JP5013613B2 - 直交変調・復調装置、直交変調器および直交復調器 - Google Patents

直交変調・復調装置、直交変調器および直交復調器 Download PDF

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Description

本発明は、直交変調および直交復調に関する。
従来より、直交変調器により直交変調した信号を、直交復調器が受けて直交復調することが行われている(例えば、特許文献1の要約を参照)。直交変調した信号には、直交変調器のゲインインバランスや直交誤差による誤差が含まれる。
図3は、従来技術にかかる直交変調器の出力の周波数スペクトル(図3(a)参照)、直交復調器の出力の周波数スペクトル(図3(b)参照)を示す図である。なお、図3の縦軸は電力[dBm]、横軸は周波数である。
試験用I信号(周波数fs)および試験用Q信号(周波数fs)を直交変調するためには、以下の工程を行う。
(1)試験用I信号とローカル信号(周波数fLO)とを乗算する。
(2)試験用Q信号と、直交ローカル信号(ローカル信号と位相が直交する信号)とを乗算する。
(3)(1)と(2)との乗算結果を加算したものを直交変調の結果(直交変調器の出力)とする。
図3(a)を参照して、(1)および(2)において乗算が行われるため、周波数fLO+fsの成分と、周波数fLO−fsの成分とが直交変調器から出力される。試験用I信号および試験用Q信号に対応する成分は周波数fLO+fsの成分である。周波数fLO−fsの成分は、直交変調器のゲインインバランスや直交誤差による誤差の成分である。
直交変調された信号を直交復調するためには、以下の工程を行う。
(4)直交変調された信号とローカル信号(周波数fLO)とを乗算する。
(5)直交変調された信号と、直交ローカル信号とを乗算する。
図3(b)を参照して、(4)および(5)において乗算が行われるため、周波数fLO+fsの成分(図3(a)参照)は、周波数が(fLO+fs)−fLO = fsとなる。周波数fLO+fsの成分(試験用I信号および試験用Q信号に対応する成分)が周波数fsの成分となったものの電力をP1とする。この電力P1が、試験用I信号および試験用Q信号の電力に相当するものとなる。
また、図3(b)を参照して、(4)および(5)において乗算が行われるため、周波数fLO−fsの成分(図3(a)参照)は、周波数がfLO−(fLO−fs) = fsとなる。周波数fLO−fsの成分(誤差の成分)が周波数fsの成分となったものの電力をP2とする。
直交復調の結果として、周波数fsの成分(電力P1+P2)が得られる。
特開2008−22243号公報
しかし、直交復調の結果として得られる周波数fsの成分の電力は本来、P1でなければならない。電力P2は誤差である。
そこで、本発明は、直交復調した信号における直交変調器に起因する誤差の影響を軽減することを課題とする。
本発明にかかる直交変調・復調装置は、直交変調器と、直交復調器とを備えた直交変調・復調装置であって、前記直交変調器が、変調用ローカル信号を出力する変調用ローカル信号源と、前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する第一変調用乗算器と、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する第二変調用乗算器と、前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する加算器と、を有し、前記直交復調器が、復調用ローカル信号を出力する復調用ローカル信号源と、前記復調用ローカル信号と前記加算器の出力とを乗算する第一復調用乗算器と、前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記加算器の出力とを乗算する第二復調用乗算器と、を有し、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なるように構成される。
上記のように構成された直交変調・復調装置は、直交変調器と、直交復調器とを備える。
前記直交変調器は、変調用ローカル信号源と、第一変調用乗算器と、第二変調用乗算器と、加算器とを有する。変調用ローカル信号源は、変調用ローカル信号を出力する。第一変調用乗算器は、前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する。第二変調用乗算器は、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する。加算器は、前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する。
前記直交復調器が、復調用ローカル信号源と、第一復調用乗算器と、第二復調用乗算器とを有する。復調用ローカル信号源は、復調用ローカル信号を出力する。第一復調用乗算器は、前記復調用ローカル信号と前記加算器の出力とを乗算する。第二復調用乗算器は、前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記加算器の出力とを乗算する。
しかも、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なる。
なお、本発明にかかる直交変調・復調装置は、前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められているようにしてもよい。
本発明にかかる直交変調器は、変調用ローカル信号を出力する変調用ローカル信号源と、前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する第一変調用乗算器と、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する第二変調用乗算器と、前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する加算器と、を備え、直交復調器において、前記加算器の出力が、復調用ローカル信号および前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と乗算され、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号とが異なるように構成される。
上記のように構成された直交変調器によれば、変調用ローカル信号源が、変調用ローカル信号を出力する。第一変調用乗算器が、前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する。第二変調用乗算器が、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する。加算器が、前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する。
さらに、直交復調器において、前記加算器の出力が、復調用ローカル信号および前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と乗算される。
しかも、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号とが異なる。
なお、本発明にかかる直交変調器は、前記直交復調器における乗算結果における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、前記直交復調器における乗算結果における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められているようにしてもよい。
本発明にかかる直交復調器は、復調用ローカル信号を出力する復調用ローカル信号源と、前記復調用ローカル信号と被復調信号とを乗算する第一復調用乗算器と、前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記被復調信号とを乗算する第二復調用乗算器と、を備え、前記被復調信号は、直交変調器における、被変調I信号と変調用ローカル信号との乗算、および、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と被変調Q信号との乗算に基づき得られるものであり、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なるように構成される。
上記のように構成された直交復調器によれば、復調用ローカル信号源が、復調用ローカル信号を出力する。第一復調用乗算器が、前記復調用ローカル信号と被復調信号とを乗算する。第二復調用乗算器が、前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記被復調信号とを乗算する。
しかも、前記被復調信号は、直交変調器における、被変調I信号と変調用ローカル信号との乗算、および、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と被変調Q信号との乗算に基づき得られるものである。
さらに、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なる。
なお、本発明にかかる直交復調器は、前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められているようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる直交変調・復調装置1の構成を示す機能ブロック図である。直交変調・復調装置1は、直交変調器2、直交復調器4を備える。
直交変調器2は、第一変調用乗算器21I、第二変調用乗算器21Q、変調用ローカル信号源22、移相器24、加算器25を備える。直交変調器2は試験用I信号(周波数fs)および試験用Q信号(周波数fs)を直交変調して、被復調信号を出力する。
変調用ローカル信号源22は、変調用ローカル信号(周波数fLO1)を出力する。
第一変調用乗算器21Iは、変調用ローカル信号と試験用I信号(被変調I信号)とを乗算する。
移相器24は、変調用ローカル信号源22から変調用ローカル信号を受け、変調用ローカル信号の位相を90度遅らせて、出力する。変調用ローカル信号と位相が直交する信号を変調用直交ローカル信号という。移相器24は変調用直交ローカル信号を出力する。
第二変調用乗算器21Qは、移相器24から出力された変調用直交ローカル信号と、試験用Q信号(被変調Q信号)とを乗算する。
加算器25は、第一変調用乗算器21Iの出力と、第二変調用乗算器21Qの出力とを加算する。加算結果が直交変調の結果であり、被復調信号である。
第一変調用乗算器21Iの出力の振幅と、第二変調用乗算器21Qの出力の振幅とは等しいことが理想である。しかし、実際には、第一変調用乗算器21Iのゲインと、第二変調用乗算器21Qのゲインとが異なる。これは、第一変調用乗算器21Iおよび第二変調用乗算器21Qの特性のばらつきなどによるものである。よって、第一変調用乗算器21Iの出力の振幅と、第二変調用乗算器21Qの出力の振幅とが等しくならないことが、実際には生じる。このような現象を、ゲインインバランスという。
また、第一変調用乗算器21Iの出力の位相と、第二変調用乗算器21Qの出力の位相との差は90度が理想である。しかし、移相器24の特性のばらつきなどにより、第一変調用乗算器21Iの出力の位相と、第二変調用乗算器21Qの出力の位相との差が90度とは異なる値をとる。このような現象を、直交誤差という。
直交復調器4は、第一復調用乗算器41I、第二復調用乗算器41Q、復調用ローカル信号源42、移相器44、ローパスフィルタ46I、46Q、アンプ48I、48Qを備える。
復調用ローカル信号源42は、復調用ローカル信号(周波数fLO2)を出力する。ただし、変調用ローカル信号の周波数fLO1と、復調用ローカル信号の周波数fLO2とは同じ値をとらず、異なるものである。
第一復調用乗算器41Iは、復調用ローカル信号と、加算器25の出力する被復調信号とを乗算する。
移相器44は、復調用ローカル信号源42から復調用ローカル信号を受け、復調用ローカル信号の位相を90度遅らせて、出力する。復調用ローカル信号と位相が直交する信号を復調用直交ローカル信号という。移相器44は復調用直交ローカル信号を出力する。
第二復調用乗算器41Qは、移相器44から出力された復調用直交ローカル信号と、加算器25の出力する被復調信号とを乗算する。
ローパスフィルタ46Iは、第一復調用乗算器41Iの出力のうち低周波成分を透過させ、第一復調用乗算器41Iの出力からベースバンドの成分をとりだす。
ローパスフィルタ46Qは、第二復調用乗算器41Qの出力のうち低周波成分を透過させ、第二復調用乗算器41Qの出力からベースバンドの成分をとりだす。
アンプ48Iは、ローパスフィルタ46Iの出力を増幅する。アンプ48Iの出力が復調結果I信号である。
アンプ48Qは、ローパスフィルタ46Qの出力を増幅する。アンプ48Qの出力が復調結果Q信号である。
次に、本発明の実施形態の動作を説明する。
まず、試験用I信号(被変調I信号)および試験用Q信号(被変調Q信号)が、直交変調器2に与えられる。直交変調器2の第一変調用乗算器21Iによって、試験用I信号(被変調I信号)が、変調用ローカル信号と乗算される。直交変調器2の第二変調用乗算器21Qによって、試験用Q信号(被変調Q信号)が、変調用直交ローカル信号と乗算される。
これらの乗算に基づき、被復調信号が得られる。具体的には、乗算結果を加算器25により加算したものが、被復調信号となる。
加算器25から出力された被復調信号は、直交復調器4に与えられる。直交復調器4の第一復調用乗算器41Iおよび第二復調用乗算器41Qによって、被復調信号が、復調用ローカル信号および復調用直交ローカル信号と乗算される。
第一復調用乗算器41Iの出力は、ローパスフィルタ46Iおよびアンプ48Iを通って、復調結果I信号となる。第二復調用乗算器41Qの出力は、ローパスフィルタ46Qおよびアンプ48Qを通って、復調結果Q信号となる。
図2は、直交変調器2の出力する被復調信号の周波数スペクトル(図2(a)参照)、直交復調器4の出力する復調結果I信号および復調結果Q信号の周波数スペクトル(図2(b)参照)を示す図である。なお、図2の縦軸は電力[dBm]、横軸は周波数である。また、図2においては、fLO1>fLO2の例を図示している。
直交変調器2の第一変調用乗算器21Iおよび第二変調用乗算器21Qによって、試験用I信号(被変調I信号)(周波数fs)が、変調用ローカル信号(周波数fLO1)と乗算され、試験用Q信号(被変調Q信号)(周波数fs)が、変調用直交ローカル信号(周波数fLO1)と乗算される。
一般的に、二つの信号X,Y(周波数fx、fy)が乗算されると、それらの信号の周波数の和fx+fyおよび差fx−fyの周波数の信号が得られる。よって、第一変調用乗算器21Iおよび第二変調用乗算器21Qからは、周波数fLO1+fsの成分と、周波数fLO1−fsの成分とが得られる。第一変調用乗算器21Iおよび第二変調用乗算器21Qの出力が加算器25により加算されて被復調信号となるが、被復調信号もまた周波数fLO1+fsの成分と、周波数fLO1−fsの成分とを有する(図2(a)参照)。
図2(a)を参照して、試験用I信号および試験用Q信号に対応する成分S0は周波数fLO1+fsの成分である。周波数fLO1−fsの成分は、直交変調器2のゲインインバランスや直交誤差による誤差の成分N0である。
加算器25から出力された被復調信号は、直交復調器4に与えられる。直交復調器4の第一復調用乗算器41Iおよび第二復調用乗算器41Qによって、被復調信号が、復調用ローカル信号(周波数fLO2)および復調用直交ローカル信号(周波数fLO2)と乗算される。また、乗算結果の高周波成分は、ローパスフィルタ46I、46Qによりカットされる。
よって、被復調信号における試験用I信号および試験用Q信号に対応する成分S0(周波数fLO1+fs)と、復調用ローカル信号(周波数fLO2)および復調用直交ローカル信号(周波数fLO2)との乗算により、周波数が(fLO1+fs)+fLO2の成分と、(fLO1+fs)−fLO2の成分とが得られる。しかし、周波数が(fLO1+fs)+fLO2の成分がローパスフィルタ46I、46Qによりカットされる。よって、復調結果I信号および復調結果Q信号には、周波数が(fLO1+fs)−fLO2の成分S1(電力PS)が残る(図2(b)参照)。
また、被復調信号における誤差の成分N0(周波数fLO1−fs)と、復調用ローカル信号(周波数fLO2)および復調用直交ローカル信号(周波数fLO2)との乗算により、周波数が(fLO1−fs)+fLO2の成分と、fLO2−(fLO1−fs)の成分とが得られる。しかし、周波数が(fLO1−fs)+fLO2の成分がローパスフィルタ46I、46Qによりカットされる。よって、復調結果I信号および復調結果Q信号には、周波数がfLO2−(fLO1−fs)の成分N1(電力PN)が残る(図2(b)参照)。
成分S1は試験用I信号および試験用Q信号に対応する成分である。より詳細には、成分S1は、第一復調用乗算器41Iおよび第二復調用乗算器41Qの出力における、試験用I信号および試験用Q信号に対応する信号成分である。
成分N1は誤差の成分である。より詳細には、成分N1は、第一復調用乗算器41Iおよび第二復調用乗算器41Qの出力における、直交変調器2の誤差に対応する誤差成分である。
ここで、信号成分S1の周波数(fLO1+fs)−fLO2と、誤差成分N1の周波数fLO2−(fLO1−fs)とは、異なる。fLO1とfLO2とが異なる値をとるからである。もし、fLO1とfLO2とが同じ値fLOをとるならば、信号成分S1の周波数も、誤差成分N1の周波数もfsになってしまう(図3参照)。しかし、本発明の実施形態では、fLO1とfLO2とが異なる値をとるので、信号成分S1の周波数と、誤差成分N1の周波数とは異なる。
復調結果I信号および復調結果Q信号から、FFT(Fast Fourier Transformation)またはフィルタなどにより、信号成分S1を取得して、信号成分S1の電力PSを測定する。このとき、信号成分S1を誤差成分N1と区別して測定可能な程度に、信号成分S1の周波数と誤差成分N1の周波数とが異なっていることが好ましい。例えば、信号成分S1の周波数と誤差成分N1の周波数との差が、FFTまたはフィルタなどの周波数分解能以上となるようにする。
信号成分S1の周波数(fLO1+fs)−fLO2と、誤差成分N1の周波数fLO2−(fLO1−fs)との差は、2(fLO1−fLO2)である。この差2(fLO1−fLO2)を、FFTまたはフィルタなどの周波数分解能以上となるように、fLO1−fLO2(すなわち、変調用ローカル信号の周波数と、復調用ローカル信号の周波数との差)を定めることが好ましい。
このようにfLO1−fLO2を定め、信号成分S1を誤差成分N1と区別して測定可能な程度に、信号成分S1の周波数と誤差成分N1の周波数とが異なるようにする(例えば、信号成分S1の周波数と誤差成分N1の周波数との差が、FFTまたはフィルタなどの周波数分解能以上となるようにする)ことが好ましい。
なお、試験用I信号および試験用Q信号が単一の周波数fsの信号であるとして、実施形態を説明してきた。しかし、試験用I信号および試験用Q信号が単一の周波数fsである必要はなく、試験用I信号および試験用Q信号が複数の周波数fs1、fs2、…、fsNの成分(ただし、Nは2以上の整数、fs1、fs2、…、fsNは各々異なる値である)を有していても、同様な効果を奏する。
本発明の実施形態によれば、変調用ローカル信号(周波数fLO1)と復調用ローカル信号(周波数fLO2)とが異なる値をとるので、図2に示すように信号成分S1の周波数と、誤差成分N1の周波数とが異なる。しかも、信号成分S1を誤差成分N1と区別して測定可能な程度に、信号成分S1の周波数と誤差成分N1の周波数とが異なっている。
これにより、信号成分S1を誤差成分N1と区別して測定できるため、直交復調した信号に基づき信号成分S1を測定する際に、直交復調した信号における直交変調器2に起因する誤差(ゲインインバランス、直交誤差)の影響(誤差成分N1による影響)を軽減することができる。
本発明の実施形態にかかる直交変調・復調装置1の構成を示す機能ブロック図である。 直交変調器2の出力する被復調信号の周波数スペクトル(図2(a)参照)、直交復調器4の出力する復調結果I信号および復調結果Q信号の周波数スペクトル(図2(b)参照)を示す図である。 従来技術にかかる直交変調器の出力の周波数スペクトル(図3(a)参照)、直交復調器の出力の周波数スペクトル(図3(b)参照)を示す図である。
符号の説明
1 直交変調・復調装置
2 直交変調器
21I 第一変調用乗算器
21Q 第二変調用乗算器
22 変調用ローカル信号源
24 移相器
25 加算器
4 直交復調器
41I 第一復調用乗算器
41Q 第二復調用乗算器
42 復調用ローカル信号源
44 移相器
46I、46Q ローパスフィルタ
48I、48Q アンプ
S1 信号成分
N1 誤差成分
fLO1 変調用ローカル信号の周波数
fLO2 復調用ローカル信号の周波数

Claims (3)

  1. 直交変調器と、直交復調器とを備えた直交変調・復調装置であって、
    前記直交変調器が、
    変調用ローカル信号を出力する変調用ローカル信号源と、
    前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する第一変調用乗算器と、
    前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する第二変調用乗算器と、
    前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する加算器と、
    を有し、
    前記直交復調器が、
    復調用ローカル信号を出力する復調用ローカル信号源と、
    前記復調用ローカル信号と前記加算器の出力とを乗算する第一復調用乗算器と、
    前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記加算器の出力とを乗算する第二復調用乗算器と、
    を有し、
    前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なり、
    前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、
    前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、
    前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められている、
    直交変調・復調装置。
  2. 変調用ローカル信号を出力する変調用ローカル信号源と、
    前記変調用ローカル信号と被変調I信号とを乗算する第一変調用乗算器と、
    前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と、被変調Q信号とを乗算する第二変調用乗算器と、
    前記第一変調用乗算器の出力と、前記第二変調用乗算器の出力とを加算する加算器と、
    を備え、
    直交復調器において、前記加算器の出力が、復調用ローカル信号および前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と乗算され、
    前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号とが異なり、
    前記直交復調器における乗算結果における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、
    前記直交復調器における乗算結果における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、
    前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められている、
    直交変調器。
  3. 復調用ローカル信号を出力する復調用ローカル信号源と、
    前記復調用ローカル信号と被復調信号とを乗算する第一復調用乗算器と、
    前記復調用ローカル信号と位相が直交する復調用直交ローカル信号と、前記被復調信号とを乗算する第二復調用乗算器と、
    を備え、
    前記被復調信号は、直交変調器における、被変調I信号と変調用ローカル信号との乗算、および、前記変調用ローカル信号と位相が直交する変調用直交ローカル信号と被変調Q信号との乗算に基づき得られるものであり、
    前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数とが異なり、
    前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記被変調I信号および前記被変調Q信号に対応する成分を信号成分とし、
    前記第一復調用乗算器および前記第二復調用乗算器の出力における、前記直交変調器の誤差に対応する成分を誤差成分としたときに、
    前記信号成分を前記誤差成分と区別して測定可能な程度、前記信号成分の周波数と前記誤差成分の周波数とが異なるように、前記変調用ローカル信号の周波数と、前記復調用ローカル信号の周波数との差が定められている、
    直交復調器。
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