JPH07260484A - メジャテープの端部取付け具 - Google Patents

メジャテープの端部取付け具

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JPH07260484A
JPH07260484A JP6074313A JP7431394A JPH07260484A JP H07260484 A JPH07260484 A JP H07260484A JP 6074313 A JP6074313 A JP 6074313A JP 7431394 A JP7431394 A JP 7431394A JP H07260484 A JPH07260484 A JP H07260484A
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JP
Japan
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adjusting member
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tape
plate
elongated hole
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Application number
JP6074313A
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English (en)
Inventor
Hideji Kasahara
秀治 笠原
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建築現場における施工精度のレベルアップを
はかると共に、一人で測定可能なメジャテープの端部取
付け具の提供。 【構成】 コンクリート基礎打設用の仮枠100上、又
はコンクリート基礎上、又は横架材上に着脱可能に装着
される本体部10と、メジャテープ30の初端部の取付
け部21を有すると共に、本体部10に対して移動可能
且つ当該移動位置において固定可能とされることによっ
て、仮枠上方の水糸130又はコンクリート基礎上の内
墨線、又は横架材の芯墨線で示される各基準位置に対応
して取付け部21を位置づけし得るようにした調整部材
20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築の各施工、特に
基礎コンクリート打設用の仮枠施工に際して、同位置辺
方向にある夫々の出隅間の各片の長さの測定あるいは対
角線上に向き合っている夫々の出隅相互間の対角線の長
さの測定を一人の測定者が容易、且つ正確になし得るよ
うになすと共に、打設養生されたコンクリート基礎に対
して、当該基礎の天端に土台の内墨を打った時点での各
辺の長さ、及び各対角線長さの測定を一人の測定者が容
易、且つ正確になし得るようになし、更に、軸組に際し
ての構造材としての横架材に芯墨を打った時点での各辺
の長さ、及び各対角線長さの測定を一人の測定者が容
易、且つ正確になし得るようにしたメジャテープの端部
取付け具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の仮枠施工、土台工事、あるいは各
横架材の軸組みなどに際しては、逐一、各出隅間の辺の
長さと、対角線上に向き合っている夫々の出隅相互間の
対角線の長さを測定し、構成される建築物に歪みが生じ
ないように配慮していた。
【0003】かかる点から従前においては、例えば、施
工仮枠に対する各辺の長さの測定、対角線長さの測定で
あっても、また仕上ったコンクリート基礎に対する土台
工事に際しての各辺の長さの測定、対角線長さの測定で
あっても、さらにまた、各横架材の軸組みに際しての各
辺の長さの測定、対角線長さの測定であっても、メジャ
テープの初端部を一方の測定者が保持し、この初端部を
一方の測定者が保持している状態のもとで当該メジャテ
ープを他方の測定者が、測定対象である他の出隅部分ま
で引き伸ばすと共に、一方の測定者が、該メジャテープ
の初端部にある目盛りの位置を基準位置に正確に保持
し、且つ、この状態で他方の測定者が、該メジャテープ
の撓み出しを取り除いて、測定対象としての基準位置に
該メジャテープを位置づけ、その目盛りを読み取るよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
測定手法においては、当該各部の測定が、二人の測定者
によってなされているにも拘らず、必ずしも夫々の辺の
長さ、対角線の長さを正確に測定できない難があった。
即ち、メジャテープは、通例スチール製であることが多
く、充分に強く引っ張った状態で各基準位置に沿わせる
必要があり、メジャテープを測定基準位置まで引き延ば
した一方の測定者が、当該メジャテープを強く引っ張っ
た場合、該メジャテープの初端部が、当初の測定基準位
置からずれ出す傾向にあり、夫々の測定基準位置間の正
確な測定に難があった。
【0005】かかる点から、例えば、当該メジャテープ
を測定基準位置まで引き延ばした測定者が、該メジャテ
ープを充分に引き合うことなしに夫々の測定基準位置間
の測定をなした場合、当該メジャテープの撓み相当分の
測定誤差を生ずる不都合があった。
【0006】また、多くの建築現場においては、現場責
任者は、通例一人で施工状況などを巡視することが多
く、夫々の現場において、随時、各部の、例えば組立て
られた仮枠における各出隅間の辺の長さの測定、対角線
長さの測定などをなすことが従来不可能であり、また、
例えばコンクリート基礎に対し土台工事がなされている
場合における各出隅間の辺の長さの測定、対角線長さの
測定などをなすことができなかった。更に、例えば1階
と2階との間で横架材の軸組みをなす状況において、各
出隅間の辺の長さの測定、対角線長さの測定などをなす
ことができず、現場責任者の巡視にも拘らず結果的に歪
を残した状況のままで工事が完了されてしまう不都合が
あった。
【0007】本発明は、メジャテープの取扱いに伴う従
前手法の不都合に鑑み、特に、従来二人の測定者によっ
てなしていた各部の寸法測定を、一人で、しかも容易、
且つ、確実になし得るようにしたメジャテープの端部取
付け具の提供を目的とし、建築現場における施工精度の
レベルアップを可能とするものである。
【0008】本発明は、かかる目的を達成するものとし
て、請求項1の発明においては、メジャテープの端部取
付け具Aを、コンクリート基礎打設用の仮枠100上に
着脱可能に装着される本体部10と、メジャテープ30
の初端部30aの取付け部21を有すると共に、前記本
体部10に対して移動可能且つ当該移動位置において固
定可能とされることによって、前記仮枠100上方の水
糸130で示される基準位置131に対応して前記取付
け部21を位置づけし得るようにした調整部材20とを
備えた構成としている。
【0009】請求項2の発明においては、メジャテープ
の端部取付け具Aを、コンクリート基礎200上に着脱
可能に装着される本体部10と、メジャテープ30の初
端部30aの取付け部21を有すると共に、前記本体部
10に対して移動可能且つ当該移動位置において固定可
能とされることによって、前記コンクリート基礎200
上面の土台内墨線230で示される基準位置231に対
応して前記取付け部21を位置づけし得るようにした調
整部材20とを備えた構成としている。
【0010】請求項3の発明においては、メジャテープ
の端部取付け具Aを、構造材としての横架材300上に
着脱可能に装着される本体部10と、メジャテープ30
の初端部30aの取付け部21を有すると共に、前記本
体部10に対して移動可能、且つ当該移動位置において
固定可能とされることによって、前記横架材300上面
の芯墨線330で示される基準位置331に対応して前
記取付け部21を位置づけし得るようにした調整部材2
0とを備えた構成としている。
【0011】請求項4の発明においては、メジャテープ
の端部取付け具Aを、コンクリート基礎打設用の仮枠1
00上に着脱可能に装着される本体部10には、構成さ
れる建物の出隅部となる前記仮枠100の出隅部150
上に、該出隅部150の仮枠100上を跨がるように装
着される略直交した溝状受け部11が備えられており、
且つ該溝状受け部11を構成する垂下側板部10bに
は、該本体部10を前記仮枠100に対して固定する螺
進退自在の締付け桿12が備えられていると共に、該本
体部10上面に開設された窓13の両側には、構成され
る建物の対角線上に向き合った出隅部となる前記仮枠の
出隅部間150、150を結ぶ線上方向に略位置づけて
装着されるプレート状調整部材20に対して、略直交す
る向きの案内長孔14が設けてあり、該案内長孔14
と、前記プレート状調整部材20に設けられている案内
長孔22とが連通する位置に、該プレート状調整部材2
0を前記本体部10に対して移動可能に組付ける連結手
段40が挿通してあり、該プレート状調整部材20が前
記本体部の案内長孔14を案内とし、且つ該プレート状
調整部材20が該プレート状調整部材20の案内長孔2
2を案内として、前記本体部10に対して移動自在とな
るように構成してある。
【0012】請求項5の発明においては、メジャテープ
の端部取付け具を、コンクリート基礎200上に着脱可
能に装着される本体部10には、構成される建物の出隅
部となる前記コンクリート基礎200の出隅部250上
に、該出隅部250のコンクリート基礎200上を跨が
るように装着される略直交した溝状受け部11が備えら
れており、且つ該溝状受け部11を構成する垂下側板部
10bには、該本体部10を当木270を介し、又は当
木270を介さずに前記コンクリート基礎200に対し
て固定する螺進退自在の締付け桿12が備えられている
と共に、該本体部10上面に開設された窓13の両側に
は、構成される建物の対角線上に向き合った出隅部とな
る前記コンクリート基礎200の出隅部250間を結ぶ
線上方向に略位置づけて装着されるプレート状調整部材
20に対して、略直交する向きの案内長孔14が設けて
あり、該案内長孔14と、前記プレート状調整部材20
に設けられている案内長孔22とが連通する位置に、該
プレート状調整部材20を前記本体部10に対して移動
可能に組付ける連結手段が挿通してあり、該プレート状
調整部材20が前記本体部10の案内長孔14を案内と
し、且つ該プレート状調整部材20が該プレート状調整
部材20の案内長孔22を案内として、前記本体部10
に対して移動自在となるように構成してある。
【0013】請求項6の発明においては、メジャテープ
の端部取付け具を、構造材としての横架材300上に着
脱可能に装着される本体部10には、構成される建物の
出隅部となる前記横架材300の出隅部350上に、該
出隅部350の横架材300上を跨がるように装着され
る略直交した溝状受け部11が備えられており、且つ該
溝状受け部11を構成する垂下側板部10bには、該本
体部10を当木370を介し、又は当木370を介する
ことなく前記横架材300に対して固定する螺進退自在
の締付け桿12が備えられていると共に、該本体部10
上面に開設された窓13の両側には、構成される建物の
対角線上に向き合った出隅部となる前記横架材300の
出隅部350間を結ぶ線上方向に略位置づけて装着され
るプレート状調整部材200に対して、略直交する向き
の案内長孔14が設けてあり、該案内長孔14と、前記
プレート状調整部材20に設けられている案内長孔22
とが連通する位置に、該プレート状調整部材20を前記
本体部10に対して移動可能に組付ける連結手段40が
挿通してあり、該プレート状調整部材20が前記本体部
10の案内長孔14を案内とし、且つ該プレート状調整
部材20が該プレート状調整部材20の案内長孔22を
案内として、前記本体部10に対して移動自在となるよ
うに構成している。
【0014】請求項7の発明では、前記請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6のい
ずれか一つの発明に対応して、メジャテープの端部取付
け具Aを、調整部材20に備えられているメジャテープ
30の初端部30aの取付け部21が、該調整部材20
に対して回転自在に組付けられた構成としている。
【0015】請求項8の発明では、前記請求項1、請求
項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6のい
ずれか一つの発明に対応して、メジャテープの端部取付
け具Aを、調整部材20に備えられているメジャテープ
30の初端部30aの取付け部21が、該調整部材20
に対して回転自在に組付けられている略円柱形状として
あると共に、該調整部材20から上方に突き出している
引っかけ部21aには、その上端から下部に向けて軸中
心線を含む割溝21bが開設してあり、且つ、該割溝2
1bの底面から該取付け部の下面に至る軸方向の孔21
cが設けてあると共に、前記調整部材20から上方に突
き出している取付け部21における引っかけ部21aに
は、その外周面から、前記割溝21b内に向けてストッ
パー桿21dが螺進退自在に装着してある構成としてい
る。
【0016】請求項9の発明は、請求項4、請求項5又
は請求項6のいずれか一つの発明を前提として、メジャ
テープの端部取付け具Aを、前記本体部10における窓
13の両側に設けられる案内長孔14、14が、該窓1
3の両側において断面が半弧状をなすように湾曲隆起さ
れた細長状台部15の頂部に開設されている構成として
ある。
【0017】請求項10の発明は、前記請求項8の発明
を前提として、メジャテープの端部取付け具Aを、メジ
ャテープ30の初端部30aに環状部31が備えられて
いると共に、該環状部31内に、割溝21bを介して立
設する一方の引っかけ片部21a’が挿通され、且つ他
方の引っかけ片部21a”から該割溝21b内に取り込
まれたメジャテープ30における環状部31の上方に螺
挿されるストッパー桿21dの先端が、他方の割溝内壁
面21eに当接される構成としてある。
【0018】請求項11の発明は、前記請求項8の発明
に対応して、メジャテープの端部取付け具Aを、メジャ
テープ30の初端部30aに引っかけ鍔32を備えてい
ると共に、引っかけ部21aに備えられた割溝21b内
に、該引っかけ鍔32を入れ込み、且つ、該引っかけ鍔
32を、該引っかけ部21aから割溝21b内に螺挿さ
れるストッパー桿21dの先端で該割溝内壁面21eに
圧締するようにした構成としてある。
【0019】
【作用】メジャテープの端部取付け具Aを、仮枠10
0、コンクリート基礎200、又は横架材300に対し
て着脱可能に装着される本体部10に対し、調整部材2
0、特に、メジャテープ30の初端部30aの取付け部
21を有し、しかも前記本体部10に対して移動可能且
つ当該移動位置において固定可能とされる調整部材20
を設けたこと、即ち、前記仮枠100上方の水糸13
0、前記コンクリート基礎200上面の内墨線230、
又は、横架材300上面の芯墨線330で示される基準
位置131、231、331に対応した前記取付け部2
1位置の位置づけをなし得るようにした調整部材20を
備えた構成としていることから、メジャテープ30の初
端部30aを、夫々の水糸130、内墨線230、芯墨
線330によって示される基準位置131、231、3
31に対して、正確、且つ容易に取付け得ると共に、初
端部30aの取付けられたメジャテープ30を測定者が
引き伸ばし、これを他の測定対象位置において、充分に
引き伸ばし状態にして、当該測定対象位置間の寸法を正
確、且つ容易に、しかも他の測定者の協力無しに測定で
きるように機能する。
【0020】前記調整部材20に備えられているメジャ
テープ30の初端部30aの取付け部21を、該調整部
材20に対して回転自在に組付けた構成としていること
から、例えば、メジャテープの端部取付け具Aを、仮枠
100の出隅部150、コンクリート基礎200の出隅
部250、横架材300の出隅部350に対して装着す
ることによって、この各出隅部を構成する夫々の辺の長
さ寸法の測定と、この出隅部に対向した出隅部との間の
対角線の長さ寸法の測定とを連続してなし得るように機
能する。
【0021】前記調整部材20に備えられている取付け
部21が割溝21bと、この割溝21bの底部に孔21
cが該取付け部21の下部を貫通するように設けてある
ことから、当該割溝21bの底部に開設されている孔2
1cを利用して、水糸130相互の交点位置に該孔21
cを一致させ、または、土台内墨線230相互の交点位
置上に該孔21cが位置づけられるように前記調整部材
20の調整をなし、または、横架材300上の芯墨線3
30の相互の交点位置上に該孔21cが位置づけられる
ように前記調整部材20の調整をなすと共に、前記割溝
21bにメジャテープ30の初端部30aを取付けるこ
とによって、当該メジャテープ30の初端部30aを前
記各交点位置に対して、容易、且つ確実に位置づけセッ
トできるように機能する。
【0022】前記調整部材20が組付けられる本体部1
0の案内長孔14を、断面が半弧状をなすように湾曲隆
起した細長状台部15の頂部に開設していることから、
本体部10に対する調整部材20の移動が滑かになされ
ると共に、本体部10の下面から連結手段40の下部を
突き出すことなく、該本体部10に対して前記調整部材
20を組付け得るように機能する。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るメジャテープの端部取付
け具Aの典型的な各実施例について詳細に説明する。図
1〜図7は、メジャテープの端部取付け具Aを示すもの
であり、図1は、このメジャテープの端部取付け具Aを
斜め上方から見た状態で示し、図2は、これを上方から
見た平面図として示し、図3は、これを右側から、図4
は、これを左側から見た状態として示すと共に、図5で
は、これを、調整部材20の長さ方向に亘る略中心で切
断した状態として示している。また、図6は、調整部材
20の取付け部21と、メジャテープ30の初端部30
aの夫々の要部を斜め上方から見て示し、図7では、こ
の取付け部21に対してメジャテープ30の初端部30
aにある環状部31を引っかけ、且つ、ストッパー桿2
1dを割溝21b内に螺挿した状態の要部を断面として
示している。図8〜図11はコンクリート基礎の成形に
用いられるコンクリート打設用の仮枠施工に際して、当
該メジャテープの端部取付け具Aを用いた実施例を示す
ものであり、図8では、仮枠100の出隅部分に該端部
取付け具Aを装着し、この出隅部150に対応している
対角線上にある仮枠100の出隅部150間における対
角線の長さを測定する状態を、特に、その要部の平面図
のみを表わすことで理解し易いように示している。図9
は、仮枠100の出隅部150に対して、メジャテープ
の取付け具Aを装着した状態を示すものであって、当該
要部を斜め上方から見た状態で、また図10は、張り込
まれている各水糸130、130の交点に対応して調製
部材20の取付け部21、特に、該取付け部21の孔2
1cが位置するように、当該調節部材20の位置合せを
した状態の要部を平面図として示し、図11では、前記
の位置合せのされた取付け部21に対して、メジャテー
プ30の環状部31を引っかけ、且つストッパー桿21
dを該取付け部21の割溝21b内に螺挿した状態の要
部を平面図として示している。
【0024】次いで、図12〜図15は、コンクリート
基礎200の出隅部250に対して、メジャテープの端
部取付け具Aを装着した状態を示すものであって、図1
2では、コンクリート基礎200の出隅部250に該端
部取付け具Aを装着し、当該コンクリート基礎200に
おける対角線上にある夫々の出隅部250、250間の
対角線長さの測定を、理解され易いように、その要部を
平面図として示している。また、図13は、コンクリー
ト基礎200の出隅部250上にメジャテープの端部取
付け具Aを装着した状態の要部を、斜め上方から見て示
している。さらに、図14は、メジャテープの端部取付
け具Aを、コンクリート基礎200の出隅部250に装
着し、且つ、当該コンクリート基礎200上に打たれた
内墨線230の交点としての基準位置231に対して、
調整部材20の取付け部21を移動した状態を上方から
見て示しており、また、図15は、この基準位置231
にセットされた取付け部21に対して、メジャテープ3
0を取付けて、当該コンクリート基礎200における対
角線の長さを測定する状態を上方から見て示している。
【0025】更に、図16〜図19は、横架材300の
出隅部350に対して、メジャテープの端部取付け具A
を装着した状態を示すものであって、図16では、横架
材300の出隅部350に該端部取付け具Aを装着し、
当該横架材300における対角線上にある夫々の出隅部
350、350内の対角線長さの測定を、これが理解さ
れ易いようにその要部を平面図として示している。ま
た、図17は、横架材300の出隅部350上に、メジ
ャテープの端部取付け具Aを装着した状態の要部を斜め
上方から見て示している。さらに、図18は、メジャテ
ープの端部取付け具Aを、横架材300の出隅部350
に装着し、且つ、当該横架材300上に打たれた芯墨線
330の交点としての基準位置331に対して、調整部
材20の取付け部21を移動した状態を上方から見て示
しており、また、図19は、この基準位置331にセッ
トされた取付け部21に対して、メジャテープ30を取
付けて、当該横架材300における対角線の長さを測定
する状態を上方から見て示している。
【0026】先ず、図1〜図7に示される典型的なメジ
ャテープの端部取付け具Aについて説明する。この実施
例で示されるメジャテープの端部取付け具Aは、仮枠1
00、コンクリート基礎200、横架材300などに跨
って取付けられる本体部10と、この本体部10上にあ
って、メジャテープ30の初端部30aを取付ける取付
け部21を備えた調整部材20とによって構成されてい
る。
【0027】先ず、メジャテープの端部取付け具Aを構
成する本体部10は、当該端部取付け具Aのもっとも典
型的な取付け対象部位である各コーナー部分としての出
隅部分、より具体的には、構成される仮枠100におけ
るコーナー部分としての出隅部150、コンクリート基
礎200におけるコーナー部分としての出隅部250、
横架材300におけるコーナー部分としての出隅部35
0に夫々対応する形状に構成してあり、典型的にはアル
ミ材、亜鉛メッキ鋼板、プラスチック材など適宜の素材
をもって構成される。
【0028】即ち、この実施例において示される本体部
10は、平面が直角に屈曲されている平板状の天板部1
0aを有し、しかも、この平面が直角に屈曲されている
天板部10aにおける屈曲内側YにあるL字状の縁10
a’、10a’に沿った部分に内側垂下側板部10
b’、10b’が設けてあると共に、屈曲外側 にある
縁10a”、10”に沿った部分に外側垂下側板部10
b”、10b”が設けてあり、この天板部10aと夫々
の内側垂下側板部10b’及び外側垂下側板部10b”
とによって略直角に連通される溝状受け部11を構成し
ている。また、この本体部10においては、その屈曲外
側Y’部分が、天板部10a及び外側垂下側板部10
b”と共に取り除かれた構成、即ち、屈曲外側Y’部分
が略直角二等辺三角形の形状で取り除かれた構成として
あり、前記で構成される溝状受け部11は、夫々直交す
る向きに開いた当該溝状受け部11の溝口11a、11
aと共に、直角に連通される溝状受け部11における屈
曲部分の外側部分に開口11bを備えた構成としてあ
る。即ち、前記天板部10aは、平面が直角に屈曲した
平板形状とされながら、当該天板部10aの屈曲外側
Y’部分に、この天板部10aの夫々の外側縁10a”
に対して、角wを略45度にして傾斜した開口縁10x
を備えた構成としてあり、この開口縁10x部分には前
記外側垂下側板部10b”を設けない構成としている。
また、当然のことならが、溝状受け部11における外側
垂下側板部10b”と内側垂下側板部10b’とで挟ま
れる天板部10aの開口縁10x’、10x’には垂下
側板部10bを設けない構成としている。
【0029】かくして構成される本体部10の天板部1
0aに大き目の窓13が開口してあり、この窓13か
ら、当該端部取付け具Aの取付けられる仮枠100の上
部,コンクリート基礎200の天端面、横架材300の
天端面などを確認できると共に、これらに対する作業を
可能としている。かかる点から、当該窓13は、この端
部取付け具Aの強度を損わない範囲で、極力大きく設け
ることが好ましく、図示例の窓13は、前記の開口縁1
0xに平行な窓縁13aと、開口縁10x’に平行な窓
縁13bと、前記縁10a”に平行な窓縁13cと、前
記窓縁13aに対向し、且つ該窓縁13aに平行な窓縁
13dとを備えた構成としてある。
【0030】また、この窓13の窓縁13aと、窓縁1
3dとに沿った天板部10a部分には、窓縁13aに略
平行な案内長孔14と、窓縁13dに略平行な案内長孔
14とが設けてあり、この案内長孔14は、図5におい
て明らかなように、天板部10aが、上方に向けて湾曲
されて構成されている細長状台部15の略頂端に沿って
開設してある。即ち、この天板部10aに設けられる案
内長孔14、14は、溝状受け部11の中心線W、Wに
対し、角w’、w”がいずれも45度となるように構成
してある。
【0031】かくして構成される本体部10における一
方の溝状受け部11Aを構成する互に平行な内側垂下板
部10b’と外側垂下板部10b”と、他方の溝状受け
部11Bを構成する互に平行な内側垂下板部10b’と
外側垂下板部10b”とを備え、且つ、この溝状受け部
11A、11Bを構成する夫々の内側垂下板部10
b’、10b’が略直角に連設された構成としてあり、
且つ、これらの各外側垂下板部10b”、10b”と、
内側垂下板部10b’、10b’の上部を覆うように天
板部10aが、これらの各垂下板部10bに対して一体
に連設された構成としてある。
【0032】かかる、各垂下側板部10b’10b’、
10b”、10b”に対して締付け桿12を螺挿状態に
組付けてあり、この締付け桿12のボルト状頭部12a
を回すことによって当部12bを仮枠100などの側面
に押しつけ、端部取付け具Aを仮枠100、コンクリー
ト基礎200、横架材300などに着脱自在に固定す
る。
【0033】次いで、当該本体部10に組付けられる調
整部材20は、長さ方向に亘る案内長孔22、22を、
その中央側から夫々の側端部に向けて設けた細長板状に
構成してあり、この案内長孔22、22が、前記案内長
孔14、14に対して略直角に交わる構成としてある。
即ち、この調整部材20は、前記溝状受け部11の中心
線Wに対して、角tが45度をなすように夫々の案内長
孔22を設ける構成としてあり、連結手段40によって
前記案内長孔14に対して当該調整部材20を組付け得
る構成としている。
【0034】ここで本体部10に対して調整部材20を
移動自在に組付ける連結手段40としては、典型的に
は、前記案内長孔14の下面凹部内に頭部を収め入れ、
且つネジ桿部を前記案内長孔14と、案内長孔22とに
挿通したボルト状ネジ桿40aと、この案内長孔22か
ら突き出しているボルト状ネジ桿40aの先端に螺装さ
れる蝶ナット40bとで構成してあり、ボルト状ネジ桿
40aの頭部を、前記細長状台部15の下面凹部内に都
合良く収めることによって、この連結手段40が、仮枠
100、コンクリート基礎200、横架材300の上面
などに接しない構成としてある。
【0035】この調整部材20の略中央部に備えられる
取付け部21は、上部々材21Aと、この上部々材21
Aに対して螺着される下部々材21Bとを備えており、
上部々材21Aの下部に設けられた雌ネジ穴に対して、
下部々材21Bの上部に設けた雄ネジ部を螺挿するよう
にして、この上部々材21Aを、下部々材21Bとの間
に前記調整部材20の板状部を挾み込むようにして取付
け、且つ、これらが回転自在となるように取付ける。か
かる点から、下部々材21Bには、鍔状部21fと、こ
れに続く稍太い径の環状溝構成部21gと、この環状溝
構成部21gよりも径を細くした雄ネジ部21hとを設
けてあり、この環状溝構成部21gが上部々材21Aの
下端面と、前記鍔状部21fとの間に、前記調整部材2
0の板状部が緩く収まる構成としてある。
【0036】次いで、上部々材21Aは、前記調整部材
20から上方に突き出す部分が引っかけ部21aとして
あり、この引っかけ部21aの頂端から下部側に向けて
割溝21bが設けられ、しかも、この割溝21bで区分
される各引っかけ片部の一方の引っかけ片部21a’が
細身の引っかけ片部21a’としてある。尚、この区分
される引っかけ片部21a’、21a”を構成する割溝
21bは、略円柱状に構成されている上部々材21Aに
おける引っかけ部21aにおける軸芯を通って構成され
ていると共に、この割溝21bで区分された一方の引っ
かけ片部21a’の両側が、該割溝21bに直交する向
きに、且つ、該割溝21bに連通するように割欠け部2
1kを備えた構成としてある。また、他方の引っかけ片
部21b”の比較的上部には、雌ネジ孔21mが略水平
の向きに設けてあり、雄ネジ部を備えたストッパー桿2
1dが、該雌ネジ孔21mに案内されて他方の引っかけ
片部21b’の面、即ち、割溝21bの内壁面21eに
当接される構成としてある。
【0037】かくして構成される取付け部21には、前
記割溝21bから、該取付け部21の下面に通ずる孔2
1cが貫設してあり、該孔21cを通して端部取付け具
Aの下方が視認できる構成としてある。
【0038】次いで、ここで用いられるメジャテープの
典型的なものとしては、例えば図6に示されるように初
端部30aに環状部31を回動可能に備えたもの、ある
いは初端部30aに引っかけ鍔32を備えたものなどが
あり、計測目盛を備えたものであれば、いかなる形状の
ものであっても良く、典型的には、鋼材で構成されたも
のが用いられるが、紙、布、プラスチックあるいは紙、
繊維などで補強されたプラスチック材など、その構成素
材はいかなるものであっても良い。
【0039】この環状部31を備えたメジャテープ30
では、この環状部31内に前記両サイドに割欠け部21
kを備えた引っかけ片部21a’を挿通するように取付
けると共に、この嵌め入れられた環状部31上方にある
割溝21bを塞ぐようにストッパー桿21dを螺挿し、
該ストッパー桿21dの先端を内壁面21eに圧接する
ことによって、割溝21b内に該環状部31を閉じ入れ
るようになすと共に、このメジャテープ30を引っ張る
ことによって、この取付け部21を当該メジャテープ3
0による測定対象点の方向に回転させて用いる。
【0040】また、引っかけ鍔32を備えたメジャテー
プ30では、割溝21b内、特に引っかけ片部21a’
の側にある内壁面21eに、該メジャテープ30の引っ
かけ鍔32を当接し、この状態で、ストッパー桿21d
を該引っかけ鍔32の面に螺挿し、このストッパー桿2
1dの先端と、前記内壁面21eとの間で、該引っかけ
鍔32を止着するようになすと共に、この引っかけ鍔3
2部分で止着されたメジャテープ30を引っ張りなが
ら、測定対象位置に向けることによって、前記取付け部
21が回転し、取付け部21におけるメジャテープ30
の向きが理想的な方向に向けられる。
【0041】図8〜図11は、叙上において典型的な実
施例として明らかにされた端部取付け具Aを仮枠100
に対して適応した典型的な一実施例を示すものである。
ここで示される基礎コンクリート打設用の仮枠100
は、一般に、典型的な仮枠として用いられているもので
あって、本実施例は、当該仮枠のみを対象とするもので
なく、一般的に建築の基礎として用いられるコンクリー
ト基礎の打設に用いられる仮枠であれば、いかなる態様
のものであっても良い。
【0042】図示の仮枠100は、通例やり形としての
水杭101、水ぬき102を用意し、各水糸130、1
30を張り込むと共に、根切りをし、根切り底に割りぐ
り石102を配し、捨てコンクリート103を打った
後、この捨てコンクリート103上に柱芯の隅打ちを
し、これを基準として仮枠100を組みつけ構成する。
【0043】図において104は型枠パネルであり、1
05は、この型枠パネル104のつなぎ板を、106は
控えを、更に107は根止め杭を示している。
【0044】ここで構成される典型的な仮枠100の出
隅部150は、即ち、仮枠100におけるコーナー部上
に、メジャテープの端部取付け具Aを載置する。この出
隅部150に載置されるメジャテープの端部取付け具A
は、直交した向きに構成されている仮枠100の夫々の
向きにある仮枠部を、夫々の溝状受け部11A、11B
内に収め入れるようになすと共に、該仮枠100のコー
ナー部分から突き出している枠材がある場合には、これ
を、開口11bから該メジャテープの端部取付け具Aの
外方に導き出すようになし、天板部10aの内側面に仮
枠100の上端が接するようにして装着される。
【0045】次いで各締付け桿12をネジ込んで、当該
締付け桿12の当部12bを仮枠100に圧接すること
で、メジャテープの端部取付け具Aを、仮枠100のコ
ーナー部分、即ち、出隅部150に固定する。
【0046】かかる状態において調整部材20を、案内
長孔14及び案内長孔22によって移動し、この調整部
材20の取付け部21の中心直上、より具体的には該取
付け部21の孔21cの中心上方に水糸130、130
の交点が位置するようになすと共に、蝶ナット40aの
締付けによって、当該調整部材20を本体部10に対し
て固定する。(図10参照)次いで、前記メジャテープ
30の初端部30aを、取付け部21にある引っかけ片
部21a’に係合し、ストッパー桿21dをネジ入れ
て、該メジャテープ30を取付け部21に対して確実に
取付ける。かかる状態で、メジャテープ30を任意方向
に移動することによって、当該メジャテープ30の取付
け部21は回転し、メジャテープ30の移動方向に追随
して、その取付け部の向きを自在に変更する。(図11
参照)
【0047】図8は、当該メジャテープの端部取付け具
Aを順次に出隅部分に設置することによって、構成され
る仮枠100の夫々の対角線Sの長さの測定と、夫々の
片S’の長さの測定とをなす状態を示しており、図中水
糸130とメジャテープ30とは互に重なり合った状態
として示されている。この図示例でも明らかなように、
仮枠100に取付けられたメジャテープの端部取付け具
Aにおいては、これに取付けられるメジャテープ30の
引っ張りの向きに取付け部21が回転追随することか
ら、例えばG部に該メジャテープの端部取付け具Aを装
着した状態で、このG部を挟む2辺の辺S’、S’の長
さ測定と、このG部を通る対角線Sの長さ測定とを順次
に、且つメジャテープ30の取付けの向きを逐一変更処
理することなしに行なうことができる。
【0048】図12〜図15は、叙上において典型的な
実施例として明らかにされたメジャテープの端部取付け
具Aをコンクリート基礎200に対して適応した典型的
な一実施例を示すものであって、図において102は割
りぐり石を、103は捨てコンクリートを示している。
ここで示されるコンクリート基礎200は、典型的な、
例えば布基礎の一部を示すものであり、当該端部取付け
具Aの用いられるコンクリート基礎は、かかる図示例の
ものに限られるものでなく、一般的なコンクリート基礎
の全てに対応して用い得るものである。
【0049】ここで構成される典型的なコンクリート基
礎200の出隅部250は、即ち、コンクリート基礎2
00におけるコーナー部上に、メジャテープの端部取付
け具Aを載置する。この出隅部250に載置されるメジ
ャテープの端部取付け具Aは、直交した向きに構成され
ているコンクリート基礎200の夫々の向きにあるコン
クリート基礎天端部を、夫々の溝状受け部11A、11
B内に収め入れるようになすと共に、当該コンクリート
基礎200の両側面の上部に、該コンクリート基礎20
0の天端面と天端面を揃えるようにして当木270を配
し、該当木270が、コンクリート基礎200のコーナ
ー部分から突き出している場合には、この突き出してい
る当木270を端部取付け具Aの開口11bから外方に
導き出すようにして、天板部10aの内側面にコンクリ
ート基礎200の天端面が接するようにして装着され
る。
【0050】次いで各締付け桿12をネジ込んで、当該
締付け桿12の当部12bをコンクリート基礎200に
添わせた当木270に圧接することで、メジャテープの
端部取付け具Aを、コンクリート基礎200のコーナー
部分、即ち、出隅部250に固定する。
【0051】かかる状態において調整部材20を、案内
長孔14及び案内長孔22によって移動し、この調整部
材20の取付け部21の中心直下、より具体的には該取
付け部21の孔21cの中心下方に土台の取付け内墨と
なる内墨線230、230の交点が位置するようになす
と共に、蝶ナット40aの締付けによって、当該調整部
材20を本体部10に対して固定する。(図14参照)
次いで、前記メジャテープ30の初端部30aを、取付
け部21にある引っかけ片部21a’に係合し、ストッ
パー桿21dをネジ入れて、該メジャテープ30を取付
け部21に対して確実に取付ける。かかる状態で、メジ
ャテープ30を任意方向に移動することによって、当該
メジャテープ30の取付け部21は回転し、メジャテー
プ30の移動方向に追随して、その取付け部の向きを自
在に変更する。(図15参照)
【0052】図12は、当該メジャテープの端部取付け
具Aを順次に出隅部分に設置することによって、構成さ
れるコンクリート基礎200の夫々の対角線Sの長さの
測定と、夫々の片S’の長さの測定とをなす状態を示し
ており、図中内墨線230とメジャテープ30とは互に
重なり合った状態として示されている。この図示例でも
明らかなように、コンクリート基礎200に取付けられ
たメジャテープの端部取付け具Aにおいては、これに取
付けられるメジャテープ30の引っ張りの向きに取付け
部21が回転追随することから、例えばG部に該メジャ
テープの端部取付け具Aを装着した状態で、このG部を
挟む2辺の辺S’、S’の長さ測定と、このG部を通る
対角線Sの長さ測定とを順次に、且つメジャテープ30
の取付けの向きを逐一変更処理することなしに行なうこ
とができる。
【0053】図16〜図19は、叙上において典型的な
実施例として明らかにされたメジャテープの端部取付け
具Aを構造材としての横架材300、例えば1階と2階
の中間にかけ渡して、根太、2階梁を受ける胴差しなど
の横架材、あるいは柱の上に備えられて小屋梁を受け、
あるいは垂木などを支える桁などの横架材300に対し
て適応した典型的な一実施例を示すものであって、図に
おいて301は柱を、302は管柱を示している。ここ
で示される横架材300は、典型的な軸組工法における
構造材としての横架材の一部を示すものであり、当該端
部取付け具Aの用いられる横架材は、かかる図示例のも
のに限られるものでなく、一般的な構造材としての横架
材の全てに対応して用い得るものである。
【0054】ここで構成される典型的な横架材300の
出隅部350は、即ち、横架材300におけるコーナー
部上に、メジャテープの端部取付け具Aを載置する。こ
の出隅部350に載置されるメジャテープの端部取付け
具Aは、直交した向きに構成されている横架材300の
夫々の向きにある横架材天端部を、夫々の溝状受け部1
1A、11B内に収め入れるようになすと共に、当該横
架材300の両側面の上部に、該横架材300の天端面
と天端面を揃えるようにして当木370を配し、該当木
370が、横架材300のコーナー部分から突き出して
いる場合には、この突き出している当木370を端部取
付け具Aの開口11bから外方に導き出すようにして、
天板部10aの内側面に横架材300の天端面が接する
ようにして装着される。
【0055】次いで各締付け桿12をネジ込んで、当該
締付け桿12の当部12bを横架材300に添わせた当
木370に圧接することで、メジャテープの端部取付け
具Aを、横架材300のコーナー部分、即ち、出隅部3
50に固定する。
【0056】かかる状態において調整部材20を、案内
長孔14及び案内長孔22によって移動し、この調整部
材20の取付け部21の中心直下、より具体的には該取
付け部21の孔21cの中心の下方に横架材300に打
たれた芯墨線330、330の交点が位置するようにな
すと共に、蝶ナット40aの締付けによって、当該調整
部材20を本体部10に対して固定する。(図18参
照)次いで、前記メジャテープ30の初端部30aを、
取付け部21にある引っかけ片部21a’に係合し、ス
トッパー桿21dをネジ入れて、該メジャテープ30を
取付け部21に対して確実に取付ける。かかる状態で、
メジャテープ30を任意方向に移動することによって、
当該メジャテープ30の取付け部21は回転し、メジャ
テープ30の移動方向に追随して、その取付け部の向き
を自在に変更する。(図19参照)
【0057】図16は、当該メジャテープの端部取付け
具Aを順次に出隅部分に設置することによって、構成さ
れる横架材300の夫々の対角線Sの長さの測定と、夫
々の片S’の長さの測定とをなす状態を示しており、図
中芯墨線330とメジャテープ30とは互に重なり合っ
た状態として示されている。この図示例でも明らかなよ
うに、横架材300に取付けられたメジャテープの端部
取付け具Aにおいては、これに取付けられるメジャテー
プ30の引っ張りの向きに取付け部21が回転追随する
ことから、例えばG部に該メジャテープの端部取付け具
Aを装着した状態で、このG部を挟む2辺の辺S’、
S’の長さ測定と、このG部を通る対角線Sの長さ測定
とを順次に、且つメジャテープ30の取付けの向きを逐
一変更処理することなしに行なうことができる。
【0058】前記の仮枠100、コンクリート基礎20
0及び横架材300における各辺の長さ測定と、対角線
の長さ測定とに合せて、随時、これらの構成仮枠100
の補正、コンクリート基礎200の補正及び横架材30
0の補正をなし、当該補正後に次の工程に移るようにす
ることで、寸法精度の高い建築施工をなすことができ
る。
【0059】尚、叙上実施例では、仮枠100、コンク
リート基礎200及び横架材300のコーナー部分、特
に各出隅部分に、等外のメジャテープの端部取付け具A
を装着使用する場合を示しているが、これらの入隅部
分、あるいはコーナー部以外の部分に適応して装着でき
る構成のメジャテープの端部取付け具を用意し、一人の
測定者が、仮枠、コンクリート基礎あるいは横架材にお
ける夫々に各部の寸法測定をなし得るようにしてあって
も良い。
【0060】
【発明の効果】本発明は叙上の構成からなり、特に、メ
ジャテープの端部取付け具Aを、仮枠100、コンクリ
ート基礎200、又は横架材300に対して着脱可能に
装着される本体部10に対し、調整部材20、特に、メ
ジャテープ30の初端部30aの取付け部21を有し、
しかも前記本体部10に対して移動可能且つ当該移動位
置において固定可能とされる調整部材20を設けるこ
と、即ち、前記仮枠100上方の水糸130、前記コン
クリート基礎200上面の内墨線230、又は、横架材
300上面の芯墨線330で示される基準位置131、
231、331に対応した前記取付け部21位置の位置
づけをなし得るようにした調整部材20を備えた構成と
していることから、メジャテープ30の初端部30a
を、夫々の水糸130、内墨線230、芯墨線330に
よって示される基準位置131、231、331に対し
て、正確、且つ容易に取付け得ると共に、初端部30a
の取付けられたメジャテープ30を測定者が引き伸ば
し、これを他の測定対象位置において、充分に引き伸ば
し状態にして、当該測定対象位置間の寸法を正確、且つ
容易に、しかも他の測定者の協力無しに一人の測定者に
よって測定できる特徴を有している。
【0061】更に、前記調整部材20に備えられている
メジャテープ30の初端部30aの取付け部21を、該
調整部材20に対して回転自在に組付けた構成としてい
ることから、例えば、メジャテープの端部取付け具A
を、仮枠100の出隅部150、コンクリート基礎20
0の出隅部250、横架材300の出隅部350に対し
て装着することによって、この各出隅部を構成する夫々
の辺の長さ寸法の測定と、この出隅部に対向した出隅部
との間の対角線の長さ寸法の測定とを連続して一人の測
定者によって測定できる特徴を有している。
【0062】更に、前記調整部材20に備えられている
取付け部21が割溝21bと、この割溝21bの底部に
孔21cが該取付け部21の下部を貫通するように設け
てあることから、当該割溝21bの底部に開設されてい
る孔21cを利用して、水糸130相互の交点位置に該
孔21cを一致させ、または、土台内墨線230相互の
交点位置上に該孔21cが位置づけられるように前記調
整部材20の調整をなし、または、横架材300上の芯
墨線330の相互の交点位置上に該孔21cが位置づけ
られるように前記調整部材20の調整をなすと共に、前
記割溝21bにメジャテープ30の初端部30aを取付
けることによって、当該メジャテープ30の初端部30
aを前記各交点位置に対して、容易、且つ確実に位置づ
けセットできる特徴を有している。
【0063】更に、前記調整部材20が組付けられる本
体部10の案内長孔14を、断面が半弧状をなすように
湾曲隆起した細長状台部15の頂部に開設していること
から、本体部10に対する調整部材20の移動が滑かに
なされると共に、本体部10の下面から連結手段40の
下部を突き出すことなく、該本体部10に対して前記調
整部材20を組付け得る特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】メジャテープの端部取付け具の斜視図
【図2】同平面図
【図3】同右側面図
【図4】同左側面図
【図5】図2のF−F線断面図
【図6】メジャテープの要部と、取付け部の要部の斜視
【図7】同断面図
【図8】仮枠にメジャテープの端部取付け具を用いてい
る状態の要部々分を平面的に示す構成図
【図9】同要部の斜視図
【図10】メジャテープを取付けた前の同要部を示す平
面図
【図11】メジャテープを取付けた後の同要部を示す平
面図
【図12】コンクリート基礎にメジャテープの端部取付
け具を用いている状態の要部々分を平面的に示す構成図
【図13】同要部の斜視図
【図14】メジャテープ取付け前の同要部を示す平面図
【図15】メジャテープ取付け後の同要部を示す平面図
【図16】横架材にメジャテープの端部取付け具を用い
ている状態の要部々分を平面的に示す構成図
【図17】同要部斜視図
【図18】メジャテープ取付け前の同要部を示す平面図
【図19】メジャテープ取付け後の同要部を示す平面図
【符号の説明】
10 本体部 11 溝状受け部 12 締付け桿 13 窓 14 案内長孔 20 調整部材 21 取付け部 22 案内長孔 30 メジャテープ 40 連結手段 100 仮枠 130 水糸 200 コンクリート基礎 230 土台内墨線 300 横架材 330 芯墨線 A メジャテープの端部取付け具

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基礎打設用の仮枠上に着脱
    可能に装着される本体部と、 メジャテープ初端部の取付け部を有すると共に、前記本
    体部に対して移動可能且つ当該移動位置において固定可
    能とされることによって、前記仮枠上方の水糸で示され
    る基準位置に対応して前記取付け部を位置づけし得るよ
    うにした調整部材とを備えていることを特徴とするメジ
    ャテープの端部取付け具。
  2. 【請求項2】 コンクリート基礎上に着脱可能に装着さ
    れる本体部と、 メジャテープ初端部の取付け部を有すると共に、前記本
    体部に対して移動可能且つ当該移動位置において固定可
    能とされることによって、前記コンクリート基礎上面の
    土台内墨線で示される基準位置に対応して前記取付け部
    を位置づけし得るようにした調整部材とを備えているこ
    とを特徴とするメジャテープの端部取付け具。
  3. 【請求項3】 構造材としての横架材上に着脱可能に装
    着される本体部と、 メジャテープ初端部の取付け部を有すると共に、前記本
    体部に対して移動可能、且つ当該移動位置において固定
    可能とされることによって、前記横架材上面の芯墨線で
    示される基準位置に対応して前記取付け部を位置づけし
    得るようにした調整部材とを備えていることを特徴とす
    るメジャテープの端部取付け具。
  4. 【請求項4】 コンクリート基礎打設用の仮枠上に着脱
    可能に装着される本体部には、構成される建物の出隅部
    となる前記仮枠の出隅部上に、該出隅部の仮枠上を跨が
    るように装着される略直交した溝状受け部が備えられて
    おり、且つ該溝状受け部を構成する垂下側板部には、該
    本体部を前記仮枠に対して固定する螺進退自在の締付け
    桿が備えられていると共に、 該本体部上面に開設された窓の両側には、構成される建
    物の対角線上に向き合った出隅部となる前記仮枠の出隅
    部間を結ぶ線上方向に略位置づけて装着されるプレート
    状調整部材に対して、略直交する向きの案内長孔が設け
    てあり、 該案内長孔と、前記プレート状調整部材に設けられてい
    る案内長孔とが連通する位置に、該プレート状調整部材
    を前記本体部に対して移動可能に組付ける連結手段が挿
    通してあり、該プレート状調整部材が前記本体部の案内
    長孔を案内とし、且つ該プレート状調整部材が該プレー
    ト状調整部材の案内長孔を案内として、前記本体部に対
    して移動自在とされていることを特徴とする請求項1記
    載のメジャテープの端部取付け具。
  5. 【請求項5】 コンクリート基礎上に着脱可能に装着さ
    れる本体部には、構成される建物の出隅部となる前記コ
    ンクリート基礎の出隅部上に、該出隅部のコンクリート
    基礎を跨がるように装着される略直交した溝状受け部が
    備えられており、且つ該溝状受け部を構成する垂下側板
    部には、該本体部を当木を介し、又は当木を介さずに前
    記コンクリート基礎に対して固定する螺進退自在の締付
    け桿が備えられていると共に、 該本体部上面に開設された窓の両側には、構成される建
    物の対角線上に向き合った出隅部となる前記コンクリー
    ト基礎の出隅部間を結ぶ線上方向に略位置づけて装着さ
    れるプレート状調整部材に対して、略直交する向きの案
    内長孔が設けてあり、該案内長孔と、前記プレート状調
    整部材に設けられている案内長孔とが連通する位置に、
    該プレート状調整部材を前記本体部に対して移動可能に
    組付ける連結手段が挿通してあり、該プレート状調整部
    材が前記本体部の案内長孔を案内とし、且つ該プレート
    状調整部材が該プレート状調整部材の案内長孔を案内と
    して、前記本体部に対して移動自在とされていることを
    特徴とする請求項2記載のメジャテープの端部取付け
    具。
  6. 【請求項6】 構造材としての横架材上に着脱可能に装
    着される本体部には、構成される建物の出隅部となる前
    記横架材の出隅部上に、該出隅部の横架材上を跨がるよ
    うに装着される略直交した溝状受け部が備えられてお
    り、且つ該溝状受け部を構成する垂下側板部には、該本
    体部を当木を介し、又は当木を介することなく前記横架
    材に対して固定する螺進退自在の締付け桿が備えられて
    いると共に、 該本体部上面に開設された窓の両側には、構成される建
    物の対角線上に向き合った出隅部となる前記横架材の出
    隅部間を結ぶ線上方向に略位置づけて装着されるプレー
    ト状調整部材に対して、略直交する向きの案内長孔が設
    けてあり、 該案内長孔と、前記プレート状調整部材に設けられてい
    る案内長孔とが連通する位置に、該プレート状調整部材
    を前記本体部に対して移動可能に組付ける連結手段が挿
    通してあり、該プレート状調整部材が前記本体部の案内
    長孔を案内とし、且つ該プレート状調整部材が該プレー
    ト状調整部材の案内長孔を案内として、前記本体部に対
    して移動自在とされていることを特徴とする請求項3記
    載のメジャテープの端部取付け具。
  7. 【請求項7】 調整部材に備えられているメジャテープ
    の初端部の取付け部が、該調整部材に対して回転自在に
    組付けられていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6のいずれ
    か一つに記載のメジャテープの端部取付け具。
  8. 【請求項8】 調整部材に備えられているメジャテープ
    の初端部の取付け部が、該調整部材に対して回転自在に
    組付けられている略円柱形状としてあると共に、該調整
    部材から上方に突き出している引っかけ部には、その上
    端から下部に向けて軸心を含む割溝が開設してあり、且
    つ、該割溝の底面から該取付け部の下面に至る軸方向の
    孔が設けてあると共に、 前記調整部材から上方に突き出している取付け部におけ
    る引っかけ部には、その外周面から、前記割溝内に向け
    てストッパー桿が螺進退自在に装着してあることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6のいずれか一つに記載のメジャテープの
    端部取付け具。
  9. 【請求項9】 本体部における窓の両側に設けられる案
    内長孔が、該窓の両側において断面が半弧状をなすよう
    に湾曲隆起された細長状台部の頂部に開設されているこ
    とを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6のいずれ
    か一つに記載のメジャテープの端部取付け具。
  10. 【請求項10】 メジャテープの初端部に環状部が備え
    られていると共に、該環状部内に、割溝を介して立設す
    る一方の引っかけ片部が挿通され、且つ他方の引っかけ
    片部から該割溝内に取り込まれたメジャテープにおける
    環状部の上方に螺挿されるストッパー桿の先端が、他方
    の割溝内壁面に当接されることを特徴とする請求項8記
    載のメジャテープの端部取付け具。
  11. 【請求項11】 メジャテープの初端部に引っかけ鍔を
    備えていると共に、引っかけ部に備えられた割溝内に、
    該引っかけ鍔を入れ込み、且つ、該引っかけ鍔を、該引
    っかけ部から割溝内に螺挿されるストッパー桿の先端で
    該割溝内壁面に圧締するようにしたことを特徴とする請
    求項8記載のメジャテープの端部取付け具。
JP6074313A 1994-03-19 1994-03-19 メジャテープの端部取付け具 Pending JPH07260484A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316079A (ja) * 2002-04-02 2007-12-06 Kunihiko Hyodo メジャーテープ取付部材
JP2008020338A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Universal Shipbuilding Corp 空間距離計測装置
JP2018135710A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 有限会社フューテック 基礎、基礎の施工方法、基礎の検査方法、建築物の位置情報管理方法、及びこれら方法に使用するための各種治具
CN109470104A (zh) * 2018-11-07 2019-03-15 温州职业技术学院 一种建筑工程管理用多功能测量装置

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