JP2008190073A - 薄葉紙 - Google Patents
薄葉紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008190073A JP2008190073A JP2007024885A JP2007024885A JP2008190073A JP 2008190073 A JP2008190073 A JP 2008190073A JP 2007024885 A JP2007024885 A JP 2007024885A JP 2007024885 A JP2007024885 A JP 2007024885A JP 2008190073 A JP2008190073 A JP 2008190073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- fiber
- fibers
- thin paper
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 82
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims abstract description 32
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 121
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 40
- 238000004049 embossing Methods 0.000 claims description 11
- 230000010354 integration Effects 0.000 claims description 5
- 238000002156 mixing Methods 0.000 claims description 5
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 42
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 33
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 33
- 238000000034 method Methods 0.000 description 22
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 14
- 229920001131 Pulp (paper) Polymers 0.000 description 13
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 13
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 13
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 11
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 10
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 8
- 239000002655 kraft paper Substances 0.000 description 8
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 7
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 7
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 7
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 6
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 6
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 6
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 6
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 5
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 5
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 5
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 4
- 239000011121 hardwood Substances 0.000 description 4
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 4
- 241000209094 Oryza Species 0.000 description 3
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 3
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 3
- 230000003405 preventing effect Effects 0.000 description 3
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 3
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 2
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000002761 deinking Substances 0.000 description 2
- 239000002270 dispersing agent Substances 0.000 description 2
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 2
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 2
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000013054 paper strength agent Substances 0.000 description 2
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011122 softwood Substances 0.000 description 2
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 2
- 229920002972 Acrylic fiber Polymers 0.000 description 1
- 229920000297 Rayon Polymers 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000010411 cooking Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 230000004438 eyesight Effects 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 1
- 230000000704 physical effect Effects 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000002964 rayon Substances 0.000 description 1
- 230000001953 sensory effect Effects 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000010998 test method Methods 0.000 description 1
- 210000002268 wool Anatomy 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
【解決手段】
化繊混抄紙層を有する3層以上の薄葉紙であって、JIS P 8113に規定される裂断長が1.0〜8.0kmの表裏面各層10,20と、比容積が3〜30cm3/gの中間層30とを有し、隣接する各層相互が散点状に接合されて一体化されている薄葉紙により解決される。
【選択図】図1
Description
しかし、化繊混抄紙は、繊維間の空隙を増加させるとリントが発生し易くなり、パルプ繊維の割合を増加させると、湿潤強度が低下するため、嵩高さ、柔らかさ、吸液性の点で不十分なものが多い。
そこで、本発明の主たる課題は、清拭の際のケバ立ちやリントが発生し難いことはもちろん、さらに嵩高で柔らかく吸液性があり、清拭性に優れる薄葉紙を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
化学繊維とパルプとを混抄した層を有する3層以上の薄葉紙であって、
JIS P 8113に規定される裂断長が1.0〜8.0kmの表裏面各層と、
比容積が3〜30cm3/gの中間層とを有し、
隣接する各層相互が散点状に接合されて一体化されている、ことを特徴とする薄葉紙。
本発明の薄葉紙は、表裏面の各層の裂断長を1.0〜8.0kmとすることで、清拭時に十分な強度であり、かつリントの発生の少ないものとなる。
そして、これらの間に介在される中間層の比容積を3〜30cm3/gとすることで、嵩高く、吸液性が向上するとともに、柔らかさが付与される。
そして、これら各層相互を散点状に接合して一体化した。その結果、清拭の際のケバ立ちやリントが発生し難く、さらに嵩高で柔らかさがあり、清拭性に極めて優れるものとなる。
表面層及び裏面層は、熱融着繊維によって構成繊維同士が接着されている、請求項1記載の薄葉紙。
乾燥強度、湿潤強度が高くなり、リントの発生が少なくなる。
表面層及び裏面層は、熱融着繊維を含み、かつ80〜140℃の範囲中の所定温度又は所定温度範囲にて熱融着機能を発揮する熱融着繊維の配合割合が2〜30質量%である、請求項1又は2記載の薄葉紙。
本発明は、請求項1及び2に示される強度、リント発生防止の点で極めて優れたものとなり得る。
そして、本発明の構成である場合、製造上、極めて多くの利点を有する。
一般的な抄紙工程におけるドライヤーパートは一般的には80〜140℃の範囲の所定温度又は所定温度範囲で行われる。従って、本発明の構成の薄葉紙は、前記所定温度等で融着機能を発揮する熱融着繊維を乾燥抄紙原料中に2〜30質量%含有せしめておくことで、抄紙工程の乾燥時に熱融着繊維の適当量を溶融又は軟化させて繊維同士を接着させて製造できる。
すなわち、本発明の薄葉紙は、一般的な抄紙工程により簡易に製造でき、特殊な熱融着繊維の溶融等のための工程を新たに行う必要がない。
また、例えば、当該所定温度又は所定温度範囲の上限温度以上で溶融又は軟化する、他の機能を有する熱融着繊維を適宜配合することができるため、機能の相違する複数種の熱融着繊維を含有しつつ、熱融着による効果的な強度、リント発生防止効果を得ることが可能となる。
さらに、抄紙後にヒートシールエンボスや超音波シールなどで各層を熱融着することも容易になる。
一体化は、ヒートシールエンボス加工により行われている請求項1〜3の何れか1項に記載の薄葉紙。
ヒートシールにより散点状に接着すると、嵩高性(吸水及び吸油性を高める)を確保しながら効果的に各層が接合される。
層相互の一体化にあたり、接着剤を使用することも可能であるが、リント発生を抑える為には表面にも接着剤を塗工する必要が生ずる。この場合柔らかさが低下するので望ましいものではない。
エアレイド法や機械的な交絡法(スパンレース法)によって接合することも可能であるが、剛性が過度に高まるおそれがあり、接合強度も十分とならない場合がある。
これらに対し、熱溶着性を利用するヒートシールによって散点状に各層を接合すれば、リント発生のおそれが格段に小さく、しかも高い接合強度でありながら剛性が過度に高くないものとなる。
一体化は、超音波シールにより行われている請求項1又は2の何れか1項に記載の薄葉紙。
請求項4と同様の作用効果を奏する。
本発明は、図1に示すように、表裏面各層10,20と、これらの間に介在される中間層30とを有し、隣接する各層相互が接合されて一体化されている。
各層は、既知の抄紙技術により抄紙して形成することができる。すなわち、後述する層を構成するパルプ、化学繊維及び添加物等を含む抄紙原料を湿紙の状態とした後に、ドライヤーにより乾燥して形成することができる。
必要に応じて、カレンダー処理などの平滑化処理を施してもよい。
繊維同士の接着に用いられる熱融着繊維の配合割合は2〜30質量%であるのが望ましい。より好適には5〜15質量%の範囲である。2質量%未満であると熱融着繊維配合によるリント発生の防止効果が十分に発揮されない。30質量%を超えると柔らかさを発現させ難くなる。
表面層及び裏面層において、繊維同士の接着に用いられている熱融着繊維は、好適には80〜140℃の範囲中の所定温度又は所定温度範囲で熱融着機能を発揮するものである。ここで熱融着とは、溶融又は軟化による接着機能のことである。
従って、表面層及び裏面層における、熱融着繊維配合の点で望ましい構成は、80〜140℃の範囲中の所定温度又は所定温度範囲で熱融着機能を発揮する熱融着繊維が2〜30質量%含まれる構成である。
ドライヤーによる乾燥処理など抄紙工程の一連の工程のなかで極めて容易に、適当量の熱融着繊維をバインダーとして機能させることが可能である。
また、後述する各層の接合に当たってヒートシールを採用する場合にも、上記配合割合及び温度範囲とすると、各層接合に寄与するバインダーとしての機能も効果的に発揮される。これら製造上の利点の観点からは、上記範囲よりも熱融着温度が過度に低いと抄紙工程等において過度の溶融等により硬くなり、高すぎるとバインダー効果を発揮せず強度の低いものとなる。
また、熱融着繊維は、柔らかさ及び強度維持の点から、繊維度1.0〜5.0dtex、繊維長2〜7mmであるのが望ましい。
ここで、主体繊維は、実質的に熱融着性を有さないものが好適であるが、熱融着性を有するものであってもよい。実質的に繊維間の接着に用いられていない繊維は、本発明では主体繊維である。主体繊維として熱融着性のある繊維を含む場合、上述の熱融着繊維よりも、融着機能を発揮する温度が15℃以上高いものであればよい。
従って、先に示した80〜140℃の範囲中の所定温度等で熱融着機能を発揮する熱融着繊維を2〜15質量%含む形態の表裏面各層では、当該所定温度等で熱融着機能を発揮しない化学繊維は、熱融着性の化学繊維であっても本発明では主体繊維である。
上記パルプは、一種または二種以上を選択して用いることができる。
なかでも填料や異物を含まない化学パルプが好適である。より好ましくはNBKPが良い。一般的にLBKPよりもNBKPのほうが、繊維長が長く繊維太さが太いため、NBKPが多いほうが、強度が高く、嵩高となるとともに、表裏面に付着した吸水性や吸油性が良好となり、水分・油分の保持性も良好となる。好適には、層中にNBKPが30〜70質量%含まれるのがよい。
ここで、表面層10と裏面層20とは、必ずしも同様に構成する必要はなく、上記説明の範囲内で適宜異なる構成とすることができる。ただし、熱融着繊維による各層の接着が好適に行えるようになることから、熱融着繊維に関しては、同種又は熱融着温度が同程度のものを用いるのがよい。
さらに、表裏面各層には、湿潤紙力剤や、粘剤、分散剤、接着剤、剥離剤等の抄紙用薬品を適宜用いてもよい。
特に、中間層は30クリンプ繊維が配合された化繊混抄紙であるのがよい。嵩高性、柔らかさの点で優れたものとなる。抄紙原料中に配合しておけば上記比容積に容易にすることができる。
中でもポリエチレンテレフタレート繊維をクリンプ加工して形成されるPETクリンプ繊維が好適である。なお、化学繊維をクリンプ加工して形成される繊維のほか羊毛等の天然のクリンプ繊維をも用い得る。
中間層に用いる熱融着繊維は、特に繊維太さ1.0〜5.0dtex、繊維長2〜6mmのものが適する。なお、必ずしも表裏面層と同種のものが配合されている必要はない。
中間層30における熱融着繊維の割合は、表面層10及び裏面層20よりも少なく、15質量%未満であるのが望ましい。好適には10質量%未満を上限とするのが望ましい。15質量%を超えると、硬くなるおそれが極めて高くなる。
さらに、中間層30についてもクリンプ繊維及びバインダーとして機能する熱融着繊維以外の化学繊維が含まれていてもよい。
特に、填料や異物を含まない化学パルプが好ましく、さらに好ましくはNBKPが適する。一般的にLBKPよりもNBKPのほうが、繊維太さが太いため、NBKPが多いほうが嵩高となるとともに、吸液性及び液保持性が良好となる。好適には、層中にNBKPが30〜70質量%含まれるのがよい。
また、中間層はクレープ加工されているのがよい。柔らかくなり嵩が高まる。
さらに、湿潤紙力剤や、粘剤、分散剤、接着剤、剥離剤等の抄紙用薬品を適宜用いてもよい。
また、合計米坪に対する各層の米坪の割合は、表面層:中間層:裏面層=10〜30:30〜50:10〜30とするのがよい。各々この範囲であれば、薄葉紙全体として、清拭に耐えうる強度を有しつつ、嵩高で柔らかさのあるものが得られる。
ヒートシールの態様としては、スチール−ラバー方式やスチール−スチール方式といった公知の技術及び装置を使用することができる。スチール−ラバー方式の場合、ラバー側をテフロン含有の材質とすることで、ラバー自体の熱による溶融を防止すると共に、薄葉紙の各層を接合する際に、所望部分だけにシール(熱融着による封印)することができる。
エンボスが行なわれている領域は、薄葉紙の一方の面の面積当たり10〜30%であるのがよく、10%未満であると、薄葉紙の各層の接合が不十分になり剥がれ易くなる恐れがある。他方、30%を越えると、薄葉紙自体の嵩が減り、手に持った時に硬い感触となると共に、清拭性、吸水性・吸油性が十分に発揮できない。
なお、本発明における散点状とは、多数のドットのほか、多数の格子状、スパイラル状等による部分的な接合態様も含む。
本発明の実施例及び比較例について、表面強度、柔らかさ、吸水量、吸水速度について試験を行った。試験結果は、下記表1に示す。
実施例及び比較例の物性等、試験の方法及び評価基準は次記のとおりである。
実施例1は、裂断長が縦1.80km、横1.37kmの表裏面各層と、比容積が7.3cm3/gの中間層とで構成し、各層の接合は、散点状に押圧するヒートシールエンボス加工により行った。
表裏面各層は、0.1dtexアクリル繊維(D122、0.1dtex、6mm、三菱レイヨン製)40質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度130℃、N720H、2.2dtex、5mm、クラレ製)10質量%、NBKP50質量%で構成した。
中間層は、PETクリンプ繊維(TT04、2.2dtex、5mm、テイジンファイバー製)40質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度130℃ N720H クラレ製)10質量%、NBKP50質量%で構成した。
<実施例2>
実施例2は、裂断長が縦1.86km、横1.61kmの表裏面各層と、比容積が7.3cm3/gの中間層とで構成し、各層の接合は、散点状に押圧するヒートシールエンボス加工により行った。
表裏面各層は、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度130℃、N720H、2.2dtex、5mm、クラレ製)40質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度110℃、4080、1.1dtex、5mm、ユニチカファイバー製)10質量%、NBKP50質量%で構成し、抄紙工程の乾燥処理においてドライヤー温度を115℃とし、前記熱融着温度110℃の芯鞘PET/PET繊維を融着させてバインダー効果を発揮させた。
<実施例3>
実施例3は、表裏面層及び中間層の構成は実施例1と同様とし、各層の接合方法は散点状に押圧する超音波シールに変更して製造した。
<実施例4>
実施例4は、表裏面層及び中間層の構成は実施例2と同様とし、各層の接合方法は散点状に押圧する超音波シールに変更して製造した。
<実施例5>
実施例5は、裂断長が縦4.58km、横2.45kmの表裏面各層と、比容積が18.2cm3/gの中間層とで構成し、各層の接合は、散点状に押圧するヒートシールエンボス加工により行った。
表裏面各層は、0.1dtexPET繊維(0.1dtex、5mm、テイジンファイバー製)40質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度130℃、N720H、2.2dtex、5mm、クラレ製)15質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度110℃、4080、1.1dtex、5mm、ユニチカファイバー製)5質量%、NBKP40質量%で構成した。
中間層は、PETクリンプ繊維(TT04、2.2dtex、5mm、テイジンファイバー製)40質量%、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度130℃ N720H クラレ製)5質量%、NBKP55質量%で構成した。
比較例1は、表裏面層は実施例5と同様とし、比容積2.9cm3/gの中間層とで構成し、各層の接合は、散点状に押圧するヒートシールエンボス加工により行った。
中間層は、芯鞘PET/PET繊維(熱融着温度110℃、4080、1.1dtex、5mm、ユニチカファイバー製)10質量%、NBKP90質量%で構成した。
<比較例2>
比較例1、実施例1の表面層と同様の構成の層を4層積層した構造とした。接合はヒートロールにて全面を接着して一体化することにより行った。
<比較例3>
比較例2は、裂断長が縦0.35km、横0.29kmの表面層と、比容積5.6cm3/gの化繊混抄紙からなる裏面層の2層構造とした。
表面層は、PP繊維(PZ、3.3dtex、5mm、ダイワボウポリテック製)40質量%、芯鞘PP/PE(熱融着温度130℃、インタック、1.7dtex、5mm、ESファイバービジョンズ製)10質量%、NBKP50%で構成した。
表裏面層の接合は、ヒートシールエンボスにより散点状に押圧して一体化して行った。
リントの発生の有無を評価した。テスター産業製学振式耐摩耗性試験機にて50回摩擦試験を行い、まったく毛羽立ちしないものを◎、若干毛羽が立つが繊維はとられないものを○、絡まった繊維の塊が発生したり、表面が破れたりしたものを×とした。
(吸水速度)
ピペットで300μlの水を試料に載せ、完全にシートに染み込むまでの時間を計測した。染み込んだか否かについては目視にて判断した。
(比吸水量)
10cm四方に裁断した試料を網に載せて、純水の入った容器に静かに沈め、試料に十分に水を浸透させた後に引き上げ、さらに30秒間放置した後の試料の重量を測定する。
その測定された重量から乾燥時の試料の重さを引いた値を、試料1m2当たりに換算し、さらに米坪で割った値を比吸水量とした。評価基準は、4.0以上を○、4.0未満のものを×とした。
(柔らかさ)
柔らかさと表面の滑らかさは官能評価とした。被験者が試料を実際に手にとり、柔らかさと滑らかさについてどのように感じたかにより判断をすることとした。柔らかく滑らかで拭きやすいと感じたものを◎、拭き取るのには十分な柔らかさであるものを○、硬くて拭きにくいものを×とした。
Claims (5)
- 化学繊維とパルプとを混抄した層を有する3層以上の薄葉紙であって、
JIS P 8113に規定される裂断長が1.0〜8.0kmの表裏面各層と、
比容積が3〜30cm3/gの中間層とを有し、
隣接する各層相互が散点状に接合されて一体化されている、ことを特徴とする薄葉紙。 - 表面層及び裏面層は、熱融着繊維によって構成繊維同士が接着されている、請求項1記載の薄葉紙。
- 表面層及び裏面層は、熱融着繊維を含み、かつ80〜140℃の範囲中の所定温度又は所定温度範囲にて熱融着機能を発揮する熱融着繊維の配合割合が2〜30質量%である、請求項1又は2記載の薄葉紙。
- 一体化は、ヒートシールエンボス加工により行われている請求項1〜3の何れか1項に記載の薄葉紙。
- 一体化は、超音波シールにより行われている請求項1〜3の何れか1項に記載の薄葉紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007024885A JP4585530B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 薄葉紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007024885A JP4585530B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 薄葉紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008190073A true JP2008190073A (ja) | 2008-08-21 |
JP4585530B2 JP4585530B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=39750424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007024885A Expired - Fee Related JP4585530B2 (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 薄葉紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4585530B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069109A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Daio Paper Corp | 産業用ワイプ |
WO2015146256A1 (ja) * | 2014-03-28 | 2015-10-01 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
WO2015146236A1 (ja) * | 2014-03-28 | 2015-10-01 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2015190098A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2016168133A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 花王株式会社 | 薄葉紙 |
JP2019178446A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 大王製紙株式会社 | 水解性シート及び水解性シート積層体 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014872A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-02-17 | ||
JPH04146257A (ja) * | 1990-10-02 | 1992-05-20 | Nisshinbo Ind Inc | ぬれ雑巾用基材の製造方法 |
JPH04146300A (ja) * | 1990-10-08 | 1992-05-20 | Chisso Corp | 積層紙 |
JP2000290899A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-17 | Kao Corp | ウェットシート用基材 |
JP2003507104A (ja) * | 1999-08-19 | 2003-02-25 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 厚い厚さ、低密度、および吸収性の層を持つ複数プライ・ティシュ |
JP2004208950A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Daio Paper Corp | 清掃用ウェットワイプ及びその製造方法 |
WO2006073710A2 (en) * | 2005-01-06 | 2006-07-13 | Bki Holding Corporation | High strength and high elongation wipe |
JP2007021168A (ja) * | 2005-06-16 | 2007-02-01 | Daio Paper Corp | 衛生薄葉紙 |
-
2007
- 2007-02-02 JP JP2007024885A patent/JP4585530B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014872A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-02-17 | ||
JPH04146257A (ja) * | 1990-10-02 | 1992-05-20 | Nisshinbo Ind Inc | ぬれ雑巾用基材の製造方法 |
JPH04146300A (ja) * | 1990-10-08 | 1992-05-20 | Chisso Corp | 積層紙 |
JP2000290899A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-17 | Kao Corp | ウェットシート用基材 |
JP2003507104A (ja) * | 1999-08-19 | 2003-02-25 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 厚い厚さ、低密度、および吸収性の層を持つ複数プライ・ティシュ |
JP2004208950A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Daio Paper Corp | 清掃用ウェットワイプ及びその製造方法 |
WO2006073710A2 (en) * | 2005-01-06 | 2006-07-13 | Bki Holding Corporation | High strength and high elongation wipe |
JP2008527190A (ja) * | 2005-01-06 | 2008-07-24 | ビーケイアイ・ホールディング・コーポレーション | 高強度および高伸長率のワイパー |
JP2007021168A (ja) * | 2005-06-16 | 2007-02-01 | Daio Paper Corp | 衛生薄葉紙 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069109A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Daio Paper Corp | 産業用ワイプ |
WO2015146256A1 (ja) * | 2014-03-28 | 2015-10-01 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
WO2015146236A1 (ja) * | 2014-03-28 | 2015-10-01 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2015188710A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2015188711A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2015190098A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ユニ・チャーム株式会社 | ウェットティッシュ、及びウェットティッシュの製造方法 |
JP2016168133A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | 花王株式会社 | 薄葉紙 |
JP2019178446A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 大王製紙株式会社 | 水解性シート及び水解性シート積層体 |
JP7038582B2 (ja) | 2018-03-30 | 2022-03-18 | 大王製紙株式会社 | 水解性シート及び水解性シート積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4585530B2 (ja) | 2010-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4456610B2 (ja) | 衛生薄葉紙 | |
JP4585530B2 (ja) | 薄葉紙 | |
JP6346612B2 (ja) | 透明なフィルター材料 | |
JP4629695B2 (ja) | ワイパー | |
JP6816351B2 (ja) | エアレイド不織布および吸収性物品 | |
CN106087596A (zh) | 用于壁板接缝带的基材及其制造方法 | |
JP4916830B2 (ja) | 衛生薄葉用紙 | |
JP4302727B2 (ja) | キッチンペーパー | |
JP2019508597A (ja) | 手触りが改善された不織布 | |
JP5203804B2 (ja) | 紙製ワイパー | |
JP2008095223A (ja) | 化粧品向け不織布 | |
JP2005034617A (ja) | クッキングペーパーおよびその製造方法 | |
JP4659487B2 (ja) | 熱エンボス加工された乾式不織布及びその製造方法 | |
JP4874753B2 (ja) | 衛生薄葉用紙 | |
JP2009136365A (ja) | ウェットワイパー用基材シート及びウェットワイパー | |
JP5384998B2 (ja) | 産業用ワイプ | |
JP4473286B2 (ja) | 紙製ワイパー | |
JP5441475B2 (ja) | 産業用ワイプ | |
JP2014004264A6 (ja) | ネールエナメル落とし用シート | |
JP2010233970A5 (ja) | ||
JP5430327B2 (ja) | 産業用ワイプ | |
JP5650426B2 (ja) | 紙製拭き取り用シート及び紙製拭き取り用シートの製造方法 | |
JP4473287B2 (ja) | 紙製ワイパー | |
JP5527946B2 (ja) | 紙製ワイパー | |
NO118451B (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090821 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091020 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100827 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100903 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4585530 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |