JP2017221272A - 清掃用ウエットシート - Google Patents
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Abstract
Description
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシートを提供するものである。
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シートを提供するものである。
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシートを提供するものである。
<1>
水性液が含浸されている清掃用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシート。
第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部を通じて第1繊維層が露出していることで第1領域が形成され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が形成されている前記<1>に記載の清掃用ウエットシート。
<3>
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部内に、第1繊維層に含まれる親水性繊維が存在していることで第1領域が認識され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が認識される前記<2>に記載の清掃用ウエットシート。
<4>
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面との間に段差が生じている前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<5>
前記段差は、第2繊維層の厚みに相当する前記<3>に記載の清掃用ウエットシート。
<6>
前記段差は、第2繊維層の厚みより小さい前記<3>に記載の清掃用ウエットシート。
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面とが平坦に連続している前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<8>
ごみの掻き取り性能を有する繊維が、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有するものである前記<1>ないし前記<7>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<9>
ごみの掻き取り性能を有する繊維が、螺旋状の捲縮繊維である前記<8>に記載の清掃用ウエットシート。
<10>
第1繊維層の各面に第2繊維層が位置している前記<1>ないし前記<9>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<11>
第2繊維層の表面は、清掃用シートの一方の外面をなしている前記<1>ないし前記<10>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
第1領域及び第2領域はいずれも、清掃用シートの第2繊維層側において外面に向けて露出した領域となっている前記<1>ないし前記<11>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<13>
第2繊維層側から見たときに、第2領域の面積の方が第1領域の面積よりも大きくなっている前記<1>ないし前記<12>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<14>
1枚の清掃用シートにおいて、認識される第1領域が複数存在している前記<1>ないし前記<13>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<15>
第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
前記欠落部は、清掃用シートに占める面積の総和の割合が、5%以上であることが好ましく、10%以上であることが更に好ましく、15%以上であることが一層好ましく、また、50%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましく、30%以下であることが一層好ましく、また、5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましく、15%以上30%以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<14>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<16>
前記欠落部の1つの大きさは、円相当直径で表して3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下が一層好ましい前記<15>に記載の清掃用ウエットシート。
第1繊維層と第2繊維層とはエンボス結合されている前記<1>ないし前記<16>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<18>
親水性繊維が天然繊維又は再生繊維である前記<1>ないし前記<17>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<19>
第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる前記<1>ないし前記<18>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<20>
第1繊維層に熱融着性繊維が含まれる割合は、親水性繊維が含まれる割合よりも多い前記<19>に記載の清掃用ウエットシート。
<21>
第2繊維層に熱融着性繊維が含まれる前記<1>ないし前記<20>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
第1繊維層及び第2繊維層の双方に熱融着性繊維が含まれている前記<1>ないし前記<21>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<23>
ごみの掻き取り性能を有する繊維の繊維径は、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることが更に好ましく、40μm以上であることが一層好ましく、120μm以下であることが好ましく、110μm以下であることが更に好ましく、100μm以下であることが一層好ましく、繊維径は、20μm以上120μm以下であることが好ましく、30μm以上110μm以下であることが更に好ましく、40μm以上100μm以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<22>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<24>
第2繊維層に潜在捲縮繊維及び熱融着性繊維が含まれており、
前記潜在捲縮繊維の繊維径は、前記熱融着性繊維の繊維径の150%以上であることが好ましく、175%以上であることが更に好ましく、200%以上であることが一層好ましく、また、650%以下であることが好ましく、625%以下であることが更に好ましく、600%以下であることが一層好ましく、また、前記捲縮繊維の繊維径は、前記熱融着性繊維の繊維径の150%以上650%以下であることが好ましく、175%以上625%以下であることが更に好ましく、200%以上600%以下であることが一層好ましい前記<1>ないし前記<23>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<25>
第1繊維層及び第2繊維層は、エアレイド法ウエブから形成されている前記<1>ないし前記<24>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<26>
水性液は、水且つ他の成分である界面活性剤、アルカリ剤、電解質、水溶性溶剤、除菌剤、殺菌剤、香料、防黴剤、色素、キレート剤、漂白剤のいずれかを含む前記<1>ないし前記<25>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
水性液中の水の配合量は、50質量%以上とすることが好ましく、60質量%以上が更に好ましく、70質量%以上が一層好ましく、また100質量%以下が好ましく、98質量%以下が更に好ましく、95質量%以下が一層好ましい。例えば水性液中の水の配合量は、50質量%以上100質量%以下が好ましく、60質量%以上98質量%以下が更に好ましく、70質量%以上95質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<26>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<28>
水性液の含浸量は、乾燥状態の清掃用シートの質量に対して、100質量%以上とすることが好ましく、150質量%以上とすることが更に好ましく、また、500質量%以下とすることが好ましく、450質量%以下とすることが更に好ましく、また、100質量%以上500質量%以下とすることが好ましく、150質量%以上450質量%以下とすることが更に好ましい前記<1>ないし前記<27>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<29>
第1繊維層の飽和含水量は、500質量%以上が好ましく、700質量%以上が一層好ましく、また2000質量%以下が好ましく、1500質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<28>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<30>
第2繊維層の飽和含水量は、300質量%以上が好ましく、500質量%以上が一層好ましく、また1500質量%以下が好ましく、1000質量%以下が一層好ましい前記<1>ないし前記<29>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<31>
乾燥状態の清掃用シートの質量に対して含浸されている水性液の割合は、第1繊維層及び第2繊維層の飽和含水量に比べて少ないことが好ましく、第1繊維層の飽和含水量の70%以下が好ましく、50%以下が更に好ましい前記<1>ないし前記<30>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
清掃道具に取り付けて用いられるものである前記<1>ないし前記<31>のいずれか1に記載の清掃用ウエットシート。
<33>
前記清掃道具は、ヘッド部に自在継手を介して連結された棒状の柄から構成されている前記<32>に記載の清掃用ウエットシート。
<34>
使用に際して水性液を含浸させ又は含浸させながら用いられる清掃用シートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シート。
<35>
水性液が含浸されている洗浄用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシート。
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径44μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔をパンチングにて設けた。なお、円形開孔を設ける前の不織布は、坪量110g/m2であった。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量200g/m2の不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。また、第1繊維層及び第2繊維層は白色であった。なお、後述する各実施例及び各比較例の第1繊維層及び第2繊維層も白色であった。
第1繊維層用の第1ウエブとして、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径44μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第2繊維層上にエアレイド法にて第1ウエブを積層し、熱風の吹き付け及びヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量200g/m2の不織布を得た。得られた清掃用シートは図4に示すような構造を有していた。
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して28%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量190g/m2の不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して10%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量210g/m2の不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
第1繊維層として、親水性繊維としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して40%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量180g/m2の不織布を得た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有していた。
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の質量割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量60g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維(第2繊維)としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。得られた第2繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量120g/m2の不織布を得た。
第1繊維層として、親水性繊維(第1繊維)としてのパルプ繊維(長さ荷重平均繊維長2.5mm)と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを33対67の割合で混合した原料を用意し、エアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量30g/m2の不織布を形成した。これとは別に第2繊維層として、太径繊維は用いず代替繊維として芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径10μmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維を用意しエアスルー法及び熱風の吹き付けにより不織布を形成した。この不織布に、開孔率がシート面積に対して16.5%になるようφ8mmの円形開孔を設けた。得られた第1繊維層上に第2繊維層を積層させヒートエンボスにて熱融着一体化し、坪量120g/m2の不織布を得た。
繊維層として、太径繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径86μm×繊維長5mmの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維と、熱融着繊維性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊維径20μm×繊維長5mmの芯鞘型複合繊維とを75対25の質量割合で混合して原料を用意しエアレイド法及び熱風の吹き付けにより坪量110g/m2の不織布を形成した。得られた繊維層において、太径繊維は、螺旋状に捲縮していた。
実施例及び比較例で得られた清掃用シートを70mm×100mmの大きさに切断し、モデル洗浄液(蒸留水97質量%、活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)3質量%)を400質量%含浸させるか。又は蒸留水を400質量%含浸させ、以下の方法で髪の毛捕集率、皮脂洗浄率、液放出量を評価した。各評価は、20℃・50RH%の環境下で行った。
(1)長さ10cmの髪の毛10本を50cm×50cmのパイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)上に散布し、金属ローラーを5往復させて髪の毛を定着させる。(2)蒸留水含浸の清掃用シートを手の平で把持し、清掃用シートを、その第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させ、1往復したときに、シートに髪の毛が捕集された数を測定する。(3)前記試験を10回繰り返し、平均値を算出した値を髪の毛捕集率とした。
(1)パイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)の表面を分光光度計にて測定し、原布の反射率としてその値をRoとする。(2)オイルレッド0.2%添加したモデル皮脂を前記カーペットに0.06g(25mm×50mm)塗布する。(3)前記カーペットを分光光度計にて測定し、洗浄前の反射率としてその値をRsとする(反射率測定波長:λ=460μm)。(4)モデル洗浄液含浸の清掃用シートを手の平で把持し、清掃用シートを、その第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させ、前記カーペットを30往復清掃する。(5)清掃後のカーペットを分光光度計にて測定し、洗浄後の反射率を測定してその値をRwとする。(6)前記Ro値、Rs値、Rw値を用いKubelka−Munk式にて算出した値を洗浄率とした。
簡易評価法として下記スケールダウン評価を実施した。(1)清掃専用ヘッド(50mm×100mm)に同サイズの蒸留水含浸の清掃用シートを取り付けた状態で質量を測定し、その値をA0とする。(2)リニアアクチュエーターに前記清掃専用ヘッドを取り付けた清掃評価機を用い、下記条件にて評価を行う。(3)専用ヘッドに400gの荷重をかけ、パイルタイプカーペット(毛足長さ:5mm)上を1m/sの速度にて40cmストロークで往復させる。このとき、清掃用シートは、第2繊維層側の面を清掃面として前記カーペットに当接させて往復させる。(4)清掃評価機で5往復させる。その際、1往復毎にカーペットは新規清掃面とし、都度質量を測定し、1往復毎の質量をA1、A2、A3、A4、A5とする。(5)4往復目の質量A4と、5往復目の質量A5の差分(A4−A5)を清掃後の液放出量とした。
10 第1繊維層
11 第1領域
20 第2繊維層
21 第2領域
22 開孔
23 欠落部
30 カーペット
31 基布部
32 パイル部
Claims (10)
- 水性液が含浸されている清掃用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用ウエットシート。 - 第2繊維層はその一部に欠落部を有しており、
前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部を通じて第1繊維層が露出していることで第1領域が形成され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が形成されている請求項1に記載の清掃用ウエットシート。 - 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、前記欠落部内に、第1繊維層に含まれる前記親水性繊維が存在していることで第1領域が認識され、且つ該欠落部以外の領域に第2領域が認識される請求項2に記載の清掃用ウエットシート。
- 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面との間に段差が生じている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
- 前記清掃用ウエットシートを第2繊維層側から見たときに、第1領域の表面と、第2領域の表面とが平坦に連続している請求項1ないし3のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
- 前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有するものである請求項1ないし5のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
- 前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が、螺旋状の捲縮繊維である請求項6に記載の清掃用ウエットシート。
- 第1繊維層の各面に第2繊維層が位置している請求項1ないし7のいずれか一項に記載の清掃用ウエットシート。
- 使用に際して水性液を含浸させ又は含浸させながら用いられる清掃用シートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記清掃用シートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している清掃用シート。 - 水性液が含浸されている洗浄用ウエットシートであって、
親水性繊維を含む第1繊維層と、該第1繊維層に隣接し、且つ、清掃対象面に存するごみの掻き取り性能を有する繊維を含む第2繊維層とを有し、
前記ごみの掻き取り性能を有する繊維は、合成樹脂からなり且つ20μm以上の繊維径を有する繊維であり、
前記洗浄用ウエットシートは、これを第2繊維層側から見たときに、前記親水性繊維が存在する第1領域と、前記ごみの掻き取り性能を有する繊維が存在する第2領域とを具備する構造を有している洗浄用ウエットシート。
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JP2016117334A JP6952447B2 (ja) | 2016-06-13 | 2016-06-13 | 清掃用ウエットシート |
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