JPH0719492U

JPH0719492U - 建築、構築物の組み立て足場

Info

Publication number: JPH0719492U
Application number: JP5626493U
Authority: JP
Inventors: 泰弘笹藪
Original assignee: 有限会社ダイワ建設
Priority date: 1993-09-10
Filing date: 1993-09-10
Publication date: 1995-04-07

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】建築、構築物の組み立て足場について、その高
さ、長さが一目瞭然であるから特に根足場（最下段の足
場）のレベル出しは勿論のこと、ビテー足場に例えば手
摺り単管、根ガラミ単管、ミート用単管又はブラケット
等の取り付け位置が容易に決定されるので単独で容易に
取り付け可能とする。【構成】建築、構築物の組立足場用の金属管体におい
て、組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを示
す目盛り９を連続的に付設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築、構築物の外周囲に管体を随時に組み立てられる組立足場に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建築、構築物の組み立て足場は種々のものが提供されているが、主として縦管、縦管を水平方向に連結する横架管体（単管）、最下段の縦管の高さを微調整するための微調整ジャッキ、縦管と単管を連結するためのクランプ、筋違、鋼製又は木製の床板、階段枠、手摺柱、墜落防止ネット等を組み合わせ建築、構築物の外周に足場を構築している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

建築、構築物足場を組み立てる場合、足場用建枠からなる複数の根足場（最下段の足場）について、その水平と垂直を確認した上で組立るのが基本である。複数の根足場（最下段の足場）において、その水平と垂直とが確保されていない場合には多層段に組立られた足場はその安定を欠くことになる。建築、構築物の組み立て足場の垂直の確保は、一つ基本となる縦管の垂直が確保されると、それと連結する横管の長さの箇所で締結されれば、他の縦管の垂直も確保される。建築、構築物の組み立て足場の水平の確保は煩雑である。特に建築、構築物の現場の足場周辺地面は水平が未だ確保されていないため、根足場（最下段の足場）となる全ての縦管について同一のレベル（水平）出しを行わねばならない。しかしながら、従来の縦管には基準となる部位が明瞭に示されていないため、縦管の正確なレベル出し作業が、非常に煩雑になったり、長時間を要する傾向があった。この考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、特に根足場（最下段の足場）のレベル出しを簡単に実施できるように組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設することによって、建築、構築物の組み立て足場について、その高さ、長さが一目瞭然であるから特に根足場（最下段の足場）のレベル出しは勿論のこと、ビテー足場に例えば手摺り単管、根ガラミ単管、ミート用単管又はブラケット等の取り付け位置が容易に決定されるので単独で容易に取り付け可能となる建築、構築物の組み立て足場を提供することである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、建築、構築物の組立足場用の金属管体において、組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設したものである。又、組立足場用の金属製管体は、一対をなす縦管と、この一対の縦管を連結する連結管から構成されるビテー足場で構成されている。更に、組立足場用の金属製管体を、直状の単管とすることも出来る。

【０００５】

【作用】

組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設してあるから、レベルを一か所に固定して根足場（最下段の足場）の縦管に付設された一定目盛りを、各縦管についてレベリングを統一することによって、各縦管の水平が確保される。一旦、根足場（最下段の足場）の水平が得られた後、順次にビテー足場を多段に積み上げていくことによって多層段の足場を構築することが出来る。ビテー足場を構成する縦管に水平の単管をブラケットにて固定する場合においても縦管にも単管にも目盛りが付されているから、ブラケット取り付け位置も一目瞭然に決まり取り付け位置が正確となる。

【０００６】

【実施例１】実施例について図面を参照して説明する。建築、構築物の組み立て足場用の金属管体は、いわゆるビテー足場２と単管３とを含んでいる。上記ビテー足場２は一対の縦管４，４と、この縦管４、４を連結する連結管５とによって構成される。又単管３は直状の金属管体のみからなっている。上記ビテー足場２と単管３との組み合わせによって建築、構築物の組み立て足場を構築する場合、まず合板等よりなる足場板６を地面７の上に置き、足場板６の上に複数のジャッキベース８、８．．とジャッキ１７を介在させビテー足場による複数の根足場２ａ、２ａ．．を置く。この複数のジャッキ１７、１７．．はその螺動を利用して根足場２ａ、２ａ．．を上下に微調整してその下端を水平位置を保持得るようにする。ビテー足場２を構成する一対の縦管４，４にはそれぞれ、その下端部から長さを表示する目盛り９が例えばシルクスクリーン印刷又は刻設手段等の耐磨耗的手段によって連続的に表示されるている。従って、測量レベル（図示を略す）にて、根足場（最下段の足場）２ａ、２ａ．．の目盛り９を各根足場（最下段の足場）２ａ、２ａ．．一定高さの位置において水平をとることにより各根足場２ａ、２ａ．．の水平が確保される。全ての根足場２ａ、２ａ．．の水平が確保されると、根足場２ａ、２ａ．．の上部に設けられた連結ピン１０、１０．．に対して他のビテー足場２、２．．の下部が嵌合すると共に、根足場２ａ、２ａ．．の上部連結管５に鋼製又は木製の床板１１、１１．．を架橋する。根足場２ａ、２ａ．．及びビテー足場２、２．．の高さを確認しつつ、クランブ１２等にて単管３を締結する。単管３にも単管の全長にわたって長さを表示する目盛り１３をシルクスクリーン印刷又は刻設手段等の耐磨耗的手段によって連続的に表示してある。なお、目盛り１３は単管３の反対方向からも計測できるように逆方向からも表示してある。１管３は、その取り付け位置によって、例えば床板位置から９０ｃｍ上方に取り付けられる手摺り単管１４、或いは根足場２ａ、２ａ．．の下部に取り付けられる根がらみ単管１５、と称される。更に、庇、バルコニーの取り付け用、又は階段取り付け用にブラケット１６を取り付ける際もビテー足場２、２．．の目盛り９又は単管の目盛り１３を確認することによって正確にその位置に締結できる。その他足場を構築するのに適宜に筋違、階段（図示を略す）等が取り付けられる。足場の枠組みが構築された後、墜落防止ネット１８を取り付ける際にもネット１８の固定位置が容易に確認できるから、整然とネット張りが出来る。

【０００８】

【発明の効果】

この考案は、上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。請求項１の建築、構築物の組み立て足場では、建築、構築物の組立足場用の金属管体において、組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設してあるので、特に根足場のレベルの寸法出しが簡単に行うことができ、従って根足場の水平の調整難なくおこなうことができるから、安定的な足場を組立ることできる。又、足場の組立に随伴する各種の部材の取り付け、例えばクランプの取り付け、手摺りの取り付け、根ガラミ単管、ブラケット、ミート用単管等の取り付け等も容易に取り付け位置を違えずに手早く取り付けることができる。請求項２の建築、構築物の組み立て足場では、組立足場用の金属製管体は、一対をなす縦管と、この一対の縦管を連結する連結管から構成されたビテー足場であって、該縦管に外面長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設してあるから、単管又はブラケットを取り付ける際にも位置を違えず固定することが出来る。請求項３の建築、構築物の組み立て足場では、組立足場用の金属製管体は、直状の単管であって、該単管に長手方向に長さを示す目盛りを連続的に付設してあるので、ビテー足場と単管との締結位置、又は単管と単管との締結位置を正確に即座に位置決め即座にすることができ、足場の取り付け作業を効率的に進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ビテー足場による根足場の正面図

【図２】ビテー足場の一部拡大斜視図

【図３】単管にジャッキベースを取り付けた状態を示す
一部省略斜視図

【図４】縦管と単管とを直交クランプにて締結した状態
を示す部分斜視図

【図５】ビテー足場の連結状態を示す正面図

【図６】縦管にブラッケットを取り付けた状態を示す一
部正面図

【図７】足場の組立状態を示す一部側面図

【符号の説明】

２ａ．根足場２．．ビテー足場３．．単管４．．縦管５．．連結管６．．足場板７．．地面８．．ジャッキベース９．．目盛り１０．連結ピン１１．床板１２．クランブ１３．目盛り１４．手摺り単管１５．根がらみ単管１６．ブラケット１７．ジャッキ１８．ネット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】建築、構築物の組立足場用の金属管体にお
いて、組立足場用の金属製管体の外面長手方向に長さを
示す目盛りを連続的に付設したことを特徴とした建築、
構築物の組み立て足場。
【請求項２】組立足場用の金属製管体は、一対をなす縦
管と、この一対の縦管を連結する連結管から構成される
ビテー足場であることを特徴とする請求項１の建築、構
築物の組み立て足場。
【請求項３】組立足場用の金属製管体は、直状の単管で
あることを特徴とする請求項１の建築、構築物の組み立
て足場。