
    前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、
    前記I信号および前記Q信号の振幅を調整する振幅調整部と、
    を備えた直交復調器であって、
    請求項8または9に記載の復調特性測定装置における復調特性取得部により取得された前記歪み特性が所定の値を超えている場合に、前記振幅調整部がそのゲインを低くする、
    直交復調器。
  14. 入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定方法であって、
    前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程と、
    を備えた復調特性測定方法。
  15. 入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記復調特性測定処理は、
    前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程と、
    を備えるプログラム。
  16. 入力信号を受け、(1)前記入力信号とローカル信号とを乗算し、I信号を出力する同相乗算器と、(2)前記入力信号と、前記ローカル信号の位相を90度ずらした直交ローカル信号とを乗算し、Q信号を出力する直交乗算器と、を有する直交復調器の復調特性を測定する復調特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記復調特性測定処理は、
    前記入力信号がN個存在し(ただし、Nは3以上の自然数)、N個の前記入力信号の周波数と前記ローカル信号の周波数とが等しく、しかもN個の前記入力信号の位相が(360/N)度ずつ異なっている状態で、前記I信号を離散フーリエ変換するI信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記状態で、前記Q信号を離散フーリエ変換するQ信号用離散フーリエ変換工程と、
    前記I信号用離散フーリエ変換工程の出力および前記Q信号用離散フーリエ変換工程の出力に基づき前記復調特性を取得する復調特性取得工程と、
    を備える記録媒体。
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