JP2005034617A - クッキングペーパーおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのレーヨン繊維50〜100重量%、繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのポリエチレンテレフタレート繊維0〜50重量%からなる繊維ウェブ4、4を有し、その2層の繊維ウェブ層4、4の間に、米坪12〜50g/m2のパルプ層5が介在し、3層が交絡一体化されてなるクッキングペーパーである。
【選択図】図1
Description
<請求項1記載の発明>
繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのレーヨン繊維50〜100重量%、繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのポリエチレンテレフタレート繊維0〜50重量%からなる繊維ウェブを有し、その2層の繊維ウェブ層の間に、米坪12〜50g/m2のパルプ層が介在し、3層が交絡一体化されてなることを特徴とするクッキングペーパー。
厚みパターン加工が施されている請求項1記載のクッキングペーパー。
前記パルプ層が、LBKPよりもNBKPを多く含むものである請求項1または2記載のクッキングペーパー。
前記LBKPの繊維長が0.8〜1.8mm、繊維太さが1.0〜2.0dtexであり、かつ、前記NBKPの繊維長が2.5〜4.5mm、繊維太さが3.0〜4.0dtexである請求項3記載のクッキングペーパー。
繊維ウェブ層の一層あたりの米坪が15〜60g/m2である請求項1〜4の何れか1項に記載のクッキングペーパー。
繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのレーヨン繊維50〜100重量%、繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのポリエチレンテレフタレート繊維0〜50重量%からなる繊維ウェブ層の間に、米坪15〜50g/m2のパルプ層を介在させて3層ウェブ構造とし、この3層構造の積層ウェブに対して水流を噴射して3層積層ウェブを機械的に交絡一体化させることを特徴とするクッキングペーパーの製造方法。
所定の網目形状のスクリーン上に、交絡一体化させる前の積層状態の3層積層ウェブあるいは交絡一体化させた後の3層積層ウェブを配置し、当該ウェブに対して水流を噴射して3層積層ウェブを機械的に交絡一体化を図るとともにあるいは3層を機械的に交絡一体化した後に、前記所定の網形状の厚みパターンを付与する請求項6記載のクッキングペーパーの製造方法。
LBKPよりもNBKPを多く含む原料パルプによりパルプ層を形成する請求項6または7記載のクッキングペーパーの製造方法。
前記LBKPの繊維長が0.8〜1.8mm、繊維太さが1.0〜2.0dtexであり、かつ、前記NBKPの繊維長が2.5〜4.5mm、繊維太さが3.0〜4.0dtexである請求項8記載のクッキングペーパーの製造方法。
繊維ウェブ層の一層あたりの米坪を15〜60g/m2とする請求項6〜9の何れか1項に記載のクッキングペーパーの製造方法。
本発明のクッキングペーパーは、レーヨン繊維を主体とし、望ましくはポリエチレンテレフタレート繊維を含む繊維ウェブ層の間にパルプ層が介在され、3層が交絡一体化されてなるものである。
前記繊維ウェブ層は、繊維を湿式法にシート状にして形成するのが望ましい。本発明では、たとえば図1に示すように、繊維ウェブ層4、4間にパルプ層5を介在させ、高速ジェット水流1を噴射して交絡一体化を行う(スパンレース法ともよばれる)。したがって、繊維ウェブ層の形成に際して、エアレイド法等に代表される乾式法によるウェブ形成は後段の交絡処理の際に各層の交絡が不十分となるので適さない。
試験は、実施例(請求項1および2にかかるクッキングペーパー)、比較例(本願発明の数値範囲にないクッキングペーパー)、従来例(エアレイド法により製造されたクッキングペーパー)について、引張強度、柔らかさ、吸水量、吸油量、吸水速度、吸油速度の試験を行った。実施例、比較例、従来例についての物性等の詳細は、各試験の結果とともに表2に示す。試験項目および評価基準は下記のとおりである。
JIS L 1076に従って、縦方向および横方向について測定した。試料は50mm巾×長さ15cmの短冊状とし、長さ方向に対して引っ張って測定した。クッキングペーパー用途では、縦方向45N/50mm以上、横方向13N/50mm以上が好ましいことから、縦方向45N/50mm以上のものを○、45N/50mm未満のものを×、横方向13N/50mm以上のものを○、13N/50mm未満のものを×と評価した。
剛度を測定する試験機(自動化純曲げ試験機、KESFB2-AUTO-A:カトーテック社製、)を用いて測定した。評価は、単位幅当たりの曲げ剛性を指数10-2・gfcm2/cmで表して基準とした。クッキングペーパー用途では、縦方向15未満、横方向で25以上が好ましいことから、縦方向で15未満のものを○、15以上のものを×、横方向で25以上のものを○、25未満のものを×と評価した。
試料にピペットで10cc水を載せ、完全にシートに染み込むまでの時間を計測した。染み込んだか否かについては目視で判断した。クッキングペーパー用途では、吸水速度が、1.5秒未満であることが望ましいことから、1.5秒未満を○、1.5秒以上を×と評価した。
試料にピペットで10ccサラダオイルを載せ、完全にシートに染み込むまでの時間を計測した。染み込んだか否かについては目視で判断した。クッキングペーパー用途では、吸油速度が、8.5秒未満であることが望ましいことから、8.5秒未満を○、8.5秒以上を×と評価した。
網に10cm四方に裁断した試料を載せ、網ごと水の入った容器に試料を浮かせ、十分に水が浸透した後に引き上げ、30秒間放置した後試料の重量を測定する。その測定された重量から乾燥時の試料の重さ引いた値を吸水量とする。クッキングペーパーの用途においては、620g以上の吸水量が好ましいことから、620g以上のものを○、620g未満のものを×と評価した。
網に10cm四方に裁断した試料を載せ、網ごとサラダオイルの入った容器に試料を浮かせ、十分にサラダオイルが浸透した後に引き上げ、30秒間放置した後試料の重量を測定する。その測定された重量から乾燥時の試料の重さ引いた値を吸油量とする。クッキングペーパーの用途においては、620g以上の吸油量が好ましいことから、620g以上のものを○、620g未満のものを×と評価した。
実施例、比較例、従来例についての物性等の詳細は、各試験の結果とともに表3に示す。
Claims (10)
- 繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのレーヨン繊維50〜100重量%、繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのポリエチレンテレフタレート繊維0〜50重量%からなる繊維ウェブを有し、その2層の繊維ウェブ層の間に、米坪12〜50g/m2のパルプ層が介在し、3層が交絡一体化されてなることを特徴とするクッキングペーパー。
- 厚みパターン加工が施されている請求項1記載のクッキングペーパー。
- 前記パルプ層が、LBKPよりもNBKPを多く含むものである請求項1または2記載のクッキングペーパー。
- 前記LBKPの繊維長が0.8〜1.8mm、繊維太さが1.0〜2.0dtexであり、かつ、前記NBKPの繊維長が2.5〜4.5mm、繊維太さが3.0〜4.0dtexである請求項3記載のクッキングペーパー。
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- 繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのレーヨン繊維50〜100重量%、繊維太さ1.0〜6.5dtex、繊維長25〜55mmのポリエチレンテレフタレート繊維0〜50重量%からなる繊維ウェブ層の間に、米坪15〜50g/m2のパルプ層を介在させて3層ウェブ構造とし、この3層構造の積層ウェブに対して水流を噴射して3層積層ウェブを機械的に交絡一体化させることを特徴とするクッキングペーパーの製造方法。
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