JP2017221272A - 清掃用ウエットシート - Google Patents

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Abstract

【課題】含浸されている水性液の放出量が制御され、広い面積の清掃対象面を清掃し得る清掃用ウエットシートを提供すること。【解決手段】清掃用ウエットシート1は水性液が含浸されている。親水性繊維を含む第1繊維層10と、第1繊維層10に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層20とを有する。清掃用ウエットシート1は、これを第2繊維層20側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域11と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域21とを具備する構造を有している。【選択図】図1

Description

本発明は清掃用ウエットシートに関する。
多層構造の清掃用シートに関し、特許文献1には、複数の開孔部を持つ層と、開孔部を持たない層とが重ねられ、開孔部を持つ層が拭き取り面に現れている清掃用物品が記載されている。この清掃用物品はその使用時に、開孔部の段差でごみをかき取ることができ、且つ、シート表面に付着した汚れが開孔部を通過して開孔部を持たない層で保持させることができると、同文献には記載されている。
多層構造の清掃用シートの別の例として、特許文献2には、セルロース系繊維を含むシートの片面又は両面に、繊度が10〜150dtexの太い熱可塑性繊維を含むエアレイド不織布が積層されており、両者が一体化しているとともにエアレイド不織布の表面に熱可塑性繊維の先端部が多数存在している清掃用シートが記載されている。この清掃用シートは、太い熱可塑性繊維に起因して、研磨粒子を用いなくても汚れに対する十分な研磨性ないし掻き取り性を有するものである。
特開平11−267079号公報 特開2003−061885号公報
特許文献1及び2に記載の清掃用シートは、フローリング、キッチンまわり、浴室、洗面台などの硬質な表面を有する物品の清掃を意図している。そのような物品と対極の位置にあるのが、カーペット等の毛足又はパイルの長い物品である、いわゆるリビングファブリックと呼ばれるものである。リビングファブリックの清掃は、掃除機を用いたごみの吸引や、粘着シートによるごみの除去、濡れ雑巾を用いた拭き取りが通例である。しかし、パイルの間に入り込んだ毛髪等のごみを吸引や粘着シートで除去することは容易でない。また濡れ雑巾を用いた拭き取りでは、水分がすぐに放出されてしまい一度に広い面積の拭き取りをすることは容易でなく、多大な労力を要する。
したがって本発明の課題は清掃用シートの改良にあり、更に詳しくはリビングファブリックの清掃に適した清掃用ウエットシートを提供することにある。
本発明は、水性液が含浸されている清掃用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシートを提供するものである。
また本発明は、使用に際して水性液を含浸させ又は含浸させながら用いられる清掃用シートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シートを提供するものである。
更に本発明は、水性液が含浸されている洗浄用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシートを提供するものである。
本発明によれば、含浸されている水性液の放出量が制御され、広い面積の清掃対象面を清掃し得る清掃用ウエットシート、清掃用シート及び洗浄用ウエットシートが提供される。また、パイル等の間に存在する毛髪等のごみの捕集性に優れ、且つ汚れの除去性にも優れた清掃用ウエットシート、清掃用シート及び洗浄用ウエットシートが提供される。
図1は、本発明の清掃用ウエットシートの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、図1に示す清掃用ウエットシートを用いてカーペットを清掃する状態を示す模式図である。 図4は、本発明の清掃用ウエットシートの別の実施形態を示す断面図(図2相当図)である。 図5(a)は、本発明の清掃用ウエットシートの更に別の実施形態を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるII−II線断面図であり、図5(c)は、本発明の清掃用ウエットシートの更に別の実施形態を示す断面図(図5(b)相当図)である。 図6(a)は、本発明の清掃用ウエットシートのまた更に別の実施形態を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)におけるII−II線断面図であり、図6(c)は、本発明の清掃用ウエットシートのまた更に別の実施形態を示す断面図(図6(b)相当図)である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の清掃用ウエットシート(以下、単に「清掃用シート」とも言う。)は多層構造のものである。多層構造の清掃用シートは、少なくとも第1繊維層と第2繊維層とを有している。第1繊維層と第2繊維層とは隣接して配置されており、両層の間には他の層は介在していない。すなわち第1繊維層と第2繊維層とは直接に隣接している。第2繊維層の表面は、清掃用シートの一方の外面をなしており、該表面が主たる清掃面として機能する。一方、第1繊維層の表面は、(イ)清掃用シートの他方の外面をなしていてもよく、あるいは(ロ)第1繊維層の表面に他の1又は2以上の繊維層が積層されていてもよい。例えば、第1繊維層の表面に第2繊維層が積層されていてもよい。即ち、第1繊維層の各面に第2繊維層が位置している構成としてもよい。(ロ)の場合、第1繊維層の表面に積層されている他の繊維層の表面が、清掃用シートの他方の外面をなすことになる。
第1繊維層は水性液を含浸させる観点で、親水性繊維(以降、第1繊維とも称する)を含んでいる。第1繊維層は親水性繊維のみを含んで構成されていてもよく、あるいは親水性繊維に加えて他の繊維を含んで構成されていてもよい。第1繊維層が親水性繊維に加えて他の繊維を含んでいる場合、他の繊維が含まれる割合は、第1繊維層の質量に対して20質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることが更に好ましい。また、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが更に好ましい。例えば他の繊維が含まれる割合は、第1繊維層の質量に対して20質量%以上80質量%以下であることが好ましく、30質量%以上70質量%以下であることが更に好ましい。
第1繊維層に含まれる親水性繊維(第1繊維)としては、天然繊維、再生繊維、及び繊維形成能を有する合成樹脂からなる合成繊維の表面に親水化処理を施した繊維などを用いることができ、天然繊維及び再生繊維を用いることが好ましい。天然繊維としては、例えばセルロース繊維が挙げられ、具体例としてはコットンやパルプ等が挙げられる。再生繊維としては、例えばレーヨン、キュプラ、リヨセル、テンセル等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。繊維形成能を有する合成樹脂からなる合成繊維の表面に施す親水化処理としては、例えば各種界面活性剤の塗布又は樹脂中への練り込みや、コロナ放電処理などが挙げられる。親水性繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
第1繊維層に、親水性繊維に加えて他の繊維が含まれる場合、該他の繊維としては、例えばバインダーの役割をする熱融着性繊維が好ましく挙げられ、具体的には、ポリエステル、ポリエチレン、低融点ポリエステル、低融点ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレンなどから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。第1繊維層の強度、水性液の保持及び放出の制御、また水性液に水以外の成分が含んでいる場合の該成分の保持及び放出の制御等の観点から、第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる割合は、50質量%以上であることが好ましく、55質量%以上であることが更に好ましく、また80質量%以下であることが好ましく、75質量%以下であることが更に好ましい。例えば熱融着性繊維が含まれる割合は、第1繊維層の質量に対して50質量%以上80質量%以下であることが好ましく、55質量%以上75質量%以下であることが更に好ましい。また、同観点から、第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる割合は、親水性繊維より多いことが好ましい。
前記の熱融着性繊維は、その繊維径が5μm以上であることが好ましく、7μm以上であることが更に好ましく、10μm以上であることが一層好ましい。また前記の熱融着性繊維は、その繊維径が30μm以下であることが好ましく、27μm以下であることが更に好ましく、25μm以下であることが一層好ましい。熱融着性繊維の繊維径は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、7μm以上27μm以下であることが更に好ましく、10μm以上25μm以下であることが一層好ましい。この範囲の繊維径を有する熱融着性繊維を用いることで、親水性繊維(例えばパルプ繊維)を適度に固定化するアンカー効果が得られ、更には水性液を適度に保持するという有利な効果が奏される。繊維径は、拡大平面視で繊維短手方向における最短寸法で定義される繊維の太さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−5000によって測定される。
また、前記の熱融着性繊維は、第1繊維層の製造方法に応じ、長繊維の連続フィラメントでもよく、あるいは短繊維のステープルファイバでもよい。前記の熱融着性繊維が短繊維である場合、その繊維長は、2mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが更に好ましい。また繊維長は、15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。繊維長は、2mm以上15mm以下であることが好ましく、3mm以上10mm以下であることが更に好ましい。繊維長は、拡大平面視で繊維長手方向における最大寸法で定義される繊維長のことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−5000によって測定される。
第1繊維層は、その坪量が50g/m以上であることが好ましく、80g/m以上以下であることが更に好ましい。また第1繊維層は、その坪量が150g/m以下であることが好ましく、130g/m以下であることが更に好ましい。坪量は、50g/m以上150g/m以下であることが好ましく、80g/m以上130g/m以下であることが更に好ましい。この範囲の坪量を採用することは、清掃対象面全体に水性液を十分に行き渡らせるために必要な水性液量を第1繊維層に保持する観点から有利である。
第1繊維層の坪量との関係で、第1繊維層の厚みは、1mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましい。また第1繊維層は、その厚みが4mm以下であることが好ましく、3.5mm以下であることが更に好ましい。厚みは、1mm以上4mm以下であることが好ましく、1.5mm以上3.5mm以下であることが更に好ましい。この範囲の厚みを採用することは、本発明のシートの厚み方向に弾力性が付与され、手又は道具によって本発明のシートに圧力を加えたときに応答性高く且つ十分に水性液が徐放される点から有利である。第1繊維層の厚みは、例えばJIS L 1096:2010に準じ、試料に0.3kPaの一定圧力を10秒間加えたときのシート断面を観察し、拡大平面視で短手方向最短距離をキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定することで求められる。
第2繊維層は、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維(以降、ごみの掻き取り性能を有する繊維又は第2繊維とも称す)を含んでいる。そのような繊維としては、例えば剛性の高い繊維を用いることが好ましい。剛性の高い繊維としては、(イ)繊維を構成する材料自体の剛性が高いことに起因して繊維自体の剛性も高くなる繊維や、(ロ)繊維を構成する材料の種類にかかわらず、繊維が太くなることで剛性が高くなる繊維(以下、この繊維のことを「太径繊維」とも言う。)などが挙げられる。(イ)の繊維としては、例えば各種の金属からなる繊維などが挙げられる。(ロ)の太径繊維としては、例えば繊維形成能を有する合成樹脂からなり且つ繊維径の大きな繊維が挙げられる。これら(イ)及び(ロ)の繊維のうち、製造のしやすさや経済性の点から、(ロ)の繊維を用いることが好ましい。
ごみの掻き取り性能を有する繊維に(ロ)の太径繊維を用いる場合には、該太径繊維の繊維径は、ごみに対する十分な掻き取り性能又は十分な捕集性能を発現させる観点から、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることが更に好ましく、40μm以上であることが一層好ましい。繊維径は大きければ大きいほど、ごみの掻き取り性能が向上するが、清掃用シート1の製造のしやすさや経済性、またカーペット等へのダメージ防止の点から、上限を120μm以下とすることが好ましく、110μm以下とすることが更に好ましく、100μm以下とすることが一層好ましい。例えば繊維径は、20μm以上120μm以下であることが好ましく、30μm以上110μm以下であることが更に好ましく、40μm以上100μm以下であることが一層好ましい。第2繊維は、第1繊維層に含有させる熱融着性繊維に比べて繊維径が大きいことが好ましい。
(ロ)の太径繊維を用いる場合、該太径繊維は、捲縮していてもよく、あるいは捲縮していなくてもよい。また、太径繊維として、熱の付与によって螺旋状の捲縮が発現する繊維である潜在捲縮繊維を用いてもよい。ごみの掻き取り性能及び汚れの除去性を一層向上させる観点から、太径繊維は螺旋状の捲縮繊維であることが好ましい。
第2繊維層はごみの掻き取り性能を有する繊維(第2繊維)のみを含んで構成されていてもよく、あるいは第2繊維に加えて他の繊維を含んで構成されていてもよい。第2繊維層が第2繊維に加えて他の繊維を含んでいる場合、他の繊維が含まれる割合は、第2繊維層の質量に対して10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることが更に好ましい。また、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが更に好ましい。例えば他の繊維が含まれる割合は、第2繊維層の質量に対して10質量%以上80質量%以下であることが好ましく、20質量%以上70質量%以下であることが更に好ましい。
第2繊維層に、第2繊維に加えて他の繊維が含まれる場合、該他の繊維としては、例えばバインダーの役割をする熱融着性繊維が挙げられ、具体的には、ポリエステル、ポリエチレン、低融点ポリエステル、低融点ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレンなどから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。また、上述した親水性繊維を用いてもよい。これらの繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
第2繊維層において潜在捲縮繊維及び熱融着性繊維を用いる場合、潜在捲縮繊維の繊維径は、熱融着性繊維の繊維径の150%以上であることが好ましく、175%以上であることが更に好ましく、200%以上であることが一層好ましい。また、650%以下であることが好ましく、625%以下であることが更に好ましく、600%以下であることが一層好ましい。例えば捲縮繊維の繊維径は、熱融着性繊維の繊維径の150%以上650%以下であることが好ましく、175%以上625%以下であることが更に好ましく、200%以上600%以下であることが一層好ましい。
前記の潜在捲縮繊維の繊維径とは、捲縮が発現した後の繊維径のことである。潜在捲縮繊維の繊維径とは、拡大平面視で繊維短手方向における最短寸法で定義される繊維の太さのことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定される。
第2繊維層に捲縮繊維が含まれている場合、該捲縮繊維は第2繊維層の厚み方向の全域にわたって存在していることが好ましい。尤も、捲縮の程度で比較すると、シート1の表面側の方が、厚み方向の内部よりも捲縮の程度の高い捲縮繊維が多く存在していることが好ましい。このような捲縮繊維の存在状態は、例えば潜在捲縮繊維を原料として用い、該潜在捲縮繊維に熱を加えて捲縮を発現させる方法で実現することができる。
捲縮繊維は、その繊維長が、2mm以上であることが好ましく、3mm以上であることが更に好ましい。また繊維長は、15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。繊維長は、2mm以上15mm以下であることが好ましく、3mm以上10mm以下であることが更に好ましい。繊維長は、拡大平面視で繊維長手方向における最大寸法で定義される繊維長のことであり、例えばキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−5000によって測定される。ここで言う繊維長は、機械捲縮後の繊維の長さのことである。捲縮繊維を用いて不織布を製造した場合、不織布中の捲縮繊維の長さは一層短くなる。
一方、前記の熱融着性繊維の繊維径及び繊維長は、第1繊維層に用いられる熱融着性繊維の繊維径及び繊維長と同じにすることができる。
第2繊維層は、その坪量が50g/m以上であることが好ましく、80g/m以上であることが更に好ましい。また第1繊維層は、その坪量が150g/m以下であることが好ましく、130g/m以下であることが更に好ましい。坪量は、50g/m以上150g/m以下であることが好ましく、80g/m以上130g/m以下であることが更に好ましい。坪量は一般に厚みと比例し、坪量が高い方が厚みが大きくなり、厚みが大きいと捲縮繊維が第2繊維層内で立体的になりやすくなる。そのことによって、坪量が上述の範囲内であると、ごみ(主に髪の毛、ペットの毛など)の掻き取り性が一層向上し、且つごみの捕集性及び保持性が一層向上する。
第2繊維層においては、それに含まれるごみの掻き取り性能を有する繊維(第2繊維)どうしが互いに融着していることが好ましい。これに加えて、又はこれに代えて、第2繊維層に第2繊維以外の繊維も含まれている場合には、第2繊維と他の繊維とが互いに融着していることも好ましい。
第1繊維層と第2繊維層は、それらの対向面において、所定の接合手段によって接合されている。接合手段としては、第1繊維層及び第2繊維層にそれぞれ含まれる繊維の材質等に応じて適切な手段が選択される。例えば第1繊維層及び第2繊維層の双方に熱融着性繊維が含まれている場合には、熱エンボスロールによる挟圧や熱風の吹き付け等を用いた熱融着によって両層を接合することができる。熱融着以外の接合手段としては、例えば接着剤を用いた接着や縫合などが挙げられるが、これらに限られない。また、2種以上の接合手段を組み合わせて用いることもできる。
清掃用シートは、種々の方法で製造される。例えば親水性繊維を含む第1ウエブを形成し、これとは別にごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2ウエブを形成し、第1ウエブと第2ウエブとを重ねた後に、両ウエブを接合・不織布化することで、清掃用シートを得ることができる。不織布化によって、第1ウエブからは第1繊維層が生じ、第2ウエブからは第2繊維層が生じる。この場合、両ウエブの接合と不織布化とは同時に行うこともでき、あるいは接合後に不織布化するという逐次工程を採用することもできる。不織布化には、前述の両ウエブの接合方法と同様の手段を用いることができる。
別法として、親水性繊維を含む第1ウエブを形成し、これとは別にごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2不織布を形成し、第1ウエブと第2不織布とを重ねた後に、両者を接合し且つ第1ウエブを不織布化することで、清掃用シートを得ることができる。また、親水性繊維を含む第1不織布を形成し、これとは別にごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2ウエブを形成し、第1不織布と第2ウエブとを重ねた後に、両者を接合し且つ第2ウエブを不織布化することで、清掃用シートを得ることができる。これらいずれの場合であっても、接合と不織布化とは同時に行うこともでき、あるいは接合後に不織布化するという逐次工程を採用してもよい。
更に、親水性繊維を含む第1不織布を形成し、これとは別にごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2不織布を形成し、第1不織布と第2不織布とを重ねた後に、両者を接合することで、清掃用シートを得ることもできる。
第1ウエブ及び第2ウエブの形成は、これらのウエブに含まれる繊維の種類に応じて適切な方法を採用することができる。例えばウエブに含まれる繊維が20mm以下の短繊維である場合には、エアレイド法によってウエブを形成することができる。ウエブに含まれる繊維が20mm以上120mm以下のいわゆるステープルファイバである場合には、カード法によってウエブを形成することができる。カード法で得られたウエブには後加工として、スパンレース法による水流交絡や、ニードルパンチ法による機械的交絡を行ってもよい。ウエブに含まれる繊維が連続フィラメントである場合には、スパンボンド法やメルブローン法によってウエブを形成することができる。これらの各種ウエブ形成方法のうち、第2繊維層によるごみの掻き取り性能及び保持が十分に発現しやすい点から、ウエブの形成にエアレイド法を採用することが好ましい。
清掃用シートには水性液が含浸されている。清掃対象面に十分な量の水性液を供給する観点から、第1繊維層及び第2繊維層には水性液を保持可能であり、第1繊維層の飽和含水量は、500質量%以上が好ましく、700質量%以上が一層好ましく、また2000質量%以下が好ましく、1500質量%以下が一層好ましい。また、同観点から、第2繊維層の飽和含水量は、300質量%以上が好ましく、500質量%以上が一層好ましく、また1500質量%以下が好ましく、1000質量%以下が一層好ましい。
飽和含水量は、JIS L 1913:2010の保水率に準じ、次のように測定することができる。水(JIS K 0050に規定するもの又はこれと同等以上の質の水とし、その温度は20±2℃)を適切な大きさの容器に入れ、質量を測定した100mm×100mmの試験片を15分間以上浸せきし、ピンセットで試験片を水中から取り出して1分間以上水を滴り落とした後、質量を測定する。質量は1mgまで測定する。浸せき前後の質量の増加分を、浸せき前の試験片の質量で割り100を掛けたものが保水率(質量%)であり、本願では飽和含水量とする。なお、浸せき前の試験片は、乾燥状態で質量測定を行う。
水性液は主として第1繊維層に含浸されていることが好ましいが、水性液の一部が第2繊維層に含浸されていても差し支えない。水性液としては例えば水を用いることができる、あるいは、水を含み、且つ他の成分を含むものを用いることができる。他の成分としては、例えば各種界面活性剤、アルカリ剤、電解質、水溶性溶剤、除菌剤、殺菌剤、香料、防黴剤、色素、キレート剤、漂白剤などが挙げられる。清掃用シートに水性液が含浸されていることで、該清掃用シートは、清掃対象面に存する汚れを該水性液中に溶解又は分散させることで、該清掃対象面から除去する機能を発現する。この観点から、水性液中の水の配合量は、50質量%以上とすることが好ましく、60質量%以上が更に好ましく、70質量%以上が一層好ましく、また100質量%以下が好ましく、98質量%以下が更に好ましく、95質量%以下が一層好ましい。例えば水性液中の水の配合量は、50質量%以上100質量%以下が好ましく、60質量%以上98質量%以下が更に好ましく、70質量%以上95質量%以下が一層好ましい。
また、清掃対象面に存する汚れを該水性液中に溶解又は分散させることで、該清掃対象面から除去する機能を発現する観点、また清掃後のカーペット等の感触の観点から、清掃用シートに含浸されている水性液の割合は、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して100質量%以上とすることが好ましく、150質量%以上とすることが更に好ましい。また、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して500質量%以下とすることが好ましく、450質量%以下とすることが更に好ましい。例えば水性液の割合は、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して100質量%以上500質量%以下とすることが好ましく、150質量%以上450質量%以下とすることが更に好ましい。また、同観点から、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して含浸されている水性液の割合は、第1繊維層及び第2繊維層の飽和含水量に比べて少ないことが好ましく、特に第1繊維層の飽和含水量の70%以下が好ましく、50%以下が更に好ましい。
本発明の清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、親水性繊維が存在する第1領域と、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造になっている。第1領域及び第2領域はいずれも、清掃用シートの第2繊維層側において外面に向けて露出した領域となっており、清掃用シートの一方の外面をなしている。そして第1領域及び第2領域が清掃用シートの清掃面として機能する。清掃性能を高める観点からは、第2繊維層側から見たときに、第2領域の面積の方が第1領域の面積よりも大きいことが好ましい。また、1枚の清掃用シートにおいて、認識(例えば看取)される第1領域は複数存在していることが好ましい。
図1及び図2には、第1領域及び第2領域を有する清掃用シートの一実施形態が示されている。これらの図に示す清掃用シート1は、第1繊維層10及び第2繊維層20から構成されている。第1繊維層10はほぼ均一な厚みをもって清掃用シート1の平面方向にわたって存在している。一方、第2繊維層20は、その一部に欠落部を有している構造になっている。詳細には、図1及び図2に示すとおり、第2繊維層20には複数の開孔22が形成されている。図1に示すように、複数の開孔22は清掃用シート1において、全体的に配置されている。各開孔22は平面視して円形をしている。尤も、開孔22の平面視での形状は円形に限られず他の形状であってもよい。また、複数種類の形状の開孔が形成されていてもよい。開孔22は規則的配置されていてもよく、あるいは不規則であってもよい。また、図1においては各開孔22の大きさ、すなわち直径はいずれも同じであるが、直径の異なる複数種類の開孔22を形成してもよい。
開孔22は、第2繊維層20の厚み方向に沿って形成されており、第2繊維層20を貫通している。すなわち開孔22は貫通孔である。したがって清掃用シート1を第2繊維層20側から見ると、第1繊維層10が、開孔22を通じて第2繊維層20側に露出している。すなわち、第1繊維層10に含まれる親水性繊維が、開孔22を通じて第2繊維層20側に露出している。その結果、清掃用シート1においては、これを第2繊維層20側から見たときに、親水性繊維が存在する第1領域11が形成される。また第2繊維層20における開孔22以外の領域に、ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域21が形成されている。このように、清掃用シート1は、これを第2繊維層20側から見たときに、第1領域11と、第2領域21とが看取される構造になっている。したがって、第2繊維層20側から見たときに、開孔22内に第1繊維層10に含まれる親水性繊維が存在していることで第1領域11が認識され、且つ開孔22以外の領域に第2領域21が認識される。一方、清掃用シート1は、これを第1繊維層10側から見たときには、親水性繊維が存在する領域のみが認識(例えば看取)され、第2領域21は認識(例えば看取)されない。
上述した「親水性繊維が存在する第1領域11」とは、該領域の表面、すなわち外部への露出面において、親水性繊維が存在する割合が10質量%以上である領域のことであり、該親水性繊維は第1繊維層10を構成する繊維である。また、「清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域21」とは、該領域の表面、すなわち外部への露出面において、ごみの掻き取り性能を有する第2繊維が存在する割合が20質量%以上である領域のことであり、該第2繊維は第2繊維層20を構成する繊維である。
図2に示すとおり、欠落部である開孔22内には少なくとも第2繊維層20を構成する繊維は実質的に存在していない。実質的に存在していないとは、清掃用シート1の製造工程において、第2繊維層20の構成繊維が不可避的に欠落部23内に存在してしまうことを許容する趣旨であり、意図的に開孔22内に繊維を存在させることを除く意味である。また、図2の実施形態においては、欠落部である開孔22内には第1繊維層10を構成する繊維も存在していない。
図2に示すとおり、清掃用シート1は、これを第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面との間に段差が生じている。この段差の存在は、カーペット内部に入り込んだ髪の毛などのごみをかき取ることが一層向上する点から有利である。この段差は、第2繊維層20の厚みに相当する。したがって、前記の利点を一層顕著なものとする観点から、第2繊維層20の厚みは0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、2.0mm以上であることが一層好ましい。また、5.0mm以下であることが好ましく、4.0mm以下であることが更に好ましく、3.0mm以下であることが一層好ましい。例えば第2繊維層20の厚みは0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上4.0mm以下であることが更に好ましく、2.0mm以上3.0mm以下であることが一層好ましい。第2繊維層20の厚みは、JIS L 1096:2010に準じ、試料に一定圧力として0.3kPa荷重を10秒間かけたときのシート断面を観察し、拡大平面視で短手方向最短距離をキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-5000によって測定して求めることができる。
また、図2に示す実施形態においては、第1領域11の表面と、第2領域21の表面との間に段差は生じているものの、欠落部である開孔22内に第2繊維層20の厚み方向に第1繊維層10を構成する繊維が入り込み、第2繊維層20の厚みより小さい段差を形成してもよい(図示せず)。これにより第2繊維層20の厚みが大きい場合に、第1領域11のカーペット等の被清掃面への接触性の向上効果と段差による効果との両方を維持できる。
第1繊維層10と第2繊維層20とはエンボス結合されていることが好ましい。エンボス結合とは、第1繊維層10と第2繊維層20とが散点状(ドット状、ライン状等)に配置された複数の融着部によって結合している状態のことである。両繊維層がエンボス結合されていることで、シート1の強度が高まるという利点が生じる。また、第1繊維層10から第2繊維層20への水性液の移行性が高まり、カーペット等の被清掃面に対して水性液の放出性が良好になるという利点もある。これらの利点を一層顕著なものとする観点から、個々のエンボス結合部、すなわち融着部の面積は、0.5mm以上とすることが好ましく、1.0mm以上とすることが更に好ましく、1.5mm以上とすることが一層好ましい。また、8.0mm以下とすることが好ましく、7.5mm以下とすることが更に好ましく、7.0mm以下とすることが一層好ましい。具体的には、融着部の面積は、0.5mm以上8.0mm以下とすることが好ましく、1.0mm以上7.5mm以下とすることが更に好ましく、1.5mm以上7.0mm以下とすることが一層好ましい。
同様の理由によって、隣り合うエンボス結合部の距離、すなわちピッチは、5.0mm以上とすることが好ましく、6.0mm以上とすることが更に好ましく、7.0mm以上とすることが一層好ましい。また、15.0mm以下とすることが好ましく、14.0mm以下とすることが更に好ましく、13.0mm以下とすることが一層好ましい。具体的には、エンボス結合部の距離は、5.0mm以上15.0mm以下とすることが好ましく、6.0mm以上14.0mm以下とすることが更に好ましく、7.0mm以上13.0mm以下とすることが一層好ましい。
以上の構造を有する清掃用シート1は、例えばカーペット、布ソファ及びカーテン等のパイル生地を有する物品を初めとするリビングファブリックの清掃に好適なものである。このことを、図3を参照しながら説明する。図3には、図1及び図2に示す清掃用シート1を用いてカーペットを清掃する状態が模式的に示されている。なお図3に示していないが、清掃用シート1を用いて清掃を行う場合には、該シート1を清掃道具に取り付けることが、操作を容易に行い得る観点から好ましい。そのような清掃道具としては、例えば清掃用シート1が装着可能なヘッド部、及び該ヘッド部に自在継手を介して連結された棒状の柄から構成されている清掃道具が挙げられる。ヘッド部におけるシートの装着面は、例えば平面視で長方形状とすることができ、通常の使用態様においては、清掃道具は、ヘッド部の特に短辺方向に沿った移動(特に往復移動)させて清掃を行う。そのような清掃道具の具体例としては、特開2011−183153号公報に記載のもの等が挙げられる。
図3に示すとおり、カーペット30は、基布部31とパイル部32とを有している。基布部31は、フローリング等を初めとする硬質表面と対向する面である。パイル部32はフローリング等から見て遠い側に位置する面である。パイル部32は複数のパイルの集合体である。なお、図3では各パイルがパイル糸から構成された状態が示されているが、パイルの形状はこれに限られず、例えばループ状のパイルであってもよい。
カーペット30のパイル部32は、その構造に起因して良好な風合いを呈するものである。その反面、パイル間にごみが入り込むと、それを除去することはこれまで容易でなかった。特に、髪の毛等の繊維状のごみの除去はこれまで容易でなかった。またパイル部32が汚れた場合、その汚れを取ることはこれまで容易でなかった。これに対して、清掃用シート1を用いてカーペット30の表面、すなわちパイル部32を清掃すると、パイル間に入り込んだごみを容易に除去することができ、また、パイル部32の汚れを容易に取ることができる。この理由を以下に詳述する。
図3に示すとおり、カーペット30の清掃に際しては、清掃用シート1における清掃面である第2繊維層20側の面を、清掃対象面であるカーペット30のパイル部32に向けて当接させる。そして、清掃用シート1をカーペット30に対して軽く押し当てながら該シート1を面方向に沿って移動させる。例えば所定の移動距離をもって複数回にわたり往復移動させる。清掃用シート1をカーペット30に対して押し当てることで、該シート1が加圧されて、該シート1に含浸されていた水性液が放出される。放出された水性液はカーペットに供給される。このとき、清掃用シート1に含浸されていた水性液、特に第1繊維層10に含浸されていた水性液は、第2繊維層20によって放出が阻害され、図3中、矢印Rで示すとおり、第2繊維層20に形成されている欠落部である開孔22を通じて優先的に放出される。つまり、清掃用シート1の押し当てによって、該シート1に含浸されていた水性液が一度に且つ多量に放出されるのではなく、開孔22を通じて徐々に放出される。つまり、清掃用シート1は水性液の徐放性を有する。したがって清掃用シート1は、広い面積を清掃することに適したものである。
適度な量の水性液を徐々に放出させる観点から、第2繊維層20に形成されている欠落部である開孔22は、清掃用シート1に占める面積の総和の割合が、5%以上であることが好ましく、10%以上であることが更に好ましく、15%以上であることが一層好ましい。また、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましく、30%以下であることが一層好ましい。開孔22の面積の総和が、清掃用シート1に占める割合は、5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましく、15%以上30%以下であることが一層好ましい。
開孔22の1つの大きさは、円相当直径が3mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが更に好ましい。また円相当直径が30mm以下であることが好ましく、20mm以下であることが更に好ましい。円相当直径は、3mm以上30mm以下であることが好ましく、5mm以上20mm以下であることが一層好ましい。また、最も近い位置にある2つの開孔22間のピッチは、8mm以上であることが好ましく、10mm以上であることが更に好ましい。またピッチは25mm以下であることが好ましく、23mm以下であることが更に好ましい。ピッチは、8mm以上25mm以下であることが好ましく、10mm以上23mm以下であることが一層好ましい。ピッチとは、最も近い位置にある2つの開孔22の図心間の距離のことである。
開孔22を通じて優先的に放出された水性液は、カーペット30のパイル部32に供給され、該パイル部32を湿潤させる。湿潤したパイル部32が、清掃用シート1における第2繊維層20側の面によって擦過されることで、パイル部32に付着していた汚れが水性液中に溶解又は分散する。そして、汚れを含んだ水性液は清掃用シート1に吸収される。この汚れを含んだ水性液は、後述するカーペット30から掻き出されたごみと共に、主に第2繊維層20の第2領域に吸収される。このようにして、カーペット30から汚れが除去される。特に、汚れの除去は、第2繊維層20に含まれる繊維による掻き取りと、水性液による汚れの軟化との相乗効果によって一層顕著なものとなる。とりわけ、後述するとおり、第2繊維層20に螺旋状に捲縮した太径の捲縮繊維が含まれていると、汚れの除去が一層効果的なものとなる。
カーペット30から除去された汚れやごみが捕集されると、特に有色の汚れやごみは清掃用シート1の表面上で視覚的に認識できる。汚れやごみは、主に第2繊維層20の第2領域に捕集されることから、捕集効果を認識しやすくするために第1領域を形成する第1繊維層10は、白色であることが好ましく、またその明度(L値)は、65以上であることが好ましく、70以上であることがより好ましく、80以上であることが更に好ましい。L値の測定には、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333等を用いることができる。
以上の汚れの除去と平行して、パイル部32が、清掃用シート1における第2繊維層20側の面によって擦過されることで、第2繊維層20に含まれるごみの掻き取り性能を有する繊維、例えば上述した太径繊維がパイル間に入り込む。太径繊維は剛性の高い繊維であることから、パイル間に入り込んだ太径繊維は、パイル間に存在するごみを効果的に掻き出す。特に、毛髪などの繊維状のごみを効果的に掻き出す。掻き出されたごみは、太径繊維間に捕集されることで、カーペットから除去される。特に、太径繊維が螺旋状に捲縮している場合には繊維状のごみの捕集性が一層向上する。このようにして、カーペット30からごみが除去される。
以上のとおり、清掃用シート1によれば、水性液が主として含浸されている第1繊維層10から直接に該水性液がカーペット30に供給される。しかも制御された量の水性液が供給される。したがって、従来行われていた、絞った濡れ雑巾を用いた拭き取り清掃と異なり、清掃道具に取り付けた場合には、均一な力で且つ容易に広い面積のカーペット30を清掃することができる。その上、第2繊維層20に含まれる清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維の掻き取り性能に起因して、カーペットのパイル間に存在しているごみが効果的に掻き出される。したがって、従来行われていた、掃除機を用いた吸引による清掃と異なり、容易に且つ静粛にごみを除去することができる。
本実施形態の清掃用シート1は、例えば不織布状態の第1繊維層及び第2繊維層を形成し、第2繊維層20にパンチング等の手段によって開孔22を形成した後、両繊維層を積層して接合することで、清掃用シート1を得ることができる。
図4には、図1及び図2に示す実施形態を一部改変した実施形態の清掃用シート1が示されている。図4に示す清掃用シート1では、第2繊維層20の欠落部である開孔22内に、第1繊維層10に含まれる親水性繊維が存在していることで第1領域11が認識(例えば看取)され、且つ第2繊維層20における開孔22以外の領域に第2領域21が認識(例えば看取)される構造を有している。この清掃用シート1では、図1及び図2に示す実施形態と異なり、開孔22内に第1繊維層10に含まれる親水性繊維が存在しているので、図1及び図2に示す実施形態の清掃用シート1によって奏される各種の効果に加えて、傷みやすいタイプのカーペットに対し、カーペット表面を傷付けることなく髪の毛やペットの毛を絡め取りやすいという有利な効果も奏される。また、開孔22内に存在する親水性繊維の表面と、第2繊維層20表面との間に段差があると、第1領域11の表面が接触しにくいタイプの被清掃面を清掃する場合にも、前述の各種効果を発揮することができる。
以上の効果は、特に、図4に示すとおり、清掃用シート1を第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面とが平坦に連続していることで一層顕著なものとなる。「平坦に連続している」とは、清掃用シート1の厚み方向断面を無荷重下で観察したときに第1領域11の表面と、第2領域21の表面との段差が0.5mm以下になっていることを言う。
図4に示す実施形態の清掃用シート1は、例えば次の方法で製造することができる。すなわち、メッシュベルト等の通気性シートの一面に、開孔22に対応する形状の非通気部を設け、その状態下に、該通気性シートを他面側から吸引しつつ、一面側に第2繊維層の構成繊維を堆積させて第2ウエブを形成し、次いで第2ウエブの上に、第1繊維層の構成繊維を堆積させて第1ウエブを形成し、更に両ウエブを接合・不織布化することで得ることができる。
図5及び図6には、清掃用シート1の更に別の実施形態が示されている。これまで説明してきた実施形態の清掃用シート1は、第2繊維層20の一部をくり抜くことで欠落部である開孔22が形成されていたが、図5及び図6に示す実施形態では、くり抜き以外の形態の欠落部が形成されている。詳細には以下のとおりである。
図5(a)及び(b)に示す清掃用シート1では、第1繊維層10上に、第1繊維層10よりも小さな大きさの矩形をしている複数の第2繊維層20が市松模様状に配置された構造となっている。そして、4つの第2繊維層20によって囲まれる領域が第2繊維層20の欠落部23となっている。したがって欠落部23の形状及び寸法は、隣接する第2繊維層20の形状及び寸法と同じになっている。図5(b)に示すとおり、欠落部23内には繊維は実質的に存在していない。
図5(b)に示すとおり、清掃用シート1を第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面との間には段差が生じている。これに代えて、欠落部23内に、第1繊維層10に含まれる親水性繊維を存在させて、図5(c)に示すとおり、清掃用シート1を第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面とが平坦に連続しているようにしてもよい。
図5(a)ないし(c)に示す実施形態の清掃用シート1によれば、図1及び図2に示す実施形態の清掃用シートによって奏される各種の効果に加えて、シートの長手方向及び短手方向に必ず第1繊維層10と第2繊維層20との境界が現れるため、この境界で水性液の供給と吸収及び髪の毛などのごみを確実にキャッチできるという有利な効果も奏される。この効果を一層顕著なものとする観点から、矩形をした第2領域21の寸法は、長辺及び短辺がそれぞれ独立に8mm以上であることが好ましく、10mm以上であることが更に好ましく、12mm以上であることが一層好ましい。また、それぞれ独立に45mm以下であることが好ましく、42mm以下であることが更に好ましく、40mm以下であることが一層好ましい。例えば第2領域21の寸法は、長辺及び短辺がそれぞれ独立に8mm以上45mm以下であることが好ましく、10mm以上42mm以下であることが更に好ましく、12mm以上40mm以下であることが一層好ましい。
図6(a)及び(b)に示す清掃用シート1では、短冊状の細長い矩形をした複数の第2繊維層20が、それらの長手方向を一致させて且つ幅方向に距離を隔てて、第1繊維層10上に配置された構造となっている。そして、隣り合う第2繊維層20の間の領域が第2繊維層20の欠落部23となっている。したがって欠落部23の形状は、個々の第2繊維層20と同様に、細長い矩形となっている。図6(b)に示すとおり、欠落部23内には繊維は実質的に存在していない。そして、図6(b)に示すとおり、清掃用シート1を第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面との間には段差が生じている。これに代えて、欠落部23内に、第1繊維層10に含まれる親水性繊維を存在させて、図6(c)に示すとおり、清掃用シート1を第2繊維層20側から見たときに、第1領域11の表面と、第2領域21の表面とが平坦に連続しているようにしてもよい。
図6(a)ないし(c)に示す実施形態の清掃用シート1によれば、図1及び図2に示す実施形態の清掃用シートによって奏される各種の効果に加えて、シートの長手方向に第1繊維層と第2繊維層が連続体として設けてあることから、エアレイド法の製造ライン上(オンライン)での生産性が向上するという有利な効果も奏される。また、本実施形態の清掃用シート1を清掃道具に取り付けた場合には、主に短手方向に移動させて清掃を行うことから、第1領域11と第2領域21とを確実に清掃対象面(例えばカーペット)に接触させることができるという有利な効果も奏される。これらの効果を一層顕著なものとする観点から、細長い矩形をした第2領域21の寸法は、その幅が1.0mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましい。また、25mm以下であることが好ましく、20mm以下であることが更に好ましい。例えば第2領域21の幅は、1.0mm以上25mm以下であることが好ましく、1.5m以上20m以下であることが更に好ましい。また、隣り合う第2領域21のピッチは、5mm以上であることが好ましく、10m以上であることが更に好ましく、15m以上であることが一層好ましい。また、50mm以下であることが好ましく、45mm以下であることが更に好ましく、30mm以下であることが一層好ましい。例えば隣り合う第2領域21のピッチは、5mm以上50mm以下であることが好ましく、10mm以上45mm以下であることが更に好ましく、15mm以上30mm以下であることが一層好ましい。
以上のとおり、各実施形態の清掃用シート1は、カーペット、布ソファ及びカーテン等のパイル生地を有する物品であるいわゆるリビングファブリックを湿式で清掃するのに好適なものである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明はかかる実施形態に制限されない。例えば上述した各実施形態では、第1繊維層10の一方の面にのみ第2繊維層20が形成されていたが、これに代えて、第1繊維層10の各面に、欠落部を有する第2繊維層20を形成してもよい。この場合、2つの第2繊維層20における欠落部の形状、寸法及び配置位置等は、同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。
また、前記実施形態では、使用前の状態において、シートに水性液が含浸されていたが、これに代えて、使用前の状態ではシートに水性液は含浸されておらず、使用に際してドライの状態のシートに水性液を含浸させるか、又はドライの状態のシートに水性液を含浸させながら清掃を行ってもよい。この目的のために、ドライの状態のシートに使用者が水性液を含浸させることができる。あるいは、清掃対象面に水性液を散布しておき、その散布部位にドライの状態のシートを置いて該水性液を含浸させることができる。あるいは、ドライの状態のシートで清掃対象面を清掃しながら、該シートに水性液を噴霧して該水性液を含浸させることもできる。この場合のシートは、使用前はウエットの状態ではない清掃用シートである。
また、前記実施形態では、本発明のシートを、主として物品の清掃に用いることを例にとり説明したが、本発明のシートの清掃対象は物品に限られず、例えば人間や動物の皮膚や髪の毛等を初めとする、人間や動物の身体の洗浄に本発明のシートを用いることもできる。したがってこのシートは、洗浄用ウエットシートと呼ぶことができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の清掃用ウエットシート、清掃用シート及び洗浄用ウエットシートを開示する。
<1>
水性液が含浸されている清掃用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシート。
<2>
第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部を通じて第1繊維層が露出していることで第1領域が形成され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が形成されている前記<1>に記載の清掃用ウエットシート。
<3>
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部内に、第1繊維層に含まれる親水性繊維が存在していることで第1領域が認識され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が認識される前記<2>に記載の清掃用ウエットシート。
<4>
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面との間に段差が生じている前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<5>
前記段差は、第2繊維層の厚みに相当する前記<3>に記載の清掃用ウエットシート。
<6>
前記段差は、第2繊維層の厚みより小さい前記<3>に記載の清掃用ウエットシート。
<7>
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面とが平坦に連続している前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<8>
ごみの掻き取り性能を有する繊維が、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有するものである前記<1>ないし前記<7>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<9>
ごみの掻き取り性能を有する繊維が、螺旋状の捲縮繊維である前記<8>に記載の清掃用ウエットシート。
<10>
第1繊維層の各面に第2繊維層が位置している前記<1>ないし前記<9>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<11>
第2繊維層の表面は、清掃用シートの一方の外面をなしている前記<1>ないし前記<10>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<12>
第1領域及び第2領域はいずれも、清掃用シートの第2繊維層側において外面に向けて露出した領域となっている前記<1>ないし前記<11>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<13>
第2繊維層側から見たときに、第2領域の面積の方が第1領域の面積よりも大きくなっている前記<1>ないし前記<12>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<14>
1枚の清掃用シートにおいて、認識される第1領域が複数存在している前記<1>ないし前記<13>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<15>
第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
前記欠落部は、清掃用シートに占める面積の総和の割合が、5%以上であることが好ましく、10%以上であることが更に好ましく、15%以上であることが一層好ましく、また、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましく、30%以下であることが一層好ましく、また、5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましく、15%以上30%以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<14>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<16>
前記欠落部の1つの大きさは、円相当直径で表して3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下が一層好ましい前記<15>に記載の清掃用ウエットシート。
<17>
第1繊維層と第2繊維層とはエンボス結合されている前記<1>ないし前記<16>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<18>
親水性繊維が天然繊維又は再生繊維である前記<1>ないし前記<17>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<19>
第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる前記<1>ないし前記<18>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<20>
第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる割合は、親水性繊維が含まれる割合よりも多い前記<19>に記載の清掃用ウエットシート。
<21>
第2繊維層に熱融着性繊維が含まれる前記<1>ないし前記<20>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<22>
第1繊維層及び第2繊維層の双方に熱融着性繊維が含まれている前記<1>ないし前記<21>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<23>
ごみの掻き取り性能を有する繊維の繊維径は、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることが更に好ましく、40μm以上であることが一層好ましく、120μm以下であることが好ましく、110μm以下であることが更に好ましく、100μm以下であることが一層好ましく、繊維径は、20μm以上120μm以下であることが好ましく、30μm以上110μm以下であることが更に好ましく、40μm以上100μm以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<22>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<24>
第2繊維層に潜在捲縮繊維及び熱融着性繊維が含まれており、
前記潜在捲縮繊維の繊維径は、前記熱融着性繊維の繊維径の150%以上であることが好ましく、175%以上であることが更に好ましく、200%以上であることが一層好ましく、また、650%以下であることが好ましく、625%以下であることが更に好ましく、600%以下であることが一層好ましく、また、前記捲縮繊維の繊維径は、前記熱融着性繊維の繊維径の150%以上650%以下であることが好ましく、175%以上625%以下であることが更に好ましく、200%以上600%以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<23>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<25>
第1繊維層及び第2繊維層は、エアレイド法ウエブから形成されている前記<1>ないし前記<24>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<26>
水性液は、水且つ他の成分である界面活性剤、アルカリ剤、電解質、水溶性溶剤、除菌剤、殺菌剤、香料、防黴剤、色素、キレート剤、漂白剤のいずれかを含む前記<1>ないし前記<25>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<27>
水性液中の水の配合量は、50質量%以上とすることが好ましく、60質量%以上が更に好ましく、70質量%以上が一層好ましく、また100質量%以下が好ましく、98質量%以下が更に好ましく、95質量%以下が一層好ましい。例えば水性液中の水の配合量は、50質量%以上100質量%以下が好ましく、60質量%以上98質量%以下が更に好ましく、70質量%以上95質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<26>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<28>
水性液の含浸量は、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して、100質量%以上とすることが好ましく、150質量%以上とすることが更に好ましく、また、500質量%以下とすることが好ましく、450質量%以下とすることが更に好ましく、また、100質量%以上500質量%以下とすることが好ましく、150質量%以上450質量%以下とすることが更に好ましい前記<1>ないし前記<27>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<29>
第1繊維層の飽和含水量は、500質量%以上が好ましく、700質量%以上が一層好ましく、また2000質量%以下が好ましく、1500質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<28>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<30>
第2繊維層の飽和含水量は、300質量%以上が好ましく、500質量%以上が一層好ましく、また1500質量%以下が好ましく、1000質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<29>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<31>
乾燥状態の清掃用シートの質量に対して含浸されている水性液の割合は、第1繊維層及び第2繊維層の飽和含水量に比べて少ないことが好ましく、第1繊維層の飽和含水量の70%以下が好ましく、50%以下が更に好ましい前記<1>ないし前記<30>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<32>
清掃道具に取り付けて用いられるものである前記<1>ないし前記<31>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<33>
前記清掃道具は、ヘッド部に自在継手を介して連結された棒状の柄から構成されている前記<32>に記載の清掃用ウエットシート。
<34>
使用に際して水性液を含浸させ又は含浸させながら用いられる清掃用シートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シート。
<35>
水性液が含浸されている洗浄用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシート。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径44μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔をパンチングにて設けた。なお、円形開孔を設ける前の不織布は、坪量110g/mであった。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量200g/mの不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。また、第1繊維層及び第2繊維層は白色であった。なお、後述する各実施例及び各比較例の第1繊維層及び第2繊維層も白色であった。
〔実施例2〕
第1繊維層用の第1ウエブとして、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径44μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第2繊維層上にエアレイド法にて第1ウエブを積層し、熱風の吹き付け及びヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量200g/mの不織布を得た。得られた清掃用シートは図4に示すような構造を有していた。
〔実施例3〕
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して28%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量190g/mの不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
〔実施例4〕
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して10%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量210g/mの不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
〔実施例5〕
第1繊維層として、親水性繊維としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して40%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量180g/mの不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
〔比較例1〕
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量60g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量120g/mの不織布を得た。
〔比較例2〕
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量30g/mの不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維は用いず代替繊維として芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径10μmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維を用意しエアスルー法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量120g/mの不織布を得た。
〔比較例3〕
繊維層として、太径繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/mの不織布を形成した。得られた繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた清掃用シートを70mm×100mmの大きさに切断し、モデル洗浄液(蒸留水97質量%、活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)3質量%)を400質量%含浸させるか。又は蒸留水を400質量%含浸させ、以下の方法で髪の毛捕集率、皮脂洗浄率、液放出量を評価した。各評価は、20℃・50RH%の環境下で行った。
〔髪の毛捕集率〕
(1)長さ10cmの髪の毛10本を50cm×50cmのパイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)上に散布し、金属ローラーを5往復させて髪の毛を定着させる。(2)蒸留水含浸の清掃用シートを手の平で把持し、清掃用シートを、その第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させ、1往復したときに、シートに髪の毛が捕集された数を測定する。(3)前記試験を10回繰り返し、平均値を算出した値を髪の毛捕集率とした。
〔皮脂洗浄率〕
(1)パイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)の表面を分光光度計にて測定し、原布の反射率としてその値をRoとする。(2)オイルレッド0.2%添加したモデル皮脂を前記カーペットに0.06g(25mm×50mm)塗布する。(3)前記カーペットを分光光度計にて測定し、洗浄前の反射率としてその値をRsとする(反射率測定波長:λ=460μm)。(4)モデル洗浄液含浸の清掃用シートを手の平で把持し、清掃用シートを、その第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させ、前記カーペットを30往復清掃する。(5)清掃後のカーペットを分光光度計にて測定し、洗浄後の反射率を測定してその値をRwとする。(6)前記Ro値、Rs値、Rw値を用いKubelka−Munk式にて算出した値を洗浄率とした。
Figure 2017221272
〔液放出量〕
簡易評価法として下記スケールダウン評価を実施した。(1)清掃専用ヘッド(50mm×100mm)に同サイズの蒸留水含浸の清掃用シートを取り付けた状態で質量を測定し、その値をA0とする。(2)リニアアクチュエーターに前記清掃専用ヘッドを取り付けた清掃評価機を用い、下記条件にて評価を行う。(3)専用ヘッドに400gの荷重をかけ、パイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)上を1m/sの速度にて40cmストロークで往復させる。このとき、清掃用シートは、第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させて往復させる。(4)清掃評価機で5往復させる。その際、1往復毎にカーペットは新規清掃面とし、都度質量を測定し、1往復毎の質量をA1、A2、A3、A4、A5とする。(5)4往復目の質量A4と、5往復目の質量A5の差分(A4−A5)を清掃後の液放出量とした。
Figure 2017221272
表1に示す結果から明らかなとおり、各実施例で得られたシートは、髪の毛捕集率、皮脂洗浄率及び液放出量がいずれも良好であった。これに対して比較例1及び3で得られたシートは、開孔を有しないので、第1繊維層が清掃面に存在せず、液放出量が少なかった。比較例2で得られたシートは、ごみの掻き取り性能を有する繊維を含んでいないので、髪の毛捕集率及び皮脂洗浄率が低かった。
1 清掃用ウエットシート
10 第1繊維層
11 第1領域
20 第2繊維層
21 第2領域
22 開孔
23 欠落部
30 カーペット
31 基布部
32 パイル部

Claims (10)

  1. 水性液が含浸されている清掃用ウエットシートであって、
    親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
    前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシート。
  2. 第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
    前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部を通じて第1繊維層が露出していることで第1領域が形成され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が形成されている請求項1に記載の清掃用ウエットシート。
  3. 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部内に、第1繊維層に含まれる前記親水性繊維が存在していることで第1領域が認識され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が認識される請求項2に記載の清掃用ウエットシート。
  4. 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面との間に段差が生じている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
  5. 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面とが平坦に連続している請求項1ないし3のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
  6. 前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有するものである請求項1ないし5のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
  7. 前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が、螺旋状の捲縮繊維である請求項6に記載の清掃用ウエットシート。
  8. 第1繊維層の各面に第2繊維層が位置している請求項1ないし7のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
  9. 使用に際して水性液を含浸させ又は含浸させながら用いられる清掃用シートであって、
    親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
    前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シート。
  10. 水性液が含浸されている洗浄用ウエットシートであって、
    親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
    前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
    前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシート。
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