JP4343096B2 - ドリップ吸収シート - Google Patents
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Description
本発明に用いられるセルロース系繊維(A)としては、綿、パルプ、レーヨン、キュプラ、リヨセル等が挙げられ、特に吸水性能、価格の面からパルプが好ましい。パルプは、広葉樹、針葉樹等のパルプチップから得られるクラフトパルプ(KP)等が挙げられる。
本発明では、異なる材質からなる2種の合成繊維(B1)、(B2)が用いられる。なお、「異なる材質」とは、物質として相違すると認識し得るものであれば良く、例えば繊維原料となる高分子化合物の構成モノマーが異なることはもちろんのこと、構成モノマーが同じであっても、構成モノマーのモル比が異なるもの、高分子化合物の分子量の異なるもの、高分子化合物の融点等の物性が異なるものは、「異なる材質」として取り扱うものとする。異なる材質からなる2種の合成繊維(B1)、(B2)は、融点が異なることが好ましい。合成繊維(B1)、(B2)は別々に用いてもよいが、(B1)と(B2)の複合繊維、特に芯鞘構造を形成するものが好ましい。中でも芯部の方が高融点であるものが好ましい。融点の差は10〜130℃、更に20〜80℃、特に30〜65℃であることが、繊維の製造のしやすさ、繊維の扱いやすさ、コストの面から、好ましい。また、(B1)と(B2)の重量比は、(B1)/(B2)=10/90〜90/10、更に30/70〜70/30が好ましい。それぞれの合成繊維としては、ポリエチレン(以下、PEと表記する)、ポリプロピレン(以下、PPと表記する)等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと表記する)等のポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル等の高分子化合物からなるものが挙げられる。安全性、加工性、価格等の面から、オレフィン系繊維、ポリエステル系繊維が好ましく、PE、PP、PETが更に好ましく、PPとPE、PETとPE、第1のPETと第2のPET(好ましくは第1のPETと融点が異なるもの)の組み合わせがより好ましく、PPとPE、第1のPETと第2のPET(好ましくは第1のPETと融点が異なるもの)の組み合わせが特に好ましい。更には、芯/鞘がPP/PEである複合繊維、芯/鞘が第1のPET/第2のPET(第1のPETと融点等が異なる)である複合繊維が最も好ましい。なお、3種以上の合成繊維を使用することもできる。
本発明において、バインダー(C)は、ドリップ吸収シートの成形に必要であると共に、引張強度の付与、及び毛羽立ちやパルプ粉の発生防止の効果も有する。特に、バインダーをドリップ吸収シート表面のみではなく内部まで均一に染み込ませることにより、前記した効果をより顕著に得ることができる。バインダー(C)の量は、繊維間の結合性と吸収性能の両立の点から、ドリップ吸収シート重量基準で、10〜20重量%、更に12〜17重量%が好ましい。
セルロース系繊維(A)と合成繊維(B)の重量比(B)/(A)の値が小さくなるほど吸水性及び風合いが良くなり、一方この値が大きくなるほど湿潤時の強度は高くなる傾向を示す。本発明では、これらの特性をバランス良く満たすために、〔(B1)+(B2)〕/(A)重量比は、0.2〜1.5、更に0.5〜1が好ましい。
直径4.8cm、厚さ1mmのアクリル製の円板2枚に挟んだドリップ吸収シートの厚さT2(T2は円板2枚の厚さを引いた数値)を、ミツトヨ製リニアゲージ(No.2046)を使用して測定する。前記厚さT1を用い、T2−T1を厚さ変化量(mm)とする。
先端が平らで内径8mmのロートを使用し、該ロート先端とドリップ吸収シートを、該シートがつぶれない程度に接触させた後、生理食塩水50gをロートに一気に流し込む。ロート内の生理食塩水が無くなるまでの時間を測定する。
セルロース系繊維(A)としてパルプを、合成繊維(B)として芯が融点165℃のPP、鞘が融点130℃のPEである芯鞘構造を有する、繊維長5.1mm、繊維径2.1dtexの複合繊維を(B)/(A)の重量比が1となるように用い、また、バインダー(C)としてアクリル系バインダーを、(A)と(B)と(C)の総量中、15重量%用いて、エアレイド法により坪量が150g/m2の不織布を製造した。これを所定形状に裁断したものを評価用サンプルとした。
実施例1において、合成繊維(B)として芯が融点255℃のPET、鞘が融点200℃のPETである芯鞘構造を有する、繊維長5.1mm、繊維径1.7dtexの複合繊維を用い、且つ(B)/(A)の重量比を0.45とした以外は同様にして評価用サンプルを得た。
実施例1において、合成繊維(B)を使用しない以外は同様にして評価用サンプルを得た。
表面層が坪量20g/m2の紙、吸水層が坪量100g/m2のパルプ、最下層が坪量20g/m2のPEフィルムからなる積層体を作製し、所定形状に裁断したものを評価用サンプルとした。
表面層が坪量30g/m2のPPサーマルボンド不織布、吸水層が坪量80g/m2のパルプと20g/m2のポリマー(ポリアクリル酸塩架橋物、重量平均分子量75000)からなる吸水体(前記パルプ/前記ポリマー=4/1、重量比)、最下層が坪量20g/m2のPEフィルムからなる積層体を作製し、所定形状に裁断したものを評価用サンプルとした。
上記で得られたドリップ吸収シートの評価用サンプルについて、吸水倍率、吸水時間、厚さ、厚さ変化量を前記の方法で測定した。また、冷凍した食品を解凍する際の評価として、以下の方法で外観、食感、味を評価し、シートの製造性、加工性を以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
冷凍マグロ(10cm×10cm×1cm)をドリップ吸収シートの評価用サンプル(32cm×12cm)で包む。その際、上下1cmずつの余白をもってサンプルの短辺に冷凍マグロの一端を揃え、その状態で冷凍マグロを一周するように包み、平面で評価用サンプルが重なるようにした。これを5℃で自然解凍した後に、外観、食感、味を以下の3段階で評価した。
*外観
○:ちょうどよい、△:少し湿り気がある、×:湿り気がある
*食感
○:硬すぎも柔らかすぎもせず、ちょうどよい食感、△:少し硬いか又は柔らかい食感、×:硬すぎる又は柔らかすぎる食感
*味
○:おいしい、△:少し生臭い、×:生臭い
ドリップ吸収シートの製造工程の簡便性を以下の3段階で評価した。
○:一工程で製造でき、かつドリップ吸収シートの構成が単純であり、簡便性に優れる
△:一工程で製造できるが、ドリップ吸収シートの構成が複雑であり、やや簡便性に劣る
×:製造に複数工程を要し、簡便性に劣る
ここで、一工程とは、単一の装置で1回加工することを意味し、複数工程とは目的の異なる複数の装置を要するか、又は単一の装置で2回以上加工することを意味する。
ドリップ吸収シートの加工のしやすさを、以下の3段階で評価した。
○:任意の大きさに容易に裁断でき、かつ折り畳みやすく、加工性に優れる
△:任意の大きさに容易に裁断できるが、折り畳みにくく、加工性にやや劣る
×:任意の大きさに裁断すると素材の脱落が発生し、加工性に劣る
Claims (7)
- セルロース系繊維(A)と、第1の合成繊維(B1)と、該第1の合成繊維とは異なる材質からなる第2の合成繊維(B2)と、アクリル系バインダー(C)とを含み、坪量140〜160g/m2、厚さ2〜3.5mmであるドリップ吸収シートであって、エアレイド法により製造されたウェブからなり、(C)の量がドリップ吸収シート重量基準で10〜20重量%である、ドリップ吸収シート。
- (A)と、(B1)と(B2)の合計との重量比が、〔(B1)+(B2)〕/(A)で0.2〜1.5である請求項1記載のドリップ吸収シート。
- (A)が、パルプ繊維である請求項1又は2記載のドリップ吸収シート。
- (B1)及び(B2)が繊維径1.5〜2.2dtexの複合繊維として用いられる請求項1〜3の何れか1項記載のドリップ吸収シート。
- (B1)及び/又は(B2)が、オレフィン系繊維である請求項1〜4の何れか1項記載のドリップ吸収シート。
- (B1)及び/又は(B2)が、ポリエステル系繊維である請求項1〜5の何れか1項記載のドリップ吸収シート。
- (B1)と(B2)とが、芯鞘構造を形成する請求項1〜6の何れか1項記載のドリップ吸収シート。
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