JP2013192048A - 振幅補正装置、無線通信装置および振幅補正方法 - Google Patents

振幅補正装置、無線通信装置および振幅補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】振幅や周波数が動的に変化する場合において、I信号及びQ信号の振幅を補正することが可能な振幅補正装置を提供する。
【解決手段】同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶部と、前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行うヒルベルト変換部と、前記ヒルベルト変換部によりヒルベルト変換された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出する瞬時振幅算出部と、前記瞬時振幅算出部により算出された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅の比率を算出する瞬時振幅比較部と、前記瞬時振幅比較部が算出した比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正部と、を備えることを特徴とする、振幅補正装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、振幅補正装置、無線通信装置および振幅補正方法に関する。
デジタル無線通信システムにおいて、直交変調方式が広く使われている。直交変調方式では、直交検波によって得られる2つの信号である、基準信号に対する同相(In−phase)信号(以下I信号と称する)と、基準信号に対する直交信号(Quadrature−phase)信号(以下Q信号と称する)との振幅差を補正する方法が提案されている。
例えば特許文献1では、直交検波によって得られたI信号とQ信号の相互に異なる時間におけるそれぞれの振幅を比較し、比較結果から制御信号を作成し、その制御信号により比較前のI信号とQ信号のうちいずれか一つの振幅を制御することにより、I信号とQ信号の振幅に誤差がある場合、その誤差を補正する自動振幅制御装置が提案されている。
特許第3594019号公報
時刻tの時のI信号v(t)の振幅をA(t)、位相をφ(t)とし、時刻tの時のQ信号v(t)の振幅をA(t)、位相をφ(t)とすると、v(t)およびv(t)は以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
理想的には、A(t)=A(t)、φ(t)=φ(t)であり、v(t)とv(t)との位相差はπ/2である。
デジタル無線通信システムにおける直交変調方式は、I信号とQ信号の振幅及び位相を変化させることで、ビットパターンを表現している。例えば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)では、図1に示すように16個のビットパターンを表現することができる。
実際に検波されたI信号及びQ信号は、アナログ回路の特性やノイズの影響で、それぞれ振幅が異なる。I信号とQ信号の振幅の違いはビット誤り利率特性の劣化の原因となる。例えば、ビットパターン「1101」を送信した場合、I信号の振幅が大きく受信された場合には、ビットパターン「1001」と誤認識してしまう問題がある。
特許文献1では、I信号の振幅と、異なる時刻のQ信号の振幅とを比較し、I信号の振幅を補正する技術が提案されている。デジタル無線通信システムにおける直交変調方式では、1周期以上の信号を用いて、予め信号空間ダイヤグラムによって位相と振幅の組み合わせが決められている。特に、位相はπ/2刻みで決められているため、現時刻と1時刻前の信号の位相の変化は、π/2の倍数を取ることになる。そのため、I信号と異なる時刻のQ信号を比較した場合に、位相が同相になることによって、単純に同位相の振幅を比較し、補正することができる。
ドップラセンサは、センサに対する対象物の移動速度を周波数として表すことができる。移動速度が速いほど観測される周波数は高くなる。また、I信号とQ信号の位相差から、対象物がセンサに接近しているのか離反しているのかが分かる。例えば接近している場合に、I信号がQ信号より位相がπ/2遅れていたとすると、離反する場合にはI信号がQ信号より位相がπ/2進んで観測される。
すなわち、観測される信号の振幅と位相の変化が対象物の移動速度と進行方向によって変化するため、信号を1周期以上観測する前に周波数が変化してしまう。そのため、位相を正確に推定することが困難であり、現時刻と1時刻前の信号の位相の変化がπ/2刻みになるとは限らず、ドップラセンサの信号では、I信号と、1時刻遅延させたQ信号とでは位相が同相にならないので、特許文献1に記載の技術では振幅を正しく補正することが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ドップラセンサの出力信号のように、振幅や周波数が動的に変化する場合において、I信号及びQ信号の振幅を補正することが可能な、新規かつ改良された振幅補正装置、無線通信装置および振幅補正方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶部と、前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行うヒルベルト変換部と、前記ヒルベルト変換部によりヒルベルト変換された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出する瞬時振幅算出部と、前記瞬時振幅算出部により算出された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅の比率を算出する瞬時振幅比較部と、前記瞬時振幅比較部が算出した比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正部と、を備えることを特徴とする、振幅補正装置が提供される。
前記ヒルベルト変換部は、前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行って解析信号を算出してもよい。
前記瞬時振幅算出部は、前記ヒルベルト変換部が算出した解析信号の絶対値を用いて前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出してもよい。
前記同相信号及び前記直交信号は、直交検波により得られるものであってもよい。
前記同相信号及び前記直交信号は、ドップラセンサの出力であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記振幅補正装置を備えることを特徴とする、無線通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶部と、前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対して短時間フーリエ変換を行う短時間フーリエ変換部と、前記短時間フーリエ変換部により短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅を算出する振幅算出部と、前記振幅算出部により算出された前記同相信号及び前記直交信号の周波数ごとの振幅の比率を算出する振幅比較部と、前記振幅比較部が算出した周波数ごとの比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正部と、を備えることを特徴とする、振幅補正装置が提供される。
前記振幅比較部は、前記同相信号及び前記直交信号の低周波成分の振幅を比較する際に、長時間観測された前記同相信号及び前記直交信号を用いてもよい。
前記振幅比較部は、前記同相信号及び前記直交信号の低周波成分の振幅を比較する際に、前記短時間フーリエ変換部により短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅スペクトルの時間遷移を求めて平均したものを用いてもよい。
前記同相信号及び前記直交信号は、直交検波により得られるものであってもよい。
前記同相信号及び前記直交信号は、ドップラセンサの出力であってもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記振幅補正装置を備えることを特徴とする、無線通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶ステップと、前記信号記憶ステップで記憶された前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行うヒルベルト変換ステップと、前記ヒルベルト変換ステップによりヒルベルト変換された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出する瞬時振幅算出ステップと、前記瞬時振幅算出ステップにより算出された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅の比率を算出する瞬時振幅比較ステップと、前記瞬時振幅比較ステップが算出した比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正ステップと、を備えることを特徴とする、振幅補正方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶ステップと、前記信号記憶ステップで記憶された前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対して短時間フーリエ変換を行う短時間フーリエ変換ステップと、前記短時間フーリエ変換ステップにより短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅を算出する振幅算出ステップと、前記振幅算出ステップにより算出された前記同相信号及び前記直交信号の周波数ごとの振幅の比率を算出する振幅比較ステップと、前記振幅比較ステップが算出した周波数ごとの比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正ステップと、を備えることを特徴とする、振幅補正方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、ドップラセンサの出力信号のように、振幅や周波数が動的に変化する場合において、I信号及びQ信号の振幅を補正することが可能な、新規かつ改良された振幅補正装置、無線通信装置および振幅補正方法を提供することができる。
16QAMのビットパターンを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100の構成を示す説明図である。 振幅補正装置120の構成例を示す説明図である。 振幅補正装置120の動作を示す流れ図である。 I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図である。 I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図である。 横軸にI信号の振幅、縦軸にQ信号の振幅を取ったI−Qプロットを示す説明図である。 I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図である。 図8のI信号に振幅補正処理を行った例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の構成を示す説明図である。 振幅補正装置220の動作を示す流れ図である。 I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[無線通信装置の構成例]
まず、本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置を備える無線通信装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100の構成を示す説明図である。以下、図2を用いて本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100の構成について説明する。
図2に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100は、ドップラセンサ110と、振幅補正装置120と、を含んで構成される。本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100は、移動物体10に向けて電波を発射し、その移動物体10で反射された電波を受信する。
ドップラセンサ110は、電波を送受信する。ドップラセンサ110は、移動物体10で反射された電波を受信し、送信電波と受信電波との差分の周波数の信号を直交検波して、同相信号(I信号)および直交信号(Q信号)を出力する。振幅補正装置120は、ドップラセンサ110から供給されたI信号とQ信号の振幅に誤差があれば、どちらか一方の信号の振幅を補正し、補正したI信号とQ信号を出力する。
以上、図2を用いて本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の構成について説明する。
[振幅補正装置の構成例]
図3は、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の構成例を示す説明図である。図3に示した振幅補正装置120は、一例としてI信号の振幅を補正するものを示している。以下、図3を用いて本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の構成について説明する。
図3に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120は、信号記憶部121と、ヒルベルト変換部122a、122bと、瞬時振幅算出部123a、123bと、瞬時振幅比較部124と、振幅補正部125と、を含んで構成される。
信号記憶部121は、ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分(サンプル単位や時間単位等)記憶する。信号記憶部121は、記憶区間がデータで全て埋まったら、記憶したデータをヒルベルト変換部122a、122bへ出力する。なお、記憶区間がデータで全て埋まっている状態で信号記憶部121にドップラセンサ110からI信号及びQ信号が供給されると、信号記憶部121は最も古いデータを削除する。すなわち、信号記憶部121の記憶区間には、常に最新のデータが格納されていることになる。
ヒルベルト変換部122a、122bは、それぞれ、信号記憶部121から供給されるI信号、Q信号に対してヒルベルト変換処理を実行する。ヒルベルト変換は、入力信号に対して位相がπ/2遅れた信号を虚数部に持つ解析信号を生成する処理である。I信号の虚部にはQ信号と等しい信号が現れ、Q信号の虚部にはI信号と等しい信号が現れる。ヒルベルト変換部122a、122bは、ヒルベルト変換後の信号をそれぞれ瞬時振幅算出部123a、123bへ出力する。
瞬時振幅算出部123a、123bは、ヒルベルト変換部122a、122bから出力されたI信号およびQ信号の瞬時振幅をそれぞれ算出する。瞬時振幅算出部123a、123bは、算出したI信号およびQ信号の瞬時振幅を瞬時振幅比較部124へ出力する。
瞬時振幅比較部124は、瞬時振幅算出部123a、123bから出力されたI信号およびQ信号の瞬時振幅の大小を比較すると共にその大小比率を算出する。瞬時振幅比較部124は、I信号およびQ信号の瞬時振幅の大小比率を振幅補正部125へ出力する。
振幅補正部125は、瞬時振幅比較部124から出力された、I信号およびQ信号の瞬時振幅の大小比率を用いて、ヒルベルト変換前のI信号の振幅を補正して出力する。
振幅補正装置120は、かかる構成を有することにより、振幅や周波数が動的に変化する場合において、I信号及びQ信号の振幅を補正することができる。
以上、図3を用いて本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の動作について説明する。
[振幅補正装置の動作]
図4は、本発明の第1の実施形態にかかる無線通信装置100に含まれる振幅補正装置120の動作を示す流れ図である。以下、図4を用いて本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120の動作について説明する。
ドップラセンサ110から振幅補正装置120に出力されたI信号及びQ信号は、アナログ回路の特性により振幅が異なる場合がある。I信号及びQ信号の振幅が異なると、誤った位相が求められてしまうため、振幅を補正する必要がある。理想的には、I信号とQ信号との間にはπ/2の位相差があるために、同一時刻の振幅を単純に比較することはできない。従って振幅補正装置120は、ドップラセンサ110から振幅補正装置120に出力されたI信号及びQ信号に対してヒルベルト変換を行うことで、I信号及びQ信号をそれぞれ解析信号(複素信号)に変換し、瞬時振幅を求める。
振幅補正装置120にドップラセンサ110からI信号およびQ信号が供給されると、振幅補正装置120は、信号記憶部121で、ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分記憶する(ステップS101)。
ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分、信号記憶部121で記憶すると、続いて振幅補正装置120は、信号記憶部121で記憶した所定の時間分のI信号及びQ信号を、ヒルベルト変換部122a、122bでヒルベルト変換する(ステップS102)。
上述したように、ヒルベルト変換は、入力信号に対して位相がπ/2遅れた信号を虚数部に持つ解析信号を生成する処理である。I信号の虚部にはQ信号と等しい信号が現れ、Q信号の虚部にはI信号と等しい信号が現れる。時刻tの時のI信号v(t)をフーリエ変換したものをV(ω)とすると(ωは角周波数)、V(ω)のヒルベルト変換H(ω)は以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
(ω)を逆フーリエ変換したものをh(t)とすると、h(t)はv(t)の位相がπ/2だけ遅れた信号となる。I信号の解析信号s(t)は実数部にv(t)、虚数部にh(t)を有するものとなり、以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
このI信号の解析信号s(t)のフーリエ変換S(ω)は以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
I信号のs(t)のフーリエ変換S(ω)は以下のように表せる。
Figure 2013192048
従って、I信号v(t)の解析信号s(t)は、I信号v(t)をフーリエ変換したものに対して、正の周波数成分を2倍に、直流成分を等倍に、負の周波数成分を0にしたものを、逆フーリエ変換することで求めることができる。Q信号v(t)についても、I信号と同様の処理で解析信号s(t)を求めることができる。
上記ステップS101において、信号記憶部121で、I信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分記憶するのは、上記ステップS102におけるヒルベルト変換処理において、フーリエ変換を行うために所定の長さのデータ系列が必要となるからである。例えば、信号記憶部121が1000サンプルデータを記憶できるとすると、サンプリング周波数が1kHzでサンプリングした場合、信号記憶部121は1秒分のデータを記憶し、ヒルベルト変換部122a、122bへ出力する。なお、ドップラセンサ110から1001番目のデータが出力されると、信号記憶部121は1番目のデータを消去し、2番目から1001番目の1秒分のデータをヒルベルト変換部122a、122bへ出力する。
ヒルベルト変換部122a、122bがI信号およびQ信号をヒルベルト変換すると、続いて振幅補正装置120は、瞬時振幅算出部123a、123bでI信号およびQ信号の瞬時振幅を算出する(ステップS103)。具体的には、瞬時振幅算出部123a、123bは、ヒルベルト変換部122a、122bが出力したs(t)、s(t)に対して絶対値を取ることで、I信号およびQ信号の瞬時振幅α(t)、α(t)を算出する。α(t)、α(t)は以下のように求めることができる。
Figure 2013192048
上記ステップS103で、瞬時振幅算出部123a、123bがI信号およびQ信号の瞬時振幅を算出すると、続いて振幅補正装置120は、瞬時振幅比較部124で、瞬時振幅算出部123a、123bが算出したI信号およびQ信号の瞬時振幅を比較し、Q信号に対するI信号の比率βを求める(ステップS104)。Q信号に対するI信号の比率βは以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
なお、上記数式7で、Nはデータ長であり、信号記憶部121が1000サンプルデータを記憶できるとすると、N=1000である。
上記ステップS104で、瞬時振幅比較部124がQ信号に対するI信号の比率βを求めると、続いて振幅補正装置120は、振幅補正部125で、瞬時振幅比較部124が求めた比率βをI信号に乗じることで、振幅を補正したI信号を得る(ステップS105)。I信号の振幅は、以下の数式で補正できる。
Figure 2013192048
上記数式8で、φ(t)はI信号の位相を表す。
なお、I信号及びQ信号の振幅差が、アナログ回路の特性による固有的なものである場合には、振幅補正部125は、瞬時振幅比較部124が現時刻で算出した比率βを、次時刻以降のI信号の振幅補正に用いても良い。
図5は、I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図であり、時刻によって振幅と周波数が変化するドップラ信号において、Q信号に比べてI信号の振幅が大きく、I信号とQ信号の振幅が一致していない例を示したものである。このようなI信号とQ信号に対して、上述の振幅補正処理でI信号の振幅を補正することができる。
図6は、I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図であり、図5に示したI信号及びQ信号に対して上述の振幅補正処理でI信号の振幅を補正した状態を示したものである。図に示したように、上述の振幅補正処理でI信号の振幅を補正することで、Q信号に比べてI信号の振幅が大きい場合でも、I信号とQ信号の振幅を一致させることができる。
図7は、横軸にI信号の振幅、縦軸にQ信号の振幅を取ったI−Qプロットを示す説明図である。実線は補正前のI−Qプロットであり、一点破線はI信号の振幅を補正した後のI−Qプロットである。補正前のI−Qプロットは楕円を描いているのに対し、補正後のI−Qプロットは真円に近い形を描いている。つまり、I信号の振幅を補正することで、I信号とQ信号の振幅が近くなることが分かる。
以上、図4を用いて本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120の動作について説明した。以上説明したように本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120によれば、時刻によって振幅や周波数が変化するドップラ信号のI信号とQ信号の振幅が一致していない場合であっても、いずれか一方の振幅を補正することで、両信号の振幅を近づけることができる。
<2.第2の実施形態>
上述したように、本発明の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120によれば時刻によって振幅や周波数が変化するドップラ信号のI信号とQ信号の振幅を一致させることができる。ところで、ドップラセンサ110から得られるI信号及びQ信号の振幅の比率が、周波数ごとに異なる場合がある。図8は、I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図であり、ドップラセンサ110から得られるI信号及びQ信号の振幅の比率が、周波数ごとに異なる場合について示したものである。
ここで、図8のような振幅を有するI信号とQ信号に対し、上述の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120による振幅補正処理を実行すると、振幅は、図9に示したような波形になる。上述の第1の実施形態にかかる振幅補正装置120による振幅補正処理では、I信号及びQ信号の主要な周波数の振幅の比率からI信号とQ信号の比率が求められている。従って、図8のように、I信号及びQ信号の振幅の比率が、周波数ごとに異なる場合は、図9の破線の楕円で囲った部分のように、振幅をうまく補正できない。
そこで、以下で説明する本発明の第2の実施形態では、このようにI信号及びQ信号の振幅の比率が周波数ごとに異なる場合であっても適切に振幅を補正できる振幅補正装置および振幅補正方法について説明する。
[振幅補正装置の構成例]
図10は、本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の構成を示す説明図である。図10に示した振幅補正装置220は、一例としてI信号の振幅を補正するものを示している。また振幅補正装置220は、図2に示したドップラセンサ110からI信号およびQ信号の供給を受けるものとする。以下、図10を用いて本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の構成について説明する。
図10に示したように、本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220は、信号記憶部221と、短時間フーリエ変換部222a、222bと、振幅算出部223a、223bと、振幅比較部224と、振幅補正部225と、を含んで構成される。
信号記憶部221は、ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分(サンプル単位や時間単位等)記憶する。信号記憶部221は、記憶区間がデータで全て埋まったら、記憶したデータを短時間フーリエ変換部222a、222bへ出力する。なお、記憶区間がデータで全て埋まっている状態で信号記憶部221にドップラセンサ110からI信号及びQ信号が供給されると、信号記憶部221は最も古いデータを削除する。すなわち、信号記憶部221の記憶区間には、常に最新のデータが格納されていることになる。
短時間フーリエ変換部222a、222bは、それぞれ、信号記憶部221から供給されるI信号、Q信号に対して短時間フーリエ変換処理を行う。短時間フーリエ変換部222a、222bは、短時間フーリエ変換後の信号をそれぞれ振幅算出部223a、223bへ出力する。
短時間フーリエ変換は、ある波形に対して有限長の区間(窓幅)を持つ窓関数を、ある一定幅(シフト幅)ずらしながら掛けて切り出した区間に対してフーリエ変化を行う。窓関数は、有限区間以外で0となる関数、例えばハミング窓やハニング窓などのことをいう。
振幅算出部223a、223bは、短時間フーリエ変換部222a、222bから出力されたI信号およびQ信号の周波数ごとの振幅をそれぞれ算出する。振幅算出部223a、223bは、算出したI信号およびQ信号の周波数ごとの振幅を振幅比較部224へ出力する。
振幅比較部224は、振幅算出部223a、223bから出力されたI信号およびQ信号の周波数ごとの振幅の大小を比較すると共にその大小比率を算出する。振幅比較部224は、I信号およびQ信号の周波数ごとの振幅の大小比率を振幅補正部225へ出力する。
振幅補正部225は、振幅比較部224から出力された、I信号およびQ信号の周波数ごとの振幅の大小比率を用いて、短時間フーリエ変換前のI信号の振幅を補正して出力する。
振幅補正装置220は、かかる構成を有することにより、振幅や周波数が動的に変化し、またI信号及びQ信号の振幅の比率が周波数ごとに異なる場合において、I信号及びQ信号の振幅を補正することができる。
以上、図10を用いて本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の構成について説明した。次に、本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の動作について説明する。
[振幅補正装置の動作]
図11は、本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の動作を示す流れ図である。以下、図11を用いて本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の動作について説明する。
上述したように、I信号およびQ信号の振幅が周波数ごとに異なる場合には、第1の実施形態にかかる振幅補正方法では振幅をうまく補正できない。従って、本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220を用いた振幅補正処理では、短時間フーリエ変換を用いることで周波数ごとに振幅を比較し、周波数ごとに振幅が補正される。これにより、I信号およびQ信号の振幅が周波数ごとに異なる場合にも適切に振幅を補正することができる。
振幅補正装置220にドップラセンサ110からI信号およびQ信号が供給されると、振幅補正装置220は、信号記憶部221で、ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分記憶する(ステップS201)。ただし、補正を必要としない信号(ここではQ信号)の信号記憶部221からの出力は、現時刻のものではなく、記憶したデータの中間時刻のデータを出力する。例えば、信号記憶部221が1000サンプルデータ記憶可能であれば、信号記憶部221は、補正を必要としないQ信号は500番目と501番目のサンプルデータの平均値を出力する。これは、短時間フーリエ変換によって区間の中心から端にかけて信号の振幅を減衰させる処理による影響を考慮するためである。
ドップラセンサ110から出力されたI信号及びQ信号を、時系列で所定の時間分、信号記憶部221で記憶すると、続いて振幅補正装置220は、信号記憶部221で記憶した所定の時間分のI信号及びQ信号を、短時間フーリエ変換部222a、222bで短時間フーリエ変換する(ステップS202)。
具体的には、短時間フーリエ変換部222a、222bは、現時刻までに得られたI信号s’(t)及びQ信号s’(t)に対して、短時間フーリエ変換を行った信号S’(ω,τ)、S’(ω,τ)を求める。なお、ωは各周波数、τはシフト幅を表す。例えば信号記憶部221が1000サンプル記憶できるとすると、サンプリング周波数1kHzでサンプリングした場合に、信号記憶部221は1秒間のI信号s’(t)及びQ信号s’(t)を記憶する。この信号に対して、窓幅0.1秒(=100サンプル)、シフト幅0.05秒(50サンプル)で短時間フーリエ変換を行った場合、τ=0の時に0秒(0サンプル)から0.1秒(100サンプル)までの信号に対する周波数成分の複素信号が得られ、τ=0.05秒の時に0.05秒(50サンプル)から0.15秒(150サンプル)までの信号に対する周波数成分の複素信号が得られる。この処理を全てのデータに対して適応し、シフト幅間隔で窓幅長の周波数成分の複素信号の時系列データを求めることが出来る。S’(ω,τ)、S’(ω,τ)は、以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
窓関数h(t)は、下記の数式のようにハミング窓を用いる。
Figure 2013192048
なお、Nは窓幅であり、ここではN=0.1秒(=100サンプル)とする。
短時間フーリエ変換部222a、222bがI信号およびQ信号を短時間フーリエ変換すると、続いて振幅補正装置220は、振幅算出部223a、223bでI信号およびQ信号の振幅を算出する(ステップS203)。具体的には、振幅算出部223a、223bは、短時間フーリエ変換部222a、222bが出力したS’(ω,τ)、S’(ω,τ)に対して、周波数ごとのI信号およびQ信号の振幅α’(ω,τ)、α’(ω,τ)を算出する。α’(ω,τ)、α’(ω,τ)は以下のように求めることができる。
Figure 2013192048
上記ステップS203で、振幅算出部223a、223bがI信号およびQ信号の振幅を算出すると、続いて振幅補正装置220は、振幅比較部224で、振幅算出部223a、223bが算出したI信号およびQ信号の振幅を比較し、Q信号に対するI信号の比率β’(ω)を求める(ステップS204)。Q信号に対するI信号の比率βは以下の数式で表すことができる。
Figure 2013192048
なお、Mは所定の窓幅(ここでは0.1秒(=100サンプル))、シフト幅(ここでは0.05秒(=50サンプル))で切り出したデータ数になる。窓幅0.1秒、シフト幅0.05秒の場合は、M=19となる。
上記ステップS204で、振幅比較部224がQ信号に対するI信号の比率β’(ω)を求めると、続いて振幅補正装置220は、振幅補正部225で、振幅比較部224が求めた比率β’(ω)を、I信号をフーリエ変換したS’(ω)に乗じることで、振幅を補正したI信号を得て、さらに逆フーリエ変換することでより時間領域の信号を得る(ステップS205)。I信号の振幅は、以下の数式で補正できる。
Figure 2013192048
時間領域の信号は、窓関数により振幅が減衰されているため、中心の値のみ(例えば、データ数が100サンプルの場合は50番目のサンプルと51番目のサンプルの平均値)を、補正済みのI信号として出力する。
観測したドップラ信号において、非常にゆっくりとした動きである、例えば10Hz以下の低周波成分は、1周期分観測する前に対象動作が終了してしまうことが多いため、周波数解析の結果、ノイズが多いデータとなる場合がある。そのため、I信号及びQ信号の低周波成分の振幅を比較するには、長時間観測した信号を用いたり、短時間フーリエ変換で求めた振幅スペクトルの時間遷移を求めて平均を利用したりするなどして、低周波成分の振幅のノイズを低減させることができる。
図12は、I信号とQ信号の振幅の一例を示す説明図であり、図8に示したI信号及びQ信号に対して上述の本発明の第2の実施形態における振幅補正処理でI信号の振幅を補正した状態を示したものである。図12に示したように、上述の本発明の第2の実施形態における振幅補正処理でI信号の振幅を補正することで、Q信号に比べてI信号の振幅が大きく、また振幅の比率が周波数ごとに異なる場合でも、I信号とQ信号の振幅を一致させることができる。
以上、図11を用いて本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220の動作について説明した。以上説明したように本発明の第2の実施形態にかかる振幅補正装置220によれば、時刻によって振幅や周波数が変化するドップラ信号のI信号とQ信号の振幅が一致しておらず、また振幅の比率が周波数ごとに異なる場合であっても、いずれか一方の振幅を補正することで、両信号の振幅を近づけることができる。
<3.まとめ>
以上説明したように本発明の各実施形態によれば、時刻によって振幅や周波数が変化するドップラ信号のI信号とQ信号の振幅が一致していない場合であっても、いずれか一方の振幅を補正することで、両信号の振幅を近づけることができる。また、本発明の第2の実施形態によれば、時刻によって振幅や周波数が変化するドップラ信号のI信号とQ信号の振幅が一致しておらず、また振幅の比率が周波数ごとに異なる場合であっても、いずれか一方の振幅を補正することで、両信号の振幅を近づけることができる。
本発明の各実施形態によれば、ドップラセンサの出力信号のように、振幅や周波数が動的に変化する場合においても、I信号及びQ信号の振幅を適切に補正することが可能となる。そして本発明の第2の実施形態によれば、振幅や周波数が動的に変化するだけでなく、振幅の比率が周波数ごとに異なる場合においても、I信号及びQ信号の振幅を適切に補正することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ドップラセンサの信号に適用した例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、デジタル無線通信など、直交検波を利用したシステムに、上述の実施形態にかかる振幅補正処理を適用してもよい。
また例えば、上記実施形態では、I信号の振幅を補正するようにして、Q信号は補正せずに出力するように図示していたが、本発明は係る例に限定されるものではない。例えばI信号とQ信号の振幅を比較した上で、どちらの信号の振幅を補正するかを判断しても良い。例えばI信号とQ信号の振幅を比較し、振幅が大きい方の信号を補正するようにしてもよい。またI信号とQ信号それぞれの振幅を比較し、ある閾値以下の振幅を有している信号の方を増幅させるように補正しても良い。
10 移動物体
100 無線通信装置
110 ドップラセンサ
120 振幅補正装置
121 信号記憶部
122a、122b ヒルベルト変換部
123a、123b 瞬時振幅算出部
124 瞬時振幅比較部
125 振幅補正部
220 振幅補正装置
221 信号記憶部
222a、222b 短時間フーリエ変換部
223a、223b 振幅算出部
224 振幅比較部
225 振幅補正部

Claims (14)

  1. 同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶部と、
    前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行うヒルベルト変換部と、
    前記ヒルベルト変換部によりヒルベルト変換された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出する瞬時振幅算出部と、
    前記瞬時振幅算出部により算出された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅の比率を算出する瞬時振幅比較部と、
    前記瞬時振幅比較部が算出した比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正部と、
    を備えることを特徴とする、振幅補正装置。
  2. 前記ヒルベルト変換部は、前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行って解析信号を算出することを特徴とする、請求項1に記載の振幅補正装置。
  3. 前記瞬時振幅算出部は、前記ヒルベルト変換部が算出した解析信号の絶対値を用いて前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出することを特徴とする、請求項2に記載の振幅補正装置。
  4. 前記同相信号及び前記直交信号は、直交検波により得られるものであることを特徴とする、請求項1に記載の振幅補正装置。
  5. 前記同相信号及び前記直交信号は、ドップラセンサの出力であることを特徴とする、請求項1に記載の振幅補正装置。
  6. 請求項1に記載の振幅補正装置を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  7. 同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶部と、
    前記信号記憶部が記憶した前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対して短時間フーリエ変換を行う短時間フーリエ変換部と、
    前記短時間フーリエ変換部により短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅を算出する振幅算出部と、
    前記振幅算出部により算出された前記同相信号及び前記直交信号の周波数ごとの振幅の比率を算出する振幅比較部と、
    前記振幅比較部が算出した周波数ごとの比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正部と、
    を備えることを特徴とする、振幅補正装置。
  8. 前記振幅比較部は、前記同相信号及び前記直交信号の低周波成分の振幅を比較する際に、長時間観測された前記同相信号及び前記直交信号を用いることを特徴とする、請求項7に記載の振幅補正装置。
  9. 前記振幅比較部は、前記同相信号及び前記直交信号の低周波成分の振幅を比較する際に、前記短時間フーリエ変換部により短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅スペクトルの時間遷移を求めて平均したものを用いることを特徴とする、請求項7に記載の振幅補正装置。
  10. 前記同相信号及び前記直交信号は、直交検波により得られるものであることを特徴とする、請求項7に記載の振幅補正装置。
  11. 前記同相信号及び前記直交信号は、ドップラセンサの出力であることを特徴とする、請求項7に記載の振幅補正装置。
  12. 請求項7に記載の振幅補正装置を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  13. 同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶ステップと、
    前記信号記憶ステップで記憶された前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対してヒルベルト変換を行うヒルベルト変換ステップと、
    前記ヒルベルト変換ステップによりヒルベルト変換された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅を算出する瞬時振幅算出ステップと、
    前記瞬時振幅算出ステップにより算出された前記同相信号及び前記直交信号の瞬時振幅の比率を算出する瞬時振幅比較ステップと、
    前記瞬時振幅比較ステップが算出した比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正ステップと、
    を備えることを特徴とする、振幅補正方法。
  14. 同相信号及び直交信号を所定期間記憶する信号記憶ステップと、
    前記信号記憶ステップで記憶された前記所定期間の前記同相信号及び前記直交信号に対して短時間フーリエ変換を行う短時間フーリエ変換ステップと、
    前記短時間フーリエ変換ステップにより短時間フーリエ変換された前記同相信号及び前記直交信号の振幅を算出する振幅算出ステップと、
    前記振幅算出ステップにより算出された前記同相信号及び前記直交信号の周波数ごとの振幅の比率を算出する振幅比較ステップと、
    前記振幅比較ステップが算出した周波数ごとの比率を用いて、前記同相信号または前記直交信号の振幅を補正する振幅補正ステップと、
    を備えることを特徴とする、振幅補正方法。
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