JPWO2020100274A1 - クサビ緊結式足場用クランプ - Google Patents

クサビ緊結式足場用クランプ Download PDF

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Abstract

第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動可能に連結する。第1挟持部材10及び第2挟持部材20の一端側を締結部材40によって互いに接近する方向に締結可能にする。クサビが差し込まれ固定されるポケット15、25を第1挟持部材10及び第2挟持部材20に設ける。

Description

本発明は、クサビ緊結式足場を構築する際に使用されるクサビ緊結式足場用クランプに関する。
従来より、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場等では作業員用の仮設足場を構築した後、各種作業が行われている。仮設足場を構築する場合には、例えば、支柱、布材、布枠、先行手摺ブレース等の足場構成部材が使用され、支柱に対して布材等が連結される。この連結構造として、例えば布材の端部に下方へ突出するように固定されたクサビと、支柱の外周面に固定されたポケットとを使用する構造が知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。ポケットは、金属製の板材を折り曲げることによって形成されており、上方に開放している。クサビをポケットに差し込むことによって複数の足場構成部材を連結していき、仮設足場を構築することができる。クサビ及びポケットによる連結構造を備えた仮設足場はクサビ緊結式足場と呼ばれている。
特許文献1、2に開示されているように、支柱には複数のポケットが上下方向に互いに間隔をあけて設けられており、1つのクサビをいずれか1つのポケットに差し込んで固定することが可能になっている。つまり、支柱に連結される布材等の高さは当該支柱に固定されているポケットの高さによって決定される。また、特許文献3に開示されているように、ポケットを構成している金属製板材は、支柱の外周面に対して溶接によって強固に固定されていて支柱から取り外すことができないようになっているのが一般的である。
特許文献3のように、クサビが差し込まれるポケットは支柱の外周面に対して溶接により固定されている場合、ポケットを上下方向や支柱の周方向に移動させることはできない。従って、例えば布材を支柱に連結する際には、予め定められたポケットの高さ及び方向でしか連結することはできず、布材の設置自由度が低いという問題がある。例えば、支柱の上下方向に並ぶポケットの間に布材を設置しようとしてもポケットが無いので設置することはできず、また現場で所望位置にポケットを溶接するようなことは極めて困難である。
そこで、特許文献4、5のように、開閉動作する左右の部材で支柱を径方向に挟み、締結部材によって左右の部材を締結固定するクランプ構造を用いることが考えられる。このものによれば、クランプが支柱に溶接されないので、クランプを上下方向や支柱の周方向に移動させることができ、設置の自由度を高めることが可能になる。
特開2013−104288号公報 特開2013−2167号公報 特開2016−79758号公報 特開平9−242330号公報 特開2013−76315号公報
しかしながら、特許文献4のクランプは、開閉可能に連結された左部材及び右部材の中央部を外側にコ字形に凸曲させることによってポケットが構成されているので、左部材及び右部材を締結部材で締結して、その締結力を高めていくと、凸曲部分が開くように左部材及び右部材が変形しやすく、その結果、支柱に対する固定強度が低下してしまうおそれがある。
さらに、特許文献4の左部材及び右部材は、支柱の中心線方向に延びる接触面を有しており、この接触面が支柱の外周面に圧接するようになっているので、その接触面における支柱の中心線方向の寸法は、左部材及び右部材を構成する板材の厚みより大幅に長くなり、接触面が広くなる。接触面が広くなると、締結時における接触面の面圧が低下してしまうので、左部材及び右部材が支柱の外周面に対して食い込むように作用しにくくなり、支柱に対する固定強度の低下を招くおそれがある。
また、特許文献5のクランプは、クサビ用枠部によってポケットが構成されているが、このクサビ用枠部の一方端にピン部が設けられ、他方端に締結部材が設けられているので、締結部材による締結力を高めていくと、クサビ用枠部が開くように変形しやすい。さらに、特許文献5のクランプも、支柱への接触面が上下方向に延びる形状になっているので、支柱の外周面に対して食い込むように作用しにくい。その結果、特許文献4のものと同様に、支柱に対する固定強度の低下を招くおそれがある。
このことに対し、支柱の中心線に対して直交する方向に延びる板材の端縁部を支柱の外周面に圧接させるようにクランプを構成することが考えられる。これによれば、板材の端縁部が支柱の外周面に食い込むように作用することになり、固定強度の低下が抑制されると考えられる。
しかしながら、板材の端縁部を支柱の外周面に圧接させる構成の場合、クランプが支柱の中心線の一箇所においてのみ支持されることになるので、クランプの傾動が起こりやすくなる。このため、支柱の中心線に対して直交する方向に延びる板材を少なくとも2枚、支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設ける必要があり、部品点数の増加を招く。また、部品点数が増加すると、部品間相互の位置関係及び板材とポケットとの位置関係を設計通りに組み立てるのが難しくなり、生産性が悪化する懸念がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クサビ緊結式足場用クランプを支柱に対して締結部材によって締結固定する場合に、クランプの生産性を良好にしながら、支柱に対する固定強度を十分に確保できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、支柱の外周面に突き当てられるように配置される第1当接板部と第2当接板部とを設けるとともに、これら第1及び第2当接板部を連結する連結板部を設けて一体化するようにした。
第1の発明は、足場構成部材に設けられたクサビを支柱に設けられたポケットに差し込んで固定することによって構築されるクサビ緊結式足場に使用されるクサビ緊結式足場用クランプにおいて、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接して該支柱を径方向に挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とが互いに接離する方向に回動可能に該第1挟持部材の他端側と該第2挟持部材の他端側とを連結する連結部材と、前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とを互いに接近する方向に締結する締結部材とを備え、前記第1挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備え、前記第2挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とが互いに離れる方向に第1挟持部材及び第2挟持部材を回動させると、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側との間隔が広がるので、支柱を第1挟持部材と第2挟持部材との間に配置することが可能になる。支柱を第1挟持部材と第2挟持部材との間に配置した後、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とが互いに接近する方向に第1挟持部材及び第2挟持部材を回動させ、その後、締結部材により第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とを互いに接近する方向に締結することで、第1挟持部材及び第2挟持部材が支柱を径方向に挟持してクサビ緊結式足場用クランプが支柱に対して固定された状態になる。
第1挟持部材及び第2挟持部材は支柱を径方向に挟持するものなので、例えば足場を構築する現場において第1挟持部材及び第2挟持部材を支柱の高さ方向に移動させること、支柱の周方向に移動させることが簡単に行える。よって、ポケットの位置変更が簡単になる。
クランプが支柱に固定された状態にあるとき、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部がそれぞれ支柱の外周面に当接し、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部もそれぞれ支柱の外周面に当接することになる。これにより、接触面が狭くなるので、各端縁部が支柱の外周面に対して食い込むように作用して支柱に対する固定強度が十分に確保される。
また、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は支柱の中心線方向に離れており、また、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部も支柱の中心線方向に離れているので、クランプの傾動が抑制される。
また、製造時には、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は連結板部によって連結されて一体化されて1つの部品からなるものなので、第1当接板部及び第2当接板部の相互の位置関係がずれにくくなるとともに、第1当接板部及び第2当接板部とポケットとの位置関係もずれにくくなる。第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部についても同様である。
第2の発明は、前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成され、前記第2挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1当接板部及び第2当接板部の端縁部が支柱の外周面に沿って延びることになるので、支柱に固定されたクランプがより一層安定する。
第3の発明は、前記ポケットは、前記第1挟持部材とは別の板材で構成され、前記第1挟持部材に設けられ、前記ポケットを構成している板材は、前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部よりも前記支柱の径方向外方に位置付けられ、前記支柱の外周面から離れるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材及び第2挟持部材を締結した状態で、ポケットを構成している部材が支柱の外周面に当たらなくなるので、第1挟持部材及び第2挟持部材によってクランプを所定位置に固定することができる。
第4の発明は、前記ポケットは、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとを支柱の任意の位置に固定することができる。支柱に固定された状態では、第1挟持部材及び第2挟持部材は互いに締結されて動かないようになっているので、第1挟持部材及び第2挟持部材の相対的な位置の変化が起こらない。よって、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとの相対的な位置の変化を抑制できる。
第5の発明は、前記第1挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部と、前記第2挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部とは、前記支柱の径方向に延びる同一直線上に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとを支柱の径方向に延びる同一直線上に位置付けることができる。これにより、第1挟持部材のクランプに連結した足場構成部材と、第2挟持部材のクランプに連結した足場構成部材とを同一直線上で位置決めすることができる。
第6の発明は、前記第1挟持部材の前記連結部は、前記ポケットの側板部に沿って延びるように形成され、該側板部に溶接されていることを特徴とする。
この構成によれば、ポケットと第1挟持部材との接合強度を高めることができる。
第7の発明は、前記ポケットは、第1側板部及び第2側板部と、該ポケットにおける前記クサビが差し込まれる側に位置し、前記第1側板部から前記第2側板部まで延びる端板部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ポケットの第1側板部と第2側板部とが、クサビが差し込まれる側において端板部によって連結されるので、第1側板部と第2側板部とが開くように変形し難くなり、その結果、ポケットの変形を抑制できる。
第8の発明は、前記端板部には前記クサビが差し込まれる差込孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1側板部と第2側板部とが開きを抑制する端板部に形成した差込孔にクサビを差し込むことができ、クサビを差し込んだ状態で所定位置に位置付けることができる。
本発明によれば、回動可能に連結された第1挟持部材及び第2挟持部材を締結部材によって締結可能にしたので、ポケットを支柱の任意の位置に簡単かつ確実に固定することができる。そして、クランプが支柱に固定された状態にあるとき、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部と、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部とがそれぞれ支柱の外周面に対して食い込むように作用して支柱に対する固定強度を十分に確保することができる。さらに、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部が支柱の中心線方向に離れており、また、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部も支柱の中心線方向に離れているので、クランプの傾動を抑制することができ、安定した状態を維持することができる。加えて、製造時には、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は連結板部によって連結されて一体化されて1つの部品からなり、第2挟持部材も同様に1つの部品からなるものなので、第1当接板部及び第2当接板部の相互の位置関係がずれにくくなるとともに、第1当接板部及び第2当接板部とポケットとの位置関係もずれにくくなり、生産性を良好にすることができる。
本発明の実施形態1に係るクサビ緊結式足場用クランプを締結部材側から見た斜視図である。 クサビ緊結式足場用クランプを連結部材側から見た斜視図である。 クサビ緊結式足場用クランプの平面図である。 クサビ緊結式足場用クランプを支柱に取り付けて布材を連結した状態を示す斜視図である。 締結軸部を外した状態の図3相当図である。 第1挟持部材及び第2挟持部材を開いた状態の図3相当図である。 第1挟持部材の成形手順を示す斜視図であり、(A)は成形前の材料を示し、(B)は上板部及び下板部の成形が完了した状態を示し、(C)は(B)に示すものを屈曲させた状態を示し、(D)はポケットを取り付けた状態を示す。 第2挟持部材の成形手順を示す斜視図であり、(A)は成形前の材料を示し、(B)は上板部及び下板部の成形が完了した状態を示し、(C)は(B)に示すものを屈曲させた状態を示し、(D)はポケットを取り付けた状態を示す。 実施形態1の変形例に係る図1相当図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 本発明の実施形態3に係る図1相当図である。 本発明の実施形態4に係る図1相当図である。 本発明の実施形態5に係る図7相当図である。 本発明の実施形態5に係る図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を上方から見た斜視図であり、図2は、クサビ緊結式足場用クランプ1を下方から見た斜視図である。図4に示すように、クサビ緊結式足場用クランプ1は、例えば布材100を支柱200に連結する場合に使用される部材である。布材100、支柱200、布枠(図示せず)、先行手摺ブレース(図示せず)、幅木(図示せず)、壁つなぎ(図示せず)、ジャッキ(図示せず)、階段(図示せず)及びクサビ緊結式足場用クランプ1等によってクサビ緊結式足場が構築される。クサビ緊結式足場を構成している各部材は、足場構成部材である。
クサビ緊結式足場は、図4に示す布材100の両端部にそれぞれ設けられたクサビ101を、支柱200に設けられたポケット201、19、29に差し込んで固定することによって構築される。図示しないが、上記布枠、先行手摺ブレース等にもクサビが設けられており、これらクサビをポケット201、19、29に差し込んで固定することもできる。布材100の端部に設けられるクサビ101の形状や構造は様々である。本発明は、どのクサビ101に対しても適用することができる。
支柱200は、金属製の円管部材で構成されており、通常は、下方向に延びるように配設されるが、傾斜していても構わない。また、布材100も支柱200と同様な円管部材で構成されており、通常は略水平方向に延びるように配設されるが、傾斜していても構わない。
(クサビ緊結式足場用クランプ1の全体構成)
図1や図2に示すように、クサビ緊結式足場用クランプ1は、支柱200を径方向に挟持する第1挟持部材10及び第2挟持部材20と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動可能に連結する連結部材30と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結する締結部材40と、第1ポケット19及び第2ポケット29とを備えている。図1〜図3に示すように、第1挟持部材10及び第2挟持部材20は、支柱200の外周面に対して該支柱200の径方向(水平方向)一側及び他側からそれぞれ当接することにより、支柱200を径方向に挟持(クランプ)する部材である。
第1ポケット19は第1挟持部材10に設けられ、第2ポケット29は第2挟持部材20に設けられている。これら第1及び第2ポケット19、29は同じものである。この実施形態では、クサビ緊結式足場用クランプ1が2つのポケット19、29を備えている場合について説明するが、ポケットの数は2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
尚、この実施形態の説明では、図4に示すようにクサビ緊結式足場用クランプ1を支柱200に取り付けた状態で、クサビ緊結式足場用クランプ1の下になる側を単に「下」といい、クサビ緊結式足場用クランプ1の上になる側を単に「上」というものとする。また、第1挟持部材10及び第2挟持部材20における連結部材30によって連結される側を、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の「基端側」といい、第1挟持部材10及び第2挟持部材20における連結部材30によって連結される側とは反対側を、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の「先端側」というものとする。第1挟持部材10及び第2挟持部材20の先端側が本発明の一端側に相当し、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の基端側が本発明の他端側に相当する。このようにクサビ緊結式足場用クランプ1の方向を定義するのは説明の便宜を図るためだけであり、クサビ緊結式足場用クランプ1の使用状態を限定するものではなく、図示した姿勢以外の姿勢でクサビ緊結式足場用クランプ1を使用することも可能である。
また、図1〜3は、クサビ緊結式足場用クランプ1が使用状態にある場合を示しており、図5は、締結部材40による締結が行われていない状態を示しており、図6は、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の先端側同士が離れる方向に、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動させた状態を示しており、支柱200に取り付けられる前である。
(第1挟持部材10の構成)
図1〜図3に示すように、第1挟持部材10は、第1基端側下板部(第1当接板部)11と、第1先端側下板部(第1当接板部)12と、第1基端側上板部(第2当接板部)13と、第1先端側上板部(第2当接板部)14と、基端側連結板部15と、先端側連結板部16と、縦板部17とを有している。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12は、第1挟持部材10の下側部分を構成する部分であり、第1基端側下板部11は、第1挟持部材10の下側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第1先端側下板部12は、第1挟持部材10の下側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第1先端側下板部12も第1基端側下板部11と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間に、第1ポケット19が配設される。すなわち、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間隔は、第1ポケット19の幅W1(図3に示す)と略等しく設定されており、第1ポケット19を設けるための隙間が第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間に形成されている。そして、第1基端側下板部11における先端側の縁部と、第1先端側下板部12における基端側の縁部との間に第1ポケット19が配置されている。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる下側曲面部11a、12aで構成されている。この下側曲面部11a、12aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、第1挟持部材10の上側部分を構成する部分であり、第1基端側上板部13は、第1挟持部材10の上側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第1先端側上板部14は、第1挟持部材10の上側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第1先端側上板部14も第1基端側上板部13と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間に、第1ポケット19が配設される。すなわち、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間隔は、第1ポケット19の幅W1(図3に示す)と略等しく設定されており、第1ポケット19を設けるための隙間が第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間に形成されている。そして、第1基端側上板部13における先端側の縁部と、第1先端側上板部14における基端側の縁部との間に第1ポケット19が配置されている。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる上側曲面部13a、14aで構成されている。この上側曲面部13a、14aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
図2に示すように、基端側連結板部15は、第1基端側下板部11における先端側の縁部から第1基端側上板部13における先端側の縁部まで上下方向に延び、第1基端側下板部11と第1基端側上板部13とを連結するための板部である。第1基端側下板部11及び第1基端側上板部13は、基端側連結板部15によって連結されていることで1つの部品となる。基端側連結板部15は、径方向外方へ突出する突片部15aを有している。
図1に示すように、先端側連結板部16は、第1先端側下板部12における基端側の縁部から第1先端側上板部14における基端側の縁部まで上下方向に延び、第1先端側下板部12と第1先端側上板部14とを連結するための板部である。第1先端側下板部12及び第1先端側上板部14は、先端側連結板部16によって連結されていることで1つの部品となる。先端側連結板部16は、径方向外方へ突出する突片部16aを有している。
基端側連結板部15及び先端側連結板部16は、第1ポケット19に溶接等によって固定される。従って、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、第1ポケット19により連結され、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12も第1ポケット19を介して一体化されることになる。第1ポケット19の支柱200の周方向の位置は図示する位置に限られるものではなく、任意の位置にすることができる。第1ポケット19の支柱200の周方向の位置は、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の形状を変更することによって任意に変えることができる。
第1挟持部材10の先端部には、例えば鋼鈑等からなる縦板材17が設けられている。縦板材17は、第1先端側下板部12の先端部から第1先端側上板部14の先端部まで上下方向に延びている。縦板材17の下側部分が第1先端側下板部12の先端部に対して溶接等により固定され、縦板材17の下端部が第1先端側下板部12よりも下方へ突出している。また、縦板材17の上側部分が第1先端側上板部14の先端部に対して溶接等により固定され、縦板材17の上端部が第1先端側上板部14の上面よりも上方へ突出している。従って、第1先端側下板部12の先端部と第1先端側上板部14の先端部とは縦板材17を介して連結されることになる。
(第2挟持部材20の構成)
図1〜図3に示すように、第2挟持部材20は、第2基端側下板部(第1当接板部)21と、第2先端側下板部(第1当接板部)22と、第2基端側上板部(第2当接板部)23と、第2先端側上板部(第2当接板部)24と、基端側連結板部25と、先端側連結板部26とを有している。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22は、第2挟持部材20の下側部分を構成する部分であり、第2基端側下板部21は、第2挟持部材20の下側部分における基端側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第2先端側下板部22は、第2挟持部材20の下側部分における先端側を構成している。第2先端側下板部22も第2基端側下板部21と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間に、第2ポケット29が配設される。すなわち、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間隔は、第2ポケット29の幅W2(図3に示す)と略等しく設定されており、第2ポケット29を設けるための隙間が第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間に形成されている。そして、第2基端側下板部21における先端側の縁部と、第2先端側下板部22における基端側の縁部との間に第2ポケット29が配置されている。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる下側曲面部21a、22aで構成されている。この下側曲面部21a、22aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、第2挟持部材20の上側部分を構成する部分であり、第2基端側上板部23は、第2挟持部材20の上側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第2先端側上板部24は、第2挟持部材20の上側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第2先端側上板部24も第2基端側上板部23と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間に、第2ポケット29が配設される。すなわち、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間隔は、第2ポケット29の幅W2(図3に示す)と略等しく設定されており、第2ポケット29を設けるための隙間が第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間に形成されている。そして、第2基端側上板部23における先端側の縁部と、第2先端側上板部24における基端側の縁部との間に第2ポケット29が配置されている。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる上側曲面部23a、24aで構成されている。この上側曲面部23a、24aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
図2に示すように、基端側連結板部25は、第2基端側下板部21における先端側の縁部から第2基端側上板部23における先端側の縁部まで上下方向に延び、第2基端側下板部21と第2基端側上板部23とを連結するための板部である。第2基端側下板部21及び第2基端側上板部23は、基端側連結板部25によって連結されていることで1つの部品となる。基端側連結板部25は、径方向外方へ突出する突片部25aを有している。
図1に示すように、先端側連結板部26は、第2先端側下板部22における基端側の縁部から第2先端側上板部24における基端側の縁部まで上下方向に延び、第2先端側下板部22と第2先端側上板部24とを連結するための板部である。第2先端側下板部22及び第2先端側上板部24は、先端側連結板部26によって連結されていることで1つの部品となる。先端側連結板部26は、径方向外方へ突出する突片部26aを有している。
基端側連結板部25及び先端側連結板部26は、第2ポケット29に溶接等によって固定される。従って、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、第2ポケット29により連結され、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22も第2ポケット29を介して一体化されることになる。第2ポケット29の支柱200の周方向の位置は図示する位置に限られるものではなく、任意の位置にすることができる。第2ポケット29の支柱200の周方向の位置は、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の形状を変更することによって任意に変えることができる。
この実施形態では、図3に示すように、第1挟持部材10に設けられている第1ポケット19の幅方向W1の中心部と、第2挟持部材20に設けられている第2ポケット29の幅方向W2の中心部とは、支柱200の径方向に延びる同一直線D上に位置している。この直線Dは、支柱200の中心線Cを通って径方向に延びる仮想の線である。
第1挟持部材10及び第2挟持部材20を連結部材30で連結した使用状態では、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aと、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aとが共に支柱200の外周面に沿って延びるように配置することが可能になっている。この使用状態においては、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aと、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aとが、支柱200の中心線C(図3に示す)近傍を中心としかつ該支柱200の外径と略同径の同一円周上に位置するようになっている。下側曲面部11a、12aと、下側曲面部21a、22aも同様である。
(第1ポケット19の構成)
第1ポケット19は、図4に示すクサビ101が差し込まれて固定される部分であり、例えば鋼板等の板材で構成されている。第1ポケット19は、第1挟持部材10の基端側に位置して上下方向に延びる第1側板部19aと、第1挟持部材10の先端側に位置して上下方向に延びる第2側板部19bと、第3側板部19cとで構成されている。第3側板部19cは、第1側板部19aの外端部から第2側板部19bの外端部まで延びている。これにより、第1ポケット19は、上下方向両方に開放されるとともに、支柱200の外周面と対向する部分も開放されることになる。第1ポケット19の形状は、差し込まれるクサビ101の大きさや形状、構造に応じて変更すればよい。第1ポケット19の形状を変更しても本実施形態と同様に第1ポケット19を設けることができる。また、第1挟持部材10に第1ポケット19を複数設けることができる。この場合、複数の第1ポケット19を支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置することができる。また、第1挟持部材10にはポケットを設けることなく、第2挟持部材20にのみポケットを設けてもよい。
第1ポケット19の第1側板部19aと第1挟持部材10の基端側連結板部15とが溶接されている。第1挟持部材10の基端側連結板部15は、第1ポケット19の第1側板部19aに沿って延びるように形成されている。これにより、基端側連結板部15と第1側板部19aとの接触面積を増やすことができる。また、第1ポケット19の第2側板部19aと第1挟持部材10の先端側連結板部16とが同様に溶接されている。
図1に示すように、第1ポケット19の上端部は、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上面よりも上方へ突出している。また、第1ポケット19の下端部は、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の下面よりも下方へ突出している。
また、第1ポケット19を構成している部材は、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の下側曲面部11a、12a、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aよりも支柱200の径方向外方に位置している。これにより、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に取り付けられた時に、第1ポケット19を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなり、第1ポケット19を構成している部材と、支柱200の外周面との間に隙間ができる。
(第2ポケット29の構成)
第2ポケット29は、第2挟持部材20の基端側に位置して上下方向に延びる第1側板部29aと、第2挟持部材20の先端側に位置して上下方向に延びる第2側板部29bと、第3側板部29cとで構成されている。第3側板部29cは、第1側板部29aの外端部から第2側板部29bの外端部まで延びている。これにより、第2ポケット29は、上下方向両方に開放されるとともに、支柱200の外周面と対向する部分も開放されることになる。第2挟持部材20に第2ポケット29を複数設けることができる。この場合、複数の第2ポケット29を支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置することができる。また、第2挟持部材20にはポケットを設けることなく、第1挟持部材10にのみポケットを設けてもよい。
第2ポケット29の第1側板部29aと第2挟持部材20の基端側連結板部25とが溶接されている。第2挟持部材20の基端側連結板部25は、第2ポケット29の第1側板部19aに沿って延びるように形成されている。これにより、基端側連結板部25と第1側板部29aとの接触面積を増やすことができる。また、第2ポケット29の第2側板部29aと第2挟持部材20の先端側連結板部26とが同様に溶接されている。
図1に示すように、第2ポケット29の上端部は、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上面よりも上方へ突出している。また、第2ポケット29の下端部は、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の下面よりも下方へ突出している。
また、第2ポケット29を構成している部材は、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の下側曲面部21a、22a、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aよりも支柱200の径方向外方に位置している。これにより、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に取り付けられた時に、第2ポケット29を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなり、第2ポケット29を構成している部材と、支柱200の外周面との間に隙間ができる。
(連結部材30の構成)
連結部材30は、例えば金属製の丸棒材等で構成することができ、上下方向に延びている。連結部材30の上側部分が、第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側を貫通している。すなわち、第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側には、連結部材30の上側部分が挿通可能な挿通孔13b、23b(図7及び図8参照)が形成されている。これら両挿通孔13b、23bに連結部材30の上側部分が挿通されており、この挿通状態で、連結部材30が第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側に対して該連結部材30の中心線周りに相対的に回動可能となっている。連結部材30の上端部は、第1基端側上板部13の上面から上方へ突出している。連結部材30の上端部には上側止め輪31が嵌められている。
連結部材30の下側部分は、第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側を貫通している。すなわち、第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側には、連結部材30の下側部分が挿通可能な挿通孔11b、21b(図7及び図8参照)が形成されている。これら両挿通孔11b、21bに連結部材30の下側部分が挿通されており、この挿通状態で、連結部材30が第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側に対して該連結部材30の中心線周りに相対的に回動可能となっている。連結部材30の下端部は、第1基端側下板部11の下面から下方へ突出している。連結部材30の下端部には下側止め輪(図示せず)が嵌められている。これにより、連結部材30は第1挟持部材10及び第2挟持部材20から脱落しなくなる。
従って、連結部材30によって第1挟持部材10の基端側と第2挟持部材20の基端側とが連結されて、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが互いに接離する方向に回動可能になる。
(締結部材40の構成)
締結部材40は、締結軸部41、ナット42、支軸43、上側止め輪44及び下側止め輪(図示せず)を少なくとも備えている。図1等に示すように、締結軸部41の基端部には大径部41aが形成されている。締結軸部41における大径部41a以外の部分は、外周面にネジ溝が連続して形成されたネジ棒で構成されており、例えばボルトの軸部等で構成することができる。ナット42は、締結軸部41に螺合する部材である。ナット42のフランジ部42aが縦板部17における軸部挿入用切欠部17aの周縁部に当接するようになっている。
支軸43は、締結軸部41の大径部41aを第2挟持部材20の先端側に対して回動可能に支持するための部材である。支軸43は、上記連結部材30と同様に上下方向に延びる丸棒材で構成されている。支軸43の上側部分は、第2先端側上板部24の先端側を貫通している。すなわち、第2先端側上板部24の先端側には、支軸43の上側部分が挿通可能な挿通孔24b(図8参照)が形成されている。この挿通孔24bに支軸43の上側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸43が第2先端側上板部24の先端側に対して該支軸43の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸43の上端部は、第2先端側上板部24の上面から上方へ突出している。支軸43の上端部には上側止め輪44が嵌められている。
支軸43の下側部分は、第2先端側下板部22の先端側を貫通している。すなわち、第2先端側下板部22の先端側には、支軸43の下側部分が挿通可能な挿通孔22b(図8参照)が形成されている。この挿通孔22bに支軸43の下側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸43が第2先端側下板部22の先端側に対して該支軸43の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸43の下端部は、第2先端側下板部22の下面から下方へ突出している。支軸43の下端部には下側止め輪が嵌められている。
締結軸部41を回動させることにより、図1等に示すように、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入した状態と、図5及び図6に示すように、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aから抜いた状態とに切り替えることができる。締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入した状態で、ナット42を締め込むと、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが接近する方向に締結される。
(製造方法)
次に、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の製造方法について説明する。図7に基づいて第1挟持部材10の製造方法を説明する。まず、図7(A)に示すように、板材300を用意する。この板材300は、平坦な板材を切断することによって得られたものである。次いで、板材300をプレス成形し、図7(B)に示すように、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16を得る。このとき、基端側連結板部15と先端側連結板部16とを接続する接続部Eを板材300が備えているので、基端側連結板部15と先端側連結板部16とを一体化した状態、即ち、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の全てを1つの部品として取り扱うことができる。
その後、図7(C)に示すように、接続部Eを曲げて基端側連結板部15と先端側連結板部16とを対向させる。しかる後、図7(D)に示すように、第1ポケット19を基端側連結板部15と先端側連結板部16に溶接する。このとき、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16が一体化した部品を第1ポケット19に溶接すればよいので、第1ポケット19に対する第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の位置ずれが起こり難くなるとともに、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の互いの位置ずれも起こり難くなる。その後、縦板部17を溶接する。第1ポケット19の溶接後、接続部Eを切断することで突片部15a、16aが残った状態になるが、突片部15a、16aを切除してもよい。
次に、図8に基づいて第1挟持部材10の製造方法を説明する。まず、図8(A)に示すように、板材400を用意する。この板材400は、平坦な板材を切断することによって得られたものである。次いで、板材400をプレス成形し、図4(B)に示すように、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26を得る。このとき、基端側連結板部25と先端側連結板部26とを接続する接続部Fを板材400が備えているので、基端側連結板部25と先端側連結板部26とを一体化した状態、即ち、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の全てを1つの部品として取り扱うことができる。
その後、図8(C)に示すように、接続部Fを曲げて基端側連結板部25と先端側連結板部26とを対向させる。しかる後、図8(D)に示すように、第2ポケット29を基端側連結板部25と先端側連結板部26に溶接する。このとき、第1挟持部材10と同様に、第2ポケット29に対する第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の位置ずれが起こり難くなるとともに、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の互いの位置ずれも起こり難くなる。第2ポケット29の溶接後、接続部Fを切断することで突片部25a、26aが残った状態になるが、突片部25a、26aを切除してもよい。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係るクサビ緊結式足場用クランプ1によれば、図5に示すように締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aから抜いた状態にすることで、図6に示すように第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが離れるように、第1挟持部材10と第2挟持部材20を回動させることができる。回動させる際には、第1挟持部材10を固定しておき、第2挟持部材20を第1挟持部材10に対して回動させることや、第2挟持部材20を固定しておき、第1挟持部材10を第2挟持部材20に対して回動させることができる。
クサビ緊結式足場用クランプ1を支柱200に取り付ける場合には、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とを支柱200の外径よりも大きく離しておき、第1挟持部材10と第2挟持部材20との間に支柱200を配置する。そして、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが互いに接近する方向に第1挟持部材10と第2挟持部材20を回動させる。その後、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入してからナット42を締め込むと、ナット42のフランジ部42aが縦板材17における軸部挿入用切欠部17aの周縁部に圧接する。これにより、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが接近する方向に締結されるので、下側曲面部11a、12a、21a、22aと、上側曲面部13a、14a、23a、23aとが共に支柱200の外周面に圧接する。このとき、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の各端縁部が支柱200の外周面に突き当たって食い込むように作用する。よって、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に強固に固定された状態になる。
第1挟持部材10には第1ポケット19が設けられ、また第2挟持部材20には第2ポケット29が設けられているので、第1ポケット19及び第2ポケット29が第1挟持部材10及び第2挟持部材20によって支柱200に確実に固定されることになる。
第1挟持部材10及び第2挟持部材20は支柱200を径方向に挟持するものなので、例えば足場を構築する現場において第1挟持部材10及び第2挟持部材20を支柱200の高さ方向に移動させること、支柱200の周方向に移動させることが簡単に行える。よって、第1ポケット19及び第2ポケット29の位置変更が簡単になる。
また、第1挟持部材10に設けた第1クランプ15と、第2挟持部材20に設けた第2クランプ25とを支柱200の任意の位置に固定することができ、両クランプ15、25を支柱200に固定した状態では、第1挟持部材10及び第2挟持部材20が互いに締結されて動かないようになっているので、両クランプ15、25の相対的な位置の変化を抑制できる。
また、第1挟持部材10に設けた第1クランプ15と、第2挟持部材20に設けた第2クランプ25とを支柱200の径方向に延びる同一直線上に位置付けることができる。これにより、第1クランプ15に連結した布材100と、第2クランプ25に連結した布材(図示せず)とを同一直線上で位置決めすることができる。
さらに、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結した状態で、第1ポケット19及び第2ポケット29を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなるので、各曲面部11a、12a、21a、22a、13a、14a、23a、23aによってクランプ1を所定位置に固定することができる。
また、図9に示す実施形態1の変形例のように、接続部E、Fを残しておいてもよい。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態2では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
第1ポケット19は、上下方向に延びる縦板材19dを備えている。縦板材19dは、第1側板部19aと第2側板部19bとを連結する板材であり、第1側板部19aにおける第3側板部19cから離れた部分と、第2側板部19bにおける第3側板部19cから離れた部分とに溶接されている。クサビ101は、縦板材19dと、第3側板部19cとの間に差し込まれる。第2ポケット29も同様な縦板部29dを有している。
この実施形態2においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態2では、第1側板部19aと第2側板部19bとを縦板材19dによって連結することができるので、第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態3では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3では、第1ポケット19の第3側板部が省略されており、上部に端板部19eが設けられている。端板部19eは、第1ポケット19におけるクサビ101が差し込まれる側である上側に位置し、第1側板部19aから第2側板部19bまで延び、第1側板部19aと第2側板部19bとを連結する部分である。端板部19eは、クサビ101の差込孔を構成する切欠部19fを有している。切欠部19fは支柱200側に開放されており、この切欠部19fにクサビ101が差し込まれるようになっている。実施形態1のような第3側板部を設けてもよい。第2ポケット29も同様な端板部29eを有しており、端板部29eに切欠部29fが形成されている。
この実施形態3においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態3では、第1側板部19aと第2側板部19bとを端板部29eによって連結することができるので、第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態4)
図12は、本発明の実施形態4に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態4では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態4では、第1ポケット19の第3側板部が省略されており、上部に実施形態3と同様な端板部19eが設けられている。端板部19eには、貫通孔(差込孔)19gが形成されている。貫通孔19gにクサビ101が差し込まれるようになっている。実施形態1のような第3側板部を設けてもよい。第2ポケット29も同様な端板部29eを有しており、端板部29eに貫通孔29gが形成されている。
この実施形態4においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態4では、実施形態3と同様に第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態5)
図13は、本発明の実施形態5に係る第1挟持部材10の成形工程を示す図であり、また、図14は、本発明の実施形態5に係る第2挟持部材20の成形工程を示す図である。実施形態5は、板材の折り曲げ方向が実施形態1と異なっており、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図13に示すように、基端側連結板部15は、第1基端側下板部11における挿通孔11b近傍の縁部から第1基端側上板部13における挿通孔13b近傍の縁部まで上下方向に延び、第1基端側下板部11と第1基端側上板部13とを連結している。先端側連結板部16は、第1先端側下板部12における縦板材17の取付部近傍の縁部から第1先端側上板部14における縦板材17の取付部近傍の縁部まで上下方向に延び、第1先端側下板部12と第1先端側上板部14とを連結している。また、接続部Eは、第1基端側下板部11と第1先端側下板部12とを直接接続している。
図13(A)〜(C)に示すように板材300を折り曲げた後、図13(D)に示すように、第1ポケット19を、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14に溶接する。その後、先端側連結板部16と接続部Eを切除する。
図14に示すように、基端側連結板部25は、第2基端側下板部21における挿通孔21b近傍の縁部から第2基端側上板部23における挿通孔23b近傍の縁部まで上下方向に延び、第2基端側下板部21と第2基端側上板部23とを連結している。先端側連結板部26は、第2先端側下板部22における挿通孔22b近傍の縁部から第2先端側上板部24における挿通孔24b近傍の縁部まで上下方向に延び、第2先端側下板部22と第2先端側上板部24とを連結している。接続部Fは、第2基端側下板部21と第2先端側下板部22とを直接接続している。
図14(A)〜(C)に示すように板材400を折り曲げた後、図14(D)に示すように、第2ポケット29を、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24に溶接する。その後、接続部Fを切除する。この実施形態5においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
上記実施形態では、締結部材40がネジ及びナット42によって締結力を得ることができるように構成されているが、これに限らず、図示しないが、クサビを利用して締結力を得ることができるように構成してもよい。例えば、締結軸部41にクサビを差し込むことができる開口部を形成しておき、この開口部にクサビを差し込んで縦板材17に圧接させることによって第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とを互いに接近する方向に締結することができる。本発明の締結部材は、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結することができる構造であればよく、上述した構造に限られるものではない。
また、ポケットは上述した形状及び構造に限られるものではなく、例えば、板材に、クサビを差し込んで固定することが可能な穴を形成したポケットであってもよい。また、クサビ緊結式足場用クランプ1の各部材は、例えばプレス成形された板材等であってもよい。
以上説明したように、本発明に係るクサビ緊結式足場用クランプは、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場で作業員用の仮設足場を構築する場合に使用することができる。
1 クサビ緊結式足場用クランプ
10 第1挟持部材
11 第1基端側下板部(第1当接板部)
11a 曲面部
13 第1基端側上板部(第2当接板部)
13a 曲面部
15 連結板部
19 第1ポケット
19a 第1側板部
19b 第2側板部
19e 端板部
19f 切欠部(差込孔)
19g 貫通孔(差込孔)
20 第2挟持部材
29 第2ポケット
30 連結部材
40 締結部材
100 布材(足場構成部材)
101 クサビ
200 支柱
本発明は、クサビ緊結式足場を構築する際に使用されるクサビ緊結式足場用クランプに関する。
従来より、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場等では作業員用の仮設足場を構築した後、各種作業が行われている。仮設足場を構築する場合には、例えば、支柱、布材、布枠、先行手摺ブレース等の足場構成部材が使用され、支柱に対して布材等が連結される。この連結構造として、例えば布材の端部に下方へ突出するように固定されたクサビと、支柱の外周面に固定されたポケットとを使用する構造が知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。ポケットは、金属製の板材を折り曲げることによって形成されており、上方に開放している。クサビをポケットに差し込むことによって複数の足場構成部材を連結していき、仮設足場を構築することができる。クサビ及びポケットによる連結構造を備えた仮設足場はクサビ緊結式足場と呼ばれている。
特許文献1、2に開示されているように、支柱には複数のポケットが上下方向に互いに間隔をあけて設けられており、1つのクサビをいずれか1つのポケットに差し込んで固定することが可能になっている。つまり、支柱に連結される布材等の高さは当該支柱に固定されているポケットの高さによって決定される。また、特許文献3に開示されているように、ポケットを構成している金属製板材は、支柱の外周面に対して溶接によって強固に固定されていて支柱から取り外すことができないようになっているのが一般的である。
特許文献3のように、クサビが差し込まれるポケットは支柱の外周面に対して溶接により固定されている場合、ポケットを上下方向や支柱の周方向に移動させることはできない。従って、例えば布材を支柱に連結する際には、予め定められたポケットの高さ及び方向でしか連結することはできず、布材の設置自由度が低いという問題がある。例えば、支柱の上下方向に並ぶポケットの間に布材を設置しようとしてもポケットが無いので設置することはできず、また現場で所望位置にポケットを溶接するようなことは極めて困難である。
そこで、特許文献4、5のように、開閉動作する左右の部材で支柱を径方向に挟み、締結部材によって左右の部材を締結固定するクランプ構造を用いることが考えられる。このものによれば、クランプが支柱に溶接されないので、クランプを上下方向や支柱の周方向に移動させることができ、設置の自由度を高めることが可能になる。
特開2013−104288号公報 特開2013−2167号公報 特開2016−79758号公報 特開平9−242330号公報 特開2013−76315号公報
しかしながら、特許文献4のクランプは、開閉可能に連結された左部材及び右部材の中央部を外側にコ字形に凸曲させることによってポケットが構成されているので、左部材及び右部材を締結部材で締結して、その締結力を高めていくと、凸曲部分が開くように左部材及び右部材が変形しやすく、その結果、支柱に対する固定強度が低下してしまうおそれがある。
さらに、特許文献4の左部材及び右部材は、支柱の中心線方向に延びる接触面を有しており、この接触面が支柱の外周面に圧接するようになっているので、その接触面における支柱の中心線方向の寸法は、左部材及び右部材を構成する板材の厚みより大幅に長くなり、接触面が広くなる。接触面が広くなると、締結時における接触面の面圧が低下してしまうので、左部材及び右部材が支柱の外周面に対して食い込むように作用しにくくなり、支柱に対する固定強度の低下を招くおそれがある。
また、特許文献5のクランプは、クサビ用枠部によってポケットが構成されているが、このクサビ用枠部の一方端にピン部が設けられ、他方端に締結部材が設けられているので、締結部材による締結力を高めていくと、クサビ用枠部が開くように変形しやすい。さらに、特許文献5のクランプも、支柱への接触面が上下方向に延びる形状になっているので、支柱の外周面に対して食い込むように作用しにくい。その結果、特許文献4のものと同様に、支柱に対する固定強度の低下を招くおそれがある。
このことに対し、支柱の中心線に対して直交する方向に延びる板材の端縁部を支柱の外周面に圧接させるようにクランプを構成することが考えられる。これによれば、板材の端縁部が支柱の外周面に食い込むように作用することになり、固定強度の低下が抑制されると考えられる。
しかしながら、板材の端縁部を支柱の外周面に圧接させる構成の場合、クランプが支柱の中心線の一箇所においてのみ支持されることになるので、クランプの傾動が起こりやすくなる。このため、支柱の中心線に対して直交する方向に延びる板材を少なくとも2枚、支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設ける必要があり、部品点数の増加を招く。また、部品点数が増加すると、部品間相互の位置関係及び板材とポケットとの位置関係を設計通りに組み立てるのが難しくなり、生産性が悪化する懸念がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クサビ緊結式足場用クランプを支柱に対して締結部材によって締結固定する場合に、クランプの生産性を良好にしながら、支柱に対する固定強度を十分に確保できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、支柱の外周面に突き当てられるように配置される第1当接板部と第2当接板部とを設けるとともに、これら第1及び第2当接板部を連結する連結板部を設けて一体化するようにした。
第1の発明は、足場構成部材に設けられたクサビを支柱に設けられたポケットに差し込んで固定することによって構築されるクサビ緊結式足場に使用されるクサビ緊結式足場用クランプにおいて、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接して該支柱を径方向に挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とが互いに接離する方向に回動可能に該第1挟持部材の他端側と該第2挟持部材の他端側とを連結する連結部材と、前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とを互いに接近する方向に締結する締結部材とを備え、前記第1挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備え、前記第2挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備え、前記ポケットは、前記第1挟持部材とは別の板材で構成され、前記第1挟持部材に設けられ、前記ポケットを構成している板材は、前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部よりも前記支柱の径方向外方に位置付けられ、前記支柱の外周面から離れるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とが互いに離れる方向に第1挟持部材及び第2挟持部材を回動させると、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側との間隔が広がるので、支柱を第1挟持部材と第2挟持部材との間に配置することが可能になる。支柱を第1挟持部材と第2挟持部材との間に配置した後、第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とが互いに接近する方向に第1挟持部材及び第2挟持部材を回動させ、その後、締結部材により第1挟持部材の一端側と第2挟持部材の一端側とを互いに接近する方向に締結することで、第1挟持部材及び第2挟持部材が支柱を径方向に挟持してクサビ緊結式足場用クランプが支柱に対して固定された状態になる。
第1挟持部材及び第2挟持部材は支柱を径方向に挟持するものなので、例えば足場を構築する現場において第1挟持部材及び第2挟持部材を支柱の高さ方向に移動させること、支柱の周方向に移動させることが簡単に行える。よって、ポケットの位置変更が簡単になる。
クランプが支柱に固定された状態にあるとき、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部がそれぞれ支柱の外周面に当接し、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部もそれぞれ支柱の外周面に当接することになる。これにより、接触面が狭くなるので、各端縁部が支柱の外周面に対して食い込むように作用して支柱に対する固定強度が十分に確保される。
また、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は支柱の中心線方向に離れており、また、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部も支柱の中心線方向に離れているので、クランプの傾動が抑制される。
また、製造時には、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は連結板部によって連結されて一体化されて1つの部品からなるものなので、第1当接板部及び第2当接板部の相互の位置関係がずれにくくなるとともに、第1当接板部及び第2当接板部とポケットとの位置関係もずれにくくなる。第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部についても同様である。
第2の発明は、前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成され、前記第2挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1当接板部及び第2当接板部の端縁部が支柱の外周面に沿って延びることになるので、支柱に固定されたクランプがより一層安定する
の発明は、前記ポケットは、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとを支柱の任意の位置に固定することができる。支柱に固定された状態では、第1挟持部材及び第2挟持部材は互いに締結されて動かないようになっているので、第1挟持部材及び第2挟持部材の相対的な位置の変化が起こらない。よって、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとの相対的な位置の変化を抑制できる。
の発明は、前記第1挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部と、前記第2挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部とは、前記支柱の径方向に延びる同一直線上に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、第1挟持部材に設けたクランプと、第2挟持部材に設けたクランプとを支柱の径方向に延びる同一直線上に位置付けることができる。これにより、第1挟持部材のクランプに連結した足場構成部材と、第2挟持部材のクランプに連結した足場構成部材とを同一直線上で位置決めすることができる。
の発明は、前記第1挟持部材の前記連結部は、前記ポケットの側板部に沿って延びるように形成され、該側板部に溶接されていることを特徴とする。
この構成によれば、ポケットと第1挟持部材との接合強度を高めることができる。
の発明は、前記ポケットは、第1側板部及び第2側板部と、該ポケットにおける前記クサビが差し込まれる側に位置し、前記第1側板部から前記第2側板部まで延びる端板部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ポケットの第1側板部と第2側板部とが、クサビが差し込まれる側において端板部によって連結されるので、第1側板部と第2側板部とが開くように変形し難くなり、その結果、ポケットの変形を抑制できる。
の発明は、前記端板部には前記クサビが差し込まれる差込孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1側板部と第2側板部とが開きを抑制する端板部に形成した差込孔にクサビを差し込むことができ、クサビを差し込んだ状態で所定位置に位置付けることができる。
本発明によれば、回動可能に連結された第1挟持部材及び第2挟持部材を締結部材によって締結可能にしたので、ポケットを支柱の任意の位置に簡単かつ確実に固定することができる。そして、クランプが支柱に固定された状態にあるとき、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部と、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部の端縁部とがそれぞれ支柱の外周面に対して食い込むように作用して支柱に対する固定強度を十分に確保することができる。さらに、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部が支柱の中心線方向に離れており、また、第2挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部も支柱の中心線方向に離れているので、クランプの傾動を抑制することができ、安定した状態を維持することができる。加えて、製造時には、第1挟持部材の第1当接板部及び第2当接板部は連結板部によって連結されて一体化されて1つの部品からなり、第2挟持部材も同様に1つの部品からなるものなので、第1当接板部及び第2当接板部の相互の位置関係がずれにくくなるとともに、第1当接板部及び第2当接板部とポケットとの位置関係もずれにくくなり、生産性を良好にすることができる。
本発明の実施形態1に係るクサビ緊結式足場用クランプを締結部材側から見た斜視図である。 クサビ緊結式足場用クランプを連結部材側から見た斜視図である。 クサビ緊結式足場用クランプの平面図である。 クサビ緊結式足場用クランプを支柱に取り付けて布材を連結した状態を示す斜視図である。 締結軸部を外した状態の図3相当図である。 第1挟持部材及び第2挟持部材を開いた状態の図3相当図である。 第1挟持部材の成形手順を示す斜視図であり、(A)は成形前の材料を示し、(B)は上板部及び下板部の成形が完了した状態を示し、(C)は(B)に示すものを屈曲させた状態を示し、(D)はポケットを取り付けた状態を示す。 第2挟持部材の成形手順を示す斜視図であり、(A)は成形前の材料を示し、(B)は上板部及び下板部の成形が完了した状態を示し、(C)は(B)に示すものを屈曲させた状態を示し、(D)はポケットを取り付けた状態を示す。 実施形態1の変形例に係る図1相当図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 本発明の実施形態3に係る図1相当図である。 本発明の実施形態4に係る図1相当図である。 本発明の実施形態5に係る図7相当図である。 本発明の実施形態5に係る図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を上方から見た斜視図であり、図2は、クサビ緊結式足場用クランプ1を下方から見た斜視図である。図4に示すように、クサビ緊結式足場用クランプ1は、例えば布材100を支柱200に連結する場合に使用される部材である。布材100、支柱200、布枠(図示せず)、先行手摺ブレース(図示せず)、幅木(図示せず)、壁つなぎ(図示せず)、ジャッキ(図示せず)、階段(図示せず)及びクサビ緊結式足場用クランプ1等によってクサビ緊結式足場が構築される。クサビ緊結式足場を構成している各部材は、足場構成部材である。
クサビ緊結式足場は、図4に示す布材100の両端部にそれぞれ設けられたクサビ101を、支柱200に設けられたポケット201、19、29に差し込んで固定することによって構築される。図示しないが、上記布枠、先行手摺ブレース等にもクサビが設けられており、これらクサビをポケット201、19、29に差し込んで固定することもできる。布材100の端部に設けられるクサビ101の形状や構造は様々である。本発明は、どのクサビ101に対しても適用することができる。
支柱200は、金属製の円管部材で構成されており、通常は、下方向に延びるように配設されるが、傾斜していても構わない。また、布材100も支柱200と同様な円管部材で構成されており、通常は略水平方向に延びるように配設されるが、傾斜していても構わない。
(クサビ緊結式足場用クランプ1の全体構成)
図1や図2に示すように、クサビ緊結式足場用クランプ1は、支柱200を径方向に挟持する第1挟持部材10及び第2挟持部材20と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動可能に連結する連結部材30と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結する締結部材40と、第1ポケット19及び第2ポケット29とを備えている。図1〜図3に示すように、第1挟持部材10及び第2挟持部材20は、支柱200の外周面に対して該支柱200の径方向(水平方向)一側及び他側からそれぞれ当接することにより、支柱200を径方向に挟持(クランプ)する部材である。
第1ポケット19は第1挟持部材10に設けられ、第2ポケット29は第2挟持部材20に設けられている。これら第1及び第2ポケット19、29は同じものである。この実施形態では、クサビ緊結式足場用クランプ1が2つのポケット19、29を備えている場合について説明するが、ポケットの数は2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
尚、この実施形態の説明では、図4に示すようにクサビ緊結式足場用クランプ1を支柱200に取り付けた状態で、クサビ緊結式足場用クランプ1の下になる側を単に「下」といい、クサビ緊結式足場用クランプ1の上になる側を単に「上」というものとする。また、第1挟持部材10及び第2挟持部材20における連結部材30によって連結される側を、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の「基端側」といい、第1挟持部材10及び第2挟持部材20における連結部材30によって連結される側とは反対側を、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の「先端側」というものとする。第1挟持部材10及び第2挟持部材20の先端側が本発明の一端側に相当し、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の基端側が本発明の他端側に相当する。このようにクサビ緊結式足場用クランプ1の方向を定義するのは説明の便宜を図るためだけであり、クサビ緊結式足場用クランプ1の使用状態を限定するものではなく、図示した姿勢以外の姿勢でクサビ緊結式足場用クランプ1を使用することも可能である。
また、図1〜3は、クサビ緊結式足場用クランプ1が使用状態にある場合を示しており、図5は、締結部材40による締結が行われていない状態を示しており、図6は、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の先端側同士が離れる方向に、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動させた状態を示しており、支柱200に取り付けられる前である。
(第1挟持部材10の構成)
図1〜図3に示すように、第1挟持部材10は、第1基端側下板部(第1当接板部)11と、第1先端側下板部(第1当接板部)12と、第1基端側上板部(第2当接板部)13と、第1先端側上板部(第2当接板部)14と、基端側連結板部15と、先端側連結板部16と、縦板部17とを有している。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12は、第1挟持部材10の下側部分を構成する部分であり、第1基端側下板部11は、第1挟持部材10の下側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第1先端側下板部12は、第1挟持部材10の下側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第1先端側下板部12も第1基端側下板部11と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間に、第1ポケット19が配設される。すなわち、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間隔は、第1ポケット19の幅W1(図3に示す)と略等しく設定されており、第1ポケット19を設けるための隙間が第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の間に形成されている。そして、第1基端側下板部11における先端側の縁部と、第1先端側下板部12における基端側の縁部との間に第1ポケット19が配置されている。
第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる下側曲面部11a、12aで構成されている。この下側曲面部11a、12aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、第1挟持部材10の上側部分を構成する部分であり、第1基端側上板部13は、第1挟持部材10の上側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第1先端側上板部14は、第1挟持部材10の上側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第1先端側上板部14も第1基端側上板部13と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間に、第1ポケット19が配設される。すなわち、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間隔は、第1ポケット19の幅W1(図3に示す)と略等しく設定されており、第1ポケット19を設けるための隙間が第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の間に形成されている。そして、第1基端側上板部13における先端側の縁部と、第1先端側上板部14における基端側の縁部との間に第1ポケット19が配置されている。
第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる上側曲面部13a、14aで構成されている。この上側曲面部13a、14aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
図2に示すように、基端側連結板部15は、第1基端側下板部11における先端側の縁部から第1基端側上板部13における先端側の縁部まで上下方向に延び、第1基端側下板部11と第1基端側上板部13とを連結するための板部である。第1基端側下板部11及び第1基端側上板部13は、基端側連結板部15によって連結されていることで1つの部品となる。基端側連結板部15は、径方向外方へ突出する突片部15aを有している。
図1に示すように、先端側連結板部16は、第1先端側下板部12における基端側の縁部から第1先端側上板部14における基端側の縁部まで上下方向に延び、第1先端側下板部12と第1先端側上板部14とを連結するための板部である。第1先端側下板部12及び第1先端側上板部14は、先端側連結板部16によって連結されていることで1つの部品となる。先端側連結板部16は、径方向外方へ突出する突片部16aを有している。
基端側連結板部15及び先端側連結板部16は、第1ポケット19に溶接等によって固定される。従って、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14は、第1ポケット19により連結され、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12も第1ポケット19を介して一体化されることになる。第1ポケット19の支柱200の周方向の位置は図示する位置に限られるものではなく、任意の位置にすることができる。第1ポケット19の支柱200の周方向の位置は、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の形状を変更することによって任意に変えることができる。
第1挟持部材10の先端部には、例えば鋼鈑等からなる縦板材17が設けられている。縦板材17は、第1先端側下板部12の先端部から第1先端側上板部14の先端部まで上下方向に延びている。縦板材17の下側部分が第1先端側下板部12の先端部に対して溶接等により固定され、縦板材17の下端部が第1先端側下板部12よりも下方へ突出している。また、縦板材17の上側部分が第1先端側上板部14の先端部に対して溶接等により固定され、縦板材17の上端部が第1先端側上板部14の上面よりも上方へ突出している。従って、第1先端側下板部12の先端部と第1先端側上板部14の先端部とは縦板材17を介して連結されることになる。
(第2挟持部材20の構成)
図1〜図3に示すように、第2挟持部材20は、第2基端側下板部(第1当接板部)21と、第2先端側下板部(第1当接板部)22と、第2基端側上板部(第2当接板部)23と、第2先端側上板部(第2当接板部)24と、基端側連結板部25と、先端側連結板部26とを有している。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22は、第2挟持部材20の下側部分を構成する部分であり、第2基端側下板部21は、第2挟持部材20の下側部分における基端側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第2先端側下板部22は、第2挟持部材20の下側部分における先端側を構成している。第2先端側下板部22も第2基端側下板部21と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間に、第2ポケット29が配設される。すなわち、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間隔は、第2ポケット29の幅W2(図3に示す)と略等しく設定されており、第2ポケット29を設けるための隙間が第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の間に形成されている。そして、第2基端側下板部21における先端側の縁部と、第2先端側下板部22における基端側の縁部との間に第2ポケット29が配置されている。
第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる下側曲面部21a、22aで構成されている。この下側曲面部21a、22aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、第2挟持部材20の上側部分を構成する部分であり、第2基端側上板部23は、第2挟持部材20の上側部分における基端側、即ち、連結部材30によって連結される側を構成しており、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。一方、第2先端側上板部24は、第2挟持部材20の上側部分における先端側、即ち、連結部材30によって連結される側とは反対側を構成している。第2先端側上板部24も第2基端側上板部23と同様に、支柱200の外周面を周方向に囲むように形成され、支柱200の中心線に対して直交する方向に延びている。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置されている。第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間に、第2ポケット29が配設される。すなわち、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間隔は、第2ポケット29の幅W2(図3に示す)と略等しく設定されており、第2ポケット29を設けるための隙間が第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の間に形成されている。そして、第2基端側上板部23における先端側の縁部と、第2先端側上板部24における基端側の縁部との間に第2ポケット29が配置されている。
第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24における支柱200の外周面に当接する部分(端縁部)は、それぞれ、該支柱200の外周面に対して略直交する方向から突き当てられるように配置される。第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の端縁部は、支柱200の外周面に沿って延びる上側曲面部23a、24aで構成されている。この上側曲面部23a、24aは、支柱200の外径と略同じ径の円弧に近い形状を有している。
図2に示すように、基端側連結板部25は、第2基端側下板部21における先端側の縁部から第2基端側上板部23における先端側の縁部まで上下方向に延び、第2基端側下板部21と第2基端側上板部23とを連結するための板部である。第2基端側下板部21及び第2基端側上板部23は、基端側連結板部25によって連結されていることで1つの部品となる。基端側連結板部25は、径方向外方へ突出する突片部25aを有している。
図1に示すように、先端側連結板部26は、第2先端側下板部22における基端側の縁部から第2先端側上板部24における基端側の縁部まで上下方向に延び、第2先端側下板部22と第2先端側上板部24とを連結するための板部である。第2先端側下板部22及び第2先端側上板部24は、先端側連結板部26によって連結されていることで1つの部品となる。先端側連結板部26は、径方向外方へ突出する突片部26aを有している。
基端側連結板部25及び先端側連結板部26は、第2ポケット29に溶接等によって固定される。従って、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24は、第2ポケット29により連結され、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22も第2ポケット29を介して一体化されることになる。第2ポケット29の支柱200の周方向の位置は図示する位置に限られるものではなく、任意の位置にすることができる。第2ポケット29の支柱200の周方向の位置は、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の形状を変更することによって任意に変えることができる。
この実施形態では、図3に示すように、第1挟持部材10に設けられている第1ポケット19の幅方向W1の中心部と、第2挟持部材20に設けられている第2ポケット29の幅方向W2の中心部とは、支柱200の径方向に延びる同一直線D上に位置している。この直線Dは、支柱200の中心線Cを通って径方向に延びる仮想の線である。
第1挟持部材10及び第2挟持部材20を連結部材30で連結した使用状態では、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aと、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aとが共に支柱200の外周面に沿って延びるように配置することが可能になっている。この使用状態においては、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aと、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aとが、支柱200の中心線C(図3に示す)近傍を中心としかつ該支柱200の外径と略同径の同一円周上に位置するようになっている。下側曲面部11a、12aと、下側曲面部21a、22aも同様である。
(第1ポケット19の構成)
第1ポケット19は、図4に示すクサビ101が差し込まれて固定される部分であり、例えば鋼板等の板材で構成されている。第1ポケット19は、第1挟持部材10の基端側に位置して上下方向に延びる第1側板部19aと、第1挟持部材10の先端側に位置して上下方向に延びる第2側板部19bと、第3側板部19cとで構成されている。第3側板部19cは、第1側板部19aの外端部から第2側板部19bの外端部まで延びている。これにより、第1ポケット19は、上下方向両方に開放されるとともに、支柱200の外周面と対向する部分も開放されることになる。第1ポケット19の形状は、差し込まれるクサビ101の大きさや形状、構造に応じて変更すればよい。第1ポケット19の形状を変更しても本実施形態と同様に第1ポケット19を設けることができる。また、第1挟持部材10に第1ポケット19を複数設けることができる。この場合、複数の第1ポケット19を支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置することができる。また、第1挟持部材10にはポケットを設けることなく、第2挟持部材20にのみポケットを設けてもよい。
第1ポケット19の第1側板部19aと第1挟持部材10の基端側連結板部15とが溶接されている。第1挟持部材10の基端側連結板部15は、第1ポケット19の第1側板部19aに沿って延びるように形成されている。これにより、基端側連結板部15と第1側板部19aとの接触面積を増やすことができる。また、第1ポケット19の第2側板部19aと第1挟持部材10の先端側連結板部16とが同様に溶接されている。
図1に示すように、第1ポケット19の上端部は、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上面よりも上方へ突出している。また、第1ポケット19の下端部は、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の下面よりも下方へ突出している。
また、第1ポケット19を構成している部材は、第1基端側下板部11及び第1先端側下板部12の下側曲面部11a、12a、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14の上側曲面部13a、14aよりも支柱200の径方向外方に位置している。これにより、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に取り付けられた時に、第1ポケット19を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなり、第1ポケット19を構成している部材と、支柱200の外周面との間に隙間ができる。
(第2ポケット29の構成)
第2ポケット29は、第2挟持部材20の基端側に位置して上下方向に延びる第1側板部29aと、第2挟持部材20の先端側に位置して上下方向に延びる第2側板部29bと、第3側板部29cとで構成されている。第3側板部29cは、第1側板部29aの外端部から第2側板部29bの外端部まで延びている。これにより、第2ポケット29は、上下方向両方に開放されるとともに、支柱200の外周面と対向する部分も開放されることになる。第2挟持部材20に第2ポケット29を複数設けることができる。この場合、複数の第2ポケット29を支柱200の周方向に互いに間隔をあけて配置することができる。また、第2挟持部材20にはポケットを設けることなく、第1挟持部材10にのみポケットを設けてもよい。
第2ポケット29の第1側板部29aと第2挟持部材20の基端側連結板部25とが溶接されている。第2挟持部材20の基端側連結板部25は、第2ポケット29の第1側板部19aに沿って延びるように形成されている。これにより、基端側連結板部25と第1側板部29aとの接触面積を増やすことができる。また、第2ポケット29の第2側板部29aと第2挟持部材20の先端側連結板部26とが同様に溶接されている。
図1に示すように、第2ポケット29の上端部は、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上面よりも上方へ突出している。また、第2ポケット29の下端部は、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の下面よりも下方へ突出している。
また、第2ポケット29を構成している部材は、第2基端側下板部21及び第2先端側下板部22の下側曲面部21a、22a、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の上側曲面部23a、24aよりも支柱200の径方向外方に位置している。これにより、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に取り付けられた時に、第2ポケット29を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなり、第2ポケット29を構成している部材と、支柱200の外周面との間に隙間ができる。
(連結部材30の構成)
連結部材30は、例えば金属製の丸棒材等で構成することができ、上下方向に延びている。連結部材30の上側部分が、第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側を貫通している。すなわち、第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側には、連結部材30の上側部分が挿通可能な挿通孔13b、23b(図7及び図8参照)が形成されている。これら両挿通孔13b、23bに連結部材30の上側部分が挿通されており、この挿通状態で、連結部材30が第1基端側上板部13の基端側及び第2基端側上板部23の基端側に対して該連結部材30の中心線周りに相対的に回動可能となっている。連結部材30の上端部は、第1基端側上板部13の上面から上方へ突出している。連結部材30の上端部には上側止め輪31が嵌められている。
連結部材30の下側部分は、第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側を貫通している。すなわち、第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側には、連結部材30の下側部分が挿通可能な挿通孔11b、21b(図7及び図8参照)が形成されている。これら両挿通孔11b、21bに連結部材30の下側部分が挿通されており、この挿通状態で、連結部材30が第1基端側下板部11の基端側及び第2基端側下板部21の基端側に対して該連結部材30の中心線周りに相対的に回動可能となっている。連結部材30の下端部は、第1基端側下板部11の下面から下方へ突出している。連結部材30の下端部には下側止め輪(図示せず)が嵌められている。これにより、連結部材30は第1挟持部材10及び第2挟持部材20から脱落しなくなる。
従って、連結部材30によって第1挟持部材10の基端側と第2挟持部材20の基端側とが連結されて、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが互いに接離する方向に回動可能になる。
(締結部材40の構成)
締結部材40は、締結軸部41、ナット42、支軸43、上側止め輪44及び下側止め輪(図示せず)を少なくとも備えている。図1等に示すように、締結軸部41の基端部には大径部41aが形成されている。締結軸部41における大径部41a以外の部分は、外周面にネジ溝が連続して形成されたネジ棒で構成されており、例えばボルトの軸部等で構成することができる。ナット42は、締結軸部41に螺合する部材である。ナット42のフランジ部42aが縦板部17における軸部挿入用切欠部17aの周縁部に当接するようになっている。
支軸43は、締結軸部41の大径部41aを第2挟持部材20の先端側に対して回動可能に支持するための部材である。支軸43は、上記連結部材30と同様に上下方向に延びる丸棒材で構成されている。支軸43の上側部分は、第2先端側上板部24の先端側を貫通している。すなわち、第2先端側上板部24の先端側には、支軸43の上側部分が挿通可能な挿通孔24b(図8参照)が形成されている。この挿通孔24bに支軸43の上側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸43が第2先端側上板部24の先端側に対して該支軸43の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸43の上端部は、第2先端側上板部24の上面から上方へ突出している。支軸43の上端部には上側止め輪44が嵌められている。
支軸43の下側部分は、第2先端側下板部22の先端側を貫通している。すなわち、第2先端側下板部22の先端側には、支軸43の下側部分が挿通可能な挿通孔22b(図8参照)が形成されている。この挿通孔22bに支軸43の下側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸43が第2先端側下板部22の先端側に対して該支軸43の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸43の下端部は、第2先端側下板部22の下面から下方へ突出している。支軸43の下端部には下側止め輪が嵌められている。
締結軸部41を回動させることにより、図1等に示すように、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入した状態と、図5及び図6に示すように、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aから抜いた状態とに切り替えることができる。締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入した状態で、ナット42を締め込むと、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが接近する方向に締結される。
(製造方法)
次に、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の製造方法について説明する。図7に基づいて第1挟持部材10の製造方法を説明する。まず、図7(A)に示すように、板材300を用意する。この板材300は、平坦な板材を切断することによって得られたものである。次いで、板材300をプレス成形し、図7(B)に示すように、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16を得る。このとき、基端側連結板部15と先端側連結板部16とを接続する接続部Eを板材300が備えているので、基端側連結板部15と先端側連結板部16とを一体化した状態、即ち、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の全てを1つの部品として取り扱うことができる。
その後、図7(C)に示すように、接続部Eを曲げて基端側連結板部15と先端側連結板部16とを対向させる。しかる後、図7(D)に示すように、第1ポケット19を基端側連結板部15と先端側連結板部16に溶接する。このとき、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16が一体化した部品を第1ポケット19に溶接すればよいので、第1ポケット19に対する第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の位置ずれが起こり難くなるとともに、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、基端側連結板部15及び先端側連結板部16の互いの位置ずれも起こり難くなる。その後、縦板部17を溶接する。第1ポケット19の溶接後、接続部Eを切断することで突片部15a、16aが残った状態になるが、突片部15a、16aを切除してもよい。
次に、図8に基づいて第1挟持部材10の製造方法を説明する。まず、図8(A)に示すように、板材400を用意する。この板材400は、平坦な板材を切断することによって得られたものである。次いで、板材400をプレス成形し、図4(B)に示すように、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26を得る。このとき、基端側連結板部25と先端側連結板部26とを接続する接続部Fを板材400が備えているので、基端側連結板部25と先端側連結板部26とを一体化した状態、即ち、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の全てを1つの部品として取り扱うことができる。
その後、図8(C)に示すように、接続部Fを曲げて基端側連結板部25と先端側連結板部26とを対向させる。しかる後、図8(D)に示すように、第2ポケット29を基端側連結板部25と先端側連結板部26に溶接する。このとき、第1挟持部材10と同様に、第2ポケット29に対する第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の位置ずれが起こり難くなるとともに、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23、第2先端側上板部24、基端側連結板部25及び先端側連結板部26の互いの位置ずれも起こり難くなる。第2ポケット29の溶接後、接続部Fを切断することで突片部25a、26aが残った状態になるが、突片部25a、26aを切除してもよい。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係るクサビ緊結式足場用クランプ1によれば、図5に示すように締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aから抜いた状態にすることで、図6に示すように第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが離れるように、第1挟持部材10と第2挟持部材20を回動させることができる。回動させる際には、第1挟持部材10を固定しておき、第2挟持部材20を第1挟持部材10に対して回動させることや、第2挟持部材20を固定しておき、第1挟持部材10を第2挟持部材20に対して回動させることができる。
クサビ緊結式足場用クランプ1を支柱200に取り付ける場合には、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とを支柱200の外径よりも大きく離しておき、第1挟持部材10と第2挟持部材20との間に支柱200を配置する。そして、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが互いに接近する方向に第1挟持部材10と第2挟持部材20を回動させる。その後、締結軸部41を縦板材17の軸部挿入用切欠部17aに挿入してからナット42を締め込むと、ナット42のフランジ部42aが縦板材17における軸部挿入用切欠部17aの周縁部に圧接する。これにより、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが接近する方向に締結されるので、下側曲面部11a、12a、21a、22aと、上側曲面部13a、14a、23a、23aとが共に支柱200の外周面に圧接する。このとき、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13、第1先端側上板部14、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24の各端縁部が支柱200の外周面に突き当たって食い込むように作用する。よって、クサビ緊結式足場用クランプ1が支柱200に強固に固定された状態になる。
第1挟持部材10には第1ポケット19が設けられ、また第2挟持部材20には第2ポケット29が設けられているので、第1ポケット19及び第2ポケット29が第1挟持部材10及び第2挟持部材20によって支柱200に確実に固定されることになる。
第1挟持部材10及び第2挟持部材20は支柱200を径方向に挟持するものなので、例えば足場を構築する現場において第1挟持部材10及び第2挟持部材20を支柱200の高さ方向に移動させること、支柱200の周方向に移動させることが簡単に行える。よって、第1ポケット19及び第2ポケット29の位置変更が簡単になる。
また、第1挟持部材10に設けた第1クランプ15と、第2挟持部材20に設けた第2クランプ25とを支柱200の任意の位置に固定することができ、両クランプ15、25を支柱200に固定した状態では、第1挟持部材10及び第2挟持部材20が互いに締結されて動かないようになっているので、両クランプ15、25の相対的な位置の変化を抑制できる。
また、第1挟持部材10に設けた第1クランプ15と、第2挟持部材20に設けた第2クランプ25とを支柱200の径方向に延びる同一直線上に位置付けることができる。これにより、第1クランプ15に連結した布材100と、第2クランプ25に連結した布材(図示せず)とを同一直線上で位置決めすることができる。
さらに、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結した状態で、第1ポケット19及び第2ポケット29を構成している部材が支柱200の外周面に当たらなくなるので、各曲面部11a、12a、21a、22a、13a、14a、23a、23aによってクランプ1を所定位置に固定することができる。
また、図9に示す実施形態1の変形例のように、接続部E、Fを残しておいてもよい。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態2では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
第1ポケット19は、上下方向に延びる縦板材19dを備えている。縦板材19dは、第1側板部19aと第2側板部19bとを連結する板材であり、第1側板部19aにおける第3側板部19cから離れた部分と、第2側板部19bにおける第3側板部19cから離れた部分とに溶接されている。クサビ101は、縦板材19dと、第3側板部19cとの間に差し込まれる。第2ポケット29も同様な縦板部29dを有している。
この実施形態2においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態2では、第1側板部19aと第2側板部19bとを縦板材19dによって連結することができるので、第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態3)
図11は、本発明の実施形態3に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態3では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3では、第1ポケット19の第3側板部が省略されており、上部に端板部19eが設けられている。端板部19eは、第1ポケット19におけるクサビ101が差し込まれる側である上側に位置し、第1側板部19aから第2側板部19bまで延び、第1側板部19aと第2側板部19bとを連結する部分である。端板部19eは、クサビ101の差込孔を構成する切欠部19fを有している。切欠部19fは支柱200側に開放されており、この切欠部19fにクサビ101が差し込まれるようになっている。実施形態1のような第3側板部を設けてもよい。第2ポケット29も同様な端板部29eを有しており、端板部29eに切欠部29fが形成されている。
この実施形態3においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態3では、第1側板部19aと第2側板部19bとを端板部29eによって連結することができるので、第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態4)
図12は、本発明の実施形態4に係るクサビ緊結式足場用クランプ1を示すものである。実施形態4では、ポケット19、29の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態4では、第1ポケット19の第3側板部が省略されており、上部に実施形態3と同様な端板部19eが設けられている。端板部19eには、貫通孔(差込孔)19gが形成されている。貫通孔19gにクサビ101が差し込まれるようになっている。実施形態1のような第3側板部を設けてもよい。第2ポケット29も同様な端板部29eを有しており、端板部29eに貫通孔29gが形成されている。
この実施形態4においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。さらに、実施形態4では、実施形態3と同様に第1ポケット19の剛性を高めることができる。第2ポケット29も同様である。
(実施形態5)
図13は、本発明の実施形態5に係る第1挟持部材10の成形工程を示す図であり、また、図14は、本発明の実施形態5に係る第2挟持部材20の成形工程を示す図である。実施形態5は、板材の折り曲げ方向が実施形態1と異なっており、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図13に示すように、基端側連結板部15は、第1基端側下板部11における挿通孔11b近傍の縁部から第1基端側上板部13における挿通孔13b近傍の縁部まで上下方向に延び、第1基端側下板部11と第1基端側上板部13とを連結している。先端側連結板部16は、第1先端側下板部12における縦板材17の取付部近傍の縁部から第1先端側上板部14における縦板材17の取付部近傍の縁部まで上下方向に延び、第1先端側下板部12と第1先端側上板部14とを連結している。また、接続部Eは、第1基端側下板部11と第1先端側下板部12とを直接接続している。
図13(A)〜(C)に示すように板材300を折り曲げた後、図13(D)に示すように、第1ポケット19を、第1基端側下板部11、第1先端側下板部12、第1基端側上板部13及び第1先端側上板部14に溶接する。その後、先端側連結板部16と接続部Eを切除する。
図14に示すように、基端側連結板部25は、第2基端側下板部21における挿通孔21b近傍の縁部から第2基端側上板部23における挿通孔23b近傍の縁部まで上下方向に延び、第2基端側下板部21と第2基端側上板部23とを連結している。先端側連結板部26は、第2先端側下板部22における挿通孔22b近傍の縁部から第2先端側上板部24における挿通孔24b近傍の縁部まで上下方向に延び、第2先端側下板部22と第2先端側上板部24とを連結している。接続部Fは、第2基端側下板部21と第2先端側下板部22とを直接接続している。
図14(A)〜(C)に示すように板材400を折り曲げた後、図14(D)に示すように、第2ポケット29を、第2基端側下板部21、第2先端側下板部22、第2基端側上板部23及び第2先端側上板部24に溶接する。その後、接続部Fを切除する。この実施形態5においても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
上記実施形態では、締結部材40がネジ及びナット42によって締結力を得ることができるように構成されているが、これに限らず、図示しないが、クサビを利用して締結力を得ることができるように構成してもよい。例えば、締結軸部41にクサビを差し込むことができる開口部を形成しておき、この開口部にクサビを差し込んで縦板材17に圧接させることによって第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とを互いに接近する方向に締結することができる。本発明の締結部材は、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結することができる構造であればよく、上述した構造に限られるものではない。
また、ポケットは上述した形状及び構造に限られるものではなく、例えば、板材に、クサビを差し込んで固定することが可能な穴を形成したポケットであってもよい。また、クサビ緊結式足場用クランプ1の各部材は、例えばプレス成形された板材等であってもよい。
以上説明したように、本発明に係るクサビ緊結式足場用クランプは、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場で作業員用の仮設足場を構築する場合に使用することができる。
1 クサビ緊結式足場用クランプ
10 第1挟持部材
11 第1基端側下板部(第1当接板部)
11a 曲面部
13 第1基端側上板部(第2当接板部)
13a 曲面部
15 連結板部
19 第1ポケット
19a 第1側板部
19b 第2側板部
19e 端板部
19f 切欠部(差込孔)
19g 貫通孔(差込孔)
20 第2挟持部材
29 第2ポケット
30 連結部材
40 締結部材
100 布材(足場構成部材)
101 クサビ
200 支柱

Claims (8)

  1. 足場構成部材に設けられたクサビを支柱に設けられたポケットに差し込んで固定することによって構築されるクサビ緊結式足場に使用されるクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接して該支柱を径方向に挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、
    前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とが互いに接離する方向に回動可能に該第1挟持部材の他端側と該第2挟持部材の他端側とを連結する連結部材と、
    前記第1挟持部材の一端側と前記第2挟持部材の一端側とを互いに接近する方向に締結する締結部材とを備え、
    前記第1挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備え、
    前記第2挟持部材は、前記支柱の中心線方向に互いに間隔をあけて設けられ、前記支柱の中心線に対して直交する方向に延びるとともに、端縁部が前記支柱の外周面に突き当てられる第1当接板部及び第2当接板部と、前記第1当接板部から前記第2当接板部まで延び、該第1当接板部と該第2当接板部とを連結する連結板部とを備えていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  2. 請求項1に記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成され、
    前記第2挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部は、前記支柱の外周面に沿って延びる曲面部で構成されていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  3. 請求項1または2に記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記ポケットは、前記第1挟持部材とは別の板材で構成され、前記第1挟持部材に設けられ、
    前記ポケットを構成している板材は、前記第1挟持部材の前記第1当接板部及び前記第2当接板部の端縁部よりも前記支柱の径方向外方に位置付けられ、前記支柱の外周面から離れるように形成されていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記ポケットは、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材に設けられていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  5. 請求項4に記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記第1挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部と、前記第2挟持部材に設けられている前記ポケットの幅方向中心部とは、前記支柱の径方向に延びる同一直線上に位置していることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記第1挟持部材の前記連結部は、前記ポケットの側板部に沿って延びるように形成され、該側板部に溶接されていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記ポケットは、第1側板部及び第2側板部と、該ポケットにおける前記クサビが差し込まれる側に位置し、前記第1側板部から前記第2側板部まで延びる端板部とを備えていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
  8. 請求項7に記載のクサビ緊結式足場用クランプにおいて、
    前記端板部には前記クサビが差し込まれる差込孔が形成されていることを特徴とするクサビ緊結式足場用クランプ。
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