JP6917653B1 - 支保工 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結して支保工を構築する場合に、支柱の連結部における芯ずれを防止し、構造物を安定した状態で支持できるようにする。【解決手段】支保工1を構成している支柱11〜14の下端部は、下端部連結具30が有する筒部材31〜34の上端部に突き当てられる。支保工1は、支柱11〜14の下端部と筒部材31〜34の上端部とを支柱11〜14及び筒部材31〜34の径方向外方からクランプする複数のクランプ部材71〜74を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、各種建設現場や工事現場等で構造物を支持する際に使用される支保工に関し、特に、複数の管材を連結して支保工を構築する構造の技術分野に属する。
例えば、各種建設現場や工事現場等においては、構造物を支保工で支持した状態で様々な作業が進められる。支保工として一般的に使用されているのは、例えば4本の管材に連結部材を溶接して一体化した四角支柱と呼ばれるものや、太い鋼管からなるもの等があり、これらを使用することで重量のある構造物も支持可能になる。
上記四角支柱は4本の管材が溶接によって連結されていて分解することができないので、支柱1本当たりの重量が嵩む。また、鋼管からなるものも許容荷重を大きくするために一般的に太く、かつ、厚肉に形成されているので1本当たりの重量が嵩む。したがって、従来の四角支柱や鋼管からなる支保工の場合、現場において作業者が人力で運搬できるようなものではなく、クレーン等でしか取り扱うことができない。このため、クレーン等の設置が困難な地下ピットや、管内及び槽内のような密閉室に従来の四角支柱や鋼管を搬入することができなかった。
また、例えば特許文献1〜3に開示されているように、複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結することで支保工1つ当たりの許容荷重を大きくすることが知られている。特許文献1の支柱には、横架材あるいは斜材を連結するための支保工用連結金具が設けられている。この支保工用連結金具を用いることで水平つなぎ材等と干渉することなく、横架材や斜材で支保工を補強することができるようになっている。また、特許文献2では、水平方向に所定間隔をあけて立設される支柱に水平材連結用鍔を設け、この水平材連結用鍔に穴を形成し、くさび機構付き水平材を水平材連結用鍔の穴に係合させることによって複数の支柱を連結して支保工を構築するようにしている。さらに、特許文献3では、くさび穴を有する受け金具を支柱に設けておき、水平材をくさび穴に係合させることによって複数の支柱を連結して支保工を構築するようにしている。
特開平8−270214号公報 特開2008−57253号公報 特開2014−105572号公報
特許文献1〜3の支保工によれば、複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結するようにしているので、支保工を容易に分解することができ、支柱を1本単位で運搬することが可能になる。一般に、特許文献1〜3に開示されているような支柱の場合、1本であれば人力で運搬できる程度の重さであることから、作業者が地下ピットや密閉室まで人力で搬入することができ、利便性が向上する。また、組み合わせる支柱の本数を変更することで、現場毎に支保工の許容荷重を容易に設定することができるという利点もある。さらに、支持する構造物の形状に合わせて支柱を自由に配置することも可能になる。つまり、複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結して支保工を構築することで様々なメリットがある。
ところが、支保工を構成する支柱の連結部が強度上、問題になることがある。例えば、複数の支柱の下端部を連結する連結具を設けて支保工を構築する場合、支柱の下端部を、連結具に設けられた筒部材の上端部に突き合わせて連結することになるが、支柱と筒部材とが芯ずれしていると、端面同士が一致せず、この状態で大きな荷重が加わると変形の原因となり得る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結して支保工を構築する場合に、支柱の連結部における芯ずれを防止し、構造物を安定した状態で支持できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、上下方向に延び、水平方向に互いに間隔をあけて配置される複数の支柱と、該支柱の下端部同士を連結する連結具とを備え、構造物を下方から支持する支保工において、前記連結具は、基板と、該基板に固定されて上方へ突出し、前記支柱の下端部の径と略同径に形成された複数の筒部材とを有しており、前記各支柱の下端部が前記各筒部材の上端部に突き当てられ、前記支柱の下端部と前記筒部材の上端部とを前記支柱及び前記筒部材の径方向外方からクランプする複数のクランプ部材を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、支柱の下端部が連結具の筒部材の上端部に突き当てられた状態で、支柱の下端部と筒部材の上端部とが1つのクランプ部材によって径方向外方からクランプされる。つまり、1つのクランプ部材で支柱の下端部と筒部材の上端部とが同時にクランプされるので、支柱と筒部材との相対的な移動が禁止される。このとき、支柱の下端部と筒部材の上端部とは略同径であるので、支柱の下端部と筒部材の上端部との芯合わせが行われ、端面同士が一致する。これにより、大きな荷重が加わっても十分に耐える支保工が構築される。また、複数の支柱を連結具で連結することで、それら支柱の相対的な位置関係が適切に保たれる。よって、安定した状態で構造物を支持することが可能になる。
一方、クランプ部材を外すと、支柱を連結具から分離することができる。これにより、支保工を支柱1本単位にまで容易に分解できる。支柱1本であれば人力での運搬が可能になるので、例えば作業者が支柱を地下ピットや密閉室まで人力で搬入することができる。また、組み合わせる支柱の本数を変更することで、現場毎に支保工の許容荷重を容易に設定することが可能になる。さらに、支持する構造物の形状に合わせて支柱を自由に配置することも可能になる。また、支保工を複数連結して使用することもできる。支保工を連結する場合には別途布材等を用いることができる。
また、前記支柱は、水平方向に互いに間隔をあけて配置される第1支柱と第2支柱とを含み、前記筒部材は、前記第1支柱の下端部が突き当てられる第1筒部材と、前記第2支柱の下端部が突き当てられる第2筒部材とを含み、前記クランプ部材は、前記第1支柱の下端部と前記第1筒部材の上端部とをクランプする第1クランプ部材と、前記第2支柱の下端部と前記第2筒部材の上端部とをクランプする第2クランプ部材とを含み、前記第1クランプ部材には、布材の一端部が連結され、前記第2クランプ部材には、布材の他端部が連結されることを特徴とする。
この構成によれば、第1支柱と第2支柱とを布材によって連結できるので、支保工の強度を向上させることができる。
の発明では、前記クランプ部材は、前記支柱の外周面に当接する上側当接部と、前記筒部材の外周面に当接する下側当接部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、クランプ部材の上側当接部が支柱の外周面に当接し、下側当接部が筒部材の外周面に当接することで、支柱及び筒部材をしっかりとクランプできる。
の発明は、前記上側当接部は、前記支柱の周方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、前記下側当接部は、前記筒部材の周方向に互いに間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の上側当接部が支柱の外周面に当接し、また、複数の下側当接部が筒部材の外周面に当接するので、支柱及び筒部材の径方向の位置合わせが確実に行われる。
の発明は、前記上側当接部は、前記支柱の外周面に沿って円弧状に延びており、前記下側当接部は、前記筒部材の外周面に沿って円弧状に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、上側当接部の支柱に対する接触面積が拡大するとともに、下側当接部の筒部材に対する接触面積が拡大するので、クランプ部材が安定する。
の発明は、前記上側当接部及び前記下側当接部は、1枚の板材で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、上側当接部と下側当接部との相対的な位置ずれを抑制することができ、支柱と筒部材とを精度良く芯合わせすることができる。
また、前記板材は、前記支柱の外周面に対して直交する方向に延びる上側板部と、前記筒部材の外周面に対して直交する方向に延びる下側板部と、前記上側板部から前記下側板部まで延びる連結板部とを備え、前記上側板部に前記上側当接部が設けられ、前記下側板部に前記下側当接部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、上側板部と下側板部との相対的な位置関係を連結板部によって固定することができる。また、上側板部、下側板部及び連結板部が一体化されるので、剛性が高まる。
本発明によれば、複数の支柱を着脱可能な連結具によって連結して支保工を構築することができるので、人力での搬入が可能になり、利便性を高めることができる。そして、クランプ部材によって支柱の連結部における芯ずれを防止できるとともに、支柱同士の間隔を適切に保って構造物を安定した状態で支持できる。
図1は、本発明の実施形態に係る支保工の斜視図である。 図2は、H型鋼に載置された下部連結具の斜視図である。 図3は、クランプ部材を上方から見た斜視図である。 図4は、クランプ部材を下方から見た斜視図である。 図5は、クランプ部材の平面図である。 図6は、クランプ部材の底面図である。 図7は、開放状態にあるクランプ部材の平面図である。 図8は、支柱の下端部と下部連結具の筒部材の上端部とが芯ずれしている状態を示す斜視図である。 図9は、図8のA部を側方から見た拡大図である。 図10は、クランプ部材で支柱の下端部と下部連結具の筒部材の上端部とクランプした状態を示す斜視図である。 図11は、4本の支柱を全てクランプした状態を示す斜視図である。 図12は、4本の支柱の下端部同士を布材によって連結した状態を示す斜視図である。 図13は、4本の支柱の中間部同士を布材によって連結した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る支保工1によって構造物200(仮想線で示す)を支持した状態を示す斜視図である。支保工1は、例えば各種建設現場や工事現場等において各種構造物200を支持する際に使用される。構造物200としては、例えばコンクリートの床や梁の作る際に使用されるコンクリート型枠を挙げることができ、コンクリートを打設してから硬化するまで支保工1によってコンクリート型枠を支持することができる。また、構造物200は、例えば橋梁等であってもよく、特に限定されるものではない。
例えば1つの構造物200を支持するために複数の支保工1が構築され、これら支保工1が連結される。各支保工1は、上下方向に延び、水平方向に間隔をあけて配置される複数の支柱11〜14を連結して一体化することによって構築することができるが、図1に示すように支柱15〜18も組み合わせて構築することができる。また、例えば、4本の支柱11〜14を備えた1つの支保工1を水平方向に並べて互いに連結して使用することもできる。この場合、構造物200の形状に合わせて複数の支保工1を並べることができる。例えば、支保工1は、直線状に並べて互いに連結して使用することもできるし、1つの支保工1を単独で使用することもできる。支保工1の数や並べ方は、構造物1の形状や大きさ、重量によって任意に設定することができる。
本実施形態では、支保工1は、水平方向に互いに間隔をあけて配置される支柱として第1〜第4支柱11〜14を備えているが、支柱の数は4本に限られるものではなく、3本以下であってもよいし、5本以上であってもよい。支保工1は、第1〜第4支柱11〜14の上に連結される第5〜8支柱15〜18も備えている。第1支柱11の上に第5支柱15が連結され、第2支柱12の上に第6支柱16が連結され、第3支柱13の上に第7支柱17が連結され、第4支柱14の上に第8支柱18が連結される。支保工1の高さが低くてもよい場合には、第5〜8支柱15〜18は不要である。また、図示しないが、第5〜8支柱15〜18の上に別の支柱を連結してもよい。
第1〜第8支柱11〜18は全て同じものである。この実施形態では、第1〜第4支柱11〜14が平面視で正四角形の頂点に位置するように互いに略等間隔に配置されているが、これに限らず、平面視で長方形、五角形、六角形等の多角形をなすように支柱を配置してもよい。例えば、第1支柱11は、円形断面を有する金属製の管材で構成されている。第1支柱11の上端部及び下端部はそれぞれ開放されている。
第1〜第4支柱11〜14の間隔は所定間隔となるように設定される。第1〜第4支柱11〜14の間隔は、構造物200の重量に応じて設定することができ、例えば構造物200が重ければ重いほど第1〜第4支柱11〜14の間隔を狭くするのが好ましい。第1〜第4支柱11〜14の間隔としては、例えば150mm〜250mmに設定することができ、この実施形態では200mmに設定している。
支保工1は、第1〜第4支柱11〜14の下端部同士を連結する下端部連結具30と、第5〜8支柱15〜18の上端部同士を連結する上端部連結具40と、ジャッキ50とをさらに備えている。ジャッキ50は支持部材としてのH型鋼300等の上に載置することができる。尚、ジャッキ50は省略してもよい。
ジャッキ50は第1〜第4支柱11〜14の高さを調整するためのものであり、従来から周知の構造である。すなわち、ジャッキ50は、ベース51と、ベース51から上方へ延びるネジ軸52と、ネジ軸52に螺合する可動部53とを有している。ベース51がH型鋼300の上面に設置されている。可動部53をネジ軸52に螺合させた状態で回転させることによって可動部53の高さを変更することができるようになっている。可動部53の上面は略水平に延びており、可動部53の上面に、後述するように下端部連結具30が載置されて固定される。
図2に示すように、下端部連結具30は、水平方向に延びる基板30aと、該基板30aに固定されて該基板30aから上方に突出する第1〜第4筒部材31〜34と、補強部材35とを有している。基板30aは、ジャッキ50に固定される部分であり、平面視で四角形に近い形状をなしている。基板30aの中央部には、上記ジャッキ50のネジ軸52の上側が貫通するようになっている。また、基板30aはジャッキ50の可動部53に対して締結部材(図示せず)によって締結固定されるようになっている。
第1〜第4筒部材31〜34は、支保工1を構成する第1〜第4支柱11〜14の下端部の径と略同径に形成された金属製の管材からなり、第1〜第4支柱11〜14の配設位置と一致するように配置されている。すなわち、図1等に示すように、第1筒部材31は、第1支柱11の真下に配置されており、第1支柱11の下端部が第1筒部材31の上端部に突き当てられている。第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部とが略同径であるため、第1支柱11の下端部の全周が第1筒部材31の上端部の全周に当接するようになっている。同様に、第2筒部材31は、第2支柱12の真下に配置されて第2支柱12の下端部が第2筒部材32の上端部に突き当てられ、また、第3筒部材33は、第3支柱13の真下に配置されて第3支柱13の下端部が第3筒部材33の上端部に突き当てられ、また、第4筒部材34は、第4支柱14の真下に配置されて第4支柱14の下端部が第4筒部材34の上端部に突き当てられている。
図2に示すように、補強部材35は4つ設けられている。各補強部材35は、基板30aの上面と、第1〜第4筒部材31〜34の外面とに固定される板材からなるものであり、基板30aの上面から上方へ突出するように配設されている。補強部材35の両端部は、隣合う筒部材31〜34の外面に固定されており、各補強部材35によって筒部材31と筒部材32、筒部材32と筒部材33、筒部材33と筒部材34、筒部材31と筒部材34が連結されている。これにより、第1〜第4筒部材31〜34の倒れが抑制される。
図1に示すように、上端部連結具40は、下端部連結具30と同様に構成されたものであり、下端部連結具30の天地を逆にすることで上端部連結具40として使用することができるようになっている。つまり、上端部連結具40は、水平方向に延びる基板40aと、該基板40aに固定されて該基板40aから下方に突出する第1〜第4筒部材41〜43(第4筒部材は図示せず)と、補強部材(図示せず)とを有している。
尚、上端部連結具40の基板40aは、構造物200を直接または他の部材が介在した状態で支持する。また、基板40aの上側にジャッキ(図示せず)を配設することもできる。
支保工1は、第1〜第5クランプ部材71〜75を備えている。第1クランプ部材71は、第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部とを支柱11及び筒部材31の径方向外方からクランプするための部材である。同様に、第2クランプ部材72は、第2支柱12の下端部と第2筒部材32の上端部とを径方向外方からクランプし、また、第3クランプ部材73は、第3支柱13の下端部と第3筒部材33の上端部とを径方向外方からクランプし、また、第4クランプ部材74は、第4支柱14の下端部と第4筒部材34の上端部とを径方向外方からクランプする部材である。
第1〜第4クランプ部材71〜74は1つずつ設けられているのに対し、第5クランプ部材57は複数設けられている。第5クランプ部材57には、支柱11〜18の各中間部に設置されるものが含まれている。更に、第5クランプ部材57には、第1〜第4クランプ部材71〜74と同様に、第1支柱11の上端部と第5支柱15の下端部とをクランプするもの、第2支柱12の上端部と第6支柱16の下端部とをクランプするもの、第3支柱13の上端部と第7支柱17の下端部とをクランプするもの、第4支柱14の上端部と第8支柱18の下端部とをクランプするもの等が含まれている。
本例では、第1〜第4支柱11〜14の下端部をそれぞれ第5〜第8支柱15〜18の上端部に突き当てた状態で第5クランプ部材75によってクランプすることで両者を連結している。この連結構造は、第1〜第4支柱11〜14の下端部連結具30に対する連結構造と同様である。また、図示しないが、第5〜第8支柱15〜18の上端部と、上端部連結具40との連結構造も同様にすることができるが、別の連結構造として、例えば、第5〜第8支柱15〜18の上端部を上端部連結具40の第1〜第4筒部材41〜44に差し込む構造を適用してもよい。
第1〜第5クランプ部材71〜75は全て同じである。以下、図3〜図7に基づいて第1クランプ部材71の構造について詳細に説明する。第1クランプ部材71は、支柱11及び第1筒部材31を径方向にクランプするための第1挟持部材80及び第2挟持部材90と、第1挟持部材80及び第2挟持部材90を回動可能に連結する連結部材100と、第1挟持部材80及び第2挟持部材90を締結する締結部材110とを備えている。第1挟持部材80及び第2挟持部材90は、第1支柱11及び第1筒部材31の外周面に対して該第1支柱11及び第1筒部材31の径方向(水平方向)一側及び他側からそれぞれ当接することにより、第1支柱11及び第1筒部材31を径方向に挟持(クランプ)可能になっている。
尚、この実施形態の説明では、第1クランプ部材71の使用状態で、下になる側を単に「下」といい、上になる側を単に「上」というものとする。また、第1挟持部材80及び第2挟持部材90における連結部材100によって連結される側を、第1挟持部材80及び第2挟持部材90の「基端側」といい、第1挟持部材80及び第2挟持部材90における連結部材100によって連結される側とは反対側を、第1挟持部材80及び第2挟持部材90の「先端側」というものとする。第1挟持部材80及び第2挟持部材90の先端側が一端側に相当し、第1挟持部材80及び第2挟持部材90の基端側が他端側に相当する。このように第1クランプ部材71の方向を定義するのは説明の便宜を図るためだけであり、第1クランプ部材71の使用状態を限定するものではなく、図示した姿勢以外の姿勢で第1クランプ部材71を使用することも可能である。
また、図3〜図6は、第1クランプ部材71が使用状態(クランプ状態)にある場合を示しており、図7は、第1挟持部材80及び第2挟持部材90の先端側同士が離れる方向に、第1挟持部材80及び第2挟持部材90を回動させた状態を示している。図7に示す状態を開放状態と呼ぶことができる。
(第1挟持部材80の構成)
第1挟持部材80は、第1〜第3上側板部81a、81b、81c(図3に示す)と、第1〜第3下側板部82a、82b、82c(図4に示す)と、連結板部83と、縦板部84とを備えている。第1〜第3上側板部81a、81b、81cと、第1〜第3下側板部82a、82b、82cと、連結板部83と、縦板部84とは1枚の金属製板材(例えば鋼板等)をプレス成形することによって得ることができる。第1〜第3上側板部81a、81b、81cは、第1支柱11(図5に外形状を仮想線で示す)の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1支柱11の外周面に対して直交する方向に延びている。第1上側板部81aが第1挟持部材80の基端側に位置し、第3上側板部81cが第1挟持部材80の先端側に位置し、第2上側板部81bが第1上側板部81aと第3上側板部81cとの間に位置している。
第1〜第3下側板部82a、82b、82cは、第1筒部材31(図6に外形状を仮想線で示す)の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1筒部材31の外周面に対して直交する方向に延びている。第1下側板部82aが第1挟持部材80の基端側に位置し、第3下側板部82cが第1挟持部材80の先端側に位置し、第2下側板部82bが第1下側板部82aと第3下側板部82cとの間に位置している。
図3や図4に示すように、連結板部83は、第1〜第3上側板部81a、81b、81cから第1〜第3下側板部82a、82b、82cまで上下方向に延びており、上側板部81a、81b、81cと下側板部82a、82b、82cとを連結している部分である。
連結板部83の先端部には、縦板部84が設けられている。この縦板部84は、上下方向に延びるとともに、径方向外方へ突出するように延びている。縦板部84の上下方向中間部には軸部挿入用切欠部84aが設けられている。
図3に示すように、第1上側板部81aと第2上側板部81bとの間には、後述する布材61のクサビが差し込み可能な差込孔85が形成されている。また、第2上側板部81bと第3上側板部81cとの間にも布材61のクサビが差し込に可能な差込孔86が形成されている。差込孔85、86の形状や大きさは布材61のクサビの形状に合わせて任意に設定することができる。差込孔85、86は切欠部で構成されていてもよいし、貫通孔で形成されていてもよく、ポケットのような形状であってもよい。
図5に示すように、第1〜第3上側板部81a、81b、81cの先端面は、それぞれ第1支柱11の外周面に当接する第1〜第3上側当接部81d、81e、81fとされている。第1〜第3上側当接部81d、81e、81fは、第1支柱11の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1支柱11の外周面における互いに離れた部分に当接するようになっている。第1〜第3上側当接部81d、81e、81fは、第1支柱11の外周面に沿って円弧状に延びる円弧面であり、第1支柱11の軸線を中心とする同一円上に位置するように形成されている。
また、第1下側板部82aと第2下側板部82bとの間にも布材61のクサビが差し込に可能な差込孔85が形成されている。また、第2下側板部82bと第3下側板部82cとの間にも布材61のクサビが差し込に可能な差込孔86が形成されている。上側の差込孔85と下側の差込孔85とは、周方向について同じ位置に配置される。差込孔86も同様である。
図6に示すように、第1〜第3下側板部82a、82b、82cの先端面は、それぞれ第1筒部材31の外周面に当接する第1〜第3下側当接部82d、82e、82fとされている。第1〜第3下側当接部82d、82e、82fは、第1筒部材31の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1筒部材31の外周面における互いに離れた部分に当接するようになっている。第1〜第3下側当接部82d、82e、82fは、第1筒部材31の外周面に沿って円弧状に延びる円弧面であり、第1筒部材31の軸線を中心とする同一円上に位置するように形成されている。また、上下方向から見たとき、第1〜第3下側当接部82d、82e、82fと、第1〜第3上側当接部81d、81e、81fとは互いに重複するように配置されている。
第1〜第3上側当接部81d、81e、81fを有する第1〜第3上側板部81a、81b、81cと、第1〜第3下側当接部82d、82e、82fを有する第1〜第3下側板部82a、82b、82cとが1枚の板材からなるものなので、第1〜第3上側当接部81d、81e、81fと第1〜第3下側当接部82d、82e、82fとは1枚の板材で構成されることになる。
(第2挟持部材90の構成)
第2挟持部材90は、第1〜第3上側板部91a〜91c(図3に示す)と、第1〜第3下側板部92a〜92c(図4に示す)と、連結板部93と、一対の支持板部94とを備えている。第1〜第3上側板部91a、91b、91cと、第1〜第3下側板部92a、92b、92cと、連結板部93と、支持板部94とは第1挟持部材80と同様に1枚の金属製板材から得ることができる。第1〜第3上側板部91a、91b、91cは、第1支柱11(図5に外形状を仮想線で示す)の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1支柱11の外周面に対して直交する方向に延びている。第1上側板部91aが第2挟持部材90の基端側に位置しており、第1挟持部材80の第1上側板部81aと近接している。第3上側板部91cは第1挟持部材80の先端側に位置しており、第2挟持部材90の第3上側板部81cと近接している。第2上側板部91bが第1上側板部91aと第3上側板部91cとの間に位置している。
第1〜第3下側板部92a、92b、92cは、第1筒部材31(図6に外形状を仮想線で示す)の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1筒部材31の外周面に対して直交する方向に延びている。第1下側板部92aが第2挟持部材90の基端側に位置しており、第1挟持部材80の第1下側板部82aと近接している。第3下側板部92cが第2挟持部材90の先端側に位置しており、第1挟持部材80の第3上側板部82cと近接している。第2下側板部92bが第1下側板部92aと第3下側板部92cとの間に位置している。
連結板部93は、第1〜第3上側板部91a、91b、91cから第1〜第3下側板部92a、92b、92cまで上下方向に延びており、上側板部91a、91b、91cと下側板部92a、92b、92cとを連結している部分である。
連結板部93の先端部には、一対の支持板部94、94が上下方向に互いに間隔をあけて設けられている。支持板部94、94は、径方向外方へ突出しており、互いに略平行である。
第1上側板部91aと第2上側板部91bとの間には、布材61のクサビが差し込み可能な差込孔95が形成されている。また、第2上側板部91bと第3上側板部91cとの間にも布材61のクサビが差し込み可能な差込孔96が形成されている。
図5に示すように、第1〜第3上側板部91a、91b、91cの先端面は、それぞれ第1支柱11の外周面に当接する第1〜第3上側当接部91d、91e、91fとされている。第1〜第3上側当接部91d、91e、91fは、第1支柱11の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1支柱11の外周面における互いに離れた部分に当接するようになっている。第1〜第3上側当接部91d、91e、91fは、第1支柱11の外周面に沿って円弧状に延びる円弧面である。
また、第1下側板部92aと第2下側板部92bとの間にも布材61のクサビが差し込み可能な差込孔95が形成されている。また、第2下側板部92bと第3下側板部92cとの間にも布材61のクサビが差し込み可能な差込孔96が形成されている。差込孔95、96は、第1挟持部材80の差込孔85、86と同様に構成することができ、全ての差込孔85、86、95、96の形状及び大きさを同じにすることができる。
図6に示すように、第1〜第3下側板部92a、92b、92cの先端面は、それぞれ第1筒部材31の外周面に当接する第1〜第3下側当接部92d、92e、92fとされている。第1〜第3下側当接部92d、92e、92fは、第1筒部材31の周方向に互いに間隔をあけて設けられており、第1筒部材31の外周面における互いに離れた部分に当接するようになっている。第1〜第3下側当接部92d、92e、92fは、第1筒部材31の外周面に沿って円弧状に延びる円弧面である。上下方向から見たとき、第1〜第3下側当接部92d、92e、92fと第1〜第3上側当接部91d、91e、91fとは互いに重複するように配置されている。第1〜第3上側当接部91d、91e、91fと第1〜第3下側当接部92d、92e、92fとは1枚の板材で構成されることになる。
(連結部材100の構成)
図3及び図4に示すように、連結部材100は、例えば金属製の丸棒材等で構成することができ、上下方向に延びている。連結部材100の上側部分が、第1挟持部材80の第1上側板部81aと、第2挟持部材90の第1上側板部91aとを貫通している。すなわち、図示しないが、第1挟持部材80の第1上側板部81aと、第2挟持部材90の第1上側板部91aとには連結部材100の上側部分が挿通可能な貫通孔が形成されており、連結部材100はこれら貫通孔に挿通された状態で、カシメ加工等によって抜け止めされている。
また、連結部材100の下側部分が、第1挟持部材80の第2下側板部82aと、第2挟持部材90の第2下側板部92aとを貫通している。上側と同様に、第1挟持部材80の第2下側板部82aと、第2挟持部材90の第2下側板部92aとに形成された貫通孔(図示せず)に連結部材100が挿通された状態で、カシメ加工等によって抜け止めされている。
連結部材100が上記各貫通孔に挿通された状態で、第1挟持部材80を第2挟持部材90に対して連結部材100の中心線回りに回動させることや、第2挟持部材90を第1挟持部材80に対して連結部材100の中心線回りに回動させることが可能になっている。これにより、図7に示す開放状態にすることができる。
(締結部材110の構成)
締結部材110は、締結軸部111、ナット112及び支軸113を少なくとも備えている。図3等に示すように、締結軸部111の基端部には大径部111aが形成されている。締結軸部111における大径部111a以外の部分は、外周面にネジ溝が連続して形成されたネジ棒で構成されており、例えばボルトの軸部等で構成することができる。ナット112は、締結軸部111に螺合する部材である。ナット112のフランジ部112aが縦板部84における軸部挿入用切欠部84aの周縁部に当接するようになっている。
支軸113は、締結軸部111の大径部111aを第2挟持部材90の先端側に対して回動可能に支持するための部材である。支軸113は、上記連結部材100と同様に上下方向に延びる丸棒材で構成されている。支軸113の上側部分は、上側の支持板部94を貫通している。すなわち、上側の支持板部94には、支軸113の上側部分が挿通可能な挿通孔(図示せず)が形成されている。この挿通孔に支軸113の上側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸113が上側の支持板部94に対して該支軸113の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸113の上端部はカシメ加工によって抜け止めされている。
支軸113の下側部分は、下側の支持板部94を貫通している。すなわち、下側の支持板部94には、支軸113の下側部分が挿通可能な挿通孔(図示せず)が形成されている。この挿通孔に支軸113の下側部分が挿通されており、この挿通状態で、支軸113が下側の支持板部94に対して該支軸113の中心線周りに相対的に回動可能となっている。支軸113の下端部はカシメ加工によって抜け止めされている。
締結軸部111を回動させることにより、図3等に示すように、締結軸部111を縦板材84の軸部挿入用切欠部84aに挿入した状態と、図7に示すように、締結軸部111を縦板材84の軸部挿入用切欠部84aから抜いた状態とに切り替えることができる。締結軸部111を縦板材84の軸部挿入用切欠部84aに挿入した状態で、ナット112を締め込むと、第1挟持部材80の先端側と第2挟持部材90の先端側とが接近する方向に締結される。
(布材の構成)
図1に示すように、支保工1は複数の布材として第1〜第5布材61〜65を備えている。第1〜第5布材61〜65は同じものであり、それぞれ、水平方向に延びており、両端部には下方へ突出するクサビが設けられている。
第1布材61は第1クランプ部材71及び第2クランプ部材72を介して第1支柱11と第2支柱12とを連結する。具体的には、第1布材61の一方のクサビが第1クランプ部材71の差込孔85、95(又は差込孔86、96)に差し込まれ、他方のクサビが第2クランプ部材72の差込孔(図示せず)に差し込まれる。以下、同様にして、第2布材62は第2クランプ部材72及び第3クランプ部材73を介して第2支柱12と第3支柱13とを連結する。第3布材63は第3クランプ部材73及び第4クランプ部材74を介して第3支柱13と第4支柱14とを連結する。第4布材64は第1クランプ部材71及び第4クランプ部材74を介して第1支柱11と第4支柱14とを連結する。また、第5布材65は、支柱11〜18の中間部に配置されている第5クランプ部材75を介して隣合う支柱11〜18同士を連結する。
第1〜第5布材61〜65の水平方向の寸法は、隣合う支柱11〜14、15〜18の間隔に対応した長さに設定されている。第1〜第5布材61〜65の水平方向の長さによって隣合う支柱11〜14、15〜18の間隔が所定間隔となるように設定される。
(支保工1の構築)
次に、上記のように構成された支保工1を構築する場合について説明する。1つの支保工1を構成する資材は上述したように第1〜第8支柱11〜18と、下端部連結具30と、上端部連結具40と、第1〜第5クランプ部材71〜75と、第1〜第5布材61〜65と、ジャッキ50である。
図2に示すように、H型鋼300の上にジャッキ50を設置し、ジャッキ50の上に下端部連結具30を固定する。その後、図8に示すように、第1支柱11を下端部連結具30の第1筒部材31に接続する。このとき、第1支柱11の下端部を第1筒部材31の上端部に突き当てるのであるが、図9に示すように、第1支柱11の軸線Cと、第1筒部材31の軸線Bとが径方向にずれていることがある。軸線Bと軸線Cとが径方向にずれていると、第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部との接触面積が小さくなり、大きな垂直荷重が作用したときに、第1支柱11の下端部や第1筒部材31の上端部が変形するおそれがある。
本実施形態では、図10に示すように、第1クランプ部材71によって第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部とを径方向外方からクランプする。クランプする際には、まず、第1クランプ部材71を図7に示すように開放状態にする。そして、第1挟持部材80及び第2挟持部材90によって第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部とを径方向に挟むように、第1挟持部材80及び第2挟持部材90を相対的に回動させる。次いで、締結軸部111を縦板材84の軸部挿入用切欠部84aに挿入してからナット112を締め込む。
第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部とを径方向外方からクランプすることで、第1支柱11の軸線Cと、第1筒部材31の軸線Bとを一致させることができる。これにより、第1支柱11の下端部と第1筒部材31の上端部との芯合わせが行われ、両者の端面同士が一致するので、大きな荷重が加わっても十分に耐えることができる。また、作業としては、第1クランプ部材71でクランプするだけなので簡単に済む。
図11に示すように、第2〜第4支柱12〜14は、第2〜第4クランプ部材72〜74により第2〜第4筒部材32〜34に接続できるので、第1の支柱11の接続の場合と同様に、芯合わせを簡単に行うことができる。
しかる後、図12に示すように、第1〜第4布材61〜64によって第1〜第4支柱11〜14を連結する。また、図13に示すように、第1〜第4クランプ部材71〜74の上方に第5クランプ部材75を取り付ける。
その後、4つの第5クランプ部材75を第5布材65によって連結する。また、図1に示すように、第5クランプ部材75を各支柱11〜14に更に取り付け、同様にして第5布材65によって連結することができる。
また、第1〜第4支柱11〜14と第5〜第8支柱15〜18との連結に際しては、第1〜第4クランプ部材71〜74と同様にして、第5クランプ部材75によって連結できる。さらに、上端部連結具40によって第5〜第8支柱15〜18の上端部同士を連結することができる。
以上のようにして支保工1を構築することができる。支保工1は、基本的には、第1〜第5クランプ部材71〜75の取り付け、及び第1〜第5布材61〜65の取り付けによって構築することができ、溶接は不要なので、現場において容易に構築、分解できる。そして、支保工1を分解した状態では、支柱11〜18が非連結状態であることから、これら支柱11〜18の分離も容易に可能である。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、支柱11〜14の下端部が下端部連結具30の筒部材31〜34の上端部に突き当てられた状態で、支柱11〜14の下端部と筒部材31〜34の上端部とがクランプ部材71〜74によって径方向外方からクランプされる。このとき、支柱11〜14の下端部と筒部材31〜34の上端部とは略同径であるので、支柱11〜14の下端部と筒部材31〜34の上端部との芯合わせが行われ、端面同士が一致する。これにより、大きな荷重が加わっても十分に耐える支保工1が構築される。また、複数の支柱11〜14を下端連結具30で連結することで、それら支柱11〜14の相対的な位置関係が適切に保たれる。よって、安定した状態で構造物200を支持することが可能になる。
一方、クランプ部材71〜74を外すと、支柱11〜14を下端部連結具30から分離することができる。これにより、支保工1を支柱1本単位にまで容易に分解できる。支柱1本であれば人力での運搬が可能になるので、例えば作業者が支柱を地下ピットや密閉室まで人力で搬入することができる。また、組み合わせる支柱11〜18の本数を変更することで、現場毎に支保工1の許容荷重を容易に設定することが可能になる。さらに、支持する構造物200の形状に合わせて支柱11〜18を自由に配置することも可能になる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る支保工は、例えば、各種建設現場や工事現場等で構造物を支持する際に使用することができる。
1 支保工
11〜14 第1〜第4支柱
30 下端部連結具
31〜34 第1〜第4筒部材
71〜74 第1〜第4クランプ部材
81a、81b、81c 第1〜第3上側板部
81d、81e、81f 第1〜第3上側当接部
82a、82b、82c 第1〜第3下側板部
82d、82e、82f 第1〜第3下側当接部
83 連結板部

Claims (5)

  1. 上下方向に延び、水平方向に互いに間隔をあけて配置される複数の支柱と、該支柱の下端部同士を連結する連結具とを備え、構造物を下方から支持する支保工において、
    前記支柱は、水平方向に互いに間隔をあけて配置される第1支柱と第2支柱とを含み、
    前記連結具は、基板と、該基板に固定されて上方へ突出し、前記支柱の下端部の径と略同径に形成された複数の筒部材とを有しており、
    前記筒部材は、前記第1支柱の下端部が突き当てられる第1筒部材と、前記第2支柱の下端部が突き当てられる第2筒部材とを含み、
    前記第1支柱の下端部と前記第1筒部材の上端部とをクランプする第1クランプ部材と、前記第2支柱の下端部と前記第2筒部材の上端部とをクランプする第2クランプ部材とを備え
    前記第1クランプ部材には、布材の一端部が連結され、前記第2クランプ部材には、布材の他端部が連結されることを特徴とする支保工。
  2. 請求項に記載の支保工において、
    前記クランプ部材は、前記支柱の外周面に当接する上側当接部と、前記筒部材の外周面に当接する下側当接部とを備えていることを特徴とする支保工。
  3. 請求項に記載の支保工において、
    前記上側当接部は、前記支柱の周方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
    前記下側当接部は、前記筒部材の周方向に互いに間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする支保工。
  4. 請求項またはに記載の支保工において、
    前記上側当接部は、前記支柱の外周面に沿って円弧状に延びており、
    前記下側当接部は、前記筒部材の外周面に沿って円弧状に延びていることを特徴とする支保工。
  5. 請求項からのいずれか1つに記載の支保工において、
    前記上側当接部及び前記下側当接部は、1枚の板材で構成されていることを特徴とする支保工。
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