JP6983446B1 - 仮設足場及びクランプの取付方法 - Google Patents

仮設足場及びクランプの取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】楔材が差し込まれる差し込み孔を有するクランプを支柱に取り付ける場合にその取付位置を作業現場で容易に決定できるようにする。【解決手段】クランプ80は、支柱101Aを径方向に挟持する第1挟持部材81及び第2挟持部材82を備えている。第1挟持部材81には、支柱101Aの外周面に当接する当接面が形成され、差し込み孔PAの周方向の一部が当接面に開口することによって開放されている。支柱101Aの外周面には、クランプ80を取り付ける際の基準となる目印部110が当接面の開口内に配置可能に設けられている。当接面の開口における支柱101Aの周方向の幅は、目印部110における支柱101Aの周方向の寸法と対応している。【選択図】図12

Description

本発明は、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場等で構築される仮設足場及びクランプの支柱への取付方法に関する。
従来より、各種建築物の建築現場や土木作業現場では、その作業内容に応じて仮設足場が構築される。一般的な仮設足場は、例えば特許文献1に開示されているように、複数本の支柱と、これら支柱を連結する布材と、布材に掛け渡されて作業床を形成する足場板等で構成されている。
仮設足場を構築する際、例えば特許文献1、2に開示されているようなポケットクランプを使用することが可能である。ポケットクランプは、支柱の外周面を径方向両側から挟持する一対の挟持部材と、一対の挟持部材を開閉可能に連結する連結軸と、一対の挟持部材が閉状態にあるときに両挟持部材を締結する締結部材とを備えている。ポケットクランプを支柱に取り付ける際には、まず、一対の挟持部材を開状態にしてから支柱を両挟持部材の間に配置した後、両挟持部材を連結軸周りに回動させて閉状態にし、その後、締結部材によって両挟持部材を締結する。
特許第6444009号公報 特許第6505340号公報
ところで、従来の支柱には、ポケットが上下方向に一定の間隔で溶接されているので、例えば下から何番目のポケットに布材を固定するといった方法によって布材を水平に掛け渡すのは容易であったが、特許文献1、2のポケットクランプでは布材を水平に掛け渡すのが難しい場合が想定される。
すなわち、特許文献1、2のポケットクランプは支柱に対する取付位置を自在に変更できるので、例えば布材を固定する際に布材の高さを任意の高さにして足場の構築自由度を向上させることができる反面、例えば左の支柱に取り付けたポケットクランプと、右の支柱に取り付けたポケットクランプの高さを一致させるのが難しくなる。このことに対して、例えば作業現場で高さを測定しながら左右のポケットクランプの高さを一致させる方法が考えられるが、このような作業は煩雑で作業効率の悪化を招く。
一方、ポケットクランプの高さを自在に変更するといっても、ある程度のピッチで変更できればよいので、無段階に変更する必要性は低い。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、楔材が差し込まれる差し込み孔を有するクランプを支柱に取り付ける場合にその取付位置を作業現場で容易に決定できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の側面では、上下方向に延びる支柱と、足場構成部材と、前記足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔を有し、前記支柱に取り付けられるクランプとを備えた仮設足場を前提とすることができる。前記クランプは、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接して該支柱を径方向に挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材を備え、前記第1挟持部材には、前記支柱の外周面に当接する当接面が前記支柱の周方向に延びるように形成され、前記差し込み孔の周方向の一部が前記当接面に開口することによって開放され、前記支柱の外周面には、前記クランプを取り付ける際の基準となる目印部が刻印により、前記当接面の開口内に配置可能に設けられ、前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅は、前記目印部における前記支柱の周方向の寸法と同じに設定され、前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記目印部が配置されている。
この構成によれば、クランプを支柱に取り付ける際、支柱に設けられた目印部を基準にしてクランプを配置し、取り付けることで、当該支柱に対するクランプの位置が所定位置に定まる。このクランプの位置を所定位置に定める際には、差し込み孔の周方向の一部がクランプの当接面に開口しているので、この開口内に支柱の目印部を配置すればよい。このとき、当接面の開口の幅が目印部の寸法と同じであるので、クランプの周方向の位置が容易にかつ正確に定まる。また、開口内に支柱の目印部が配置されるようにクランプを配置すると、クランプの高さも正確に定まる。
本開示の第2の側面では、前記目印部は、前記支柱の周方向に延びる線状をなす第1線状目印部を含んでおり、前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅は、前記第1線状目印部における前記支柱の周方向の寸法と対応している。
この構成によれば、支柱の周方向に延びる第1線状目印部を設けることで、クランプの高さ方向の取付位置が把握し易くなる。また、第1線状目印部の寸法が当接面の開口の幅に対応しているので、周方向の位置も正確に定まる。
本開示の第3の側面では、前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記第1線状目印部が配置されるものである。
この構成によれば、クランプの高さを決定する際に、第1挟持部材の上面の延長面上に第1線状目印部を配置すればよいので、容易に決定することができる。
本開示の第4の側面では、前記目印部は、前記第1線状目印部における前記支柱の周方向中央部から前記支柱の長手方向に延びる線状をなす第2線状目印部を含んでいる。
この構成によれば、仮設足場用支柱の長手方向に延びる第2線状目印部を設けることで、クランプの周方向の取付位置が把握し易くなる。
本開示の第5の側面では、前記目印部は、前記支柱の外周面にレーザー光の照射によって刻印されている。この構成によれば、他の部材との摩擦や経年によって目印部が消えにくくなる。また、刻印部分が錆びたとしても、目印部としての機能は損なわないので、長期間に亘ってクランプを正確に位置決めすることができる。
本開示の第6の側面では、上下方向に延びる支柱と、足場構成部材と、前記足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔を有し、前記支柱に取り付けられるクランプとを備えた仮設足場を構築する際に、前記クランプを前記支柱に取り付けるクランプの取付方法を前提とすることができる。クランプの取付方法は、前記クランプが有する第1挟持部材及び第2挟持部材を、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接させる工程と、前記第1挟持部材における前記支柱の外周面に当接する当接面に、前記差し込み孔の周方向の一部を開放させるための開口を形成するとともに、前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅を、前記支柱の外周面に刻印により設けた目印部における前記支柱の周方向の寸法と同じにしておき、前記当接面の開口内に前記目印部を配置するとともに、前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記目印部を配置して前記クランプを前記支柱に位置決めする工程と、前記クランプを位置決めした後、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材を締結する工程とを備えている。
以上説明したように、クランプの当接面に差し込み孔の周方向の一部が開口しており、この開口内に支柱に設けられている目印部を配置可能にし、当接面の開口の幅を目印部の寸法と同じにしたので、クランプの支柱への取付位置を作業現場で容易にかつ正確に決定することができる。
本発明の実施形態1に係る仮設足場の一部を示す斜視図である。 支柱の中間部の側面図である。 ジョイントピンが取り付けられていない仮設足場用支柱の上部近傍の側面図である。 自動ロック機構が設けられた支柱の一部を示す側面図である。 ジョイントピンが取り付けられている単管を単管タイプ支柱として用いる場合を示す側面図である。 単管ジョイントの側面図である。 下に位置する単管タイプ支柱と上に位置する仮設足場用支柱とを接続する第1ジョイントの側面図である。 下に位置する仮設足場用支柱と上に位置する単管タイプ支柱とを接続する第2ジョイントの側面図である。 ポケットクランプの斜視図である。 ポケットクランプの平面図である。 開放状態にあるポケットクランプの平面図である。 ポケットクランプの取付要領を説明する斜視図である。 ポケットクランプが取り付けられた支柱の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る仮設足場に使用されるクランプの斜視図である。 実施形態2に係るクランプの図9相当図である。 実施形態2に係るクランプの図10相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るクサビ緊結式仮設足場Aの一部を示す斜視図である。仮設足場Aは、各種建築物の建築現場や土木作業現場において、その作業内容や建築物の形状、構造に応じて構築されるものであり、例えば円筒状のタンクのような湾曲した外壁面を有する建築物を建築する現場では、当該建築物の外壁面に沿うように構築されることがある。
仮設足場Aは、支柱101A、101B、101C、…と、各支柱101A、101B、101C、…を支持するジャッキベース102と、複数の布材103と、複数の足場板104と、仮設足場用手摺105とを備えている。これら部材の数は特に限定されるものではなく、仮設足場Aの規模に応じて変わる。
仮設足場用支柱101A、101B、101C、…は全て同じものである。便宜上、仮設足場用支柱101Aを第1支柱、仮設足場用支柱101Bを第2支柱、仮設足場用支柱101Cを第3支柱と呼ぶことにする。第1〜第3支柱101A、101B、101Cは同じであるため、以下の説明では、第1支柱101Aについて詳細に説明する。第1〜第3支柱101A、101B、101Cの長さは異なっていてもよい。
ジャッキベース102、布材103、足場板104及び仮設足場用手摺105は、仮設足場Aの一部を構成する足場構成部材である。布材103は、水平方向に延びるとともに、第1〜第3支柱101A、101B、101C同士を連結するための部材である。布材103の両端部には、図示しないが、下方へ突出する楔型の部材(楔材)が設けられており、この楔材を利用して第1〜第3支柱101A、101B、101Cを連結することが可能になっている。足場板104は、布材103に掛け渡された状態で設置され、作業者が立つ足場を構成する部材である。仮設足場用手摺105は、第1〜第3支柱101A、101B、101Cに連結され、足場板104上の作業者の落下を抑制するための部材である。仮設足場用手摺105にも楔材(図示せず)が設けられており、この楔材を利用して仮設足場用手摺105を第1〜第3支柱101A、101B、101Cに取り付けることができるようになっている。足場構成部材には、他にも、布枠(図示せず)、幅木(図示せず)、壁つなぎ(図示せず)、階段(図示せず)等が含まれており、これらも必要に応じて楔材を利用して第1〜第3支柱101A、101B、101Cに取り付けることができるようになっている。
第1支柱101Aは、例えば円形断面を有する金属製パイプで構成されており、軸線が鉛直となる姿勢で設置される。第1支柱101Aの下部には、ジャッキベース102の上部が挿入されている。第1支柱101Aの下部とジャッキベース102の上部とは周方向のずれが生じないように、互いに係合するようになっている。
図2は、第1支柱101Aの上下方向中間部の側面図であり、この第1支柱101Aの外周面には、後述する目印部110が設けられている。図3Aは、第1支柱101Aの上部及びその近傍を示している。第1支柱101Aの上部には、該第1支柱101Aの中間部に比べて小径の筒状に形成された小径部101aが上方へ突出するように設けられている。小径部101aの上端部寄りの部分には、該小径部101aの周壁部を厚み方向に貫通する4つの貫通孔101bが周方向に等間隔(90゜おき)に設けられている。4つの貫通孔101bは全て同じ円形であり、同じ径である。対向する2つの貫通孔101b、101bが1つの組となっており、この例では2つの組が設けられている。
第1支柱101Aの下部には、図3Bに示すように、自動ロック機構101cが設けられている。自動ロック機構101cは、ロック部材101dを備えている。ロック部材101dは、第1支柱101Aの内周面から径方向内方へ突出したロック位置と、ロック位置から後退した非ロック位置との間で切り替えられるようになっている。このロック部材101dは、操作部材101eによって操作することができる。例えば操作部材101eを図3Bの姿勢にしておくと、ロック部材101dをロック位置にすることができる一方、操作部材101eを図3Bの姿勢から回動させると、ロック部材101dを非ロック位置にすることができる。このような自動ロック機構101cの構造は、クサビ緊結式仮設足場Aの分野では従来から周知である。
第1支柱101Aは、上述した小径部101aを有する部材以外の部材で構成されていてもよい。その一例を図4に示している。図4に示す第1支柱101Aは、単管で構成された単管タイプ支柱であり、上端から下端まで同一外径を有している。単管タイプ支柱からなる第1支柱101Aにも、上述した4つの貫通孔101bが形成されている。そして、対向する2つの貫通孔101b、101bにジョイントピンPを取り付けることができる。ジョイントピンPは、円柱状の本体部P1と、本体部P1の両端部にそれぞれ形成されている頭部P2とを備えており、例えば金属等の高強度な部材で構成されている。ジョイントピンPの本体部P1は、1つの組の貫通孔101b、101bに挿通されており、本体部P1の径方向両端部に渡って連続して延びている。頭部P2は、貫通孔101bから外方へ突出するように配置され、貫通孔101bの径よりも大きな外径を有している。頭部P2の周縁部が小径部101aの外周面に接触してピンPの抜け止め部となっている。
図5は、単管タイプの第1支柱101Aを連結する単管ジョイント200を示している。すなわち、仮設足場Aの高さが1本の第1支柱101Aで足りない場合には、複数本の第1支柱101Aを連結して使用する。複数本の単管タイプの第1支柱101Aを連結する際、単管ジョイント200を使用することができる。単管ジョイント200は、上側筒部201と、下側筒部202と、中間筒部203とを備えている。これら筒部201、202、203は円筒状をなしている。上側筒部201の下端部は中間筒部203の上端部に接続され、また、下側筒部202の上端部は中間筒部203の下端部に接続されている。上側筒部201の外径は、図4に示す単管タイプの第1支柱101Aの内径よりも僅かに小さく設定されており、単管タイプの第1支柱101Aの下部に上側筒部201を挿入することができる。下側筒部202の外径は、上側筒部201の外径と同じに設定されている。従って、単管タイプの第1支柱101Aの上部に下側筒部202を挿入することができる。
上側筒部201には、2つの上側スリット201aが周方向に互いに間隔をあけて形成されている。上側スリット201aは、上側筒部201の上端部に開放されており、そこから下方へ延びた後、上側筒部201の周方向に屈曲している。上側の第1支柱101Aを単管ジョイント200に接続する際には、上側筒部201を第1支柱101Aの下部に挿入していくことになるが、このとき、ジョイントピンPの本体部P1を上側スリット201aの上部から該上側スリット201a内に入れていき、本体部P1が上側スリット201aの下部に達すると、第1支柱101Aと単管ジョイント200とを相対回動させ、本体部P1を上側スリット201aの屈曲した部分に入れることで、単管ジョイント200と上側の第1支柱101Aとが離脱しないように結合することができる。
また、下側筒部202にも上側筒部201と同様な下側スリット202aが形成されている。下側スリット202aは、下側筒部202の下端部に開放されており、そこから上方へ延びた後、下側筒部202の周方向に屈曲している。これにより、単管ジョイント200と下側の第1支柱101Aとが離脱しないように結合することができる。
中間筒部203の外径は、単管タイプの第1支柱101Aの外径と略同じに設定されている。したがって、上側の第1支柱101Aの下端部と、下側の第1支柱101Aの上端部との間に中間筒部203が介在することになる。
図6は、下に位置する単管タイプの第1支柱101Aと、上に位置する第1支柱101Aとを接続する第1ジョイント300の側面図である。第1ジョイント300の下側部分は、図5に示す下側筒部202と同じ下側筒部302で構成されており、この下側筒部302には下側スリット302aが形成されている。第1ジョイント300の上側部分は、下側部分と略同径の円筒状に形成された上側筒部301で構成されている。上側筒部301には、4つの貫通孔301aが周方向に等間隔に設けられている。上側筒部301の下端部と下側筒部302の上端部とが接続されている。
下に位置する単管タイプの第1支柱101A(図4に示す)は、第1ジョイント300の下側筒部302に接続することができる。一方、上に位置する第1支柱101Aの下部には、図3Bに示すような自動ロック機構101cが設けられているので、この第1支柱101Aの下部に第1ジョイント300の上側筒部301を挿入してから第1支柱101Aと第1ジョイント300とを相対回動させると、ロック位置にあるロック部材101dが上側筒部301のいずれかの貫通孔301aに入り、これにより、上に位置する第1支柱101Aと第1ジョイント300とが離脱しないように結合することができる。
図7は、下に位置する第1支柱101Aと上に位置する単管タイプの第1支柱101Aとを接続する第2ジョイント400の側面図である。第2ジョイント400の上側部分は、図5に示す上側筒部201と同じ上側筒部401で構成されており、この上側筒部401には上側スリット401aが形成されている。第2ジョイント400の下側部分402は、図3Bに示す自動ロック機構101cを備えた部分と同様に構成されており、ロック部材402d及び操作部材402eを含む自動ロック機構402dを備えている。
上に位置する単管タイプの第1支柱101A(図4に示す)は、第2ジョイント400の上側筒部401に接続することができる。一方、下に位置する第1支柱101Aは、ジョイントピンPの無い支柱(図3Aに示す)の上部を、第2ジョイント400の下側筒部402に挿入してから第1支柱101Aと第2ジョイント400とを相対回動させると、ロック位置にあるロック部材402dが第1支柱101Aのいずれかの貫通孔101bに入り、これにより、下に位置する第1支柱101Aと第2ジョイント400とが離脱しないように結合することができる。
以上のように、図5に示す単管ジョイント200、図6に示す第1ジョイント300及び図7に示す第2ジョイント400を使用することで、上に位置する第1支柱101Aと下に位置する第1支柱101Aとを周方向について一致させた状態で連結でき、連結状態では上に位置する第1支柱101Aと下に位置する第1支柱101Aとの相対回動を阻止することができる。また、図6に示す第1ジョイント300及び図7に示す第2ジョイント400を使用することで、上下の第1支柱101Aの構造が互いに異なっていたとしても、連結することが可能になる。
次に、図8〜図11に基づいて、ポケットクランプ80の構成について説明する。本実施形態1の仮設足場Aに使用されるポケットクランプ80は全て同じものであるが、異なっていてもよい。ポケットクランプ80は、第1支柱101Aを径方向両側から挟持する第1挟持部材81及び第2挟持部材82と、連結軸83と、ボルト84と、ボルト支持軸85と、ナット86とを備えている。第1挟持部材81及び第2挟持部材82の基端部同士が上下方向に延びる連結軸83によって回動自在に連結されている。
第1挟持部材81及び第2挟持部材82は、例えば鋼板等をプレス成形してなるものである。第1挟持部材81は、第1支柱101Aを囲むように形成された第1縦板部81aと、第1縦板部81aの上部から第1支柱101Aの外周面へ接近する方向へ突出する第1上板部81bと、第1縦板部81aの下部から第1支柱101Aの外周面へ接近する方向へ突出する第1下板部81c(図11に示す)とを有している。
ポケットクランプ80を第1支柱101Aに取り付けた状態で、第1縦板部81aは、第1支柱101Aの外周面に対して所定の間隔をあけた状態で対向するように配置され、第1上板部81b及び第1下板部81cの突出方向先端部に形成されている第1当接面81dが第1支柱101Aの外周面に当接する。第1当接面81dは、第1支柱101Aの周方向に延びる円弧面で構成されている。
また、第1上板部81bには、足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔PAが上下方向に貫通するように形成されている。この実施形態では、第1挟持部材81に2つの差し込み孔PAが第1支柱101Aの周方向に互いに間隔をあけて設けられている。差し込み孔PAの数は特に限定されるものではなく、第1挟持部材81に1つだけ設けてもよい。
各差し込み孔PAの周方向の一部は、第1当接面81dに開口することによって開放されている。第1当接面81dに開口する第1開口部を符号81eで示す。第1当接面81dの第1開口部81eの開口における第1支柱101Aの周方向の幅W1(図10に示す)は、詳細は後述するが、目印部110における第1支柱101Aの周方向の寸法B(図2に示す)と対応している。
第2挟持部材82は、第1支柱101Aを囲むように形成された第2縦板部82aと、第2縦板部82aの上部から第1支柱101Aの外周面へ接近する方向へ突出する第2上板部82bと、第2縦板部82aの下部から第1支柱101Aの外周面へ接近する方向へ突出する第2下板部82c(図11に示す)とを有している。
ポケットクランプ80を第1支柱101Aに取り付けた状態で、第2縦板部82aは、第1支柱101Aの外周面に対して所定の間隔をあけた状態で対向するように配置され、第2上板部82b及び第2下板部82cの突出方向先端部に形成されている第2当接面82dが第1支柱101Aの外周面に当接する。第2当接面82dは、第1支柱101Aの周方向に延びる円弧面で構成されている。
また、第2上板部82bには、足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔PAが上下方向に貫通するように形成されている。この実施形態では、第2挟持部材82に2つの差し込み孔PAが第1支柱101Aの周方向に互いに間隔をあけて設けられている。差し込み孔PAの数は特に限定されるものではなく、第2挟持部材82に1つだけ設けてもよい。
各差し込み孔PAの周方向の一部は、第2当接面82dに開口することによって開放されている。第2当接面82dに開口する第2開口部を符号82eで示す。第2当接面82dの第2開口部82eの開口における第1支柱101Aの周方向の幅W1は、第1開口部81eの開口の幅W1と同じである。
この実施形態では、第1挟持部材81に2つの差し込み孔PAが形成され、第2挟持部材82に2つの差し込み孔PAが形成されているので、ポケットクランプ80には計4つの差し込み孔PAが形成されることになる。これら4つの差し込み孔PAは、第1支柱101Aの周方向に等間隔に配置されており、例えば図3Aに示す4つの貫通孔101bの間隔と同じ間隔である。尚、差し込み孔PAが2つの場合には、第1支柱101Aの周方向に180゜だけ離れて配置されることになる。また、差し込み孔PAは、ポケットクランプ80に1つだけ設けてもよい。
第1挟持部材81及び第2挟持部材82は、図10及び図11に示す開放状態(非クランプ状態)と、図8、図9及び図12に示す閉鎖状態(クランプ状態)との間で相対的に回動可能となっている。第2挟持部材82の先端側には、連結軸83と平行なボルト支持軸85によって回動可能に支持されたボルト84が設けられている。一方、第1挟持部材81の先端側には、ボルト84を径方向に挿入可能な切欠部81f(図8に示す)を有する係止板81eが設けられている。
ポケットクランプ80を取り付ける際には、まず、ポケットクランプ80を開放状態にして第1挟持部材81と第2挟持部材82との間に支柱101Aを配置した後、第1挟持部材81と第2挟持部材82を連結軸83周りに相対的に回動させて第1挟持部材81及び第2挟持部材82によって支柱101Aを径方向に挟持する。そして、ボルト84をボルト支持軸85周りに回動させて切欠部81fに挿入してからナット86を締め込むことで、第1挟持部材81及び第2挟持部材82が支柱101Aを径方向に強固に挟持してポケットクランプ80が支柱101Aに固定される。
次に、図2に基づいて第1支柱101Aの目印部110について説明する。目印部110は、ポケットクランプ80を取り付ける際の基準となる部分であり、この目印部110によってポケットクランプ80を第1支柱101Aの所定位置に位置決めすることができる。目印部110は、第1支柱101Aの外周面に設けられており、当該第1支柱101Aの周方向に延びる線状をなす第1線状目印部110aと、第1支柱101Aの外周面に設けられており、当該第1支柱101Aの長手方向(上下方向)に延びる線状をなす第2線状目印部110bとを含んでいる。第2線状目印部110bは、第1線状目印部110aにおける第1支柱101Aの周方向中央部から下方へ延びているが、上方へ延びていてもよいし、上下両方向へ延びていてもよい。第2線状目印部110bを省略し、第1線状目印部110aのみで目印部110が構成されていてもよい。第1線状目印部110aは、第1支柱101Aの周方向に断続していてもよい。
第1線状目印部110a及び第2線状目印部110bは、例えば第1支柱101Aの外周面を着色することによって構成されたものであってもよいし、第1支柱101Aの外周面を窪ませるまたは凹ませることによって構成されたものであってもよい。第1支柱101Aの外周面を着色するものとしては、例えばスプレー式塗料、刷毛で塗布する塗料等、各種塗料を挙げることができる。第1線状目印部110a及び第2線状目印部110bは、第1支柱101Aの外周面を溝状に窪ませた部分や、けがき線のような細い線、切削加工によって形成された線等であってもよい。第1支柱101Aの外周面を着色する場合、その色は、第1支柱101Aを構成している金属材の色とは異なる色、例えば白、赤、青、黄、黒等のように目立つ色が好ましい。
また、目印部110は、第1支柱101Aの外周面に刻印されたものであってもよい。刻印の方法としては、例えば第1支柱101Aの外周面にレーザー光を照射して第1支柱101Aの外周面に極めて浅い凹部を設けることにより、目視で識別可能な目印部110を形成する方法を挙げることができる。そのようにして形成した凹部に着色してもよい。刻印することで、他の部材との摩擦や経年によって目印部110が消えにくくなる。また、刻印部分が錆びたとしても、目印部110としての機能は損なわないので、長期間に亘ってポケットクランプ80を正確に位置決めすることができる。
第1線状目印部110aは、ポケットクランプ80の第1開口部81eの開口内または第2開口部82eの開口内に配置可能に設けられている。そして、第1開口部81eの開口の幅W1(図9に示す)は、第1線状目印部110aにおける第1支柱101Aの周方向の寸法B(図2に示す)と対応している。具体的には、第1開口部81eの開口の幅W1と、第1線状目印部110aの寸法Bとは、同じに設定することができる。
また、第1挟持部材81の上面を延長した延長面上に第1線状目印部110aが配置されるようになっている。すなわち、ポケットクランプ80を第1支柱101Aに取り付けた状態で、第1挟持部材81の上面は略水平になる。従って、第1挟持部材81の上面の延長面は略水平になり、この水平な延長面上に第1線状目印部110aの少なくとも一部が配置される。延長面上に第1線状目印部110aの上縁部が配置されてもよいし、第1線状目印部110aの下縁部が配置されてもよい。
また、第1線状目印部110aの上下方向の寸法Aは、第1線状目印部110aを視認することが可能な寸法であればよく、例えば0.1mm以上にすることができ、1.0mm以上、2.0mm以上、また3.0mm以上とすることができる。第1線状目印部110aの幅の上限は、例えば10.0mm以下、5.0mm以下、また3.0mm以下とすることができる。第1線状目印部110aの寸法Aを長くすると、ポケットクランプ80の位置ずれの許容範囲が広がる場合があるので、狭い方が好ましい。
第1線状目印部110aは1本の第1支柱101Aに複数設けることができる。複数の第1線状目印部110aは、第1支柱101Aの長手方向に間隔をあけて設けることができ、その場合の間隔は、例えば10cm、20cm、30cm、45cm等を挙げることができるが、これらに限られるものではない。複数の第1線状目印部110aの周方向の位置は同じに設定されている。
第2線状目印部110bの幅(第1支柱101Aの周方向の寸法)は、第1線状目印部110aの上下方向の寸法Bと同じであってもよいし、寸法Bよりも短くても、長くてもよい。第2線状目印部110bの長さも任意に設定することができる。
目印部110は、線状のものに限られず、例えば円形状、各種多角形状のものであってもよいし、これらのうち、任意の形状のものを組み合わせて1つの目印部110としてもよい。また、目印部110は、文字、記号等で構成されていてもよい。また、1本の支柱101Aに設けられる目印部110が複数ある場合、全て同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
(ポケットクランプ80の取付方法)
次に、ポケットクランプ80の取付方法について説明する。まず、ポケットクランプ80を図10に示すように開放状態にする。その後、図11に示すように、第1挟持部材81と第2挟持部材82との間に第1支柱101Aが位置するように、ポケットクランプ80を配置する。そして、第1挟持部材81と第2挟持部材82とが互いに接近する方向に第1挟持部材81及び第2挟持部材82を相対的に回動させてから、第1上板部81b及び第1下板部81cの第1当接面81dと、第2上板部82b及び第2下板部82cの第2当接面82dとを第1支柱101Aの外周面に対して、該第1支柱101Aの径方向一側及び他側からそれぞれ当接させる。
このとき、例えば第1当接面81dの第1開口部81eの開口内に第1線状目印部110aを配置してポケットクランプ80を第1支柱101Aに位置決めする。より詳細には、第1開口部81eの開口の幅方向一方の縁部と、第1線状目印部110aの長手方向の一方の縁部とが一致するように、ポケットクランプ80を周方向に回動させる。一方の縁部同士が一致すると、開口の幅W1と寸法Bとが同じであるため、第1開口部81eの開口の幅方向他方の縁部と、第1線状目印部110aの長手方向の他方の縁部とが一致する。このようにしてポケットクランプ80の周方向の位置を決定する。また、第1挟持部材81の上面を延長した延長面上に第1線状目印部110aが配置されるように、ポケットクランプ80の高さ方向の位置を決定する。これにより、ポケットクランプ80の位置決め工程が終了する。尚、位置決めの際、第2当接面82dに開口する第2開口部82eを使用してもよい。
ポケットクランプ80を位置決めした後、第1挟持部材81及び第2挟持部材82を締結する工程を行う。具体的には、ボルト84をボルト支持軸85周りに回動させて切欠部81fに挿入する。そして、ポケットクランプ80のナット86を締め込む。これにより、第1上板部81b及び第1下板部81cの第1当接面81dと、第2上板部82b及び第2下板部82cの第2当接面82dとが第1支柱101Aの外周面に強く接触してポケットクランプ80が第1支柱101Aに強固に取り付けられる。
尚、ナット86を緩く締めた仮固定状態で、ポケットクランプ80の位置決めを行ってもよい。例えば、ポケットクランプ80が重力で落下しない程度にナット86を締めておき、工具等でポケットクランプ80を叩いてポケットクランプ80の位置調整を行い、その後、ナット86を締め込む。
また、例えば、第1支柱101Aの下から2番目の第1線状目印部110aを使用してポケットクランプ80を第1支柱101Aに取り付けた場合、第2支柱101Bにも、下から2番目の第1線状目印部110aを使用して別のポケットクランプ80を取り付けることができる。これにより、第1支柱101Aに取り付けられたポケットクランプ80と、第2支柱101Bに取り付けられたポケットクランプ80との高さを一致させることができるとともに、両ポケットクランプ80の差し込み孔PAの向きも一致させることができる。従って、布材等を第1支柱101A及び第2支柱101Bに水平に掛け渡すことができる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、ポケットクランプ80の当接面81d、82dに差し込み孔PAの周方向の一部が開口しており、この開口内に第1支柱101Aに設けられている目印部110を配置可能にし、当接面81d、82dの開口の幅W1を目印部110の寸法Bと対応させたので、ポケットクランプ80の第1支柱101Aへの取付位置を作業現場で容易にかつ正確に決定することができる。
(実施形態2)
図13〜図15は、本発明の実施形態2に係るクランプ1を示すものである。この実施形態2に係るクランプ1は、実施形態1のポケットクランプ80に対して、第1挟持部材10及び第2挟持部材20の形状及び差し込み孔11b、21bの数が異なっている。他の構成は実施形態1と同じである。以下、実施形態2に係るクランプ1の具体的な構成について説明する。
クランプ1は、第1支柱101Aを径方向に挟持する第1挟持部材10及び第2挟持部材20と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を回動可能に連結する連結部材30と、第1挟持部材10及び第2挟持部材20を締結する締結部材40とを備えている。
第1挟持部材10は、1枚の第1板材11と、基端側ブラケット12と、縦板部14とを有しており、第1板材11に基端側ブラケット12及び縦板部14が固定されている。第1板材11、基端側ブラケット12及び縦板部14は、例えば鋼板等で構成されている。第1挟持部材10には、第1板材11が1枚だけ設けられている。
第1板材11は、第1支柱101Aへの取り付け状態で、当該第1支柱101Aの径方向に延びるように形成されており、例えば厚みは8mm〜10mm程度に設定され、後述する締結部材40による締結力によって殆ど変形しないように高剛性に構成されている。第1板材11における第1支柱101Aの外周面に当接する側には、第1支柱101Aの外周面に当接する第1当接面11aが円弧状に延びるように形成されている。第1板材11には差し込み孔11bが1つ形成されているが、この差し込み孔11bの数は2つ以上であってもよい。差し込み孔11bの周方向の一部が第1当接面11aに開口することによって開放されている。第1当接面11aに開口する第1開口部を符号11cで示す。第1開口部11cの開口における第1支柱101Aの周方向の幅W1(図14に示す)は、実施形態1と同様に、目印部110における第1支柱101Aの周方向の寸法と対応している。第1板材11が1枚だけ設けられているので、第1板材11の支柱200に対する接触面圧を十分に高めることができる。幅W1は、図示したものよりも狭くてもよい。
第1板材11の基端側の縁部には、基端側ブラケット12が固定されている。基端側ブラケット12は、第1板材11よりも薄い板材を屈曲成形してなるものである。基端側ブラケット12は、第2挟持部材20を構成している第2板材21の基端側の上面に沿うように延びる上板部12aと、第2板材21の基端側の下面に沿うように延びる下板部(図示せず)と、上板部12aの縁部から下板部の縁部まで延び、上板部12a及び下板部を連結する連結板部12cとを有している。連結板部12cが第1板材11の基端側の縁部に対して溶接等により固定されている。上板部12a及び下板部の間に、第2板材21の基端側が差し込まれて後述する連結部材30によって連結される。
一方、第1板材11の先端部には、第1板材11よりも薄く形成された縦板材14が設けられている。縦板材14は、第1板材11の先端部に対して溶接等により固定され、第1板材11の先端部から上下方向に延びている。縦板材14の上側部分は、第1板材11の上面よりも上方へ延びており、また、縦板材14の下側部分は、第1板材11の下面よりも下方へ延びている。さらに、縦板材14は、第1板材11の先端部から径方向外方へ向けて突出している。
図13に示すように、縦板材14には、後述する締結軸部41を挿入するための軸部挿入用切欠部14aが形成されている。軸部挿入用切欠部14aは、縦板材14の先端側に向けて開放している。縦板材14の先端部には、軸部挿入用切欠部14aの上方及び下方にそれぞれ上側屈曲部14b及び下側屈曲部14cが形成されている。上側屈曲部14b及び下側屈曲部14cは、使用状態にある第2挟持部材20から離れる方向に屈曲している。この上側屈曲部14b及び下側屈曲部14cの形成により、後述する締結状態にあるナット42が上側屈曲部14b及び下側屈曲部14cに係合して締結軸部41が軸部挿入用切欠部14aから抜け難くなる。
第2挟持部材20は、1枚の第2板材21と、先端側ブラケット22とを有しており、第2板材21に先端側ブラケット22が固定されている。第2板材11及び先端側ブラケット12は、例えば鋼板等で構成されている。第2挟持部材20には、第2板材21が1枚だけ設けられている。第1板材11と第2板材21とは同一高さに配置されている。
また、第2板材21における第1支柱101Aの外周面に当接する側には、第1支柱101Aの外周面に当接する第2当接面21aが円弧状に延びるように形成されている。第2板材21には、1つまたは2つ以上の差し込み孔21bを形成することができる。差し込み孔21bの周方向の一部が第2当接面21aに開口することによって開放されている。第2当接面21aに開口する第2開口部を符号21cで示す。第2開口部21cの開口における第1支柱101Aの周方向の幅W1(図14に示す)は、実施形態1と同様に、目印部110における第1支柱101Aの周方向の寸法と対応している。
図14に示すように、第1挟持部材10の差し込み孔11bと、第2挟持部材20の差し込み孔21bとは、第1支柱101Aの軸心Cを対称の中心とした点対称となるように配置されている。また、第1挟持部材10の差し込み孔11bの開口の幅W1の中心部と、第2挟持部材20の差し込み孔21bの開口の幅W1の中心部とは、第1支柱101Aの径方向に延びる同一直線D上に位置している。この直線Dは、第1支柱101Aの軸心Cを通って径方向に延びる仮想の線である。
第2板材21の先端側の縁部に、先端側ブラケット22が固定されている。先端側ブラケット22は、第2板材21よりも薄い板材を屈曲成形してなるものである。先端側ブラケット22は、上板部22aと、下板部22bと、上板部22aの縁部から下板部22bの縁部まで延び、上板部22a及び下板部22bを連結する連結板部22cとを有している。連結板部22cが第2板材21の先端側の縁部に対して溶接等により固定されている。
連結部材30は、例えば金属製の丸棒材等からなる軸で構成することができ、第2挟持部材20の第2板材21の基端側を上下方向に貫通して取り付けられている。第2板材21の基端側には、連結部材30の上下方向中間部が挿通する中間挿通孔(図示せず)が形成されている。また、連結部材30の上端部は基端側ブラケット12の上板部12aを貫通し、連結部材30の下端部は基端側ブラケット12の下板部を貫通している。
連結部材30は回動可能となっている。したがって、図15に示すように、例えば、第1挟持部材10を固定しておき、第2挟持部材20を連結部材30周りに回動させることや、第2挟持部材20を固定しておき、第1挟持部材10を連結部材30周りに回動させることが可能になる。つまり、連結部材30によって第1挟持部材10の基端側と第2挟持部材20の基端側とが連結され、この連結された状態で、第1挟持部材10の先端側と第2挟持部材20の先端側とが互いに接離する方向に回動可能になる。
連結部材30の上端部には上側止め輪31が嵌められている。また、連結部材30の下端部には下側止め輪(図示せず)が嵌められている。これにより、連結部材30は第1挟持部材10及び第2挟持部材20から脱落しなくなる。
締結部材40は、締結軸部41、ナット42、支軸43、上側止め輪44及び下側止め輪(図示せず)を少なくとも備えている。図13に示すように、締結軸部41の基端部には大径部41aが形成されている。締結軸部41における大径部41a以外の部分は、外周面にネジ溝が連続して形成されたネジ棒で構成されており、例えばボルトの軸部等で構成することができる。ナット42は、締結軸部41に螺合する部材である。ナット42のフランジ部42aが縦板部14における軸部挿入用切欠部14aの周縁部に当接するようになっている。
支軸43は、締結軸部41の大径部41aを第2挟持部材20の先端側に対して回動可能に支持するための部材である。支軸43は、上記連結部材30と同様に上下方向に延びる丸棒材で構成されている。支軸43の上下方向中間部は、締結軸部41の大径部41aを上下方向に貫通しており、支軸43と締結軸部41の大径部41aとは相対的に回動可能になっている。支軸43の上端部は、先端側ブラケット22の上板部22aを貫通して当該上板部22aの上面から上方へ突出しており、支軸43の上端部には上側止め輪44が嵌められている。一方、支軸43の下端部は、先端側ブラケット22の下板部22bを貫通して当該下板部22bの下面から下方へ突出しており、支軸43の下端部には下側止め輪(図示せず)が嵌められている。支軸43と先端側ブラケット22とは相対的に回動可能になっている。
締結軸部41を回動させることにより、図13等に示すように、締結軸部41を縦板材14の軸部挿入用切欠部14aに挿入した状態と、図15に示すように、締結軸部41を縦板材14の軸部挿入用切欠部14aから抜いた状態とに切り替えることができる。
実施形態2では、クランプ1を第1支柱101Aに取り付ける際に、第1当接面11aの第1開口部11cの開口内または第2当接面21aの第2開口部21cの開口内に第1線状目印部110aを配置してクランプ1を第1支柱101Aに位置決めすることができるので、実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る仮設足場は、例えば各種建築物の建設現場や土木工事現場で作業員用の足場を形成する場合に利用することができる。
1、80 クランプ
11a、81d 第1当接面
11c、81e 第1開口部
101A 第1支柱
110 目印部
110a 第1線状目印部
110b 第2線状目印部

Claims (6)

  1. 上下方向に延びる支柱と、足場構成部材と、前記足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔を有し、前記支柱に取り付けられるクランプとを備えた仮設足場において、
    前記クランプは、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接して該支柱を径方向に挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材を備え、
    前記第1挟持部材には、前記支柱の外周面に当接する当接面が前記支柱の周方向に延びるように形成され、前記差し込み孔の周方向の一部が前記当接面に開口することによって開放され、
    前記支柱の外周面には、前記クランプを取り付ける際の基準となる目印部が刻印により、前記当接面の開口内に配置可能に設けられ、
    前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅は、前記目印部における前記支柱の周方向の寸法と同じに設定され
    前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記目印部が配置される仮設足場。
  2. 請求項1に記載の仮設足場において、
    前記目印部は、前記支柱の周方向に延びる線状をなす第1線状目印部を含んでおり、
    前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅は、前記第1線状目印部における前記支柱の周方向の寸法と対応している仮設足場。
  3. 請求項2に記載の仮設足場において、
    前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記第1線状目印部が配置される仮設足場。
  4. 請求項2または3に記載の仮設足場において、
    前記目印部は、前記第1線状目印部における前記支柱の周方向中央部から前記支柱の長手方向に延びる線状をなす第2線状目印部を含んでいる仮設足場。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の仮設足場において、
    前記目印部は、前記支柱の外周面にレーザー光の照射によって刻印されている仮設足場。
  6. 上下方向に延びる支柱と、足場構成部材と、前記足場構成部材に設けられた楔材が上方から差し込まれる差し込み孔を有し、前記支柱に取り付けられるクランプとを備えた仮設足場を構築する際に、前記クランプを前記支柱に取り付けるクランプの取付方法において、
    前記クランプが有する第1挟持部材及び第2挟持部材を、前記支柱の外周面に対して該支柱の径方向一側及び他側からそれぞれ当接させる工程と、
    前記第1挟持部材における前記支柱の外周面に当接する当接面に、前記差し込み孔の周方向の一部を開放させるための開口を形成するとともに、前記当接面の開口における前記支柱の周方向の幅を、前記支柱の外周面に刻印により設けた目印部における前記支柱の周方向の寸法と同じにしておき、前記当接面の開口内に前記目印部を配置するとともに、前記第1挟持部材の上面を延長した延長面上に前記目印部を配置して前記クランプを前記支柱に位置決めする工程と、
    前記クランプを位置決めした後、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材を締結する工程とを備えているクランプの取付方法。
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