JPH10173721A - Mqam信号復調方法 - Google Patents

Mqam信号復調方法

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JPH10173721A
JPH10173721A JP9273232A JP27323297A JPH10173721A JP H10173721 A JPH10173721 A JP H10173721A JP 9273232 A JP9273232 A JP 9273232A JP 27323297 A JP27323297 A JP 27323297A JP H10173721 A JPH10173721 A JP H10173721A
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    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
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    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3845Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier
    • H04L27/3854Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier using a non - coherent carrier, including systems with baseband correction for phase or frequency offset
    • H04L27/3872Compensation for phase rotation in the demodulated signal

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送された符号の知識なしに比較的高位レベ
ルのMQAM信号をフィードバックなしで復調するため
の方法の提供。 【解決手段】 比較的高位レベルのMQAM信号の、伝
送された符号の知識なしでの、復調のために、ベースバ
ンド信号のMQAM信号に対応するクロック周波数によ
るサンプリングの後、クロック位相誤差が計算され、そ
れを内挿することによってベースバンド信号の対応する
時間シフトが補償される(クロック同期)。引き続い
て、搬送波周波数と搬送波位相のずれが、フーリエ変換
を使うか、または、時間領域でのコンボリューションを
取ることによって、最尤定理に従って、フィードバック
なしに、計算され、それによって、データ列が補償され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は比較的高位のレベル
のMQAM信号に対して、特にフィードバックを用いる
ことなく、また、伝送された符号の知識なしに、そのよ
うな信号を復調する方法に向けられている。
【0002】
【従来の技術】比較的高レベルのQAM(Quadra
ture Amplitude Modulated)
信号(たとえば、4,16,32,128,256 Q
AM信号)に対して、受信された信号は、受信側で、送
信側の搬送周波数に対応するヘテロダイン周波数を持っ
た発振器を用いて、ベースバンドに変換される。変換さ
れたベースバンド信号(複数)は、使用しているQAM
変調法によってあらかじめ決められたクロック周波数で
サンプリングされる。このようなMQAM信号に対して
従来から公知の復調方法は、ヘテロダイン発振器の周波
数と位相が送信側の搬送波の周波数と位相に正確に制御
されるごとき制御回路によって動作するものである(ド
イツOS4306881、ドイツOS444663
7)。そこで、正しい位相関係にあるクロック信号が、
制御された発振器の働きによって、位相検出器を通じ
て、上述のようにベースバンドに変換されたベースバン
ド信号から抽出され、それらのベースバンド信号は、そ
れぞれに、上述のクロック信号で、正確に所定の符号時
間ごとにサンプリングされる。(たとえば、Hoffm
annの「QAM信号に対する新しい搬送波発生方式」
回路とシステムに関するIEEE国際シンポジウム、フ
ィンランド、88年7月、599−602ページ)。
【0003】これらの既知の復号方法は比較的長いデー
タ収集時間を要するという不利な点を持っており、極端
な場合には、ハングアップと称する事態にまで発展す
る。それらの方式は、データ取得時間があまり重要なフ
ァクターとはならない場合の非常に長い符号列に対して
だけ適用可能であろう。しかし、これら既知の方法は、
非常に短い符号列を持つTDMA(Time Divi
sion Multiple Access時分割多重
アクセス)と称される方式には適さない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
述のようなMQAM信号に対して、伝送された符号の知
識なしに、短い符号列に対して速い同期を取ることをも
可能するような復号方法を創り出すことである。
【0005】
【課題を解決するための手段と発明の効果と発明の概
要】上の目的は、本発明の原理に従って、比較的高位レ
ベルのMQAMを、MQAM信号に対応するクロック周
波数を持つベースバンド信号をサンプリングすることに
よって、伝送された符号の知識なしに、比較的高位レベ
ルのMQAMを復調する方法において、達成されるもの
である。まず、クロックの位相誤差を推定(計算)し、
この推定されたクロックの位相誤差を用いて内挿を行い
(クロック同期)、つぎに、搬送波の周波数のオフセッ
トならびに搬送波の位相のオフセットをフィードバック
を用いることなく、最尤定理に従って計算し、さらに、
これをフーリエ変換を用いるか時間領域でコンボリュー
ションを取るなどすることによって、データ列の補償を
行うものである。
【0006】本発明の方法は、制御を行うことなく、純
粋に解析的に受信したQAM信号の速やかな同期を可能
とするものである。したがって、データ取得時間は厳密
に決定でき、ハングアップなどと称する事態は起こり得
ない。その上、送信された符号の知識を何等必要としな
い。本発明の方法においては、クロックとか位相、搬送
波周波数オフセット、搬送波位相オフセットなどの同期
に必要なパラメータは純粋に解析的に、したがって、極
端に少ない負担で計算される。既知の復調方法と異なる
点は、ベースバンドへの再変換を行うためのヘテロダイ
ン発振器が、周波数や位相に関して所定レートの値に制
御されるのではなくて、ヘテロダイン発振器が、符号の
レートについて正確に数パーセント以内にその搬送波周
波数をセットし、一方、それでも残る潜在的な周波数な
らびに位相の誤差が、対応するベースバンド信号の補償
によって純粋に計算的に考慮される、と言う点である。
【0007】同じことが、フリーホイール式クロック発
生器についても云える。フリーホイール式クロック発生
器では、クロック周波数が、そこで用いられているMQ
AMの方式に応じて選択され、その際のクロック位相に
残る潜在的誤差は平均化されることなく、ベースバンド
信号の補償によって除去されるのである。200符号周
期を含むに過ぎない観測時間のごとき最短時間での同期
が256QAM変調に対しても可能である。本発明は、
したがって、一つバースト内に短い符号列のみを含むT
DMA伝送法の復調に特に適している。実施例におい
て、搬送波に対して周波数と位相のオフセットを推定す
るのに適用される本発明の技術は、この目的のために適
しているだけでなく、他の目的にも、たとえば、未知の
周波数を持つじょう乱を受けた正弦波の周波数を推定す
るのにも適している。この発明にかかるMQAM信号復
調方法は、ベースバンド信号を用いたデータ列で表され
た伝送符号によって発生された比較的高位レベルのMQ
AM信号を、伝送された符号の知識なしに、復調する方
法であって: (a)MQAM信号に対応するクロック周波数を持つベ
ースバンド信号をサンプリングすること、(b)上記サ
ンプリングの結果に基づいてクロックの位相誤差を推定
し、この推定されたクロックの位相誤差で内挿を行うこ
とにより、ベースバンド信号の対応する時間的シフトを
補償すること、及び(c)搬送波の周波数のずれと位相
のずれをフィードバックを用いることなく、最尤定理に
従って、フーリエ変換からなるグループから選んだ手続
き用い、時間領域でコンボリューションを取ることによ
り、データ列の補償を行うこと、を含む方法である。
【0008】
【好適な実施例の説明】図1はMQAM信号の送信側の
編集を模式的に示している。シリアルパラレルコンバー
タ1において、送信すべき幾つかのシリアルデータのm
ビットが融合してより複雑な複素符号を形成する。複素
信号空間はM個の要素からなっている。このようにして
実部と虚部を持つ複素符号のワードがマッパー2で発生
され、これらは、つづいて、搬送波発生器3の搬送波周
波数によって互いに90度だけ位相シフトした伝送可能
なMQAM高周波信号を形成するように合体される。
【0009】図2は、対応する直交受信器を示してい
る。受信されたMQAM高周波信号は、2個のミキサー
4、5で、互いに90度だけ位相シフトした搬送波発振
器6からのヘテロダイン周波数と混合され、再びベース
バンドに引戻される。このベースバンド信号は、引き続
き、それぞれに用いられたMQAM方式のクロック周波
数に応じた周波数のクロック周波数を持つクロック発生
器でサンプリングされる。そのサンプリング速度はサン
プリング定理が満足される程度には十分高く選んでおく
必要がある。既知の復調方式とは対照的に、本発明で
は、発振器6は何等厳密な搬送周波数や搬送波位相に再
調整されることはない。むしろ、発振器6は送信側の搬
送周波数を符号伝送速度の数パーセント以内で周波数に
ついてだけ厳密にセットされるだけである。クロック発
生器7はまた位相については制御されていない。クロッ
ク周波数が、用いられているMQAM方式の値にセット
されるだけである。
【0010】本発明によれば、発振器6が制御されてい
ないので、搬送波の周波数ならびに位相の誤差が潜在的
に存在するため、残留する位相誤差は、後段での計算過
程によって補償される。このベースバンド信号について
の補償は、以下にその機能と動作について詳細に述べる
補償段8でさらに確実なものとされる。図3は図1なら
びに図2を参照して等価なベースバンド表示で表現され
る伝送モデルを示している。出発点は伝送さるべき次の
ディジタル復素信号列so(t)である。
【0011】
【数1】
【0012】この信号は時刻 t=v・Tでの実部と
虚部との符号値aI.vQ.vで重みづけされた2
個のディラックパルスの和として表わされる。MQAM
符号
【0013】
【数2】a=aI,v+jaQ,v
【0014】は、すでに述べたように、aI,v.,a
Q,v∈{±1,±3,±5,…}の値を仮定してい
る。伝送フィルターを通過した信号s(t)は、パル
ス応答h(t)とのコンボリューションによって導く
ことができる。
【0015】
【数3】
【0016】理想的なサンプリング時間と比較して得ら
れた時間のオフセットεT(受信側では未知)は以下
のようなシステムブロックで実現できる。それによっ
て、誤差の値は−0.5〈ε〈0.5の範囲にはいる。
s(t)は
【0017】
【数4】
【0018】となる。復調段階で発生する周波数オフセ
ットΔfと位相オフセットΔΦは回転ポインターEXP
(j(2πΔft+ΔΦ))で考慮される。このように
して、等価ベースバンドでの伝送信号s(t)はs
(t)=s(t)EXP(j(2πΔft+ΔΦ))と
表わされる。伝送信号s(t)は、伝送途上で付加的
ホワイトガウス雑音(AWGN)n(t)でじょう乱を
受けて、信号r(t)
【0019】
【数5】r(t)=s(t)+n(t)
【0020】となる。いま考えているQAM伝送におい
て、ノイズn(t)が複素数n(t)=n(t)+j
(t)であるとする。実部n(t)と虚部n
(t)とは両側波パワー密度スペクトル(LDS)N
/2を持っており、それらは互いに統計的に独立であ
る。伝送信号SM(t)の平均パワーは、その期待値が
時間独立で、周期Tで周期的であることから
【0021】
【数6】
【0022】と表わされる。伝送信号の平均符号エネル
ギーは、したがって、
【0023】
【数7】
【0024】と表わされる。図3で示された出力の列x
がオバーサンプリング係数ov=T/Tで表わさ
れる。ただし、Tは符号周期を、Tはサンプリング
周期を表わすものとする。図4に示すように、同期は次
の3段階に分かれている。 A. クロック同期 B. ダイナミックス推定 C. 搬送波同期
【0025】《A. クロック同期》列x(図3も参
照)がまず、未知の規格化された時間オフセットεのク
ロック位相を推定するために採用される。 クロック同
期の方法は、フィードバックを使わない既知のもの
(K.Schmidt:高効率バンド幅移動無線システ
ムのためのディジタルクロック回復、 ダルムシュタッ
トの通信技術学会(Inst.Nachrichten
technik)への投稿、1993年12月、ならび
に、Oerder:データ伝送におけるディジタルクロ
ック同期のためのアルゴリズム、アーヘン大学電 フィルターによって相殺される。次に、アンダーサンプ
リングがオーバーサンプリング係数ovによって実行さ
れ、列wが、符号時間ごとに位相回転するサンプル値
を表すことになる。
【0026】その総量の情報を評価することによって未
知の係数c(図3参照)のダイナミック推定が引き続い
て実行され、次にその積は推定値cによって相殺され
る。ここで発生した列zが周波数と位相の推定値とし
て採用される。推定値で実行された周波数と位相の補償
の後に列wが生成される。これは、理想的な場合に
は、伝送された符号列aに等しくなる。この補償につ
いての基礎的な測定の結果は次の文献に見られる。
(K.Schmidt:高効率バンド幅移動無線システ
ムのためのディジタルクロック回復、ダルムシュタット
の通信技術学会(Inst.Nachrichtent
echnik)、への投稿、1993年12月、及び、
Kammeyer:「通信伝送」シュトットガルトのT
eubner出版、1992年)。
【0027】N符号周期の測定間隔がすべての推定につ
いて仮定されている。 《B. ダイナミックス推定》ダイナミックス推定が必
要になるのは、MQAM伝送における符号の位相にも、
また、符号の量にも情報が含まれているからである。ダ
イナミックス推定は次の3段階で実行される。 1.前(まえ)推定 :まず最初に、ダイナミックスの
粗い推定(粗推定)が、有用な信号量の計算から得られ
た平均値を対応するMQAM変調の符号量の統計的平均
値と比較することによって解析的に実行される。 2.粗推定:次に、推定すべき倍率定数を探索法で変化
させ、対数類似度関数を最大にするよう定数を選ぶ。ダ
イナミックス推定のこの方法は、受信信号の分布密度関
数の符号量の静的な分布密度関数との相関であると解釈
することができる。 3.精細推定:この値から進んで、つぎに、精細推定値
が最尤定理にもとづいて解析的に計算される。使用する
段階の数は所望の精度に依存している。たとえば、長い
観測時間 Nが与えられた場合には、まえ推定だけで十
分であり、一方、短い観測時間でステップ数がM=25
6と大きい場合には、3段階すべてが必要になる。
【0028】《前推定》まず、ダイナミックスの最初の
推定は、対応するMQAM信号のコンステレーションの
符号量の理想的な期待値に対して平均の有用な信号量を
比較することによって実行される。MQAM符号のアル
ファベットのM個の異なる符号Aを用いれば、符号量
の理想的な期待値Betrid
【0029】
【数8】
【0030】で計算される。詳しくは、種々の変調レベ
ルに対して、以下の値が導かれる。
【0031】
【表1】
【0032】N個の値から導かれる推定量は次式で与え
られる。
【0033】
【数9】
【0034】
【0035】
【数10】
【0036】《粗推定》粗推定の方法は最尤定理にもと
づいて導かれたものである。推定ダイナミックスの原理
は読み込まれた符号量の相対周波数のMQAM信号の分
布密度関数との相関度に基礎をおいている。出発点は最
大類似度関数に対する以下のアプローチである。有限な
数の符号に対して無限の観測時間が与えられているもの
とする。期待値はすべての観測過程にわたって最大にさ
れるべきである。
【0037】
【数11】 推定パラメータが含まれていないので、r(t)は省略
できて、展開は、そのかわり、T・|xでなさ
れる。規格化
【0039】
【数12】
【0040】を用い、
【0041】
【数13】
【0042】の計算を用いて、次式が得られる。
【0043】
【数14】
【0044】指数の部分の和を真数部の積に直して、次
式が得られる。
【0045】
【数15】
【0046】各符号aは互いに統計的に独立なので、
積は期待値を形成してから実行することができる。すな
わち、
【0047】
【数16】
【0048】Δf、ΔΦは未知であるからテストパラメ
ータとして導入されるべきではない。最大対数類似度関
数が探索され、そうして、図5によって、十分大きな信
号対雑音比が得られ、ゆらぎ
【0049】
【数17】
【0050】が非常に小さいので、次の近似が許され
る。この近似に対して、Δf、ΔΦが既知である必要は
ない。
【0051】
【数18】
【0052】この近似は、evtが、未知の周波数と位
相のオフセットのために、同様、未知なので、必要であ
る。データ依存形の推定誤差は、この近似によっては起
こらない。何故なら、信号対雑音比E/N→∞と増
大したとき、列が
【0053】
【数19】
【0054】と増大するからである。 わち、
【0055】
【数20】
【0056】式(3)を対数類似関数に代入することに
よって、
【0057】
【数21】
【0058】が得られる。対数類似関数と称されるもの
は、対数をとって得られる。このことは、何等、積をと
る必要がなく、ただ和をとるだけでよいという利点を提
供する。このことが簡単に実現できるのは対数関数In
が厳密に単調関数であり、したがって、最大の位置が変
らないからである。すなわち、
【0059】
【数22】
【0060】この表式は、したがって、受信された符号
の量にだけ依存している。周波数や位相のオフセット
は、これまでに行ってきた近似のゆえにこの式中には入
ってこない。|A|の量を持つ符号アルファベットa
∈AよりなるM個の可能な符号すべてについての期
待値を作ることにより次式が与えられる。
【0061】
【数23】
【0062】 を簡単化することである。次の関係が項T/Nと信
号対雑音比E/Nとの間に存在する。
【0063】
【数24】
【0064】ただし、
【0065】
【数25】
【0066】である。これらの観察における信号対雑音
比が自由に選べる定数を表しているので、以下に、信号
対雑音比が、E/N〉〉1で、図5によって、最大
の領域|x|→
【0067】
【数26】
【0068】この近似において、nは、量|A|が
符号アルファベットのM個の値にわたる和の中でどの程
度の頻度で起こるかを示している。さらに、各信号の量
|x|は、 図6の各「ローブ」の重なり部は、以下のことが|A
|≠|a|に対して成立するので、非線形性の実行に
対して無視される。
【0069】
【数27】
【0070】対数類似度関数の近似のために、
【0071】
【数28】
【0072】と置く。シミュレーションで、係数 n
/Mを持つ各和の項の重み付けは何の利点ももたらさな
いことが示されている。したがって、結局、
【0073】
【数29】
【0074】が対数類似度関数の近似のために得られ
る。多くの決定誤差が推定さるべきc が前推定されなければならない。c=1で256QAM
の場合のシミュレート結果の例を図7に示す。 こで実行されたシミュレーションでは、与えられた短い
観測長、すなわち、前推
【0075】
【数30】
【0076】の範囲変化させるだけで、最大10%の誤
差におさまった。ステップ幅dcは、可 るよう細かく選ばれなければならない。大まかな指針と
して、次のステップ幅が導かれている。
【0077】
【表2】
【0078】 は図8の理想的なコンステレーションを持つ受信符号量
のヒストグラムとの相関
【0079】《精細推定》 援用形のバージョンにおいては、期待値が対数類似度関
数に形成されないので、 な確率で正しく推定できるので、最大化は次式を計算す
ることによって見つけることができる。
【0080】
【数31】
【0081】 精細推定の計算ルールが次の式(5)によって表され
る。
【0082】
【数32】
【0083】 先の粗推定値から得られる。この式は簡単にチェックす
ることができる。無限に大きい信号対雑音比E/N =|a|となるエラーフリーを保証し、したがって、
(5)式による精細推定が
【0084】
【数33】
【0085】に従う正確値を提供することになる。した
がって、ダイナミックス補正の実行過程は、変調段階に
与えられた信号対雑音に対して、比所望の正確度をもっ
て、用いている推定法に必要な段階数だけが使われるデ
ータセットを用いて適用可能である。
【0086】
【数34】
【0087】はダイナミックス補正法の品質に対する評
価基準と見ることもできる。この目的のために、図9
は、256QAM(c=1とセットしたとして)のダイ
ナミックス推定の標準偏差の種々の観測長(=符号の数
N)に対するシミュレーション結果を、3段階すべてを
使った場合について、示している。11ページの表によ
れば、
【0088】
【数35】
【0089】が成立しておれば、エラーなし符号決定が
可能である。256符号という短い 確な決定は起こらない。
【0090】《C.搬送波ならびに位相の同期》搬送波
と位相の同期はNDA法(Non Data Aide
d)すなわち、伝送された符号の知識を使わない法)に
従って、最尤定理にもとづいて実行される。以下のDA
法(Data Aided、すなわち、推定された符号
の助けを借りる法)はオプションであって、推定された
周波数ならびに位相の誤差の理論上到達可能な分散値に
まで到達することができる。この方法は、最高の正確度
が要求される場合(たとえば、符号数Nが小さい場合)
にのみ使うようにすべきである。
【0091】《NDA法》 提供する。従来から公知の方法とは対照的に、ここで以
下に述べるアルゴリズムは、「オープンループ」構造
で、解析的に実現可能なものである。周波数と位相の推
定に対して最大化されるべき類似度関数は(c=1、ε
=0とセットした場合)次式で表される。
【0092】
【数36】
【0093】 符号aに対する期待値を表している。テストパラメー
タ(一般に、上付き波型 て採用される。MQAM伝送においては、M個の等頻度
の符号Aが発生する。多少、長目の計算の後、類似度
関数は次式のいように簡単化される。
【0094】
【数37】
【0095】ここで定数constは以後重要でない定
数をまとめたものである。類似度関数にはアナログの時
間カーブは起こらず、符号時間毎にサンプリングの列z
(図3参照)が存在するだけであることがわかる。対
数関数は単調増加であり、その最大点を更することはな
い。したがって、次の式(6)によって類似度関数が得
られる。
【0096】
【数38】
【0097】以下の段階では、入力列は、次の式(7)
によって極座標に変換しておくことが必要である。
【0098】
【数39】
【0099】一般的な複素変数zを用いて、非線形性を
【0100】
【数40】
【0101】と定義する。式(8)を式(6)に代入す
ることによって、対数類似度関数が
【0102】
【数41】
【0103】と導ける。実行可能な方法に到達するため
に、以下のことが使われる。すなわち、NL(z)のフ
ーリエ級数展開が位相に対して実行される。
【0104】
【数42】
【0105】という複素変数の極座標表示を用いて、非
線形性は、次の(9)式によるフーリエ級数展開によっ
て表される。
【0106】
【数43】
【0107】ここで、第β項目のフーリエ係数は |z
| にのみ依存しており、式(8)の非線形性の代入に
よって、次の(10)式によって与えられる。
【0108】
【数44】
【0109】以下のことを注意すべきである。 ・ 位相についての対称性が偶数であるために、K
β(|z|)は実数である。 ・ π/2の位相の対称性のために、各4番目毎の係
数、β=0,±4,±8,・・・のみがゼロでない。 ・ 係数はFFT(高速フーリエ変換)で計算できる。 ・ Kβ(|z|)は前もって計算しておき、適当に小
さなΔ|z|格子間隔でメモリーのテーブルに格納して
おく。本研究の過程で、係数K(|z|)は理想的な
符号量|z|=|Aα|においてのみ満足されることが
示された。対数類似度関数は、したがって、次のように
書くことができる。
【0110】
【数45】
【0111】最初の和の項は推定すべきパラメータに独
立であるから、周波数と位相の推定に無関係である。次
の(12)式による1次近似においては、4次のフーリ
エ係数K(|z|)のみになってしまう。
【0112】
【数46】
【0113】 ルのポインターがほぼ正確に、正の実軸に沿っていると
いうことが近似できるので、式(12)はさらに次の式
(13)のような簡単化が許される。
【0114】
【数47】
【0115】 定の問題が2個の1次元の問題に帰着されたことにな
る。また、探していた最大は式(13)の2乗でシフト
するものではない。しかし、この(13)式の2乗によ
って、解析的に次のような更なる発展が可能となる。そ
こで、
【0116】
【数48】
【0117】を最大化することとする。次の式(14)
を代入する。
【0118】
【数49】
【0119】この式は |x|=x・xの関係を用
いて導いた。その結果、次式が得られる。
【0120】
【数50】
【0121】 6)による極座標表示を用いれば、
【0122】
【数51】
【0123】次の式(17)の和の表式の実部が得られ
る。
【0124】
【数52】
【0125】非常に小さな偏角を用いると、次の近似表
【0126】
【数53】
【0127】がコサイン関数に対して成立する。 る。したがって、次の式(18)が得られる。
【0128】
【数54】
【0129】コサイン関数の周期性のために、式(1
7)中の位相β(μ)は不連続性を持っことが許されて
いることに注意してほしい。一方、この不連続性は、近
似式中でも定義されている「折り畳まれていない位相」
β(μ)のために、式(18)中では起こらない。こ
の状況は図10中に図示して示した。
【0130】
【数55】
【0131】を代入する。したがって、次式が成立す
る。
【0132】
【数56】
【0133】 析的推定値を得ることができる。すなわち、
【0134】
【数57】
【0135】以上の推定において、Nsumが一般的に
使われた。このことを更に以下に議論しよう。探索され
た周波数オフセットは、線形で、量で重み付けした折返
しによって導かれる。式(15)の和の表式sum
(μ)
【0136】
【数58】
【0137】はFFTを用いて非常に効率的に計算する
ことができる。k(v)は式(11)によって、因果性
があるから(図11参照)、低い方の和の限界はゼロに
セットすることができ、次式が得られる。
【0138】
【数59】
【0139】この表式において、z変換を行うと、
【0140】
【数60】
【0141】が導かれる。FFTの循環的なコンボリュ
ーションは、
【0142】
【数61】
【0143】がFFTの長さにわたって成立するとき、
z変換の線形なコンボリューションに対応する。この目
的のために、対応するベクトルは変換に先立ってゼロに
しておかなけわばならない。和の表式は次の式(20)
での以下の手続きに従って計算することができる。
【0144】
【数62】
【0145】和の項sum(μ)の「折り畳まれていな
い」位相を発生させるため、2つの隣り合う要素の位相
差Δβ(μ)∈[−π,+π]がまず決定され、それら
の位相差の値が集計される。連続位相の計算対する回路
ブロック図が図12に示してある。実際に実行する場合
には、データ依存形の誤差がsum(μ)に不正確さを
与えることである。これはまた、連続位相カーブβ
(μ)を与えた場合、図13に示すように、望ましく
ない2πの「サイクルスリップ」を起こすことになる。
線形な折り 起こり得るので、このような不正確さが生じる。推定さ
れた位相カーブは理想的な位相カーブとはかなり食違っ
たものとなっている。サイクルスリップを検出し、位相
カーブβ(μ)における2πの不連続性を直ちに取除
こうとするやり方はほとんど有用でなく、しかも不確か
であることがわかっている。よりよい解決法は、サイク
ルスリップを回避することである。このことは和の表式
sum(μ)中のk(v)を一度ならず、何度でも繰り
返しそれ自身とコンボリューションを取ることで達成さ
れる。これはまた、周波数領域での指数化操作による強
化法に対応しており、計算は容易になる。この結果、よ
り強化された平均効果が生じ、グリッチが防げる。式
(20)の手順は、そこで次の式(20)によって拡張
される。ただし、potは指数化係数を示している。
【0146】
【数63】
【0147】研究の結果、大きくじょう乱を受けた25
6QAMに対してさえ、 pot≦5で十分適当で、そ
れ以上係数を大きくしても、改善は見られなかった。
「サイクルスリップ」を抑圧するこの方法について、発
明者は、これまで知られていなかった技術であると確信
しており、特許請求範囲の構成要素となっている。「サ
イクルスリップ」を回避するこの方法はMQAM同期に
限られるものではなく、より広範囲に特許されるべきも
のである。この方法を用いて、大きなグリッチ(列gl
itch(v)でモデル化される)と大きなじょう乱
(ノイズ列n(v)でモデル化される)を含む一般的な
列k(v)の周波数Δfは次の式(22)で高精度に推
定できる。
【0148】
【数64】
【0149】この推定の分散は理論的に可能なCran
er−Raoの極限まで到達する。さらに、次に示す位
相についての推定を用いれば、位相ΔΦも推定できる。
その動作特性が図14と図15に示してある。両図にお
いて、sum(v)は256QAMに対して、N=10
24符号にわたる観測長で、Δf=ΔΦ=0で大きなじ
ょう乱E/N=15dBを仮定して、示してある。
図14では、pot=2が、図15では、pot=5が
それぞれ選ばれている。これら2つの図を比較すること
によって、サイクルスリップが高いべき乗での平均化の
効果によって消え、グリッチがsum(μ)中で起こら
ないために、規定の位相ゼロ(Δf=ΔΦ=0)からの
位相の大きなずれは最早起こらない。この方法はまた、
信号対雑音比が低い状況に対しても、非常に高い耐力が
あることがわかった。さらに、全部の列sum(μ)を
推定のために使う必要はない。むしろ、式(19)にお
いて
【0150】
【数65】Nsum≦0.75・N
【0151】の和の項数で十分である。(Nは符号周期
で表した観測長)和の項数を大きくしても、推定の結果
を改善することはできない。かなり小さなNsum
も、同程度の誤差の分散が得られる。シミュレーション
ではNsum=0.25・Nを採用した。 ならず、それによって位相決定のための1次元推定の問
題が
【0152】
【数66】
【0153】のように再び得られる。この式は、オーバ
ーオールの表示gesがこの式中で実数であるときに最
大になる。位相オフセットは、したがって、偏角の形成
を通して、次の式(23)から得られる。
【0154】
【数67】
【0155】符号アルファベットのπ/2の回転対称性
のため、もちろん、ΔΦ剰余π/2が決定されるに過ぎ
ない。
【0156】
【数68】
【0157】を参照して、使われる。図16と図17
は、周波数オフセットと位相オフセットのシミュレーシ
ョ ン結果を、それぞれ、信号対雑音比E/Nの関
数とし、種々の観測長をパラメータとして示している。
式(12)に従って最初のフーリエ係数だけが使われて
いるために、E/Nが15dB以上になると、オフ
セットの改善に停滞が見られる。これはデータ依存形の
推定誤差によるものである。もし、図中に破線で示した
ような理論的に到達可能な限度にまで到達したければ、
次章で説明するDA推定法を行なう必要がある。まとめ
ると以下のようになる。現在まで、高位のレベルにある
MQAM変調ににおいて周波数と位相の両方のオフセッ
トを伝送されてきた符号の知識なしに解析的に計算する
方法はなかった。ここに、その実行方法を図18にまと
めて示して置く。数値的に扱える方法に到達するため
に、類似度関数の非線形性のフーリエ級数展開が行われ
る。フーリエ級数のただ1個の係数を使うのが適当であ
ることがわかっている。その結果、周波数オフセット
を、次に位相オフセットを、位相折返しの助けを借りて
オープンループ法で、2段階で計算することができる。
さらに、サイクルスリップと称される問題(折返されて
いない連続な位相の計算における2πの位相不連続)
は、複素ポインターの量についてのグリッチを引起こす
ので、位相折返しで解決しておく必要がある。これらの
サイクルスリップは、多重のコンボリューション操作に
よって効果的に抑圧される。すなわち、総量のゆらぎが
コンボリューション毎にはっきりと減少させられる。こ
の量で重み付けした位相折返しの結果、周波数オフセッ
トの推定値が直ちに得られる。次に、受信信号が推定さ
れた周波数で補償され、その出力のデータセットが位相
オフセットの推定に使われる。位相オフセットの推定
は、類似度関数の最初のフーリエ係数を用いて行われ
る。引き続いて、オプションとして、改良されたDA推
定法を使うことも可能である。
【0158】《DA法》位相の推定に対するDA法は、
たとえば、QPSK変調方式に対して、既に文献中で議
論されている(F.M.Gardner:ディジタルで
の実施に適した復調器基準回復技術、ESAレポート、
1988年)。しかし、これは位相推定についてだけで
あって、周波数と位相の両方についてではない。しか
し、その基礎は与えている。そこで、この文献から知ら
れる方法を拡張することによって、周波数と位相の両方
についての推定が可能となった。DA法では推定された
符号の列が存在しなければならない。図19によれば、 決定ユニットによって推定されていなければならない。
まだ推定されていなかった精細推定値ΔffineとΔ
Φfineが、対数類似度関数
【0159】
【数69】
【0160】の最大化によって決定される。ここで、式
(24)で定義されたポインター
【0161】
【数70】
【0162】は実軸上に回転引き戻しされ、周波数と位
相についての正確な推定値が得られる。さらに導出をす
すめてゆくためには、次の式(26)による極座標表示
【数71】
【0163】の採用が推奨される。これを式(24)に
代入することによって、次式が得られる。
【0164】
【数72】
【0165】コサイン中の偏角は最大の領域では非常に
小さいので、次の近似
【0166】
【数73】
【0167】が許される。NDA推定が既に非常によい
結果を与えているので、求めている位相は数度に過ぎな
いことに注意してほしい。したがって、NDA法と違っ
て、折り畳まれていない位相を計算する必要もなく、上
の近似を適用することができて、
【0168】
【数74】
【0169】が得られる。 中まで計算しておき、それらを次のようにゼロと置く。
【0170】
【数75】
【0171】マトリックスで書けば、上の式は
【0172】
【数76】
【0173】となる。これを位相と周波数のオフセット
について解けば、探している解は次の式(27)で得ら
れる。
【0174】
【数77】
【0175】図19はDA法の回路のブロックダイアグ
ラムである。種々の変更や変形は当該分野に精通した何
人によっても提案され得るであろうが、そのようなすべ
ての変更や変形は、本発明者の当該分野への寄与の範囲
内に正当かつ適宜に入るべきものとして、ここに承認さ
れるべき特許の範囲内で実施できるということが本発明
者の意図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】MQAM信号の送信側の編集を示すブロックダ
イアグラム。
【図2】図1の送信器とともに使用され、これに連動す
る直交受信機のブロックダイアグラム。
【図3】本発明の原理に従う図1、2の送受信器の配列
のための等価ベースバンド表示による伝送モデルを説明
するブロックダイアグラム。
【図4】本発明の方法で生起する同期を図示するブロッ
クダイアグラム。
【図5】模範的な推定に対するポインターダイアグラム
を示す図。
【図6】信号対雑音比E/N=40dBの場合の6
4QAMに対する類似度関数の計算における非線形性を
示す図。
【図7】Tbeab=512・T,信号対雑音比E
/N=40dBの256QAMに対する式(4)によ
る類似度関数の発生を示す図。
【図8】異なるクラスを示す符号値に対するヒストグラ
ム。
【図9】256QAMに対する信号対雑音比とダイナミ
ック推定の標準偏差との間の関係を示す図。
【図10】連続的な位相の値の計算を示す図。
【図11】sum(μ)の和の表式の計算を示す図。
【図12】連続的な位相の値の計算を図示するブロック
ダイアグラム。
【図13】「サイクルスリップ」の現象を示す図。
【図14】pot=2についての位相対256QAM
(規格化)のsum(μ)を示す図。
【図15】pot=5についての位相対256QAM
(規格化)のsum(μ)を示す図。
【図16】pot=5についての位相対256QAMの
周波数オフセットの推定を示す図。
【図17】pot=5についての位相対256QAMの
位相オフセットの推定を示す図。
【図18】本発明を要約するフローチャート。
【図19】DA方式における推定符号列を図示するブロ
ックダイアグラム。
【符号の説明】
1 シリアルパラレルコンバータ 2 マッパー 3 搬送波発生器 4 ミキサー 5 ミキサー 6 発振器 7 クロック発生器 8 補償段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クルト シユミツト ドイツ連邦共和国 グラフインク, デイ エトリツヒボンエツフアー ストラーセ 2

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号を用いたデータ列で表
    された伝送符号によって発生された比較的高位レベルの
    MQAM信号を、伝送された符号の知識なしに、復調す
    る方法であって: (a)MQAM信号に対応するクロック周波数を持つベ
    ースバンド信号をサンプリングすること、 (b)上記サンプリングの結果に基いてクロックの位相
    誤差を推定し、この推定されたクロックの位相誤差で内
    挿を行うことにより、ベースバンド信号の対応する時間
    的シフトを補償すること、及び (c)搬送波の周波数のずれと位相のずれをフィードバ
    ックを用いることなく、最尤定理に従って、フーリエ変
    換からなるグループから選んだ手続き用い、時間領域で
    コンボリューションを取ることにより、データ列の補償
    を行うこと、を含む方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、さらに
    前記ステップ(b)につづいて、符号時間毎にサンプリ
    ングされた符号量の計算された平均値の、MQAM変調
    の符号量の統計的平均値に対する比をダイナミックス誤
    差としてサンプリングし、サンプリングされたデータの
    列のダイナミックス補償に対する前記計算による平均を
    ダイナミックス前(まえ)推定として採用することを含
    む方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、ダイナ
    ミックス前推定につづいて、サンプリングされた符号量
    の各値の発生の相対的頻度を符号量の統計的分布密度関
    数に対して相関度を取ることにより、最尤定理に従っ
    て、データ列のダイナミックスをダイナミックス粗推定
    として計算すること、を含む方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、ダイナ
    ミックス粗推定につづいて、前記最尤定理を用いてダイ
    ナミックス精細推定を行うこと、を含む方法。
  5. 【請求項5】 前記のいずれかの請求項に記載の方法で
    あって、前記データ列を極座標表示に変換し、データ列
    をクロック位相ならびにダイナミックスに対して補償し
    て補償されたデータ列を得、前記補償されたデータ列を
    最尤定理から生ずる非線形性のフーリエ係数倍した新し
    いデータ列に変換し、但し前記フーリエ係数はテーブル
    に格納されているものであり、前記新しい列からフーリ
    エ変換によって和の値を作り、このフーリエ変換の量を
    指数化することによって指数化の結果を得、引き続い
    て、前記指数化結果を逆フーリエ変換し、極座標表示に
    変換した後に、前記和の値から2πの位相不連続性なし
    に位相を計算し、前記位相から周波数オフセットと位相
    オフセットを計算し、さらにそれを用いてデータ列を補
    償すること、を含む方法。
  6. 【請求項6】 前記のいずれかの請求項に記載の方法で
    あって、クロック位相、ダイナミックス、周波数と位相
    などの補償に続いて、推定された符号列の共役複素数に
    よる積でデータ列を回転して元の方向に引き戻すこと、
    積の結果を得て、前記積の結果を極座標表示に変換する
    こと、得られた連立方程式を解いて搬送波周波数オフセ
    ットと搬送波位相オフセットとの夫々の精細推定値を得
    て前記データ列を精細補償すること、を含む方法。
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