JP7229634B2 - 立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法 - Google Patents

立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法 Download PDF

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Description

この発明は、土留めを行いながら構築する立坑について、立坑内に深礎基礎の柱体部を形成するために構築する作業足場の技術分野に属する。
山間部の電力鉄塔基礎に適用する深礎基礎を例に説明すると、図14A、Bに概略的に示すように、この深礎基礎による電力鉄塔基礎kは、鉄塔一基当たり、略正方形の頂点に相当する位置に4箇所設けて実施される。前記深礎基礎は、立坑内において、立坑構成部材(例えば、ライナープレート等)を周方向および軸方向にフランジ接続して土留め壁を構築しながら地盤を掘削して形成されるのが一般的である。ちなみに図14Cは、図14Aの左側の電力鉄塔基礎kをより詳細に示した図である。
前記電力鉄塔基礎kは、図14Cに示すように、上位の柱体部aと下位の躯体部bとで構成されており、前記躯体部bが深礎杭である。電力鉄塔の脚材cは前記深礎杭に対して斜めから侵入する形となっており、前記柱体部aはその傾斜角度に合わせて構築される(図15も参照)。
前記柱体部aは、前記脚材cに沿って鉄筋籠を組み、型枠を設置してコンクリートを打設して構築される。このとき、鉄筋籠を組むために、立坑(立体的に組み上げたライナープレート)d内に作業足場が必要になるが、柱体部aは(脚材cを)傾斜させた状態で構築されることから、例えば、図15に係るA-A平面とB-B平面とを対比すると明らかなように、設置高さによって必要な足場位置の形態を異ならせる必要がある。また、柱体部aは地盤中にあることから、鉄筋籠を組み立てる等の作業は立坑d内で行われるため、作業スペースが限られている。
よって、枠組み足場や移動式足場等の適用は難しい。
そこで従来、前記柱体部の施工作業を行う際は、立坑内の作業足場の形態を設置高さに応じて柔軟に変形できる単管足場が一般的に用いられている。
また、立坑内の作業足場の形態を設置高さに応じて変形できる発明として、例えば、ライナープレート(の周方向フランジ)を介して実施する特許文献1、2が開示されている。
前記特許文献1には、上部作業床20(図7参照)と中間部作業床60(図9参照)との平面形状を対比すると明らかなように、立坑内の作業足場の形態を設置高さに応じて変形できる発明が開示されている。
前記特許文献2には、立坑内面に張り付けられた波形のライナープレート2、3に取付けられる複数個の受金具10と、受金具10上に横架される複数個の梁部材11と、梁部材11上に設置される作業用床板14とからなる立坑用作業台の構造が開示されている。
前記受金具10は、対向して円弧状に形成された2つのボルト取付孔24、25と、上下のライナープレート2、3の横フランジ2a、3aを締結するボルト5が嵌合する嵌合孔22、23を備えた本体プレート20と、本体プレート20の下面に垂設され下側のライナープレート3の波部33頂面に当接される補強板21と、前記本体プレート20上に設けられ上側のライナープレート2の波部28下側斜面に当接係合することにより本体プレート20の倒れを前記補強板21と共に防止するストッパ部材29と、前記ボルト取付孔24、25に挿通され前記梁部材11を本体プレート20上に締結固定する締結手段(U字形のボルト12とナット13)を備えている(請求項1等参照)。
この特許文献2によれば、受金具10のボルト取付孔24、25を円弧状に形成しているので、ボルト12の取付け角度をボルト取付孔24、25の範囲で変更することできる。よって、前記ボルト取付孔24、25の範囲に限られるが、U字形のボルト12を梁部材11に対して直交するように揃えることが可能である。
特開平10-266228号公報 実開平5-32488号公報
前記単管足場の場合は、筋交いや支持用の縦材を設ける必要があり、部材点数が多く、煩雑な組み付けとなる上に、構造上単管を井桁状に組む必要があるなど、経済性、施工性、及び足場設置位置の自在性の点で改良の余地があった。
前記特許文献1に係る発明の場合は、安全性の観点から一平面をすべて足場で覆ってしまう構造であるが故に、柱体部の傾斜(転び)角度や柱体部の土留めの大きさにより特注の部材が必要となるほか、部材が大型となったり、部材点数が多くなったりする等、経済性、施工性の点で改良の余地があった。また、深礎基礎が適用される山岳部での作業において、運搬性の点で不向きである。
前記特許文献2に係る発明の場合は、受金具10をライナープレートを締結する2本のボルト5に嵌合する構成なので、受金具自体は水平方向に回動する等の自由度はなく、梁部材11との位置調整や向き調整は円弧状に形成した長孔(ボルト取付孔)24、25を利用して行うため、受金具の設置位置によって梁部材の設置位置が拘束される。そのため、梁部材の位置や向きを調整したい場合は受金具を取り付けなおす必要があり、施工性、足場設置位置の自在性の点で改良の余地があった。
また、受金具10はライナープレートのボルトに単に引っ掛けているだけの構成なので、離脱防止のために補強材21及びストッパ部材29を設けているものの、作業員が足場に載り、荷重がかかった場合には前記ストッパ部材29が作用しない方向へ変形しようとする。よって、前記受金具10は、作業用床板14から伝達される作業員による作業中のランダムな荷重を受けることで突発的に離脱する虞がある等、安全性(安定性)の点で改良の余地があった。
本発明は、上記した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、経済性、施工性、足場設置位置の自在性、及び安全性等に優れた立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る立坑内の作業足場の支持治具は、立坑構成部材を周方向および軸方向にフランジ接続して構築される立坑内の作業足場の支持治具であって、
前記立坑構成部材の周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合されて水平方向に回動可能な水平回動部と、水平方向に延びる単管部とが一体化されてなり、
前記単管部の水平方向に延びる管軸に、水平方向に延びる足場構築用単管を略水平に連結するためのクランプが取り付けられることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1に記載した立坑内の作業足場の支持治具において、前記水平回動部の両側部又は一側部は、水平方向の回動の自由度を高めるためのテーパーが形成されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1又は2に記載した立坑内の作業足場の支持治具において、前記水平回動部の上部及び/又は下部に、補強リブが設けられていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1~のいずれか1項に記載した立坑内の作業足場の支持治具において、前記支持治具の単管部に、前記クランプの抜け止め手段が施されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項1~のいずれか1項に記載した立坑内の作業足場の支持治具において、前記水平回動部及び/又は単管部は、番線等の結束材を通すための貫通孔が穿設されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明に係る立坑内の作業足場の支持治具ユニットは、前記立坑にボルト接合される請求項1~のいずれかに記載した支持治具と、
前記支持治具と共締めされ、前記立坑に当接する構成の補強治具とからなることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニットにおいて、軸方向にフランジ接続する上下の立坑構成部材で構成される立坑において、上位の立坑構成部材の周方向フランジに配置される請求項1~5のいずれかに記載した支持治具と、下位の立坑構成部材に当接する構成の補強治具とからなることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニットにおいて、前記上位の立坑構成部材または前記下位の立坑構成部材は、周方向フランジから軸方向に延在する波付け面を備えることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニットにおいて、前記補強治具は、下位の立坑構成部材の周方向フランジの下面と前記下面から垂下する波付け面の鉛直部とに略直角に当接し、周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合される構成であることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニットにおいて、前記補強治具は、上位の立坑構成部材の周方向フランジの上面又は下位の立坑構成部材の周方向フランジの下面又は上下位の立坑構成部材の周方向フランジ同士の間に配置される水平部と、前記水平部から垂下して下位の立坑構成部材の波付け面の山部へ当接する垂下部とで形成され、周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合される構成であることを特徴とする。
請求項11に記載した発明に係る立坑内の作業足場は、請求項1~のいずれかに記載した支持治具が、前記立坑にボルト接合されることにより、前記立坑内に複数設けられること、
前記複数の支持治具の各単管部にクランプを介して足場構築用単管が略水平に架設され、前記足場構築用単管に踏み板が設けられて構築されることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、請求項11に記載した立坑内の作業足場において、軸方向にフランジ接続する上下の立坑構成部材で構成される立坑において、
前記支持治具が、立坑構成部材の所定の周方向フランジのフランジ孔を介して、ボルトで接合されることにより、前記周方向フランジの周方向に複数設けられることを特徴とする。
請求項13に記載した発明に係る立坑内の作業足場の構築方法は、立坑を構築するに際し、請求項1~のいずれかに記載した支持治具をボルト接合することにより、構築した立坑内に複数配設し、
前記支持治具は、不使用時は接近する退避位置へ水平回動させておき、使用時は所定の角度の支持位置へ水平回動させて単管部にクランプを介して足場構築用単管を略水平に架設し、前記足場構築用単管に踏み板を設けて構築することを特徴とする。
請求項14に記載した発明は、請求項13に記載した立坑内の作業足場の構築方法において、立坑を構築するに際し、請求項1~のいずれかに記載した支持治具を、立坑構成部材の所定の周方向フランジのフランジ孔を介して、ボルトで接合することにより、構築した立坑内に複数配設し、
前記支持治具は、不使用時は前記立坑構成部材の周方向フランジへ接近する退避位置へ水平回動させておくことを特徴とする。
本発明に係る立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)従来の単管足場と比し、筋交いや支持用の建材(建地等)が不要となる等、部材点数を少なくして作業足場を構築することが可能である。
従来の立体的に構築する単管足場等と比し、支持治具をベースとして平面的な作業足場を構築し、またシンプルな構築作業を迅速に実現し、また、脚材の傾きに影響を受けることのない構築作業を実現することが可能である。
よって、施工性、経済性、柔軟性に優れている。
(2)足場を構築するライナープレートの周方向フランジに、支持治具を必要な個数、自在に配設し、配設した支持治具を振り角度の範囲内で自在に水平回動し、前記振り角度もある程度の広い範囲に設定可能であるので、前記支持治具に架設する足場構築用単管、及び踏み板の配置を自由に設計可能であり、足場設置位置の自在性が非常に高い。
(3)作業足場の土台となる支持治具は、所定の強度・剛性を備えている上に、前記ライナープレートの周方向フランジにボルトで強固に固定されているので、離脱する虞はなく、安全性(安定性)が高い作業足場を構築可能である。
(4)作業足場を構成する部材である支持治具、クランプ等は、どれもシンプルな構造で嵩張らない。よって、運搬性に優れており、深礎基礎が適用される山岳部での作業にも好適である。
(5)前記支持治具に補強治具を付加した支持治具ユニットで実施する場合は、剛性が高まるので、より安全性(安定性)の高い作業足場を構築することが可能である。
Aは、実施例1に係る支持治具を示した正面図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同右側面図である。 Aは、軸方向にフランジ接続する上下のライナープレートを部分的に示した立断面図であり、Bは、前記上下のライナープレートの周方向フランジに支持治具をボルト接合して取り付けた状態を示す説明図であり、Cは、Bの状態から足場構築用単管とクランプとを取り付けた状態を示す説明図である。 A~Dは、前記ライナープレートの周方向フランジにボルト接合して取り付けた支持治具の水平方向への挙動を示した平面図である。 Aは、掘削工事が終了して柱体部工事に着手した初期段階を概略的に示した立断面図であり、Bは、AのZ-Z平面図であり、Cは、AのY-Y平面図であり、Dは、AのX-X平面図である。 A~Dは、図4DのX-X平面に作業足場を構築し、この作業足場を利用して鉄筋籠や型枠の施工作業を進める段階を概略的に示した説明図である。 A~Dは、図4DのY-Y平面に作業足場を構築し、この作業足場を利用して鉄筋籠や型枠の施工作業を進める段階を概略的に示した説明図である。 A~Dは、図4DのZ-Z平面に作業足場を構築し、この作業足場を利用して鉄筋籠や型枠の施工作業を進める段階を概略的に示した説明図である。 A、Bは、実施例2に係る支持治具ユニットをライナープレートの周方向フランジにボルト接合して取り付けた状態を示す説明図である。 Aは、実施例2に係る支持治具ユニットに用いる補強治具を示した斜視図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同底面図であり、Dは、同右側面図である。 A~Cは、実施例3に係る支持治具ユニットをライナープレートの周方向フランジにボルト接合して取り付けた状態を示す説明図である。 Aは、実施例3に係る支持治具ユニットに用いる補強治具を示した斜視図であり、Bは、同正面図であり、Cは、同底面図であり、Dは、同右側面図である。 Aは、クランプの抜け止め手段を示した正面図であり、Bは、同平面図である。 Aは、クランプの抜け止め手段を示した正面図であり、Bは、同平面図である。 A~Cは、従来技術を概略的に示した説明図である。 図14Cの詳細図である。
次に、本発明に係る立坑内の作業足場の支持治具、支持治具ユニット、立坑内の作業足場、及び立坑内の作業足場の構築方法の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、 実施例1に係る立坑内の作業足場の支持治具1を示しており、立坑構成部材
の一例としてライナープレート10を用いたものを示す。
この支持治具1は、図4A等に示したように、ライナープレート10を周方向および軸方向にフランジ接続して構築される立坑20用の作業足場の支持治具1であり、図2、図3にも示したように、ライナープレート10の周方向フランジ11のフランジ孔11aを介してボルト15で接合されて水平方向に回動可能な水平回動部2と、水平方向に延びる単管部3とが一体化されてなり、前記単管部3の水平方向に延びる管軸に、水平方向に延びる足場構築用単管21を略水平に連結するためのクランプ22が取り付けられている。
前記支持治具1は、地盤9を掘削しながらライナープレート10を下方に順次継ぎ足し、主として円筒形状に構築した立坑20内に足場を構築する場合に好適に用いられ、前記したように、水平回動部2と単管部3とから構成される。
なお、本明細書において、前記足場構築用単管21、前記単管部3はともに、丸形の単管部材はもとより角形の単管部材も含み、材質は金属製はもとより樹脂製も含むものとする。
前記水平回動部2は、本実施例では、一例として、幅(B)が130mm程度、長さ(T)が156mm程度、板厚が6mm程度の金属製プレートが採用され(図1B参照)、前記ボルト15で周方向フランジ11に接合される部位へ向かって先細りになる略五角形状に形成されている。すなわち、前記水平回動部2の幅方向の両側面部は、水平方向の回動の自由度を高めるためのテーパー2bが形成されている。また、前記略五角形状の頂部には前記ボルト15を通すための通し孔2aが穿設され、反対側の単管部3と接合する方のコーナー部には、踏み板23等の足場構成部材を拘束するために用いる番線(又は足場専用のゴムバンドやクリップ)等の結束材(図示略)を通すための貫通孔2cが穿設されている。
前記単管部3は、本実施例では、正に単管(サイズ例:φ48.6×t3.2×350mm)が採用され、前記水平回動部2と溶接等の接合手段で一体化することにより、幅が130mm程度、長さ(L)が400mm程度の支持治具1を形成する。前記単管部3、及び支持治具1の大きさ、形態については、もちろん図示例に限定されず、適宜設計変更可能である。また、前記一体化する手段は、本実施例では溶接が採用され、前記水平回動部2又は前記単管部3の接触箇所を切り欠く等して溶接し、所定の強度・剛性を備えた支持治具1を左右対称な形状に形成している(図1B参照)。ちなみに図中の符号3aは、前記貫通孔2cと同様に、前記結束材を通すための貫通孔を示している。
前記支持治具1は、また、前記水平回動部2の上部(上面)に、補強リブ4を設けて部材強度の向上を図っている。図示例では、前記補強リブ4を、後述するユニットでの使用を考慮して水平回動部2の上面に設けて実施しているが、下部にのみ設けたり、上部及び下部の両方に設けてもよい。
よって、上記構成の支持治具1は、ライナープレート10の所定の周方向フランジ11のフランジ孔11aを介して、ライナープレート10を軸方向にフランジ接続するためのボルト15で接合されることにより、前記周方向フランジ11の周方向に複数設けることが可能である。なお、上記ボルト15は軸方向にフランジ接続するためのボルトに限らず、支持治具を取り付けるためのボルトで接合されてもよい。
具体的に、個々の支持治具1に対するボルト15による接合作業は、前記支持治具1の水平回動部2に設けた前記通し孔2aを、図2A、Bに段階的に示したように、軸方向にフランジ接続するために重ね合わせた上下の周方向フランジ11、11の所定のフランジ孔11a、11aと芯が一致するように上方から位置決めし、芯が一致した孔2a、11a、11aへ前記ボルト15を下方(又は上方)から挿入し、ナット16で締結することにより取付固定する。
そして、前記周方向フランジ11の周方向に複数設けられた支持治具1は、前記ボルト15を一旦緩めて所定の角度へ水平回動させて再び締め付ける手法により、図3A~Dに示したように、水平方向へ回動自在な構成とされる。
なお、前記支持治具1の振り角度Sは、90度程度で実施しているが、勿論これに限定されず、例えば前記水平回動部2の両側部又は一側部のテーパー2bの角度を鋭角に形成して更に振り角度Sを大きくする等、適宜増減可能である。また、水平回動するものとして、テーパーは直線だけでなく、曲線でもよく、例えば前記水平回動部2の前記ボルト15で周方向フランジ11に接合される部位へ向かって先細りになる部分が円弧状、楕円状で構成されていてもよい。
かくして、前記支持治具1を用いて立坑20内で作業足場を構築する方法は、前記ボルト15の締緩操作により前記支持治具1を所定の支持位置へ水平回動させて、クランプ(主に自在クランプ)22を介して足場構築用単管21を略水平に架設し、前記足場構築用単管21に踏み板23を架設される(図2C、図5等参照)。前記支持治具1、クランプ22、足場構築用単管21、および踏み板23等の足場構成部材は適宜、前記結束材を用いて各足場構成部材の位置ずれを確実に防止しつつ構築する。
以下、具体的に、前記立坑内の作業足場の構築方法について、図4~図7に基づいて説明する。
図4~図7は、地盤9を掘削しながら大小のライナープレート10を下方に順次継ぎ足して構築した立坑20内に深礎基礎の柱体部を構築する実施例を段階的に示している。 一例として、柱体部には大径のライナープレート10(φ3000mm、高さ500mm)が、躯体部(深礎杭)には小径のライナープレート10(φ2500mm、高さ500mm)が取りつけられており、柱体部は大径のライナープレート10が、軸方向及び周方向に接続した高さ6000mmで実施される。
先ず、図4Aは、掘削工事が終了して柱体部工事に着手した初期段階を示している。具体的には、地盤9を掘削しながら大小のライナープレート(土留め壁)10の構築工事を終え、小径のライナープレート10の上端から1500mm程度の下方位置までコンクリート7を打設して脚材cを傾斜させた状態で固定した段階を示している。ちなみに、図4Bは、図4AのZ-Z平面図、図4Cは、図4AのY-Y平面図、図4Dは、図4AのX-X平面図を示している。
本実施例では、地盤9を掘削しながらライナープレート10を下方に順次継ぎ足して立坑20内に土留め壁を構築するに際し、先ず、立坑20の天端から1500mm程度(ライナープレート10の3体分)下方のZ-Z部で重合する上下の周方向フランジ11、11に、計6個の支持治具1を、図4Bに示す配置にボルト15で接合して取り付ける。前記6個の支持治具1は各々、坑内作業の邪魔にならないように周方向フランジ11へ接近する退避位置へ水平回動させておく。
次に、掘削作業を進め、前記Z-Z部から更に2000mm程度(ライナープレート10の4体分)下方のY-Y部で重合する上下の周方向フランジ11、11に、計4個の支持治具1を、図4Cに示す配置にボルト15で接合して取り付ける。前記4個の支持治具1は各々、坑内作業の邪魔にならないように周方向フランジ11へ接近する退避位置へ水平回動させておく。
同様に、掘削作業を進め、前記Y-Y部から更に2000mm程度下方(ライナープレート10の4体分)のX-X部で重合する上下の周方向フランジ11、11に、計4個の支持治具1を、図4Dに示す配置にボルト15で接合して取り付ける。前記4個の支持治具1は各々、坑内作業の邪魔にならないように周方向フランジ11へ接近する退避位置へ水平回動させておく。
以上が立坑20内に作業足場を構築するまでの準備段階であり、この段階以降、脚材cに対する鉄筋籠及び型枠の施工について、危険な高所作業を回避するべく適宜作業足場を構築する。
すなわち、X-X平面における図4Dに示した4個の支持治具1を、図5Bに示したように、前記ボルト15の締緩操作により所定の支持位置まで水平回動させ、自在クランプ22を介して足場構築用単管21を略水平に架設する。本実施例では、柱脚cの周りにこれから施工する鉄筋籠及び型枠の施工領域8を考慮し、この領域を間に挟むように2本の足場構築用単管21を、図5Bの紙面の上下に向けた配置で略平行に架設する。
次に、図5C等に示したように、前記略平行に架設した足場構築用単管21に対して直交する配置に2つの踏み板23を、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように所定の間隔をあけて略平行に架設し、さらに前記踏み板23に対して直交する配置に2つの踏み板23を、やはり前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように所定の間隔をあけて略平行に架設する。その結果、前記踏み板23は、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を井桁状に取り囲む配置に架設され、もって、前記支持治具1、クランプ22、足場構築用単管21、および踏み板23を構成部材とした作業足場を構築する(図5Aも参照)。
かくして、図5Aに示したように、コンクリート7の上面から2000mm程度高所のX-X平面部に前記作業足場を迅速かつ確実に構築し、作業員は、図5Dに示したように、X-X平面部の作業足場に移動して、前記鉄筋籠及び型枠の施工作業を安全に行うことが可能である。
図5Dに示したように、前記X-X平面部を作業足場として前記鉄筋籠及び型枠の施工作業を安全に行った後は、Y-Y平面における図4Cに示した4個の支持治具1を、図6Bに示したように、前記ボルト15の締緩操作により所定の支持位置まで水平回動させ、自在クランプ22や直交クランプ24を介して足場構築用単管21を略水平に架設する。本実施例では、柱脚cの周りにこれから施工する鉄筋籠及び型枠の施工領域8を考慮し、この領域を間に挟むように2本の足場構築用単管21を、図6Bの紙面の上下に向けた配置で略平行に架設する。
次に、図6C等に示したように、前記略平行に架設した足場構築用単管21に対して直交する配置に2つの踏み板23を、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように所定の間隔をあけて略平行に架設し、さらに前記踏み板23に対して直交する配置に1つの踏み板23を、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように架設する。その結果、前記踏み板23は、前記柱脚cの傾斜角度を勘案して前記X-X平面で実施したような井桁状ではない配置に架設され、もって、前記支持治具1、クランプ22、24、足場構築用単管21、および踏み板23を構成部材とした作業足場を構築する(図6Aも参照)。
かくして、図6Aに示したように、X-X平面から2000mm程度高所のY-Y平面部に前記作業足場を迅速かつ確実に構築し、作業員は、図6Dに示したように、Y-Y平面部の作業足場に移動して、前記鉄筋籠及び型枠の施工作業を安全に行うことが可能である。
図6Dに示したように、前記Y-Y平面部を作業足場として前記鉄筋籠及び型枠8の施工作業を安全に行った後は、Z-Z平面における図4Bに示した6個の支持治具1を、図7Bに示したように、前記ボルト15の締緩操作により所定の支持位置まで水平回動させ、自在クランプ22を介して足場構築用単管21を3箇所に略水平に架設する。
次に、図7C等に示したように、前記3箇所に設けた足場構築用単管21に対し、2つの踏み板23を、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように所定の間隔をあけて略平行に架設し、さらに前記踏み板23に対して直交する配置に1つの踏み板23を、前記鉄筋籠及び型枠の施工領域8を確保するように架設する。その結果、前記踏み板23は、前記柱脚cの傾斜角度を勘案して前記Y-Y平面と同様に井桁状ではない配置に架設され、もって、前記支持治具1、クランプ22、足場構築用単管21、および踏み板23を構成部材とした作業足場を構築する(図7Aも参照)。
かくして、図7Aに示したように、Y-Y平面から2000mm程度高所のZ-Z平面部に前記作業足場を迅速かつ確実に構築し、作業員は、図7Dに示したように、Z-Z平面部の作業足場に移動して、前記鉄筋籠及び型枠の施工作業を安全に行うことが可能である。
以上の工程を経て、図7Dに示したように、傾斜させて立設した脚材cの全長にわたって前記鉄筋籠及び型枠の施工作業を行った後は、前記型枠内へのコンクリートの打設作業、コンクリート硬化後の型枠の取り外し作業等の一連の柱体部工事を行い、用済みとなった作業足場は適宜解体する。前記支持治具1は、例えば図4B~Dに示すように、そのまま残しておいてもよい。
なお、前記図4~図7に基づいて説明した立坑内の作業足場の構築方法は、あくまでも一例に過ぎないことを念のため特記しておく。
例えば、脚材cが短尺等の理由から前記大径のライナープレート10を軸方向に8体接続した高さ4000mmの場合は、前記Z-Z平面の作業足場を省略した上下2段配置の作業足場で実施する場合もある。その他、脚材cの高さ寸法等に応じて1段で配置しても、4段以上で配置してもよい。
また、足場形態も勿論図示例に限定されず、柱脚cの傾斜方向や傾斜角度等に応じて、例えば、図5~図7に示したようなバリエーション等、自由自在な形態で実施できる。ちなみに、図示例に係る足場構築用単管21は前記支持治具1に2点支持(2箇所で支持)されているが、3点以上で支持(3箇所以上で支持)されてもよい。
また、支持治具1は、掘削作業後に適宜取り付けてもよい。
したがって、実施例1に係る支持治具1、支持治具1を用いた立坑内の作業足場、及び支持治具1を用いた立坑内の作業足場の構築方法によれば、以下の効果を奏する。
(1)従来の単管足場と比し、筋交いや支持用の縦材が不要となる等、部材点数を少なくして作業足場を構築することが可能である。
従来の立体的に構築する単管足場等と比し、図5A、図7A等に示したように、支持治具1をベースとして平面的な作業足場を構築し、シンプルな構築作業を迅速に実現したり、また、脚材cの傾きに影響を受けることのない構築作業を実現することが可能である。 よって、施工性、経済性、柔軟性に優れている。
(2)足場を構築するライナープレート10の周方向フランジ11に、支持治具1を必要な個数、自在に配設し、配設した支持治具1を振り角度の範囲内で自在に水平回動し、前記振り角度もある程度の広い範囲に設定可能なので、前記支持治具1に架設する足場構築用単管21、及び踏み板23の配置を自由に設計可能であり、足場設置位置の自在性が非常に高い。
(3)作業足場の土台となる支持治具1は、所定の強度・剛性を備えている上に、前記ライナープレート10の周方向フランジ11にボルト15で強固に固定されているので、離脱する虞はなく、安全性(安定性)が高い作業足場を構築可能である。
(4)その他、作業足場を構成する部材である支持治具1、クランプ22等は、どれもシンプルな構造で嵩張らない。よって、運搬性に優れており、深礎基礎が適用される山岳部での作業にも好適である。
図8は、前記支持治具1に補強治具5を付加して剛性を高めた支持治具ユニットの実施例を示している。
この支持治具ユニットは、軸方向にフランジ接続する上下のライナープレート10、10のうち、上位のライナープレート10の周方向フランジ11に配置される前記実施例1に係る支持治具1と、前記支持治具1と共締めされ、下位のライナープレート10の周方向フランジから軸方向に延在する波付け面12に当接する構成の補強治具5(図9も参照)とからなる。
具体的に、前記補強治具5は、下位のライナープレート10の周方向フランジ11の下面と前記下面から垂下する波付け面12の鉛直部とに略直角に当接する水平部5aと垂下部5bとを備え、前記水平部5aの略中央部に穿設したボルト通し孔5cにより、周方向フランジ11のフランジ孔11aを介してボルト15で接合される構成で実施されている。ちなみに図中の符号5dは、補強リブを示している。
前記補強治具5は、一例として、幅(B)が、前記支持治具1の最大幅と同じ130mm、高さ(H)が、前記波付け面の鉛直部の長さよりも短い45mm、奥行き(D)が、前記周方向フランジ11の突出寸法と略同じ55mmで実施しているが、これに限らず、適宜設計変更可能である。
よって、この実施例2に係る支持治具ユニットによれば、前記補強治具5が、作業足場から支持治具1を介して伝達される荷重に対し、下記のライナープレート10の波付け面12に反力をとって効果的に抵抗する。よって、前記補強治具5の補強効果により、上記実施例1に比べて剛性が高まるので、前記実施例1の作用効果(前記段落[0043]参照)に加え、より安全性(安定性)の高い作業足場を構築可能である。
もっとも、上記実施例1と比し、前記補強治具5の分だけ部材点数は増えるが、補強治具5は支持治具1と共に周方向フランジ11に共締めされる構成であり、また、支持治具1の水平回動操作には一切の影響を与えないので、上記実施例1と同様に、施工性、経済性、柔軟性、足場設置位置の自在性等について優れていることに変わりはない。
図10は、前記支持治具1に補強治具6を付加して剛性を高めた支持治具ユニットの実施例を示している。
この支持治具ユニットは、軸方向にフランジ接続する上下のライナープレート10、10のうち、上位のライナープレート10の周方向フランジ11に配置される前記実施例1に係る支持治具1と、前記支持治具1と共締めされ、下位のライナープレート10の波付け面12に当接する構成の補強治具6(図11も参照)とからなる。
具体的に、前記補強治具6は、上位のライナープレート10の周方向フランジ11の上面(図10B、図2A参照)又は下位のライナープレート10の周方向フランジ11の下面(図10A参照)又は上下位のライナープレートの周方向フランジ同士の間(図10C参照)に配置される水平部6aと、前記水平部6aから垂下して下位のライナープレート10の波付け面12の山部へ当接する垂下部6bとで略T字断面に形成され、前記水平部6aの略中央部に穿設したボルト通し孔6cにより、周方向フランジ11のフランジ孔11aを介してボルト接合される構成で実施されている。ちなみに図中の符号6dは、補強リブを示している。
前記補強治具6は、一例として、幅(B)が、前記支持治具1の最大幅と同じ130mm、高さ(H)が、前記波付け面12の山部に十分に届く長さである133mm、奥行き(D)が、前記周方向フランジ11の突出寸法(D)よりも長く、前記単管部3と接触しない長さである92mmで実施しているが、これに限らず、適宜設計変更可能である。
よって、この実施例3に係る支持治具ユニットによれば、前記補強治具6が、上記実施例2と同様に、作業足場から支持治具1を介して伝達される荷重に対し、下記のライナープレート10の波付け面12に反力をとって効果的に抵抗する。よって、前記補強治具6の補強効果により、上記実施例1よりも剛性が高まるので、前記実施例1の作用効果に加え、より安全性(安定性)の高い作業足場を構築可能である等、上記実施例2と同様の作用効果を奏する(前記段落[0045]参照)。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の実施形態の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
例えば、図12、図13に示したように、作業足場を構築するにあたり、クランプ22(24)の抜け止め手段を導入して、より安全性(安定性)の高い作業足場を構築することは適宜行われるところである。具体的に、図12は、外周が単管部3の径よりも大径の円盤部を備えた蓋材13を用い、これを前記単管部3の先端に内嵌めすることにより、クランプ22(24)を滑落を防止している。また、図13は、単管部3の先端部に貫通孔を設け、この貫通孔にボルト16を通し、ナット17で締結することにより、クランプ22(24)を滑落を防止している。番線等の結束材を用いない場合は、結束材を結束するために設けた貫通孔3aを代用し、この貫通孔3aにボルト16を通し、ナット17で締結可能である。
また、本実施例に係る支持治具1は、いわゆるC形(弧状)のライナープレート10に取り付ける場合を例に説明しているが、勿論これに限定されず、S形やJ形やL形のライナープレートにも勿論適用可能であり、これらのライナープレートを用いて断面形状が円形のほか、四角形又は小判形に構築した立坑に対しても当然に適用可能である。
さらに、本発明は、鉄骨籠や型枠の施工作業を、主に傾斜した脚材cを例に説明したが、特に説明するまでもなく、傾斜(転び)がない脚材に対しても適用可能である。
なお、立坑構成部材は、一例としてライナープレートを示しているが、周方向にフランジ部を有する、金属製又はコンクリート製のセグメントであってもよい。
さらに、吹付コンクリートやモルタルライニング等により、フランジ部を有しない土留めを用いた立坑についても、立坑内にボルト接合可能な接合箇所を設けておくことで、支持治具及び補強治具を立坑に取付可能である。
1 支持治具
2 水平回動部
2a 通し孔
2b テーパー
2c 貫通孔
3 単管部
3a 貫通孔
4 補強リブ
5 補強治具
5a 水平部
5b 垂下部
5c ボルト通し孔
5d 補強リブ
6 補強治具
6a 水平部
6b 垂下部
6c ボルト通し孔
6d 補強リブ
7 コンクリート
8 鉄筋籠及び型枠の施工領域
9 地盤
10 ライナープレート
11 周方向フランジ
11a フランジ孔
12 波付け面
13 抜け止め部材
15 ボルト
16 抜け止めボルト
17 ナット
20 立坑
21 足場構築用単管
22 クランプ(自在クランプ)
23 踏み板
24 クランプ(直交クランプ)

Claims (14)

  1. 立坑構成部材を周方向および軸方向にフランジ接続して構築される立坑内の作業足場の支持治具であって、
    前記立坑構成部材の周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合されて水平方向に回動可能な水平回動部と、水平方向に延びる単管部とが一体化されてなり、
    前記単管部の水平方向に延びる管軸に、水平方向に延びる足場構築用単管を略水平に連結するためのクランプが取り付けられることを特徴とする、立坑内の作業足場の支持治具。
  2. 前記水平回動部の両側部又は一側部は、水平方向の回動の自由度を高めるためのテーパーが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した立坑内の作業足場の支持治具。
  3. 前記水平回動部の上部及び/又は下部に、補強リブが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した立坑内の作業足場の支持治具。
  4. 前記支持治具の単管部に、前記クランプの抜け止め手段が施されていることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載した立坑内の作業足場の支持治具。
  5. 前記水平回動部及び/又は単管部は、番線等の結束材を通すための貫通孔が穿設されていることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載した立坑内の作業足場の支持治具。
  6. 前記立坑にボルト接合される請求項1~のいずれかに記載した支持治具と、
    前記支持治具と共締めされ、前記立坑に当接する構成の補強治具とからなることを特徴とする、立坑内の作業足場の支持治具ユニット。
  7. 軸方向にフランジ接続する上下の立坑構成部材で構成される立坑において、上位の立坑構成部材の周方向フランジに配置される請求項1~5のいずれかに記載した支持治具と、 下位の立坑構成部材に当接する構成の補強治具とからなることを特徴とする、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニット。
  8. 前記上位の立坑構成部材または前記下位の立坑構成部材は、周方向フランジから軸方向に延在する波付け面を備えることを特徴とする、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニット。
  9. 前記補強治具は、下位の立坑構成部材の周方向フランジの下面と前記下面から垂下する波付け面の鉛直部とに略直角に当接し、周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合される構成であることを特徴とする、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニット。
  10. 前記補強治具は、上位の立坑構成部材の周方向フランジの上面又は下位の立坑構成部材の周方向フランジの下面又は上下位の立坑構成部材の周方向フランジ同士の間に配置される水平部と、前記水平部から垂下して下位の立坑構成部材の波付け面の山部へ当接する垂下部とで形成され、周方向フランジのフランジ孔を介してボルト接合される構成であることを特徴とする、請求項に記載した立坑内の作業足場の支持治具ユニット。
  11. 請求項1~のいずれかに記載した支持治具が、前記立坑にボルト接合されることによ
    り、前記立坑内に複数設けられること、
    前記複数の支持治具の各単管部にクランプを介して足場構築用単管が略水平に架設され、前記足場構築用単管に踏み板が設けられて構築されることを特徴とする、立坑内の作業足場。
  12. 軸方向にフランジ接続する上下の立坑構成部材で構成される立坑において、
    前記支持治具が、立坑構成部材の所定の周方向フランジのフランジ孔を介して、ボルトで接合されることにより、前記周方向フランジの周方向に複数設けられることを特徴とする、請求項11に記載した立坑内の作業足場。
  13. 立坑を構築するに際し、請求項1~のいずれかに記載した支持治具をボルト接合することにより、構築した立坑内に複数配設し、
    前記支持治具は、不使用時は接近する退避位置へ水平回動させておき、使用時は所定の角度の支持位置へ水平回動させて単管部にクランプを介して足場構築用単管を略水平に架設し、前記足場構築用単管に踏み板を設けて構築することを特徴とする、立坑内の作業足場の構築方法。
  14. 立坑を構築するに際し、請求項1~のいずれかに記載した支持治具を、立坑構成部材の所定の周方向フランジのフランジ孔を介して、ボルトで接合することにより、構築した立坑内に複数配設し、
    前記支持治具は、不使用時は前記立坑構成部材の周方向フランジへ接近する退避位置へ水平回動させておくことを特徴とする、請求項13に記載した立坑内の作業足場の構築方法。
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