JP2015071938A - 柱鉄筋組付用のテンプレート及び固定用プレート - Google Patents
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Abstract
Description
この柱鉄筋組付用治具は、
「鉄筋を挿通可能な透孔を備えるとともに、鉄筋の設置位置を定める穴部を備えたテンプレートに挿入可能な筒状本体と、
当該筒状本体の軸心方向の中間部分を膨出させて前記穴部をすり抜けてしまうことを防止するための拡張部と、
前記テンプレートの穴部付近を前記拡張部とともに挟み込むことができるように、拡張部の下面よりも下方位置にて筒状本体から突出形成された係止突部と
を備えた柱鉄筋組付用治具」である。
柱鉄筋組付用治具を装着できる「C」字状の切欠からなる穴部を備えている柱鉄筋組付用のテンプレート又は固定用プレート。』を最も主要な特徴とする。
そして、好適には、『鉄筋を挿通可能な透孔を備えるとともに、鉄筋の設置位置を定める穴部を備えたテンプレートに挿入可能な筒状本体を備えた柱鉄筋組付用治具を構成するための半円筒状体であって、
2個の当該半円筒状体の軸心方向に沿って延びる端面同士を組み合わせることで構成される前記筒状本体の軸心方向の中間部分を膨出させて前記穴部をすり抜けてしまうことを防止するための拡張部と、
前記テンプレートの穴部付近を前記拡張部とともに挟み込むことができるように、拡張部の下面よりも下方位置にて筒状本体から突出形成された係止突部と、
前記半円筒状体の軸心方向に沿って延びる端面に形成された係合凹部又は係合凸部からなり、他の半円筒状体の係合凸部又は係合凹部と係合して当該半円筒状体同士の組み合わせ状態を安定させる位置決め手段と、を備えた柱鉄筋組付用治具を構成するための半円筒状体。』とともに使用することができる。
さらに、前記穴部は、当該穴部を部分的に拡大するように180度離間して一対形成された切欠部を備えているものであるとよい。
なお、前記半円筒状体は、同一形状の他の半円筒状体と組み合わせ可能となるように、前記位置決め手段の係合凸部及び係合凹部が配置されているとよい。
また、前記半円筒状体は、その軸心方向に沿って延びる端面の近傍を除き、内面側が薄肉構造となっており、かつ、部分的にのみ柱鉄筋の外径と対応する本来の厚みが残されているとよい。
また、柱鉄筋組付用治具の係止突部の上端面を傾斜させることで、テンプレートへの固定状態を強固なものとすることができる。
鉄筋の設置位置を定める穴部と、当該穴部を部分的に拡大するように形成された切欠部とを備えた柱鉄筋組付用テンプレートであって、特に2個の半円筒状体を組み合わせて構成される柱鉄筋組付用治具とともに用いることにより、極めて精度良く鉄筋コンクリート柱を設けることができるようにしたものである。
フックを備えた柱鉄筋の先端部近傍においては、柱鉄筋の側方から前記テンプレートの穴部を挿入し、
柱鉄筋の所定の先端位置に当該テンプレートを仮り固定し、
2個の半円筒状体を柱鉄筋の両側方から柱鉄筋に装着して組み合わせることで、柱鉄筋組付用治具を構成し、
柱鉄筋のセンターを正しい位置に矯正しつつ柱鉄筋組付用治具の筒状本体下部をテンプレートの穴部に挿入する際に、前記柱鉄筋組付用治具の係止突部をテンプレートの切欠部と対応させて当該係止突部をテンプレートの下方に配置し、
筒状本体の拡張部によって柱鉄筋組付用治具がテンプレートの上面に配置されるようにし、
前記筒状本体の上部又は拡張部を回動操作して前記テンプレートの穴部付近を前記係止突部と前記拡張部とによって挟み込み、柱鉄筋組付用治具をテンプレート上に固定することで各柱鉄筋を正しく位置決めし、
テンプレートのレベルを調整しながらテンプレートを固定し、
その後、柱鉄筋を囲むように型枠を設置した後に、柱鉄筋の周囲にコンクリートを流し込むことで、柱鉄筋組付用治具及びテンプレートを用いて精度に優れ所期の設計強度を備えた鉄筋コンクリート柱を容易に製造することができる。
図1は、本発明の一実施形態の柱鉄筋組付用治具10及びテンプレート5を示す斜視図であって、図2及び図3に示すように、1は本実施形態の半円筒状体Hを2個組み合わせることによって得られる柱鉄筋組付用治具10の筒状本体、2は拡張部、3は係止突部、4は柱鉄筋、Pは柱鉄筋組付用治具10をテンプレート5に装着するための固定用プレートである。
即ち、本実施形態においては、テンプレート5に直接穴部を設けるのではなく、別体の固定用プレートPに穴部6を設け、テンプレート5と固定用プレートPとを組み合わせることで、穴部6を備えたテンプレートを構成している。
しかしながら、図7に示すように、固定用プレートPを使用せず、テンプレート5に直接「C」字状の穴部6を形成して実施してもよい。
図2(e)において、前記半円筒状体Hの軸心方向に沿って延びる左側の端面には、上下2本の係合凸部S1が形成されており、図2(e)において、前記半円筒状体Hの軸心方向に沿って延びる右側の端面には、前記係合凸部S1と対応する位置にて溝状の係合凹部S2が形成されている。
即ち、組み合わされる2個の半円筒状体Hに形成された係合凸部S1及び係合凹部S2は、互いに係合することで、2個の半円筒状体H同士の正しい組み合わせ状態を安定させる位置決め手段を構成している。
一方、形状の異なる雌雄の半円筒状体Hを用意してそれらを組み合わせるようにすることも可能であるが、製造が煩雑となるばかりか、作業現場にて組み合わせる際に手間がかかることになる。
この構造は、半円筒状体Hの成形後の変形を防ぎ、さらには柱鉄筋組付用治具全体の重量の軽減、材料の節約、必要な強度の確保、及び、半円筒状体Hの成形時における型抜きを可能とするものである。
また、柱鉄筋組付用治具10を取り付ける高さ位置と対応する柱鉄筋4にU字状のクリップ(図示省略)を仮り固定する(コーナー2ヶ所)。
そして、図1(d)及び図6(c)に示すように、2個の半円筒状体Hを柱鉄筋4の両側から柱鉄筋4を挟み込むようにして組み合わせて柱鉄筋組付用治具10を構成し、柱鉄筋4の所定位置にて柱鉄筋組付用治具10を回動させ、拡張部2と係止突部3にて固定用プレートPを挟み込むようにして柱鉄筋組付用治具10をロックするように固定する。
そして、柱鉄筋4の隣の辺にもテンプレート5差し込み、既に取り付けられているテンプレート5の上に載せ、それらの穴部6にも前記と同様に柱鉄筋組付用治具10を固定する。
次に、テンプレート5のレベルを出しながら4枚のテンプレート5をボルトにて互いに連結するように固定し、複数本の柱鉄筋4を囲むロ字状にテンプレート5を組み立てる。
係合凸部S1又は係合凹部S2の個数を変更する場合には、それらの数を減らして1個にしたり、3個又は4個に増やしてもよい。
1a 外周面
1b 透孔
1c 内周面
2 拡張部
3 係止突部
3a 上端面
4 柱鉄筋
5 テンプレート
6 穴部の一実施形態としての「C」字状の穴部
6a 切欠部
10 柱鉄筋組付用治具
20 柱鉄筋組付用治具
H 半円筒状体
P 固定用プレート
R リブ
S1 係合凸部(位置決め手段)
S2 係合凹部(位置決め手段)
T 薄肉部
Claims (4)
- 鉄筋の側方から鉄筋に装着できる柱鉄筋組付用のテンプレート又は固定用プレートであって、
柱鉄筋組付用治具を装着できる「C」字状の切欠からなる穴部を備えていることを特徴とする柱鉄筋組付用のテンプレート又は固定用プレート。 - 鉄筋の側方から鉄筋に装着できる直線状の柱鉄筋組付用のテンプレートであって、
柱鉄筋組付用治具を装着できる「C」字状の切欠からなる穴部を備えるとともに、テンプレート同士を結合することで全体形状をロ字形、田字形あるいは囲字形とすることができることを特徴とする柱鉄筋組付用のテンプレート。 - 鉄筋の側方から鉄筋に装着できる直線状の柱鉄筋組付用のテンプレートであって、
柱鉄筋組付用治具を装着できる「C」字状の切欠からなる穴部を側部に備えるとともに、端部にテンプレート同士を結合することで全体形状をロ字形、田字形あるいは囲字形とするためのテンプレート組立用の穴を備えていることを特徴とする柱鉄筋組付用のテンプレート。 - 前記請求項1〜3の何れか一項に記載の柱鉄筋組付用のテンプレートであって、
柱鉄筋組付用治具を装着できる「C」字状の切欠からなる穴部を部分的に拡大するように180度離間して一対形成された切欠部を備えていることを特徴とする柱鉄筋組付用のテンプレート。
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