JP3957145B2 - キッチン用シート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多岐の用途に亘り好適に使用可能なキッチン用シートに関し、更に詳しくは、肉・魚の保存、食材の冷蔵・冷凍保存時の包装保存、肉・魚・野菜等の水切り等による調理の下拵え、まな板、調理器具、食器、調理台、シンク等の拭き取り・水気取り、油コシ、及び、油切り等の際、特に好適に利用可能なキッチン用シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キッチン用シートとしては、乾式パルプ不織布又は湿式紙が用いられている。しかし、乾式パルプ不織布は、比容積が25cm/g程度と非常に大きく、パルプ間の空隙率が高いので、高い保水量・吸油量を有し、肉・魚の保存や水切り、野菜の水切り、天ぷら・フライ等の油切り等には適しているものの、吸水速度が遅いため拭き取り用途には適しておらず問題があった。
【0003】
一方、キッチン用シートとして用いられている湿式紙は、比容積が8cm/g程度の紙2枚を重ね、エンボス加工することにより乾式パルプ不織布と同程度の厚みとしている。しかし該湿式紙は、吸水速度が速いため、主に拭き取り用途に適してはいるものの、保水量が小さいため、肉・魚・野菜等の水切りや油切りには適さないという問題があった。
【0004】
更に、前記乾式パルプ不織布や湿式紙の場合、何れもシートの厚みが大きくなるため、箱・フイルム包装等の際、商品の容量が大きくなり、持ち運びに不便であるという問題もあった。
【0005】
キッチン用シートの吸水特性としては、特開平11−156980号公報において、見かけ厚さが1mm以上で、耐水圧が100mmHO以上500mmHO未満で、通気度が5cc/cm/sec以上である凹凸形状のシートが開示されている。前記公報によれば、このシートは、特に電子レンジによる食品の調理・解凍等に適し、食品から出る水蒸気が皿の上で結露して生じる水分を吸収し、食品のふやけが防止される等、多岐に亘って好適に使用できるキッチン用シートとして開示されている。しかし、見かけ厚さが1mm以上と厚い上、水切り・保水・吸油等の点で、満足のいくものではなく問題があった。
【0006】
特開平10−77560号公報においては、比容積13cc/g以上の天然繊維及び/又は再生繊維と合成短繊維とからなる不織布が、乾燥状態・湿潤状態の何れにおいても嵩高性を有し、適度な水分保持性を具備することが開示されている。しかし、嵩高い上に、水切り・保水・吸油等の点でも、満足のいくものではなく問題があった。
更に、吸水量を高める技術として、特開平2−41451号公報において、高吸水性繊維シートが開示されているものの、紙オムツ、生理用品等に適した技術であり、キッチン用途において満足のいくものではなく問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、各種食材の保存時における包装や水切り等に適した高い保水力を有し、各種キッチン用器具等の拭き取り、水分除去等に適した吸水速度を有すると共に、厚みが小さくコンパクトで持ち運び・保管等の際にも好適なキッチン用シート、及び該キッチン用シートを効率的に製造可能なキッチン用シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記従来における諸問題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の比容積で親水性繊維及び合成繊維を組み合わせることにより、厚みが薄くても高保水量・高吸水速度を有し、各種のキッチン用途に好適で、更にコンパクトであるため持ち運び容易なシートが得られるとの知見を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
【0009】
<1> レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、短繊維である合成繊維とを含み、比容積が12.5cm/g以下、厚みが0.5mm以下、1cm当たりの保水量が1.5g以上であって、かつ、クレム法で測定される1分間の吸水度(mm)が45以上の不織布であることを特徴とするキッチン用シートである。
<2> 前記<1>に記載のキッチン用シートの製造方法であって、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合成繊維とを含む不織ウェブを、高圧水流下で交絡させた後、乾燥処理及び加圧処理を施すことを特徴とするキッチン用シートの製造方法である。
<3> 不織ウェブが、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合繊繊維とを混合し解繊して形成した不織ウェブ、及び、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維を含む層の間に、合成繊維を含む層を挟んで形成した不織ウェブ、の少なくともいずれかである前記<2>に記載のキッチン用シートの製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
[キッチン用シート]
本発明のキッチン用シートは、親水性繊維と合成繊維とを含み、必要に応じてその他の繊維等を含む不織布であり、所定の物性を有する。
従って、本発明のキッチン用シートによれば、コンパクト性に優れると共に、吸水量が高く、かつ吸水速度が高い。
【0011】
−親水性繊維−
前記親水性繊維は、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかである。
前記レーヨン繊維としては、特に制限はないが、例えば、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン等の再生繊維が挙げられる。該レーヨン繊維の太さとしては、1〜5デシテックスが好ましい。該レーヨン繊維の長さとしては、30〜60mmが好ましく、単繊維が好ましい。これらのレーヨン繊維は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記パルプ繊維としては、特に制限はないが、例えば、広葉樹、針葉樹等のパルプチップから得られるクラフトパルプ(KP)等が挙げられる。これらのパルプ繊維は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特に強度の点で、パイン、スプルース、及びダグラスファー等の針葉樹又はこれら針葉樹と広葉樹との混合物等が好ましい。
【0012】
前記親水性繊維の、キッチン用シートにおける含有量としては、20〜90質量%が好ましく、40〜80質量%がより好ましい。
【0013】
−合成繊維−
前記合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ナイロン、アクリル、及び、アセテート等を原料とする合成繊維等が挙げられる。これらの合成繊維は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用した複合繊維であってもよい。これらの合成繊維としては、特に、コンパクト性及び吸水性等に優れる点で、ポリエステル単繊維、ポリプロピレン単繊維、ポリエチレン単繊維等の単一繊維又はポリプロピレン/ポリエチレンの芯/鞘複合繊維又はポリエステル/ポリエチレンの芯/鞘複合繊維等が好ましい。
前記合成繊維としては、特にコンパクト性及び吸水性に優れる点で、短繊維であるのが好ましく、具体的には、繊維長20〜64mmの短繊維であるのが好ましく、繊維長28〜44mmの短繊維であるのがより好ましい。該合成繊維の太さとしては、0.9〜7デシテックスが好ましく、0.9〜3.3デシテックスがより好ましい。
【0014】
−その他の繊維等−
前述した親水性繊維及び合成繊維のほか、本発明のキッチン用シートにおいては、必要に応じて、例えば、コットン、アクリル極細繊維、合成分割繊維等の親水性を向上させる繊維などを、保水量・吸水速度に影響のない範囲において配合させることができる。
【0015】
<キッチン用シート(不織布)の諸物性>
本発明のキッチン用シート(不織布)の比容積としては、12.5cm/g以下である必要があり、5〜12.5cm/gが好ましく、6〜12cm/gがより好ましい。
前記比容積が12.5cm/gを超えると、保水量は大きくなるものの、厚みも大きく嵩高くなるため、コンパクト性が乏しく、強度が低い等の問題が生じる。一方、5cm/g未満であると、保水量が小さく、肉・魚・野菜等の各種食材の水切り性能が乏しくなったり、硬くて剛性を有する風合いとなり、食品包装の目的に適さないことがある。
尚、前記比容積は、キッチン用シートの厚み(mm)及び米坪量(g/m)から、下記式より算出される。
式:比容積(cm/g)=(厚みmm/10)/(米坪量g/m/100×100)
【0016】
本発明のキッチン用シート(不織布)の厚みとしては、0.5mm以下である必要があり、0.2〜0.5mmが好ましい。
前記厚みが、0.5mmを超えると、コンパクト性が乏しく、商品の持ち運び性等が劣る。
尚、前記厚みは、厚み測定器(UPRIGHT DIAL GAUGE(テスター産業(株)PEACOOK NO.107)を用い、8g/cm荷重で10秒放置後の厚みを1/100mmまで測定し、5箇所の平均値を算出して測定することができる。
【0017】
本発明のキッチン用シート(不織布)の1cm当たりの保水量としては、1.5g以上である必要があり、1.6g以上であるのが好ましく、1.7g以上であるのがより好ましい。
前記保水量が、1.5g以上であれば、吸水性に優れたキッチン用シート(不織布)が提供される。
尚、前記保水量は、JIS L 1096(平成6年8月1日制定)における「一般長繊維不織布試験方法」の参考欄に準拠して測定して得られ、(試験片を膨潤し、水を滴り落とした後の質量−標準状態の質量)/(キッチン用シートの厚み「cm」×キッチン用シートの面積「cm」)で表される。
【0018】
本発明のキッチン用シート(不織布)の吸水度(mm)としては、クレム法(JIS P 8141(昭和40年6月1日制定)に準拠)で測定される1分間の水吸収高さ(mm)で45以上であるのが好ましく、50以上であるのがより好ましく、55以上であるのが更に好ましい。
前記吸水度(mm)が45以上であれば、特に吸水速度に優れたキッチン用シート(不織布)が提供される。
【0019】
本発明のキッチン用シート(不織布)の米坪量としては、25〜62.5g/mが好ましい。
尚、前記米坪量は、JIS L 1085不織布しん地試験方法(平成4年3月1日改正)に準拠して、測定される値である。
【0020】
<キッチン用シートの構造等>
本発明のキッチン用シートの構造としては、特に制限はないが、例えば、前記レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合成繊維とを、同じ層中に含む1層構造、該親水性繊維と合成繊維とを、別々の層中に含む2層構造、合成繊維を含む中間層を、前記親水性繊維を含む層で挟んだ3層構造、合成繊維及び前記親水性繊維を含む中間層を、前記親水性繊維で挟んだ3層構造等が挙げられる。これらの中でも、特に、コンパクト性に優れ、吸水量が多く、かつ吸水速度が高い点で、合成繊維を含む中間層を、前記親水性繊維を含む層で挟んだ3層構造、及び、合成繊維及び前記親水性繊維を含む中間層を、前記親水性繊維で挟んだ3層構造等が好ましい。
【0021】
以上説明した本発明のキッチン用シートの製造方法としては、特に制限はにないが、効率的である点で、後述する本発明のキッチン用シートの製造方法が特に好ましい。
【0022】
以上説明した本発明のキッチン用シートは、厚みが薄くても高保水量・高吸水速度を有し、コンパクトで持ち運び容易であるため、特に、肉・魚の保存、食材の冷蔵・冷凍保存時の包装、肉・魚・野菜等の水きり等、まな板、調理器具、食器、調理台、シンク等の拭き取り・水気取り等に好適である。
【0023】
[キッチン用シートの製造方法]
本発明のキッチン用シートの製造方法は、前記本発明のキッチン用シートを製造する方法であって、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合成繊維とを含む不織ウェブを、高圧水流下で交絡させた後、乾燥処理及び加圧処理を施す。
【0024】
前記不織ウェブとしては、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合繊繊維とを混合し解繊して形成した不織ウェブや、前記親水性繊維を含む層同士の間に、合成繊維を含む層又は合成繊維と該親水性繊維とを含む層を、中間層として挟んで形成した不織ウェブ等が特に好ましい。このような態様であれば、特に、吸水性が高く、吸水速度が大きいと共に、コンパクト性に優れるキッチン用シートがより効率的に製造される。
【0025】
尚、本発明のキッチン用シートの製造方法としては、中間層として、合成繊維等を含む不織布を用い、上下層に、前記親水性繊維をウェブ状に配置し、高圧水流下で交絡させてもよい。
【0026】
本発明のキッチン用シートの製造方法においては、水流交絡の後、乾燥処理及び加圧処理を行うことにより、コンパクト性に優れると共に、吸水量が高く、吸水速度の大きいキッチン用シートを効率的に得ることができる。
前記乾燥処理及び加圧処理の順序としては、特に制限はなく、いずれを先に行ってもよい。尚、加圧処理の手段としては、キッチン用シートを前記本発明のキッチン用シートの項で記載した所定の厚みに調整できれば特に制限はなく、通常の加圧手段が総て好適に挙げられるが、例えば、プレスロール等が挙げられる。該加圧処理の際の圧力としては、0.5MPa以上が好ましく、1MPa以上がより好ましい。
【0027】
以上説明した本発明のキッチン用シートの製造方法によれば、本発明のキッチン用シートを効率的に製造することができる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
【0029】
(実施例1〜9)
表1〜2に示す各構成の、親水性繊維と合成繊維とを含む各不織ウェブを高圧水流下で交絡させた後乾燥し、5MPaで加圧して各キッチン用シートを製造した。
【0030】
<キッチン用シートにおける諸物性の測定>
<<厚みの測定>>
各キッチン用シートについて、厚み測定器:UPRIGHT DIAL GAUGE(テスター産業(株)PEACOOK NO.107)を用い、8g/cm荷重で10秒放置後の厚みを1/100mmまで測定し、5箇所の平均値を算出した。結果を表1〜2に示す。
【0031】
<<米坪量の測定>>
JIS L 1085(平成4年3月1日改正)不織布しん地試験方法に準じて、各キッチン用シートの米坪量を測定した。結果を表1〜2に示す。
【0032】
<<比容積の算出>>
前記「厚みの測定」で得られた厚みと、前記「米坪量の測定」で得られた米坪量から、下記式により算出した。
式:比容積(cm/g)=(厚みmm/10)/(米坪量g/m/100×100)
【0033】
<<保水量の測定>>
JIS L 1096(平成6年8月1日制定)における「一般長繊維不織布試験方法」の参考欄に準じて測定した。
但し、保水量は(試験片を湿潤し、水を滴り落とした後の質量−標準状態の質量)/(キッチン用シートの厚み「cm」×キッチン用シートの面積(10cm×10cm))で表される。
【0034】
<<吸水度の測定>>
JIS P 8141(昭和46年12月1日制定)における「紙のクレム法による吸水度試験方法」に準じて、1分間に水が上昇した高さ(mm)を測定した。結果を表1〜2に示す。
【0035】
<評価>
<<吸水速度の評価(拭き取り性能の評価)>>
青色1号0.2質量%水溶液(0.5mL)を、20×20cmの白タイル(INAX社製)の上に滴下した後、20×20cmの各キッチン用シートを2回折って4つ折り状態にし、1拭き1秒の速さにて、荷重300gで3往復の拭き取り操作を行った。その後、タイル面の残存色素水の状態を目視にて観察し、下記評価基準により評価した。結果を表1〜2に示す。
【0036】
−評価基準−
×:かなり青く残っている。
△:やや青く残っている。
〇:青色が全く残っていない。
【0037】
<<保水力の評価(野菜の水切り性能の評価)>>
レタス20g(1人分)を適度に切り、水洗い後、20×20cmのキッチン用シートで包み、水切り操作を行った。その後、新しく水洗いしたレタスを用いて同様の操作を行い、キッチン用シート1枚で何回まで水切り操作が可能であるか否かを測定しその回数で評価した。結果を表1〜2に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0003957145
【0039】
【表2】
Figure 0003957145
【0040】
(比較例1〜5)
市販のキッチン用シート又はクッキングペーパー(表3において構成を各々記載)について、実施例1〜9と同様にして諸物性の測定・評価を行った。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
Figure 0003957145
【0042】
尚、実施例で使用した繊維を下記に示す。
・レーヨン;1.7デシテックス×40mm、3.3デシテックス×51mm、
・PET(ポリエステル);6.6デシテックス×64mm、3.3デシテックス×51mm*、3.3デシテックス×38mm、1.6デシテックス×44mm、0.9デシテックス×38mm、
・PP(ポリプロピレン);2.2デシテックス×51mm
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、各種食材の保存時における包装や水切り等に適した高い保水力を有し、各種キッチン用器具等の拭き取り、水分除去等に適した吸水速度を有すると共に、厚みが小さくコンパクトで持ち運び・保管等の際にも好適なキッチン用シート、及び該キッチン用シートを効率的に製造可能なキッチン用シートの製造方法を提供することができる。

Claims (3)

  1. レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、短繊維である合成繊維とを含み、比容積が12.5cm/g以下、厚みが0.5mm以下、1cm当たりの保水量が1.5g以上であって、かつ、クレム法で測定される1分間の吸水度(mm)が45以上の不織布であることを特徴とするキッチン用シート。
  2. 請求項1に記載のキッチン用シートの製造方法であって、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合成繊維とを含む不織ウェブを、高圧水流下で交絡させた後、乾燥処理及び加圧処理を施すことを特徴とするキッチン用シートの製造方法。
  3. 不織ウェブが、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維と、合繊繊維とを混合し解繊して形成した不織ウェブ、及び、レーヨン繊維及びパルプ繊維の少なくともいずれかの親水性繊維を含む層の間に、合成繊維を含む層を挟んで形成した不織ウェブ、の少なくともいずれかである請求項2に記載のキッチン用シートの製造方法。
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