JP2008202322A - 足場用手すり枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場支柱側の被係合部に対して大きな面積で接触するとともに仮設足場の変形による不具合が生じにくい足場用手すり枠を提供すること。
【解決手段】隣接する足場支柱にそれぞれ形成されたフランジ状の被係合部間に架設して足場用手すりを構築するための足場用手すり枠11において、手すり枠11を構成する手すりパイプ13の端部にフランジ挿入溝28を形成し、同挿入溝28と直交する方向にくさび用通路29を形成する。一方フランジ挿入溝28を塞がないように補強キャップ14を手すりパイプ13の端部に装着する。補強キャップ14は挿入筒部が端部に挿入されて端部の補強を兼ねている。くさび15はくさび用通路29内に遊嵌されている。フランジ挿入溝28にフランジ19が嵌挿された状態でくさび15をくさび用通路29内に落とし込み、叩打部33を叩いて固定させるようにする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、建築現場の仮設足場に使用される足場用手すりを構築するための足場用手すり枠に関するものである。
従来から建築現場等ではパイプ材等を枠状に組み上げて作業用仮設足場を構築し、これに足場板を装着して足場における作業用の通路としている。従来よりこのような足場では、足場板上で作業する際の作業用の手すり、すなわち足場用手すりを設置するために隣接する足場支柱間に足場用手すり枠を架設するようになっている。足場用手すり枠の架設方式としてはいくつかのパターンがあるが、例えば特許文献1に開示されるような足場用手すり枠の架設方式がある。
この特許文献1はその図11(a)〜(d)に示すように水平材8とされるパイプ材を支柱3の外周に形成されたフランジ10に対して架設するものである。水平材8の両端にはホルダー部材31と呼称される連結部材が別途溶接によって固着されており、このホルダー部材31に形成された切り欠き36に対してフランジ10を嵌挿し、その状態で上方から楔37を挿入して固定するというものである。
特開2001−200632号公報
しかし、特許文献1の架設方式ではホルダー部材31を用意して水平材8の両端に溶接しなければならない。そのため、以下のような課題が生じていた。
1)楔37によって連結されるホルダー部材31は水平材8の端部から内部に挿入された上で更に溶接されており強度としては十分と考えられる。しかし強い風や振動によって仮設足場が変形することによってホルダー部材31付近に大きな応力がかかることがある。するとホルダー部材31に水平材8に対してこじるような力が働くこととなり経年使用することで溶接部分が割れてしまうおそれがあった。
2)特許文献1におけるホルダー部材31は平面視において薄手に構成されている。このようにホルダー部材31の横幅をあまり取っていないのはホルダー部材31自体を鋼板を屈曲させて成形するようにしており、しかも基部寄りを水平材8の端部から内部に挿入させなければならないためそれほどの横幅を取ることが成形上困難であるということからである。しかしながら、ホルダー部材31は本来は大きな面積でフランジ10に接するほうが「手すり」として使用される際にかかる荷重を分散させるためには好ましい。そのため従来からフランジとの接触面積を大きくしたいという要請があった。
3)水平材8の両端の外側にさらにホルダー部材31を突出形成させるようにしているため、そのような突出部のないシンプルなデザインが求められていた。更に、左右のホルダー部材31を水平材8の中心軸に沿って正確に延出させて溶接するには非常に熟練の技術を要することとなっていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、足場支柱側の被係合部に対して大きな面積で接触するとともに仮設足場の変形による不具合が生じにくい足場用手すり枠を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明では、隣接する足場支柱にそれぞれ形成されたフランジ状の被係合部間に架設して足場用手すりを構築する足場用手すり枠において、両端部に水平方向に180度対向して配置される一対の第1の切り込みと、同第1の切り込みと周方向に略90度ずれた位置に配置される第2の切り込みとを形成した鋼管本体と、少なくとも前記第1の切り込みの開放端を封塞しないように同本体鋼管の端部に内挿あるいは外挿される補強部を有する蓋部材と、前記第2の切り込み内に脱落不能に遊嵌され、少なくともくさび部と叩打部とを有するくさび体とを備え、前記被係合部を前記第1の切り込みに対して嵌挿させた後に前記くさび体のくさび部を前記蓋部材と前記被係合部の間に打ち込むようにして固定するようにしたことをその要旨とする。
また、請求項2の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記蓋部材は前記足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、前記鋼管本体の前記端部から内挿されて同鋼管本体の内周面に隣接して配置される前記補強部としての挿入筒部とを備え、同挿入筒部は前記第1及び第2の切り込みと重複する部分が欠落していることをその要旨とする。
また、請求項3の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記蓋部材は前記足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、前記鋼管本体の前記端部に外挿されて同鋼管本体の外周面に隣接して配置される前記補強部としての包囲筒部とを備え、同包囲筒部は前記第1及び第2の切り込みと重複する部分が欠落していることをその要旨とする。
また、請求項4の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の切り込みと周方向に略90度ずれた位置の180度対向する位置には一対の前記第2の切り込みが形成されており、遊嵌された前記くさび体の下垂部が下方側の同第2の切り込みから下方に露出可能とされていることをその要旨とする。
このような構成では、まず足場用手すり枠のいずれか一方の端部を所定の足場支柱に形成されたフランジ状の被係合部に接近させ蓋部材に露出する第1の切れ込み内に被係合部を嵌挿させる。この際にくさび体は作業の邪魔にならないように待避位置に待避させておく。次いで、嵌挿後に待避させておいたくさび体を第2の切れ込み内に上方から落としこむ。するとくさび体のくさび部は被係合部の挿入孔に挿入される。この段階は足場用手すり枠の仮留めの状態である。
足場用手すり枠のいずれか他方の端部も同様に隣接する足場支柱に対して同様に第1の切れ込みの開放端側から被係合部を嵌挿させ、嵌挿後に待避させておいたくさび体を第2の切れ込みの上方から落としこむ。次いで、くさび体の叩打部をハンマーのような工具で叩いて下方に進出させることでくさび部によって蓋部材を足場支柱側に押圧させてしっかりと足場用手すり枠を固定するようにする。尚、くさび体の第2の切れ込み内への落としこみ(つまり仮留め)は先に両方の端部に被係合部を嵌挿させた後から行ってもよい。
このような構成とすることによって、足場支柱の被係合部へは鋼管本体の端部に形成した一対の第1の切れ込みが係合するため、足場用手すり枠の安定した支持と足場用手すり枠にかかる荷重を分散させることが可能となる。また、鋼管本体の端部には内挿あるいは外挿される蓋部材が固着されて補強されているため、荷重のもっともかかる鋼管本体の端部の変形等の不具合も生じにくい。
ここに、足場支柱側のフランジ状の被係合部とは板状のものや線材で構成されたものを広く含み、要は鋼管本体の端部に形成した第1の切れ込みによって上下から挟持されるような構造であれば被係合部といえる。
一対の第1の切れ込みが水平に配置されている場合には一対の第2の切れ込みは垂直方向に配置されるのが基本であるが、仮設足場に使用される部材はそれほどの精度を要求されず公差は比較的大きいため完全に垂直方向に配置されていなくとも構わない。
第1の切れ込みと第2の切れ込みの形状は通常はくさび体の全幅を落としこむことから第2の切れ込みの方が第1の切れ込みよりも長く(鋼管本体の軸方向において)構成されるが同じ長さであっても構成上特に問題はない。
蓋部材は足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、鋼管本体の端部から内挿されて鋼管本体の内周面に隣接して配置される挿入筒部とを備え、その挿入筒部は前記第1及び第2の切れ込みと重複する部分が欠落していることが好ましい。この場合では鋼管本体に挿入筒部をはめ込んだ状態で接合面を溶接して固着されることとなる。
また、足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、鋼管本体の端部に外挿されて鋼管本体の外周面に隣接して配置される包囲筒部とを備え、その包囲筒部は前記第1及び第2の切れ込みと重複する部分が欠落していることが好ましい。この場合では包囲筒部によって鋼管本体の端部寄り部分を包囲した状態で接合面を溶接して固着されることとなる。
くさび体には足場用手すり枠の取り外しの際に下方側から食い込んだくさび部を上方側に移動させるために下方からハンマーのような工具で叩いてくさび体を上動させる第2の切り込みから下方に下垂される下垂部を一体的に形成するようにすることが好ましい。
上記各請求項の発明では、荷重を分散させることが可能となるとともに荷重のもっともかかる鋼管本体の端部の変形等の不具合も生じにくい足場用手すり枠を提供することが可能となる。
以下、本発明の足場用手すり枠の一実施例について図面に基づいて説明する。以下の説明における足場用手すり枠の上下とは図2に示すような足場支柱間に架設された状態での上下方向をいうものとする。
図1、図2、図10及び図11に示すように、足場用手すり枠11を構成する鋼管本体としての手すりパイプ13にはその両端を封塞するように蓋部材としての補強キャップ14が配設され、手すりパイプ13の両端寄りにくさび体としてのくさび15が遊嵌されている。以下、足場用手すり枠11の個々の構成についてより詳しく説明する。
図1〜図6に示すように、手すりパイプ13の両端寄り部分には4つの長方形形状の切れ込み16a,16b,17a,17bが形成されている。一対の第1の切れ込み16a,16bは足場用手すり枠11が足場支柱18のフランジ19間に架設された状態で水平方向に180度対向して配置される。一対の第2の切れ込み17a,17bはこの第1の切れ込み16a,16bとは周方向に90度ずれて180度対向して配置されることとなる。つまり、第2の切れ込み17a,17bは足場用手すり枠11の架設状態で垂直方向に配置されることとなる。
図6(a)及び(b)に示すように、本実施例では第1の切れ込み16a,16bよりも第2の切れ込み17a,17bの方が長目に構成されている。一対の第1の切れ込み16a,16bは同一形状に構成されており本実施例ではその上下幅は12mmとされている。本実施例では上側の第2の切れ込み17aの前後幅12mm、下側の第2の切れ込み17bの前後幅17mmとされている。
図1、図2及び図5等に示すように、手すりパイプ13の両端には補強キャップ14が嵌合されている。図4,図5及び図7(a)〜(d)に示すように、補強キャップ14は足場支柱18の端部に露出するヘッド部20と同ヘッド部20裏面を基部として延出され手すりパイプ13内に挿入される挿入筒部21とから構成されている。
ヘッド部20は円形の板状体の中央寄り部分を帯状に切り欠いて上下に分割させたような略弦月状の正面形状を有する一対の当接片20a,20bから構成されている。両当接片20a,20bは上下方向において対称形状となるような配置構成とされている。図7(a)に示すように両当接片20a,20bの間には上記第1の切れ込み16a,16bの上下幅に一致する間隙L1が形成されている。本実施例では間隙L1は12mmとされている。図4、図5及び図7(b)に示すように、両当接片20a,20bの当接面22には足場支柱18の外周曲面との接触面積を増すために曲面形状の凹部22aが形成されている。
挿入筒部21は左右一対の断面弧状に形成された挿入部21a,21bから構成されている。両挿入部21a,21bは左右方向において対称形状となるような配置構成とされている。両挿入部21a,21bの上端縁間には間隙L2が形成される。両挿入部21a,21bの下端縁間には間隙L3が形成される。本実施例では間隙L2のほうが間隙L3より狭く、間隙L2は12mmとされ間隙L3は17mmとされている。
図4及び図7(a)〜(d)に示すように各挿入部21a,21bは前記両当接片20a,20bの裏面を基部として延出される上下一対の立脚部24と両立脚部24先端を連接する連接部25から構成されている。図7(a)に示すように各挿入部21a,21bは側面視においてチャネル状の形状とされている。各挿入部21a,21bの両立脚部24と連接部25によって包囲された透孔部26は上記第1の切れ込み16a,16bの形状と略一致する。
補強キャップ14は手すりパイプ13の両端開口部に対して挿入筒部21先端側から挿入されて溶接されている。ヘッド部20は補強キャップ14のストッパの役割を果たし手すりパイプ13の端縁は補強キャップ14の裏面に当接させられている。図5に示すように、補強キャップ14の手すりパイプ13に対する周方向の相対位置としては前記間隙L1と透孔部26が上記第1の切れ込み16a,16bと一致させられ、間隙L2が上側の第2の切れ込み17aの横幅と一致させられている。また、図示されていないが間隙L3が下側の第2の切れ込み17bの横幅と一致させられている。このような状態で補強キャップ14が挿入筒部21先端に装着されることによって図5に示すように上下の当接片20a,20bの間に手すりパイプ13の軸方向に沿った水平なフランジ挿入溝28が形成されることとなる。また、補強キャップ14に隣接した手すりパイプ13の両端寄りにはくさび15が遊嵌されるくさび用通路29が上下方向に形成されることとなる。
図8に示すように、くさび15はくさび片31、下垂片32及び叩打部33から構成されている。くさび片31と下垂片32は上部寄りで一体化されて幅広部34を構成し、叩打部33は同幅広部34の上端位置に前後に膨出した板体として連接されている。くさび片31は下垂片32に対して短小に構成され先端寄りほど徐々に幅狭となるテーパ形状に構成されている。くさび片31の外側縁及び内側縁に沿ってそれぞれ幅広に構成された第1及び第2のフランジ部35,36が形成されている。
下垂片32は全体に渡って同じ厚さに構成されており、先端寄りが外方に向かって屈曲形成された屈曲部32aとされている。下垂片32の先端寄り位置であって両側面には抜け止め用のピン37が突設されている。くさび15はくさび用通路29内に遊嵌されており下方への脱落は叩打部33によって、上方への抜き出しはピン37によってそれぞれ防止されている。
次にこのような構成の足場用手すり枠11の足場支柱18側フランジ19に対する架設作業について説明する。図2、図10及び図11に示すように、フランジ19は断面円形の太めの鋼棒を同一平面上で屈曲させた扁平なリング状形状とされている。本実施例ではフランジ19の上下幅(径)は11mmとされている。フランジ19には90度ずつずれた位置に外方に膨出された略半円形状の係合部39が形成されている。図9に示すように、フランジ19は足場支柱18の所定の外周位置に溶接によって固着されている。足場支柱18と係合部39によって包囲された空間がくさび片31が挿入される通過孔40とされている。
まず、図10に示すように、くさび用通路29に遊嵌状態にあるくさび15を上方の待避位置に斜めに立て掛けるようにする。そのためにまずくさび15を上方に引き上げるようにする。するとピン37が上側の第2の切れ込み17aの周縁に掛止されてそれ以上上動ができなくなる。その段階で図10に示すようにくさび15を時計回り方向に倒伏させる。するとくさび15はピン37及び支点Pによってそれ以上の倒伏が規制されるが、この時支点Pよりも上部分の方が十分重いためその倒伏した斜めの状態で保持されることとなる。
この状態で作業者は足場用手すり枠11の端部を横方向(前後いずれかの方向)からフランジ19に接近させフランジ挿入溝28にフランジ19を嵌挿させる(図10は嵌挿が完了した状態)。そして、待避させていたくさび15をくさび用通路29内に上方から落としこむようにする。するとくさび片31は通過孔40内に落下しフランジ19の係合部39とヘッド部20に挟持されることとなる。下垂片32は係合部39の外側位置に配置される。このようにくさび片31がフランジ19とヘッド部20の間に配置されるとくさび片31が邪魔となって足場用手すり枠11の端部を横移動させることが不能となる。これによって足場用手すり枠11は仮留めされた状態とされる。次いで叩打部33をハンマーのような工具で叩いてくさび15全体を下方に向かって進出させる。すると、くさび片31が徐々に通過孔40内でヘッド部20を押圧することとなり、結果として足場用手すり枠11は足場支柱18に対してしっかりと押しつけられて固定される(図11の状態)。この時、下垂片32はくさび用通路29の下面側に屈曲部32aが露出されることとなる。尚、ここでは足場用手すり枠11の一方の端部での架設方法について説明したが、他方の端部についても同時に作業をしてまず仮留めの状態としておくのが一般的である。
一方、足場用手すり枠11を取り外す際には、くさび用通路29の下面側に露出した下垂片32の下端を工具で叩いて緩め、上記と逆の工程でくさび15を待避させ足場用手すり枠11を水平方向に揺動させるようにする。
上記のように構成することにより本実施例の足場用手すり枠11のような効果が奏される。
(1)手すりパイプ13の端部にフランジ挿入溝28が形成され、この挿入溝28にフランジ19が嵌挿されるとともに、手すりパイプ13の端部は補強キャップ14によって補強されているため非常に丈夫で足場の変形等によって容易にフランジ挿入溝28が変形して足場用手すり枠11が外れてしまうということがない。また、手すりパイプ13の水平方向の2箇所でフランジ19を支持することとなるため従来に較べてより安定した足場用手すり枠11の固定が可能となっている。
(2)手すりパイプ13の端部位置は切れ込み16a,16b,17a,17bの周囲はすべて挿入筒部21の肉厚によって補強されているため極めて丈夫である。
(3)くさび15はほとんど手すりパイプ13の上下幅によって隠されており、装着状態で叩打部33と下垂片32の屈曲部32aが露出されるだけとなり、全体としてシンプルで無駄のない外観とされることとなる。
(4)くさび15の下垂片32には屈曲部32aが形成されているため、くさび15の待避時に大きく倒伏させることができるのでくさび15が作業の邪魔となりにくい。
(5)足場用手すり枠11の装着状態でくさび15は下垂片32の屈曲部32aが下方に露出されており、これを下側から叩けばくさび15を簡単に緩めることができるため、足場用手すり枠11の取り外しも簡単である。
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施例では補強キャップ14は手すりパイプ13の端部に対して挿入筒部21を挿入するようにして構成していたが、図12に示すように挿入筒部21の代わりに手すりパイプ13の外側に配置される包囲筒部41とすることも可能である。
・くさび15の下垂片32はなくとも構わない。その場合には下側の第2の切れ込み17bはなくとも構わない。
・補強キャップ14やくさび15の形状は上記に限定されるものではない。
・足場用手すり枠11の架設作業については上記は一例であって、他の方法で架設することも自由である。
・その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
本発明の実施例の足場用手すり枠の一部省略側面図。 同じ足場用手すり枠を取り付けた状態を説明する部分拡大斜視図。 同じ足場用手すり枠における手すりパイプの端部構造を説明する部分拡大斜視図。 同じ足場用手すり枠における補強キャップの斜視図。 手すりパイプの端部に補強キャップを装着した状態を説明する斜視図。 手すりパイプの端部を説明する図であって(a)は側面図、(b)は平面図。 手すりパイプを説明する図であって(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は背面図、(d)は正面図。 同じ足場用手すり枠におけるくさびの斜視図。 足場支柱に固定されたフランジを説明する平面図。 足場用手すり枠の架設工程を説明するための説明図であって、くさびを待避位置に待避させてフランジをフランジ挿入溝に嵌挿させた状態。 足場用手すり枠の架設工程を説明するための説明図であって、くさびを打ち込んだ状態。 他の実施例における手すりパイプの端部に補強キャップを装着した状態を説明する斜視図。
符号の説明
11…足場用手すり枠、13…鋼管本体としての手すりパイプ、14…蓋部材としての補強キャップ、15…くさび体としてのくさび、16a,16b…第1の切り込み、17a,17b…第2の切り込み、18…足場支柱、19…被係合部としてのフランジ、21…補強部としての挿入筒部、31…くさび部としてのくさび片、33…叩打部。

Claims (4)

  1. 隣接する足場支柱にそれぞれ形成されたフランジ状の被係合部間に架設して足場用手すりを構築する足場用手すり枠において、
    両端部に水平方向に180度対向して配置される一対の第1の切り込みと、同第1の切り込みと周方向に略90度ずれた位置に配置される第2の切り込みとを形成した鋼管本体と、
    少なくとも前記第1の切り込みの開放端を封塞しないように同本体鋼管の端部に内挿あるいは外挿される補強部を有する蓋部材と、
    前記第2の切り込み内に脱落不能に遊嵌され、少なくともくさび部と叩打部とを有するくさび体とを備え、
    前記被係合部を前記第1の切り込みに対して嵌挿させた後に前記くさび体のくさび部を前記蓋部材と前記被係合部の間に打ち込むようにして固定することを特徴とする足場用手すり枠。
  2. 前記蓋部材は前記足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、前記鋼管本体の前記端部から内挿されて同鋼管本体の内周面に隣接して配置される前記補強部としての挿入筒部とを備え、同挿入筒部は前記第1及び第2の切り込みと重複する部分が欠落していることを特徴とする請求項1に記載の足場用手すり枠。
  3. 前記蓋部材は前記足場支柱側面に当接される当接面を有する当接体と、前記鋼管本体の前記端部に外挿されて同鋼管本体の外周面に隣接して配置される前記補強部としての包囲筒部とを備え、同包囲筒部は前記第1及び第2の切り込みと重複する部分が欠落していることを特徴とする請求項1に記載の足場用手すり枠。
  4. 前記第1の切り込みと周方向に略90度ずれた位置の180度対向する位置には一対の前記第2の切り込みが形成されており、遊嵌された前記くさび体の下垂部が下方側の同第2の切り込みから下方に露出可能とされていることを特徴とする請求項1〜3に記載の足場用手すり枠。
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