JP2008202401A - シャッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シャッターカーテンを開き移動させる開き移動力や全閉位置以外の位置でシャッターカーテンを停止させている停止力を解除すると、シャッターカーテンを自ずと全閉状態にでき、しかもこれを特別の装置や機構等を極力用いることなく実現できるシャッター装置を提供すること。
【解決手段】 巻取軸34に、シャッターカーテン30の繰り出し時における巻取軸34の回転で戻しばね力が蓄圧される戻しコイルばねを設けたシャッター装置において、この戻しコイルばねの戻しばね力による巻取体34回りのトルクT1を、シャッターカーテン30の自重Wに基づく下方への閉鎖移動力による巻取体34回りのトルクT2よりも小さくし、開き移動させたシャッターカーテン30を自重で全閉位置に復帰させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、シャッターカーテンの開閉移動が巻取体による巻き取り、繰り出しでなされるシャッター装置に係り、特に、巻取体によるシャッターカーテンの巻き取りが、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧されるばね等の戻し弾性部材の戻し弾性力が付与されてなされるシャッター装置に関する。
シャッターカーテンの上下方向への開閉移動が巻取体による巻き取り、繰り出しによっれなされるシャッター装置には、巻取体に戻しばねが配設され、この戻しばねが、シャッターカーテンの下方への繰り出しのために巻取体が回転したときに蓄圧され、この蓄圧された戻しばね力が、シャッターカーテンを上方へ巻き上げるときの巻取体に付与されるようになっている戻しばね付きシャッター装置がある(下記の特許文献1)。
特開平11−267935号(段落番号0034、図2)
シャッター装置の用途は各種あり、その一つの用途が、全閉となったシャッターカーテンによって防災区画を形成するための防災用シャッター装置である。この防災用シャッター装置においては、火災等の発生によりシャッターカーテンが全閉となっても、避難者が手操作でシャッターカーテンを容易に開き移動させてその下を通過できるとともに、通過後はシャッターカーテンが全閉状態となることが求められる場合があり、この場合には、特別の装置、機構等を極力用いることなく、シャッターカーテンを全閉状態にできることが求められる。
本発明の目的は、シャッターカーテンを開き移動させる開き移動力や全閉位置以外の位置でシャッターカーテンを停止させている停止力を解除すると、シャッターカーテンを自ずと全閉状態にでき、しかもこれを特別の装置や機構等を極力用いることなく実現できるようになるシャッター装置を提供するところにある。
本発明に係るシャッター装置は、上下方向へ開閉移動可能となったシャッターカーテンと、このシャッターカーテンの開閉移動のため前記シャッターカーテンを巻き取り、繰り出す回転を行う巻取体と、前記シャッターカーテンの下方への繰り出し時における前記巻取体の回転によって戻し弾性力が蓄圧され、この蓄圧された戻し弾性力を前記シャッターカーテンの巻き取り時の前記巻取体に付与する戻し弾性部材と、を有しているシャッター装置において、この戻し弾性部材の前記戻し弾性力による前記巻取体回りのトルクが、前記シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による前記巻取体回りのトルクよりも小さいことを特徴とするものである。
このシャッター装置では、シャッターカーテンが巻取体から全閉位置に向かって繰り出されるときに戻し弾性部材が蓄圧され、そして、シャッターカーテンが巻取体による巻き取りで開き側へ移動するときに戻し弾性部材の蓄圧された戻し弾性力が利用されるとともに、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧された戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクが、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも小さくなっているため、手操作或いは自動装置によるシャッターカーテンの開き移動力を解除したり、全閉位置以外の位置でシャッターカーテンを停止させている手操作或いは自動装置による停止力を解除すると、シャッターカーテンは自重で自ずと全閉位置まで下降し、全閉状態となる。
このように本発明では、シャッターカーテンの開き移動力や停止力を解除すると、シャッターカーテンは自重で自ずと全閉状態となるため、シャッターカーテンを全閉状態とすることが必要になった場合には、シャッターカーテンの開き移動力や停止力を解除するだけでシャッターカーテンを自ずと全閉状態にすることができ、この全閉状態を、特別の装置、機構等を極力用いることなく実現できる。
また、開き移動力や停止力が解除されることによってシャッターカーテンが自重で下方へ閉鎖移動する際には、戻し弾性部材は戻し弾性力を蓄圧しながらシャッターカーテンを閉鎖移動させるため、このシャッターカーテンの閉鎖移動速度を低下させることができる。
なお、シャッターカーテンが開閉移動するときに、例えば、シャッターカーテンと、このシャッターカーテンの開閉移動を案内するためのガイド部材等の不動部材との間で生ずる摩擦力等のような抵抗力が発生する場合には、シャッターカーテンの開き移動力や停止力を解除することによってシャッターカーテンが自ずと全閉状態となるようにするために、戻し弾性部材の戻し弾性力にこのような抵抗力を含めても、この戻し弾性力による巻取体回りのトルクが、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも小さくなるようにする。
また、シャッター装置に、シャッターカーテンを下方の閉鎖移動方向へ付勢するための付勢手段が設けられている場合には、前述したシャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力には、この付勢手段による付勢力が含まれるものとする。
本発明において、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧される戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクは、シャッターカーテンの開閉移動範囲の全部又は略全部について、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクより小さくてもよく、或いは、シャッターカーテンの閉じ側の所定範囲だけについて、例えば、シャッターカーテンの下を通常の背の高さの人が立って通過できる範囲だけについて、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクより小さくてもよい。
シャッターカーテンの開閉移動範囲の全部又は略全部について、戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクが、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも小さくなっていると、手操作又は自動装置によってシャッターカーテンを開閉移動範囲の全部又は略全部における任意な高さ位置まで開き移動させても、シャッターカーテンを自重によって全閉位置まで閉鎖移動させることができるようになる。
ここでいうシャッターカーテンの開閉移動範囲の略全部とは、正確な全開位置に対して誤差があることを許容し、全開位置よりも少し低い位置まででもよいとの意味である。
また、本発明において、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧される戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクを、シャッターカーテンの自重からエンド部材の重量のうちの少なくとも一部を差し引いたエンド部材一部除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも大きくすることが好ましい。
これによると、エンド部材の重量のうちの少なくとも一部に相当する持ち上げ力をシャッターカーテンに加えると、巻取体によるシャッターカーテンの巻き取りが開始されることになり、このため、シャッターカーテンの開き移動を小さな力で軽く行うことができるようになる。
また、本発明は、シャッターカーテンが任意な部材で構成されているシャッター装置に適用でき、シャッターカーテンはスクリーンを含んで構成されていてもよく、連設された複数のスラットや連設された複数のパネルを含んで構成されていてもよく、さらには、リンクで連結された複数のパイプやネット等を含んで構成されていてもよい。
上述のように、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧される戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクが、シャッターカーテンの自重からエンド部材の重量のうちの少なくとも一部を差し引いたエンド部材一部除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも大きくなっている場合であって、シャッターカーテンが、カーテン本体と、このカーテン本体の閉じ側の先端に設けられたエンド部材とを含んで構成されている場合には、カーテン本体の全部又は主要部がスクリーンで形成することが好ましい。
これによると、シャッターカーテンを開き移動させるべくエンド部材の重量のうちの少なくとも一部に相当する持ち上げ力をシャッターカーテンに加えると、巻取体によるシャッターカーテンの巻き取りが始まるため、カーテン本体の全部又は主要部が可撓性を有するスクリーンで形成されていても、この巻き取りを、スクリーンに皺を極力発生させずに行うことができる。
また、カーテン本体の全部又は主要部を布等の軽い材料となっているスクリーンで形成するとともに、シャッターカーテンの繰り出し時に蓄圧される戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクを、シャッターカーテンの自重からエンド部材の重量を差し引いたエンド部材除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも大きくした場合には、エンド部材の重量に相当する持ち上げ力でエンド部材の全体を持ち上げたときに、巻取体によるカーテン本体の巻き取りが始まるように戻し弾性部材の弾性力を設定すればよく、この場合には、カーテン本体の重量は軽く、エンド部材の重量がシャッターカーテンの自重のうちの大きな割合を占めるため、この戻し弾性部材の弾性力の設定を、高度な正確性が要求されることなく、容易に行える。
以上で述べているカーテン本体の主要部とは、カーテン本体の大きな面積を占めているとともに、シャッターカーテンが全閉となったときにシャッターカーテンに期待されている遮閉機能を有している部分のことをいい、例えば、巻取体と連結されるカーテン本体の開き側の連結端部の部分や、ガイド部材で案内されるシャッターカーテンの幅方向端部に設けられ、ガイド部材からのシャッターカーテンの抜けを阻止するための抜け止め部等は含まれない。また、カーテン本体の補強用やカーテン本体の操作等のため、カーテン本体に金属による硬質バー等を設ける場合には、この硬質バー等も含まれない。言い換えると、スクリーン製のカーテン本体には、このような硬質バー等を設けてもよい。
以上において、戻し弾性部材は、戻しばねでもよく、戻しゴムでもよく、弾性的粘性を有する液状物質又はゲル状物質等でもよい。
また、戻し弾性部材が戻しばねである場合には、この戻しばねは、戻しコイルばねでもよく、戻しぜんまいばね等でもよい。
また、本発明において、戻し弾性部材の個数は任意であり、1個でもよく、複数個でもよい。
戻し弾性部材が戻しばねである場合には、この戻しばねの一端は、巻取体の構成部材であって回転する部材に結合され、他端は回転しない不動部材に結合される。このように戻しばねの一端を巻取体の回転する構成部材に結合し、他端を回転しない不動部材に結合することにより、シャッターカーテンを繰り出すときの巻取体の回転によって戻しばねに戻しばね力を蓄圧できるとともに、この蓄圧された戻しばね力を、シャッターカーテンを巻き取る際の巻取体に付与することができる。ここでいう不動部材とは、巻取体を回転自在に支持するブラケットや軸受け部材、巻取体を覆うカバー等の任意な部材でよい。
また、巻取体に対して戻しばねを配設する位置は、任意である。
その第1番目の例は、巻取体の構成部材に中空部材がある場合には、この中空部材の内部に戻しばねを収納配置することである。これによると、中空部材の内部スペースを戻しばね配置スペースとして活用して戻しばねの配設を行える。このように中空部材の内部に戻しばねを収納配置する場合には、戻しばねを軸方向長さを有する戻しコイルばねとすることが好ましい。これによると、中空部材の内部が半径方向の寸法が小さい空間になっていても、この内部空間に戻しコイルばねを有効に収納できる。
第2番目の例は、戻しばねを巻取体の外周に巻回状態で配設することである。この場合において、戻しばねを軸方向長さを有する戻しコイルばねとすると、この戻しコイルばねを含めた巻取体全体の半径方向の寸法が大きくなるのを抑えることができる。
第3番目の例は、戻しばねを、巻取体を構成するために半径方向に離れて配置された複数の部材の間に配設することである。これによると、巻取体に戻しばねを配設しても、戻しばねを含めた巻取体全体の大きさを、戻しばねを配設しない巻取体と同じにできる。
第4番目の例は、これまでの例と異なり、戻しばねを巻取体の配置位置とは別の位置に配設し、戻しばねと巻取体とを歯車等による中間部材を介して連結することである。これによっても、シャッターカーテンの繰り出し時における巻取体の回転を中間部材を介して戻しばねに伝達することによりこの戻しばねに戻しばね力を蓄圧できるとともに、この戻しばね力をシャッターカーテンの開き移動時の巻取体の回転に付与できる。
また、巻取体も任意な構成とすることができる。
その第1番目の巻取体の例は、巻取体を回転自在な1本の軸とすることである。この場合における1本の軸とは、複数本の軸で形成されているが、これらの軸が軸方向に直列に結合されていて1本となっているものでもよい。また、この1本の軸は、中空軸でもよく、中実軸でもよい。
第2番目の巻取体の例は、中心部に回転しない不動中心軸を設け、この不動中心軸を中心に回転自在となったホイール部材を不動中心軸の軸方向に離れて複数配置し、これらのホイール部材同士を連結部材で連結することである。
第3番目の巻取体の例は、中心部に回転する回転中心軸を設け、この回転中心軸に固定された複数のホイール部材を回転中心軸の軸方向に離れて複数設け、これらのホイール部材同士を連結部材で連結することである。
また、本発明は任意な用途のためのシャッター装置に適用でき、その一例は、火災等の発生時に全閉となったシャッターカーテンによって防災区画を形成するための防災用シャッター装置である。このように本発明を防災用シャッター装置に適用した場合には、火災等の発生によりシャッターカーテンが全閉となっても、戻し弾性部材の戻し弾性力で補助されながら避難者が手操作でシャッターカーテンを開き移動させることができ、そして、その下を避難者が通過した後は、シャッターカーテンは自重で自ずと全閉状態となるため、シャッターカーテンによる遮煙性及び/又は防火性を確保できる
この防災用シャッター装置には、シャッターカーテンがエレベータとエレベータホールとの間で全閉となるエレベータ用防災シャッター装置が含まれる。また、このようなエレベータ用防災シャッター装置を含む防災用シャッター装置が設置される場所は、建物や地下街等の構築物でもよく、船舶等の輸送手段でもよい。
本発明を適用できる他の用途のシャッター装置は、車庫用シャッター装置である。このように本発明を車庫用シャッター装置に適用した場合には、自動車を車庫から出すために全閉となっていたシャッターカーテンを全開状態又は半開状態まで開き移動させたときに、シャッター装置に設けられるブレーキ装置や係止装置でシャッターカーテンをその位置で停止させ、車庫から自動車を出した後にブレーキ装置や係止装置の解除を手動装置や自動装置で行うことにより、前述したように、戻し弾性部材の戻し弾性力による巻取体回りのトルクが、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルクよりも小さいため、シャッターカーテンは自ずと全閉位置まで下降する。
このように本発明は、防災用シャッター装置や車庫用シャッター装置を含めた任意な用途のシャッター装置に適用でき、そして、シャッターカーテンの上下方向への開閉方向は、鉛直方向でもよく、この鉛直方向に対する傾き角度を有する傾斜方向でもよい。
本発明によると、シャッターカーテンを開き移動させる開き移動力や全閉位置以外の位置でシャッターカーテンを停止させている停止力を解除すると、シャッターカーテンを自ずと全閉状態にでき、しかもこれを特別の装置や機構等を極力用いることなく実現できるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係るシャッター装置は、全閉となったときのシャッターカーテンで防災区画を形成するための防災用シャッター装置であって、しかも、火災発生時にシャッターカーテンがエレベータとエレベータホールとの間で閉じ移動するエレベータ用防災シャッター装置である。以下、このエレベータ用防災シャッター装置を説明する。図1は、そのエレベータ用防災シャッター装置の全体を示す正面図で、図2は図1のS2−S2線断面図、図3は、図1のエレベータ用防災シャッター装置の縦断面図である。
初めにエレベータの全体構造を説明する。図2及び図3に示すように、エレベータの昇降箱1が上下動する建物内の縦穴2とエレベータホール3とを区画する建物躯体となっているコンクリート製の壁4には、下面がエレベータホール3から続く床5となっている開口部6が形成され、エレベータ用出入口であるこの開口部6には、縦穴2側の奥において、エレベータ用扉7が配置されている。壁4の厚さ内から縦穴2側に外れた位置に配置されているこのエレベータ用扉7を開閉移動させるために、図3で示されているように、上部レール8と下部レール9がエレベータ用扉7の上下に設けられている。
上部レール8には、エレベータ用扉7の上部ブラケット7Aに取り付けられた上下のローラ10,11が転動自在に係合し、床5に設けられた下部レール9にはエレベータ用扉7の下面に取り付けられた係合部材12がスライド自在に係合し、上のローラ10で吊り下げられた上吊り式となっているエレベータ用扉7は、これらのローラ10,11と係合部材12の案内作用により図示しない駆動手段の駆動力で開閉移動する。
図1に示すとおり、開口部6の上部内面と左右の側部内面には、上枠部材13と側枠部材14が配設され、開口部6の上部内面を形成する上部内面部材となっている上枠部材13と、側部内面を形成する側部内面部材となっている側枠部材14により、開口部6の内面には三方枠となった開口部用外枠組み15が設けられている。これらの上枠部材13と側枠部材14は、ステンレス等の金属板製であり、開口部6の化粧材となっている。
図3で示すように、上枠部材13は、エレベータホール3側の立上り部13Aと、この立上り部13Aの下端からエレベータ扉7側へ水平に延びる延出部13Bとからなる。立上り部13Aは、壁4における開口部6の上部の下がり壁4Aのエレベータホール3側の表面に設けられた取付部材18に取り付けられ、延出部13Bは、下がり壁4Aの縦穴2側の表面に結合具19とブラケット20を介して結合された保持部材21に結合されている。この保持部材21に前記上部レール8が取り付けられている。
また、上枠部材13の立上り部13Aよりも上の取付部材18は、天井部材16でエレベータホール3と上下に仕切られた天井裏空間17に配置されている。この立上り部13Aには、図1に示すように、エレベータ用インジケータ19が配置されている。
本実施形態に係るエレベータ用防災シャッター装置は、図1に示すように、開閉移動することにより、言い換えると、上下動することにより、開口部6を開放、閉鎖するシャッターカーテン30を備えている。図2に示すように、このシャッターカーテン30の左右両端部、言い換えると、シャッターカーテン30の開閉移動方向と直交するカーテン幅方向の両端部は、抜け止め部材30Aで抜け止めされながらガイド部材であるガイドレール31にスライド自在に挿入されている。シャッターカーテン30の開閉移動を案内するためのガイド部材となっているこれらの左右一対のガイドレール31は、壁4における開口部6の左右両側に設けられている側壁4Bのエレベータホール3側の表面の化粧材32に配置されている。これらのガイドレール31の配置位置は、開口部6の化粧材となっていて上枠部材13と側枠部材14からなる前記三方枠の外枠組み15よりもエレベータホール3側の位置となっている。
図3に示すように、シャッターカーテン30を開閉移動させるための開閉移動手段33は、天井部材16よりも上の空間、すなわち天井裏空間17に配置されている。開閉移動手段33は、シャッターカーテン30の上端部が後述するように連結された水平な巻取軸34と、本実施形態の巻取体となっているこの巻取軸34にチェーン等による連結手段35を介して連結された開閉機36と、この開閉機36の回転軸36Aに設けられているブレーキを起動及び解除させるためのブレーキ駆動装置37とを有する。ブレーキ駆動装置37には手動操作部が設けられ、この手動操作部を手動操作することによりブレーキの起動及び解除がなされる。また、ブレーキ駆動装置37には、エレベータが設置されている建物又は地下街等の構築物の適所に設置されている火災センサが接続されており、この火災センサが煙又は炎又は熱を検出してその信号がブレーキ駆動装置37に入力することにより、ブレーキが解除されるようになっている。
以上のブレーキ駆動装置37は開閉機36に取り付けられ、また、巻取軸34と開閉機36は、前記取付部材18に結合されたブラケット38に取り付けられている。また、図3に示すとおり、シャッターカーテン30は、上述のように構成された開閉移動手段33の巻取軸34から、天井部材16に配置されている図1〜図3では図示外のまぐさのスリットを通って下方へ垂下されている。
シャッターカーテン30は、全部又は主要部がスクリーンからなるカーテン本体50と、このカーテン本体50の閉じ側の先端である下端部に設けられたエンド部材となっている座板51とを有し、ガイドレール31に案内されて開閉移動するシャッターカーテン30が下降していて、上記ブレーキが解除されているために開閉機36の回転軸36A及び巻取軸34を回転させることができる状態になっているときに、開閉機36の回転軸36Aをハンドル等の手動工具又はモータ等からなる電動工具で正回転させ、この正回転が連結手段35を介して巻取軸34に伝達されることにより、シャッターカーテン30を巻取軸34に巻き取らせて開き移動させることができ、これにより、シャッターカーテン30を巻取軸34に格納させて開口部6を開放させることができる。このようにシャッターカーテン30が開き移動して開口部6を全開としたときには、手動操作又は自動装置でブレーキ駆動装置37が起動し、上記ブレーキが開閉機36の回転軸36Aを回転不能とする。
また、シャッターカーテン30の上昇で座板51が天井部材16の前記まぐさの高さ位置まで達していて、上記ブレーキが起動されているときに、言い換えると、シャッターカーテン30が開口部6を開放しているときに、前記火災センサからの煙又は炎又は熱の検出信号がブレーキ駆動装置37に入力し、これによりブレーキが解除されると、座板51を含むシャッターカーテン30の自重によってシャッターカーテン30は巻取軸34を逆回転させながら下降し、座板51が前記床5に接触することにより、巻取軸34から繰り出されて閉じ移動したシャッターカーテン30によって開口部6が閉鎖されるようになっている。
これにより、火災の発生時に開口部6は、建物内のエレベータと前記エレベータホール3との間の箇所においてシャッターカーテン30で閉鎖され、全閉となったこのシャッターカーテン30で防災区画が形成される。一方、開閉機36の回転軸36Aを前述したハンドル等で正回転させてシャッターカーテン30を開き移動させる作業は、エレベータ用防災シャッター装置の保守点検時等において行われる。
以上において、シャッターカーテン30の上下動を案内するためのガイドレール31は、エレベータへの出入口である開口部6よりもエレベータホール3側に配置されているため、シャッターカーテン30は、開口部6よりもエレベータホール3側において開閉移動するようになっている。また、シャッターカーテン30を開閉移動させるための開閉移動手段33は、天井裏空間17において、前記壁4の下がり壁4Aに近接されて配置されている。
図2に示すとおり、シャッターカーテン30のカーテン幅方向両端部が挿入されているガイドレール31の内部には、煙遮断部材40が収納配置され、これと同様な煙遮断部材は、シャッターカーテン30が上下に挿通する前記まぐさのスリットにも収納配置されている。これにより、シャッターカーテン30が閉じ移動して開口部6を閉鎖しているときに、ガイドレール31の内部及びまぐさのスリットを通って煙、炎がシャッターカーテン30に対して反対側へ達するのを防止されるようになっている。
以上において、シャッターカーテン30のカーテン本体50を形成している前述のスクリーンは、シリカクロスやガラスクロスに耐火塗料を塗布及び/又は含浸させたものとなっており、このため、防火性と遮煙性とを有する。
図4は、シャッターカーテン30を2点鎖線による想像線で示した巻取軸34の全体の正面図である。この図4で示されているとおり、巻取軸34は、図3で示した前記ブラケット38における左右両側の側板部38A,38Bによって回転自在に支持されている。この巻取軸34の具体的な支持構造は、巻取軸34の断面図である図5によって示されている。巻取軸34は中空軸であり、その一方の端部には第1軸状体60が設けられ、他方の端部には第2軸状体65が設けられ、第1軸状体60が一方の側板部38Aで支持され、第2軸状体65が他方の側板部38Bで支持されている。
第1軸状体60は、巻取軸34の内部に間隔を開けて挿入固定された中子61,62と、これらの中子61,62に固定されて巻取軸34から突出した中心軸63と、この中心軸63の突出端部に取り付けられたフランジ部材64とからなり、側板部38Aは、中子62とフランジ部材64との間で中心軸63を回転自在に支持している。第2軸状体65は、巻取軸34の内部に挿入固定されたリング部材66と、このリング部材66に回転自在に挿入された中心軸67と、巻取軸34から突出している中心軸67の端部に取り付けられたフランジ部材68とからなり、側板部38Bは、リング部材66とフランジ部材68との間で中心軸67を回転不能に支持している。このため、前述したようにシャッターカーテン30を開閉移動させるための巻取軸34の回転は、第1軸状体60の中心軸63と側板部38Aとの間での回転、及び第2軸状体65のリング部材66と中心軸67との間の回転によって行われる。
巻取軸34の外周部における側板38B側の端部には、図3で示した連結手段35を構成する部材となっているスプロケット35Aが取り付けられ、このスプロケット35Aを含む連結手段35により、巻取軸34は前記開閉機36の回転軸36Aに接続されている。
巻取軸34の内部には、戻しコイルばね70とばね駆動部材71とが収納配置され、ばね駆動部材71は巻取軸34に溶接又はビス等で結合されているため、巻取軸34と一体に回転する。戻しコイルばね70の一端はばね駆動部材71に形成されている突部71Aに結合され、他端は第2軸状体65の中心軸67に形成されている突部67Aに結合されている。すなわち、戻しコイルばね70の一端は、巻取軸34を構成する部材であって巻取軸34と一体に回転する部材に、他端は、巻取軸34と一体に回転することはない不動の部材に、それぞれ結合されている。
また、図5のS6−S6線断面図である図6に示されているように、中空の巻取軸34には割溝34Aが設けられ、この割溝34Aは巻取軸34の両端まで達している。また、巻取軸34の全長のうち、シャッターカーテン30の巻き取りがなされる範囲内に配置されているばね駆動部材71と第1軸状体60の中子61,62には、割溝34Aと一致する位置において凹部72が形成されている。シャッターカーテン30のスクリーン製のカーテン本体50の上端部には、図6で示す袋部50Aが形成されており、金属棒等による係止部材73が挿入されているこの袋部50Aを割溝34Aから凹部72に挿入した後、前述したように、開閉機36の回転軸36Aをハンドル等の手動工具又はモータ等からなる電動工具で回転させ、これにより巻取軸34を回転させると、シャッターカーテン30は、凹部72への係止部材73の係止作用で上端部が巻取軸34に連結されながら、巻取軸34に巻き取られるようになっている。
そして、シャッターカーテン30を巻取軸34から繰り出し、座板51が前述した床5に着床したときには、巻取軸34にはシャッターカーテン30の巻き残し分が残されており、この巻き残し分によってカーテン本体50の上端部が巻取軸34から離脱することが阻止されている。
また、図1及び図3で示されているように、座板51の前記エレベータ側の側面には把持部材74が取り付けられ、この把持部材74は、図1から分かるように、シャッターカーテン30の幅方向中央から等しい又は略等しい距離で左右に2個設けられている。
以上において、前述したように、開閉機36の回転軸36Aに設けられている前記ブレーキがブレーキ駆動装置37によって解除され、これにより、全開となっていたシャッターカーテン30が座板51の重量を含む自重によって巻取軸34を回転させながら閉鎖移動した場合には、戻しコイルばね70に戻しばね力が蓄圧されることになり、この蓄圧された戻しばね力は、巻取軸34に、シャッターカーテン30を巻き取らせる回転方向へのトルクとなって付与される。
このように巻取軸34からシャッターカーテン30の繰り出されるときに蓄圧される戻しコイルばね70の戻しばね力による巻取軸34回りのトルクT1は、本実施形態では、シャッターカーテン30の自重の基づく下方への閉鎖移動力による巻取軸34回りのトルクT2よりも小さくなっている。言い換えると、戻しコイルばね70の巻き数や直径等によるばね特性は、このようなトルクT1とトルクT2の大小関係を得られるように設定されている。
図7には、トルクT1とトルクT2が示されている。トルクT2は、巻取軸34の中心からシャッターカーテン30の最外層巻き部までの距離Lと、シャッターカーテン30の全体重量のうち、巻取軸34から繰り出されているシャッターカーテン30の自重に基づく下方への閉鎖移動力Wとを乗算した値である。これらの距離Lと閉鎖移動力Wは、巻取軸34からのシャッターカーテン30の繰り出し量と関係する関数となっており、このため、トルクT2は、巻取軸34からのシャッターカーテン30の繰り出し量に伴って変化し、また、トルクT1も、巻取軸34からのシャッターカーテン30の繰り出し量に伴って変化するが、本実施形態では、シャッターカーテン30の開閉移動範囲の全部について、トルクT1はトルクT2よりも小さくなっている。
すなわち、図8は、座板51が、図3で示した天井部材16に設けられてまぐさ75の位置まで達しているシャッターカーテン30の全開位置を示しているが、この全開位置から、座板51が前述した床5に着床したシャッターカーテン30の全閉位置までの全体において、トルクT1はトルクT2よりも小さくなっている。
なお、シャッターカーテン30が自重によって閉鎖移動する際には、図2で示した抜け止め部材30Aがガイドレール31の内面に接触することや、シャッターカーテン30が煙遮断部材40と接触しながら移動すること等に基づき、閉鎖移動に対する抵抗力が生じ、この抵抗力により、トルクT2にとっては、トルクT1と同じく、巻取軸34を中心としてトルクT2とは反対側となるトルクが生ずるが、トルクT1をこのようなトルクを加えた値とした場合でも、トルクT1をトルクT2よりも小さくする。
また、本実施形態では、巻取軸34から繰り出されたシャッターカーテン30の自重Wから座板51の重量を差し引いた座板51除外シャッターカーテン自重を考えた場合、戻しコイルばね70の戻しばね力による巻取軸34回りのトルクT1が、シャッターカーテン30の開閉移動範囲の全部について、この座板51除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取軸34回りのトルクT3よりも大きくなるように、戻しコイルばね70のばね特性が設定されている。したがって、シャッターカーテン30が全閉状態又は半閉状態となっているときに、座板51を持ち上げる等することによってカーテン本体50に座板51の重量が作用しないようにすると、巻取軸34は、戻しコイルばね70の戻しばね力でカーテン本体50を巻き上げる方向へ回転するようになっている。
次に、本実施形態に係るエレベータ用防災シャッター装置の作用について説明する。
エレベータ用防災シャッター装置が設置されている建物内で火災が発生し、この火災を検出した前記火災センサからの信号が図3で示したブレーキ駆動装置37に入力すると、開閉機36の回転軸36Aに設けられている前記ブレーキが解除されるため、この回転軸36Aに前記連結手段35で連結されていた巻取軸4はシャッターカーテン30の自重により回転を始めることになり、これにより、シャッターカーテン30は閉鎖移動を行うことによって座板51が床5に着床する。この結果、エレベータと前記エレベータホール3との間で全閉状態となったシャッターカーテン30により防災区画が形成される。
このようにシャッターカーテン30が巻取軸34から繰り出されるときの巻取軸34の回転時において、この巻取軸34の内部に収納されている戻しコイルばね70には、戻しばね力が蓄圧される。
シャッターカーテン30が全閉状態となった後、エレベータを利用して避難してきた人が、この全閉状態となったシャッターカーテン30を備えているシャッター装置が設置された階で降りたときには、この避難者は前記把持部材74を把持してシャッターカーテン30を持ち上げることにより、シャッターカーテン30を開き移動させる。この開き移動は、蓄圧されている戻しコイルばね70の戻しばね力によって補助されるため、軽く行うことができる。
このようにシャッターカーテン30を開き移動させた後、避難者はシャッターカーテン30の下を通過することによって前記エレベータホール3側へ脱出する。この脱出を行った避難者が把持部材74から手を離すと、前述したように、戻しコイルばね70の戻しばね力によるトルクT1は、シャッターカーテン30の自重によるトルクT2よりも小さくため、シャッターカーテン30は自ずと閉じ移動し、全閉状態に復帰する。
以上説明したように、本実施形態によると、避難者がシャッターカーテン30の反対側へ逃げるために、全閉位置に達していたシャッターカーテン30を開き移動させる場合には、シャッターカーテン30を巻取軸34から繰り出すときに蓄圧される戻しコイルばね70の戻しばね力によって補助されるため、把持部材74に小さな持ち上げ力を加えるだけでシャッターカーテン30を開き移動させることができるとともに、把持部材74から手を離すと、すなわち、シャッターカーテン30を開き移動させるための開き移動力をシャッターカーテン30から解除したり、シャッターカーテン30をその開き位置で停止させていた停止力を解除したりすると、トルクT1はトルクT2よりも小さくなっているため、シャッターカーテン30は自ずと閉じ移動して全閉位置へ復帰することになる。これにより、遮煙性や防火性を備えたシャッターカーテン30による防火区画を回復させることができる。
また、本実施形態によると、シャッターカーテン30が自重で閉じ移動する際には、戻しコイルばね70は戻しばね力を蓄圧しながらシャッターカーテン30を閉鎖移動させるため、このシャッターカーテン30の閉じ移動速度を低下させることができる。
なお、シャッターカーテン30を持ち上げるために必要な力は、50N以下の大きさとすることが好ましい。すなわち、防災設備関係の規定では、防火ドアについての開き操作力は、身障者や老人でも開き操作できるように50N以下と定められており、シャッター装置では、避難者はシャッターカーテンを持ち上げて避難行動を行うため、身障者や老人がこの持ち上げ操作を行う場合があることを考慮すると、最大でも50N、できれば50N未満、例えば、30Nや20N程度の持ち上げ力でシャッターカーテン30を持ち上げてその下を通過することができるようにすることが好ましい。このような小さな力でシャッターカーテン30を持ち上げることができるようにすることは、エレベータ用防災シャッター装置におけるシャッターカーテン30の幅寸法はそれ程大きくないため、実現可能である。
また、本実施形態によると、シャッターカーテン30の開閉移動範囲の全部について、トルクT1はトルクT2よりも小さくなっているため、避難者が自分の背よりも充分に高い位置までシャッターカーテン30を開き移動させても、シャッターカーテン30を自ずと全閉位置へ閉じ移動させることができ、このため、避難者はシャッターカーテン30の下を容易に通過することができる。
また、本実施形態によると、トルクT1は、座板51除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取軸34回りのトルクT3よりも大きいため、把持部材74で座板51を持ち上げることによってカーテン本体50に座板51の重量がかからないようにすると、巻取軸34はトルクT1によって自ずとカーテン本体50を巻き上げる方向へ回転する。このため、カーテン本体30の全部又は主要部が、可撓性を有していて皺が発生し易いスクリーンで形成していても、スクリーン部分に皺が極力発生するのを抑えながらカーテン本体50を巻取軸34に所定どおり巻き取ることができる。
なお、これと同じ作用効果は、把持部材をカーテン本体に設けることによってこのカーテン本体に持ち上げ力を加えるようにし、この持ち上げ力により、座板の重量と、把持部材よりも下のカーテン本体の重量とを持ち上げるようにした場合にも達成できる。
さらに、本実施形態によると、戻しコイルばね70を中空の巻取軸34の内部に収納配置したため、この戻しコイルばね70を外力が保護できるとともに、戻しコイルばねを巻取軸34の外周に巻回配置した場合と異なり、戻しコイルばね70を含めた巻取軸34全体の直径が大きくなることはない。このため、巻取軸34の配置スペースが限られた狭い空間になっているエレベーター用防災シャッター装置でも、巻取軸34をこの配置スペースに有効に配置できるようになる。
本発明は、戻しばね等の戻し弾性部材を備えた防災用シャッター装置等のシャッター装置において、シャッターカーテンを自重で閉じ移動させるために利用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター装置であるエレベータ用防災シャッター装置の全体を示す正面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、図1のエレベータ用防災シャッター装置の縦断面図である。 図4は、シャッターカーテンを2点鎖線による想像線で示した巻取体である巻取軸の全体正面図である。 図5は、巻取軸の内部構造を示す断面図である。 図6は、図5のS6−S6線断面図である。 図7は、戻しコイルばねの戻しばね力による巻取軸回りのトルクと、シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取軸回りトルクとの関係を示す概念図である。 図8は、シャッターカーテンが全開位置に達したときを示す概念図である。
符号の説明
30 シャッターカーテン
34 巻取体である巻取軸
50 カーテン本体
51 エンド部材である座板
70 戻し弾性部材である戻しコイルばね
T1 戻しコイルばねの戻しばね力による巻取体回りのトルク
T2 シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による巻取体回りのトルク

Claims (9)

  1. 上下方向へ開閉移動可能となったシャッターカーテンと、このシャッターカーテンの開閉移動のため前記シャッターカーテンを巻き取り、繰り出す回転を行う巻取体と、前記シャッターカーテンの下方への繰り出し時における前記巻取体の回転によって戻し弾性力が蓄圧され、この蓄圧された戻し弾性力を前記シャッターカーテンの巻き取り時の前記巻取体に付与する戻し弾性部材と、を有しているシャッター装置において、
    この戻し弾性部材の前記戻し弾性力による前記巻取体回りのトルクが、前記シャッターカーテンの開閉移動範囲の全部、又は全閉位置から全開位置よりも少し低い位置までの前記シャッターカーテンの開閉移動範囲の略全部について、前記シャッターカーテンの自重に基づく下方への閉鎖移動力による前記巻取体回りのトルクよりも小さくなっており、
    前記シャッターカーテンは、カーテン本体と、このカーテン本体の閉じ側の先端に設けられたエンド部材とを含んで構成され、
    前記戻し弾性力による前記巻取体回りのトルクは、前記シャッターカーテンの自重から前記エンド部材の重量を差し引いたエンド部材除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による前記巻取体回りのトルクよりも大きくなっており、
    前記エンド部材の重量が前記シャッターカーテンの自重のうちの大きな割合を占めていることを特徴とするシャッター装置。
  2. 請求項1に記載のシャッター装置において、前記カーテン本体の全部又は主要部は可撓性を有するスクリーンで形成されていることを特徴とするシャッター装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシャッター装置において、前記戻し弾性力による前記巻取体回りのトルクは、前記シャッターカーテンの開閉移動範囲の全部について、前記シャッターカーテンの自重から前記エンド部材の重量を差し引いたエンド部材除外シャッターカーテン自重に基づく下方への閉鎖移動力による前記巻取体回りのトルクよりも大きくなっていることを特徴とするシャッター装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンを持ち上げるために必要な力は50N以下であることを特徴とするシャッター装置。
  5. 請求項4に記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンを持ち上げるために必要な力は50N未満であることを特徴とするシャッター装置。
  6. 請求項5に記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンを持ち上げるために必要な力は30N程度であることを特徴とするシャッター装置。
  7. 請求項5に記載のシャッター装置において、前記シャッターカーテンを持ち上げるために必要な力は20N程度であることを特徴とするシャッター装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のシャッター装置において、全開状態又は半開状態となっている前記シャッターカーテンを停止させるための係止装置を備えており、この係止装置の解除により、前記シャッターカーテンは全閉位置まで下降することを特徴とするシャッター装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のシャッター装置において、前記エンド部材が床に着床したときに、前記巻取体には前記シャッターカーテンの巻き残し分が残されていることを特徴とするシャッター装置。
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